特許第5875013号(P5875013)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5875013パケット交換ネットワーク上の制御バス信号の転送
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5875013
(24)【登録日】2016年1月29日
(45)【発行日】2016年3月2日
(54)【発明の名称】パケット交換ネットワーク上の制御バス信号の転送
(51)【国際特許分類】
   H04L 29/06 20060101AFI20160218BHJP
   H04L 12/28 20060101ALI20160218BHJP
【FI】
   H04L13/00 305B
   H04L12/28 200Z
【請求項の数】27
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2013-539908(P2013-539908)
(86)(22)【出願日】2011年11月10日
(65)【公表番号】特表2014-504063(P2014-504063A)
(43)【公表日】2014年2月13日
(86)【国際出願番号】US2011060123
(87)【国際公開番号】WO2012067930
(87)【国際公開日】20120524
【審査請求日】2014年10月9日
(31)【優先権主張番号】12/950,867
(32)【優先日】2010年11月19日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】315014202
【氏名又は名称】ラティス セミコンダクタ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Lattice Semiconductor Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(74)【代理人】
【識別番号】100127236
【弁理士】
【氏名又は名称】天城 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100149696
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 俊夫
(72)【発明者】
【氏名】ウィルコックス リチャード ジェイ
【審査官】 阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−214952(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/088594(WO,A1)
【文献】 特開2009−111738(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/064292(WO,A1)
【文献】 特表2011−503914(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 29
H04L 12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御回路が、当該制御回路に接続されたローカル制御バスの現在の状態を検出するステップを含み、
前記ローカル制御バスの現在の状態は、前記ローカル制御バスに接続されたローカルデバイスが現在前記ローカル制御バスを駆動しているか否かを表し、
前記ローカル制御バスは、インタフェースプロトコルに従って制御信号を伝送するように構成されており、
前記制御回路が、リモート制御バスの現在の状態をパケット交換ネットワークを介して受信するステップを含み、前記リモート制御バスの現在の状態は、前記リモート制御バスに接続されたリモートデバイスが現在前記リモート制御バスを駆動しているか否かを表し、
前記ローカルデバイスが現在前記ローカル制御バスを駆動していることが、前記ローカル制御バスの現在の状態によって表されていることの検出、及び前記リモートデバイスが現在前記リモート制御バスを駆動していないことが、前記リモート制御バスの現在の状態によって表されていることの検出に応じて、前記制御回路が、前記ローカル制御バスの現在の状態を表すパケットを前記パケット交換ネットワークに出力するステップを含む、方法。
【請求項2】
前記インタフェースプロトコルは、HDMI(登録商標)(高解像度マルチメディアインタフェース)プロトコルであり、前記ローカル制御バスは、CEC(家電制御)バスである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記パケットを出力するステップが、1つ又はそれよりも多くの既存のデータパケットが前記ローカル制御バスの現在の状態を表す値の挿入に利用可能であるか否かを判断するステップを更に含む請求項1に記載の方法
【請求項4】
前記パケットを出力するステップが、第1の既存のデータパケットが利用可能である場合に、前記ローカル制御バスの現在の状態を表す値を前記第1の既存のデータパケット内に挿入するステップを更に含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
既存のデータパケットが利用可能ではない場合に、前記制御回路が、新しいデータパケット生成し、前記ローカル制御バスの現在の状態を表す値を該新しいデータパケット内に挿入するステップを更に含む請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記ローカル制御バス及び前記リモート制御バスそれぞれ、シングルワイヤ双方向制御バスであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記制御回路によって行われる、前記パケット交換ネットワークを介して前記パケットの出力を行う動作は、前記ローカルデバイスによって知られていない請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の既存のデータパケット内に挿入された前記ローカル制御バスの現在の状態を表す値は、単一のビットである請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記制御回路が、前記パケット交換ネットワークを介して、前記リモート制御バスに接続されている第2の制御回路から入力データパケットを受信するステップをさらに含み、
