【実施例】
【0055】
以下の実施例は、本願において説明されており、請求されている化合物、組成物および方法がどのようになされており、評価されているかについての完全な開示および記載を当業者に提供するために提示されており、単に例示として意図されており、請求されている内容の範囲を限定するとは意図されていない。特に断りがない限り、部は質量部であり、温度は、℃の単位であるか、または周囲温度であり、圧力は、大気圧またはその近傍である。反応条件(例えば、成分濃度、温度、圧力、ならびに説明されている方法から得られる生成物の純度および収量を最適化するために使用される他の反応の範囲および条件)の多くの変更および組合せがある。
【0056】
(実施例1〜2)
【0057】
【表1】
【0058】
実施例1および2において、HOCおよびセルロース繊維を、約500RPMにおいて機械的な撹拌器を用いて室温において混合した。混合を室温において開始し、混合を続けている間、油状物を加熱した。30分後に、硬質脂肪ブレンドを、各成分のフレークとして約93℃において加えた。加熱を継続させ、約9分後に温度を約93℃に戻した。硬質脂肪を加えた後に約30分にわたって加熱を弱めた。温度が85℃まで下がると、加熱をやめた。温度が63℃まで下がると、混合物を、Cuisinart Frozen Yogurt-ICE cream & Sorbet Maker(ICE-20モデル)に注ぎ、結晶化させた。混合物がアップルソースのような粒状を呈し、柔らかいマッシュポテトと同様の粘度になると、混合物を、32オンスのガラスジャーに注ぎ、掻き取り、保存した。
【0059】
(実施例3)
【0060】
【表2】
【0061】
高オレイン酸のキャノーラ油およびセルロース繊維を、ホットプレート上にある2500mlのビーカーにおいて、機械的な撹拌器を用いて混合した。撹拌は、セルロース繊維を油状物に分散させるために十分であった。混合を室温において開始し、油状物を加熱し、約63℃の温度まで混合を続け、それから溶かした硬質脂肪ブレンドを加えた。硬質脂肪を加えた後の温度は約64℃であった。完全なブレンドをさらなる5分にわたって混合し、それからCuisinart Frozen Yogurt-ICE cream & Sorbet Makerに注ぎ、結晶化させた。混合物がアップルソースのような粒状を呈し、柔らかいマッシュポテトと同様の粘度になると、混合物を、32オンスのガラスジャーに注ぎ、掻き取り、70°Fに維持された場所に保存した。
【0062】
(実施例4)
【0063】
【表3】
【0064】
高オレイン酸のキャノーラ油およびセルロース繊維を、室温においてビーカーに混合し、機械的な撹拌器を用いてホットプレート上において撹拌を続けた。撹拌を4時間にわたって続けた。溶かした硬質脂肪を約147°Fにおいて加えた。完全なブレンドをさらなる5分間にわたって混合し、それからCuisinart Frozen Yogurt-ICE cream & Sorbet Maker(ICE-20モデル)に注ぎ、結晶化させた。混合物がアップルソースのような粒状を呈し、柔らかいマッシュポテトと同様の粘度になると、混合物を、32オンスのガラスジャーに注ぎ、掻き取り、70°Fに維持された場所に保存した。
【0065】
(実施例5〜33)
以下の方法にしたがって実施例5〜33を調製した。所望の量の液状油を2500mLのビーカーに加えた。ビーカーをホットプレート上に置き、撹拌器を取り付けた。撹拌器を作動させ、300RPMに設定した。ホットプレートを200℃にした。所望の量のセルロースを加え、約20分にわたって混合した。油状物の温度が70℃に達すると、所望の量の硬質脂肪を加え、撹拌を続けた。混合を約5分にわたって続けた。加熱および撹拌を5分後にやめた。組成物を実施例1〜4に記載の通りに冷却した。
【0066】
【表4】
【0067】
【表5】
【0068】
(実施例34〜35)
実施例34〜35において、綿の硬質脂肪を使用し、組成物を実施例5〜33に記載されている方法によって調製した。
【0069】
【表6】
【0070】
(実施例36〜38)
実施例36〜38において、硬質脂肪および液状油を、セルロース繊維を加える前に以下のように調合した。2500mLのビーカーにおいて、所望の量の液状油の重量を測定した。ビーカーをホットプレート上に置き、撹拌器を取り付けた。攪拌機を作動させ、速度を300RPMに設定した。ホットプレートを200℃にした。所望の量の硬質脂肪を加え、70℃に達するまで撹拌を続けた。所望の量のセルロースを混合しながら加えた。約5分にわたって混合を続けた。撹拌器の速度は300RPMであった。加熱および撹拌を5分後にやめた。組成物を実施例1〜4に記載の通りに冷却した。
