特許第5877905号(P5877905)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5877905生体情報処理システム、生体情報測定装置、制御装置、それらの制御方法、および記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5877905
(24)【登録日】2016年2月5日
(45)【発行日】2016年3月8日
(54)【発明の名称】生体情報処理システム、生体情報測定装置、制御装置、それらの制御方法、および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/00 20060101AFI20160223BHJP
   G06Q 50/24 20120101ALI20160223BHJP
   G04R 20/26 20130101ALI20160223BHJP
   G04G 5/00 20130101ALI20160223BHJP
【FI】
   A61B5/00 G
   G06Q50/24 100
   G04R20/26
   G04G5/00 J
【請求項の数】14
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-537822(P2014-537822)
(86)(22)【出願日】2012年9月25日
(86)【国際出願番号】JP2012006083
(87)【国際公開番号】WO2014049633
(87)【国際公開日】20140403
【審査請求日】2015年2月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000109543
【氏名又は名称】テルモ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(72)【発明者】
【氏名】新谷 徹
【審査官】 伊藤 幸仙
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−183082(JP,A)
【文献】 特開2008−188379(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00
G04G 5/00
G01D 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検者の生体情報を測定する生体情報測定装置と、前記生体情報を管理する制御装置とを備える生体情報処理システムであって、
前記生体情報測定装置は、
前記生体情報と、前記生体情報が測定された日時を示す測定日時情報と、前記測定日時が時計合わせ前の仮日時であるか否かを示すフラグ情報とを関連付けて、測定データとして記憶する記憶手段と、
前記測定データと、前記生体情報測定装置が有する測定側時計情報とを前記制御装置へ送信するデータ送信手段とを備え、
前記制御装置は、
前記生体情報測定装置から受信した前記測定データが含む前記フラグ情報を解析する解析手段と、
前記解析手段により前記測定日時が仮日時であると解析された場合、前記測定側時計情報と前記制御装置が有する制御側時計情報との時間差に基づいて、前記測定日時情報を補正するデータ補正手段と、
前記データ補正手段により補正された補正測定日時情報と前記生体情報とを関連付けて補正測定データとして記録する記録手段と、
を備えることを特徴とする生体情報処理システム。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記制御側時計情報を前記生体情報測定装置へ送信する時計情報送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の生体情報処理システム。
【請求項3】
前記時計情報送信手段は、前記解析手段により前記測定日時が仮日時であると解析された場合に、前記制御側時計情報を前記生体情報測定装置へ送信することを特徴とする請求項2に記載の生体情報処理システム。
【請求項4】
前記生体情報測定装置は、
前記データ送信手段により前記測定データと前記測定側時計情報とが前記制御装置へ送信された場合、前記記憶手段に記憶されている前記測定データを消去するデータ消去手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の生体情報処理システム。
【請求項5】
前記生体情報測定装置は、
前記測定日時が仮日時である場合、前記制御装置から受信した前記制御側時計情報と、前記測定側時計情報との時間差に基づいて、前記測定日時情報を補正する第2のデータ補正手段をさらに備え、
前記記憶手段は、前記第2のデータ補正手段により補正された補正測定日時情報と前記生体情報とを関連付けて補正測定データとして記憶し直すことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の生体情報処理システム。
【請求項6】
前記生体情報測定装置は、
当該生体情報測定装置の電源交換を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記電源交換が検出された場合、前記電源交換の後に測定された前記生体情報について測定日時が仮日時であることを示すフラグ情報を設定するフラグ設定手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の生体情報処理システム。