前記入力データパケットは、前記リモート制御バスの現在の状態を表す値を識別するものである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記インタフェースプロトコルに従った前記ローカルデバイスによる受信のために、前記制御回路が、前記リモート制御バスの現在の状態を表す値を前記ローカル制御バス上に駆動するステップを更に含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ローカル制御バスとの第1のインタフェースと、
パケット交換ネットワークとの第2のインタフェースと、
制御回路と、を含み、
前記制御回路は、
当該制御回路に接続された前記ローカル制御バスの現在の状態を検出する第1の要素を含み、
前記ローカル制御バスの現在の状態は、前記ローカル制御バスに接続されたローカルデバイスが現在前記ローカル制御バスを駆動しているか否かを表し、
前記ローカル制御バスは、インタフェースプロトコルに従って制御信号を伝送するように構成されており、
リモート制御バスの現在の状態をパケット交換ネットワークを介して受信する第2の要素を含み、前記リモート制御バスの現在の状態は、前記リモート制御バスに接続されたリモートデバイスが現在前記リモート制御バスを駆動しているか否かを表し、
前記ローカルデバイスが現在前記ローカル制御バスを駆動していることが、前記ローカル制御バスの現在の状態によって表されていることの検出、及び前記リモートデバイスが現在前記リモート制御バスを駆動していないことが、前記リモート制御バスの現在の状態によって表されていることの検出に応じて、前記ローカル制御バスの現在の状態を表すパケットを前記パケット交換ネットワークに出力する第3の要素を含む装置。
【請求項12】
前記ローカル制御バス及び前記リモート制御バスそれぞれ、シングルワイヤ双方向制御バスである請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記インタフェースプロトコルは、HDMI(登録商標)(高解像度マルチメディアインタフェース)プロトコルであり、
前記ローカル制御バスは、CEC(家電制御)バスである、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記第3の要素は、第1の既存のデータパケットが利用可能である場合に、前記ローカル制御バスの現在の状態を示す値を前記第1の既存のデータパケット内に挿入し、
記挿入されたは、単一のビットである請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記制御回路は、既存のデータパケットが利用可能でない場合に、出力するための新しいデータパケットを生成し、
当該新しいデータパケットは、前記ローカル制御バスの現在の状態を表す値を含む、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記第2の要素は、前記リモート制御バスの現在の状態を表す値を含む入力データパケットを受信し、
前記制御回路は、前記入力データパケットに含まれる前記リモート制御バスの現在の状態を表す値を前記ローカル制御バス上に駆動する第4の素を含む、請求項11に記載の装置。
【請求項17】
ローカル電子デバイスと接続するローカル制御バスと、
前記ローカル制御バス及びパケット交換ネットワークに結合される第1の制御回路と、
リモート電子デバイスとの接続のためのリモート制御バスと、
前記リモート制御バス及び前記パケット交換ネットワークに結合される第2の制御回路と、を含み、
前記ローカル制御バスは、インタフェースプロトコルに従って制御信号を伝送するように構成されており、
前記第1の制御回路は、
当該第1の制御回路に接続された前記ローカル制御バスの現在の状態を検出する第1の要素を含み、前記ローカル制御バスの現在の状態は、前記ローカル制御バスに接続されたローカルデバイスが現在前記ローカル制御バスを駆動しているか否かを表し、
リモート制御バスの現在の状態をパケット交換ネットワークを介して受信する第2の要素を含み、前記リモート制御バスの現在の状態は、前記リモート制御バスに接続されたリモートデバイスが現在前記リモート制御バスを駆動しているか否かを表し、
前記ローカルデバイスが現在前記ローカル制御バスを駆動していることが、前記ローカル制御バスの現在の状態によって表されていることの検出、及び前記リモートデバイスが現在前記リモート制御バスを駆動していないことが、前記リモート制御バスの現在の状態によって表されていることの検出に応じて、前記ローカル制御バスの現在の状態を表す第1のデータパケットを前記パケット交換ネットワークに出力する第3の要素を含み、
前記第2の制御回路は、
前記パケット交換ネットワーク上で受信した前記第1のデータパケットから前記リモート制御バスの現在の状態を表す値を取得する第4の要素
前記リモートデバイスによる受信のために、前記リモート制御バスの現在の状態を表す値を前記ローカル制御バス上に駆動する第5の要素と、を含むシステム。
【請求項18】
前記ローカル制御バス及び前記リモート制御バスは、シングルワイヤ双方向制御バスである請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記インタフェースプロトコルは、HDMI(登録商標)(高解像度マルチメディアインタフェース)プロトコルであり、
前記ローカル制御バス及び前記リモート制御バスは、CEC(家電制御)バスである、請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
前記第3の要素は、第1の既存のデータパケットが利用可能である場合に、前記ローカル制御バスの現在の状態を示す値を前記第1の既存のデータパケット内に挿入することで、前記第1のデータパケットを出力し、
