(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の遊技機では、接続部材を被覆するケーブルダクト等の被覆手段を構成するためにカバー部材等の複数の別部材が必要なので、部品点数の増加に伴い遊技機の製造コストおよび製造工程の増大を招くという問題がある。また、両端部のコネクタ部間を電気的に接続する接続部材の全体をケーブルダクト等の被覆手段により被覆するのは困難であるため、例えばコネクタ部と接続部材との接続部分が露出し、外部からの不正なアクセスが可能な状態になることは否めない。さらに、ケーブルダクト等の被覆手段は、例えば筐体を形成する板状部材の内面に取付金具等を用いて取着されることにより筐体内の空間に突出した状態で配置され、その結果、筺体内における電気ユニットの配置スペース(配置レイアウト)が被覆手段により制限されるので、筺体内における電気ユニットの配置レイアウトの自由度が劣化する。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、製造コストおよび製造工程を増大させることのない簡素な構成で複数の電気ユニット間を電気的に接続する接続部材が破損するのを確実に防止できると共に、接続部材に対するゴト行為を効果的に防止でき、筺体内における電気ユニットの配置レイアウトの自由度を向上できる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明にかかる遊技機は、板状部材により形成された筐体内に、それぞれ所定の機能を備える複数の電気ユニットが配設された遊技機において、前記筐体の内面を構成する前記板状部材の所定の面に形成された第1、第2の開口部と、前記板状部材内に形成されて前記第1の開口部と前記第2の開口部とを連通する連通路と、前記第1の開口部に配置された第1のコネクタ部と、前記第2の開口部に配置された第2のコネクタ部と、前記連通路に配置されて前記第1のコネクタ部と前記第2のコネクタ部とを電気的に接続する接続部材とを備え、前記複数の電気ユニットは、前記第1のコネクタ部に結合・分離自在に結合することにより電気的に接続される第3のコネクタ部を有する第1の電気ユニットと、前記第2のコネクタ部に結合・分離自在に結合することにより電気的に接続される第4のコネクタ部を有する第2の電気ユニットとを含むことを特徴としている。
【0008】
また、前記第1の電気ユニットは、前記第1のコネクタ部との対向面に前記第3のコネクタ部が配置された第1の基板を有し、前記第2の電気ユニットは、前記第2のコネクタ部との対向面に前記第4のコネクタ部が配置された第2の基板を有しているとよい。
【0009】
また、前記筐体は、前記板状部材の前記所定の面に凹状に形成された溝部と、前記溝部の両端部を除き前記所定の面とほぼ同一面を成すように前記溝部の開口を閉塞する蓋体とを備え、前記蓋体により前記溝部の開口が閉塞されて前記板状部材内に前記連通路が形成されていてもよい。
【0010】
また、前記第1、第3のコネクタ部を視認できないように、前記第1、第3のコネクタ部の結合部分が前記板状部材と前記第1の電気ユニットとの間に配置され、前記第2、第4のコネクタ部を視認できないように、前記第2、第4のコネクタ部の結合部分が前記板状部材と前記第2の電気ユニットとの間に配置されるようにするとよい。
【発明の効果】
【0011】
請求項1にかかる発明によれば、筐体の内面を構成する板状部材の所定の面に第1、第2の開口部が形成され、第1の開口部に配置された第1のコネクタ部に第1の電気ユニットの第3のコネクタ部が結合されて電気的に接続され、第2の開口部に配置された第2のコネクタ部に第2の電気ユニットの第4のコネクタ部が結合されて電気的に接続され、第1の電気ユニットと第2の電気ユニットとが接続部材を介して電気的に接続される。このとき、接続部材は、筐体の板状部材内に形成されて第1の開口部と第2の開口部とを連通する連通路に配置されており、第1のコネクタ部および第2のコネクタ部のみが第1の開口部および第2の開口部にそれぞれ露出して配置されているため、接続部材に外部から不正にアクセスすることができない。さらに、接続部材が板状部材内に形成された連通路に配置されるので、筺体内における電気ユニットの配置スペース(配置レイアウト)が接続部材により制限されるおそれがない。
【0012】
