【文献】
庄島大基,Peer to Peer型電子クーポンシステムにおける仲介者識別のためのキュー型配布履歴記録方式,電気学会論文誌C,日本,社団法人電気学会,2005年 6月 1日,第125巻,第6号,第976−982頁
【文献】
鉄道で突き抜けろ 次世代技術を先行投入,日経エレクトロニクス,日本,日経BP社,2012年 5月14日,第1082号,第45−46頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ピアツーピア無線通信を含む近距離無線通信を介してクーポン情報格納部とシェア履歴情報格納部を含むシェア可能なクーポンファイルを取得するクーポンファイル取得部と、
取得したシェア可能なクーポンファイルに基づいてシェアのために出力するクーポンファイルを生成するシェアクーポンファイル生成部と、
ユーザIDを保持するユーザID保持部と、
シェアクーポンファイル生成部がクーポンファイルを生成する際に保持されているユーザIDを当該クーポンファイル中のシェア履歴情報格納部に格納するようシェアクーポンファイル生成部に命令する第一命令部と、
シェアクーポンファイル生成部にて生成されたクーポンファイルをピアツーピア無線通信によってシェアのために出力するクーポンファイル出力部と、
取得したクーポンファイルに格納されているシェア履歴情報を表示する表示部と、
を有する端末装置。
ユーザIDを保持し、シェアクーポンファイル生成ステップにおいて生成されたクーポンファイルをピアツーピア無線通信によってシェアのために出力するための端末装置の動作方法であって、
ピアツーピア無線通信を含む近距離無線通信を介してクーポン情報格納部とシェア履歴情報格納部を含むシェア可能なクーポンファイルを取得するクーポンファイル取得ステップと、
取得したシェア可能なクーポンファイルに基づいてシェアのために出力するクーポンファイルを生成するシェアクーポンファイル生成ステップと、
シェアクーポンファイル生成ステップにおいてクーポンファイルを生成する際に、保持されているユーザIDを当該クーポンファイル中のシェア履歴情報格納部に格納するよう命令する第一命令ステップと、
取得したクーポンファイルに格納されているシェア履歴情報を表示する表示ステップと、
を有する端末装置の動作方法。
ピアツーピア無線通信を含む近距離無線通信を介してクーポン情報格納部とシェア履歴情報格納部を含むシェア可能なクーポンファイルを取得するクーポンファイル取得ステップと、
取得したシェア可能なクーポンファイルに基づいてシェアのために出力するクーポンファイルを生成するシェアクーポンファイル生成ステップと、
ユーザIDを保持するユーザID保持ステップと、
シェアクーポンファイル生成ステップにおいてクーポンファイルを生成する際に、保持されている端末使用者IDを当該クーポンファイル中のシェア履歴情報格納部に格納するよう命令する第一命令ステップと、
シェアクーポンファイル生成ステップにおいて生成されたクーポンファイルをピアツーピア無線通信によってシェアのために出力するクーポンファイル出力ステップと、
取得したクーポンファイルのクーポン情報に基づいてクーポンを使用するためのクーポン使用ステップと、
取得したクーポンファイルに格納されているシェア履歴情報を表示する表示ステップと、
を端末装置にて動作させるためのプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を用いて説明する。なお、本発明は、これら実施形態に何ら限定されるべきものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
【0012】
実施形態1は、主に請求項1、10、14、15などに関する。実施形態2は、主に請求項2、5などに関する。実施形態3は、主に請求項3、5などに関する。実施形態4は、主に請求項4、5などに関する。実施形態5は、主に請求項6から9、11から13などに関する。
<実施形態1>
<概要>
【0013】
図1は、本実施形態の端末装置が利用される態様の一例を示す概念図である。まず、端末装置は近距離無線通信を行うことが可能となっている。近距離無線通信の規格としては、例えば、NFC(Near Field Communication)がある。図示したポスターにNFCに則ったICタグが備わっており、これに端末装置をかざすことによりポスターに掲示されている商品の割引などの特典が得られるクーポンが取得できるようになっている。また、このクーポンを取得したユーザは、他のユーザの端末装置に対してクーポンを出力し、他のユーザはそのクーポンを取得してシェアすることができる。
【0014】
また、このようにシェアされるクーポンには、そのクーポンがどのようなユーザによってシェアされているかといった情報やシェアしているユーザがそのクーポンをどのように使用したかといった情報が格納されるように構成してもよい(実施形態2以下で詳述)。クーポンをシェアしたユーザは、それらの情報に触れることにより、例えば、好みの合う他のユーザが使用したクーポンを自身でも使用してみようという気持ちになる場合が生じる。このように、クーポンをシェア可能にするとともに、そのクーポンをシェアするユーザの使用履歴などを閲覧可能にすることによりクーポンの使用意欲が喚起され得る。