【請求項7】
前記生体情報測定装置は、
前記制御装置から受信した前記制御側時計情報に基づいて、前記測定側時計を補正する時計補正手段をさらに備え、
前記フラグ設定手段は、前記時計補正手段により前記測定側時計が補正された場合、前記測定側時計の補正後に測定された前記生体情報の前記測定日時情報が仮日時ではないことを示すフラグ情報を設定することを特徴とする請求項6に記載の生体情報処理システム。
【請求項8】
被検者の生体情報を測定する生体情報測定装置であって、
前記生体情報と、前記生体情報が測定された日時を示す測定日時情報と、前記測定日時が仮日時であるか否かを示すフラグ情報とを関連付けて、測定データとして記憶する記憶手段と、
前記測定データと、前記生体情報測定装置が有する測定側時計情報とを制御装置へ送信するデータ送信手段と、
を備えることを特徴とする生体情報測定装置。
【請求項9】
生体情報測定装置により測定された被検者の生体情報を管理する制御装置であって、
前記生体情報と、前記生体情報が測定された日時を示す測定日時情報と、前記測定日時情が仮日時であるか否かを示すフラグ情報とが関連付けられた測定データと、前記生体情報測定装置が有する測定側時計情報とを、前記生体情報測定装置から受信する受信手段と、
前記測定データが含む前記フラグ情報を解析する解析手段と、
前記解析手段により前記測定日時が仮日時であると解析された場合、前記測定側時計情報と前記制御装置が有する制御側時計情報との時間差に基づいて、前記測定日時情報を補正するデータ補正手段と、
前記データ補正手段により補正された補正測定日時情報と前記生体情報とを関連付けて補正測定データとして記録する記録手段と、
を備えることを特徴とする制御装置。
【請求項10】
被検者の生体情報を測定する生体情報測定装置と、前記生体情報を管理する制御装置とを備える生体情報処理システムの制御方法であって、
前記生体情報測定装置の記憶手段が、前記生体情報と、前記生体情報が測定された日時を示す測定日時情報と、前記測定日時が時計合わせ前の仮日時であるか否かを示すフラグ情報とを関連付けて、測定データとして記憶する記憶工程と、
前記生体情報測定装置のデータ送信手段が、前記測定データと、前記生体情報測定装置が有する測定側時計情報とを前記制御装置へ送信するデータ送信工程と、
前記制御装置の解析手段が、前記生体情報測定装置から受信した前記測定データが含む前記フラグ情報を解析する解析工程と、
前記生体情報測定装置のデータ補正手段が、前記解析工程により前記測定日時が仮日時であると解析された場合、前記測定側時計情報と前記制御装置が有する制御側時計情報との時間差に基づいて、前記測定日時情報を補正するデータ補正工程と、
前記生体情報測定装置の記録手段が、前記データ補正工程により補正された補正測定日時情報と前記生体情報とを関連付けて補正測定データとして記録する記録工程と、
を備えることを特徴とする生体情報処理システムの制御方法。
【請求項11】
記憶手段と、データ送信手段と備えており、被検者の生体情報を測定する生体情報測定装置の制御方法であって、
前記記憶手段が、前記生体情報と、前記生体情報が測定された日時を示す測定日時情報と、前記測定日時が時計合わせ前の仮日時であるか否かを示すフラグ情報とを関連付けて、測定データとして記憶する記憶工程と、
前記データ送信手段が、前記測定データと、前記生体情報測定装置が有する測定側時計情報とを制御装置へ送信するデータ送信工程と、
を備えることを特徴とする生体情報測定装置の制御方法。
【請求項12】
受信手段と、解析手段と、データ補正手段と、記録手段とを備えており、生体情報測定装置により測定された被検者の生体情報を管理する制御装置の制御方法であって、
前記受信手段が、前記生体情報と、前記生体情報が測定された日時を示す測定日時情報と、前記測定日時が時計合わせ前の仮日時であるか否かを示すフラグ情報とが関連付けられた測定データと、前記生体情報測定装置が有する測定側時計情報とを、前記生体情報測定装置から受信する受信工程と、
前記解析手段が、前記測定データが含む前記フラグ情報を解析する解析工程と、
前記データ補正手段が、前記解析工程により前記測定日時が仮日時であると解析された場合、前記測定側時計情報と前記制御装置が有する制御側時計情報との時間差に基づいて、前記測定日時情報を補正するデータ補正工程と、
前記記録手段が、前記データ補正工程により補正された補正測定日時情報と前記生体情報とを関連付けて補正測定データとして記録する記録工程と、
を備えることを特徴とする制御装置の制御方法。
【請求項13】
請求項11に記載の生体情報測定装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムが格納された記憶媒体。
【請求項14】
