(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ディスプレイは、前記インターネットアクセス可能無線通信ネットワークを経由した通信のアクセス可能性のステータスを表す第2のインジケータをさら備えている、請求項4に記載の無線中継モジュール。
前記無線中継ネットワークは、ZIGBEEネットワークまたは中継対応Bluetooth(登録商標)ネットワークのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の無線中継モジュール。
前記無線中継ネットワークは、ZIGBEEネットワークおよび中継対応Bluetooth(登録商標)ネットワークのうちの少なくとも1つである、請求項13に記載の無線中継モジュール。
前記第1の送信機は、前記無線中継ネットワークおよび前記インターネットアクセス可能無線通信ネットワークのうちの少なくとも1つのネットワーク通信のステータスを示す情報を前記少なくとも1つの医療デバイスにさらに伝送することが可能である、請求項9に記載の無線中継モジュール。
前記第1の送信機を介して、前記インターネットアクセス可能無線通信ネットワークと通信するデバイスに、ネットワーク通信のステータスを示す前記決定された情報を伝送するステップをさらに含む、請求項17に記載のプロセス。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ここで、本発明を実施するための例示的実施形態の詳細を参照する。これらの例示的実施形態の実施例は、付随の図面に図示される。本発明は、これらの実施形態と併せて説明されるが、本発明を説明される実施形態に限定する意図はないことを理解されるであろう。むしろ、本発明はまた、添付の請求項によって定義される本発明の精神および範囲内に含まれ得るような代替、修正、および均等物も網羅することが意図される。
【0015】
以下の説明では、具体的詳細は、本発明の完全理解を提供するために記載される。本発明は、これらの具体的詳細の一部または全部を伴わずに実践され得る。他の事例では、公知の側面は、不必要に本発明を曖昧にしないために、詳細に説明されていない。
【0016】
本発明を図示する目的のために、例示的実施形態は、
図1−7を参照して説明される。
【0017】
本明細書および添付の請求項では、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈によって明確に別様に示されない限り、複数参照を含む。別様に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術的および科学的用語は、一般に、本発明が属する当業者に理解されるものと同一の意味を有する。
【0018】
本発明による、医療デバイスを監視するためのシステムのための例示的アーキテクチャ100の略図が、
図1に図示される。1つ以上の医療デバイス10が、病状を監視し、および/または1人以上の患者に医療治療を投与するために、患者施設20に提供される。患者施設20は、数人の患者にサービスを提供する、救命救急診療保健サービス中央(例えば、病院、医院、日常生活動作支援介護センター等を含む)、1人以上の患者にサービスを提供するための自宅施設、あるいは歩行可能患者に取着される、または患者によって装着され得る、個人用封入体(例えば、リュック)を含み得る。
【0019】
各医療デバイス10に関連付けられるのは、インターフェース回路15であり、インターフェース回路15は、例えば、Low−Rate Wireless Personal Area Networkまたは「LR−WPAN」等の施設指向型無線ネットワーク、ZIGBEEネットワーク、あるいは既存のあるいは現在開発または検討中の低電力Bluetooth(登録商標)ネットワーク等の別の低電力パーソナルエリアネットワーク内の信号をそれぞれ送受信するために、例えば、送受信機の形態における送信機および/または受信機のうちの1つ以上を含む。例えば、Houda Labiod、他、Wi-Fi,Bluetooth(登録商標),Zigbee(登録商標) and WiMax,Springer 2010(参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる)を参照されたい。インターフェース回路15は、本発明による医療デバイス10内に含まれるか、またはその外部に配置され得ることを理解されたい。また、1つ以上の中継モジュール30、30aが、患者施設20内に提供され。
【0020】
中継モジュール30、30aの各々は、無線中継ネットワーク16内の他の中継モジュール30、30aと通信するように構成される少なくとも1つの送受信機を含む。中継モジュール30aはさらに、WWANを経由して、アクセスポイント40と通信するために、少なくとも第2の送受信機を含む。
図3(a)に関してさらに詳細に説明されるように、各モジュール30aは、施設指向型無線ネットワークのうちの1つ以上において、インターフェース回路15から信号を受信し、そこに信号を伝送するために、それぞれの受信機および送信機を有する第1の送受信機31を含む。各中継モジュール30aは、
図3(a)に描写されるように、さらに、無線ワイドエリアネットワークまたは「WWAN」を介して、アクセスポイント40に無線で信号を伝送し、そこから信号を受信するために、それぞれの受信機および送信機を有する、第2の送受信機32を含む。
【0021】
本発明との使用のための好適なWWANは、例えば、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))または符号分割多重アクセス(CDMA)セルラーネットワークに基づく、あるいはInternational Telecommunication Union Radiocommunication Sector(ITU−R)の2G、3G、3Gロング・ターム・エボリューション、4G、WiMAXセルラー無線規格に関連付けられたネットワークを含む。例えば、Vijay Garg,Wireless Communications & Networking,Morgan Kaufmann 2007(参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる)を参照されたい。追加の好適な例示的WWANとして、都市規模ネットワーク(MAN)、キャンパスエリアネットワーク(CAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ホームエリアネットワーク(HAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、およびボディエリアネットワーク(BAN)が挙げられる。中継モジュール30aは、
図6に関してより詳細に説明されるような追加のWWANまたは追加の施設指向型無線ネットワークと通信するために、追加の送受信機を含み得ることが容易に理解されるはずである。
【0022】
HIPAA規制に準拠するために、施設指向型無線ネットワークおよびWWANの各々を経由した通信は、好ましくは、例えば、Secure Sockets Layer (SSL)プロトコルおよびTransport Layer Security (TLS)プロトコルのいずれかに基づく暗号化を使用して、セキュアに行なわれる。
【0023】
