【実施例】
【0036】
実証実施例1
本実験は、4℃でタンク中におけるアンモニアレベルを制御する細菌の能力を実証するために行われた。1.500リットルの容量と、冷蔵、通気、及び水循環のシステムを有する海水タンク(Aqualife of Hoersholm, Denmarkから市販)を用いた。
【0037】
2つの対照群のタンク(A群;タンク1及びタンク2)、及び2つの実験群のタンク(B群;タンク1及びタンク2)を準備し、その内容物を表1に要約した。
【0038】
【表1】
【0039】
各タンクを、およそ1.100リットルの淡水で満たし、そして温度を4℃まで冷却した。100%酸素飽和で、pHを7.8に維持した。ニトロソモナス・ユートロファ(Nitrosomonas eutropha)(平均アンモニア酸化細菌(AOB)活性、1500mgNH
3/L/Hr)及びニトロバクター・ウィノグラドスキー(Nitrosomonas winogradskyi)(亜硝酸酸化細菌(NOB)活性、1238mgNO
2/L/Hr)を調製し、そしてB群(処理タンク)の各タンクに加えた。B群(処理タンク)中の2つのタンクを、200gのNaHCO
3で処理し、そして12gのK
2CO
3で処理した。次に、バイオマス(ウナギ)を各タンクに加えた(表1参照)。アンモニウム、硝酸、及び亜硝酸塩のレベルを通常のインターバルで計測した。各タンクについての実験結果を表2〜5に記載した。
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】
対照群(A群)のタンク1では、ウナギは、中程度のストレスのサインを示し、そして何匹かは13日目に死亡した。ウナギは、刺激された場合に、ゆっくりした動きを示した。水は、脂っこい感じとなり、そして濁った。実験を13日目に終了した。対照群(A群)のタンク2では、ウナギは、エラが赤くなり、そして行動や動きが遅くなるという形態で、明らかなストレスのサインを示した。数匹の死亡が記録され、そして水が脂っこい感じを有しそして濁ったと報告された。実験を13日目で終了した。
【0045】
実験群(B群)のタンク1では、ウナギはストレスのサインを示さず、そして22日目まで死亡しなかった。水は、非常に透明(crystal clear)と報告され、そしてウナギは刺激を与えた際に十分に活動的であった。実験群(B群)のタンク2では、ウナギは、ストレスのサインを示さず、かつ死亡しなかった。水は非常に透明(crystal clear)と報告され、そしてウナギは刺激されたときに十分に活動的であった。実験を13日目に結論を出した。これらの結果により、低温での硝化細菌の適用が、適用がない場合に致死的又は有害なレベルのアンモニア及び亜硝酸塩を蓄積する条件下で、水生生物の命を保護することができることが示された。
【0046】
予言的実施例1
液体をいれたタンク又はコンテナに低温に維持された様々なバイオマスソースを、本開示にしたがった組み合わせで処理する。組み合わせを、水生生物、例えば貝類、海水魚、淡水魚、甲殻類、軟体動物、又はは虫類などを治療、維持、保護、又は救助するために加えられる。
【0047】
予言的実施例2
アンモニア酸化細菌としてニトロソコッカスと、亜硝酸酸化細菌としてニトロコッカスの組み合わせを、実証実施例1に記載される方法に従い液体をいれたタンク又はコンテナに低温で維持された様々なバイオマスソースを治療するために用いる。組み合わせを、水生生物、例えば貝類、海水魚、淡水魚、甲殻類、軟体動物又はは虫類を維持、保護、又は救助するために加える。
【0048】
予言的実施例3
液体を入れたタンク又はコンテナ内に低温で維持された様々なバイオマスソースを、実証的実施例1に記載される方法に従い組み合わせで処理する。組み合わせを、少なくとも30日の期間にわたり液体中に存在する水生生物を維持又は予防するために加えられる。水生生物は、非限定的に貝類、海水魚、淡水魚、甲殻類、軟体動物又はは虫類を含む。
【0049】
予言的実施例4
