(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。
本発明に係る糠処理部を備える精米設備1は、
図1にシステム構成展開図を示すように、投入された玄米を受ける投入ホッパ2と、この投入ホッパ2から取込んだ玄米を上位排出する第1昇降機3と、この第1昇降機3から受けた玄米中の異物を揺動選別する石抜機4と、その選別玄米を上位排出する第2昇降機5と、この第2昇降機5から玄米を受ける精米機6と、切替部7aを介して精米機6の発生糠を受ける糠パック装置7と、この糠パック装置7から搬送装置8aを介して糠パックPを受ける糠パック取出部8と、これら機器を制御する制御部C等から構成される。
【0013】
上記精米設備1の具体的な構成は、
図2に機器配置図を示すように、建家11を前後に仕切る仕切部(仕切壁)12を設け、前面側を穀粒の取扱いおよび精白度を設定をするための客室11aとし、後面側を機器格納用の機械室11bとする。上記建家11の片側端(図例は左側端)を投入側として投入ホッパ2を配置し、他側端(同右側端)を取出側として白米タンク6aと糠パック取出部8を配置し、投入ホッパ2から第1昇降機3、石抜機4、第2昇降機5、玄米タンク6b、精米機6を介して白米タンク6aに至る白米処理系と、精米機6の背面部から糠パック装置7、搬送装置8aを介して糠パック取出部8に至る糠処理系を形成する。
【0014】
仕切部12には、その客室側見取図を
図3に示すように、投入側に投入ホッパ2の玄米投入部14、中央部に操作盤13、取出側に白米タンク6aから白米を受ける白米取出部16と糠パック装置7から搬送装置8aを介して糠パックPを受ける糠パック取出部8を配置する。操作盤13には料金投入部13a、標準、8分つき、5分つき等の白度選択と運転開始を兼ねる精白度選択部13bが、糠パック取出部8には糠パック取出スイッチ17がそれぞれ付帯する。糠パック取出スイッチ17は操作盤13に設けても良い。
【0015】
糠パック装置7を含む糠処理系は、その背面図を
図4に示すように、精米機6から搬送エアによる糠を受けるサイクロン等による糠収集装置21に横送り動作によって排出先を切替える糠移送螺旋による切替部7aを介してその一端に糠パック装置7を連通し、その排出口からベルトコンベヤによる搬送装置8aの始端までシュート23による低コストの搬送路を構成し、また、糠移送螺旋7aの他端に糠袋等の糠貯留部7bを設け、精米処理時に選択により糠を貯留する。この糠移送螺旋7aにより、糠の要否に応じた選択が可能となるのみならず、糠パック処理系のトラブルに容易に対応することができる。
【0016】
糠パック装置7は、
図5に内部構成の透視側面図を示すように、袋用ビニールロール31と、筒ガイド体32と、筒形成用のシームヒータ33と、前後に開閉動作する溶着ヒータ付きカッター部34と、筒ガイド体32に臨む糠口35とを備えて構成される。
【0017】
詳細には、
図6にパッキング動作時の要部拡大斜視図を示すように、カッター部34は筒を閉じる溶着ヒータ34a,34bを切断位置の上下に備え、筒ガイド体32を介して袋用ビニールロール31から糠口35を囲むように引き出された連続シートの左右端をシームヒータ33により綴じ合わせて筒状の状態で待機する。袋詰め開始時点でカッター部34の上側溶着ヒータ34aが袋の底部を閉じて糠口35から糠を受け、袋詰め終了時点でパッキング動作によって密封するために、糠充填部分を下方に繰出した後にカッター部34がその下側溶着ヒータ34bで袋の口部を閉じるとともに切断動作することにより、糠パックPが下方に排出される。
【0018】
上記糠パック装置7は、密封のためのパッキング動作の間について、糠パック装置7へ糠を供給しないように構成する。すなわち、糠を糠パック装置7へ一時的に供給しない方法として、精米機6への玄米供給の一時停止、または精米機6の一時停止、または精米機6を連続運転を行いつつ切替部7aの糠移送螺旋7aを停止、または精米機6を連続運転を行いつつ切替部7aの糠移送螺旋7aを糠容器7b側への一時的な搬送方向切り替えによって糠パック装置7への糠の供給を一時停止する、といった方法がある。これらは精米設備の管理者がいずれかの方法を選択するか複数の方法を組み合わせるかをあらかじめ適宜設定できる。そして、パッキング完了によって糠パック装置7への糠の供給を再開するように、精米機6又は糠移送螺旋7aの駆動再開、あるいは糠移送螺旋7aの搬送方向を糠パック装置7側への切り替え、をするよう動作制御する。これにより、パッキング動作中に糠を供給することによる糠パック装置7内での糠の散乱を防止することができる。
