特許第5876610号(P5876610)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5876610
(24)【登録日】2016年1月29日
(45)【発行日】2016年3月2日
(54)【発明の名称】環境啓発すごろく
(51)【国際特許分類】
   A63F 3/00 20060101AFI20160218BHJP
   A63F 3/04 20060101ALI20160218BHJP
【FI】
   A63F3/00 507
   A63F3/04 501
【請求項の数】5
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-165292(P2015-165292)
(22)【出願日】2015年8月24日
【審査請求日】2015年9月5日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509264442
【氏名又は名称】金田 たまみ
(74)【代理人】
【識別番号】100106378
【弁理士】
【氏名又は名称】宮川 宏一
(72)【発明者】
【氏名】金田 たまみ
【審査官】 安藤 達哉
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−047762(JP,A)
【文献】 水野 友理、外6名,“環境未来都市・横浜すごろく”,横浜市,2014年 3月18日,[平成27年9月18日検索],URL,http://www.city.yokohama.lg.jp/ondan/press/h25/140318press-future.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 3/00−3/08
A63F 9/04
A63H 33/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊びながら環境保護意識を高めることができる環境啓発すごろくであって、
リサイクルにより新たに資源として再利用可能な材質又は可燃物として処理可能な材質でできたシート体からなり、
前記シート体は、当該シート体の主要領域であって、前記環境啓発すごろくのスタート、ゴール、及び前記スタートからゴールに至るまでの複数の中間地点のマス目が描かれたすごろくシート本体と、前記環境啓発すごろくを用いて遊ぶ際に利用するサイコロ形成部と、前記環境啓発すごろくを用いて遊ぶ際に組み立てられてコマとして利用するコマ形成部を少なくとも有し、
前記サイコロ形成部と前記コマ形成部は、前記すごろくシート本体から分離可能になっており、
前記サイコロ形成部には、山折り線、谷折り線、及びサイコロ組み立て用切り込み線が予め記入されており、前記山折り線、谷折り線、及びサイコロ組み立て用切り込み線に沿って前記シート体から分離された状態のサイコロ形成部を正直方体状のサイコロに形成される形態を有しており、
前記コマ形成部は、少なくとも前記環境啓発すごろくで遊ぶ人数分に個別に分離可能な形態をなしており、
前記シート体の複数の中間地点のマス目には、少なくとも前記環境啓発すごろくを行うにあたって前記コマが到達した際にゴールに向かってその先の所定の中間地点のマス目までコマを進めることができることを明記したメリット付加型中間地点のマス目と、前記コマが到達した際にスタートに向かってその手前の所定の中間地点のマス目までコマを戻すことを明記したデメリット付加型中間地点のマス目を有し、
前記メリット付加中間地点のマス目には、環境保護に好ましい具体的な内容や行為が記載され、前記デメリット付加中間地点のマス目には、環境保護に不適切な内容や行為が記載されており、
前記シート体は矩形状をなし、前記サイコロ形成部は前記シート体の一部をなし、同一の大きさを有する正方形のシートを直列に9枚繋げた長方形形状を有し、かつ前記シート体の縁部に沿って形成され、
前記サイコロ形成部は、当該サイコロ形成部の長手方向を横方向にした状態で見て、右側から左側に向かって第1の正方形乃至第9の正方形が並んだ状態として規定され、かつ
第1の正方形乃至第5の正方形を規定するためにこれらの正方形のうち、隣接する正方形間にはそれぞれ前記谷折り線が予め記入され、第5の正方形乃至第9の正方形を規定するためにこれの正方形のうち、隣接する正方形間にはそれぞれ前記山折り線が予め記入され、
