【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ハンドル回動式掃除具におけるハンドル脱離の防止のためには、ハンドル回動機構を回動軸が外れない強固な軸支構造にする必要がある。
【0012】
これには、ジョイント部材に雄ねじ部材とスリーブ状の円筒状雌ねじ部材を用いて雄ねじ部材を円筒状雌ねじ部材に螺着する枢着軸支構造が、ジョイント部材から回転軸が簡単には脱離しない有効な手段と考えられる。
しかしながら、係る螺子式枢着構造においても、ハンドルを把持してモップ等の払拭体を床面上に前後左右に動かして清掃することを繰り返していくうちに、ねじ部材の螺着が緩んで脱離してしまう問題を生じた。
そこで、螺子式枢着構造におけるねじの緩みによる脱離を解消するために、螺着状態を保持し且つ緩み止めを防止する脱離防止機構を設ける必要がある。
【0013】
一般に螺子の螺着保持機構には、例えば、特許文献5〜8に開示されているように、のこ刃状歯部と爪部との係合構造が多く用いられている。
例えば、特許文献5には、トルクナットにおいてボルトに対してナットが過度にねじ込まれるとねじ山が破損してしまうのを防ぐために、ねじ込みの際に所定トルク以上が加わると、弾性変形により係合解除してナットを空転させるナットカバー部材が開示されている。
【0014】
係る係合構造はナットの増し締めにも応用されている。例えば、特許文献9には、スタッドボルトの谷部分に係止する係止爪が形成された線材留め具において、線材取付け部の基部にスナップ止めする弾性係止部を形成することが開示されている。また、特許文献10には、内筒クリップと、内筒クリップと連結される外筒クリップからなるスタッドボルトのボルト係止具が開示されている。内筒クリップが外筒クリップに対して取り外し方向に回転可能であるが、増し締め方向には回転不能にするためのラチェットとラチェット係止爪が形成されている。
【0015】
また、緩み止め防止機構においても、例えば、特許文献11に、手動式液体ディスペンサーの栓に取り付ける容器のネックにラチェット歯を形成することが開示されている。
【0016】
しかしながら、清掃具においては、複雑な係合部材を付属部材として追加するのは部品点数が増えてコストアップとなった。また、清掃具には樹脂成型加工材が一般に使用されているため、前記トルクナットにおける弾性変形部材を付設することは難しいという問題があった。
【0017】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、清掃時に回動軸が外れない強固な螺子式枢着構造をハンドル回動機構に簡易に構成でき、円滑に清掃作業を行うことができる掃除具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、本発明の第1の形態は、ハンドルと、払拭体の袋部が挿着される挿着軸体と、前記ハンドルの根元部と前記挿着軸体とを連結するジョイント部とを備え、前記ジョイント部を、前記挿着軸体に設けた軸受部材、前記根元部に設けた可動軸受材及び回動軸により構成して、前記軸受部材及び前記可動軸受材のいずれか一方を断面凹型形状とし、且つ他方を前記断面凹型形状部分に挿入自在にし、前記軸受部材及び前記可動軸受材を挿着したとき前記軸受部材及び前記可動軸受材を貫通する貫通穴を穿設し、前記貫通穴に前記回動軸を挿着して前記ハンドルを前記挿着軸体に対して回動自在に連結した清掃具であって、前記貫通穴を貫通して挿入される筒部と、前記筒部の内部に形成された雌ねじ部とからなる雌ねじと、前記筒部に挿入され、スプリングワッシャを介挿して前記雌ねじに螺着される樹脂製の雄ねじと、前記雄ねじを挿入する側の前記貫通穴の内周部に形成された内周係合部と、前記雄ねじの頭部に形成された頭部係合部とを有し、前記雄ねじを前記雌ねじに螺着して前記回動軸を構成し、前記内周係合部と前記頭部係合部の係合により前記雄ねじの螺着回転方向の逆方向への回動を規制した清掃具である。