【0019】
また、上記構成の糠パック装置7は、精米機6の料金に対応する運転時間に基づいて発生糠量を換算することにより、所定量毎の糠について袋詰めすることができるので、大量の精米処理の場合でも、大型の糠パック装置を要することなく、小型の装置により一定量の糠パックPによる排出が可能となる。
【0020】
糠パック取出部8は、
図7に糠パックPの搬出部の側面図を示すように、糠パック装置7から機械室11bの外となる客室11aに向かう搬出路である搬送装置8aを設け、この搬送装置8aからシュート41を介して糠パックPを受けるように、糠パック取出部としての収容容器8を客室11aに配置して構成する。
【0021】
上記糠パック装置7から糠パック取出部8に至る糠処理系の構成により、精米機6から受けた糠を袋詰めした糠パックPを搬送装置8aによって機械室外に搬出し、その搬出先の糠パック取出部8に糠パックPが収容される。したがって、機械室11bの外側に配置する収容容器8によって収容態様の自由度を確保することができるので、機械室11bのスペース増加を抑えつつ、糠パックPの収容量を確保して、前の精米時の糠パックPが残留している場合の対応を含め、糠パックPを容易に取出すことができる。
【0022】
また、糠パック取出部8には、その内部透視斜視図(a)および蓋の要部断面図(b)を
図8に示すように、その取出口にロック制御可能なロック機構42a付きの扉42を設け、搬送装置8aの動作と対応してロックすることにより、搬送装置8aが糠パックPを搬出している間は扉42が閉鎖され、取出し操作が搬送装置8aの停止中に限られるので、糠パックPの取扱い時の安全を確保することができる。なお、上記ロック機構42aの代わりに、扉42を覆うように可動ガード部材を出入り動作可能に構成してもよい。
【0023】
(システム構成)
このように構成される精米設備の糠処理系による糠パックPの排出制御は、精米機6との連携のために、精米処理系と一体の制御システムを構成する。
詳細には、制御システムの入出力ブロック図を
図9に示すように、制御入力として、コインメックと通称する料金投入部13a、選択スイッチによる精白度選択部13b等の精米処理条件の入力に加え、糠パック取出スイッチ17、玄米タンク6bの繰出量を検出するロータリバルブ回転センサ6sの信号を制御部Cに入力し、これらの入力条件に応じて、投入ホッパ2から精米機6までの精米系と、糠移送螺旋7aから糠パック取出部8のロック機構42aまでの糠処理系を制御可能に構成する。
【0024】
精米運転の概要について、
図10のフローチャートに示している。
料金投入(例えば10kgの玄米につき100円)の第1のステップ(以下において、「S1」の如く略記する。)から玄米投入(S2)および精白度選択(S3)の入力によって精米設備1の各機器が起動(S4)して精米運転が開始(S5)される。
【0025】
一方、糠パック取出スイッチ17による糠パック選択(S6)がされた場合は、精米機6の動作量に基づいて発生糠量を検出する糠量検出部を設け、例えば、精米機6の運転時間によって発生糠量を検出(換算)し、またはロータリバルブ(6r)の回転数を検出するロータリバルブ回転センサ6sによる玄米タンク6bからの玄米供給量を精米機6の動作量として発生糠量を検出(換算)し、この玄米供給量のチェック(S7)により設定量に達した場合において、糠パック装置7が糠のパッキングを行い(S8)、パッキング中は糠を糠パック装置7へ供給しないようにする。そして、糠のパッキングが終了し、糠パックPが作成されると、糠パック装置7から糠が搬送装置8aへ供給され、次の糠パックPを作成する準備を行ったうえで、糠パック装置7への糠の供給を再開する(S9)。具体的には、例えば玄米10kgを精米する毎に1パックずつ糠パックPを作成するようにする。