<機能的構成>
【0015】
図2は、本実施形態の端末装置の機能ブロックの一例を示すブロック図である。なお、以下に記載する本装置の機能ブロックは、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとして実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPU(中央演算装置)や主メモリ、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクドライブや不揮発性メモリ、CDやDVDなどの記憶メディアとそれらメディアの読取ドライブなど)、情報入力に利用される入力デバイス、印刷機器や表示装置、その他の外部周辺装置などのハードウェア構成部、またその外部周辺装置用のインターフェース、通信用インターフェース、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、ユーザ・インターフェース用アプリケーションなどが挙げられる。そして主メモリ上に展開したプログラムに従ったCPUの演算処理によって、入力デバイスやその他インターフェースなどから入力され、メモリやハードディスク上に保持されているデータなどが加工、蓄積されたり、上記各ハードウェアやソフトウェアを制御するための命令が生成されたりする。あるいは本装置の機能ブロックは専用ハードウェアによって実現されてもよい。
【0016】
また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるプログラム、及びプログラムを固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
【0017】
図2に示すように、本実施形態の端末装置0200は、クーポンファイル取得部0201と、クーポンファイル生成部0202と、ユーザID保持部0203と、第一命令部0204と、クーポンファイル出力部0205と、を有する。
【0018】
クーポンファイル取得部0201は、ピアツーピア無線通信を含む近距離無線通信を介してクーポン情報格納部とシェア履歴情報格納部を含むシェア可能なクーポンファイルを取得する機能を有する。近距離無線通信は、数センチ〜1メートル程度の極めて近距離での無線通信である。近距離無線通信の規格としては、例えば、ISO/IEC 18092やISO/IEC 14443などがある。
【0019】
本端末装置は、このような近距離無線通信を介してクーポンファイルを取得する。例えば、
図1に示したように、近距離無線通信規格に対応したICタグが備わるポスターに端末装置をかざすことにより取得したり、近距離無線通信を介して端末機器間でクーポンファイルの送受信を行ったりといった具合である。なお、ピアツーピア無線通信とは、サーバを介さずに端末機器間で無線通信を行うことをいい、ピアツーピア無線通信も近距離無線通信により実現される。したがって、クーポンのシェアは現実にユーザが近接して行われるということになり、また、このようなシェアの過程が過去に遡って保障されるともいえる。したがって、例えば、アイドルなどの著名人がシェアメンバーに含まれている場合には、当該クーポンがシェアされる過程においてその著名人が実際にいずれかのユーザと近接してクーポンをシェアしたことなどが分かり、そのクーポンの使用意欲が喚起されたり、その著名人への親近感が湧いたりする。
【0020】
本実施形態におけるクーポンファイルは、シェア可能に構成される。クーポンファイルとの称呼は、使用することにより何らかの特典を享受し得るというクーポンの本来的な機能を示すことに加え、後述する「シェア履歴情報」などを格納していることからデータセットとしての意味を付与するためである。シェアは共有を意味し、例えば、あるクーポンによる特典が複数人にわたって享受し得ることなどを意味する。また、サーバを介さない近距離無線通信によるピアツーピア無線通信でクーポンのシェアが行われることで、クーポンのシェアがユーザ間のリアルなやり取りで行われるものとなる。なお、クーポンファイルの取得が無償によるものであるか有償によるものであるかは問わない。
【0021】
本実施形態のクーポンファイルには、クーポン情報格納部とシェア履歴情報格納部が含まれ、クーポン情報とシェア履歴情報がそれぞれに格納される。
図3は、クーポン情報格納部に格納されるクーポン情報の一例を示す概念図である。図示するように、例えば、「C001」のクーポンは、その広告主が「A社」であり、提供する特典が「全品10%割引」であり、その有効期限が「2013.03.01−2013.03.31」であるといった各種の情報がクーポン情報として格納される。また、上記のような継続的に特典を享受し得るような場合の他、例えば、コンサートなどのイベント開催当日にのみ有効であって、その出演アーティストの関連グッズを半額で購入できる特典などであってもよい。
【0022】
図4は、シェア履歴情報格納部に格納されるシェア履歴情報の一例を示す概念図である。
