(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ACKメッセージは、前記APがバッファされたデータを前記ポーリングされたサービス区間中に送信しない場合に、該APから受信される、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、本発明の実施例が適用されることができる一般的な無線LAN(Wireless Local Area Network;WLAN)システムの構成を示す。
【0026】
図1を参照すると、無線LANシステムは、一つ又はそれ以上の基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)を含む。BSSは、成功的に同期化を行われて互いに通信できるステーション(Station、STA)の集合であり、特定領域を示す概念ではない。
【0027】
インフラストラクチャー(infrastructure)BSSは、一つ又はそれ以上の非APステーション(non−AP STA1、non−AP STA2、non−AP STA3、non−AP STA4、non−AP STAa)、分散サービス(Distribution Service)を提供するAP(Access Point)10及び複数のAPを連結させる分散システム(Distribution System、DS)を含む。インフラストラクチャーBSSでは、APがBSSの非AP STAを管理する。
【0028】
それに対し、独立BSS(Independent BSS、IBSS)は、アドホック(Ad−Hoc)モードで動作するBSSである。IBSSは、APを含まないため、中央で管理機能を遂行するエンティティ(Centralized Management Entity)がない。即ち、IBSSでは、非AP STAが分散された方式(distributed manner)に管理される。IBSSでは、全てのSTAが移動STAからなることができ、DSへの接続が許容されなくて自己完備的ネットワーク(self−contained network)を構築する。
【0029】
STAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11標準の規定に従う媒体接続制御(Medium Access Control、MAC)と無線媒体に対する物理層(Physical Layer)インターフェースを含む任意の機能媒体であって、広義ではAPと非APステーション(Non−AP Station)の両方ともを含む。
【0030】
非AP STAは、APでないSTAであって、移動端末(mobile terminal)、無線機器(wireless device)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装備(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、移動加入者局ユニット(Mobile Subscriber Unit)又は単純にユーザ(user)などとも呼ばれる。以下、説明の便宜のために、非AP STAをSTAという。
【0031】
APは、該当APに結合された(Associated)STAのために、無線媒体を経由してDSに対する接続を提供する機能エンティティである。APを含むインフラストラクチャーBSSにおいて、STA間の通信は、APを経由して行われることが原則であるが、ダイレクトリンクが設定された場合はSTA間でも直接通信が可能である。APは、集中制御器(central controller)、基地局(Base Station、BS)、ノード−B、BTS(Base Transceiver System)、サイト制御器又は管理STAなどとも呼ばれる。
【0032】
図1に示すBSSを含む複数のインフラストラクチャーBSSは、分散システム(Distribution System;DS)を介して相互連結されることができる。DSを介して連結された複数のBSSを拡張サービスセット(Extended Service Set;ESS)という。ESSに含まれるAP及び/又はSTAは、互いに通信でき、同じESSで、STAは、シームレス通信しながら一つのBSSから他のBSSに移動できる。
【0033】
IEEE802.11による無線LANシステムにおいて、MAC(Medium Access Control)の基本接続メカニズムは、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)メカニズムである。CSMA/CAメカニズムは、IEEE802.11MACの分配調整機能(Distributed Coordination Function、DCF)とも呼ばれ、基本的に“listen before talk”接続メカニズムを採用している。このような類型の接続メカニズムによると、AP及び/又はSTAは、送信開始以前に無線チャネル又は媒体(medium)をセンシング(sensing)する。センシング結果、もし、媒体がアイドル状態(idle status)であると判断されると、該当媒体を介してフレームの送信を開始する。それに対し、媒体が占有状態(occupied status)であると判断されると、該当AP及び/又はSTAは、自分の送信を開始せずに媒体接近のための遅延期間を設定して待つ。
【0034】
CSMA/CAメカニズムは、AP及び/又はSTAが媒体を直接センシングする物理的キャリアセンシング(physical carrier sensing)外に仮想キャリアセンシング(virtual carrier sensing)も含む。仮想キャリアセンシングは、ヒドンノード問題(hidden node problem)などのように媒体接近上発生できる問題を補完するためのことである。仮想キャリアセンシングのために、無線LANシステムのMACは、ネットワーク割当ベクトル(Network Allocation Vector、NAV)を利用する。NAVは、現在媒体を使用している、又は使用する権限のあるAP及び/又はSTAが、媒体が利用可能な状態になるまで残っている時間を他のAP及び/又はSTAに指示する値である。したがって、NAVで設定された値は、該当フレームを送信するAP及び/又はSTAにより媒体の使用が予定されている期間に該当する。
【0035】
DCFと共にIEEE802.11MACプロトコルは、DCFとポーリング(pollling)に基づく同期式接続方式として、全ての受信AP及び/又はSTAがデータパケットを受信することができるように周期的にポーリングするPCF(Point Coordination Function)に基づくHCF(Hybrid Coordination Function)を提供する。HCFは、提供者が多数のユーザにデータパケットを提供するための接続方式をコンテンションベースにするEDCA(Enhanced Distributed Channel Access)と、ポーリング(polling)メカニズムを利用した非コンテンションベースのチャネル接近方式を使用するHCCA(HCF Controlled Channel Access)とを有する。HCFは、無線LANのQoS(Quality of Service)を向上させるための媒体接近メカニズムを含み、コンテンション周期(Contention Period;CP)と非コンテンション周期(Contention Free Period;CFP)の両方ともでQoSデータを送信することができる。
【0036】
無線通信システムでは、無線媒体の特性上、STAの電源が付けられて動作を開始する時、ネットワークの存在が即時分からない。したがって、どのようなタイプのSTAもネットワークに接続をするためにはネットワーク検出(network discovery)過程を実行しなければならない。ネットワーク検出過程を介してネットワークを検出したSTAは、ネットワーク選択過程を介して加入するネットワークを選択する。その後、選択したネットワークに加入して送信端/受信端で行われるデータ交換動作を実行する。
【0037】
無線LANシステムにおいて、ネットワーク検出過程は、スキャニング手順(scanning procedure)で具現される。スキャニング手順は、受動スキャニング(passive scanning)と能動スキャニング(active scanning)とに分けられる。受動スキャニングは、APが周期的にブロードキャスト(broadcast)するビーコンフレーム(beacon frame)に基づいて行われる。一般的に、無線LANのAPは、ビーコンフレームを特定インターバル(interval)(例えば、100msec)毎にブロードキャストする。ビーコンフレームは、自分が管理するBSSに対する情報を含む。STAは、受動的に、特定チャネルでビーコンフレームの受信のために待機する。ビーコンフレームの受信を介してネットワークに対する情報を取得したSTAは、特定チャネルでのスキャニング手順を終了する。受動スキャニングは、STAが別途のフレームを送信する必要無しでビーコンフレームを受信すると行われるため、全体的なオーバーヘッドが少ないという長所がある。しかし、ビーコンフレームの送信周期に比例してスキャニング実行時間が増えるという短所がある。
【0038】
能動スキャニングは、STAが能動的に特定チャネルでプローブ要求フレーム(probe request frame)をブロードキャストし、これを受信した全てのAPからネットワーク情報を要求することである。プローブ要求フレームを受信したAPは、フレーム衝突を防止するために、ランダム時間待機後、プローブ応答フレームにネットワーク情報を含ませて該当STAに送信する。STAは、プローブ応答フレームを受信してネットワーク情報を取得することによってスキャニング手順を終了する。能動スキャニングは相対的に速い時間内にスキャニングを終えることができるという長所を有する。それに対し、要求−応答によるフレームシーケンスが必要であるため、全体的なネットワークオーバーヘッドは増加するようになる。
【0039】
スキャニング手順を終えたSTAは、自分に対する特定基準によってネットワークを選択した後、APと認証(authentication)手順を実行する。認証手順は、2方向ハンドシェイク(2−way handshake)で行われる。認証手順を終えたSTAは、APと結合(association)手順を進行する。
【0040】
結合手順は、2方向ハンドシェイクで行われる。まず、STAがAPに結合要求フレーム(association request frame)を送信する。結合要求フレームにはSTAの能力値(capabilities)情報が含まれる。これに基づいて、APは、該当STAに対する結合許容可否を決定する。結合許容可否を決定したAPは、該当STAに結合応答フレーム(association response frame)を送信する。結合応答フレームは、結合許容可否を指示する情報及び結合許容/失敗時、理由を指示する情報を含む。結合応答フレームは、APがサポート可能な能力値に対する情報をさらに含む。結合が成功的に完了した場合、APとSTAとの間の正常なフレーム交換が行われる。結合が失敗した場合、結合応答フレームに含まれている失敗理由に対する情報に基づいて結合手順が再び試みられ、又は、STAは、他のAPに結合を要求することができる。
【0041】
無線LANで脆弱点と指摘された通信速度に対する限界を克服するために、比較的最近制定された技術規格としてIEEE802.11nがある。IEEE802.11nは、ネットワークの速度と信頼性を増加させ、無線ネットワークの運営距離を拡張することを目的とする。より具体的に、IEEE802.11nでは、データ処理速度が最大540Mbps以上である高処理率(High Throughput、HT)をサポートし、また、送信エラーを最小化してデータ速度を最適化するために、送信部と受信部の両端ともに多重アンテナを使用するMIMO(Multiple Inputs and Multiple Outputs)技術に基づいている。