【0026】
また、玄米供給量のチェック(S7)により精米量が設定量に満たない場合で投入ホッパ2の底部に設ける玄米有無検出センサ2aが投入ホッパ2内の玄米が無くなったことを検出する(S10)と、以下の終了動作工程が開始される。すなわち、ロータリバルブ2cを停止し、石抜機4の石排出処理、残米処理を行う(S11)。そして、最後の糠パックPを作成する間には糠を糠容器7b側に移送し(S12)、最後の糠パックPが収容容器8に搬送された(S13)ときには装置各部が全停止し(S14)し、精米運転が終了する。
そして、利用者は作成された糠パックPを収容容器8から取り出すと共に、白米タンクの取り出し口6aから精白米を取り出して持ち帰る。
【0027】
なお、投入ホッパ2の底部に設ける玄米有無検出センサ2aが投入ホッパ2内の玄米が無くなったことを検出しないときでも、投入した料金に対応する運転時間が経過したら(S15)精米運転途中でも装置各部は全停止する。このときには利用者は再度料金を投入して精米運転を再起動させる。
【0028】
糠パック取出スイッチ17による糠パック選択(S6)が無い場合は、ノードBによる精米限定の精米運転によって白米タンク6aから白米を取出すことができる。この精米限定の運転時は糠は糠移送螺旋7aで糠容器7b側に移送され収容される。
【0029】
ノードBによる精米限定の精米運転は、
図11のフローチャートに示すように、玄米有無検出センサ2aが投入ホッパ2内の玄米が無くなったことを検出する(S16)と、ロータリバルブ2cが停止し、次いで前述の終了動作工程(S17)を行った上で装置各部が全停止する(S18)。玄米有無検出センサ2aが投入ホッパ2内の玄米が無くなったことを検出しないときでも、投入した料金に対応する運転時間が経過したら(S19)精米運転途中でも装置各部は全停止する。
【0030】
定量毎の糠をパックして搬送装置に排出する糠パック定量排出処理A1について詳細に説明すると、
図12にそのフローチャートを示すように、精米機6の一定の動作量に対応する糠パック排出指令により、糠移送螺旋7aを切替えて発生糠を一時的に糠容器7bに貯留(S21)し、その間に糠パック装置7が糠パックPを排出(S22)すると、搬送装置8aによる搬送動作を介して糠パックPを搬出(S23,S24a,S24b)し、その搬送動作の終了を待って糠パック取出部8のロック解除(S25,S26)を行う。
【0031】
なお、糠パックPの作成及び排出時に糠を糠パック装置7に供給しない方法として、糠移送螺旋7aを切替えて発生糠を一時的に糠容器7bに貯留(S21)する以外にも、前述の精米機6の一時的停止や糠移送螺旋7aの一時停止でも良い。
【0032】
上記搬送装置8aによる搬送動作は、
図13に糠パックPの搬送状態の側面図を示すように、糠パック取出部8までの距離Lを搬送動作させ(S24a)、また、糠パック取出部8に設けた糠パック検出センサ30により、糠パック取出部8の収容スペースが少ないことを検出した場合は、搬送装置8a上に次の糠パックPを受けるために必要な距離L1だけ搬送装置8aを搬送動作させる(S24b)ことにより、搬送装置8aの搬送距離Lを含む広い収容スペースを確保することができるので、糠パック取出部8の糠パックPが満量に達しても、精米運転を継続して行うことができる。
【0033】
なお、糠パック取出部8に糠パックPの残留の有無を検出する糠パック検出センサ30を設け、糠パック取出部8に糠パックPが残留する場合は糠パック検出センサ30により精米開始を牽制し、残留している糠パックPを取出すことによって精米作業を開始できるように制御構成することにより、糠パックPの残留時の対応を含む複雑なシステム構成を要することなく、糠パックPの取り忘れを防止する構成にしても良い。
【0034】
このように、上記糠パック定量排出処理A1は、
