【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、特に、使用者のベース製品によって発生された嗅覚又は味覚を覆い隠す、又は調整することである。
【0007】
本発明の目的はまた、パッケージ内に含有された残りの製品に芳香を与えることなく、パッケージ内に含有されたベース製品の所望される量に芳香を与える、又は香りをふりまくことを可能にさせることである。本発明の他の目的は、異なる香気、又は芳香、又は香りを有するパッケージから取り出されたベース製品の少量に連続的に芳香を与える、又は香りをふりまくことを可能にさせることである。
【0008】
本発明の他の目的は、芳香又は香りを有するベース製品に芳香を与える、及び/又は、香りをふりまくことを可能にさせることであり、前記芳香又は香りは、一般的に、前記ベース製品と不適合であると考えられる、又はベース製品で不安定になる、又はベース製品を不安的にさせる。
【0009】
本発明の特定の目的は、芳香を使用することによって、頭髪用製剤のアンモニアの臭い、好ましくは、永続的な頭髪用製剤のアンモニアのにおいを覆い隠す、又は隠すことであり、この芳香は、頭髪用製剤の配合物を備えている、2つのベースの一方のベース及び/又は他方のベースで不安定になる、又は一方のベース及び/又は他方のベースと不適合である。
【0010】
本発明の技術的意義の範囲内において、“不安定な”は、ベース製品との前記芳香又は香りの均一な混合が前記混合の感覚刺激の特性の重大な変異を結果として生じることを意味する。
【0011】
本発明の技術的意義の範囲内において、“不適合”は、香気のある配合物又は香りのよい配合物が、化学的な理由に対してベース製品と共存することができないことを意味する。例えば、物理学上の理由のために、共存が香気のある配合物又は香りのよい配合物の構造的な調整、又はベース製品の構造的な変異を含むので、又は、例えば、感覚刺激の理由のために、共存がベース製品の所望されていない溶解度の変化又は流体力学的な変異を含むので、特に、嗅覚的又は味覚的に所望されていない損害を与える製品の可能な形態なので、ベース製品と共存することができないことを意味する。
【0012】
本発明の技術的意義の範囲内において、パッケージは、ベース製品がその内部に蓄積されることができる受容部を意味し、その受容部から、ベース製品が、特に伝達末端部によって、パッケージの使用のために取り出され、搾り出され、取得され、又は注入されることができることを意味する。有利には、パッケージは、ボトル、特に製品を取り出すために手で押圧されることができる可撓性を有するボトル、シリンジ、チューブ、エアロゾル、又はポンプである。有利には、パッケージは、“エアレス”タイプ又はSEMIKIT(登録商標)というブランドの下で市場に供給されるタイプの装置、又はMixpacによって市場に供給されるMixpac(登録商標)System25というタイプのパッケージ、あるいは当業者が採用することができる任意のパッケージである場合がある。
【0013】
本発明の技術的意義の範囲内において、ベース製品は、特に芳香を与えられるべき製剤、又は香りをふりまかれるべき製剤、そのにおいが覆い隠されなければならない製剤を意味し、前記製剤は、流体の形態、特にクリーム、ミルク、ローション、ジェル、軟膏剤、外用薬、エマルジョン、ガス、固体分散体、液体分散体である場合があることを意味する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
それ故に、本発明は、ベース製品によって使用者に発生される嗅覚又は味覚を覆い隠す、又は改変するための方法であって、香気のある配合物又は香りのよい配合物がベース製品の開放に対して、時間とともに、順番に配列された方法で開放され、前記香気のある配合物又は香りのよい配合物が、所望される瞬間に前記香気のある配合物又は香りのよい配合物を開放することが可能である、少なくとも1つの壊すことのできるリザーバ内に含有されていることを特徴とする方法に関する。有利には、このリザーバは、壊すことのできるケースと、前記香気のある配合物又は香りのよい配合物を備えている、又は前記香気のある配合物又は香りのよい配合物からなるコアと、を備えており、それ故に、ケースが揮発性の前記香気のある配合物又は香りのよい配合物をカプセルに包み、ケースが壊された場合に前記香気のある配合物又は香りのよい配合物が開放される。有利には、好ましくは以下に規定されるように、このリザーバはカプセルである。
【0015】
