(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第2プロセッサは、第1プロセッサが上記二次電池への電源供給を再開させて動作を停止した後に、上記充電量が第2閾値よりも大きい第4閾値を上回れば、上記ウェイクアップ信号を生成し、
第1プロセッサは、再度の上記ウェイクアップ信号に基づいて起動し、上記遮断器を上記遮断状態へ切り替えてから動作を停止することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
第2プロセッサは、上記二次電池への電源供給を再開させた後に、上記充電量が第2閾値よりも大きい第4閾値を上回れば、上記遮断器を上記遮断状態へ切り替えることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
画像データを保持する半導体メモリと、上記半導体メモリへ電源供給する二次電池と、商用電源から上記二次電池への電源供給の遮断状態及び導通状態を切り替え可能な遮断器と、上記遮断器を制御する制御プロセッサとを有し、上記制御プロセッサが動作する第1動作モードと、上記制御プロセッサが動作を停止することにより、第1動作モードよりも消費電力を低減させた第2動作モードとを切り替え可能な画像処理装置に用いられる充放電制御方法であって、
上記二次電池の充電量を検出する充電量検出ステップと、
第2動作モードへ移行する際に上記制御プロセッサの動作を停止させるプロセッサ停止ステップと、
第1動作モードにおいて、上記充電量を定期的に取得し、上記充電量に応じた上記遮断器の切り替えを行い、第2動作モードへの移行時に、上記充電量と上記遮断器の状態とに基づいて、上記遮断器の切り替えを行う充放電切替ステップとを備え、
上記充放電切替ステップは、第2動作モードへの移行時における上記充電量を第1閾値及び第1閾値に比べて小さい第2閾値と比較するステップと、上記充電量が第1閾値よりも多く、かつ、上記遮断器が上記導通状態であれば、上記遮断器を上記遮断状態へ切り替え、上記充電量が第2閾値よりも少なく、かつ、上記遮断器が上記遮断状態であれば、上記遮断器を上記導通状態へ切り替えるステップとを有し、上記充電量が第1閾値よりも少なく、かつ、第2閾値よりも多い場合に、上記遮断器を切り替えずに上記制御プロセッサの動作を停止することを特徴とする充放電制御方法。
画像データを保持する半導体メモリと、上記半導体メモリへ電源供給する二次電池と、商用電源から上記二次電池への電源供給の遮断状態及び導通状態を切り替え可能な遮断器と、上記遮断器を制御する制御プロセッサとを有し、上記制御プロセッサが動作する第1動作モードと、上記制御プロセッサが動作を停止することにより、第1動作モードよりも消費電力を低減させた第2動作モードとを切り替え可能な画像処理装置に用いられる充放電制御プログラムであって、
上記二次電池の充電量を検出する充電量検出手順と、
第2動作モードへ移行する際に上記制御プロセッサの動作を停止させるプロセッサ停止手順と、
第1動作モードにおいて、上記充電量を定期的に取得し、上記充電量に応じた上記遮断器の切り替えを行い、第2動作モードへの移行時に、上記充電量と上記遮断器の状態とに基づいて、上記遮断器の切り替えを行う充放電切替手順とを備え、
上記充放電切替手順は、第2動作モードへの移行時における上記充電量を第1閾値及び第1閾値に比べて小さい第2閾値と比較する手順と、上記充電量が第1閾値よりも多く、かつ、上記遮断器が上記導通状態であれば、上記遮断器を上記遮断状態へ切り替え、上記充電量が第2閾値よりも少なく、かつ、上記遮断器が上記遮断状態であれば、上記遮断器を上記導通状態へ切り替える手順とを有し、上記充電量が第1閾値よりも少なく、かつ、第2閾値よりも多い場合に、上記遮断器を切り替えずに上記制御プロセッサの動作を停止することを特徴とする充放電制御プログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、省電力モード時における消費電力を低減させた画像処理装置を提供することを目的としている。特に、充放電の切替制御を行うプロセッサの動作停止中における消費電力を低減させることができる画像処理装置を提供することを目的としている。また、省電力モードへ移行するタイミングに関わらず、省電力モードへ移行した後直ぐに電池切れとなるのを抑制することができる画像処理装置を提供することを目的としている。
【0008】
また、FAX(ファクシミリ)受信などの復帰要因によりプロセッサが停止状態から動作状態に復帰するごとに、二次電池の充放電が切り替えられるのを抑制することができる画像処理装置を提供することを目的としている。
【0009】
また、本発明は、その様な画像処理装置において用いられる充放電制御方法を提供することを目的としている。また、本発明は、コンピュータを上記画像処理装置として機能させるための充放電制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の本発明による画像処理装置は、第1動作モードと、第1動作モードよりも消費電力の少ない第2動作モードとを切り替え可能な画像処理装置であって、画像データを保持する半導体メモリと、上記半導体メモリへ電源供給する二次電池と、商用電源から上記二次電池への電源供給の遮断状態及び導通状態を切り替え可能な遮断器と、上記二次電池の充電量を検出する充電量検出器と、第1動作モードにおいて動作し、第2動作モード中は動作を停止する第1プロセッサとを備え、第1プロセッサが、第1動作モードにおいて、上記充電量を定期的に取得し、上記充電量に応じた上記遮断器の切り替えを行い、第2動作モードへの移行時に、上記充電量と上記遮断器の状態とに基づいて、上記遮断器の切り替えを行
い、さらに、第1プロセッサが、第2動作モードへの移行時における上記充電量を第1閾値及び第1閾値に比べて小さい第2閾値と比較する比較部と、上記充電量が第1閾値よりも多く、かつ、上記遮断器が上記導通状態であれば、上記遮断器を上記遮断状態へ切り替え、上記充電量が第2閾値よりも少なく、かつ、上記遮断器が上記遮断状態であれば、上記遮断器を上記導通状態へ切り替える切替部とを有し、上記充電量が第1閾値よりも少なく、かつ、第2閾値よりも多い場合に、上記遮断器を切り替えずに動作を停止するように構成される。
【0011】
この様な構成によれば、第1プロセッサが、第2動作モードへ移行する際に、二次電池の充電量と遮断器の状態とに基づいて遮断器の切り替えを行うので、二次電池が満充電に近い状態にあるにも関わらず給電状態が維持されるのを抑制することができる。このため、第2動作モードへの移行に伴って動作を停止する第1プロセッサの動作停止中における消費電力を低減させることができる。また、第2動作モードへ移行するタイミングに関わらず、第2動作モードへ移行した後直ぐに二次電池が電池切れとなるのを抑制することができる。
