(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1及び第2のシートフレーム部に連結するとともに、当該第2のシートフレーム部に前記旋回軸の周りを枢動可能に連結されたジョイントハウジングをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式子供乗せ装置。
前記第2の位置にある前記障害部は、前記第1のシートフレーム部に対する前記第2のシートフレーム部の回転の通路から変位することを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式子供乗せ装置。
前記シートは、前記第1のシートフレーム部に取り付けられ、前記ブラケットは、前記シートの下面に延び、前記障害部が前記ブラケットを通って当該折り畳み式子供乗せ装置に対して横方向に動くことができることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式子供乗せ装置。
前記ブラケットに組み立てられ、前記障害部の前記第1の位置から前記第2の位置への移動を妨げる障害部が形成されるロック位置と、前記形成された障害部が、前記第1の位置から前記第2の位置への前記障害部の移動の通路から取り除かれるロック解除位置との間で動くことができる拘束部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式子供乗せ装置。
前記拘束部は、前記ロック解除状態では、前記第1の位置から前記第2の位置への前記障害部の移動の通路と実質的に位置合わせられた開口部を有することを特徴とする請求項10に記載の折り畳み式子供乗せ装置。
前記拘束部は、スリーブ部を有し、前記拘束部用の解放作動装置は、当該スリーブ部に枢動可能に組み立てられた連結部及び前記シートに接触するカム面を有し、前記拘束部用の解放作動装置は、縦方向に延びる第2の旋回軸の周りを前記シートに対して回転するようになっており、前記拘束部用の解放作動装置及び前記拘束部は、前記スリーブ部及び前記連結部で組み立てられた第2の連結シャフトを介して前記第2の旋回軸に沿った移動において互いにリンクしていることを特徴とする請求項12に記載の折り畳み式子供乗せ装置。
前記第2の脚部フレームは、前記拘束部用の解放作動装置を回転させ、当該折り畳み式子供乗せ装置を折り畳む際に前記拘束部の前記ロック位置から回復させることを特徴とする請求項12に記載の折り畳み式子供乗せ装置。
前記拘束部は、取付け部を有し、前記障害部用の解放作動装置は、当該取付け部とかみ合って前記拘束部を前記ロック解除位置に保持するようになっているノブを有することを特徴とする請求項15に記載の折り畳み式子供乗せ装置。
前記障害部を前記第1の位置から前記第2の位置へ動かすように機能する障害部用の解放作動装置をさらに含み、前記障害部用の解放作動装置は、前記シートの幅に渡って延びる帯紐によって形成され、前記シートは、前記第1のシートフレーム部に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式子供乗せ装置。
前記シート及び前記障害部用の解放作動装置を少なくとも部分的に包む繊維材料から作られ、操作のために前記障害部用の解放作動装置に接触可能である開口部を有するカバーをさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の折り畳み式子供乗せ装置。
ハンドル部と、横断部及び、前記第2の脚部フレームや前記ハンドル部にそれぞれ枢動可能に連結され前記第1の脚部フレームが取り付けられた側面セグメントを有する肘掛け部とをさらに含むベビーカー装置として実施されることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式子供乗せ装置。
第1のロッドセグメント、第2のロッドセグメント、L字型連結部からなるリンク構造をさらに含み、前記第1のロッドセグメントは、前記ハンドル部及び前記第2のロッドセグメントに枢動可能に連結され、前記第2のロッドセグメントは、前記第2のシートフレーム部及び前記第2の脚部フレームに枢動可能に連結され、前記L字型連結部は、前記第2のシートフレーム部及び前記第1のロッドセグメントに枢動可能に連結されることを特徴とする請求項19に記載の折り畳み式子供乗せ装置。
前記シートフレームの幅に亘って延在するとともに、前記障害部を前記第1の位置から前記第2の位置へ動かすように機能する障害部用の解放作動装置をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式子供乗せ装置。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、座った姿勢の子供を受けるようになっている折り畳み式子供乗せ装置を説明するものである。
子供乗せ装置は、シートフレーム及び当該シートフレームに組み立てられたフレームロック構造を含むことができる。
フレームロック構造は、フレームロック構造をロック解除し、子供乗せ装置が折り畳んだ状態へと自ら畳まることを誘発するようになっている解放作動装置に連結することができる。
実施形態によっては、フレームロック構造と関連させて安全ロック装置も設けることができる。
安全ロック装置は、関連したフレームロック構造が不注意にロック解除されることを防止するロック状態又は動作不能状態とすることができるとともに、関連したフレームロック構造のロック解除を可能とするロック解除状態又は使用可能状態とすることができる。
このようにして、子供乗せ装置を使用時により安全なものとすることができる。子供乗せ装置には、例えば、ベビーカー装置や子供用椅子装置などが含まれるが、それらに限定されるものではない。
【0008】
図1及び
図2は、折り畳み式ベビーカー装置100の一実施形態を説明する斜視図である。ベビーカー装置100は、支持フレーム102を含むことができる。リンク構造104及びフレームロック構造106は両方とも、左右対称に支持フレーム102の左右側面に配置することができる。
障害部用の解放作動装置144は、フレームロック構造106に動作可能に連結することができる。
解放作動装置144は、フレームロック構造106を、支持フレーム102を広げた状態に保持するロック状態から、支持フレーム102を折り畳んだ状態へと折り畳むことができるロック解除状態へと切り換えるように機能してもよい。
解放作動装置144は、例えば、ベビーカー装置100の座部の幅に渡って延びるウェビング材料からなる帯紐として形成することができる。
【0009】
支持フレーム102は、第1の脚部フレーム108、第2の脚部フレーム110、肘掛け部112、2つの第1のシートフレーム部114及びU字型の第2のシートフレーム部116からなるシートフレーム及び、U字型のハンドル部118を含むことができる。
第1の脚部フレーム108、第2の脚部フレーム110、肘掛け部112、シートフレーム及びハンドル部118の構造及び組立体は、実質的に左右対称とすることができる。
【0010】
肘掛け部112は、横断部112A及び当該横断部112Aの左右端部にそれぞれ連結された2つの側面セグメント112Bを含むことができる。
肘掛け部112は、第1の脚部フレーム108、第2の脚部フレーム110、ハンドル部118にそれぞれ組み立てられた側面セグメント112Bを有して一体的に形成することができる。
【0011】
第1の脚部フレーム108の下端部は、脚乗せ板120に組み立てることができ、前輪122を備えることができる。