図4(a)に示すように、例えば、「C001」のクーポンは、まず、「XY074822」というIDによって識別されるユーザによって、「2012年12月10日」に「△△駅に掲示されているポスター」から取得したという情報が格納されている。また、このクーポンは、さらに同日においてユーザ「DZ110038」が、ユーザ「XY074822」から取得したという情報が格納されている。さらに、ユーザ「BR242201」が、「2013年1月7日」にユーザ「DZ110038」から取得したという情報が格納されている。このように、シェア履歴情報格納部には、クーポンがどのようなルートを介してどのようなユーザに取得され、あるいは、シェアされたかといったシェア履歴情報が格納される。
【0023】
また、
図4(b)に示すように、ユーザを示す情報として「タクゾー」や「まりチャン」などのように当該人物をある程度特定し得るような名称(愛称、ハンドルネーム、アカウント名など)を示してもよい。そして、取得したルートに関連して、当該箇所のアクセス情報(地図情報やナビ情報など)やユーザのクーポンを得たユーザのブログやSNSへのリンク情報などを示してもよい。さらには、シェアに関連する画像(シェアを行ったユーザの2ショット写真など)が示されるようにしてもよい。そのような情報を示すことで新たにシェアしたユーザは、クーポンがどのようなシチュエーションでシェアされたかといった情報やどんな人がシェアしているのかといった情報に接することができ、そのクーポンを使用しようとする意欲が喚起され得る。
【0024】
クーポンファイル生成部0202は、取得したシェア可能なクーポンファイルに基づいてシェアのために出力するクーポンファイルを生成する機能を有する。後述するようにクーポンファイルは、ピアツーピア無線通信によってシェアのために出力される。したがって、適用されるピアツーピア無線通信規格に適合するようクーポンファイルを生成する。なお、生成されるクーポンファイルはシェアのために出力されるものであるため、後述するクーポンファイル出力部が出力を行うときに生成するように構成してもよい。このような場合、クーポンファイルを出力するときに出力対象のクーポンの有効期限が残りわずかである場合に、例えば、少なくとも一週間の有効期限が残存するようクーポン情報を変更してクーポンファイルを生成するようにしてもよい。
【0025】
ユーザID保持部0203は、ユーザIDを保持する機能を有する。ユーザIDに該当するものとして、例えば、ウェブサイトやアプリケーションを利用するためのユーザアカウントなどがあり、必ずしも端末装置と紐づけられるものに限られない。
【0026】
第一命令部0204は、シェアクーポンファイル生成部がクーポンファイルを生成する際に保持されているユーザIDを当該クーポンファイル中のシェア履歴情報格納部に格納するようシェアクーポンファイル生成部に命令する機能を有する。第一命令部は、例えば、
図4に示したようなユーザIDをシェア履歴情報格納部に格納する。このとき、図示したように、取得日や取得ルートなどの情報も格納するようにしてもよい。
【0027】
クーポンファイル出力部0205は、シェアクーポンファイル生成部にて生成されたクーポンファイルをピアツーピア無線通信によってシェアのために出力する機能を有する。クーポンファイル出力部は、クーポンファイルの出力のために適用されるピアツーピア無線通信規格のプロトコルに適合するようクーポンファイルの符号化などを行い、シェアのために出力する。
【0028】
上記の各構成を備える端末装置は、少なくともピアツーピア無線通信を含む近距離無線通信を行い得る構成を備えていれば良く、例えば、携帯電話やPHS(パーソナル・ハンディフォン・システム)、高機能型携帯電話(いわゆるスマートフォン)、ノートパソコン、タブレット型パソコンなどが挙げられる。
【0030】
図5、上記機能的な各構成要件をハードウェアとして実現した際の、端末装置の構成の一例を表す概略図である。この図を利用して端末装置に係るそれぞれのハードウェア構成の働きについて説明する。
【0031】
この図にあるように、端末装置は、各種演算処理を実行するためのCPU0501と、主メモリ0502と、フラッシュメモリ0503と、通信回路0504とを備える。不揮発性メモリであるフラッシュメモリには各種プログラムが格納されており、CPUはこれら各種プログラムを主メモリに展開したうえで実行する。前記の各ハードウェア構成はシステムバス0505などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0032】
まず、CPUは、クーポンファイル取得プログラムを実行して、取得したクーポンファイルをフラッシュメモリに格納する。そして、シェアクーポンファイル生成プログラムを実行し、格納されているクーポンファイルのシェア履歴情報を読み出し、主メモリの所定のアドレスに格納する。さらに、第一命令プログラムを実行し、フラッシュメモリに保持されるユーザIDを読み出し、主メモリの所定のアドレスに格納する。そして、前記読み出したユーザIDをシェア履歴情報とともにシェア履歴情報格納部に格納してシェアクーポンファイルを生成する処理を実行する。そして、出力プログラムを実行し通信回路を介して他端末装置との通信確立の命令をトリガとして、生成したシェアクーポンファイルを他端末装置へ出力する処理を実行する。
