(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5885874
(24)【登録日】2016年2月19日
(45)【発行日】2016年3月16日
(54)【発明の名称】街灯によるコミュニティータワー
(51)【国際特許分類】
G08B 25/04 20060101AFI20160303BHJP
F03D 9/20 20160101ALI20160303BHJP
F03D 9/30 20160101ALI20160303BHJP
【FI】
G08B25/04 E
F03D9/00 D
F03D9/00 G
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-166263(P2015-166263)
(22)【出願日】2015年8月25日
【審査請求日】2015年9月10日
(31)【優先権主張番号】特願2015-81297(P2015-81297)
(32)【優先日】2015年4月10日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514085241
【氏名又は名称】根本 豊
(74)【代理人】
【識別番号】100076082
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 康文
(72)【発明者】
【氏名】根本 豊
【審査官】
松原 徳久
(56)【参考文献】
【文献】
特開2014−045573(JP,A)
【文献】
特開2010−223099(JP,A)
【文献】
特開2003−227454(JP,A)
【文献】
特開2003−078602(JP,A)
【文献】
特開2002−334793(JP,A)
【文献】
特開2013−254475(JP,A)
【文献】
特開2003−256961(JP,A)
【文献】
特開2013−171476(JP,A)
【文献】
特開2005−127868(JP,A)
【文献】
特開2013−048799(JP,A)
【文献】
特開2011−141787(JP,A)
【文献】
特開平04−163883(JP,A)
【文献】
特開2011−090581(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F03D1/00−11/04
G01J1/00−1/60
11/00
G08B13/00−15/02
17/02−31/00
H02K21/00−21/48
H04M1/00
1/24−1/82
99/00
H05B37/00−39/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
風力発電機用の縦軸型の風車を備えた支柱又はタワーを利用して一対の風見器を互いに向かい合わせとなるように配設して、前記の一対の風見器の前端同士が接近するように配設したことを特徴とする風力発電機。
【請求項2】
前記風力発電機はアウターローター式であり、その回転子に固定されたマグネットの形状に合わせて包み込むように凹状に形成されたコイルが取付けられ、一体物の固定子としてコーキング固定されており、及び/又は避雷針及び/又はアンテナを設けるために、アウターローターの中に配設した固定式のステーターを貫通した導線と前記のアンテナ及び/又は避雷針とを接続したことを特徴とする請求項1に記載の風力発電機。
【請求項3】
風力発電機用の縦軸型の風車と少なくとも街灯を搭載した支柱又はタワーを利用して一対の風見器を互いに向かい合わせとなるように設けて、前記の一対の風見器の前端同士が接近するように配設して風向を検知して知らせると共に、
携帯式の電話機のような発信機から空中に発した信号波を受信し又は備え付けの緊急ボタンを操作して、サイレン兼用拡声器、赤色回転灯を作動させ、近隣に非常を知らせることを特徴とする防災防犯方法。
【請求項4】
前記の受信や緊急ボタンの操作に伴って、警察、救急車又は管理センター等の部署にも通知し、及び/又は避雷針及び/又はアンテナを設けるために、アウターローターの中に配設した固定式のステーターを貫通した導線と前記のアンテナ及び/又は避雷針とを接続することを特徴とする請求項3に記載の防災防犯方法。
【請求項5】