したがって、従来のケーブルダクト等の被覆手段を用いることなく、製造コストおよび製造工程を増大させることのない簡素な構成で複数の電気ユニット間を電気的に接続する接続部材が破損するのを確実に防止できると共に、接続部材に対するゴト行為を効果的に防止でき、筺体内における電気ユニットの配置レイアウトの自由度を向上できる遊技機を提供することができる。また、第1の電気ユニットを、その第3のコネクタ部を筐体の内面の第1の開口部に配置された第1のコネクタ部に接続すると同時に筐体内の所定位置に設置することができ、第2の電気ユニットを、その第4のコネクタ部を筐体の内面の第2の開口部に配置された第2のコネクタ部に接続すると同時に筐体内の所定位置に設置することができるので、遊技機の組立工程を簡略化することができる。さらに、被膜手段による電気ユニットの配置制限を解消できる。
【0013】
請求項2にかかる発明によれば、第1の基板の第3のコネクタ部を筐体の内面の第1の開口部に配置された第1のコネクタ部に接続することにより第1の電気ユニットを筐体内の所定位置に容易に設置することができ、第2の基板の第4のコネクタ部を筐体の内面の第2の開口部に配置された第2のコネクタ部に接続することにより第2の電気ユニットを筐体内の所定位置に容易に設置することができる。
【0014】
請求項3にかかる発明によれば、板状部材の所定の面に凹状に形成された溝部の両端部を除き、当該所定の面とほぼ同一面を成すように蓋体により溝部の開口を閉塞することにより、簡単に板状部材内に連通路を形成することができる。
【0015】
請求項4にかかる発明によれば、第1、第3のコネクタ部を視認できないように、第1、第3のコネクタ部の結合部分が板状部材と第1の電気ユニットとの間に配置され、第2、第4のコネクタ部を視認できないように、第2、第4のコネクタ部の結合部分が板状部材と第2の電気ユニットとの間に配置されることにより、各コネクタ部の結合部分に容易にアクセスできないので、各コネクタ部に対するゴト行為を効果的に防止することができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態について、
図1ないし
図3を参照して説明する。
【0018】
(構成)
本実施形態におけるスロットマシン1は
図1に示すように構成されている。
【0019】
すなわち、
図1に示すように、スロットマシン1は、メダルなどの遊技媒体が例えば3枚の規定数投入され、後述するスタートスイッチ19が操作されることを条件に一回の遊技が実行開始されるものであり、後壁を成す背側の板状部材101、左壁を成す左側の板状部材102、右壁を成す右側の板状部材103、上壁を成す上側の板状部材104及び下壁を成す下側の板状部材105の5枚の板状部材により形成された筐体3内に、それぞれ所定の機能を備える各種の電気ユニットが配設されている。また、筐体3の前面が前面パネル5により開閉自在に閉塞され、この前面パネル5のほぼ中央高さの位置に操作板7が配設されると共に、この操作板7の上方に正面板9が配設されている。
【0020】
そして、この正面板9には横長矩形の表示窓11が設けられている。また、表示窓11の内側には、複数種類の図柄を予め定められた順序で可変表示する左・中・右リール13L,13M,13Rが配置されている。左・中・右リール13L,13M,13Rには、例えば「7」「BAR」「Bell」「Cherry」「R1(リプレイ)」「R2(リプレイ)」を含む複数種類の図柄が合計21個、所定の配列でそれぞれ設けられている。また、各図柄には、0番から20番までのコマ番号が順に付されている。そして、例えば、コマ番号0番から20番までの図柄が印刷されたリールテープがリールの周面に貼り付けられて各リール13L,13M,13Rがそれぞれ形成される。また、各リール13L,13M,13Rが回転すると、コマ番号20番、19番、…、0番、20番、…の予め定められた順に複数の図柄がそれぞれ表示窓11に変動表示される。表示窓11からは、各リール13L,13M,13Rの回転が停止すると、図柄が上段、中段および下段にそれぞれ1個の合計3個ずつ覗くように設定されている。すなわち、3個すべてのリール13L,13M,13Rが停止すると、縦3列横3行に配列された合計9個の図柄が表示窓11に停止表示されるようになっている。
【0021】
また、各リール13L,13M,13Rをそれぞれ独立して回転駆動できるように、各リール13L,13M,13Rには、それぞれステッピングモータにより構成されるリールモータ14L,14M,14R(
図2参照)が連結されている。
【0022】