<処理の流れ>
【0033】
図6は、本実施形態の端末装置における処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、上記のような計算機の各ハードウェア構成によって実行されるステップであっても良いし、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
【0034】
図示するように、まず、ピアツーピア無線通信を含む近距離無線通信を介してシェア可能なクーポンファイルを取得する(クーポンファイル取得ステップ:S0601)。そして、フラッシュメモリなどに保持されているユーザIDを、取得したクーポンファイルのシェア履歴情報格納部に格納するようクーポンファイルを生成する(クーポンファイル生成ステップ:S0602)。そして、生成されたクーポンファイルをピアツーピア無線通信によってシェアのために出力する(クーポンファイル出力ステップ:S0603)。なお、クーポン生成ステップは、ピアツーピア無線通信規格に適合するようクーポンファイルを生成するステップとクーポンファイルのシェア履歴情報格納部に保持されているユーザIDを格納するステップとを個別のステップとして行ってもよく、そのような処理を行うに当たって、それぞれのステップの先後は適宜定め得る。
<効果>
【0035】
本実施形態の端末装置により、クーポン情報とシェア履歴情報とが格納されたクーポンファイルに、これを取得したユーザのユーザIDを格納して他の端末装置へ出力することができ、例えば、取得したクーポンファイルのシェア履歴情報を見ることでそのクーポンの利用意欲が喚起され得る。
<実施形態2>
<概要>
【0036】
本実施形態の端末装置は、実施形態1における端末装置を基本とし、さらに、クーポンの使用履歴をクーポンファイルに格納し得るよう構成したものである。これにより取得したクーポンがどのように利用されてきたかが分かり、クーポンの利用意欲を喚起し得る。
<機能的構成>
【0037】
図7は、本実施形態の端末装置の機能ブロックの一例を示すブロック図である。
図7に示すように、本実施形態の端末装置0700は、クーポンファイル取得部0701と、クーポンファイル生成部0702と、ユーザID保持部0703と、第一命令部0704と、クーポンファイル出力部0705と、を有し、さらに、クーポン使用部0706と、自己使用履歴情報格納部0707と、自己使用履歴情報記録部0708と、第二命令部0709と、を有する。上記構成のうち、実施形態1において既に説明を行った各構成についての説明は省略する。
【0038】
本実施形態において、クーポンファイルは、さらに使用履歴情報格納部を含む。使用履歴情報とは、クーポンがどのように使用されたかを示す情報である。例えば、「ワンドリンクサービス」といった特典が得られるクーポンの場合、そのクーポンが使用された日時や店舗等、サービスされたドリンク名などの情報である。このような使用履歴情報は使用したユーザIDと紐づけられて格納されることが好ましい。
【0039】
クーポン使用部0706は、取得したクーポンファイルのクーポン情報に基づいてクーポンを使用するための機能を果たす。例えば、店舗等に設けられる近距離無線通信を介したリーダライターに端末装置をかざすことにより、「ワンドリンクサービス」といったクーポンを保持していることを示すといった具合である。また、端末装置がディスプレイなどを備える場合には、クーポンを表示することで保持していることを示してもよい。
【0040】
自己使用履歴情報格納部0707は、クーポン使用部でのクーポンの自己使用履歴情報を格納する機能を有する。例えば、ユーザがクーポンを使用した日時や店舗等、使用態様(5品¥8,200を10%割引で購入)などの情報を、フラッシュメモリなどの記憶装置に格納する。
【0041】
自己使用履歴情報記録部0708は、クーポン使用部でのクーポンの自己使用に応じて前記自己使用履歴情報格納部に自己使用履歴情報を記録する機能を有する。例えば、上記のユーザが、さらにクーポンを使用して3品¥2,850を10%割引で購入した場合、係る使用態様が自己使用履歴情報格納部に格納される。
【0042】
図8は、自己使用履歴情報格納部に格納される自己使用履歴情報の一例を示す概略図である。図示するように、「2013年5月11日」の使用履歴情報と「2013年5月18日」の使用履歴情報とが格納されている。すなわち、クーポンを使用するたびに使用履歴情報を記録することで、自己使用履歴情報格納部に自己使用履歴情報が蓄積されていく。また、自己使用履歴情報として、使用したときの画像や使用した感想などの情報を格納してもよく、さらに、そのような画像や感想を記載したブログやSNSアプリケーションへのリンク情報などを格納するように構成してもよい。このように実際に使用した画像や感想などに他のユーザが接することで、シェアした他ユーザのクーポン使用意欲が喚起され得る。
【0043】
第二命令部0709は、シェアクーポンファイル生成部がクーポンファイルを生成する際に格納されている自己使用履歴情報を当該クーポンファイル中の使用履歴情報格納部に記録するようシェアクーポンファイル生成部に命令する機能を有する。第二命令部の命令によって、例えば、