【0042】
無線LANの普及が活性化され、また、これを利用したアプリケーションが多様化されるにつれて、最近、IEEE802.11nがサポートするデータ処理速度より高い処理率をサポートするための新たな無線LANシステムに対する必要性が台頭されている。超高処理率(Very High Throughput、VHT)をサポートする無線LANシステムは、IEEE802.11n無線LANシステムの次のバージョンであり、MACサービス接続ポイント(Service Access Point、SAP)でマルチユーザに対して1Gbps以上のデータ処理速度、そして、シングルユーザに対しては500Mbps以上の処理率をサポートするために最近新たに提案されているIEEE802.11無線LANシステムのうち一つである。
【0043】
VHT無線LANシステムでは、20MHz、40MHzをサポートした既存無線LANシステムより、80MHz、連続的な160MHz(contiguous 160MHz)、不連続的な160MHz(non−contiguous 160MHz)帯域幅送信及び/又はそれ以上の帯域幅送信をさらにサポートしようとする。ひいては、最大64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)をサポートした既存無線LANシステムより、256QAMをさらにサポートする。
【0044】
VHT無線LANシステムは、より高い処理率のために、MU−MIMO(MultiUser−Multiple Input Multiple Output)送信方法をサポートするため、APは、MIMOペアリングされた少なくとも一つ以上のSTAに同時にデータフレームを送信することができる。ペアリングされたSTAの数は最大4個であり、最大空間ストリーム数が8個である時、各STAには最大4個の空間ストリームが割り当てられることができる。
【0045】
また、
図1を参照すると、図面のような無線LANシステムにおいて、AP10は、自分と結合(association)されている複数のSTA21、22、23、24、30のうち少なくとも一つ以上のSTAを含むSTAグループにデータを同時に送信することができる。
図1では、APがSTAにMU−MIMO送信することを例示しているが、TDLS(Tunneled Direct Link Setup)又はDLS(Direct Link Setup)、メッシュネットワーク(mesh network)をサポートする無線LANシステムでは、データを送信しようとするSTAがMU−MIMO送信技法を使用してPPDUを複数のSTAに送信することができる。以下、APが複数のSTAにMU−MIMO送信技法によってPPDUを送信することを例示して説明する。
【0046】
各々のSTAに送信されるデータは、互いに異なる空間ストリーム(spatial stream)を介して送信されることができる。AP10が送信するデータパケットは、無線LANシステムの物理階層で生成されて送信されるPPDU又はPPDUに含まれているデータフィールドであり、フレームと言及されることができる。即ち、SU(single user)−MIMO及び/又はMU−MIMOのためのPPDU又はPPDUに含まれているデータフィールドをMIMOパケットということができる。そのうち、MUのためのPPDUをMUパケットということができる。本発明の例示において、AP10とMU−MIMOペアリングされた送信対象STAグループは、STA1、STA2、STA3及びSTA4と仮定する。このとき、送信対象STAグループの特定STAには空間ストリームが割り当てられなくてデータが送信されない。一方、STAaは、APと結合されているが、送信対象STAグループには含まれないSTAであると仮定する。
【0047】
無線LANシステムにおいて、MU−MIMO送信をサポートするために、送信対象STAグループに対して識別子が割り当てられることができ、これをグループ識別子(Group ID)という。APは、MU−MIMO送信をサポートするSTAにグループID割当のためにグループ定義情報(group definition information)を含むグループID管理フレーム(Group ID management frame)を送信し、これによって、グループIDは、PPDU送信以前にSTAに割り当てられる。一つのSTAは、複数個のグループIDの割当を受けることができる。
【0048】
以下の表1は、グループID管理フレームに含まれている情報要素を示す。
【0050】
カテゴリフィールド及びVHTアクションフィールドは、該当フレームの管理フレームに該当し、MU−MIMOをサポートする次世代無線LANシステムで使われるグループID管理フレームであることを識別することができるように設定される。
【0051】
表1のように、グループ定義情報は、特定グループIDに属しているかどうかを指示するメンバーシップ状態情報と、該当グループIDに属する場合、該当STAの空間ストリームセットがMU−MIMO送信による全体空間ストリームで何番目に位置に該当するかを指示する空間ストリーム位置情報とを含む。
【0052】
一つのAPが管理するグループIDは、複数個であるため、一つのSTAに提供されるメンバーシップ状態情報は、APにより管理されるグループIDの各々にSTAが属しているかどうかを指示する必要がある。したがって、メンバーシップ状態情報は、各グループIDに属しているかどうかを指示するサブフィールドのアレイ(array)形態で存在できる。空間ストリーム位置情報は、グループIDの各々に対する位置を指示するため、各グループIDに対してSTAが占める空間ストリームセットの位置を指示するサブフィールドのアレイ形態で存在できる。また、一つのグループIDに対するメンバーシップ状態情報及び空間ストリーム位置情報は、一つのサブフィールド内で具現が可能でありえる。
【0053】
APは、MU−MIMO送信技法を介してPPDUを複数のSTAに送信する場合、PPDU内にグループ識別子(Group ID)を指示する情報を制御情報として含んで送信する。STAは、PPDUを受信すると、グループIDフィールドを確認することで、自分が送信対象STAグループのメンバーSTAであるかどうかを確認する。自分が送信対象STAグループのメンバーであると確認されると、自分に送信される空間ストリームセットが全体空間ストリームで何番目に位置するかを確認することができる。PPDUは、受信STAに割り当てられた空間ストリームの個数情報を含むため、STAは、自分に割り当てられた空間ストリームを探してデータを受信することができる。
【0054】
一方、無線LANシステムにおいて、新たに使用できる周波数帯域としてTV WS(White Space)が注目を浴びている。TV WSは、米国のアナログTVのデジタル化により残ったアイドル状態の周波数帯域を意味し、例えば、54〜698MHz帯域である。しかし、これは例示に過ぎず、TV WSは、許可されたユーザ(licensed user)が優先的に使用することができる許可された帯域である。許可されたユーザは、許可された帯域の使用に対して許可を受けたユーザを意味し、許可された装置(licensed device)、第1のユーザ(primary user)、主ユーザ(incumbent user)などとも呼ばれる。
【0055】
TV WSで動作するAP及び/又はSTAは、許可されたユーザに対する保護(protection)機能を提供しなければならず、その理由は、TV WS帯域の使用において許可されたユーザが優先するためである。例えば、TV WS帯域で特定帯域幅を有するように規約上分割されている周波数帯域である特定WSチャネルをマイクロフォン(microphone)のような許可されたユーザが既に使用している場合、許可されたユーザを保護するために、AP及び/又はSTAは、該当WSチャネルに該当する周波数帯域は使用することができない。また、AP及び/又はSTAは、現在フレームの送信及び/又は受信のために使用している周波数帯域を許可されたユーザが使用するようになると、該当周波数帯域の使用を中止しなければならない。
【0056】
したがって、AP及び/又はSTAは、TV WS帯域内の特定周波数帯域の使用が可能かどうか、即ち、前記周波数帯域に許可されたユーザがいるかいないかを把握する手順が先行されなければならない。特定周波数帯域に許可されたユーザがいるかいないかを把握することをスペクトラムセンシング(spectrum sensing)という。スペクトラムセンシングメカニズムとして、エネルギー探知(energy detection)方式、信号探知(signature detection)方式などが活用される。受信信号の強度が一定値以上の場合、許可されたユーザが使用中であると判断し、又はDTVプリアンブル(preamble)が検出される場合、許可されたユーザが使用中であると判断することができる。
【0057】
フレーム送受信のために、常にチャネルをセンシングすることは、STAの持続的な電力消耗を引き起こす。受信状態での電力消耗は、送信状態での電力消耗に比べて大きく差がないため、受信状態を維持し続けることは、バッテリで動作するSTAに相対的に多くの電力消耗を発生させる。したがって、無線LANシステムにおいて、STAが持続的に受信待機状態を維持しながらチャネルをセンシングすることは、無線LAN処理率側面で特別な上昇効果無しで非効率的なパワー消耗を引き起こすことができるため、パワー管理(power management)側面で適しない。
【0058】
前記のような問題点を補完するために、無線LANシステムでは、STAのパワー管理(power management;PM)モードをサポートする。STAのパワー管理モードは、アクティブモード(active mode)とパワーセーブ(power save;PS)モードとに分けられる。STAは、基本的に活性化モードで動作する。アクティブモードで動作するSTAは、アウェイク状態(awake state)を維持する。即ち、フレーム送受信やチャネルセンシング等、正常な動作が可能な状態を維持する。
【0059】
PSモードで動作するSTAは、ドーズ状態(doze state)とアウェイク状態(awake state)とを切り替えて動作する。ドーズ状態で動作するSTAは、最小限のパワーで動作し、データフレームを含んでAPから送信される無線信号を受信しない。また、ドーズ状態で動作するSTAは、チャネルセンシングを実行しない。
【0060】
STAは、ドーズ状態で可能の限り長い間動作するほど電力消耗が減るため、動作期間が増加する。しかし、ドーズ状態ではフレーム送受信が不可能であるため、無条件的に長い間動作できない。ドーズ状態で動作するSTAは、APに送信するフレームが存在する場合、アウェイク状態に切り替えてフレームを送信することができる。ただし、APが、ドーズ状態で動作するSTAに送信するフレームがある場合、STAは、これを受信することができず、且つ受信するフレームが存在することも分からない。したがって、STAは、自分に送信されるフレームの存在可否、存在する場合、これを受信するために特定周期によってアウェイク状態に切り替える動作が必要である。APは、これによってフレームをSTAに送信することができる。これは
図2を参照して説明する。
【0061】
図2は、パワー管理運営(power management operation)の一例を示す。
【0062】
