(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記実施計画作成部は、前記測定項目に応じた標準試料を測定し、前記精度管理試料を測定して、該測定の時間間隔及び/又は測定数間隔に基づいて前記精度管理用データを取得するための前記実施予定日の少なくとも1つを含む前記実施計画を前記測定項目毎に予め作成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1の実施の形態]
この発明の第1の実施形態に係る自動分析装置の構成について
図1を参照して説明する。
図1は、自動分析装置の構成を示すブロック図である。
【0012】
図1に示す構成以外に、自動分析装置には、サンプラ、試薬庫、反応ディスク、試料分注ユニットと、試薬分注ユニットと、攪拌ユニットと、洗浄ユニット等の機構上の構成を有している。駆動部20は、キャリブレーション測定制御部45及びコントロール用試料測定制御部46の各制御命令を受けて、前記機構上の構成に対し、標準試料及びコントロール用試料(試料)を測定させる。その結果、校正用データ、精度管理データを取得することができる。制御部40は、駆動部20に対するキャリブレーション測定制御部45及びコントロール用試料測定制御部46からの各制御命令を基に、校正用データ、精度管理データの取得が完了したか否かを判断する。
【0013】
サンプラは、試料(試料容器)を架設するための設置位置が例えば50ヵ所設けられたラック(図示省略)を有している。ラックに架設する試料は、患者検体、緊急検体、標準試料及びコントロール用試料が含まれる。なお、以下の説明で、標準試料及びコントロール用試料を総称する場合「試料」という。試料は、校正用データを取得し、取得された校正用データを基に、検量線を作成し、及び、測定結果に異常がないことを確認するために使用される。また、コントロール用試料は、測定結果にバラツキが無いことを確認するために使用される。
【0014】
以上のように、試料を測定し、校正用データを取得し、検量線を作成し、また、コントロール用試料を測定し、測定結果にバラツキがないことを確認した後に、駆動部20は、患者検体測定制御部47の各制御命令を受けて、前記機構上の構成に対し、検体試料を測定させる。
【0015】
(実施計画の作成)
次に、校正、精度管理を実施するための実施予定日を含む実施計画の作成について
図1から
図5及び
図8を参照して説明する。
図2は入力開始画面の一例を示す図、
図3は項目指定画面の一例を示す図、
図4は項目パラメータの設定画面の一例を示す図、
図5はキャリブレーション実施計画の設定画面の一例を示す図、
図8は入力画面の表示から入力画面の表示終了までの一連の動作を示すフローチャートである。
【0016】
制御部40が表示部33に
図2から
図5に示す入力画面や設定画面を表示させている間(ステップS101〜S110)が、実施計画を作成可能な期間となる。
図2から
図5は、キャリブレーション実施計画をオペレータに案内しながら作成するための画面である。
【0017】
先ず、制御部40は、表示部33に入力開始画面50を表示させる。入力開始画面50を
図2に示す。入力開始画面50に表示された、オーダー情報、試薬情報、コントロール、及び、項目パラメータの各ボタン51〜54は、後述する項目設定画面60、コントロールの設定画面100、オーダー情報表示画面(図示省略)、及び、試薬情報表示画面(図示省略)に対応付けられており、入力部31であるマウス(図示省略)又はタッチパネルの操作により指定されるボタンである。入力部31及び出力部32とから成るユーザーインターフェース30を
図1に示す。
【0018】
制御部40は、ボタン51の指定を受けて、表示部33に項目設定画面60を表示させる(ステップS102)。項目設定画面60を
図3に示す。項目設定画面60に表示された項目01〜項目100の各ボタン61は、項目に対応して予め設けられてある項目パラメータ設定画面70に対応付けられており、マウス又はタッチパネルの操作により指定されるボタンである。
【0019】
マウス又はタッチパネルの操作により、項目01〜項目100の中のいずれか一つのボタン61が指定された場合(ステップS103;YES)、制御部40は、表示部33に項目パラメータ設定画面70を表示させる(ステップS104)。項目パラメータ設定画面70を