図8に示したような自己使用履歴情報がクーポンファイル中の使用履歴情報格納部に記録されたクーポンファイルがシェアクーポンファイル生成部により生成される。このように、クーポンファイルをシェアしたユーザの使用履歴情報が当該クーポンファイルに蓄積されていく。
【0044】
クーポン使用部は、さらに、自己使用履歴情報に応じてクーポンの使用内容を変更する使用内容変更手段を有してもよい。例えば、クーポン情報に予め設定された使用回数や使用による支払額に自己使用履歴が達した場合に、それまで設定されていた割引率が上昇したり、新たな特典が付加されたりするように使用内容が変更される。これにより自身によるクーポンの使用意欲がさらに喚起され得る。
【0045】
また、クーポン使用部は、クーポンファイルをシェアしたユーザ数をカウントしておき、そのカウント値が所定の値に達した場合に、新たな特典が得られるように使用内容が変更する手段を有してもよい。これにより、多くの他ユーザへのシェア意欲が喚起され、クーポンファイルの拡散に資する。
【0046】
また、端末装置は、クーポン使用部にて使用したクーポンファイルについてクーポン情報、シェア履歴情報、自己使用履歴情報などとともに保持する手段を有していてもよい。クーポンファイルは取得して使用することでその主たる役目を終えてしまう。しかしながら、クーポンファイルに付随する上記の各情報には、ともにシェアした友人や著名人などについての情報や、使用した時の状況や感想などといった様々な情報が含まれている。そのような情報を含めてクーポンファイルごとに保持するように構成することで、クーポンフィルにまつわるアーカイブとしての機能を果たし得る。また、ともにシェアしたクーポンの多い他ユーザや反対に少ない他ユーザが判別でき、他ユーザの趣味や好みを把握したりすることができ、コミュニケーションツールとしての機能も果たし得る。
<ハードウェア構成>
【0047】
本実施形態の端末装置は、実施形態1で説明したハードウェア構成に準じて実現することができ、とくに、クーポンファイルの生成については、第二命令プログラムを実行し、フラッシュメモリに格納されている自己使用履歴情報を読出し、読出された自己使用履歴情報をクーポンファイルの使用履歴情報格納部に書込む処理を行う。
<処理の流れ>
【0048】
本実施形態の端末装置の処理の流れは、クーポンの自己使用が生じた際に自己使用履歴情報を自己使用履歴情報格納部に格納するステップを行ったり、また、クーポンファイルを生成する際に、自己使用履歴情報格納部に格納されている自己使用履歴情報をクーポンファイル中の使用履歴情報格納部に記録するステップが実行されることの他は、実施形態1の端末装置における処理の流れと同様である。
<効果>
【0049】
本実施形態の端末装置により、取得したクーポンファイルの自己使用履歴情報が当該クーポンファイルの使用履歴情報格納部に格納されることで、シェアして使用したユーザの使用履歴情報がクーポンファイルに蓄積されていく。
<実施形態3>
<概要>
【0050】
本実施形態の端末装置は、実施形態1又は2を基本とし、端末装置のクーポンファイル出力部から出力されたクーポンファイルについて、シェアされた先でのクーポンの使用履歴情報を格納し、格納した使用履歴情報を表示し得るよう構成される。
<機能的構成>
【0051】
図9は、本実施形態の端末装置の機能ブロックの一例を示すブロック図である。
図9に示すように、本実施形態の端末装置0900は、クーポンファイル取得部0901と、クーポンファイル生成部0902と、ユーザID保持部0903と、第一命令部0904と、クーポンファイル出力部0905と、を有し、さらに、第一他ユーザ使用履歴情報格納部0906と、第一他ユーザ使用履歴情報表示部0907と、を有する。なお、実施形態2においてとくに説明したクーポン使用部などについての図示は省略した。上記構成のうち、実施形態1において既に説明を行った各構成についての説明は省略する。
【0052】
第一他ユーザ使用履歴情報格納部0906は、クーポンファイル出力部から出力されたクーポンファイルの他ユーザの使用履歴である第一他ユーザ使用履歴情報を格納する機能を有する。第一他ユーザ使用履歴情報を格納するに当たり、まず、第一他ユーザ使用履歴情報を取得する必要がある。そのための構成としては、例えば、クーポンファイル出力部から出力するクーポンファイルの使用履歴情報格納部に格納される自己使用履歴情報に電子メールアドレスなどを書き込んでおくとともに、他ユーザが当該クーポンを使用したことをトリガとしてそのクーポン使用履歴情報を前記電子メールアドレスに送信させるプログラムを記録させておく構成が考えられる。また、クーポンファイルの使用履歴を集約するためのサーバ装置等へ他ユーザの使用履歴情報の取得を要求し、その要求に応じて当該サーバ装置から他ユーザの使用履歴情報を取得し得るよう構成してもよい。なお、第一他ユーザ使用履歴情報として、クーポンファイルを出力した他ユーザだけでなく、その他ユーザがさらに他のユーザへクーポンファイルを出力した場合のその他ユーザの使用履歴情報をも含むように構成してもよい。第一他ユーザ使用履歴情報格納部は、上記のように取得した第一他ユーザ使用履歴情報をフラッシュメモリなどの記憶装置に格納する。
