特許第5876945号(P5876945)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5876945モニタ、そのタッチスクリーン感知モジュール、及びタッチスクリーン感知モジュールを製造する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5876945
(24)【登録日】2016年1月29日
(45)【発行日】2016年3月2日
(54)【発明の名称】モニタ、そのタッチスクリーン感知モジュール、及びタッチスクリーン感知モジュールを製造する方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20160218BHJP
   G06F 3/044 20060101ALI20160218BHJP
【FI】
   G06F3/041 422
   G06F3/041 660
   G06F3/044 122
   G06F3/044 127
【請求項の数】16
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-560244(P2014-560244)
(86)(22)【出願日】2013年7月6日
(65)【公表番号】特表2015-509255(P2015-509255A)
(43)【公表日】2015年3月26日
(86)【国際出願番号】CN2013078947
(87)【国際公開番号】WO2014121585
(87)【国際公開日】20140814
【審査請求日】2013年11月12日
(31)【優先権主張番号】201310048426.X
(32)【優先日】2013年2月6日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513218053
【氏名又は名称】ナンチャン オー−フィルム テック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103609
【弁理士】
【氏名又は名称】井野 砂里
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100171675
【弁理士】
【氏名又は名称】丹澤 一成
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーロン
【審査官】 ▲高▼瀬 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−020530(JP,A)
【文献】 特開2012−243058(JP,A)
【文献】 特開2012−094115(JP,A)
【文献】 特表2012−519329(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/169848(WO,A2)
【文献】 国際公開第2011/159107(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/041
G06F 3/044
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
その一方の側に所定の形状の第1の溝をインプリントにより定める第1のベースプレートと、
形状が前記第1の溝と合致し、前記第1の溝内に収容される第1の導電層と、
前記第1のベースプレートの前記第1の溝を定める側に取り付けられ、所定の形状の第2の溝が前記第1のベースプレートから離れた側にインプリントにより定められた第2のベースプレートと、
形状が前記第2の溝と合致し、前記第2の溝内に収容される第2の導電層と、
前記第2のベースプレートの前記第2の溝を定める側に取り付けられた支持基板と、
を備え、前記第1の導電層及び前記第2の導電層は、前記支持基板と前記第1のベースプレートとの間に固定され、
前記第1の導電層及び前記第2の導電層は両方とも、交差する導電ワイヤで構成された導電グリッドであり、前記導電グリッドは複数のグリッド・ユニットを含み、
前記第1の導電層上への前記第2の導電層のグリッド・ユニットの中心の各々の投影は、それぞれ前記第1の導電層のグリッド・ユニット内に含まれ、前記各々の投影とこの投影を含む前記第1の導電層のグリッド・ユニットの中心との間の距離は一定であり、
前記グリッド・ユニットは、菱形であって、前記距離は、「a」が前記グリッド・ユニットの辺の長さである場合に、前記第1の導電層のグリッド・ユニットの中心から、1/3aから
【数1】
までの間であることを特徴とするタッチスクリーン感知モジュール。
【請求項2】
前記第1のベースプレートは、第1の基板と、前記第1の基板に取り付けられた第1のマトリクス層とを含み、前記第1の溝は前記第1のマトリクス層上に定められ、前記第2のベースプレートは、第2の基板と、前記第2の基板に取り付けられた第2のマトリクス層とを含み、前記第2の溝は前記第2のマトリクス層上に定められることを特徴とする、請求項1に記載のタッチスクリーン感知モジュール。
【請求項3】
前記第1の導電層の厚さは前記第1の溝の深さを上回らず、前記第2の導電層の厚さは前記第2の溝の深さを上回らないことを特徴とする、請求項2に記載のタッチスクリーン感知モジュール。
【請求項4】
前記第1の導電層の前記導電ワイヤは前記第1の溝内に収容され、前記第2の導電層の前記導電ワイヤは前記第2の溝内に収容され、前記導電ワイヤの幅は500nmから5μmまでの範囲であることを特徴とする、請求項1に記載のタッチスクリーン感知モジュール。
【請求項5】
前記導電ワイヤの材料は、金属、導電性ポリマー、グラフェン、カーボンナノチューブ、及びITOから成る群から選択されることを特徴とする、請求項4に記載のタッチスクリーン感知モジュール。
【請求項6】
