【実施例1】
【0022】
図1は、実施例1に係るトータリゼータ端末の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、トータリゼータ端末1は、制御部2と、インターフェース基板部3と、ユニット部4とで構成される。ユニット部4は本システムの投票券を発券する部分である。
【0023】
制御部2は、CPU(central processing unit)5と、このCPU5にバス6を介して接続された、メモリ制御部7と、このメモリ制御部7にバス8を介して接続されたメモリ9、他のバス10を介して接続されたI/O(入出力)制御部12を備えている。メモリ制御部7は、インターフェース基板部3のバス11を介してユニット部4を構成する画面表示部15に接続されている。
【0024】
I/O制御部12はインターフェース基板部3のバス13を介して、ユニット部4を構成する現金部16、発券部17、カード読取部18、券読取部19に接続されている。また、I/O制御部12はインターフェース基板部3のバス14を介して、ホスト通信部21、音声部22に接続されている。
【0025】
メモリ9には、アプリケーションプログラムが格納されている。CPU5は、メモリ制御部7を介してメモリ9から読み出したアプリケーションプログラムに基づいて、メモリ制御部7、バス11、I/O制御部12、バス13及び14を介してユニット部4の各構成部を制御する。
【0026】
ユニット部4において、画面表示部15は、表示画面上の表示をアプリケーションプログラムで制御する。現金部16は、現金投入口に投入された現金を確認して、確認した金額を制御部2に通知すると共に現金をカセット金庫に収納する。更に、払い戻し金の出金も行う。
【0027】
発券部17は、制御部2からの指示に基づいて、投票券を発券する。カード読取部18は、マークカード挿入口に挿入されたマークカード(投票カード)のマークを読み取って、読み取ったマークが示すデータを制御部2に通知する。券読取部19は、投票券挿入口に挿入された投票券のデータを読み取って、読み取ったデータを制御部2に通知する。
【0028】
制御部2は、券読取部19で読み取られたデータが的中を示していれば、的中に対応する金額を払い戻すように現金部16に指示すると共に、画面表示部15に払い戻し金額を表示するよう指示し、音声部22に、例えば「現金をお受け取り下さい。ありがとうございました。」等の音声報知をするよう指示する。
【0029】
また、制御部2は、券読取部19で読み取られたデータが的中を示していないときは、画面表示部15に「投票券をお取り下さい、この投票券は的中していません」と表示するよう指示すると共に、音声部22に、例えば「この投票券は的中していません。投票券をお取り下さい」等の音声報知をするよう指示する。
【0030】
ホスト通信部21のLANポートから、場内ネットワーク20を介して上位ホスト100と交信する。音声部22は制御部2からの指示に基づいて、不図示のスピーカを発声駆動する。
【0031】
図2(a),(b)は、本例における投票カード(マークカード)の一例を示す図であり、
図2(a)は投票カード23の表面23aを示し、
図2(b)は裏面23bを示している。
図2(a)に示す投票カード23の表面23aには購入金額チェック欄24が設けられている。
【0032】
また、
図2(b)に示す投票カード23の裏面23bには、購入金額上限指定欄25が設けられている。購入金額上限指定欄26の破線で囲んで示すマーク記入領域26には、30、20、10、5〜1の8個の数字マーク部と、万円、千円、百円の単位金額マーク部と、取消マーク部が設けられている。
【0033】
なお、投票カードは、賭式によって数種類の形式で作成されているが、本例のトータリゼータ端末においては、投票カードの種類や形式にかかわりなく、購入金額チェック欄25と購入金額上限指定欄25が設けられているものとする。
【0034】
図2(a),(b)に示す投票カード23のユーザ(以下、ファンという)は、通常のように賭式を決めるマークを記入するだけでなく、購入金額チェック欄24にマークを記入したうえで、購入金額上限指定欄25のマーク記入領域26にマークを付けて投票券を購入する合計上限金額を記入することができる。
【0035】
図3は、上記構成における本例のトータリゼータ端末1とファンとの間に行われる初期段階の購入金額投入までの処理を示すフローチャートである。
図3には、左にトータリゼータ端末1の処理フローT(T1〜T4)を示し、右にファンの処理フローF(F1〜F3)を示している。尚、本処理は、制御部2のCPU2にて処理を行なうことになる。
【0036】
図3において、ファンは、先ず投票カードにマークを記入する(ステップF1)。この処理では、例えば、
図2(a)又は
図2(b)に示したような投票カード23(以下、単に投票カードという)の所望の賭式の、所望の番号にマークを記入する。
