(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
白血病、リンパ腫、骨髄腫、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、膵臓癌、及び神経膠腫から選択される癌の治療での使用のための請求項1〜7の何れか1項に記載の化合物。
【発明の概要】
【0001】
発明の分野
本発明は、新規のピリミジン誘導体、この化合物の製造方法、この化合物を含有する医薬組成物、及び癌などの病気におけるこの化合物の使用方法に関する。
【0002】
発明の背景
癌は、深刻であり且つしばしば致命的な病気である。したがって、癌に対する新たな治療の開発は、最も重要な現在進行中のプロセスである。殆どの癌は、固形腫瘍、例えば肺癌、乳癌、前立腺癌として存在する一方、他のものは、血液性及びリンパ性の悪性腫瘍、例えば白血病及びリンパ腫を意味する。
【0003】
癌化学療法のための1つの重量な分子ターゲットはチューブリンである。この治療における標的化ドラッグは、微小管紡錘体を媒介する染色体分離を遮断し、分裂中の腫瘍細胞を有糸分裂に留めておき、その後細胞自然死を誘導する。既存のドラッグは、2つの異なる機序を介して微小管を標的化しており、例えば、タキサンクラス(チューブリンを安定化する)の分子及びいくつかのビンカアルカロイド(不安定化剤)である。様々な癌、例えば、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、白血病、及びリンパ腫における、天然起源のこれらの薬剤の効力、効果及び広範な臨床使用は、チューブリンの重要性及び癌増殖におけるその役割の証拠である。より有効な抗癌剤を探すために、これらの植物化合物の誘導体及び類似体が絶えず単離又は合成されている。新規のチューブリン重合阻害薬の例に関しては、WO 2009/070645、US 2010/0279410、Mahindroo, N.ら;Expert Opin. Ther. Patents 2006, 16, 647-691, Carlson, R.;Expert Opin. Ther. Patents 2007, 17, 707-722及びChen, S-M.ら.;Expert Opin. Investig. Drugs 2010, 19, 329-343を参照されたい。
【0004】
臨床において、癌化学療法が、病気を治癒又は緩和するための試みに使用される。殆どの場合、この治療は、癌細胞への効果を最適化し、副作用を最小限に抑えるために、異なる作用様式を有する2種以上のドラッグが一緒に使用される併用化学療法の形態で為される。化学療法で得られる結果は、腫瘍のタイプによって異なる。いくつかの腫瘍は非常に感受性が高く、病気の治癒などの有利な治療結果をもたらす蓋然性が高い。このタイプの腫瘍の例は、急性白血病、悪性リンパ腫、精巣癌、絨毛癌、及びウィルムス腫瘍である。他のタイプの癌化学療法は、有効な緩和及び長期の生存という結果となり得る。この腫瘍の例は、乳癌、結腸直腸癌、卵巣癌、小細胞肺癌、膀胱癌、多発性骨髄腫、並びにリンパ型と骨髄型の両方の慢性白血病である。古典的な化学療法に十分に応答しない初回ドラッグ耐性腫瘍には、悪性神経膠腫、メラノーマ、前立腺癌、肉腫、及び結腸直腸癌以外の胃腸腫瘍が挙げられる(例えばDeVita,Hellman,and Rosenberg;Cancer:Principles & Practice of Oncology、8th Edition ISBN:978-0-7817-7207-5)。
【0005】
最近の10年間の間、多くの関心が特定の標的分子を対象とするドラッグに向けられてきた。中でも、細胞の増殖及び死を制御する分子、例えば増殖因子に関するチロシンキナーゼ受容体(RTK)は、このタイプの治療的アプローチのための標的である。RTKを標的とする2つのクラスの化合物、すなわち、モノクローナル抗体及びチロシンキナーゼ阻害薬が現在臨床的に使用されている。認可された最初の標的化治療は、転移性乳癌のためのHER2に対するモノクローナル抗体であるトラスツズマブ、及び慢性骨髄系白血病におけるBCR−Ablを標的とする小分子チロシンキナーゼ阻害薬であるイマチニブである。優れた治療結果にもかかわらず、多くの治療した患者に、しばしば代替のRTK経路の活性化を原因とするドラッグ耐性が生じてきた。現在、同時に複数のRTKを妨害する分子は、単一の標的ドラッグより有効であり得るということが一般的な考え方である。明らかに複数の経路を標的にし、この新しい世代の抗癌性ドラッグの代表としての役割を果たす可能性がある、最近認可された2〜3種類のドラッグ、例えばソラフェニブ及びスニチニブがある(例えばGossage,L.et al.;Clin.Cancer.Res. 2010,16,1973-1978を参照されたい)。
【0006】
いくつかのピリミジン化合物及び例えば癌の治療に使用するそれらの可能性が、例えば、WO 2003/030909、WO 2003/059913、WO 2003/063794、WO 2004/056807、WO 2004/056786、WO 2006/133426、WO 2007/085833、WO 2008/128231、WO 2009/063240、WO 2009/071535、US 2009/142832、EP 1506960及びWO 2007/071455に開示されている。
【0007】
当技術分野で必要とされるものは、腫瘍の生存及び進行に関与する細胞の亜集団の排除に選択的である特異的な方法で作用する標的化ドラッグである。本発明は、驚くほど効率的な抗増殖活性を有する新規のピリミジン化合物を提供する。したがって、これらの新規の化合物は、増殖性病気、例えば癌の治療に有用である。 発明の説明
