特許第5883767号(P5883767)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5883767
(24)【登録日】2016年2月12日
(45)【発行日】2016年3月15日
(54)【発明の名称】錠剤入り容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/04 20060101AFI20160301BHJP
   A61J 7/02 20060101ALI20160301BHJP
【FI】
   B65D83/04 G
   A61J7/00 D
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-241210(P2012-241210)
(22)【出願日】2012年10月31日
(65)【公開番号】特開2014-91526(P2014-91526A)
(43)【公開日】2014年5月19日
【審査請求日】2015年5月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 明彦
【審査官】 山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2008/0244813(US,A1)
【文献】 特開2010−143610(JP,A)
【文献】 特開2013−119428(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3158443(JP,U)
【文献】 特開2005−280825(JP,A)
【文献】 特開平11−079262(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に錠剤の取り出し孔が形成された扁平な容器本体と、
前記取り出し孔を開閉する開閉蓋と、を備える錠剤入り容器であって、
前記容器本体内に、この容器本体の表面に沿って延在するとともに、一端が開口し、かつ他端が閉塞した錠剤通路が配設され、
前記錠剤通路には、その他端部に位置し、規定個数の錠剤を収容する計量室と、前記一端の開口から前記計量室に向けて錠剤を導く導入通路と、を区画する区画壁が備えられ、
前記取り出し孔は、前記計量室に対向して形成され、
前記計量室内に収容された錠剤に前記一端側から当接し、かつ前記区画壁の先端上に位置する他の錠剤の重心が、前記区画壁よりも前記一端側にずれるようになっていることを特徴とする錠剤入り容器。
【請求項2】
前記錠剤通路の導入通路における少なくとも前記一端側の端部の通路幅は、前記他端側から漸次広くなっていることを特徴とする請求項1に記載の錠剤入り容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、錠剤入り容器に関する。
【背景技術】
【0002】
表面に錠剤の取り出し孔が形成された扁平な容器本体と、取り出し孔を開閉する開閉蓋と、を備える錠剤入り容器が従来から知られている(例えば特許文献1参照)。このような錠剤入り容器では、容器本体を振ったり、傾斜させたりする等のユーザの操作に応じて、容器本体に形成された取り出し孔から錠剤を取り出すことが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−285886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の錠剤入り容器では、容器本体内の錠剤を確実に規定個数ずつ取り出せるようにすることに改善の余地があった。
【0005】
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、容器本体内の錠剤を確実に規定個数ずつ取り出すことができる錠剤入り容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決手段として、本発明は、表面に錠剤の取り出し孔が形成された扁平な容器本体と、前記取り出し孔を開閉する開閉蓋と、を備える錠剤入り容器であって、前記容器本体内に、この容器本体の表面に沿って延在するとともに、一端が開口し、かつ他端が閉塞した錠剤通路が配設され、前記錠剤通路には、その他端部に位置し、規定個数の錠剤を収容する計量室と、前記一端の開口から前記計量室に向けて錠剤を導く導入通路と、を区画する区画壁が備えられ、前記取り出し孔は、前記計量室に対向して形成され、前記計量室内に収容された錠剤に前記一端側から当接し、かつ前記区画壁の先端上に位置する他の錠剤の重心が、前記区画壁よりも前記一端側にずれるようになっていることを特徴とする。
【0007】
本発明では、計量室内に収容された錠剤に一端側から当接し、かつ区画壁の先端上に位置する他の錠剤の重心が、区画壁よりも錠剤通路の一端の開口側にずれるようになっているので、計量室に収容された錠剤を取り出そうとユーザが容器本体を傾斜させた場合等に、前記他の錠剤が自重によって錠剤通路の一端の開口側に戻り易くなる。
