【実施例】
【0016】
本発明に係る包装用箱は、食品、飲料、医薬品等を収納した小型容器Bの底部を底部緩衝部に載置し、当該胴部を胴部緩衝部にて保持するとともに、小型容器B内の内容物等を記載した説明書等の添付書類Mを収納することができる収容空間を有するものである。当該包装用箱は、一枚の台紙から形成されており、
図1及び
図2に示すような展開図からなるものである。
図1は、当該包装用箱を展開した状態の表面図であり、
図2は、その裏面図である。
【0017】
図2に示すように、包装用箱は展開した状態において、4枚の外周壁を構成する第1側板から第4側板、第1糊代片5及び第1緩衝板6を折線a、b、c、d、eを介して横一方向に順次連接している。尚、本実施例においては、右側板1、前側板2、左側板3、後側板4、第1糊代片5、第1緩衝板6とを折線a、b、c、d、eを介して横一方向に順次連設している。
【0018】
右側板1、前側板2、左側板3、後側板4は、略同一形状となるよう形成される。第1糊代片5の横寸法は、右側板1等における横寸法の略1/3とされる。また、第1糊代片5の縦寸法は、右側板1等における縦寸法と略同等とされる。更に、
図1に示すように、第1糊代片5の表面部は、糊等が塗布される貼着部Pとされる。
【0019】
第1緩衝板6は、小型容器Bにおける胴部を保持する胴部緩衝部を構成するものであり、当該胴部の上方を保持するものである。第1緩衝板6の縦寸法は、右側板1等における縦寸法の略1/3とされ、折線eを介して第1糊代片5の上端部に設けられる。また、第1緩衝板6の右端は、先端部とされる。更に、当該先端部から第1糊代片5側の上方に向けて傾斜部6aが設けられる。
【0020】
図2に示すように、右側板1及び左側板3には、夫々上端に折線f、gを介して内蓋7を構成する上内蓋7a、7bが設けられる。一方、下端には折線h、iを介して補助蓋8を構成する補助下蓋8a、8bが設けられる。補助下蓋8a、8bは、例えば略三角形状に形成され、一方の傾斜片から折線j、kを介して補助蓋8の糊代片9を構成する補助下蓋糊代片9a、9bが設けられる。同図に示すように、補助下蓋糊代片9a、9bの裏面部は、糊等が塗布される貼着部Pとされ、後述する第1下蓋12、第2下蓋13に貼着される。
【0021】
後側板4には、上端に折線lを介して上蓋10が設けられ、更に上蓋10の上端には折線mを介して差し込み片11が設けられる。一方、下端には折線nを介して第1下蓋12が設けられる。
【0022】
また、前側板2には、下端に折線oを介して第2下蓋13が設けられる。第2下蓋13は、例えば下方側を短辺とする略台形状に形成され、一方の傾斜片から折線pを介して第2下蓋支持片13aが設けられる。当該第2下蓋支持片13aは、包装用箱を組み立てた際に、第2下蓋13を底上げするとともに、弾性機能を付加する為に設けられる。第2下蓋13の縦寸法は、右側板1等における横寸法より短く形成される。
【0023】
更に、第2下蓋13には、下端に折線qを介して中空保持板14が設けられる。また、中空保持板14には、下端に折線rを介して中空底板15が設けられる。中空底板15の縦寸法は、右側板1等における横寸法より短く形成され、第2下蓋13の縦寸法と略同等に形成される。そして、少なくとも第2下蓋13、中空保持板14及び中空底板15は縦一方向に連接され、小型容器Bの底部を載置させる底部緩衝部を構成する。
【0024】
また、中空底板15には、下端に折線sを介して第2糊代片16が設けられる。第2糊代片16の横寸法は、中空底板15における横寸法の略半分とされる。第2糊代片16の縦寸法は、右側板等1における縦寸法の略半分とされる。例えば、第2糊代片16は、中空底板15の左端に沿って設けられる。同図に示すように、第2糊代片16の裏面部は、糊等が塗布される貼着部Pとされる。
【0025】
更に、第2糊代片16には、右端に折線tを介して第2緩衝板17が設けられる。第2緩衝板17は、第1緩衝板6とともに、小型容器Bにおける胴部を保持する胴部緩衝部を構成するものであり、当該胴部の下方を保持するものである。第2緩衝板17の縦寸法は、第2糊代片16における縦寸法の略2/3とされる。例えば、第2緩衝板17は、第2糊代片16の右端に沿った状態で、且つ第2糊代片16の下端部に設けられる。
【0026】