【0019】
本発明の第2の形態は、第1の形態において、前記頭部係合部は、前記頭部に片持形状に形成され、前記雄ねじの軸心側に揺動可能した可撓性係合片からなり、前記内周係合部は、前記内周部に突設され、前記螺着回転方向に前記可撓性係合片の移動を可能にし、その逆転方向に係止させる係合突起からなる清掃具である。
【0020】
本発明の第3の形態は、第2の形態において、前記可撓性係合片を前記頭部外周を片持状に切り欠いて揺動自在に構成した清掃具である。
【0021】
本発明の第4の形態は、第2又は第3の形態において、前記可撓性係合片は外側に向いた突起を形成した揺動端部を有し、前記係合突起は複数個の突起体からなり、前記突起体は、前記螺着回転方向側に形成した緩斜面と、前記螺着回転方向の逆方向側に形成した当接面とを有し、前記突起を前記当接面に当接させて前記雄ねじの螺着回転方向の逆方向への回動を規制する清掃具である。
【0022】
本発明の第5の形態は、第1〜第4のいずれかの形態において、前記雌ねじの頭部又はその近傍に、前記貫通穴の入口側と互いに係合する回り止め防止用係合部材を形成し、前記雄ねじを前記雌ねじに螺着するとき、前記回り止め防止用係合部材の係合により前記雌ねじの空転を防止した清掃具である。
【0023】
本発明の第6の形態は、第1〜第5のいずれかの形態において、前記挿着軸体を前記袋部内で前記ジョイント部に対して前記挿着軸体の軸回りに自転可能に枢支した清掃具である。
【0024】
本発明の第7の形態は、第1〜第6のいずれかの形態において、前記袋部内部に当接する突部を前記挿着軸体の外側面に形成した清掃具である。
【0025】
本発明の第8の形態は、第1〜第7のいずれかの形態において、前記軸体本体は、一対の回転軸体と、夫々の前記回転軸体に外嵌された一対の中空体とからなり、夫々の前記中空体を独立して自転可能に各回転軸体に枢支し、各回転軸体を前記連結部に対して左右対称状に配置して前記一対の回転軸体を前記ハンドルに対してT字形又は略T字形に設けた清掃具である。
【0026】
本発明の第9の形態は、第8の形態において、夫々の前記回転軸体の一端を前記ジョイント部に固着した清掃具である。
【0027】
本発明の第10の形態は、第8又は第9の形態において、夫々の前記回転軸体が折曲自在に前記ジョイント部に連結され、前記払拭体の前記袋部に挿着するときに前記一対の回転軸体を前記T字形又は略T字形に固定して剛性保持する保持機構と、前記袋部が脱離する方向に各回転軸体を折曲させて前記保持状態を解除する解除機構とを備えた清掃具である。
【0028】
本発明の第11の形態は、第1〜第7のいずれかの形態において、前記挿着軸体は、前記ジョイント部に一端が連結された軸心体と、前記軸心体に外嵌されて枢支された筒体とからなり、前記軸心体を前記ハンドルに対してL字形又は略L字形に設けた清掃具である。
【0029】
本発明の第12の形態は、第11の形態において、前記軸心体の前記一端を前記ジョイント部に固着した清掃具である。
【0030】
本発明の第13の形態は、第11又は第12の形態において、前記軸心体を折曲自在に前記ジョイント部に連結され、前記払拭体の前記袋部に挿着するときに前記軸心体を前記L字形又は略L字形に固定して剛性保持する保持機構と、前記袋部が脱離する方向に前記軸心体を折曲させて前記保持状態を解除する解除機構とを備えた清掃具である。
【0031】
本発明の第14の形態は、第1〜第13のいずれかの形態において、前記袋部の全周囲に払拭材を多数設けた清掃具である。
【0032】
本発明の第15の形態は、第1〜第14のいずれかの形態において、前記払拭材がパイルからなる清掃具である。