前記の発信機は、後方から人が近づいたことを検知できるように、赤外線などの信号を少なくとも後方に発しておき、近づいたら発振音や振動が次第に大きくなったり、又は光りが次第に明るくなるようにしたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の防災防犯方法。
【請求項6】
夜間空中に人を監視する信号波を常時発しておき、人が近づいたら照明が点灯し又はカメラが作動して危険を知らせたり不法投棄を抑制し、及び/又はサイレン兼用拡声器によって、緊急を知らせるほか、連絡事項を放送したり、又は地域の生き甲斐のために朝は小鳥の泣き声を流したり、ラジオ体操の音楽を流したり、毎正時を知らせ及び/又は支柱又はタワーを利用してコミュニティーの親密性を高めるべく、日本の行事に合わせて、七夕の願いを吊るす竹を縛ったり、正月のお飾りを付けたり、クリスマスツリー代わりにしたり、盆踊りに利用し、及び/又はオリンピックのような催しに合わせて五輪を表示すると共に万国旗を張ったり、世界の子どもたちの絵を1〜数枚展示したり、及び/又は暑い夏期を考慮して、暑さを℃や華氏で表示し、熱中症を予防すべく塩水や塩と水を供給したり冷風や霧を出すことを特徴とする請求項3、請求項4又は請求項5に記載の防災防犯方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、事前災害情報や緊急事態をより多くの人に瞬時に告知できると共に、人通りの少ない場所における犯罪を未然に効果的に防止する
と共に地域住民の親密性を高めるコミュニティータワーに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の防災用多機能タワーでは、モニュメントでありながら、防災用、防犯用の機能をも兼ね備えるべく、風車によって発電される風力発電機およびソーラパネルからなる発電装置と、この発電装置によって得られる電力を蓄電する蓄電装置と、この蓄電装置に蓄電された電力によって作動される照明灯、時計、放送受信装置および拡声装置とをモニュメントタワーに設けることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−339056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが最近、若い女性や子どもが人通りの少ない夜道などで変質者に襲われたり、誘拐され行方不明となる事件が増えている現実と、社会の複雑化や安易な情報入手並びに、不景気などに応じてますます増える弱者を食い物にする事件が多発している。このような事態に関係機関だけの人員による対応にも限界が有るため、適材適所に適切な対処を補佐する機能が搭載された防犯装置の完成が待たれている。無論、通常の監視カメラは既に必要とする地域に設置済みとされているが、それでも犯罪が起きた後では意味が無い。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、危険の未然防止と人災天災時に頼れるお助け場また、暗い夜道などの犯罪やゴミの不法投棄を未然に効果的に防止できる方法や構造を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、風力発電機用の縦軸型の風車を備えた支柱又はタワー
を利用して一対の風見器を互いに向かい合わせとなるように配設して、前記の一対の風見器の前端同士が接近するように配設したことを特徴とする風力発電機である。
【0006】
請求項2は、
前記風力発電機はアウターローター式であり、その回転子に固定されたマグネットの形状に合わせて包み込むように凹状に形成されたコイルが取付けられ、一体物の固定子としてコーキング固定されており、及び/又は避雷針及び/又はアンテナを設けるために、アウターローターの中に配設した固定式のステーターを貫通した導線と前記のアンテナ及び/又は避雷針とを接続したことを特徴とする請求項1に記載の
風力発電機である。
【0007】
請求項3は、
風力発電機用の縦軸型の風車と少なくとも街灯を搭載した支柱又はタワー
を利用して一対の風見器を互いに向かい合わせとなるように設けて、前記の一対の風見器の前端同士が接近するように配設して風向を検知して知らせると共に、
携帯式の電話機のような発信機から空中に発した信号波を受信し又は備え付けの緊急ボタンを操作して、サイレン兼用拡声器、赤色回転灯を作動させ、近隣に非常を知ら
せることを特徴とする防災防犯方法である。