記挿入されたは、単一のビットであることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項21】
前記第1の制御回路は、既存のデータパケットが利用可能でない場合に新しいデータパケットを生成し、
前記新しいデータパケットは、前記ローカル制御バスの現在の状態を表す値を含む、請求項17に記載のシステム。
【請求項22】
前記第2の制御回路は、
前記リモート制御バスの現在の状態を検出する第6の要素を含み、
前記第5の要素は、前記パケット交換ネットワークを介して前記ローカル制御バスの現在の状態を受信し、
前記ローカルデバイスが現在前記ローカル制御バスを駆動していないことが、前記ローカル制御バスの現在の状態によって表されていることの検出、及び前記リモートデバイスが現在前記リモート制御バスを駆動していることが、前記リモート制御バスの現在の状態によって表されていることの検出に応じて、前記リモート制御バスの現在の状態を表す第2のデータパケットを前記パケット交換ネットワークに出力する第7の要素を含み、
前記第1の制御回路は、前ローカルデバイスによる受信のために、前記リモート制御バスの現在の状態を表す値を前記ローカル制御バス上に駆動する第8の素を更に含当該値は前記第3の要素によって受信される前記第2のデータパケットから得られる、請求項17に記載のシステム。
【請求項23】
命令列を表すデータを格納するコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記命令列がプロセッサによって実行された時に当該プロセッサが行う処理が、
制御回路によって、当該制御回路に接続されたローカル制御バスの現在の状態を検出する処理を含み、
前記ローカル制御バスの現在の状態は、前記ローカル制御バスに接続されたローカルデバイスが現在前記ローカル制御バスを駆動しているか否かを表し、
前記ローカル制御バスは、インタフェースプロトコルに従って制御信号を伝送するように構成されており、
前記制御回路によって、リモート制御バスの現在の状態をパケット交換ネットワークを介して受信する処理を含み、前記リモート制御バスの現在の状態は、前記リモート制御バスに接続されたリモートデバイスが現在前記リモート制御バスを駆動しているか否かを表し、
前記ローカルデバイスが現在前記ローカル制御バスを駆動していることが、前記ローカル制御バスの現在の状態によって表されていることの検出、及び前記リモートデバイスが現在前記リモート制御バスを駆動していないことが、前記リモート制御バスの現在の状態によって表されていることの検出に応じて、前記制御回路によって、前記ローカル制御バスの現在の状態を表すパケットを前記パケット交換ネットワークに出力する処理を含む、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
前記インタフェースプロトコルは、HDMI(登録商標)(高解像度マルチメディアインタフェース)プロトコルであり、前記ローカル制御バスは、CEC(家電制御)バスであることを特徴とする請求項23に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項25】
前記パケットを出力する処理が、1つ又はそれよりも多くの既存のデータパケットが前記ローカル制御バスの現在の状態を表す値の挿入に利用可能であるか否かを判断する処理を含む請求項23に記載のコンピュータ可読記憶媒体
【請求項26】
前記パケットを出力する処理が、第1の既存のデータパケットが利用可能である場合に前記ローカル制御バスの現在の状態を表す値前記第1の既存のデータパケット内に挿入する処理含む請求項25に記載のコンピュータ可読記憶媒体
【請求項27】
存のデータパケットが利用可能ではない場合に、新しいデータパケット生成し、前記ローカル制御バスの現在の状態を表す値該新しい既存のデータパケット内に挿入する処理を含む請求項25に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、一般的に電子デバイスの分野に関し、より具体的には、パケット交換ネットワーク上の制御バス信号の転送に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭及び他の個人空間は、テレビ、ビデオプレーヤ、オーディオサウンドシステム、ゲームシステム、パーソナルコンピュータ、及びモバイルデバイスのような娯楽デバイスを含む多くの電子デバイスを含む場合がある。このようなデバイスは、このようなデバイス間の表示に向けてマルチメディアデータのようなデータの転送を可能にするために益々互いに接続又はネットワーキングされる。
【0003】
デバイスのネットワークには、HDMI(登録商標)(高精細度マルチメディアインタフェース1.4仕様、2009年5月28発行)データプロトコル及びMHL(登録商標)(モバイルハイデフニションリンク)データプロトコルを含むことができる。MHLは、HDMI表示デバイスとのモバイルデバイスの接続をもたらすインタフェースプロトコルである。このようなプロトコルは、ある一定のデバイス間の高解像度マルチメディアのデータ転送を可能にするものである。HDMIには、デバイス間の制御信号データの転送のためのCEC(家電制御)バスの使用が含まれ、CECバスは、シングルワイヤ双方向バスである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「高性能シリアルバスのための規格」、1394−1995、IEEE、1996年8月30日発行及び補遺
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、マルチメディア転送のインタフェースは、一般的に、第1のデバイスと第2のデバイス間の直接的な電気的接続及びこのようなデバイス間のデータ転送の観点から定義される場合がある。このようなプロトコルに従って作動するデバイスは、一般的に、デバイス間のこのような接続に作動が限定される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態は、一般的に、パケット交換ネットワーク上での制御バス信号の転送に関する。