本発明の特定の実施形態よれば、コアを形成し、ケース内にカプセルを包まれた前記香気のある配合物又は香りのよい配合物は、ベース製品を不安定にする、及び/又はベース製品と不適合である。
【0016】
ベース製品の開放は、時間とともに広がることが可能であるプロセスである。本発明の好ましい実施形態によれば、ベース製品の決定された量は開放される。決定された量は、本明細書のこれ以降、“適用量”という言葉によって示されることができる。
【0017】
ベース製品の開放は、そのパッケージから、ベース製品の取り出し、又はベース製品の適用量の取り出しを意味する。
【0018】
本発明による方法の第1の実施形態によれば、少なくとも1つのリザーバ内に含有された少なくとも1つの香気のある配合物又は香りのよい配合物は、ベース製品の開放の開始の前に開放される。
【0019】
本発明による方法の第2の実施形態によれば、少なくとも1つの第1のリザーバ内に含有された少なくとも1つの第1の香気のある配合物又は香りのよい配合物は、ベース製品の開放の開始より前に前記リザーバを壊すことによって開放され、且つ、前記第1の配合物と同一である、又は前記第1の配合物と異なる、少なくとも1つの第2の香気のある配合物又は香りのよい配合物は、少なくとも1つの他のリザーバ内に含有され、前記ベース製品の決定された量の開放中に、任意の瞬間で前記リザーバを壊すことによって開放される。
【0020】
本発明による方法の第3の実施形態によれば、少なくとも1つのリザーバ内に含有された少なくとも1つの香気のある配合物又は香りのよい配合物は、ベース製品の所望される量の開放中に任意の瞬間で、前記リザーバを壊すことによって開放される。
【0021】
本発明の方法の第4の実施形態によれば、少なくとも1つのリザーバに含有された第1の香気のある配合物又は香りのよい配合物は、ベース製品の開放中に任意の瞬間で前記リザーバを壊すことによって開放され、且つ、前記第1の配合物と同一である、又は前記第1の配合物と異なる、少なくとも1つの第2の香気のある配合物又は香りのよい配合物は、ベース製品の所望される量の開放後に、前記リザーバを壊すことによって開放される。
【0022】
本発明による方法の第5の実施形態によれば、少なくとも1つの香気のある配合物又は香りのよい配合物は、ベース製品の開放後に開放される。
【0023】
本発明の技術的意義の範囲内で、“ベース製品の開放より前に”との記載は、ベース製品の開始に先行する時間遅れに関し、0.5秒〜15秒、好ましくは、0.5秒から5秒、より好ましくは、0.8秒から2秒の時間遅れに関する。
【0024】
本発明の技術的意義の範囲内で、“ベース製品の開放中”との記載は、ベース製品のある程度の適用量、又は全ての適用量の開放のために必要な時間遅れに関する。
【0025】
本発明の技術的意義の範囲内で、“ベース製品の開放後で”との記載は、ベース製品の開放の終わりに続く時間遅れに関し、0.1秒から15秒、好ましくは0.5秒から5秒、より好ましくは0.8秒から2秒の時間遅れに関する。
【0026】
本発明の第1の実施形態によれば、本発明によるベース製品は、少なくとも1つの
主有効薬剤成分、薬剤配合物、又は薬剤を含有する。
【0027】
本発明の第2の実施形態によれば、ベース製品は、少なくとも1つの
有効化粧成分を含み、好ましくは、化粧用のケアクリーム、シャンプータイプの頭髪用製品又は髪染め製品、又は脱毛性クリームタイプの脱毛目的のための製品である。
【0028】
第3の実施形態によれば、ベース製品は、食品、
農業関連製品、栄養補助食品(nutraceutical)
の製品、又は低カロリー製品、好ましくは、ヨーグルト、ソース又は飲み物である。
【0029】
第4の実施形態によれば、ベース製品は、衛生製品であり、特に個人用の衛生製品であり、特に口内の衛生製品、家庭内の衛生製品又は工業用の衛生製品、特に洗剤、織物柔軟剤、又は殺菌剤である。
【0030】
第5の実施形態によれば、ベース製品は、殺虫剤製品、又は
有効植物薬剤成分(phytopharmaceutical ingredient)である。
【0031】
本発明はまた、上記の方法を適用するための装置に関する。
【0032】
特定の実施形態によれば、本発明の目的は、リザーバ内に含有される香気のある配合物又は香りのよい配合物であって、前記配合物は、パッケージ内に含有された、いくつかのベース製品又は全てのベース製品に芳香を与える、又は香りをふりまくように設計されている香気のある配合物又は香りのよい配合物と、前記ベース製品の所望される量を開放する前に、前記ベース製品の所望される量のいくつか又は全ての開放前及び開放中に、ベース製品の所望される量のいくつか又は全ての開放中に、ベース製品の所望される量の開放中及び/又は開放後に、前記リザーバを破壊する任意の適切な手段と、を備えている装置である。
