(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
三次元映像再生のためのバリア・パネル駆動方法を具現するためにコンピュータで実行可能なプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体において、前記バリア・パネル駆動方法は、
三次元映像再生のための映像表示パネルに映像信号が表示される方向及び周期に基づいて、前記バリア・パネルの相互平行する第1電極の複数個のセグメントにそれぞれ印加されるセグメント駆動電圧を制御する段階と、
前記第1電極のセグメントに垂直であって相互平行するバリアを具備する前記バリア・パネルの第2電極の複数個のバリアのうち、奇数番目のバリアに共通して印加される奇数番目のバリア駆動電圧と、偶数番目のバリアに共通して印加される偶数番目のバリア駆動電圧とを、前記映像表示パネル上の映像信号の表示方向に基づいて制御する段階と、
前記第1電極のセグメント駆動電圧、前記第2電極の前記奇数番目のバリア駆動電圧、及び前記偶数番目のバリア駆動電圧を同期化する段階と、
それぞれのセグメントに対して、前記奇数番目のバリア駆動電圧と、前記セグメント駆動電圧との差電圧である奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧の絶対値;前記偶数番目のバリア駆動電圧と、前記セグメント駆動電圧との差電圧である偶数番目のバリア・スイッチング駆動電圧の絶対値;のそれぞれのオン/オフ状態が、前記垂直同期化信号の時点を基準に互いに反対に交差しつつ、前記垂直同期化信号の周期の間維持されるように制御する段階と、を含み、
前記セグメント駆動電圧の制御段階は、前記セグメント駆動電圧の周期のうち前半の半周期の間に所定セグメントに印加される駆動電圧のとは反対のオン/オフ状態を、後半の半周期の間に前記所定セグメントに印加するように制御する段階と、
前記セグメント駆動電圧の周期について、隣接するセグメントが順次にオン状態転換できるように各セグメントがオン状態に転換される時点が順次に遅延され、隣接するセグメントが順次にオフ状態転換できるように各セグメントがオフ状態に転換される時点が順次に遅延されるように制御する段階とを含み、
前記オン状態は、正極の所定電圧値を示し、前記オフ状態は、0の電圧値を示し、
前記バリア・パネルは、前記第1電極と前記第2電極との間に配列される液晶を含むことを特徴とする記録媒体。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態による液晶ディスプレイのためのバリア・パネル装置は、相互平行した複数個のセグメントを具備する第1電極、前記セグメントと垂直方向の相互平行した複数個のバリアを具備する第2電極、及び前記第1電極と前記第2電極との間に配列される液晶を具備するバリア・パネル;前記第1電極のセグメントに印加される駆動電圧を制御するセグメント駆動電圧制御部;前記第2電極のバリアに印加される駆動電圧を制御するバリア駆動電圧制御部;を含むことを課題とする。
【0007】
本発明は、韓国特許庁に2008年8月18日に出願された韓国特許出願第10−2008−0080566に対して優先権を主張するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態による液晶ディスプレイのためのバリア・パネル装置は、相互平行した複数個のセグメントを具備する第1電極、前記セグメントと垂直方向の相互平行した複数個のバリアを具備する第2電極、及び前記第1電極と前記第2電極との間に配列される液晶を具備するバリア・パネル;前記第1電極のセグメントに印加される駆動電圧を制御するセグメント駆動電圧制御部;前記第2電極のバリアに印加される駆動電圧を制御するバリア駆動電圧制御部;を含む。
【0009】
一実施形態によるバリア・パネル装置の前記バリア駆動電圧制御部は、前記第2電極の奇数番目のバリアに共通して印加される奇数番目のバリア駆動電圧と、偶数番目のバリアに共通して印加される偶数番目のバリア駆動電圧とを制御し、前記奇数番目のバリア駆動電圧及び前記偶数番目のバリア駆動電圧のオン/オフ状態(on/off state)が互いに反対に交差しつつ、周期的に反復されるように制御可能である。
【0010】
一実施形態によるバリア・パネル装置の前記セグメント駆動電圧制御部は、それぞれのセグメント駆動電圧が周期的に印加されるように制御し、所定セグメントのセグメント駆動電圧のオン/オフ状態の変更時点が、隣接するセグメントのセグメント駆動電圧のオン/オフ状態の変更時点から、順次に遅延されるように制御できる。
【0011】
一実施形態によるバリア・パネル装置の前記バリア駆動電圧制御部は、前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧の最初の半周期の間は、前記奇数番目のバリア駆動電圧はオン状態(on state)に、前記偶数番目のバリア駆動電圧はオフ状態(off state)に維持され、前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧の2番目の半周期の間は、前記奇数番目のバリア駆動電圧はオフ状態に、前記偶数番目のバリア駆動電圧はオン状態に維持されるように、前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧を制御し、前記オン状態は、正極の所定電圧値を示し、前記オフ状態は、0Vの電圧値を示すことができる。
【0012】
一実施形態によるバリア・パネル装置の前記バリア駆動電圧制御部は、前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧の1周期を、垂直同期化信号(vertical synchronization signal)の周期の4倍になるように制御し、前記奇数番目のバリア駆動電圧及び前記偶数番目のバリア駆動電圧を、前記垂直同期化信号の時点を基準に同期化することができる。
【0013】
一実施形態によるバリア・パネル装置の前記バリア駆動電圧制御部は、前記奇数番目のバリア駆動電圧及び前記偶数番目のバリア駆動電圧をパルス形態で印加し、オン/オフ状態が高周波で反復されるように制御し、前記オン状態は、正極の所定電圧値を示し、前記オフ状態は、負極の所定電圧値を示すことができる。
