(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば
図2に示すような従来の充電回路20では、IN端子から入力された電流が、OUT端子に流れる電流とBAT端子に流れる電流とに分かれる。このため充電回路20では、BAT端子に流れる充電電流が減少した状態となる場合あるが、充電タイマ21により所定時間が経過すると充電が停止される。よって充電が不十分となる。
【0007】
充電が不十分な状態で充電が停止されないようにするためには、充電タイマ21に設定する所定クロック数を多くして、所定時間を予め長くすることが考えられる。しかし所定時間を長くした場合、本来の充電タイマの目的である安全性を確保できない虞がある。
【0008】
本発明は、上記事情を鑑みてこれを解決するべくなされたものであり、安全性を確保しつつ二次電池を十分に充電することが可能な充電回路を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の如き構成を採用した。
【0010】
本発明は、二次電池と接続され、前記二次電池の充電を行う充電回路(100)であって、
入力端子(IN)から入力される電流を制限する電流制限回路(110)と、
前記電流制限回路(110)の出力と、前記二次電池との間に接続される第一のトランジスタ(M10)と、
前記第一のトランジスタ(M10)のオン/オフを制御して前記二次電池への充電電流の供給/遮断を制御する充電制御回路(130)と、
前記第一のトランジスタ(M10)に流れる前記充電電流に
比例した電流を出力する第二のトランジスタ(M11)と、
前記第二のトランジスタ(M11)から出力された電流
が入力される充電タイマ(180)と、
前記第二のトランジスタ(M11)と、前記充電タイマ(180)との接続を制御するスイッチ(SW1)と、
前記二次電池の充電方式が定電流充電か、又は定電圧充電かを判定し、判定結果に基づき前記スイッチの切り替えを制御する判定回路(170)と、を有し、
前記充電タイマ(180)は、入力される電流が減少したときは、生成するクロックの周波数が低くなり、入力される電流が増加したときは、生成するクロックの周波数が高くなり、
前記充電制御回路(130)は、
前記充電タイマ(180)から出力された前記クロックの数が所定数となったとき、前記二次電池の充電を停止させ
、
前記判定回路(170)は、
前記充電方式が前記定電流充電であったとき、前記第二のトランジスタと前記充電タイマ(180)とが接続されるように前記スイッチ(SW1)を切り替える。
【0012】
本発明の充電回路は、前記充電電流が所定電流に達したか否かを検出する定電流充電アンプ(150)と、
前記二次電池の電圧が所定電圧に達したか否かを検出する定電圧充電アンプ(160)と、
を有し、
前記判定回路(170)は、
前記定電流充電アンプ(150)の出力と前記定電圧充電アンプ(160)の出力とに基づき、前記判定を行う。
【0013】
本発明の充電回路は、前記充電電流により充電される二次電池と接続される電池用端子(BAT)と、前記二次電池が内蔵される装置へ前記電流を出力する出力端子(OUT)と、を有する。
【0014】
なお、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、図示の態様に限定されるものではない。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、安全性を確保しつつ二次電池を十分に充電することができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明では、定電流充電における充電電流の変化に応じて、充電停止までの時間を変化させる。
【0018】
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第一の実施形態について説明する。
図3は、第一の実施形態の充電回路の概要を示す図である。
【0019】
本実施形態の充電回路100は、電流制限回路110、温度検出回路120、充電制御回路130、定電流設定回路140、CC(Constant Current)アンプ150、CV(Constant Voltage)アンプ160、CC/CV判定回路170、充電タイマ180、定電流源190、スイッチSW1を有する。
【0020】
また本実施形態の充電回路100は、IN端子、OUT端子、BAT端子、TIME端子、トランジスタM10、M11、M12を有する。
【0021】