前記金属は、Au、Ag、Cu、Al、Ni、Zn及びこれらの少なくとも2つの合金から成る群から選択される1つを含むことを特徴とする、請求項5に記載のタッチスクリーン感知モジュール。
【請求項7】
前記第1の導電層上への前記第2の導電層の同じ配列方向における前記グリッド・ユニットの中心の接続線の投影は、前記第1の導電層の同じ配列方向における前記グリッド・ユニットの中心の接続線とは位置合わせされないことを特徴とする、請求項1に記載のタッチスクリーン感知モジュール。
【請求項8】
第1の電極リード線及び第2の電極リード線をさらに備え、前記第1の電極リード線は前記第1のベースプレート内に埋め込まれ、かつ、前記第1の導電層に電気的に接続され、前記第2の電極リード線は前記第2のベースプレート内に埋め込まれ、かつ、前記第2の導電層に電気的に接続されることを特徴とする、請求項1に記載のタッチスクリーン感知モジュール。
【請求項9】
前記第1の導電層は複数の互いに絶縁された第1のグリッド・ストリップに分割され、前記第2の導電層は複数の互いに絶縁された第2のグリッド・ストリップに分割され、前記第1の電極リード線は、それぞれ前記第1のグリッド・ストリップに電気的に接続された複数のリード線を含み、前記第2の電極リード線は、それぞれ前記第2のグリッド・ストリップに電気的に接続された複数のリード線を含むことを特徴とする、請求項8に記載のタッチスクリーン感知モジュール。
【請求項10】
前記第1の電極リード線及び前記第2の電極リード線は両方とも単一の実線であることを特徴とする、請求項8に記載のタッチスクリーン感知モジュール。
【請求項11】
ストリップ形状の第1の接続部が、前記第1の導電層の近くの第1の電極リード線の端部に設けられ、前記第1の接続部は前記第1の電極リード線の他の部分より広い幅を有し、ストリップ形状の第2の接続部が、前記第2の導電層の近くの第2の電極リード線の端部に設けられ、前記第2の接続部は前記第2の電極リード線の他の部分より広い幅を有することを特徴とする、請求項10に記載のタッチスクリーン感知モジュール。
【請求項12】
前記第1の電極リード線及び前記第2の電極リード線は、メッシュが交差する導電ワイヤで構成され、前記第1の電極リード線及び前記第2の電極リード線のグリッド周期は、前記第1の導電層及び前記第2の導電層のグリッド周期より小さいことを特徴とする、請求項8に記載のタッチスクリーン感知モジュール。
【請求項13】
第1の電極切り替え線が前記第1の電極リード線と前記第1の導電層との間に設けられ、第2の電極切り替え線が前記第2の電極リード線と前記第2の導電層との間に設けられ、前記第1の電極切り替え線及び前記第2の電極切り替え線は連続した導電ワイヤであり、前記第1の電極切り替え線は、前記第1の導電層、及び前記第1の電極リード線の少なくとも2つの導電ワイヤの端部に接続され、前記第2の電極切り替え線は、前記第2の導電層、及び前記第2の電極リード線の少なくとも2つの導電ワイヤの端部に接続されることを特徴とする、請求項12に記載のタッチスクリーン感知モジュール。
【請求項14】
ディスプレイと、
タッチスクリーン感知モジュールであって、
その一方の側に所定の形状の第1の溝をインプリントにより定める第1のベースプレートと、
形状が前記第1の溝と合致し、前記第1の溝内に収容される第1の導電層と、
前記第1のベースプレートの前記第1の溝を定める側に取り付けられ、所定の形状の第2の溝が前記第1のベースプレートから離れた側にインプリントにより定められた第2のベースプレートと、
形状が前記第2の溝と合致し、前記第2の溝内に収容される第2の導電層と、
前記第2のベースプレートの前記第2の溝を定める側に取り付けられた支持基板と、を含み、前記第1の導電層及び前記第2の導電層は、前記支持基板と前記第1のベースプレートとの間に固定される、タッチスクリーン感知モジュールと、
を備え、
前記第1のベースプレートの前記第1の導電層から離れた側は、前記ディスプレイに接合して、前記タッチスクリーン感知モジュールを前記ディスプレイに取り付けた状態にし、
前記第1の導電層及び前記第2の導電層は両方とも、交差する導電ワイヤで構成された導電グリッドであり、前記導電グリッドは複数のグリッド・ユニットを含み、
前記第1の導電層上への前記第2の導電層のグリッド・ユニットの中心の各々の投影は、それぞれ前記第1の導電層のグリッド・ユニット内に含まれ、前記各々の投影とこの投影を含む前記第1の導電層のグリッド・ユニットの中心との間の距離は一定であり、
前記グリッド・ユニットは、菱形であって、前記距離は、「a」が前記グリッド・ユニットの辺の長さである場合に、前記第1の導電層のグリッド・ユニットの中心から、1/3aから
【数2】
までの間であることを特徴とするモニタ。
【請求項15】
タッチスクリーン感知モジュールを製造する方法であって、
第1の基板、第2の基板、及び支持基板を準備し、前記第1の基板の表面上にゲルを塗布して第1のマトリクス層を形成するステップと、
インプリントにより、前記第1のマトリクス層の前記第1の基板から離れる方向を向いた前記第1のマトリクス層の側にパターン化された第1の溝を形成し、前記第1の溝内に導電材料を充填して第1の導電層を形成するステップと、
前記第2の基板を前記第1のマトリクス層に取り付け、前記第2の基板の前記第1のマトリクス層から離れる方向を向いた側にゲルを塗布して第2のマトリクス層を形成するステップと、
インプリントにより、前記第2のマトリクス層の前記第2の基板から離れる方向を向いた側にパターン化された第2の溝を形成し、前記第2の溝内に導電材料を充填して第2の導電層を形成するステップと、
前記第2のマトリクス層の前記第2の基板から離れる方向を向いた側に前記支持基板を取り付けるステップと、
を含み、
前記第1の導電層及び前記第2の導電層は両方とも、交差する導電ワイヤで構成された導電グリッドであり、前記導電グリッドは複数のグリッド・ユニットを含み、