【0007】
本発明の第1の態様において、方法の実施形態は、制御信号を第1のデバイスから第1の制御バス上で送る段階を含み、制御信号は、インタフェースプロトコルに従って送られ、制御信号は、第2のデバイスに対して意図したものである。本方法は、第1のデバイスにより駆動される制御信号値である第1の制御バスの現在の状態を検出する段階と、制御バスの現在の状態を表す制御信号値をデータパケット内に挿入する段階と、パケット交換ネットワークを通じて第2のデバイスにデータパケットを送信する段階とを更に含む。
【0008】
本発明の第2の態様において、装置は、第1の制御バスとのインタフェースと、パケット交換ネットワークとのインタフェースとを含む。装置は、制御回路を更に含み、制御回路は、第1の制御バスの現在の状態を検出する要素と、パケット交換ネットワーク上での送信に向けて第1の制御バスの現在の状態を表す値をデータパケット内に挿入する要素とを含む。
【0009】
本発明の実施形態は、同様の参照番号が類似の要素を指す添付図面の図において一例として制限ではなく例示される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】パケット交換ネットワークへの制御バス信号の変換の実施形態の図である。
図2】HDMIインタフェースの図である。
図3】パケット交換ネットワークを通じた制御バス信号の転送の実施形態の図である。
図4】転送に向けて制御信号値をデータパケット内に挿入する処理の実施形態の図である。
図5】パケット交換ネットワーク上での制御信号の送受信のための装置の実施形態の図である。
図6】パケット交換ネットワーク上の制御信号の送受信のための装置の要素の作動を示す図表である。
図7】パケット交換ネットワークを通じて制御信号を送信する処理を示す流れ図である。
図8】パケット交換ネットワークを通じて制御信号を受信する処理を示す流れ図である。
図9】家電デバイス間の制御信号の転送の実施形態の図である。
図10】信号データを送信又は受信する電子デバイスの実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態は、一般的に、パケット交換ネットワーク上での制御バス信号の転送に関する。
【0012】
一部の実施形態において、パケット交換ネットワークを使用する電子デバイス間の制御バスの作動の方法又は装置を提供する。一部の実施形態において、制御バス信号を表すビットは、制御信号搬送が送信デバイス及び受信デバイスには標準制御バス作動の作動であるように見えるようにデータパケットで転送される。
【0013】
一部の実施形態において、制御バスは、HDMI作動のためのシングルワイヤCEC(家電制御)バスである。CECバスは、家電デバイス間に制御情報を伝えることを目的としたワイヤ−OR式共通シングルワイヤバスとHDMI仕様書において定義される。電気仕様及びプロトコル仕様は、共通CECバスにデバイスに電気的に直結されたデバイスに関して作動されるようになっている。
【0014】
しかし、家電デバイス間の音声、映像、及び制御情報のネットワークベースのパケット交換搬送の出現により、CECバスの電気的直結は非実用的である場合がある。
【0015】
一部の実施形態において、送信デバイス及び受信デバイスにより検出される制御バスの本来の挙動及び特性を維持しながら行うパケット交換ネットワーク上の制御メッセージの搬送の方法又は装置を提供する。一部の実施形態において、定義されたCECバスの挙動及び電気的特性を維持しながらパケット交換ネットワークを通じてCEC制御情報を搬送する方法又は装置を提供する。一部の実施形態において、方法又は装置により、ネットワークパケットで送受信することができるデータにCEC電気的移行を変換する実際的な解決法が得られる。逆に、ネットワークパケットで受信した制御データをCEC準拠の電気信号に再構成することができる。
【0016】
一部の実施形態において、ローカルCECバスの現在の状態は、2つのデバイス間に流れるパケットで1つのビットフィールドとしてモニタされて伝えられる。一部の実施形態において、1つ又はそれよりも多くのデータパケットが送信に向けて現在待ち行列に入れられる時に、現在のCEC状態(高又は低信号、「1」又は「0」論理状態)は、データパケットのパケットヘッダ内で1ビットとして反映することができ、すなわち、既存のネットワークトラフィック上への制御バスデータの搬送の「ピギーバッキング」を許すものである。
【0017】
一部の実施形態において、送信に向けて待ち行列に入れられたパケットがない時に、遷移がCECバス上で発生する場合に、CECバスの状態を反映する単一のヘッダビットで個別の制御パケットを送信することができる。このようにして、既存のデータパケットが利用可能な時に、データは、既存のパケットトラヒックで送信され、利用可能なデータパケットがない時に、挿入されたデータパケットで送信される。
【0018】
一部の実施形態において、制御バスの状態を表すデータビットは、受信したデータパケットで検出され、このようなデータビットは、受信デバイスへの搬送に向けて第2のCECバスに適用される。従って、送信デバイスは、HDMI信号に向けて第1のCECバスに制御信号を通常の方法で適用することができ、受信デバイスは、HDMI信号に向けて通常の方法で第2のCECバスから制御信号を検出することができ、送信デバイス又は受信デバイスは、標準的な制御信号作動から逸脱せず済む。
【0019】
図1は、パケット交換ネットワークへの制御バス信号の変換の実施形態の図である。この図において、デバイスA110及びデバイスB170は、デバイスAとデバイスB間の制御信号の転送のための接続を含むように接続される。一部の実施形態において、通常のプロトコル(HDMIプロトコルのような)下では、デバイスは、制御バス(CECバスとすることができる制御バス150のような)上でデータを転送されるが、制御信号は、その代わりにパケット交換ネットワーク155を通じて転送される。しかし、信号は、転送がデバイスA110及びデバイスB170には制御バス150上での標準的な転送であるように見えるように転送される。
