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特許5881396識別情報管理支援システム、識別情報管理支援方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5881396
(24)【登録日】2016年2月12日
(45)【発行日】2016年3月9日
(54)【発明の名称】識別情報管理支援システム、識別情報管理支援方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20160225BHJP
   G06F 17/30 20060101ALI20160225BHJP
【FI】
   G06F13/00 650B
   G06F17/30 350A
   G06F17/30 370Z
【請求項の数】6
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2011-269920(P2011-269920)
(22)【出願日】2011年12月9日
(65)【公開番号】特開2013-122630(P2013-122630A)
(43)【公開日】2013年6月20日
【審査請求日】2014年10月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】306029774
【氏名又は名称】ビッグローブ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100084250
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】生井 佑治
【審査官】 佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−146315(JP,A)
【文献】 今田美幸 他,「ソーシャルネットワーキングサービスを前提としたプライバシー侵害検出」,電子情報通信学会技術研究報告,一般社団法人電子情報通信学会,2008年10月16日,NS2008-80,pp. 71-76
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06F 17/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの識別情報と当該ユーザのプロフィール情報とを管理し当該識別情報にて特定されるユーザに対してコミュニケーションサービスを提供する複数のサーバと、端末と、の各々と通信する識別情報管理支援システムであって、
前記複数のサーバの各々から前記識別情報と前記プロフィール情報とを取得する取得手段と、
前記取得手段にて取得された複数のプロフィール情報の各々の間の一致度を算出し、当該複数のプロフィール情報の中から、前記一致度が所定の閾値以上となる複数の関連プロフィール情報を特定し、前記取得手段にて取得された複数の識別情報の中から、前記関連プロフィール情報ごとに当該関連プロフィール情報に対応するユーザの識別情報である関連識別情報を特定する特定手段と、
複数の前記関連識別情報にて各々特定される関連ユーザが同一ユーザである可能性が高い旨の通知を、前記端末に送信する制御手段と、を含み、
前記制御手段は、前記通知を前記端末に送信した後、当該端末から、前記関連ユーザをまとめる旨の指示を受信すると、前記複数の関連識別情報を記載したアドレス帳を作成する、
識別情報管理支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の識別情報管理支援システムにおいて、
前記プロフィール情報は、項目別に分類されたユーザの属性情報を有し、
前記特定手段は、前記プロフィール情報同士について前記項目ごとに前記属性情報を照合し、当該照合の結果に基づいて前記一致度を算出する、識別情報管理支援システム。
【請求項3】
請求項2に記載の識別情報管理支援システムにおいて、
前記特定手段は、前記項目ごとの照合の結果に対して当該項目に関する重み付けを行って前記照合の結果の補正値を算出し、当該補正値に基づいて前記一致度を算出する、識別情報管理支援システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の識別情報管理支援システムにおいて、
前記サーバが提供するコミュニケーションサービスを利用して前記端末宛に送信された複数の送信情報を受け付ける受付手段と、
前記複数の送信情報の各々の送信元の識別情報の中に、前記アドレス帳に記載された複数の関連識別情報のうち少なくとも2以上の関連識別情報の各々と同一の該当識別情報が存在する場合、当該該当識別情報を有する送信情報が、同一人物から送信されたものである旨の追加情報を、前記複数の送信情報と共に、前記端末に表示する処理手段と、をさらに含む識別情報管理支援システム。
【請求項5】