前記第1の導電層上への前記第2の導電層のグリッド・ユニットの中心の各々の投影は、それぞれ前記第1の導電層のグリッド・ユニット内に含まれ、前記各々の投影とこの投影を含む前記第1の導電層のグリッド・ユニットの中心との間の距離は一定であり、
前記グリッド・ユニットは、菱形であって、前記距離は、「a」が前記グリッド・ユニットの辺の長さである場合に、前記第1の導電層のグリッド・ユニットの中心から、1/3aから
【数3】
までの間であることを特徴とする方法。
【請求項16】
前記第1の溝内に導電材料を充填して前記第1の導電層を形成するときに、前記第1の導電層に接続する第1の電極リード線が形成され、前記第2の溝内に導電材料を充填して前記第2の導電層を形成するときに、前記第2の導電層に接続する第2の電極リード線が形成されることを特徴とする、請求項15に記載のタッチスクリーン感知モジュールを製造する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子技術に関し、より具体的には、モニタ、タッチスクリーン感知モジュール、及びタッチスクリーン感知モジュールを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチスクリーンは、タッチ入力信号を受け取ることができる感知デバイスである。タッチスクリーンは、情報交換のための新しい外観をもたらし、かつ、新しく魅力のある情報交換装置である。従来のタッチスクリーンにおいては、ITO(酸化インジウムスズ)導電層が依然としてはるかに重要な部分である。
【0003】
ITO導電層を製造するときには、ITO膜を基板の表面全体に塗布し、次にITOのパターン形成を行って電極を得て、最終的に透明な電極銀リード線を作成する。ITOのパターン形成において、形成されたITO膜は、エッチング・プロセスによってエッチングされる。ITOは一種の高価な材料であり、パターン形成は大量のITOの無駄を発生させ、これにより費用が増大する。さらに、エッチング・プロセスにおいて、腐食性化学物質が使用され、これが環境汚染を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、経費を効果的に節減するモニタ、そのタッチスクリーン感知モジュール、及びタッチスクリーン感知モジュールを製造する方法を提供することに向けられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様によると、タッチスクリーン感知モジュールが提供される。このタッチスクリーン感知モジュールは、
その一方の側に所定の形状の第1の溝を定める第1のベースプレートと、
形状が第1の溝と合致し、第1の溝内に収容される第1の導電層と、
第1のベースプレートの第1の溝を定める側に取り付けられ、所定の形状の第2の溝が第1のベースプレートから離れた側に定められた第2のベースプレートと、
形状が第2の溝と合致し、第2の溝内に収容される第2の導電層と、
第2のベースプレートの第2の溝を定める側に取り付けられた支持基板と、
を含み第1の導電層及び第2の導電層は、支持基板と第1のベースプレートとの間に固定される。
【0006】
好ましい実施形態において、第1のベースプレートは、第1の基板、及び第1の基板に取り付けられた第1のマトリクス層を含み、第1の溝が第1のマトリクス層上に定められ、第2のベースプレートは、第2の基板、及び第2の基板に取り付けられた第2のマトリクス層を含み、第2の溝は第2のマトリクス層上に定められる。
【0007】
好ましい実施形態において、第1の導電層の厚さは第1の溝の深さを上回らず、第2の導電層の厚さは第2の溝の深さを上回らない。
【0008】
好ましい実施形態において、第1の導電層及び第2の導電層は両方とも、交差する導電ワイヤで構成される導電グリッドであり、導電グリッドは複数のグリッド・ユニットを含み、第1の導電層の導電ワイヤは第1の溝内に収容され、第2の導電層の導電ワイヤは第2の溝内に収容され、導電ワイヤの幅は500nmから5μmまでの範囲である。
【0009】
好ましい実施形態において、導電ワイヤの材料は、金属、又は導電性ポリマー、又はグラフェン、又はカーボンナノチューブ、又はITOである。
【0010】
好ましい実施形態において、金属は、Au、Ag、Cu、Al、Ni及びZn、又はこれらの少なくとも2つの合金のうちの1つを含む。
【0011】
好ましい実施形態において、グリッド・ユニットは、菱形若しくは矩形、又は平行四辺形、又は湾曲した四辺形であり、第1の導電層上への第2の導電層のグリッド・ユニットの中心の投影は、第1の導電層のグリッド・ユニットの中心から所定の距離だけ間隔をおいて配置される。
【0012】
好ましい実施形態において、第1の導電層上への第2の導電層のグリッド・ユニットの中心の投影は、「a」がグリッド・ユニットの辺の長さである場合に、第1の導電層のグリッド・ユニットの中心から、1/3aから
【数1】
までの間の距離だけ間隔をおいて配置される。
【0013】
好ましい実施形態において、第1の導電層上への第2の導電層の同じ配列方向におけるグリッド・ユニットの中心の接続線の投影は、第1の導電層の同じ配列方向におけるグリッド・ユニットの中心の接続線とは位置合わせされない。
【0014】
好ましい実施形態において、タッチスクリーン感知モジュールは、第1の電極リード線及び第2の電極リード線をさらに含み、第1の電極リード線は第1のベースプレート内に埋め込まれ、第1の導電層に電気的に接続され、第2の電極リード線は第2のベースプレート内に埋め込まれ、第2の導電層に電気的に接続される。
【0015】
好ましい実施形態において、第1の導電層は複数の互いに絶縁された第1のグリッド・ストリップに分割され、第2の導電層は複数の互いに絶縁された第2のグリッド・ストリップに分割され、第1の電極リード線は、それぞれ、第1のグリッド・ストリップに電気的に接続された複数のリード線を含み、第2の電極リード線は、それぞれ、第2のグリッド・ストリップに電気的に接続された複数のリード線を含む。