図1に図示されるように、本発明とともに使用可能な好適なアクセスポイント40は、特定のWWANを経由して、中継モジュール30aと通信するために、送受信機(図示せず)を組み込むか、または別様にそこにアクセスするインバウンドウェブサーバ41を含み得る。WWANを経由して、インバウンドウェブサーバ41によって受信される医療デバイスデータは、例えば、関連付けられた医療デバイスの識別情報と関連して、受信されたデータのログをとるように構成されるセキュアなデータ記憶サーバ42に自動転送される。「医療デバイスデータ」とは、概して、本明細書で使用される場合、例えば、医療デバイス識別、医療デバイスソフトウェア、医療デバイス設定、またはステータス情報(アラーム情報および/またはアラーム優先度を含む)、患者識別情報、患者個人識別番号「PIN」、患者処方箋、および/または医療デバイスおよび患者識別デバイスのうちの少なくとも1つによって収集、作成、および/または生成される、患者医療および/または生理学的データを含む医療デバイスからのデータまたはそれに関するデータ、ならびに場所またはステータス情報等の無線中継ネットワーク情報を意味する。
【0024】
図1を再び参照すると、アウトバウンドウェブサーバ43は、例えば、ブロードバンドネットワーク50を経由して(例えば、インターネットを経由して)、遠隔監視デバイス61、62、および63のうちの1つ以上によって提出されたデータ読み出し要求を受信および認定することと、関連付けられた医療デバイスデータがセキュアなデータ記憶サーバ42から読み出されるように要求することと、関連付けられたデバイスディスプレイ上に表示するために、読み出されたデータまたはその一部をフォーマット化し、1つ以上の遠隔監視デバイス61、62、および63に伝送することとを行うように構成される。1つ以上の遠隔監視デバイス61、62、および63のデバイスディスプレイ上における医療デバイスデータの受信、記憶、および読み出しを可能にする、アクセスポイント40のための任意のアーキテクチャが、本発明との使用のために好適であることを理解されたい。例示的アーキテクチャの変形例は、データ記憶サーバと統合されたウェブサーバの利用を伴い得る。
【0025】
図2は、患者施設20内に位置する、または別様にそれに関連付けられる、本発明のアーキテクチャの例示的構成要素をさらに図示するブロック図を表す。
図2では、いくつかのインターフェース回路15および中継モジュール30、30aは、例証目的のためだけに、患者施設20における単一無線中継ネットワーク16内に配列される。他のインターフェース回路15および中継モジュール30、30aは、患者施設20におけるネットワーク16に類似する他の無線中継ネットワークを経由して通信し得ることを理解されたい。
図2では、インターフェース回路15および中継モジュール30、30aは、関連付けられた無線リンクを介して、互に通信するように構成される。
図2に表される、本発明の好ましい実施形態では、ネットワーク16は、IEEE802.15.4規格に基づく、ZIGBEE準拠メッシュネットワーク等の自己構成可能メッシュネットワークであり、また、自己回復メッシュネットワークでもあることができる。しかしながら、患者施設における無線中継ネットワーク16または追加の無線中継ネットワークは、例えば、IEEE802.11規格に基づくWiFi WLANおよびIEEE802.15.1規格に基づくBLUETOOTH(登録商標) WPANを含む、種々の他の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)またはWPANフォーマットに従って編成され得る。
【0026】
図示される無線中継ネットワーク16では、インターフェース回路15の各々は、関連付けられた医療デバイス10に対して、例えば、有線通信インターフェース等の通信インターフェースを含む。前述のように、中継モジュール30、30aの各々は、無線中継ネットワーク16内の他の中継モジュール30、30aと通信するように構成される、少なくとも1つの送受信機を含む。中継モジュール30aはさらに、WWANを経由して、アクセスポイント40と通信するための少なくとも第2の送受信機を含む。
【0027】
ネットワーク16のためのZIGBEEメッシュネットワークの使用は、1つ以上のインターフェース回路15および/または中継モジュール30、30aが、ネットワークに追加されるとき、自己構成可能であり、かつ1つ以上のインターフェース回路15および/または中継モジュール30、30aが、ネットワークから除去される、または別様にその中で無効にされるとき、自己回復可能であるという利点を提供する。インターフェース回路15および中継モジュール30、30aのサブ群が、定義された地理的空間(例えば、多階層自宅または医療施設における個々の階あるいは階の領域)内に提供され得る。
【0028】
図3(a)は、中継モジュール30aの例示的構成要素を図示するブロック図を提供する。
図3(a)の中継モジュール30aは、アンテナ31aを介して、
図2のWLANまたはWPANネットワーク16内のインターフェース回路15および他の中継モジュール30、30aと無線で通信するための第1の送受信機31を含む。中継モジュール30aはさらに、アンテナ32aを介して、WWANを経由して、アクセスポイント40と無線で通信するための第2の送受信機32を含む。送受信機31、32の各々は、コントローラ、例えば、プロセッサ34の制御下で動作し、送受信機31、32によって受信されたデータを受け取り、バッファ要素35a等のメモリ内に受信されたデータを記憶するように構成される、データ処理回路33と通信する。加えて、データ処理回路33はさらに、プロセッサ34の指示の下、バッファ要素35aからデータを読み出し、伝送のために、送受信機31または送受信機32のうちの選択された一方に、受信されたデータを提供するように構成される。選択を行なうために、プロセッサ34は、送受信機31、32の各々の通信ステータスを決定するために、送受信機31、32のそれぞれのステータスモジュール31b、32bと通信するように構成される。データ処理回路33および/またはコントローラ34のうちの1つ以上はまた、好ましくは、例えば、HIPAA要件に従って、送受信機31、32によって送信されるデータを暗号化し、送受信機31、32によって受信されるデータを復号化するために、市販の暗号化回路を含み得る。
【0029】
プロセッサ34はまた、好ましくは、プロセッサ34の動作プログラムおよび/またはプロセッサ34によって格納および/または受信されたデータを記憶するためのメモリ35bと通信する。プロセッサ34はまた、例えば、WLANまたはWPANネットワーク16およびWWANとの通信または接続ステータスを含む、中継モジュール30aのスタートアップまたは現在のステータスを示すために、信号を中継モジュール30aの1つ以上のディスプレイ要素に提供する、入力/出力回路36と通信する。入力/出力回路36はまた、A/C電力損失を示す信号を提供すること、および/または1つ以上のディスプレイ要素に近接して提供される1つ以上の入力デバイスによって提供される信号に応答することを行うように構成され得る。
【0030】
中継モジュール30aは、好ましくは、中継モジュール30aが、直接、市販の交流AC電力を提供するための従来の壁差し込み口に差し込み、それによって支持され得るように、一体型電源プラグおよび電力供給源回路を伴う、小型の物理的封入体として提供され得る。中継モジュール30aはまた、好ましくは、サブシステムバッテリバックアップ回路(図示せず)を含み、短持続時間の外部電力供給停止の場合、途切れのない電力を提供し得る。バッテリバックアップはまた、例えば、患者が、施設20内と、潜在的に、そこからある距離とにおいて、移動することを可能にする、歩行モードにおいて、中継モジュール30aを使用するために有利であり得る。施設20のこの構成では、例えば、医療デバイス10、インターフェース回路15、および中継モジュール30aのいずれも、任意の患者装着式リュック、車または他の輸送容器等のモバイルプラットフォーム内で便宜に携行され得る。