このため、計量室に収容された規定個数の錠剤を取り出し孔から取り出そうとする際に、これら規定個数の錠剤に追加されて前記他の錠剤が取り出し孔から出てしまうことが抑制されるので、容器本体内の錠剤を確実に規定個数ずつ取り出すことができる。
【0008】
また、錠剤入り容器においては、前記錠剤通路の導入通路における少なくとも前記一端側の端部の通路幅は、前記他端側から漸次広くなっていてもよい。
この場合、錠剤を錠剤通路内に導入し易くすることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、容器本体内の錠剤を確実に規定個数ずつ取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1の実施形態に係る錠剤入り容器の平面図である。
図2図1のA−A線に沿う第1の実施形態に係る錠剤入り容器の縦断面図である。
図3】第1の実施形態に係る錠剤入り容器の容器本体下側半部の平面図である。
図4図3のRで示した領域の拡大図である。
図5】本発明の第2の実施形態に係る錠剤入り容器の平面図である。
図6】第2の実施形態に係る錠剤入り容器の容器本体下側半部の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照し、本発明の各実施形態に係る錠剤入り容器ついて説明する。
【0012】
<第1の実施形態>
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る錠剤入り容器1は、表面に錠剤の取り出し孔2が形成されるとともに、その内部に複数の錠剤Cを収容可能とされた扁平な容器本体3と、取り出し孔2を開閉する開閉蓋4と、を備えている。本実施形態において、容器本体3は長円形状に形成され、容器本体3における長軸L1方向の一端部に開閉蓋4がヒンジ5を介して連結されている。
【0013】
なお、以下の説明では、容器本体3の表面側を「上」とし、その反対側を「下」とし、図中には、上下方向をZ方向で示す。また、容器本体3における長円形状の長軸L1に沿う方向のうち、ヒンジ5側を「前」とし、その反対側を「後」とする。また、図中L2は、長円形状の容器本体3の短軸方向を示している。
【0014】
容器本体3は、平面視でそれぞれ長円形状をなす下側半部6と上側半部7とを備え、下側半部6の外周部に形成された二重壁状の嵌合壁部8に、上側半部7の外周部に形成された被嵌合壁9を嵌合させることで構成されている。上側半部7の前端にヒンジ5を介して開閉蓋4が連結されており、上側半部7の表面(上面)には、前端から後方に向けて延びる浅底状の蓋収容凹部10が形成され、この蓋収容凹部10に、円形の取り出し孔2が形成されている。
【0015】
図2の二点鎖線で示すように、開閉蓋4が閉状態とされた際には、開閉蓋4の表面が、上側半部7における蓋収容凹部10が形成された領域以外の領域の表面に面一となるように構成されている。また、閉状態で下方を向く開閉蓋4の裏面には、取り出し孔2に嵌合(遊嵌)される円筒状の封止部11が突設されている。
【0016】
また、開閉蓋4の裏面における封止部11の内側には平面視で十字状のリブ12が突設され、開閉蓋4が閉状態の際は、リブ12の直下に位置する錠剤Cが上方に移動することが規制される。
【0017】
図3には、容器本体3における上側半部7を、下側半部6から取り外した状態の容器本体3の平面図が示され、同図に示されるようにして、容器本体3内には複数の錠剤Cが収容される。本実施形態では、容器本体3に収容される錠剤Cが、横断面で円形の扁平形状のものとされている。
【0018】
容器本体3内には、容器本体3の表面に沿って延在するとともに、一端が開口し、かつ他端が閉塞した錠剤通路13が配設されている。本実施形態において錠剤通路13は、図2及び図3に示されるように、下側半部6の上面に突設されている。
【0019】
錠剤通路13には、閉塞する前記他端部に位置し、規定個数(本実施形態では1個)の錠剤Cを収容する計量室14と、その前記一端で開口する開口15から計量室14に向けて錠剤Cを導く導入通路16と、これら計量室14と導入通路16とを錠剤Cが通過可能なように区画する区画壁17と、が備えられている。
【0020】
本実施形態において、計量室14は、後方に向けて開放するように下側半部6の前端部における中央部に配設されている。さらに詳しくは、計量室14を画成する計量壁部14Aが平面視で後方に向けて開口するC字状に形成され、その内側に計量室14が画成されている。このC字状をなす計量壁部14Aの一方の周端部14Bは、長軸L1に沿って延在し、かつ他方の周端部14Cは、短軸L2方向の外側に向けて突の曲面状に形成されている。計量室14の収容面積(体積)は、本実施形態では1個より多くの錠剤Cを収容不能な大きさとされている。
【0021】
