(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の第一実施形態について
図1ないし
図4を参照して説明する。
【0018】
この実施形態は、本発明にかかる音響システム1を建築床A1上に空間A2を介してフロアパネルA3を配した箇所に設置した場合のものであり、例えばサウンドマスキング効果を発揮させるように構成されている。なお、
図1では、サウンドマスキング用の音の伝搬方向を破線により模式的に示している。
【0019】
この音響システム1は、
図1ないし
図4に示すように、電気的な音声信号を機械的な振動に変換するスピーカ駆動ユニット2と、このスピーカ駆動ユニット2に付勢されて振動し音を発生する振動体3と、この振動体3を取付対象物である建築床A1に支持させるための緩衝体4とを具備してなるものであり、前記空間A2内に配されている。
【0020】
スピーカ駆動ユニット2は、
図1ないし
図4に示すように、フレーム5と、このフレーム5に取り付けられ軸心まわりに円環状をなして形成された磁気ギャップ65を有する磁気回路6と、この磁気回路6の磁気ギャップ65に係わらせて設けられ前記軸心方向に沿って進退可能な駆動体7と、この駆動体7を進退動作を許容した状態でフレーム5に支持させるダンパ8とを備えている。なお、このスピーカ駆動ユニット2は、
図2に示すように、板状をなす金属製のカバーBによって覆われている。このカバーBは、スピーカ駆動ユニット2の磁気回路6側に図示しないクッション材を介した状態で当接するものであり、後述するヨーク62にクッション材を介して取り付けられるカバー本体B1と、このカバー本体B1の対向する一対の側縁から前記フレーム5を覆うように垂下する垂下部B2と、前記カバー本体B1の対向する一対の他の側縁から垂下する連結部B3と、これら連結部B3の下端縁からそれぞれ延出し前記振動体3に取り付けられる取付部B4とを備えている。
【0021】
フレーム5は、
図3及び
図4に示すように、円筒状をなすもので、一端部外周に鍔部51を備えている。そして、このフレーム5の内周に前記磁気回路6を装着するとともに、前記鍔部51の下面52に前記ダンパ8の外周縁部81を取り付けている。鍔部51の一部には、端子取付部53が設けられており、この端子取付部53に取り付けた絶縁ベース54の両端に対をなす端子55が設けられている。このフレーム5は、合成樹脂により一体に作られている。
【0022】
磁気回路6は、
図4に示すように、円盤状をなす第一の永久磁石61と、この第一の永久磁石61の一方の極をなす一端面に添設されたお椀形をなすヨーク62と、前記第一の永久磁石61の他方の極をなす他端面に添設された円盤状をなすプレート63と、このプレート63における第一の永久磁石61と反対側に添設された円盤状をなす第二の永久磁石64とを備えたもので、前記ヨーク62の内周面と前記プレート63の外周面との間に前記円環状をなす磁気ギャップ65が形成されている。ヨーク62及びプレート63は、磁性体材料により作られている。なお、このように第一、第二の永久磁石61、64の間に鉄板であるプレート63を挟持した構成とすると、磁界を強める働きが得られる。
【0023】
駆動体7は、
図4に示すように、円筒状をなすコイルボビン71と、このコイルボビン71に巻装されたボイスコイル72とを備えたもので、前記ボイスコイル72を前記磁気ギャップ65内に位置させている。前記ボイスコイル72の両端は、リード線74を介して前記端子55にそれぞれ電気的に接続されている。コイルボビン71の外方端には、鍔状をなす取付部73が形成されており、この取付部73が前記振動体3に取り付けられる。
【0024】
ダンパ8は、
図4に示すように、波紋状をなす弾性変形可能な板材により構成された円環状をなすもので、外周縁部81に対して内周縁部82が厚み方向に容易に変位し得るように構成されている。前記駆動体7のコイルボビン71は、このダンパ8の内周縁部82に支持されている。
【0025】
振動体3は、
図1ないし
図4に示すように、長方形状をなす平板状のもので、その中央部における一面31に前記スピーカ駆動ユニット2の駆動体7が取り付けられている。具体的には、前記コイルボビン71の取付部73が両面テープを介して振動体3の一面31に貼着されている。そして、この振動体3の他面32における角部に前記緩衝体4が設けられている。
