(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記承認要求送信手段は、前記商品判断手段が買い物条件に該当しない商品であると判断した場合に、決済対象となる商品に関する情報を含む前記決済承認要求を、前記買い物情報取得手段が取得した電子メールアドレスが割り当てられた顧客の端末装置に送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の買い物支援装置。
前記識別情報受信手段が識別情報を受信した場合に、前記決済承認要求の送信予定があることを示す事前通知を、前記買い物情報取得手段が取得した電子メールアドレスが割り当てられた顧客の端末装置に送信する事前通知送信手段と、
前記事前通知送信手段が送信した事前通知の出力先となる顧客の端末装置から、当該事前通知の受信確認応答を受信する受信確認応答受信手段と、
を備え、
前記承認要求送信手段は、前記受信確認応答受信手段が受信確認応答を受信した場合に、前記決済対象となる商品の決済承認要求を、前記買い物情報取得手段が取得した電子メールアドレスが割り当てられた顧客の端末装置に送信することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の買い物支援装置。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる買い物支援装置、買い物支援方法および買い物支援プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0023】
まず、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置を備える買い物支援システムのシステム構成について説明する。
図1は、この発明にかかる実施の形態の買い物支援システムのシステム構成を示す説明図である。
【0024】
図1において、この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100は、買い物支援装置110と、顧客の端末装置120と、店舗の端末装置130と、を備えている。買い物支援装置110は、インターネットなどのネットワーク140を介して、顧客の端末装置120や店舗の端末装置130と通信可能に接続されている。
【0025】
買い物支援装置110は、具体的には、たとえば、サーバコンピュータなどと称されるコンピュータ装置(
図2−1を参照)によって実現することができる。顧客の端末装置120は、具体的には、たとえば、パーソナルコンピュータなどと称されるコンピュータ装置(
図2−2を参照)や、スマートフォンなどの携帯型電話機(可搬性のコンピュータ装置)によって実現することができる(
図2−3を参照)。店舗の端末装置130は、具体的には、たとえば、パーソナルコンピュータなどと称されるコンピュータ装置(
図2−2を参照)によって実現することができる。
【0026】
(買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100を構成する買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。
図2−1は、この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100を構成する買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示す説明図である。
【0027】
図2−1において、コンピュータ装置は、CPU211と、ROM212と、RAM213と、HDD(ハードディスクドライブ)214と、HD(ハードディスク)215と、通信I/F(インターフェイス)216と、を備えている。買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置が備える各部211〜216は、バス210によってそれぞれ接続されている。
【0028】
CPU211は、買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置全体の制御をつかさどる。ROM212は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM213は、CPU211のワークエリアとして使用される。HDD214は、CPU211の制御にしたがってHD215に対するデータのリード/ライトを制御する。HD215は、HDD214の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0029】
その後、ステップS70
1において
受信した識別番号の送信元となる店舗の端末130に対して、ステップS711において生成した決済用通知を送信して(ステップS712)、一連の処理を終了する。
【0030】
(顧客の端末装置120や店舗の端末装置130を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100を構成する顧客の端末装置120や店舗の端末装置130を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。
図2−2は、この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100を構成する顧客の端末装置120や店舗の端末装置130を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示す説明図である。
【0031】
図2−2において、顧客の端末装置120や店舗の端末装置130を実現するコンピュータ装置は、CPU221と、ROM222と、RAM223と、HDD224と、HD225と、ディスプレイ226と、入力デバイス227と、通信I/F228と、を備えている。顧客の端末装置120や店舗の端末装置130を実現するコンピュータ装置が備える各部221〜228は、バス220によってそれぞれ接続されている。
【0032】
CPU221は、顧客の端末装置120や店舗の端末装置130を実現するコンピュータ装置全体の制御をつかさどり、RAM223をワークエリアとしながらROM222に記憶された各種プログラムを実行する。HDD224は、CPU221の制御にしたがってHD225に対するデータのリード/ライトを制御する。HD225は、HDD224の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0033】
ディスプレイ226は、各種の表示画面を表示する。具体的には、ディスプレイ226は、たとえば、買い物条件を指定する入力画面や、決済承認要求に対する承認情報を入力する入力画面などを表示する。ディスプレイ226は、具体的には、たとえばTFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなど、公知の各種のディスプレイによって実現することができる。
【0034】
入力デバイス227は、複数の入力キーを備えたキーボードによって実現することができる。キーボードは、数字を入力するテンキーを備えている。また、キーボードは、入力位置や操作位置を移動させるカーソルキーを備えていてもよい。入力デバイス227は、入力位置や操作位置を指定するマウスなどのポインティングデバイスを備えていてもよい。入力デバイス227は、当該入力デバイス227に対する入力操作に応じた信号を出力する。
【0035】
通信I/F228は、買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置との間での通信をおこなう。通信I/F228は、買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置と顧客の端末装置120や店舗の端末装置130を実現するコンピュータ装置の内部とのインターフェイスをつかさどり、買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置との間におけるデータの入出力を制御する。
【0036】
顧客の端末装置120を実現するコンピュータ装置は、通信I/F228を介して買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置との間で通信をおこなうことによって、たとえば、ディスプレイ226に表示した各種の入力画面を介して入力された各種の入力情報を買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置に送信する。店舗の端末装置130を実現するコンピュータ装置は、通信I/F228を介して買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置との間で通信をおこなうことによって、たとえば、買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置から、決済承認要求の承認結果などを受信する。
【0037】
店舗の端末装置130を実現するコンピュータ装置は、図示を省略するプリンタやスキャナを備えていてもよい。プリンタは、たとえば、レーザプリンタ、インクジェットプリンタ、インパクトドットプリンタなど公知の各種のプリント方式によってプリントをおこなうプリンタによって実現することができる。店舗の端末装置130を実現するコンピュータ装置は、たとえば、プリンタによって所定事項を印刷した領収書を発行する。スキャナは、読み取り位置に設置された書面における文字や画像を光学的に読み取る。プリンタやスキャナについては、公知の技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