【0014】
一実施形態によるバリア・パネル装置の前記セグメント駆動電圧制御部は、前記セグメント駆動電圧の最初の半周期の間に印加される前記セグメント駆動電圧のオン/オフ状態が、前記セグメント駆動電圧の2番目の半周期の間には、反対状態で印加されるように、前記それぞれのセグメント駆動電圧を制御し、前記セグメント駆動電圧周期の間、前記複数個のセグメントの駆動電圧のオン/オフ状態の転換時点が、最初のセグメントの転換時点から、順次に所定遅延時間ほど遅延されるように前記セグメント駆動電圧を制御し、前記オン状態は、正極の所定電圧値を示し、前記オフ状態は、0Vの電圧値を示すことができる。
【0015】
一実施形態によるバリア・パネル装置の前記セグメント駆動電圧制御部は、所定セグメントに係わる所定遅延時間を、三次元映像再生のための映像表示パネルに実際映像が表示される時間と、前記所定セグメントの順序とに比例するように決定できる。
【0016】
一実施形態によるバリア・パネル装置の前記セグメント駆動電圧制御部は、前記セグメント駆動電圧の1周期を、垂直同期化信号の周期の4倍になるように制御し、前記それぞれのセグメント駆動電圧を、前記垂直同期化信号の時点を基準に同期化することができる。
【0017】
一実施形態によるバリア・パネル装置の前記セグメント駆動電圧制御部は、前記セグメント駆動電圧をパルス形態で印加し、オン/オフ状態が高周波で反復されるように制御し、前記セグメント駆動電圧の半周期の間、それぞれのセグメントにオン状態の所定駆動信号が一回印加される時点が、最初のセグメントから順次に所定遅延時間ほどシフトされるように制御し、前記オン状態は、正極の所定電圧値を示し、前記オフ状態は、負極の所定電圧値を示すことができる。
【0018】
一実施形態によるバリア・パネル装置の前記セグメント駆動電圧制御部は、前記セグメント駆動電圧の1周期を、垂直同期化信号の周期の2倍になるように制御し、前記それぞれのセグメント駆動電圧を、前記垂直同期化信号の時点を基準に同期化することができる。
【0019】
一実施形態による前記バリア・パネル装置は、前記第2電極の奇数番目のバリアに共通して印加される奇数番目のバリア駆動電圧、偶数番目のバリアに共通して印加される偶数番目のバリア駆動電圧、及び前記第1電極のそれぞれのセグメントに印加されるセグメント駆動電圧を垂直同期化信号の時点を基準に同期化し、それぞれのセグメントに対して、前記奇数番目のバリア駆動電圧と、前記セグメント駆動電圧との差電圧である奇数バリア・スイッチング駆動電圧の絶対値;前記偶数番目のバリア駆動電圧と、前記セグメント駆動電圧との差電圧である偶数番目のバリア・スイッチング駆動電圧の絶対値;のそれぞれのオン/オフ状態が、互いに反対に交差しつつ、前記垂直同期化信号の1周期の間維持されるように制御するバリア・パネル制御部をさらに含むことができる。
【0020】
本発明の一実施形態によって、三次元映像再生装置のバリア・パネルを駆動する方法は、三次元映像再生のための映像表示パネルに映像信号が表示される方向及び周期に基づいて、前記バリア・パネルの第1電極の複数個のセグメントにそれぞれ印加されるセグメント駆動電圧を制御する段階と、前記映像表示パネル上の映像信号の表示方向に基づいて、前記バリア・パネルの第2電極の複数個のバリアのうち、奇数番目のバリアに共通して印加される奇数番目のバリア駆動電圧と、偶数番目のバリアに共通して印加される偶数番目のバリア駆動電圧とを制御する段階と、前記第1電極のセグメント駆動電圧、前記第2電極の前記奇数番目のバリア駆動電圧、及び前記偶数番目のバリア駆動電圧を同期化する段階と、を含み、前記バリア・パネルは、相互平行した複数個のセグメントを具備する第1電極、前記セグメントと垂直方向の相互平行した複数個のバリアを具備する第2電極、及び前記第1電極と前記第2電極との間に配列される液晶を含む。
【0021】
一実施形態のバリア・パネル駆動方法の前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧の制御段階は、前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧のオン/オフ状態が互いに反対に交差しつつ、周期的に反復されるように制御する段階を含むことができる。
【0022】
一実施形態のバリア・パネル駆動方法の前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧の制御段階は、前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧の1周期のうち最初の半周期の間は、前記奇数番目のバリア駆動電圧はオン状態に、前記偶数番目のバリア駆動電圧はオフ状態に維持する段階と、前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧の1周期のうち2番目の半周期の間は、前記奇数番目のバリア駆動電圧はオフ状態に、前記偶数番目のバリア駆動電圧はオン状態に維持する段階と、をさらに含み、前記オン状態は、正極の所定電圧値を示し、前記オフ状態は、0Vの電圧値を示すことができる。
【0023】
一実施形態のバリア・パネル駆動方法の前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧の制御段階は、前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧の1周期を、垂直同期化信号の周期の4倍になるように制御する段階と、前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧を、前記垂直同期化信号の時点を基準に同期化する段階と、をさらに含むことができる。
【0024】
一実施形態のバリア・パネル駆動方法の前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧の制御段階は、前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧をパルス形態で印加し、垂直同期化信号の時点を基準に、オン/オフ状態が高周波で交差しつつ反復されるように制御する段階を含み、前記オン状態は、正極の所定電圧値を示し、前記オフ状態は、負極の所定電圧値を示すことができる。