本発明の第1の側面では、式Iの化合物、又はこの化合物の医薬的に許容可能なエステル、アミド、溶媒和物若しくは塩が提供される。
【化1】
【0008】
式中、
Zは炭素又は窒素を表し;
Yは炭素又は窒素を表し、Z及びYの一方は窒素を表し;
R
1、R
3、及びR
8は、水素及び(C
1−C
4)アルキルから独立して選択され;
R
2は、水素、(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルキル−NH(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルキル−N[(C
1−C
4)アルキル]
2、及び(CO)OHから選択され;
R
4、R
5、R
6、及びR
7は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルキル−OH、(C
1−C
4)アルキル−NH
2、(C
1−C
4)アルキル−NH(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルキル−N[(C
1−C
4)アルキル]
2、(C
1−C
4)アルキル−NH(CO)(C
1−C
4)アルキル、(CO)OH、(CO)NH
2、(CO)NH(C
1−C
4)アルキル、(CO)N[(C
1−C
4)アルキル]
2、O(C
1−C
4)アルキル、O(C
1−C
4)アルキル(C
2−C
5)ヘテロシクリル、O(C
1−C
4)アルキル(C
2−C
5)ヘテロシクリル(C
1−C
4)アルキル、O(C
1−C
4)アルキル(CO)OH、O(C
1−C
4)アルキル(CO)NH(C
1−C
4)アルキル、O(C
1−C
4)アルキル(CO)N[(C
1−C
4)アルキル]
2、OCF
3、NH(C
1−C
4)アルキル、N[(C
1−C
4)アルキル]
2、NH(CO)(C
1−C
4)アルキル、NHSO
2(C
1−C
4)アルキル、N[(C
1−C
4)アルキル]SO
2(C
1−C
4)アルキル、SH、S(C
1−C
4)アルキル、SO
2NH
2、SO
2NH(C
1−C
4)アルキル、及びSO
2N[(C
1−C
4)アルキル]
2から独立して選択され;
Z又はYが炭素である場合、R
10は、水素、アミノ、及び(C
1−C
4)アルキルから選択され;
R
11は、水素、アミノ、(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルキル(C
2−C
5)ヘテロシクリル、(C
1−C
4)アルキル(C
2−C
5)ヘテロシクリル(C
1−C
4)アルキル、(CO)OH、(CO)NH
2、(CO)NH(C
1−C
4)アルキル、(CO)N[(C
1−C
4)アルキル]
2、(CO)(C
1−C
4)アルキル、(C
2−C
5)ヘテロシクリル、(C
2−C
5)ヘテロシクリル(C
1−C
4)アルキル、NH(C
1−C
4)アルキル、N[(C
1−C
4)アルキル]
2、NH(CO)N(C
1−C
4)アルキル、NHSO
2(C
1−C
4)アルキル、N[(C
1−C
4)アルキル]SO
2(C
1−C
4)アルキル、SO
2NH
2、SO
2NH(C
1−C
4)アルキル、及びSO
2N[(C
1−C
4)アルキル]
2から選択され;
R
9は、
【化2】
【0009】
を表し、
R
12、R
13及びR
14は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、(C
1−C
4)アルキル、O(C
1−C
4)アルキル、NH(C
1−C
4)アルキル及びN[(C
1−C
4)アルキル]
2から独立して選択され;
R
15は、水素及び(C
1−C
4)アルキルから選択され;
R
16及びR
17は、水素、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルキル(C
2−C
5)ヘテロシクリル、(C
1−C
4)アルキル(C
2−C
5)ヘテロシクリル(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルキル(CO)OH、(C
1−C
4)アルキル(CO)NH
2、(C
1−C
4)アルキル(CO)NH(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルキル(CO)N[(C
1−C
4)アルキル]
2、(C
1−C
4)アルキル−OH、(C
1−C
4)アルキル−O(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルキル−NH(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルキル−N[(C
1−C
4)アルキル]
2、(C
1−C
4)アルキル−NH(CO)(C
1−C
4)アルキル、(CO)OH、(CO)NH
2、(CO)NH(C
1−C
4)アルキル、(CO)N[(C
1−C
4)アルキル]
2、(CO)(C
1−C
4)アルキル、(CO)(C
2−C
5)ヘテロシクリル、及び(CO)(C
2−C
5)ヘテロシクリル)(C
1−C
4)アルキルから選択される。
【0010】
本発明において、エステルが含まれ、例えば、R
16が(CO)OHである場合、そのエステルとしては、例えば(CO)OCH
3及び(CO)OC
2H
5OHが更に挙げられる。それ故に、この側面の1つの態様では、R
16は、(CO)OCH