本実施形態の充電回路100は、IN端子にAC(Alternating Current)アダプタやUSB(Universal Serial Bus)等の電源が接続され、電流が入力される。また本実施形態のBAT端子には、二次電池が接続されて、充電回路100により充電される。本実施形態のOUT端子は、BAT端子に接続された二次電池を内蔵する装置本体に接続される。本実施形態の充電回路100では、IN端子から入力された電流により、OUT端子に接続された装置を動作させながらBAT端子に接続された二次電池を充電することができる。
【0022】
本実施形態の電流制限回路110は、IN端子から入力される電流が所定電流以上にならないように、入力される電流を制限する。温度検出回路120は、例えば二次電池等の温度を検出し、充電制御回路130へ出力する。
【0023】
充電制御回路130は、トランジスタM10のオン/オフを制御して、BAT端子への充電電流の供給を制御する。尚充電制御回路130は、トランジスタM11,M12のオン/オフも制御する。トランジスタM11,M12の詳細は後述する。
【0024】
定電流設定回路140は、CCアンプ150の有する定電流源151と、定電流源190とにおいて生成される定電流値を決めるための設定が行われる。
【0025】
CCアンプ150は、定電流充電を行うためのアンプであり、定電流源151により実現される。CCアンプ150は、BAT端子に供給される充電電流が所定電流に達したか否かを検出する。CVアンプ160は、定電圧充電を行うためのアンプであり、基準電圧V2と二次電池の電池電圧とを比較し、二次電池の電池電圧が所定電圧に達したか否かを検出する。
【0026】
CCアンプ150の出力とCVアンプ160の出力とは、充電制御回路130に供給される。充電制御回路130は、CCアンプ150の出力とCVアンプ160の出力とに基づき、定電流充電又は定電圧充電を行う。
【0027】
CC/CV判定回路170は、CCアンプ150の出力とCVアンプ160の出力とに基づき、充電制御回路130の充電方式が定電流充電か又は定電圧充電のどちらを行っているかを判定する。またCC/CV判定回路170は、判定結果に基づきスイッチSW1の切り替えを制御する。
【0028】
充電タイマ180は、充電を開始してから充電を停止するまでの所定時間をカウントするためのクロックを生成する。本実施形態の充電タイマ180は、例えばOSC(oscillator)により実現される。OSCを用いて充電タイマ180を実現した場合、OSCは、充電方式が定電流充電である場合に、充電電流に対応した電流に基づき発振する周波数を変える。本実施形態では、周波数が変わることで生成されるクロックの周波数が変化するため、クロックのカウントにより生成される所定時間が変化する。充電タイマ180の出力は、TIME端子から装置側に出力される。また充電タイマ180の出力は、充電制御回路130に供給される。充電制御回路130は、充電タイマ180から出力されるクロックが所定数となったとき、充電を停止させる。
【0029】
定電流源190は、スイッチSW1の端子T1に接続されており、定電流設定回路140により設定された定電流を端子T1に供給する。
【0030】
スイッチSW1の端子T2は、トランジスタM11のドレインと接続されており、スイッチSW1の端子T3は充電タイマ180に接続されている。本実施形態のスイッチSW1は、CC/CV判定回路170において充電方式が定電圧充電であると判定された場合に、端子T1と端子T3とが接続される。また本実施形態のスイッチSW1は、CC/CV判定回路170において充電方式が定電流充電であると判定された場合に、端子T1と端子T2とが接続される。すなわち充電タイマ180とトランジスタM11のドレインとが接続される。
【0031】
本実施形態の充電回路100において、トランジスタM10,M11,M12は、PMOSトランジスタであり、トランジスタM10,M11,M12のソースは電流制限回路110の出力と接続されている。またトランジスタM10,M11,M12のゲートは、充電制御回路130と接続されている。トランジスタM10のドレインは、BAT端子と接続されている。トランジスタM11のドレインは、スイッチSW1の端子T2と接続されている。
【0032】
トランジスタM12のドレインは、定電流源151と接続されている。本実施形態では、トランジスタM12のドレインと定電流源151との接続点の電流がCCアンプ150の出力であり、充電制御回路130とCC/CV判定回路170とに供給される。
【0033】