図4に示す。項目パラメータ設定画面70に表示された試料濃度、検体量、希釈検体量及び水量の各入力欄71〜75は、入力部31であるキーボードの操作により、試料の種類及び数量を入力するための入力欄である。ボタン61が指定されない場合(ステップS103;NO)、項目設定画面60の表示(ステップS102)に戻る。
【0020】
上記の入力された標準試料の種類及び数量が、測定項目に応じた標準試料の情報である。測定項目に応じた標準試料の情報は、後述するように、オーダー情報となって表示部33に表示される。
【0021】
項目パラメータ設定画面70に表示された実施計画のボタン76は、マウスの操作により、キャリブレーション実施計画設定画面80の指定をするためのボタンであり、また、標準試料の情報(オーダー情報)を測定項目に対応付けて記憶部21に記憶させる指示をするためのボタンである。
【0022】
マウスの操作により、必要なパラメータの入力が終わった後に、ボタン76が指定された場合(ステップS105;YES)、測定オーダー作成部41は、各入力欄71〜75に入力された標準試料の種類及び数量(試料濃度、検体量、希釈検体量及び水量)を測定項目に対応付けて作成する。なお、「測定項目」とは、
図3に示す01〜100までの各数字、及び、各数字に対応付けられた、前記入力された前記標準試料の種類及び数量を含む測定用パラメータをいう。
【0023】
制御部40は、標準試料の種類及び数量を測定項目に対応付けて記憶部21に記憶させる(ステップS106)。ボタン76が指定されない場合(ステップS105;NO)、情報入力画面である項目パラメータ設定画面70の表示(ステップS104)に戻る。制御部40は、並行して、キャリブレーション実施計画設定画面80を表示部33に表示させる(ステップS107)。キャリブレーション実施計画設定画面80を
図5に示す。
【0024】
キャリブレーション実施計画設定画面80に表示され、毎週、第一週、第二週、第三週、及び、第四週毎に、月から日の各曜日に対応して配置されたチェックボックス81〜85は、マウスの操作により指定されるチェックボックスである。
【0025】
キャリブレーション実施計画設定画面80に表示された実行ボタン86がマウスの操作により指定された場合(ステップS108;YES)、実施計画作成部42は、指定されたチェックボックスに相当する曜日である実施予定日を測定項目に対応付けて作成する。また、制御部40は、前記実施予定日を測定項目に対応付けて記憶部21に記憶させる(ステップS109)。実行ボタン86が指定されない場合(ステップS108;NO)、キャリブレーション実施計画設定画面80の表示(ステップS107)に戻る。
【0026】
以上、指定された一つの測定項目について、その標準試料の情報の入力、及び、実施予定日の入力について説明したが、複数の測定項目が指定された場合、指定された全ての測定項目について、標準試料の情報の入力、及び、実施予定日の入力が行われ、全ての測定項目についての各入力を完了した後、全ての入力画面の表示を終了する(ステップS110)。
【0027】
(オーダー情報の表示等)
次に、オーダー情報の表示等について
図9を参照して説明する。
図9は、装置の起動から検査の実施を開始するまでの一連の動作を示すフローチャートである。
【0028】
制御部40は、タイマー(図示省略)により日時を管理する日時管理部48を有している。装置の起動をした場合に(ステップS201)、制御部40は、記憶部21に記憶されたキャリブレーター実施計画にアクセスして、実施予定日が到来したか否かを判断する(ステップS202)。実施予定日が到来した場合(ステップS202;YES)、記憶部21にアクセスして
図2から
図5の入力画面に入力された情報を基に、測定項目を含むオーダー情報を生成し、生成したオーダー情報(項目パラメータ設定画面に設定された情報を基にキャリブレーションを行う依頼情報)を表示部33に表示させる(ステップS203)。それにより、測定オーダーの漏れなど人為的な漏れを防ぐことが可能となる。また、表示部33に測定項目に応じた標準試料の情報(標準試料の種類及び数量)が表示されるので、架設すべき標準試料の確認を容易に行うことが可能となる。
【0029】
なお、実施予定日が到来した場合にオーダー情報を生成し、表示させたが、その到来を日で判断する場合に限らず、曜日や時間で判断しても良い。なお、「実施予定日」とは、絶対的な日時(月日、曜日、時間)、さらには、相対的な間隔(例えば、標準試料測定開始から1週間後)等も含まれるものとする。