【0038】
(顧客の端末装置120を実現する携帯型電話機のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100を構成する顧客の端末装置120を実現する携帯型電話機(可搬性のコンピュータ装置)のハードウエア構成について説明する。
図2−3は、この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100を構成する顧客の端末装置120を実現する携帯型電話機のハードウエア構成を示すブロック図である。
図2−3においては、顧客の端末装置120を実現する携帯型電話機として、スマートフォンのハードウエア構成を示している。
【0039】
図2−3において、この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100を構成する顧客の端末装置120を実現するスマートフォンは、CPU231と、ROM232と、RAM233と、通信I/F234と、ディスプレイ235と、操作部236と、マイク237と、スピーカ238と、カメラ239と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100を構成する顧客の端末装置120を実現するスマートフォンが備える各構成部231〜239は、バス230によってそれぞれ接続されている。
【0040】
CPU231は、スマートフォン全体の制御をつかさどる。ROM232は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM233は、CPU231のワークエリアとして使用される。通信I/F234は、インターネットなどのネットワーク140を介して、当該ネットワーク140に接続されたコンピュータ装置や別のスマートフォンとの間におけるデータの入出力を制御する。また、通信I/F234は、電話回線網に接続されており、別のスマートフォン(携帯型電話機やPHS)などの通信端末装置や、固定型電話機との間における音声による通話を実現する。
【0041】
ディスプレイ235は、たとえば、スマートフォンを携帯型電話機(あるいはPHS)として利用する場合における設定中のモード(マナーモードやドライブモードなど)や電波の受信状態を示す各種のマーク、アイコンあるいはツールボックスなどを表示する。ディスプレイ235は、たとえば、主に液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどによって実現することができる。
【0042】
操作部236は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。操作部236は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどによって実現することができる。タッチパネルやキーボードなどによって実現される操作部236は、当該操作部236に対する入力操作に応じた信号を出力する。
【0043】
操作部236をタッチパネルによって実現する場合、当該タッチパネルは、ディスプレイ235の表示面側に積層される。タッチパネルは、指やペンなどの筆記部材が接触したことを検出した場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触位置に応じた電気信号を出力する。また、タッチパネルは、タッチパネルに対する筆記部材の接触が解除された場合は、信号の出力を停止する。あるいは、タッチパネルは、タッチパネルに対する筆記部材の接触が解除された場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触がないことを示す信号を出力してもよい。
【0044】
タッチパネルは、抵抗膜方式、静電容量方式、電磁誘導方式、表面弾性波方式など公知の各種の方式によってタッチパネルに対する筆記部材の接触位置を検出し、検出した接触位置に応じた電気信号を、CPU231に対して出力する。電磁誘導方式を採用する場合、電子ペンなどと称される専用の筆記部材を用いる。
【0045】
マイク237は、アナログデータとして入力された話者の声をアナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成する。スピーカ238は、通話相手側から送信されたデジタル形式の音声データをデジタル/アナログ変換し、アナログ形式の音声データに基づいてスピーカコーンにおけるコイルに通電するなどして音声を出力する。
【0046】
カメラ239は、操作部236の操作によって撮像対象を撮像し、画像データを生成する。生成された画像データは、RAM233などに記憶される。通信I/F234は、インターネットなどのネットワーク140に接続され、当該ネットワーク140と顧客の端末装置120を実現するスマートフォンの内部とのインターフェイスをつかさどる。
【0047】
(顧客情報データベースの一例)
つぎに、買い物支援装置110が備える顧客情報データベースについて説明する。顧客情報データベースを含む、買い物支援装置110が備える各種のデータベースは、買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置が備えるHD215に設けられている。
【0048】
顧客情報データベースを含む、買い物支援装置110が備える各種のデータベースは、買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置が備えるHD215などの記憶媒体に一体に設けられているものに限らない。買い物支援装置110が備える各種のデータベースは、買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置とは別体で設けられた記憶媒体や、買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置とは異なるコンピュータ装置が備える記憶媒体に設けられていてもよい。
【0049】
図3は、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110が備える顧客情報データベースの一例を示す説明図である。
図3において、顧客情報データベース300は、クレジットカード番号と、所有者に関する情報と、を関連付けて記憶している。所有者に関する情報は、クレジットカードの所有者およびクレジットカードに関する各種の情報であって、たとえば、クレジットカードの所有者の氏名、住所、電子メールアドレスなどを含む。
【0050】
また、所有者に関する情報は、たとえば、クレジットカードの有効期限、電話番号、性別など、を含んでいてもよい。また、所有者に関する情報は、たとえば、クレジットカードの所有者の年収や、所定期間における利用限度額など、クレジットカードの所有者の支払い能力に関する情報を含んでいてもよい。所定期間における利用限度額は、クレジットカードの所有者の年収などに基づいて、あらかじめクレジットカードの発行元などによって設定される。
【0051】
所定期間は、前回の締め日の翌日から次回の締め日までの期間であって、たとえば1ヶ月間とすることができる。締め日は、クレジットカード会社が加盟店への立替払金額やカードの利用者(利用者)への請求金額を確定するための締め切り日であり、たとえば「毎月10日」、「毎月25日」などのように設定されている。具体的には、たとえば締め日が「毎月10日」である場合、所定期間は、毎月11日〜翌月の10日までの期間とされる。所定期間ごとの利用金額は、たとえば、1ヶ月ごとに締め日がある場合、前回の締め日の翌日から次回の締め日までの累積のクレジットカード決済の利用金額とされる。
【0052】
また、所有者に関する情報は、たとえば、支払い方法、支払いに利用する金融機関名、支店名、預金種目や口座番号など、支払いに関する情報を含んでいてもよい。具体的には、たとえばリボルビング払いを設定しているクレジットカードの利用者(利用者)に関しては、リボルビング払いによる1回あたりの支払い額を、支払いに関する情報として記憶するようにしてもよい。
【0053】
また、所有者に関する情報は、たとえば、顧客の家族構成に関する情報を含んでいてもよい。具体的には、顧客情報データベース300は、たとえば、子供、親、兄弟の氏名、生年月日、性別などを示す情報を、クレジットカード番号に関連付けて記憶していてもよい。
【0054】
所有者に関する情報は、たとえば、クレジットカードの発行受付時(申し込み時)など、クレジットカードが発行される前にクレジットカードの所有者から取得し、クレジットカードの発行元によって顧客情報データベース300に登録される。また、所有者に関する情報は、たとえば、子供が生まれた場合や引っ越しをした場合など、顧客から変更があった旨の申請を受け付けた場合に適宜更新されるものであってもよい。
【0055】
これにより、クレジットカード番号が指定された場合は、指定されたクレジットカード番号に関連付けられている各種の情報を特定することができる。顧客情報データベース300においては、クレジットカード番号以外にも、クレジットカードの利用者(利用者)の氏名および住所や電話番号、電子メールアドレスなど、任意の情報が指定されることによって、指定された任意の情報に関連付けられた情報を抽出することができる。