ユーザの識別情報と当該ユーザのプロフィール情報とを管理し当該識別情報にて特定されるユーザに対してコミュニケーションサービスを提供する複数のサーバと、端末と、の各々と通信する識別情報管理支援システムでの識別情報管理支援方法であって、
前記複数のサーバの各々から前記識別情報と前記プロフィール情報とを取得する取得ステップと、
前記取得された複数のプロフィール情報の各々の間の一致度を算出し、当該複数のプロフィール情報の中から、前記一致度が所定の閾値以上となる複数の関連プロフィール情報を特定し、前記取得ステップにて取得された複数の識別情報の中から、前記関連プロフィール情報ごとに当該関連プロフィール情報に対応するユーザの識別情報である関連識別情報を特定する特定ステップと、
複数の前記関連識別情報にて各々特定される関連ユーザが同一ユーザである可能性が高い旨の通知を、前記端末に送信する制御ステップと、
前記通知を前記端末に送信した後、当該端末から、前記関連ユーザをまとめる旨の指示を受信すると、前記複数の関連識別情報を記載したアドレス帳を作成する作成ステップと、
を含む識別情報管理支援方法。
【請求項6】
コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
ユーザの識別情報と当該ユーザのプロフィール情報とを管理し当該識別情報にて特定されるユーザに対してコミュニケーションサービスを提供する複数のサーバの各々から前記識別情報と前記プロフィール情報とを取得する取得手順と、
前記取得された複数のプロフィール情報の各々の間の一致度を算出し、当該複数のプロフィール情報の中から、前記一致度が所定の閾値以上となる複数の関連プロフィール情報を特定し、前記取得手にて取得された複数の識別情報の中から、前記関連プロフィール情報ごとに当該関連プロフィール情報に対応するユーザの識別情報である関連識別情報を特定する特定手順と、
複数の前記関連識別情報にて各々特定される関連ユーザが同一ユーザである可能性が高い旨の通知を、端末に送信する制御手順と、
前記通知を前記端末に送信した後、当該端末から、前記関連ユーザをまとめる旨の指示を受信すると、前記複数の関連識別情報を記載したアドレス帳を作成する作成手順と、
を含むプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、識別情報管理支援システム、識別情報管理支援方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、API(アプリケーションプログラミングインターフェース)を用いてサーバからデータを取得する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−158695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術を用いて、例えば、コミュニケーションサービスであるSNS(ソーシャルネットワークサービス)を提供するサーバから、SNSが管理するユーザの識別情報(例えば、ユーザのアカウント情報)を取得することが考えられる。
【0005】
ユーザが複数のSNSを使っている場合、そのユーザは、SNSが管理するユーザの識別情報をSNSごとに有することになる。このため、そのユーザと親交のある者は、それらのユーザの識別情報をユーザ単位で管理することを望む可能性が高い。よって、他者の識別情報の管理を支援する手法が望まれるという課題があった。
【0006】
本発明の目的は、上述した課題を解決可能な識別情報管理支援システム、識別情報管理支援方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の識別情報管理支援システムは、
ユーザの識別情報と当該ユーザのプロフィール情報とを管理し当該識別情報にて特定されるユーザに対してコミュニケーションサービスを提供する複数のサーバと、端末と、の各々と通信する識別情報管理支援システムであって、
前記複数のサーバの各々から前記識別情報と前記プロフィール情報とを取得する取得手段と、
前記取得手段にて取得された複数のプロフィール情報の各々の間の一致度を算出し、当該複数のプロフィール情報の中から、前記一致度が所定の閾値以上となる複数の関連プロフィール情報を特定し、前記取得手段にて取得された複数の識別情報の中から、前記関連プロフィール情報ごとに当該関連プロフィール情報に対応するユーザの識別情報である関連識別情報を特定する特定手段と、
複数の前記関連識別情報にて各々特定される関連ユーザが同一ユーザである可能性が高い旨の通知を、前記端末に送信する制御手段と、を含み、前記制御手段は、前記通知を前記端末に送信した後、当該端末から、前記関連ユーザをまとめる旨の指示を受信すると、前記複数の関連識別情報を記載したアドレス帳を作成する
【0008】
本発明の識別情報管理支援方法は、
