(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記映像品質値が映像解像度値を含み、動画映出スキームを生成する前記行為が、さらに、意図される提示デバイスにおける前記提示について意図される映像解像度に基づく、請求項1に記載の方法。
前記映像品質値が映像解像度値を含み、動画映出スキームの前記生成が、特定の時間期間を表す1つの動画記録を選択することを含み、その時間期間に複数の動画記録が識別され、前記選択することが、最高の映像解像度値を有する動画記録よりも低い映像解像度値を有する、前記特定の時間期間の中の前記動画記録を選択することを含む、請求項1または2に記載の方法。
前記映像品質値が映像解像度値を含み、動画映出スキームの前記生成が、特定の時間期間を表す1つの動画記録を選択することを含み、その時間期間に複数の動画記録が識別され、前記選択することが、前記時間期間を表す各動画記録について映像選択値を計算し、次いで所定の目標映像選択値に最も近い映像選択値を有する前記動画記録を選択することを含み、前記特定の時間期間の中の各動画記録についての前記映像選択値が、意図される映像解像度と前記動画記録の前記映像解像度との間の関係から計算される、請求項1または2に記載の方法。
前記映像品質値が映像アスペクト比をさらに含み、各動画記録についての前記映像選択値が、意図される映像アスペクト比および前記動画記録の前記映像アスペクト比からさらに計算される、請求項4に記載の方法。
前記映像品質値が映像フレームレート値を含み、動画映出スキームの前記生成が、特定の時間期間を表す1つの動画記録を選択することを含み、その時間期間に複数の動画記録が識別され、前記選択することが、最も高い映像フレームレート値を有する動画記録よりも低い映像フレームレート値を有する、前記特定の時間期間の中の前記動画記録を選択することを含む、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の方法。
前記生成される動画再生スキームが、複数の記録識別情報、前記記録識別情報に関連する媒体のアドレス、および前記記録識別情報に関連する開始時間を含み、前記開始時間が前記関連する動画記録の中の時間的な位置を示す、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上に記載されたような方法およびシステムの問題の1つは、それが非常に複雑で、メモリを要求し、処理する負荷が大きいことである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の1つの目的は、記録された動画の提示を準備する方法を提供することである。
【0009】
目的の少なくとも1つは、請求項1による、記録された動画の提示を準備する方法によって、および請求項12による、記録された動画の提示を準備する方法によって達成される。本発明のさらなる実施形態は、従属請求項に提示される。
【0010】
より詳細には、本発明の1つの実施形態によれば、記録された動画の提示を準備する方法は、特定の映像源から生じる記録された映像についての要求を準備し送信することと、映像源によりキャプチャされた複数の動画記録の特性に関連するデータを含む映像情報メッセージを受け取ることであって、各動画記録の受け取った特性が、記録識別情報、映像品質値、媒体のアドレス、記録の開始時間の指示、および記録の終了時間の指示を含むことと、各動画記録の、少なくとも前記映像品質値、前記開始時間の指示、および前記終了時間の指示に基づいて、動画映出スキームを生成することとを含む。この実施形態の1つの利点は、動画記録の送信に起因するネットワーク負荷を低く保つことが可能であることである。このことについて、1つの理由は、映出リストが場合によって異なる場所に記憶された動画記録を参照し、このことによって、すべての動画記録をダウンロードすることなく映出リストを生成することを可能にすることである。別の理由は、方法が、すべての重複する動画データまたは動画記録をダウンロードすることなく、重複する動画記録を含むシーンの再生を可能にすることである。
【0011】
別の実施形態は、前記映像品質値が映像解像度値を含み、動画映出スキームを生成する行為が、さらに、意図される提示デバイスにおける提示についての意図される映像解像度に基づく。
【0012】
さらに別の実施形態は、前記映像品質値が映像解像度値を含み、動画映出スキームの生成が、特定の時間期間を表す1つの動画記録を選択することを含み、その時間期間に複数の動画記録が識別され、選択が、最高の映像解像度値を有する動画記録よりも低い映像解像度値を有する、特定の時間期間の中の動画記録を選択することを含む。最高の映像品質値を有する動画に基づいて動画を選択しないことの1つの利点は、クライアントで受け取られる動画は、システムがより高い映像品質を要求しない場合、より少ない帯域を送信することを要求できることである。別の利点は、クライアントで受け取られる動画が、提示するために印加される、より少ない処理電力を要求することである。このタイプの状況は、例えば、記憶された動画記録のいくつかが、クライアントで現在要求する提示形式よりも高い解像度を有するとき、ディスプレイが低解像度ディスプレイである場合、複数の動画が同時に提示される場合などに生じる。
【0013】
別の実施形態によれば、動画映出スキームの生成が、特定の時間期間を表す1つの動画記録を選択することを含み、その時間期間に複数の動画記録が識別され、選択が、提示されるために最小の調整を必要とする動画記録を選択することを含む。この特徴の1つの利点は、やはり、受け取られる動画が、提示するために印加される、より少ない処理電力を要求することである。
【0014】