【0033】
有利には、装置は、パッケージから取り出された、いくつかのベース製品又は全てのベース製品に芳香を与える、又は香りをふりまくように設計された香気のある配合物又は香りのよい配合物を備え、前記装置は、前記パッケージから前記ベース製品の取り出しのためのオリフィスに適合可能であり、互いに必要ならば混合される、ベース製品との香気のある配合物又は香りのよい配合物を開放するためにオリフィスを備え、少なくとも1つのリザーバ(5)内に含有された前記香気のある配合物又は香りのよい配合物を備えている。
【0034】
本発明の技術的意義の範囲内で、パッケージからの取り出しのためにオリフィスに適合されることができる装置は、パッケージからの取り出しのためのオリフィスの構造と適合可能な適合手段、特に、ねじ型適合手段、クリップ留め手段、接着手段、連動手段、圧着手段を備える装置を意味する。
【0035】
有利には、本発明による装置は、パッケージからベース製品の取り出しのためにオリフィスに適合されることができ、香気のある配合物又は香りのよい配合物の少なくとも1つのリザーバを含むことができる末端部である。特定の実施形態によれば、本発明の装置は、前記装置が、その端部のうちの一方の端部で、雄型の末端部からなるパッケージの取り出しのためのオリフィスに適合されることができる雌型部分と、他の遠位の端部で、揮発性の香気のある配合物又は香りのよい配合物及びベース製品の取り出しのためのオリフィスと、を備え、必要ならば互いに混合されることを特徴とする。
【0036】
有利には、本発明の装置内に含まれた各リザーバは、壊すことのできるケース、及び前記揮発性の香気のある配合物又は香りのよい配合物を備える、又は前記香気のある配合物又は香りのよい配合物からなるコアを備えており、香気のある配合物又は香りのよい配合物は、このケースを壊すことによって開放される。好ましくは、リザーバのケースは、1kg以上の圧力で壊され、好ましくは1kgから2.5kgまでの間の圧力で壊される。
【0037】
好ましくは、リザーバ(5)は、リザーバ(5)とパッケージから取り出されたベース製品(7)との接触状態に配置することによって壊されるか、又は、本発明の装置内に含まれる、又は含まれないケースを壊すための手段の動作によって壊される。
【0038】
第1の実施形態によれば、リザーバのケースの破損は、リザーバとパッケージから取り出されたベース製品との接触状態に配置することから生じる。この実施形態において、ケースは、ベース製品によって、化学的作用によって、又はベース製品のパッケージの効果の下で、壊される。
【0039】
第2の実施形態によれば、ケースは、装置の使用者によって手動で破壊され、次いで、リザーバの破損は、リザーバに使用者によって作用された機械的な動作から生じる。
【0040】
第3の実施形態によれば、ケースは、ケースを壊すための手段、本発明の装置内に含まれている前記壊すための手段によって壊される。本発明の特定の実施形態によれば、この壊すための手段は、例えば、ピストンで作動されたニードルタイプである場合があり、又は任意のタイプ、特にせん断手段タイプであり、好ましくは、スタティックミキサータイプ、バッフルタイプ、収束手段タイプ、接着剤コーティングタイプ、接合タイプである場合がある。
【0041】
本発明の一の実施形態によれば、本発明の装置は、そのパッケージからベース製品を取り出すことを可能にさせるオリフィスに適合されることができる。
【0042】
有利には、本発明の装置は、前記香気のある配合物又は香りのよい配合物及びベース製品を開放するための方法を備え、ベース製品とともに前記香気のある配合物又は香りのよい配合物を混合するための手段を選択的に備える。有利には、この開放手段は、パッケージからの取り出しのためにオリフィスに適合されることができる、その端部に対して、装置の遠位端部に位置する抽出オリフィスである。
【0043】
特定の実施形態によれば、発明の装置は、少なくとも1つの香気のある配合物又は香りのよい配合物及びベース製品の順番に配列された開放のための装置であり、前記香気のある配合物又は香りのよい配合物は、ベース製品の開放の開始より前に、開放される。この実施形態において、装置内に含まれたリザーバのうちの少なくとも1つは、製品が使用者に伝達される前に、壊される。この実施形態は、ベース製品の使用者がベース製品のにおい又は香りとの接触状態になる前に、揮発性の製品を開放するという利点を有し、それ故に、使用者のこの第1の嗅覚又は味覚は、壊されたリザーバの内容物によって提供されるものである。この実施形態の好ましい変形実施形態において、装置は、ベース製品と香気のある配合物又は香りのよい配合物を混合するための手段を備えていない。