【0030】
なお、実施予定日が到来しない場合(ステップS202;NO)、検査の実施(ステップS208)に移行する。
【0031】
(実施状況の記憶)
次に、実施状況の記憶について
図6及び
図9を参照して説明する。
図6は記憶された実施状況のデータ構造を示す図である。
【0032】
前述したように、表示部33にオーダー情報を表示させ、測定項目及びその測定項目に応じた標準試料を確認した上で、標準試料を架設し、校正用データを取得する。取得すべき校正用データが複数ある場合、複数の校正用データの取得は、
図9に示すステップS204からステップS207までを繰り返すことにより行われる。ここで、「未実施」とは、未着手、中止、中断、及び、延期の状態を含み、校正用データの取得を完全に終了していない状態をいう。
【0033】
校正用データの取得の開始後、前述したように、制御部40は、駆動部20に対するキャリブレーション測定制御部45からの制御命令を基に、校正用データの取得を判断する(ステップS205)。
【0034】
制御部40が校正用データの取得を判断した場合(ステップS205;YES)、実施状況作成部43が、該当する実施予定日及び測定項目に係る校正用データの取得(実施済み)の情報を記憶部21に記憶させる(ステップS206)。次に、全部の校正用データの取得が終了したか否かの判断(ステップS207)に移る。また、制御部40が校正用データの取得を判断しない場合(ステップS205;NO)、すなわち、予定された測定項目の測定が未実施で、校正用データを取得していない場合、又は、検量線エラー等で校正が完了していない場合、未実施状況作成部44が、該当する実施予定日及び測定項目に係る校正用データの未取得(未実施)の情報を記憶部21に記憶させる(ステップS209)。次に、全部の校正用データの取得が終了したか否かの判断(ステップS207)に移る。なお、校正用データの取得の開始時において、記憶部21に、校正用データを取得していない(未実施)の情報が記憶されていても良い。
【0035】
以上説明したように、表示部33に表示された測定項目及び測定項目に応じた標準試料(オーダー情報)を確認した上で、標準試料を測定し、校正用データを取得する。なお、前記標準試料の測定、及び、前記校正用データの取得、並びに、それらの判断は、駆動部20に対する制御部40からの指示によりステップS205の中で行われる。前記校正用データの取得の判断は、ステップS205の中で行われ、制御部40は、測定項目、キャリブレーション測定の実施予定日、及び、キャリブレーション測定の実施状況を記憶部21に記憶させる。データ構造として記憶させた測定項目、キャリブレーション測定の実施予定日、及び、キャリブレーション測定の実施状況を
図6に示す。
【0036】
上記のオーダー情報の表示、校正用データの取得、及び、校正用データの取得の記憶は、データの取得終了後(ステップS207)に終了する。
【0037】
(実施状況の表示)
次に、実施状況の表示について
図7及び
図10を参照して説明する。
図7は実施状況の表示画面の一例を示す図、
図10は、実施状況の表示から実施状況の表示の終了までの一連の動作を示すフローチャートである。
【0038】
制御部40は、実施状況の表示の指示を受けて、実施状況の表示画面90を表示部33に表示させる(ステップS301)。縦方向に実施予定日、横方向に測定項目をとり、実施予定日と測定項目との交点を升目とし、その升目に実施状況を表した表示画面90を
図7に示す。制御部40は、升目に表示させた黒丸91により「実施済み」を、また、升目に表示させた白丸92により「未実施」をオペレータに対し報知する。
【0039】
例えば、制御部40は、8月07日の実施予定日と、測定項目96との交点である升目に表示させた白丸92により「未実施」を、8月07日の実施予定日と、他の測定項目03、06、08、・・・93、98、100との各交点である升目に表示させた黒丸91により「実施済み」であることをオペレータに対し報知する。
【0040】
以上の構成により、オペレータが、「実施済み」に係る測定項目の標準試料について、校正用データの取得をしたことを認識し、「未実施」に係る測定項目の標準試料について、校正用データの取得をしていないことを認識することが可能となる。なお、実施状況を出力として、表示部33に表示させる場合に限らず、電子データ、または、紙媒体などで出力し、保管させるようにしても良い。