さらに別の実施形態によれば、前記映像品質値が映像解像度値を含み、動画映出スキームの生成が、特定の時間期間を表す1つの動画記録を選択することを含み、その時間期間に複数の動画記録が識別され、選択が、時間期間を表す各動画記録について映像選択値を計算し、次いで所定の目標映像選択値に最も近い映像選択値を有する動画記録を選択することを含み、特定の時間期間の中の各動画記録についての映像選択値が、意図される映像解像度と動画記録の映像解像度との間の関係から計算される。上に記載された実施形態と同様に、この特定の実施形態の1つの利点は、クライアントで受け取られた動画は、特定の選択プロセスの結果として、より少ない帯域を送信することを要求できたことである。別の利点は、クライアントで受け取られる動画が、提示するために印加されるための、より少ないクライアントからの処理電力を要求することである。
【0015】
1つの実施形態では、前記映像品質値が映像アスペクト比をさらに含み、ここで、各動画記録についての映像選択値が、意図される映像アスペクト比および動画記録の映像アスペクト比からさらに計算される。もう1度繰り返すが、クライアントが提示することが可能な映像品質に記録の品質が最も近い動画記録を選択することは利点である。アスペクト比を考慮することの別の利点は、要求される動画を提示するために利用されない区域を最小化するため、許容される提示区域のアスペクト比を一致させることが可能であることである。
【0016】
別の実施形態では、特定の映像源からの映像についての前記要求は、映像管理サーバに送られる。
【0017】
さらに別の実施形態では、特定の映像源からの映像についての前記要求は、コンピュータネットワークを介して送られ、ここで、前記映像情報メッセージは、コンピュータネットワークを介して受け取られる。
【0018】
別の実施形態によれば、前記映像品質値が映像フレームレート値を含み、ここで、動画映出スキームの生成が、特定の時間期間を表す1つの動画記録を選択することを含み、その時間期間に複数の動画記録が識別されており、選択が、最も高い映像フレームレート値を有する動画記録よりも低い映像フレームレート値を有する、特定の時間期間の中の動画記録を選択することを含む。この特徴の1つの利点は、必要以上のデータは、ネットワークを介して送信される必要がないことである。
【0019】
1つの実施形態で、生成される動画再生スキームが、複数の記録識別情報、記録識別情報に関連する媒体のアドレス、および記録識別情報に関連する開始時間を含み、開始時間が関連する動画記録の中の時間的な位置を示す。
【0020】
本発明の別の態様によれば、記録された動画を提示する方法は、記録された動画の提示を準備する上の方法のうちの1つを含む。この方法は、生成された動画映出スキーム中の各開始時間、関連する記録識別情報、および関連する媒体のアドレスを取り出すステップと、各媒体のアドレスに関連する取り出された記録識別情報を有する動画記録を取り出された媒体のアドレスから要求するステップと、動画映出スキームにより規定される順序で、取り出された動画記録を提示するステップとをさらに含む。本発明のこの態様の利点は、少なくとも、上に議論したように提示を準備する方法と同じである。
【0021】
本発明のさらなる態様によれば、記録された動画の提示を準備する方法は、映像源から生じる映像についてのクライアントからの要求を受け取ることと、映像源により記録された複数の動画記録の特性に関連する記憶されたデータから映像情報メッセージを組み立てることと、映像情報メッセージをクライアントに送ることと、前記映像情報メッセージの中で識別される映像記録の部分についての少なくとも1つの要求を受け取ることとを含む。映像情報メッセージを送ることにより、使用されることが決してない大量の映像データを送ることを回避することが可能となり、したがって、ネットワークは、映像データの送信から生じる、大きなネットワーク負荷を回避する。
【0022】
1つの実施形態で、映像源から生じる映像についての要求は、映像管理サーバで受け取られ、映像情報メッセージの組み立ては、映像管理サーバにより実施される。
【0023】
別の実施形態で、複数の動画記録の特性に関連するデータは、映像管理サーバにより管理されるデータベースから組み立てられる。
【0024】
本発明のさらに別の実施形態で、映像情報メッセージの中に含まれる動画記録の特性は、記録識別情報、映像解像度値、媒体のアドレス、動画記録の開始時間の指示、および動画記録の終了時間の指示を含む。
【0025】
本発明の適用性のさらなる範囲は、下に示される詳細な記載から明らかになるであろう。しかし、詳細な記載および具体例は、本発明の好ましい実施形態を示しているが、説明のためにのみ与えられていることを理解されたい。というのは、本発明の範囲内の、様々な変更形態および修正形態が、この詳細な記載から当業者に明らかとなるからである。したがって、この発明は、記載されるデバイスの特定の構成要素部分、または記載される方法のステップに限定されないことを理解されたい。というのは、そのようなデバイスおよび方法は、変わる場合があるからである。本明細書で使用する用語は、特定の実施形態を記載するためのみのものであり、制限することを意図していないことも理解されたい。明細書および添付の請求項で使用する、冠詞「a」、「an」、「the」、および「said」は、文脈で、別段に明記されていない限り、要素のうちの1つまたは複数が存在することを意味することが意図されることに留意されたい。したがって、例えば、「センサ(a sensor)」または「前記センサ(the sensor)」は、いくつかのセンサを含むことができるなどである。さらに、用語「備える、含む(comprising)」は、他の要素またはステップを除外しない。