図2を参照すると、AP210は、一定周期にビーコンフレーム(beacon frame)をBSS内のSTAに送信する(S210)。ビーコンフレームには、TIM情報要素(traffic indication map information element)が含まれる。TIM要素は、AP210が自分と結合されたSTAに対するバッファ可能なフレーム(Bufferable frame又はBufferable Unit;BU)がバッファされており、フレームを送信することを知らせる情報を含む。TIM要素には、ユニキャスト(unicast)フレームを知らせるのに使われるTIMと、マルチキャスト(multicast)又はブロードキャスト(broadcast)フレームを知らせるのに使われるDTIM(delivery traffic indication map)とがある。
【0063】
AP210は、3回のビーコンフレームを送信する時毎に1回ずつDTIMを送信する。
【0064】
STA1及びSTA2は、PSモードで動作するSTAである。STA1及びSTA2は、特定周期のウェイクアップインターバル(wakeup interval)毎にドーズ状態からアウェイク状態に切り替え、AP210によって送信されたTIM要素を受信することができるように設定されることができる。
【0065】
STA1がビーコンインターバル(beacon interval)毎にアウェイク状態に切り替えてTIM要素を受信することができるように特定ウェイクアップインターバルが設定されることができる。したがって、STA1は、AP210が1番目にビーコンフレームを送信する時(S211)、アウェイク状態に切り替える(S221)。STA1は、ビーコンフレームを受信し、TIM要素を取得する。取得されたTIM要素がSTA1に送信されるバッファ可能なフレームがバッファされていることを指示する場合、STA1は、AP210にフレームの送信を要求するPSポール(PS poll)フレームをAP210に送信する(S221a)。AP210は、PSポールフレームに対応してフレームをSTA1に送信する(S231)。フレーム受信を完了したSTA1は、再びドーズ状態に切り替えて動作する。
【0066】
AP210が2番目にビーコンフレームを送信するにあたって、他の装置が媒体に接近している等、媒体(medium)が占有された(busy)状態であるため、AP210は、正確なビーコンインターバルに合わせてビーコンフレームを送信することができなくて遅延された時点に送信することができる(S212)。この場合、STA1は、ビーコンインターバルに合わせて動作モードをアウェイク状態に切り替えるが、遅延されて送信されるビーコンフレームを受信することができなくて再びドーズ状態に切り替える(S222)。
【0067】
AP210が3番目にビーコンフレームを送信する時、該当ビーコンフレームにはDTIMに設定されたTIM要素が含まれることができる。ただし、媒体が占有された状態であるため、AP210は、ビーコンフレームを遅延送信する(S213)。STA1は、ビーコンインターバルに合わせてアウェイク状態に切り替えて動作し、AP210により送信されるビーコンフレームを介してDTIMを取得することができる。STA1が取得したDTIMは、STA1に送信されるフレームはなく、且つ他のSTAのためのフレームが存在することを指示するため、STA1は、再びドーズ状態に切り替えて動作する。AP210は、ビーコンフレームの送信後、フレームを該当STAに送信する(S232)。
【0068】
AP210は、4番目にビーコンフレームを送信する(S214)。ただし、STA1は、以前の2回のTIM要素の受信を介して自分に対するバッファ可能なフレームがバッファされているという情報を取得することができないため、TIM要素の受信のためのウェイクアップインターバルを調整することができる。または、STA1のウェイクアップインターバル値を調整のためのシグナリング情報が、AP210により送信されるビーコンフレームに含まれている場合、STA1のウェイクアップインターバル値が調整されることができる。本例示において、STA1は、ビーコンインターバル毎にTIM要素の受信のために運営状態を切り替えたことを、3回のビーコンインターバル毎に運営状態を一回切り替えるように設定されることができる。したがって、STA1は、AP210が4番目のビーコンフレームを送信し(S214)、5番目のビーコンフレームを送信する時点に(S215)ドーズ状態を維持するため、該当TIM要素を取得することができない。
【0069】
AP210が6番目にビーコンフレームを送信する時(S216)、STA1は、アウェイク状態に切り替えて動作し、ビーコンフレームに含まれているTIM要素を取得する(S224)。TIM要素は、ブロードキャストフレームが存在することを指示するDTIMであるため、STA1は、PSポールフレームをAP210に送信せずに、AP210により送信されるブロードキャストフレームを受信する(S234)。
【0070】
一方、STA2に設定されたウェイクアップインターバルは、STA1より長い周期に設定されることができる。したがって、STA2は、AP210が5番目にビーコンフレームを送信する時点(S215)にアウェイク状態に切り替えてTIM要素を受信することができる(S225)。STA2は、TIM要素を介して自分に送信されるフレームが存在することが分かり、送信を要求するために、AP210にPSポールフレームを送信する(S225a)。AP210は、PSポールフレームに対応してSTA2にフレームを送信する(S233)。
【0071】
図2のようなパワーセーブモード運営のために、TIM要素にはSTAが自分に送信されるフレームが存在するかどうかを指示するTIM又はブロードキャスト/マルチキャストフレームが存在するかどうかを指示するDTIMが含まれる。DTIMは、TIM要素のフィールド設定を介して具現されることができる。
【0072】
図3は、TIM要素フォーマットの一例を示すブロック図である。
【0073】
図3を参照すると、TIM要素300は、要素IDフィールド310、長さフィールド320、DTIMカウント(count)フィールド330、DTIM周期(period)フィールド340、ビットマップ制御(bitmap control)フィールド350及び部分仮想ビットマップ(partial virtual bitmap)フィールド360を含む。
【0074】
要素IDフィールド310は、該当情報要素がTIM要素であることを指示するフィールドである。長さフィールド320は、自分を含んで以後のフィールドを含む全体長さを指示する。最大値は255であり、単位はオクテット値に設定されることができる。
【0075】
DTIMカウントフィールド330は、現在のTIM要素がDTIMかどうかを知らせ、DTIMでない場合はDTIMが送信される時まで残ったTIMの個数を指示する。DTIM周期フィールド340は、DTIMが送信される周期を指示し、DTIMが送信される周期は、ビーコンフレームが送信される回数の倍数に設定されることができる。
【0076】
ビットマップ制御フィールド350及び部分仮想ビットマップフィールド360は、特定STAにバッファ可能なフレームがバッファされているかどうかを指示する。ビットマップ制御フィールド350の1番目のビットは、送信されるマルチキャスト/ブロードキャストフレームが存在するかどうかを指示する。残りのビットは、以後の部分仮想ビットマップフィールド360を解釈するためのオフセット値を指示するように設定される。
【0077】
部分仮想ビットマップフィールド360は、各STAに送るバッファ可能なフレームがあるかどうかを指示する値に設定される。これは特定STAのAID値に該当するビット値を1に設定するビットマップ形式に設定されることができる。AID順序によって1から2007まで順序通りに割り当てられることができ、一例として、4番目のビットが1に設定されると、AIDが4であるSTAに送るトラフィックがAPにバッファされていることを意味する。
【0078】
一方、部分仮想ビットマップフィールド360のビットシーケンスを設定するにあたって、0に設定されたビットが連続で続く場合が多い状況にはビットマップを構成する全てのビットシーケンスを使用することは非効率的である。そのために、ビットマップ制御フィールド350に部分仮想ビットマップフィールド360のためのオフセット情報が含まれることができる。
【0079】
図4は、本発明の実施例に係るビットマップ制御フィールドと部分仮想ビットマップフィールドの一例を示す。
【0080】
図4を参照すると、部分仮想ビットマップフィールド360を構成するビットマップシーケンスは、該当ビットマップインデックスに該当するAIDを有するSTAにバッファされたフレームがあるかどうかを指示する。ビットマップシーケンスは、0〜2007のAIDに対する指示情報を構成する。
【0081】
ビットマップシーケンスは、最初のビットからk番目のビットまで0値が連続的に設定されることができる。また、他の1番目のビットから最後のビットまで0値が連続的に設定されることができる。これはAIDとして0〜kの割当を受けた各々のSTA及び1〜2007の割当を受けた各々のSTAには、バッファされたフレームが存在しないことを指示する。このように、ビットマップシーケンスの前端の0〜k番目までの連続的な0シーケンスは、オフセット情報の提供により、後端の連続的な0シーケンスを省略すると、TIM要素の大きさを減らすことができる。
【0082】
そのために、ビットマップ制御フィールド350にはビットマップシーケンスの連続的な0シーケンスのオフセット情報を含むビットマップオフセット(bitmap offset)サブフィールド351が含まれることができる。ビットマップオフセットサブフィールド351は、kを示すように設定されることができ、部分仮想ビットマップフィールド360は、元来l−1番目のビットまでを含むように設定されることができる。
【0083】
TIM要素を受信したSTAの詳細な応答手順は、以下の
図5乃至
図7を参照することができる。
【0084】
図5は、TIMプロトコルでAPの応答手順の一例を示す流れ図である。
【0085】
図5を参照すると、STA520は、AP510からTIMを含むビーコンフレームを受信するために、ドーズ状態からアウェイク状態に運営状態を切り替える(S510)。STA520は、受信したTIM要素を解釈して自分に送信されるバッファされたフレームがあることが分かる。
【0086】
STA520は、PSポールフレームの送信のための媒体接近のために、他のSTAとコンテンション(contending)し(S520)、AP510にデータフレームの送信を要求するために、PSポールフレームを送信する(S530)。
【0087】
STA520により送信されたPSポールフレームを受信したAP510は、STA520にデータフレームを送信する(S540)。STA2520は、データフレームを受信し、これに対する受信応答としてACK(acknowledgement)フレームをAP510に送信する(S550)。以後、STA2520は、再びドーズ状態に運営モードを切り替える(S560)。
【0088】
図5のように、APは、STAからPSポールフレームを受信後直ちにデータフレームを送信する即時応答と違って、PSポールフレーム受信以後、特定時点にデータを送信することもできる。
【0089】
図6は、TIMプロトコルでAPの応答手順の他の一例を示す流れ図である。
【0090】
図6を参照すると、STA620は、AP610からTIMを含むビーコンフレームを受信するために、ドーズ状態からアウェイク状態に運営状態を切り替える(S610)。STA620は、受信したTIM要素を解釈して自分に送信されるバッファされたフレームがあることが分かる。
【0091】
STA620は、PSポールフレームの送信のための媒体接近のために、他のSTAとコンテンションし(S620)、AP610にデータフレームの送信を要求するために、PSポールフレームを送信する(S630)。
【0092】
AP610がPSポールフレームを受信したが、SIFS(short interframe space)のように特定時間のインターバル中にデータフレームを用意していない場合、データフレームを直ちに送信せずに、その代わりにACKフレームをSTA620に送信する(S640)。これは