【0037】
続いて、ファンは、更に購入金額チェック欄24にマークを入れて、更に購入金額上限指定欄25のマーク記入領域26に金額を示す所望の上限金額に対応する数字にマークを記入する。そして、トータリゼータ端末1に行く。トータリゼータ端末1の画面表示部15は、表示画面に「画面1」を表示している(ステップT1)。
【0038】
図4は、上記ステップT1の処理で、トータリゼータ端末1の表示画面に「画面1」として表示される初期画面27の例を示す図である。初期画面27に限らずトータリゼータ端末1の表示画面に表示される画面はタッチパネル式の表示画面である。
【0039】
初期画面27は、例えば、画面全体を上方1/5で仕切る仕切り線28で上下に二分されている。仕切り線28の上方のメッセージ欄29には「投票カードを入れるか「精算」を押して下さい」の文言が表示され、その右方端部には「精算」ボタン30が表示されている。
【0040】
仕切り線28より下方の大画面領域31の中央には、2つの大きな賭式の表示欄32a、32bが欄内が空白のまま表示されている。表示欄32a、32bの下方には、合計金額欄33が、金額未表示のまま表示されている。
【0041】
また、大画面領域31の下方左端部には、5個の金額欄34〜38が縦5段に別れて空白で表示されている。金額欄34は、トータリゼータ端末1に挿入された投票カードの購入金額上限指定欄25から読み取られた金額の表示欄である。金額欄35は、ファンがトータリゼータ端末1に投入した金額の表示欄である。
【0042】
金額欄36は、的中している投票券を投入した場合、的中している投票券の払戻し金額を表示する欄である。金額欄37は、購入金額の表示欄である。金額欄38は残資金つまり投入金額から購入金額を差し引いた金額の表示欄である。
【0043】
ファンは、
図4に示す初期画面27のメッセージ欄29のメッセージを確認して、トータリゼータ端末1のカード挿入口に投票カードを挿入する(ステップF2)。トータリゼータ端末1のカード読取部18は、カード挿入口に挿入された投票カードのマークを読み取る(ステップT2)。
【0044】
トータリゼータ端末1は、読み取ったマークから投票カードにマークされたデータを解析し、その解析結果に基づいて、画面表示部15により「画面2」を表示画面に表示する(ステップT3)。
【0045】
図5は、上記ステップT3の処理で、トータリゼータ端末1の表示画面に「画面2」として表示される投票カードのマーク読取後に表示される投票データ画面40の例を示す図である。
【0046】
投票データ画面40には、仕切り線28から上のメッセージ欄41に「投票カードを入れるか「精算」を押してください」の文言が表示され、その右方端部には初期画面27の場合と同様に「精算」ボタン30が表示されている。
【0047】
仕切り線28から下の大画面領域31の中央の2つの大きな賭式の表示欄32a、32bには、それぞれマークの解析結果として識別された賭式の「3連複」の表示と、その横の大枠の中の「3連複の数字の組み合わせ」と「賭け点に応じて購入指定された金額」とが表示されている。
【0048】
そして、下方の合計金額欄33には、購入金額の合計金額が「22000円」と表示されている。また、大画面領域31の左上の競技表示領域43には、公営競技場の名称「A場」とファンが購入した賭式の対象レース「11R」が表示されている。
【0049】
また、その下方の初期画面27では空欄であった金額欄34には、ファンが投票カードにマークで記入した購入金額上限指定金額である「15000円」が表示されている。
【0050】
ここで、ファンは購入金額の指定上限金額を、トータリゼータ端末1の現金投入口に投入する(ステップF3)。トータリゼータ端末1の現金部16は、投入された現金の額面を読み取って全金額を集計する(ステップT4)。尚、本実施例では、投票カードを投入した後、現金を投入しているが、これに限らず、先に現金を投入した後、投票カードを投入する様にしてもよい。
【0051】
図6は、上記購入金額投入後の初期段階の処理に続くトータリゼータ端末1とファンとの間に行われる金額調整処理を示すフローチャートである。
図6も、左にトータリゼータ端末1の処理フローT(T5〜T11)を示し、右にファンの処理フローF(F4〜F7)を示している。
【0052】
図7、
図8、
図10、
図11は、それぞれ
図6の金額調整処理を示すフローチャートの処理において、トータリゼータ端末1の表示画面に、「画面3」、「画面4」、「画面5「画面6」として表示される画面の例を示す図である。
【0053】
図6において、トータリゼータ端末1は、前述のステップT4で投票カードの購入金額上限指定欄25のマーク記入領域26から読み取られた購入上限金額に対応する金額が投入されてファンの購入の意思が確認されたことにより、ステップT5で賭式の確認を行う。