第1の脚部フレーム108は、それぞれが肘掛け部112の側面セグメント112Bに取り付けられた2つの上端部を有することができる。
【0012】
第2の脚部フレーム110は、それぞれ後輪124に取り付けられた2つの下端部を有することができる。
第2の脚部フレーム110は、2つの連結シャフトP3を介して肘掛け部112の2つの側面セグメント112Bに枢動可能に連結することができる。
支持フレーム102を使用のために広げると、第1のシートフレーム部114が第2のシートフレーム部116の側面セグメント116Bの端部に平行となるとともに少なくとも部分的に位置合わせされる。
【0013】
第1のシートフレーム部114及び第2のシートフレーム部116からなるシートフレームは、第1の脚部フレーム108及び第2の脚部フレーム110に枢動可能に組み立てることができる。
第1のシートフレーム部114は、支持フレーム102の左右側面に配置された2つの管状セグメントとすることができる。各第1のシートフレーム部114は、肘掛け部112の下部に位置する連結シャフトP1を介して第1の脚部フレーム108の側面セグメントに枢動可能に連結することができる。
【0014】
第2のシートフレーム部116は、第1のシートフレーム部114の後部に隣接して配置することができ、ジョイントハウジング140を介して2つの第1のシートフレーム部114に枢動可能に組み立てることができる。
第2のシートフレーム部116は、横断セグメント116A及び当該横断セグメント116Aの両面にそれぞれ連結された左右の側面セグメント116Bを含むU字を有することができる。
第2のシートフレーム部116の各側面セグメント116Bは、連結シャフトP2を介して第2の脚部フレーム110の側面セグメントに枢動可能に連結することができる。
ベビーカー装置100を使用時に広げると、各ジョイントハウジング140に隣接する第1のシートフレーム部114及び第2のシートフレーム部116の部品が実質的に互いに平行かつ位置合わせされて延びてもよい。
【0015】
ハンドル部118は、連結シャフトP4を介して肘掛け部112の側面セグメント112Bに枢動可能に連結された下端部を有することができる。
連結シャフトP4は、連結シャフトP3の上方に位置することができる。
これらの連結シャフトは、ピン、リベットなど任意の構成要素によって形成することができる。
【0016】
支持フレーム102は、U字型背もたれフレーム126及び2つ
の保持ブラケット128を含むこともできる。
背もたれフレーム126は、第2のシートフレーム部116が背もたれフレーム126と第2の脚部フレーム110との間に配置されるように第2のシートフレーム部116の内部側面に枢動可能に連結された2つの下端部を有することができる。
また、背もたれフレーム126の2つの側面セグメントは、背もたれ用の解放作動装置131に連結された2つのラッチ130にそれぞれ組み立てることができる。
一実施形態では、解放作動装置131は、例えば、U字型のロッドとすることができる。
各保持ブラケット128の表面は、背もたれフレーム126の旋回軸に対して異なる径方向に分散される複数のロック溝132(
図3によりよく示す)を含むことができる。
2つのラッチ130のそれぞれは、関連し
た保持ブラケット128のロック溝132の何れかに可動的にかみ合い、背もたれフレーム126を所望の傾斜に固定するとともに、解放作動装置131が上方に引っ張られると、調節のためにロック溝132から離すことができる。
【0017】
リンク構造104のそれぞれは、第1
のロッドセグメント134及び第2のロッドセグメント136及び、L字型連結部138を含むことができる。
第1のロッドセグメント134は、連結シャフトP4の上方に位置した連結シャフトP5を介してハンドル部118の1つの側面セグメントに枢動可能に連結された上端部を有することができる。
第1のロッドセグメント134は、連結シャフトP6を介して第2のロッドセグメント136の上端部に枢動可能に連結された下端部を有することもできる。
第2のロッドセグメント136は、連結シャフトP2を介して第2のシートフレーム部116及び第2の脚部フレーム110にそれぞれ枢動可能に連結された下端部を有することができる。
L字型連結部138は、連結シャフトP7を介して第2のシートフレーム部116に枢動可能に連結された第1の端部及び
、保持ブラケット128の内部を通って下面から挿入され、連結シャフトP8を介して第1のロッドセグメント134及
び保持ブラケット128と枢動可能に連結される第2の端部を有することができる。
連結シャフトP8は、連結シャフトP6の上方に組み立てることができる。
従って、第1のロッドセグメント134は、連結シャフトP8を介してL字型連結部138及
び保持ブラケット128に枢動可能に連結することができる。
【0018】
図3は、
図1に示した2つのフレームロック構造のうちの一方を説明する拡大図であり、
図4は、ベビーカー装置100の側面図である。
2つのフレームロック構造106は、構造及び動作が同様であり、各第1のシートフレーム部114を第2のシートフレーム部116に選択的に広げた状態でロックするために、左右の側部にそれぞれ配置される。
図示した実施形態において、フレームロック構造106は、概して連結シャフトP1と連結シャフトP2との間かつ連結シャフトP3の下部に位置することができる。
各フレームロック構造106は、ジョイントハウジング140及び障害部142を含むことができる。
ジョイントハウジング140は、第1の側壁140A、横断壁140B、第2の側壁140Cを有するU字型を有することができる。
第1の側壁140A及び第2の側壁140Cは、実質的に互いに平行して対向しており、横断壁140Bは、第1の側壁140A及び第2の側壁140Cの上端部に連結することができる。
各ジョイントハウジング140は、第1のシートフレーム部114及び互いに隣接する第2のシートフレーム部116の1つの側面セグメント116Bの組立体を受けることができる。
より具体的には、第1のシートフレーム部114は、側壁140Aと側壁140Cとの間の隙間において、ジョイントハウジング140に締め具143を介して装着することができ、第2のシートフレーム部116の側面セグメント116Bは、連結シャフトP9を介して、側壁140Aと側壁140Cとの間の隙間においてジョイントハウジング140に枢動可能に連結することができる。
【0019】
示したように、障害部142は、連結シャフトP2と連結シャフトP9との間の位置でジョイントハウジング140に隣接して配置することができる。
障害部142は、第2のシートフレーム部116の1つの側面セグメント116Bの周りに枢動可能に組み立てることができ、解放作動装置144に装着された下面を有する。
従って、障害部142は、連結シャフトP9に対して実質的に直交することができる旋回軸の周りの側面セグメント116Bの周りを回転することができる。
【0020】
障害部142は、その旋回軸に実質的に平行に突出して、ジョイントハウジング140と重なる延設部146を含むつば部として形成することができる。
障害部142は、延設部146が隣接して横断壁140Bに対向し、ジョイントハウジング140及び第1のシートフレーム部114が、折り畳む間に第2のシートフレーム部116に対して回転して動く通路を塞ぐロック位置と、延設部146が側壁140Aに対向し、第2のシートフレーム部116に対してジョイントハウジング140及び第1のシートフレーム部114の移動する通路の外にあるロック解除位置との2箇所の間で、(