図5のAP510がPSポールフレームに対応してデータフレームを直ちにSTA520に送信するS540ステップと異なる遅延された応答(deferred response)の特徴である。
【0093】
AP610は、ACKフレームの送信後、データフレームが用意されると、コンテンションを実行した後(S650)、データフレームをSTA620に送信する(S660)。
【0094】
STA620は、データフレームに対する受信応答としてACKフレームをAP610に送信し(S670)、ドーズ状態に運営モードを切り替える(S680)。
【0095】
APがDTIMをSTAに送信すると、以後進行されるTIMプロトコルの手順は異なる。
【0096】
図7は、DTIMによるTIMプロトコルの手順を示す流れ図である。
【0097】
図7を参照すると、STA720は、AP710からTIM要素を含むビーコンフレームを受信するために、ドーズ状態からアウェイク状態に運営状態を切り替える(S710)。STA720は、受信したDTIMを介してマルチキャスト/ブロードキャストフレームが送信されることが分かる。
【0098】
AP710は、DTIMを含むビーコンフレームの送信後、マルチキャスト/ブロードキャストフレームを送信する(S720)。STA720は、AP710により送信されたマルチキャスト/ブロードキャストフレームを受信した後、再びドーズ状態に運営状態を切り替える(S730)。
【0099】
図2乃至
図7を参照したTIMプロトコルに基づくパワーセーブモード運営方法において、STAは、TIM要素に含まれているSTA識別情報を介してバッファされたトラフィックによって送信されるバッファされたフレームがあるかどうかを確認することができる。STA識別情報は、STAがAPと結合時に割当を受ける識別子であるAID(Association Identifier)と関連した情報である。STA識別情報は、バッファされたフレームがあるSTAのAIDを直接指示するように設定され、又はAID値に該当するビットオーダーが特定値に設定されるビットマップタイプに設定されることができる。STAは、STA識別情報が自分のAIDを指示すると、自分にバッファされたフレームがあることが分かる。
【0100】
一方、ステーションのパワーセーブのために、APSD(Automatic Power Save Delivery)に基づくパワー管理運営も提供されることができる。
【0101】
APSDをサポートすることができるAPは、ビーコンフレーム、プローブ応答フレーム、及び結合応答フレームの能力値情報フィールドにあるAPSDサブフィールドの使用を介してAPSDをサポートすることができることをシグナリングする。APSDをサポートすることができるSTAは、アクティブモード又はパワーセーブモードで動作するかどうかを指示するために、フレームのフレーム制御フィールドにあるパワー管理フィールドを使用する。
【0102】
APSDは、パワーセーブ動作中であるSTAにダウンリンクデータ及びバッファ可能な管理フレームを伝達するためのメカニズムである。APSDを使用中であるパワーセーブモードのSTAにより送信されるフレームは、フレーム制御フィールドのパワー管理ビットを1に設定し、これによって、AP側でのバッファリングが引き起こされることができる。
【0103】
APSDは、U−APSD(Unscheduled−APSD)及びS−APSD(Scheduled−APSD)の二つの伝達メカニズム(delivery mechanism)を定義する。STAは、スケジューリングされないSP(Service Period)中、それらのBU(Bufferable Unit)の一部又は全部が伝達されるようにするために、U−APSDを使用することができる。STAは、スケジューリングされたSP中、それらのBUの一部又は全部が伝達されるようにするために、S−APSDを使用することができる。
【0104】
U−APSDを使用するSTAは、干渉によってサービス区間中にAPにより送信されたフレームを受信することができない場合もある。たとえ、APは、干渉を感知することができないとしても、STAがフレームを正確に受信することができないと決定することはできる。U−APSD共存能力値は、要求された送信持続時間をSTAがAPに指示し、これをU−APSDのためのサービス区間として使用することができるようにする。APは、サービス区間中にフレームを送信することができ、これによって、STAが干渉を受ける状況でフレームを受信することができる可能性を向上させることができる。また、U−APSDは、サービス区間中にAPが送信したフレームが成功的に受信されない可能性を減らすことができる。
【0105】
STAは、U−APSD共存要素(U−APSD Coexistence element)を含むADDTS(Add Traffic Stream)要求フレームをAPに送信する。U−APSD共存要素は、要求されたサービス区間に対する情報を含むことができる。
【0106】
APは、要求されたサービス区間に対して処理し、ADDTS要求フレームに対する応答としてADDTS応答フレームを送信することができる。ADDTS要求フレームには状態コードが含まれることができる。状態コードは、前記要求されたサービス区間に対する応答情報を指示することができる。状態コードは、要求されたサービス区間に対する許容可否を指示することができて、要求されたサービス区間に対して拒絶する場合、拒絶の理由をさらに指示することができる。
【0107】
要求されたサービス区間がAPにより許容された場合、APは、サービス区間中にフレームをSTAに送信することができる。サービス区間の持続時間は、ADDTS要求フレームに含まれているU−APSD共存要素により特定されることができる。サービス区間の開始は、STAがAPにトリガフレーム(trigger frame)を送信してAPが正常に受信した時点である。
【0108】
STAは、U−APSDサービス区間が満了されると、ドーズ状態に進入できる。
【0109】
一方、最近、スマートグリッド(smart grid)、e−Health、ユビキタスのような多様な通信サービスが登場するにつれて、これをサポートするためのM2M(Machine to Machine)技術が脚光を浴びている。温度及び湿度などを感知するセンサと、カメラ、TVなどの家電製品、工場の工程機械、自動車のような大型機械までM2Mシステムを構成する一つの要素になることができる。M2Mシステムを構成する要素は、WLAN通信に基づいてデータを送受信することができる。以下、M2Mシステムを構成する装置がWLANをサポートし、ネットワークを構成した場合、M2M無線LANシステムという。
【0110】
M2Mをサポートする無線LANシステムでは、1GHz以上の周波数帯域が使われることができ、低い帯域の周波数使用は、サービスカバレッジがより広める特徴が発生することができる。したがって、サービスカバレッジに位置した無線装置の数は、既存無線LANシステムに比べて多くなることができる。これをはじめとして、M2Mをサポートする無線LANシステムの特性は、下記の通りである。
【0111】
1)多いSTAの数:M2Mは、既存のネットワークと違って、多い数のSTAがBSS内に存在することを仮定する。個人が所有した装置だけでなく、ホーム、会社などに設置されたセンサなどを全て考慮するためである。したがって、一つのAPに相当多い数のSTAが接続されることができる。
【0112】
2)各STA当たり低いトラフィック負荷(traffic load):M2M端末は、周辺の情報を収集して報告するトラフィックパターンを有するため、よく送る必要がなく、その情報の量も少ない方である。
【0113】
3)アップリンク(uplink)中心の通信:M2Mは、主にダウンリンク(downlink)に命令を受信して行動を取った後、結果データをアップリンクに報告する構造を有する。主要データは、一般的に、アップリンクに送信されるため、M2Mをサポートするシステムではアップリンクが中心になる。
【0114】
4)STAのパワー管理:M2M端末は、主にバッテリで動作し、ユーザがよく充電しにくい場合が多い。したがって、バッテリ消耗を最小化するためのパワー管理方法が要求される。
【0115】
5)児童復旧機能:M2Mシステムを構成する装置は、特定状況で人間が直接操作しにくいため、自体的に復旧する機能が必要である。
【0116】
一般的な無線LANシステムにおけるサーバ(server)/クライアント(client)構造によると、STAのようなクライアントがサーバに情報を要求し、サーバは、要求に対する応答として情報(データ)をSTAに送信することが一般的である。このとき、情報を提供したサーバは、機械的に情報を収集して提供した装置(Machine)と把握することができ、情報を受信した主体は、クライアントを使用したユーザになることができる。このような構造的特性のため既存無線LANシステムではダウンリンク方向の通信技術が主に発展してきた。
【0117】
それに対し、M2Mをサポートする無線LANシステムでは、前記のような構造が逆になる。即ち、装置であるクライアントが情報を収集して提供する役割をし、サーバを管理するユーザが情報を要求する役割をするようになる。即ち、M2Mサポート無線LANシステムにおいて、M2Mサーバは、M2M STAに周辺環境測定と関連した命令を下し、M2M STAは、命令によって動作を実行し、収集された情報をサーバに報告する通信流れが一般的である。以前と違って、ユーザがサーバ側でネットワークに接近するようになり、且つ通信の流れが反対方向になるということがM2Mサポート無線LANシステムの構造的特徴になる。
【0118】
前記のような無線LAN環境で、STAは、不要にアウェイク状態を維持することを回避し、バッファされたフレームがあることを確認すると、これを受信するためにアウェイク状態に切り替えることができるようにするパワーセーブメカニズムが提供されることができる。
【0119】
STAがパワーセーブメカニズムに基づいてフレームを送受信することは、
図2乃至
図7のようなTIMプロトコルに基づいて実行されることができる。TIMプロトコルによると、APは、STAからPSポールフレームを受信した後、データフレームを送信し、この場合、APは、PSポールフレームに対する応答として一つのバッファされたフレーム、即ち、PSDUを送信することができる。一方、該当STAに対するバッファされたトラフィックが多い環境で、APがPSポールフレームに対する応答として一つのバッファされたフレームのみを送信することはトラフィック処理側面で効率的でない。
【0120】
前記のような問題点を補完するための方法として、TIMプロトコルに基づくフレーム送受信方法にU−APSDが適用されることができる。STAは、自分のためのサービス区間(Service Period)中、APから少なくとも一つ以上のフレームを受信することができる。
【0121】
図8は、TIMプロトコルとU−APSDに基づくフレーム送受信方法の一例を示す。
【0122】
図8を参照すると、ドーズ状態にあるSTAは、TIM要素を受信するためにアウェイク状態に進入する(S811)。
【0123】
STAは、TIM要素を受信する(S812)。TIM要素は、ビーコンフレームに含まれて送信されることができる。端末は、TIM要素を受信すると、TIM要素に含まれている部分仮想ビットマップフィールドのビットマップシーケンスと前記STAのAIDに基づいて自分のためのバッファ可能なフレームがバッファされているかどうかを決定することができる。
【0124】
バッファされたフレームがあることを確認したSTAは、再びドーズ状態に進入する(S813)。
【0125】