更に、操作板7には、内部に貯留されているクレジットメダルから1枚ずつのメダル投入を指示するためのベットスイッチ15、クレジットメダルから1ゲーム(遊技)あたりの最大投入枚数(ここでは3枚に設定されている)のメダル投入を指示するための最大ベットスイッチ17、各リール13L,13M,13Rを回転させて各図柄の可変表示を開始させるレバー状のスタートスイッチ19、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転をそれぞれ停止させて各図柄の可変表示を停止させる左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21R、クレジットメダルを払い出すための精算スイッチ23、およびメダル投入口25が設けられている。なお、各リール13L,13M,13Rにより複数種類の図柄を可変表示する複数の可変表示列が形成されており、各ストップスイッチ21L,21M,21Rは、各リール13L,13M,13Rそれぞれに対応して設けられている。
【0023】
また、正面板9の上方のほぼ中央には、動画などを表示して遊技者に当選や入賞などを告知したり、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作態様を報知したりする演出を行うための液晶表示器27が設けられ、液晶表示器27のすぐ上方には、各種の入賞図柄が表示された説明パネル29が設けられ、液晶表示器27および説明パネル29の左右には、音楽や音声などによる演出を行うためのスピーカ31L,31R(電気ユニット)がそれぞれ設けられている。また、説明パネル29およびスピーカ31L,31Rの上辺には中央ランプ部33Mが配設され、その左右には左・右ランプ部33L,33Rがそれぞれ配設されている。各ランプ部33M,33L,33Rには、それぞれ発光ダイオードなどの光源が配設されている。これらのランプ部33M,33L,33Rは一体的に形成され、遊技者に当選や入賞を告知するなどの演出を行うための上部ランプ部33(電気ユニット)を構成している。
【0024】
また、操作板7の下方には、装飾画などが表示された下部パネル35が設けられ、この下部パネル35の左右には、それぞれ複数の光源が例えば2列に並んで配置された下部ランプ部37L,37R(電気ユニット)が設けられている。また、下部パネル35の下方には、メダルの払出口39や、この払出口39から払い出されるメダルを受けるメダル受け41が設けられている。また、正面板9には入賞ラインが描かれ、正面板9の左下隅にはクレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器45が配設されている。このクレジット表示器45は、例えば2個の7セグメントLEDで構成され、2桁の貯留枚数(最大で50枚)が表示可能になっている。
【0025】
また、各リール13L,13M,13Rおよび各ステッピングモータ14を一体的に支持してリールユニット(電気ユニット)を成す支持枠体が、筐体3内で、かつ筐体3の後壁を成す背側の板状部材101に固定されている。筐体3内の支持枠体の下方には、メダルを払出口39に排出するためのホッパーユニット43(電気ユニット:
図2参照)が配設されている。また、メダル投入口25付近の裏面側には、メダル投入口25に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して正規のメダルのみをホッパーユニット43に導くメダルセレクタ48(電気ユニット:
図2参照)が配設されている。
【0026】
続いて、スロットマシン1の電気的な構成について
図2のブロック図を参照して説明する。
【0027】
図2に示すように、投入センサ53が、筐体3内部のメダル投入口25近傍であってメダルセレクタ48に設けられ、メダル投入口25に投入されたメダルを1枚ずつ検出する。払出センサ54が、ホッパーユニット43の出口に設けられ、払出口39に払い出されるメダルを1枚ずつ検出する。
【0028】
図2の左・中・右位置センサ55L,55M,55Rは、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置をそれぞれ検出するもので、例えば左・中・右リール13L,13M,13Rにそれぞれ設けられた突起部を検出するフォトインタラプタからなり、左・中・右リール13L,13M,13Rが回転すると、一周ごとに突起部を検出してその検出信号をメイン制御基板63に出力する。この実施形態では、例えば左・中・右位置センサ55L,55M,55Rが上記突起部を検出したときに、それぞれコマ番号20番の図柄が表示窓11の中段に位置するように構成されている。
