【実施例】
【0018】
図1を参照する。
図1は、本発明のタッチスクリーン用アプリケーションプログラムの仮想アイコン操作変換方法の第1実施例を示す流れ図である。
図1に示すように、本実施例における発明のタッチスクリーン用アプリケーションプログラムの仮想アイコン操作変換方法は、以下S101〜S104のステップを含む。
【0019】
S101:タッチスクリーン用アプリケーションプログラムを実行する。
【0020】
S102:タッチスクリーン用アプリケーションプログラムに対応し、タッチイベントとハードウェア入力装置との間のマッピングルール情報を有するマッピング配置ファイルをロードする。
【0021】
具体的に述べると、タッチスクリーン用アプリケーションプログラムによって対応するマッピング配置ファイルが異なるため、タッチスクリーン用アプリケーションプログラムを起動実行した後、システムは、マッチングするマッピング配置ファイルを呼び出す必要がある。仮に、タッチスクリーン端末内にタッチスクリーン用アプリケーションプログラムA、タッチスクリーン用アプリケーションプログラムB及びタッチスクリーン用アプリケーションプログラムCがインストールされており、それぞれ対応するマッピング配置ファイルをファイル1、ファイル2及びファイル3とする。ユーザがタッチスクリーン用アプリケーションプログラムAを起動実行すると、システムは、対応するマッピング配置ファイルであるファイル1を呼び出し、マッピング配置ファイル中のハードウェア入力装置とタッチスクリーン用アプリケーションプログラムの仮想アイコン部分のタッチイベントとのマッピング関係を解析し、マッピング関係をシステムの内部メモリにロードする。
【0022】
S103:ハードウェア入力装置の操作コマンドを取得し、マッピング配置ファイル中のマッピングルール情報に基づき、操作コマンドを解析し、操作コマンドをタッチイベントに変換する。
【0023】
具体的に述べると、タッチスクリーン端末がハードウェア入力装置の操作コマンドを取得すると、システムは、ハードウェア入力装置とタッチスクリーン用アプリケーションプログラムの仮想アイコン部分のタッチイベントとのマッピング関係に基づき、ハードウェア入力装置の操作コマンドをタッチスクリーン用アプリケーションプログラムの対応動作の実行をトリガするタッチイベントに変換する。タッチスクリーン端末が2つ以上のハードウェア入力装置の操作コマンドを取得すると、システムは、マッピングルール情報に基づき、複数の操作コマンドを同数のタッチイベントに変換する。
【0024】
S104:変換したタッチイベントに基づき、タッチスクリーン用アプリケーションプログラムに対して操作を行う。
【0025】
具体的に述べると、システムは、タッチイベントをタッチスクリーン用アプリケーションプログラムのフォーカスウィンドウに配布し、対応する操作を実行する。
【0026】
ここで、本発明中のタッチスクリーン用アプリケーションプログラムとは、プログラムインターフェース上に仮想アイコンを有するタッチスクリーン用アプリケーションプログラムを指す。仮想アイコンは、タッチスクリーンの固定位置に位置する。ユーザは、所定の仮想アイコンに接触することにより、所定の操作を実行することができる。タッチスクリーン上に仮想アイコンが表示されず、タッチスクリーンの所定領域により、所定操作を実行することができるタッチスクリーン用アプリケーションプログラムの場合、所定領域は、背景色が透明の仮想アイコンに属する。
【0027】
本発明は、外部入力装置とタッチイベントとのマッピングにより、タッチスクリーンの操作をハードウェア入力装置上で行うことができるため、正確な制御を実現し、ユーザの操作感を高めることができる。
【0028】
図2を参照する。
図2は、本発明のタッチスクリーン用アプリケーションプログラムの仮想アイコン操作変換方法の第2実施例を示す流れ図である。
図2に示すように、本実施例における発明のタッチスクリーン用アプリケーションプログラムの仮想アイコン操作変換方法は、以下S201〜S205のステップを含む。
【0029】
S201:タッチスクリーン用アプリケーションプログラムに対応するマッピング配置ファイルを準備し、マッピング配置ファイルを保存する。
【0030】
具体的に述べると、タッチスクリーン用アプリケーションプログラムの操作インターフェース上の仮想アイコンの特徴に応じ、異なるハードウェア入力装置を設置し、タッチスクリーンとマッピングを行う。仮想アイコンが操作レバーである場合、ハードウェアの操作レバーを設置してマッピングを行う。仮想アイコンが押しボタンである場合、ハードウェアの押しボタンを設置してマッピングを行う。仮想アイコンがスライドブロックである場合、ハードウェアの圧力センサボタンを設置してマッピングを行う。設置が完了した後、マッピング関係の情報をマッピング配置ファイルに保存する。