【0008】
請求項4は、前記の受信や緊急ボタンの操作に伴って、警察、救急車又は管理センター等の部署にも通知し
、及び/又は避雷針及び/又はアンテナを設けるために、アウターローターの中に配設した固定式のステーターを貫通した導線と前記のアンテナ及び/又は避雷針とを接続することを特徴とする請求項3に記載の防災防犯方法である。
【0009】
請求項5は、前記の発信機は、後方から人が近づいたことを検知できるように、赤外線などの信号を少なくとも後方に発しておき、近づいたら発振音や振動が次第に大きくなったり、又は光りが次第に明るくなるようにしたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の防災防犯方法である。
【0010】
請求項6は、夜間空中に人を監視する信号波を常時発しておき、人が近づいたら照明が点灯し又はカメラが作動して危険を知らせたり不法投棄を抑制
し、及び/又はサイレン兼用拡声器によって、緊急を知らせるほか、連絡事項を放送したり、又は地域の生き甲斐のために朝は小鳥の泣き声を流したり、ラジオ体操の音楽を流したり、毎正時を知らせ及び/又は支柱又はタワーを利用してコミュニティーの親密性を高めるべく、日本の行事に合わせて、七夕の願いを吊るす竹を縛ったり、正月のお飾りを付けたり、クリスマスツリー代わりにしたり、盆踊りに利用し、及び/又はオリンピックのような催しに合わせて五輪を表示すると共に万国旗を張ったり、世界の子どもたちの絵を1〜数枚展示したり、及び/又は暑い夏期を考慮して、暑さを℃や華氏で表示し、熱中症を予防すべく塩水や塩と水を供給したり冷風や霧を出すことを特徴とする請求項3、請求項4又は請求項5に記載の防災防犯方法である。
【発明の効果】
【0011】
請求項1のように、風力発電機用の縦軸型の風車を備えた支柱又はタワー
を利用して一対の風見器を互いに向かい合わせとなるように配設して、前記の一対の風見器の前端同士が接近するように配設した風力発電機であるため、段落[0029]に記載のように、風見鶏V1とV2とは逆向きになっている。すなわち、片方の風見鶏V1は右向きであるのに対し、もう一方の風見鶏V2は左向きになる。また、段落[0030]に記載のように、風車8を回転させる風力が常に発生し、風見鶏V1、V2にも当たっているので、風見鶏V1、V2に当たる風力が同じ条件ならば、前記磁力の吸引力によって互いに吸引されるが、条件が異なる場合は、風見鶏V1、V2が独自に回動するので、前記磁気の吸引力に逆らって独自に回動し、風向が乱れていることが分かる。従って、出願時の明細書の段落[0012]に明記のように、見る人を楽しませたり癒すことができ、風力を利用して発電もできることを説明でき、その他の機器すなわち支柱やタワーに取付けてある多数の設備にも興味が沸いてくるし、科学や未来に対する希望が持てるので、子ども達が夢を持てる支柱やタワーとなる。
【0012】
請求項2のように、
前記風力発電機はアウターローター式であり、その回転子に固定されたマグネットの形状に合わせて包み込むように凹状に形成されたコイルが取付けられ、一体物の固定子としてコーキング固定されているので、出願時の明細書の段落[0027]に明記のように、このコイル形状のメリットは、旧式のコアレスではマグネットとコイルのそれぞれの磁場の引合いは一方向Fのみであるため低速回転の時にはコギングトルクが発生するのに対し、今回の新型コイル12は、マグネット1 4の形状に合わせて凹状に包み込むように成形している為、マグネット14と対向する面が大きくなることにより、fのように、リニアモーターのようなコイル12の磁場の中をマグネット14が動くため、回転を始めるとトルクの発生が柔軟になるメリットが有る。
また、
アウターローターの中に配設した固定式のステーターを貫通した導線と前記のアンテナ及び/又は避雷針とを接続したので、出願時の明細書の段落[0011]
に明記のように、アウターローター式の発電機の中央のステーターの位置にアンテナや
避雷針を最も高く配設でき、簡素な構造にできる。
【0013】
請求項3のように、
風力発電機用の縦軸型の風車と少なくとも街灯を搭載した支柱又はタワー