【0071】
混合物を70℃まで冷却し、それからアイスクリームメーカにおいて結晶化させた。
【0072】
【表7】
【0073】
(実施例39〜40)
実施例39〜40において、硬質脂肪としてヤシの硬脂ステアリン酸を使用し、より多い量のセルロース繊維を使用した。少量の調合物を、−20℃におけるウォークイン冷凍室の内部において、アイスクリームメーカにおいて撹拌した。
【0074】
【表8】
【0075】
(実施例41)
実施例41において、ダイズから生成され、それから飽和するまで硬化されたトリグリセリド、ジグリセリド、モノグリセリドの構造化ブレンドを、構造化脂肪として使用した。
【0076】
【表9】
【0077】
この実施例は、飽和トリグリセリド以外の成分がセルロース繊維とともに構造化するために使用され得ることを証明している。
【0078】
(実施例42〜45)
実施例42〜45において、種々のセルロース繊維を、調合物に対するそれらの作用を調べるために使用した。
【0079】
【表10】
【0080】
(実施例46)
実施例46において、水が調合物の構造化を促進するか否かを確認するために、少量の水を加えた。
【0081】
【表11】
【0082】
この程度の添加において、ショートニングは、水なしで作製したショートニングと特に変わらなかった。
【0083】
(実施例47)
実施例47において、グリセリンが調合物の構造化を促進するか否かを確認するために、少量のグリセリンを加えた。
【0084】
【表12】
【0085】
この程度の添加において、ショートニングは、グリセリンなしで作製したショートニングと特に変わらなかった。
【0086】
(実施例48〜50)
実施例48〜50において、部分的に硬化された基本の油を調合物に使用した。
【0087】
【表13】
【0088】
(実施例51〜54)
実施例51〜54において、乳化剤を、ケーキおよび糖衣加工のためのショートニング調合物に使用した。
【0089】
【表14】
【0090】
(実施例55)
実施例55において、試験工場の運転を、以下の成分を用いて実施した。
【0091】
【表15】
【0092】
200lbの単回処理を開始した。組成物を、HOC、硬質脂肪ブレンドおよびセルロースを混合することによって調合した。完全なブレンドを、冷却ユニットに進める前に、30分にわたってポンプおよび固定式のミキサを通して再循環させた。固定式のミキサを付け加えて、冷却ユニットに進める前に、ブレンドを再循環させてセルロース繊維の分散を促進させた。
【0093】
ラインの構成:A−C−B−充填
AユニットおよびCユニットは冷却ユニットであり、Bユニットは、ロータ上にあるピンおよび円筒壁から突出しているピンを有している運転ユニットである。
【0094】
【表16】
【0095】
【表17】
【0096】
(実施例56)
実施例56において、ケーキおよび糖衣のショートニングのための試験工場の運転を、以下の成分を用いて実施した。
【0097】
【表18】
【0098】
200lbの単回処理を開始した。組成物を、HOC、硬質脂肪ブレンドおよびセルロースを混合することによって調合した。完全なブレンドを、冷却ユニットに進める前に、30分にわたってポンプおよび固定式のミキサを通して再循環させた。固定式のミキサを付け加えて、冷却ユニットに進める前に、ブレンドを再循環させてセルロース繊維の分散を促進させた。
【0099】
ラインの構成:A−C−B−充填
【0100】
【表19】
【0101】
【表20】
【0102】
(実施例57)
実施例57において、すべての目的のショートニングのための試験工場の運転を、以下の成分を用いて実施した。
【0103】
【表21】
【0104】
150lbの単回処理を開始した。組成物を、HOC、硬質脂肪ブレンドおよびセルロースを混合することによって調合した。完全なブレンドを、冷却ユニットに進める前に、30分にわたってポンプおよび固定式のミキサを通して再循環させた。固定式のミキサを付け加えて、冷却ユニットに進める前に、ブレンドを再循環させてセルロース繊維の分散を促進させた。
【0105】
ラインの構成:A−C−B−充填
【0106】
【表22】
【0107】
【表23】
【0108】