本実施形態では、トランジスタM11,M12のソース−ドレイン間の電流I11,I12は、トランジスタM10のソース−ドレイン間電流I10に比例した電流となる。電流I10は、BAT端子に供給される充電電流である。すなわち本実施形態では、CC/CV判定回路170のより充電方式が定電流充電であると判定されたとき、トランジスタM11のソース−ドレイン間の電流I11は充電電流の変動に追従する。
【0034】
したがって例えば定電流充電において充電電流が減少した場合、電流I11も減少する。このため充電タイマ180に供給される電流は減少し、充電タイマ180で生成される生成されるクロックの周波数が低くなり、その結果として充電が停止されるまでの所定時間が長くなる。
【0035】
このように本実施形態の充電回路100では、充電電流の変化に応じて、充電を停止させるまでの所定時間を変化させることができる。
【0036】
次に
図4を参照して本実施形態の充電回路の詳細を説明する。
図4は、第一の実施形態の充電回路を説明する図である。
【0037】
本実施形態の充電回路100Aは、
図3に示した充電回路100の有する各部と各端子と、トランジスタM1〜M14と、アンプQ1,Q2と、所定電圧V1と、ISET端子とを有する。
【0038】
本実施形態のトランジスタM1,M2,M4,M8〜M14は、PMOSトランジスタである。また本実施形態のトランジスタM3,M5〜M7は、NMOSトランジスタである。
【0039】
本実施形態のトランジスタM1は、トランジスタM10のソース−ドレイン間の電流I10(充電電流)と比例する電流を出力する。トランジスタM2,M3とアンプQ1とは、トランジスタM1とM10をカレントミラーとして動作させるための補助回路を構成している。トランジスタM4,M5は、トランジスタM11,M12のそれぞれのソース−ドレイン間の電流I11,I12を決めるためのものである。
【0040】
また本実施形態では、トランジスタM6〜M9,M12によりCCアンプ150を構成する。トランジスタM6〜M9は、CCアンプ150の有する定電流源151を構成する。また本実施形態では、トランジスタM14と、アンプQ2と、所定電圧V1とが、定電流源151の電流を決める定電流設定回路140を構成する。また本実施形態では、トランジスタM13が定電流源190を構成する。
【0041】
以下に本実施形態の充電回路100Aの接続を説明する。
【0042】
本実施形態のトランジスタM1のソースは、トランジスタM10のソースと接続されており、トランジスタM10のソースは電流制限回路110の出力と接続されている。トランジスタM1,M10のゲートは、充電制御回路130の出力と接続されている。トランジスタM10のドレインはBAT端子に接続されている。
【0043】
トランジスタM1のドレインは、トランジスタM2のソースと接続されている。トランジスタM2のゲートは、アンプQ1の出力と接続されており、トランジスタM2のドレインはトランジスタM3のソースに接続されている。トランジスタM3のソースは、トランジスタM3のゲートと接続されておりトランジスタM3のドレインは接地されており、トランジスタM3は電流源を形成する。
【0044】
本実施形態のアンプQ1は、トランジスタM1、M10のカレントミラーを成立させるためのドレイン−ドレイン補正アンプである。アンプQ1の非反転入力端子はトランジスタM2のソースと接続されており、アンプQ2の反転入力端子はトランジスタM10のドレインと接続されている。
【0045】
トランジスタM5は、ゲートがトランジスタM3のゲートと接続されており、ソースが接地されており、ドレインがトランジスタM4のドレインと接続されている。トランジスタM4のゲートは、トランジスタM4のドレインと、トランジスタM11,M12のゲートとに接続されている。トランジスタM4のソースは、トランジスタM8,M9,M11,M12,M13のソースに接続されている。トランジスタM11のドレインは、スイッチSW1の端子T2と接続されている。
【0046】
トランジスタM12のドレインは、トランジスタM6のドレインと接続されている。またトランジスタM12のドレインは、CCアンプ150の出力として、充電制御回路130と、CC/CV判定回路170の一方の入力と接続されている。トランジスタM6のソースは接地されている。トランジスタM6のゲートは、トランジスタM7のゲートとトランジスタM7のドレインとに接続されている。
【0047】