【0026】
本発明の他の特徴および利点は、添付図面を参照して、現在の好ましい実施形態の以下の詳細な記載から明らかとなるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0028】
さらに、図中では、いくつかの図にわたって同様の参照符号は、同様または対応する部分を示している。
【0029】
図1は、本発明の実施形態を実装することができる1つのシステムを示す。このシステムは、動画カメラ10、12、ネットワーク接続記憶装置(NAS)14または何らかの種類のファイルサーバ、ディスプレイ18および入力手段20を有するクライアント16、ならびに動画記録を記憶するためのオプションの記憶デバイス30に接続されている映像管理サーバ28を含む。クライアント16、NAS14、およびカメラ10、12は、通信のためにネットワーク22に接続される。オプションの記憶デバイス30は、映像管理サーバ28に直接接続することができる。
【0030】
ネットワーク22は、電子デバイスがデータを交換することを可能にする任意のタイプのネットワークであってよい。ネットワークは、有線、無線、またはこれらの任意の組合せであってよい。ネットワークは、例えばイーサネット(登録商標)(IEEE 802)、TCP、UDP、またはFTPと組み合わせたインターネットプロトコル(IP)、同期型光ネットワーク(SONET)、同期デジタルハイアラーキ(SDH)、非同期転送モード(ATM)など、システムの電子デバイス間でデータの交換を可能にする任意の知られているネットワークプロトコルを用いて実装することができる。システムは、例えばローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)といった、任意のサイズのネットワークを使用して実装することができる。
【0031】
動画カメラ10、12は、動画をキャプチャすること、すなわち毎秒1フレーム以上の速度で連続画像をキャプチャすることができ、ネットワーク22を介して通信するように構成される任意のカメラであってよい。例えば、システムのカメラは、AXIS M10シリーズカメラ、AXIS M11シリーズカメラ、AXIS P13シリーズカメラ、AXIS Q16シリーズカメラ、AXIS Q17シリーズカメラ、AXIS M30シリーズカメラ、AXIS M31シリーズカメラ、AXIS M32シリーズカメラ、AXIS P33シリーズカメラ、AXIS M50シリーズカメラ、AXIS P55シリーズカメラ、AXIS Q60シリーズカメラ、AXIS Q87シリーズカメラ、AXIS P12シリーズカメラなどであってよい。システムは、例えば、ハードドライブ、フラッシュドライブ、または交換可能メモリカードを備えた動画カメラといった、動画記録の一時的な記憶装置を超えて使用することができる、通常処理に必要である以上の記憶空間を含む動画カメラ10を含むことができる。交換可能メモリカードは、例えば、セキュアデジタルメモリカード、すなわちSDカードであってよい。
【0032】
NAS14は、動画記録をネットワークを介して記憶することができ、動画記録をネットワークを介してアクセスすることができる任意の記憶デバイスであってよい。
【0033】
クライアント16は、動画カメラにより記録された動画記録を再生することができるデバイスであるように構成されており、すなわちクライアント16は、クライアント16のオペレータに動画を提示することが可能である。クライアント16は、キャプチャされた動画を提示するためのディスプレイ18、および動画の提示を制御するための入力デバイス20を有する任意のコンピュータであってよい。したがって、クライアント16は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、タッチスクリーンコンピュータ、携帯電話、PDA(携帯情報端末)などであってよい。さらに、クライアントは、専用の監視センターの中の提示デバイスであってよい。
【0034】
当業者なら容易に理解するように、システムは、動画カメラ10、12およびNASデバイス14の任意の組合せを含んでよい。例えば、システムは、記録した映像用に外部記憶装置を有する動画カメラ10のみを含んでよく、またはシステムは、動画記録の記憶用に外部記憶装置ソリューションが必要な動画カメラ12およびNAS14のみを含んでよい。カメラ10、12は、システムの中で、各タイプの任意の数のカメラを含んで、組み合わせることもできる。さらに、システムは、2つ以上のNASを含むことができる。
【0035】
映像管理サーバ28は、動画、動画記録および前記動画をキャプチャするカメラを、取り扱うこと、配信すること、制御することに関連する多数の機能性を有するデバイスであってよい。しかし、この記載では、発明者は、本発明に関係する映像管理サーバ28の機能だけを記載することにする。さらに、映像管理サーバ28は、映像管理サーバ28により管理されアクセスされる、カメラ10、12およびNASデバイス14にわたるデータベースを含む。データベースは、カメラ10、12およびNASデバイス14の識別子およびアドレスを含む。
【0036】
図2では、本発明の実施形態を実装することができる、別のシステムが示される。このシステムは、基本的に、
図1に関して記載されたシステムと同じシステムであり、動画カメラ10、12、NAS、クライアント16、映像管理サーバ28、映像管理サーバ記憶デバイス30、およびネットワーク22をやはり含む。しかし、このシステムでは、動画カメラ10、12およびNAS14は、クライアント16の観点からはファイアウォール26の背後にあり、この実施形態ではLANであるが、ネットワーク24に接続される。システムは、記憶デバイス30を有する代わりに、映像管理サーバ28を介して動作し、ファイアウォール26の映像管理サーバ28側にあるNAS32も含むことができる。