実施例55および56において調製されたすべての目的のショートニングならびにケーキおよび糖衣のショートニングのサンプルを、70°Fにおいて72時間にわたって保存し、それから検査した。すべてのサンプルは、可塑性の柔軟なショートニングであった。各組のキューブを70°Fの保存に戻し、より気温の高い月の間における輸送をシミュレートするために、各組のキューブを、85°Fに制御された温度の場所に移した。8日後に、85°Fに保存したキューブを試験した。油状化は観察されなかった。材料の約半分を、新たな袋および箱に集め、85°Fにおいて保存するために戻した。残りの半分を70°Fにおいて保存するために元に戻した。すべての時間において70°Fに保存した油状物を実用試験した。72時間にわたって70°Fに保存し、8日にわたって85°Fに移し、70°Fに戻した油状物を、特定の用途において評価した。70°Fに保持し、85°Fに移して保持した油状物を特定の用途において評価した。70°Fに保持した油状物は十分に機能し、85°Fに移し、70°Fに戻した油状物は十分に機能した。ケーキおよび糖衣のショートニングの場合に、85°Fに移し、85°Fに維持させた油状物は、ケーキにはなったが、糖衣にはならなかった。
【0109】
ケーキおよび糖衣の調合物は、パウンドケーキの調合物にはならなかった。
【0110】
上述のショートニング組成物を、種々のパン菓子の用途において試験した。クッキーの用途において、ショートニング組成物における繊維の含量、およびベーキングの間における広がりの間に関連性があると考えられた。繊維の含量が多いほど、広がりが悪かった。
【0111】
パイ皮の試験において、繊維を含んでいるショートニングは、薄片のパイ皮になりにくいが、縮む程度が小さく、ベーキング後により大きな質量を有していた。
【0112】
小さなチョコレートのチップ(1lbにつき4000個のチップ)は、繊維を含んでいるショートニングを使用した焼いたクッキーにおいて、より視認し易かった。チップのサイズまたは封入物のサイズが大きいほど、より視認し易いこの特性は、速やかに、必須に等しくなった。
【0113】
乳化されたショートニングのうち実施例53および55のショートニングは、全体的に最も良好な性質を有していた。
【0114】
また、ショートニングは、伸ばしたシュガークッキーにおいて試験され、上首尾であった。
【0115】
(実施例58)
すべての目的の2つのショートニング調合物を、上述の実施例55〜57に記載されている手法と類似の手法を用いて調製した。
【0116】
以下の成分を使用した。
【0117】
【表24】
【0118】
調合物1は約14.96%の飽和レベルを有しており、調合物2は約19%の飽和レベルを有していた。また、調合物2は200ppmの抗酸化剤TBHQ(植物油の担体における20% TBHQの、0.1%)を含有していた。上述のショートニング調合物を、メトラーの滴点、種々の温度における固体脂肪の含量(SFC)プロファイル、飽和の%、およびトランスの%について定法を用いて分析した。
【0119】
以下の表は、すべての目的のショートニング調合物1についての分析値を示している。
【0120】
【表25】
【0121】
以下の表は、すべての目的のショートニング調合物2についての、約19%の飽和状態の調合物における分析値を示している。
【0122】
【表26】
【0123】
(実施例59)
ケーキおよび糖衣のショートニング調合物を、上述の実施例55〜57に記載されている手法と類似の手法を用いて調製した。
【0124】
以下の成分を使用した。
【0125】
【表27】
【0126】
抗酸化剤TBHQを、植物油の担体における20% TBHQとして加えた。
【0127】
ケーキおよび糖衣の上述のショートニング調合物を、メトラーの滴点、種々の温度における固体脂肪の含量(SFC)プロファイル、飽和の%、およびトランスの%について定法を用いて分析した。
【0128】
実施例58および59に記載されているすべての目的ならびにケーキおよび糖衣のショートニング調合物を、種々のパン菓子用途(すべての目的のショートニングにとってのチョコレートチップクッキー、パイ皮、ならびにケーキおよび糖衣の調合物にとってのレイヤーケーキ、糖衣およびパウンドケーキ調合物が挙げられる)において試験した。両方の調合物は条件を満たした生成物をもたらした。
【0129】
(実施例60)