トランジスタM7のドレインは、トランジスタM8のドレインと接続されている。トランジスタM8のゲートは、トランジスタM9及びトランジスタM13のゲートに接続されている。トランジスタM9のゲートは、トランジスタM9のドレインと接続されている。またトランジスタM9のドレインは、トランジスタMに14のソースと接続されている。
【0048】
トランジスタM14のゲートは、アンプQ2の出力と接続されており、トランジスタM14のドレインは、アンプQ2の反転入力端子と接続されている。
【0049】
CVアンプ160の一方の入力端子は、BAT端子と接続されている。CVアンプの他方の入力端子は、基準電圧V2と接続されている。CVアンプ160の出力は、充電制御回路130と、CC/CV判定回路170の他方の入力に接続される。CC/CV判定回路170の出力は、スイッチSW1と接続され、スイッチSW1の切り替えを制御する。
【0050】
スイッチSW1の端子T3は、充電タイマ180とTIME端子とに接続されている。充電タイマ180の出力は、充電制御回路130に接続されている。
【0051】
本実施形態では、トランジスタM3,M5がカレントミラーを構成している。よって本実施形態のトランジスタM5のソース−ドレイン間の電流I5は、トランジスタM3のソース−ドレイン間の電流I3と同じか又は電流I3に比例する電流となる。トランジスタM4のソースドレイン間の電流I4は、電流I5により決まる。よって電流I4は、電流I3と同じか、又は電流I3に比例する値となる。電流I3は、電流I10に比例する電流であるから、電流I4は電流I10に比例する電流となる。
【0052】
また本実施形態では、トランジスタM4,M11,M12がカレントミラーを構成している。またトランジスタM11のソース−ドレイン間の電流I11と、トランジスタM12のソース−ドレイン間の電流I12は、電流I4により決まる。電流I11と電流I12は、電流I4と同じか、又は電流I4に比例した値となる。
【0053】
すなわち本実施形態では、電流I11と電流I12は、充電電流である電流I10と比例した電流となる。
【0054】
また本実施形態では、トランジスタM9,M8,M13がカレントミラーを構成している。したがってトランジスタM8のソース−ドレイン間の電流I8と、トランジスタM13のソース−ドレイン間の電流I13は、トランジスタM9のソース−ドレイン間の電流I9により決まる。電流I9は、トランジスタM14のソース−ドレイン間の電流I14は一定であるから、電流I9も一定となる。したがって電流I13は定電流となる。
【0055】
また本実施形態では、トランジスタM6,M7がカレントミラーを構成している。トランジスタM7のドレイン−ソース間の電流I7は、電流I8により決まる定電流である。よってトランジスタM6のドレイン−ソース間の電流I6も、定電流となる。
【0056】
本実施形態のCVアンプ160は、BAT端子の電圧(二次電池の電圧)と、所定電圧とを比較する。そしてBAT端子の電圧が所定電圧に達すると、所定電圧に達したことを示す電圧到達信号を出力する。
【0057】
また本実施形態のCCアンプ150は、充電電流に比例する電流I12と、定電流I6とを比較する。そして電流I12が定電流I6に達すると、電流I6に達したことを示す電流到達信号を出力する。
【0058】
本実施形態のCC/CV判定回路170では、例えばCCアンプ150から電流到達信号が出力されていない場合に、充電方式を定電流充電と判断し、スイッチSW1の端子T3を端子T2と接続させても良い。また本実施形態のCC/CV判定回路170では、例えばCVアンプ160から電圧到達信号が出力された場合に、充電方式を定電圧充電と判断し、スイッチSW1の端子T3を端子T1と接続させても良い。
【0059】
以下に、CC/CV判定回路170が充電方式を定電流充電と判定したとき、充電電流が減少した場合の動作を説明する。充電電流が減少する場合とは、例えばIN端子と接続された電源の電源能力が不足した場合や、充電回路100Aが実装されたICの温度が上昇により、電流制限回路110により入力される電流を制限した場合等である。
【0060】
本実施形態では、充電電流(電流I10)が減少すると、充電電流に比例した電流I11も減少する。したがってスイッチSW1を介して充電タイマ180に入力される電流も減少する。
【0061】
充電タイマ180では、入力される電流が減少すると、生成するクロックの周波数が低くなる。よって充電制御回路130がクロックを所定数カウントするまでの時間が長くなる。
【0062】