【0056】
また、顧客情報データベース300は、クレジットカード番号と、識別情報と、買い物条件とを関連付けて記憶している。識別情報は、顧客ごとに発行される一意な情報であって、発行されるごとにクレジットカード番号に関連付けて顧客情報データベース300に記憶される。
【0057】
識別情報は、たとえば、所定桁数の数字やアルファベットを組み合わせることによって構成することができる。また、識別情報は、たとえば、クレジットカード番号の下4桁などのようにクレジットカードに関する情報、当該識別情報の発行日時、当該識別情報の発行を要求した店舗を特定可能な情報などを組み合わせることによって構成されるものであってもよい。識別情報は、発行された順番を示す通し番号であってもよい。
【0058】
識別情報は、たとえば、店舗への招待状として紙などに印刷された状態で顧客に通知される。識別情報は、紙などに印刷された状態で顧客に通知されるものに限らず、たとえば、電子メールによって顧客に通知されるものであってもよい。識別情報は、当該識別情報を示す数値やアルファベットの形態で顧客に通知されるものであってもよく、当該識別情報を含む二次元コードの形態で顧客に通知されるものであってもよい。
【0059】
識別情報は、たとえば、買い物支援システム100の運営者に対して店舗から要求があった場合に、買い物支援システム100の運営者によって発行される。買い物支援システム100は、たとえば、クレジットカード会社が運営してもよい。買い物支援システム100の運営者は、たとえば、店舗から要求があった場合に識別情報を発行し、発行した識別情報と当該識別情報の発行を要求した店舗に関する情報(店名など)を印刷した招待状を作成し、作成した招待状を該当する顧客に送付する。
【0060】
招待状の送付は、店舗によっておこなわれるものであってもよい。この場合、店舗は、招待状を発行する際に買い物支援システム100の運営者に識別情報の発行を要求し、要求の結果、買い物支援システム100の運営者によって発行された識別情報を招待状に印刷し、当該招待状を該当する顧客に送付する。
【0061】
識別情報は、発行されてから所定時間が経過した場合に無効になるものであってもよい。識別情報に対して当該識別情報の有効期限を設定することにより、当該識別情報が印刷された招待状に有効期限を設定することができる。これにより、店舗における集客効果の向上を期待することができる。識別情報は、一人の顧客に対して複数発行されるものであってもよい。これにより、複数の店舗から同時に複数の招待状を受け取ることができる。
【0062】
買い物条件は、クレジットカード番号によって識別される顧客(クレジットカードの所有者)が任意に指定することが可能であって、たとえば、商品の販売額の範囲、商品の属性などを示す情報によって実現することができる。
【0063】
商品の属性は、具体的には、たとえば、「服飾品」、「書籍」などのように、対象となる商品を或る程度想定可能な情報によって実現することができる。また、商品の属性は、服飾品のうち、「衣服」、「履き物類」、「装飾品」などのように、対象となる商品を具体的に想定可能な情報によって実現してもよい。また、商品の属性は、服飾品に含まれる衣服のうち、「コート」、「ダウンコート」、「赤いレインコート」、「Aブランドの黒いダッフルコート」などのように、対象となる商品をより具体的に想定可能な情報によって実現してもよい。
【0064】
買い物条件は、たとえば、「1万円〜1万5千円であって、かつ、コートまたはブルゾンジャケットであって、かつ、黒色または紺色。」などのように、複数の条件を組み合わせることによって実現されるものであってもよい。買い物条件は、「コートまたはブルゾンジャケットであれば5000円〜1万円であって、かつ、黒色または紺色。スニーカーまたは革靴であれば5000円〜1万円。」などのように、複数種類の商品に関するものであってもよい。
【0065】
また、顧客情報データベース300は、クレジットカード番号に関連付けて、当該クレジットカード番号によって特定されるクレジットカードを用いておこなわれた決済の履歴に関する情報を記憶していてもよい。決済の履歴に関する情報は、たとえば、クレジットカードを利用した決済における利用金額、利用日時、利用店舗などを示す情報によって実現することができる。
【0066】
顧客情報データベース300は、当該顧客情報データベース300が記憶する各情報を同一の記憶媒体に記憶することによって構成されるものに限らない。たとえば、顧客情報データベース300が記憶する所有者に関する情報のうち、所有者に関する情報と買い物条件とを、それぞれ異なる記憶媒体に記憶することによって構成されるものであってもよい。
【0067】
(買い物支援装置110の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110の機能的構成について説明する。
図4は、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110の機能的構成を示すブロック図である。
【0068】
この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100の運用上、クレジットカードの所有者である顧客は、識別情報と買い物条件とを含む買い物条件通知を入力し、入力した買い物条件を送信する作業をおこなうものとする。これにより、買い物支援装置110による機能の実現に先立って、顧客の端末装置120は、買い物支援装置110に対して、識別情報と買い物条件とを含む買い物条件通知を送信する。
【0069】
具体的には、顧客の端末装置120は、たとえば、顧客の端末装置120に対して所定の入力操作がおこなわれた場合に、買い物支援システム100の運営者などが作成した所定のWEBサイトにアクセスし、買い物条件の入力を受け付けるWEBページを表示する。WEBサイトにアクセスするためのURLは、たとえば、クレジットカード会社が運用するWEBサイトに記載されているものであってもよく、招待状に印刷されているものであってもよい。
【0070】
あるいは、顧客の端末装置120は、たとえば、招待状に印刷された識別情報を含む二次元コードを読み取った場合に、当該二次元コードに含まれるプログラムを実行することによって所定のWEBサイトにアクセスし、買い物条件の入力を受け付けるWEBページを表示するものであってもよい。
【0071】
顧客の端末装置120は、買い物条件の入力を受け付けるWEBページを介して買い物条件が入力され、入力された買い物条件を送信する入力操作を受け付けた場合に買い物条件通知を送信する。買い物条件の入力を受け付けるWEBページは、識別情報と買い物条件とを入力可能であればよく、公知の技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
【0072】
この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100の運用上、招待状を持参した顧客が来店した場合、店舗の店員は識別情報を入力し、送信する作業をおこなうものとする。これにより、買い物支援装置110による機能の実現に際し、店舗の端末装置130は、買い物支援装置110に対して、識別情報を送信する。
【0073】
店舗の端末装置130は、たとえば、店舗の端末装置130に対して所定の入力操作がおこなわれた場合に、買い物支援装置110に対して識別情報を送信する。具体的には、店舗の端末装置130は、たとえば、識別情報を入力する所定の入力画面を表示した状態で識別情報の入力を受け付け、受け付けた識別情報を送信する入力操作を受け付けた場合に、買い物支援装置110に対して識別情報を送信する。
【0074】
あるいは、店舗の端末装置130は、たとえば、招待状に印刷された識別情報を含む二次元コードを読み取った場合に、当該二次元コードに含まれるプログラムを実行し、招待状に印刷された識別情報を抽出して、抽出した識別情報を買い物支援装置110に送信するものであってもよい。店舗の端末装置130は、識別情報とともに、当該店舗の識別情報を買い物支援装置110に送信する。
【0075】
また、店舗の端末装置130は、買い物支援装置110に対して、商品情報を送信する。店舗の端末装置130は、たとえば、店舗の端末装置130に対して所定の入力操作がおこなわれた場合に、買い物支援装置110に対して商品情報を送信する。具体的には、店舗の端末装置130は、たとえば、商品情報を入力する所定の入力画面を表示した状態で商品情報の入力を受け付け、受け付けた商品情報を送信する入力操作を受け付けた場合に、買い物支援装置110に対して商品情報を送信する。
【0076】
商品情報は、対象となる商品の特徴を示す情報であって、たとえば、商品の販売額、商品の属性などを示す情報や商品の画像情報によって実現することができる。商品の属性は、たとえば、上記と同様に「服飾品」、「書籍」など、対象となる商品を或る程度想定可能な情報によって実現することができる。
【0077】
また、商品の属性は、服飾品のうち、「衣服」、「履き物類」、「装飾品」などのように、対象となる商品を具体的に想定可能な情報によって実現してもよい。また、商品の属性は、服飾品に含まれる衣服のうち、「コート」、「ダウンコート」、「赤いレインコート」、「Aブランドの黒いダッフルコート」などのように、対象となる商品をより具体的に想定可能な情報によって実現してもよい。
【0078】