図14にタイミングチャートを示すように、糠パック取出スイッチ17による糠パック選択操作が精米機6の動作開始前の場合はその動作開始の時点T0から、また、精米機6の動作中の場合は糠パック選択の時点T0から、精米機6の所定の動作量の経過Tの都度T1繰り返し行う。したがって、糠パック取出スイッチ17の操作を忘れていても、精米運転開始後の糠パック取出スイッチ17の操作によりそれ以降の排出糠を糠パックPとして持ち帰ることができる。
【0035】
また、精米機6の精米終了による糠パック中途排出処理A2について詳細に説明すると、
図15にそのフローチャートを示すように、精米機6の精米終了による糠パック排出指令により、残りの糠を糠容器7bに貯留(S31)して糠パック装置7が糠パックPを排出(S32)すると、搬送装置8aの搬送動作を介して糠パックPを搬出(S33,S34a,S34b)し、その搬送動作の終了を待って糠パック取出部8のロック解除(S35,S36)を行う。
【0036】
このように、糠パック中途排出処理A2は、上掲の
図14に示すように、精米機6の所定の動作量の経過Tを待つことなく、精米終了時点T2から最終糠について糠パック装置7が糠パックPとして排出し、搬送装置8aが糠パック取出部8または同搬送装置8a上に搬出する。
【0037】
(糠量検出部)
ここで、糠量検出部について説明すると、精米機6によって発生する糠量は、その精米運転量と対応することから、精米機6の運転時間、または玄米タンク6bからの玄米供給量を精米機6の動作量として発生糠量を検出(換算)するとともに、精白度による補正を行うことにより、発生糠量を高精度で把握することができる。
【0038】
すなわち、玄米30Kgの精米の発生糠量は、一般に、標準精白で3kg、8分つきで2.4kg、5分つきで1.5kgとなることから、
図16に糠量補正のフローチャートを示すように、糠パック適用の場合(S41)において、玄米供給量の検出(S42)を行い、精白度選択部13bの操作に応じ(S43a,S43b)て、標準の糠量(S44a)、白度8分が標準の0.8倍(S44b)、白度5分以下が標準の0.5倍(S44c)の補正を行い、算出糠量が設定量に達した時点で糠パック装置7により袋詰め(S45,S46)を行う。
【0039】
次に、糠パック装置7の準備動作対応の制御処理について説明すると、
図17にフローチャートを示すように、料金投入部13aと糠パック取出スイッチ17の信号を条件(S51a,S51b)に、タイマ処理によって糠パック装置7の準備に必要な時間の経過(S52)を待った上で、発生糠量が所定量になるまで精米各部駆動、音声や液晶表示等による案内を伴う糠パック装置7の起動、糠移送螺旋7aの正転による糠供給(S53a〜S53d)を行う。
【0040】
次いで、糠パック装置7のパック排出に必要な時間Tmのタイマ処理(S54)により、糠パック装置7の溶着とカットによる糠パック排出を行っているときに、糠移送螺旋7aの逆転(又は停止)、精米機6または玄米繰出の停止(S54a〜S54c)を行うことで糠パック装置7への糠供給を停止する。その後、糠パック装置7が待機状態となると、糠移送螺旋7aの正転(又は再起動)、精米機6の運転再開(S55)を行い、糠パック装置7への糠供給を再開する。この一連の制御処理を投入料金の限度による精米終了まで繰返す(S56)ことにより、パッキング動作が精米機器動作と連係した上で、精米利用者による糠パックPの取出し操作を促して円滑なシステム動作が可能となる。
【0041】
なお、
図10のフローチャートと
図17のフローチャートは同じ実施の形態の内容であるが、
図10及び
図11は概念的な表現で説明し、
図17は具体的な技術的動作で説明するものである。また、
図17においては、
図10の終了動作工程は省略している。
【0042】
糠パック装置7の動作は、一例を
図18にタイミングチャートで示すように、糠移送螺旋7aの切替えによって糠供給を停止した時点T11から糠パック装置7のシール(閉封動作)を開始し、糠パックPを排出して次の分を製袋することによる準備完了の時点T12から規定時間T10の経過時T13の後に糠移送螺旋7aによる糠供給を開始することにより、糠パック装置7における糠の飛散を防止することができる。
【0043】