【0025】
一実施形態のバリア・パネル駆動方法の前記セグメント駆動電圧の制御段階は、それぞれのセグメント駆動電圧が周期的に印加されるように制御する段階と、所定セグメントのセグメント駆動電圧のオン/オフ状態の変更時点が、隣接するセグメントのセグメント駆動電圧のオン/オフ状態の変更時点から、順次に遅延されるように制御する段階と、を含むことができる。
【0026】
一実施形態のバリア・パネル駆動方法の前記セグメント駆動電圧の周期的制御段階は、前記セグメント駆動電圧の1周期のうち最初の半周期の間に所定セグメントに印加される駆動電圧のオン/オフ状態の反対に、2番目の半周期の間には、前記所定セグメントに印加されるように制御する段階を含み、前記セグメント駆動電圧のオン/オフ状態の変更時点の遅延制御段階は、前記セグメント駆動電圧の1周期の四分周期の間、前記複数個のセグメントの駆動電圧のオン/オフ状態の転換時点が、最初のセグメントの転換時点から、順次に所定遅延時間ほど遅延されるように制御する段階を含み、前記オン状態は、正極の所定電圧値を示し、前記オフ状態は、0Vの電圧値を示すことができる。
【0027】
一実施形態のバリア・パネル駆動方法の前記セグメント駆動電圧の周期的制御段階は、前記セグメント駆動電圧の1周期を、垂直同期化信号の周期の4倍になるように制御し、前記セグメント駆動電圧のオン/オフ状態の変更時点の遅延制御段階は、前記それぞれのセグメント駆動電圧を、前記垂直同期化信号の時点を基準に同期化することができる。
【0028】
一実施形態のバリア・パネル駆動方法の前記セグメント駆動電圧の周期的制御段階は、前記セグメント駆動電圧をパルス形態で印加し、オン/オフ状態が高周波で反復されるように制御する段階を含み、前記セグメント駆動電圧のオン/オフ状態の変更時点の遅延制御段階は、前記セグメント駆動電圧の1周期の間、それぞれのセグメントにオン状態の所定駆動信号が一回印加される時点が、最初のセグメントから順次に所定遅延時間ほどシフトされるように制御する段階を含み、前記オン状態は、正極の所定電圧値を示し、前記オフ状態は、負極の所定電圧値を示すことができる。
【0029】
一実施形態のバリア・パネル駆動方法の前記セグメント駆動電圧の周期的制御段階は、前記セグメント駆動電圧の1周期を、垂直同期化信号の周期の2倍になるように制御する段階をさらに含み、前記セグメント駆動電圧のオン/オフ状態の変更時点の遅延制御段階は、前記それぞれのセグメント駆動電圧を、前記垂直同期化信号の時点を基準に同期化することができる。
【0030】
一実施形態のバリア・パネル駆動方法の前記同期化段階は、前記第2電極の奇数番目のバリアに共通して印加される奇数番目のバリア駆動電圧、偶数番目のバリアに共通して印加される偶数番目のバリア駆動電圧、及び前記第1電極のそれぞれのセグメントに印加されるセグメント駆動電圧を垂直同期化信号の時点を基準に同期化する段階を含み、前記バリア・パネル駆動方法は、それぞれのセグメントに対して、前記奇数番目のバリア駆動電圧と、前記セグメント駆動電圧との差電圧である奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧の絶対値、及び前記偶数番目のバリア駆動電圧と、前記セグメント駆動電圧との差電圧である偶数番目のバリア・スイッチング駆動電圧の絶対値のそれぞれのオン/オフ状態が、互いに反対に交差しつつ、前記垂直同期化信号の1周期の間維持されるように制御する段階をさらに含むことができる。
【0031】
本発明の一実施形態による三次元映像再生装置は、光源;映像信号が表示される映像表示パネル;相互平行した複数個のセグメントを具備する第1電極、前記セグメントと垂直方向の相互平行した複数個のバリアを具備する第2電極、及び前記第1電極と前記第2電極との間に配列される液晶を含むバリア・パネル;前記映像表示パネルに映像信号が表示される方向及び周期に基づいて、前記第1電極及び第2電極に印加される駆動電圧を制御するスイッチング駆動電圧制御部;を含む。
【0032】
一実施形態による三次元映像再生装置の前記スイッチング駆動電圧制御部は、前記第2電極の複数個のバリアのうち奇数番目のバリアに共通して印加される奇数番目のバリア駆動電圧と、前記第1電極のセグメントに印加されるセグメント駆動電圧との差電圧である奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧の絶対値;偶数番目のバリアに共通して印加される偶数番目のバリア駆動電圧と、前記セグメント駆動電圧との差電圧である偶数番目のバリア・スイッチング駆動電圧の絶対値;のそれぞれのオン/オフ状態が、互いに反対に交差しつつ、周期的に反復されるように制御することができる。
【0033】
一実施形態による三次元映像再生装置の前記スイッチング駆動電圧制御部は、前記奇数番目のバリア駆動電圧、偶数番目のバリア駆動電圧及びセグメント駆動電圧を、垂直同期化信号の時点を基準に同期化し、前記奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧、及び前記偶数番目のバリア・スイッチング駆動電圧のオン状態及びオフ状態を、それぞれ前記垂直同期化信号の1周期の間維持するように制御できる。
【0034】
一実施形態による三次元映像再生装置の前記スイッチング駆動電圧制御部は、前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧のオン/オフ状態が、互いに反対に交差しつつ、周期的に反復されるように制御する第2電極駆動電圧制御部;前記セグメント駆動電圧が周期的に印加されるように制御し、所定セグメントのセグメント駆動電圧のオン/オフ状態の変更時点が、隣接するセグメントのセグメント駆動電圧のオン/オフ状態の変更時点から、順次に遅延されるように制御する第1電極駆動電圧制御部;を含むことができる。
【0035】