【0020】
図2は、HDMIインタフェースの図である。図2に示すように、ソースデバイス210とシンクデバイス260の間のHDMIインタフェース250は、CECバス256(シンク260のCEC要素270とソース210のCEC要素220を連結するように図示)を含む。CECは、HDMIのCEC仕様により定義されるように、制御機能の性能のためにシングルワイヤ双方向シリアルバスである。
【0021】
HDMIインタフェースは、映像データ(214、264)、音声データ(216、266)、及び特定の制御及び状態情報218、268の転送のための3つのTMD(遷移時間最短差動信号伝送方式)データチャンネル251〜253を更に含み、かつTMDクロックチャンネル254を含む。同じく含まれているのは、ソース210がシンク拡張表示識別データ(EDID)280を読むことを可能にする表示データチャンネル255、HDMIイーサネット(登録商標)対応オーディオリターンライン(HEAC)(222、272)のユーティリティライン257、及び接続の検出224に使用されるホットプラグ検出(HPD)ライン258である。
【0022】
図3は、パケット交換ネットワークを通じた制御バス信号の変換の実施形態の図である。図3は、パケット交換ネットワークを通じて制御信号を搬送する機構の実施形態のトポロジーを示している。一部の実施形態において、接続300は、パケット交換ネットワークと相互接続した2つのCEC共通ワイヤ−ORバス(第1の制御バスCEC−A 320及び第2の制御バスCEC−B360)を含むことができる。
【0023】
一部の実施形態において、別々のCECバス320及び360は、全ての接続したデバイスには1つのワイヤ−OR CECバスのように見える。各CEC送信制御回路は、リモートCEC制御回路にローカルCECバス状態を伝えることを担うものである。一部の実施形態において、リモートCECバス状態を受信すると、受信制御回路は、ローカルCECバス上でリモートCEC状態を駆動することを担っている。
【0024】
一部の実施形態において、各デバイスは、全ての他のデバイスとの直接接続を有し、かつバスを駆動する別のデバイスの検出は「瞬間的である」と仮定する。パケット交換ネットワークでこの挙動を伝える際の問題点は、ローカルCEC状態を駆動するためにリモートCECバス状態を受信し、逆に、リモートCECバスにローカルCEC状態を伝える必要がある点である。一部の実施形態において、シングルワイヤ挙動は、データ転送における送信デバイス及び受信デバイスに向けてエミュレートされる。
【0025】
この図において、1つ又はそれよりも多くのデバイス(デバイスA1 310、デバイスA2 312、デバイスA3 314、引き続きm番目のデバイス、デバイスAm316と図示)が、制御バスCEC−A320に接続され、一方、1つ又はそれよりも多くのデバイス(デバイスB1 370、デバイスB2 372、デバイスB3 374、引き続きn番目のデバイス(デバイスBn376)と図示)が、制御バスCEC−B360に接続される。一部の実施形態において、制御バスは、パケット交換ネットワークにわたって信号を転送することをもたらす制御回路に接続される。この図において、第1の制御バスCEC−A320は、ネットワーク340にリンクをもたらす制御回路330に接続される。更に、第2の制御バスCEC−B360も、同じくネットワーク340にリンクをもたらす制御回路350に接続される。この図において、制御回路は別々のユニットであるように示されているが、実施形態は、制御回路のいずれの特定の物理的位置にも限定されず、このような制御回路は、図示のデバイス内、スイッチングデバイス内、又はネットワーク内の他の要素内に含めることができる。
【0026】
一部の実施形態において、制御回路330は、デバイスA1〜Am310〜316の1つからCEC−A320上で制御信号値を検出し、ネットワーク340を通じて送信に向けてデータパケットにこのような値を挿入する。一部の実施形態において、各信号値は、データパケットのヘッダ内に挿入することができる1つのビット(高又は低、「1」又は「0」値)である。一部の実施形態において、制御信号値は、このようなパケットが利用可能な場合に待機中のデータパケット内に挿入され、待機中データパケットが利用可能でない場合は制御信号値を送信するためにデータパケットが生成される。一部の実施形態において、制御回路350は、ネットワーク340を通じて受信したデータパケットで制御信号値を検出する。更に、制御回路350は、デバイスB1〜Bw370〜376の1つによる検出に向けてCEC−B360上で受信した制御信号の値を適用するように作動する。
【0027】
一部の実施形態において、制御信号は、逆方向でも転送され、制御回路350は、デバイスB1−Bw370〜376の1つからCEC−B360上で制御信号値を検出し、ネットワーク340を通じた送信に向けてデータパケットにこのような値を挿入し、制御回路330は、ネットワーク340を通じて受信したデータパケットで制御信号値を検出し、かつデバイスA1〜Am310〜316の1つによる検出に向けてCEC−A320上で受信した制御信号の値を適用するように作動する。
【0028】
図4は、転送に向けてデータパケットに制御信号値を挿入する処理の実施形態の図である。一部の実施形態において、CEC−A405のような第1のシングルワイヤ制御バスは、制御信号データ410を供給するのに使用される。一部の実施形態において、制御信号データ410は、検出されると、パケット交換ネットワーク上で転送されるデータパケット415のヘッダに挿入される。
【0029】
この図において、制御データ(制御ビット1、CB1と指定)の第1のビットは、第1の利用可能なデータパケットP1 420に挿入され、制御データ(CB2)の第2のビットは、第2の利用可能なデータパケットP2 425に挿入される。図4に示すように、制御データ(CB 3)の次のビットに利用可能なデータパケットがなく、従って、データパケットが生成され(生成されたデータパケットは、制御ビットを転送することを目的としてGP1 430と指定される)、CB3が、GP1 430のヘッダとして挿入される。