請求項12に記載の制御装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムが格納された記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報処理システム、生体情報測定装置、制御装置、それらの制御方法、および記憶媒体に関し、特に、生体情報測定装置により測定された生体情報を制御装置が取得して記憶する生体情報処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年医療の現場では、パルスオキシメータ、体温計、血糖計、活動量計等の生体情報測定装置を用いて被検者の生体情報を測定し、その測定結果をパーソナル・コンピュータ等の制御装置が取得し、被検者の生体情報を管理することが行われている。ここでパルスオキシメータとは、動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定する装置である(特許文献1参照)。
【0003】
これらの生体情報測定装置は、測定された生体情報と、測定日時とを関連付けて記憶しており、制御装置は、生体情報と併せて測定日時情報も取得し、被検者の生体情報を時系列的に管理する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−171139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、生体情報測定装置が保持する自身の時計情報は、生体情報測定装置が時計情報を設定する手段がない場合や、時計情報を維持する機能を持たない場合では、測定者が生体情報測定装置の電池交換等を行って再度電源をONにした場合などには、仮の日時情報が設定されるため、正しい時計情報との間で差異が生じてしまうことがある。
【0006】
よって、測定者が生体情報測定装置を用いて被検者の生体情報を測定した場合、測定された生体情報と、測定日時とが正しく関連付けて記憶されているとは限らないことになる。したがって、制御装置は、実際の測定日時とは異なる誤った測定日時と関連付けられた生体情報を取得してしまうことになり、被検者の生体情報を適切に管理することが困難であるという課題がある。
【0007】
上記の課題に鑑み、本発明は、被検者の生体情報を適切に管理することを可能にする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成する本発明に係る生体情報処理システムは、
被検者の生体情報を測定する生体情報測定装置と、前記生体情報を管理する制御装置とを備える生体情報処理システムであって、
前記生体情報測定装置は、
前記生体情報と、前記生体情報が測定された日時を示す測定日時情報と、前記測定日時が時計合わせ前の仮日時であるか否かを示すフラグ情報とを関連付けて、測定データとして記憶する記憶手段と、
前記測定データと、前記生体情報測定装置が有する測定側時計情報とを前記制御装置へ送信するデータ送信手段とを備え、
前記制御装置は、
前記生体情報測定装置から受信した前記測定データが含む前記フラグ情報を解析する解析手段と、
前記解析手段により前記測定日時が仮日時であると解析された場合、前記測定側時計情報と前記制御装置が有する制御側時計情報との時間差に基づいて、前記測定日時情報を補正するデータ補正手段と、
前記データ補正手段により補正された補正測定日時情報と前記生体情報とを関連付けて補正測定データとして記録する記録手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、被検者の生体情報を適切に管理することが可能になる。
【0010】
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付している。
【図面の簡単な説明】
【0011】
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施の形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
図1】第1実施形態に係る生体情報処理システム100の外観構成を示す図である。
図2】第1実施形態に係る制御装置110のハードウェア構成を示す図である。
図3】第1実施形態に係る制御装置110の機能ブロック図である。
図4】第1実施形態に係るパルスオキシメータ131の外観構成および使用態様を示す図である。
図5】第1実施形態に係る制御装置110のハードウェア構成を示す図である。
図6】第1実施形態に係るパルスオキシメータ131の機能ブロック図である。
図7A】第1実施形態に係る生体情報処理システム100が実施する処理の手順を示すシーケンス図である。
図7B】第1実施形態に係る生体情報処理システム100が実施する処理の手順を示すシーケンス図である。
図8】第1実施形態に係る測定データの構成例を示す図である。
図9A】第2実施形態に係る生体情報処理システム100が実施する処理の手順を示すシーケンス図である。
図9B】第2実施形態に係る生体情報処理システム100が実施する処理の手順を示すシーケンス図である。
図10A】第3実施形態に係る生体情報処理システム100が実施する処理の手順を示すシーケンス図である。
図10B】第3実施形態に係る生体情報処理システム100が実施する処理の手順を示すシーケンス図である。
図11A】第4実施形態に係る生体情報処理システム100が実施する処理の手順を示すシーケンス図である。
図11B】第4実施形態に係る生体情報処理システム100が実施する処理の手順を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0013】
[第1実施形態]
<1.生体情報処理システムの外観構成>
