【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、送信装置から、映像コンテンツを、ネットワークを介してストリーミングで受信する受信装置において、
伝送ビットレートに対する映像フレームレートを対応付けたレート対応テーブルと、
隣接するGOP(Group Of Pictures)毎の現伝送品質と前伝送品質との差に応じた、現伝送ビットレートに対する影響確率を対応付けた影響確率テーブルと、
送信装置から
トレーニングデータの映像コンテンツをストリーミングで受信する際に、GOP単位で伝送品質を計測する伝送品質計測手段と、
影響確率テーブルを用いて、隣接するGOP毎に算出される現伝送品質と前伝送品質との差に応じた影響確率を導出する影響確率導出手段と、
現ビットレートに対して影響確率を乗算した推定伝送ビットレートを算出する推定伝送ビットレート算出手段と、
レート対応テーブルを用いて、推定伝送ビットレートに対応する映像フレームレートを導出するフレームレート導出手段と、
送信装置へ、映像フレームレートの関連情報をフィードバックする映像フィードバック手段と
を有し、
送信装置が、受信装置へ送信すべき映像コンテンツのフレームレートを、受信装置から受信した映像フレームレートに変更するように機能させることを特徴とする。
【0009】
本発明の受信装置における他の実施形態によれば、
映像コンテンツを構成するI,P,Bフレーム種別に応じて、伝送品質に対するフレーム種別重み係数を対応付けたフレーム種別重み係数テーブルと、
フレーム種別重み係数テーブルを参照し、映像コンテンツの受信によって計測した伝送品質に、当該映像コンテンツを構成するフレーム種別に応じたフレーム種別重み係数を重み付けるフレーム種別重み付け手段と
を更に有することも好ましい。
【0010】
本発明の受信装置における他の実施形態によれば、
受信装置は、映像コンテンツのフレーム内位置に応じて、伝送品質に対するフレーム内位置重み係数を対応付けたフレーム内位置重み係数テーブルと、
フレーム内位置重み係数テーブルを参照し、映像コンテンツの受信によって計測した伝送品質に、当該映像コンテンツのフレーム内位置に応じたフレーム内位置重み係数を重み付けるフレーム内位置重み付け手段と
を更に有することも好ましい。
【0012】
本発明の受信装置における他の実施形態によれば、
レート対応テーブルは、主観的な映像品質に基づくMOS(Means Opinion Score)によって決定されたものであることも好ましい。
【0013】
本発明の受信装置における他の実施形態によれば、
映像フィードバック手段は、映像フレームレートの関連情報として、
・映像フレームレート自体、又は
・現映像フレームレートからの単位レート分の上げフラグ/下げフラグ
を送信装置へフィードバックすることも好ましい。
【0014】
本発明によれば、送信装置が、受信装置へ、映像コンテンツを、ネットワークを介してストリーミングで伝送するシステムにおいて、
受信装置は、
隣接するGOP毎の現伝送品質と前伝送品質との差に応じた、現伝送ビットレートに対する影響確率を対応付けた影響確率テーブルと、
送信装置から
トレーニングデータの映像コンテンツをストリーミングで受信する際に、GOP単位で伝送品質を計測する伝送品質計測手段と、
影響確率テーブルを用いて、隣接するGOP毎に算出される現伝送品質と前伝送品質との差に応じた影響確率を導出する影響確率導出手段と、
現ビットレートに対して影響確率を乗算した推定伝送ビットレートを算出する推定伝送ビットレート算出手段と、
送信装置へ、推定伝送ビットレートをフィードバックする推定伝送ビットレートフィードバック手段と
を有し、
送信装置は、
推定伝送ビットレートを、受信装置から受信する推定伝送ビットレート受信手段と、
伝送ビットレートに対する映像フレームレートを対応付けたレート対応テーブルと、
レート対応テーブルを用いて、受信装置から受信した推定伝送ビットレートに対応する映像フレームレートを導出するフレームレート導出手段と、
受信装置へ送信すべき映像コンテンツのフレームレートを、映像フレームレートに変更するフレームレート変更手段と
を有することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、映像コンテンツを、ネットワークを介してストリーミングで伝送するシステムにおける映像フレームレート制御方法において、
受信装置は、
伝送ビットレートに対する映像フレームレートを対応付けたレート対応テーブルと、
隣接するGOP毎の現伝送品質と前伝送品質との差に応じた、現伝送ビットレートに対する影響確率を対応付けた影響確率テーブルと
を有し、
受信装置が、送信装置から
トレーニングデータの映像コンテンツをストリーミングで受信する際に、GOP単位で伝送品質を計測する第1のステップと、
受信装置が、影響確率テーブルを用いて、隣接するGOP毎に算出される現伝送品質と前伝送品質との差に応じた影響確率を導出する第2のステップと、
受信装置が、現ビットレートに対して影響確率を乗算した推定伝送ビットレートを算出する第3のステップと、
受信装置が、レート対応テーブルを用いて、推定伝送ビットレートに対応する映像フレームレートを導出する第4のステップと、
受信装置が、送信装置へ、映像フレームレートの関連情報をフィードバックする第5のステップと、
送信装置が、受信装置へ送信すべき映像コンテンツのフレームレートを、受信装置から受信した関連情報に基づく映像フレームレートに変更する第6のステップと
を有することを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、送信装置から、映像コンテンツを、ネットワークを介してストリーミングで受信する受信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
伝送ビットレートに対する映像フレームレートを対応付けたレート対応テーブルと、
隣接するGOP毎の現伝送品質と前伝送品質との差に応じた、現伝送ビットレートに対する影響確率を対応付けた影響確率テーブルと、
送信装置から
トレーニングデータの映像コンテンツをストリーミングで受信する際に、GOP単位で伝送品質を計測する伝送品質計測手段と、
影響確率テーブルを用いて、隣接するGOP毎に算出される現伝送品質と前伝送品質との差に応じた影響確率を導出する影響確率導出手段と、
現ビットレートに対して影響確率を乗算した推定伝送ビットレートを算出する推定伝送ビットレート算出手段と、
レート対応テーブルを用いて、推定伝送ビットレートに対応する映像フレームレートを導出するフレームレート導出手段と、
送信装置へ、映像フレームレートの関連情報をフィードバックする映像フィードバック手段と
してコンピュータを機能させ、
送信装置が、受信装置へ送信すべき映像コンテンツのフレームレートを、受信装置から受信した映像フレームレートに変更するように機能させることを特徴とする。