【0030】
一部の実施形態において、データパケット420〜430は、パケット交換ネットワーク450を通じて転送される。一部の実施形態において、制御データビットCB1、CB2、及びCB3は、データパケットから得られ、かつ制御データの意図する受信者による検出に向けてシングルワイヤバスCEC−B455ように示された第2の制御バスに適用される。
【0031】
図5は、パケット交換ネットワーク上の制御信号の送受信のための装置の実施形態の図である。一部の実施形態において、制御信号データを転送するシステム500は、1つ又はそれよりも多くのデバイスに向けて制御バス作動を行う第1の制御バスCEC−A502との接続、及び1つ又はそれよりも多くのデバイスに向けて制御バス作動を行う第2の制御バスCEC−B532との接続を含む。一部の実施形態において、制御バスCEC−A502は、CEC−A502上で信号を検出してORゲート510の入力に信号を供給するためにバッファ506を含む第1の回路要素504と結合され、ORゲート510は、ネットワーク550を通じた送信に向けて、データパケット内まで適切な信号を挿入するために封入構成要素514(CEC EnCap)と結合される。
【0032】
一部の実施形態において、封入解除構成要素(CEC DeCap)544は、次に、ネットワーク550上で受信したデータパケットから制御信号を取得するように作動する。制御信号は、インバータ540により逆変換されて、ドライバ(DRV−B)536が制御バスCEC−B532に制御信号を適用するのを可能にするように適用される。
【0033】
同様に、一部の実施形態において、バッファ538は、CEC−B532上で信号を検出し、ORゲート542の入力に信号を供給するように作動し、ORゲート542は、次に、ネットワーク550を通じた送信に向けてデータパケット内に適切な信号を挿入するために封入構成要素546(CEC EnCap)と結合される。
【0034】
一部の実施形態において、封入解除構成要素(CEC DeCap)516は、次に、ネットワーク550上で受信したデータパケットから制御信号を取得するように作動する。制御信号は、インバータ512により逆変換されて、ドライバ(DRV−A)508が制御バスCEC−A502に制御信号を適用するのを可能にするように適用される。
【0035】
制御回路が、受信したリモートCEC状態をローカルバス上に単に駆動した場合に、ゼロレベルへのローカル又はリモートCECバスの遷移により、全てのバスは、ゼロ状態にラッチされる。一部の実施形態において、制御回路は、ローカルCECバスがローカルデバイスにより駆動されていない時に限り、リモートCEC状態からローカルCECバスを駆動することになっている。一部の実施形態において、この論理回路は、ローカルバスに対するリモート状態のアサーションの遅延の代償として作動するこのような論理回路の作動でラッチアップ状態を防止するのに利用される。
【0036】
図6は、パケット交換ネットワーク上の制御信号の送受信のための装置の要素の作動を示す図表である。図表600は、図5に示すシステムに対する作動情報を提供する。図表600に示すように、制御バスCEC−A及びCEC−Bが共に「0」である場合に、ドライバDRV−AもDRV−Bも有効にされない。CEC−Aのみが「1」である場合に、DRV−Aがアクティブである。CEC−Bのみが「1」である場合に、DRV−Bがアクティブである。しかし、CEC−A及びCEC−Bが共に「1」である場合に、ドライバDRV−AもDRV−Bも有効にされない。
【0037】
一部の実施形態において、上述のように信号を条件付けする必要性のために、付加的な遅延がデバイス間のCEC状態の転送において生じる可能性がある。ローカルバスからのリモート信号をアサート解除するために、CEC状態パケットは、各方向において転送される。例えば、HDMI−CEC仕様書では、各エッジの後に回りの200μs窓で2.4msの公称ビットタイミングを定義している。伝えられたCEC信号をこの窓の域を超えて遅延させるネットワーク転送時間は、仕様書に不適合になる。更に、既存の仕様書に追記された遅延があれば、最悪のケースタイミングで作動するデバイスとの不適合の原因になる。一部の実施形態において、相互作動性を維持するために、ネットワーク待ち時間を低レベルに保つことができ、接続したデバイスは、公称CECタイミングの近くで作動することが要求される場合がある。
【0038】
図7は、パケット交換ネットワークを通じて制御信号を送信する処理を示す流れ図である。一部の実施形態において、第1のデバイスは、第1のデバイスからの第2のデバイスへのデータ送信に関連して第1の制御バスの制御を取得する705。一部の実施形態において、信号検出を制御回路により第1の制御回路上で可能し710、制御回路は、制御信号がないかに関して第1の制御バスを聴くように作動する715。制御信号を第1の制御バス上で検出した720場合に、送信を待っているデータパケットが制御信号を搬送するのに利用可能であるか否かの判断がある725。利用可能であるである場合に、未処理データパケットを識別し730、識別されたデータパケット735のヘッダに第1の制御バスの現在の状態を表すビットを挿入する。制御信号を伝えるために利用可能な待機中データパケットがない場合に、データを伝えるためにデータパケットを生成し740、制御データ信号を含むヘッダを生成する745。既存のデータパケット及び生成されたデータパケットに対して、意図する受信者に制御信号を伝えるためにパケット交換ネットワーク750上でデータパケットを送信する。
【0039】
図8は、パケット交換ネットワークを通じて制御信号を受信する処理を示す流れ図である。一部の実施形態において、第1のデバイスからのデータパケットを制御回路で受信する805。第1の制御バスの状態を表すデータパケットのヘッダ内のデータビット及び従って制御信号の値を検出する810。次に、検出されたデータビットにより表された制御信号値を第2の制御バスに置き815、制御バス信号を表すビットを第2の制御バスを通じて第2のデバイスビットによって受信する820。