一実施形態による三次元映像再生装置の前記第2電極駆動電圧制御部は、前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧の1周期のうち最初の半周期の間は、前記奇数番目のバリア駆動電圧はオン状態に、前記偶数番目のバリア駆動電圧はオフ状態に維持され、2番目の半周期の間は、前記奇数番目のバリア駆動電圧はオフ状態に、前記偶数番目のバリア駆動電圧はオン状態に維持されるように、前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧を制御し、前記第1電極駆動電圧制御部は、前記セグメント駆動電圧の1周期のうち最初の半周期の間に所定セグメントに印加される駆動電圧のオン/オフ状態が2番目の半周期の間には、反対状態で印加されるように制御し、前記垂直同期化信号の時点を基準に、前記セグメント駆動電圧の四分周期の間には、前記複数個のセグメントの駆動電圧のオン/オフ状態の転換時点が、最初のセグメントの転換時点から、順次に所定遅延時間ほど遅延されるように前記セグメント駆動電圧を制御し、前記オン状態は、正極の所定電圧値を示し、前記オフ状態は、0Vの電圧値を示し、前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧、及びセグメント駆動電圧の周期は、前記垂直同期化信号の周期の4倍でありうる。
【0036】
一実施形態による三次元映像再生装置の前記第2電極駆動電圧制御部は、前記奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧をパルス形態で印加し、前記垂直同期化信号の時点を基準に、オン/オフ状態が高周波で反復されるように制御し、前記第1電極駆動電圧制御部は、前記セグメント駆動電圧をパルス形態で印加し、オン/オフ状態が高周波で反復されるように制御し、垂直同期化信号の時点を基準に、前記セグメント駆動電圧の1周期の間にそれぞれのセグメントにオン状態の所定駆動信号が一回印加される時点が、最初のセグメントから順次に所定遅延時間ほどシフトされるように制御し、前記オン状態は、正極の所定電圧値を示し、前記オフ状態は、負極の所定電圧値を示すことができる。
【0037】
また、本発明は、本発明の実施形態による三次元映像再生装置のバリア・パネル駆動方法を具現するためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を含む。
【発明の効果】
【0038】
セグメント及びバリアが同時に順次に開閉されうるように、映像表示パネルに映像が表示される時点を示す垂直同期化信号を基準に、セグメント駆動電圧及び奇数番目/偶数番目のバリア駆動電圧を同期化することによって、クロストークなしに左目に左視点映像が、右目に右視点映像が正確に結ばれ、目の疲労感が低減させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、添付された図面を参照しつつ、多様な実施形態による本発明について説明する。
【0041】
図1は、本発明の一実施形態による三次元映像再生のためのバリア・パネル装置のブロック図である。
【0042】
一実施形態によるバリア・パネル装置100は、第1電極120、第2電極130及び液晶140を具備するバリア・パネル110;セグメント駆動電圧制御部150及びバリア駆動電圧制御部160を含むバリア・パネル制御部170;を含む。他の実施形態によるバリア・パネル装置では、セグメント駆動電圧制御部150及びバリア駆動電圧制御部160が、バリア・パネル制御部170の外部構成要素でありうる。
【0043】
バリア・パネル110は、液晶スイッチングパネルであるともいえ、第1電極120及び第2電極130を周期的にスイッチングすることによって、バリア・パネル110を通過する光の透過性を制御する。
【0044】
第1電極120は、相互平行した複数個のセグメントを具備する。第2電極130は、前記セグメントと垂直方向に相互平行した複数個のバリア132を具備する。第1電極120と第2電極130との間には、液晶130が配列され、光の透過性を調節する。
【0045】
第1電極120及び第2電極130は、それぞれ上板電極及び下板電極であるといえる。一実施形態では、第1電極(上板電極)120がセグメントを具備し、第2電極(下板電極)130がバリア132を具備している。しかし、他の実施形態では、第1電極(上板電極)120がバリア132を具備し、第2電極(下板電極)130がセグメントを具備し、反対の場合にも適用されうる。
【0046】
本発明の一実施形態で、第1電極120は、横方向に長くセグメントに分割されており、第2電極130は、縦方向に長くバリア132に分割されている。映像表示パネルに映像が、左側から右側に表示されつつ、上端から下端に表示されるジグザグ方式が採択される場合、前記映像が表示される方向を考慮し、前記バリア・パネルを開閉するために、第1電極120のセグメントは横に長く、第2電極130のバリア132は縦に長く分割されたものである。
【0047】
セグメント駆動電圧制御部150は、第1電極120のセグメント駆動電圧を制御する。それぞれのセグメント駆動電圧は、周期的に印加されねばならない。特に、セグメント駆動電圧制御部150は、所定セグメントのセグメント駆動電圧のオン/オフ状態の変更時点が、隣接するセグメントのセグメント駆動電圧のオン/オフ状態の変更時点から、順次に遅延されるように制御する。それぞれのセグメント駆動電圧の波形は、以下の
図5及び6を参照しつつ詳述する。
【0048】
バリア駆動電圧制御部160は、第2電極130のバリア132に印加される駆動電圧を制御する。バリア駆動電圧制御部160は、第2電極130の奇数番目のバリアに共通して印加される第1駆動電圧または奇数番目のバリア駆動電圧と、偶数番目のバリアに共通して印加される第2駆動電圧または偶数番目のバリア駆動電圧と、をそれぞれ制御する。奇数番目のバリア駆動電圧及び偶数番目のバリア駆動電圧のオン/オフ状態(on/off state)が互いに反対に交差しつつ、周期的に反復されうる。奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧の波形は、以下の
図5及び
図6を参照して詳述する。
【0049】