ユーザの識別情報と当該ユーザのプロフィール情報とを管理し当該識別情報にて特定されるユーザに対してコミュニケーションサービスを提供する複数のサーバと、端末と、の各々と通信する識別情報管理支援システムでの識別情報管理支援方法であって、
前記複数のサーバの各々から前記識別情報と前記プロフィール情報とを取得する取得ステップと、
前記取得された複数のプロフィール情報の各々の間の一致度を算出し、当該複数のプロフィール情報の中から、前記一致度が所定の閾値以上となる複数の関連プロフィール情報を特定し、前記取得ステップにて取得された複数の識別情報の中から、前記関連プロフィール情報ごとに当該関連プロフィール情報に対応するユーザの識別情報である関連識別情報を特定する特定ステップと、
複数の前記関連識別情報にて各々特定される関連ユーザが同一ユーザである可能性が高い旨の通知を、前記端末に送信する制御ステップと、
前記通知を前記端末に送信した後、当該端末から、前記関連ユーザをまとめる旨の指示を受信すると、前記複数の関連識別情報を記載したアドレス帳を作成する作成ステップと、
を含む。
【0009】
本発明のプログラムは、
コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
ユーザの識別情報と当該ユーザのプロフィール情報とを管理し当該識別情報にて特定されるユーザに対してコミュニケーションサービスを提供する複数のサーバの各々から前記識別情報と前記プロフィール情報とを取得する取得手順と、
前記取得された複数のプロフィール情報の各々の間の一致度を算出し、当該複数のプロフィール情報の中から、前記一致度が所定の閾値以上となる複数の関連プロフィール情報を特定し、前記取得手にて取得された複数の識別情報の中から、前記関連プロフィール情報ごとに当該関連プロフィール情報に対応するユーザの識別情報である関連識別情報を特定する特定手順と、
複数の前記関連識別情報にて各々特定される関連ユーザが同一ユーザである可能性が高い旨の通知を、端末に送信する制御手順と、
前記通知を前記端末に送信した後、当該端末から、前記関連ユーザをまとめる旨の指示を受信すると、前記複数の関連識別情報を記載したアドレス帳を作成する作成手順と、
を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、他者の識別情報の管理を支援することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態の識別情報管理支援システム1を示したブロック図である。
図2】アカウント21およびプロフィール情報22の一例を示した図である。
図3】関連アカウントをまとめる動作を説明するためのフローチャートである。
図4】一致度算出用情報41を示した図である。
図5】同一ユーザ通知に応じた通知画面51の一例を示した図である。
図6】アドレス帳61の一例を示した図である。
図7】追加情報を表示する動作を説明するためのフローチャートである。
図8】追加情報と複数の送信情報とを表示例を示した図である。
図9】取得部11と特定部12と制御部13とからなる支援システムを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態の識別情報管理支援システム(以下、単に「支援システム」と称する)1を示したブロック図である。
【0014】
図1において、支援システム1は、複数のサービスサーバ101、102および103と、インターネット等の通信回線201を介して通信する。また、支援システム1は、端末301と通信回線401を介して通信する。
【0015】
サービスサーバ101、102および103は、それぞれ、サーバの一例である。図1では、サービスサーバを3台示しているが、サービスサーバの数は3台に限らず2台以上であればよい。
【0016】
サービスサーバ101、102および103は、それぞれ、SNS等のコミュニケーションサービスを提供する。
【0017】
サービスサーバ101、102および103は、それぞれ、自らが提供するコミュニケーションサービスのユーザを識別するための識別情報と、そのユーザのプロフィール情報とを、ユーザごとに管理し保持する。
【0018】
本実施形態では、ユーザの識別情報として、例えば、ユーザのアカウント(アカウントID)が用いられる。ユーザのアカウントは、アカウントIDとパスワードで構成されてもよい。なお、ユーザの識別情報は、ユーザのアカウントに限らず適宜変更可能である。
【0019】
また、以下では、ユーザの識別情報とそのユーザのプロフィール情報とを併せたものを、「アカウント情報」と称する。
【0020】
サービスサーバ101、102および103は、それぞれ、ユーザの識別情報にて特定されるユーザに対してコミュニケーションサービスを提供する。
【0021】
サービスサーバ101、102および103は、互いに異なるコミュニケーションサービスを提供する。例えば、サービスサーバ101は、SNSであるTwitter(登録商標)を提供し、サービスサーバ102は、SNSであるFacebook(登録商標)を提供し、サービスサーバ103は、SNSであるmixi(登録商標)を提供する。