【0040】
一部の実施形態において、制御データの送信は、第2のデバイスから第1のデバイスに行うことができる。必要に応じて、第2の制御バスの制御を信号の送信に向けて第2のデバイスにより取得し825、データ伝送をパケット交換ネットワークを通じて逆転させる830。
【0041】
図9は、家電デバイス間の制御信号の転送の実施形態の図である。一部の実施形態において、CECプロトコルを使用し、家庭娯楽ネットワーク900内の様々なデバイスにリモートコントロールによって送信されたもののような指令を伝えることができる。一部の実施形態において、リモートコントロール950を使用し、セットトップボックス920、930、及び940として示す利用可能なセットトップボックスのリストを表示するためにテレビ910を指令することができる。セットトップボックスは、家庭用娯楽ネットワーク900の物理的領域内の様々な位置に位置付けることができる。一部の実施形態において、テレビは、CECバス915によりパケット交換ネットワーク905に接続され、セットトップボックス920、930、及び940は、図3に示す制御回路330及び350のような制御回路を通じて、それぞれ、CECバス925、935、及び945によりネットワーク905に接続される。
【0042】
一部の実施形態において、リモートコントロール950を使用し、セットトップボックス920のようなセットトップボックスの1つを選択し、かつ選択したセットトップボックスは必ずしもテレビ910と同じ部屋に位置するとわけではないとしても、CECバス915及び925を通じて同じリモートコントロール950により、選択したセットトップボックス920に直接に指令を入力することができる。この例では、テレビ910は、CECバス915及びCECプロトコルを利用し、選択したボックス920に適切な指令を転送し、選択したボックス箱920は、CECバス925を通じて指令を受信する。一部の実施形態において、デバイスは、パケット交換ネットワーク905を通じた送信に向けてCECバスからデータパケットに指令を転送する。一部の実施形態において、テレビ910及び選択されたセットトップボックス920の各々は、まるでデバイスが指令の送信に向けて1つのCECバスにより直結されたかのように作動する。
【0043】
図10は、信号データを送信又は受信する電子デバイスの実施形態を示している。この図において、本発明の説明と密接な関係のないある一定の標準的かつ公知の構成要素は示されていない。一部の実施形態において、デバイス1000は、制御バス上で制御信号を送信又受信することができるデバイスである。
【0044】
一部の実施形態の下で、デバイス1000は、データ伝送のための相互接続又はクロスバー1005又は他の通信手段を含む。データは、例えば、視聴覚データ及び関連の制御データを含む様々なタイプのデータを含むことができる。デバイス1000は、処理情報が得られるように相互接続1005に結合した1つ又はそれよりも多くのプロセッサ1010のような処理手段を含むことができる。相互接続1010は、1つ又はそれよりも多くの物理的プロセッサ及び1つ又はそれよりも多くの論理的プロセッサを含むことができる。更に、プロセッサ1010の各々は、複数のプロセッサコアを含むことができる。相互接続1005は、簡潔さを期すために単一の相互接続であるように示されているが、複数の異なる相互接続又はバスを表すことができ、このような相互接続との構成要素接続は、変わる場合がある。図10に示す相互接続1005は、適切なブリッジ、アダプタ、又はコントローラにより接続したあらゆる1つ又はそれよりも多くの別々の物理的バス、ポイントツーポイント接続、又は両方を表す抽象概念である。相互接続1005は、例えば、システムバス、PCI又はPCIeバス、HyperTransport又は業界規格アーキテクチャ(ISA)バス、小型コンピュータシステムインタフェース(SCSI)バス、IIC(I2C)バス、又は時には「Firewire」と呼ぶ米国電気電子技術者協会(IEEE)規格1394バスを含むことができる(「高性能シリアルバスのための規格」、1394−1995、IEEE、1996年8月30日発行及び補遺)。
【0045】
一部の実施形態において、デバイス1000は、プロセッサ1010によって実行される情報及び命令を記憶する主メモリ1015としてランダムアクセスメモリ(RAM)又は他の動的ストレージデバイスを更に含む。主メモリ1015は、データストリーム又はサブストリームに向けてデータを記憶するのに使用することができる。RAMメモリには、メモリコンテンツのリフレッシュが必要である動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、及びコンテンツのリフレッシュが不要であるがコスト増である静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)がある。DRAMメモリには、信号を制御するクロック信号を含む同期型動的ランダムアクセスメモリ(SDRAM)、及び拡張データ出力動的ランダムアクセスメモリ(EDO DRAM)を含むことができる。一部の実施形態において、システムのメモリは、特定のレジスタ又は他の特殊目的メモリを含むことができる。デバイス1000は、プロセッサ1010に向けて静的情報及び命令を記憶する読取専用メモリ(ROM)1025又は他の静的ストレージデバイスを含むことができる。デバイス1000は、特定の要素のストレージに向けて1つ又はそれよりも多くの不揮発性メモリ要素1030を含むことができる。
【0046】
データストレージ1020は、情報及び命令を記憶するデバイス1000の相互接続1005に結合することができる。データストレージ1020は、磁気ディスク又は他のメモリを含むことができる。このような要素は、互いに組み合わせることができ、又は別々の構成要素であってデバイス1000の他の要素の部分を利用することができる。
【0047】