図3に両矢印Fで示したような)側面セグメント116Bの周りを回転するようにすることができる。
【0021】
障害部142の内面と第2のシートフレーム部116の側面セグメント116Bとの間にねじりバネ141を組み立てることができる。ねじりバネ141は、第2のシートフレーム部116が連結シャフトP9の周りを回転しないようにするロック位置へ障害部142を回転させて付勢するようにすることができる。
【0022】
障害部142がロック位置にあると、ジョイントハウジング140の横断壁140Bは、第2のシートフレーム部116の側面セグメント116Bと障害部142の延設部146との間に位置する。
その結果、第1のシートフレーム部114に対する第2のシートフレーム部116の広がる方向の回転を、延設部146とジョイントハウジング140の横断壁140Bとの間の当接によって阻止することができる。
第1のシートフレーム部114及び第2のシートフレーム部116は、少なくともジョイントハウジング140の近くで互いに位置合わせされ平行のままとすることができる。
それにより、フレームロック構造106は、使用時に広げた状態でベビーカー装置100を保持することができる。
【0023】
障害部142がロック解除位置にあるときは、延設部146は、横断壁140Bの上側から離れ、側壁140Aに面することができる。
そのため、障害部142は、ジョイントハウジング140及び第1のシートフレーム部114に対する第2のシートフレーム部116の回転の通路を空けることができる。
第2のシートフレーム部116は、ロック解除状態の障害部142によりベビーカー装置100を保持するために連結シャフトP9の周りを第1のシートフレーム部114及びジョイントハウジング140に対して回転することができる。
【0024】
上述した実施形態では、左右側面に2つのフレームロック構造106が設けられているが、支持フレーム102をロックしたりロック解除したりする単一のフレームロック構造106を実装する他の実施形態も可能である。
さらに、ジョイントハウジング140が組み立てられる位置は、フレームロック構造106の機能や動作に影響することなく障害部142の位置と置き換えられることは注目に値する。
例えば、第2のシートフレーム部116の側面セグメント116Bは、ジョイントハウジング140に取り付けることができる一方、障害部142は、ジョイントハウジング140に枢動可能に連結される第1のシートフレーム部114の周りに組み立てることができる。
【0025】
図5〜
図7を参照してベビーカー装置100の折り畳み動作を説明する。
図5に示したように、ベビーカー装置100を折り畳む際は、解放作動装置144をD1の方向に引っ張り上げることができる。
その結果、延設部146が横断壁140Bの上面から離れて第2のシートフレーム部116に対する第1のシートフレーム部114及びジョイントハウジング140の回転移動のために通路を空けるまで、各障害部142をねじりバネ141の付勢作用に対して対応する側面セグメント116Bの周りを同時に駆動して回転させる。
一実施形態では、障害部142は、延設部146が第2のシートフレーム部116の外側でジョイントハウジング140の側壁140Aに隣接して面する(すなわち、ベビーカー装置100の外側に面した側面)まで回転させてもよい。
【0026】
図6を参照すると、解放作動装置144を上に引っ張りながら、ベビーカー装置100全体を地面から持ち上げることもできる。
障害部142がロック解除状態に一旦到達すると、重力作用により第1のシートフレーム部114及び第1の脚部フレーム108がR1の方向に回転し、第2のシートフレーム部116及び第2の脚部110が反対のR2の方向に回転することができる。
その結果、第1脚部フレーム106及び第2の脚部フレーム110と、第1のシートフレーム部114及び第2のシートフレーム部116は、互いに対して自ら折り畳まる。
折り畳む間、各第1のロッドセグメント134も、ハンドル部118に対して連結シャフトP5の周りを回転でき、ハンドル部118をR3の方向に回転させ支持フレーム102の後方に折り畳むことができる。
【0027】
ラッチ130
と保持ブラケット128との間の係合により、背もたれフレーム126、第2のロッドセグメント136及びL字型連結部138は、第1のロッドセグメント134とともに同時に回転する。
【0028】
図7に示したように、ベビーカー装置100が一旦完全に折り畳まれると、第2の脚部フレーム110、ハンドル部118及び背もたれフレーム126は、互いに略平行かつ近接することができ、折り畳まれたベビーカー装置100は、地面に立たせることができる。
【0029】
図8は、折り畳み式ベビーカー装置200の第2の実施形態を説明する斜視図であり、
図9は、ベビーカー装置200に実装されたフレームロック構造106を説明する拡大図である。
ベビーカー装置200は、上述した実施形態と同様であるが、より単純なリンク構造を有することができる。
ベビーカー装置200は、支持フレームの左右側面に配置されハンドル部118及びシートフレームに連結された2つのリンク構造204を含むことができる。
各リンク構造204は、ロッドセグメント206及び三角形のリンクプレート208を含むことができる。
ロッドセグメント206は、連結シャフトP5を介してハンドル部118と枢動可能に連結された上端部及び、連結シャフトP10を介して枢動可能に連結された下端部を有することができる。
リンクプレート208は、2つの連結シャフトP11及びP12を介して第2のシートフレーム部116にしっかりと取り付けることができ、第2の脚部フレーム110も、連結シャフトP12を介してリンクプレート208に枢動可能に連結される。
【0030】
ロッドセグメント206の下端部は、連結シャフトP10の上部に位置する連結シャフトP13を介し
て保持ブラケット128に枢動可能に連結することができる。
従って、ロッドセグメント206は、それぞれ連結シャフトP10及びP13を介しリンクプレート208及
び保持ブラケット128に枢動可能に連結することができる。
【0031】
上述したように、背もたれフレーム126は、2つのラッチ130と組み立てられた左右の側面セグメントを有することができる。
背もたれフレーム126の左右の側面セグメントの下端部は、第2のシートフレーム部116の側面セグメント116Bに(
図8によりよく示したように)枢動可能に連結することができる。
【0032】
各ラッチ130は、解放作動装置131に連結することができ、背もたれフレーム126の旋回軸に対して異なる径方向におけ
る保持ブラケット128に形成された複数のロック溝132の何れかをかみ合わせるようにすることができる。
【0033】
図10は、ベビーカー装置200の側面図であり、
図11は、ベビーカー装置200の折り畳み動作を説明する概略図である。
上記実施形態のように、解放作動装置144は、延設部146が横断壁140Bの上面から離れるまで、D1の方向に上向きに引っ張って障害部142が側面セグメント116Bの周りを同時に回転するようにすることができる。
【0034】
図11を参照すると、解放作動装置144を上に引っ張って障害部142をロック解除状態まで移動させながら、ベビーカー装置200全体を地面から持ち上げることもできる。
重力作用により第1のシートフレーム部116及び第1の脚部フレーム108は、R1の方向に回転することができ、第2のシートフレーム部116及び第2の脚部フレーム110は、反対のR2の方向に回転することができる。それにより、第1脚部フレーム108及び第2の脚部フレーム110と、第1のシートフレーム部114及び第2のシートフレーム部116は、互いに対して自ら畳まることができる。