図1は、第1実施形態に係る生体情報処理システム100の外観構成を示す図である。図1において、生体情報処理システム100は、制御装置110と、近接通信部120と、生体情報測定装置130とを備えている。ここで生体情報測定装置130は、パルスオキシメータ131、体温計132、血糖計133、活動量計134など、被検者の生体情報を測定することができる任意の装置のうちの何れかである。
【0014】
制御装置110は、生体情報測定装置130の時計情報(測定側時計情報)や、生体情報測定装置130により測定された測定データを取得して解析する。そして、解析の結果、必要な場合には生体情報測定装置130の時計情報と、制御装置110自身の時計情報(制御側時計情報)との時間差に基づいて、測定データ(のうち生体情報測定装置130の時計情報に従って記憶された測定日時)を補正する。そして補正した測定データを記録する。
【0015】
近接通信部120は、近距離無線通信(NFC;Near Field Communication)を行う。NFCは、13.56MHzの周波数を利用する通信距離10cm程度の近距離無線通信技術である。
【0016】
生体情報測定装置130は、被検者の生体情報を測定し、測定した生体情報と、生体情報測定装置130の時計情報における測定日時とを関連付けて記憶する。パルスオキシメータ131の場合は被検者の動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定し、体温計132の場合は被検者の体温を測定し、血糖計133の場合は被検者の血糖値を測定し、活動量計134の場合は被検者の活動量を測定する。
【0017】
ユーザが生体情報測定装置130を近接通信部120へ近接させる、あるいは近接通信部120上に載置することによって、制御装置110と生体情報測定装置130との間でデータ通信が可能となり、各種情報をやり取りすることができる。
【0018】
なお、近接通信部120は制御装置110に含まれてもよく、制御装置110と生体情報測定装置130との間のデータ通信は近距離無線通信に限定されず、他の無線接続または有線接続により行ってもよい。
【0019】
<2.制御装置のハードウェア構成および機能ブロック構成>
次に、生体情報処理システム100を構成する制御装置110の構成について説明する。図2は、制御装置110のハードウェア構成を示す図である。制御装置110は、例えばパーソナル・コンピュータであり、制御メモリ(ROM)201と、中央演算処理装置(CPU)202と、メモリ(RAM)203と、外部記憶装置204と、入力装置205と、表示装置206と、近接通信部I/F部207とを備えている。各構成要素はバス208により接続されている。
【0020】
中央演算処理装置(CPU)202は、外部記憶装置204(記憶媒体)に格納されているプログラムをバス208を通じて読み出してメモリ(RAM)203へ取り込み、取り込んだプログラムを実行することによって、あるいは制御メモリ(ROM)201(記憶媒体)に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御装置110の動作を制御する。
【0021】
外部記憶装置204は、生体情報測定装置130から受信した測定データや、生体情報測定装置130の時計情報を記憶する。入力装置205は、例えばキーボードであり、制御装置110のユーザからの操作を受け付ける。表示装置206は、例えば液晶ディスプレイであり、各種情報を表示する。近接通信部I/F部207は、近接通信部120と接続されるインタフェースである。
【0022】
一方、図3は、制御装置110の機能ブロック図である。制御装置110は、制御部301と、測定データ解析部302と、測定データ補正部303と、データ記録部304と、時計情報送信部305と、データ消去部306とを備えている。
【0023】
制御部301は、接続された各構成要素の動作を制御する。測定データ解析部302は、生体情報測定装置130から近接無線通信によって受信した測定データを解析する。測定データには、生体情報測定装置130により測定された被検者の生体情報、当該生体情報に関する生体情報測定装置130の時計情報に基づく測定日時情報、当該測定日時が時計合わせ前の仮日時であるか否かを示すフラグ情報が含まれている。測定日時が仮日時である場合とは、例えば、生体情報測定装置130の電池交換が行われたことに起因して、生体情報測定装置130の時計情報が12:00などの仮の日時にリセットされてしまい、その後正しい時計情報へ修正されていないような場合である。すなわち、より具体的には、測定データ解析部302は測定データに含まれるフラグ情報を解析する。
【0024】
測定データ補正部303は、測定データ解析部302により測定日時が仮日時であると解析された場合に、生体情報測定装置130から近接無線通信によって受信した生体情報測定装置130の時計情報と、制御装置110の時計情報との時間差に基づいて、測定データに含まれる測定日時情報を正しい測定日時に補正する。データ記録部304は、測定データ補正部303により補正された補正測定日時情報と、測定データに含まれる生体情報とを関連付けて補正測定データとして記録する。
【0025】