Kroger Microwave Popcornの袋(Movie Theater Butter Brand、袋ごとに約3人前を有している焼いていない33gの1盛りの分量)を空け、トウモロコシのすべて、ならびにショートニングおよび塩のほとんどを、Buchnerファンネルの上に置いた。Buchnerファンネルをオーブンにおいて、トウモロコシから離して脂肪を溶かした。紙タオルを用いてトウモロコシを拭って、脂肪のほとんどを除去した。トウモロコシの重量は70.73gであった。袋の3つの主な内容物は、70.73gのトウモロコシ、2.67gの塩、25.60gのショートニングであった。
【0130】
実施例59の90.6gのショートニングを、9.47gの商標Mortonのポップコーン塩と混ぜた。ショートニングを、約1/2インチまでの厚さのホイルの上に広げ、塩をその上に振りかけ、それからスパチュラを用いて混ぜた。ショートニングおよび塩のこの混合物28.27gを70.7gのポップコーンに混ぜた。
【0131】
Kroger Microwave Popcornの他の袋を焼いてはじけさせ、袋の端部における上部を開いてトウモロコシおよびショートニングを取り出した。段落[0094]において調製したポップコーン混合物を空の袋に加え、袋を、商標white scotchのテープを用いて塞ぎ、使用説明書にしたがって袋に適したマイクロ波加熱炉においた。ポップコーンを焼いている間に袋を切れ目において開き、焼けたトウモロコシおよび焼けていないトウモロコシを袋から出した。焼けたトウモロコシの風味を調べた。ショートニング由来のセルロースは焼けたトウモロコシの風味または口当たりに影響を与えないことが分かった。
【0132】
ポップコーンの他の袋を用いて実験を繰り返した。このとき、ポップコーンの袋から約1.5インチの帯を切り取った。袋の内容物を空にし、段落[0094]において調製した混合物を空の袋に入れた。袋における切り口の全体に上記帯を当て、白いダクトテープを用いて所定の位置に帯を止めた。この構成は焼いている間にポップコーンを収納していた。
【0133】
混合物を、GE Profile 2.2 Cu. Ft. Countertop Microwave Ovenを用いたマイクロ波加熱炉において、ポップコーンの設定にしたがって、焼いてはじけさせた。
【0134】
(実施例61)
マイクロ波ポップコーンを焼くための空の袋を、SNAPPY(登録商標) POPCORN Co., Inc.から購入し、実施例60に記載されているような類似の実験を、これらの袋を用いて実施した。Orvillie Redenbacher’s Originalポップコーンをこの試験に使用した。段落[0094]において調製された99gのポップコーン混合物を可塑性のカップにおいて計量し、それから空の袋に移した。ポップコーン混合物を袋に入れた後、混合物を、手のひらを用いて袋の外側から下に押すことによって平らにした。35の袋を同様にして充填した。袋を、インパルスシーラ(Midwest Pacific Impulse Sealer Model MP-12)を用いて密閉した。
【0135】
各袋に、平均して440のトウモロコシの穀粒を入れた。これらの袋を、Magic Chef Microwave(オーブンモデルMCB110B)のオーブンのポップコーン設定を用いて、1つずつ焼いてはじけさせた。2つの袋から得られた焼けたポップコーンを、試食に割り当てた。風味は良好であり、セルロースの存在は焼いた生成物の対して大きな問題を起こさないと判定された。
【0136】
3つの袋を焼いてはじけさせ、焼けていない穀粒を数えた(48が焼けていない)。
【0137】
30の空の袋を、上述のように満たし、パーチメント紙を敷いたフルサイズの6つのシートパンの上に、シートパンごとに5つの袋があるようにおいた。これらのシートパンの2つ1組を、保存のために70°Fの場所におき、2つのパンの他の組を85°Fの場所において保存し、3組目を100°Fの場所において保存した。3週間の保存の後に、油状物の逃げは保存においていずれの袋にも認められなかった。
【0138】
ポップコーン、ショートニングおよび塩の混合物の他の単回量を段落[0094]に記載の通りに作った。2つの袋を上述のように満たし、焼いてはじけさせ、焼けていない穀粒を数えた。2つの袋には、49および22の焼けていない穀粒が入っていた。
【0139】