【0031】
中継モジュール30は、実質的に、中継モジュール30aと類似構成を有するが、WWANを経由して、アクセスポイント40と通信するための送受信機を除外することが可能である。
【0032】
図3(b)−3(d)の各々は、中継モジュール30aのための例示的モジュール構成37の上面、正面、および側面図を図示する。構成37は、
図3(b)−3(d)では、本質的に、長方形ボックスまたは角柱として構成されて示される、筐体37aを含む。しかしながら、筐体は、代替として、関連付けられた回路を格納するために十分な内部体積を有し、制御パネル38を設置する(さらに
図3(e)に図示されるように)ために、筐体37aの正面パネル37b上に十分な面積37cを有し、モジュール構成37を従来の電源差し込み口またはソケットに支持可能に差し込むためのコンセント支持体37eおよび電源プラグ37fを提供するために、背面パネル37d上に十分な面積を提供する、種々の3次元形状のいずれかに構成され得ることに留意されたい。電源プラグ37fはまた、電源プラグ37fが、種々の国内または国際規格に従って構成されることを可能にする、モジュール式かつ交換可能な可撤性構成で提供され得る。
【0033】
図3(e)は、1つ以上のディスプレイ要素の一部を構成し得る、モジュール構成37の例示的制御パネル38を図示する。例示的制御パネル38は、好ましくは、例えば、電力供給源に接続された後、例えば、従来の壁差し込み口に差し込まれた後、または充電式バッテリバックアップサブシステムを装備後、モジュール構成37を給電および/または給電解除するための電力スイッッチ38aを含む。加えて、制御パネル38は、好ましくは、ユーザが、例えば、モジュール構成37への外部AC電力が中断されると、アラームを発報するように構成される、アラーム回路(図示せず)に連結される、可聴アラーム(例えば、従来のブザー、ベル、または可聴音生成器、および関連付けられたラウドスピーカ(図示せず))をミュートおよび/またはミュート解除することを可能にする、アラームスイッチ38bを含む。制御パネル38はまた、好ましくは、外部電力がモジュール構成37に提供されるとアクティブ化される、1つ以上の発光ダイオード(LED)インジケータセグメントとして提供され得る、1つ以上の電力インジケータ38cを含む。随意に、インジケータ38cは、AC電力が損失されると、(例えば、バックアップバッテリ電力を用いて)断続的にまたは周期的にアクティブ化され、AC電力の損失を信号伝達し得る。
【0034】
図3(e)の例示的制御パネル38はまた、バッテリインジケータ38dを含み、サブシステムバッテリバックアップ回路のステータスを示し得る。例えば、
図3(e)に図示されるように、バッテリインジケータ38dは、好ましくは、選択的に、アクティブ化され、バックアップバッテリの容量を示し得る、インジケータセグメント38hを含み得る。インジケータセグメント38hはまた、好ましくは、LEDセグメントとして、または色によって容量が示される、1つ以上の多色LEDとして、提供され得る。個々のセグメント38hとして実装される場合、セグメント38hは、例えば、バックアップバッテリが完全に充電されることを示すためにアクティブ化され得、セグメント38hのセグメントは、バッテリ電力が引き出されるにつれて、徐々に非アクティブ化され得る(例えば、セグメント38hの最上のものから下向きに進む)。残りのバッテリ電力が、モジュール構成37を動作させるために不十分である場合、セグメント38hの各々は、非アクティブ化され得る。代替として、インジケータセグメント38hは、1つ以上の多色LEDセグメント(例えば、赤色、黄色、および緑色)として提供され得る。動作時、全LEDセグメント38hは、フルバックアップバッテリ充電を示す、緑色として照明され、次いで、バッテリ充電レベルが、第1の低電力閾値に低減されるにつれて、徐々に、連続して、非アクティブ化されることが可能である。次いで、LEDセグメント38hは、バッテリ電力が、モジュール構成37を給電するために十分ではなくなると、全LEDセグメントが、赤色として照明されるように、電力がさらに減少されるにつれて、徐々に、連続して、赤色として照明され得る。
【0035】
さらに
図3(e)に図示されるように、制御パネル38はさらに、中継モジュールネットワークインジケータ38eを含み、中継モジュール30aおよびその関連付けられたインターフェース回路15と医療デバイス10との間に通信を提供するために使用される、WLANまたはWPANネットワーク16の部分のステータスを示し得る。この中継モジュールネットワークステータスインジケータ38eは、好ましくは、1つ以上の多色LEDを用いて背面点灯され、ネットワークの関連付けられた部分の相対的「正常性」を示す(例えば、正常な(例えば、アクセス可能性レベルの)ネットワークを示す「緑色」、1つ以上の問題を有するが、依然として、動作可能であるネットワークを示す「黄色」、および動作不能およびアラーム状態を示す、ネットワークを示す「赤色」を使用する)。随意に、インジケータ要素38eは、中継モジュール30aおよびその関連付けられたインターフェース回路15と医療デバイス10との間に通信を提供する、WLANまたはWPANネットワーク16の部分が、これらのデバイス間に、比較的に通信不良を有するとき、またはそのような通信を支援するために利用不可能であるとき、断続的にまたは周期的に、アクティブ化され得る。加えて、可聴アラーム(例えば、従来のブザー、ベル、または可聴音生成器、および関連付けられたラウドスピーカ(図示せず))は、そのような状態下で始動され得る。
【0036】
インジケータ要素38fはまた、例えば、アレイとして提供され、医療デバイス10および/または他の中継モジュール30、30aとの個々の通信のステータスを示し得る。例えば、インジケータ要素は、好ましくは、例えば、正常通信経路のための緑色セグメント、問題を伴う動作可能通信経路のための黄色セグメント、および動作不能通信経路を示すための赤色セグメントを照明可能な多色LED38gを具備し得る。代替として、個々の赤色、黄色、および緑色LEDが、多色LEDの代わりに使用され得る。
【0037】
WWANインジケータ38jは、好ましくは、WWANネットワークへのアクセスのステータスを示すように提供され得る(正常ネットワークを示す「緑色」、1つ以上の問題を有するが、依然として、動作可能なネットワークを示す「黄色」、および動作不能およびアラーム状態を示すネットワークを示す「赤色」を使用する)。
図3(e)に描写されるように、インジケータ38jは、好ましくは、1つ以上の多色LEDを用いて背面点灯され得る。随意に、インジケータ要素38jは、例えば、モジュール構成37に利用可能なWWANネットワークの信号強度が低くすぎ、通信を支援できないとき、またはそのような通信を支援するために利用不可能であるとき、断続的にまたは周期的に、アクティブ化され得る。加えて、可聴アラームが、そのような状態下で始動され得る。
【0038】
最後に、制御パネルは、WLAN/WPANインジケータ38iを含み、WLAN/WPAN全体(または、少なくとも、WWANネットワークへの中継モジュール30aに代替経路を提供するために利用可能な部分)の全体的正常性を示し得る。WLAN/WPANインジケータ38iは、好ましくは、WLAN/WPANの全体的ステータスを示し得る(正常ネットワークを示す「緑色」、1つ以上の問題を有するが、依然として、動作可能なネットワークを示す「黄色」、および動作不能およびアラーム状態を示すネットワークを示す「赤色」を使用する)。