【0029】
図2のホッパーモータ57は、ホッパーユニット43に配設されて、その駆動によりメダルを払出口39に向けて払い出す。
【0030】
また、スロットマシン1には、遊技の進行に関する制御を行うメインCPU61が実装されたメイン制御基板63(本発明の「第1の基板」に相当)を備えるメイン制御ユニット60(本発明の「第1の電気ユニット」に相当)と、メイン制御基板63から送信された情報に基づき遊技の進行に合わせた演出の制御を行うサブCPU71が実装されたサブ制御基板73(本発明の「第2の基板」に相当)を備えるサブ制御ユニット70(本発明の「第2の電気ユニット」に相当)とが別々に設けられ、メイン制御基板63(メイン制御ユニット60)からサブ制御基板73(サブ制御ユニット70)に対して一方向に各種のデータが送信される。なお、
図3に示すように、メイン制御基板63およびサブ制御基板73は、外部から不正にアクセスすることができないように、それぞれ、基板ケース68,78内に厳重に封印されている。また、基板ケース68,78には、不正に解放されたことを確実に視認することができるように、種々の対策が講じられている。
【0031】
図2のメイン制御基板63のRAM65は、スロットマシン1の遊技状態などの遊技に関するデータを一時的に記憶するものであり、メイン制御基板63のROM67は、予め設定されたデータ(抽選テーブル、停止テーブルなど)を含む遊技機用プログラム(スロットマシン1用のプログラム)を記憶する。
【0032】
図2のメイン制御基板63のメインCPU61は、タイマ割込などの割込機能を有し、ROM67に記憶された遊技機用プログラムを実行することにより、遊技の進行に関する処理を行う。この、メインCPU61は、役抽選手段による抽選処理における役抽選結果に関するデータ、各ストップスイッチ21L,21M,21R、スタートスイッチ19等の遊技者により操作される操作器具の操作に関するデータなどの種々のデータを、所定のコマンド形式でサブ制御基板73(サブCPU71)に送信する。
【0033】
図2のサブ制御基板73のメモリ75は、各種データを一時的に記憶するRAM部と、演出用の各種プログラムなどを記憶するROM部とを備えている。また、サブ制御基板73のサブCPU71は、タイマ割込などの割込機能を有し、サブCPU71は、メインCPU61から送信されるスロットマシン1に関する各種のデータ(役抽選手段による抽選処理における役抽選結果、各ストップスイッチ21L,21M,21R、スタートスイッチ19等の操作器具が操作されたか、などに関するデータ)に基づいてメモリ75に格納されたプログラムを実行し、遊技者に対する遊技に関連する演出の内容を決定する。また、サブ制御基板73のサブCPU71は、決定された演出の内容に基づいて、サブ制御基板73が有するI/Oポートを介して、液晶表示器27やスピーカ31L,31Rなどの演出機器の制御を行う。
【0034】
(筐体の構成)
次に、スロットマシン1の筐体3の構成について
図3を参照して説明する。なお、
図3は、筐体3内に配置されたメイン制御ユニット60およびサブ制御ユニット70のスロットマシン1の高さ位置における切断平面図である。
【0035】
図3に示すように、筐体3を構成する各板状部材101〜105のうち、スロットマシン1の後壁を成す背側の板状部材101は、凹状の溝部106aが形成された第1の板106と、溝部106aの両端部のそれぞれに対向する位置に透孔107aが形成された第2の板107とが貼り合わされたり、ねじ等に固定されたりすることにより形成されている。これにより、板状部材101の内面101a(本発明の「所定の面」に相当)に、第1、第2の開口部108,109が形成され、板状部材101の内部に、第1の開口部108と第2の開口部109とを連通する連通路110が形成されている。
【0036】
そして、第1のコネクタ部111が第1の開口部108に配置され、第2のコネクタ部112が第2の開口部109に配置され、第1のコネクタ部111と第2のコネクタ部112とを電気的に接続してワイヤーハーネスを成すフラットケーブル等のケーブル束113(本発明の「接続部材」に相当)が連通路110に配置されている。なお、第1、第2のコネクタ部111,112は、それぞれ、ねじ等を用いて固定されたり、第1、第2の開口部108,109に嵌め込まれたりすることにより、第1、第2の開口部108,109に固定配置される。
【0037】