第1の正方形の右上角部からこの正方形の中心部まで前記サイコロ組み立て用切り込み線が予め記入され、
第3の正方形の右下角部からこの正方形の中心部まで前記サイコロ組み立て用切り込み線が予め記入され、
第5の正方形の左下角部からこの正方形の中心部まで前記サイコロ組み立て用切り込み線が予め記入され、
第7の正方形の左上角部からこの正方形の中心部まで前記サイコロ組み立て用切り込み線が予め記入され、
第9の正方形の左下角部からこの正方形の中心部まで前記サイコロ組み立て用切り込み線が予め記入され、
第5の正方形の右上角部からこの正方形の中心部まで前記山折り線が予め記入されていることを特徴とする環境啓発すごろく。
【請求項2】
前記コマ形成部には、山折り線や谷折り線が示されると共に、コマ組み立て用切り込み線が示され、前記山折り線や谷折り線、コマ組み立て用切り込みに沿って前記環境啓発すごろくで遊ぶ各自のコマに対応する立体形状のコマにそれぞれ組み立て可能な形態を有したことを特徴とする請求項1に記載の環境啓発すごろく。
【請求項3】
前記すごろくシートには、前記シート体の複数の中間地点のマス目にその場にとどまる現状維持中間地点のマス目が更に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の環境啓発すごろく。
【請求項4】
前記すごろくシートには、前記シート体の複数の中間地点のマス目にコマをスタートの位置に戻してしまう中間地点のマス目が更に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の環境啓発すごろく。
【請求項5】
前記すごろくシートには、前記シート体の複数の中間地点のマス目にコマをゴールに一度に進める中間地点のマス目が更に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の環境啓発すごろく。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば将来の地球環境の保護に関してこれからの将来を担う世代である子供たちや子供たちと大人が世代を超えて一緒に遊びながら環境保護意識を自然に習得することができる環境啓発すごろくに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から子供の遊び道具としていわゆるすごろくが親しまれている(例えば、特許文献1参照)。一方、近年の地球温暖化の影響を最小限に抑えることや地球資源の再利用を図ることは世界的に重要な課題となっている。そのため、様々な人々に環境保護意識の向上を図ることの重要性が高まっている。特に次世代を担う子供たちに対して上述したような地球温暖化が進むのを防止することや、有害な廃棄物の不適切な処理に起因する環境破壊や健康被害等の発生を防止するために、日々の生活において環境保護意識を向上させていくことが重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−261442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
子供たちに対して環境保護意識の向上を図るにあたって単に学校でこのような環境保護意識の向上の授業を机上で行なったり、家に帰って例えばごみを出す際の分別化を親が日常的に指示したり、不要となった廃棄物の再利用などの環境保護意識の向上を家族が子供たちに注意しながら教えたりすることが行われている。
【0005】
しかしながら、このような日常生活における場当たり的な子供たちへの環境保護意識の向上指導策は、子供たちにとっては無理矢理押し付けられた義務的なものとして受け取ってしまう可能性がある。
【0006】
この理由は、学校の教師や家庭の親などから受ける環境保護意識の向上に関する指導的な発言は、子供にとってはそのような内容を無理矢理命令されてそれに従わないと怒られるような印象、即ち例えば宿題をきちんと済ませないと叱られるような消極的な印象を受けてしまうためである。そのため、このようなやり方では環境保護意識に関して子供たちにとって価値ある十分な知識として身に付くことが難しく、一部の子供たちは返って反発心を覚えてしまう虞がある。
【0007】