バッファされたフレームが送信されることを所望する時点に、STAは、再びアウェイク状態に進入し、コンテンションを介してチャネル接近権限を取得する(S821)。STAは、チャネル接近権限を取得し、トリガフレーム(trigger frame)を送信することで、STAのためのサービス区間が開始されたことを知らせる(S822)。
【0126】
APは、トリガフレームに対する応答としてACKフレームをSTAに送信する(S823)。
【0127】
APは、サービス区間内にバッファされたフレームを送信するために、RTS/CTS交換手順を実行することができる。APは、RTSフレームを送信するために、コンテンションを介してチャネル接近権限を取得する(S831)。APは、RTSフレームをSTAに送信し(S832)、STAは、これに対する応答としてCTSフレームをAPに送信する(S833)。
【0128】
APは、RTS/CTS交換後、少なくともバッファされたフレームと関連したデータフレームを少なくとも一回以上送信する(S841、S842、S843)。APは、最後にフレームを送信する時、フレームのQoSサービスフィールドの(EOSP)を‘1’に設定して送信すると、STAは、最後のフレームを受信することで、サービス区間が終了されることを認知することができる。
【0129】
STAは、サービス区間終了時に受信した少なくとも一つのフレームに対する応答としてACKフレームをAPに送信する(S850)。このとき、ACKフレームは、複数のフレームに対する受信確認応答であり、ブロックACK(Block ACK)であってもよい。ACKフレームを送信したSTAは、ドーズ状態に進入する(S860)。
【0130】
図8を参照して詳述したフレーム送受信方法によると、STAは、所望の時点にサービス区間を開始させることができ、一サービス区間中に少なくとも一つ以上のフレームを受信することができる。したがって、トラフィック処理面で効率が向上することができる。
【0131】
一方、前述したフレーム送受信方法において、ヒドンノード問題(hidden node problem)を防止するために、データの送信時に要求されるRTS/CTSフレーム交換は、データ送信に多くのオーバーヘッドを引き起こす。また、U−APSDにおいて、STAがトリガフレームを送信してAPにデータ送信を要求した後、APがSTAに送信するデータを用意し、その後、データ送信のためのコンテンションをするまでは短くない時間が消耗される。STAでは、該当時間中、不要にアウェイク状態を維持するようになることができるため、パワーセーブの効率が低くなるおそれがある。
【0132】
したがって、本発明では、STAがAPからデータを受信するにあたって、APとSTAとの間に約束された時点にサービス区間を開始することによって、APが事前にSTAに送信するフレームを用意し、このデータをより効率的に送信することができる方法を提案する。
【0133】
そのために、本発明では、SPポール(Service Period poll)フレームを提案する。
【0134】
図9は、本発明の実施例に係るSPポールフレームのMACフレームフォーマットを示すブロック図である。
【0135】
図9を参照すると、SPポールフレーム900は、フレーム制御フィールド910、持続時間フィールド920、BSSID(RA)フィールド930、TAフィールド940、フレームボディーフィールド950及びFCSフィールド960を含むことができる。
【0136】
フレーム制御フィールド910は、前記フレームがSPポールフレームであることを指示することができる。
【0137】
持続時間フィールド920は、SPポールフレーム900により開始されるポーリングされたサービス区間の持続時間を指示することができる。持続時間フィールド920は、SPポールフレーム900を送信しない他のSTAのNAV(Network Allocation Vector)を設定するベースになることができる。
【0138】
BSSID(RA)フィールド930は、前記STAが結合されたAPにより運営されるBSSの識別情報又は前記APの識別情報を含むことができる。前記識別情報は、BSSIDである。
【0139】
TAフィールド940は、前記SPポールフレーム900を送信したSTAの識別情報を含むことができる。前記識別情報は、前記STAのMAC住所である。前記識別情報は、STAのAIDを含むことができる。
【0140】
前記フレームボディーフィールド950は、ポーリングされたサービス区間インターバル(polled SP interval)フィールドを含むことができる。ポーリングされたサービス区間フィールドは、前記SPポールフレーム900により開始されたサービス区間が終了された後、次のサービス区間の開始までのインターバルであるポーリングされたSPインターバルと関連した情報を含むことができる。ポーリングされたSPフィールドは、前記SPポールフレーム900を送信し、次のSPポールフレームを送信する時点と関連した情報を含むことができる。
【0141】
FCSフィールド960は、CRCのためのシーケンスを含むことができる。
【0142】
サービス区間のインターバル及び/又はSPポールフレーム送信のインターバルを指示するポーリングされたSPフィールドは、前記インターバル値を‘0’及び/又は‘Null’を指示するように設定されることができる。これはSTAが送信したSPポールフレームによりポーリングされたサービス区間が開始され、且つ前記サービス区間内にAPから少なくとも一つ以上のフレームが送信されることを指示するものである。また、前記のように設定された前記フィールドは、前記SPポールフレームにより開始されたポーリングされたサービス区間以後、再びポーリングされたサービス区間が開始されてバッファされたフレームを送受信することは考慮しないことを指示するものである。
【0143】
前述したSPポールフレームに基づくパワーセーブモードのSTAによるフレーム送受信方法は、SPポールフレームを受信したAPの応答によって即時SPポールメカニズム(immediate SP−poll mechanism)と遅延されたSPポールメカニズム(deferred SP−poll mechanism)とに分けられる。
【0144】
図10は、本発明の他の実施例に係るパワーセーブモードで動作するSTAによるフレーム送受信方法の一例を示す。
図10のフレーム送受信方法は、即時SPポールメカニズムによるフレーム送受信方法の一例である。
【0145】
図10を参照すると、ドーズ状態にあるSTAは、TIM要素を受信するためにアウェイク状態に進入する(S1010)。
【0146】
STAは、TIM要素を受信する(S1020)。TIM要素は、ビーコンフレームに含まれて送信されることができる。端末は、TIM要素を受信すると、TIM要素に含まれている部分仮想ビットマップフィールドのビットマップシーケンスと前記STAのAIDに基づいて自分のためのバッファ可能なフレームがバッファされているかどうかを決定することができる。
【0147】
バッファ可能なフレームがバッファされていることを確認したSTAは、コンテンション(contention)を介してチャネル接近権限を取得し、SPポールフレームの送信を介してバッファされたフレームの送信をAPに要求することができる(S1030)。
【0148】
SPポールフレームを受信したAPは、SIFS以後に少なくとも一つ以上のバッファされたフレームをSTAに送信する(S1041、S1042、S1043)。この場合、APは、ポーリングされたサービス区間中、複数のバッファされたフレームを連続的に送信することができる。
【0149】
APとSTAとの間の別途のシグナリングを介して特定ポーリングされたサービス区間が設定されない場合、APがポーリングされたサービス区間中にSTAに送信する最後のバッファされたフレームにはEOSP値が1に設定されることができる。これによって、STAとAPとの間のポーリングされたサービス区間を終了させることができる。
【0150】
それに対し、APとSTAとの間の別途のシグナリングを介して特定ポーリングされたサービス区間が設定されることができる。そのために、STAが送信するSPポールフレームの持続時間フィールドが適用されることができる。この場合、ポーリングされたサービス区間は、STAがSPポールフレームを送信した時点又はAPがSPポールフレームを受信した時点に開始されることができる。ポーリングされたサービス区間は、開始時点から持続時間フィールドが指示する時間区間中に設定されることができる。APは、ポーリングされたサービス区間の持続時間に合わせてバッファされたフレームを送信することができる。STAは、ポーリングされたサービス区間の持続時間に合わせてバッファされたフレームを受信することができる。
【0151】
STAは、ACKフレームをAPに送信することができる(S1050)。STAは、ACKフレームを送信した後、ドーズ状態に進入する(S1060)。ACKフレームは、ポーリングされたサービス区間が満了される時点に送信されることができる。
【0152】
図11は、本発明の他の実施例に係るパワーセーブモードで動作するSTAによるフレーム送受信方法の他の一例を示す。
図11のフレーム送受信方法は、遅延されたSPポールメカニズムに基づく。
【0153】
図11を参照すると、ドーズ状態にあるSTAは、TIM要素を受信するためにアウェイク状態に進入する(S1111)。
【0154】
STAは、TIM要素を受信する(S1112)。TIM要素は、ビーコンフレームに含まれて送信されることができる。端末は、TIM要素を受信すると、TIM要素に含まれている部分仮想ビットマップフィールドのビットマップシーケンスと前記STAのAIDに基づいて自分のためのバッファ可能なフレームがバッファされているかどうかを決定することができる。
【0155】
バッファ可能なフレームがバッファされていることを確認したSTAは、コンテンションを介してチャネル接近権限を取得し(S1121)、SPポールフレームの送信を介してバッファされたフレームの送信をAPに要求することができる(S1122)。SPポールフレームの送信によって第1のポーリングされたサービス区間が開始されることができる。
【0156】
一方、APは、SPポールフレームを受信し、SIFS内にSTAにバッファされたフレームを送信することができない場合がある。この場合、APは、SPポールフレームを受信した後、ACKフレームをSTAに送信する(S1123)。
【0157】
送信されたSPポールフレームに対する応答としてACKフレームを受信したSTAは、APがバッファされたフレームを送信することができないことを認知することができる。この場合、SPポールフレームの送信により開始された第1のポーリングされたサービス区間は終了されることができる。STAは、ACKフレームを受信し、ドーズ状態に進入する(S1124)。
【0158】
一方、STAは、SPポールフレームのポーリングされたSPインターバルフィールドが指示する時点にアウェイク状態に進入し(S1131)、コンテンションを介してチャネル接近権限を取得する(S1132)。
【0159】
チャネル接近権限を取得したSTAは、SPポールフレームの送信を介してフレームを送信することをAPに要求する(S1133)。SPポールフレームの送信を介して第2のポーリングされたサービス区間が開始される。
【0160】
一方、APは、S1122ステップで受信したSPポールフレームのポーリングされたSPインターバルフィールドを介して、STAが第2のポーリングされたサービス区間を開始しようとする時点を予め把握することができる。一例として、ポーリングされたSPインターバルフィールドが二つのポーリングされたサービス区間のインターバルを指示する場合、S1122ステップでのSPポールフレームに含まれているポーリングされたSPインターバルフィールドを解釈することで、STAが第2のポーリングされたサービス区間の開始してバッファされたフレームを受信しようとする時点が分かる。他の例として、ポーリングされたSPインターバルフィールドが、既にSPポールフレームを送信したSTAが次のSPポールフレームを送信しようとするインターバルを指示する場合、APは、S1122ステップでのSPポールフレームに含まれているポーリングされたSPインターバルフィールドを解釈することで、STAがSPポールフレームを送信するために動作する時点が分かる。ただし、