【0022】
以下では、サービスサーバ101が提供するコミュニケーションサービスを「サービス101A」と称し、サービスサーバ102が提供するコミュニケーションサービスを「サービス102A」と称し、サービスサーバ103が提供するコミュニケーションサービスを「サービス103A」と称する。
【0023】
サービスサーバ101、102および103の各々が保持するプロフィール情報は、項目別に分類されたユーザの属性情報を有する。
【0024】
図2は、サービスサーバ101、102および103が保持するアカウント21およびプロフィール情報22の一例を示した図である。
【0025】
図2において、例えば、サービスサーバ101が保持するプロフィール情報では、項目として、名前、居住地、プロフィールURL(Uniform Resource Locator)、プロフィール画像URL、プロフィール内容、および、タイムゾーンが存在する。
【0026】
また、サービスサーバ101が保持するプロフィール情報では、名前の項目に対応する属性情報として、名前とスクリーン名が存在し、居住地の項目に対応する属性情報として、居住地が存在し、プロフィールURLの項目に対応する属性情報として、WEBページURLが存在し、プロフィール画像URLの項目に対応する属性情報として、ユーザアイコン画像URLが存在し、プロフィール内容の項目に対応する属性情報として、プロフィール説明が存在し、タイムゾーンの項目に対応する属性情報として、タイムゾーンが存在する。
【0027】
なお、プロフィール情報は、図2に示したものに限らず適宜変更可能である。
【0028】
また、サービスサーバ101、102および103は、それぞれ、自らが提供するコミュニケーションサービス内でのユーザ間の関連を表すユーザ関連情報(例えば、ソーシャルグラフ)を管理し保持する。
【0029】
なお、支援システム1は、各サービスサーバ101、102および103で異なる項目名を、統一の項目名に関連づける機能を有する。
【0030】
端末301は、利用者Uの端末である。
【0031】
支援システム1は、取得部11と、特定部12と、制御部13と、記憶部14と、受付部15と、処理部16と、を含む。
【0032】
取得部11は、取得手段の一例である。
【0033】
取得部11は、サービスサーバ101、102および103の各々から、アカウント情報(ユーザごとの、識別情報(アカウント)とプロフィール情報とを含む情報)を取得する。
【0034】
特定部12は、特定手段の一例である。
【0035】
特定部12は、取得部11にて取得された複数のアカウント情報に含まれる複数のプロフィール情報の各々の間の一致度を算出する。
【0036】
特定部12は、その複数のプロフィール情報の中から、一致度が所定の閾値(以下、単に「閾値」と称する)以上となる複数のプロフィール情報(以下「複数の関連プロフィール情報」と称する)を特定する。なお、閾値は、特定部12に保持されている。
【0037】
特定部12は、取得部11にて取得された複数のアカウント情報に含まれる複数の識別情報の中から、関連プロフィール情報ごとに、関連プロフィール情報に対応するユーザの識別情報(以下「関連識別情報」と称する)を特定する。
【0038】
換言すると、特定部12は、関連プロフィール情報を含むアカウント情報内の識別情報を、関連識別情報として特定する。
【0039】
なお、ユーザの識別情報として、アカウントが用いられている場合には、関連識別情報に対応するアカウントが、「関連アカウント」となる。
【0040】
なお、特定部12は、プロフィール情報同士について、項目ごとに属性情報を照合し、その照合の結果に基づいて一致度を算出する。
【0041】
本実施形態では、特定部12は、項目ごとの照合の結果に対して、その項目に関する重み付けを行って照合の結果の補正値を算出する。そして、特定部12は、その補正値に基づいて一致度を算出する。
【0042】
なお、特定部12は、所定の閾値と重み付けに関する情報とを保持している。
【0043】
制御部13は、制御手段の一例である。
【0044】
制御部13は、複数の関連識別情報にて各々特定されるユーザ(以下「関連ユーザ」と称する)が同一ユーザである可能性が高い旨の通知(以下「同一ユーザ通知」と称する)を、端末301に送信する。
【0045】
また、制御部13は、同一ユーザ通知を端末301に送信した後、端末301から、関連ユーザをまとめる旨の指示(以下「まとめ指示」と称する)を受信すると、複数の関連識別情報を互いに関連づけて記載したアドレス帳を作成する。
【0046】
記憶部14は、制御部13にて作成されたアドレス帳を記憶する。
【0047】
受付部15は、受付手段の一例である。
【0048】
受付部15は、サービスサーバ101、102または103が提供するコミュニケーションサービスを利用して端末301宛に送信された送信情報を順次受け付ける。