これにより、生体情報測定装置130の時計情報がリセットされて正しい時計情報とずれていても、制御装置110が測定データに含まれる測定日時情報を補正するため、生体情報測定装置130の測定結果を適切に管理することが可能となる。
【0026】
また、時計情報送信部305は、制御装置110の時計情報を生体情報測定装置130へ近接無線通信によって送信する。生体情報測定装置130は、制御装置110から受信した制御装置110の時計情報に基づいて、生体情報測定装置130の時計情報を修正することができる。そしてデータ消去部306は、不要な測定データを消去する。
【0027】
<3.生体情報測定装置の外観構成および使用態様>
以下では、生体情報処理システム100を構成する生体情報測定装置130の一例として、図1に示したパルスオキシメータ131について説明する。図4は、パルスオキシメータ131の外観構成および使用態様を示す図である。
【0028】
パルスオキシメータとは、プローブを指先等に付けて、動脈血酸素飽和度(SpO2)や脈拍数を測定する医療機器である。動脈血酸素飽和度(SpO2)は、動脈血中のヘモグロビン(Hb)に酸素(O2)がどの程度結合しているかを示し、例えば安静時の酸素飽和度は93%以上で心肺機能が正常と判断することができる。プローブは発光部と受光部とを有しており、発光部は赤色光と赤外光を発し、指先等を透過または反射した光を受光部で検出する。血液中のヘモグロビンは酸素との結合の有無により赤色光と赤外光の吸光度の差異を解析することで、動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定することができる。また、検出したパルスにおいて拍動のある脈波成分より脈拍数を算出することができる。
【0029】
図4に示されるように、パルスオキシメータ131は、表示部400を有している。表示部400には、測定された動脈血酸素飽和度(SpO2)401、脈拍数402、測定結果から判定される被検者の健康状態を示す表示形態403、電池残量404が表示されている。被検者の手420の、例えば人差し指を挿入部410へ挿入した状態で、不図示の測定開始スイッチを押下することにより、動脈血酸素飽和度(SpO2)の測定を行う。被検者の手420の挿入を検出し、測定を開始するものもある。
【0030】
パルスオキシメータ131は、測定した動脈血酸素飽和度(SpO2)と、当該動脈血酸素飽和度(SpO2)に関するパルスオキシメータ131の時計情報に基づく測定日時情報と、当該測定日時が仮日時であるか否かを示すフラグ情報とを関連付けて記憶する。
【0031】
<4.生体情報測定装置のハードウェア構成および機能ブロック構成>
次に、生体情報測定装置130の一例として、パルスオキシメータ131の構成について説明する。図5は、制御装置110のハードウェア構成を示す図である。なお、既に説明した構成要素については同じ参照符号を付している。
【0032】
パルスオキシメータ131は、表示部400と、中央演算処理装置(CPU)500と、音声出力部501と、メモリ部502と、タイマ部503と、加速度センサ504と、操作部505と、近接通信部506と、電源部507とを備えている。
【0033】
中央演算処理装置(CPU)500は、メモリ部502に格納されているプログラムを読み出して実行することによって、パルスオキシメータ131の動作を制御する。音声出力部501は、操作部505を介して入力された指示を受け付けたことを示すビープ音を出力したり、所定の条件が成立した場合に、アラームを出力したりする。メモリ部502は、測定された動脈血酸素飽和度(SpO2)および脈拍数に関するデータ等を格納する。
【0034】
タイマ部503は、パルスオキシメータ131が保持する時計情報を出力する。加速度センサ504は、加速度を測定する。なお、加速度センサとしては、圧電抵抗型、静電容量型、熱検知型等、種々の方式が挙げられるが、いずれの方式であってもよい。加速度センサ504の測定結果に応じて、表示部400の表示方向を決定する。パルスオキシメータ131の傾きに応じて、表示部400に表示された文字・数字等をユーザが視認しやすい方向に表示する。
【0035】
操作部505は、例えば、測定開始スイッチや電源スイッチ、操作ボタン等によりユーザ操作を受け付ける。近接通信部506は、近接通信部120の間でデータ送信を行う。電源部507は、パルスオキシメータ131の各部に電力を供給する。
【0036】
一方、図6は、パルスオキシメータ131の機能ブロック図である。パルスオキシメータ131は、制御部600と、生体情報測定部601と、データ記憶部602と、データ送信部603と、検出部604と、データ消去部605と、測定データ補正部606(第2のデータ補正部)と、時計補正部607と、フラグ設定部608とを備えている。
【0037】
制御部600は、接続された各構成要素の動作を制御する。生体情報測定部601は、被検者の生体情報、すなわち動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定する。データ記憶部602は、測定された生体情報(動脈血酸素飽和度(SpO2))と、当該生体情報が測定された日時を示す測定日時情報と、当該測定日時が仮日時であるか否かを示すフラグ情報とを関連付けて、測定データとして記憶する。
【0038】
データ送信部603は、測定データと、パルスオキシメータ131の時計情報とを制御装置110へ近接無線通信により送信する。検出部604は、パルスオキシメータ131の時計情報がリセットされる電源交換イベントを検出する。