【0016】
好ましい実施形態において、第1の電極リード線及び第2の電極リード線は両方とも単一の実線である。
【0017】
好ましい実施形態において、第1の導電層に近い第1の電極リード線の端部にストリップ形状の第1の接続部が設けられ、第1の接続部は、第1の電極リード線の他の部分より広い幅を有し、ストリップ形状の第2の接続部は、第2の導電層に近い第2の電極リード線の端部に設けられ、第2の接続部は、第2の電極リード線の他の部分より広い幅を有する。
【0018】
好ましい実施形態において、第1の電極リード線及び第2の電極リード線は、メッシュが交差する導電ワイヤで構成され、第1の電極リード線及び第2の電極リード線のグリッド周期は、第1の導電層及び第2の導電層のグリッド周期より小さい。
【0019】
好ましい実施形態において、第1の電極切り替え線が第1の電極リード線と第1の導電層の間に設けられ、第2の電極切り替え線が第2の電極リード線と第2の導電層の間に設けられ、第1の切り替え線及び第2の切り替え線は連続した導電ワイヤであり、第1の切り替え線は第1の導電層及び第1の電極リード線の少なくとも2つの導電ワイヤの端部に接続され、第2の切り替え線は第2の導電層及び第2の電極リード線の少なくとも2つの導電ワイヤの端部に接続される。
【0020】
本開示の別の態様によると、モニタが提供される。このモニタは、
ディスプレイと、
上述の好ましい実施形態のいずれかのタッチスクリーン感知モジュールと、
を含み、第1の導電層から離れた第1のベースプレートの側がディスプレイに接着されて、タッチスクリーン感知モジュールをディスプレイに取り付けた状態にする。
【0021】
本開示の別の態様によると、タッチスクリーン感知モジュールを製造する方法が提供される。タッチスクリーン感知モジュールを製造する方法は、
第1の基板、第2の基板、及び支持基板を準備し、第1の基板の表面上にゲルを塗布して第1のマトリクス層を形成するステップと、
インプリントにより、第1のマトリクス層の第1の基板から離れる方向を向いた側にパターン化された第1の溝を形成し、第1の溝内に導電材料を充填して第1の導電層を形成するステップと、
第2の基板を第1のマトリクス層に取り付け、第2の基板の第1のマトリクス層から離れる方向を向いた側にゲルを塗布して第2のマトリクス層を形成するステップと、
インプリントにより、第2のマトリクス層の第2の基板から離れる方向を向いた側にパターン化された第2の溝を形成し、第2の溝内に導電材料を充填して第2の導電層を形成するステップと、
第2のマトリクス層の第2の基板から離れる方向を向いた側に支持基板を取り付けるステップと、
を含む。
【0022】
好ましい実施形態において、第1の溝内に導電材料を充填して第1の導電層を形成するときに、第1の導電層に接続する第1の電極リード線が形成され、第2の溝内に導電材料を充填して第2の導電層を形成するときに、第2の導電層に接続する第2の電極リード線が形成される。
【0023】
従来のタッチスクリーン感知モジュールと比較すると、本発明のタッチスクリーン感知モジュールは、少なくとも次の利点を有する。
【0024】
第1に、タッチスクリーン感知モジュールの第1の導電層及び第2の導電層は、それぞれ第1の溝及び第2の溝内に収容され、第1の導電層及び第2の導電層は、形状が、それぞれ第1の溝及び第2の溝と合致する。従って、導電層を形成するときに、電極を得るのにエッチング・プロセスを必要とせず、これにより材料の無駄が避けられ、経費が削減される。
【0025】
第2に、タッチスクリーン感知モジュールを製造する際にエッチング・プロセスを必要としないので、化学物質の使用が避けられ、それにより環境汚染が避けられる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本開示によるモニタの一実施形態の概略図である。
図2図1のモニタの層構造の概略図である。
図3図1のモニタのタッチスクリーン感知モジュールの概略図である。
図4図3のタッチスクリーン感知モジュールの概略図である。
図5】別の角度から見た、図3のタッチスクリーン感知モジュールの概略図である。
図6図3のタッチスクリーン感知モジュールの第1の導電層の部分拡大概略図である。
図7図3のタッチスクリーン感知モジュールの第2の導電層の部分拡大概略図である。
図8】本開示の別の実施形態による、タッチスクリーン感知モジュールの第1の電極リード線及び第2の電極リード線の部分拡大概略図である。
図9】タッチスクリーン感知モジュールを製造するための方法の一実施形態のブロック・フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本開示は、本発明の好ましい実施形態を示す添付図面を参照しながら、以下により詳しく説明される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具体化することができ、本明細書で説明される実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が十分且つ完全となるように与えられる。
【0028】
ある要素が別の要素に「〜に固定される」と説明されるとき、これは、その要素を別の要素に直接又は中間要素を有した状態で固定できることを意味することに留意すべきである。ある要素が別の要素に「〜に接続される」と説明されるとき、これは、その要素が別の要素に直接又は中間要素を有した状態で接続できることを意味する。
【0029】