次に、糠パックPに対する課金処理については、精米量が増えると糠パック料金を割り引き、もしくは無料とし、例えば、精米量10kgでは糠パック料金を課金し、30kgでは無料とするサービス体系により、集客と売上げの両方を確保することが可能となる。
【0044】
(定量供給手段)
次に、糠パック装置7の糠の定量供給手段について説明する。
糠の定量供給手段は、
図19に糠供給部の展開構成図を示すように、サイクロン21等による糠収集装置の下部に、一時貯留部7cを設け、この一時貯留部7cに一定量まで糠を貯留した時点で糠搬送部7aによって糠を糠パック装置7に供給することにより、一定量の糠パックPとして排出することができるので、精米時の糠発生速度の変動に伴うパッキング動作のタイミング調節を要することなく、糠パックPの糠量を定量化することができる。
【0045】
また、シャッター式による構成例については、
図20にその断面図を示すように、糠収集装置21から糠を受ける縦姿勢の筒状部材7dに上部と下部のシャッタ7e,7fを設けて間に一定容積を仕切り、下部シャッタ7fを閉鎖して糠を貯留し、満量に達したときに上部シャッタ7eを閉じるとともに下部シャッタ7fを開放することにより、一定量の糠を糠パック装置7に供給することができる。
【0046】
また、定量カップ式による構成例については、
図21にその動作説明図を示すように、糠収集装置21から糠を受ける定量カップ7gを支軸7hによって回動可能に軸支し、満量検出センサ7jの検出によって定量カップ7gを回動することにより、一定量の糠を糠パック装置7に供給することができる。
【0047】
また、循環カップ式による構成例については、
図22にその構成図を示すように、水平搬送用の搬送ベルト機構7pによって複数の定量カップ7q…を密接して循環可能に構成し、定量カップ7qの搬送過程で糠を受けるための糠収集装置21と、定量カップ7qの糠量を満量レベルに揃える摺りきり板7rを配置し、搬送先端位置の下方に糠パック装置7を配置することにより、一定量の糠を糠パック装置7に供給することができる。
【0048】
(螺旋搬送機構制御)
搬送先切替え用の螺旋搬送機構による切替部7aは、
図23にタイミングチャートに示すように、最終のパッキング動作の終了時Uに、所定時間U1、例えば1〜5秒程度の逆転制御を行うことにより、糠が内方に逆送されて排出口からの糠の落下を抑えることができ、次の利用者の糠パックPへの混入を少なくすることができる。
【0049】
また、
図24に糠供給部の展開構成図を示すように、サイクロン21等による糠収集装置から糠パック装置7までの糠の流路に静電式センサ等による詰まり検出手段7sを設け、流路に糠が詰まった際に糠パック装置7のパッキング動作を停止するように制御系を構成する。
【0050】
(糠パック自動販売)
次に、糠パックPの販売要求に対応する糠パック自動販売装置について説明する。
糠パック自動販売装置51は、糠パック取出部8から糠パックPを移動可能に構成する。すなわち、
図25にその斜視図(a)と側面視による内部構成図(b)を示すように、上部の糠パック投入口52と、下部の販売口53とを正面に備え、内設の上下のシュート板54a,54bおよび払出シャッタ54cによる糠パックストッカを構成する。この糠パック自動販売装置51を糠パック取出部8の近傍に配置し、操作盤13の料金投入部13aと糠パック販売スイッチ55とにより払出シャッタ54cを連動して開閉制御する。
【0051】
上記構成の糠パック自動販売装置51は、その糠パック投入口52に糠パックPを投入することにより販売要求に対応することができるのみならず、糠パック取出部8の残留糠パックPの移動先としての役割を担わせるべく、糠パック取出部8の近傍に配置することにより、持ち帰りされることなく糠パック取出部8に残留された糠パックPによって糠パック装置7の稼動に支障を生じる事態を回避することができる。したがって、自動精米設備に糠パック自動販売装置51を付設することにより、複雑なシステム構成と煩雑な取扱いを要することなく、糠パック提供までをカバーして自動精米設備の利用拡大を図ることができる。
【0052】
また、独立建家構成の糠パック装置7は、