また、前側板2には、当該上端と複数の弱め線18にて囲われる破断部が設けられる。例えば、当該上端から略U字状の弱め線18が設けられ、前側板2における上端と略平行な下辺18aと、当該下辺18aの両端から上端とを連結する側辺18bとを有する。同図に示すように、弱め線18で囲われた裏面部の一部は、糊等が塗布される貼着部Pとされる。
【0027】
このようにして、展開図が形成される包装用箱は、
図3から
図6に示すようにして各折線にしたがって折曲させ、所定箇所を貼着することによって組み立てられる。
【0028】
組み立てられた包装用箱は、当該内部に小型容器Bの底部を載置される底部緩衝部を形成し、小型容器Bの胴部を保持する胴部緩衝部を形成するとともに、小型容器B内の内容物等を記載した説明書等の添付書類Mを収容する収容空間を形成する。
【0029】
以下、包装用箱の組み立て順序について、詳細に説明する。
【0030】
まず、
図3に示すように、折線eにしたがって第1緩衝板6を内側に折曲させる。また、折線h、iにしたがって補助下蓋8a、8bを内側に折曲させるとともに、折線j、kにしたがって補助下蓋糊代片9a、9bを外側に折曲させて、補助下蓋8a、8bにそれぞれ重合させる。更に、折線nにしたがって第1下蓋12を内側に折曲させる。そして、折線qにしたがって中空保持板14、中空底板15、第2糊代片16及び第2緩衝板17をまとめて内側に折曲させる。
【0031】
次に、
図4に示すように、折線oにしたがって第2下蓋13を内側に折曲させるとともに、折線r及び折線sにしたがって中空底板15を折曲させて、第2下蓋13、中空底板15、第2糊代片16及び第2緩衝板17を順に重合させる。当該状態において、第2糊代片16における裏面部の貼着部Pを前側板2に貼着する。この際、折線oから上方に中空保持板14程度の縦寸法を有して貼着することが望ましい。
【0032】
最後に、折線bにしたがって前側板2及び左側板3を内側に折曲させながら、折線aにしたがって右側板1を内側に折曲させるとともに、折線pにしたがって第2下蓋支持片13aを外側に折曲した状態で補助下蓋糊代片9aにおける裏面部の貼着部Pを第2下蓋13に貼着する。
【0033】
一方、折線cにしたがって後側板4を内側に折曲させるとともに、補助下蓋糊代片9bにおける裏面部の貼着部Pを第1下蓋12に貼着する。これにより、下蓋を形成した状態とし、折線dにしたがって第1糊代片5を内側に折曲させるとともに、第1糊代片5における表面部の貼着部Pを右側板1に貼着する。このようにして、折曲及び貼着を行うことで、
図5に示した状態とする。
【0034】
当該状態においては、包装用箱は扁平状に折り畳まれた状態となり、輸送、保管の際、スペースを不要とし非常に便利なものとなる。
【0035】
次に、
図5に示す状態において、包装用箱の左右方向から力を加えると、右側板1、前側板2、左側板3及び後側板4がそれぞれ起き上がり、外周壁を形成する。また、これに伴って、補助下蓋糊代9a、9bが貼着された第1下蓋12、第2下蓋13がそれぞれ起き上がり、相互に組み合わさることで箱底部が形成され、
図6に示した状態となる。
【0036】
当該状態において、包装用箱の内部においては、
図6から
図9に示すように、第1緩衝板6は、第1糊代片5が貼着される右側板1から前側板2にかけて、傾斜状態で第1緩衝板6の先端部が前側板2の上方に当接する。具体的には、当該先端部は、前側板2における横方向の略中央部と当接する。このとき、
図9に示すように、第1緩衝板6の先端部が弱め線18の下辺18aと略同等の位置か、弱め線18の下辺18aより下方に位置することが望ましい。
【0037】
一方、第2緩衝板17は、第2糊代片16が貼着される前側板2から左側板3にかけて、傾斜状態で第2緩衝板16の一端部が左側板3の下方に当接する。具体的には、
図7に示すように、平面視において、第1糊代片5と第1緩衝板6の境界を通り、右側板1及び左側板3と直交する仮想線u上に位置することが望ましい。これにより、第1緩衝板6及び第2緩衝板17からなる胴部緩衝部における負荷に対し、均衡が図られた構造とすることができる。
【0038】
このようにして、上方に位置する第1緩衝板6と下方に位置する第2緩衝板17によって、前側板2側に略V字状の胴部緩衝部を形成する。このとき、当該胴部緩衝部は、その谷部が前側板2側に配置される。
【0039】
そして、
図9に示すように、少なくとも第2下蓋13、中空保持板14及び中空底板15により形成される底部緩衝部の第2下蓋13においては、第1下蓋12上に重合されるとともに、中空底板15においては、中空保持板14の縦寸法をもって、箱底部から浮いた状態となる。