図11の例示において、ポーリングされたSPインターバルフィールドは、次のSPポールフレームを送信しようとする時点を指示すると仮定した場合のポーリングされたSPインターバルが図示されている。
【0161】
したがって、APは、SPポールフレームを受信し、SIFS後にSTAに送信するバッファされたフレームを予め用意することができる。APは、SPポールフレームを受信し、SIFS後に一つ又はそれ以上のバッファされたフレームを、開始された第2のポーリングされたサービス区間中にSTAに送信することができる(S1141、S1142、S1143)。
【0162】
SPポールフレームの送信(S1133)により開始された第2のポーリングされたサービス区間の持続時間は、
図10を参照して前述したポーリングされた区間の持続時間のように特定されることができる。即ち、ポーリングされた持続時間は、APが‘1’に設定されたEOSPフィールドを含むバッファされたフレームを送信することによって終了されることができる。または、第2のポーリングされた持続時間は、STAがS1133ステップで送信したSPポールフレームの持続時間フィールドが指示する持続時間により特定されることができる。
【0163】
STAは、APから少なくとも一つ以上のフレームを受信し、これに対する応答としてACKフレームを送信する(S1144)。STAが送信するACKフレームは、少なくとも一つ以上のバッファされたフレームに対する受信確認応答であり、ブロックACKであってもよい。STAは、ACKフレームを送信した後、ドーズ状態に進入することができる(S1150)。
【0164】
図11において、第2のポーリングされたサービス区間は、STAのACKフレームの送信以後に終了されると図示しているが、第2のポーリングされたサービス区間は、STAがACKフレームを送信する直前に終了されることができる。即ち、STAは、第2のポーリングされたサービス区間が終了されると、ACKフレームをAPに送信するように設定されることもできる。
【0165】
図11によるフレーム送受信方法において、第1のポーリングされたサービス区間中、APは、STAのSPポールフレームに対する応答としてACKフレームを送信する。したがって、第1のポーリングされたサービス区間中には、遅延されたSPポールに基づくフレーム送受信方法が実行される。第2のポーリングされたサービス区間中、APは、STAのSPポールフレームに対する応答として少なくとも一つのバッファされたフレームを送信する。したがって、第2のポーリングされたサービス区間中には、即時SPポールに基づくフレーム送受信方法が実行される。
【0166】
図9乃至
図11を参照して詳述したフレーム送受信方法によると、STAは、SPポールフレームにより設定されたサービス区間中にアウェイク状態を維持し、APからフレームを受信することができる。これによって、STAは、頻繁なアウェイク状態/ドーズ状態の切り替え動作をしなくても、サービス区間中、少なくとも一つ以上のAPからフレームを受信することができる。これによって、データ送受信のためのSTAの動作の効率化が企図されることができる。
【0167】
以下、パワーセーブモードで動作するSTAがAPから少なくとも一つ以上のフレームを受信することができる区間であるサービス区間をスケジューリングする一般的な方法に対して詳述する。
【0168】
APとSTAとの間のデータを送受信するために、AP又はSTAは、サービス区間を予 めスケジューリングすることができる。前述した
図10及び
図11を参照して持続時間フィールド及びポーリングされたSPインターバルフィールドを含むSPポールフレームに基づくポーリングによりポーリングされたサービス区間とポーリングされたSPインターバルが設定されることと違って、サービス区間のスケジューリングは、AP及びSTAがデータを送受信する以前に相互間シグナリングを介して複数のサービス区間と二つのサービス区間との間のインターバルを予め設定することによって、以後サービス区間中にAPとSTAとの間のデータ送受信が行われることができる。
【0169】
図10及び
図11を参照して説明したデータ送受信方法において、図面上にはSPポールフレームの送信後からサービス区間が開始されると図示されているが、ポーリングされたサービス区間は、STAがSPポールフレームを送信するためにアウェイク状態に進入する時点から開始されると解釈されても関係ない。ただし、この場合にも、ポーリングされたサービス区間の持続時間は、SPポールフレームの持続時間フィールドの設定値又はAP及び/又はSTAのACKフレームの送信時点により決定されることができる。このような方式によりサービス区間が解釈される場合、ポーリングされたSPインターバルは、二つのポーリングされたサービス区間のインターバルであると解釈されることができる。
【0170】
STAのサービス区間を予めスケジューリングすることで、APは、STAのスケジューリングされたサービス区間関連情報を事前に把握し、STAに送信するデータを用意することができる。STAは、スケジューリングされたサービス区間に合わせてアウェイク状態とドーズ状態とを切り替えて動作することができる。即ち、サービス区間が開始される時点にアウェイク状態に進入することによってデータ送受信が可能な状態を維持することができ、サービス区間が終了される時点にドーズ状態に進入することによって不要に消耗されるパワーをセーブすることができる。サービス区間を予めスケジューリングするために、AP及びSTAは、サービス区間のスケジューリングのためのスケジューリング情報を事前に共有する必要がある。
【0171】
サービス区間のスケジューリングは、サービス区間の持続時間を指示する情報とサービス区間のインターバルを指示することによって行われることができ、このような情報を介して構成されたスケジューリングされたサービス区間は、
図12を参照することができる。
【0172】
図12は、本発明の実施例に係るスケジューリングされたサービス区間の例示を示す。
【0173】
図12を参照すると、スケジューリングされたサービス区間は、スケジューリングされたサービス区間の開始点(start point of scheduled service periods)、サービス区間の持続時間(service period duration)及びサービス区間インターバル(service period interval)で表現されることができる。
【0174】
図12の副図面(a)及び副図面(b)において、サービス区間の持続時間は、AP及び/又はSTAがチャネルに接近してデータを送受信することができる持続時間を意味する。一方、各副図面において、サービス区間インターバルは、各々異なる時間インターバルを指示すると解釈されることができる。副図面(a)において、サービス区間インターバルは、以前サービス区間の終了時点と以後サービス区間の開始時点とのインターバルを意味する。副図面(b)において、サービス区間インターバルは、以前サービス区間の開始時点と以後サービス区間の開始時点とのインターバルを意味する。
【0175】
図12の副図面(a)と副図面(b)は、同じにサービス区間がスケジューリングされていることが分かる。したがって、STAは、サービス区間が開始される時点にアウェイク状態に進入することによってデータ送受信が可能な状態を維持することができ、サービス区間が終了される時点にドーズ状態に進入することができる。
【0176】
一方、前記のようなサービス区間をスケジューリングするために、APとSTAとの間のサービス区間をスケジューリングするためにサービス区間を設定するステップの実行が必要である。これはスケジューリングされたサービス区間が開始される時点、サービス区間の持続時間及びサービス区間のインターバルに対する情報をAP及びSTAが共有して実行されることができる。
【0177】
全体スケジューリングされたサービス区間の開始時点を指示することは、APにより指示され、又はSTAにより指示されることができる。APにより開始時点を指示することは、特定フレームの送信を介して実行されることができる。前記特定フレームは、ビーコンフレームのように既存に存在するフレームであってもよく、スケジューリングされたサービス区間の開始を指示することと関連して新たに定義されるフレームであってもよい。以下、スケジューリングされたサービス区間が開始されることを指示するためのフレームを通称してスケジューリングされたサービス区間開始要求フレーム(scheduled SP start request frame)という。スケジューリングされたサービス区間開始要求フレームを受信したSTAは、これに対する応答としてACKフレーム又はナルフレーム(Null frame)をAPに送信することができる。以下、スケジューリングされたサービス区間開始要求に対する応答として送信されることができるACKフレーム及びナルフレームを通称してスケジューリングされたサービス区間開始応答フレームという。
【0178】
一方、STAがスケジューリングされたサービス区間が開始される時点を指示することができる。STAは、スケジューリングされたサービス区間が開始される時点を指示するために、スケジューリングされたサービス区間開始要求フレームをAPに送信することができる。スケジューリングされたサービス区間開始要求フレームは、PSポールフレームのように既存に存在するフレームであってもよく、前述したSPポールフレームであってもよい。スケジューリングされたサービス区間開始要求フレームをSTAから受信したAPは、これに対する応答としてスケジューリングされたサービス区間開始応答フレームを送信することができ、これはACKフレーム又はナルフレームである。
【0179】
前述したスケジューリングされたサービス区間の開始を指示する方法は、
図13を参照することができる。
【0180】
図13は、本発明の実施例に係るスケジューリングされたサービス区間の開始を指示する方法の例示を示す。
【0181】
図13の副図面(a)は、APによりサービス区間の開始が指示される例示を示す。APは、スケジューリングされたサービス区間が開始されることを指示するスケジューリングされたサービス区間開始要求フレームをSTAに送信する(S1310a)。前記スケジューリングされたサービス区間開始要求フレームは、ビーコンフレーム及び/又は前記要求のために新たに定義されるフレームであってもよい。
【0182】
前記スケジューリングされたサービス区間開始要求フレームに対する応答として、STAは、APにスケジューリングされたサービス区間開始応答フレームを送信する(S1320a)。前記スケジューリングされたサービス区間開始応答フレームは、ACKフレーム及び/又はナルフレームである。
【0183】
前記例示によると、スケジューリングされたサービス区間は、APの要求に対するSTAの応答の以後に開始されることが分かる。
【0184】
図13の副図面(b)は、STAによりサービス区間の開始が指示される例示を示す。STAは、スケジューリングされたサービス区間が開始されることを指示するスケジューリングされたサービス区間開始要求フレームをAPに送信することができる(S1310b)。前記スケジューリングされたサービス区間開始要求フレームは、PSポールフレーム及び/又はSPポールフレームである。
【0185】
前記スケジューリングされたサービス区間開始要求フレームに対する応答として、APは、STAにスケジューリングされたサービス区間開始応答フレームを送信する(S1320b)。前記スケジューリングされたサービス区間開始応答フレームは、ACKフレーム及び/又はナルフレームである。
【0186】