また、第2動作モードへ移行した際に、二次電池が満充電に近い状態にあるにも関わらず給電状態が維持され、或いは、電池切れに近い状態にあるにも関わらず電源供給の遮断状態が維持されるのを抑制することができる。また、FAX受信などの復帰要因により、第2動作モードが解除されて第1プロセッサが停止状態から動作状態に復帰するごとに、二次電池の充放電が切り替えられるのを抑制することができる。
【0014】
第2の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、指定時間が経過すれば、タイムアップ信号を生成する計時部と、上記充電量に基づいて、上記二次電池が電池切れとなるまでに要する電池切れ時間を推定する電池切れ時間推定部とを備え、第1プロセッサが、第2動作モードへの移行時における上記充電量が第1閾値よりも多い場合に、上記計時部に上記電池切れ時間を指定してから動作を停止し、上記タイムアップ信号に基づいて起動した後、上記遮断器を上記導通状態へ切り替えることにより上記二次電池への電源供給を再開させるように構成される。
【0015】
この様な構成によれば、第1プロセッサは、充電量が第1閾値よりも多い場合、停止状態へ移行する前に、計時部に電池切れ時間を指定するので、二次電池が電池切れになる前に、計時部からのタイムアップ信号により動作状態へ復帰させることができる。また、第1プロセッサは、タイムアップ信号により復帰した後、二次電池への電源供給を再開させるので、電池切れになる前に二次電池の充電を開始することができる。
【0016】
第3の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記充電量に基づいて、上記二次電池が満充電となるまでに要する満充電時間を推定する満充電時間推定部を備え、第1プロセッサが、上記タイムアップ信号に基づいて起動した後、上記計時部に上記満充電時間を指定してから動作を停止し、再度の上記タイムアップ信号に基づいて起動した後、上記遮断器を上記遮断状態へ切り替えてから動作を停止するように構成される。
【0017】
この様な構成によれば、二次電池が満充電になる前に、計時部からの再度のタイムアップ信号により第1プロセッサを停止状態から動作状態に復帰させることができる。また、第1プロセッサは、再度のタイムアップ信号により復帰した後、遮断器を遮断状態へ切り替えてから動作を停止するので、第1プロセッサの動作停止中における消費電力を効果的に抑制することができる。
【0018】
第4の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、第1プロセッサよりも消費電力が小さく、上記充電量に基づいて、ウェイクアップ信号を生成する第2プロセッサを備え、第2プロセッサが、第1プロセッサが動作を停止した後に、上記充電量が第1閾値よりも小さい第3閾値を下回れば、上記ウェイクアップ信号を生成し、第1プロセッサが、第2動作モードへ移行した後、上記ウェイクアップ信号に基づいて起動し、上記遮断器を上記導通状態へ切り替えることにより上記二次電池への電源供給を再開させるように構成される。
【0019】
この様な構成によれば、第1プロセッサは、充電量が第3閾値を下回った場合に、第2プロセッサからのウェイクアップ信号により停止状態から動作状態に復帰して二次電池への電源供給を再開させるので、電池切れになる前に二次電池の充電を開始することができる。
【0020】
第5の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、第2プロセッサが、第1プロセッサが上記二次電池への電源供給を再開させて動作を停止した後に、上記充電量が第2閾値よりも大きい第4閾値を上回れば、上記ウェイクアップ信号を生成し、第1プロセッサが、再度の上記ウェイクアップ信号に基づいて起動し、上記遮断器を上記遮断状態へ切り替えてから動作を停止するように構成される。
【0021】
この様な構成によれば、第1プロセッサは、第2プロセッサからの再度のウェイクアップ信号により動作状態に復帰した後、遮断器を遮断状態へ切り替えてから動作を停止するので、第1プロセッサの動作停止中における消費電力を効果的に抑制することができる。
【0022】
第6の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、第1プロセッサよりも消費電力が小さく、上記充電量に基づいて上記遮断器を制御する第2プロセッサを備え、第2プロセッサが、第1プロセッサが動作を停止した後に、上記充電量が第1閾値よりも小さい第3閾値を下回れば、上記遮断器を上記導通状態へ切り替えることにより上記二次電池への電源供給を再開させるように構成される。
【0023】
この様な構成によれば、第2プロセッサは、第1プロセッサが停止状態へ移行した後、充電量が第3閾値を下回った場合に、二次電池への電源供給を再開させるので、電池切れになる前に二次電池の充電を開始することができる。
【0024】
第7の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、第2プロセッサが、上記二次電池への電源供給を再開させた後に、上記充電量が第2閾値よりも大きい第4閾値を上回れば、上記遮断器を上記遮断状態へ切り替えるように構成される。
【0025】
この様な構成によれば、第2プロセッサは、二次電池への電源供給を再開させた後、充電量が第4閾値を上回った場合に、遮断器を遮断状態へ切り替えるので、第1プロセッサの動作停止中における消費電力を効果的に抑制することができる。
【0026】
第8の本発明による充放電制御方法は、画像データを保持する半導体メモリと、上記半導体メモリへ電源供給する二次電池と、商用電源から上記二次電池への電源供給の遮断状態及び導通状態を切り替え可能な遮断器と、上記遮断器を制御する制御プロセッサとを有し、上記制御プロセッサが動作する第1動作モードと、上記制御プロセッサが動作を停止することにより、第1動作モードよりも消費電力を低減させた第2動作モードとを切り替え可能な画像処理装置に用いられる充放電制御方法であって、上記二次電池の充電量を検出する充電量検出ステップと、第2動作モードへ移行する際に上記制御プロセッサの動作を停止させるプロセッサ停止ステップと、第1動作モードにおいて、上記充電量を定期的に取得し、上記充電量に応じた上記遮断器の切り替えを行い、第2動作モードへの移行時に、上記充電量と上記遮断器の状態とに基づいて、上記遮断器の切り替えを行う充放電切替ステップとを備えて構成される。
上記充放電切替ステップは、第2動作モードへの移行時における上記充電量を第1閾値及び第1閾値に比べて小さい第2閾値と比較するステップと、上記充電量が第1閾値よりも多く、かつ、上記遮断器が上記導通状態であれば、上記遮断器を上記遮断状態へ切り替え、上記充電量が第2閾値よりも少なく、かつ、上記遮断器が上記遮断状態であれば、上記遮断器を上記導通状態へ切り替えるステップとを有し、上記充電量が第1閾値よりも少なく、かつ、第2閾値よりも多い場合に、上記遮断器を切り替えずに上記制御プロセッサの動作を停止する。