液体を入れたタンク又はコンテナに維持された様々なバイオマスソースを、本開示にしたがった組み合わせで処理してもよい。しかしながら、温度は、最初の温度32℃から途中の温度1℃まで11日間の期間にわたり連続的に低下させる。途中の温度1℃に達したときに、温度を試験期間の残りの11日間にわたって32℃へと連続的に上昇させる。温度変化が生じているあいだに、水生生物を維持又は保護するために組み合わせを加える。水生生物としては、貝類、海水魚、淡水魚、甲殻類、軟体動物、又はは虫類が挙げられるがそれらに限定されるものではない。
【0050】
実証的実施例2
ニトロソモナス ユートロファとニトロバクター・ウィノグラドスキーによる冷温硝化
3の再現試験チューブを有する3つの群を含む試験設定を準備した。各試験チューブは、100mlの35ppt塩水、pH8.0及びアルカリ度>100ppmで準備した。溶存酸素を、通気を用いることによりすべての実験で、>4.0ppmに維持した。温度制御水浴を、+/−0.1℃の正確性を与える温度制御に用いた。
【0051】
全ての群に対して実験の最初の日に、20ppmのアンモニアを加える。次に、ニトロソモナス ユートロファ(平均アンモニア酸化細菌(AOB)活性:1500mgN−NH
3/L/hr)及びニトロバクター・ウィノグラドスキー(亜硝酸酸化細菌(NOB)活性:1238N−NO
2/L/hr)を含む、4000ppmの硝化組み合わせを、実験の0日目に処理チューブに加えた。
【0052】
実験のあいだ、通常のアンモニア読み取り値を測定した(表6)。
【0053】
【表6】
【0054】
高レベルのアンモニアを含む水溶液が冷温で処理されうるということがこの実験により示された。
【0055】
実証的実施例3
ニトロソコッカス及びニトロコッカスによる冷却硝化
3の再現試験チューブを有する3つの群を含む試験設定を、実証実施例2に記載されるのと同様に準備した。次に、同様のアンモニア及び亜硝酸酸化率レベルを有するニトロソコッカスとニトロコッカスを含む、4000ppmの硝化組み合わせを、実験の0日目に処理チューブに加えた。
【0056】
実験のあいだ通常のアンモニア読み取り値を測定した(表7)。
【0057】
【表7】
【0058】
本発明は、以下の番号をつけた段落により記載される。
【0059】
1.水生生物含有液体を硝化する方法であって、細菌組成物を液体に導入することを含み、当該細菌組成物が、アンモニア酸化細菌及び亜硝酸酸化細菌を含み、そして液体の温度が、10℃か又はそれ未満である、前記方法。
【0060】
2.液体の温度が10℃又はそれ未満である液体中の亜硝酸塩又はアンモニアレベルを維持又は低下させる方法であって、液体にアンモニア酸化細菌と亜硝酸酸化細菌とを含む細菌組成物を液体に導入することを含む、前記方法。
【0061】
3.前記液体が、さらに少なくとも1の水生生物を含む項目2に記載の方法。
【0062】
4.アンモニア含有又は亜硝酸塩含有液体中において水生生物を保護するための方法であって、アンモニア酸化細菌と亜硝酸酸化細菌を含む細菌組成物の存在下で、水生生物を保護するを含む、前記方法。
【0063】
5.アンモニア、亜硝酸塩、又はそれらの組み合わせを含む液体中で水生生物を救出する方法であって、細菌組成物を液体に導入することを含み、ここで当該細菌組成物は、アンモニア酸化細菌及び亜硝酸酸化細菌を含み、そして導入すると、細菌組成物は、液体中に存在する任意のアンモニア又は亜硝酸塩を酸化し始める、前記方法。
【0064】
6.液体の温度が10℃又はそれ以下である、項目5に記載の方法。
【0065】
7.液体を入れたタンク中で生きた水生生物を輸送する方法であって、
水生生物を気体を入れたタンクに導入し;そして
細菌組成物を液体に導入する
を含み、ここで細菌組成物は、アンモニア酸化細菌及び亜硝酸酸化細菌を含み、そして液体の温度は液体の凝固点であるか又はそれより高い、前記方法。
【0066】
8.前記液体の標準凝固点を低下させる成分を液体中に含む、項目7に記載の方法。
【0067】
9.前記タンクが、水生生物を含むか又は維持する手段、所望の温度を維持する手段、及び通気のための手段を含む、項目7に記載の方法。
【0068】
10.前記タンクが、さらにバイオフィルムを含む、項目9に記載の方法。
【0069】