図3(e)に描写されるように、インジケータ38iは、好ましくは、1つ以上の多色LEDを用いて、背面点灯され得る。随意に、インジケータ要素38iは、モジュール構成37に利用可能なWLANネットワークの信号強度が、通信を支援するために、低過ぎるとき、または不十分であるとき、断続的にまたは周期的に、アクティブ化され得る。加えて、可聴アラームが、そのような状態下で始動され得る。
【0039】
前述のように、アラームスイッチ38bは、ユーザが、全体的に、可聴アラームのうちの1つ以上をミュートおよび/またはミュート解除することを可能にするように構成され得、あるいは規定期間の間(従来のクロックアラーム「スヌーズ機能同様に」)、インジケータ38a−38j等のモジュール構成37のインジケータは、好ましくは、
図3(a)に描写される入力−出力回路36に電気的に接続され得る。
【0040】
加えて、無線中継モジュール30aは、例えば、International Telecommunication Standardization Sector(ITU−T)H.323コーデックを実装し、無線中継モジュールに近接して位置する介護者と遠隔技術者との間の音声および/またはビデオ通信を可能にするためのハードウェアまたはソフトウェアを採用することが可能である。そのような実施形態では、無線中継モジュール制御パネル38は、随意に、モジュール構成37が、音声通信モードで動作されることを可能にし、医療デバイス10のうちの1つによって報告される問題状態の場合、例えば、介護者とヘルプデスク技術者との間の音声通信を可能にするために、コーデックに連結されたマイクロホンおよびスピーカ要素(図示せず)を含み得る。代替として、または加えて、制御パネル38は、視覚通信モードで動作されるように、コーデックに連結されたカメラ要素(図示せず)および/またはディスプレイ要素(図示せず)のうちの1つ以上を含み得る。例えば、カメラ要素は、1つ以上の医療デバイス10のディスプレイから、
図1の遠隔監視デバイス61、62、および63のうちの1つに画像を転送するために使用され得る。
【0041】
図4(a)は、医療デバイス10からアクセスポイント40に取得される医療デバイスデータの伝送に関連する、
図1によるアーキテクチャならびに
図2および3(a)の中継モジュール30、30a構成要素のための例示的動作方法を図示する流れ
図400を表す。最初に、方法400のステップ402では、医療デバイスデータが、無線中継ネットワーク16を経由して、インターフェース回路15および/または他の中継モジュール30、30aのうちの1つから、中継モジュール30aのうちの第1のものにおいて受信される。ステップ404では、その1つの中継モジュール30aのプロセッサ34が、WWANが、その中継モジュール30aによってアクセス可能であるかどうかを決定する。
【0042】
ステップ404の決定は、種々の様式で実施され得る。例えば、プロセッサ34は、医療デバイスデータの受信時またはその後、送受信機32のステータスモジュール32bに照会し、WWANへの送受信機32のアクセスを示すステータスパラメータを決定し得る(例えば、WWANへの送受信機37のアクセスは、送受信機32が、データ通信を所望の品質レベルに維持するために十分な信号強度を有するWWANのアクセス信号を検出する結果として決定され得る)。代替として、プロセッサ34は、例えば、システムスタートアップ時におよび/または周期的に(例えば、毎時)等の異なる時間において、ステータスモジュール32bに照会し、医療デバイスデータの受信時またはその後に読み出されるステータスインジケータをバッファ35aまたは別の記憶要素内等に維持し得る。さらに別の代替では、中継モジュール30、30aは、ネットワーク16内において、所定の固定役割が割り当てられ得る。例えば、ネットワーク16内の中継モジュール30aは、コントローラによって、あるいは中継モジュールまたはモジュールを制御することによって、データルーティング割当が割り当てられ得る。定義上、WWANアクセス能力を保有していない中継モジュール30に対するWWANステータスは、「WWANアクセス不能」の固定ステータスを有するものとする。
【0043】
ステップ404において提供されるように、ステータスモジュール32bが、WWANが送受信機32によってアクセス可能であることを示す場合、プロセッサ34は、ステップ406に進み、中継モジュール30aのデータ処理回路33に、医療デバイスデータをバッファ35a(必要に応じて)から読み出し、WWANを経由して、アクセスポイント40に伝送するために、医療デバイスデータを送受信機32に自動転送するように命令するであろう。
【0044】
代替として、ステップ404では、ステータスモジュール32bは、WWANが送受信機32によってアクセス可能ではないことを示し得る。例えば、中継モジュール30aが、実質的に、WWAN信号に関して遮蔽されたエリア内の建物の地階に位置する場合、WWANは、その1つの中継モジュール30aにアクセス可能ではない場合がある。この場合、ステップ408において、プロセッサ34は、第2の中継モジュール30aが、WLANまたはWPANを介して、アクセス可能であるかどうかを決定する。再び、この決定は、送受信機31に、第2の中継モジュール30aに向けられたハンドシェイク信号伝送を送信し、そこからの返信をリッスンするように命令することによって、または第2の中継モジュール30aのための記憶されたステータスインジケータを読み出すことによって等、種々の様式で行なわれ得る。
【0045】
第2の中継モジュール30aがアクセス可能である場合、プロセッサ34は、その1つの中継モジュール30aのデータ処理回路33に、医療デバイスデータをバッファ35aから読み出し(必要に応じて)、ステップ410において、WLANまたはWPANを経由して、第2の中継モジュール30aに伝送するために、医療デバイスデータを送受信機31に自動転送するように命令する。代替として、第2の中継モジュール30aが、ステップ408において、アクセス不能である場合、プロセス400のこの部分は、好ましくは、アクセス可能であるさらなる中継モジュール30aを検索するために繰り返され得る。代替として、または他の中継モジュール30aが利用可能ではない場合、その1つの中継モジュール30aのプロセッサ34は、好ましくは、ステップ412において、アラーム通知を発報し得る。例示的アラーム通知として、例えば、(i)その1つの中継モジュール30aの入力/出力回路36を介して、プロセッサ34によって指示されるようなローカル視覚および聴覚アラームのうちの1つ以上、(ii)送受信機31、32のうちの1つ以上を介して別のアクセス可能WPAN、WLANまたはWWANへのプロセッサ34によって向けられたアラームメッセージ、および/または(iii)中継モジュール30aのハンドシェイク信号が予定される規定期間が過ぎたが、インバウンドウェブサーバ41において、無線中継モジュール30aから受信されないとき、
図1のアクセスポイント40のインバウンドウェブサーバ41によって生成されるアラームメッセージが挙げられ得る。
【0046】
図3(e)の中継モジュール構成37の制御パネル38を参照して前述のように、中継モジュール30aは、好ましくは、中継モジュールネットワークインジケータ38eを具備し、中継モジュール30aおよびその関連付けられたインターフェース回路15と医療デバイス10との間に通信を提供するために使用される、