特に別に定めのない限り、本明細書で用いられる全ての技術及び科学用語は、当業者によって理解されるのと同じ意味を有するべきものである。本明細書で用いられる全ての用語は、詳細な実施形態を説明するためだけのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。本明細書で用いられる全ての「及び/又は」は、1つの列挙項目、又はより多くの関連した列挙項目のいずれかの組み合わせを含む。
【0030】
図1及び図2を参照すると、本開示の実施形態によるモニタ10が、モニタ感知モジュールであるタッチスクリーン感知モジュール100と、ディスプレイ200とを含む。モニタ感知モジュール100は、ディスプレイ200に取り付けられる。
【0031】
さらに図3を参照すると、タッチスクリーン感知モジュール100は、第1のベースプレート110、第1の導電層120、第2のベースプレート130、第2の導電層140、支持基板150、第1の電極リード線160、及び第2の電極リード線170を含む。
【0032】
第1のベースプレート110は、その一方の側に所定の形状の第1の溝111を定める。本実施形態において、第1のベースプレート110は、第1の基板113と、第1の基板113に取り付けられた第1のマトリクス層115とを含む。第1のマトリクス層115は、第1の基板113上にゲルを塗布し、ゲルを固化することによって形成することができる。第1の溝111が第1のマトリクス層115上に定められる。代替的な実施形態において、第1のベースプレート110は、第1の基板113だけを含むことができ、第1の溝111が第1の基板上に定められる。
【0033】
第1の基板113は、絶縁材料であるポリエチレンテレフタレート(PET)の膜である。他の実施形態において、第1の基板113は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ガラス等の膜のような、他の材料の膜とすることができる。タッチスクリーン感知モジュール100がタッチスクリーン・デバイスに適用されたとき、第1の基板113の材料は透明絶縁材料となるのに最適である。さらに、インプリントにより、第1の溝111を第1のマトリクス層115上に形成することができる。第1の溝111は、電極の形状に対する要求に従って。所定の形状にインプリントすることができる。
【0034】
第1のマトリクス層115は、第1の基板113に取り付けられる。第1のマトリクス層115は、第1の基板113上にゲルを塗布することによって形成される。第1のマトリクス層115の厚さは、第1の基板113の厚さより薄い。第1のマトリクス層115は、第1の基板113の材料とは異なる透明絶縁材料で作成される。本実施形態において、第1のマトリクス層115を形成するためのゲルは、無溶媒のUV硬化性アクリル樹脂である。他の実施形態において、第1のマトリクス層115を形成するためのゲルは、他の光硬化性接着剤、熱硬化性接着剤、及び自己硬化性接着剤とすることができる。ここで、光硬化性接着剤は、モル比が30〜50%、40〜60%、1〜6%、及び0.2〜1%のプレポリマー、モノマー、光開始剤、及び添加剤の混合物とすることができる。ここで、プレポリマーは、エポキシアクリレート、ポリウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリエステルアクリレート、及びアクリル樹脂のうちの少なくとも1つであり、モノマーは、単官能基(IBOA、IBOMA、HEMA等)、二官能基(TPGDA、HDDA、DEGDA、NPGDA等)、三官能基、及び多官能基(TMPTA、PETA等)のうちの少なくとも1つであり、光開始剤は、ベンゾフェノン、デオキシベンゾイン等である。さらに、モル比が0.2〜1%の添加剤を混合物に加えることができる。添加剤は、ヒドロキノン、p−メトキシフェノール、ベンゾキノン、又は2,6−ジ−tert−ブチル−クレゾール等とすることができる。
【0035】
さらに図6を参照すると、第1の導電層120と第1の溝111の形状は互いに合致し、第1の導電層120は第1の溝111内に収容される。第1の溝111は所定の形状にすることができ、従って、第1の導電層120は、エッチングを用いずに所定の形状になる。第1の導電層120の厚さは、第1の溝111の深さを上回らない。第1のベースプレート110は、第1の導電層120を後のプロセスにおける損傷から保護する。本発明において、第1のベースプレート110の第1の導電層120から離れた側をディスプレイ200に取り付け、タッチスクリーン感知モジュール100をディスプレイ200に接合する。他の実施形態においては、第1の導電層120の厚さを第1の溝111の深さと等しくすることができる。
【0036】
本実施形態において、第1の導電層120は、交差した金属ワイヤで構成される導電グリッドである。導電グリッドは、複数のグリッド・ユニットを有する。導電ワイヤの幅は、500nmから5μmまでの範囲である。ここで、第1の導電層120のグリッド・ユニットは、第1の導電グリッド・ユニット121である。具体的には、スクレープ技術によって、ナノ銀インクが第1の溝111内に充填され、次いで150℃の条件で焼結され、ナノ銀インクの銀単体が焼結されて導電ワイヤになる。ここで、銀インクの固形分は35%であり、溶媒は焼結中に蒸発する。第1の溝111は、必要とされる電極の所定の形状にインプリントすることができるので、導電グリッドを形成した後にさらに別の形成は必要なく、このことは材料を節約し、効率を向上させる。
【0037】
第2のベースプレート130は、第1のベースプレート110の第1の溝111を定める側に取り付けられる。第2のベースプレート130は、第1のベースプレート110から離れた側に所定の形状の第2の溝131を定める。本実施形態において、第2のベースプレート130は、第2の基板133と、第2の基板133に取り付けられた第2のマトリクス層135とを含む。ここで、第2のマトリクス層135は、第2の基板133上にゲルを塗布し、次いでゲルを固化することによって形成することができる。第2の溝131が、第2のマトリクス層135の上に定められる。他の実施形態において、第2のベースプレート130は第2の基板133のみを含み、第2の溝131が第2の基板133上に定められる。さらに、電極の形状に対する要求に従って、第2の溝131を所定の形状にインプリントすることができる。