このように、環境保護意識の向上に関して従来の指導方法による、子供たちにとっては常日頃の学校における道徳教育や親から受ける勉強の強制などと同じような意識を受けてしまう。すなわち、このような環境保護意識の向上についての子供たちへの強制的な指導により、子供たちは逆に不快感を覚えてしまうこともあり、反発心を起こして逆効果になってしまう虞がある。
【0008】
また、このような環境保護意識を常に保つことは、子供たちだけに限らず、日々の生活に慌ただしく追われる大人たちにとってもなかなか難しいものとなっている。
【0009】
本発明の目的は、特に将来の地球環境の保護を担う次世代の子ども達同士だけでなく子供たちに大人も交えて遊びながら楽しく環境保護意識を向上させることができる環境啓発すごろくを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の課題を解決するために、本発明の請求項1に係る環境啓発すごろくは、
遊びながら環境保護意識を高めることができる環境啓発すごろくであって、
リサイクルにより新たに資源として再利用可能な材質又は可燃物として処理可能な材質でできたシート体からなり、
前記シート体は、当該シート体の主要領域であって、前記環境啓発すごろくのスタート、ゴール、及び前記スタートからゴールに至るまでの複数の中間地点のマス目が描かれたすごろくシート本体と、前記環境啓発すごろくを用いて遊ぶ際に利用するサイコロ形成部と、前記環境啓発すごろくを用いて遊ぶ際に利用するコマ形成部を少なくとも有し、
前記サイコロ形成部と前記コマ形成部は、前記すごろくシート本体から分離可能になっており、
前記サイコロ形成部には、山折り線、谷折り線、及びサイコロ組み立て用切り込み線が予め記入されており、前記山折り線、谷折り線、及びサイコロ組み立て用切り込み線に沿って前記シート体から分離された状態のサイコロ形成部を正直方体状のサイコロに形成される形態を有しており、
前記コマ形成部は、少なくとも前記環境啓発すごろくで遊ぶ人数分に個別に分離可能な形態をなしており、
前記シート体の複数の中間地点のマス目には、少なくとも前記環境啓発すごろくを行うにあたって前記コマが到達した際にゴールに向かってその先の所定の中間地点のマス目までコマを進めることができることを明記したメリット付加型中間地点のマス目と、前記コマが到達した際にスタートに向かってその手前の所定の中間地点のマス目までコマを戻すことを明記したデメリット付加型中間地点のマス目を有し、
前記メリット付加中間地点のマス目には、環境保護に好ましい具体的な内容や行為が記載され、前記デメリット付加中間地点のマス目には、環境保護に不適切な内容や行為が記載されており、
前記シート体は矩形状をなし、前記サイコロ形成部は前記シート体の一部をなし、同一の大きさを有する正方形のシートを直列に9枚繋げた長方形形状を有し、かつ前記シート体の縁部に沿って形成され、
前記サイコロ形成部は、当該サイコロ形成部の長手方向を横方向にした状態で見て、右側から左側に向かって第1の正方形乃至第9の正方形が並んだ状態として規定され、かつ
第1の正方形乃至第5の正方形を規定するためにこれらの正方形のうち、隣接する正方形間にはそれぞれ前記谷折り線が予め記入され、第5の正方形乃至第9の正方形を規定するためにこれの正方形のうち、隣接する正方形間にはそれぞれ前記山折り線が予め記入され、
第1の正方形の右上角部からこの正方形の中心部まで前記サイコロ組み立て用切り込み線が予め記入され、
第3の正方形の右下角部からこの正方形の中心部まで前記サイコロ組み立て用切り込み線が予め記入され、
第5の正方形の左下角部からこの正方形の中心部まで前記サイコロ組み立て用切り込み線が予め記入され、
第7の正方形の左上角部からこの正方形の中心部まで前記サイコロ組み立て用切り込み線が予め記入され、
第9の正方形の左下角部からこの正方形の中心部まで前記サイコロ組み立て用切り込み線が予め記入され、
第5の正方形の右上角部からこの正方形の中心部まで前記山折り線が予め記入されていることを特徴としている。
【0011】
請求項1に係る本発明によると、特に将来の地球環境の保護を担う次世代の子ども達同士だけでなく子供たちに大人も交えて遊びながら楽しく環境保護意識を向上させることができる。このように遊びを通して環境保護意識を向上させることができるので、この遊びに基づいて得た知識を日々の行動に反映させやすく、単に親の言いつけや学校の授業で受けた表面的な知識よりもより深く身に付けることができ、日々の日常生活で意識するだけでなく無意識においても環境保護に気を配ることができるようになる。