図1、2のWLANまたはWPANネットワーク16の部分のステータスを示す。
図4(b)は、
図3(e)のネットワークインジケータ38eによって必要とされるステータス情報を生成するための例示的動作方法420を図示する流れ図を表す。
【0047】
図4(b)のステップ421、422において、
図3(a)のプロセッサ34は、WLAN/WPANネットワーク16を介して中継モジュール30aにアクセス可能な各医療デバイス15に対して、例えば、メモリ35bから、現在のモジュール性能評価尺度または履歴を読み出すように命令される。性能評価尺度は、例えば、測定された信号強度、雑音、ビットレート、誤り率、パケット廃棄率、占有率、可用性、およびWLAN/WPANネットワークに対して従来測定されるような同等物を含み得る。例えば、Pinto,WMM−Wireless Mesh Monitoring,Technical Report,INESC−ID,2009(参照することによって、あらゆる目的のために、本明細書に全体として組み込まれる)を参照されたい。測定された性能は、加えて、ある環境情報を考慮し得る。例えば、中継モジュール30aの比較的に高い周囲動作温度(そのような高周囲温度によって生じる、医療デバイスからのデータの可能性として考えられる破損につながり得る)等。
【0048】
ステップ423では、性能履歴が、十分に新しくない(例えば、タイムスタンプデータによって示されるように)、および/または欠落している場合、プロセッサ34は、ステップ424において、送受信機31内の従来の手段を採用し(例えば、ステータスモジュール31bを介して)、関連付けられた医療デバイス10のインターフェース回路15に要求を伝送し、そこから現在の性能データを受信することによって、現在の性能評価尺度を取得し、好ましくは、性能履歴の一部として、現在の性能評価尺度をメモリ35b内に記憶する。通用性は、好ましくは、プロセッサ34による読み出しおよび参照のために、メモリ35b内に記憶され得る、所定の時間間隔における(例えば、5秒前、1分前、直近の1時間前の間隔等の間の)システム性能、規制、および/または個々の性能評価尺度のための他の要件に従って決定され得る。
【0049】
ステップ423および425において、現在の性能データが、中継モジュール30aにアクセス可能な各医療デバイスに関して取得されたことを決定後、プロセッサ34は、ステップ426において、現在の性能データおよび性能履歴の関数として、現在のモジュールステータスを決定する。例えば、現在の性能データが、各医療デバイス10が、中継モジュール30aに現在アクセス可能であることを示し、モジュール性能履歴が、医療デバイスが、所定の時間の間(例えば、数時間の期間にわたって)、中継モジュール30aに一貫してアクセス可能であり、処理量および/または占有率が、所定の限界内にあることを示す場合、プロセッサ34は、無線中継ネットワーク16が、「正常」(例えば、ステップ427において、インジケータ38eの緑色LEDセグメントを照明することによって示される)であると決定し得る。
【0050】
現在の性能データが、各医療デバイス10が、中継モジュール30aに現在アクセス可能であるが、デバイス10のうちの1つ以上が、処理量および/または占有率のうちの1つ以上が所定の限界外にあったという直近の性能履歴を有することを示す場合、プロセッサ34は、「部分的にアクセス可能」(例えば、ステップ427において、インジケータ38eの黄色LEDセグメントを照明することによって示される)というステータスを決定し得る。医療デバイス10のうちの1つ以上が、中継モジュール30aに現在アクセス不能である場合、プロセッサ34は、「アクセス不能」(例えば、ステップ427において、インジケータ38eの赤色LEDセグメントを照明することによって示される)というステータスを決定し得る。ステップ428では、プロセッサ34によって、例えば、「部分的にアクセス可能」または「アクセス不能」ステータスに照らして、アラーム状態が生成されたと決定され、プロセッサ34に、アラームを提示させ得る(例えば、黄色または赤色LEDセグメントを点滅様式で照明させることによって、および/または前述のように、1つ以上の可聴アラームを提供することによって)。ステップ427において、ディスプレイステータス情報を表示する代替として、プロセッサ34は、送受信機31に、ステータス情報を医療デバイス10のうちの1つ以上に伝送させ得るか、または送受信機32に、ステータス情報をWWANと通信するデバイスに伝送させ得る。
【0051】
図1、
図3(e)をさらに参照しながら、
図4(c)は、
図3(e)のWWANインジケータ38jによって示されるステータス情報を生成するための例示的動作方法440を図示する流れ図を表す。
図4(c)のステップ441、442では、
図3(a)のプロセッサ34は、例えば、メモリ35bからWWANネットワーク44のステータスに関して、WWAN性能履歴を読み出す。性能評価尺度として、例えば、
図3(a)のステータスモジュール32bを介する、例えば、WWAN/セルラーネットワークに対して従来測定されるような、測定された信号強度、雑音、ビットレート、誤り率、呼び出し設定時間、切断された呼の率、占有率、およびネットワーク可用性等が挙げられ得る。例えば、Mike P.Wittie、他、MIST:Cellular Data Network Measurement for Mobile Applications,Broadband Communications,Networks and Systems Fourth International Conference,IEEE,2007(参照することによって、あらゆる目的のために、本明細書に全体として組み込まれる)を参照されたい。ステップ443では、性能履歴が、十分に新しくない場合(例えば、タイムスタンプデータによって示されるように)、プロセッサ34は、ステップ444において、送受信機32内の従来の手段を採用し、
図1のアクセスポイント40に要求を伝送し、そこからデータを受信することによって、現在の性能評価尺度を取得し、好ましくは、性能履歴の一部として、メモリ35b内に現在の性能評価尺度を記憶する。代替として、アクセスポイント40および/またはWWAN44と通信する別のデバイスが、WWANのための性能測定データを収集する場合、送受信機32は、要求をアクセスポイント40および/または他のデバイスに伝送し、性能データを読み出し得る。
【0052】
ステップ443において、WWAN性能データが、新しいことを決定後、プロセッサ34は、ステップ445において、現在の性能データおよび性能履歴の関数として、現在のWWANステータスを決定する。例えば、現在の性能データが、WWAN44が中継モジュール30aに現在アクセス可能であることを示し、モジュール性能履歴が、WWAN44が、所定の時間(例えば、数時間)の間、中継モジュール30aにアクセス可能であり、処理量および/または占有率が、所定の限界内にあることを示す場合、プロセッサ34は、WWAN44が、「正常」(例えば、ステップ446において、WWANインジケータ38jの緑色LEDセグメントを照明することによって示される)であると決定し得る。
【0053】
現在の性能データが、WWAN44が、中継モジュール30aに現在アクセス可能であることを示すが、処理量および/または占有率のうちの1つ以上が所定の限界外であった履歴を有する場合、プロセッサ34は、「部分的にアクセス可能」(例えば、ステップ446において、WWANインジケータ38jの黄色LEDセグメントを照明することによって示される)というステータスを決定し得る。