3及び(CO)OC
2H
5OHから選択される、(CO)OHのエステルを表す。
【0011】
この側面の他の態様では、R
1は水素を表す。
【0012】
この側面の他の態様では、R
2、R
3、及びR
8は、水素及びメチルから独立して選択される。
【0013】
この側面の他の態様では、R
2、R
3、及びR
8は水素を表す。
【0014】
この側面の他の態様では、Zは炭素を表し、Yは窒素を表す。
【0015】
この側面の他の態様では、R
4、R
5、R
6、及びR
7は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、(C
1−C
4)アルキル、O(C
1−C
4)アルキル、O(C
1−C
4)アルキル(C
2−C
5)ヘテロシクリル、及びOCF
3から独立して選択される。
【0016】
この側面の他の態様では、R
5はO(C
1−C
4)アルキルを表す。
【0017】
この側面の他の態様では、R
5は、メトキシ、エトキシ、及びプロポキシから選択される。
【0018】
この側面の他の態様では、R
10は、Z又はYが炭素である場合、水素、(C
1−C
4)アルキル及びNH
2から選択される。
【0019】
この側面の他の態様では、R
10は、Z又はYが炭素である場合、水素及び(C
1−C
4)アルキルから選択される。
【0020】
この側面の他の態様では、R
10は、Z又はYが炭素である場合、水素及びメチルから選択される。
【0021】
この側面の他の態様では、R
11は、水素、(C
1−C
4)アルキル、(CO)NH
2、及び(C
2−C
5)ヘテロシクリル(C
1−C
4)アルキルから選択される。
【0022】
この側面の他の態様では、R
11は、水素及びメチルから選択される。
【0023】
この側面の他の態様では、R
9は、
【化3】
【0025】
この側面の他の態様では、R
9は、
【化4】
【0027】
この側面の他の態様では、R
12、R
13、及びR
14は水素を表す。
【0028】
この側面の他の態様では、R
15は水素及びメチルから選択される。
【0029】
この側面の他の態様では、R
16及びR
17は、水素、メチル、(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルキル−OH、及び(CO)OHから独立して選択される。
【0030】
この側面の他の態様では、R
16及びR
17は、水素、メチル、及び(C
1−C
4)アルキル−OHから独立して選択される。
【0031】
この側面の他の態様では、R
16は、水素、メチル、(C
1−C
4)アルキル−OH及び(CO)OHから独立して選択される。
【0032】
この側面の他の態様では、R
16が(CO)OHである場合、そのエステルとしては、例えば(CO)OCH
3及び(CO)OC
2H
5OHが更に挙げられる。
【0033】
この側面の他の態様では、R
16は、水素、メチル、及び(C
1−C
4)アルキル−OHから選択される。
【0034】
この側面の他の態様では、R
16は、水素、メチル及びヒドロキシメチルから選択される。
【0035】
この側面の他の態様では、R
17は、水素及びメチルから選択される。
【0036】
この側面の他の態様では、Yは炭素を表し、Zは窒素を表す。
【0037】
この側面の他の態様では、
Zは炭素を表し、Yは窒素を表し;
R
1、R
2、R
3、R
8、R
12、R
13、及びR
14は水素を表し;
R
4、R
5、R
6、及びR
7は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、(C
1−C
4)アルキル、O(C
1−C
4)アルキル、O(C
1−C
4)アルキル(C
2−C
5)ヘテロシクリル、及びOCF
3から独立して選択され;
R
10は、Z又はYが炭素である場合、水素及び(C
1−C
4)アルキルから選択され;
R
11は、水素、(C
1−C
4)アルキル、(CO)NH
2、及び(C
2−C
5)ヘテロシクリル(C
1−C
4)アルキルから選択され;
R
9は、
【化5】
【0038】
から選択され;
R
15は水素及びメチルから選択され;
R
16及びR
17は、水素、(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルキル−OH、及び(CO)OHから独立して選択される。好ましくは、R
16はメチルであり、R
17は水素及び(C
1−C
4)アルキルから選択される。
【0039】
この側面の他の態様では、
R
4は水素を表し;
R
5は、ハロゲン、メチル、O(C
1−C
2)アルキル、及びOCF
3から選択され;
R
6及びR
7は、水素、メチル及びメトキシから独立して選択され;
R
10は、Z又はYが炭素である場合、水素及びメチルから選択され;
R
11は、水素、メチル、及び(CO)NH
2から選択され;
R
9は、
【化6】
【0040】
から選択され;
R
15は水素及びメチルから選択され;
R
16及びR
17は、水素、メチル、及びヒドロキシメチルから独立して選択される。
【0041】
この側面の他の態様では、R
16はメチルを表す。
【0042】
この側面の他の態様では、R
5は、メトキシ、メチル、及びフルオロから選択される。
【0043】
この側面の他の態様では、R
5は、メトキシ及びメチルから選択される。
【0044】
この側面の他の態様では、R
11は、水素、メチル、及び(CO)NH
2から選択される。
【0045】
この側面の他の態様では、R
9は、
【化7】
【0046】
から選択され、式中、R
15及びR