商品情報は、店舗の端末装置130に対して直接入力されるものに限らない。店舗の端末装置130は、たとえば、商品につけられた商品コードの入力を受け付け、受け付けた商品コードに基づいて取得(特定)されるものであってもよい。この場合、店舗の端末装置130あるいは当該店舗の端末装置130が接続された店舗のサーバに、商品コードと商品情報とを関連付けて記憶するデータベースを設けておく。これにより、商品コードが指定されることによって商品情報を取得(特定)することができる。店舗のサーバ、商品コードと商品情報とを関連付けて記憶するデータベース、および当該データベースから所望の商品情報を取得(特定)する方法については、公知の技術を用いて容易に実現可能であるため、説明を省略する。
【0079】
そして、この場合、店舗の端末装置130は、商品情報を入力する所定の入力画面を表示した状態で商品コードの入力を受け付け、商品情報を送信する入力操作を受け付けた場合に、受け付けた商品コードに関連付けてあらかじめ店舗のデータベースに記憶されている商品情報を取得し、取得した商品情報を買い物支援装置110に送信する。
【0080】
この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100の運用上、商品情報の送信に際して、商品コードとともに、顧客に発行されている識別情報を入力させるものとする。店舗の端末装置130は、商品コードあるいは商品情報の入力を受け付けてから所定時間以内(たとえば、「1分以内」、「5分以内」など)に識別情報の入力を受け付けた場合、先に入力された商品情報(商品コードに基づいて特定される商品情報)を買い物支援装置110に送信する。
【0081】
図4において、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110の各機能は、条件通知受信部401と、記憶部402と、データベース更新部403と、識別情報受信部404と、買い物情報取得部405と、事前通知送信部406と、受信確認応答受信部407と、買い物条件送信部408と、商品情報受信部409と、商品判断部410と、承認要求送信部411と、承認情報受信部412と、承認判断部413と、決済用通知送信部414と、によって実現することができる。買い物支援装置110の各機能を実現する条件通知受信部401、記憶部402、データベース更新部403、識別情報受信部404、買い物情報取得部405、事前通知送信部406、受信確認応答受信部407、買い物条件送信部408、商品情報受信部409、商品判断部410、承認要求送信部411、承認情報受信部412、承認判断部413、決済用通知送信部414は、買い物支援装置110を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。
【0082】
条件通知受信部401は、顧客の端末装置120から、識別情報と買い物条件とを含む買い物条件通知を受信する。条件通知受信部401は、顧客の端末装置120から買い物支援装置110に対するアクセス要求があった場合に、当該顧客の端末装置120に対して所定の認証処理をおこない、当該認証処理によってアクセスが許可された顧客の端末装置120から、買い物条件通知を受信する。条件通知受信部401がおこなう認証処理については、公知の各種の技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
【0083】
記憶部402は、上記の顧客情報データベース300を記憶する。データベース更新部403は、条件通知受信部401が受信した買い物条件通知に含まれる識別情報に当該買い物条件通知に含まれる買い物条件を関連付けて、記憶部402が記憶する顧客情報データベース300に記憶する。データベース更新部403は、条件通知受信部401が買い物条件通知を受信するごとに、受信した買い物条件通知に含まれる識別情報および買い物条件を抽出し、顧客情報データベース300において、抽出した識別情報に合致する識別情報に、抽出した買い物条件を関連付けて記憶する。
【0084】
識別情報受信部404は、店舗の端末装置130から、識別情報を受信する。識別情報受信部404は、あらかじめ登録された店舗の端末装置130から、当該店舗の識別情報を含む、識別情報を受信する。識別情報受信部404が受信した識別情報は、当該識別情報とともに受信した店舗の識別情報と関連付けて、所定の記憶領域に一時的に記憶される。識別情報受信部404が受信して所定の記憶領域に記憶された識別情報は、受信してから所定時間が経過した場合に消去される。これによって、来店しただけで買い物をしなかった場合に、当該識別情報を再度利用することができる。
【0085】
買い物情報取得部405は、顧客情報データベース300を参照して、識別情報受信部404が受信した識別情報に関連付けられた買い物情報を取得する。買い物情報取得部405は、識別情報受信部404が識別情報を受信するごとに、当該識別情報に関連付けられた買い物情報を取得する。
【0086】
買い物情報は、顧客情報データベース300において識別情報に関連付けて記憶された各情報のうち、買い物条件、電子メールアドレスおよびクレジットカード番号を含む。また、買い物情報は、たとえば、顧客情報データベース300において識別情報に関連付けて記憶された各情報のうち、クレジットカードを利用した決済における利用日時や利用店舗などを示す情報を含んでいてもよい。買い物情報は、顧客情報データベース300において識別情報に関連付けて記憶された各情報のうち、個人を直接特定可能な情報以外の情報を含む。
【0087】
事前通知送信部406は、識別情報受信部404が識別情報を受信した場合に、決済承認要求の送信予定があることを示す事前通知を、買い物情報取得部405が取得した電子メールアドレスが割り当てられた顧客の端末装置120に送信する。事前通知は、たとえば「ご家族がご来店されました。決済承認のご準備をお願いいたします。」などのメッセージを含む。
【0088】
また、事前通知は、顧客の端末装置120に対して、当該顧客の端末装置120の所有者である顧客(クレジットカードの所有者)が事前通知を受信したことを示す受信確認応答を送信させるための操作キーを顧客の端末装置120において表示させる指示情報を含む。また、事前通知は、顧客の端末装置120に対して、受信確認応答を送信させるための操作キーとともに、たとえば「了解」、「準備完了」、「待機中」などのような、決済承認の準備ができている、あるいは、決済承認の準備ができる状況であることを示す情報を表示させる指示情報を含む。
【0089】
顧客の端末装置120は、事前通知を受信した場合、受信した事前通知を顧客の端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ235に表示するとともに、表示した事前通知に含まれる操作キーの操作を受け付けた場合に、買い物支援装置110に対して、事前通知の受信確認応答を送信する。受信確認応答受信部407は、事前通知送信部406が送信した事前通知の出力先となる顧客の端末装置120から、当該事前通知の受信確認応答を受信する。
【0090】
買い物条件送信部408は、識別情報の送信元となる店舗の端末装置130に対して、買い物情報取得部405が取得した買い物情報に含まれる買い物条件を送信する。買い物条件送信部408は、たとえば、買い物情報取得部405が取得した買い物情報のうち、クレジットカードを利用した決済における利用日時や利用店舗などを示す情報を、買い物条件と関連付けて、当該買い物条件とともに送信してもよい。
【0091】
商品情報受信部409は、識別情報の送信元となる店舗の端末装置130から、決済対象となる商品に関する商品情報を受信する。上記のように、店舗の端末装置130は、たとえば、当該店舗の端末装置130が識別情報を送信した後に商品コードの入力を受け付けた場合に、入力を受け付けた商品コードに該当する商品情報を店舗のデータベースから取得し、取得した商品情報とともに入力された識別情報を送信する。
【0092】
商品判断部410は、商品情報受信部409が受信した商品情報と買い物情報取得部405が取得した買い物情報とに基づいて、決済対象となる商品が買い物条件に該当する商品であるか否かを判断する。商品判断部410は、たとえば、商品情報受信部409が商品情報を受信するごとに、当該商品情報とともに受信した識別情報に関連付けられて顧客情報データベース300に記憶されている買い物条件を参照し、決済対象となる商品が買い物条件に該当する商品であるか否かを判断する。
【0093】
承認要求送信部411は、商品判断部410が買い物条件に該当する商品であると判断した場合に、決済対象となる商品の決済承認要求を、買い物情報取得部405が取得した電子メールアドレスが割り当てられた顧客の端末装置120に送信する。決済承認要求は、決済金額を含む。決済金額は、決済対象となる商品の販売額(消費税など別途加算する金額がある場合は、当該加算金額を加算した合計金額)、すなわち、決済承認要求にかかる決済を実行した結果、クレジットカードの所有者である顧客に請求される金額を示す。
【0094】
また、決済承認要求は、顧客の端末装置120に対して、たとえば「決済承認」、「決済非承認」などの、当該決済承認要求にかかる決済の実行に関する顧客の意思確認のための所定の操作キーを、顧客の端末装置120において表示させる指示情報を含む。決済承認要求を受信した顧客の端末装置120は、当該決済承認要求に含まれる指示情報に基づいて、たとえば、決済承認要求の送信先となる顧客の端末装置120を所有する顧客、すなわち、クレジットカードの所有者である顧客に、当該決済承認要求に含まれる決済金額の決済の実行を承認するか否かの意思表示をさせるための操作キーを表示する。この場合、顧客は、「決済承認」、「決済非承認」のいずれかを操作する。