前記例示によると、スケジューリングされたサービス区間は、STAのスケジューリングされたサービス区間開始要求フレームの送信の以後に開始されることが分かる。
【0187】
一方、
図13の例示において、サービス区間インターバルは、以前サービス区間の終了時点と以後サービス区間の開始時点との間のインターバルであると図示されているが、これに限定されるものではない。サービス区間インターバルは、二つのサービス区間の開始時点間のインターバルで具現されることができる。
【0188】
前述したように開始されたスケジューリングされたサービス区間のスケジューリング情報は、サービス区間の持続時間及びサービス区間インターバルで具現されることができ、このような情報は、STA及び/又はAPにより決定され、互いに共有されることができる。そのために、サービス区間の持続時間情報及びサービス区間インターバル情報は、STAが決定してAPに知らせ、又はAPが決定してSTAに知らせることができる。前記サービス区間の持続時間情報及び前記サービス区間インターバル情報は、スケジューリングされたサービス区間開始要求フレームに含まれて送信され、又はスケジューリングされたサービス区間開始応答フレームに含まれて送信されることができる。この場合、前記サービス区間の持続時間関連情報は、別途のサービス区間の持続時間フィールドで具現され、又は前記サービス区間開始要求フレーム及び/又は前記サービス区間開始応答フレームの持続時間フィールドで具現されることができる。前記サービス区間インターバル関連情報は、別途のサービス区間インターバルフィールドで具現され、前記サービス区間開始要求フレーム及び/又は前記サービス区間開始応答フレームに含まれることができる。
【0189】
一方、前記サービス区間の持続時間関連情報及び前記サービス区間インターバル関連情報は、スケジューリングされたサービス区間情報要素で具現され、結合応答フレーム又はプローブ応答フレームに含まれることができる。スケジューリングされたサービス区間開始要求フレームやスケジューリングされたサービス区間開始応答フレームにサービス区間の持続時間及びサービス区間インターバルに対する明示的な指示情報がない場合、前記スケジューリングされたサービス区間情報要素に含まれている情報によりサービス区間の持続時間及びサービス区間インターバルが設定されることができる。
【0190】
前記スケジューリングされたサービス区間情報要素のフォーマットは、
図14を参照することができる。
【0191】
図14は、本発明の実施例に係るスケジューリングされたサービス区間情報要素のフォーマットを示すブロック図である。
【0192】
図14を参照すると、スケジューリングされたサービス区間情報要素1400は、要素IDフィールド1410、長さフィールド1420、サービス区間持続時間フィールド1430及びサービス区間インターバルフィールド1440を含む。
【0193】
要素IDフィールド1410は、該当情報要素がスケジューリングされたサービス区間情報要素であることを指示するように設定されることができる。
【0194】
長さフィールド1420は、サービス区間の持続時間フィールド1430及びサービス区間インターバルフィールド1440を構成するビットシーケンス全体の長さを指示するように設定されることができる。
【0195】
サービス区間の持続時間フィールド1430は、前記サービス区間の持続時間関連情報を含み、サービス区間インターバルフィールド1440は、サービス区間インターバル関連情報を含むように設定されることができる。
【0196】
前記のようにスケジューリングされたサービス区間中、各サービス区間が終了される時点をAP及びSTAが共有する必要がある。各サービス区間は、明示的なシグナリングがない場合、各サービス区間の持続時間が満了されることによって終了される。一方、各サービス区間は、持続時間満了前にAP及び/又はSTAによる明示的なシグナリングによって終了されることができる。
【0197】
図15は、本発明の実施例に係るAPによりサービス区間を終了させる方法の例示を示す。
【0198】
図15の副図面(a)を参照すると、サービス区間中に少なくとも一つのデータフレームを送信するAPは、サービス区間を終了させようとする場合、最後に送信するフレームのEOSPフィールドを‘1’に設定して送信することができる(S1510)。この場合、実際サービス区間の終了時点は、APにより最後に送信されたフレーム、即ち、‘1’に設定されたEOSPフィールドを含むデータフレームに対する応答としてSTAからACKフレームが送信により決定されることができる。
【0199】
図15の副図面(b)を参照すると、サービス区間中に少なくとも一つのデータフレームを送信するAPは、サービス区間を終了させようとする場合、CF−終了フレーム(CF−End frame)を送信することができる(S1520)。前記CF−終了フレームは、CFP(Contention Free Period)又はTXOP(Transmission Opportunity)のようにチャネルに接近してフレームを送信することができる権限を有するAP及び/又はSTAが該当接近権限をリリースするために送信するフレームである。したがって、CF−終了フレームをサービス区間にも適用してサービス区間を終了させようとするAPがCF−終了フレームを送信するように具現されることができる。実際サービス区間が終了される時点は、CF−終了フレームの送信により決定されることができる。
【0200】
図16は、本発明の実施例に係るSTAによりサービス区間を終了させる方法の例示を示す。
【0201】
図16の副図面(a)を参照すると、サービス区間中に少なくとも一つのデータフレームを受信するSTAは、サービス区間を終了させようとする場合、受信されたデータフレームに対するACKフレームを送信後、CF−終了フレームを送信することができる(S1610)。実際サービス区間の終了時点は、STAによるCF−終了フレームの送信により決定されることができる。
【0202】
図16の副図面(b)を参照すると、サービス区間中に少なくとも一つのデータフレームを受信するSTAは、サービス区間を終了させようとする場合、ACKフレームにサービス区間が終了されることを指示する情報を含ませて送信することができる(S1620)。実際サービス区間の終了時点は、前記サービス区間の終了を指示する情報が含まれているACKフレームの送信により決定されることができる。
【0203】
図16の副図面(c)を参照すると、サービス区間中に少なくとも一つのデータフレームを受信するSTAは、サービス区間を終了させようとする場合、ACK+SP終了フレームを送信することができる(S1630)。ACK+SP終了フレームは、データフレームに対する受信確認応答機能とサービス区間の終了を指示する機能を備える新たに定義したフレームである。実際サービス区間の終了時点は、ACK+SP終了フレームの送信により決定されることができる。
【0204】
一方、AP及び/又はSTAはスケジューリングされた全てのサービス区間を終了したい場合、これを相互間にシグナリングすることができる。AP及び/又はSTAは、全体スケジューリングされたSPの終了を明示的に指示することができる。
【0205】
図17は、本発明の実施例に係るAPによる全体スケジューリングされたサービス区間を終了させる方法の例示を示す。
【0206】
図17の副図面(a)を参照すると、APは、データフレームのMD(More Data)フィールドに基づいてスケジューリングされた全体サービス区間を終了させることができる。前記MDフィールドは、送信者が送信するデータがさらにあるかどうかを指示する。MDフィールドが‘0’に設定されている場合、該当フィールドは、これ以上送信するデータが無いことを指示する。MDフィールドが‘1’に設定されている場合、該当フィールドは、さらに送信するデータが存在することを指示する。したがって、APは‘0’に設定されたMDフィールドを含むデータフレームを送信することによってスケジューリングされた全体サービス区間を終了させることができる(S1710)。一方、スケジューリングされた全体サービス区間が終了される時点は、‘0’に設定されたMDフィールドを含むデータフレームが送信され、前記データフレームに対する応答として送信されるACKフレームにより決定されることができる。
【0207】
図17の副図面(b)を参照すると、APは、スケジューリングされた全体サービス区間を終了することを指示するフレームをSTAに送信することで、スケジューリングされた全体サービス区間を終了させることができる(S1720)。前記フレームは、スケジューリングされた全体サービスを終了させるために新たに定義されるスケジューリングされたサービス区間終了フレーム(Scheduled SP end frame)であってもよい。スケジューリングされた全体サービス区間が終了される時点は、サービス区間終了フレームの送信に対するSTAの応答(例えば、ACK)により決定されることができる。
【0208】
図18は、本発明の実施例に係るSTAによる全体スケジューリングされたサービス区間を終了させる方法の例示を示す。
【0209】
図18の副図面(a)を参照すると、スケジューリングされた全体サービス区間を終了させるために、前述したMDフィールドを‘0’に設定し、前記MDフィールドを含むACKフレームをAPに送信することができる(S1810)。スケジューリングされた全体サービス区間が終了される時点は、‘0’に設定されたMDフィールドを含むACKフレームの送信により決定されることができる。
【0210】
図18の副図面(b)を参照すると、STAは、スケジューリングされた全体サービス区間を終了することを指示するフレームをAPに送信することによって、スケジューリングされた全体サービス区間を終了させることができる(S1820)。前記フレームは、前述したスケジューリングされたサービス区間終了フレームであってもよい。スケジューリングされた全体サービス区間が終了される時点は、サービス区間終了フレームの送信により決定されることができる。
【0211】
以上、
図12乃至
図18を参照してサービス区間をスケジューリングする方法に対して詳述した。前述したスケジューリング方法の実施例において、各々のサービス区間は、個別的な指示により開始されずに、スケジューリングされた全体サービス区間と関連したサービス区間の持続時間及びサービス区間インターバルに対する情報により開始された。また、全体サービス区間の開始時点は、AP及び/又はSTAの明示的なシグナリングにより開始された。
【0212】
一方、各々のサービス区間は、個別的な指示によりスケジューリングされることに基づくサービス区間個別スケジューリング方法も提案されることができる。一方、サービス区間個別スケジューリング方法は、具体的に、
図9乃至
図11を参照して説明したSP ポールフレームに基づくデータ送受信方法におけるサービス区間のように実行されることができる。ただし、以下では一般的なサービス区間個別スケジューリング方法に対して説明する。
【0213】
図19は、本発明の実施例に係る個別スケジューリングされたサービス区間の例示を示す。
【0214】
図19を参照すると、スケジューリングされたサービス区間は、全体スケジューリングされたサービス区間の開始点、サービス区間の持続時間及びサービス区間インターバルで表現されることができる。ただし、
図12乃至18を参照して前述したスケジューリング方法と違って、各サービス区間は、個別的にスケジューリングされる。
【0215】
STAは、各サービス区間の開始点にSPポールフレームを送信する。STAは、SPポールフレームを送信することによって各サービス区間が開始されたことを知らせ、データを送信することをAPに要求することができる。
【0216】
一方、全体スケジューリングされたサービス区間の開始点に対する情報は、AP及びSTAが共有できる。
図12乃至