【0012】
また、本発明に係る環境啓発すごろくで遊ぶ前に、すごろくシート本体からサイコロ形成部を切り取ってサイコロ形成部に示された山折り線、谷折り線、及びサイコロ組み立て用切り込み線を利用してサイコロを作成することで、サイコロ作成時にイメージ脳である右脳と論理脳である左脳を共に活性化させることができ、その後に行う環境啓発すごろくのゲーム中に環境保護意識より確実に向上させることができる。これは、サイコロを作成している者だけでなく、サイコロの作成過程を端から見ている者にとっても同様である。
【0013】
また、本発明の請求項2に係る環境啓発すごろくは、請求項1に記載の環境啓発すごろくにおいて、
前記コマ形成部には、山折り線や谷折り線が示されると共に、コマ組み立て用切り込み線が示され、前記山折り線や谷折り線、コマ組み立て用切り込みに沿って前記環境意識保護啓発すごろくで遊ぶ各自のコマに対応する立体形状のコマにそれぞれ組み立て可能な形態を有したことを特徴としている。
【0014】
本発明に係る環境啓発すごろくで遊ぶ前に各自がコマを立体形状に組立てることで、上述したサイコロ組み立て時と同様の効果をこの環境啓発すごろくで遊ぶ者全員に与えることができる。
【0015】
また、本発明の請求項3に係る環境啓発すごろくは、請求項1又は請求項2に記載の環境啓発すごろくにおいて、
前記すごろくシートには、前記シート体の複数の中間地点のマス目にその場にとどまる現状維持中間地点のマス目が更に設けられていることを特徴としている。
【0016】
請求項3に係る本発明によると、すごろくで遊んでいる最中にこのような中間地点のマス目にコマがとどまっている間、すごろくゲームの進行状況をしばらく客観的に認識することができ、次回自分がサイコロを振る順番が来るまでに環境保護にとって良い行為と悪い行為を客観的に再確認する時間ができ、このすごろくを楽しんでいる最中に環境保護意識をより強く身に付けることができる。
【0017】
また、本発明の請求項4に係る環境啓発すごろくは、請求項1又は請求項2に記載の環境啓発すごろくにおいて、
前記すごろくシートには、前記シート体の複数の中間地点のマス目にコマをスタートの位置に戻してしまう中間地点のマス目が更に設けられていることを特徴としている。
【0018】
このようなマス目に到達することによる失敗体験を介して、環境保護意識を向上させるに亘って最も好ましくない行為をより強く認識して記憶に留め、その後の日常生活における環境保護に実際に役立てることが可能となる。これは、この中間地点のマス目に到達した者だけでなく、このマス目に到達した者がスタート地点に戻ってしまったことを確認した参加者全員に対して効果を発揮する。
【0019】
また、本発明の請求項5に係る環境啓発すごろくは、請求項1又は請求項2に記載の環境啓発すごろくにおいて
前記すごろくシートには、前記シート体の複数の中間地点のマス目にコマをゴールに一度に進める中間地点のマス目が更に設けられていることを特徴とする。
【0020】
このようなマス目に到達することによる成功体験を介して、環境保護意識を向上させるに亘って最も好ましい行為を強く認識して記憶に留め、その後の日常生活における環境保護に実際に役立てることが可能となる。これは、この中間地点のマス目に到達した者だけでなく、このマス目に到達した者が一気にゴールに到達したことを確認した参加者全員に対して効果を発揮することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によると、特に将来の地球環境の保護を担う次世代の子ども達同士だけでなく子供たちに大人も交えて遊びながら楽しく環境保護意識を向上させることができる環境啓発すごろくを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施形態に係る環境啓発すごろくを示す平面図である。
図2図1に示した環境意識啓発すごろくからサイコロ形成部とコマ形成部を分離した状態を示す平面図である。
図3図1に示した環境啓発すごろくのすごろくシートから分離したサイコロ形成部であってサイコロに組み立てる前の状態を拡大して示す平面図である。