【0044】
第2の特定の実施形態によれば、香気のある配合物又は香りのよい配合物は、ベース製品の開放の開始より前に開放され、同様にベース製品の開放中に開放される。この実施形態において、装置内に含まれたリザーバのうちの少なくとも1つのリザーバは、製品が使用者に伝達する前に、機械的動作によって、又はリザーバのケース上にベース製品の化学的作用によって壊される。この実施形態において、使用者の第1の嗅覚又は味覚は、第1の壊された1つのリザーバ又は複数のリザーバの内容物によって提供されるものであり、この感覚は、他のリザーバの破損によってベース製品のいくつかの開放又は全ての開放中に長引かせ、それらによって、芳香を与えることもなく香りをふりまくこともない前記ベース製品の開放によって発生されるであろう感覚を覆い隠す。
【0045】
第3の特定の実施形態によれば、香気のある配合物又は香りのよい配合物は、ベース製品の香り又は風味を覆い隠す直接的な作用のために、ベース製品の開放中に、少なくとも1つのリザーバを壊すことによって開放される。この実施形態の好ましい変形実施形態において、装置は、ベース製品と香気のある配合物又は香りのよい配合物を混合するための手段を備えている。
【0046】
第4の特定の実施形態によれば、香気のある配合物又は香りのよい配合物は、ベース製品の開放中に開放され、少なくとも1つのリザーバは、ベース製品の所望される量の開放の終わりの後で、破壊される。この実施形態は、ベース製品の香り又は風味を直接的に覆い隠すという利点を有し、装置内に含有された香気のある配合物又は香りのよい配合物とともに、使用者の嗅覚又は味覚を延長することによってこの覆い隠す作用を持続するという利点を有する。
【0047】
第5の特定の実施形態によれば、リザーバはベース製品の開放の前又は開放中に破壊されることはなく、少なくとも1つのリザーバは、ベース製品の所望される量の開放の終わりの後で、破壊される。この実施形態は、装置内に含有された香気のある配合物又は香りのよい配合物とともに使用者の嗅覚又は味覚を調整する、又は欺くという利点を有する。この第5の実施形態は、アンモニアを含有するベース製品のにおいをマスキングために、特に好ましい。この実施形態において、ベース製品は、リザーバのケースを化学的に破壊する可能性はない。
【0048】
1つの実施形態によれば、香気のある配合物又は香りのよい配合物は、不安定であり、及び/又はベース製品(7)と不適合である。
【0049】
最終的に、本発明の主題は、明細書の先に記載された方法によって得られた製品であり、前記製品は、ベース製品及び香気のある配合物又は香りのよい配合物の、混和ではなく、不均一な混合を備えており、ベース製品及び香気のある配合物又は香りのよい配合物は、適合又は不適合であることを特徴とする。
【0050】
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明の装置は使い捨ての装置(single-use device)である
【0051】
本発明のさらなる主題は、移動可能な方法又は移動不可能な方法で、ベース製品のパッケージ上に配置された装置である。
【0052】
最終的に、本発明の主題は、異なる香気のある配合物又は香りのよい配合物を有する単一のパッケージ内に含まれたベース製品(7)に連続的に芳香を与える、又は香りをふりまくための方法であって、本発明による単一の第1の装置(1)は、第1の香気のある配合物又は香りのよい配合物を備え、パッケージに適合され、ベース低品の第1の適用量が取り出され、次いで、本発明による少なくとも1つの第2の装置(1)は、第2の香気のある配合物又は香りのよい配合物を備え、前記パッケージに適合され、第1の装置(1)の除去の後で必要なれば、前記ベース製品の少なくとも1つの第2の適用量が取り出されることを特徴とする方法である。
【0053】