【0038】
第2の基板133の形状及び材料は、第1の基板113のものと同じであり、第2のマトリクス層135の形状及び構成は、第1のマトリクス層115のものと同じである。
【0039】
また図7を参照すると、第2の導電層140と第2の溝131は形状が互いに合致し、第2の導電層140は第2の溝131内に収容される。第2の溝131は所定の形状にすることができ、従って、第2の導電層140は、エッチングを用いずに所定の形状になる。さらに、第2の導電層140の厚さは、第2の溝131の深さを上回らない。第2のベースプレート130は、第2の導電層140を後のプロセスにおける損傷から保護する。本発明において、第2の導電層140は、交差した金属ワイヤで構成される導電グリッドである。導電グリッドは、複数のグリッド・ユニットを有する。導電ワイヤの幅は、500nmから5μmまでの範囲である。ここで、第2の導電層140のグリッド・ユニットは、第2の導電グリッド・ユニット141である。具体的には、スクレープ技術によって、ナノ銀インクが第2の溝131内に充填され、次いで150℃の条件で焼結され、ナノ銀インクの銀単体が焼結されて導電ワイヤになる。ここで、銀インクの固形分は35%であり、溶媒は焼結中に蒸発する。第2の溝131は、必要とされる電極の所定の形状にインプリントすることができるので、導電グリッドを形成した後にさらに別の形成は必要なく、このことは材料を節約し、効率を向上させる。他の実施形態においては、第2の導電層140の厚さを第2の溝131の深さと等しくすることができる。
【0040】
さらに、本実施形態において第1の導電層120及び第2の導電層140を製造するための材料は、Au、Ag、Cu、Ni、Al、及びZn、又はこれらの少なくとも2つの合金のうちの1つである。第1の導電層120及び第2の導電層140を製造するための材料は、カーボンナノチューブ、グラフェン、導電性ポリマー等のような、対応する機能を実施するための導電材料であることを理解することができる。
【0041】
また図4及び図5も参照すると、本実施形態において、グリッド・ユニットは菱形である。第1の導電層120上に第2の導電層140のグリッド・ユニットの中心が投影され、この投影は、第1の導電層120のグリッド・ユニットの中心から所定の距離だけ間隔をおいて配置される。具体的には、本実施形態において、所定の距離は、1/3aから
【数2】
までの範囲であり、ここで「a」はグリッド・ユニットの辺の長さである。従って、第1の導電層120及び第2の導電層140を構成する導電ワイヤは、一定の距離だけ互いから離され、ディスプレイ200内の深刻なモアレ現象を回避する。他の実施形態において、グリッドはまた、矩形、又は平行四辺形、又は4つの湾曲した辺を有し、その2つの向き合う辺の形状が同じであり、同じ湾曲方向を有する湾曲した四辺形とすることもできる。
【0042】
さらに、第2のベースプレート130上に、第2の導電層140の同じ配列方向における第2のグリッド・ユニット141の中心の接続線が投影され、この投影は、第1の導電層120の同じ配列方向における第1のグリッド・ユニット121の中心の接続線とは位置合わせされない。かくして、モアレ現象はさらに低減される。
【0043】
支持基板150が、第2のベースプレート130の第2の溝131を定める側に取り付けられる。第1の導電層120及び第2の導電層140が、支持基板150と第1のベースプレート110との間に固定される。支持基板150は剛性又は可撓性とすることができる。ディスプレイ10を製造するためにタッチスクリーン感知モジュール100が採用されるとき、支持基板150は、完全なラミネート加工が容易であり、製品の品質を向上させる。さらに、支持基板150の材料は、第1の基板113及び第2の基板133の材料と同じである。
【0044】
第1の電極リード線160が第1のベースプレート110内に埋め込まれ、第1の導電層120に電気的に接続される。電子デバイスのタッチスクリーンを製造するのにタッチスクリーン感知モジュール100が使用されるとき、第1の電極リード線160は、第1の導電層120と電子デバイスのコントローラを電気的に接続するために用いられ、かくして、コントローラがタッチスクリーン上の操作を感知するのを可能にする。本実施形態において、第1の電極リード線160は、単一の実線である。第1の電極リード線160を収容するための溝が、第1のベースプレート110内に定められる。第1の電極リード線160は、この溝内に収容される。さらに、第1の接続部161が、第1の電極リード線160の各々の上に形成される。第1の接続部161は、第1の導電層120に近い第1の電極リード線160の端部に配置される。第1の接続部161は、第1の電極リード線160の他の部分より広い幅を有し、従って、より大きい接触面積を有するので、第1の電極リード線160を第1の導電層120の導電ワイヤに電気的に接続することがより容易になる。
【0045】
本実施形態において、第1の電極リード線160及び第1の導電層120は、両方とも第1のマトリクス層115の第1の溝111内に形成される。他の実施形態において、第1の導電層120を形成した後、スクリーン印刷又はインクジェット印刷により、第1の電極リード線160を第1のマトリクス層115の表面上に形成することができる。
【0046】