また、メイン制御基板63の第1のコネクタ部111との対向面(裏面)に、第1のコネクタ部111に結合・分離自在に結合することにより電気的に接続される第3のコネクタ部114が基板ケース68外に露出するように配置され、サブ制御基板73の第2のコネクタ部112との対向面(裏面)に、第2のコネクタ部112に結合・分離自在に結合することにより電気的に接続される第4のコネクタ部115が基板ケース78の外部に露出するように配置されている。そして、第1のコネクタ部111と第3のコネクタ部114とが結合され、第2のコネクタ部112と第4のコネクタ部115とが結合されることにより、メイン制御ユニット60(メイン制御基板63)とサブ制御ユニット70(サブ制御基板73)とがワイヤーハーネス(ケーブル束113)により電気的に接続されると共に、メイン制御ユニット60およびサブ制御ユニット70がそれぞれ筐体3内の所定の位置に配設される。
【0038】
また、前面パネル5が開放されたときに、第1、第3のコネクタ部111,114を視認できないように、第1、第3のコネクタ部111,114の結合部分が板状部材101とメイン制御ユニット60(メイン制御基板63)との間に配置され、第2、第4のコネクタ部112,115を視認できないように、第2、第4のコネクタ部112,115の結合部分が板状部材101とサブ制御ユニット70(サブ制御基板73)との間に配置される。
【0039】
以上のように、この実施形態によれば、筐体3を構成する板状部材101の内面101aに第1、第2の開口部108,109が形成され、第1の開口部108に配置された第1のコネクタ部111にメイン制御ユニット60の第3のコネクタ部114が結合されて電気的に接続され、第2の開口部119に配置された第2のコネクタ部112にサブ制御ユニット70の第4のコネクタ部115が結合されて電気的に接続され、メイン制御ユニット60とサブ制御ユニット70とがワイヤーハーネス(ケーブル束113)を介して電気的に接続される。このとき、ケーブル束113は、筐体3の板状部材101内に形成されて第1の開口部108と第2の開口部109とを連通する連通路110に配置されており、第1のコネクタ部111および第2のコネクタ部112のみが第1の開口部108および第2の開口部109にそれぞれ露出して配置されているため、ケーブル束113に外部から不正にアクセスすることができない。
【0040】
したがって、従来のケーブルダクト等の被覆手段を用いることなく、製造コストおよび製造工程を増大させることのない簡素な構成でメイン制御ユニット60およびサブ制御ユニット70間を電気的に接続するケーブル束113が破損するのを確実に防止できると共に、ケーブル束113に対するゴト行為を効果的に防止できるスロットマシン1を提供することができる。
【0041】
また、メイン制御ユニット60を、そのコネクタ部114を筐体3の内面101aの第1の開口部108に配置された第1のコネクタ部111に接続すると同時に筐体3内の所定位置に設置することができ、サブ制御ユニット70を、その第4のコネクタ部115を筐体3の内面101aの第2の開口部109に配置された第2のコネクタ部112に接続すると同時に筐体3内の所定位置に設置することができる。したがって、メイン制御基板60とサブ制御基板70とを電気的に接続する際に、従来のように、ワイヤーハーネスやフラットケーブルを筐体3内において引き回す必要が無いので、スロットマシン1の組立工程を大幅に簡略化することができる。
【0042】
また、メイン制御基板63の第3のコネクタ部114を筐体3の内面101aの第1の開口部108に配置された第1のコネクタ部111に接続することにより、メイン制御ユニット60を筐体3内の所定位置に容易に位置決めして設置することができ、サブ制御基板73の第4のコネクタ部115を筐体3の内面101aの第2の開口部109に配置された第2のコネクタ部112に接続することにより、サブ制御ユニット70を筐体3内の所定位置に容易に位置決めして設置することができる。
【0043】
また、第1、第3のコネクタ部111,114の結合部分が板状部材101とメイン制御ユニット60との間に配置され、第2、第4のコネクタ部112,115の結合部分が板状部材101とサブ制御ユニット70との間に配置されることから、各コネクタ部111,112,114,115のいずれもがメイン制御ユニット60(メイン制御基板63)およびサブ制御ユニット70(サブ制御基板73)の背面(裏面)側に隠れて視認することができず、各コネクタ部111,112,114,115に不正にアクセスすることが不可能になり、各コネクタ部111,112,114,115に対するゴト行為を効果的に防止することができる。