バリア・パネル制御部170は、バリア駆動電圧制御部160及びセグメント駆動電圧制御部150を制御し、バリア駆動電圧とセグメント駆動電圧との組み合わせ結果によって、オン/オフ状態が周期的に交差するように制御される。
【0050】
一実施形態のバリア・パネル制御部170は、奇数番目のバリア駆動電圧、偶数番目のバリア駆動電圧及びセグメント駆動電圧を、垂直同期化信号を基準に同期化する。垂直同期化信号は、映像表示パネルに1つの映像が表示され始める時点を知らせる信号である。映像は、映像表示パネルに周期的に表示されるために、垂直同期化信号も周期的に発生する。
【0051】
バリア・パネル110は、第1電極120及び第2電極130に印加される駆動電圧の差電圧が、結果として、バリア・パネルを駆動する電圧になる。従って、一実施形態のバリア・パネル制御部170は、バリア・パネル110を駆動するために、奇数番目のバリア駆動電圧と、セグメント駆動電圧との第1差電圧または奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧;偶数番目のバリア駆動電圧と、セグメント駆動電圧との第2差電圧または偶数番目のバリア・スイッチング駆動電圧;を利用する。
【0052】
奇数番目/偶数番目のバリア・スイッチング駆動電圧は、その絶対値が周期的にオン/オフ状態が反復されることが望ましい。従って、本発明の一実施形態による奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧の絶対値と、偶数番目のバリア・スイッチング駆動電圧の絶対値とのオン/オフ状態は、互いに反対に交差しつつ、垂直同期化信号の1周期の間維持されるように制御されることが望ましい。奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧及び偶数番目のバリア・スイッチング駆動電圧の波形は、以下の
図3ないし
図7を参照して詳述する。
【0053】
奇数番目のバリア駆動電圧、偶数番目のバリア駆動電圧及びセグメント駆動電圧は、周期信号であって、(i)オン状態またはオフ状態が所定周期の間持続されつつ反復される方式(
図3、
図5及び
図7)と、(ii)インパルス形態の高周波駆動電圧が反復される方式(
図4及び
図6)とがありえる。セグメント駆動電圧制御部150及びバリア駆動電圧制御部160は、それぞれ奇数番目のバリア駆動電圧、偶数番目のバリア駆動電圧及びセグメント駆動電圧を、いずれも共に(i)方式または(ii)方式で印加されるように制御することが望ましい。
【0054】
図2は、本発明の一実施形態による三次元映像再生装置のブロック図である。
【0055】
一実施形態による三次元映像再生装置200は、光源220、映像表示パネル230、バリア・パネル240、映像表示制御部250及びスイッチング駆動電圧制御部260を含む。
【0056】
光源220は、映像表示パネル230に光を走査し、映像表示パネル230に表示される映像を、バリア・パネル240を通過してユーザの視角に到達させる。
【0057】
映像表示パネル230は、映像信号を入力されて表示する。一実施形態の映像表示パネル230は、映像表示制御部250によって、映像信号が左側から右側に、上端から下端に順次に表示されるように制御される。
【0058】
バリア・パネル240は、相互平行した複数個のセグメントを具備する第1電極120、セグメントと垂直方向の相互平行した複数個のバリア132を具備する第2電極130、及び第1電極120と第2電極130との間に配列される液晶140を具備する。バリア・パネル240は、スイッチング駆動電圧制御部260によって、第1電極120に印加される駆動電圧、及び第2電極130に印加される駆動電圧が制御される。
【0059】
映像表示制御部250は、映像表示パネル230上に、映像が左側から右側に、上端から下端に(すなわち、左側上端側から右側下端側に)表示されるように制御し、垂直同期化信号を基準に、新しい映像が表示されるように制御する。
【0060】
スイッチング駆動電圧制御部260は、映像表示パネル230上に映像信号が表示される方向及び周期に基づいて、第1電極120及び第2電極130に印加される駆動電圧を制御する。映像表示パネル230に映像信号が表示される部分に向かって光を走査できる、第1電極のセグメント及び第2電極130のバリア132に駆動電圧が印加されうるように、スイッチング駆動電圧制御部260は、映像表示制御部250の映像表示方向及び周期に基づいて、第1電極120及び第2電極130に印加される駆動電圧を制御する。
【0061】
バリア・パネル240に印加される駆動電圧のオン/オフ状態は、周期的に反復されるので、第1電極120の駆動電圧と、第2電極130の駆動電圧との差電圧が、その絶対値のオン/オフ状態が周期的に反復されるように制御せねばならない。
【0062】
特に、本発明の一実施形態によって、スイッチング駆動電圧制御部260は、第2電極の奇数番目のバリア駆動電圧と、第1電極のセグメント駆動電圧との差電圧である奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧の絶対値;偶数番目のバリア駆動電圧と、セグメント駆動電圧との差電圧である偶数番目のバリア・スイッチング駆動電圧の絶対値;それぞれのオン/オフ状態が、互いに反対に交差しつつ、周期的に反復されるように制御することが望ましい。
【0063】
一実施形態によるスイッチング駆動電圧制御部260は、奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧の絶対値、及び偶数番目のバリア・スイッチング駆動電圧の絶対値が、垂直同期化信号を基準に同期化することができるように、セグメント駆動電圧及び奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧を同期化することができる。
【0064】
スイッチング駆動電圧制御部260は、第1電極駆動電圧制御部270及び第2電極駆動電圧制御部280を含むことができる。
【0065】
第2電極駆動電圧制御部280は、奇数番目及び偶数番目のバリア駆動電圧のオン/オフ状態が、互いに反対に交差しつつ、周期的に反復されるように制御する。
【0066】