【0027】
第9の本発明による充放電制御プログラムは、画像データを保持する半導体メモリと、上記半導体メモリへ電源供給する二次電池と、商用電源から上記二次電池への電源供給の遮断状態及び導通状態を切り替え可能な遮断器と、上記遮断器を制御する制御プロセッサとを有し、上記制御プロセッサが動作する第1動作モードと、上記制御プロセッサが動作を停止することにより、第1動作モードよりも消費電力を低減させた第2動作モードとを切り替え可能な画像処理装置に用いられる充放電制御プログラムであって、上記二次電池の充電量を検出する充電量検出手順と、第2動作モードへ移行する際に上記制御プロセッサの動作を停止させるプロセッサ停止手順と、第1動作モードにおいて、上記充電量を定期的に取得し、上記充電量に応じた上記遮断器の切り替えを行い、第2動作モードへの移行時に、上記充電量と上記遮断器の状態とに基づいて、上記遮断器の切り替えを行う充放電切替手順とを備えて構成される。
上記充放電切替手順は、第2動作モードへの移行時における上記充電量を第1閾値及び第1閾値に比べて小さい第2閾値と比較する手順と、上記充電量が第1閾値よりも多く、かつ、上記遮断器が上記導通状態であれば、上記遮断器を上記遮断状態へ切り替え、上記充電量が第2閾値よりも少なく、かつ、上記遮断器が上記遮断状態であれば、上記遮断器を上記導通状態へ切り替える手順とを有し、上記充電量が第1閾値よりも少なく、かつ、第2閾値よりも多い場合に、上記遮断器を切り替えずに上記制御プロセッサの動作を停止する。
【発明の効果】
【0028】
本発明による画像処理装置では、省電力モードへ移行した際に、二次電池が満充電に近い状態にあるにも関わらず給電状態が維持されるのを抑制することができる。従って、充放電の切替制御を行うプロセッサの動作停止中における消費電力を低減させることができ、省電力モード時における消費電力を低減させた画像処理装置を提供することができる。
【0029】
また、本発明による画像処理装置では、省電力モードへ移行するタイミングに関わらず、省電力モードへ移行した後直ぐに二次電池が電池切れとなるのを抑制することができる。さらに、FAX受信などの復帰要因によりプロセッサが停止状態から動作状態に復帰するごとに、二次電池の充放電が切り替えられるのを抑制することができる。
【0030】
また、本発明によれば、上述した様な画像処理装置において用いられる充放電制御方法を提供することができる。また、本発明によれば、コンピュータを上記画像処理装置として機能させるための充放電制御プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
実施の形態1.
<MFP100>
図1は、本発明の実施の形態1による画像処理装置の一構成例を示したブロック図であり、画像処理装置の一例としてMFP100が示されている。MFP100は、商用電源から電源供給され、スキャナ機能、プリンタ機能、FAX機能を備えた画像処理装置である。
【0033】
このMFP100は、電源回路101、電源セレクタ102、DDR(Double Data Rate)−SDRAM103、電源SW(スイッチ)104、A/D変換器105、CPU106、バス107、電源遮断器111、充電回路112、二次電池113、一次電池121、RTC(リアルタイムクロック)122、ROM131、原稿読取部132、印刷部133、FAX送受信部134、操作部135及びディスプレイ136により構成される。
【0034】
電源回路101は、商用電源に接続され、商用電源から供給される交流電流を一定電圧の直流電流に変換して、DDR−SDRAM103、二次電池113及びCPU106へ供給する。また、電源回路101は、例えば、原稿読取部132、印刷部133、FAX送受信部134、操作部135及びディスプレイ136に電源供給する。
【0035】
電源セレクタ102は、CPU106からの制御信号に基づいて、DDR−SDRAM103に対する電源供給元を切り替える切替器であり、商用電源又は二次電池113のいずれか一方が電源供給元として選択される。
【0036】
DDR−SDRAM103は、画像データを保持するための揮発性の半導体メモリであり、クロック信号の立ち上がりと立ち下がりとに同期してデータを入出力させることができる。DDR−SDRAM103では、商用電源又は二次電池113からの電源供給を利用して、記憶セルのリフレッシュ動作、すなわち、記憶データの再書込みが定期的に行われ、記憶データが保持される。
【0037】
DDR−SDRAM103には、例えば、原稿読取部132が原稿から読み取った画像データ、プリント用の画像データ、FAX受信した画像データ、FAX送信用の画像データが保持される。
【0038】
電源遮断器111は、商用電源から二次電池113への電源供給を遮断するための回路素子であり、CPU106からの制御信号に基づいて、導通状態と遮断状態とが切り替えられる。上記導通状態は、二次電池113に対して商用電源が供給されている状態である。一方、遮断状態は、二次電池113への電源供給が遮断されている状態である。この電源遮断器111は、電源回路101と充電回路112との間に配置されている。電源遮断器111の切り替えは、例えば、マザーボード上の入出力ポートを切り替えることにより行われる。
【0039】
充電回路112は、電源回路101から供給される直流電流を利用して、二次電池113を充電し、二次電池113を常に満充電状態に保持するための充電制御回路である。二次電池113は、DDR−SDRAM103へ電源供給するためのバックアップ用の蓄電池である。
【0040】
電源SW104は、電源回路101からCPU106への電源供給を遮断するための回路素子であり、CPU106からの制御信号により遮断状態へ移行する一方、RTC122又は後述するサブコントローラからの起動信号により導通状態へ移行する。電源SW104の切り替えは、例えば、CPU106内部のレジスタが保持するデータを書き換えることにより行われる。
【0041】
A/D変換器105は、二次電池113の充電量を検出するための充電量検出器であり、二次電池113の出力電圧を所定の周期でサンプリングし、デジタルデータ化してCPU106へ出力する。例えば、二次電池113の端子電圧が一定の繰り返し間隔でサンプリングされ、量子化及び符号化した電池電圧がCPU106に入力される。この電池電圧により、二次電池113の充電量が表される。
【0042】
CPU106は、バス107を介して、DDR−SDRAM103、ROM131、原稿読取部132、印刷部133、FAX送受信部134、操作部135及びディスプレイ136に接続され、バス107上のこれらのデバイスを制御する。例えば、ROM131上に保持される制御プログラムに基づいて、原稿の読み取り、プリントデータの印刷、FAXデータの送受信が制御され、或いは、DDR−SDRAM103に対する画像データの入出力が行われる。
