特許第5878861号(P5878861)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5878861
(24)【登録日】2016年2月5日
(45)【発行日】2016年3月8日
(54)【発明の名称】投票券発券機及び投票券発券方法
(51)【国際特許分類】
   G07C 13/00 20060101AFI20160223BHJP
   G06Q 50/34 20120101ALI20160223BHJP
【FI】
   G07C13/00 A
   G06Q50/34 100
【請求項の数】4
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2012-262954(P2012-262954)
(22)【出願日】2012年11月30日
(65)【公開番号】特開2014-109839(P2014-109839A)
(43)【公開日】2014年6月12日
【審査請求日】2014年11月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000237639
【氏名又は名称】富士通フロンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】野口 和繁
【審査官】 小島 哲次
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−089294(JP,A)
【文献】 特開平01−269160(JP,A)
【文献】 特開2000−348229(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2001/0031663(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07C 13/00
G06Q 50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マークシート投入口に投入されたマークシートのマークを読み取るマーク読取手段と、
前記マークシートの購入金額上限指定欄の購入上限金額を読み取る、上限金額読取手段と、
前記マーク読取手段により読み取られた賭式の種類、該賭式の種類毎の投票点数、該投票点数毎の購入単金とに基づいて、購入合計金額を算出する合計金額算出手段と、
前記購入上限金額と前記購入合計金額とを比較する上限・合計比較手段と、
前記上限・合計比較手段による比較結果が、前記購入上限金額よりも前記購入合計金額が多いとき、「購入金額超過」を示す警告を行う超過警告手段と、
を有することを特徴とする投票券発券機。
【請求項2】
前記超過警告手段による前記警告が行われた際に入力される訂正入力に基づいて、前記賭式の種類と、該賭式の種類毎の投票点数と、該投票点数毎の購入単金とを含む投票券購入項目のいずれか1つ以上の項目の内容を訂正する訂正手段と、
を有し、
前記合計金額算出手段は、前記訂正手段により訂正された前記投票券購入項目の内容に基づいて購入合計金額を算出し、
前記上限・合計比較手段は、前記購入上限金額と、算出し直された前記購入合計金額とを比較し、
前記比較結果が前記購入上限金額よりも前記購入合計金額が同じか少ないとき、又は、前記比較結果が前記購入上限金額よりも算出し直された前記購入合計金額が同じか少ないとき、「購入合計金額が購入上限金額以下」であることを示す報知と、前記投票券購入項目の内容に即した投票券を発券するよう制御する制御部を更に有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の投票券発券機。
【請求項3】
前記賭式の種類、該賭式の種類毎の投票点数、該投票点数毎の購入単金、前記購入上限金額、及び前記購入合計金額、並びに、訂正された、前記賭式の種類と、該賭式の種類毎の投票点数と、該投票点数毎の購入単金とを含む投票券購入項目の内容、及びその内容に基づく購入合計金額、をそれぞれ投票券購入項目の内容として表示画面に表示する表示手段を更に有する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の投票券発券機。
【請求項4】
マークシート投入口に投入されたマークシートのマークを読み取るマーク読取工程と、
前記マークシートの購入金額上限指定欄の購入上限金額を読み取る、上限金額読取工程と、
前記マーク読取工程により読み取られた賭式の種類、該賭式の種類毎の投票点数、該投票点数毎の購入単金とに基づいて、購入合計金額を算出する合計金額算出工程と、