図4図1に示した環境啓発すごろくのすごろくシートから分離したコマ形成部であってコマに組み立てる前の状態を拡大して示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の各実施の形態に係る環境啓発すごろく1を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る環境啓発すごろく1を示す平面図である。また、図2は、図1に示した環境意識啓発すごろくからサイコロ形成部とコマ形成部を分離した状態を示す平面図である。また、図3は、図1に示した環境啓発すごろく1のすごろくシート本体100から分離したサイコロ形成部であってサイコロに組み立てる前の状態を拡大して示す平面図である。また、図4は、図1に示した環境啓発すごろく1のすごろくシート本体100から分離したコマ形成部であってコマに組み立てる前の状態を拡大して示す平面図である。
【0024】
本実施形態に係る環境啓発すごろく1は、遊びながら環境保護意識を高めることができる環境啓発すごろくであり、例えばトイレットペーパーなどに再処理可能な(リサイクルして再利用可能な)厚紙等でできたシート体10でできている。
【0025】
シート体10は、シート体10の主要領域であって環境啓発すごろく1のスタート、ゴール、及びスタートからゴールに至るまでの複数の中間地点のマス目が描かれたすごろくシート本体100と、環境啓発すごろく1を用いて遊ぶ際に利用するサイコロ形成部200と、環境啓発すごろく1を用いて遊ぶ際に利用するコマ形成部300を有している。そして、サイコロ形成部200とコマ形成部300は、すごろくシート本体100から所定の切断線に沿ってハサミ等で切断することにより分離可能となっている。なお、この切断線をミシン目で形成して、すごろくで遊ぶ前に手で簡単に切り離せるようにしても良い。
【0026】
すごろくの内容について一つ一つのマスの中には、(1)省エネ、(2)ゴミ分別、(3)環境啓発、(4)エネルギーの浪費(浪エネ)、(5)モラル(一般常識・道徳)、(6)環境保全、(7)節水、(8)節電、(9)環境汚染に関する内容が記載されている。なお、各マス目の記載内容は、後に詳細に説明する。
【0027】
より具体的には、シート体10の複数の中間地点のマス目にはすごろくを行うにあたってコマが到達した際にゴールに向かってその先の所定の中間地点のマス目までコマを進めることができることを明記したメリット付加型中間地点のマス目と、コマが到達した際にスタートに向かってその手前の所定の中間地点のマス目までコマを戻すことを明記したデメリット付加型中間地点のマス目を有している。
【0028】
そして、メリット付加中間地点のマス目には、環境保護に好ましい具体的な内容や行為が記載され、デメリット付加中間地点のマス目には、環境保護に不適切な内容や行為が記載されている。
【0029】
中間地点をなすマス目に記載された内容に関しては、その市町村や学校の取り組みなど、また、企業の取り組みなども色々と盛り込むこともできる。そして、小さな子供からその両親、子供のおじいちゃんおばあちゃんまで楽しく環境のことを学べる内容になっている。
【0030】
なお、すごろくシートには、シート体10の複数の中間地点のマス目にその場にとどまる現状維持中間地点のマス目が更に設けられている。
【0031】
サイコロ形成部200には、図3に詳細に示すように、山折り線、谷折り線、及びサイコロ組み立て用切り込み線が予め記入されており、山折り線、谷折り線、及びサイコロ組み立て用折り込み切断線を介してすごろくシート本体100から分離された状態のサイコロ形成部200を正直方体状のサイコロに形成される形態を有している。
【0032】
コマ形成部300は、図1及び図4に示すように、少なくとも環境意識啓発すごろくを遊ぶ人数分に個別に分離可能な形態をなしている。
【0033】
コマ形成部300にも、山折り線や谷折り線が示されると共に、差し込み切断線が示され、山折り線や谷折り線、差し込み切断線を介して前記環境意識保護啓発すごろくで遊ぶ各自のコマ(図4中、コマ記号a〜e参照)に対応する立体形状のコマとなる形態を有している。
【0034】
以下、すごろくシート本体100に描かれた中間地点のマス目の記載内容について説明する。これら中間地点のマス目に記載された内容は、本発明の場合、環境保護、省エネ、節電、節水、資源の再利用の観点から好ましい行為と好ましくない行為の形で分かりやすく具体的に記載した内容となっている。例えば、その内容としては以下のような環境保護、省エネ、節電、節水、資源の再利用の観点から好ましい行為と好ましくない行為となっている。なお、以下の説明の具体的内容は、本発明の観点からあくまで一例を示したものに過ぎない。