本発明の技術的範囲内では、カプセルは、そのサイズ又はその大きさにかかわりなく、リザーバ又は香り又は香気のある配合物を蓄積するための方法として役に立つ任意の装置を意味する。有利には、“カプセル”との用語は、ケース及びコアを備えている装置に関する。好ましくは、ケースの厚さは、約30μmと約100μmとの間にあり、より好ましくは50μmから65μmである。好ましくは、ケースは、カプセルの重量の2%から30%までを示し、好ましくは2.5%から20%であり、有利には3%から8%である。カプセルのコアは、香りの配合物、香気のある配合物、又は香りのよい配合物を備え、好ましくは、疎水性の分子、エタノールの部分的に可溶性の分子、又は水/オイルのエマルジョン、オイル/水のエマルジョン、又はオイル/水/オイルのエマルジョンの形態で配置された分子の混合物からなる。好ましくは、コアは、香気のある配合物からなり、特に香気のあるテルピンベース又はセスキテルペンベースの炭化水素であり、より具体的には、様々な形態の、揮発性油、アルコール、アルデヒド、フェノール、カルボン酸、エーテル、及び香気のあるアセタール、亜硝酸の複素環、ケトン、硫黄、香気のあるジスルフィド及びメルカプタンである。コアは、把握された用途に依存して、1つ又は複数の分子又は化粧品、医薬品、食品、又は他の使用のためのエキスを備えることができる。本発明の特定の実施形態によれば、カプセルのコアは、トリグリセリド(triglyceride)、特に、オクタン酸及びカプリン酸のトリグリセリドを備える溶媒を含有し、オリーブ、ヒマワリ、トウモロコシ、ピーナッツ、グレープシード(grapeseed)、麦芽油、鉱物油(mineral oil)、シリコーン油などの植物油タイプのトリグリセリドの混合物を含有する。本発明によって使用されたカプセルのコア内の親油性の溶剤の量は、カプセルの重量の0.01%から90%の程度であり、好ましくは、25%から75%までの程度である。コアはまた、ダマールガムタイプ、エステルガムタイプの樹脂、酢酸スクローススイソブチレート(SAIB)(saccarose acetoisobutyrate)又は臭素化された植物油などの香気のあるエマルジョンで使用される場合に1つ又は複数の重量と称される薬剤を備える。それらの重量の機能は、液状のコアの密度を調整することである。コアはまた、1つ又は複数の甘味剤を備え、この甘味剤は、エタノールにおける溶液又は浮遊物の形態で提供されることができる。これらには限らないが、これらは、アスパルテーム、NHDC、スクラロース、アセスルファム、ネオテーム(neotame)を含む。コアはまた、1つ又は複数の知覚と称される香気のある薬剤を備え、知覚は、口内のリフレッシュ効果又はホット効果(hot effect)のどちらかを提供する。それらは、特にリフレッシュ薬剤として含まれ、コハク酸メンチル(menthyl succinate)及びその派生物を含み、より具体的には、出願人によって市場に供給されたPhyscool(登録商標)を含む。言及は、バニリルエチルエーテル(vanillyl ethyl ether)のとしてホット効果としされる。本発明はまた、カプセルという用語において、直径数ミリメーター又は直径数ミクロンの球状のカプセル及び非球状のカプセルを含む。本発明によって使用されたカプセルは、好ましくは、感触が硬く、機械的力の効果の下又は化学的破壊の手段の効果の下で破壊されることができる。好ましくは、本発明によるカプセルは、約1kg/cm
2から約5kg/cm
2までの硬さを有する。一の実施形態によれば、本発明により使用されるカプセルは、球状、又は略球状であり、好ましくは完全な球状である。カプセルは、変更可能な直径を有し、好ましくは1mmから7mmまでの直径を有する。この直径は、使用用途に依存して、当業者によって容易に選択されることができる。好ましい実施形態において、本発明によるカプセルは、変更可能であり、好ましくは0.5mgから170mgまでである。好ましい実施形態において、本発明によるカプセルは、4.5mmから5.5mmまでの直径を有し、45mgから80mgまでの重量を有する。好ましい実施形態によれば、カプセルは、特許文献4に開示されるので、参照により本明細書に含まれる。他の実施形態によれば、本発明による装置内に使用さえるカプセルは、ジュラン(gellan)、ゼラチン、又は任意の適切な材料を含むケースを有するカプセルであり、好ましくは特許文献5に記載されたようなカプセルであり、揮発性の香気のある配合物又は香りのよい配合物から形成されるコアを含むカプセルである。さらに他の実施形態によれば、本発明による装置内に使用されたカプセルは、特許文献6に記載された種類のカプセルであり、有利にはカプセルのケースはエチルセルロースタイプの被膜とともに覆われる。
【0054】
本発明は、以下の詳細な例示を読むことでより理解されることができ、限定しない方法で、本発明の特定の実施形態を図示し、
図1に対して読まれる。