前記購入上限金額と前記購入合計金額とを比較する上限・合計比較工程と、
前記上限・合計比較工程による比較結果が、前記購入上限金額よりも前記購入合計金額が多いとき、「購入金額超過」を示す警告を行う超過警告工程と、
を含むことを特徴とする投票券発券方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、購入合計金額確認機能を備えた投票券発券機及び購入合計金額確認のできる投票券発券方法にかかわり、特にファンが設定した購入上限金額内に投票券購入合計金額が収まるようにファンが容易に確認できる購入合計金額確認機能を備えた投票券発券機及び投票券発券方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、競馬/競輪/競艇/オートレース等の公営競技の投票券を発売し、的中投票券に対して払い戻しするトータリゼータ端末と呼称される投票券発券機が知られている。旧来はマークシートに賭式に応じたマークを付け、そのマークシートと購入金額を窓口に持って行く又は自動発券機に入れると印刷された投票券をファンが受け取ることができる。
【0003】
しかし近年、投票券を用いて投票する賭の組み合わせ方式(賭式)が幾通りにも増えて賭式が極めて複雑になっている。また、賭式ごとに購入1点当たりの金額がそれぞれ異なっている場合が多くなっている。
【0004】
一方、ファンの便宜あるいは公営競技側の便宜を考えて、種々な投票券購入方式が提案されている。例えば、携帯電話で投票出来るようにし、投票券購入代金はファンの銀行口座から自動引き落としとする公営競技投票システムが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
この文献によると、ファンは、現金を持ち歩くことなく、いつでも、どこからでも、投票券を購入できる。公営競技側は、ファンの銀行口座の残高を照会しながら販売するので、対面販売でなくても確実に売り上げ代金が回収できる。
【0005】
また、ネットワークに接続する投票端末から投票券の購入を予約し、レースが開始される前に、予約した投票内容の変更や取消を可能とする投票券予約投票システムが提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
この文献によると、時々刻々と変わるオッズ情報のもとで、レース開始の直前まで、気の変わりやすいファンでも安心して投票券を購入することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−123642号公報
【特許文献2】特開2005−322151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、前述したように、近年、賭式の種類が増え、例えば、2連単、2連複のように従来からあったものに加えて、例えば、ワイド、3連複、3連単、BOX、流し、マルチ、フォーメーション等のように多種多様となり、かつ内容が複雑になっている。更に、前述したように、投票1点当たりの購入金額が賭式によって異なってくる。
【0008】
このように、賭式の種類が増え、内容が複雑になり、投票1点当たりの購入金額が異なると、投票券を初めて購入するファンは、投票マークカードの書き方が良く解らないとか、賭式の選び方によってはマークカードの記載結果で高額な購入金額となったりする。
【0009】
このように、複数の賭式を選別しながらマークシートにマークを記入しているうちに、自分の購入金額が全体でいくらになるか暗算では容易に判らなくなり、購入清算時に金額が予定より超過していることを知る場合が多い。
【0010】
そうなると、もう一度、余剰のマークを消して購入し直すか、新しいマークシートにマークを記入して購入し直すことになるが、通常、購入窓口やトータリゼータ端末の前には多くのファンが自分の購入の順番を待って並んでいるため、その場で複雑な賭式のマークの記入し直しをすることが難しくなり、結果、列の最後尾に並び直すことになってしまう。
【0011】
したがって、一旦、列から離れて、マークの記入し直しをすることになるが、再度の投票券の購入し直しは、レースの締切時刻が迫っているときには間に合わない場合が多い。複数の賭式を選択しながらマークシートにマークを記入する煩わしさに加えて、投票のタイミングを逸しては、やがてファンが公営競技の投票に興味を失ってファンが公営競技から離れて行くことが考えられる。
【0012】