第2の電極リード線170が、第2のベースプレート130内に埋め込まれ、第2の導電層140に電気的に接続される。電子デバイスのタッチスクリーンを製造するのにタッチスクリーン感知モジュール100が使用されるとき、第2の電極リード線170は、第2の導電層140と電子デバイスのコントローラを電気的に接続するために用いられ、かくして、コントローラがタッチスクリーンの操作を感知するのを可能にする。本実施形態において、第2の電極リード線170は、単一の実線である。第2の電極リード線170を収容するための溝が、第2のベースプレート130内に定められる。第2の電極リード線170は、この溝内に収容される。さらに、第2の接続部171が、第2の電極リード線170の各々の上に形成される。第2の接続部171は、第2の導電層140に近い第2の電極リード線170の端部に配置される。第2の接続部171は、第2の電極リード線170の他の部分より広い幅を有し、従って、より大きい接触面積を有するので、第2の電極リード線170を第2の導電層140の導電ワイヤに電気的に接続することがより容易になる。
【0047】
本実施形態において、第2の電極リード線170及び第2の導電層140は、両方とも第2のマトリクス層135の第2の溝131内に形成される。他の実施形態においては、第2の導電層140を形成した後、スクリーン印刷又はインクジェット印刷により、第2の電極リード線170を第2のマトリクス層135の表面上に形成することができる。
【0048】
図8を併せて参照すると、別の実施形態において、第1の電極リード線160及び第2の電極リード線170が、メッシュが交差する導電ワイヤで構成される。第1の電極リード線160及び第2の電極リード線170は、それぞれ、連続した第1の電極切り替え線163及び連続した第2の電極切り替え線173を有し、これらは両方とも連続した金属ワイヤである。
【0049】
第1の電極リード線160及び第2の電極リード線170のグリッド周期は、第1の導電層120及び第2の導電層140のグリッド周期とは異なり、ここでグリッド周期とは、グリッド・ユニットのサイズを意味する。第1の電極リード線160及び第2の電極リード線170のグリッド周期は、第1の導電層120及び第2の導電層140のグリッド周期のグリッド周期より小さい。従って、第1の電極リード線160及び第2の電極リード線170を第1の導電層120及び第2の導電層140に電気的に接続するときに位置合わせすることは困難となり得る。第1の接続部161及び第2の接続部171は、それぞれ、第1の電極切り替え線163及び第2の電極切り替え線173を介して、第1の導電層120及び第2の導電層140に接続される。第1の電極切り替え線163及び第2の電極切り替え線173は連続した金属ワイヤであるので、第1の電極切り替え線163は、第1の導電層120及び第1の電極リード線160の少なくとも2つの導電ワイヤの端部に接続することができ、第2の電極切り替え線173は、第2の導電層140及び第2の電極リード線170の少なくとも2つの導電ワイヤの端部に接続することができる。従って、第1の電極切り替え線163及び第2の電極切り替え線173は、異なるグリッド周期のグリッド・ユニットの導電ワイヤを位置合わせする際の困難を解決することができ、従って、第1の電極リード線160及び第2の電極リード線170を第1の導電層及び第2の導電層140に電気的に接続することが容易になる。
【0050】
図中の第1の電極切り替え線163及び第2の電極切り替え線173を強調するために、第1の電極切り替え線163及び第2の電極切り替え線173は、第1の電極リード線160及び第2の電極リード線170の金属導電ワイヤより広い幅で示される。第1の電極切り替え線163及び第2の電極切り替え線173は、第1の電極リード線160及び第2の電極リード線170を構成する金属導電ワイヤより厚さが厚いものであると理解すべきではない。第1の電極切り替え線163及び第2の電極切り替え線173の厚さは、実際の適用における利用環境に応じて決定することができる。
【0051】
指摘すべきは、他の実施形態においては、第1の電極リード線160及び第2の電極リード線170を省略できることである。タッチスクリーンを製造するとき、第1の導電層及び第2の導電層140を引き出すために、外部リード線を採用することができる。
【0052】
本実施形態において、第1の導電層120を複数の互いに絶縁された第1のグリッド・ストリップ123に分割することができ、第2の導電層140を複数の互いに絶縁された第2のグリッド・ストリップ143に分割することができる。第1の電極リード線160は、それぞれ、第1のグリッド・ストリップ123に電気的に接続された複数のリード線を含む。第2の電極リード線170は、それぞれ、第2のグリッド・ストリップ143に電気的に接続された複数のリード線を含む。具体的には、第1の導電層120の導電ワイヤを特定の方向に切断し、複数の平行な第1のグリッド・ストリップ123を形成する。第1のグリッド・ストリップ123は、実際の適用において駆動グリッド・ストリップとして用いることができる。第2の導電層140の導電ワイヤを特定の方向に切断し、複数の平行な第2のグリッド・ストリップ143を形成する。第2のグリッド・ストリップ143は、実際の適用において感知グリッド・ストリップとして用いることができる。
【0053】
本実施形態において、粘着付与剤層(図示せず)を、それぞれ、第1の基板113と第1のマトリクス層115との間、第1のマトリクス層115と第2の基板133との間、第2の基板133と第2のマトリクス層135との間、及び第2のマトリクス層135と支持層150との間に取り付けることができる。
【0054】
粘着付与剤層は接着剤で形成されるので、層間の接着強度を増大させる役割を果たす。具体的には、本実施形態において、粘着付与剤層を形成するための接着剤は、エポキシ樹脂、エポキシシラン、及びポリイミド樹脂のうちの1つとすることができる。
【0055】
本実施形態において、硬化層180が、それぞれ、第1のベースプレート110の第1の導電層120から離れた側、及び支持基板150の第2の導電層140から離れた側に取り付けられる。硬化層180は、可撓性のタッチスクリーン感知モジュールに適用可能であり、完全なラミネート加工が容易である。