【0053】
第一他ユーザ使用履歴情報表示部0907は、格納された第一他ユーザ使用履歴情報を表示する機能を有する。第一他ユーザ使用履歴情報に、クーポン使用に関連する情報(使用したときの画像や感想、使用場所を示す地図情報など)が付随している場合には、それらの情報も併せて表示してもよい。
【0054】
また、使用内容変更手段を有するクーポン使用部を備える場合には、取得した第一他ユーザ使用履歴情報に応じてクーポンの使用内容が変更するよう構成してもよい。例えば、他ユーザのクーポン使用が所定の回数や金額に到達したことに応じて特典の内容が向上したり新たな特典が付加されたりといった具合である。また、自身で使用し得る有効期限が切れてしまっている場合、第一他ユーザ使用履歴情報を取得したことをトリガとして、改めて所定期間クーポンが有効となるように内容変更し得るようにしてもよい。
<ハードウェア構成>
【0055】
本実施形態の端末装置は、第一他ユーザ使用履歴情報格納部及び第一他ユーザ使用履歴情報表示部の他の機能的構成については、実施形態1又は2のハードウェア構成に準じて実現される。そして、第一他ユーザ使用履歴情報格納部については、通信回路を介した電子メールを受信し、CPUがフラッシュメモリに格納されている第一他ユーザ使用履歴情報格納プログラムを実行し、受信した電子メールから第一他ユーザ使用履歴情報を読出し、さらに、読出した第一他ユーザ使用履歴情報をフラッシュメモリに格納する。そして、CPUは第一他ユーザ使用履歴情報表示プログラムを実行し、格納されている第一他ユーザ使用履歴情報を読出し、ディスプレイなどの表示デバイスに出力する。
<処理の流れ>
【0056】
本実施形態の端末装置の処理の流れは、第一他ユーザ使用履歴情報を格納するステップと格納した第一他ユーザ使用履歴情報を表示するステップとを含むことの他は、実施形態1又は2における端末装置の処理の流れと同様である。
<効果>
【0057】
本実施形態の端末装置により、出力したクーポンファイルが他のユーザによりどのように使用されたかが分かり、自身のクーポン使用意欲のみならず、クーポンをシェアのために出力する意欲も喚起され得る。これにより、クーポンファイルの使用と頒布とが促され得る。
<実施形態4>
<概要>
【0058】
本実施形態の端末装置は、実施形態1から3のいずれかを基本とし、他の端末装置からピアツーピア無線通信を介して取得したり、近距離無線通信のICタグ付きポスターなどから取得したクーポンファイルに含まれる他のユーザの使用履歴情報を格納し、その使用履歴情報を表示し得る端末装置である。
<機能的構成>
【0059】
図10は、本実施形態の端末装置の機能ブロックの一例を示すブロック図である。
図10に示すように、本実施形態の端末装置1000は、クーポンファイル取得部1001と、クーポンファイル生成部1002と、ユーザID保持部1003と、第一命令部1004と、クーポンファイル出力部1005と、を有し、さらに、第二他ユーザ使用履歴情報格納部1006と、第二他ユーザ使用履歴情報表示部1007と、を有する。実施形態2及び3においてとくに説明した構成については図示を省略した。また、上記構成のうち、実施形態1から3において既に説明を行った各構成についての説明は省略する。
【0060】
第二他ユーザ使用履歴情報格納部1006は、クーポンファイル取得部にて取得したクーポンファイルの他ユーザの使用履歴である第二他ユーザ使用履歴情報を格納する機能を有する。クーポンファイル取得部にて取得したクーポンファイルとは、クーポンファイル出力部を有する端末装置からピアツーピア無線通信によって出力されたクーポンファイルや、近距離無線通信のICタグ付きポスターなどのように近距離無線通信によるリーダライターなどから取得したクーポンファイルのことである。
【0061】
第二他ユーザ使用履歴情報は、出力元の端末装置のユーザのクーポン使用履歴情報の他、当該クーポンファイルに出力元の端末装置のユーザ以外のユーザの使用履歴情報が含まれている場合には、それらのユーザの使用履歴情報をも含むものであってよい。また、第二他ユーザ使用履歴情報は、出力元の端末装置のユーザのユーザIDなどとクーポン使用履歴情報とが紐づけられていることが好ましい。出力元の端末装置のユーザ以外のユーザの使用履歴情報についても同様である。
【0062】
また、近距離無線通信のICタグ付きポスターなどのように近距離無線通信によるリーダライターなどからクーポンファイルを取得する場合に、当該クーポンファイルにすでにシェアしている他ユーザの使用履歴情報が格納されている場合がある。このように、他のユーザの端末装置を直接的に介さない場合であっても、取得したクーポンファイルに他のユーザの使用履歴情報が格納されている場合、そのような使用履歴情報をも第二他ユーザ使用履歴情報として格納する。
【0063】
第二他ユーザ使用履歴情報表示部1007は、格納された第二他ユーザ使用履歴情報を表示する機能を有する。第二他ユーザ使用履歴情報が表示されることにより、当該情報に触れたユーザのそのクーポンに対する使用意欲が喚起され得る。なお、第二他ユーザ使用履歴情報を表示するにあたり、ユーザのリクエストにより当該クーポンを使用できる店舗等の情報や当該店舗へのアクセス案内なども併せて表示されるように構成してもよい。