ところが、特許文献1の技術は、投票券購入代金を確実に回収することにあって、ファンが誤って過剰な購入をしても預金残高さえあればそのまま引き落とされるため、予め購入金額を決めて投票することを常とするファンに対して特許文献1の技術は不親切であるといえる。特に特許文献1の技術は、マークの記入し直しで投票のタイミングを失う不都合の解消には何らの考慮もなされていない。
【0013】
また、特許文献2の技術は、レースの締切時刻まで、予約した投票内容の変更や取り消しが出来る点は、変動しやすいファンの投票気質に配慮した方式であるといえる。しかし、予約と本購入と手続きが二重になって面倒である上、購入総金額の算定はファン本人が行うものであるから、複数の賭式の選別と購入合計金額を算定する煩わしさがある点では変わりがない。
【0014】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであって、ファンが設定した購入上限金額内に投票券購入合計金額が収まるようにファンが容易に確認できる購入合計金額確認機能を備えた投票券発券機及び投票券発券方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するために、本発明の投票券発券機は、マークシート投入口に投入されたマークシートのマークを読み取るマーク読取手段と、上記マークシートの購入金額上限指定欄の購入上限金額を読み取る、上限金額読取手段と、上記マーク読取手段により読み取られた賭式の種類、該賭式の種類毎の投票点数、該投票点数毎の購入単金とに基づいて、購入合計金額を算出する合計金額算出手段と、上記購入上限金額と上記購入合計金額とを比較する上限・合計比較手段と、上記上限・合計比較手段による比較結果が、上記購入上限金額よりも上記購入合計金額が多いとき、「購入金額超過」を示す警告を行う超過警告手段と、を有するように構成される。
【0016】
この投票券発券機は、例えば、上記超過警告手段による上記警告が行われた際に入力される訂正入力に基づいて、上記投票券購入項目のいずれか1つ以上の項目の内容を訂正する訂正手段と、を有し、上記合計金額算出手段は、上記訂正手段により訂正された上記投票券購入項目の内容に基づいて購入合計金額を算出し、上記上限・合計比較手段は、上記購入上限金額と、算出し直された上記購入合計金額とを比較し、上記比較結果が上記購入上限金額よりも上記購入合計金額が同じか少ないとき、又は、上記比較結果が上記購入上限金額よりも算出し直された上記購入合計金額が同じか少ないとき、「購入合計金額が購入上限金額以下」であることを示す報知と、上記投票券購入項目の内容に即した投票券を発券するよう制御する制御部を更に有する、ように構成される。
【0017】
また、この投票券発券機は、例えば、上記賭式の種類、該賭式の種類毎の投票点数、該投票点数毎の購入単金、上記購入上限金額、及び上記購入合計金額、並びに、訂正された上記投票券購入項目の内容、及びその内容に基づく購入合計金額、をそれぞれ投票券購入項目の内容として表示画面に表示する表示手段を更に有するように構成される。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明の投票券発券方法は、マークシート投入口に投入されたマークシートのマークを読み取るマーク読取工程と、上記マークシートの購入金額上限指定欄の購入上限金額を読み取る、上限金額読取工程と、上記マーク読取工程により読み取られた賭式の種類、該賭式の種類毎の投票点数、該投票点数毎の購入単金とに基づいて、購入合計金額を算出する合計金額算出工程と、上記購入上限金額と上記購入合計金額とを比較する上限・合計比較工程と、上記上限・合計比較工程による比較結果が、上記購入上限金額よりも上記購入合計金額が多いとき、「購入金額超過」を示す警告を行う超過警告工程と、を含んで構成される。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、ファンが設定した購入上限金額内に投票券購入合計金額が収まるように、ファンが容易に確認できる、購入合計金額確認機能を備えた、投票券発券機及び投票券発券方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施例1に係るトータリゼータ端末の構成を示すブロック図である。
図2】(a),(b)は実施例1に係るトータリゼータ端末の競馬向けの投票カード(マークカード)の一例を示す図である。
図3】実施例1に係るトータリゼータ端末とファンとの間に行われる初期段階の購入金額投入までの処理を示すフローチャートである。