図27に平面図を示すように、その収容建家62を精米用の建家11の外に近接して設けることにより、パックした糠袋を数多くストックすることができ、さらに、糠パックPの取出口63を客室11aに設けて直接排出可能に構成することにより、排出糠パックPを一体建家構成と同様に取扱うことができる。
【0053】
一方、精米設備として一体に糠パック装置7を構成する場合は、
図28に機器配置図を示すように、精米機6の側面で客室11aに面して糠パック装置7を配置することにより、精米機後方配置の場合に必要な糠パックPの搬送手段が不要となり、さらに、糠パック装置7の前後からのメンテナンスが可能となる。
【0054】
次に、糠パック時の機器制御について説明すると、糠パック装置7は大きなヒータ電力とヒータの昇温準備時間を要することから、糠パック装置7の待機中はその主電源をオフしてヒータオフできるように構成し、最低ヒータ温度上昇時間を確保するために精米開始遅延を設ける。このようにして、安定したシーリング性能を確保しつつ、精米設備としての消費電力をなるべく低く設定することができる。
【0055】
また、糠パック装置7は、
図29に内部構成図を示すように、糠を受けた状態のパック用袋Sに作用する振動装置71を送りローラ72,72の下方に設け、パック用袋Sへの糠の供給開始から糠パックPの排出動作開始までの間に振動させることにより、供給される小密度の糠の高密度充填が可能となり、その結果、糠パックPの小サイズ化により、パック用袋Sについてランニングコストを抑えることができるのみならず、充填糠上方に十分な距離が確保されて糠付着のない確実なシールが可能となる。
【0056】
(糠パック制御)
次に、糠パック装置7の制御について説明する。
精米の進行に対応して糠パック装置7を作動させる際に、精米に伴う発生糠量が糠パックPの単位充填量を越える場合は、最後の中途半端な充填量の糠パックPにより、搬送、保管等の取扱いの乱れを招くことがあることから、その解決のために、投入玄米量および設定白度に基づいて発生糠量を算出し、この発生糠量を均等分割した等分充填量を算出し、この等分充填量によって糠パック装置7をパッキング動作させる。
【0057】
このように糠パック装置7を制御することにより、均等量の糠パック排出が可能となり、複数の糠パックPの持ち帰りの際の取扱いを含め、搬送、保管等の安定した取扱いが可能となる。
また、利用者が指定した袋数によって均等量の糠パックPを排出するように糠パック装置7を制御することにより、利用者の利便性の向上を図ることができる。
【0058】
糠パックPについての設定操作については、
図30(a)に精米設定操作の案内画面を示すように、投入玄米量と白度の入力によって発生糠量を算出し、糠パックPの袋数や1袋当たりの糠量の選択によって精米起動し、例えば、選択された袋数によって課金することにより、白度によって変動する糠量を収容する糠パックPの数と料金が分かりやすく表示され、利用者による任意の設定および安心利用を確保することができる。
【0059】
また、
図30(b)にパック数設定操作の案内画面を示すように、パック数設定の際は、袋数をボタンにより選択加し、次いで確認ボタンによって精米を開始することにより、糠パックサービスを安心して利用することができる。
【0060】
次に、糠パック制御について、
図31にそのタイミングチャートを示すように、単価終了信号の後、精米すべき玄米が無くなること(投入ホッパの残量ゼロ)が検出されたときは、糠パック装置7のパッキング動作のタイミングを遅延させ、終了動作工程による精米処理運転の終了後にパッキングすることにより、端量の糠を糠パックすることによる糠パックの搬送時の倒れや引っ掛かり等のトラブルを回避することができる。また、無駄な糠パックの使用を防止できる。
【0061】
また、残留された糠パックPの取扱いについて、
図32に操作パネル周りの正面見取図を示すように、糠パック取出部8に糠パックPが残留されている場合に、運転開始前にパッキング料金を課金し、運転後に糠パックPを規定場所、例えば糠パック販売機用の糠パック投入口52に移動させることによって課金額を返金するようにシステムを構成する。