ろ紙(Whatman 4 Qualitative Circles 150 mm、カタログ番号1004 150)を用いて、3つの15cmのBuchnerファンネルを配置した。ろ紙の各片および各ファンネルの重量を計った。4インチのクッキーの抜き型のリングを各ファンネルの中央においた。段落[00102]におけるポップコーン混合物の約80g(80.2g、80.5g、80.4g)を、リングに入れ、4インチの直径の均一な厚さの集りにスパチュラを用いて紙の上に押しつけた。それからリングを外した。ファンネルを24時間にわたって100°Fの場所においた。加重した受け入れビーカーを各ファンネルの下においた。24時間後に、受け入れビーカーのいずれにも油状物は認められなかった。ポップコーンおよび油状物の集合は、ショートニングの柔軟なマトリクスによって、24時間の後にリング形状に依然として保持されていた。油状物は各ろ紙の端部に漏れており、ろ紙を取り除いたとき、いくらかの液体の油状物がろ紙の表面に見られた。ポップコーンの集りは、ろ紙によって擦られ、ろ紙は3つの組のそれぞれについて重くなっていた。紙は、1.88g、1.91gおよび2.17gの油状物の重量を増していた。ファンネルはそれぞれ0.08g、0.06gおよび0.05gの重量を増していた。
【0140】
ポップコーン、塩およびショートニングを混合する順序および方法はともに、マイクロ波ポップコーン製品にとって重要ではないと考えられる。ある実施形態において、種々の香料をポップコーン混合物に加えた。ある実施形態において、ポップコーンおよび塩を空の袋に入れ、それからショートニングを入れた。混合物は、入れる圧力によって大まかに混合され得る。
【0141】
(実施例62)
この実験において、マイクロ波ポップコーンにおける繊維および塩の分布を調べるために、少ないマトリクス、中程度のマトリクスおよび多いマトリクスにおける堆積したショートニングの顕微鏡評価を行った。空の袋にポップコーンを詰めた。ショートニング系(すなわち実施例61に記載されているショートニングおよび塩の混合物)を、約110°F〜135°Fにおいて各袋に加えた。ショートニングおよび塩の混合物を、3つの設定:少ないショートニング系の設定、中程度のショートニング系の設定、および多いショートニング系の設定において加えた。少ないショートニング系の設定において、加えられたショートニング系の量は袋におけるすべての内容物の重量に対して2.5〜3.5重量%であり、中程度のショートニング系の設定において、加えられたショートニング系の量は袋におけるすべての内容物の重量に対して10〜15重量%であり、多いショートニング系の設定において、加えられたショートニング系の量は袋におけるすべての内容物の重量に対して30〜35重量%であった。
【0142】
ポップコーンの袋の内容物を室温まで冷やした後に、ショートニングサンプルを、マイクロ波ポップコーンサンプルの袋の4つの異なる場所から回収した。各サンプルは約5μLであった。等量の各サンプルを、顕微鏡用のスライドの上に載せ、顕微鏡評価の前にスライドカバーを用いて覆った。顕微鏡評価を、偏光顕微鏡のもとに100倍において行った。
【0143】
少ないショートニング系のマトリクス:
異なる2種類の塩:1〜4ミクロンの長さを有している立方晶および六方晶が観察された。存在している繊維は、異なる直径、および集塊を形成する傾向を有していた。
【0144】
中程度のショートニング系のマトリクス:
異なる2種類の塩:2〜3ミクロンの長さを有している立方晶および六方晶が観察された。塩は均一に分散していた。存在している繊維は、異なる直径、および集塊を形成する傾向を有していた。
【0145】
多いショートニング系のマトリクス:
異なる2種類の塩:1〜4ミクロンの長さを有している立方晶および六方晶が観察された。塩は均一に分散していた。繊維の直径は、少ないショートニング系のマトリクスおよび中程度のショートニング系のマトリクスと比べて、均一であり、より小さい。少ないショートニング系のマトリクスおよび中程度のショートニング系のマトリクスより、繊維の良好な分布が観察された。
【0146】
本明細書に示されている組成物は、塩およびショートニングの均一な分布をもたらす。
【0147】
本願の全体を通して、種々の公開物が参照されている。それらの全体におけるこれらの公開物の開示内容は、本明細書に記載されている化合物、組成物および方法をより完全に説明するために、参照によって本明細書に援用される。
【0148】
種々の改良および変更は、本明細書に記載されている化合物、組成物および方法に対してなされ得る。本明細書に記載されている化合物、組成物および方法の他の局面は、明細書ならびに本明細書に記載されている化合物、組成物および方法の実施の検討から明らかである。明細書および実施例は例示とみなされることが意図されている。