【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、それぞれ製造および実施するのがより容易な装置および方法を提供することである。これは、請求項1に記載の測色ユニット、請求項8に記載の測色ユニット、請求項9に記載の装置および請求項14に記載の方法によって、本発明に従って達成される。有利な実施形態およびさらなる展開は、従属請求項の対象を形成する。
【0007】
本発明による測色ユニットは、検査される表面上に光を放射する放射デバイスを含み、該放射デバイスは、少なくとも1つの半導体ベースの光源を含み、該測色ユニットは、該表面によって散乱された該光の少なくとも一部を受光し、この光の信号特性を出力する放射検出デバイスをさらに含む。さらに、該放射検出デバイスは、そこに入射する該光のスペクトル分析を可能にする。
【0008】
本発明によれば、該測色ユニットは、該光源の少なくとも1つの電気パラメータを決定する少なくとも1つのセンサデバイスと、また、この測定されたパラメータから、該放射デバイスによって放射された該光の特徴を示す少なくとも1つの値を出力するプロセッサデバイスとを含む。
【0009】
好ましくは、放射検出デバイスはモノクロメータであるか、または、そのスペクトル特性もしくは成分に関して光を分析するための同様のデバイスである。したがって、本発明による測色ユニットにおいて、表面によって散乱される光を受光する1つまたは可能性としてさらに複数の検出デバイスが提供される。表面に入射する前に光を受光するモノクロメータの形態の検出デバイスは、したがって提供されない。このコストの大きい放射検出デバイスの代わりに、光源の電気パラメータを決定し、また、このパラメータから、特に、表面上に放射された光のスペクトル分布の測定を出力する測定デバイスが提供される。したがって、本発明によれば、光のスペクトル特性の決定は、該光が検査される表面に入射する前に行われる。
【0010】
好適な一実施形態において、この値は、放射デバイスによって放射された光の異なるスペクトル成分と関連する複数の成分を含む。したがって、値は、強度または強度比と異なるスペクトル成分または波長を関連付ける特にスペクトルまたはアレイを意味すると理解される。故に、例えば、光源によって放射された光のスペクトル分布を減少させるために、順方向電圧または順方向電流等の電気パラメータを知ることが可能であり、この方法において、1つのモノクロメータを省くことができる。
【0011】
さらなる有利な実施形態において、装置は、複数の電気パラメータが、それらと関連する値とともに保存されるメモリデバイスを含む。より具体的には、いずれの場合にも、測定に関連する波長帯のスペクトルは、例えば、異なる順方向電圧等の異なるパラメータに対して保存される。
【0012】
さらに、プロセッサデバイスは、特定のスペクトルと測定された電気パラメータの各値を関連付けるような方法で構成される。特定の電気パラメータが保存されない場合、例えば、対応する測定されたパラメータに対応するスペクトルを計算することによって決定するための、方法またはさらに可能性として外挿法を使用することができる。
【0013】
好ましくは、電気パラメータは、半導体ベースの光源の順方向電圧または順方向電流である。
【0014】
特定の選好で、光源は発光ダイオードであり、特に好ましくは白色発光ダイオードである。しかし、他の色の発光ダイオードまたはさらに複数の異なる発光ダイオードを提供することも可能であろう。
【0015】
温度による順方向電圧の変化は、発光ダイオードのそれぞれのタイプに依存し、通常2から10mV/1℃である。例えば、電気パラメータとして順方向電圧が使用される場合、発光ダイオードは定電流で活性化され、それから同時に順方向電圧が測定される。しかし、逆に、定電圧源を定電圧源で動作させること、ならびに電流を測定することも可能であろう。この場合、評価は、測定された電流値を介して同じ方法で行われることになる。
【0016】
順方向電流と順方向電圧との関係に関するさらなる詳細に関しては、上記の特許DE4434266B4を参照され、参照することによりその全体が本開示の内容に援用される。