図4図3の処理でトータリゼータ端末の表示画面に「画面1」として表示される初期画面の例を示す図である。
図5図3の処理でトータリゼータ端末の表示画面に「画面2」として表示される投票データ画面の例を示す図である。
図6】購入金額投入までの初期段階の処理に続くトータリゼータ端末とファンとの間に行われる金額調整処理を示すフローチャートである。
図7図6の処理でトータリゼータ端末の表示画面に「画面3」として表示される画面の例を示す図(その1)である。
図8図6の処理でトータリゼータ端末の表示画面に「画面4」として表示される画面の例を示す図(その2)である。
図9】(a),(b)は図7から図8の表示に至るまで表示画面に表示される画面の例を示す図(その3)である。
図10図6の処理でトータリゼータ端末の表示画面に「画面5」として表示される画面の例を示す図(その4)である。
図11図6の処理でトータリゼータ端末の表示画面に「画面6」として表示される画面の例を示す図(その5)である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
【実施例1】
【0022】
図1は、実施例1に係るトータリゼータ端末の構成を示すブロック図である。図1に示すように、トータリゼータ端末1は、制御部2と、インターフェース基板部3と、ユニット部4とで構成される。ユニット部4は本システムの投票券を発券する部分である。
【0023】
制御部2は、CPU(central processing unit)5と、このCPU5にバス6を介して接続された、メモリ制御部7と、このメモリ制御部7にバス8を介して接続されたメモリ9、他のバス10を介して接続されたI/O(入出力)制御部12を備えている。メモリ制御部7は、インターフェース基板部3のバス11を介してユニット部4を構成する画面表示部15に接続されている。
【0024】
I/O制御部12はインターフェース基板部3のバス13を介して、ユニット部4を構成する現金部16、発券部17、カード読取部18、券読取部19に接続されている。また、I/O制御部12はインターフェース基板部3のバス14を介して、ホスト通信部21、音声部22に接続されている。
【0025】
メモリ9には、アプリケーションプログラムが格納されている。CPU5は、メモリ制御部7を介してメモリ9から読み出したアプリケーションプログラムに基づいて、メモリ制御部7、バス11、I/O制御部12、バス13及び14を介してユニット部4の各構成部を制御する。
【0026】
ユニット部4において、画面表示部15は、表示画面上の表示をアプリケーションプログラムで制御する。現金部16は、現金投入口に投入された現金を確認して、確認した金額を制御部2に通知すると共に現金をカセット金庫に収納する。更に、払い戻し金の出金も行う。
【0027】
発券部17は、制御部2からの指示に基づいて、投票券を発券する。カード読取部18は、マークカード挿入口に挿入されたマークカード(投票カード)のマークを読み取って、読み取ったマークが示すデータを制御部2に通知する。券読取部19は、投票券挿入口に挿入された投票券のデータを読み取って、読み取ったデータを制御部2に通知する。
【0028】
制御部2は、券読取部19で読み取られたデータが的中を示していれば、的中に対応する金額を払い戻すように現金部16に指示すると共に、画面表示部15に払い戻し金額を表示するよう指示し、音声部22に、例えば「現金をお受け取り下さい。ありがとうございました。」等の音声報知をするよう指示する。
【0029】
また、制御部2は、券読取部19で読み取られたデータが的中を示していないときは、画面表示部15に「投票券をお取り下さい、この投票券は的中していません」と表示するよう指示すると共に、音声部22に、例えば「この投票券は的中していません。投票券をお取り下さい」等の音声報知をするよう指示する。
【0030】
ホスト通信部21のLANポートから、場内ネットワーク20を介して上位ホスト100と交信する。音声部22は制御部2からの指示に基づいて、不図示のスピーカを発声駆動する。
【0031】
図2(a),(b)は、本例における投票カード(マークカード)の一例を示す図であり、図2(a)は投票カード23の表面23aを示し、図2(b)は裏面23bを示している。図2(a)に示す投票カード23の表面23aには購入金額チェック欄24が設けられている。
【0032】