【0054】
WWAN44が、中継モジュール30aに現在アクセス不能である場合、プロセッサ34は、「アクセス不能」(例えば、ステップ446において、WWANインジケータ38jの赤色LEDセグメントを照明することによって示される)というステータスを決定し得る。ステップ446の前に、またはそれと並行して行なわれ得る、ステップ447では、プロセッサ34によって、例えば、「部分的にアクセス可能」または「アクセス不能」ステータスに照らして、アラーム状態が生成したことを決定し、プロセッサ34に、アラームを提示させ得る(例えば、黄色または赤色LEDセグメントを点滅様式で照明させることによって、および/または前述のように、1つ以上の可聴アラームを提供することによって)。ステップ446におけるディスプレイステータス情報の表示の代替として、またはそれに加えて、プロセッサ34は、送受信機31に、ステータス情報を医療デバイス10のうちの1つ以上に伝送させ得るか、または送受信機32に、ステータス情報をWWANと通信するデバイスに伝送させ得る。
【0055】
再び、
図3(e)を参照しながら、
図4(d)は、
図3(e)のWLAN/WPANインジケータ38iによって必要とされるステータス情報を生成し、WLAN/WPAN全体(または、少なくとも、WWANネットワークへの中継モジュール30aのための代替経路を提供するために利用可能な部分)の全体的正常性を示すための例示的動作方法460を図示する流れ図を表す。
図4(d)のステップ461、462、および464では、
図3(a)のプロセッサ34は、WLAN/WPANネットワーク16を介して、中継モジュール30aにアクセス可能な各他の中継モジュール(「近隣モジュール」)との通信に対して、現在のモジュール性能履歴をメモリ35bから読み出す。
【0056】
前述のように、性能評価尺度として、例えば、WLAN/WPANネットワークのために従来測定されるような(例えば、
図3(a)のステータスモジュール31bを使用して)、測定された信号強度、雑音、ビットレート、誤り率、占有率、可用性、経路使用等が挙げられ得る。加えて、ステップ463では、プロセッサは、各近隣モジュールがWWANステータス(例えば、
図4(c)を参照して説明される方法に従って準備される)を提供するように、送受信機31が要求するように動作させる。
【0057】
ステップ465では、近隣モジュールに関する性能履歴が、十分に新しくない(例えば、タイムスタンプデータによって示されるように)、および/または欠落している場合、プロセッサ34は、ステップ466において、送受信機31内の従来の手段を採用し、近隣モジュールにデータを伝送し、そこからデータを受信することによって、現在の性能評価尺度を取得し、好ましくは、性能履歴の一部として、メモリ35b内に現在の性能評価尺度を記憶する。加えて、現在の性能評価尺度は、例えば、既知のまたは認識可能な性能(例えば、ネットワーク「ビーコン」)を有する他の近隣デバイスに関して取得され得る。
【0058】
ステップ467において、現在の性能データが、中継モジュール30aにアクセス可能な各近隣モジュールに対して取得されたと決定後、プロセッサ34は、ステップ468において、現在の近隣モジュール性能データ(近隣モジュールWWANステータスを含む)および近隣モジュール性能履歴の関数として、現在のモジュールステータスを決定する。例えば、現在の性能データが、各近隣モジュール30aが中継モジュール30aに現在アクセス可能であり、「アクセス可能」というWWANステータスを有し、モジュール性能履歴が、近隣モジュール30aが、所定の期間の間、中継モジュール30aにアクセス可能であり、処理量および/または占有率が、所定の限界内にあることを示す場合、プロセッサ34は、「完全アクセス可能」(例えば、ステップ469において、WLAN/WPANインジケータ38iの緑色LEDセグメントを照明することによって示される)というステータスを決定し得る。
【0059】
現在の性能データが、各近隣モジュール30aが中継モジュール30aに現在アクセス可能であるが、近隣モジュール20aのうちの1つ以上がWWANステータスがアクセス不能であった直近性能履歴を有する場合、プロセッサ34は、「部分的にアクセス可能」(例えば、ステップ469において、WLAN/WPANインジケータ38iの黄色LEDセグメントを照明することによって示される)というステータスを決定し得る。近隣モジュール30aのうちの少なくとも2つが、中継モジュール30aに現在アクセス可能ではない場合、プロセッサ34は、「アクセス不能」(例えば、ステップ469において、WLAN/WPANインジケータ38iの赤色LEDセグメントを照明することによって示される)というステータスを決定し得る。ステップ470では、プロセッサ34によって、例えば、「部分的にアクセス可能」または「アクセス不能」ステータスに照らして、アラーム状態が生成したことを決定し、プロセッサ34に、アラームを提示させ得る(例えば、黄色または赤色LEDセグメントを点滅様式で照明させることによって、および/または前述のように、1つ以上の可聴アラームを提供することによって)。ステップ469において、ディスプレイステータス情報を表示する代替として、プロセッサ34は、送受信機31に、ステータス情報を医療デバイス10のうちの1つ以上に伝送させ得るか、または送受信機32に、ステータス情報をWWANと通信するデバイスに伝送させ得る。
【0060】
図5は、医療デバイス10のうちの1つによって受信される、アクセスポイント40からのメッセージの伝送に関する、
図1によるアーキテクチャのための別の例示的動作方法500を図示する流れ
図500を表す。これは、アクセスポイント40が、例えば、新しいファームウェアまたはソフトウェアをダウンロードすること、医療デバイスによって始動されるエラーメッセージに対応すること(例えば、デバイスを再設定する、またはそれをサービスから除去する、あるいはデバイス診断を起動する)、および医療デバイスを動作させる(例えば、送給ポンプに関する流速を調節する)ことを行うために医療デバイスと通信することを可能にする。
【0061】
方法500のステップ502では、メッセージは、WWANを介して、アクセスポイント40から、中継モジュール30aの第1のものにおいて受信される。ステップ504では、その1つの中継モジュール30aは、メッセージが、施設20内に位置する、インターフェース回路15および/または他の中継モジュール30、30aのうちの1つに到達することが意図されるかどうかを決定する。これは、例えば、バッファ35a内に、またはその1つの中継モジュール30aに別様にアクセス可能な様式において、アクティブデバイス15およびモジュール30、30aのリストを維持することによって、または、バッファ35a内に記憶されるか、またはその1つの中継モジュール30aに別様に識別可能である、施設20の識別を含むように、デバイス15またはモジュール30、30aの識別子をコード化することによって達成され得る。
【0062】