【0095】
承認要求送信部411は、商品判断部410が買い物条件に該当しない商品であると判断した場合に、決済対象となる商品に関する情報を含む決済承認要求を、買い物情報取得部405が取得した電子メールアドレスが割り当てられた顧客の端末装置120に出力する。承認要求送信部411は、商品判断部410が買い物条件に該当しない商品であると判断した場合、たとえば、当該商品の商品情報を店舗の端末装置130を介して取得し、取得した商品情報を、該当する顧客の端末装置120に送信する。
【0096】
また、承認要求送信部411は、商品判断部410が買い物条件に該当しない商品であると判断した場合、顧客が指定した買い物条件に該当しない項目を案内する情報や、該当しなかった理由を案内する情報(超過金額など)を含む決済承認要求を、買い物情報取得部405が取得した電子メールアドレスが割り当てられた顧客の端末装置120に出力してもよい。また、承認要求送信部411は、商品判断部410が買い物条件に該当しない商品であると判断した場合であって、かつ、該当する商品の画像情報が存在する場合、当該画像情報を送信することが好ましい。
【0097】
商品判断部410が買い物条件に該当しない商品であると判断した場合に、当該商品の商品情報や該当しなかった理由などを含む決済承認要求を送信することにより、店舗にいない顧客(クレジットカードの所有者である顧客)に対して、買い物条件に該当しない商品がどのような商品かを案内することができる。
【0098】
また、承認要求送信部411は、受信確認応答受信部407が受信確認応答を受信した場合に、決済対象となる商品の決済承認要求を、買い物情報取得部405が取得した電子メールアドレスが割り当てられた顧客の端末装置120に送信するものであってもよい。これにより、承認要求送信部411は、顧客が、決済承認の準備ができる状況であると判断できる場合にのみ、決済対象となる商品の決済承認要求を、該当する顧客の端末装置120に送信することができる。
【0099】
承認情報受信部412は、承認要求送信部411が送信した決済承認要求の出力先となる顧客の端末装置120から、当該決済承認要求に対する承認結果を受信する。承認判断部413は、承認情報受信部412が受信した承認結果に基づいて、決済対象となる商品の決済が承認されたか否かを判断する。
【0100】
承認判断部413は、承認要求送信部411が決済承認要求を出力してから所定時間が経過しても該当する承認情報受信部412が承認結果を受信していない場合、「決済非承認」の承認情報を受信したと判断してもよい。これにより、何らかの理由によって、クレジットカードの所有者である顧客が決済承認要求が示す決済の実行を承認できない場合に、当該顧客の意思が不確かな状態で決済をおこなうことがない。
【0101】
決済用通知送信部414は、承認情報受信部412が受信した承認結果に基づいて、識別情報受信部404が受信した識別情報の送信元となる店舗の端末装置130に対して、決済対象となる商品の決済の是非を示す決済用通知を送信する。決済用通知は、たとえば、「決済の承認がおりました。」などのように、対象とする商品の決済が承認されたことを通知する通知動作の実行指示を含んでいてもよい。
【0102】
決済用通知送信部414は、承認判断部413による判断結果に基づいて、承認情報受信部412が受信した承認結果が決済対象となる商品の決済を承認する内容であった場合、識別情報受信部404が受信した識別情報の送信元となる店舗の端末装置130に対して、決済の実行を許可する決済用通知を送信する。この場合、決済の実行を許可する決済用通知は、たとえば、「決済の承認がおりました。対象とする商品の決済処理を実行してください。」などのように、対象とする商品の決済が承認され、当該商品の決済の実行を指示するメッセージを、店舗の端末装置130において通知させる通知動作の実行指示を含んでいてもよい。
【0103】
決済の実行を許可する決済用通知は、識別情報受信部404が受信した識別情報の送信元となる店舗の端末装置130に接続された決済端末装置における決済処理の実行指示を含んでいてもよい。この場合、決済用通知は、決済承認要求に関する決済処理の実行指示とともに、たとえばクレジットカード番号など、クレジットカードを用いた決済に必要な情報を含んでいてもよい。そして、この場合、決済用通知を受信した店舗の端末装置130は、決済用通知に含まれる決済処理の実行指示に基づいて、自装置に接続された決済端末装置に対して、決済用通知に含まれる情報を用いた決済処理の実行指示を出力する。
【0104】
決済処理の実行指示を受け付けた決済端末装置は、店舗の端末装置130から、決済対象となる金額や決済に用いるクレジットカード番号などを取得し、取得した情報を用いて決済処理をおこない、決済処理の結果を店舗の端末装置130に出力する。決済端末装置がおこなう決済処理については、公知の技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。決済処理の結果を受け付けた店舗の端末装置130は、当該店舗の端末装置130を実現するコンピュータ装置が備えるプリンタにより領収書を発行する。クレジットカードを用いた決済に必要な情報は、店舗の端末装置130が、決済承認要求に関する決済の実行許可通知を受信した後に、買い物支援装置110との間で通信をおこなうことによって取得するものであってもよい。
【0105】
決済用通知送信部414は、承認情報受信部412が受信した承認結果が、決済対象となる商品の決済を承認しない内容であった場合、識別情報受信部404が受信した識別情報の送信元となる店舗の端末装置130に対して、決済の実行を禁止する決済用通知を送信する。この場合、決済用通知は、当該決済用通知を受信した店舗の端末装置130において、決済が承認されなかったことを通知する通知動作の実行指示を含んでいてもよい。そして、この場合、決済用通知を受信した店舗の端末装置130は、当該店舗の端末装置130を実現するコンピュータ装置が備えるディスプレイ226に、たとえば「決済の承認がおりませんでした。」などのメッセージを表示してもよい。
【0106】
上記のデータベース更新部403は、識別情報受信部404が識別情報を受信した後に、当該識別情報とともに条件通知受信部401が受信した買い物条件に該当する決済がおこなわれた場合、当該識別情報を無効とするように、顧客情報データベース300の記憶内容を更新してもよい。この場合、識別情報が印刷された招待状の利用回数が1回に限定される。招待状の利用回数は1回に限定されるものではなく、2回以上の任意の回数を設定してもよい。
【0107】
また、招待状の利用機会は回数によって制限するものに限らない。たとえば、「発行日から1ヶ月以内」、「2012年4月末日まで」、「初回使用日から2ヶ月以内」などのように、時間によって利用機会を制限するようにしてもよい。また、招待状の利用に制限を設けず、無制限に利用できるようにしてもよい。
【0108】
(表示画面例)
つぎに、表示画面例について説明する。
図5−1、
図5−2、
図5−3は、表示画面例を示す説明図である。
図5−1において、表示画面510は、この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100を構成する顧客の端末装置120を実現するコンピュータ装置が備えるディスプレイ226、235に表示される。
【0109】
表示画面510は、クレジットカードの所有者である顧客が、当該顧客の子供など、実際に店舗におもむく顧客が該当する店舗に到着する前の任意のタイミングで表示される。クレジットカードの所有者である顧客は、表示画面510の表示内容にしたがって、購入を希望し、許可する商品の条件である買い物情報を入力する。
【0110】
表示画面510は、顧客にあらかじめ渡されている招待状などに印刷された識別情報、当該顧客が希望する商品情報などを入力する入力欄を含んでいる。識別情報は、たとえば、招待状において「招待状番号」など、顧客が理解しやすい名称で示されていてもよい。商品情報は、あらかじめ設定されている複数の条件の中から、顧客の希望に該当する条件を選択することによって指定されるものであってもよいし、顧客が任意の条件を入力することによって指定されるものであってもよい。表示画面510は、店舗が推奨する「お勧め商品」を案内する情報や、当該お勧め商品を指定するチェックボックスなどを含んでいてもよい。
【0111】
図5−2、
図5−3において、表示画面520、530は、この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100を構成する店舗の端末装置130を実現するコンピュータ装置が備えるディスプレイ226に表示される。表示画面520は、クレジットカードの所有者である顧客の子供など、招待状を持参する顧客が実際に来店し、当該顧客が持参した招待状に印刷されている識別情報が入力された場合に表示される。
【0112】
表示画面520は、入力した識別情報によって特定される顧客が希望する商品の買い物条件を含む。また、表示画面520は、店舗の店員などが、顧客が希望する商品の買い物条件を確認した後、実際に来店した顧客が希望する商品についての決済の承認をとる操作に進むための操作キーなどを含んでいてもよい。
【0113】