また本実施形態では、充電電流が大きくなったときは、電電流に比例した電流I11も増加するため、充電タイマ180が生成するクロックの周波数が高くなる。よって充電制御回路130がクロックを所定数カウントするまでの時間が短くなる。
【0063】
以上のように本実施形態では、充電電流の変化に応じて充電を停止するまでの時間を変更できる。よって本実施形態によれば、充電を停止させるまでの時間を設定する際に、充電電流が減少した場合を考慮する必要がなくなり、安全性を確保した時間を設定することができる。また本実施形態では、安全性を確保しつつ二次電池を十分に充電することができる。
【0064】
また本実施形態では、電流制限回路110を設けることで、充電回路100Aへの入力電流を制限するため、例えばOUT端子側から大電流が引き出されることを防止できる。
【0065】
尚本実施形態においてISET端子に接続された抵抗R1と、TIME端子に接続されたコンデンサC1は、充電回路100Aの外部に接続されるものとしたが、抵抗R1とコンデンサC1は充電回路100Aに内蔵されていても良い。
【0066】
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第二の実施形態について説明する。本発明の第二の実施形態では、充電電流に比例する電圧を用いる点が第一の実施形態と相違する。以下の本発発明の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
【0067】
図5は、第二の実施形態の充電回路を説明する図である。
【0068】
本実施形態の充電回路100Bは、電流制限回路110、温度検出回路120、充電制御回路130、CCアンプ150A、CVアンプ160、CC/CV判定回路170、充電タイマ180、アンプQ1、アンプQ3、PMOSトランジスタであるトランジスタM1,M2,M10,M20,M21,M22、所定電圧V2,V3、コンデンサC2、抵抗R1,R2を有する。
【0069】
本実施形態のCCアンプ150Aの非反転入力端子はトランジスタM2のドレインと接続されている。すなわちCCアンプ150Aの非反転入力端子には、充電電流である電流I10と比例した電流に対応する電圧が印加されることになる。CCアンプ150Aの反転入力端子は所定電圧V3と接続されている。CCアンプ150Aの出力は、充電制御回路130と、CC/CV判定回路170の一方の入力とに接続される。
【0070】
本実施形態のアンプQ3の反転入力端子はTIME端子と接続されている。TIME端子には抵抗R2が接続されている。アンプQ3の非反転入力端子は、スイッチSW1の端子T3に接続されている。アンプQ3の出力は、トランジスタM20のゲートと接続されている。
【0071】
トランジスタM20のドレインはTIME端子と接続されており、トランジスタM20のソースはトランジスタM21のドレインと接続されている。またトランジスタM21のゲートはトランジスタM21のドレインとト、ランジスタM22のゲートと接続されている。トランジスタM21のソースはトランジスタM22のソースと接続されており、トランジスタM22のドレインは充電タイマ180とコンデンサC2とに接続されている。
【0072】
本実施形態では、CC/CV判定回路170によりスイッチSW1の端子T2と端子T3とが接続されたとき、アンプQ3の非反転入力端子に電流I10と比例した電流に対応する電圧が印加される。
【0073】
トランジスタM20のソース−ドレイン間の電流I20は、アンプQ3の出力に依存する。よって本実施形態の電流I20は、電流I10と比例した電流となる。電流I20が決まれば、トランジスタM21のソース−ドレイン間の電流I21が決まる。
【0074】
ここでトランジスタM21とトランジスタM22は、カレントミラーを構成している。よってトランジスタM22のソース−ドレイン間の電流I22は、電流I21と同じか電流I21と比例した電流となる。すなわち電流I22は、電流I10に比例した電流となる。
【0075】
電流I10に比例した電流I22が入力された場合の充電タイマ180の動作は、第一の実施形態で説明した通りである。
【0076】
したがって本実施形態でも、充電電流の変化に応じて充電を停止するまでの時間を変更できる。よって本実施形態によれば、充電を停止させるまでの時間を設定する際に、充電電流が減少した場合を考慮する必要がなくなり、安全性を確保した時間を設定することができる。また本実施形態では、安全性を確保しつつ二次電池を十分に充電することができる。
【0077】
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。