<節電の観点から好ましい事項を記載した行為>
・白熱電球をLED電球に変更した。
・通常のアルカリ乾電池から繰り返し使える充電式の電池に変更した。
・冷房の設定温度を28度に設定した。
・夏の暑い時期にトイレの便座ウォーマーの電源を切って作動させないようにした。
・使用していない機械のコンセントを抜いた。
・パソコンなどコンピュータの機器の機能を省電力設定にした。
・自宅の屋根にソーラーパネルを設置した。
・暖房便座の蓋を閉めた。
<節電の観点から好ましくない事項を記載した行為>
・テレビと電気を付けっぱなしで寝てしまった。
・こたつに入りながらテレビをつけたまま寝てしまった。
・お風呂上がりにエアコンの温度を必要以上に低くしてしまった。
<節水に関する好ましい事項を記載した行為>
・お風呂のシャワーヘッドを節水タイプに変えた。
<環境保護に関する好ましくない事項を記載した行為>
・生ゴミに電池を入れてそのままゴミ出ししてしまった。
・自宅のようなゴミを近くの公園に置いてきてしまった。
・使い終わったスプレー缶の中身を切らずにそのままゴミに出してしまった。
<環境保護に関する好ましくない事項を記載した行為>
・自宅で使い終えた不要な油そのまま流して廃棄してしまった。
・ごみ回収車が行ってしまった後にゴミを出した。
<資源の有効活用やリサイクルに関する好ましい事項を記載した行為>
・ゴミを出す前にまだ使えるものと使えない物を再度分けてからゴミ出しした。
・トイレットペーパーをシングル巻きにした
・自宅で使い終わった油を使って石鹸を作った。
・犬の散歩時に落ちている空き缶を拾って資源の日に出した。
・買い物に行く際いつもエコバックを持って買い物に行くことにした。
・ペットボトルのキャップを特定の業者に預けて再資源としてリサイクルしてもらった。
<不要の二酸化炭素の排出を避けるために好ましい事項を記載した行為>
・できるだけ車を使わず歩きや自転車で行動した。
<その他環境意識の向上に好ましい事項を記載した行為>
・家族みんなで地域のゴミ拾いに参加した。
【0035】
以下、図1に示した本実施形態に係る環境啓発すごろく1のスタートとゴールの間の複数の中間地点のマス目に記載された内容について一例として説明する。最初に、スタートから1マス目と2マス目には、節電に関する好ましい行為が記載されている。例えば、白熱電球をLED電球に換えたり、使い捨て式電池を繰り返し使える充電式電池に換えたりする内容が記載されている。次いでスタートから3マス目には、節電に関する好ましくない行為が記載されている。例えば、テレビと電気を消し忘れてしまった内容が記載されている。4マス目は特に具体的な内容については特に記載されていない所謂中立的なマス(以下、単に「中立的なマス」とする)である。5マス目は環境保護の観点から最も好ましくない行為が記載されている。例えば、生ごみに電池を入れて出す行為が記載されている。6マス目は地球温暖化防止に好ましい行為が記載されている。例えば、冷房の温度を高めに設定する内容である。7マス目も地球温暖化防止に好ましい行為が記載されている。例えば、自動車を使わず徒歩や自転車で移動する行為が記載されている。8マス目は自動的に2マス進むことができるボーナス的なマスである。9マス目には節電に関する好ましくない内容が記載されている。10マス目と11マス目は中立的なマスである。12マス目には、省資源に関する好ましい行為が記載されている。13マス目にはゴミ出しに関する好ましくない行動が記載されている。一方、14マス目にはゴミ出しに関する好ましい行為が記載されている。15マス目には環境についてみんなで考えてみるという好ましい行為が記載されている。17マス目には省資源に関する好ましい行為が記載されている。16マス目と18マス目は中立のマスとなっている。19マス目には環境保護に関する好ましくない行為が記載されている。20マス目には節電に関する好ましくない行為が記載されている。22マス目には節電に関する好ましい行為が記載されている。21マス目と23マス目は中立のマスとなっている。24マス目にはゴミ出しに関する好ましくない行為が記載されている。25マス目には省エネに関する好ましい行為が記載されている。27マス目には省電力に関する好ましい行為が記載されている。26マス目と28マス目を、29マス目は中立のマスとなっている。30マス目には節電に関する好ましい行為が記載されている。