また、図2(b)に示す投票カード23の裏面23bには、購入金額上限指定欄25が設けられている。購入金額上限指定欄26の破線で囲んで示すマーク記入領域26には、30、20、10、5〜1の8個の数字マーク部と、万円、千円、百円の単位金額マーク部と、取消マーク部が設けられている。
【0033】
なお、投票カードは、賭式によって数種類の形式で作成されているが、本例のトータリゼータ端末においては、投票カードの種類や形式にかかわりなく、購入金額チェック欄25と購入金額上限指定欄25が設けられているものとする。
【0034】
図2(a),(b)に示す投票カード23のユーザ(以下、ファンという)は、通常のように賭式を決めるマークを記入するだけでなく、購入金額チェック欄24にマークを記入したうえで、購入金額上限指定欄25のマーク記入領域26にマークを付けて投票券を購入する合計上限金額を記入することができる。
【0035】
図3は、上記構成における本例のトータリゼータ端末1とファンとの間に行われる初期段階の購入金額投入までの処理を示すフローチャートである。図3には、左にトータリゼータ端末1の処理フローT(T1〜T4)を示し、右にファンの処理フローF(F1〜F3)を示している。尚、本処理は、制御部2のCPU2にて処理を行なうことになる。
【0036】
図3において、ファンは、先ず投票カードにマークを記入する(ステップF1)。この処理では、例えば、図2(a)又は図2(b)に示したような投票カード23(以下、単に投票カードという)の所望の賭式の、所望の番号にマークを記入する。
【0037】
続いて、ファンは、更に購入金額チェック欄24にマークを入れて、更に購入金額上限指定欄25のマーク記入領域26に金額を示す所望の上限金額に対応する数字にマークを記入する。そして、トータリゼータ端末1に行く。トータリゼータ端末1の画面表示部15は、表示画面に「画面1」を表示している(ステップT1)。
【0038】
図4は、上記ステップT1の処理で、トータリゼータ端末1の表示画面に「画面1」として表示される初期画面27の例を示す図である。初期画面27に限らずトータリゼータ端末1の表示画面に表示される画面はタッチパネル式の表示画面である。
【0039】
初期画面27は、例えば、画面全体を上方1/5で仕切る仕切り線28で上下に二分されている。仕切り線28の上方のメッセージ欄29には「投票カードを入れるか「精算」を押して下さい」の文言が表示され、その右方端部には「精算」ボタン30が表示されている。
【0040】
仕切り線28より下方の大画面領域31の中央には、2つの大きな賭式の表示欄32a、32bが欄内が空白のまま表示されている。表示欄32a、32bの下方には、合計金額欄33が、金額未表示のまま表示されている。
【0041】
また、大画面領域31の下方左端部には、5個の金額欄34〜38が縦5段に別れて空白で表示されている。金額欄34は、トータリゼータ端末1に挿入された投票カードの購入金額上限指定欄25から読み取られた金額の表示欄である。金額欄35は、ファンがトータリゼータ端末1に投入した金額の表示欄である。
【0042】
金額欄36は、的中している投票券を投入した場合、的中している投票券の払戻し金額を表示する欄である。金額欄37は、購入金額の表示欄である。金額欄38は残資金つまり投入金額から購入金額を差し引いた金額の表示欄である。
【0043】
ファンは、図4に示す初期画面27のメッセージ欄29のメッセージを確認して、トータリゼータ端末1のカード挿入口に投票カードを挿入する(ステップF2)。トータリゼータ端末1のカード読取部18は、カード挿入口に挿入された投票カードのマークを読み取る(ステップT2)。
【0044】
トータリゼータ端末1は、読み取ったマークから投票カードにマークされたデータを解析し、その解析結果に基づいて、画面表示部15により「画面2」を表示画面に表示する(ステップT3)。
【0045】
図5は、上記ステップT3の処理で、トータリゼータ端末1の表示画面に「画面2」として表示される投票カードのマーク読取後に表示される投票データ画面40の例を示す図である。
【0046】
投票データ画面40には、仕切り線28から上のメッセージ欄41に「投票カードを入れるか「精算」を押してください」の文言が表示され、その右方端部には初期画面27の場合と同様に「精算」ボタン30が表示されている。
【0047】
仕切り線28から下の大画面領域31の中央の2つの大きな賭式の表示欄32a、32bには、それぞれマークの解析結果として識別された賭式の「3連複」の表示と、その横の大枠の中の「3連複の数字の組み合わせ」と「賭け点に応じて購入指定された金額」とが表示されている。