【0039】
データ消去部605は、データ送信部603により測定データと、パルスオキシメータ131の時計情報とを制御装置110へ送信した後、データ記憶部602の当該測定データを消去する。
【0040】
測定データ補正部606は、近接無線通信により制御装置110から受信した制御装置110の時計情報と、パルスオキシメータ131の時計情報との時間差に基づいて、測定データに含まれるパルスオキシメータ131の時計情報に基づく測定日時情報を補正する。その後、補正された測定データをデータ記憶部602に記憶する。
【0041】
時計補正部607は、近接無線通信により制御装置110から受信した制御装置110の時計情報に基づいて、パルスオキシメータ131の時計情報を修正する。
【0042】
フラグ設定部608は、検出部604により電源交換イベントが検出された場合、電源交換後に測定される生体情報(動脈血酸素飽和度(SpO2))に関して測定日時が仮日時であることを示すフラグ情報を設定する。また、パルスオキシメータ131の時計情報が正しい時刻に修正された場合には、修正後に測定される生体情報(動脈血酸素飽和度(SpO2))に関して測定日時が仮日時ではないことを示すフラグ情報を設定する。なお、パルスオキシメータ131の時計情報が正しい時刻に修正されたことは、例えば、制御装置110から近接無線通信により制御装置110の時計情報を受信し、当該時計情報に従って時計補正部607がパルスオキシメータ131の時計情報を修正したことにより判定できる。
【0043】
<5.生体情報処理システムにおける全体処理の流れ>
次に、図7Aおよび図7Bを参照して、第1実施形態に係る生体情報処理システム100が実施する処理の手順を説明する。以下では、生体情報測定装置130の一例としてのパルスオキシメータ131と、制御装置110との間で処理が実施されるものとして説明する。
【0044】
ステップS701において、パルスオキシメータ131の検出部604は、パルスオキシメータ131の時計情報がリセットされる電源交換イベントを検出する。
【0045】
ステップS702において、パルスオキシメータ131の生体情報測定部601は、被検者の生体情報、すなわち動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定を開始する。
【0046】
ステップS703において、パルスオキシメータ131の生体情報測定部601は、測定を終了する。なお本実施形態では、パルスオキシメータ131のフラグ設定部608は、パルスオキシメータ131の時計情報がリセットされているので、測定された生体情報に関して測定日時が仮の日時であることを示すフラグ情報を設定する。
【0047】
ステップS703において、パルスオキシメータ131のデータ記憶部602は、測定された生体情報(動脈血酸素飽和度(SpO2))と、当該生体情報が測定された日時を示す測定日時情報と、当該測定日時が仮日時であるか否かを示すフラグ情報とを関連付けて、測定データとして記憶する。
【0048】
その後、ユーザがパルスオキシメータ131を近接通信部120へ近接させることにより、あるいは近接通信部120上に載置することにより、パルスオキシメータ131と制御装置110との間でデータ通信が可能になる。
【0049】
ステップS705において、制御装置110の時計情報送信部305は、制御装置110の時計情報をパルスオキシメータ131へ近接無線通信によって送信する。
【0050】
ステップS706において、パルスオキシメータ131のデータ送信部603は、測定データと、パルスオキシメータ131の時計情報とを制御装置110へ近接無線通信により送信する。なお、ステップS705、S706の処理の順序は逆であってもよい。
【0051】
ステップS707において、制御装置110の測定データ解析部302は、受信した測定データに含まれるフラグ情報を解析し、測定日時が仮日時であるか否かを判定する。測定日時が仮日時であると判定された場合(S707;YES)、ステップS708へ進む。一方、測定日時が仮日時ではないと判定された場合(S707;NO)、ステップS709へ進む。
【0052】
なお、本実施形態では、ステップS701において電池交換が検出され、パルスオキシメータ131の時計情報がリセットされているので、ステップS708へ進むことになる。一方、ステップS701において電池交換が検出されていない場合、あるいは、制御装置110から正しい時計情報を受信してパルスオキシメータ131の時計情報が修正されている場合には、パルスオキシメータ131の時計情報は正しいと判定できるため、ステップS704において測定日時が仮日時ではないことを示すフラグ情報と関連付けられて測定データが記憶されている。そのような場合には、ステップS709へ進むことになる。
【0053】
ステップS708において、制御装置110の測定データ補正部303は、パルスオキシメータ131から近接無線通信によって受信したパルスオキシメータ131の時計情報と、制御装置110の時計情報との時間差に基づいて、測定データに含まれる測定日時情報を正しい測定日時に補正する。
【0054】