【0026】
緩衝体4は、
図1、
図3及び
図4に示すように、弾性を有した材料、例えば低反発ウレタン等の低反発特性を有する材料やゴム等の弾性体により作られたものであり、前記振動体3を前記建築床A1面に遊動可能に支持させている。
【0027】
このような構成のものであれば、前記スピーカ駆動ユニット2の両端子55にサウンドマスキング用の音声信号を与えることにより、前記振動体3からサウンドマスキング用の音が発生する。この音は、フロアパネルA3を通してその上に形成されているブースA4上に広がり、サウンドマスキング効果が発揮される。ここで、サウンドマスキング用の音は、作業に伴って発生する騒音、各種機器の作動音、他人の会話、生活騒音等をマスキングする効果のある音とする。好適なマスキング用の音としては、ピンクノイズ(少なくとも可聴域にて、パワーが周波数に反比例する傾向を有した雑音)、ホワイトノイズ(少なくとも可聴域にて、パワーが周波数によらず略均一な傾向を有した雑音)等が挙げられる。このようなサウンドマスキング効果により、ブースA4内に所在する者は、内外で発生する機器作動音や他人の会話等を気にすることなく作業に集中できるようになる。
【0028】
また、スピーカ駆動ユニット2をフロアパネルA3の下側の空間A2に設置することにより、今まで不可能と思われた場所から音を発生させることができる。そして、ブースA4の通常の使用者からは見えない場所にスピーカ駆動ユニット2を取り付けられるので、さりげない音環境を作ることができる。
【0029】
このように、本実施形態の音響システム1によれば、電気的な音声信号を機械的な振動に変換するスピーカ駆動ユニット2と、このスピーカ駆動ユニット2に付勢されて振動し音を発生する振動体3と、この振動体3を取付対象物に支持させるための緩衝体4とを具備してなるので、取付対象物たる建築床A1の固有の特性(例えば、大きさや厚み等)に影響されることなく、種々の音響効果を演出することができる。そのため、この音響システム1の設置場所の自由度を高めることができる。
【0030】
また、振動体3が、平板状のものであるので、平坦な建築床A1やフロアパネルA3に対して平行に配置することができる。また、この振動体3は、平面的な板を振動させるので、従来の無指向性のスピーカに比べて、この音響システム1周辺のどこにいても同じように音が聞こえる。さらに、この音響システム1自体の厚み寸法を小さくできるので、様々な場所に容易に取り付けることができるとともに、音響システム1の存在を利用者から容易に隠蔽できるという効果もある。
【0031】
前記緩衝体4が、弾性を有したウレタン樹脂により作られたものであるので、クッション性を有して建築床A1に振動体3を取り付けることができる。特に、本実施形態においては、長方形状をなす振動体3の角部に複数の緩衝体4を設けているので、比較的広い面積に広がる振動体3を下面側からしっかりと支持することができる。
【0032】
さらに、振動体3が取付対象物たる建築床A1の床面に緩衝体4を介して取り付けられているので、振動体3からマスキング用の音を均一にかつ鮮明に伝えることができる。そのため、マスキング用の音を広い範囲に行き渡らせるために、大音量とする必要がなくなる。なお、振動体3の裏面と建築床A1との間のギャップを広くすると、音の拡散が大きくなり、前記ギャップを狭くすると、音の拡散が小さくなる。
【0033】
特に、本実施形態のものは、主に配線挿通用に設けられた二重床部分に形成された空間A2に設置しているので、スピーカ駆動ユニット2に接続される配線等の管理も含めて設置を容易に行うことができる。また、天井に設置する場合に比べて、設置作業を容易に行うことができる。
【0034】
また、スピーカ駆動ユニット2にカバーBが当接して取り付けられており、具体的には、このカバーBのカバー本体B1がヨーク62に間接的に接続されているため、スピーカ駆動ユニット2にテンションをかけることができる。そのため、スピーカ駆動ユニット2が過剰に振動してしまうことを抑制でき、このような過剰な振動による音の不具合の発生を解消することができる。
【0035】