【0048】
そして、下方の合計金額欄33には、購入金額の合計金額が「22000円」と表示されている。また、大画面領域31の左上の競技表示領域43には、公営競技場の名称「A場」とファンが購入した賭式の対象レース「11R」が表示されている。
【0049】
また、その下方の初期画面27では空欄であった金額欄34には、ファンが投票カードにマークで記入した購入金額上限指定金額である「15000円」が表示されている。
【0050】
ここで、ファンは購入金額の指定上限金額を、トータリゼータ端末1の現金投入口に投入する(ステップF3)。トータリゼータ端末1の現金部16は、投入された現金の額面を読み取って全金額を集計する(ステップT4)。尚、本実施例では、投票カードを投入した後、現金を投入しているが、これに限らず、先に現金を投入した後、投票カードを投入する様にしてもよい。
【0051】
図6は、上記購入金額投入後の初期段階の処理に続くトータリゼータ端末1とファンとの間に行われる金額調整処理を示すフローチャートである。図6も、左にトータリゼータ端末1の処理フローT(T5〜T11)を示し、右にファンの処理フローF(F4〜F7)を示している。
【0052】
図7図8図10図11は、それぞれ図6の金額調整処理を示すフローチャートの処理において、トータリゼータ端末1の表示画面に、「画面3」、「画面4」、「画面5「画面6」として表示される画面の例を示す図である。
【0053】
図6において、トータリゼータ端末1は、前述のステップT4で投票カードの購入金額上限指定欄25のマーク記入領域26から読み取られた購入上限金額に対応する金額が投入されてファンの購入の意思が確認されたことにより、ステップT5で賭式の確認を行う。
【0054】
先ず、投票データ画面40の合計金額欄33に表示した金額が、投票カードの購入金額上限指定欄26から読み取って金額欄34に表示した金額を超えていないか否かを判断する。
【0055】
ここでは、ファンが投票カードに記載漏れがあったときの修正方法を記載する。例えば、投票カード23の式別欄(賭式欄)が未記入の場合、最初、投票賭式の確認を行うために表示画面に確認画面を表示する(ステップT5)。この処理では、例えば図7に示す「画面3」としての確認画面44が表示される。
【0056】
確認画面44には、仕切り線28から上のメッセージ欄45に「「連複ながし」または「連単ながし」を選んでください」の文言が表示され、その右方端部には、いままでの画面と同様に「精算」ボタン30が表示されている。
【0057】
仕切り線28から下の大画面領域31には、それまでの中央の2つの大きな賭式の表示欄32a、32bの表示が消えて、代わって「どちらかを選択してください」の表示と2つの矢印が表示されている。
【0058】
そして、2つの矢印が示す右方には、「連複ながし」ボタン46と「連単ながし」ボタン47が表示されている。
【0059】
そして、下方の合計金額欄33は、賭式の設定待ちとなっているため、購入金額の合計金額が未定でることを示す空欄となっている。また、その横には「カード返却」ボタン48が表示されている。
【0060】
これは、ファンが投票カードを書き直して(マークし直して、以下、同様)、カード挿入口に挿入し直した方が良いと判断したときに、先に挿入した投票カードを返却させるために押すボタンである。
【0061】
以下、トータリゼータ端末の画面指示に従い上位3着までに入りそうな枠番を3つ選択を行い投票金額を順に選択していく。
【0062】
枠連購入時に購入枠に出走取消があった場合には、トータリゼータ端末1は、特に画面は図示しないが、「同枠取消があります、表示内容でよろしければ「購入」を押して下さい」という発券確認の表示を、確認画面50のメッセージ欄51に表示する(ステップT6)。
【0063】
ファンは、同枠取消を確認した上で、表示された購入合計金額が、指定した上限金額を超えていることを示す合計金額を合計金額欄33に表示する(ステップF5)。
そこで、トータリゼータ端末1は、購入合計金額を指定上限金額内に収めるよう投票の選択肢を削減するために、賭式金額の単金調整と選択肢の削減を行うための図8に示す「画面4」としての画面50を表示画面に表示する(ステップT7)。
【0064】
図8に示す調整選択画面50は、仕切り線28の上方のメッセージ欄51には「金額を調整するか選択肢を減らして下さい」の文言が表示され、その右方端部には「精算」ボタン30が表示されている。
【0065】