【0031】
S202:タッチスクリーン用アプリケーションプログラムを実行する。
【0032】
S203:タッチスクリーン用アプリケーションプログラムに対応し、タッチイベントとハードウェア入力装置との間のマッピングルール情報を有するマッピング配置ファイルをロードする。
【0033】
具体的に述べると、タッチスクリーン用アプリケーションプログラムによって対応するマッピング配置ファイルが異なるため、タッチスクリーン用アプリケーションプログラムを起動実行した後、システムは、マッチングするマッピング配置ファイルを呼び出す必要がある。仮に、タッチスクリーン端末内にタッチスクリーン用アプリケーションプログラムA、タッチスクリーン用アプリケーションプログラムB及びタッチスクリーン用アプリケーションプログラムCがインストールされており、それぞれ対応するマッピング配置ファイルをファイル1、ファイル2及びファイル3とする。ユーザがタッチスクリーン用アプリケーションプログラムAを起動実行すると、システムは、対応するマッピング配置ファイルであるファイル1を呼び出し、マッピング配置ファイル中のハードウェア入力装置とタッチスクリーン用アプリケーションプログラムの仮想アイコン部分のタッチイベントとのマッピング関係を解析し、マッピング関係をシステムの内部メモリにロードする。
【0034】
S204:ハードウェア入力装置の操作コマンドを取得し、マッピング配置ファイル中のマッピングルール情報に基づき、操作コマンドを解析し、操作コマンドをタッチイベントに変換する。
【0035】
具体的に述べると、タッチスクリーン端末がハードウェア入力装置の操作コマンドを取得すると、システムは、ハードウェア入力装置とタッチスクリーン用アプリケーションプログラムの仮想アイコン部分のタッチイベントとのマッピング関係に基づき、ハードウェア入力装置の操作コマンドをタッチスクリーン用アプリケーションプログラムの対応動作の実行をトリガするタッチイベントに変換する。タッチスクリーン端末が2つ以上のハードウェア入力装置の操作コマンドを取得すると、システムは、マッピングルール情報に基づき、複数の操作コマンドを同数のタッチイベントに変換する。
【0036】
図3に示すように、ステップS204は、ステップS2041〜S2043を更に含む。
【0037】
S2041:ハードウェア入力装置の動作を検出すると、ハードウェア入力装置に対応するハードウェア番号を取得する。
【0038】
具体的に述べると、システムは、ハードウェア入力装置の動作を検出すると、即座に、ハードウェアに対応するハードウェア番号を照会して取得する。例えば、システムが操作レバーの揺動を検出すると、即座に、操作レバーのハードウェア番号11を照会して取得し、その後、次のステップを実行する。
【0039】
S2042:ハードウェア番号に基づき、マッピング配置ファイル中から対応するタッチスクリーンの幾何パラメータ情報を照会する。
【0040】
具体的に述べると、マッピング配置ファイル中のマッピング関係は、仮想アイコン部分のタッチイベントの幾何パラメータ情報とハードウェア入力装置のハードウェア番号とのマッピング関係である。システムは、取得した操作レバーのハードウェア番号11を使用してマッピングされるタッチイベントの幾何パラメータ情報(中心点座標(77、450)、最大偏移量50画素)を照会する。
【0041】
S2043:ハードウェア入力装置の動作をタッチイベントに変換する。
【0042】
具体的に述べると、ハードウェアの操作レバーは、アナログ量入力装置であり、水平方向及び垂直方向の変移情報を入力することができる。ハードウェアの操作レバーと仮想の操作レバーのタッチイベントとの変換を行うために、ハードウェアの操作レバーのアナログ量入力と仮想の操作レバーの画素移動とをマッチングする必要がある。仮に、ハードウェアの操作レバーの最大偏移量が65535スケールで、仮想の操作レバーの最大偏移量が50画素の場合、上記2つの偏移量パラメータの比例関係により、ハードウェアの操作レバーの入力を仮想の操作レバーの画素出力に変換することができる。仮想の操作レバーの中心点座標が確定しているため、ハードウェアの操作レバーを左にフルスケールの半分揺動させると、対応する仮想の操作レバーのタッチイベントは、タッチスクリーンの座標(77、450)から左に25画素偏移したタッチイベントとなる。
【0043】
S205:変換したタッチイベントに基づき、タッチスクリーン用アプリケーションプログラムに対して操作を行う。
【0044】
本発明の実施例においては、アプリケーションプログラムのインターフェースは必要なく、ハードウェア入力装置とタッチスクリーンのマッピング関係を設置すれば、タッチスクリーンの操作をハードウェア入力装置上で行うことができ、正確な制御を実現し、ユーザの操作感を高めることができる。
【0045】
図4を参照する。