図18を参照して前述したスケジューリング方法のように、全体スケジューリングされたサービス区間の開始点は、APにより指示され、又はSTAにより指示されることができる。スケジューリングされたサービス区間が開始されることは、AP及び/又はSTAによりスケジューリングされたサービス区間開始要求フレームが送信され、これに対する応答としてSTA及び/又はAPによりスケジューリングされたサービス区間開始応答フレームが送信されることにより開示されることができる。
【0217】
APにより要求される場合、全体スケジューリングされたサービス区間の開始時点は、STAの応答により開始されることができる。STAにより要求される場合、全体スケジューリングされたサービス区間の開始時点は、STAの要求により開始されることができる。
【0218】
一方、
図19の例示において、サービス区間インターバルは、以前サービス区間の終了時点と以後サービス区間の開始時点との間のインターバルであると図示されているが、これに限定されるものではない。サービス区間インターバルは、二つのサービス区間の開始時点間のインターバルで具現されることができる。
【0219】
各サービス区間のスケジューリング情報は、サービス区間の持続時間及びサービス区間インターバルで具現されることができる。一方、このような情報は、STA及び/又はAPにより決定され、互いに共有されることができる。
【0220】
STAが各サービス区間のスケジューリング情報を決定する場合、サービス区間の持続時間は、現在サービス区間内にSTAにより送信されたSPポールフレームの持続時間フィールドにより決定されることができる。また、サービス区間のインターバルは、現在サービス区間以前にSTAにより送信されたSPポールフレームに含まれているポーリングされたSPインターバルフィールドにより決定されることができる。現在サービス区間は、STAによりSPポールフレームが送信される時からSPポールフレームの持続時間フィールドが指示する時間中維持されることができる。次のサービス区間は、SPポールフレームのポーリングされたSPインターバルフィールドにより決定される時点に開始されることができる。
【0221】
APによりサービス区間のスケジューリング情報が決定される場合、サービス区間の持続時間は、現在サービス区間内にSTAにより送信されたSPポールフレームに対する応答により又はAPによる別途のシグナリングのために送信されたスケジューリングされたサービス区間情報要素のサービス区間の持続時間フィールドにより決定されることができる。また、サービス区間のインターバルは、現在サービス区間以前にAPにより送信されたサービス区間情報要素のサービス区間インターバルフィールドにより送信されることができる。即ち、既に開始されたサービス区間の場合、APによりサービス区間情報要素が送信される時から、サービス区間の持続時間フィールドが指示する時間中サービス区間が持続することができる。また、次のサービス区間は、サービス区間情報要素のサービス区間インターバルフィールドにより決定された時点に開始されることができる。一方、前記サービス区間情報要素は、新たに定義される特定フレーム、STAにより送信されたSPポールフレームに対する応答として送信されるフレーム(例えば、ACKフレーム)又はサービス区間中に送信されるデータフレームに含まれて送信されることができる。
【0222】
前記のように、個別的にスケジューリングされた各サービス区間は、明示的なシグナリングがない場合、各サービス区間の持続時間が満了されることによって終了される。一方、各サービス区間は、持続時間の満了前にAP及び/又はSTAによる明示的なシグナリングによって終了されることができる。
【0223】
図20は、本発明の実施例に係るAPにより個別スケジューリングされたサービス区間を終了させる方法の例示を示す。
【0224】
図20の副図面(a)を参照すると、サービス区間中に少なくとも一つのデータフレームを送信するAPは、サービス区間を終了させようとする場合、最後に送信するフレームのEOSPフィールドを‘1’に設定して送信できる(S2010)。この場合、実際サービス区間の終了時点は、APにより最後に送信されたフレーム、即ち、‘1’に設定されたEOSPフィールドを含むデータフレームに対する応答としてSTAからのACKフレームの送信により決定されることができる。
【0225】
図20の副図面(b)を参照すると、サービス区間中に少なくとも一つのデータフレームを送信するAPは、サービス区間を終了させようとする場合、CF−終了フレームを送信することができる(S2020)。したがって、CF−終了フレームをサービス区間にも適用してサービス区間を終了させようとするAPがCF−終了フレームを送信するように具現されることができる。実際サービス区間が終了される時点は、CF−終了フレームの送信により決定されることができる。
【0226】
図21は、本発明の実施例に係るSTAによりサービス区間を終了させる方法の例示を示す。
【0227】
図21の副図面(a)を参照すると、サービス区間中に少なくとも一つのデータフレームを受信するSTAは、サービス区間を終了させようとする場合、受信されたデータフレームに対するACKフレームを送信後、CF−終了フレームを送信することができる(S2110)。実際サービス区間の終了時点は、STAによるCF−終了フレームの送信により決定されることができる。
【0228】
図21の副図面(b)を参照すると、サービス区間中に少なくとも一つのデータフレームを受信するSTAは、サービス区間を終了させようとする場合、ACKフレームにサービス区間が終了されることを指示する情報を含ませて送信することができる(S2120)。実際サービス区間の終了時点は、前記サービス区間の終了を指示する情報が含まれているACKフレームの送信により決定されることができる。
【0229】
図21の副図面(c)を参照すると、サービス区間中に少なくとも一つのデータフレームを受信するSTAは、サービス区間を終了させようとする場合、ACK+SP終了フレームを送信することができる(S2130)。実際サービス区間の終了時点は、ACK+SP終了フレームの送信により決定されることができる。
【0230】
一方、AP及び/又はSTAがスケジューリングされた全てのサービス区間を終了したい場合、これを相互間にシグナリングすることができる。AP及び/又はSTAは、全体スケジューリングされたサービス区間の終了を明示的に指示することができる。
【0231】
図22は、本発明の実施例に係るAPによる全体スケジューリングされたサービス区間を終了させる方法の例示を示す。
【0232】
図22の副図面(a)を参照すると、APは、データフレームのMDフィールドに基づいてスケジューリングされた全体サービス区間を終了させることができる。APは、‘0’に設定されたMDフィールドを含むデータフレームを送信することによってスケジューリングされた全体サービス区間を終了させることができる(S2210)。一方、スケジューリングされた全体サービス区間が終了される時点は、‘0’に設定されたMDフィールドを含むデータフレームが送信され、前記データフレームに対する応答として送信されるACKフレームにより決定されることができる。
【0233】
図22の副図面(b)を参照すると、APは、スケジューリングされた全体サービス区間を終了することを指示するフレームをSTAに送信することで、スケジューリングされた全体サービス区間を終了させることができる(S2220)。前記フレームは、スケジューリングされた全体サービスを終了させるために、新たに定義されるスケジューリングされたサービス区間終了フレームであってもよい。スケジューリングされた全体サービス区間が終了される時点は、サービス区間終了フレームの送信に対するSTAの応答(例えば、ACK)により決定されることができる。
【0234】
図23は、本発明の実施例に係るSTAによる全体スケジューリングされたサービス区間を終了させる方法の例示を示す。
【0235】
図23の副図面(a)を参照すると、スケジューリングされた全体サービス区間を終了させるために、前述したMDフィールドを‘0’に設定し、前記MDフィールドを含むACKフレームをAPに送信することができる(S2310)。スケジューリングされた全体サービス区間が終了される時点は、‘0’に設定されたMDフィールドを含むACKフレームの送信により決定されることができる。
【0236】
図23の副図面(b)を参照すると、STAは、スケジューリングされた全体サービス区間を終了することを指示するフレームをAPに送信することで、スケジューリングされた全体サービス区間を終了させることができる(S1820)。前記フレームは、前述したスケジューリングされたサービス区間終了フレームであってもよい。スケジューリングされた全体サービス区間が終了される時点は、サービス区間終了フレームの送信により決定されることができる。
【0237】
一方、個別サービス区間スケジューリング方法において、STAは、次のサービス区間が開始される時点にSPポールフレームを送信する。APは、SPポールフレームを受信した後、サービス区間中にデータをSTAに送信する。それに対し、全体スケジューリングされたサービス区間を終了させようとするSTAは、SPポールフレームをAPに送信しないことによって終了させることができる。これは
図23の副図面(c)を参照することができる。APは、サービス区間が開始されるとスケジューリングされた時点から特定時間区間内にSTAからSPポールフレームを受信することができない場合、全体スケジューリングされたサービス区間が終了されたことを認知することができる。
【0238】
図面を参照したサービス区間スケジューリングに基づいて、STAは、スケジューリングされたサービス区間に合わせてアウェイク状態とドーズ状態とを切り替えて動作することができる。STAは、スケジューリングされたサービス区間中に少なくとも一回以上APとデータを交換することができる。このような動作は、STAにとってパワーセーブ動作効率及びデータ送受信効率が向上されるようにすることができる。
【0239】
図24は、本発明の実施例が具現されることができる無線装置を示すブロック図である。
【0240】
図24を参照すると、無線装置2400は、プロセッサ2410、メモリ2420、及びトランシーバ2430を含む。トランシーバ2430は、無線信号を送信及び/又は受信し、IEEE802.11の物理階層を具現する。プロセッサ2410は、トランシーバ2430と機能的に連結されて動作するように設定されることができる。プロセッサ2410は、
図8乃至
図23に基づく本発明の実施例にサービス区間スケジューリング及びこれに基づくデータ送受信方法を実行することができるように設定されることができる。
【0241】
プロセッサ2410及び/又はトランシーバ2430は、ASIC(Application−Specific Integrated Circuit)、他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含むことができる。実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリ2420に格納され、プロセッサ2410により実行されることができる。メモリ2420は、プロセッサ2410の内部に含まれることができ、外部に別途に位置して知られた多様な手段によりプロセッサ2410と機能的に連結されることができる。
【0242】
前述した例示的なシステムにおいて、方法は一連のステップ又はブロックで流れ図に基づいて説明されているが、本発明は、ステップの順序に限定されるものではなく、あるステップは、前述と異なるステップと、異なる順序に又は同時に発生できる。また、当業者であれば、流れ図に示すステップが排他的でなく、他のステップが含まれ、又は流れ図の一つ又はそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさすに削除可能であることを理解することができる。