折り畳む間、各ロッドセグメント206も、ハンドル部118に対して連結シャフトP5の周りを回転でき、ハンドル部118は、R3の方向に回転して後方に折り畳むことができる。
ラッチ130
と保持ブラケット128との係合により、背もたれフレーム126及びリンクプレート208は、ロッドセグメント206とともに同時に回転することができる。
【0035】
ベビーカー装置200が一旦完全に折り畳まれると、第2の脚部フレーム110、ハンドル部118及び背もたれフレーム126は、互いに略平行かつ近接することができ、折り畳まれたベビーカー装置200は、地面に立たせることができる。
【0036】
図12は、折り畳み式ベビーカー装置300の第3の実施形態を説明する概略図であり、
図13は、ベビーカー装置300の一部分の部分的な拡大図である。
ベビーカー装置300は、シート302を含み、当該シート302は、その左右の側端部近くにそれぞれ配置される2つのブラケット304を備える下面を有することができる。
背もたれフレーム126は、2つのラッチ130と組み立てられた左右の側面セグメントを有することができる。
背もたれ側面セグメントの下端部は、シート302の後端部に枢動可能に連結することができる。2つ
の保持ブラケット128はそれぞれ、第2のシートフレーム部116の側面セグメント116Bに取り付けることができる。
各保持ブラケット128の表面は、背もたれフレーム126の旋回軸に対して異なる径方向に分散される複数のロック溝132を含むことができる。
2つのラッチ130のそれぞれは、関連し
た保持ブラケット128のロック溝132の何れかに可動的にかみ合い、背もたれフレーム126を所望の傾斜に固定するとともに、解放作動装置131が上方に引っ張られると、調節のためにロック溝132から離れることができる。
ラッチ130のそれぞれに連結された解放作動装置131は、ラッチ130をロック状態からロック解除状態へと切り換えるようにすることができる。
【0037】
また、2つのリンク構造は、ハンドル部118及びシートフレームの側面セグメント116B同士の間の左右側面に組み立てることができる。
各リンク構造は、連結シャフトP5を介してハンドル部118の側面セグメントに枢動可能に連結された第1端部及び連結シャフトP8を介し
て保持ブラケット128に枢動可能に連結された第2端部を有する
第1のロッドセグメント134を含むことができる。
本実施形態では、
第2のロッドセグメント136及びL字型連結部138は、リンク構造から省略することができる。
【0038】
構成が同様の2つのフレームロック構造306はそれぞれ、第1のシートフレーム部114及び第2のシートフレーム部116に組み立てることができる。
各フレームロック構造306は、連結シャフトP1と連結シャフトP2との間かつ連結シャフトP3の下に配置することができる。
各フレームロック構造306は、ジョイントハウジング308、回転アーム310及び障害部312を含むことができる。
ジョイントハウジング308は、1つの第1のシートフレーム部114に取り付けることができるとともに、第2のシートフレーム部116の1つの側面セグメント116Bに枢動可能に連結することができる。
【0039】
回転アーム310は、1つのブラケット304に枢動可能に連結することができる。障害部312は、ブラケット304及びジョイントハウジング308を通過するように組み立てることができる。
【0040】
ベビーカー装置300は、シート302の上面の上方を横方向に延びることができる障害部用の解放作動装置314を含むこともできる。
解放作動装置314は、帯紐として形成することができる。シート302は、解放作動装置314がそこを通って2つの回転アーム310と連結するシート302の下面に向かって回転することができる、互いに横方向に間隙を介する2つの孔部305を含むことができる。
【0041】
図14は、ロック状態のフレームロック構造306を説明する斜視図であり、
図15は、同じロック状態にある
図14に示したフレームロック構造306の側平面図である。
ジョイントハウジング308は、2つの平行な互いに向かい合う側壁308A及び308C、その側壁308A及び308Cに連結された横断壁308B、側壁308Aと308Cとの間の間隙の外へ横断壁308Bに対して平行に延びる舌部308Dを含むことができる。
ジョイントハウジング308は、舌部308Dでブラケット304に取り付けられてもよい。
【0042】
1つの第1のシートフレーム部114は、側壁308Aと側壁308Cとの間のジョイントハウジング308に取り付けることができ、第2のシートフレーム部116の1つの側面セグメント116Bは、側壁308Aと側壁308Cとの間のジョイントハウジング308に枢動可能に連結することができる。
【0043】
回転アーム310は、間隙を介した2つの側壁310Aと、その側壁310A同士の間に連結されたバー310Bを含むことができる。
側壁310Aは、回転アーム310の旋回軸を定義する連結シャフトP14を介してブラケット304に枢動可能に連結することができる。
障害部312を取り付けるために、ジョイントハウジング308の側壁308Cは、孔部316を有することができ、ブラケット304の2つの対向する側壁は、孔部317及び318をそれぞれ有することができる。
障害部312は、回転アーム310の側壁308A同士の間の間隙に配置することができ、孔部316,317,318を通ってそれぞれ延びる対向する端部312A及び312Bを有することができる。
連結シャフトP15は、回転アーム310の側壁310Aと連結させることができ、障害部312と、ブラケット304の2つの対向する側壁を通って形成された(
図16によりよく示す)細長いスロット322をそれぞれ通る。
この構成により、障害部312及び連結シャフトP15は、回転アーム310の旋回軸(すなわち、連結シャフトP14)に直交する平面上を、第1のシートフレーム部114及び第2のシートフレーム部116の側面セグメント116Bの延びる方向に略直交する横断方向に沿って動くようにすることができる。
障害部312の移動により、端部312Aを、孔部316を通ってジョイントハウジング308の側壁310Aと308Cとの間の間隙領域に延ばすか、側壁310Aと308Cとの間の間隙領域の外となるようにブラケット304の内部に向かって引っ込めることができる。
【0044】
スプリング320は、障害部312の端部312Bの周りに組み立てることができ、孔部318に隣接するブラケット304の側壁に連結される端部を有することができる。
スプリング320は、障害部312の端部312Aがジョイントハウジング308を通って側壁310Aと308Cとの間の間隙領域に延びることができるロック位置に向かって障害部312を付勢することができる。
【0045】
解放作動装置314は、2つの回転アーム310のバー310Bにそれぞれ固定された2つの対向する端部を有することができる。
解放作動装置314は、2つの回転アーム310の回転を反対方向に駆動して、障害部312のベビーカー装置300の中心部への移動を反対方向に駆動するようにすることができる。
【0046】
図15に示したように、フレームロック構造306がロック状態にある場合、スプリング320は、障害部312の端部312Aがジョイントハウジング308を通って側壁310Aと308Cとの間の間隙領域に延びる位置まで障害部312を付勢することができる。