【発明の効果】
【0033】
本発明の第1の形態によれば、前記ハンドルと前記挿着軸体を連結する前記ジョイント部において、前記雌ねじの前記筒部を前記貫通穴に挿入し、且つ前記雄ねじを前記筒部に挿入して前記スプリングワッシャを介挿して前記雌ねじに螺着して、前記筒部及び前記雌ねじにより前記回動軸を構成し、前記雄ねじを挿入する側の前記貫通穴の内周部に形成された前記内周係合部と、前記雄ねじの頭部に形成された前記頭部係合部との係合により前記雄ねじの螺着回転方向の逆方向への回動を規制するので、清掃時に回動軸が外れない強固な螺子式枢着構造をハンドル回動機構に簡易に構成でき、円滑な清掃作業を行える清掃具を実現することができる。また、前記貫通穴の内周部に前記内周係合部を形成し、樹脂製の前記雄ねじの頭部に前記頭部係合部を形成するだけであるので、複雑な係合部材を付属部材として追加することなく、前記回動軸の緩み止めを防止し、且つ強固に螺着状態を保持する脱離防止機構を樹脂成型加工により安価に構成することができる。しかも、複雑な係合部材を付属部材として付加する場合には付属部材が突出して清掃具の外観を損うおそれがあるに対し、前記貫通穴の内周部に前記内周係合部を形成し、樹脂製の前記雄ねじの頭部に前記頭部係合部を形成するので、これらの係合構造を前記内周部に収設することが可能になり、清掃具のユーザー層に好まれるコンパクトデザイン設計に影響を与えずに済む利点も有する。
前記軸受部材及び前記可動軸受材の挿入構造においては、前記軸受部材及び前記可動軸受材のいずれか一方を断面凹型形状とし、且つ他方を前記断面凹型形状部分に挿入自在にすることができ、例えば、いずれか一方を挿入片とし、他方を該挿入片を受け入れる凹部形状にすればよい。
本発明に係る前記挿着軸体には、軽量化の点で中空体が好ましいが、中実体も使用することができ、また、軸体の断面形状も前記袋部内での自転を妨げないものであれば、円形に限らず、楕円形や多角形状のものを使用することができる。
また、本発明は長柄ハンドル型清掃具に限らず、ハンディタイプ等の短尺ハンドル型清掃具にも適用することができる。
【0034】
本発明の第2の形態によれば、前記頭部に片持形状に形成され、前記雄ねじの軸心側に揺動可能した可撓性係合片と、前記内周部に突設された前記係合突起との係合により、前記螺着回転方向に前記可撓性係合片の移動を可能にし、その逆転方向に係止させるので、清掃時に回動軸が外れない強固な螺子式枢着構造をハンドル回動機構に簡易に構成でき、円滑な清掃作業を行える清掃具を実現することができる。
【0035】
本発明の第3の形態によれば、前記可撓性係合片を前記頭部外周を片持状に切り欠いて揺動自在に構成するので、複雑な係合部材を付属部材として追加することなく、前記頭部に前記可撓性係合片を樹脂成型加工により一体的に形成して、前記回動軸の緩み止めを防止し、且つ強固に螺着状態を保持する脱離防止機構を安価に形成することができる。
【0036】
本発明の第4の形態によれば、前記可撓性係合片は外側に向いた突起を形成した揺動端部を有し、前記係合突起は複数個の突起体からなり、前記突起体は、前記螺着回転方向側に形成した緩斜面と、前記螺着回転方向の逆方向側に形成した当接面とを有し、前記突起を前記当接面に当接させて前記雄ねじの螺着回転方向の逆方向への回動を規制するので、前記回動軸の緩み止めを確実に防止して強固に螺着状態を保持する脱離防止機構を形成した清掃具を実現することができる。
【0037】
本発明の第5の形態によれば、前記雌ねじの頭部又はその近傍に、前記貫通穴の入口側と互いに係合する回り止め防止用係合部材を形成し、前記雄ねじを前記雌ねじに螺着するとき、前記回り止め防止用係合部材の係合作用により前記雌ねじの空転を防止するので、前記脱離防止機構における強固な前記雄ねじの締め付けを可能にする組立作業性に優れた清掃具を実現することができる。