を利用して一対の風見器を互いに向かい合わせとなるように設けて、前記の一対の風見器の前端同士が接近するように配設して風向を検知して知らせるので、出願時の明細書の段落[0012]に明記のように、見る人を楽しませたり癒すことができ、風力を利用して発電もできることを説明でき、その他の機器すなわち支柱やタワーに取付けてある多数の設備にも興味が沸いてくるし、科学や未来に対する希望が持てるので、子ども達が夢を持てる支柱やタワーとなる。
また、
携帯式の電話機のような発信機から空中に発した信号波を受信し又は備え付けの緊急ボタンを操作して、サイレン兼用拡声器、赤色回転灯を作動させ、近隣に非常を知ら
せるので、出願時の明細書の段落[0013]に明記のように、夜道を女性や子どもが歩いても安全である。IT技術の進歩は目覚ましく、多機能を安価に実現でき、携帯式の電話機のような発信機から空中に信号電波を発する技術は安価に実現でき普及する。従って、本発明の防災防犯灯システムで受信すると、予め装備してある機器が作動して近隣に非常を知らせるので、本発明の防災防犯灯システムの実現が望まれる。
【0014】
請求項4のように、前記の受信や緊急ボタンの操作に伴って、警察、救急車又は管理センター等の部署にも連絡する手段を備えていると、近隣に限らず、警察や救急車や管理センター等の部署にも連絡が行くので、万全である。
また、
アウターローターの中に配設した固定式のステーターを貫通した導線と前記のアンテナ及び/又は避雷針とを接続するので、出願時の明細書の段落[0011]
に明記のように、アウターローター式の発電機の中央のステーターの位置にアンテナや
避雷針を最も高く配設でき、簡素な構造にできる。
【0015】
請求項5のように、前記の発信機は、後方から人が近づいたことを検知できるように、赤外線などの信号を少なくとも後方に発しておき、近づいたら発振音や振動が次第に大きくなったり、又は光りが次第に明るくなるような構成を備えているので、危険と判断したら、携帯式の電話機のような発信機から空中に発した信号電波を受信したり、前記の緊急ボタンの操作に伴って、警察、救急車又は管理センター等の部署にも連絡する手段を備えていると、近隣に限らず、警察や救急車や管理センター等の部署にも連絡が行くので、安全を確保でき、安心して行動できる。
【0016】
請求項6のように、夜間空中に人を監視する信号波を常時発しておき、人が近づいたら街灯の照明が点灯したりカメラが作動する構成としたので、暗くて不安になったり、犯罪が増えたりするのを抑止でき、しかもゴミの不法投棄を未然に効果的に防止できる。
サイレン兼用拡声器によって、緊急を知らせるほか、連絡事項を放送したり、又は地域の生き甲斐のために朝は小鳥の泣き声を流したり、ラジオ体操の音楽を流したり、毎正時を知らせ及び/又は支柱又はタワーを利用してコミュニティーの親密性を高めるべく、日本の行事に合わせて、七夕の願いを吊るす竹を縛ったり、正月のお飾りを付けたり、クリスマスツリー代わりにしたり、盆踊りに利用し、及び/又はオリンピックのような催しに合わせて五輪を表示すると共に万国旗を張ったり、世界の子どもたちの絵を1〜数枚展示したり、及び/又は暑い夏期を考慮して、暑さを℃や華氏で表示し、熱中症を予防すべく塩水や塩と水を供給したり冷風や霧を出すことで、支柱又はタワーを利用してコミュニティーの親密性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明による街灯による防災防犯装置の正面図である。
【
図2】本発明による街灯による防災防犯方法の動作を示すフローチャートである。
【
図5】アウターローター式の発電機のステータにアンテナを設けた断面図である。
【
図6】支柱又はタワーの上端に避雷針及びアンテナを設けた図である。
【
図7】街灯の支柱を利用し一対の風見鶏を設けた図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に本発明による防災防犯灯システムが実際上どのように具体化されるか実施形態で説明する。
図1は、本発明による防災防犯灯の正面図であり、各種の機能を備えている。例えば、鉛直に立っている支柱Pに、サイレンフォン1、(LED) 街灯L、監視カメラ(Webカメラ) 3、赤色回転灯4や緊急ボタン5等を予め装備してあり、これらを制御するための機器CやバッテリーBを装備してある。また、電源は商用電源を用いてもよいので充電用のコンセント7も備えているが、風力発電機用の風車8やソーラーパネル9を備えていて、前記バッテリーBに充電できる。
歩行者Wは、携帯式の電話機のような発信機を所持しているものとする。