その結果、第2のシートフレーム部116の側面セグメント116Bは、障害部312に下方で接し、ジョイントハウジング308の横断壁308Bに上方で接することができるので、第2のシートフレーム部116のジョイントハウジング308及び第1のシートフレーム部114に対する折り畳み回転を効果的に阻止することができる。
そのため、第1のシートフレーム部114及び第2のシートフレーム部116を、広げた状態でロックすることができる。
【0047】
図16は、ロック解除状態のフレームロック構造306を説明する概略図であり、
図17は、
図16に示したフレームロック構造306の側面図である。
解放作動装置314がD1の方向に上向きに引っ張られると、回転アーム310は、支持フレーム102の内側に向かうr0の方向に、ブラケット304に対して連結シャフトP14の軸の周りを回転することができる。
回転アーム310が回転している間、連結シャフトP15は、細長いスロット322に沿ってスライドするように駆動されるので、障害部312のブラケット304の内部に向かうD2の方向への線的移動を駆動することができる。
障害部312のこの移動によりスプリング320が収縮し、障害部312の端部312Aを第2のシートフレーム部116の側面セグメント116Bの下面から離すことができる。
そのため、障害部312は、ジョイントハウジング308及び第1のシートフレーム部114に対する第2のシートフレーム部116の回転の通路を空けることができる。
従って、第2のシートフレーム部116は、第1のシートフレーム部114及びジョイントハウジング308に対して回転して、ベビーカー装置300を折り畳むことができる。
【0048】
なお、連結シャフトP15が細長いスロット322に沿ってスライドする際に連結シャフトP15が上方及び下方へも移動できるように、細長いスロット322の幅は、連結シャフトP15の断面よりも大きくすることができることは注目に値する。
この構成により、回転アーム310による障害部312の駆動を容易にすることができる。
【0049】
図18及び
図19は、ベビーカー装置300の折り畳み動作を説明する概略図である。
図18を参照すると、解放作動装置314をD1の方向に上方に引っ張り、フレームロック構造306をロック解除状態に切り換えることができる。
そして、ハンドル部118を押して、連結シャフトP4の周りをベビーカー装置300の後方に向けてR1の方向に回転させることができる。
ハンドル部118が回転している間、
第1のロッドセグメント134は、ハンドル部118に対して(例えば、
図18及び
図19では、反時計回りに)連結シャフトP5の周りを回転することができる。
第1のロッドセグメント134の移動により、背もたれフレーム126及び第2のシートフレーム部116をそれぞれD1の同じ方向に後方に回転させることができる一方、第1のシートフレーム部114及び第2のシートフレーム部116は、それぞれR2及びR3の方向に互いに折り畳むことができる。
第1のシートフレーム部114及び第2のシートフレーム部116の動きが同じために、第1の脚部フレーム108及び第2の脚部フレーム110を互いに向かって折り畳むように駆動することもできる。
図19に示したように、ベビーカー装置300が一旦完全に折り畳まれると、第2の脚部フレーム110、ハンドル部118及び背もたれフレーム126は、互いに略平行かつ隣接することができ、折り畳まれたベビーカー装置300は、地面に立たせた姿勢で配置することができる。
【0050】
図20は、安全ロック装置402が設けられたベビーカー装置400の他の実施形態を説明する分解図である。
安全ロック装置402に加えて、ベビーカー装置400の実施形態は、
図12〜
図19において説明した実施形態と実質的に同様とすることができる。
1つ又は2つの安全ロック装置402は、それぞれフレームロック構造306の一方又は両方とそれぞれ関連付けることができる。
安全ロック装置402は、フレームロック構造306がロック解除されることを阻止するロック状態又は動作不能状態となり、フレームロック構造306のロック解除を可能とするロック解除状態又は使用可能状態となる。
【0051】
安全ロック装置402は、拘束部404及び拘束部用の解放作動装置406を含むことができる。
拘束部404は、スリーブ部410が設けられた中空体408を有することができる。
中空体408の下部は、互いに離れ、障害部312を収容することができる中心腔の範囲を定める2つの停止フランジ412を定義する狭い部分を形成することができる。
中空体408は、停止フランジ412の上方を垂直に延びる細長いスロット414を含むこともできる。
回転アーム310の回転軸を定義する連結シャフトP14は、細長いスロット414を通る軸X1に沿って組み立てることができる。
スプリング416は、連結シャフトP14と連結シャフトP14の下に位置する中空体408の内面との間の中空体408において組み立てることができる。
スリーブ部410は、中空体408の上面から突出し、互いに向き合った2つのスロット418を有する円筒形とすることができる。
【0052】
解放作動装置406は、連結部420、ハンドル422、リッジ424を有することができる。
連結部420、ハンドル422、リッジ424は、解放作動装置406と一体的に形成することができる。
連結部420は、ハンドル422の端部から下方に突出し、2つの対向した位置に2つの孔部426を有する円筒形であることができる。
連結部420は、拘束部404のスリーブ部410の内径よりも小さい外径を有することができるので、連結部420は、スリーブ部410へ挿入することができる。
リッジ424は、ハンドル422から下方に突出し、連結部420の周りに延びることができる。リッジ424は、シート302と滑り接触して、解放作動装置406の回転を垂直な移動に変換することができるカム面428を定義することができる。
【0053】
図21は、拘束部404の組立体を説明する斜視図である。
拘束部404は、フレームロック構造306に隣接する位置でブラケット304に可動的に組み立てることができる。
一旦拘束部404が設置されると、スリーブ部410は、シート302の開口部305から外に向かって突出することができる。
シート302は、開口部305から間隙を介した隆起部430を含むことができる。隆起部430は、解放作動装置406のカム面428に結合するカム面を有することができる。
【0054】
図22は、解放作動装置406の組立体を説明する斜視図である。
解放作動装置406は、連結部420をスリーブ部410へ挿入することにより拘束部404と枢動可能に組み立てることができる。
連結シャフトP16は、スリーブ部410のスロット418及び連結部420の孔部426を通って軸X2に沿って取り付けることができる。
従って、解放作動装置406は、縦方向に延びる旋回軸Yの周りを拘束部404に対して回転するようにすることができ、カム面428のシート302との相互作用により、解放作動装置406の回転をY軸に沿った解放作動装置406の移動へと変換することによって、拘束部404を同じ軸Yに沿って同時に動かすことができる。
【0055】
図23は、ロック状態又は動作不能状態にある安全ロック装置402を説明する断面図である。
安全ロック装置402がロック状態又は動作不能状態にある場合、解放作動装置406は、ハンドル422の遠心端がシート302の側端に隣接して位置する第1の位置にあることができる。
ロック状態又は動作不能状態においては、ハンドル422は、凹部432とかみ合い、リッジ424は、開口部305の中へと延び、停止フランジ412は、連結シャフトP15の2つの対向する端部に対して当接して、スプリング