【0049】
処理部16は、処理手段の一例である。
【0050】
処理部16は、送信元の識別情報の中に、記憶部14内のアドレス帳に記載された識別情報と同一の識別情報があり、かつ、その同一の識別情報が関連識別情報とされており、その関連識別情報と少なくとも1以上の他の関連識別情報と同一の関連識別情報として関連付けられている識別情報(以下「該当識別情報」と称する)が存在するかを確認する。
【0051】
そして、処理部16は、該当識別情報が存在する場合、該当識別情報を有する送信情報が同一人物から送信されたものである旨の追加情報を、複数の送信情報と共に、端末301に表示する。なお、該当識別情報が存在しない場合、処理部16は、複数の送信情報を端末301に表示し、追加情報は表示しない。
【0052】
次に、動作を説明する。
【0053】
まず、複数の関連識別情報(関連アカウント)をまとめる動作を説明する。
【0054】
図3は、複数の関連識別情報をまとめる動作を説明するためのフローチャートである。なお、以下では、利用者Uは、端末301の利用者であると共に、サービス101A、102Aおよび103Aのユーザであるとする。
【0055】
利用者Uは、サービス101A、102Aおよび103Aの各々の認証情報(本実施形態では、アカウント)を、端末301に入力する。
【0056】
端末301は、サービス101A、102Aおよび103Aの各々のアカウントを受け付けると、それらアカウントを支援システム1に送信する。
【0057】
支援システム1では、取得部11は、端末301から、サービス101A、102Aおよび103Aの各々のアカウントを受信し、それらアカウントを保持する(ステップS301)。
【0058】
続いて、取得部11は、利用者Uの代理として、各アカウントを用いてサービスサーバ101、102および103にアクセスし、サービスサーバ101、102および103の各々から、アカウント情報を取得する(ステップS302)。
【0059】
ステップS302では、取得部11は、例えば以下のように動作する。
【0060】
取得部11は、まず、サービス101Aのアカウントを用いてサービスサーバ101にアクセスする。
【0061】
続いて、取得部11は、サービスサーバ101が保持するユーザ関連情報(例えば、ソーシャルグラフ)を参照して、利用者Uに関連する近しい人(例えば、SNSで言う「フレンド」や「フォロワー」等を指す)を特定する。
【0062】
なお、取得部11は、利用者Uに関連する近しい人として、サービス101Aを利用して端末301と通信した端末の利用者を、端末301の通信履歴を参照して特定してもよい。
【0063】
続いて、取得部11は、サービスサーバ101から、近しい人のアカウント情報を取得する。
【0064】
続いて、取得部11は、サービスサーバ101からアカウント情報を取得した手法と同様の手法を用いて、サービスサーバ102および103からアカウント情報を取得する。なお、アカウント情報が取得されるサービスサーバの順番は、サービスサーバ101、サービスサーバ102、サービスサーバ103の順番に限らず、適宜変更可能である。
【0065】
続いて、取得部11は、サービスサーバ101、102および103の各々から取得したアカウント情報を特定部12に出力し、ステップS302を終了する。
【0066】
特定部12は、取得部11から複数のアカウント情報を受け付けると、その複数のアカウント情報の各々に含まれるプロフィール情報の間の一致度を算出する(ステップS303)。
【0067】
ステップS303では、特定部12は、例えば以下のように動作する。
【0068】
特定部12は、プロフィール情報同士について、項目ごとに属性情報を照合する。この際、特定部12は、項目ごとの照合判定方法(例えば、部分一致での照合判定、完全一致での照合判定等)を予め規定している。
【0069】
特定部12は、各項目において、その項目の照合判定方法での照合で一致が確認された場合(例えば、部分一致での照合では部分一致が確認された場合、完全一致での照合では完全一致が確認された場合)、その項目の一致値(照合の結果)を「1」とし、一致が確認されなかった場合、その項目の一致値(照合の結果)を「0」とする。
【0070】
なお、一致値は「1」と「0」に限らず、本実施形態では、一致が確認された場合の一致値が、一致が確認されなかった場合の一致値よりも大きければよい。
【0071】
続いて、特定部12は、各項目の一致値を加算して、照合中のプロフィール情報の一致度を算出する。
【0072】
なお、本実施形態では、特定部12は、各項目の一致値に対してその項目に関する重み付けを行って一致値の補正値を算出し、その一致値の補正値を加算して、照合中のプロフィール情報の一致度を算出する。そして、ステップS303が終了する。なお、特定部12は、一致値に対する重み付けを行わずに、各一致度を加算して、照合中のプロフィール情報の一致度を算出してもよい。