【0040】
また、第1下蓋12及び補助下蓋8a上に位置する第2下蓋支持片13aによって、底部緩衝部は弾性機能が付与され、より緩衝機能が向上した状態となる。
【0041】
更に、第2下蓋13及び中空底板15の縦寸法は、右側板1等における横寸法より短く形成されることから、
図8及び
図9に示すように、底部緩衝部の中空保持板14と後側板4との間に所定の間隙が形成される。当該間隙は、添付書類Mを収容する収容空間19とされる。
【0042】
このようにして組み立てられる包装用箱は、
図10に示すように、底部緩衝部に小型容器Bの底部を載置し、略V字状の胴部緩衝部にて小型容器Bの胴部を保持する。具体的には、第1緩衝板6にて当該胴部の上方を保持し、第2緩衝板17にて当該胴部の下方を保持する。そして、収容空間19に添付書類Mを収容する。当該添付書類Mによって、後側板4側における小型容器Bを保持することが可能となる。このとき、第1緩衝板6の先端部、第2緩衝板16の一端部が前側板2、左側板3にそれぞれ当接した状態となることから、第1緩衝板6及び第2緩衝板17の弾性変形により、緩衝機能が付与される。
【0043】
そして、折線f、gを介して上内蓋7a、7bを内側へ折曲し、折線lを介して上蓋10を内側へ折曲させるとともに、折線mを介して差し込み片11を折曲させて、弱め線18で囲われた破断部の貼着部Pと貼着し、包装用箱を閉蓋する。
【0044】
小型容器B及び添付書類Mを収容し、閉蓋された包装用箱においては、第1緩衝板6の横方向における略中央部は小型容器Bと当接し、第1緩衝板6の先端部は前側板2と当接する。
【0045】
ここで、弱め線18からの包装用箱の開封は、当該箇所を外側から押圧することで、弱め線18を破断し開封する。係る際には、第1緩衝板6の先端部によって、弱め線18における下辺18aより下方の前側板2が支持された状態となっているので、当該下辺18aの破断を容易に行うことができる。
【0046】
また、下辺18aより破断された前側板2は、更に押圧されることで、差し込み片11とともに、第1緩衝板6の傾斜部6aに沿うようにして引き上げられて側辺18bが破断される。第1緩衝板6における傾斜部6aの誘導により、当該側辺18bの破断を容易に行うことができる。このようにして、差し込み片11が貼着される当該破断部を破断することで、包装用箱は開封される。
【0047】
以上、説明した本発明に係る包装用箱によれば、底部緩衝部にて小型容器Bの底部を浮かせた状態で載置し、略V字状の胴部緩衝部にて小型容器Bの胴部を保持することができる。また、後側板4の縦方向(鉛直方向)に沿うようにして、収容空間19を確保することにより、容易に添付書類Mを収容することができる。
【0048】
更に、上述した組み立て順序により、折線aからtにしたがって各構成板及び構成片を折曲すればよいので、自動製函機(サックマシン)で作製できるものとなり、量産化がし易いものとなる。
【0049】
更に、第1緩衝板6、第2緩衝板17の設ける位置を変更することで、第1緩衝板6及び第2緩衝板17とを小型容器Bにおける胴部の略同等の高さにて保持することもできる。
【0050】
また、底部緩衝部、第2糊代片16及び第2緩衝板17は、前側板2以外の右側板1、左側板3、後側板4に設けることもできるし、第1糊代片5及び第1緩衝板6は、後側板4以外の右側板1、前側板2、左側板3に設けることもできる。すわなち、収容空間19は、後側板4側に限らず、左側板3側、右側板1側、前側板2側に設けられる。
【0051】
例えば、後側板4、右側板1、前側板2、左側板3、第1糊代片5、第1緩衝板6とを折線a、b、c、d、eを介して横一方向に順次連設し、右側板1の下端に底部緩衝部、第2糊代片16及び第2緩衝板17を設ける。その他の構成片等については省略する。これにより、収容空間19は、左側板3側に形成される。また、胴部緩衝部の谷部は右側板1側に配置される。
【0052】
更に、補助下蓋糊代片9a、9bの設ける位置を変更することで、補助下蓋糊代片9aを第1下蓋12に貼着し、補助下蓋糊代片9bを第2下蓋13に貼着することもできる。
【0053】
その他、形状、寸法、材質等を適宜変更して実施することが可能である。また、一部構成を省略することができるし、一部抽出した構成とすることができるのは勿論である。