416を収縮させ、障害部312の端部312Aが第2のシートフレーム部116の下面から離れる方向における障害部312の移動をブロックすることができる。
介護者がフレームロック構造306の解放作動装置406を操作しようと試みても、障害部312のロック解除への移動は、拘束部404によってまだ阻止されている。
そのため、ベビーカー装置400の偶発的な折り畳みを防止することができる。
【0056】
図24は、安全ロック装置402をロック状態又は動作不能状態からロック解除状態又は使用可能状態へ切り換える動作を説明する概略図であり、
図25は、ロック解除状態又は使用可能状態にある安全ロック装置402を説明する断面図である。
安全ロック装置402をロック状態又は動作不能状態からロック解除状態又は使用可能状態へ切り換えるために、解放作動装置406をRの方向(例えば、
図24における時計回り)に回転させてハンドル422をシート302の凹部432から離すことができる。
解放作動装置406がRの方向に回転している間、リッジ424のカム面428は、開口部305のリムと接触して動き、リッジ424を開口部305の外に向かって上方に押し上げることができる。
この解放作動装置406の上方への回転移動により、拘束部404がブラケット304の内部に沿って上向きに引っ張られるので、スプリング416が収縮して、停止フランジ412が連結シャフトP15から離れて動くことができる。
停止フランジ412は、解放作動装置406がロック解除位置又は使用可能位置に一旦達すると、連結シャフトP15から完全に離れることができる。
一実施形態では、ハンドル422は、隆起部430とかみ合い接触して、拘束部404をロック解除位置又は使用可能位置に保持することができる。
拘束部404による障害物が、ロック解除の方向における障害部312の移動の通路から一旦取り除かれると、解放作動装置406は、障害部312を第2のシートフレーム部116の側面セグメント116Bの下面から離すようにすることができる。
そして、ベビーカー装置400は、上述したように折り畳むことができる。第2の脚部フレーム110を第1脚部フレーム108に向かって折り畳む間、第2の脚部フレーム110は、解放作動装置406を押して駆動して、隆起部430から離し、そして、逆方向に回転させて、ロック状態又は動作不能状態へ拘束部404を駆動することができる。
【0057】
図26は、ベビーカー装置500に設けられた安全ロック装置502の他の実施形態を説明する概略図である。
安全ロック装置502に加えて、ベビーカー装置500の実施形態は、
図12〜
図19において説明した実施形態と実質的に同様とすることができる。
1つ又は2つの安全ロック装置502は、フレームロック構造306の一方又は両方とそれぞれ関連付けることができる。
安全ロック装置502は、フレームロック構造306がロック解除されることを阻止することができるロック状態又は動作不能状態となり、フレームロック構造306のロック解除を可能とするロック解除状態又は使用可能状態となる。
【0058】
図27及び
図28はそれぞれ、安全ロック装置502の分解図及び斜視図である。
安全ロック装置502は、拘束部504及び解放作動装置506を含むことができる。
拘束部504は、取付け部510が設けられた中空体508を有することができる。
中空体508の下部は、互いに離れ、障害部312を収容することができる中心腔の範囲を定める2つの停止フランジ512を定義する狭い部分を形成することができる。
中空体508は、垂直に延び、停止フランジ512の上方に配置される細長いスロット514を含むこともできる。
回転アーム310の回転軸を定義する連結シャフトP14は、細長いスロット514を通る軸X1に沿って組み立てることができる。
スプリング520は、連結シャフトP14と連結シャフトP14の下に位置する中空体508の内面との間の中空体508において組み立てることができる。
取付け部510は、中空体508から上方に突出し、孔部522が設けられた間隙を介した2つの耳部を含むこともできる。
取付け部510の上部領域は、解放作動装置506がそこを通って組み立てられる内部空洞516を含むこともできる。
【0059】
解放作動装置506は、連結部524及びハンドル526含むことができる。
連結部524及びハンドル526は、解放作動装置506と一体的に形成することができる。
連結部524は、上部スロット領域528A、下部スロット領域528B及び、上部スロット領域528Aと下部スロット領域528Bとの間で角度を持って延びる中間スロット領域528Cを有するスロット528とともに形成することができる。
上部スロット領域528A、下部スロット領域528B及び、中間スロット領域528Cは、互いに連通することができる。
スロット528は、上部スロット領域528Aに隣接し、中間スロット領域528Cに連結された上面528Dを含むこともできる。
ハンドル526は、連結部524から延びることができる。
取付け部510は、孔部522と一致する大きさの連結シャフトP16を介して連結部524と可動的に組み立てることができる。
連結シャフトP16は、取付け部510の孔部522及び連結部524のスロット528を通過して、空洞516を介して拘束部504に対して解放作動装置506の横方向の動きを可能とし、解放作動装置506に対して拘束部504の垂直方向の動きを可能とする滑りリンクを形成することができる。
【0060】
図26及び
図27に示したように、ハンドル526は、ノブ527が設けられた2つの側面を有することができ、取付け部510の内面は(特に、孔部522が設けられた2つの耳部において)、それぞれノブ527と結合する凹部511を有することができる。
解放作動装置506は、安全ロック装置502をロック解除するようになっており、ノブ527は、凹部511とかみ合い、介護者がフレームロック構造306をロック解除できるようにロック解除位置又は使用可能位置に解放作動装置506を停止させ、拘束部504を保持することができる。
【0061】
図29は、ロック状態又は動作不能状態にある安全ロック装置502を説明する断面図である。
安全ロック装置502がロック解除状態又は使用可能状態にあると、解放作動装置506は、連結シャフトP16が下部スロット領域528Bに位置することができる第1の位置にあることができ、停止フランジ512は、連結シャフトP15の2つの対向する端部に対して当接して、障害部312が、スプリング320を圧縮して、障害部312の端部312Aを第2のシートフレーム部116の下面から離す方向に障害部312が移動することを阻止することができる。
従って、介護者がフレームロック構造306の解放作動装置506を操作しようと試みても、障害部312のロック解除への移動は、拘束部504によって阻止されたままである。
【0062】
図30は、ロック解除状態又は使用可能状態にある安全ロック装置502を説明する断面図である。
安全ロック装置502をロック状態又は動作不能状態からロック解除状態又は使用可能状態に切り換えるために、ハンドル526は、シート302の外側に向かうD1の方向において横方向に解放作動装置506を引っ張るようにすることができる。
解放作動装置506がD1の方向に動いている間、連結シャフトP16は、上部スロット領域528Aに向かって中間スロット領域528Cに沿って動かすことができるので、拘束部504を駆動して、スプリング520を上方に動かし圧縮する。
解放作動装置506が一旦ロック解除状態又は使用可能状態に達すると、連結シャフトP16は、停止面528Dを越して配置され、上部スロット領域528Aにかみ合うことができ、拘束部504の停止フランジ512は、連結シャフトP15から離すことができる。