11.前記細菌組成物が、液体1500リットルあたり、1〜16リットルの細菌組成物の割合で、細菌組成物を液体に導入する、項目1、2、又は7のいずれかに記載の方法。
【0070】
12.前記細菌組成物が、50〜2000mgのN−NH
3/L/Hrのアンモニア酸化能力を有する、項目1に記載の方法。
【0071】
13.前記液体が、塩水、炭水、又はそれらの組み合わせである、項目1、2、4、5又は7のいずれかに記載の方法。
【0072】
14.前記液体の温度が、5℃であるか、又はそれ未満である、項目1、2、4、5又は7のいずれかに記載の方法。
【0073】
15.前記液体の温度が、9℃、8℃、7℃、6℃、5℃、4℃、3℃、2℃、又は1℃であるか又はそれ未満である、項目1、2、4、5又は7のいずれかに記載の方法。
【0074】
16.液体の温度が、1〜10℃、1〜5℃、又は1〜3℃である、項目1、2、4、5、又は7のいずれかに記載の方法。
【0075】
17.液体のpHが、6.8〜8.5である、項目1、2、4、5又は7のいずれかに記載の方法。
【0076】
18.液体が少なくとも40%の酸素飽和度を示す、項目1、2、4、5又は7のいずれかに記載の方法。
【0077】
19.少なくとも1の緩衝化合物を液体に添加する工程をさらに含む、項目1、2、4、5又は7のいずれかに記載の方法。
【0078】
20.少なくとも1の緩衝化合物が、NaHCO3、K
2CO
3、又はそれらの組み合わせである、項目19に記載の方法。
【0079】
21.前記水生生物が、少なくとも14日間液体中に維持される、項目1、2、4、5又は7のいずれかに記載の方法。
【0080】
21.前記細菌組成物が、アンモニア酸化細菌として、ニトロソモナス・ユートロファ及び亜硝酸酸化細菌としてニトロバクター・ウィノグラドスキーを含む、項目1、2、4、5又は7のいずれかに記載の方法。
【0081】
22.前記細菌組成物がアンモニア酸化細菌としてニトロソコッカス及び亜硝酸酸化細菌としてニトロコッカスを含む、項目1、2、4、5又は7のいずれかに記載の方法。
【0082】
23.前記細菌組成物が、アンモニア酸化細菌としてニトロソコッカス及び亜硝酸酸化細菌としてニトロコッカスを含む、項目1、2、4、5又は7のいずれかに記載の方法。
【0083】
24.項目1、2、4、5又は7のいずれかに記載の液体。
【0084】
25.水生生物の環境中でアンモニウム及び亜硝酸塩のレベルを制御することを含む、水生生物のリソース方法。
【0085】
26.アンモニア及び亜硝酸塩のレベルの制御工程が、細菌組成物を環境に導入することを含み、ここで当該細菌組成物がアンモニア酸化細菌及び亜硝酸酸化細菌を含む、項目25に記載の方法。
【0086】
27.前記細菌組成物が、アンモニア酸化細菌としてニトロソモナス・ユートロファ及び亜硝酸酸化細菌としてニトロバクター・ウィノグラドスキーを含む、項目26に記載の方法。
【0087】
28.治療を必要とする水生生物を治療する方法であって、その中に水生生物をいれた液体を、有効量の細菌組成物と接触させることを含み、ここで細菌組成物が、アンモニア酸化細菌と亜硝酸酸化細菌を含み、そして液温が10℃又はそれ未満である、前記方法。
【0088】
29.液体の温度が、9℃、8℃、7℃、6℃、5℃、4℃、3℃、2℃又は1℃であるか又はそれ皆である、項目28に記載の方法。
【0089】
30.液体の温度が、1〜10℃、1〜5℃、又は1〜3℃である、項目28に記載の方法。
【0090】
31.液体に加えられた細菌組成物が、0.25〜25mgのN−NH
3/L/hrを除去できる、項目28に記載の方法。
【0091】
32.液体に加えられたアンモニア酸化細菌の量が、少なくとも0.25N−NH
3/L/hrを除去できる、項目28に記載の方法。
【0092】
33.液体に加えられる亜硝酸酸化細菌の量が、少なくとも0.25mgN−NH
3/L/hrを除去できる、項目28に記載の方法。
【0093】
様々な変更が本明細書に開示される実施態様に加えることができるてんについて理解されたい。したがって、上の記載は、限定的に解釈すべきではないが、単に実施態様説明として解釈すべきである。当業者は、本明細書に添付された特許請求項の範囲及び精神の範囲内の他の変更を想像するであろう。