第1電極駆動電圧制御部270は、セグメント駆動電圧が周期的に印加されるように制御し、所定セグメントのセグメント駆動電圧のオン/オフ状態の変更時点が、隣接するセグメントのセグメント駆動電圧のオン/オフ状態の変更時点から、順次に遅延されるように制御する。
【0067】
スイッチング駆動電圧制御部260は、
図1に図示されたバリア・パネル制御部170と同様に、バリア・パネル240に駆動電圧を印加する機能を行う。第1電極駆動電圧制御部270及び第2電極駆動電圧制御部280は、それぞれ
図1に図示されたセグメント駆動電圧制御部150及びバリア駆動電圧制御部160に対応しうる。
【0068】
スイッチング駆動電圧制御部260は、映像表示制御部250の映像表示周期及び方向を直接的に考慮し、第1電極駆動電圧制御部270及び第2電極駆動電圧制御部280を制御することによって、互いに異なる視点映像が周期的にユーザに走査するように制御し、三次元映像が再生できるように制御する。
【0069】
スイッチング駆動電圧制御部260で、第1電極のセグメントに印加される電圧、及び第2電極のバリアに印加される電圧を制御する方式は、
図1で図示されたセグメント駆動電圧制御部150及びバリア駆動電圧制御部160での駆動電圧の制御方式と同一でありえるので、以下の
図3ないし
図7を参考にして後述する。
【0070】
図3は、従来のバリア・パネルのための駆動電圧の波形の一例を図示している。
【0071】
バリア電極にある形態の駆動電圧が印加され、バリア電極の全領域に同時に駆動電圧が印加される。バリア駆動電圧310が、垂直同期化信号V
syncの周期340の2倍の区間間、0V(オフ状態)または+V(オン状態)に維持される。バリア駆動電圧310の周期350は、垂直同期化信号V
syncの周期340の4倍と同一である。
【0072】
セグメント駆動電圧320も、垂直同期化信号V
syncの周期340の2倍の区間の間0Vまたは+Vに維持され、垂直同期化信号V
syncの周期340の4倍と同じ周期で印加される。
【0073】
バリア駆動電圧310と、セグメント駆動電圧320との差電圧330が、垂直同期化信号周期340の間、0V(オフ状態)または+V/−V(オン状態)に維持されつつ、垂直同期化信号周期340の2倍である周期360を有することができるように、バリア駆動電圧310及びセグメント駆動電圧320の0または+V状態の変更時点が、周期340ずつずれる。
【0074】
図4は、従来のバリア・パネルのための駆動電圧の波形の他の例を図示している。
図4で図示された駆動電圧は、インパルス形態の高周波電圧である。バリア駆動電圧410は、−Vから+Vの大きさで印加されるインパルス形態の高周波電圧であり、垂直同期化信号V
syncの周期440の2倍である周期450を有する。
【0075】
セグメント駆動電圧420は、バリア駆動電圧410と類似したインパルス形態であるが、垂直同期化信号周期440と同じ周期で印加される。インパルス形態の電圧は、その絶対値が+Vと一定しているので、オン状態が維持される効果がある。
【0076】
バリア駆動電圧410と、セグメント駆動電圧420との差電圧430が、垂直同期化信号周期440の間、0V(オフ状態)または+2V/−2V(オン状態)に維持されつつ、垂直同期化信号周期440の2倍である周期460を有することができるように、バリア駆動電圧410及びセグメント駆動電圧420は、極性が反対になるように印加される。
【0077】
図3及び
図4に図示された波形の電圧が印加されるとき、第1電極は、多数のセグメントに分離されているが、第2電極は、全体領域に1つの駆動電圧が印加される。これにより、映像の解像度が低下し、垂直同期化時点と映像の表示時間とが同期化されず、左視点映像と右視点映像とが混在される現象であるクロストーク(X−talk)が発生しうる。
【0078】
図5は、本発明の一実施形態によるバリア・パネルのための駆動電圧の波形の一例を図示している。
【0079】
図3のバリア駆動電圧310及びセグメント駆動電圧320の形態と類似した方式で、一実施形態によるバリア駆動電圧制御部160または第2電極駆動電圧制御部280は、垂直同期化信号V
syncの周期502の2倍の間、0Vまたは+Vの駆動電圧を維持し、垂直同期化信号周期502の4倍の周期と同じ電圧周期504を有する駆動電圧を、バリア電極(第2電極)に印加する。
【0080】
バリア駆動電圧制御部160または第2電極駆動電圧制御部280は、奇数番目のバリア駆動電圧510及び偶数番目のバリア駆動電圧520を制御し、垂直同期化信号周期502の2倍の周期と同じである、電圧周期504の最初の半周期570の間は、奇数番目のバリア駆動電圧510は大きさ+Vの電圧、偶数番目のバリア駆動電圧520は0Vの電圧が印加されるようにする。電圧周期504の2番目の半周期572の間は、奇数番目のバリア駆動電圧510は0Vの電圧、偶数番目のバリア駆動電圧520は大きさ+Vの電圧になるように制御される。
【0081】
一実施形態によるセグメント駆動電圧制御部150または第1電極駆動電圧制御部270は、奇数番目のバリア駆動電圧510及び偶数番目のバリア駆動電圧520と同じ方式で、電圧周期504の半周期の間に大きさ+Vの電圧、残り半周期の間に0Vの電圧が印加されるように、それぞれのセグメントに電圧を印加する。
【0082】
ただし、第1電極は第1セグメント、第2セグメント、第3セグメント、…、第Nセグメントに区分されうる。映像表示パネル上で映像が上端から下端に表示される方向及び周期に基づいて、セグメントの位置別に異なる駆動電圧が印加されねばならない。従って、バリア駆動電圧及びセグメントの駆動電圧の電圧差の絶対値が、結果として電圧周期504の半周期の間に0Vを有し、残りの半周期の間+Vの電圧を有することができる。セグメントの位置別にオン状態及びオフ状態に転換する時点が、映像が表示される方向及び周期に基づいて順次に遅延される。
【0083】
本発明の一実施形態によるバリア電極は、奇数番目のバリア及び偶数番目のバリアに区分されて駆動される。奇数番目のバリア駆動電圧510と、第1セグメント、第4セグメント、第7セグメント、…、第Nセグメントに印加される駆動電圧530,540,550,560との第1電圧差の絶対値;偶数番目のバリア駆動電圧520と、それぞれのセグメントに印加される駆動電圧530,540,550,560との第2電圧差のそれぞれの絶対値;が、0Vまたは+Vと互いに反対に交差する。セグメントの位置別に、オン/オフ状態の転換時点が、映像表示方向及び周期に基づいて順次に遅延される。