【0017】
さらに、1つの光源だけでなく、複数の光源を提供することも可能である。例えば、放射デバイスは、白色発光ダイオードに加えてさらなる光源を含み得る。このさらなる光源は、例えば、白色発光ダイオードによって十分に満たされないこれらのスペクトル範囲を補うために使用され得る。
【0018】
さらなる有利な実施形態において、測色ユニットは、さらなる放射検出デバイスを含む。しかし、この場合、これらのさらなる放射検出デバイスは、表面によって散乱または反射された光を受光する役割も果たす。また、この場合、好ましくは1つの放射検出デバイスが検査される表面の前のビーム経路内に挿入される。
【0019】
また、本発明の目的は、検査される表面上に光を放射する放射デバイスと、少なくとも1つの半導体ベースの光源とを含む測色ユニットによっても達成される。加えて、この測色ユニットは、表面によって散乱された光の少なくとも一部を受光し、この光の信号特性を出力する放射検出デバイスを含み、放射検出デバイスは、そこに入射する光のスペクトル分析を可能にする。本発明によれば、可動の光偏向素子は、放射デバイスと表面との間に提供され、そこに入射する光が放射検出デバイスの方向に偏向されるような方法で、放射デバイスと表面との間を走るビーム経路内に移動することができる。
【0020】
上記センサデバイスの代わりにまたは加えて、ここで、放射検出デバイスから発せられる光は、偏向素子によって直接放射検出デバイス上に向けられる。好ましくは、偏向素子は、例えば軸の周りを回転または傾転することができる鏡である。したがって、この場合、表面に入射する前のスペクトルおよび表面に入射した後のスペクトルの両方が放射検出デバイスによって決定される。
【0021】
また、本発明は、測色ユニットおよび特に上述のタイプの測色ユニットを較正するための装置にも関する。該装置内には、測色ユニットが収容されることができる検査領域と、また、所定の温度範囲内でこの検査領域の温度制御を可能にする加熱デバイスとが提供される。また、測色ユニットの放射デバイスによって放射された光を分離し、色分析デバイスにそれを供給する光分離デバイスも提供され、この色分析デバイスは、そこに入射する光のスペクトル分析を可能にする。
【0022】
代案として、他の何らかの方法で、例えば、これらの成分へのさまざまな電力供給を用いて、電気成分の、特にLEDまたはLEDチップの加熱を達成することも可能であろう。したがって、成分の加熱は、そこへの電力供給を長時間変化させるまたは維持することによって達成され得、ならびにこの加熱を受けて偏向する発光スペクトルが記録される。
【0023】
好ましくは、この色分析デバイスは、またしてもモノクロメータである。先行技術におけるモノクロメータは、側色ユニット自体において通常使用され、故に、ここで側色ユニットの較正に使用される。より具体的には、検査領域において異なる温度が設定される。これらの温度に応じて、測色ユニットの対応する発光ダイオードの順方向電圧も変化し、同様に、順方向電圧とともにこの光源によって放射される光のスペクトル分布も変化する。したがって、全体として、一方の複数の順方向電圧または電気パラメータと、他方のそれによりもたらされるスペクトル分布との関係を確立および/または決定することが測定を用いて可能である。その後、この関係は個々の側色ユニットで使用される。
【0024】
好適な一実施形態において、装置は、複数の電気パラメータとまたこれらのパラメータと関連するスペクトル分布とが保存されるメモリデバイスを含む。好ましくは、色分析デバイスは、スペクトル分布の実測が温度の影響に左右されないように、検査領域の外に配置される。
【0025】
光分離デバイスは好ましくは光ファイバを含み、測色ユニットの光源から直接発せられる光は、その一端に直接結合され、また、該光は、光ファイバの他方端で分離され、好ましくはモノクロメータ内に移動する。したがって、この光分離デバイスは、好ましくは検査領域の範囲外に誘導される。
【0026】