32マス目には資源の再利用に関する好ましい行為が記載されている。33マス目には省電力に関する好ましい行為が記載されている。31マス目と34マス目、35マス目は中立のマスとなっている。36マス目は節水に関する好ましい行為が記載されている。36マス目は中立のマスとなっている。37マス目にはリサイクルに関する好ましい行為が記載されている。38マス目には節電に関する好ましい行為が記載されている。40マス目には省資源に関する好ましい行為が記載されている。39マス目と41マス目は中立のマスとなっている。42マス目には環境保護に関する好ましくない行為が記載されている。そしてその次のマス目がゴールのマスとなっている。
【0036】
以上の各マス目に記載された内容はあくまで一例として示した内容に過ぎず、本発明の範囲内においては、環境保護、省エネ、節電、節水、資源の再利用の観点から好ましい行為と好ましくない行為を記載したマス目を、中立のマス目と共に適宜並び替えて環境保護意識を向上させるすごろくとすることができる。
【0037】
続いて、以上の本発明に係る環境啓発すごろくを使用して遊ぶにあたっての手順を以下に説明する。最初に環境啓発すごろく1のシート体10からサイコロ形成部200とコマ形成部300を分離して、参加者の1人又は複数人によってサイコロ形成部200からこれに記載された山折り線、谷折り線、及びサイコロ組み立て用切り込み線を利用して、例えば図3における右側の矢印Aの順番にサイコロを折り曲げて組み立てていく。
【0038】
このように、本発明に係る環境啓発すごろくで遊ぶ前に、すごろくシート本体からサイコロ形成部を切り取ってサイコロ形成部に示された山折り線、谷折り線、及びサイコロ組み立て用切り込み線を利用してサイコロを作成することで、サイコロ作成時にイメージ脳である右脳と論理脳である左脳を共に活性化させることができ、その後に行う環境啓発すごろくのゲーム中に環境保護意識より確実に向上させることができる。これは、サイコロを作成している者だけでなく、サイコロの作成過程を端から見ている者にとっても同様である。
【0039】
これと同時に、環境啓発すごろくに使用するコマをそれぞれの参加者が組み立てていく。このように、本発明に係る環境啓発すごろくで遊ぶ前に各自がコマを立体形状に組立てることで、上述したサイコロ組み立て時と同様の効果をこの環境啓発すごろくで遊ぶ者全員に与えることができる。
【0040】
次いで、上述した下準備が整った段階で本発明に係る環境啓発すごろくで遊びながら環境意識の向上を高めていく。
【0041】
このように、本発明に係る環境啓発すごろくを用いて遊ぶことで、環境保護意識啓発に重要な5Rについて、遊戯感覚を味わいながらリラックスしてかつ楽しく自然に学ぶことができる。なお、ここで言う5Rとは、以下のものを指す。
・Refuse(リフューズ)・・・再利用可能にも関わらずゴミとして処分しようとするものを断る。
・Reduce(リデュース)・・・無駄なゴミを極力作らない(無駄なゴミを極力発生させない)。
・Reuse(リユース)・・・再度利用できる物をそのまま廃棄せずに繰り返し使う。
・Repair(リペア)・・・直せば再び使えるものをそのまま廃棄せず修理して使う。
・Resycle(リサイクル)・・・リサイクル可能な廃棄物を資源として再利用する。
【0042】
以上説明したように、本発明によると、特に将来の地球環境の保護を担う次世代の子ども達同士だけでなく子供たちに大人も交えて遊びながら楽しく環境保護意識を向上させることができる。すなわち、親や学校の教師から受ける一方的な指導ではなく、子ども達同士が遊びながら、すなわち子ども達同士のコミュニティの間で環境保護意識の啓発と向上を図ることができる。また、本発明の環境啓発すごろくによって遊ぶ子供達全員が同じような環境保護意識を共有することができ、子供達全員に環境保護に関する大切さを記憶に強く残すことができ、子供たちが日常生活の中で、又は子供たちが成長した後もこのような環境保護意識向上に関する具体的な行動を自然に起こすことができるようになる。また、本発明に係る環境啓発すごろくを子ども達同士だけでなく両親やおじいさん、おばあさんと共に楽しむことで、世代を超えた楽しい交流を保ちながら環境保護意識の向上を図ることができる。
【0043】
なお、上述した実施形態は本発明の効果を発揮するための一形態を単に示したものに過ぎず、本発明の効果を発揮する範囲内であれば様々な変形例が本発明の範囲内として考えられることは言うまでもない。