表示画面530は、表示画面520の表示内容にしたがって、実際に来店した顧客が希望する商品についての決済の承認をとる操作がおこなわれた場合に表示される。表示画面530は、実際に来店した顧客が希望する商品についての決済が承認されたか否かを示す情報を含む。また、表示画面530は、決済が承認された商品についての情報を含んでいてもよい。また、表示画面530は、決済が承認された商品についての決済処理を実行するか否かを指定する操作キーなどを含んでいてもよい。
【0114】
(買い物支援装置110の処理手順)
図6は、この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100を構成する買い物支援装置110の処理手順を示すフローチャートである。
図6のフローチャートにおいて、まず、顧客の端末装置120から送信された買い物条件通知を受信するまで待機する(ステップS601:No)。買い物条件通知は、クレジットカードの所有者である顧客が、当該顧客の端末装置120を用いて所定のWEBサイトにアクセスし、上記の表示画面500を介して買い物条件の入力操作をおこなった場合に、当該顧客の端末装置120から送信される。
【0115】
ステップS601において、買い物条件通知を受信した場合(ステップS601:Yes)、受信した買い物条件通知に含まれる識別情報および買い物条件を抽出する(ステップS602)。そして、顧客情報データベース300を参照して、ステップS602において抽出した識別情報に合致する識別情報があるか否かを判断する(ステップS603)。
【0116】
ステップS603において、ステップS602において抽出した識別情報に合致する識別情報がある場合(ステップS603:Yes)、顧客情報データベース300において、該当する識別情報に関連付けて、ステップS602において抽出した買い物条件を記憶して(ステップS604)、一連の処理を終了する。一方、ステップS603において、ステップS602において抽出した識別情報に合致する識別情報がない場合(ステップS603:No)、所定のエラー処理をおこなって(ステップS605)、一連の処理を終了する。
【0117】
ステップS605においては、たとえば、識別情報の入力ミスであることを想定して、ステップS601:Yesにおいて受信した買い物条件通知の送信元である顧客の端末装置120に対して、当該顧客の端末装置120において「入力情報をご確認ください。」、「招待状に記載されている識別番号をご確認ください。」、「もう一度はじめから入力操作をおこなってください。」などのメッセージを表示させるためのコマンドを送信する。
【0118】
あるいは、ステップS605においては、たとえば、ステップS601:Yesにおいて受信した買い物条件通知の送信元である顧客の端末装置120に対して、当該顧客の端末装置120において「該当する識別情報がありません。」、「招待状の発行元にご確認ください。」などのメッセージを表示させるためのコマンドを送信してもよい。
【0119】
図7は、この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100を構成する買い物支援装置110の処理手順を示すフローチャートである。
図7のフローチャートにおいて、まず、店舗の端末装置130から送信された識別情報を受信するまで待機する(ステップS701:No)。識別情報は、店舗の店員などが、所定のアプリケーションソフトウエアを起動した状態で、事前に顧客に渡されている招待状に印刷された識別情報を入力し、入力した識別情報を送信する入力操作をおこなった場合に、当該店舗の端末装置130から送信される。
【0120】
ステップS701において、店舗の端末装置130から送信された識別情報を受信した場合(ステップS701:Yes)、顧客情報データベース300を参照して、ステップS701:Yesにおいて受信した識別情報に合致する識別情報に関連付けて記憶されている買い物情報を取得する(ステップS702)。買い物情報は、上記のように、買い物条件、電子メールアドレスおよびクレジットカード番号を含んでいる。ステップS702においては、顧客情報データベース300を参照して、ステップS701:Yesにおいて受信した識別情報に合致する識別情報に関連付けて記憶されている買い物条件、電子メールアドレスおよびクレジットカード番号を取得する。
【0121】
つぎに、ステップS701:Yesにおいて受信した識別情報の送信元となる店舗の端末装置130に対して、ステップS702において取得した買い物情報のうちの買い物条件を送信する(ステップS703)とともに、ステップS702において取得した買い物情報のうちの電子メールアドレスが割り当てられた顧客の端末装置120に対して事前通知を送信する(ステップS704)。
【0122】
ステップS703においては、買い物条件と関連付けて、たとえば、クレジットカードを利用した決済における利用日時や利用店舗などを示す情報を、当該買い物条件とともに送信してもよい。これにより、買い物条件などを受信した店舗の端末装置130を介して、当該店舗の店員などに買い物条件を通知することができる。そして、これにより、店舗の店員は、通知された買い物条件にしたがって、当該買い物条件に該当する商品を、来店した顧客に違和感を感じさせずに勧めることができる。
【0123】
ステップS704においては、顧客の端末装置120において、たとえば、決済承認要求の送信予定があることを示すメッセージや受信確認応答を送信させるための操作キーを表示させる情報を送信する。これにより、来店した顧客が決済の承認を求める前に、クレジットカードの所有者である顧客に、決済の承認のための準備をさせることができる。
【0124】
つぎに、店舗の端末装置130から送信された商品情報を受信したか否かを判断する(ステップS705)。ステップS705において、店舗の端末装置130から送信された商品情報を受信した場合(ステップS705:Yes)、受信した商品情報が示す商品がステップS702において取得した買い物情報のうちの買い物条件に該当する商品であるか否かを判断する(ステップS706)。
【0125】
ステップS706において、ステップS705:Yesにおいて受信した商品情報が示す商品が、ステップS702において取得した買い物情報のうちの買い物条件に該当する商品である場合(ステップS706:Yes)、当該商品情報にかかる商品の決済承認要求を生成する(ステップS707)。ステップS707においては、クレジットカードの所有者である顧客に対して、決済対象となる商品について決済を承認するか否かの意思確認を要求する情報であって、決済対象となる商品の決済金額を含む決済承認要求を生成する。また、ステップS707においては、決済金額に加えて、クレジットカードの所有者である顧客に対して、決済対象となる商品が、買い物条件に該当する商品であることを案内する情報を含む決済承認要求を生成してもよい。
【0126】
つぎに、ステップS704において送信した事前通知に対する受信確認応答を受信したか否かを判断する(ステップS708)。ステップS708においては、ステップS707において決済承認要求を生成するまでの間に、ステップS704において送信した事前通知に対する受信確認応答を受信したか否かを判断する。
【0127】
ステップS708において、ステップS704において送信した事前通知に対する受信確認応答を受信した場合(ステップS708:Yes)、ステップS702において取得した買い物情報のうちの電子メールアドレスが割り当てられた顧客の端末装置120に対して、ステップS707において生成した決済承認要求を送信し(ステップS709)、ステップS709において送信した決済承認要求に対する承認結果を受信するまで待機する(ステップS710:No)。
【0128】
つぎに、ステップS710において、ステップS709において送信した決済承認要求に対する承認結果を受信した場合(ステップS710:Yes)、受信した承認結果に基づいて決済用通知を生成する(ステップS711)。ステップS711においては、たとえば、対象とする商品の決済が承認されたことを通知するメッセージや、該当する店舗の端末装置130に接続された決済端末装置における決済処理の実行指示などを含む決済用通知を生成する。
【0129】
その後、ステップS702において取得した買い物情報のうちの電子メールアドレスが割り当てられた顧客の端末装置120に対して、ステップS711において生成した決済用通知を送信して(ステップS712)、一連の処理を終了する。
【0130】
ステップS708において、ステップS704において送信した事前通知に対する受信確認応答を受信していない場合(ステップS708:No)、ステップS704において事前通知を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS713)。ステップS713において、ステップS704において事前通知を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS713:No)、たとえば「1分」、「3分」などのように、任意に設定された時間が経過するまでの間ステップS708に戻り、ステップS704において送信した事前通知に対する受信確認応答を受信するまで待機する。
【0131】
ステップS713において、ステップS704において事前通知を送信してから、当該事前通知に対する受信確認応答を受信しないまま所定時間が経過した場合(ステップS713:Yes)、一連の処理を終了する。この場合、店舗の端末装置130に対して、当該店舗の端末装置130を実現するコンピュータ装置が備えるディスプレイ226に、たとえば、「事前通知に対する応答がありません。」や「もう一度はじめから操作をおこなってください。」などのエラーメッセージを表示させる表示情報を送信してから、一連の処理を終了するようにしてもよい。