【0062】
残留糠パックの判定は、操作部13bに設けた人検知センサ81、糠パック取出部8に設けた糠パック排出センサ82、糠パック投入口52の可動蓋に設けた糠パック移動センサ83の信号に基づく糠パックの取扱いについて、
図33にタイミングチャートを示すように、人検知信号下でパック排出信号が1回だけオンとなり、移動検知がない場合は、持帰りや移動なしの残留判定となり、パック排出信号がオフからオンに変化した回数により取出した袋数を算定し、移動信号がオフからオンに変化した回数により移動した袋数を算定する。例えば、取出し数が3で移動数が2であれば、1袋の持帰りとして判定することができる。
【0063】
上記システム構成により、利用者の手を介して残留糠パックを規定場所に移動することができることから、限られたスペースに残留された糠パックの処理について、システムをシンプルかつ安価に構成することができる。このように、残留糠パックの問題を操作完了後に返金するシステムによって解消できることから、設備設置者と利用者の双方のメリットを確保することができる。
【0064】
次に、白度に応じた糠パックの充填量制御について説明する。
白度区分がA「8ぶ以上」、B「5ぶ」、C「3ぶ以下」の3段切替えの場合について、
図34に白度区分別のパッキング動作のタイミングチャートを示すように、白度区分毎に1単価運転時間のおおよそ倍数になるように、糠パック装置7を動作制御することにより、白度によって変化する発生糠量に対応でき、また、最終的に必要となる袋数に変化が少ない場合に変化させないことで1単価運転の倍数によるわかりやすい取扱いが可能となる。なお、上記白度区分については、必要により、B「5ぶ」とC「3ぶ以下」の2区分を「5ぶ以下」としてBまたはCのタイミング制御に統合して2段切替えとしてもよい。
【0065】
次に、持参玄米を持たない利用者が糠パックのみを持ち帰る構成について説明する。
糠容器7bに収容する糠を糠パック装置7に供給可能な収容糠供給手段7dを備え、収容糠供給手段は糠容器の底部に設けて糠を繰り出すロータリバルブ7eと、ロータリバルブ7eで繰り出された糠を糠搬送装置7aに空気搬送等で供給する第二糠搬送装置7gとを備えている。
【0066】
持参玄米を持たない利用者が糠パックを取得するときに、糠パック取出スイッチ17を操作すると、糠容器7bの糠がロータリバルブ7eで繰り出され、第二糠搬送装置7g及び糠搬送装置7aを経て収容糠が糠パック装置7に供給されて糠パックPとして排出される。すなわち、持参玄米が無く、精米機6が停止している状態でも、糠容器7bの糠の糠パック排出が可能となる。なお、収容糠供給手段は、糠搬送装置7aを経ることなく、直接糠パック装置7に供給する構成としても良い。また、ロータリバルブ7eの回転数で供給する糠量を設定する構成とし、設定量毎の糠を糠パックする。
【0067】
作用について説明すると、持参玄米が無く、糠容器の糠を糠パックするときには、玄米を精米するときとは別の料金(例えば一袋20円)を投入してから糠パック取出スイッチ17の操作を有効とする構成でも良い。すなわち、持参玄米を検出しない状態で、糠パック用の料金を投入し、糠パック取り出しスイッチ17を操作すると、精米機6までの機器が停止した状態で、収容糠供給手段と糠パック装置7と糠パックの搬送装置8aが駆動することで糠容器7bに貯留している糠を糠パックPに作成して利用者に提供する。
【0068】
なお、持参玄米を精米処理しているときには収容糠供給手段7dは駆動を規制する構成とすることで、糠容器7bの糠と精米処理で発生した糠とが同時に糠パック装置7に供給されて、設定量以外の糠パックの糠量になることを防止できる。
【0069】
(構成の要点)
上記構成による精米設備について構成の要点をまとめると以下のとおりである。
糠搬送装置7aは、糠パック装置7のパッキング動作の間について搬送動作を停止制御することにより、精米機6の発生糠は糠搬送装置7aを介して糠パック装置7に送られ、そのパッキング動作により糠パックPとして排出され、このパッキング動作の際は、その間について糠搬送装置7aの搬送動作が停止され、また、パッキング動作の終了により発生糠の搬送動作が再開されることから、精米設備は、精米機6の運転を継続したまま、糠の散乱を招くことなく、精米発生糠を糠パックPとして安定した排出することができる。