【0064】
本実施形態の端末装置が使用内容変更手段をも有する場合、使用内容変更手段は、実施形態2で説明したように自己使用履歴情報にのみ応じてクーポンの使用内容が変更するだけでなく、自己使用履歴情報、第一他ユーザ使用履歴情報および第二他ユーザ使用履歴情報の少なくともいずれか一に応じてクーポンの使用内容を変更するように構成してもよい。このように構成することで、クーポンをシェアするユーザ同士でクーポンの使用意欲を互いに喚起し合える。
<ハードウェア構成>
【0065】
本実施形態の端末装置は、実施形態1から3で説明したハードウェア構成に準じて、ディスプレイなどを構成に加え、フラッシュメモリに格納される第二他ユーザ使用履歴情報格納プログラム及び第二他ユーザ使用履歴情報表示プログラムを実行することなどにより実現することができる。よって、ここでの説明は省略する。
<処理の流れ>
【0066】
本実施形態の端末装置の処理の流れは、第二他ユーザ使用履歴情報を格納するステップと格納した第二他ユーザ使用履歴情報を表示するステップを含むことの他は、実施形態1から3のいずれかにおける端末装置の処理の流れと同様である。
<効果>
【0067】
本実施形態の端末装置により、クーポンファイルに含まれる他のユーザの使用履歴情報が表示され、この情報がユーザの目に触れることで当該ユーザがクーポンを使用する意欲が喚起され得る。
<実施形態5>
<概要>
【0068】
本実施形態は、端末装置に対してクーポンファイルを出力するクーポンサーバ装置、クーポンファイルを使用させるクーポン使用装置、クーポンファイルの使用履歴情報の蓄積や出力をするクーポン使用履歴サーバ装置、及び、それらの装置と端末装置とからなるクーポンシェアシステムなどに関する。
<構成>
【0069】
図11は、クーポンサーバ装置の機能ブロックの一例を示すブロック図である。図示するように、クーポンサーバ装置1100は、クーポンファイル出力要求サーバ受付部1101と、クーポンファイルサーバ出力部1102と、を有する。
【0070】
クーポンファイル出力要求サーバ受付部1101は、シェア可能なクーポンファイルの出力要求を端末装置から受付ける機能を有する。例えば、端末装置をかざすことで近距離無線通信を介して出力を受付ける。
図1に示したようにポスターなどの掲示物にICタグなどを設けて受付けたり、店舗等に設置されるリーダライターに端末装置をかざすことなどにより受付けてもよい。
【0071】
クーポンファイルサーバ出力部1102は、受付けたクーポンファイル出力要求に応じて端末装置に対してクーポンファイルを出力する機能を有する。クーポンファイルの出力についても、出力要求の受付と同様に近距離無線通信などを介して行う。端末装置からの出力要求に応じてクーポンファイルの出力を行うので、ユーザは、例えば、端末装置をかざすという一の動作において要求したクーポンファイルを取得することができ便宜である。
【0072】
図12は、クーポンサーバ装置をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す概略図である。この図にあるように、クーポンサーバ装置は、各種演算処理を実行するためのCPU1201と、主メモリ1202と、HDD1203と、通信回路1204とを備える。HDDには各種プログラムが格納されており、CPUはこれら各種プログラムを主メモリに展開したうえで実行する。前記の各ハードウェア構成はシステムバス1205などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0073】
まず、CPUは、出力要求受付プログラムを実行して、端末装置からの出力要求を受付けて、端末装置のIDやユーザIDを所定のアドレスに格納する。そして、出力プログラムを実行し、要求されているクーポンデータをHDDから読出し、端末装置へ出力する。
【0074】
また、クーポンサーバ装置の処理の流れとしては、
図13に示すように、まず、シェア可能なクーポンファイルの出力要求を携帯端末から受付ける(S1301)。そして、受付けたクーポンファイル出力要求に応じて端末装置にクーポンファイルを出力する(S1302)。
【0075】
図14は、クーポン使用装置の機能ブロックの一例を示すブロック図である。図示するように、クーポン使用装置1400は、クーポンファイル受信部1401と、有効性判断部1402と、使用履歴情報出力部1403と、を有する。
【0076】
クーポンファイル受信部1401は、シェア可能なクーポンファイルの使用をさせるためにシェア可能なクーポンファイルを端末装置から受信する機能を有する。クーポンファイルの受信は、近距離無線通信などを介して行う。
【0077】
有効性判断部1402は、クーポンファイルの有効性を判断する機能を有する。クーポンファイルの有効性の判断は、例えば、有効期限内であるか否かや、ユーザがクーポンの使用権限を有するか否かなどの判断を行う。このような判断を、上述のクーポンサーバ装置との通信を介して行ってもよい。