【0041】
次に、「未実施」の情報を識別子と関連付けられたか否かを判断する(ステップS302)。白丸92を表示させた升目をマウス操作で指定することにより、「未実施」の情報と識別子とが関連付けられた場合(ステップS302;YES)、制御部40は、「未実施」の情報と識別子との関連付けを記憶させる(ステップS303)。その後、実施状況の表示の終了を判断する(ステップS304)に移行する。
【0042】
また、「未実施」の情報と識別子とが関連付けられない場合(ステップS302;NO)、実施状況の表示の終了を判断する(ステップS304)に移行する。終了しなければ、「未実施」の情報と識別子との関連付けを判断する(ステップS302)に戻る。
【0043】
以上の実施状況の表示は、その終了(ステップS304)まで繰り返される。「未実施」の情報と識別子とが関連付づけて、記憶させることにより、オペレータが「未実施」の情報を確認した事実を残すことが可能となる。なお、「未実施」の情報と識別子との関連付づけを表示させてもよい。例えば、マウス操作で指定された升目の色を変えても良く、升目に表示された白丸92に代えて、黒丸91の識別子を表示させても良い。
【0044】
以上の実施状況の表示により、キャリブレーションの測定の実施漏れをオペレータに対し報知することが可能となり、また、「未実施」の情報と識別子とが関連付づけた場合に、識別子が関連付けられた測定項目については、以後、校正用データを取得しないような選択をできるようにしても良い。
【0045】
次に、本発明の第2実施形に係る自動分析装置の構成ついて、
図11〜
図14を参照して説明する。
図11はコントロールの項目指定画面の一例を示す図、
図12はコントロール実施計画の設定画面の一例を示す図、
図13は時間間隔設定画面の一例を示す図、
図14は測定数設定画面の一例を示す図である。
【0046】
上記の第1実施形態に自動分析装置の構成は、校正用液を使用したキャリブレーション測定の実施計画の作成及び実施状況の表示に関するものであったが、第2実施形態に自動分析装置の構成は、精度管理用試料を使用したコントロール測定の実施計画の作成及び実施状況の表示に関するものである。
【0047】
(実施計画の作成)
制御部40は、マウス又はタッチパネル操作による、
図2に示す入力開始画面50上のボタン52の指定を受けて、項目の設定画面100を表示させる。設定画面100を
図11に示す。設定画面100に表示された項目01〜項目100の各ボタン101は、項目に対応して予め設けられてあるコントロール測定実施計画の設定画面110に対応付けられており、マウスの操作により指定されるボタンである。設定画面100に表示された試料情報入力欄102は、コントロール用試料、精度管理用試料の種類を入力するための入力欄である。設定画面100に表示された実施計画のボタン103は、マウスの操作により、コントロール測定実施計画の設定画面110の指定をするためのボタンであり、また、コントロール用試料の情報(オーダー情報)を測定項目に対応付けて記憶部21に記憶させる指示をするためのボタンである。
【0048】
キーボートの操作により、試料情報入力欄102に試料情報を入力する。入力された試料情報に対する、測定項目を、マウス操作により、項目01〜項目100までの各項目のうち一つ以上のボタン101を指定する。マウスの操作により、実施計画のボタン103が指定された場合、制御部40は、コントロール測定実施計画の設定画面110を表示部33に表示させる。コントロール測定実施計画の設定画面110を
図12に示す。
【0049】
コントロール測定実施計画の設定画面110に表示され、毎週、第一週、第二週、第三週、及び、第四週毎に、月から日の各曜日に対応して配置されたチェックボックス111〜115は、マウスの操作により指定されるチェックボックスである。また、コントロール測定実施計画の設定画面110に表示された各入力欄116〜118は、マウス操作により、項目測定後、時間間隔、及び、測定数間隔を指定するための入力欄である。
【0050】
コントロール測定実施計画の設定画面110に表示された実行ボタン119がマウスの操作により指定された場合、実施計画作成部42は、指定されたチェックボックスに相当する曜日である実施予定日を測定項目に対応付けて作成し、記憶部21に記憶させる。
【0051】