【0043】
また、CPU106は、停電時などにDDR−SDRAM103上の画像データが消失するのを防ぐために、一定レベルを越える商用電源の電圧低下が検知されれば、電源セレクタ102を二次電池側へ切り替える。
【0044】
また、CPU106は、電源SW104を遮断状態へ切り替えて、自身への電源供給を遮断することにより、動作を停止する。CPU106を動作状態から停止状態へ移行させるには、CPU106への電源供給を遮断する場合と、CPU106に供給される動作クロックを遮断する場合とが考えられる。ここでは、電源SW104を切り替えて、CPU106に対する商用電源の供給を遮断することにより、停止状態へ移行させている。
【0045】
ここでは、消費電力レベルの異なる2つの動作モードがあり、一方の動作モードを通常モードと呼び、通常モードよりも消費電力の少ない他方の動作モードを省電力モードと呼ぶことにする。つまり、ここでいう省電力モードは、少なくともCPU106が動作を停止している動作モードである。一方、通常モードは、少なくともCPU106が動作している動作モードである。
【0046】
従って、MFP100が消費電力レベルの異なる3以上の動作モードを有する場合には、CPU106が動作可能であるか否かによってこれらの動作モードが区別される。例えば、消費電力の多い順に、第1電力モード、第2電力モード及び第3電力モードという3段階の動作モードがあり、CPU106が、第1電力モードにおいて動作し、第2電力モードにおいて動作を停止する場合が考えられる。この場合、第1電力モードが通常モードであり、第2及び第3電力モードが省電力モードである。つまり、CPU106は、第1電力モードから第2電力モードへ移行する際に、二次電池113の充電量と電源遮断器111の状態とに基づいて、電源遮断器111の切り替えを行う。
【0047】
一方、CPU106が、第1及び第2電力モードにおいて動作し、第3電力モードにおいて動作を停止する場合、第1及び第2電力モードが通常モードであり、第3電力モードが省電力モードである。この場合、CPU106は、第2電力モードから第3電力モードへ移行する際に、充電量及び電源遮断器111の状態に基づく電源遮断器111の切り替えを行う。
【0048】
本実施の形態では、省電力モードにおいて、原稿読取部132、印刷部133、FAX送受信部134、操作部135及びディスプレイ136への電源供給が遮断される場合について以下に説明する。通常モードでは、原稿読取部132、印刷部133、FAX送受信部134、操作部135及びディスプレイ136に対して商用電源が供給される。
【0049】
CPU106は、例えば、原稿読取などの画像データの入出力処理が終了してから一定時間、ユーザ操作が検知されなければ、自動的に省電力モードへ切り替える。省電力モードへの移行時には、電源セレクタ102が、商用電源から二次電池113へ電源供給元が切り替えられる。
【0050】
一方、省電力モードへ移行した後、FAX受信、ユーザ操作などの解除イベントが検知されれば、省電力モードは解除され、CPU106は停止状態から動作状態へ復帰する。例えば、CPU106よりも消費電力の小さいサブコントローラ(図示せず)が、解除イベントを検知して、電源SW104を導通状態へ切り替え、CPU106を起動させる。省電力モードの解除時には、電源セレクタ102が、二次電池113から商用電源へ電源供給元が切り替えられ、原稿読取部132、印刷部133、FAX送受信部134、操作部135及びディスプレイ136に対する電源供給が再開される。
【0051】
このCPU106は、A/D変換器105から入力される電池電圧に基づいて、電源遮断器111を制御する制御プロセッサを含み、通常モードにおいて動作し、省電力モード中は動作を停止する。CPU106は、通常モードにおいて、二次電池113の充電量を定期的に取得し、充電量に応じた電源遮断器111の切り替えを行う。例えば、一定周期で充電量を取得し、取得した充電量と電源遮断器111の状態とに基づいて、電源遮断器111の切り替えが行われる。
【0052】
省電力モードへ移行する際には、省電力モードへの移行時における充電量と電源遮断器111の状態とに基づいて、電源遮断器111の切り替えが行われる。この様に構成することにより、省電力モードへ移行した際に、二次電池113が満充電に近い状態にあるにも関わらず給電状態が維持されるのを防止することができる。また、省電力モードへ移行するタイミングに関わらず、省電力モードへ移行した後直ぐに二次電池113が電池切れとなるのを防止することができる。
【0053】
一次電池121は、RTC122へ電源供給するための電池である。RTC122は、クロックパルスに基づいて、日付及び時刻をカウントし、時刻情報を生成する計時回路部であり、発振器、カウンター及びメモリにより構成される。発振器は、クロックパルスを生成するクロックジェネレータである。カウンターは、クロックパルスに基づいて、年月日などの日付と時刻とをカウントし、現在の日付及び時刻を示す時刻情報を生成する。上記メモリには、時刻情報が保持される。このRTC122は、指定時間が経過すれば、所定のタイムアップ信号を生成するアラーム機能を備えている。上記指定時間は、CPU106により指定される。また、タイムアップ信号は、CPU106の起動信号である。このタイムアップ信号により、電源SW104は、遮断状態から導通状態へ移行し、CPU106は、停止状態から動作状態へ復帰する。
【0054】
<CPU106>
図2は、
図1のCPU106内の機能構成の一例を示したブロック図である。このCPU106は、省電力制御部141、判定閾値記憶部142、充電量比較部143、遮断器切替部144、電池切れ時間推定部145及び満充電時間推定部146により構成される。
【0055】
省電力制御部141は、電源セレクタ102を制御するための制御信号と、電源SW104を制御するための制御信号とを生成し、動作モードを省電力モードへ切り替える処理を行う。
【0056】
省電力モードへの移行時には、DDR−SDRAM103に対する電源供給元を商用電源から二次電池113に切り替えるとともに、原稿読取部132などへの電源供給を遮断してから、電源SW104を導通状態から遮断状態に切り替えてCPU106の動作を停止させる。一方、省電力モードの解除時には、DDR−SDRAM103に対する電源供給元を商用電源へ切り替えるとともに、原稿読取部132などへの電源供給を再開させる。
【0057】
判定閾値記憶部142には、放電を開始させるか否かを判定するための判定閾値J
11と、充電を開始させるか否かを判定するための判定閾値J
21が保持される。判定閾値J
21は、判定閾値J
11よりも小さい。
【0058】