【0037】
ファイアウォール26は、当業者によく知られているタイプのデバイスであり、着信および発信するネットワーク通信を制御し、通信が許可されるべきかされないべきかを決定する、ネットワークセキュリティシステムとして一般的に記載することができる。多くのシステムでは、ファイアウォールは、通信を内部ネットワークの中に通さないように設定され、それによって、信頼される安全な内部ネットワークと、安全で信頼されると仮定されない別のネットワーク(例えば、インターネット)との間の障壁として動作している。したがって、ファイアウォール26は、クライアント16が、カメラ10、12またはNAS14にメッセージを送るのを遮断している。映像管理サーバ28の1つの機能は、クライアント16からカメラ10、12またはNAS14への通信チャンネルを可能にすることである。そのような機能の1つの例は、AXIS ABという名称で、公開国際特許出願第WO2006/073348A1号に記載されている。当業者は、この機能を実装するための、さらなる代替のやり方をよく知っている。
【0038】
ここで
図3を参照すると、カメラ10、12によりキャプチャされた動画記録MVR1、MVR2、MVR3は、動画カメラ10の中、ファイアウォール26の背後のネットワークの中のNAS14の中、クライアント16と同じネットワークの中のNAS32の中、または映像管理サーバ28に直接接続された記憶デバイス30の中に記憶される。動画記録MVR1、MVR2、MVR3は、これらが同じ動画カメラによりキャプチャされた場合であっても、同じ記憶デバイス10、14、30に記憶される必要はない。1つの実施形態では、長い記録、例えばMVR1が、映像管理サーバ28の記憶デバイス30に記憶されてよく、より短い記録、例えばMVR2またはMVR3がNAS14の中または動画カメラ10の中に記憶されてよい。
【0039】
さらに、異なる映像記録が異なる特性を有してよい。例えば、映像記録MVR1は、特定の動画カメラからの全日の記録であってよい。記憶空間を節約するために、この記録は比較的低解像度、低フレームレート、または低解像度および低フレームレートの両方であってよい。さらに、映像記録MVR2は、MVR1よりも高い映像品質、例えばより高い解像度、より高いフレームレート、または両方を有する、スケジュールされた記録であってよい。これらの記録についてスケジュールされた時間期間は、例えば、これらの時間期間にその関心のある事象が起こった過去の経験に基づいて選択されてよい。この例では、映像記録MV3は、警報がトリガした映像記録であってよい。そのような記録は、最高解像度、最高フレームレート、または最高解像度および最高フレームレートの両方、かつ所定の持続期間またはトリガする事象が終了するまで実施されるように設定されてよい。
【0040】
各動画記録は、開始時間tsおよび終了時間te、あるいは開始時間tsおよび持続時間tdに関連する。いずれにしても、開始時間tsおよび持続時間tdを知っている場合、終了時間teを計算することができ、開始時間tsおよび終了時間teを知っている場合、持続時間が容易に計算される。以下の記載では、本発明は、開始時間tsおよび終了時間teを使用して記載されることになるが、終了時間teの代わりに持続時間tdを使用することは、当業者には明らかである。
【0041】
ここで、記録された動画の提示を準備するプロセスが示される、
図4の流れ図を参照する。最初にオペレータが、クライアント16で、映像源およびタイムフレームあるいは開始時間を選択する(ステップ402)。開始時間が選択された場合、要求された映像の期間を、プリセット期間に設定することができる。次いで、クライアントは、要求メッセージを準備し、それを映像管理サーバ30に送る(ステップ404)。要求メッセージは、記録された映像が要求される供給源を一意に識別する供給源識別情報を含むことができる。さらに、要求メッセージは、例えば、再生を要求されている区間についての開始時間および終了時間といった、要求された映像の時間フレームの指示を含むことができる。
【0042】
本出願では、「映像源」という用語は、動画をキャプチャした、例えばカメラといったデバイスとして理解するべきである。単一の映像源からの動画記録は、次いで、例えば、カメラの中、NASの中、映像管理サーバの中といった、ネットワーク上の異なる場所に記憶されうる。したがって、オペレータが映像源を選択するとき、オペレータはカメラを選択することができ、その後の、この映像源からの動画についての要求では、カメラが識別されることになり、この映像源に生じる動画記録が要求されることになる。
【0043】
映像管理サーバ30は、要求を処理したら、クライアントに映像情報メッセージを戻す。映像情報メッセージは、クライアントにより受け取られ、指定された時間フレーム期間に映像源によりキャプチャされた記録に関連する情報を含む(ステップ406)。映像情報メッセージは、映像情報メッセージの中で表される各特定の記録を識別する記録識別子、各記録についての開始時間および終了時間、各記録についての少なくとも1つの映像品質値、およびクライアントが各記録にアクセスすることを可能にする媒体のアドレスを含むことができる。映像情報メッセージは、各映像記録に記憶されるすべての映像データを含むわけではない。映像品質値は、例えば、映像解像度、アスペクト比、フレームレートなどに基づくことができる。映像情報メッセージは、各記録について、任意の数の異なるタイプの映像品質値を含むことができる。媒体のアドレスは、ユニフォームリソースロケータ(URL)の形であってよい。