17は、水素及びメチルから独立して選択され;R
16は、水素、メチル、ヒドロキシメチル、及び(CO)OHから選択される。
【0047】
この側面の他の態様では、式Iの化合物が提供され、
式中、
Zは炭素を表し、Yは窒素を表し;
R
1、R
10、R
12、R
13、R
14、及びR
17は水素を表し;
R
2、R
3、R
7、R
8、及びR
11は、水素及びメチルから独立して選択され;
R
4、R
5、及びR
6は、水素、及びO(C
1−C
4)アルキルから独立して選択され;
R
9は、
【化8】
【0048】
から選択され;
R
15は水素及びメチルから選択され;
R
16は水素、メチル、及びヒドロキシメチルから選択される。
【0049】
この側面の他の態様では、式Iの化合物が提供され、
式中、
Zは炭素を表し、Yは窒素を表し;
R
1、R
2、R
3、R
4、R
6、R
7、R
8、R
12、R
13、及びR
14は水素を表し;
R
10、R
11、R
15、及びR
17は、水素及びメチルから独立して選択され;
R
5は水素及びメトキシから選択され;
R
9は、
【化9】
【0050】
から選択され;
R
16は水素、メチル、及びヒドロキシメチルから選択される。
【0051】
この側面の他の態様では、式Iの化合物が提供され、
式中、
Zは炭素を表し、Yは窒素を表し;
R
1、R
2、R
3、R
4、R
6、R
7、R
8、R
12、R
14、及びR
17は水素を表し;
R
10は水素及びアミノから選択され;
R
11は、水素、CO(NH
2)、及び(C
2−C
5)ヘテロシクリル(C
1−C
4)アルキルから選択され;
R
5は、メトキシ、エトキシ、及びヒドロキシから選択され;
R
15は水素及びメチルから選択され;
R
16は、水素、メチル、及びヒドロキシメチルから選択され;
R
9は、
【化10】
【0053】
この側面の他の態様では、式Iの化合物が提供され、
式中、
Zは炭素又は窒素を表し;
Yは炭素又は窒素を表し、ここで、Z及びYの一方が窒素を表し;
R
1、R
2、R
3、及びR
8は、水素及び(C
1−C
4)アルキルから独立して選択され;
R
4、R
5、R
6、及びR
7は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、(C
1−C
4)アルキル、O(C
1−C
4)アルキル、O(C
1−C
4)アルキル(C
2−C
5)ヘテロシクリル、及びOCF
3から独立して選択され;
R
9は、
【化11】
【0054】
から選択され;
R
10は、Z又はYが炭素である場合、水素、(C
1−C
4)アルキル及びアミノから選択され;
R
11は、水素、(C
1−C
4)アルキル、(C
2−C
5)ヘテロシクリル(C
1−C
4)アルキル及びCO(NH
2)から選択され;
R
12、R
13、及びR
14は水素であり;
R
15及びR
17は、水素及び(C
1−C
4)アルキルから独立して選択され;
R
16は、水素、(C
1−C
4)アルキル、(CO)OH、及び(C
1−C
4)アルキル−OHから選択される。
【0055】
この側面の他の態様では、式Iの化合物が提供され、
式中、
Zは炭素又は窒素を表し;
Yは炭素又は窒素を表し、ここで、Z及びYの一方が窒素を表し;
R
1、R
2、R
3及びR
8は、水素及びメチルから独立して選択され;
R
4、R
5、R
6及びR
7は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、メチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、O(C
1−C
4)アルキル(C
2−C
5)ヘテロシクリル、及びOCF
3から独立して選択され;
R
9は、
【化12】
【0056】
から選択され;
R
10は、Z又はYが炭素である場合、水素、メチル及びアミノから選択され;
R
11は、水素、メチル、(C
2−C
5)ヘテロシクリル(C
1−C
4)アルキル及びCO(NH
2)から選択され;
R
12、R
13、及びR
14は水素であり;
R
15及びR
17は、水素及びメチルから独立して選択され;
R
16は、水素、メチル、(CO)OH、及び(C
1−C
4)アルキル−OHから選択される。
【0057】
本発明の他の側面では、式Iの化合物が提供され、前記化合物は以下から選択される:
N
2−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
4−(1H−インドール−5−イル)−N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)−N
2−{2−[5−(2−モルフォリノエトキシ)−1H−インドール−3−イル]エチル}ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)−N
2−{2−[5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]エチル}ピリミジン−2,4−ジアミン;
3−{2−[4−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]エチル}−1H−インドール−5−オール;
N
2−[2−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(6−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
4−(1,2−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