【0054】
先ず、投票データ画面40の合計金額欄33に表示した金額が、投票カードの購入金額上限指定欄26から読み取って金額欄34に表示した金額を超えていないか否かを判断する。
【0055】
ここでは、ファンが投票カードに記載漏れがあったときの修正方法を記載する。例えば、投票カード23の式別欄(賭式欄)が未記入の場合、最初、投票賭式の確認を行うために表示画面に確認画面を表示する(ステップT5)。この処理では、例えば
図7に示す「画面3」としての確認画面44が表示される。
【0056】
確認画面44には、仕切り線28から上のメッセージ欄45に「「連複ながし」または「連単ながし」を選んでください」の文言が表示され、その右方端部には、いままでの画面と同様に「精算」ボタン30が表示されている。
【0057】
仕切り線28から下の大画面領域31には、それまでの中央の2つの大きな賭式の表示欄32a、32bの表示が消えて、代わって「どちらかを選択してください」の表示と2つの矢印が表示されている。
【0058】
そして、2つの矢印が示す右方には、「連複ながし」ボタン46と「連単ながし」ボタン47が表示されている。
【0059】
そして、下方の合計金額欄33は、賭式の設定待ちとなっているため、購入金額の合計金額が未定でることを示す空欄となっている。また、その横には「カード返却」ボタン48が表示されている。
【0060】
これは、ファンが投票カードを書き直して(マークし直して、以下、同様)、カード挿入口に挿入し直した方が良いと判断したときに、先に挿入した投票カードを返却させるために押すボタンである。
【0061】
以下、トータリゼータ端末の画面指示に従い上位3着までに入りそうな枠番を3つ選択を行い投票金額を順に選択していく。
【0062】
枠連購入時に購入枠に出走取消があった場合には、トータリゼータ端末1は、特に画面は図示しないが、「同枠取消があります、表示内容でよろしければ「購入」を押して下さい」という発券確認の表示を、確認画面50のメッセージ欄51に表示する(ステップT6)。
【0063】
ファンは、同枠取消を確認した上で、表示された購入合計金額が、指定した上限金額を超えていることを示す合計金額を合計金額欄33に表示する(ステップF5)。
そこで、トータリゼータ端末1は、購入合計金額を指定上限金額内に収めるよう投票の選択肢を削減するために、賭式金額の単金調整と選択肢の削減を行うための
図8に示す「画面4」としての画面50を表示画面に表示する(ステップT7)。
【0064】
図8に示す調整選択画面50は、仕切り線28の上方のメッセージ欄51には「金額を調整するか選択肢を減らして下さい」の文言が表示され、その右方端部には「精算」ボタン30が表示されている。
【0065】
調整選択画面50の大画面領域31の左上の競技表示領域43の表示はボタン表示に切り替えられている。すなわち、「A場」の表示は競技場選択ボタン52の表示に、「11R」の表示はレース選択ボタン53の表示に切り替えられている。
【0066】
図9(a),(b)は、
図7から
図8の表示に至るまで表示画面に表示される画面の例を示す図である。
図9(a)はレース選択時の画面64を示し、
図9(b)は競技場選択時の画面65を示している
【0067】
図9(b)の競技場選択時の画面65(レース選択前であってもよい)において8個ある競技場指定ボタン66の中から、例として修正はしないが、ファンが「A場」ボタンを押した場合、競技場として「A場」を選択したことになる。
【0068】
また、
図9(a)の競技場選択時の画面64(競技場選択前であってもよい)において「1」から「12」まで12個あるレース指定ボタン67の中から、ファンが「11」ボタンを押して、第11レースを選択したことを示している。
図9(a),(b)の選択の順序はどちらから先に選択してもよい。
【0069】
また、
図8において、ファンによって、例えば、競技場選択ボタン52が入力操作されると、
図9(b)に示す競技場選択時の画面65が表示され、競技場指定ボタン66の入力操作で選択された競技場の名称が、
図8に戻った表示において「A場」の表示に代わって変更表示される。
【0070】
また、
図8において、レース選択ボタン53が入力操作されると、
図9(a)に示すレース選択時の画面64が表示され、レース指定ボタン67の入力操作で選択されたレースの名称が、
図8に戻った表示において「11R」の表示に代わって変更表示される。
【0071】
ここで
図8の説明に戻る。2つの賭式の表示欄32a、32bの「3連複」の表示がボタン表示に変更されその下に「削除」ボタンが追加表示されている。大画面領域31の右上にはテンキーボタンと「万」、「千」、「百」、「円」の各ボタンからなる金額入力ボタン群54が表示されている。
【0072】