【0044】
例えば、上述の実施形態の変形例として、環境保護、省エネ、節電、節水、資源の再利用の観点から好ましくない行為を記載したマス目の周りにミシン目を入れて、この環境啓発すごろく1で遊び終えた後、このすごろくに負けた者や、若しくはこのすごろくに参加した者全員でミシン目を介して上記の好ましくない行為を記載したマス目をくり抜いてすごろくに負けた者が罰ゲームとして読み上げたりすごろくに参加した者全員で読み上げたりして環境保護意識の向上に更に役立てるようにしても良い。
【0045】
もちろん、上記に加えて環境保護、省エネ、節電、節水、資源の再利用の観点から好ましい行為を記載したマス目の周りにミシン目を入れて、この環境啓発すごろく1で遊び終えた後、このすごろくに負けた者や、若しくはこのすごろくに参加した者全員でミシン目を介して上記の好ましい行為を記載したマス目をくり抜いてすごろくに負けた者が罰ゲームとして読み上げたりすごろくに参加した者全員で読み上げたりして環境保護意識の向上に更に役立てるようにしても良い。
【0046】
また、すごろくシートには、シート体10の複数の中間地点のマス目にコマをスタートの位置に戻してしまう中間地点のマス目を更に設けても良い。
【0047】
このようなマス目に到達してしまうという失敗体験を介して、環境保護意識を向上させるに亘って最も好ましくない行為をより強く認識して記憶に留め、その後の日常生活における環境保護に実際に役立てることが可能となる。これは、この中間地点のマス目に到達した者だけでなく、このマス目に到達した者がスタート地点に戻ってしまったことを確認した参加者全員に対して効果を発揮することができる。
【0048】
また、すごろくシートには、シート体10の複数の中間地点のマス目にコマをゴールに一度に進める中間地点のマス目を更に設けても良い。
【0049】
このようなマス目に到達することによる成功体験を介して、環境保護意識を向上させるに亘って最も好ましい行為を強く認識して記憶に留め、その後の日常生活における環境保護に実際に役立てることが可能となる。これは、この中間地点のマス目に到達した者だけでなく、このマス目に到達した者が一気にゴールに到達したことを確認した参加者全員に対して効果を発揮することができる。
【0050】
また、本発明に係る環境啓発すごろくには、シート体の複数の中間地点のマス目にその場にとどまる現状維持中間地点のマス目が設けられていたが、このようなマス目を必ずしも設ける必要は無い。
【0051】
しかしながら、このようなマス目を設けることによって、このすごろくで遊んでいる最中にこのマス目にコマがとどまっている間、すごろくゲームの進行状況を客観的に認識することができ、次回自分がサイコロを振る順番が来るまでに環境保護にとって良い行為と悪い行為を客観的に再確認する時間ができ、このすごろくを楽しんでいる最中に環境保護意識をより強く身に付けることができる。
【0052】
なお、上述の実施形態においては、本発明に係る環境啓発すごろくは、トイレットペーパーなど再資源として利用可能な厚紙などの材質やでできていたが、この代わりにリサイクルにより再利用可能な樹脂などの材質でできていても良く、もちろん地球環境に悪影響を与えない可燃物からできていても良い。
【符号の説明】
【0053】
1 環境啓発すごろく
10 シート体
100 すごろくシート本体
200 サイコロ形成部
300 コマ形成部
【要約】
【課題】特に将来の地球環境の保護を担う次世代の子供たちに遊びながら楽しく環境保護意識を向上させる環境啓発すごろくを提供する。
【解決手段】リサイクル可能又は可燃物として処理可能な材質でできたシート体10からなり、シート体は、環境啓発すごろくのスタート、ゴール、及びスタートからゴールに至るまでの複数の中間地点のマス目が描かれたすごろくシート本体100と、環境啓発すごろくで遊ぶ際に利用するサイコロ形成部200と、環境啓発すごろくを用いて遊ぶ際に利用するコマ形成部300を有し、サイコロ形成部とコマ形成部は、すごろくシート本体から分離可能になっており、シート体の複数の中間地点のマス目には、環境保護に好ましい具体的な内容や行為が記載されたメリット付加型中間地点のマス目と、環境保護に不適切な内容や行為が記載されたデメリット付加型中間地点のマス目を有している。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4