調整選択画面50の大画面領域31の左上の競技表示領域43の表示はボタン表示に切り替えられている。すなわち、「A場」の表示は競技場選択ボタン52の表示に、「11R」の表示はレース選択ボタン53の表示に切り替えられている。
【0066】
図9(a),(b)は、図7から図8の表示に至るまで表示画面に表示される画面の例を示す図である。図9(a)はレース選択時の画面64を示し、図9(b)は競技場選択時の画面65を示している
【0067】
図9(b)の競技場選択時の画面65(レース選択前であってもよい)において8個ある競技場指定ボタン66の中から、例として修正はしないが、ファンが「A場」ボタンを押した場合、競技場として「A場」を選択したことになる。
【0068】
また、図9(a)の競技場選択時の画面64(競技場選択前であってもよい)において「1」から「12」まで12個あるレース指定ボタン67の中から、ファンが「11」ボタンを押して、第11レースを選択したことを示している。図9(a),(b)の選択の順序はどちらから先に選択してもよい。
【0069】
また、図8において、ファンによって、例えば、競技場選択ボタン52が入力操作されると、図9(b)に示す競技場選択時の画面65が表示され、競技場指定ボタン66の入力操作で選択された競技場の名称が、図8に戻った表示において「A場」の表示に代わって変更表示される。
【0070】
また、図8において、レース選択ボタン53が入力操作されると、図9(a)に示すレース選択時の画面64が表示され、レース指定ボタン67の入力操作で選択されたレースの名称が、図8に戻った表示において「11R」の表示に代わって変更表示される。
【0071】
ここで図8の説明に戻る。2つの賭式の表示欄32a、32bの「3連複」の表示がボタン表示に変更されその下に「削除」ボタンが追加表示されている。大画面領域31の右上にはテンキーボタンと「万」、「千」、「百」、「円」の各ボタンからなる金額入力ボタン群54が表示されている。
【0072】
金額入力ボタン群54の下方に「一行削除」ボタン55が表示され、最下端に「カード返却」ボタン48と並んで「確認」ボタン56が表示されている。ここで、ファンは賭式金額の単金減額と選択肢削減のいずれか又は両方を行う(ステップF6)。
【0073】
この処理では、競技場選択ボタン52で競技場を選択し直すこと、レース選択ボタン53でレースを選択し直すこと、いずれかの「3連複」ボタンで賭式の表示欄32a、32bのいずれかの内容変更を選択することができる。
【0074】
例えば、「3連複」ボタンで賭式の表示欄32aを選択した場合は、「一行削除」ボタン55を押下するごとに、最上段から最下段まで、賭式とその金額が順次白抜き表示されていく。
【0075】
白抜き表示のところで、金額入力ボタン群54を入力操作することで金額を修正(この場合は、減額)する入力を行うことができる。また網掛け表示のところで「3連複」ボタンの下の「削除」ボタンを押下すると反転表示されている賭式とその金額が共に削除される。
【0076】
上記の削除操作または減額操作によって、合計金額欄33に表示される金額が、金額欄34に表示されている購入金額上限指定金額と同じになった又は少なくなったときは、ファンは「確認」ボタン56を押下する。
【0077】
この「確認」ボタン56の押下操作の信号は、調整選択画面50に表示されている表示内容のデータと共にトータリゼータ端末1に送信される。トータリゼータ端末1は図10に示す「画面5」としての発券確認の画面57を表示画面に表示する(ステップT8)。
【0078】
図10の発券確認画面57には、仕切り線28の上方のメッセージ欄58には「表示内容でよろしければ「購入」を押して下さい」の文言が表示され、その右方端部には「精算」ボタン30が表示されている。
【0079】
また、大画面領域31の左上の競技表示領域43の表示は、ファンが操作しなかったので、ボタン表示から、そのまま「A場」と「11R」の通常の表示に切り替っている。その下の5個の金額欄34〜38の表示も、ファンが購入金額上限指定金額と同じ金額を投入していたので、差額がなく、調整選択画面50の表示が持続されている。
【0080】
そして、賭式の表示欄32aは、上から3段目の賭式に対する5000円であった単金が3000円に減額され、賭式の表示欄32bは、上段の賭式に対する4000円であった単金が2000円に減額されているとともに、下2段の賭式が金額と共に削除されている。
【0081】
この結果、合計金額欄33に表示される金額が、金額欄34に表示されている購入金額上限指定金額と同じ金額になっている。これら賭式の表示欄32a、32bの右方には、「やり直し」ボタン59と「購入」ボタン61が新たに表示されている。
