【0027】
[0041]上述の明細書において、特定の実施形態を参照して本発明を記載してきた。しかし、本発明のより広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更を行ってもよいことが明白であろう。別の例として、一実施形態の特徴はそれぞれ、他の実施形態に示される他の特徴と混合し適合させることができる。さらに別の例として、方法の実施形態における工程の順序が変更されてもよい。当業者には知られている特徴およびプロセスが、同様に、所望に応じて組み込まれてもよい。それに加えて、かつ当然ながら、所望に応じて特徴が付加されたり差し引かれてもよい。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲およびそれらの等価物に照らしたものを除いて限定されないものとする。
[形態1]
遠位端および近位端を有する細長い本体と、
前記細長い本体の前記遠位端における、角膜移植片を中に保持するように構成された保持空間であって、前記細長い本体の頂部遠位部分と底部遠位部分との間に規定される保持空間と、
前記細長い本体の前記頂部遠位部分を通るスロットであって、前記細長い本体の前縁まで延在するスロットとを備える、角膜移植片の挿入システム。
[形態2]
形態1に記載の挿入システムにおいて、前記保持空間が、前記挿入器によって送達される前記角膜移植片の直径よりも20パーセント増し以下の幅を有する挿入システム。
[形態3]
形態1に記載の挿入システムにおいて、前記細長い本体の前記頂部遠位部分が前記前縁に向かって下向きに傾斜している挿入システム。
[形態4]
形態1に記載の挿入システムにおいて、前記前縁が半円である挿入システム。
[形態5]
形態1に記載の挿入システムにおいて、前記細長い本体の前記遠位部分を通る底部スロットをさらに備える挿入システム。
[形態6]
形態5に記載の挿入システムにおいて、前記底部スロットが、前記細長い本体の前記前縁まで延在し、前記頂部遠位部分を介して前記スロットとほぼ整列された挿入システム。
[形態7]
形態1に記載の挿入システムにおいて、前記細長い本体が材料の単一片から作られる挿入システム。
[形態8]
形態7に記載の挿入システムにおいて、前記材料がチタンを含む挿入システム。
[形態9]
形態1に記載の挿入システムにおいて、前記細長い本体が前記遠位端付近に湾曲部分を有する挿入システム。
[形態10]
形態9に記載の挿入システムにおいて、前記細長い本体の前記湾曲部分が角膜の曲率にほぼ適応する挿入システム。
[形態11]
形態9に記載の挿入システムにおいて、前記細長い本体が前記湾曲部分に近接した曲げ部分を有する挿入システム。
[形態12]
形態1に記載の挿入システムにおいて、前記細長い本体を通り、前記保持空間から前記近位端まで延在するチャネルをさらに備える挿入システム。
[形態13]
形態12に記載の挿入システムにおいて、前記チャネルを流体送達デバイスに接続する、前記細長い本体の前記近位端に取り付けられたルアーロックをさらに備える挿入システム。
[形態14]
形態1に記載の挿入システムにおいて、前記細長い部材の前記保持空間内で保持される角膜移植片をさらに含む挿入システム。
[形態15]
形態14に記載の挿入システムにおいて、前記角膜移植片が1mmから7mmの直径を有する挿入システム。
[形態16]
形態15に記載の挿入システムにおいて、前記保持空間が、前記角膜移植片の直径よりも20パーセント増し以下の幅を有する挿入システム。
[形態17]
形態14に記載の挿入システムにおいて、前記細長い本体の前記遠位端上に配置されるキャップをさらに備え、前記キャップが前記細長い本体の前記保持空間をほぼ取り囲む挿入システム。
[形態18]
形態17に記載の挿入システムにおいて、少なくとも部分的に流体で充填された保管容器をさらに備え、前記キャップおよび前記細長い本体の前記保持空間が前記流体に沈められる挿入システム。
[形態19]
形態18に記載の挿入システムにおいて、前記流体が生理食塩水を含む挿入システム。
[形態20]
角膜移植片を送達する方法であって、
前記角膜移植片を受け入れる部位を角膜の上または中に形成する工程と、
角膜移植片を中に含むとともに、前記細長い本体の頂部遠位部分と底部遠位部分との間に規定される保持空間を備える挿入器の遠位端を、前記部位に位置付ける工程と、
前記挿入器の前記保持空間から前記角膜移植片を取り除く工程と、
前記角膜移植片を前記部位で前記角膜の上または中に置く工程とを含む、方法。
[形態21]