充電量比較部143は、省電力モードへの移行時に、A/D変換器105から入力される電池電圧、すなわち、二次電池113の充電量を判定閾値J
11,J
21と比較し、その比較結果を遮断器切替部144へ出力する。遮断器切替部144は、充電量の比較結果と電源遮断器111の状態とに基づいて、電源遮断器111を切り替えるための制御信号を生成する。
【0059】
具体的には、省電力モードへの移行時における充電量が判定閾値J
11よりも多く、かつ、電源遮断器111が導通状態であれば、電源遮断器111が遮断状態へ切り替えられる。また、充電量が判定閾値J
11よりも多く、かつ、電源遮断器111が遮断状態であれば、CPU106は、電源遮断器111の状態を維持したまま動作を停止する。これらの場合、CPU106は、二次電池113への電源供給を遮断させてから動作を停止するので、CPU106の動作停止中における消費電力を低減させることができる。
【0060】
一方、省電力モードへの移行時における充電量が判定閾値J
21よりも少なく、かつ、電源遮断器111が遮断状態であれば、電源遮断器111が導通状態へ切り替えられる。また、充電量が判定閾値J
21よりも少なく、かつ、電源遮断器111が導通状態であれば、CPU106は、電源遮断器111の状態を維持したまま動作を停止する。これらの場合には、CPU106の動作停止中に二次電池113を充電させることができる。
【0061】
この様に構成することにより、CPU106は、省電力モードへの移行時における充電量と電源遮断器111の状態とに応じて、充放電の切り替えを行ってから動作を停止するので、省電力モードへ移行した際に、二次電池113が満充電に近い状態にあるにも関わらず給電状態が維持され、或いは、電池切れに近い状態にあるにも関わらず電源供給の遮断状態が維持されるのを防止することができる。
【0062】
ただし、省電力モードへの移行時における充電量が判定閾値J
11よりも少なく、かつ、判定閾値J
21よりも多い場合には、電源遮断器111を切り替えずにCPU106は動作を停止する。この場合、CPU106は、電源遮断器111が導通状態であれば、導通状態を維持したまま動作を停止し、また、遮断状態であれば、遮断状態を維持したまま動作を停止する。この様に構成することにより、FAX受信などの復帰要因により省電力モードが解除されてCPU106が停止状態から動作状態に復帰するごとに、二次電池113の充放電が切り替えられるのを防止することができ、二次電池113の劣化を抑制することができる。
【0063】
電池切れ時間推定部145は、A/D変換器105から入力される電池電圧(二次電池113の充電量)に基づいて、電池切れ時間T1を推定し、RTC122を制御するための制御信号を生成する。電池切れ時間T1は、電源供給が遮断されている状態で、二次電池113が電池切れとなるまでに要する予測時間であり、例えば、現在の充電量と、判定閾値J
21よりも小さい目標値J
22とに基づいて算出される。なお、目標値J
22は、判定閾値J
21と同じであっても良い。
【0064】
満充電時間推定部146は、A/D変換器105から入力される電池電圧(二次電池113の充電量)に基づいて、満充電時間T2を推定し、RTC122を制御するための制御信号を生成する。満充電時間T2は、電源供給されている状態で、二次電池113が満充電となるまでに要する予測時間であり、例えば、現在の充電量と、判定閾値J
11よりも大きい目標値J
12とに基づいて算出される。なお、目標値J
12は、判定閾値J
11と同じであっても良い。
【0065】
電池切れ時間推定部145は、CPU106の動作停止時における充電量が判定閾値J
11よりも多ければ、RTC122に電池切れ時間T1を指定する。電池切れ時間T1が指定されれば、CPU106は、動作を停止する。そして、CPU106は、RTC122からのタイムアップ信号に基づいて起動した後、電源遮断器111を遮断状態から導通状態へ切り替えることにより、二次電池113への電源供給を再開させてから、動作を停止する。この様に構成することにより、二次電池113が電池切れになる前に、CPU106を動作状態へ復帰させて二次電池113の充電を開始することができる。
【0066】
満充電時間推定部146は、CPU106の動作停止時における充電量が判定閾値J
21よりも少なければ、RTC122に満充電時間T2を指定する。満充電時間T2が指定されれば、CPU106は、動作を停止する。そして、CPU106は、RTC122からのタイムアップ信号に基づいて起動した後、電源遮断器111を導通状態から遮断状態へ切り替えることにより、二次電池113への電源供給を遮断させてから、動作を停止する。この様に構成することにより、二次電池113が満充電になる前に、CPU106を動作状態へ復帰させて二次電池113への電源供給を遮断させることができる。
【0067】
また、CPU106の動作停止時における充電量が、判定閾値J
11よりも少なく、かつ、判定閾値J
21よりも多い場合、電源遮断器111が導通状態であれば、現在の充電量から推定される満充電時間T2がRTC122に指定される。一方、電源遮断器111が遮断状態であれば、現在の充電量から推定される電池切れ時間T1がRTC122に指定される。
【0068】
なお、充電量比較部143は、通常モードにおいて、一定周期で二次電池113の充電量を取得し、取得した充電量を判定閾値J
14,J
24と比較する。そして、遮断器切替部144が、その比較結果と電源遮断器111の状態とに基づいて、電源遮断器111の切り替えを行う。判定閾値J
24は、判定閾値J
14よりも小さい。
【0069】
具体的には、充電量が判定閾値J
14よりも多く、かつ、電源遮断器111が導通状態であれば、電源遮断器111が遮断状態へ切り替えられる。また、充電量が判定閾値J
24よりも少なく、かつ、電源遮断器111が遮断状態であれば、電源遮断器111が導通状態へ切り替えられる。その他の場合には、電源遮断器111の状態がそのまま維持される。
【0070】
通常モードにおいて、充電量比較部143が二次電池113の充電量を定期的にチェックする際の時間間隔は、比較的に長い。通常、省電力モードへの移行は、その様な定期的な充電量のチェックと非同期で行われる。このため、省電力モードへ移行するタイミングによっては、電源遮断器111を導通状態へ切り替えるべきタイミングでCPU106が停止状態へ移行することがある。この様な場合であっても、省電力モードへ移行する前に、二次電池113の充電量と電源遮断器111の状態とに基づいて、電源遮断器111の切り替えを行うことにより、省電力モードへ移行した後直ぐに二次電池113が電池切れとなるのを防止することができる。なお、判定閾値J
14,J
24は、それぞれ判定閾値J
11,J
21と同じ値を用いることができる。
【0071】
図3は、
図1のMFP100における省電力モードへの移行時の動作と二次電池113の充電量との関係の一例を示した図である。この図では、動作モードが時刻t