【0078】
使用履歴情報出力部1403は、ユーザIDを取得してクーポンファイルの使用履歴情報と関連付けて出力する機能を有する。出力先は、使用した端末装置であってもよいし、上述のクーポンサーバ装置であってもよい。
【0079】
図15は、クーポン使用装置をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す概略図である。この図にあるように、クーポン使用装置は、各種演算処理を実行するためのCPU1501と、主メモリ1502と、HDD1503と、通信回路1504とを備える。HDDには各種プログラムが格納されており、CPUはこれら各種プログラムを主メモリに展開したうえで実行する。前記の各ハードウェア構成はシステムバス1505などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0080】
まず、CPUは、有効性判断プログラムを実行して、ユーザIDの読出しや認証データの読出しを実行し、受信したクーポンファイルの有効性を判断する処理を実行する。また、必要に応じて通信回路を介してクーポンサーバ装置などの他の装置に対して、有効性を判断するための情報の送受信を行う。そして、ユーザIDと関連付けた使用履歴情報を出力する処理を行う。
【0081】
また、クーポン使用装置の処理の流れとしては、
図16に示すように、まず、シェア可能なクーポンファイルの使用をさせるためにシェア可能なクーポンファイルを端末装置から受信する(S1601)。そして、受信したクーポンファイルの有効性を判断する(S1602)。そして、ユーザIDを取得してクーポンファイルの使用履歴情報と関連付けて出力する(S1603)。
【0082】
図17は、クーポン使用履歴サーバ装置の機能ブロックの一例を示すブロック図である。図示するように、クーポン使用履歴サーバ装置1700は、使用履歴情報サーバ取得部1701と、使用履歴情報サーバ蓄積部1702と、使用履歴情報サーバ出力部1703と、を有する。
【0083】
使用履歴情報サーバ取得部1701は、クーポンファイルの使用履歴情報を前記ユーザIDと関連付けて取得する機能を有する。使用履歴情報の取得は、端末装置から取得してもよいし、クーポン使用装置から取得してもよい。取得した使用履歴情報に使用したときの画像や使用した感想などの情報や、そのような画像や感想を記載したブログやSNSアプリケーションへのリンク情報などが付随している場合には、それらの情報についてもユーザIDと関連付けて取得する。
【0084】
使用履歴情報サーバ蓄積部1702は、取得したクーポンファイルの使用履歴情報を蓄積する機能を有する。クーポンファイルの使用履歴情報に上記のような付随的な情報の追加や変更が生じ、それらを使用履歴サーバ取得部が取得した場合には、それらについても随時蓄積し、あるいは更新するなどをしてもよい。
【0085】
使用履歴情報サーバ出力部1703は、クーポンファイルの使用履歴情報を出力する機能を有する。例えば、端末装置からクーポンファイルの使用履歴情報の取得要求などを受信した場合に、要求に応じて所定の使用履歴情報を出力する。また、クーポンサーバ装置からの出力要求に応じて出力してもよい。なお、出力要求に対してその権限の有無などの有効性判断を行うための手段を備えるように構成してもよい。
【0086】
図18は、クーポン使用履歴サーバ装置をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す概略図である。この図にあるように、クーポン使用履歴サーバ装置は、各種演算処理を実行するためのCPU1801と、主メモリ1802と、HDD1803と、通信回路1804とを備える。HDDには各種プログラムが格納されており、CPUはこれら各種プログラムを主メモリに展開したうえで実行する。前記の各ハードウェア構成はシステムバス1805などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0087】
まず、CPUは、使用履歴情報取得プログラムを実行して、端末装置やクーポン使用装置などから受信して使用履歴情報をそのユーザIDと関連付けて取得する。そして、使用履歴情報格納プログラムを実行して、使用履歴情報をHDDの所定のアドレスに格納する処理を実行する。そして、端末装置やクーポンサーバ装置などからの出力要求をトリガとして、使用履歴情報出力プログラムを実行し、要求されている使用履歴情報をHDDから読出し、端末装置などの出力要求元へ出力する。
【0088】
また、クーポン使用履歴サーバ装置の処理の流れとしては、
図19に示すように、まず、クーポンファイルの使用履歴情報をユーザIDと関連付けて取得する(S1901)。そして、取得したクーポンファイルの使用履歴情報を蓄積する(S1902)。そして、端末装置やクーポンサーバ装置などからの出力要求に応じてクーポンファイルの使用履歴情報を出力する(S1903)。
<効果>
【0089】
本実施形態の各装置の少なくとも一つ以上の装置と、端末装置とからなるクーポンシェアシステムにより、ユーザにおけるクーポンの使用意欲を喚起するとともに、広告主における広告及び販促効果などを向上させ得る。