4−(2,3−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
(5−{2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イルアミノ}−1H−インドール−2−イル)メタノール;
メチル5−{2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イルアミノ}−1H−インドール−2−カルボキシラート;
2−ヒドロキシエチル5−{2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イルアミノ}−1H−インドール−2−カルボキシラート;
N
4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−N
2−[2−{5−メトキシ−1H−インドール−3−イル]エチル}ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
4−(1H−インドール−6−イル)−N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
4−(1H−インドール−4−イル)−N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
4−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N
2−[2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
4−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
2−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
4−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N
2−(1H−インドール−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
4−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N
2−(1H−インドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−6−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボキシアミド;
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−メチル−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン:及び
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
並びにこれらの医薬的に許容されるエステル、アミド、溶媒和物又は塩。
【0058】
本発明の他の側面では、式Iの化合物が提供され、前記化合物は以下から選択される:
N
2−[2−(4−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)−N
2−[2−(5−プロポキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−イソプロポキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5,6−ジメトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
4−(1,2−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(1−メチル−1H−インドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N
4−(2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N
4−(2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
[5−(2−{[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル][メチル]アミノ}ピリミジン−4−イルアミノ}−1H−インドール−2−イル)メタノール;
(5−{2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イルアミノ}−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノール;
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−メチル−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;及び
N
4−(1,2−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−メチルピリミジン−2,4−ジアミン;
並びにこれらの医薬的に許容可能なエステル、アミド、溶媒和物又は塩。
【0059】
本発明の他の側面では、式Iの化合物が提供され、前記化合物は以下から選択される:
[5−({2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}アミノ)−1H−インドール−2−イル]メタノール;