形態20に記載の方法において、前記挿入器が、前記頂部遠位部分を通り、前記挿入器の前縁まで延在するスロットをさらに備え、前記方法が、
前記保持空間内の前記角膜移植片を、前記スロットを介して外科器具を用いて押さえつける工程と、
前記角膜移植片を前記角膜の上または中に置くため、前記挿入器を前記角膜から引込する工程とをさらに含む方法。
[形態22]
形態20に記載の方法において、
前記角膜にフラップを形成する工程と、
角膜床を露出させるため、前記フラップを持ち上げる工程と、
前記角膜移植片を前記角膜床上に配置する工程と、
前記フラップを前記角膜床上の前記角膜移植片の上に置く工程とをさらに含む方法。
[形態23]
形態20に記載の方法において、
前記部位までのチャネルを前記角膜内に形成する工程と、
前記部位にアクセスするため、前記チャネルを介して前記挿入器の前記遠位端を前進させる工程とをさらに含む方法。
[形態24]
形態20に記載の方法において、
前記角膜移植片を受け入れるため、前記角膜内にポケットを形成する工程と、
前記挿入器の前記遠位端を前記ポケットに前進させる工程とをさらに含む方法。
[形態25]
形態20に記載の方法において、前記角膜移植片を含む前記保持空間が溶液でほぼ充填され、前記流体の表面張力によって前記角膜移植片が前記保持空間内で保持される方法。
[形態26]
形態25に記載の方法において、前記溶液が生理食塩水を含む方法。
[形態27]
角膜移植片を送達デバイスに固定する方法であって、
先端部を有する送達デバイスであって、前記先端部が頂部遠位部分と底部遠位部分との間に保持空間を有する前記送達デバイスを提供する工程と、
角膜移植片が流体の表面張力によって応力のない形態で前記保持空間に保持されるように、前記角膜移植片及び前記流体を前記保持空間内に配置する工程と、
を含む、方法。
[形態28]
形態27に記載の方法において、前記送達デバイス及び前記角膜移植片を、保管液を含む保管容器内に配置する工程を更に含む、方法。
[形態29]
形態27に記載の方法において、前記送達デバイスの前記先端部にキャップを配置する工程を更に含む、方法。
[形態30]
形態27に記載の方法において、前記角膜移植片の前面を前記頂部遠位部分に隣接させ、前記角膜移植片の後面を前記底部遠位部分に隣接させる工程を更に含む、方法。
[形態31]
角膜移植片の挿入システムであって、
遠位端および近位端を有する送達デバイスと、
前記送達デバイスの前記遠位端における保持空間であって、頂部遠位部分と底部遠位部分との間に規定される前記保持空間と、
前記保持空間内に保持される角膜移植片と、
前記角膜移植片が流体の表面張力によって応力のない形態で前記保持空間に保持されるように、前記保持空間内に配置された流体と、
を備える、角膜移植片の挿入システム。
[形態32]
形態31に記載の挿入システムにおいて、前記保持空間は、前記角膜移植片の直径よりも大きな幅を有する、挿入システム。
[形態33]
形態31に記載の挿入システムにおいて、前記角膜移植片が1mmから7mmの直径を有する、挿入システム。
[形態34]
形態31に記載の挿入システムにおいて、前記保持空間の高さは、前記角膜移植片の中心厚さより大きい、挿入システム。
[形態35]
形態31に記載の挿入システムにおいて、前記送達デバイスの前縁は丸み付けされている、挿入システム。
[形態36]
形態31に記載の挿入システムにおいて、前記送達デバイスは、前記遠位端付近に隣接する湾曲部分を有する、挿入システム。
[形態37]
形態36に記載の挿入システムにおいて、前記湾曲部分は、第1の湾曲部であり、前記送達デバイスは、前記第1の湾曲部分の近位にある第2の湾曲部を有する、挿入システム。
[形態38]
形態31に記載の挿入システムにおいて、前記頂部遠位部分及び前記底部遠位部分は平坦である、挿入システム。
[形態39]
形態38に記載の挿入システムにおいて、前記平坦な頂部遠位部分と前記平坦な底部遠位部分とは、実質的に平行である、挿入システム。
[形態40]
形態31に記載の挿入システムにおいて、前記角膜移植片は、前面及び後面を有し、前記角膜移植片は、その前面が前記頂部遠位部分に隣接し、その後面が前記底部遠位部分に隣接するように、前記保持空間に保持される、挿入システム。
[形態41]
形態31に記載の挿入システムにおいて、前記送達デバイスは、前記頂部遠位部分を通るスロットであって、前記送達デバイスの前縁まで延在するスロットを有する、挿入システム。
[形態42]
形態31に記載の挿入システムにおいて、前記送達デバイスは、前記底部遠位部分を通る底部スロットであって、前記送達デバイスの前縁まで延在する底部スロットを更に有する、挿入システム。