また、本発明は、表面の色特性を検査する方法にも関する。第1のステップにおいて、光は、光源によって検査される表面上に放射される。さらに、表面上に放射され、この表面によって散乱および/または反射された光の少なくとも一部は検出され、この検出された光は、そのスペクトル特性に関して分析される。本発明によれば、光源の少なくとも1つの電気パラメータは、センサデバイスによって測定され、このパラメータに基づいて、表面上に放射された光の特徴を示す少なくとも1つの値が使用される。
【0027】
また、本発明による方法において、したがって、表面上に放射された光は直接分析されるのではなく、この分析は、電気パラメータの測定と、すでに事前に測定された所定のスペクトルのその後の関連性とを介して間接的に行われる。好ましくは、電気パラメータの測定は、そのスペクトル特性に関して光の分析も行われる同じ時間帯に行われる。その結果、2つの測定は、それらの時間的関連性に関して互いに関連することができる。
【0028】
好ましくは、このパラメータに基づいて、表面上に放射された光の所定の決定されたスペクトル分布が使用される。したがって、特に白色LEDを使用する場合、いずれの場合にも、測定された順方向電圧に対応するそのスペクトルが使用される。しかし、また、例えば赤色LED等の他の色の発光ダイオードを使用することも可能であり、ならびにこの場合、完全なスペクトルではなく、例えば最大光強度が生じる波長を使用することも可能であろう。再度、また、この波長は、例えば順方向電圧等の測定された電気パラメータに関連する。好ましくは、電気パラメータの測定および表面によって散乱された光の検出は、表面に入射する光が正確に評価されることを確実にするために、基本的に同時に行われる。好ましくは、これらの2つの測定が行われる時間窓は1秒未満、好ましくは0.5秒未満、特に好ましくは0.25秒未満である。
【0029】
さらに好適な実施形態において、光源の複数の電気パラメータに対して好ましくは事前に行われる較正過程において、それらと関連する複数のスペクトル分布は、光源によって放射された光に対して決定される。特定色の光源を使用する場合、それは、いずれの場合においても、この波長での放射光の最大強度および(絶対)強度の波長を決定するのにここでは十分であり得る。
【0030】
したがって、またここで、それぞれの強度分布またはスペクトルと複数の電気パラメータを関連付ける測定された値の関連性またはテーブルが生成される。したがって、先行技術において、両方の測定は、測定結果を達成するために測色ユニットにおいて行われるのに対して、ここでの較正過程は、実測操作の前にすでに行われる。好ましくは、較正過程時に、順方向電圧は異なる温度で測定され、同時に対応するスペクトル分布も測定される。
【0031】
従って、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1) 検査される表面(9)上に光を放射する放射デバイス(2)を含む測色ユニット(1)であって、該放射デバイスは、少なくとも1つの半導体ベースの光源(6)と、該表面(9)によって散乱された光の少なくとも一部を受光し、この光の信号特性を出力する放射検出デバイス(12)とを含み、該放射検出デバイス(12)は、そこに入射する光のスペクトル分析を可能にし、
該測色ユニット(1)は、該光源(6)の少なくとも1つの電気パラメータを決定する少なくとも1つのセンサデバイス(10)と、さらに、この測定されたパラメータから、該放射デバイス(2)によって放射された光の特徴を示す少なくとも1つの値(U
D,I
D)を出力するプロセッサデバイス(14)とを含むことを特徴とする、測色ユニット(1)。
(項目2) 上記値は、上記放射デバイスによって放射された光の異なるスペクトル成分と関連する複数の成分を含むことを特徴とする、項目1に記載の測色ユニット(1)。
(項目3) 装置は、複数の電気パラメータがそれらと関連する値とともに保存されるメモリデバイスを含むことを特徴とする、項目1に記載の測色ユニット(1)。
(項目4) 上記電気パラメータが上記光源(6)の順方向電圧(U
D)または順方向電流(I
D)であることを特徴とする、項目1〜3のうちの少なくとも1項に記載の測色ユニット(1)。
(項目5) 上記光源(6)が白色発光ダイオードであることを特徴とする、項目1〜4のうちの少なくとも1項に記載の測色ユニット(1)。