【0038】
本発明においては、前記内周係合部と、前記雄ねじの頭部に形成された前記頭部係合部との係合により前記雄ねじの螺着回転方向の逆方向への回動を規制し、清掃時に回動軸が外れない強固な螺子式枢着構造を具備すると共に、前記挿着軸体を軸心回りに自転可能にした自転機構により清掃操作性を向上させた操作性向上機能を付加して、ハンドルを把持して什器等の狭い空間の清掃を行う際して清掃面上を払拭体を楽に回転操作可能にして簡易且つ軽快に清掃作業を行えるハンドル回動式掃除具を実現することができる。
【0039】
以下、
図21の従来の掃除具を用いて、ハンドル回動式掃除具における清掃操作性を説明する。
【0040】
払拭体40を装着部45に装着した状態では、大半のパイル44は装着部45の裏側に位置する。しかも、ジョイント部46を介して柄47の先端は装着部45に対して固定、保持され、装着部45の長軸の回りに動かせる自由度を持たない。
しかしながら、この従来の掃除具においては、柄47を装着部45の長手方向に傾けたりすることはできるものの、装着部45の長軸の回りに回動することができないため、清掃作業者は、パイル44の払拭面が床面等に当たるように、常時、柄47を動かす力に気を配って清掃作業を行う必要があり、円滑な清掃作業が妨げられる。
【0041】
図22は家具等の什器などの隙間51を上記掃除具で掃除するとき、床面49に対して柄47を寝かして清掃する状態を示す。
図23の(23A)は寝かせ角度θで柄47を傾けた掃除具の側面を示す。
該隙間の清掃に際しては床面49に対する寝かせ角度θを45°以下にする場合が多い。このような寝かせ状態で隙間51の隅々を清掃するには、柄47を把持して矢印50に示すように床面49上をなぞるように回転させながら動かしていく必要がある。ジョイント部46に鉛直に柄47を立てるときは鉛直軸の回りに柄47を回せば、それに追随して払拭体40も回転していく。しかしながら、袋状差込部43、43に装着部45を密着状態で挿着しているため、係る寝かせ状態では、
図23の(23B)に示すように、矢印50の向きに柄47を持って回動しても、払拭体40と装着部45が一体的に動いてしまい、回動方向前方側の床面部分で払拭体40の動きが止まり、(23B)の破線で示すように、床面との摩擦抵抗力を受けて回動開始側の床面部分で払拭体40が浮き上って宙に浮き、円滑な回転操作を行うことができなかった。
【0042】
また、上記従来の掃除具の場合には、払拭体40への装着部45の装着状態で払拭体40に対してT字形に柄47を配置し、柄47を前後左右に回動自在にするために装着部45上にジョイント部46を形成している。しかしながら、ジョイント部46を装着部45上に形成しているために、回動連結点が装着部45上方に位置することなり、柄47を持って力を加えても、装着部45上を上滑りして前記回転操作を円滑に行うための力を装着部45に十分に与えることが難しい。
【0043】
他の従来の清掃用モップにおける操作性について検証してみると、例えば特許文献2の清掃用モップにおいては、ワイヤをU字状に折り曲げた部分及びワイヤの各端部の夫々に組紐を嵌合させた後、U字状の内方に一定長さに切断された合成繊維束(清掃用糸条)を跨がせた状態でワイヤを撚り、ワイヤの先端部を内方に折り曲げて端部が組紐で覆われたモップ軸とし、該合成繊維束がこのモップ軸を中心として放射状に広がって形成されている。しかしながら、この清掃具では、ころがり摩擦を利用したローラ回転方式により清掃用モップを床平面に回転操作可能となるものの、モップ軸と一体に合成繊維束をローラ形態様に形成しているため、ワイヤ材料費やワイヤ撚り等の加工費を要するうえ、使用後には清掃用モップをモップ軸材ごと取り替える必要があり、合成繊維束だけ回収して再利用するといったレンタル製品に適用することができない。