【0019】
また、救護を必要な人と遭遇した場合は、手持ちの携帯電話機或いは近くの人が所持する携帯電話機からの通報又は、事前に自動体外式除細動器(AED) 等の救命講習を受けている人が登録している通信機器からの救護要請信号を受信する事により、最寄りの機関に通報すると同時に救急車が到着するまでの間、本機に搭載されているADE 2を操作しての緊急処置や、救急箱による応急処置を施す事により、助かる命を救える大切な時間の支援が可能と成る。
さらに、住宅地域や無人地域に対しての塵の不法投棄は後を絶たず、行政を含め地域住民にとっても一番頭を悩ませている問題であると共に、そのやりどく違反行為を許すことなく厳しく監視し抑止して、違反行為件数を少しでも減らすことが、本機搭載機器システムでは可能であり、地域の観光やイメージアップの上でも効果的である。
【0020】
図2のフローチャートは、防災防犯灯の基本的システムの動作を説明する図である。いま、緊急を察して本発明の防災防犯灯システムまで助けを求めてたどり着き、ステップs1のように何とか本機備え付けの緊急スイッチ釦5を押す事から、被害者の身を守る外部防御機能が作動し始める。なお、搭載されているウェーブカメラ3は24時間稼働して映像や
現地音を記録している。
そして、緊急スイッチ釦5を押すと瞬時にステップS3 のように、事前に指定されている管理センターに信号は通報されると同時に、発信元である現地該当本機に設置されている威嚇サイレンフォン1による威嚇音と赤色回転灯4が瞬時に点灯し緊急防御動作を開始する。このときに初めて、街灯2が点灯して周辺一帯を明るくしてもよいし、通常の街灯のように初めから点灯させてもよい。
【0021】
緊急信号を受信した管理センターでは、緊急支援信号を感知した当該本機に搭載されている監視カメラのライブ映像と現場の集音を分析して瞬時に悪戯か事件かを判定する。
悪戯であると判別した場合は、ステップS4 のように、備え付けインターフォン6から注意勧告を行い、稼働している全ての動作を遠隔地操作によりステップS5 のように停止解除する。
本当の事件であると判別した場合は、既に稼働している機能を解除せず、本機に予め登録されているマニュアルに従い関係者に通報すると同時に、加害者に対しては威嚇警告と、被害者に対しては安心保護を与える事を目的として声掛け会話を継続し、不特定多数の第三者の救援又は関係者の到着を待つ。
【0022】
図1のように、子供の通学路や生活路等に設置されている本機ではGPS 通信機10も備わっている為、事前に管理センターに登録されたGPS 発信器を携帯させた子供が通過する事による、子供の行動や位置情報を得る事も可能としている。無論、誘拐を含め非常通信傍受も可能であり、現在地の追跡確認も可能である。
初動通報により最初に対応するのは管理センターであるが、設置する目的及び顧客の利用用途別に、地域自治会、関連該当教育施設、役所、警察、個人( 身内・家族・知人・友人) ・その他の事前に登録指定されている関係者にも同時に通報通信する事も可能としている。
また、災害時の電気・ガス・水道等のインフラが寸断された場合でも、各種の充電機能(アイフォンや携帯電話機などのような最新式の通信機器・自家携帯発電機・EV車・その他)等の充電はもとより、避難場所に事前に備え付けられている地下水道水汲上ポンプの電力として使用する事により人間の生活に一番必要不可欠な水の確保も可能とする、本当の意味の万能型防災防犯灯である。なお、これらの電力を入手可能なようにコンセント7を装備してある。特に、小型通信機器充電用のコンセント7が有ると重宝されよう。
【0023】
また、
図2のステップS1 のように夜道の歩行者Wが携帯している発信機の非常ボタンを押すと、ステップS2 のように空中に発した信号電波や赤外線を制御装置Cが受信して、前記の各装置がオンして機能し、ステップS3 のようにサイレンが鳴ったり、赤色回転灯が点灯したり、街灯が点灯し一帯を明るく目立たせて近隣に非常を知らせたり、監視カメラによる証拠も残せるので、女性や子どもでも安心して夜道を歩ける。
さらに、前記の受信に伴って、警察、救急車又は管理センター等の部署にも自動的に連絡する手段を備えているため、近隣に限らず、警察や救急車や管理センター等の部署にも連絡が行くので、万全である。
【0024】