また、導入通路16は、計量壁部14Aの両周端部14B,14Cに各別に一体に接続して錠剤Cが通過可能な空間を形成しながら、両周端部14B,14Cから離れるに従い通路幅が次第に広くなるように形成されている。導入通路16を画成する壁部のうち、計量壁部14Aの他方の周端部14Cに連結する他方側壁部16Cは、短軸L2方向に沿って延在し、計量壁部14Aの一方の周端部14Bに連結する一方側壁部16Bは、前側部分16BFが長軸L1に沿って延在し、かつ後側部分16BRが短軸L2に沿って延在するように形成されている。また、導入通路16を画成する壁部のうち、開口15を形成する、一方側壁部16B及び他方側壁部16Cそれぞれの開放端部は、後方に向くようにやや湾曲して形成されている。ここで、図1に示すように、取り出し孔2は、計量室14に収容された錠剤Cの全域にわたって、錠剤Cと対向するように形成されている。
【0022】
そして、区画壁17は、計量室14を画成する計量壁部14Aにおける他方の周端部14Cと、導入通路16を画成する他方側壁部16Cとの連結部分に連結され、短軸L2方向に沿って延在し、錠剤通路13の内側に向けて突出している。この区画壁17の先端と、計量壁部14Aの一方の周端部14Bと導入通路16を画成する一方側壁部16Bの前側部分16BFと、の間に、錠剤Cが通過可能な空間が形成されている。
【0023】
ここで、図4に示されるように、錠剤入り容器1では、計量室14に1個の錠剤C1が収容された場合に、導入通路16を通り、錠剤C1に開口15側から当接し、かつ区画壁17の先端上に位置する他の錠剤C2の重心G2が、区画壁17よりも開口15側にずれるようになっている。
【0024】
詳しくは、図4において、直線L3は、区画壁17の延在方向の延長線を示すが、錠剤入り容器1では、前記他の錠剤C2の重心G2が、直線L3よりも、開口15側にずれるようにして、計量室14内への進入が規制されるようになっている。
なお、本実施形態において、円形の錠剤Cの重心は、その横断面において中央に位置するものである。
【0025】
以上のような錠剤入り容器1では、典型的に、錠剤Cを取り出し孔2から取り出そうとする際、ユーザは、容器本体3を適宜振る等して、計量室14に錠剤Cを収容させ、取り出し孔2が下方に向くように傾斜させることで、錠剤Cを取り出すように用いる。
【0026】
この場合に、図4で示したように、計量室14に錠剤C1が規定個数収容された状態で、錠剤C1に開口15側から当接し、かつ区画壁17の先端上に位置する他の錠剤C2の重心G2が、区画壁17よりも開口15側にずれるようになっている。
したがって、計量室14に収容された錠剤C1を取り出そうとユーザが容器本体3を傾斜させた場合に、他の錠剤C2が自重によって錠剤通路13の一端の開口15側に戻り易くなる。
【0027】
このため、この錠剤入り容器1では、計量室14に収容された規定個数の錠剤C1を取り出し孔2から取り出そうとする際に、規定個数の錠剤C1に追加されて他の錠剤C2が取り出し孔2から出てしまうことが抑制されるので、容器本体3内の錠剤を確実に規定個数ずつ取り出すことができる。
【0028】
また、本実施形態の錠剤入り容器1では、錠剤通路13の導入通路16における少なくとも開口15側の端部の通路幅が、錠剤通路13の閉塞する他端側から漸次広くなっているので、錠剤Cを錠剤通路13内に導入し易くなっている。
【0029】
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態に係る錠剤入り容器1’について図5及び図6を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については同一符号で示し、説明は省略する。
【0030】
本実施形態では、符号23で示す錠剤通路の形状が、第1の実施形態の錠剤通路13と異なっている。本実施形態の錠剤通路23は、下側半部6の嵌合壁部8のうちの内側に位置する内周壁と協働で、容器本体3の表面に沿って延在するとともに、一端が開口し、かつ他端が閉塞した、錠剤Cが通過する空間を形成している。
【0031】
錠剤通路23には、閉塞する前記他端部に位置し、本実施形態では2個である規定個数の錠剤Cを収容する計量室24と、その前記一端で開口する開口25から計量室24に向けて錠剤Cを導く導入通路26と、これら計量室24と導入通路26とを錠剤Cが通過可能なように区画する区画壁27と、が備えられている。
【0032】
本実施形態において、計量室24は、後方に向けて開放するように下側半部6の前端部の中央に配設されている。詳しくは、本実施形態において計量室24は、嵌合壁部8のうちの内側に位置する内壁の前部右側の部位と、下側半部6に突設された計量壁部24Aとの協働で画成されている。そして、嵌合壁部8の前部右側の部位と計量壁部24AとがC字状をなしている。このC字状の一方の周端部24Bは、嵌合壁部8のうちの内側に位置する内壁の前部右側の部位によって構成され、他方の周端部24Cは計量壁部24Aに形成され、この他方の周端部24Cは、短軸L2方向の外側に向けて突の曲面状に形成されている。なお、計量壁部24Aにおける周端部24Cの反対側の端部は、嵌合壁部8のうちの内側に位置する内壁の前部右側の部位に短軸L2に沿って近接している。また、計量室24の収容面積(体積)は、本実施形態では2個より多くの錠剤Cを収容不能な大きさとされている。