図4は、本発明のタッチスクリーン端末の第1実施例を示すブロック図である。
図4に示すように、本発明のタッチスクリーン端末の第1実施例においては、起動実行モジュール41、ロード解析モジュール42、取得変換モジュール43及びイベント実行モジュール44を含む。
【0046】
起動実行モジュール41は、タッチスクリーン用アプリケーションプログラムを実行する。
【0047】
ロード解析モジュール42は、タッチスクリーン用アプリケーションプログラムに対応し、タッチイベントとハードウェア入力装置との間のマッピングルール情報を有するマッピング配置ファイルをロードする。
【0048】
具体的に述べると、タッチスクリーン用アプリケーションプログラムによって対応するマッピング配置ファイルが異なるため、起動実行モジュール41がタッチスクリーン用アプリケーションプログラムを起動実行した後、システムは、マッチングするマッピング配置ファイルを呼び出す必要がある。仮に、タッチスクリーン端末内にタッチスクリーン用アプリケーションプログラムA、タッチスクリーン用アプリケーションプログラムB及びタッチスクリーン用アプリケーションプログラムCがインストールされており、それぞれ対応するマッピング配置ファイルをファイル1、ファイル2及びファイル3とする。起動実行モジュール41がタッチスクリーン用アプリケーションプログラムAを起動実行すると、ロード解析モジュール42は、対応するマッピング配置ファイルであるファイル1を呼び出し、マッピング配置ファイル中のハードウェア入力装置とタッチスクリーン用アプリケーションプログラムの仮想アイコン部分のタッチイベントとのマッピング関係を解析し、マッピング関係をシステムの内部メモリにロードする。
【0049】
取得変換モジュール43は、ハードウェア入力装置の操作コマンドを取得し、マッピング配置ファイル中のマッピングルール情報に基づき、操作コマンドを解析し、操作コマンドをタッチイベントに変換する。
【0050】
具体的に述べると、タッチスクリーン端末がハードウェア入力装置の操作コマンドを取得すると、取得変換モジュール43は、ハードウェア入力装置とタッチスクリーン用アプリケーションプログラムの仮想アイコン部分のタッチイベントとのマッピング関係に基づき、ハードウェア入力装置の操作コマンドをタッチスクリーン用アプリケーションプログラムの対応動作の実行をトリガするタッチイベントに変換する。タッチスクリーン端末が2つ以上のハードウェア入力装置の操作コマンドを取得すると、取得変換モジュール43は、マッピングルール情報に基づき、複数の操作コマンドを同数のタッチイベントに変換する。
【0051】
イベント実行モジュール44は、変換されたタッチイベントに基づき、タッチスクリーン用アプリケーションプログラムに対して操作を行う。
【0052】
具体的に述べると、イベント実行モジュール44は、タッチイベントをタッチスクリーン用アプリケーションプログラムのフォーカスウィンドウに配布し、対応する操作を実行する。
【0053】
ここで、本発明中のタッチスクリーン用アプリケーションプログラムとは、プログラムインターフェース上に仮想アイコンを有するタッチスクリーン用アプリケーションプログラムを指す。仮想アイコンは、タッチスクリーンの固定位置に位置する。ユーザは、所定の仮想アイコンに接触することにより、所定の操作を実行することができる。タッチスクリーン上に仮想アイコンが表示されず、タッチスクリーンの所定領域により、所定操作を実行することができるタッチスクリーン用アプリケーションプログラムの場合、所定領域は、背景色が透明の仮想アイコンに属する。
【0054】
本発明は、外部入力装置とタッチイベントとのマッピングにより、タッチスクリーンの操作をハードウェア入力装置上で行うことができるため、正確な制御を実現し、ユーザの操作感を高めることができる。
【0055】
図5を参照する。
図5は、本発明のタッチスクリーン端末の第2実施例を示すブロック図である。
図5に示すように、本発明のタッチスクリーン端末の第2実施例においては、起動実行モジュール41、ロード解析モジュール42、取得変換モジュール43及びイベント実行モジュール44を含む以外に、準備保存モジュール45を更に含む。
【0056】
準備保存モジュール45は、タッチスクリーン用アプリケーションプログラムに対応するマッピング配置ファイルを準備し、マッピング配置ファイルを保存する。
【0057】
具体的に述べると、タッチスクリーン用アプリケーションプログラムの操作インターフェース上の仮想アイコンの特徴に応じ、準備保存モジュール45は、異なるハードウェア入力装置に設置され、タッチスクリーンとマッピングを行う。仮想アイコンが操作レバーである場合、準備保存モジュール45は、ハードウェアの操作レバーに設置されてマッピングを行う。仮想アイコンが押しボタンである場合、準備保存モジュール45は、押しボタンに設置されてマッピングを行う。仮想アイコンがスライドブロックである場合、準備保存モジュール45は、圧力センサボタンに設置されてマッピングを行う。設置が完了した後、準備保存モジュール45は、マッピング関係の情報をマッピング配置ファイルに保存する。