特に、前記空間A2は、建築床A1とフロアパネルA3との間の距離が比較的小さいが、前記カバーBが、比較的厚みを有しない構造をしているため、このような高さの低い空間A2にも好適に用いることができる。
【0036】
次に、本発明の第二実施形態について
図5を参照して説明する。
【0037】
この実施形態は、本発明にかかる音響システム1を建築スラブA5の下方に空間A6を介して天井板A7を配した箇所に設置した場合のものであり、例えばサウンドマスキング効果を発揮させるように構成されている。なお、
図5では、サウンドマスキング用の音の伝搬方向を破線により模式的に示している。
【0038】
この音響システム1は、
図5に示すように、電気的な音声信号を機械的な振動に変換するスピーカ駆動ユニット2と、このスピーカ駆動ユニット2に付勢されて振動し音を発生する振動体3と、この振動体3を取付対象物である天井板A7に支持させるための緩衝体4とを具備してなるものであり、前記空間A6内に配されている。
【0039】
スピーカ駆動ユニット2は、前記第一実施形態のものと同一のものであるため、同一又は対応する部分には同一の符号を付して説明を省略する。なお、このスピーカ駆動ユニット2は、
図6に示すように、箱状をなす合成樹脂製のカバーCによって覆われている。このカバーCは、スピーカ駆動ユニット2の磁気回路6側に図示しないクッション材を介した状態で当接するものであり、後述するヨーク62にクッション材を介して取り付けられ矩形状をなすカバー本体C1と、このカバー本体C1の周縁から前記フレーム5を覆うように垂下する連結部C2と、これら連結部C2の下端縁から内側に延出し前記振動体3に取り付けられる取付部(図示せず)とを備えている。
【0040】
振動体3は、長方形状をなす平板状のもので、その中央部における一面31に前記スピーカ駆動ユニット2の駆動体7が取り付けられている。具体的には、前記コイルボビン71の取付部73が両面テープを介して振動体3の一面31に貼着されている。そして、この振動体3の他面32における角部に前記緩衝体4が設けられている。
【0041】
緩衝体4は、弾性を有した材料、例えば低反発ウレタン等の低反発特性を有する材料やゴム等の弾性体により作られたものであり、前記振動体3を前記天井板A7の上面に遊動可能に支持させている。
【0042】
このような構成のものであれば、前記スピーカ駆動ユニット2の両端子55にサウンドマスキング用の音声信号を与えることにより、前記振動体3からサウンドマスキング用の音が発生する。この音は、天井板A7を通してその下に形成されているブースA8に広がり、サウンドマスキング効果が発揮される。
【0043】
さらに、第一実施形態の効果と同様の効果、またはこれに準じた効果が得られる。
【0044】
次に、本発明
と関連する音響システムについて
図7を参照して説明する。
【0045】
これは、本発明にかかる音響システム1を天板A9の下方に設置した場合のものであり、例えばテレビ会議用の音声出力装置として利用されるように構成されている。なお、
図7では、テレビ会議等で発せられる音声の伝搬方向を破線により模式的に示している。
【0046】
この音響システム1は、
図7に示すように、電気的な音声信号を機械的な振動に変換するスピーカ駆動ユニット2と、このスピーカ駆動ユニット2に付勢されて振動し音を発生する振動体3と、この振動体3を取付対象物である天板A9に支持させるための緩衝体4とを具備してなるものであり、前記天板A9の下方に配されている。
【0047】
スピーカ駆動ユニット2は、前記第一実施形態のものと同一のものであるため、同一又は対応する部分には同一の符号を付して説明を省略する。なお、このスピーカ駆動ユニット2には、前記第二実施形態に示したカバーCと同様のカバーを適用することができる。
【0048】
振動体3は、長方形状をなす平板状のもので、その中央部における一面31に前記スピーカ駆動ユニット2の駆動体7が取り付けられている。具体的には、前記コイルボビン71の取付部73が両面テープを介して振動体3の一面31に貼着されている。そして、この振動体3の他面32における角部に前記緩衝体4が設けられている。
【0049】
緩衝体4は、弾性を有した材料、例えば低反発ウレタン等の低反発特性を有する材料やゴム等の弾性体により作られたものであり、前記振動体3を前記天板A9の下面に遊動可能に支持させている。