【0044】
また、特許文献3の清掃具においては、ヘッド芯材としての棒状ヘッド本体に筒状基部を被せた状態で、ヘッドホルダである筒状クランプ本体の切り欠き部を把持させているので、回動連結点がヘッドの中心軸に近接させて、ヘッド操作に要する力をヘッドに与えやすくなっている。しかし、モップ体の筒状基部に棒状ヘッド本体を套挿するため、ヘッド芯材としての棒状ヘッド本体がモップ体と一体化して動いてしまい、床面との摩擦抵抗により、
図21の場合と同様に、床面の回転清掃の際に、ヘッドの一端が床面から浮き上がり円滑な回転操作を行うことができない。
【0045】
そこで、本発明の第6の形態によれば、前記挿着軸体を前記袋部内で前記ジョイント部に対して前記挿着軸体の軸回りに自転可能に枢支したので、前記ハンドルを把持して什器等の狭い空間の清掃を行う際して、前記ハンドルを前記払拭体に対して鋭角に傾けて清掃面上を回転させるときに、前記ハンドルの動きに追随して、前記挿着軸体が前記袋部内部で自転しながら円弧を描くように円滑に回転操作することができ、簡易且つ軽快に清掃作業を行うことができる。また、前記ハンドルは前記ジョイント部を介して前記挿着軸体と連結されているため、前記挿着軸体の軸回りに、つまり前後方向に傾動操作可能となり、更に、前記ハンドルは前記回動軸により回動自在となっているので、前記ハンドルを把持して平面的に清掃操作を行える操作性に優れた清掃具を提供することができる。
【0046】
例えば、レンタル製品の場合には繰り返しの洗浄等によって前記袋部内部が伸びたりして、前記挿着軸体の挿着状態に緩みが生じて、前記回転清掃の際に前記挿着軸体が前後に動いて回動しにくくなるおそれも生ずる。そこで、本発明の第7の形態によれば、前記袋部内部に当接する突部を前記挿着軸体の外側面に形成したので、清掃面上での回転清掃の際に、前記ハンドルの動きに追随して前記突部が前記袋部内部に当接しながら、前記挿着軸体が前後に移動することなく前記袋部内部で自転しながら円弧を描くように回転操作することができ、簡易且つ軽快に清掃作業を行うことができる。
【0047】
本発明の第8の形態によれば、前記軸体本体は、一対の回転軸体と、夫々の前記回転軸体に外嵌された一対の中空体とからなり、夫々の前記中空体を独立して自転可能に各回転軸体に枢支し、各回転軸体を前記連結部に対して左右対称状に配置して前記一対の回転軸体を前記ハンドルに対してT字形又は略T字形に設けたので、前記ハンドルを把持して什器等の狭い空間の清掃を行う際して、前記ハンドルを前記払拭体に対して鋭角に傾けて清掃面上を回転させるときに、前記ハンドルの動きに追随して、夫々の前記中空体が前記回転軸体による枢支によって前記袋部内部で自転しながら円弧を描くように回転操作することができ、簡易且つ軽快に清掃作業を行えるT字形又は略T字形清掃具を提供することができる。しかも、T字形又は略T字形清掃具において、払拭体挿入部としての前記挿着軸体を、前記一対の回転軸体と、夫々の前記回転軸体に外嵌された一対の前記中空体とから構成されるので、簡単且つ安価な構造により払拭体挿入部を回動自在にすると共に、ハンドルの回動機構を一体的に設けて傾動可能にすることができる。
【0048】
本発明の第9の形態によれば、夫々の前記回転軸体の一端を前記ジョイント部に固着することにより、前記回転軸体に外嵌された前記中空体が前記回転軸体の外周に沿って摺接させる枢支構造を簡単に構成することができるので、円滑な前記回転操作が可能なT字形又は略T字形清掃具の低価格化を実現することができる。
【0049】