【0044】
また、第1、第2のコネクタ部111,112が筐体3に固定配置されているので、前面パネル5が開閉される際などに第1、第2のコネクタ部111,112(ケーブル束113)に不用意に外力が加わるおそれがなく、前面パネル5の開閉の際などに、結合状態の第1、第3のコネクタ部111,114や第2、第4のコネクタ部112,115が分離するのを防止することができる。
【0045】
また、筐体3を形成する板状部材101に連通路110が形成されることにより、筐体3内にケーブル束113(ワイヤーハーネス)を配策する必要がなく、その結果、筐体内における各種の電気ユニットの配置スペース(配置レイアウト)がケーブル束113(ワイヤーハーネス)により制限されるおそれがない。さらに、筐体3の内部に空気が流れる空間を確保することができるので、筐体3内で発生した熱を外部に効率よく放熱することができる。また、連通路110と板状部材101の裏面側の空間とを連通する放熱用の透孔を板状部材101に形成することにより、放熱性をさらに向上させることができる。
【0046】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について、
図4を参照して説明する。
【0047】
この実施形態が上記した第1実施形態と異なるのは、
図4に示すように、第1のコネクタ部111と第2のコネクタ部112とが、連通路110に配置されたフレキシブルプリント回路基板(FPC)116(本発明の「接続部材」に相当)により電気的に接続されている点である。FPC116の一端部に第1のコネクタ部111が接続され、他端部に第2のコネクタ部112が接続されることにより、FPC116に設けられた配線電極パターンによって第1のコネクタ部111と第2のコネクタ部112とが電気的に接続される。その他の構成は上記した第1実施形態と同様であるため、同一符号を引用することによりその構成の詳細な説明を省略する。
【0048】
この実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0049】
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態について、
図5を参照して説明する。
【0050】
この実施形態が上記した第1実施形態と異なるのは、
図5に示すように、連通路110の構成が異なる点である。以下の説明においては、上記した第1実施形態と異なる点を中心に説明を行い、その他の構成については上記した第1実施形態と同様であるため、同一符号を引用することによりその構成の詳細な説明を省略する。
【0051】
図5に示すように、筐体3は、板状部材101の内面101aに凹状に形成された略長方形状の溝部117と、溝部117の両端部を除き内面101aとほぼ同一面を成すように溝部117の開口117aを閉塞する蓋体118とを備えている。そして、蓋体118により、溝部117の開口117aが両端部を除いて閉塞されることによって、板状部材101内に連通路110が形成されている。なお、板状部材101は、第1実施形態で説明したように、第1の板106及び第2の板107の2部材で構成されるのではなく、単一の部材で構成されている。
【0052】
この実施形態では、図示省略されているが、溝部117および蓋体118のいずれか一方に係止爪が一体的に形成され、他方に該係止爪が係止する係止突起や係止構が形成されており、蓋体118は溝部117の開口117a部分に嵌め込まれることにより着脱不可能な状態で開口117a部分に固定配置される。なお、ねじ等を用いて板状部材101の裏面側から蓋体118が溝部117の開口117a部分に固定配置されるようにしてもよい。
【0053】
なお、蓋体118は、板状部材101と同一の材質や、金属、樹脂など、種々の材質により形成することができるが、例えばアクリル樹脂などの透明な樹脂材料により形成されているとよい。このようにすれば、メイン制御ユニット60およびサブ制御ユニット70が取り外された際に、連通路110に配置されたケーブル束113やFPC116などの接続部材(以下、単に「接続部材」と称する場合もある)を透明な蓋体118を介して視認することができる。
【0054】