その1つの中継モジュール30aが、ステップ506において、デバイス15またはモジュール30、30aが、施設内に位置しないと決定する場合、その1つの中継モジュール30は、好ましくは、ステップ508に進み、そこでメッセージを廃棄し、および/または代替として、非送達メッセージでアクセスポイント40にアラートし得る。インターフェースデバイス15が、施設20内に位置する場合、その1つの中継モジュール30aは、ステップ510において、デバイス15または中継モジュール30、30aが、WLANまたはWPAN16を介して、その1つの中継モジュール30aにアクセス可能であるかどうか決定する(例えば、バッファ35a内に記憶された、またはその1つの中継モジュール30aに別様にアクセス可能なリストを調べることによって、あるいは送受信機31に、インターフェースデバイス15a、15bに向けられたハンドシェイク伝送を送信させ、返信をリッスンするように命令することによって)。
【0063】
その1つの中継モジュール30aが、ステップ512において、デバイス15または中継モジュール30、30aがアクセス可能であると決定する場合、ステップ514において、ネットワーク16を介して、そのデバイス15に、または送受信機31を介して、中継モジュール30、30aにメッセージを伝送する。この場合、メッセージは、再び、その1つの中継モジュール30aと通信する全デバイス15およびモジュール30、30にブロードキャストされ得、各デバイス15またはモジュール30、30aは、メッセージに従って行動すべきか、またはそれを無視すべきか決定し得る(例えば、メッセージ内の関連付けられたデバイスIDまたは他の識別子に一致させることによって)。その1つの中継モジュール30aが、代替として、ステップ512において、デバイスまたは中継モジュールがアクセス可能ではないと決定する場合、ステップ516に進み、第2の中継モジュール30、30aが、WLANまたはWPANを介して、アクセス可能であるかどうか決定する(例えば、送受信機31に、第2の中継モジュールに向けられたハンドシェイク伝送を送信し、返信をリッスンするように命令することによって)。第2の中継モジュール30、30aが利用可能である場合、その1つの中継モジュール30aは、WLANまたはWPANを経由して、第2の中継モジュール30、30aに伝送するために、メッセージを送受信機31に自動転送する。第2の中継モジュール30、30aがアクセス不能である場合、プロセス500のこの部分は、好ましくは、アクセス可能な第3の中継モジュール30、30aを検索するために繰り返され得る。代替として、または他の中継モジュール30、30aが利用可能ではない場合、その1つの中継モジュール30aは、好ましくは、ステップ522において、好ましくは、
図4(a)の方法400を参照して前述の同一の様式のうちの1つにおいて、アラーム通知を発報し得る。
【0064】
例えば、
図2に図示されるように、各中継モジュール30、30aは、一定期間にわたって、いくつかの医療デバイス10と通信可能である。医療デバイス10のうちのいくつかとの通信は、患者安全性に関して、他とより緊急を要することが可能性として考えられる。例えば、温度計、送給ポンプ、患者電極、および換気装置の各々を含む、医療デバイス10との通信を検討する。この場合、換気装置との通信は、3つの医療デバイスの中で最も緊急を要する可能性が高いであろうが、温度計との通信は、3つの医療デバイスの中で最も緊急ではない場合がある。
【0065】
IEEE802.14.15規格に準拠して、無線中継ネットワーク16が、ZIGBEEメッシュネットワークである場合、2つ以上の医療デバイスからの通信が、無線中継ネットワーク16への同時アクセスに対して競合するであろうリスクはほとんどない。ネットワーク16は、伝送デバイスがネットワーク16の無線バス構成要素に関するエネルギーをチェックするプロトコルで動作する。バスが使用中である場合、伝送デバイスは、再びチェックする前に、事前に選択された時間(例えば、10〜20ミリ秒)を待機し、エネルギーレベルが、他の伝送が無線バス上でアクティブに動作中でないことを示唆するときのみ、データ転送を進める。それでもなお、医療デバイス10によって伝送されるデータパケットが、ほぼ同時に、中継モジュール30、30aに到着する状況では、中継モジュール30、30aによって、送達順序を管理する必要があり得る。
【0066】
例えば、死亡が可能性として考えられる、昏睡状態の患者からの切断を示す、換気装置からの医療デバイスデータパケットを検討する。この場合、換気装置は、遠隔監視デバイス61、62、および63のうちの1つ以上への伝送に対して、高い優先度を割り当てるべきである一方、温度計およびポンプからの医療デバイスデータ伝送は、換気装置によって伝送される医療デバイスデータパケットへの応答が、遠隔監視デバイス61、62、および63のうちの1つから受信されるまで、中止される。例えば、換気装置は、優先度1が割り当てられ得る一方、送給ポンプは、優先度2が割り当てられ、温度計は、優先度3が割り当てられる。割り当てられた優先度は、好ましくは、例えば、「優先度ニブル」として、医療デバイスによって伝送され、かつそこに伝送される、各データパケット内に示される。
【0067】
図3(a)を参照すると、プロセッサ34は、優先度ニブルを各受信されたデータパケットから読み取り、データ処理回路33に、優先度指定に基づいて、データパケットをバッファ要素35a内の論理位置に置くように命令するように構成され得る。例えば、換気装置に関する重要データパケット(例えば、生命を脅かす状態の指標を含む、データパケット)は、中継モジュール30、30aによる最初の読み出しおよび伝送のために位置付けられ、他のデータパケットは、その優先度に従った順序で位置付けられる。
【0068】
加えて、緊急コマンドが、換気装置からの緊急データパケット(例えば、アラームを含むデータパケット)に基づいて予期される、遠隔監視デバイス61、62、および63のうちの1つによって伝送される必要があり得る状況下では、無線中継モジュール30、30aは、加えて、緊急コマンドが中継され、関連付けられたアラーム状態が決定または発報されるまで、他の医療デバイスからいかなる新しい医療デバイス情報の受信も中断し得る。
【0069】
一連の医療デバイスと遠隔監視デバイスとの間のネットワーク化された通信を提供するための本明細書に開示される新規無線中継モジュールは、他の監視システムと比較して、いくつかの異なる利点を提供する。本発明の一実施形態による、医療デバイス10と中継モジュール30、30aとの間の無線通信のために、IEEE802.15.4規格に基づくZIGBEEネットワーク等の無線中継ネットワークを採用することによって、電力およびサイズ要件は、インターフェース回路15が、容易かつ安価に、医療デバイス10に適用され、および/またはそれと統合され得るように、最小限にされることができる。
【0070】
無線中継ネットワークの一部であり、直接、WWANを介して、オフサイト監視デバイスにアクセス可能な中継モジュール30aを導入することによって、施設における既存かつ潜在的に信頼性のないLAN機能へのアクセスおよびそれへの依拠は、回避されることができる。第1の中継モジュール30aへのWWANアクセスが損なわれる場合、第1の中継モジュール30aから第2の中継モジュール30、30aに通信を中継する、中継特徴を中継モジュール30、30aに組み込むことによって、本発明は、信頼性を改善し、WWANにアクセスするために、中継モジュール30a内における従来の低コストセルラー送受信機の使用を可能にする。
【0071】
図6は、
図3(a)に描写される中継モジュール30aの構成に対する中継モジュール30aのための代替構成の例示的構成要素を図示するブロック図を描写する。
図3(a)および(6)における同じ参照番号は、同じ構成要素、例えば、送受信機31および32、データ処理回路33、バッファ35a、メモリ35b、およびプロセッサ34を指す。
図6では、