1に通常モードから省電力モードへ切り替えられ、CPU106が稼働状態から停止状態へ移行している。省電力モードへの切り替え前の二次電池113は、商用電源からの電源供給により、概ね満充電状態であり、充電量が目標値J
12を上回っている。
【0072】
この様な状態において省電力モードへ切り替えられる場合、CPU106は、充電量が判定閾値J
11を越えていることから、電源遮断器111を遮断状態へ切り替えるとともに、RTC122に対し電池切れ時間T1を指定したアラーム設定を行ってから、停止状態へ移行する。このため、時刻t
1から時刻t
2までの間は、二次電池113に対する電源供給が遮断され、放電により充電量が緩やかに減少している。
【0073】
RTC122は、時刻t
1から電池切れ時間T1が経過した時刻t
2にタイムアップし、CPU106を稼働状態へ復帰させる。このとき、充電量は、判定閾値J
21を下回っている。CPU106は、RTC122からのタイムアップ信号に基づいて起動した後、電源遮断器111を導通状態へ切り替えるとともに、RTC122に満充電時間T2を指定したアラーム設定を行ってから、再度、停止状態へ移行する。このため、時刻t
3から時刻t
4までの間は、二次電池113に対する電源供給が再開され、充電により充電量が増加している。
【0074】
RTC122は、時刻t
3から満充電時間T2が経過した時刻t
4にタイムアップし、CPU106を稼働状態へ復帰させる。このとき、充電量は、判定閾値J
11を上回っている。CPU106は、RTC122からの再度のタイムアップ信号に基づいて起動した後、電源遮断器111を遮断状態へ切り替えるとともに、RTC122に電池切れ時間T1を指定したアラーム設定を行ってから、停止状態へ移行する。
【0075】
省電力モードへの移行後は、この様なアラーム設定及び充放電の切り替えが繰り返し行われる。二次電池113の放電期間中は、商用電源から二次電池113への電源供給が遮断されているので、この間の商用電源の電力消費量を低減させることができる。
【0076】
一般に、充電量が満充電に近い状態で二次電池113の充電を継続的に行う場合に比べて、上述した様に充放電を間欠的に繰り返す方が、エネルギー損失が少なく、電力消費量を低減させることができ、また、二次電池113の劣化を抑制することができる。
【0077】
図4のステップS101〜S110は、
図1のMFP100における省電力モードへの移行時の動作の一例を示したフローチャートであり、CPU106の動作が示されている。CPU106は、動作モードを省電力モードへ切り替える場合、まず、所定の事前処理を行い、最短起床時間を算出する(ステップS101,S102)。
【0078】
事前処理は、二次電池113の充放電を切り替える充放電制御以外の処理であり、データをDDR−SDRAM103に格納する処理、電源セレクタ102を二次電池側へ切り替える処理、各デバイスへの電源供給を遮断する処理などが事前処理として行われる。最短起床時間は、充放電制御以外の復帰要因により、省電力モードを解除してCPU106を動作状態へ復帰させるための最短時間であり、実行予定時刻Aが指定された予約ジョブ、例えば、FAX送信ジョブがある場合に、実行予定時刻Aに基づいて算出される。
【0079】
次に、CPU106は、二次電池113の充電量から起床時間を判定する(ステップS103)。この起床時間は、A/D変換器105から入力される電池電圧に基づいて算出され、電池切れとなるまでに要する電池切れ時間T1又は満充電となるまでに要する満充電時間T2から充放電切替時刻Bが定められる。
【0080】
CPU106は、実行予定時刻Aと充放電切替時刻Bとを比較し(ステップS104)、充放電切替時刻Bが実行予定時刻Aよりも先に到達する場合、RTC122に対し、充放電切替時刻Bをタイムアップ時刻として設定する(ステップS105)。一方、実行予定時刻Aが充放電切替時刻Bよりも先に到達する場合には、RTC122に対し、実行予定時刻Aがタイムアップ時刻として設定される(ステップS109)。
【0081】
次に、CPU106は、二次電池113の充電量を判定閾値J
11,J
21と比較し(ステップS106)、充電量が判定閾値J
11よりも多い場合、電源遮断器111を開放して二次電池113への電源供給を遮断させた後(ステップS107)、動作を停止する(ステップS108)。
【0082】
充電量が判定閾値J
21よりも少ない場合には、電源遮断器111を短絡して二次電池113への電源供給を再開させた後(ステップS110)、CPU106の動作が停止する(ステップS108)。また、充電量が判定閾値J
11よりも少なく、かつ、判定閾値J
21よりも多い場合には、電源遮断器111を切り替えずに、CPU106の動作が停止する。
【0083】
図5のステップS201〜S206は、
図1のMFP100における起床時間の判定処理の一例を示したフローチャートである。まず、充電量比較部143は、A/D変換器105から充電量を取得し、判定閾値J
11,J
21と比較する(ステップS201〜S203)。このとき、現在の充電量が判定閾値J
11を上回っていれば、電池切れ時間T1から充電開始の起床時間が算出され、充放電切替時刻Bが定められる(ステップS206)。
【0084】
現在の充電量が判定閾値J
21を下回っていれば、満充電時間T2から放電開始の起床時間が算出され、充放電切替時刻Bが定められる(ステップS205)。現在の充電量が判定閾値J
11よりも少なく、かつ、判定閾値J
21よりも多い場合、二次電池113が現在充電中であれば、満充電時間T2から放電開始の起床時間が算出され、充放電切替時刻Bが定められる(ステップS205)。一方、二次電池113が現在充電中でなければ、電池切れ時間T1から充電開始の起床時間が算出され、充放電切替時刻Bが定められる(ステップS206)。
【0085】
本実施の形態によれば、省電力モードへの移行に伴って動作を停止するCPU106の動作停止中における消費電力を低減させることができる。特に、省電力モードへの移行時における充電量と電源遮断器111の状態とに基づいて、電源遮断器111の切り替えを行ってからCPU106を停止状態へ移行させるので、二次電池113が満充電に近い状態にあるにも関わらず給電状態が維持されるのを防止することができる。また、省電力モードへ移行するタイミングに関わらず、省電力モードへ移行した後直ぐに二次電池113が電池切れとなるのを防止することができる。
【0086】
また、省電力モードへの移行時における充電量が判定閾値J
21以上、判定閾値J
11以下の範囲内であれば、電源遮断器111を切り替えずにCPU106を停止状態へ移行させる。このため、FAX受信などの復帰要因により、省電力モードが解除されてCPU106が停止状態から動作状態に復帰するごとに、二次電池113の充放電が切り替えられるのを防止することができる。
【0087】
実施の形態2.