【0073】
図4は、項目ごとに設定された照合判定方法と、項目ごとに設定された重み係数と、を表す一致度算出用情報41を示した図である。なお、一致度算出用情報41は、特定部12に予め保持されている。
【0074】
図4に示した一致度算出用情報41では、例えば、名前の項目については、照合判定方法として、部分一致が設定され、重み係数として、「5」が設定されている。この場合、特定部12は、「名前」が部分一致すると、一致値「1」に重み係数「5」を乗算して補正値を算出する。なお、照合判定方法と重み係数は、図4に示したものに限らず適宜変更可能である。
【0075】
ステップS303が終了すると、特定部12は、算出された一致度が閾値より大きいプロフィール情報(関連プロフィール情報)に対応するユーザの識別情報を、関連識別情報(本実施形態では識別情報をアカウントとして説明しているので、関連識別情報を関連アカウントとする)とする。
【0076】
各々のプロフィール情報の一致度の算出と、関連識別情報(関連アカウント)とする/しないの判断とが、終了すると、特定部12は、各識別情報(アカウント)の中に、識別情報(アカウント)同士関連付けられた複数の関連識別情報(関連アカウント)が存在するか確認する(ステップS304)。
【0077】
関連識別情報(関連アカウント)が存在する場合、特定部12は、関連識別情報(関連アカウント)を有するアカウント情報、つまり関連アカウント情報を抽出し、関連する複数の関連アカウント情報の組を制御部13に出力する。
【0078】
制御部13は、複数の関連アカウント情報の組を受け付けると、複数の関連アカウント情報で特定される各ユーザが同一ユーザである可能性が高い旨を、例えば各ユーザのアカウントやプロフィール情報の名前と一致度を用いて表した同一ユーザ通知を、端末301に送信する(ステップS305)。
【0079】
端末301は、同一ユーザ通知を受信すると、同一ユーザ通知に応じた通知画面を表示する。
【0080】
図5は、同一ユーザ通知に応じた通知画面51の一例を示した図である。
【0081】
本実施形態では、図5に示した通知画面51を表す画像情報が、同一ユーザ通知として用いられる。
【0082】
図5に示した通知画面51は、複数の関連識別情報の組が2組存在する場合の通知画面の一例である。
【0083】
通知画面51では、1組目の複数の関連識別情報に対応する複数のユーザとして、サービス101Aで名前をA1としているユーザ(関連アカウント情報で特定されるユーザ)と、サービス101Bで名前をB1としているユーザ(関連アカウント情報で特定されるユーザ)とが示されている。
【0084】
また、通知画面51では、サービス101Aで名前をA1としているユーザと、サービス101Bで名前をB1としているユーザと、の同一人物判定度として、特定部12にて算出された両者の一致度を百分率(パーセント)に再計算した値が表示される。なお、この再計算は、特定部12が行ってもよいし、制御部13が行ってもよい。
【0085】
また、通知画面51では、2組目の複数の関連アカウント情報に対応する複数のユーザとして、サービス101Bで名前をB2としているユーザ(関連ユーザ)と、サービス101Cで名前をC2としているユーザ(関連ユーザ)とが示されている。
【0086】
また、通知画面51では、サービス101Bで名前をB2としているユーザと、サービス101Cで名前をC2としているユーザと、の同一人物判定度として、特定部12にて算出された両者の一致度を百分率(パーセント)に再計算した値が表示される。なお、この再計算は、特定部12が行ってもよいし、制御部13が行ってもよい。
【0087】
利用者Uは、端末301に表示された通知画面51を確認し、例えば、図5に示した通知画面51において、サービス101Aで名前をA1としているユーザ(関連ユーザ)と、サービス101Bで名前をB1としているユーザ(関連ユーザ)とを、同一人物とする場合には、通知画面51上の「同一人物とする」旨のボタン51aをクリックする。
【0088】
端末301は、「同一人物とする」旨のボタン51aがクリックされると、サービス101Aで名前をA1としているユーザ(関連ユーザ)と、サービス101Bで名前をB1としているユーザ(関連ユーザ)とをまとめる旨のまとめ指示を、支援システム1に送信する。
【0089】
支援システム1では、制御部13は、端末301からまとめ指示を受信すると(ステップS306)、まとめ指示に従って、サービス101Aで名前をA1としているユーザと、サービス101Bで名前をB1としているユーザと、に対応する複数の関連識別情報を互いに同一の関連識別情報として関連づけ、関連づけられた同一の関連識別情報を記載したアドレス帳を作成する(ステップS307)。
【0090】
続いて、制御部13は、そのアドレス帳を記憶部14に記憶する。
【0091】
図6は、アドレス帳61の一例を示した図である。
【0092】