【0056】
従来の膜と比較すると、タッチスクリーン感知モジュール100は、少なくとも次の側面で優れている。
【0057】
第1に、タッチスクリーン感知モジュール100の第1の導電層120及び第2の導電層140が、それぞれ、第1の溝111及び第2の溝131内に収容され、第1の導電層120及び第2の導電層140は、形状が、それぞれ、第1の溝111及び第2の溝131と合致する。従って、導電層を形成するときに電極を得るためにエッチングが不要であり、これにより材料の無駄が避けられ、経費が低減される。
【0058】
第2に、タッチスクリーン感知モジュールを製造する際にエッチングを必要としない。従って、これにより、化学物質の使用が避けられ、その結果、環境汚染が避けられる。
【0059】
図9を参照すると、一実施形態によるタッチスクリーン感知モジュールを製造する方法は、ステップS101〜S105を含む。
【0060】
ステップS101において、第1の基板、第2の基板及び支持基板を準備する。第1の基板の表面上にゲルが塗布され、第1のマトリクス層を形成する。
【0061】
本実施形態において、第1の基板113の材料は、ポリエチレンテレフタレート(PET)である。指摘すべきは、他の実施形態において、第1及び第2の基板は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリメチレンメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ガラス等のような他の材料のものにし得ることである。さらに、第1及び第2の基板の厚さは、125マイクロメートルである。支持基板の材料は、第1及び第2の基板の材料と同じである。ここで詳細に説明する必要はない。
【0062】
ゲルは、無溶媒UV硬化性アクリル樹脂とすることができる。
【0063】
ステップS102において、インプリントにより、第1のマトリクス層の第1の基板から離れる方向を向いた側にパターン化された第1の溝を形成し、第1の溝内に導電材料を充填して、第1の導電層を形成する。
【0064】
具体的には、本実施形態において、第1の溝の深さは3マイクロメートルであり、幅は2.2マイクロメートルである。第1の溝は、グリッドの形状である。導電材料は、第1の溝内に絡み合った導電ワイヤを形成し、導電グリッドを構成する。具体的には、スクレープ技術によって、ナノ銀インクが第1の溝内に充填され、次いで150℃の条件で焼結され、ナノ銀インクの銀単体が焼結されて導電ワイヤになる。従って、パターン化された第1の導電層がグリッド形状の第1の溝によって得られ、これにより、導電層のエッチングが不要になり、材料が節約され、環境が保護される。
【0065】
本実施形態において、導電材料を第1の溝内に充填して第1の導電層を形成するときに、第1の導電層に接続する第1の電極リード線が形成される。
【0066】
ステップS103において、第2の基板を第1のマトリクス層に取り付け、第2の基板の第1のマトリクス層から離れる方向を向いた側にゲルを塗布して第2のマトリクス層を形成する。
【0067】
ステップS104において、インプリントにより、第2のマトリクス層の第2の基板から離れる方向を向いた側にパターン化された第2の溝を形成し、第2の溝内に導電材料を充填して第2の導電層を形成する。
【0068】
具体的には、第2の導電層を形成するプロセスは、第1の導電層を形成するプロセスと同じである。ここで詳細に説明する必要はない。本実施形態において、第2の導電層に接続する第2の電極リード線は、導電材料を第2の溝内に充填し、第2の導電層を形成するときに形成される。
【0069】
ステップS105において、支持基板が、第2のマトリクス層の第2の基板から離れる方向を向いた側に取り付けられる。
【0070】
タッチスクリーン感知モジュールを製造するための上述の方法において、パターン化された溝は、インプリントにより、第1のマトリクス層及び第2のマトリクス層上に形成される。次いで、溝内に導電材料が充填される。この導電材料は液体であり、溝の経路に沿って流れ、溝全体を満たす。従って、導電材料の固化と共にパターン化された導電層が形成される。パターン化された導電層は、インプリントによって得られるので、タッチスクリーン感知モジュールを製造するための上述の方法はエッチングを回避し、従って材料を節約し、環境を保護する。
【0071】
本発明が、本発明の上述の実施形態に関連して具体的且つ詳細に説明されたが、これは本発明の範囲を限定するものと理解されるべきではない。指摘すべきは、当業者には、本発明の趣旨から逸脱することなく、様々な修正及び変更をなし得ることが明らかであることである。従って、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定められることが意図される。
【符号の説明】
【0072】
10:モニタ(ディスプレイ)
100:タッチスクリーン感知モジュール
110:第1のベースプレート
111:第1の溝
113:第1の基板
115:第1のマトリクス層
120:第1の導電層
121:第1のグリッド・ユニット
123:第1のグリッド・ストリップ
130:第2のベースプレート
131:第2の溝
133:第2の基板
135:第2のマトリクス層
140:第2の導電層
141:第2のグリッド・ユニット
143:第2のグリッド・ストリップ
150:支持基板
160:第1の電極リード線
161:第1の接続部
163:第1の電極切り替え線
170:第2の電極リード線
171:第2の接続部
173:第2の電極切り替え線
180:硬化層
200:ディスプレイ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9