【0132】
ステップS706において、ステップS705:Yesにおいて受信した商品情報が示す商品がステップS702において取得した買い物情報のうちの買い物条件に該当する商品ではない場合(ステップS706:No)、買い物条件に該当しないと判断された項目を特定して(ステップS714)、ステップS707へ移行する。ステップS714においては、ステップS706における判断に際し、買い物条件に該当しないと判断された項目を特定する。この場合、ステップS707においては、ステップS714において特定された項目、すなわち、顧客が指定した買い物条件に該当しない項目を案内する情報や、該当しなかった理由を案内する情報(超過金額など)を含む決済承認要求を生成する。
【0133】
ステップS705において、店舗の端末装置130から送信された商品情報を受信していない場合(ステップS705:No)、ステップS701:Yesにおいて識別情報を受信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS715)。ステップS715においては、たとえば、顧客が来店したものの気に入った商品がなかった場合のように、招待状を持って来店した顧客がいずれの商品情報の送信をおこなわなかったと見なせる程度の時間(たとえば、30分、1時間など)が、ステップS701:Yesにおいて識別情報を受信してから経過したか否かを判断する。
【0134】
ステップS715において、ステップS701:Yesにおいて識別情報を受信してから所定時間が経過していない場合(ステップS715:No)、ステップS705に戻り、店舗の端末装置130から送信された商品情報を受信したか否かを判断する。一方、ステップS701:Yesにおいて識別情報を受信してから、店舗の端末装置130から送信された商品情報を受信することなく所定時間が経過した場合(ステップS715:Yes)、一連の処理を終了する。
【0135】
(店舗の端末装置130の処理手順)
図8は、この発明にかかる実施の形態の買い物支援システム100を構成する店舗の端末装置130の処理手順を示すフローチャートである。
図8のフローチャートにおいて、まず、識別情報の入力を受け付けたか否かを判断し(ステップS801)、識別情報の入力を受け付けるまで待機する(ステップS801:No)。ステップS801においては、たとえば、店舗の端末装置130が設置されている店舗の店員などが当該店舗の端末装置130を操作することによって、事前に顧客に渡されている招待状などに印刷された識別情報の入力がおこなわれた場合に、識別情報の入力を受け付けたと判断する。
【0136】
ステップS801において、識別情報の入力を受け付けた場合(ステップS801:Yes)、入力を受け付けた識別情報の送信指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS802)。ステップS802においては、たとえば、上記の店員などが当該店舗の端末装置130を操作することによって、事前に顧客に渡されている招待状などに印刷された識別情報の入力をおこなった後に所定の入力操作がおこなわれた場合に、ステップS801において入力を受け付けた識別情報の送信指示を受け付けたと判断する。
【0137】
ステップS802においては、ステップS801において入力を受け付けた識別情報の送信指示を受け付けるまで待機し(ステップS802:No)、当該送信指示を受け付けた場合(ステップS802:Yes)、買い物支援装置110に対して、ステップS801において入力を受け付けた識別情報を送信する(ステップS803)。ステップS803においては、識別情報の送信をおこなった店舗の端末装置130の識別情報を、あわせて送信する。
【0138】
つぎに、ステップS803において送信した識別情報に応じて、買い物支援装置110から送信された買い物条件を受信するまで待って(ステップS804:No)、該当する買い物条件を受信した場合(ステップS804:Yes)、受信した買い物条件を出力する(ステップS805)。ステップS805においては、たとえば、店舗の端末装置130を実現するコンピュータ装置が備えるディスプレイ226に、ステップS804:Yesにおいて受信した買い物条件を示す文字列を表示することによって、当該買い物条件を出力する。
【0139】
つぎに、商品コードの入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS806)。ステップS806においては、たとえば、店舗の端末装置130が設置されている店舗の店員などが来店した顧客が購入を希望した商品のタグに印刷されたバーコードを読み取った場合に、商品コードの入力を受け付けたと判断する。ステップS806において、商品コードの入力を受け付けていない場合(ステップS806:No)、ステップS801へ移行する。
【0140】
ステップS806において、商品コードの入力を受け付けた場合(ステップS806:Yes)、入力を受け付けた商品コードに対応する商品情報の送信指示を受け付けるまで待機する(ステップS807:No)。ステップS807においては、たとえば、上記の店員などが当該店舗の端末装置130を操作することによって、所定の入力操作がおこなわれた場合に、ステップS806:Yesにおいて入力を受け付けた商品コードに対応する商品情報の送信指示を受け付けたと判断する。
【0141】
一方、ステップS807において、ステップS806:Yesにおいて入力を受け付けた商品コードに対応する商品情報の送信指示を受け付けたと判断した場合(ステップS807:Yes)、入力を受け付けた商品コードに該当する商品情報を取得する(ステップS808)。ステップS808においては、たとえば、上記のように、店舗の端末装置130あるいは当該店舗の端末装置130が接続された店舗のサーバに、商品コードと商品情報とを関連付けて記憶するデータベースを設けておき、上記の店員などが当該店舗の端末装置130を操作することによって商品情報の送信指示をおこなった場合に、該当する商品情報を取得する。
【0142】
そして、買い物支援装置110に対して、ステップS808において取得した商品情報を送信する(ステップS809)。ステップS809においては、商品情報の送信をおこなった店舗の端末装置130の識別情報を、あわせて送信する。その後、ステップS808において送信した商品情報に応じて、買い物支援装置110から送信された決済用通知を受信するまで待機する(ステップS810:No)。
【0143】
ステップS810において、ステップS808において送信した商品情報に応じて、買い物支援装置110から送信された決済用通知を受信した場合(ステップS810:Yes)、受信した決済用通知に基づいて、対象とする商品の決済が承認されたか否かを判断する(ステップS811)。ステップS811において、対象とする商品の決済が承認されなかった場合(ステップS811:No)、一連の処理を終了する。ステップS811において対象とする商品の決済が承認されなかった場合、対象とする商品の決済が承認されなかった旨を通知するメッセージを表示するなどの所定の処理をおこなってから、一連の処理を終了してもよい。
【0144】
ステップS811において、対象とする商品の決済が承認された場合(ステップS811:Yes)、自装置に接続された決済端末装置に対して、対象とする商品の決済処理の実行指示を出力する(ステップS812)。そして、ステップS812において決済処理の実行指示を出力した決済端末装置から、対象とする商品の決済処理が完了したことを示す決済完了通知を受け付けるまで待機する(ステップS813:No)。
【0145】
ステップS813において、対象とする商品の決済処理が完了したことを示す決済完了通知を受け付けた場合(ステップS813:Yes)、当該決済完了通知やステップS808において取得した商品情報などに基づいて、該当する決済処理に関するレシートを発行して(ステップS814)、一連の処理を終了する。
【0146】
図8に示した処理においては、ステップS806において入力を受け付けた商品コードに対応する商品情報を取得するようにしたが、これに限るものではない。商品情報は、たとえば、店員などが当該店舗の端末装置130を操作することによって、該当する商品の値段や特徴などを直接入力するものであってもよい。
【0147】
以上説明したように、この実施の形態の買い物支援装置110は、顧客の端末装置120および店舗の端末装置130と通信可能な買い物支援装置110であって、顧客の端末装置120から、識別情報と買い物条件とを含む買い物条件通知を受信すると、受信した買い物条件通知に含まれる識別情報に当該買い物条件通知に含まれる買い物条件を関連付けて顧客情報データベース300に記憶し、店舗の端末装置130から識別情報を受信すると、顧客情報データベース300を参照して、受信した識別情報に関連付けられた買い物条件、電子メールアドレスおよびクレジットカード番号を含む買い物情報を取得する。そして、識別情報の送信元となる店舗の端末装置130から、決済対象となる商品に関する商品情報を受信すると、受信した商品情報と取得した買い物条件とに基づいて、決済対象となる商品が買い物条件に該当する商品であるか否かを判断し、買い物条件に該当する商品であると判断した場合に、決済対象となる商品の決済承認要求を、上記取得した電子メールアドレスが割り当てられた顧客の端末装置120に送信し、送信した決済承認要求の出力先となる顧客の端末装置120から受信した、当該決済承認要求に対する承認結果に基づいて、識別情報の送信元となる店舗の端末装置130に対して、決済対象となる商品の決済の是非を示す決済用通知を送信するようにしたことを特徴としている。