図6に示したアドレス帳61では、例えば、サービス101Aでのアカウント(識別情報)Xaと、サービス102Aでのアカウント(識別情報)Xbと、サービス103Aでのアカウント(識別情報)Xcとが、利用者Uに関連するユーザX(Xは任意の文字)の情報として示されている。
【0093】
なお、図6に示したアドレス帳61において、利用者Uのアカウント(識別情報)については、支援システム1内の取得部11が、各サービス101A、102Aおよび103Aの認証情報(アカウント)を端末301を介して受け付け、それらの認証情報を用いて、各サービスサーバ101、102および103から収集する。
【0094】
次に、各サービスサーバからの送信情報を時系列に表示したタイムラインに、同一人物から送信された送信情報を表す旨の追加情報を表示する動作を説明する。
【0095】
なお、送信情報は、例えば、テキスト文字などで記載されたメッセージである。
【0096】
また、追加情報は、例えば、ユーザUが指定したユーザXの名前や画像である。また、例えば、サービス101AのアカウントXaの送信情報に、サービス102Aやサービス103AでのユーザXのアカウント(アカウントXbやアカウントXc)や画像などが、追加情報として表示されてもよい。
【0097】
図7は、追加情報を表示する動作を説明するためのフローチャートである。なお、記憶部14には、制御部13が作成したアドレス帳が記憶されているとする。
【0098】
受付部15は、サービスサーバ101、102または103が提供するコミュニケーションサービスを利用して端末301宛に送信された送信情報を順次受信する(ステップS701)。
【0099】
受付部15は、送信情報を受信するごとに、その送信情報を処理部16に出力する。
【0100】
処理部16は、受付部15から送信情報を受け付けるごとに、その送信情報を保持する。
【0101】
本実施形態では、処理部16は、所定数の送信情報を保持し、所定数の送信情報を保持している状況で新たな送信情報を受け付けた場合、保持している送信情報の中で最も古い送信情報を破棄して、新たな送信情報を保持する。
【0102】
処理部16は、送信情報を保持すると、保持している複数の送信情報の各々の送信元の識別情報の中に、記憶部14内のアドレス帳に記載された識別情報と同一の識別情報があり、かつ、その同一の識別情報が関連識別情報とされており、その関連識別情報と少なくとも1以上の他の関連識別情報と同一の関連識別情報として関連付けられている識別情報(該当識別情報)が存在するかを確認する(ステップS702)。
【0103】
そして、処理部16は、2つ以上の該当識別情報が存在する場合、その該当識別情報を有する送信情報が同一人物から送信されたものである旨の追加情報と、保持している複数の送信情報とを、端末301に送信する(ステップS703)。
【0104】
端末301は、追加情報と複数の送信情報とを受信すると、追加情報と複数の送信情報とを表示する。
【0105】
図8は、追加情報と複数の送信情報とを表示例を示した図である。
【0106】
図8では、各サービスサーバからの送信情報を時系列に表示したタイムライン81と、同一人物から送信されたものである旨の追加情報82とが示されている。
【0107】
一方、複数の該当識別情報が存在しない場合、処理部16は、保持している複数の送信情報を、端末301に送信する(ステップS704)。
【0108】
この場合、端末301は、各サービスサーバからの送信情報を時系列に表示したタイムライン81を表示する。
【0109】
次に、本実施形態の効果について説明する。
【0110】
本実施形態によれば、取得部11は、複数のサービスサーバ101、102および103の各々からユーザごとに識別情報とプロフィール情報とを取得する。
【0111】
特定部12は、取得部11にて取得された複数のプロフィール情報の各々の間の一致度を算出する。
【0112】
特定部12は、取得部11にて取得された複数のプロフィール情報の中から、一致度が閾値以上となる複数の関連プロフィール情報を特定する。
【0113】
特定部12は、取得部11にて取得された複数の識別情報の中から、関連プロフィール情報ごとに関連プロフィール情報に対応するユーザの識別情報である関連識別情報を特定する。
【0114】
制御部13は、複数の関連識別情報にて各々特定される関連ユーザが同一ユーザである可能性が高い旨の同一ユーザ通知を、端末301に送信する。
【0115】
このため、端末301の利用者Uは、同一ユーザ通知を確認することにより、同一ユーザにて使用されている可能性が高い識別情報を容易に認識でき、他者の識別情報の管理が容易となる。よって、利用者による識別情報の管理を支援することが可能になる。
【0116】
プロフィール情報の類似性が高い各ユーザを同一ユーザである可能性が高いと認定するため、同一ユーザ通知の精度を向上することが可能になる。
【0117】
なお、上記効果は、取得部11と特定部12と制御部13とからなる支援システムでも奏する。図9は、取得部11と特定部12と制御部13とからなる支援システムを示した図である。