【0033】
また、導入通路26は、一方の周端部24Bに近接して延びるとともに、他方の周端部24Cに接続して延び、錠剤Cが通過可能な空間を形成しながら両周端部24B,24Cから離れるに従い通路幅が次第に広くなるように形成されている。導入通路26を画成する壁部のうち、計量壁部24Aの他方の周端部24Cに連結する他方側壁部26Cは、短軸L2方向に沿って延在し、周端部24Bから延びる一方側壁部26Bは、前側部分26BFが長軸L1に沿って延在し、かつ後側部分26BRが短軸L2に沿って延在するように形成されている。また、導入通路26を画成する壁部のうち、開口25を形成する、一方側壁部26B及び他方側壁部26Cそれぞれの開放端部は、後方に向くようにやや湾曲して形成されている。ここで、図5に示すように、取り出し孔2は、計量室24に収容された錠剤Cと対向するように形成されている。
【0034】
そして、本実施形態では、計量室24に対向するように形成された取り出し孔2が、短軸L2方向に沿った長円形状に形成され、計量室24に収容された2個の錠剤Cを、取り出し孔2を通して外側に露出させる大きさに形成されている。なお、封止部やリブの形状も第1の実施形態と異なるが、図示から明らかであり、詳しい説明は省略する。
【0035】
そして、区画壁27は、計量室24を画成する計量壁部24Aにおける他方の周端部24Cと、導入通路26を画成する他方側壁部26Cとの連結部分に連結され、短軸L2方向に沿って延在し、錠剤通路23の内側に向けて突出している。そして、本実施形態では、この区画壁27の先端と、導入通路26を画成する一方側壁部26Bの前側部分26BFと、の間に、錠剤Cが通過可能な空間が形成されている。
【0036】
ここで、本実施形態における錠剤入り容器1’においても、計量室24に2個の錠剤C1が収容された場合に、導入通路26を通り、錠剤C1に開口25側から当接し、かつ区画壁27の先端上に位置する他の錠剤C2の重心G2が、区画壁27よりも開口25側にずれるようになっている。
【0037】
詳しくは、図6において、直線L3’は、区画壁27の延在方向の延長線を示すが、前記他の錠剤C2の重心G2が、直線L3’よりも、開口25側にずれるようにして、計量室24内への進入が規制されるようになっている。
【0038】
以上のような錠剤入り容器1’においても、計量室24に収容された規定個数の錠剤C1を取り出し孔2から取り出そうとする際に、これら規定個数の錠剤C1に追加されて他の錠剤C2が取り出し孔2から出てしまうことが抑制されることになるので、容器本体3内の錠剤を確実に規定個数ずつ取り出すことができる。
【0039】
以上、本発明に係る錠剤入り容器の各実施形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0040】
例えば、第1及び第2の実施形態では、導入通路16又は導入通路26が、計量室14又は計量室24に接続して錠剤Cが通過可能な空間を形成しながら、短軸L2に沿って延びる構成を説明したが、導入通路16又は導入通路26は、計量室14又は計量室24に接続して真直ぐ後方に延びるような形状であってもよく、その形状は、特段限定されるものではない。
【0041】
また、第1の実施形態では、計量室14に1個の錠剤Cが収容可能であり、第2の実施形態では、計量室24に2個の錠剤が収容可能である例を説明したが、計量室に3個以上の錠剤Cが収容可能である構成であってもよい。
【0042】
また、第1及び第2の実施形態では、容器本体3を長円形状と説明したが、円形や矩形状であってもよい。
また、第1及び第2の実施形態では、錠剤通路13又は錠剤通路23が、容器本体3内において前部側に形成される例を説明したが、他の位置に形成されても構わない。また、錠剤通路13又は錠剤通路23は、下側半部6に形成されるものとしたが、上側半部7に形成されるようにしてもよい。
【0043】
また、第1及び第2の実施形態では、開閉蓋4がヒンジ5で容器本体3に連結されるが、開閉蓋4は、着脱可能に容器本体3に連結されるものであってもよい。
【0044】
また、第1及び第2の実施形態では、容器本体3内に収容される錠剤Cを、横断面で円形の扁平形状のものと説明したが、このような形状は限定されるものではなく、例えば、球状や、横断面が矩形状のものや三角形状のもの等であってもよく、計量室に規定個数の錠剤が収容された状態で、導入通路に進入した錠剤の重心が区画壁よりも開口側に位置するようにすれば、錠剤の形状は特に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0045】
1,1’ 錠剤入り容器
2 取り出し孔
3 容器本体
4 開閉蓋
13,23 錠剤通路
14,24 計量室
15,25 開口
16,26 導入通路
17,27 区画壁
図1
図2
図3
図4
図5
図6