【実施例1】
【0023】
以下本発明の一実施例としての加湿器を図面により説明する。
【0024】
図1は加湿器の外観斜視図、
図2は本体の一部を分解した図である。加湿器は、本体1の正面および側面前部を形成する本体前枠11、側面後部と背面を形成する本体後枠12を有しており、本体1の天面には加湿空気を吹き出す吹出口13、操作ボタンを備えるとともに運転状態を表示する第一表示部14、図示しない水タンクを本体に着脱する際に開閉するタンクカバー15が設けられている。
【0025】
本体前枠11は、正面壁11aの上端に湿度を表示するための第二表示部16が設けられるとともに、正面壁11aの下部には開口11bが設けられ、この開口11bから本体内に水槽部2が挿入されるようになっている。
【0026】
また、吹出口13および第一表示部14は表示操作ユニット20に一体に形成されており、表示操作ユニット20は本体前枠11および本体後枠12の上部に載置して取り付けられる。
【0027】
このように、本実施例の加湿器は、本体1天面の第一表示部14と正面の第二表示部16の2個所において表示を行うようになっている。なおここで言う表示部とは、第二表示部16のように操作ボタンを備えずランプ等により表示を行うものだけでなく、第一表示部14のように使用者が操作を行う操作ボタン等を有するものも含む。
【0028】
図3は表示操作ユニット20の分解図である。表示操作ユニット20は、表示操作ユニット20の筐体を構成するユニット枠21、ユニット枠21に回動自在に設けられた取手22、ランプ等を備え表示を行う第一基板23および第二基板24、加湿装置の動作を制御する制御基板25、ユニット枠21の底部に取り付けられる下部カバー26から構成される。
【0029】
ユニット枠21の上面には、加湿空気を吹き出す吹出口13と、取手22を収納する取手収納部27と、操作プレートが貼り付けられた第一表示部14が形成されている。そして、ユニット枠21の内部(第一表示部14の裏側)は基板収納部28になっており、第一基板23と制御基板25が収納される。また、ユニット枠21の前面には前面壁21aを一部開口させて第二基板取付部29が形成され、この第二基板取付部29の周辺には第二基板24を嵌合挿入するための嵌合部30が形成されている。
【0030】
嵌合部30は、間隔をあけて配置した2枚の板30a、30bから構成され、この板の間に第二基板24の端部を挟み込むようになっており、2枚の板のうち手前側の板30aは奥側の板30bよりも長さが短くなっている。また、この嵌合部30は第二基板取付部29の3辺のうち、少なくとも左右の2辺に設けられている。
【0031】
第一基板23は、本体1天面の第一表示部14に表示を行うランプを備えるとともに使用者が操作プレートのボタンを操作した際に押圧されるスイッチを備えた基板である。これに対し、第二基板24は本体1正面の第二表示部16に表示を行うランプを備えた基板であって、第一基板23と第二基板24はジャンパリード線31により接続されている。なお、本実施例においては、第一基板23はスイッチとランプを備え、第二基板24はランプのみを備えているが、第二基板24に操作スイッチを設けてもよいし、第一基板23をランプのみとしてもよい。また、表示の内容もこれに限るものではない。
【0032】
制御基板25は、AC−DCコンバータ、ダイオード、リセットIC、マイコン、レギュレータ、コンデンサ等の電子部品が配置され、加湿器の動作を制御するようになっている。そして、これらの電子部品のうち、AC−DCコンバータやレギュレータなどは電源が投入されると加湿器の運転・停止に関わらず通電され、さらに発熱性を有しているため通電されることにより発熱する。
【0033】
下部カバー26は、ユニット枠21に取り付けた際に制御基板25と対向する部分には、制御基板25上の電子部品との接触を避けるように凹凸が形成されており、また手前側の辺には第二基板24が嵌合する溝部26aが形成されている。さらに、制御基板25とは対向しない位置において、周囲より突出する突片26bが2箇所設けられている。
【0034】
ユニット枠21には構造上の理由により穴が開けられていることがあり、この突片26bはそのような穴に対応して設けられているものである。例えば、
図4の断面図に示すようにユニット枠21の底面には取手22が回動する際にユニット枠21に接触しないようにするために穴21bが設けられている。ところが、この穴21bを設けたことにより、本体1天面と本体1の内部とが連通してしまっており、本体1の天面に水がかかった場合に本体1内に水が浸入してしまう。そこで、下部カバー26に突片26bを設けて、ユニット枠21に下部カバー26を取り付けると突片26bにより穴21bが塞がれるように構成し、これにより本体1内部への水の侵入を防ぐことができる。なお、穴は取手22を取り付けるために設けたものに限らず、他にも天面と内部を連通してしまうものがあればその穴を塞ぐように突片を設ける。
【0035】
次に表示操作ユニット20の組立手順について説明する。
【0036】