【0082】
ファンが「やり直し」ボタン59を押下すれば、図8の調整選択画面50の表示に戻るが、ファンは発券確認画面57の表示内容を再度見直して、やり直しをする必要がない内容であることを確認すると「購入」ボタン61を押す(ステップF7)。
【0083】
トータリゼータ端末1は、発券確認画面57に表示されている投票データについて、ホスト通信部21を介して場内発売場の投票システムと交信をし、ネットワーク回線を通してホストシステムサーバで全場における投票データの集計を行う(ステップT9)。ホストシステムサーバとの交信結果(投票データの確認)を待つ(ステップT10)と共に、制御部2による「ホスト判定」待ちであることを示す図11に示す「図6」としての画面62を表示画面に表示する。
【0084】
図11のホスト判定待ち画面62には、仕切り線28の上方のメッセージ欄63には「計算機と交信中です、しばらくお待ちください」の文言が表示され、その右方端部には「精算」ボタン30が表示されている。
【0085】
また、ホスト判定待ち画面62の大画面領域31には、発券確認画面57の大画面領域31に表示されていた「やり直し」ボタン59、「購入」ボタン61、「カード返却」ボタン48の3つのボタン表示が無くなっているだけで、他の表示は発券確認画面57の表示が継続して維持されている。
【0086】
やがて、トータリゼータ端末1は、ホストシステムサーバから投票データについて不都合なく確認できたことを示す判定結果の信号を受信すると、発券部17を介して、ホスト判定待ち画面62の賭式の表示欄32a、32b、及び合計金額欄33のデータ内容に応じた投票券を発券口から発券する(ステップT11)。
【0087】
このように、本発明の実施例によれば、ファンが最初に投票カードの挿入で表示された画面の賭式や単金を修正して、ファンが設定した購入上限金額内に投票券購入合計金額が収まるようにファンが容易に確認できる投票券発券機及び購入合計金額確認方法を提供することができる。
【0088】
なお、上記の実施例では3連複の賭式を例にとって説明しているが、これに限ることなく、賭式は、例えば2連単、2連複、ワイド、3連単、BOX、流し、マルチ、フォーメーション等、他の賭式の場合にも容易に適用できることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明は、ファンが設定した購入上限金額内に投票券購入合計金額が収まるようにファンが容易に確認できる購入合計金額確認方法を備えた投票券発券機及び購入合計金額確認方法に利用することができる。
【符号の説明】
【0090】
1 投票券発券システム(投票券発売機、トータリゼータ端末)
2 制御部
3 インターフェース部
4 ユニット部
5 CPU(central processing unit)
6、8、10、11、13、14 バス
7 メモリ制御部
9 メモリ
12 I/O(入出力)制御部
15 画面表示部
16 現金部
17 発券部
18 カード読取部
19 券読取部
21 ホスト通信部
22 音声部
23 競馬場向けの投票カード
23a 表面
23b 裏面
24 購入金額チェック欄
25 購入金額上限指定欄
26 マーク記入領域
27 初期画面
28 仕切り線
29 メッセージ欄
30 「精算」ボタン
31 大画面領域
32a、32b 賭式の表示欄
33 合計金額欄
34 購入金額上限指定欄
35 投入金額欄
36 払戻金額欄
37 購入金額欄
38 残資金欄
40 投票データ画面
41 メッセージ欄
43 競技場/レース名表示領域
44 確認画面
45 メッセージ欄
46 「連複ながし」ボタン
47 「連単ながし」ボタン
48 「カード返却」ボタン
50 調整選択画面
51 メッセージ欄
52 競技場選択ボタン
53 レース名選択ボタン
54 金額入力ボタン群
55 「一行削除」ボタン
56 「確認」ボタン
57 発券確認画面
58 メッセージ欄
59 「やり直し」ボタン
61 「購入」ボタン
62 ホスト判定待ち画面
63 メッセージ欄
64 レース選択時の画面
65 競技場選択時の画面
66 競技場指定ボタン
67 レース名指定ボタン
図1
図3
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図2
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図10
図11