人間は常時後方を見ることは出来ないが、前記の歩行者Wが所持している発信機は、後方から人が近づいたことを検知できるように、赤外線などの信号を少なくとも後方に発することができる機能を有するので、人が近づくと、発振音や振動が次第に大きくなったり、照明が次第に明るくなったりする。そのため、警戒して振り向いたり、心の準備をしたりでき、緊急事態が発生したら前記のように携帯の又は備付けの釦5を押すことができる。
本発明の防災防犯灯システムが、人を監視する信号波を夜間空中に常時発する機能を備えているので、人が近づいたら街灯の照明が自動的に点灯して明るくなったり監視カメラが作動し、サイレンフォン1が作動して不法投棄は禁止されていることを音声でも知らせるので、ゴミの不法投棄を抑制できると共に安全を確保でき、暗くても安心して歩け、街
のイメージが向上する。監視カメラは常時作動させてもよい。
【0025】
なお、支柱Pを利用して、各種の警告や注意ができるように掲示手段を設けたり、支柱Pの有る住所地や街灯No. に対応する地域の津波に備えて海抜を表示しておくとよい。また、風向計や風速計を設けておくとより便利である。
支柱Pに設けた警報コントローラの結線図を
図3に示し、また支柱Pに設けた電力コントローラの結線図を
図4に示した。
【0026】
図5は、風車の中心の固定軸を利用してアンテナを接続した実施形態の縦断面図である。この実施例では、低速アウターローター式永磁巻線誘導コアレス式発電機Gの内部構造を示しており、発電機の固定子部分のシャフト11は、回転運動をさせないため固定して使用される。また、固定子シャフト11の中央には一部電磁鋼板を使用した固定子板16が有り、その固定子板16の上下には回転子13内面に固定されるマグネット14の形状に合わせて包み込むように凹状に形成されたコイル12が取付けられ、一体物の固定子としてコーキング固定されている。
尚、上下二つの構造物を一つに組合せて使用される回転子13の発電機内部には、ベアリング15が上下構造物にそれぞれ取付けられ、固定子シャフト11と融合させて発電機としての回転を司る。
【0027】
本発明の新型コアレス式発電機の特徴である、マグネットの形状に合わせて包み込むようにコイル12を凹状に整形してある。このコイル形状のメリットは、旧式のコアレスではマグネットとコイルのそれぞれの磁場の引合いは一方向Fのみであるため低速回転の時にはコギングトルクが発生するのに対し、今回の新型コイル12は、マグネット1 4の形状に合わせて凹状に包み込むように成形している為、マグネット14と対向する面が大きくなることにより、fのように、リニアモーターのようなコイル12の磁場の中をマグネット14が動くため、回転を始めるとトルクの発生が柔軟になるメリットが有る。
【0028】
この固定子側のシャフト11は、風車8の円筒状の回転軸17の中に挿通され、風車の上段のストラット18から突出した位置に、アンテナ19が接続されている。従って、アウターローター13−ベアリング15のケーシング−ストラット18−回転軸17−は一体となって回転するのに対し、固定子シャフト11とアンテナ19が一体の状態で固定されている。このように、固定子シャフト11を延長することにより、受発信用のアンテナを取付けている。なお、固定子シャフト11の下端は、支柱Pなどの固定部に連結固定され、回転不能となっている。
アンテナ19の導線を挿通できるように、シャフト11は円筒状に形成して、その中を導線が通過する。
図6は、WiFiアンテナ19' のほかに避雷針20を設けた例であり、最も高い避雷針20は、アームAを介して支柱Pの横に取付けてあり、電気的には導線で地中のアース金具Eと接続されている。固定子シャフト11は筒状に形成して、その中を、アンテナ19' を無線機器に接続する導線26が挿通されている。
最も高い位置に配設した避雷針20の導線も、固定子シャフト11の筒状孔中に挿通することもできる。この導線もアンテナの導線も絶縁皮膜を被せて、互いに絶縁してあることは言うまでもない。電気製品を雷から守る役目をする避雷器を用いることもできる。なお、PLC通信制御装置には、SPD避雷防護装置が組み込まれている。
【0029】
図7は、本発明の防災防犯灯が多機能な先端技術であり明るい未来を暗示すべく風見鶏を設けてある。すなわち、鉛直方向の2本の円筒21、22を離して設けるべく、支柱Pから水平方向に延ばしたアームaの先端に立てた鉛直軸24を設けて、この鉛直軸24の入る円筒23設けて、その上端に水平バー25を連結してある。そして、この水平バー25の一端に鉛直円筒21、他端にもう一方の鉛直円筒22を連結してある。