ステップS709において、制御装置110のデータ記録部304は、測定データ補正部303により補正された補正測定日時情報と、測定データに含まれる生体情報とを関連付けて補正測定データとして記録する。一方、データ記録部304は、ステップS707で測定日時が仮日時ではないと判定された場合には、ステップS706で受信した測定データに含まれる生体情報と、その測定日時情報とを記録する。
【0055】
また、ステップS710において、パルスオキシメータ131のデータ消去部605は、ステップS706でデータ送信部603が測定データを制御装置110へ近接無線通信により送信した後、当該測定データを消去する。
【0056】
ステップS711において、パルスオキシメータ131の時計補正部607は、ステップS706で近接無線通信により制御装置110から受信した制御装置110の時計情報に基づいて、パルスオキシメータ131の時計情報を修正する。なお、ステップS710、S711の処理の順序は逆であってもよい。以上で図7Aおよび図7Bの処理が終了する。
【0057】
ここで、図8は測定データの構成例を示す図である。測定データ801は、例えば図7Aおよび図7BのステップS701の電源交換前に測定されたデータである。一方、測定データ811は電源交換後に測定されたデータである。
【0058】
測定データ801は、生体情報測定装置130により測定された生体情報802と、生体情報測定装置130の時計情報に基づく測定日時情報803と、測定日時が仮日時ではないことを示すフラグ情報804とを含む。一方、測定データ811は、生体情報測定装置130により測定された生体情報812と、生体情報測定装置130の時計情報に基づく測定日時情報813と、測定日時が仮日時であることを示すフラグ情報814とを含む。
【0059】
図7AのステップS706で測定データが送信される際に、ステップS701の電源交換前に正しい日時で測定された測定データ801と、電源交換後に仮の日時で測定された測定データ811とが存在する場合、両方が制御装置110へ送信されることになる。その場合であっても、制御装置110はフラグ情報を解析することで、測定データ801についてはそのまま記録し、測定データ811については測定日時を補正した上で記録することができる。
【0060】
以上説明したように、本実施形態では、生体情報測定装置は、測定した被検者の生体情報と、当該生体情報に関する生体情報測定装置の時計情報に基づく測定日時情報と、当該測定日時が仮日時であるか否かを示すフラグ情報とを関連付けて測定データとして記憶する。そして、制御装置は、生体情報測定装置から受信した測定データに含まれるフラグ情報の解析結果に応じて、生体情報測定装置から受信した生体情報測定装置の時計情報に基づいて当該測定データの測定日時を正しい日時へ補正した上で記録する。
【0061】
したがって、本実施形態によれば、生体情報測定装置の時計情報がリセットされて正しい時計情報とずれていても、制御装置が測定データに含まれる測定日時情報を補正するため、生体情報測定装置の測定結果を適切に管理することが可能となる。
【0062】
また、生体情報測定装置は測定データを制御装置へ送信した後に測定データを消去するので、生体情報測定装置のメモリを有効活用できる。そして、生体情報測定装置は制御装置から受信した正しい時計情報に基づいて自身の時計情報を修正するので、以降の測定の結果得られた測定データは日時の補正が不要な適切なデータとなる。
【0063】
[第2実施形態]
図9Aおよび図9Bを参照して、第2実施形態に係る生体情報処理システム100が実施する処理の手順を説明する。以下では、第1実施形態と同様に、生体情報測定装置130の一例としてのパルスオキシメータ131と、制御装置110との間で処理が実施されるものとして説明する。第1実施形態と同一の構成要素については同一の参照符号を付している。また、第1実施形態で図7Aおよび図7Bを参照して説明した処理と同様の処理については説明を省略する。
【0064】
ステップS901−S905の各処理は、それぞれ図7AのステップS701−S704、およびS706の各処理と同様である。
【0065】
ステップS906の処理はステップS707の処理と同様である。
【0066】
ステップS907において、制御装置110の時計情報送信部305は、ステップS906で測定日時が仮日時であると判定された場合に、制御装置110の時計情報をパルスオキシメータ131へ近接無線通信によって送信する。
【0067】
以降のステップS908−S911の各処理は、それぞれ図7BのステップS708−S711の各処理の各処理と同様である。
【0068】
なお、ステップS905で生体情報測定装置130が複数の測定データを制御装置110へ送信する場合には、制御装置110は測定データの少なくとも1にかりフラグが立っている場合に、自身の時計情報を生体情報測定装置130へ送信すればよい。
【0069】
以上説明したように、本実施形態では、制御装置は、測定日時が仮日時である場合にのみ、生体情報測定装置の時計情報を修正するために自身の時計情報を送信する。そのため、生体情報測定装置の時計情報が正しい場合には時計情報の送信処理が不要になるので、データ通信に要する時間を短縮することができる。
【0070】
[第3実施形態]