【0058】
取得変換モジュール43は、番号取得ユニット431、照会ユニット432及び変換ユニット433を含む。
【0059】
番号取得ユニット431は、ハードウェア入力装置の動作を検出すると、ハードウェア入力装置に対応するハードウェア番号を取得する。
【0060】
照会ユニット432は、ハードウェア番号に基づき、マッピング配置ファイル中から対応するタッチスクリーンの幾何パラメータ情報を照会する。
【0061】
変換ユニット433は、ハードウェア入力装置の動作をタッチイベントに変換する。
【0062】
ここで、押しボタンで制御するカーレースゲームを例示して説明を行う。
図6を参照する。
図6は、本発明のタッチスクリーン用アプリケーションプログラムのインターフェースを示す平面図である。
図6に示すように、矩形領域61は、ブレーキ制御領域である。矩形領域61内の任意の一点をクリックすると、レースカーにブレーキをかけることができる。矩形領域62は、表示領域である。矩形領域63は、加速減速制御領域である。上部から下部に矩形領域63内の画素点をクリックすることにより、レースカーの速度を制御することができる。ボタンAは、ハードウェアの押しボタン64であり、ボタンBは、ハードウェアの圧力センサボタンである。ボタンAと矩形領域61部分のタッチイベントとがマッピングされ、ボタンBと矩形領域63部分のタッチイベントとがマッピングされる。
【0063】
加速減速制御領域の制御は、連続変化するため、テープ状センサを有するボタンにマッピングを行う。一般に、センサは、連続変化する信号であるアナログ量信号を検出するため、外部から実際に入力される連続変化する信号に基づき、タッチスクリーン上で画素を連続変化させることができる。本実施例中、ハードウェアの圧力センサボタンであるボタンBに加速減速制御領域のタッチイベントをマッピングし、ハードウェアの押しボタンであるボタンAにブレーキ制御領域をマッピングする。
【0064】
ボタンAを押すと、システムに割り込みが発生し、番号取得ユニット431がボタンAに対応するキーバリュー14を取得する。照会ユニット432は、キーバリュー14に基づき、マッピング配置ファイル中の対応するタッチスクリーンの幾何パラメータ情報(中心点座標(28、228)、最大偏移量0画素)を照会する。変換ユニット433は、ボタンAを押す動作をタッチスクリーン(28、228)部分のクリックイベントに変換する。中心点座標は、ブレーキ制御領域の任意の一点の座標値である。
【0065】
ボタンBを押すと、システムに割り込みが発生し、番号取得ユニット431がボタンBに対応するキーバリュー15を取得する。照会ユニット432は、キーバリュー15に基づき、マッピング配置ファイル中の対応するタッチスクリーンの幾何パラメータ情報(中心点座標(763、2)、最大偏移量−470画素、偏移角度−270)を照会する。変換ユニット433は、ボタンBを押す動作をタッチスクリーン座標(763、2)を起点とし、Y軸に沿った負の方向のタッチイベントに変換する。圧力センサの最大スケールは、Mであり、加速減速制御領域のY軸の負の方向の最大偏移画素は、Nであり、比例係数k=N/Mである。ボタンBから入力されるアナログ量をPとすると、対応するタッチスクリーン上の画素偏移量は、k・P画素である。M、N及びPは整数であるため、この際、変換ユニット433は、ボタンBを押す動作をタッチスクリーン座標(763、2+k・P)部分のタッチ動作に変換する。
【0066】
本発明の実施例においては、アプリケーションプログラムのインターフェースは必要なく、ハードウェア入力装置とタッチスクリーンのマッピング関係を設置すれば、タッチスクリーンの操作をハードウェア入力装置上で行うことができ、正確な制御を実現し、ユーザの操作感を高めることができる。
【0067】
当該者は、上述の実施例中の全て又は一部のステップを理解して実施することができ、コンピュータプログラムにより、関連するハードウェアにコマンドを出すことができる。上述のステップは、コンピュータの記憶媒体に保存することができる。上述のステップを実行する際、上述の各方法の実施例のステップを含むことができる。ここで、上述の記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などである。
【0068】
以上の説明は、本発明の好適な実施例を示すものであり、本発明の権利範囲を限定するものではない。当業者は、上述の実施例の全て又は一部のステップを理解して実施することができ、本発明の特許請求の範囲に基づく、同等効果の変更は、本発明の範囲に含まれる。