図3(a)におけるように、中継モジュール30aは、アンテナ31aを介して、特定のWLANまたはWPANネットワーク16(
図2に図示)内のインターフェース回路15(
図1および2に図示)および他の中継モジュール30、30aと無線で通信するための送受信機31を含む。また、
図6では、
図3(a)におけるように、中継モジュール30aはさらに、アンテナ32aを介して、特定のWWAN(
図2に図示)を経由して、アクセスポイント40と無線で通信するための送受信機32を含む。
【0072】
図3(a)に表されず、
図6における中継モジュール30aに追加された構成要素として、アンテナ31dを介して、送受信機31によって使用されるネットワークと異なるWLANまたはWPANネットワークを経由して通信可能なインターフェース回路および他の中継モジュールと無線で通信するための、送受信機31に類似する、追加の送受信機31cが挙げられる。対応して、
図6における中継モジュール30aは、アンテナ38dを介して、送受信機32によって使用されるWWANと異なるWWANを経由して、アクセスポイントと無線で通信するための、送受信機32に類似する、なおもさらなる送受信機32cを含む。
【0073】
送受信機31、32、31c、および32cの各々は、プロセッサ34の制御の下、送受信機31、32、31c、および32cによって受信されるデータを受け取り、受信されたデータをバッファ要素35a内に記憶するよう動作するように構成される、データ処理回路33と通信する。加えて、データ処理回路33はさらに、プロセッサ34の指示下、データをバッファ要素35aから読み出し、伝送のために、読み出されたデータを送受信機31、32、31c、および32cのうちの選択された1つに提供するように構成される。選択を行なうため、プロセッサ34は、送受信機31、32、31c、および32cの通信ステータスを決定するために、それぞれの送受信機31、32、31cおよび32cのそれぞれのステータスモジュール31b、32b、31e、および32eと通信するように構成される。データ処理回路33およびプロセッサ34は、別個の集積回路またはチップセットとして実装され得、またはその機能は、組み合わせられ、単一集積回路またはチップセット上に実装され得ることを理解されたい。
【0074】
プロセッサ34はまた、好ましくは、例えば、WLANまたはWPANネットワークおよびWWANネットワークとの通信または接続ステータスを含む、中継モジュール30aのスタートアップまたは現在のステータスを示すために、中継モジュール30aの1つ以上のディスプレイ要素に信号を提供する、入力/出力回路36と通信する。入力/出力回路36はまた、A/C電力損失を提供するための信号を提供すること、および、または1つ以上のディスプレイ要素に近接して提供される1つ以上の入力デバイスによって提供される信号に応答することを行うように構成され得る。
【0075】
図6のモジュール30aのために使用可能な制御パネルは、異なるWLANまたはWPANネットワークのステータスを示すための対応する複数のインジケータ38e、および/または異なるWWANのステータスを示すための複数のインジケータ38jを伴う、実質的に、
図3(e)に描写される制御パネル38に類似し得る。
【0076】
図6の中継モジュール30a構成は、例えば、複数のWWANまたはWLANまたはWPANネットワークの使用を組み込む、
図4および5に描写されるものに対応する動作方法を採用する、実質的に、
図3aの中継モジュール30a構成に類似する様式で動作され得る。しかしながら、
図6の中継モジュール30aのための動作方法を行なう際、
図4および5に描写されるステップは、追加の送受信機37および38のさらなる送受信機選択を伴って採用され得る。例えば、
図7は、
図3(a)の中継モジュール30a構成のための
図4(a)の方法400に類似する、
図6の中継モジュール30a構成のための動作方法600を描写する。方法400および600は、実質的に、同じステップを含むが、方法600は、方法400のステップ404および406の代わりに、ステップ604および606を用いる。これらの置換されたステップ604および606は、
図6の追加の送受信機37および38を利用するように拡張された対応するステップ404および406に類似する。
【0077】
図7を参照すると、医療デバイスデータが、ステップ402において、
図6の送受信機31または37によって、WLANまたはPLANネットワークを経由して受信された後、中継モジュール30aは、任意のWWANが、送受信機32または38によってアクセス可能であるかどうか決定する。WWANが、アクセス可能ではない場合、方法600は、ステップ408に進み、実質的に、
図4(a)におけるステップ408、410、および412に関して説明されたものと同一の動作を行なう。別様に、WWANが、
図7のステップ604において、アクセス可能と決定される場合、方法600は、ステップ606に進む。ステップ606では、方法600は、送受信機32または38を介して、利用可能なWWANを経由して、適切なアクセスポイントに医療データを伝送する。
【0078】
さらに、
図7のステップ604において、2つ以上のWWANがアクセス可能である限りにおいて、ステップ606において、
図6におけるコントローラ33は、医療データが送受信機32または38のいずれかによって伝送されるべきアクセス可能WWANの1つを決定しなければならない。そのような決定は、例えば、信号強度、コスト、時刻、曜日、またはネットワークマネージャまたは他のユーザの選好に基づくことを含む、多くの異なる基準またはルールによって行なわれることができる。
【0079】
モジュール30および30aの代わりに、セルラー送受信機の構成を施設内の中継モジュール30aのみに限定することも可能である。加えて、中継モジュール30aをコンパクトな封入体内に提供することによって、中継モジュール30aは、信頼性のある市販の電源に容易に接続され、必要に応じて、施設変更に従って、無線中継ネットワークを再構成要素するように容易に移動される。バッテリバックアップによって提供される、歩行使用のための可搬性は、追加の利点である。
【0080】
本発明が、開示される実施形態に関して説明されたが、当然ながら、多数の変形例が、請求項内に定義される、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、可能であることを理解されたい。例えば、本発明は、本明細書に明示的に説明されるもの以外のいくつかの現在および将来のWPAN、WLAN、およびWWAN規格のいずれかに基づいてもよい。また、他の中継モジュールと、かつWWANを経由して、通信するための送受信機とともに、
図1および2のWLANまたはWPANネットワーク16内で中継モジュール30aを排他的に使用することも可能であることを理解されたい。
【0081】
加えて、本発明とともに使用可能なそれぞれのインターフェース回路は、本発明に従って、さらなる柔軟性を提供するために、モジュール30の構成要素を含み得、その機能を行ない得る。さらに、中継モジュール30aのための構成要素の多数の構成が、
図3に示される構成要素以外にも、本発明とともに使用可能である。例えば、入力−出力バッファは、プロセッサの制御下、必要に応じて、医療デバイスデータを送受信機31、32、37、または38に向けるためのそれぞれのスイッチとともに使用され得る。さらに、本発明の範囲は、本明細書に、図面を参照して説明される要素および構造のあらゆる他の予測可能均等物を含むことが意図される。故に、本発明は、請求項およびその均等物の範囲によってのみ限定されるものとする。