【0044】
次いで、所定の目標映像品質値に最も近い映像品質値を有する動画記録から映像データを、要求された時間フレームの複数の別個の時点について、選択することにより受け取られた映像情報を、クライアントが処理する(ステップ408)。動画記録を選択するこのプロセスは、代替的に、1つまたは複数の映像品質値から映像選択値を生成すること、次いで、所定の目標映像選択値に最も近い映像選択値を有する映像記録を選択することを含むことができる。どのように映像選択値を計算するのかについての例が、以下に提示される。次いで、選択された記録または記録の選択された部分が映出スキームの中に登録される(ステップ410)。映出スキームは、何を映出するか、それをいつ映出するかに関連する情報を含む計画である。1つの実施形態によれば、映出スキームは映出リストであり、映出リストは、オペレータからの要求に応答して映出される各記録への媒体のアドレスを時系列で含む、リストとして形成することができる。各媒体のアドレスは、開始時間および終了時間に関連もし、それによって、要求された再生に関係ない大量のデータの代わりに、記録のほんの一部を映出すること、および記録された動画のほんの一部を取り出すことを可能にする。映出スキームは、今後映出リストと呼ばれることになる。
【0045】
映出リストの生成および結果として得られる映出リストの1つの例が、
図5に示される。この例では、動画記録は、以下の映像選択値を有し、その各々は、それぞれの記録からの、単一の映像品質値または複数の映像品質値の組合せに基づくことができる。
映像記録の映像品質値
MVR1VS1=100
MVR2VS2=175
MVR3VS3=250
【0046】
クライアントの、所定の目標映像選択値VStは、240である。選択ステップに関連する上に記載したプロセスを考慮すると、目標映像選択値に最も近い映像選択値を有する動画記録が使用されるべきである。最も近い映像選択値を見出すために、各動画記録の映像選択値と目標映像選択値との間の差の絶対値が計算されてよい。この計算は、以下の差をもたらす。
|VS1−VSt|=140
|VS2−VSt|=65
|VS3−VSt|=10
【0047】
動画記録MVR3:1〜3は、他の動画記録のどれよりも目標映像選択値に近い映像選択値を有し、したがって、動画記録MVR3が存在するすべての区間について、映出リストの中に動画記録が示される。
【0048】
動画記録MVR2:1〜2は、動画記録MVR1の映像選択値よりも目標映像選択値に近い映像選択値を有し、したがって、動画記録MVR2が利用可能で、利用可能な動画記録MVR3がないすべての区間について、動画記録MVR2が選択される。
【0049】
動画記録MVR1は、すべての動画記録を鑑みて、目標映像選択値VStから最も離れた映像選択値VS1を有しており、したがって、他の映像記録が利用可能でない時間帯において映出リストの中にリスト化される。動画記録がまったく利用可能でない、すなわち動画記録のいずれもこれらの時間区間について何ら記録を有していない、タイムスロット、区間がある場合、これらの区間は省くことができる。
【0050】
ここで、
図5の映出リストは、下のようなものに見えてよい。
【0052】
図6に、映出リストの生成の、別の例が示される。この例では、クライアントの所定の映像選択値VStは、150である。より低い品質要件は、クライアントのディスプレイが高解像度画像を提示することができない、動画記録が4つの同時に提示される映像記録のうちの1つとして提示されるべきである、クライアントへの帯域が制限されている、などの事実から導出されうる。映像選択値が
図5に関連する例におけるものと同じであると仮定しよう。すると、各動画記録の映像選択値と目標映像選択値との間の差は、以下である。
|VS1−VSt|=50
|VS2−VSt|=25
|VS3−VSt|=100
【0053】
動画記録MVR1、MVR2、およびMVR3を鑑みて、動画記録MVR3:1〜3は、目標映像選択値VStから最も離れた映像選択値を有する。さらに、MVR1からの動画記録は、動画記録MVR3が表されるすべてのタイムスロットに存在し、したがって、動画記録MVR3は、映出リストの中に挿入されないことになる。
【0054】
動画記録MVR2:1〜2は、動画記録MVR1およびMVR3と比較して、クライアントの目標映像品質値VStに最も近い映像品質値VS2を有する。したがって、動画記録MVR2:1〜2は、それらが存在する区間で映出リストに選択され、映出リストの残りは、動画記録MVR1からの動画部分を参照する。したがって、映出リスト中の映出リスト項目は、下の表に示されるような区間として構成することができる。
【0056】
図5および
図6の記載に関して上に示したように、動画記録についての映像選択値は、様々なやり方で計算することができる。映像選択値の生成または計算で使用される映像の特徴の選択は、応用例、クライアント、ユーザ、または任意の他の環境に依存する場合がある。さらに、映像選択値は、最終的な映像選択値を計算する際に異なる重みを与えられる、複数の特徴およびそれらの個別の映像品質値に基づくことができる。
【0057】
1つの実施形態では、映像選択値は次のように計算される。
VS
score=(1+(s−1)
2)(1+(p−1)
2)
上式で、VS
scoreは、計算される映像選択値であり、sは、目標フレームを満たすために、どれだけ選択される動画記録が均一にスケーリングされる必要があるかを表すスケールファクタ値であり、pは、「フラクションフィル」変数であって、それは、目標フレームの2つの軸のうちの1つに沿って目標フレームを満たすために動画がスケーリングされたとき、満たされる目標フレームのうちのどれだけであるかを表す。この式では、ゼロに最も近いVS