前記の片方の鉛直円筒21中に片方の風見鶏V1の鉛直棒状の脚f1を挿入し、他方の鉛直円筒22中に別の風見鶏V2の鉛直棒状の脚f2を挿入してある。ただし、風見鶏V1とV2とは逆向きになっている。すなわち、片方の風見鶏V1は右向きであるのに対し、もう一方の風見鶏V2は左向きにするために、片方の風見鶏V1の右端に磁石Mを設け、他方の風見鶏V2の左端に磁性体mを設けることで、常に互いに磁力で吸引力を作用させている。
【0030】
風車8を回転させる風力が常に発生し、風見鶏V1、V2にも当たっているので、風見鶏V1、V2に当たる風力が同じ条件ならば、前記磁力の吸引力によって互いに吸引されるが、条件が異なる場合は、風見鶏V1、V2が独自に回動するので、前記磁気の吸引力に逆らって独自に回動し、風向が乱れていることが分かる。
図示例とは逆に、風見鶏の脚を回転する円筒とし、その中に入る鉛直棒状の軸を水平バー25に連結固定し、また支柱P側のアームaに円筒23を固定し、その中に入る鉛直軸24を水平バー25に連結固定することもできる。回転部分の摩擦を少なくするために、ポールベアリング等を用いると、動きも軽くなる。なお、風見鶏V1、V2を例示したが、鶏である必要は無く、種々の風見器を利用できる。
【0031】
このほか、支柱P又はタワーを利用して、コミュニティーの親密性を高めることができる。例えばオリンピックのような催しに合わせて五輪を表示すると共に万国旗を張ったり、世界の子どもたちの絵を1〜数枚展示したりする。又は今年の夏のように暑い夏期を考慮して、暑さを℃やカッシで表示し、熱中症を予防するべく塩水や塩と水を供給可能とする。零風や霧を出すのもよい。
日本の行事に合わせて、七夕の願いを吊るす竹を縛ったり、正月のお飾りを付けたり、クリスマスツリー代わりにしたり、盆踊りに利用する。表示手段を設けて、各種の表示を可能とする。例えば、簡単な表現を翻訳表示したり、現在地やスポーツなどのニュースを表示したり、緊急の連絡先を外国人に分かりやすく表示する。ゴミの不法投棄などの禁止事項も表示できる。切り換えや選択は、ボタンスイッチで行なう。
また、サイレンフォン1によって、緊急を知らせるほか、連絡事項を放送したり、地域の生き甲斐のために朝は小鳥の泣き声で起き、ラジオ体操の音楽を流したり、各種動物の泣き声やクラシック音楽で毎正時を知らせるなど、人々が楽しく生活していることを実感できるアイデアなど、利用手法はいろいろである。
【産業上の利用可能性】
【0032】
以上のように、携帯式の電話機のような発信機から空中に発した信号を受信したり緊急釦を押したりして、サイレン兼用の拡声器、赤色回転灯又は街灯を作動させ、近隣や関係部署に非常を知らせる手段を街灯の支柱に設けてあるので、夜道を女性や子どもが歩いても安全である。しかも、近隣に非常を知らせたりゴミの不法投棄を防いで街のイメージアップを図れるので、本発明の防災防犯灯システムの必用性が実感される。
【符号の説明】
【0033】
P 支柱
1 サイレンフォン
2 自動体外式除細動器
L 街灯
3 監視カメラ
4 赤色回転灯
5 緊急ボタン
C 制御機器
B バッテリー
6 インターフォン
7 コンセント
8 風力発電機用の風車
9 ソーラーパネル
10 GPS通信機
W 歩行者
19、19' アンテナ
20 避雷針
E アース金具
11 固定子シャフト
21、22 円筒
23 円筒
24 鉛直軸
25 水平バー
26 導線
V1 、V2 風見鶏
f1、f2 鉛直棒状の脚
M 磁石
m 磁性体
【要約】
【課題】危険の未然防止と人災天災時に頼れるお助け場また、暗い夜道などで犯罪やゴミの不法投棄を未然に効果的に防止する。
【解決手段】携帯式の発信機から発した信号波を受信してサイレンフォン、赤色回転灯又は街灯を作動させ、近隣に非常を知らせる手段を支柱に設けてあるので、夜道を女性や子どもが歩いても安全であり、ゴミの不法投棄も防げる。IT技術の進歩は目覚ましく、多機能を安価に実現でき、携帯式の発信機から信号波を発して街灯の機器を制御する技術は安価に実現し普及する。従って、この警告信号を受信して、本発明の防災防犯灯システムで受信すると、予め装備してあるサイレンフォン、赤色回転灯又は街灯が作動して近隣に非常を知らせる。
【選択図】
図1