本発明の第10の形態によれば、夫々の前記回転軸体が折曲自在に前記ジョイント部に連結され、前記払拭体の前記袋部に挿着するときに前記一対の回転軸体を前記T字形又は略T字形に固定して剛性保持する保持機構と、前記袋部が脱離する方向に各回転軸体を折曲させて前記保持状態を解除する解除機構とを備えるので、前記保持機構により、前記回転軸体の前記保持状態において、前記一対の回転軸体を前記T字形又は略T字形に固定して剛性保持して、前記ハンドルの動きに追随して、夫々の前記中空体の前記袋部内部での自転作用を円滑に行わせて前記回転操作可能とし、使用後等においては前記解除機構により前記保持状態を解除して前記袋部が脱離する方向に前記回転軸体を折曲させて、前記払拭体を直に掴んで外さなくとも簡便に離脱させることができ、簡易且つ軽快に清掃作業を行え、しかも前記袋部にワンタッチで払拭体挿入部を挿脱することができるT字形又は略T字形清掃具を提供することができる。
【0050】
本発明は、T字形又は略T字形清掃具に限らず、前記ハンドルの根元部に対して前記挿着軸体がL字形又は略L字形に連結される掃除具に適用することができる。即ち、本発明の第11の形態によれば、前記挿着軸体は、前記ジョイント部に一端が連結された軸心体と、前記軸心体に外嵌されて枢支された筒体とからなり、前記軸心体を前記ハンドルに対してL字形又は略L字形に設けたので、前記ハンドルを把持して什器等の狭い空間の清掃を行う際して、前記ハンドルを前記払拭体に対して鋭角に傾けて清掃面上を回転させるときに、前記ハンドルの動きに追随して、前記筒体が前記軸心体による枢支によって前記袋部内部で自転しながら円弧を描くように回転操作することができ、簡易且つ軽快に清掃作業を行えるL字形又は略L字形清掃具を提供することができる。しかも、L字形又は略L字形清掃具において、払拭体挿入部としての前記挿着軸体を、前記軸心体と、前記軸心体に外嵌された前記筒体とから構成されるので、簡単且つ安価な構造により払拭体挿入部を回動自在にすると共に、ハンドルの回動機構を一体的に設けて傾動可能にすることができる。
【0051】
本発明の第12の形態によれば、前記軸心体の前記一端を前記ジョイント部に固着することにより、前記軸心体に外嵌された前記筒体が前記軸心体の外周に沿って摺接させる枢支構造を簡単に構成することができるので、円滑な前記回転操作が可能なL字形又は略L字形清掃具の低価格化を実現することができる。
【0052】
本発明の第13の形態によれば、前記軸心体を折曲自在に前記ジョイント部に連結され、前記払拭体の前記袋部に挿着するときに前記軸心体を前記L字形又は略L字形に固定して剛性保持する保持機構と、前記袋部が脱離する方向に前記軸心体を折曲させて前記保持状態を解除する解除機構とを備えるので、前記保持機構により、前記軸心体の前記保持状態において、前記軸心体を前記L字形又は略L字形に固定して剛性保持して、前記ハンドルの動きに追随して、前記筒体の前記袋部内部での自転作用を円滑に行わせて前記回転操作可能とし、使用後等においては前記解除機構により前記保持状態を解除して前記袋部が脱離する方向に前記軸心体を折曲させて、前記払拭体を直に掴んで外さなくとも簡便に離脱させることができ、簡易且つ軽快に清掃作業を行え、しかも前記袋部にワンタッチで払拭体挿入部を挿脱することができるL字形又は略L字形清掃具を提供することができる。
【0053】
本発明の第14の形態によれば、前記袋部の全周囲に払拭材を多数設けた払拭体を挿着して、前記払拭体の中心軸回り約360°に自由に動かして、清掃方向に制約されずに円滑に清掃作業を行える清掃具を実現することができる。
本発明の払拭体には、例えば、織布又は不織布の基布に、縫製加工や溶着加工等により中心軸回りに全周にわたり払拭材を植設した払拭体を使用することができる。本発明における払拭材には、ナイロン、綿、ポリエステル等の素材を使用することができる。
【0054】
本発明の第15の形態によれば、パイルの払拭材を使用して、床面等の清掃面を隅々まで疲労せずに円滑に清掃することができる清掃具を提供することができる。