拘束部504による障害物が、ロック解除の方向に障害部312の移動の通路から一旦取り除かれると、解放作動装置314は、障害部312を第2のシートフレーム部116の側面セグメント116Bの下面から効果的に離すようにすることができる。
そして、ベビーカー装置500を上述したように折り畳むことができる。
【0063】
図37は、ベビーカー装置700に設けられた安全ロック装置702の他の実施形態を説明する斜視図である。
上述したように、ベビーカー装置700は、第2のシートフレーム部116に隣接して設置されたシート302を含むことができる。
第2のシートフレーム部116の近くのシート302の下面は、安全ロック装置702が設置されるブラケット701を含むことができる。
図37は1つの安全ロック装置702だけを示すが、同様の構成の安全ロック装置702をシート302の左右側面に2つ設けてもよいことが容易に理解される。
前述したように、安全ロック装置302は、解放作動装置314によって加わる駆動力に対する障害部312のロック解除への移動を阻止することができるロック状態又は動作不能状態及び、解放作動装置314によって駆動される障害部312のロック解除への移動を可能とするロック解除状態又は使用可能状態となることができる。
【0064】
図38は、シート302に組み合わせられたブラケット701を説明する上面斜視図である。
ブラケット701は、シート302の上面を通って形成された開口部703の下に取り付けることができる。
ブラケット701は、シート302の横方向に互いに間隙を介した3つの平行な側壁701A(
図40によりよく示す)701B,701Cを含むことができ、側壁701Cは、側壁701Aと側壁701Bとの間に位置する。
側壁701A,701B,701Cはそれぞれ、少なくとも部分的に互いに位置合わせされた複数の孔部704,706,708を含むことができる。
側壁701Cと701Bの上端はそれぞれ、上縁部が同じ高さのリブ部710及び712を形成することができる。
【0065】
図39は、安全ロック装置702の斜視図である。
安全ロック装置702は、側壁701Bと側壁701Cに対応するブラケット701の領域に設置することができる。
安全ロック装置702は、拘束部714及びスプリング716を含むことができる。
拘束部714は、作動部718及び、作動部718から下に向かって突出する延設部720を含むことができる。
作動部718は、ボタン状に形成することができる。延設部720は、弾性タブ726を突き出すリムを有するスロット722を含むことができる。
スロット722の下の延設部720の下部領域は、開口部724を含むことができる。
【0066】
安全ロック装置702をブラケット701に設置すると、拘束部714は、側壁701Bと側壁701Cとの間に可動的に取り付けることができる。
側壁701Bは、タブ726を受ける細長いスロットを含むことができる。
スプリング716は、側壁701B及び側壁701Cの周囲に配置され、作動部718の下面及び側壁701B及び側壁701C上の突出フランジ(図示せず)にそれぞれ連結された2つの対向する端部を有することができる。
【0067】
図40は、ロック状態又は動作不能状態にある安全ロック装置702を説明する断面図である。
スプリング716は、延設部720が、側壁701Cの孔部708を通る側壁701Bまでの障害部312の通路を妨害することができるロック位置又は動作不能位置まで拘束部714を上方に付勢することができる。
タブ726のリブ部712に対する当接は、スプリング716の付勢力に対して作用して拘束部714をロック位置に保持することができる。
解放作動装置314が不注意に上に引っ張られても、拘束部714は、第2のシートフレーム部116の下面から離れるD2の方向(
図41によりよく示す)における障害部312の移動を阻止することができる。
フレームロック構造のロック解除は機能しないので、ベビーカー装置は、広げた状態でしっかりとロックすることができる。
【0068】
図41は、ロック解除状態又は使用可能状態にある安全ロック装置702を説明する断面図である。
安全ロック装置702をロック状態又は動作不能状態からロック解除状態又は使用可能状態に切り換えるために、介護者は、作動部718を押して、拘束部714を下方に移動させてロック解除状態又は使用可能状態にし、スプリング716を収縮させることができる。
拘束部714がロック解除位置又は使用可能位置に到達すると、開口部724は、側壁701Cの孔部708及び側壁701Bの孔部706を通るD2の方向において障害部312の移動の通路と実質的に位置合わせすることができる。
その結果、孔部708から側壁701Bまでの障害部312の通路から、妨げるものを無くすことができる。
【0069】
拘束部714による障害物が、ロック解除の方向に障害部312の移動の通路から一旦取り除かれると、解放作動装置314は、障害部312のD2の方向における移動を駆動して第2のシートフレーム部116の下面から離すように上方に引っ張ることができる。
D2の方向に動いている間、障害部312は、側壁701Cの孔部708、拘束部714の開口部724及び側壁701Bの孔部706を連続的に通って移動することができる。
フレームロック構造が一旦ロック解除されると、ベビーカー装置を上述したように折り畳むことができる。
【0070】
当然のことながら上述したフレームロック構造及び安全ロック装置は、異なる種類の製品に適用してもよく、ベビーカー装置に制限されるわけでない。
ベビーカー装置以外の応用例を
図31〜
図42を参照して以下に説明する。
【0071】
図31は、折り畳み式子供用椅子装置600を説明する斜視図であり、
図32及び
図33はそれぞれ、子供用椅子装置600の上面図及び底面図である。
子供用椅子装置600は、幼い子供を座らせるために用いられてもよい。
子供用椅子装置600は、シート604に組み立てられる支持フレーム602を含むことができる。
支持フレーム602は、それぞれ支持フレーム602の左右側面に対称的に配置することができる結合ブラケット606及びフレームロック構造608を備えてもよい。
解放作動装置610は、フレームロック構造608に動作可能に連結することができる。
解放作動装置610は、フレームロック構造608を、支持フレーム602を広げた状態にロックするロック状態から、支持フレーム602を折り畳んだ状態へと折り畳むことができるロック解除状態へと切り換えるように機能してもよい。
【0072】
支持フレーム602は、第1の脚部フレーム612、第2の脚部フレーム614、2つの肘掛け部616及び、第1のシートフレーム部618及び第2のシートフレーム部620からなるシートフレームを含むことができる。
例えば、第1脚部フレーム612及び第2の脚部フレーム614は、両方ともU字型であってもよい。
第1の脚部フレーム612は、肘掛け部616にそれぞれ取り付けられた上端を有することができる。
結合ブラケット606は、第2の脚部フレーム614の上端部にそれぞれ取り付けることができるとともに、肘掛け部616の後端部に枢動可能に連結することができる。
結合ブラケット606を通した連結により、第2の脚部フレーム614に対して、第1の脚部フレーム612及び肘掛け部616を枢動可能に折り畳んだり広げたりすることが可能となる。
第1の脚部フレーム612及び第2の脚部フレーム614の下端部には、スリップ防止パッド601を設けることができる。
【0073】