まず、ユニット枠21を裏返して、基板収納部28に第一基板23を配置する。このとき、ユニット枠21に第一基板23を固定するための爪を複数設けることで、他の部品をユニット枠21に配置している間に第一基板23の位置がずれてしまうことを防止することができる。そして、第二基板取付部29の嵌合部30に第二基板24の左右の端部24a、24bを挿入して第二基板24をユニット枠21に取り付ける。第二基板24はジャンパリード線31により第一基板23につながれているため、動かすことの出来る範囲が限られているが、嵌合部30を構成する板のうち手前の板30aが低くなっているため、ジャンパリード線31の長さが短くても簡単に嵌合部30に第二基板24を挿入することができる。なお、奥側の板30bは第二基板24とほぼ同じ高さがあるので、第二基板24を奥側の板30bに当接させることで第二基板24のがたつきを抑えられる。
【0037】
そして、第一基板23と第二基板24を取り付けた後で制御基板25を乗せ、その上から下部カバー26を被せる。下部カバー26には溝部26aが設けられており、下部カバー26を被せると溝部26aが第二基板24の下辺24cと嵌合し、第二基板24が固定されるようになっている。その後、下部カバー26とユニット枠21とをネジ止めする。これにより第一基板23、第二基板24、制御基板25の全てを同時にユニット枠21に固定することができる。
【0038】
第一基板23と第二基板24は、本体1の天面と正面という異なる面に表示を行う基板であるため、ユニット枠21内において第二基板24は第一基板23に対してほぼ垂直になるように取り付けなければならない。第二基板24が傾いてしまうと第二表示部16との位置が合わなくなってしまうため、取付角度には正確さが要求されるが、ユニット枠21には第二基板24が挿入される嵌合部30が設けられているので取付角度が規制されて正確に取り付けることができる。さらに下部カバー26を被せることにより、第二基板24の下辺24cを溝部26aにより押さえ、上下方向への位置ズレも抑えられる。
【0039】
また、加湿器を組み立てる際には、予め複数ある基板が表示操作ユニット20としてユニット化されているので、この表示操作ユニット20を本体1の天面に取り付ければよく、従来のように別々に本体1に組み付けてリード線をつないだりする手間を省くことができる。さらに、予め基板同士をリード線でつないでおくことができるため、基板同士を接続するリード線にはFFCではなく、ジャンパリード線31を用いて溶接することができる。FFCで接続する場合はFFCをコネクタに挿入することになるため、接続部分が湿気の影響を受けやすく腐食してしまうおそれがあるが、溶接した場合には湿気の影響を受けにくいので耐湿性に優れることとなる。
【0040】
図5は加湿器の縦断面構成図である。本体1内に着脱自在に設けられた水槽部2には図示しない水タンクから水が供給されて一定量の水が貯えられており、この水槽部2内に吸水性を有する気化フィルタ3が配置されている。気化フィルタ3は一部が水槽部2内の水に浸漬されており、この水を吸い上げることにより湿潤している。また、本体1背面には室内の空気を取り込む吸込口17が設けられ、吸込口17と気化フィルタ3との間には吸込口17より取り込まれた空気を加熱して温風とするための温風用ヒータ4が配置されている。そして、気化フィルタ3の上部にはモータ5とシロッコファン6からなる送風機7が設けられ、この送風機7が回転することで室内の空気が吸込口17から取り込まれ、取り込まれた空気は温風用ヒータ4を通過する間に温風となって、さらに温風は気化フィルタ3を通過することで加湿空気となり、天面の吹出口13より室内に放出される。
【0041】
加湿器の運転を停止すると、送風機7の回転が停止するため本体1内に空気が流れなくなるが、水槽部2や気化フィルタ3からは水が蒸発するため本体1内の湿度が上昇して結露しやすい状態となる。しかしながら、加湿器に電源が投入されていれば、加湿器の運転・停止に関わらず制御基板25に設けられた発熱性の電子部品から熱が放出されるので、この放熱により第一基板23および第二基板24の周囲の温度は上昇し、基板周辺の相対湿度が低下するため基板への結露を防ぐことができる。
【0042】
なお、第一基板23、第二基板24、制御基板25をユニット化して近傍に配置するだけで結露を防ぐ効果を得ることができるが、さらに下部カバー26を被せることにより制御基板25からの放熱を表示操作ユニット20内に留めることになるため、より効果的に熱を利用することができる。
【0043】
また、このように本体1内部に水を貯える水槽部2を有している場合、本体1が転倒した際には水槽部2内の水が本体1内に流出してしまう。
図6は本体1が転倒した際の
図5の破線Xで囲われた部分を拡大した図であるが、もし、本体1が第二表示部16のある方向に倒れた場合、本体1の前面壁11aには流出した水が貯まってしまうことになる。しかし第二基板24は正面壁11aに貯まる水の水位Lよりも上に位置するように設けられているため、第二基板24が水に浸かってしまうおそれはない。したがって、第二基板24に防水カバーを設ける必要もない。
【0044】
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。たとえば、加湿方式としては温風用ヒータを用いた温風気化式に限らず、気化式やスチーム式などを用いてもよい。また、表示部は矩形状の本体の天面と正面に設けた例を示したが、天面と側面に設けることもできるし、さらには本体が円柱状であったり一部を円弧状に形成したものなどであってもよい。