実施の形態1では、CPU106がRTC122に電池切れ時間T1又は満充電時間T2を指定して動作を停止し、RTC122からのタイムアップ信号により起動する場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、CPU106が二次電池113の充電量を監視するサブコントローラからの起動信号により起動する場合について説明する。
【0088】
図6は、本発明の実施の形態2による画像処理装置の一構成例を示したブロック図である。このMFP200は、
図1のMFP100と比較すれば、サブコントローラ201を備えている点で異なる。サブコントローラ201は、電源回路101を介して商用電源が供給され、CPU106よりも消費電力が小さいコントローラであり、二次電池113の充電量を監視するための制御プロセッサを含んでいる。
【0089】
CPU106は、省電力モードへの移行時における充電量が判定閾値J
11よりも多い場合に、判定閾値J
11よりも小さい判定閾値J
23に基づく起床通知をサブコントローラ201に依頼する。判定閾値J
23は、電池切れであるか否かを判定するための閾値であり、例えば、判定閾値J
21よりも小さい。なお、判定閾値J
23は、判定閾値J
21と同じであっても良い。
【0090】
省電力モードへの移行時における充電量が判定閾値J
21よりも少ない場合には、判定閾値J
21よりも大きい判定閾値J
13に基づく起床通知がサブコントローラ201に依頼される。判定閾値J
13は、満充電であるか否かを判定するための閾値であり、例えば、判定閾値J
11よりも大きい。なお、判定閾値J
13は、判定閾値J
11と同じであっても良い。
【0091】
省電力モードへの移行時における充電量が判定閾値J
11よりも少なく、かつ、充電量が判定閾値J
21よりも多い場合には、電源遮断器111が導通状態であれば、判定閾値J
13に基づく起床通知がサブコントローラ201に依頼される。一方、電源遮断器111が遮断状態であれば、判定閾値J
23に基づく起床通知がサブコントローラ201に依頼される。
【0092】
サブコントローラ201は、A/D変換器105から入力される電池電圧、すなわち、二次電池113の充電量に基づいて、所定のウェイクアップ信号を生成し、CPU106へ出力する。ウェイクアップ信号は、CPU106の起動信号である。このウェイクアップ信号により、電源SW104は、遮断状態から導通状態へ移行し、CPU106は、停止状態から動作状態へ復帰する。
【0093】
具体的には、CPU106が動作を停止した後に、充電量が判定閾値J
23を下回れば、ウェイクアップ信号が生成される。このとき、CPU106は、サブコントローラ201からのウェイクアップ信号に基づいて起動し、電源遮断器111を導通状態へ切り替えて二次電池113への電源供給を再開させた後、停止状態へ移行する。
【0094】
また、CPU106が動作を停止した後に、充電量が判定閾値J
13を上回れば、ウェイクアップ信号が生成される。このとき、CPU106は、サブコントローラ201からのウェイクアップ信号に基づいて起動し、電源遮断器111を遮断状態へ切り替えて二次電池113への電源供給を遮断させた後、停止状態へ移行する。
【0095】
図7は、
図6のMFP200における省電力モードへの移行時の動作と二次電池113の充電量との関係の一例を示した図である。この図には、動作モードが時刻t
11に省電力モードへ切り替えられ、CPU106が稼働状態から停止状態に移行している。省電力モードへの切り替え前の二次電池113は、商用電源からの電源供給により、概ね満充電状態であり、充電量が判定閾値J
13を上回っている。
【0096】
この様な状態において省電力モードへ切り替えられる場合、CPU106は、充電量が判定閾値J
11を越えていることから、二次電池113への電源供給を遮断させるとともに、サブコントローラ201に対し判定閾値J
23に基づく起床要求の依頼を行ってから、停止状態へ移行する。このため、時刻t
11から時刻t
12までの間は、二次電池113に対する電源供給が遮断され、放電により充電量が緩やかに減少している。
【0097】
サブコントローラ201は、CPU106が停止状態に移行した後、充電量が判定閾値J
23を下回れば、ウェイクアップ信号を出力し、稼働状態へ復帰させるための起床要求をCPU106に通知する(時刻t
12)。
【0098】
CPU106は、ウェイクアップ信号に基づいて起動した後、二次電池113への電源供給を再開させるとともに、サブコントローラ201に対し判定閾値J
13に基づく起床要求の依頼を行ってから、再度、停止状態へ移行する(時刻t
13)。このため、時刻t
13から時刻t
14までの間は、二次電池113に対する電源供給が再開され、充電により充電量が増加している。
【0099】
サブコントローラ201は、充電量が判定閾値J
13を上回れば、ウェイクアップ信号を出力し、稼働状態へ復帰させるための起床要求をCPU106に通知する(時刻t
14)。CPU106は、サブコントローラ201からの再度のウェイクアップ信号に基づいて起動した後、二次電池113への電源供給を遮断させるとともに、サブコントローラ201に対し判定閾値J
23に基づく起床要求の依頼を行ってから、停止状態へ移行する。
【0100】
省電力モードへの移行後は、この様なサブコントローラ201に対する起床要求の依頼及び充放電の切り替えが繰り返し行われる。二次電池113の放電期間中は、商用電源から二次電池113への電源供給が遮断されているので、この間の商用電源の電力消費量を低減させることができる。
【0101】
図8のステップS301〜S310は、
図6のMFP200における省電力モードへの移行時の動作の一例を示したフローチャートであり、CPU106の動作が示されている。CPU106は、動作モードを省電力モードへ切り替える場合、まず、所定の事前処理を行う(ステップS301)。
【0102】
次に、CPU106は、A/D変換器105から充電量を取得し(ステップS302)、判定閾値J
11,J
21と比較する(ステップS303,S304)。このとき、充電量が判定閾値J
21を下回っていれば、電源遮断器111を短絡して二次電池113への電源供給を再開させ(ステップS303,S306)、サブコントローラ201に対し判定閾値J
13に基づく満充電の通知要求を行った後(ステップS307)、CPU106の動作が停止する(ステップS308)。
【0103】
充電量が判定閾値J
11を上回っている場合には、電源遮断器111を開放して二次電池113への電源供給を遮断させ(ステップS303,S304,S309)、サブコントローラ201に対し判定閾値J
23に基づく電池切れの通知要求を行った後(ステップS310)、CPU106の動作が停止する(ステップS308)。
【0104】
また、充電量が判定閾値J
11よりも少なく、かつ、判定閾値J
21よりも多い場合には、電源遮断器111を切り替えない(ステップS305)。この場合、電源遮断器111が導通状態、すなわち、二次電池113が現在充電中であれば、サブコントローラ201に対し判定閾値J