【0148】
この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、クレジットカードを所有する顧客がクレジットカードを利用する現場に同行することなく、クレジットカードを利用することにより享受できる商品やサービスの範囲を制限するとともに、クレジットカードを利用することにより商品やサービスを享受する顧客に対して、享受する商品やサービスの選択の自由度を確保することができる。
【0149】
具体的には、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、たとえば、クレジットカードの所有者である顧客が同行しない状態において、クレジットカードの所有者である顧客とは異なる顧客が店舗に行き、クレジットカードの所有者である顧客が指定した買い物条件に該当する商品の中から好みの商品を選んで購入することができる。
【0150】
これにより、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、具体的には、たとえば、クレジットカードを所有する親が同行せずに、かつ、子供に現金を持たせることなく、当該子供に当該子供の好みの商品を自ら選ばせて購入させることができる。
【0151】
これによって、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、子供に対して「自分一人で買い物をした」という達成感を味あわせることができ、子供に自信を持たせ、子供の自立を促すことができる。また、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、子供が購入する商品の条件を親が指定することができるので、子供に過剰に干渉することなく、親が想定した範囲内の買い物をさせることができ、親に安心感を与えることができる。
【0152】
また、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、実際に店舗に行って買い物をすることができるので、買い物をした顧客は商品と領収書を持ち帰ることができる。これによって、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、実際に店舗に行って買い物をしたことを確認することができ、ネットショッピングのように領収書がでないことによる顧客の不安を解消することができる。
【0153】
また、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、実際に店舗に行って買い物をした顧客が領収書を持ち帰ることができるので、クレジットカードの所有者である顧客は、金額のみでなく、実際に購入した商品がなんであったかを領収書によって確認することができる。これによって、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、購入した商品を、実際に店舗に行って買い物をした顧客がすぐに消費あるいは使用した場合や、クレジットカードの所有者である顧客がすぐに確認できない場合であっても、クレジットカードの所有者である顧客は、金額のみでなく、実際に購入した商品がなんであったかを領収書によって確認することができる。
【0154】
また、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110は、買い物条件に該当しない商品であると判断した場合に、決済対象となる商品に関する情報を含む決済承認要求を、上記取得した電子メールアドレスが割り当てられた顧客の端末装置120に出力するようにしたことを特徴としている。
【0155】
この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、店舗で買い物をする顧客が選んだ商品が、クレジットカードの所有者である顧客が指定した買い物条件に該当しない場合は、クレジットカードの所有者である顧客に、選ばれた商品がどのような商品であるかを案内することができる。これにより、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、たとえば、店舗で買い物をしている顧客が、店舗に行くまでは想定していなかった商品を選んだ場合など、実際に店舗に行ってからよりよい商品やより欲しい商品を見つけた場合に、クレジットカードの所有者である顧客の許可を得て、当該商品を選んで購入することができる。
【0156】
これにより、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、クレジットカードの所有者である顧客が同行することなく、また、クレジットカードの所有者である顧客にあらためて買い物条件を指定させることなく、クレジットカードの所有者である顧客の許可を得て、店舗で買い物をする顧客に、当該顧客が実際に店舗に行ってから見つけた好みの商品を自分で選んで購入させることができる。
【0157】
また、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110は、店舗の端末装置130から識別情報を受信した場合に、決済承認要求の送信予定があることを示す事前通知を、上記取得した電子メールアドレスが割り当てられた顧客の端末装置120に送信し、当該事前通知の出力先となる顧客の端末装置120から、当該事前通知の受信確認応答を受信した場合に、決済対象となる商品の決済承認要求を、上記取得した電子メールアドレスが割り当てられた顧客の端末装置120に送信するようにしたことを特徴としている。
【0158】
この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110は、顧客の端末装置120に対して、決済対象となる商品の決済承認要求を出力する前に事前通知を送信し、事前通知の受信確認応答を受信した場合に決済承認要求を出力する。この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、決済処理を開始する前に、当該決済の承認の要求先である顧客(クレジットカードの所有者)に決済承認要求を受信するための準備をさせることができる。
【0159】
これによって、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、クレジットカードの所有者である顧客が同行しない状態において、店舗における決済処理に備えさせることができるので、店舗における決済処理を円滑に実行させることができる。また、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、クレジットカードの所有者である顧客(親など)が、実際に来店する顧客(子供など)に同行しないことにより、顧客の端末装置120を操作する必要が生じる決済の直前まで、また当該決済の直後から、時間を有効に利用することができる。
【0160】
また、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110は、顧客の端末装置120から受信した承認結果に基づいて、決済対象となる商品の決済が承認されたか否かを判断し、決済対象となる商品の決済が承認されたと判断した場合に、識別情報の送信元となる店舗の端末装置130に対して、当該店舗の端末装置130に接続された決済端末装置における決済処理の実行指示を含む決済用通知を送信するようにしたことを特徴としている。
【0161】
この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、決済対象となる商品の決済が承認された場合は、店舗の店員などによる入力操作を介することなく、店舗の端末装置130に接続された決済端末装置において、決済対象となる商品の決済処理を実行させることができる。これによって、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、店舗の店員など店舗の端末装置130の操作者に対して、対象となる商品の決済の承認についての問い合わせにかかる操作をおこなわせるだけで、決済対象となる商品の決済が承認された場合は、決済処理の操作をおこなわせることなく決済を完了させることができるので、操作者の負担軽減を図るとともに、誤って決済処理を実行してしまうことを防止できる。
【0162】
また、この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110は、識別情報の送信元となる店舗の端末装置130に対して、上記取得した買い物情報に含まれる買い物条件を送信するようにしたことを特徴としている。この発明にかかる実施の形態の買い物支援装置110によれば、店舗の店員などに、顧客の買い物条件を伝えることができる。これによって、実際に、対象となる商品の承認をとる操作をおこなう前に、実際に来店した顧客が選んだ商品が、クレジットカードの所有者である顧客が指定する買い物条件に該当するかどうかを、店舗の店員などが事前に判断することができ、無駄な問い合わせ(承認要求)をおこなうことを防止できる。