(項目6) 上記放射デバイス(2)は、上記白色発光ダイオードに加えてさらなる光源を含むことを特徴とする、項目5に記載の測色ユニット(1)。
(項目7) 上記測色ユニット(1)は、複数の放射検出デバイス(12)を含むことを特徴とする、項目1〜6のうちの少なくとも1項に記載の測色ユニット(1)。
(項目8) 検査される表面(9)上に光を放射する放射デバイス(2)と、該表面(9)によって散乱された光の少なくとも一部を受光し、この光の信号特性を出力する放射検出デバイス(12)とを含む測色ユニット(1)であって、該放射検出デバイス(12)は、そこに入射する光のスペクトル分析を可能にし、
可動の光偏向素子(6)は、該放射デバイス(2)と該表面(9)との間に提供され、そこに入射する光が該放射検出デバイス(12)の方向に偏向されるような方法で、該放射デバイス(2)と該表面(9)との間を走るビーム経路内に移動することができることを特徴とする、測色ユニット(1)。
(項目9) 測色ユニット(1)および特に項目1から8のうちの少なくとも1項に記載の測色ユニット(1)を較正する装置であって、該測色ユニット(1)が収容され得る検査領域(30)と、所定の温度範囲内で該検査領域(30)の温度制御を可能にする加熱デバイスと、該測色ユニット(1)の放射デバイスによって放射された光を分離し、そこに入射する光のスペクトル分析を可能にする色分析デバイス(32)に該光を供給する光分離デバイスとを含む、装置。
(項目10) 上記装置は、上記測色ユニットの光源の少なくとも1つの電気パラメータを決定する少なくとも1つのセンサデバイス(25)を含むことを特徴とする、項目9に記載の装置。
(項目11) 上記装置は、複数の電気パラメータ(U
D,I
D)が保存されることができるメモリデバイス(27)を含むことを特徴とする、上記項目9から10のうちの少なくとも1つに記載の装置。
(項目12) 上記色分析デバイス(32)は、上記検査領域(30)の外側に配置されることを特徴とする、上記項目9から11のうちの少なくとも1項に記載の装置。
(項目13) 上記光分離デバイスは、上記検査領域(30)の外に通じる光ファイバ(34)を含むことを特徴とする、上記項目9から12のうちの少なくとも1項に記載の装置。
(項目14) 表面の色特性を検査する方法であって、
−光源(6)を用いて、検査される表面(9)上に光を放射するステップと、
−該表面(9)上に放射され、この表面(9)によって散乱および/または反射される光の少なくとも一部を検出するステップと、
−該光のスペクトル特性に関して光を分析するステップと
を含み、
該光源(6)の少なくとも1つの電気パラメータ(U
D,I
D)は、センサデバイス(10)を用いて測定され、このパラメータ(U
D,I
D)に基づいて、該表面上に放射される光の特徴を示す少なくとも1つの値が使用されることを特徴とする、方法。
(項目15) このパラメータ(U
D,I
D)に基づいて、上記表面(9)上に放射された光の所定の決定されたスペクトル分布が使用されることを特徴とする、項目14に記載の方法。
(項目16) 上記光源(6)の複数の電気パラメータに対する較正過程において、それと関連する複数のスペクトル分布が、該光源(6)によって放射された光に対して決定されることを特徴とする、項目14に記載の方法。
(摘要)
測色ユニット(1)は、検査される表面(9)上に光を放射する放射デバイス(2)を含み、該放射デバイス(2)は、少なくとも1つの半導体ベースの光源(6)と、該表面によって散乱された該光の少なくとも一部を受光し、この光の信号特性を出力する放射検出デバイス(12)とを含み、該放射検出デバイス(12)は、そこに入射する該光のスペクトル分析を可能にする。本発明によれば、該測色ユニットは、該光源(6)の少なくとも1つの電気パラメータを決定する少なくとも1つのセンサデバイス(10)と、また、該放射デバイス(2)によって放射された該光の特徴を示す少なくとも1つの値をこの測定されたパラメータから出力するプロセッサデバイス(14)とを含む。
【0032】
さらなる有利な実施形態は、添付の図面から明らかになる。