一組の第1のシートフレーム部618及び第2のシートフレーム部620はそれぞれ、支持フレーム602の左右側面に配置することができ、第1のシートフレーム部618は、第2のシートフレーム部620の手前に配置され、かつ、少なくとも部分的に位置合わせされる。
左右側面のそれぞれにおいて、第1のシートフレーム部618は、肘掛け部616の下に位置する連結シャフトP1を介して第1の脚部フレーム612の側面セグメントに枢動可能に連結することができ、第2のシートフレーム部620は、同じく肘掛け部616の下に位置する連結シャフトP2を介して第2の脚部フレーム614の側面セグメントに枢動可能に連結することができる。
【0074】
シート604は、座部624及び背もたれ626を含むことができる。
座部624の上面は、それぞれ左右領域に配置された開口部628を含むことができる。
解放作動装置610は、座部624の上面の上方に横方向に延び、開口部628を通過してフレームロック構造608にそれぞれ連結することができる。
【0075】
子供用椅子装置600は、座部624の上方かつ背もたれ626の前に肘掛け部616を取り外し可能に取り付けることができるトレイ622を含むこともできる。
【0076】
2つのフレームロック構造608は、支持フレーム602の左右側面において第1のシートフレーム部618及び第2のシートフレーム部620に組み立てることができる。
図34は、ロック状態の2つのフレームロック構造608のうちの1つを説明する概略図である。
2つのフレームロック構造608は、それぞれジョイントハウジング630、障害部632及びねじりバネ634を含む同様の構造であってもよい。
ジョイントハウジング630は、座部624の下面に取り付けることができ、U字型とすることができる。第1のシートフレーム部618の端部は、ジョイントハウジング630において受けられ、連結シャフトP17を介してジョイントハウジング630に枢動可能に連結することができる。
第2のシートフレーム部620の端部は、ジョイントハウジング630において受けられ、連結シャフトP18を介してジョイントハウジング630に枢動可能に連結することができる。
【0077】
障害部632は、第2のシートフレーム部620に隣接するジョイントハウジング630に組み立てることができるとともに、第2のシートフレーム部620の上面から下面へと延びることができる。
障害部632は、キャッチ部632A、取付け部632B及び、キャッチ部632Aと取付け部632Bとの間に中間部632Cを含む一体的な本体に形成することができる。
障害部632の取付け部632Bは、連結シャフトP19を介してジョイントハウジング630に枢動可能に連結することができる。
連結シャフトP19は、連結シャフトP18及び連結シャフトP17の上方に位置することができ、第2のシートフレーム部620と概して同じ方向に延びる旋回軸を定義することができる。キャッチ部632Aは、解放作動装置610の端部に連結することができる。
【0078】
ねじりバネ634は、連結シャフトP19の周りに取り付けることができるとともに、ジョイントハウジング630及び障害部632にそれぞれ連結された第1の端部634A及び第2の端部634Bを含むことができる。
【0079】
フレームロック構造608がロック状態にある場合、キャッチ部632Aは、第2のシートフレーム部620の回転を阻止するように第2のシートフレーム部620の下面の周囲に配置することができる。
このように、子供用椅子装置600は、
図31に示したように広げた状態でしっかりと保持することができる。
【0080】
図35は、ロック解除状態にあるフレームロック構造608を説明する概略図である。
解放作動装置610(
図32によりよく示す)は、上に向かって引っ張られることで、障害部632を(例えば、
図35のRの時計回り方向に)駆動して、キャッチ部632Aを第2のシートフレーム部620の下面から離すことができる。
それにより、2つのフレームロック構造608は、ロック解除状態へ同時に切り換えることができるので、子供用椅子装置600の折り畳みが可能となる。
【0081】
図36は、折り畳んだ状態に折り畳んだ子供用椅子装置600を説明する概略図である。
解放作動装置610を上に引っ張りながら、子供用椅子装置600を地面の上に立たせることができる。
フレームロック構造608を一旦ロック解除状態へ回転させると、それに伴って、第1脚部フレーム612及び第2の脚部フレーム614は、重力作用のもと互いに向かって畳まることができる。
互いに折り畳まる間、第1の脚部フレーム612及び第2の脚部フレーム614は、第1のシートフレーム部618及びシート604に対して第2のシートフレーム部620の回転を駆動することができる。
従って、第1のシートフレーム部618及び第2のシートフレーム部620も互いに対して畳まり、第1のシートフレーム部618及びシート604が第1の脚部フレーム612と同じ方向に回転し、第2のシートフレーム部620が第2の脚部フレーム614と同じ方向に回転することができる。
【0082】
図42は、カバー730を備えた子供用椅子装置600の変形的実施形態を説明する概略図である。
カバー730は、例えば繊維などの軟質材料から作ることができ、少なくとも部分的にシート604の座部624及び解放作動装置610を包むことができる。
カバー730は、解放作動装置610がアクセス可能な開口部732を含むことができる。
子供用椅子装置600が広げた状態で用いられると、解放作動装置610は、カバー730の下に隠すことができる。
従って、解放作動装置610の不注意な操作により子供用椅子装置600が偶発的に折り畳まれることを防止することができる。
解放作動装置610は、開口部732を介してアクセス可能であり、上述したように上に向けて引っ張って子供用椅子装置600を折り畳むことができる。
上述したように、カバー730がベビーカー装置の実施形態のシートにも用いることができることは注目に値する。
【0083】
本明細書に説明した子供乗せ装置の少なくとも1つの利点は、シートフレームに組み立てられたフレームロック構造を使い勝手よくロック解除できることである。
フレームロック構造は、子供乗せ装置における座部の幅に渡って延びることができる解放作動装置に連結することができる。
解放作動装置は、上方に引っ張ってフレームロック構造をロック解除し、子供乗せ装置が折り畳んだ状態へと自ら畳まることを誘発する。
子供乗せ装置の折り畳みの取り扱いは、実施が容易であり、介護者の指を子供乗せ装置の支持フレームに挟んで怪我する危険性を低減させる。
【0084】
また、フレームロック構造と関連させて安全ロック装置も設けることができる。
安全ロック装置は、関連したフレームロック構造がロック解除されることを防止するロック状態又は動作不能状態となることができるとともに、関連したフレームロック構造のロック解除を可能とするロック解除状態又は使用可能状態となることができる。
それによって、解放作動装置の不注意な操作によって子供乗せ装置が偶発的に折り畳まれることを防止する。
【0085】
子供乗せ装置の実現について特定の実施形態の文脈においてのみ説明してきた。
これらの実施形態は、説明することを意味するものであり、制限することを意味するものではない。
多くの変形例、修正、追加、改善が可能である。従って、本明細書に単一の例として説明した構成要素に対して、複数の例を提供してもよい。例示的な構成において別々の構成要素として表した構造及び機能を、組み合わせた構造又は構成要素として実施してもよい。これら及び他の変形例、修正、追加、改善を、以下の請求項において定義されるように本発明の範囲に含んでもよい。