scoreの値が最良値である。これは、ゼロの目標映像選択値VStを使用すること、すなわちVSt=0に対応する。
【0058】
別の実施形態では、映像選択値VS
scoreは、上の例のように、例えば映像品質値といった重み付けされた関数の1次結合、または単一の関数として計算される。
【0059】
【数1】
この式では、変数c
kは、関数の優先順位付けを可能にするため設定することができる重みである。関数中で使用される引数は、例えば、映像解像度、アスペクト比、フレームレートなどの、複数の「品質の」特徴のうちの任意の1つであってよい。この映像選択値の計算の1つの利点は、特徴の重み付けが完全に制御されることである。
【0060】
さらに別の実施形態では、映像選択値VS
scoreは、関数の積として計算される。
【0061】
【数2】
このタイプの式の1つの特性は、すべての要因、すなわち関数f(x)が、結果に大きな影響を及ぼしうることである。例えば、関数のうちの1つがゼロである場合、VS
scoreがゼロになる。
【0062】
図7a〜
図7bは、上の映像選択値計算スキームのいずれかを使用する、映出リスト600を生成するためのプロセスの1つの実施形態を描く流れ図を示す。最初に、空の映出リストが作成され(ステップ602)、次いで、プロセスは、映像管理サーバから受け取られる映像情報メッセージ中のすべての映像情報項目が処理されるまで(ステップ624)、繰り返されるプロセスの部分に到達する(ステップ604)。
【0063】
プロセスのこの繰り返し部分は、映像情報メッセージから映像情報項目を取り出す行為で開始する(ステップ606)。取り出す映像情報項目の選択は、項目が繰り返し期間に既に処理されたか処理されていないかに基づく。この選択は、複数のやり方で達成することができる。1つのやり方は、映像情報メッセージが処理され、次いで残った項目から選択をするときに、受け取った映像情報メッセージから映像情報項目を削除し続けることによる。別のやり方は、処理された項目に処理されたと印を付けるために処理された項目に単にフラグを設定し、次いで選択ステップ期間に処理された項目を省くことである。
【0064】
処理は、次いで、選択され、取り出された映像情報項目に基づいて続けられる。取り出された映像情報項目は、取り出された映像情報項目により表される時間区間を規定する開始時間および終了時間を含む。次いで、最初は空の映出リストは、取り出された映像情報項目の区間が既に映出リストにある任意の区間と重複するかどうかをチェックするために、開始時間に関して、時間の流れに沿って解析される(ステップ608)。時間の流れの順序で解析されると、映出リストに見つかる第1に遭遇した重複する項目は、次のステップで処理される重複である。重複が見つかると、取り出された映像情報項目により表される動画記録の、映像選択スコアとも呼ばれる映像選択値が計算され、既に映出リスト中にある重複する区間の映像選択値と比較される(ステップ610)。この比較は、以前に議論されたやり方のうちの1つで実施することができる。取り出された映像情報項目が最良の映像選択値を有する場合、映出リスト中の重複が除去される(ステップ612)。すなわち、映出リストの区間が全体的に重複されている場合、映出リスト中の全体的に重複された区間の項目が除去され、映出リストの区間の一部のみが重複されている場合、映出リストの区間の重複された部分のみが除去される。次いで、プロセスは、ステップ608に戻り、取り出された映像情報項目の区間が、映出リスト中の挿入された任意の区間とまだ重複するかどうかをチェックする。
【0065】
ステップ608で重複が見つからない場合、取り出された映像情報項目は、映出リスト中に挿入される(ステップ628)。取り出された映像情報項目の区間は、処理の期間に調整され、したがって、映像情報メッセージからステップ606で取り出された映像情報項目の全体区間を表さない場合がある。取り出された映像情報項目が映出リスト中に挿入されたら、プロセスは、プロセスステップ624に続く。
【0066】
ここで、取り出された映像項目の映像選択値が、映出リスト中の重複する項目の映像選択値と比較される、プロセスステップ610に戻る。取り出された映像情報項目の映像選択値が映出リスト中の重複する項目の映像選択値よりも良くない場合、取り出された映像情報項目の区間が、映出リスト中の重複する区間の開始時間よりも早い開始時間を有するかどうかをチェックすることによってプロセスが続く(ステップ614)。次いで、取り出された映像情報項目の区間が、映出リスト中で重複する区間の開始時間に対応する時点で分割される。重複する映出リスト区間の開始点より早い取り出された映像情報項目の区間の部分が、別個の区間の項目に形成される(ステップ616)。これを行う1つのやり方は、取り出された映像情報項目の開始時間および重複する映出リスト区間の開始時間をとって、これらの2つの時点をそれぞれ新しい項目、別個の区間の項目のための開始時間および終了時間にし、ここで、この別個の区間の項目は、取り出された映像情報項目のすべての他の特性および特徴が与えられる。
【0067】
さらに、取り出された映像情報項目は、次いで、その区間の開始時間を、映出リスト中の重複する区間の開始時間に変更することにより修正される。別個の区間の項目がステップ616で生成されたら、別個の区間の項目が映出リスト中に挿入される(ステップ618)。
【0068】