【0050】
このような構成のものであれば、前記スピーカ駆動ユニット2の両端子55に音声信号を与えることにより、前記振動板から音が発生する。この音は、天板A9の下面等を通してその天板A9付近に着座している着座者に伝わり、テレビ会議用の音声出力装置としての効果が発揮される。
【0051】
特に、近年、テーブル等の天板の下面に直接スピーカ駆動ユニットを取り付けて、天板を振動体として使用する態様が考えられている。ところが、天板における固有の特性(例えば、材質や大きさ、厚み等)によっては、天板に生じる振動により天板と脚との間に設けられた接続用のねじがゆるんだり外れてしまったりするという問題が生じている。そして、このような問題は、天板を有するテーブルに限らず、ねじを用いて組み立てられる他の家具にも同様に生じるものである。そのため、このスピーカ駆動ユニットを取り付けてスピーカとして機能させ得る応用範囲が狭くなってしまっていた。ところが、
図7に示すように、緩衝体4を介して振動体3を取付対象物たる天板A9に取り付けるようにしているので、緩衝体4によって振動体3の振動がある程度吸収され、天板A9は従来ほど振動しなくなる。そのため、従来生じていたような、ねじのゆるみや外れといった問題を解消することができる。さらに、天板A9自体の振動が抑えられるので、音が発せられた状態で書き物等の天板A9上の作業を支障なく行うことができる。
【0052】
次に、本発明
と関連する音響システムについて
図8を参照して説明する。
【0053】
これは、本発明にかかる音響システム1を面板A12間に空間A11を形成した間仕切A10内に設置される場合のものであり、例えばサウンドマスキング効果を発揮させるように構成されている。なお、
図8では、サウンドマスキング用の音の伝搬方向を破線により模式的に示している。
【0054】
この音響システム1は、
図8に示すように、電気的な音声信号を機械的な振動に変換するスピーカ駆動ユニット2と、このスピーカ駆動ユニット2に付勢されて振動し音を発生する振動体3と、この振動体3を取付対象物である両面板A12に支持させるための緩衝体4とを具備してなるものであり、前記両面板A12間に配されている。
【0055】
スピーカ駆動ユニット2は、前記第一実施形態のものと同一のものであるため、同一又は対応する部分には同一の符号を付して説明を省略する。なお、このスピーカ駆動ユニット2には、前記第二実施形態に示したカバーCと同様のカバーを適用することができる。
【0056】
振動体3は、長方形状をなす平板状のもので、その中央部における一面31に前記スピーカ駆動ユニット2の駆動体7が取り付けられている。具体的には、前記コイルボビン71の取付部73が両面テープを介して振動体3の一面31に貼着されている。そして、この振動体3の両側縁に前記緩衝体4が設けられている。
【0057】
緩衝体4は、弾性を有した材料、例えば低反発ウレタン等の低反発特性を有する材料やゴム等の弾性体により作られたものであり、前記振動体3を前記両面板A12の内面に遊動可能に支持させている。
【0058】
このような構成のものであれば、前記スピーカ駆動ユニット2の両端子55にサウンドマスキング用の音声信号を与えることにより、前記振動体3からサウンドマスキング用の音が発生する。この音は、面板A12や面板A12間に形成されている空間の下端開放部分を通してその外部に形成されているブースA13に広がり、サウンドマスキング効果が発揮される。
【0059】
さらに、第一実施形態の効果と同様の効果、またはこれに準じた効果が得られる。
【0060】
特に、
図8に示す音響システムは、振動体3から下方に発せられた音が面板A12間の空間内を伝搬し、床面で反射したり、面板A12を振動させたりしてブースA13内に広がり、機器作動音や他人の会話等をマスキングする作用を営むことができる上、音の出所が明確に知覚されることがなく、音の出所の隠蔽に一層好都合である。
【0061】
しかも、室内に間仕切A10を配置することを通じてスピーカの設置が完了するため、床下や天井裏にスピーカを敷設する場合のような施工コストの負担も不要である。
【0062】
次に、本発明
と関連する音響システムについて