【0070】
また、糠搬送装置7aは、糠貯留部7bを切替可能に備えるとともに、糠パック装置7aのパッキング動作の間について搬送先を糠貯留部7b側に切替制御することにより、精米機6の発生糠は糠搬送装置7aを介して糠パック装置7に送られ、そのパッキング動作により糠パックPとして排出され、このパッキング動作の際は、その間について糠搬送装置7aの搬送先が糠貯留部7b側に切替えられ、また、パッキング動作の終了により発生糠の搬送先が糠パック装置7に戻されることから、精米設備は、精米機6の運転を継続したまま、糠の散乱を招くことなく、精米発生糠を糠パックPとして排出することができる。
【0071】
また、糠搬送装置7aは、糠を一時滞留した後に糠パック装置7に送出する一時貯留部7cを切替可能に備えるとともに、糠パック装置7のパッキング動作の間について搬送先を一時貯留部7c側に切替制御することにより、精米機6の発生糠は糠搬送装置7aを介して糠パック装置7送られ、そのパッキング動作により糠パックPとして排出され、このパッキング動作の際は、その間について糠搬送装置7aの搬送先が一時貯留部7c側に切替えられ、また、パッキング動作の終了により発生糠の搬送先が糠パック装置7に戻されるとともに一時貯留部7cの糠が合流することから、精米設備は、精米機6の運転を継続したまま、糠の散乱を招くことなく、精米発生糠を糠パックPとして排出することができる。
【0072】
また、持参玄米を持たない利用者が糠パックのみを持ち帰ることができる。糠パック排出指示に適用する2つの課金体系を備え、これら2つの課金体系を精米指示の有無に対応して適用を切替えることにより、糠パック排出を選択した際は、精米機6の作動状態に応じて2つの課金体系が切替えられることから、糠パック料金について、精米一体課金と糠パック単独課金の2つの課金体系の自動切替えが可能となる。
【0073】
次に、糠パック装置7を精米機6の動作開始から一定のタイミングでパッキング動作制御する場合は、糠パック装置7のパッキング動作のタイミングを精白度に応じて補正することにより、精米機6により設定の精白度に処理されてその発生糠は糠搬送装置7aを介して糠パック装置7に送られ、一定タイミングのパッキング動作により所定糠量の糠パックPとして排出され、この場合に、パッキング動作のタイミングが設定の精白度に応じて補正されることから、精米設備は、精白度の変更によって発生糠量が変動しても、精白度と発生糠量との関係に沿った補正により、糠パックPの充填糠量を一定にすることができ、特に、玄米を課金単位で一定量ずつ処理するシステムにおいて、半端な少量糠による非効率な糠パック装置7のパッキング動作の回避と一定の糠量による糠パックPの安定した排出とが可能となる。
【0074】
また、糠パック装置7を精米機6の動作開始から一定のタイミングでパッキング動作制御する場合は、投入ホッパ2の投入穀粒の消費検出により糠パック装置7のパッキング動作のタイミングを以後発生する全糠量対象に補正することにより、精米機6の発生糠は糠搬送装置7aを介して糠パック装置7に送られ、一定タイミングのパッキング動作により所定糠量の糠パックPとして排出され、この場合に、投入ホッパ2の投入穀粒の消費検出時にパッキング動作のタイミングが全糠量対象に補正されることから、精米設備は、投入玄米の処理が終了する際に残りの全糠量を最終の糠パックPに集積するように調整することができ、特に、玄米を課金単位で一定量ずつ処理するシステムにおいて、半端な少量糠による非効率なパッキング動作の回避と均等量の取扱いによる糠パックPの安定した排出とが可能となる。
【0075】
また、設定による糠パックの数量に基づいて糠パック装置7のパッキング動作のタイミングを補正することにより、精米機6の発生糠は、設定による糠パックの数量に基づいてパッキング動作のタイミングが補正されることから、精米設備は、均等量の取扱いによる糠パックPの安定した排出とともに、利用者の利便性向上に資することができる。