金額入力ボタン群54の下方に「一行削除」ボタン55が表示され、最下端に「カード返却」ボタン48と並んで「確認」ボタン56が表示されている。ここで、ファンは賭式金額の単金減額と選択肢削減のいずれか又は両方を行う(ステップF6)。
【0073】
この処理では、競技場選択ボタン52で競技場を選択し直すこと、レース選択ボタン53でレースを選択し直すこと、いずれかの「3連複」ボタンで賭式の表示欄32a、32bのいずれかの内容変更を選択することができる。
【0074】
例えば、「3連複」ボタンで賭式の表示欄32aを選択した場合は、「一行削除」ボタン55を押下するごとに、最上段から最下段まで、賭式とその金額が順次白抜き表示されていく。
【0075】
白抜き表示のところで、金額入力ボタン群54を入力操作することで金額を修正(この場合は、減額)する入力を行うことができる。また網掛け表示のところで「3連複」ボタンの下の「削除」ボタンを押下すると反転表示されている賭式とその金額が共に削除される。
【0076】
上記の削除操作または減額操作によって、合計金額欄33に表示される金額が、金額欄34に表示されている購入金額上限指定金額と同じになった又は少なくなったときは、ファンは「確認」ボタン56を押下する。
【0077】
この「確認」ボタン56の押下操作の信号は、調整選択画面50に表示されている表示内容のデータと共にトータリゼータ端末1に送信される。トータリゼータ端末1は
図10に示す「画面5」としての発券確認の画面57を表示画面に表示する(ステップT8)。
【0078】
図10の発券確認画面57には、仕切り線28の上方のメッセージ欄58には「表示内容でよろしければ「購入」を押して下さい」の文言が表示され、その右方端部には「精算」ボタン30が表示されている。
【0079】
また、大画面領域31の左上の競技表示領域43の表示は、ファンが操作しなかったので、ボタン表示から、そのまま「A場」と「11R」の通常の表示に切り替っている。その下の5個の金額欄34〜38の表示も、ファンが購入金額上限指定金額と同じ金額を投入していたので、差額がなく、調整選択画面50の表示が持続されている。
【0080】
そして、賭式の表示欄32aは、上から3段目の賭式に対する5000円であった単金が3000円に減額され、賭式の表示欄32bは、上段の賭式に対する4000円であった単金が2000円に減額されているとともに、下2段の賭式が金額と共に削除されている。
【0081】
この結果、合計金額欄33に表示される金額が、金額欄34に表示されている購入金額上限指定金額と同じ金額になっている。これら賭式の表示欄32a、32bの右方には、「やり直し」ボタン59と「購入」ボタン61が新たに表示されている。
【0082】
ファンが「やり直し」ボタン59を押下すれば、
図8の調整選択画面50の表示に戻るが、ファンは発券確認画面57の表示内容を再度見直して、やり直しをする必要がない内容であることを確認すると「購入」ボタン61を押す(ステップF7)。
【0083】
トータリゼータ端末1は、発券確認画面57に表示されている投票データについて、ホスト通信部21を介して場内発売場の投票システムと交信をし、ネットワーク回線を通してホストシステムサーバで全場における投票データの集計を行う(ステップT9)。ホストシステムサーバとの交信結果(投票データの確認)を待つ(ステップT10)と共に、制御部2による「ホスト判定」待ちであることを示す
図11に示す「
図6」としての画面62を表示画面に表示する。
【0084】
図11のホスト判定待ち画面62には、仕切り線28の上方のメッセージ欄63には「計算機と交信中です、しばらくお待ちください」の文言が表示され、その右方端部には「精算」ボタン30が表示されている。
【0085】
また、ホスト判定待ち画面62の大画面領域31には、発券確認画面57の大画面領域31に表示されていた「やり直し」ボタン59、「購入」ボタン61、「カード返却」ボタン48の3つのボタン表示が無くなっているだけで、他の表示は発券確認画面57の表示が継続して維持されている。
【0086】
やがて、トータリゼータ端末1は、ホストシステムサーバから投票データについて不都合なく確認できたことを示す判定結果の信号を受信すると、発券部17を介して、ホスト判定待ち画面62の賭式の表示欄32a、32b、及び合計金額欄33のデータ内容に応じた投票券を発券口から発券する(ステップT11)。
【0087】
このように、本発明の実施例によれば、ファンが最初に投票カードの挿入で表示された画面の賭式や単金を修正して、ファンが設定した購入上限金額内に投票券購入合計金額が収まるようにファンが容易に確認できる投票券発券機及び購入合計金額確認方法を提供することができる。
【0088】
なお、上記の実施例では3連複の賭式を例にとって説明しているが、これに限ることなく、賭式は、例えば2連単、2連複、ワイド、3連単、BOX、流し、マルチ、フォーメーション等、他の賭式の場合にも容易に適用できることは言うまでもない。