次いで、プロセスは、ステップ620に続く。このステップは、取り出された映像情報項目中の開始時間が映出リスト中の重複する区間の開始時間よりも早いかどうかに関するステップ614中のチェックのとき、このチェックが否定的な結果を戻す場合、すなわち取り出された映像情報項目中により早い開始時間がないとき、プロセスが進むステップでもある。したがって、ここで、映出リストからの重複する区間は、本来のまたは調整された、取り出された映像情報項目の少なくとも開始部分が重複していることが確かであって、重複する区間が取り出された映像情報項目から除去される(ステップ620)。
【0069】
取り出された映像情報項目が調整された後、結果として得られる映像情報項目は、項目中に何らかの区間が残されているかどうか判定するためにチェックされる(ステップ622)。取り出された映像情報項目中に残った区間がまだ存在する場合、取り出された映像情報項目の調整バージョンを処理するために、プロセスはステップ608に戻る。そうではなく、残った区間が存在しない場合、この取り出された映像情報項目はそれ以上処理されるべきでなく、映像情報メッセージの中に、処理する、何らかのさらなる映像情報項目が存在するかどうかをチェックするために、プロセスはステップ624に進む。処理する、さらなる映像情報項目が存在する場合、プロセスはステップ604に戻るが、処理する、さらなる映像情報項目が存在しない場合、プロセスは、生成された映出リストをもって終了する(ステップ626)。
【0070】
オペレータの初期選択に基づいて映出リストが作成されたら、要求された動画源からの動画が、映出リストを使用して再生される。映出リストはクライアントにより処理される。
図8aの流れ図は、要求された時間期間の各タイムスロットおよびあらゆるタイムスロットについて、最も好適な動画記録を表示する映出リストの処理の1つの実施形態を示す。この実施形態では、クライアントが映出リストを読み(ステップ702)、映出リスト項目により規定される各動画記録の部分をダウンロードする(ステップ704)。これらの媒体のアドレスは、カメラ10の中、NAS14の中、または映像管理サーバ28の中に記憶されている動画記録をアドレス指定することができる。動画記録が、クライアントの観点から、ファイアウォールの背後のカメラまたはNASに記憶されている場合、媒体のアドレスは、映像管理サーバ28を介して解決されるアドレスである。
【0071】
次いで、映像ファイルの各々の映像再生は、映出リスト中の各映像記録項目に接続される開始時間および終了時間により指示されるように、時間の流れに沿って実施される(ステップ706)。
【0072】
クライアントで映出リストを処理する別の実施形態が、
図8bの流れ図に示される。このプロセスによれば、カウンタcがステップ722でリセットされ、映出リスト中の項目の数nが取り出される。項目数cが映出リストから読み出され(ステップ724)、媒体のアドレス、開始時間、および終了時間により規定される映像データが取り出される(ステップ726)。取り出された映像データは、次いでクライアントで再生され(ステップ728)、カウンタcが1だけ増分される(ステップ730)。ステップ724〜730は、項目により規定されるすべての映像データが取り出されるまで繰り返され、流れ図では、このことは、カウンタが映出リスト中の項目の数をパスしたかどうかをチェックすることにより記号化されている(ステップ732)。ステップ724への戻りは、現在の動画再生が終了する前に次の動画記録の再生を準備させるために、現在映出されている動画記録が終了に到達する前に起こるように実装することができる。
【0073】
ここで、指定された映像源からのすべての利用可能な動画記録を調べることによりクライアント16からの要求を処理し、次いで、上に議論したようにクライアントが処理するために、クライアント16に映像情報メッセージを戻すように構成される映像管理サーバ28に着目する。クライアント16が情報を処理したら、クライアント16は、映像管理サーバ28から動画記録を要求することができる。
【0074】
1つの実施形態によれば、映像管理サーバ28のプロセスは、
図9のステップを含む。クライアント16から特定の映像源の動画について、かつ特定の時間期間についての要求を、映像管理サーバ28が受け取ると、プロセスが開始する(ステップ802)。要求に応答して、映像管理サーバ28は、指定された時間期間に、指定された動画源に関連するデータおよび特性を取り出す(ステップ804)。取り出されたデータおよび特性は、映像管理サーバ28により見出された各特定の記録を識別する識別子、各記録の開始時間および終了時間、各記録についての少なくとも1つの映像品質値、ならびにクライアントが各記録にアクセスすることを可能にする媒体のアドレスであってよい。映像品質値は、例えば、映像解像度、アスペクト比、フレームレートなどであってよい。映像記録の特性は、各記録についての、任意の数の異なるタイプの映像品質値を含むことができる。媒体のアドレスは、ユニフォームリソースロケータ(URL)の形であってよい。特定の映像源に関連するデータおよび特性は、映像管理サーバ28の中、カメラ10の中、NAS14、32の中、またはこれらの場所の任意の組合せに記憶することができる。例えば、要求された供給源に関連する1つの動画記録についてのデータおよび特性が映像管理サーバ28の中に記憶される場合、別の動画記録のデータおよび特性がシステムの中のカメラ10のうちの1つに記憶されうる。
【0075】
次いで、データおよび特性は、クライアント16に映像情報メッセージの中で送られる(ステップ806)。映像情報メッセージが映像管理サーバ28を介してアクセス可能な、記録された動画を参照する場合、映像管理サーバ28は、そのような映像データについての要求を受け取ることができる(ステップ808)。そのような要求に応答して、映像管理サーバ28が要求されたデータを取り出し(ステップ810)、それを要求しているクライアントに送る(ステップ812)。
【0076】
ここで