13に基づく満充電の通知要求を行った後(ステップS307)、CPU106の動作が停止する(ステップS308)。一方、電源遮断器111が遮断状態であれば、サブコントローラ201に対し判定閾値J
23に基づく電池切れの通知要求を行った後(ステップS310)、CPU106の動作が停止する(ステップS308)。
【0105】
図9のステップS401〜S408は、
図6のサブコントローラ201の動作の一例を示したフローチャートであり、省電力モード時の動作が示されている。まず、サブコントローラ201は、省電力モードの解除イベントを検知すれば、ウェイクアップ信号を出力し、CPU106に対し動作状態への復帰要求を通知する(ステップS401,S408)。解除イベントは、省電力モードを解除してCPU106を動作状態へ復帰させるための復帰要因であり、画像データのFAX受信、操作部135におけるユーザ操作、予約ジョブの実行予定時刻の到来などが考えられる。
【0106】
次に、サブコントローラ201は、A/D変換器105から二次電池113の充電量を取得し、判定閾値J
23と比較する(ステップS402,S403)。このとき、充電量が判定閾値J
23を下回っており、CPU106から電池切れの通知要求があった場合、ウェイクアップ信号を出力し、CPU106に対し動作状態への復帰要求を通知する(ステップS404,S408)。
【0107】
一方、充電量が判定閾値J
23以上であるか、或いは、CPU106から電池切れの通知要求がなかった場合には、充電量が判定閾値J
13と比較される(ステップS405)。このとき、充電量が判定閾値J
13を上回っており、CPU106から満充電の通知要求があった場合、ウェイクアップ信号を出力し、CPU106に対し動作状態への復帰要求を通知する(ステップS406,S408)。
【0108】
一方、充電量が判定閾値J
13以下であるか、或いは、CPU106から満充電の通知要求がなかった場合には、ステップS407へ移行し、省電力モードが解除されるまで、ステップS401からステップS406までの処理手順が繰り返される。省電力モードが解除されれば、この処理は終了する。
【0109】
本実施の形態によれば、充電量が判定閾値J
23を下回った場合に、CPU106がサブコントローラ201からのウェイクアップ信号により動作状態に復帰して二次電池113への電源供給を再開させるので、電池切れになる前に二次電池113の充電を開始することができる。
【0110】
また、CPU106は、サブコントローラ201からの再度のウェイクアップ信号により動作状態に復帰した後、二次電池113への電源供給を遮断させて動作を停止するので、CPU106の動作停止中における消費電力を効果的に抑制することができる。
【0111】
実施の形態3.
実施の形態2では、CPU106がサブコントローラ201からの起動信号により起動して二次電池113の充放電を切り替える場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、サブコントローラ201が充電量に応じて二次電池113の充放電を切り替える場合について説明する。
【0112】
図10のステップS501〜S508は、本発明の実施の形態3による画像処理装置の構成例を示したフローチャートであり、省電力モード時におけるサブコントローラ201の動作が示されている。まず、サブコントローラ201は、省電力モードの解除イベントを検知すれば、ウェイクアップ信号を出力し、CPU106に対し動作状態への復帰要求を通知する(ステップS501,S507)。
【0113】
次に、サブコントローラ201は、A/D変換器105から二次電池113の充電量を取得し(ステップS502)、判定閾値J
13,J
23と比較する(ステップS503,S504)。このとき、充電量が判定閾値J
23を下回っていれば、電源遮断器111を短絡して二次電池113への電源供給を再開させる(ステップS503,S508)。
【0114】
一方、充電量が判定閾値J
13を上回っていれば、電源遮断器111を開放して二次電池113への電源供給を遮断させる(ステップS504,S505)。ステップS501からステップS505までの処理手順は、省電力モードが解除されるまで繰り返され、省電力モードが解除されれば、この処理は終了する(ステップS506)。
【0115】
本実施の形態によれば、CPU106が停止状態へ移行した後、充電量が判定閾値J
23を下回った場合に、サブコントローラ201が二次電池113への電源供給を再開させるので、電池切れになる前に二次電池113の充電を開始することができる。
【0116】
また、サブコントローラ201は、二次電池113への電源供給を再開させた後、充電量が判定閾値J
13を上回った場合に、二次電池113への電源供給を遮断させるので、CPU106の動作停止中における消費電力を効果的に抑制することができる。
【0117】
なお、実施の形態2及び3では、サブコントローラ201が二次電池113の充電量を監視し、充電量に基づいてCPU106を起動させ、或いは、二次電池113の充放電を切り替える場合の例について説明した。しかし、本発明は、充電量に基づいてCPU106を起動させ、或いは、二次電池113の充放電を切り替える制御をソフトウェアにより行うものに限定されるものではなく、ハードウェアにより行うように構成しても良い。
【0118】
また、実施の形態1〜3では、CPU106への電源供給を遮断することにより、CPU106の動作を停止させる場合の例について説明した。しかし、本発明は、CPU106に対する動作クロックの供給を遮断してCPU106の動作を停止させるような構成のものにも適用することができる。
【0119】
また、実施の形態1〜3では、CPU106が動作を停止する際に、CPU106が充電量に応じて二次電池113の充放電を切り替える場合の例について説明した。しかし、本発明は、少なくとも電源遮断器11を制御する制御プロセッサが動作を停止する際に、充電量に応じて二次電池113の充放電を切り替えるものに適用することができる。
【0120】
また、実施の形態1〜3では、電源遮断器111が電源回路101と充電回路112との間に配置される場合の例について説明したが、本発明は二次電池113への商用電源の供給を遮断する遮断器の構成をこれに限定するものではない。例えば、その様な遮断器を充電回路112と二次電池113との間に配置し、或いは、電源回路101又は充電回路112の内部に設けるような構成であっても良い。
【0121】
また、実施の形態1〜3では、画像データを保持し、二次電池113からの電源供給によりバックアップされる半導体メモリとして、DDR−SDRAM103が用いられる場合の例について説明したが、本発明は半導体メモリをこれに限定するものではない。例えば、記憶保持に記憶セルのリフレッシュ動作が必要なDRAM等を上記半導体メモリとして用いるものにも本発明は適用することができる。
【0122】
また、実施の形態1〜3では、放電を開始させるか否かを判定するための判定閾値J
11と、充電を開始させるか否かを判定するための判定閾値J
21とが異なる場合の例について説明した。しかし、本発明は充放電の切替制御のための閾値をこれに限定するものではなく、これらの判定閾値J
11,J
21が同じ値であっても良い。