【0084】
本発明の一実施形態によるセグメント駆動電圧制御部150または第1電極駆動電圧制御部270は、第1セグメント駆動電圧530、第4セグメント駆動電圧540、第7セグメント駆動電圧550、第Nセグメント駆動電圧560がそれぞれのセグメントに印加されるように制御する。
【0085】
セグメント駆動電圧530,540,550,560の1周期は、電圧周期504または電圧周期502の4倍と同一である。1周期の間は、オン状態(+V)及びオフ状態(0)である総区間が、それぞれ電圧周期502の2倍と同一である。
【0086】
セグメント駆動電圧530,540,550,560間の差は、遅延時間に現れる。それぞれのセグメント駆動電圧530,540,550,560間の遅延時間は、電圧周期504の四分周期の間に循環的に発生する。第4セグメント駆動電圧540は、第1セグメント駆動電圧530より、オン/オフ転換時点が遅延時間545ほど遅く示される。第1セグメント駆動電圧530のオン/オフ転換時点に比べて、第7セグメント駆動電圧550は遅延時間555ほど、第Nセグメント駆動電圧560は遅延時間565ほど、オン/オフ転換時点が順次に遅く示される。
【0087】
これにより、奇数番目のバリア駆動電圧510と、偶数番目のバリア駆動電圧520と、それぞれのセグメントに印加される駆動電圧530,540,550,560との電圧差の絶対値が、0Vまたは+Vと互いに反対に交差しつつ、セグメントの位置別に順次に遅延できる。
【0088】
図6は、本発明の一実施形態によるバリア・パネルのための駆動電圧の波形の他の例を図示している。
【0089】
図4のバリア駆動電圧410及びセグメント駆動電圧420の高周波形態と同様に、
図6の実施形態によるバリア駆動電圧制御部160または第2電極駆動電圧制御部280は、垂直同期化信号V
syncの周期624の2倍である周期622を有する奇数番目のバリア駆動電圧610、及び偶数番目のバリア駆動電圧620を制御する。奇数番目のバリア駆動電圧610が、大きさ+V(−V)の電圧が印加される間、偶数番目のバリア駆動電圧620は、反対に大きさ−V(+V)の電圧になるように制御される。
【0090】
セグメント駆動電圧制御部150または第1電極駆動電圧制御部270は、奇数番目のバリア駆動電圧610及び偶数番目のバリア駆動電圧620と類似して、大きさ±Vのインパルス形態の高周波セグメント駆動電圧630,640,650,660が、第1セグメント、第2セグメント、第3セグメント、…、第Nセグメントに印加されるように制御する。
【0091】
それぞれのセグメント駆動電圧630,640,650,660の遅延時間は、電圧周期624の1周期の間に循環的に発生する。セグメント駆動電圧630,640,650,660の遅延時間は、インパルス信号より+V電圧が2倍長く維持される所定信号が印加される時点の遅延時間を示す。第4セグメント駆動電圧640は、第1セグメント駆動電圧630より、所定信号印加時点が遅延時間645ほど遅れて示される。類似するように、第1セグメント駆動電圧630の所定信号印加時点に比べて、第7セグメント駆動電圧650は、遅延時間655ほど順次に遅れて示される。第1セグメント駆動電圧630の所定信号印加時点に比べて、第Nセグメント駆動電圧660は、遅延時間665ほど所定信号印加時点が順次に遅れて示される。
【0092】
図7は、本発明の一実施形態による、バリア・パネルに印加される駆動電圧の差電圧、及びセグメント駆動電圧の遅延時間を図示している。
【0093】
バリア・パネルのスイッチング動作は、第1電極及び第2電極に印加される駆動電圧の差電圧によって駆動される。
図7に図示された奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧710,720,730,740は、奇数番目のバリア駆動電圧と、それぞれのセグメント駆動電圧との差電圧の絶対値である。
図7の駆動電圧は、
図3及び
図5で述べたオン/オフ状態の電圧が所定時間維持される電圧形態である。
【0094】
それぞれのセグメントに係わる奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧710,720,730,740は、オン状態であるとき、奇数番目のバリアが開き、偶数番目のバリアが閉じられる。奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧710,720,730,740がオフ状態であるとき、偶数番目のバリアが開き、奇数番目のバリアが閉じられる。
【0095】
また、それぞれの奇数番目または偶数番目のバリアが開かれる時間は、垂直同期化信号V
syncの周期750と一致する。このとき、実際映像D
Eが表示される時間760は、奇数番目または偶数番目のバリアが開かれている時間に含まれる。
【0096】
それぞれのセグメントに係わる奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧710,720,730,740のオン/オフ転換時点は、垂直同期化信号V
syncの印加時点を基準に、一定に遅延されて発生する。例えば、第1セグメントに印加される奇数番目のバリア駆動電圧710は、オン/オフ転換時点が、垂直同期化信号V
syncの印加時点から遅延時間705ほど遅れて発生する。
【0097】
それぞれのセグメント間にも、奇数番目のバリア駆動電圧710,720,730,740が一定に遅延される。第2セグメント,第3セグメント,第Nセグメントの奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧720,730,740は、第1セグメントの奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧710に比べて、それぞれ第2遅延時間725、第3遅延時間735、第N遅延時間745ほど、オン/オフ転換時点が遅れて発生する。