図10を参照すると、本発明の実施形態を実装するシステム中のネットワークを介して起こりうる通信を描く図が示されている。最初の通信が、クライアント16から映像管理サーバ28へのものであり、指定された供給源によりなされる特定の時間フレーム内の動画記録に関連する情報についての要求900を含む。次いで、映像管理サーバ28は、映像管理サーバ28の記憶デバイス30から、関係する映像源およびタイムフレームに関連する映像情報を取り出すことができる。上に議論したように、映像管理サーバ28は、映像情報メッセージ904を戻す。しかし、あるいは映像管理サーバ28は、それ自体の記憶デバイスから映像情報を取り出すことに加えて、供給源、すなわちカメラ10、12および/またはカメラ10、12に関連してデータを記憶すると登録されたNAS14、32に、映像源要求または映像情報要求901を送る。この映像情報要求901は、代替的に、ブロードキャストメッセージとして実装することができる。次いで、映像情報要求901に応答して、映像情報902が映像管理サーバ28に戻され、映像管理サーバ28がクライアントに映像情報メッセージ904を送る。
【0077】
次いで、クライアント16が映像情報メッセージ中の情報を処理し、生成された映出リストにしたがって、動画についての要求を送り出す。動画要求は、本質的に同時に送ることができ、または図に示されるように、1つの要求に関連する動画データが受け取られた後に送ることができる。いずれにしても、図では、クライアント16が、映像管理サーバ28に接続された記憶デバイスに記憶された動画記録についての第1の動画要求906を送ることにより開始する。第1の動画要求は、次いで、映像管理サーバ記憶装置30から動画記録を要求する(908)、映像管理サーバ28により処理される。映像管理サーバ記憶装置30は、要求された動画記録を映像管理サーバ28に戻し(910)、次いで映像管理サーバ28は、クライアント16に動画記録を送る(912)。第2の動画は、ファイアウォールの背後の、ローカル映像記憶装置14(NAS)から取り出されるべきである。したがって、第2の動画記録についての要求914がクライアント16から映像管理サーバ28に送られ、次いで要求916は、映像管理サーバ28からそのファイアウォール通過技術を介してNAS14に送られる。NAS14は、要求された動画記録を映像管理サーバ28に戻し(918)、次いで映像管理サーバ28が動画記録をクライアント16に、前方へと送る(920)。
【0078】
図11では、本発明の1つの実施形態にしたがうクライアント16が示される。クライアントは、例えばキーボード、マウス、ジョイスティックなどの入力デバイス20およびディスプレイ18を有する汎用コンピュータであってよい。汎用コンピュータの操作および設計は当業者にはよく知られており、汎用コンピュータの中の処理は、1つの中央プロセッサユニットまたは複数の処理ユニットにより実施される。本発明は、これら2つの実装法のいずれか1つに制限されないが、本出願の理解を容易にするために、処理機能は、プロセッサ50と呼ばれることになる。さらに、クライアントは、上に議論したように、ネットワーク22、24に接続され、したがって、ネットワークインターフェイス52を含んでいる。本発明の実施形態を実装するため、汎用コンピュータは、一般的なコンピュータのデバイスおよび機能に加えて、動画選択モジュール54、映像要求器56、映出リスト生成器58、および映出リスト提示器60を含むことができる。
【0079】
映像選択モジュール54は、入力デバイス20からの入力を受け取り、動画源および時点あるいはタイムフレームを識別し、動画源および要求されたタイムフレームの識別子を含む要求を映像管理サーバ28に送るように構成される。映出リスト生成器58は、映像管理サーバから映像情報メッセージを受け取り、要求される時間フレームの中の異なるタイムスロットについての映像記録を選択するように構成される。
図4に関し、ステップ406〜410も参照のこと。
【0080】
映像要求器56は、映出リスト提示器60用の映出リストにしたがって、動画記録または動画記録の部分を要求して取り出し、使用して、ディスプレイ18上でオペレータに再生するように構成される。
【0081】
図12では、本発明の実施形態を実装する映像管理サーバが示される。上で記載されたように、例えば処理手段70、ネットワークインターフェイス72、およびファイアウォールを通した通信などの、一般的に映像を管理するための機能性およびデバイスに加えて、映像管理サーバは、映像情報生成器74、映像源データベース76、映像記録データベース78、映像記録回収器80を含む。
【0082】
映像情報生成器74は、クライアントからの映像源要求を処理し、映像源データベース76の中の映像源を識別するように構成される。次いで、映像情報生成器74は、特定の映像源の記録された動画に関連する情報を含む記憶デバイスへのアドレスを映像源データベースから受け取ることができ、または、映像源データベースが、映像情報生成器を映像記録の内部データベース78の中の記録にリンクする。映像情報生成器74は、特定のタイムフレームの中の映像源に関連するすべての記録を識別するために、これらの方法の両方を利用しなければならない場合がある。映像記録は、映像記録データベース78の中に記憶されない場合がある。1つの実施形態によれば、映像記録データベース78は、媒体のアドレス、開始時間、終了時間、映像の特性などに関連する記録された動画の情報のみを含む。映像記録回収器80は、ファイアウォールの背後に記憶された映像記録にアクセスすることを可能にするように構成される。映像記録回収器は、特定の動画記録のアドレスまたは他の識別子を受け取り、動画記録を取り出し、クライアント16に動画記録を送る。