【0118】
また、本実施形態では、特定部12は、プロフィール情報同士について項目ごとに属性情報を照合し、その照合の結果に基づいて一致度を算出する。
【0119】
このため、同一項目についての属性情報同士が照合されて一致度が算出され、一致度の精度を向上することが可能になる。
【0120】
また、本実施形態では、特定部12は、項目ごとの照合の結果に対してその項目に関する重み付けを行って照合の結果の補正値を算出し、その補正値に基づいて一致度を算出する。
【0121】
このため、項目ごとに重み付けを変更することが可能になり、同一人物の判定に適した項目(例えば、名前)に対する重みを大きくすることで、一致度の精度を向上することが可能になる。
【0122】
また、本実施形態では、制御部13は、同一ユーザ通知を端末301に送信した後、端末301からまとめ指示を受信すると、複数の関連識別情報を記載したアドレス帳を作成する。
【0123】
このため、端末301の利用者が同一人物の識別情報と認識した複数の関連識別情報が、支援システム1に保存される。よって、端末301の利用者は、例えば、支援システム1内のアドレス帳を用いることで、同一人物の識別情報を容易に認識することが可能になる。
【0124】
また、本実施形態では、受付部15は、サービスサーバ101、102または103が提供するコミュニケーションサービスを利用して端末301宛に送信された送信情報を順次受け付ける。
【0125】
処理部16は、受付部15が受け付けた複数の送信情報の各々の送信元の識別情報の中に、アドレス帳に記載された複数の関連識別情報のうち少なくとも2以上の関連識別情報の各々と同一の識別情報(該当識別情報)が存在する場合、その該当識別情報を有する送信情報が同一人物から送信されたものである旨の追加情報を、複数の送信情報と共に、端末301に表示する。
【0126】
このため、端末301の利用者は、同一人物から送信された送信情報を容易に認識することが可能になる。
【0127】
なお、上記実施形態では、取得部11は、プロフィール情報を識別情報と共に取得したが、取得部11は、識別情報を取得した後に、プロフィール情報を一時的に取得してもよい。
【0128】
また、上記実施形態では、取得部11が、サービスサーバ101、102および103の各々から、利用者Uに関連する近しい人のアカウント情報を取得し、特定部12が、そのアカウント情報を対象にして関連識別情報を特定したが、取得部11および特定部12は、例えば、以下のように動作してもよい、
まず、取得部11は、サービスサーバ101、102および103のいずれかを基準サーバとして特定し、基準サーバが提供しているコミュニケーションサービスにおいて、利用者Uに関連する近しい人のアカウント情報を、基準サーバから取得する。
【0129】
続いて、取得部11は、サービスサーバ101、102および103のうち基準サーバ以外のサーバに対し、基準サーバから取得したアカウント情報内の各プロフィール情報をもとに(キーワードにし)、一致または部分一致するプロフィール情報をもつアカウント情報を検索抽出し、取得する。
【0130】
続いて、特定部12は、基準サーバから取得したアカウント情報内の各プロフィール情報と、基準サーバ以外のサーバから取得したアカウント情報内の各プロフィール情報と、の一致度を算出する。
【0131】
その後、取得部11は、基準サーバを他のサービスサーバに切り替えていき、基準サーバが切り替わるごとに、取得部11および特定部12は上述した動作を行う。この場合、例えば、サービス101Aでは、利用者Uに関連する近しい人として認定されていたが、サービス102Aでは、利用者Uに関連する近しい人として認定されていなかったユーザを、同一ユーザとして特定することが可能になる。
【0132】
なお、支援システム1は、コンピュータにて実現されてもよい。この場合、コンピュータは、コンピュータにて読み取り可能なCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)のような記録媒体に記録されたプログラムを読込み実行することによって、取得部11、特定部12、制御部13、記憶部14、受付部15および処理部16として機能する。
【0133】
また、支援システム1は、端末301に内蔵されてもよい。また、支援システム1を構成する各部のうちの一部が端末301に組み込まれてもよい。また、支援システム1は、複数のサーバにて構成されてもよい。
【0134】
以上説明した実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0135】
1 識別情報管理支援システム
11 取得部
12 特定部
13 制御部
14 記憶部
15 受付部
16 処理部
101〜103 サービスサーバ
201、401 通信回線
301 端末
図1
図2
図3
図4
図6
図7
図8
図9
図5