図9を参照して説明する。
【0063】
これは、音響システム1を建築床A14上に空間A15を介してフロアパネルA16を配した箇所に設置した場合のものであり、例えばサウンドマスキング効果を発揮させるように構成されている。なお、
図9では、サウンドマスキング用の音の伝搬方向を破線により模式的に示している。
【0064】
この音響システム1は、
図9に示すように、電気的な音声信号を機械的な振動に変換するスピーカ駆動ユニット2と、このスピーカ駆動ユニット2に付勢されて振動し音を発生する振動体3と、この振動体3を取付対象物である建築床A14に支持させるための緩衝体4とを具備してなるものであり、前記空間A15内に配されている。
【0065】
スピーカ駆動ユニット2は、前記第一実施形態のものと同一のものであるため、同一又は対応する部分には同一の符号を付して説明を省略する。なお、このスピーカ駆動ユニット2には、前記第一実施形態に示したカバーBと同様のカバーを適用することができる。
【0066】
振動体3は、長方形状をなす平板状のもので、その中央部における一面31たる下面側に前記スピーカ駆動ユニット2の駆動体7が取り付けられている。具体的には、前記コイルボビン71の取付部73が両面テープを介して振動体3の一面31に貼着されている。そして、この振動体3の一面31における角部に前記緩衝体4が設けられている。
【0067】
緩衝体4は、弾性を有した材料、例えば低反発ウレタン等の低反発特性を有する材料やゴム等の弾性体により作られたものであり、前記振動体3を前記天井板A7の上面に遊動可能に支持させている。
【0068】
このような構成のものであれば、前記スピーカ駆動ユニット2の両端子55にサウンドマスキング用の音声信号を与えることにより、前記振動板からサウンドマスキング用の音が発生する。この音は、天井板A7を通してその下に形成されているブースA17に広がり、サウンドマスキング効果が発揮される。
【0069】
さらに、第一実施形態の効果と同様の効果、またはこれに準じた効果が得られる。
【0070】
特に、
図9に示す音響システムでは、振動体3の下面側にスピーカ駆動ユニット2を取り付けるようにしているので、振動体3の上面側から音が発せられる。そのため、特定の一部分のみに音を発することができるいわゆるスポット型のスピーカとして利用することができる。
【0071】
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限られない。
【0072】
本発明の音響システムは、上述した箇所に設置されるものの他に、床面から天井までいたるパーティション又は床面から立設し天井まで至らないローパーティション並びに移動可能なスクリーンに適用したものや、壁面から空間を空けて配される壁面パネル等に適用したものであってもよい。また、テレビ会議用の音声出力装置として利用されるものとしては、天板を有するテーブルの他、天板を有するテーブル以外の家具やホワイトボード等に本発明の音響システムを適用するものであってもよい。
【0073】
また、
図8に示したような音響システムを面板間に空間を形成した間仕切内に設置される場合の変形例として、振動体を対向する一対の面板のうち取付対象物である一方の面板にのみ支持させるための緩衝体を備えているものであってもよい。振動体を片方の面板のみに支持するように構成する場合には、板状をなす振動体をこの振動体を取り付ける面板に平行になるように設ければよい。
【0074】
緩衝体の材質は、低発泡ウレタンや低反発ウレタンのような反発抵抗の低い低反発特性を有する合成樹脂の他、低反発特性を有しない防振ゴム等の弾性体など種々のものを用いることができる。
【0075】
サウンドマスキング用の音は、上述したホワイトノイズ、ピンクノイズの他、これらのノイズではない音、環境音楽または楽曲類を出力しても構わない。
【0076】
また、上述の実施形態で示したカバーB、Cは、本発明の音響システムの必須の構成要素ではなく、スピーカ駆動ユニットに取り付けられるカバーの形状や大きさ、取付態様等は、上述したものに限られず種々変更可能である。
【0077】
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。