デバイス1000は、出力表示又は呈示デバイス1040に相互接続1005を通じて結合することができる。一部の実施形態において、ディスプレイ1040は、エンドユーザに情報又はコンテンツを表示する液晶ディスプレイ(LCD)又はあらゆる他の表示技術を含むことができる。一部の環境において、ディスプレイ1040は、少なくとも入力デバイスの一部としても利用することができるタッチスクリーンを含むことができる。一部の環境において、ディスプレイ1040は、テレビプログラムのオーディオ部分を含むオーディオ情報を提供するスピーカのようなオーディオデバイスとすることができ、又はこれを含むことができる。
【0048】
1つ又はそれよりも多くの送信機又は受信機1045は、相互接続1005に結合することができる。一部の実施形態において、デバイス1000は、受信又はデータ伝送に向けて1つ又はそれよりも多くのポート1050を含むことができる。デバイス1000は、Wi−Fiネットワークのような無線信号を通じたデータの受信に向けて1つ又はそれよりも多くのアンテナ1055を更に含むことができる。データの送受信は、パケット交換ネットワーク1075を通じた別のデバイスへの送信に向けてCECバス1070のような制御バスを通じた制御データ信号の転送を含むことができる。
【0049】
デバイス1000は、電力デバイス又はシステム1060を含むことができ、電力デバイス又はシステム1060は、電源、バッテリ、太陽電池、燃料電池、又は電源を供給し又は生成する他のシステム又はデバイスを含むことができる。電力デバイス又はシステム1060によって供給された電源は、必要に応じて、デバイス1000の要素に分散させることができる。
【0050】
以下の説明では、説明上、本発明を完全に理解することができるように多くの特定の詳細に対して説明する。しかし、本発明は、これらの特定の詳細がなくても実施することができることは当業者には明らかであろう。他の事例では、公知の構造及びデバイスは、ブロック図形式で示されている。図示の構成要素の間に中間の構造がある場合がある。本明細書に説明又は図示の構成要素は、例示も説明もない付加的な入力又は出力を有することができる。図示の要素又は構成要素は、あらゆるフィールドの並べ替え又はフィールドサイズの変更を含む異なる構成又は順序に配置することができる。
【0051】
本発明は、様々な処理を含むことができる。本発明の処理は、ハードウエア構成要素によって実行することができ、又はコンピュータ可読命令に具現化することができ、コンピュータ可読命令を用いて、命令でプログラムされた汎用又は特殊目的プロセッサ又は論理回路に処理を実行させることができる。代替的に、処理は、ハードウエア及びソフトウエアの組合せによって実行することができる。
【0052】
本発明の実施形態の各部分は、コンピュータプログラム製品として供給することができ、コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム命令が記憶されたコンピュータ可読ストレージ媒体を含むことができ、コンピュータプログラム命令を用いて、コンピュータ(又は他の電力デバイス)に本発明により処理を実行させるようにプログラムすることができる。コンピュータ可読ストレージ媒体には、フロッピーディスケット、光ディスク、CD−ROM(コンパクトディスク読み出し専用メモリ)、光磁気ディスク、ROM(読取専用メモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、EPROM(消去及びプログラマブル読取専用メモリ)、EEPROM(電気的消去可能プログラマブル読取専用メモリ)、磁石又は光カード、フラッシュメモリ、又は電子命令を記憶するのに適する他のタイプの媒体/コンピュータ可読媒体を含むことができるが、これらに限定されない。更に、本発明は、コンピュータプログラムとしてダウンロードすることができ、プログラムは、リモートコンピュータから要求側コンピュータに転送することができる。
【0053】
方法の多くを最も基本的な形で説明しているが、本発明の基本的な範囲から逸脱することなく、処理を方法のいずれかに追加するか又は方法のいずれかから削除することができ、説明した内容に情報を追加するか又は説明された内容から情報を差し引くことができる。多くの更に別の修正及び改作を行うことができることは当業者には明らかであろう。特定的な実施形態は、本発明を制限するためではなく例示するために示すものである。
【0054】
要素「A」が要素「B」に又は要素「B」と結合されると説明する場合に、要素Aは、要素Bに直接に結合することができ、又は例えば要素Cを通じて間接的に結合することができる。本明細書で構成要素、特徴、構造、処理、又は特性Aが構成要素、特徴、構造、処理、又は特性Bを「引き起こす」と説明する時に、「A」は、少なくとも「B」の部分的な原因であるが、「B」を引き起こしやすくする少なくとも1つの他の構成要素、特徴、構造、処理、又は特性がある場合があることを意味する。本明細書で構成要素、特徴、構造、処理、又は特性を含む「場合がある」、「あるかもしれない」、又は「ある可能性がある」と示す場合に、その特定の構成要素、特徴、構造、処理、又は特性は含む必要はない。本明細書で「a」又は「an」要素に言及した場合に、これは、説明する要素が1つしかないことを意味するわけではない。
【0055】
実施形態は、本発明の実施又は例である。「実施形態」、「一実施形態」、「一部の実施形態」、又は「他の実施形態」への本明細書における言及は、実施形態に関連して説明する特定の特徴、構造、又は特性が少なくとも一部の実施形態に含まれるが必ずしも全ての実施形態に含まれるわけではないことを意味する。「実施形態」、「一実施形態」、又は「一部の実施形態」が様々な出現は、必ずしも全てが同じ実施形態を指しているわけではない。本発明の例示的な実施形態の以上の説明において、本発明の様々な特徴は、本発明の開示を簡素化して様々な本発明の態様の1つ又はそれよりも多くを理解しやすくすることを目的として、時にはその1つ実施形態、図、又は説明に一緒にまとめられていることを認めるべきである。
【符号の説明】
【0056】
310 デバイスA1
330、350 制御回路
340 ネットワーク
370 デバイスB1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10