【0098】
第1セグメントの奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧に対比させた遅延時間725,735,745は、それぞれのセグメントの順序及び実際映像D
Eの表示時間760に比例する。第1セグメントの奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧に対比させた第Nセグメントの奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧の第N遅延時間745は、下記式(1)による。
【0099】
第N遅延時間=(N−1)D
E/N (1)
これにより、第2遅延時間725、第3遅延時間735は、それぞれD
E/N、2D
E/Nである。
図7には、奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧710,720,730,740の絶対値だけ図示され、奇数番目のバリアを基準に説明されている。それぞれのセグメントに係わる偶数番目のバリア・スイッチング駆動電圧の絶対値は、奇数番目のバリア・スイッチング駆動電圧710,720,730,740の絶対値と、オン/オフ状態だけ交差された形態で印加される。
【0100】
前述のように、セグメント駆動電圧制御部150または第1電極駆動電圧制御部270が、セグメント駆動電圧の波形と、垂直同期化信号に対するセグメント駆動電圧の同期化とを制御できる。
【0101】
他の実施形態によれば、セグメント駆動電圧制御部150及び第1電極駆動電圧制御部270は、セグメント駆動電圧の波形だけを制御する。バリア・パネル制御部170またはスイッチング駆動電圧制御部260は、セグメント駆動電圧及び奇数番目/偶数番目のバリア駆動電圧の同期化、垂直同期化信号に対する同期化動作を制御できる。
【0102】
本発明の実施形態のバリア・パネル駆動電圧制御方式によって、映像表示パネルに映像が表示される周期及び方向と互いに異なる視点の映像が表示される周期を考慮し、ユーザがさらに正確な三次元映像を見ることができる。セグメントの順序によって、駆動電圧が印加される時点が制御されうる。奇数番目のバリア及び偶数番目のバリアに印加される時点の差も調節されうる。
【0103】
図8は、本発明の一実施形態による三次元映像再生のためのバリア・パネル駆動方法のフローチャートである。
【0104】
段階810で、第1電極(第2電極)のそれぞれのセグメントの駆動電圧が制御される。段階820で、第2電極(第1電極)の奇数番目のバリア駆動電圧及び偶数番目のバリア駆動電圧がそれぞれ制御される。
【0105】
段階810及び段階820の制御動作は、映像表示パネルに映像が表示される順序及び周期に基づいて同時になされる。奇数番目のバリア及び偶数番目のバリアの駆動電圧は、互いに反対の波形を維持して周期的に反復される。それぞれのセグメントの駆動電圧は、セグメントの位置に基づいて順次に印加されるように制御される。第1セグメントを基準に、異なるセグメント駆動電圧の遅延時間は、セグメントの順序及び実際映像表示周期に比例する。
【0106】
段階830で、映像表示パネルに映像が表示される方向及び周期に基づいて、第1電極と第2電極との駆動電圧差が周期的であるように、第1電極のセグメント駆動電圧、及び第2電極の奇数番目/偶数番目のバリア駆動電圧が同期化される。
【0107】
例えば、映像表示パネルに、1フレームの左視点映像(または右視点映像)が、上端ラインから下端ラインに表示され、1ラインでは、左側から右側に表示され、1フレームの左視点映像(または右視点映像)の表示の完了に続き、右視点映像(または左視点映像)が同じ方向及び順序で表示される場合について後述する。
【0108】
左視点映像または右視点映像の上端ラインに対応するセグメントから駆動されるように、上端セグメント側から下端セグメント側に、順次にセグメント駆動電圧が制御され、左目(または右目)に対応する奇数番目のバリアと、右目(または左目)に対応する偶数番目のバリアが交差して開かれるように、バリア駆動電圧が制御されることが望ましい。
【0109】
このとき、セグメント及びバリアが同時に順次に開閉されうるように、映像表示パネルに映像が表示される時点を示す垂直同期化信号を基準に、セグメント駆動電圧及び奇数番目/偶数番目のバリア駆動電圧を同期化することによって、クロストークなしに、左目に左視点映像が、右目に右視点映像が正確に結ばれ、目の疲労感が低減させられる。
【0110】
一方、前述の本発明の実施形態は、コンピュータで実行できるプログラムに作成可能であり、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を利用し、前記プログラムを動作させる汎用デジタル・コンピュータで具現されうる。前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、マグネチック記録媒体(例えば、ROM(read-only memory)、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD−ROM、DVDなど)のような記録媒体を含む。
【0111】
本発明の実施形態はまた、伝送媒体上に記録されたコンピュータで読み取り可能なコードまたは命令語で具現されうる。例えば、伝送媒体は、キャリアウェーブや、インターネットを介してデータの送受信可能なデータ送受信装置を含むことができる。
【0112】
以上、本発明についてその望ましい実施形態を中心に述べた。本発明が属する技術分野で当業者であるならば、本発明が本発明の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態で具現されうることを理解することができるであろう。従って、開示された実施形態は、限定的な観点ではなくして、説明的な観点から考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなくして、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にあるあらゆる差異点は、本発明に含まれるものであると解釈されねばならない。