なお、コントロール測定実施計画の設定画面110に表示された実行ボタン119がマウスの操作により指定され、かつ、項目測定後の入力欄116が指定された場合、制御部40は、項目測定後の情報を測定項目に対応付けて作成し、記憶部21に記憶させる。
【0052】
また、コントロール測定実施計画の設定画面110に表示された実行ボタン119がマウスの操作により指定され、かつ、時間間隔の入力欄117が指定された場合、制御部40は、時間間隔設定画面120を表示部33に表示させる。時、分、秒の各入力欄、及び、実行ボタン121を配置した時間間隔設定画面120を
図13に示す。キーボード操作により、時間間隔設定画面120に入力された時間間隔(時、分、秒)の情報を、制御部40は、測定項目に対応付けて作成し、実行ボタン121の指定を受けて、記憶部21に記憶させる。
【0053】
さらに、コントロール測定実施計画の設定画面110に表示された実行ボタン119がマウスの操作により指定され、かつ、測定数間隔の入力欄118が指定された場合、制御部40は、測定数設定画面130を表示部33に表示させる。測定数の各入力欄、及び、実行ボタン131を配置した測定数設定画面130を
図14に示す。キーボード操作により、測定数設定画面130に入力された測定数の情報を、制御部40は、測定項目に対応付けて作成し、実行ボタン131の指定を受けて、記憶部21に記憶させる。
【0054】
以上のように、項目測定後の情報等を測定項目に対応付けて記憶させたので、コントロール測定の実施予定日が到来した場合に、制御部40が測定項目を含むオーダー情報を表示させるばかりでなく、項目測定後に、また、所定の時間間隔で、さらに、測定数間隔で、制御部40がオーダー情報(測定項目及び標準試料)を表示させる。
【0055】
(実施状況の表示)
次に、第2実施形態に係るコントロール測定の実施状況の表示について
図15及び
図16を参照して説明する。
図15は実施状況の表示画面の一例を示す図、
図16は、実施状況の表示画面の他の例を示す図である。
【0056】
制御部40がコントロール測定の実施状況を表示部33に表示させる構成は、第1実施形態において、制御部40が標準試料の測定の実施状況を表示部33に表示させる構成と基本的には同じである。
【0057】
縦方向に実施予定日、横方向に測定項目をとり、実施予定日と測定項目との交点を升目とし、その升目に実施状況を表したコントロール測定の実施状況の表示画面140を
図15に示す。制御部40は、升目に表示させた黒丸141により「実施済み」を、また、升目に表示させた白丸142により「未実施」をオペレータに対し報知する。
【0058】
前述したように、第2実施形態に係る自動分析装置では、実施予定日が測定項目に対応付けられた記憶部21に記憶されると共に、項目測定後、時間間隔、及び、測定数の各情報が測定項目に対応付けられた記憶部21に記憶される。
【0059】
コントロール測定の実施において、制御部40は、実施状況(校正用データの取得)を、実施予定日に対応付けて記憶部21に記憶させると共に、項目測定後、時間間隔、及び、測定数の各情報が測定項目に対応付けて記憶部21に記憶させる。
【0060】
それにより、制御部40は、項目測定後、時間間隔、及び、測定数の情報毎に、実施状況を表示部33に表示させることが可能となる。制御部40は、升目に表示させた黒丸151により「実施済み」を、また、升目に表示させた白丸152により「未実施」をオペレータに対し報知する。
【0061】
項目測定後、時間間隔、及び、測定数の情報毎に、表示部33に表示される、コントロール測定の実施状況の表示画面150を
図16に示す。表示画面150には「測定後」、「時間間隔」、及び、「測定数」の各表示欄が配置され、マウス操作により、表示欄の指定を受けて、制御部40が、その表示欄に係る実施状況の表示画面150を表示させる。指定された「時間間隔」の表示欄を
図16において黒丸153で示す。
【0062】
なお、前記実施形態では、標準試料及びコントロール用試料(試料)の測定の実施予定日が到来した場合に、表示部33にオーダー情報を表示させることにより、測定項目及び標準試料をオペレータに対して報知したが、実施予定日の到来を音発生部34の出力により報知しても良い。
【0063】
また、前記第1実施形態で、標準試料の測定を実施し、その後、第2実施形態で、コントロール用試料の測定を実施したが、これに限定しない。すなわち、両者の実施の順番を逆にしても良く、また、両者の実施を並行にしても良く、さらに、両者のいずれか一方を単独で実施しても良い。