図10Aおよび図10Bを参照して、第3実施形態に係る生体情報処理システム100が実施する処理の手順を説明する。以下では、第2実施形態と同様に、生体情報測定装置130の一例としてのパルスオキシメータ131と、制御装置110との間で処理が実施されるものとして説明する。第1実施形態と同一の構成要素については同一の参照符号を付している。また、第2実施形態で図9Aおよび図9Bを参照して説明した処理と同様の処理については説明を省略する。
【0071】
ステップS1001−S1009の各処理は、それぞれ図9Aおよび図9BのステップS901−S909の各処理と同様である。
【0072】
ステップS1010において、パルスオキシメータ131の測定データ補正部606は、ステップS1007で制御装置110から近接無線通信によって受信した制御装置110の時計情報と、パルスオキシメータ131の時計情報との時間差に基づいて、測定データに含まれる測定日時情報を正しい測定日時に補正する。
【0073】
ステップS1011において、パルスオキシメータ131のデータ記憶部602は、測定データ補正部606により補正された補正測定日時情報と、測定データに含まれる生体情報とを関連付けて補正測定データとして記憶する。
【0074】
ステップS1012の処理は、ステップS911の処理と同様である。
【0075】
以上説明したように、本実施形態では、制御装置は、測定日時が仮日時である場合にのみ、生体情報測定装置の時計情報を修正するために、自身の時計情報を送信する。そのため、生体情報測定装置の時計情報が正しい場合には時計情報の送信処理が不要になるので、データ通信に要する時間を短縮することができる。また、生体情報測定装置側でも測定データの測定日時情報を正しい日時に補正して記憶するため、時系列的に正しい測定履歴データを生体情報測定装置において確認することが可能になる。
【0076】
[第4実施形態]
図11Aおよび図11Bを参照して、第4実施形態に係る生体情報処理システム100が実施する処理の手順を説明する。以下では、第2実施形態と同様に、生体情報測定装置130の一例としてのパルスオキシメータ131と、制御装置110との間で処理が実施されるものとして説明する。第1実施形態と同一の構成要素については同一の参照符号を付している。また、第2実施形態で図9Aおよび図9Bを参照して説明した処理と同様の処理については説明を省略する。
【0077】
ステップS1101−S1107の各処理は、それぞれ図9AのステップS901−S907の各処理と同様である。ただし、ステップS1105においては、パルスオキシメータ131のデータ送信部603は、測定データを制御装置110へ近接無線通信により送信する。パルスオキシメータ131の時計情報は必ずしも送信する必要はない。
【0078】
ステップS1108において、制御装置110のデータ消去部306は、ステップS1106で測定日時が仮日時であると解析されたので、受信した測定データを記録することなく消去する。
【0079】
ステップS1109において、パルスオキシメータ131の測定データ補正部606は、ステップS1107で制御装置110から近接無線通信によって受信した制御装置110の時計情報と、パルスオキシメータ131の時計情報との時間差に基づいて、測定データに含まれる測定日時情報を正しい測定日時に補正する。
【0080】
ステップS1110において、パルスオキシメータ131のデータ記憶部602は、測定データ補正部606により補正された補正測定日時情報と、測定データに含まれる生体情報と、測定日時が仮日時であるか否かを示すフラグ情報とを関連付けて補正測定データとして記憶する。ここでは測定日時が仮日時ではないことを示すフラグ情報が関連付けられることになる。
【0081】
ステップS1111において、パルスオキシメータ131のデータ送信部603は、補正された測定データを制御装置110へ近接無線通信により送信する。
【0082】
ステップS1112において、パルスオキシメータ131の時計補正部607は、ステップS1107で近接無線通信により制御装置110から受信した制御装置110の時計情報に基づいて、パルスオキシメータ131の時計情報を修正する。なお、ステップS1112の処理は、ステップS1107での制御装置110の時計情報の受信後の任意のタイミングで行ってもよい。
【0083】
ステップS1113において、制御装置110のデータ記録部304は、(測定日時≠仮日時なので)新たに受信した測定データを記録する。
【0084】
また、ステップS1114において、制御装置110のデータ記録部304は、(測定日時≠仮日時なので)ステップS1105で受信した測定データを消去することなく記録する。
【0085】
以上説明したように、本実施形態では、制御装置は、測定日時が仮日時である場合にのみ、生体情報測定装置の時計情報を修正するために自身の時計情報を送信する。そのため、生体情報測定装置の時計情報が正しい場合には時計情報の送信処理が不要になるので、データ通信に要する時間を短縮することができる。
【0086】
また、本実施形態では、生体情報測定装置が制御装置から当該制御装置の時計情報を受信して、生体情報測定装置が測定日時を補正し、その補正された測定データを制御装置へ送信する。そのため、制御装置側での測定データの補正処理が不要になり、制御装置のリソースを有効活用することができる。
【0087】
本発明は上記実施の形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B