また、接続部材は、例えば次のようにして連通路110に配置される。すなわち、まず、溝部117の第1の開口部108に相当する部分に第1のコネクタ部111が配置され、溝部117の第2の開口部109に相当する部分に第2のコネクタ部112が配置されるように、接続部材が溝117内に配置される。そして、蓋体118が溝部117の開口117a部分に嵌め込まれて固定配置されることによって、接続部材が連通路110に配置される。
【0055】
以上のように、この実施形態によれば、板状部材101の内面101aに凹状に形成された溝部117の両端部を除き、内面101aとほぼ同一面を成すように蓋体118により溝部117の開口117aの一部を閉塞することにより、簡単に板状部材101内に連通路110を形成することができる。
【0056】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記した実施形態では、筐体3の後壁を成す板状部材101に連通路110が形成されているが、その他の板状部材102〜105のいずれに第1、第2の開口部108,109および連通路110が形成されてもよい。すなわち、筐体3内における各電気ユニットの内部レイアウトに応じて筐体3の最適な位置に第1、第2の開口部108,109および連通路110を形成すればよい。このとき、第1、第2の開口部108,109それぞれが異なる板状部材に形成されていてもよく、この場合には、連通路110を複数の板状部材にまたがって形成すればよい。また、連通路110及び第1、第2の開口部108,109が設けられたケース体を、
図5に示す溝部117内に嵌入させて固定配置することにより、板状部材110内に連通路110が形成されるようにしてもよい。
【0057】
また、本発明の接続部材により互いに電気的に接続される第1、第2の電気ユニットは上記した例に限定されるものではなく、メイン制御ユニット60やサブ制御ユニット70、リールユニット、ホッパーユニット43、メダルセレクタ48、電源ユニット、液晶表示器27の制御用基板を備える液晶表示ユニット、ランプ部、スピーカなどの電気ユニットが、本発明の第1、第2の電気ユニットとして接続部材により互いに電気的に接続されるようにしてもよい。また、制御基板や中継基板を有し、それぞれ所定の機能を備える複数の電気ユニットが、本発明の第1、第2の電気ユニットとして接続部材により互いに電気的に接続されることによって、液晶表示ユニットなどの各種のユニットが形成されるようにしてもよい。
【0058】
また、本発明の接続部材は、上記したケーブル束113やFPC116に限定されるものではなく、第1のコネクタ部111と第2のコネクタ部112とを電気的に接続すると共に、連通路110に配置可能な部材であれば、どのようなものであってもよい。
【0059】
また、上記した実施形態では、本発明の遊技機としてスロットマシン1を例に挙げて説明したが、パチンコ機や、スロットマシンとパチンコ機とを組み合わせた遊技機(所謂、パロット)に本発明を適用してもよく、このような遊技機に本発明を適用すれば、遊技媒体としてのパチンコ球を採用すればよい。また、本発明の遊技機として、コンピュータプログラムが実行されることによるビデオゲームを採用してもよい。また、リールユニットに代えて、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置を用いて、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにしてもよい。また、可変表示列の数は2列以上であればよく、遊技の態様に応じて適宜最適な数の可変表示列を構成すればよい。
【0060】
そして、板状部材により形成された筐体内に、それぞれ所定の機能を備える複数の電気ユニットが配設された遊技機に本発明を広く適用することができる。
【課題】製造コストおよび製造工程を増大させることのない簡素な構成で複数の電気ユニット間を電気的に接続する接続部材が破損するのを確実に防止できると共に、接続部材に対するゴト行為を効果的に防止でき、筺体内における電気ユニットの配置レイアウトの自由度を向上できる遊技機を提供する。
【解決手段】メイン制御ユニット60とサブ制御ユニット70とが連通路110に配置されたワイヤーハーネス(ケーブル束113)を介して電気的に接続される。これにより、ケーブル束113に外部から不正にアクセスすることができず、従来のケーブルダクト等の被覆手段を用いることなく、簡素な構成でケーブル束113が破損するのを確実に防止できると共に、ケーブル束113に対するゴト行為を効果的に防止でき、筺体内における電気ユニットの配置レイアウトの自由度を向上できるスロットマシン1を提供することができる。