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(1−メチルインドール−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(1−メチルインドール−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
3−[2−({4−[(1−メチルインドール−4−イル)アミノ]ピリミジン−2−イル}アミノ)エチル]−1H−インドール−5−オール;
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(1−メチルインドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
4−(1,2−ジメチルインドール−4−イル)−N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N
4−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
2−(1−メチルインドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−6−[(2−メチル−1H−インドール−5−イル)アミノ]ピリミジン−4−カルボキシアミド;
6−[(1,2−ジメチルベンズイミダゾール−5−イル)アミノ]−2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−カルボキシアミド;
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−6−[(1−メチルインドール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−カルボキシアミド;
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−6−[(1−メチルインドール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−カルボキシアミド;
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(1−メチルインドール−4−イル)−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;及び
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4,5−トリアミン;
並びにこれらの医薬的に許容可能なエステル、アミド、溶媒和物又は塩。
【0060】
本発明の他の側面では、治療での使用のための式Iの化合物が提供される。
【0061】
本発明の他の側面では、癌の治療での使用のための式Iの化合物が提供される。
【0062】
本発明の他の側面では、白血病、リンパ腫、骨髄腫、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、膵臓癌、及び神経膠腫から選択される癌の治療での使用のための式Iの化合物が提供される。
【0063】
本発明の化合物は、チューブリン重合を阻害及び/又は細胞自然死を誘導するものと思われる。したがって、本発明の別の側面では、チューブリン重合の阻害に有効な、病気の治療における使用のための式Iの化合物が提供される。さらに、本発明の別の側面では、細胞自然死の誘導に有効な、病気の治療における使用のための式Iの化合物が提供される。
【0064】
本発明の別の側面では、癌の治療用の薬物及び医薬組成物の製造における、式Iの化合物の使用が提供される。
【0065】
本発明の別の側面では、白血病、リンパ腫、骨髄腫、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、膵癌、及び神経膠腫から選択される癌の治療用の薬物及び医薬組成物の製造における、式Iの化合物の使用が提供される。
【0066】
本発明の別の側面では、医薬的に許容可能な賦形剤及びキャリアと共に、式Iの化合物を含む医薬組成物が提供される。
【0067】
本発明の別の側面では、治療効果のある量の式Iの化合物をそれを必要とする対象に投与することを含む、癌の治療方法が提供される。
【0068】
本発明の別の側面では、治療効果のある量の式Iの化合物をそれを必要とする対象に投与することを含む、白血病、リンパ腫、骨髄腫、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、膵癌、及び神経膠腫から選択される癌の治療方法が提供される。
【0069】
本発明の別の側面では、治療効果のある量の式Iの化合物を、式Iの別の化合物と組み合わせて、放射線療法と組み合わせて、又はアルキル化薬、代謝拮抗薬、抗癌性カンプトテシン誘導体、植物由来抗癌剤、抗生物質、酵素、白金配位錯体、チューブリン阻害薬、チロシンキナーゼ阻害薬、ホルモン、ホルモンアンタゴニスト、モノクローナル抗体、インターフェロン、及び生物学的応答調節剤から選択される別の抗癌剤と組み合わせて、それを必要とする対象に投与することを含む、癌の治療方法が提供される。
【0070】
本出願中の化合物名は、IUPACに従って、Chembiodraw Ultra version 11.0によって作製された。
【0071】
式Iの化合物中に存在する置換基に応じて、化合物は、本発明の範囲内であるエステル、アミド、及び/又は塩を形成することができる。医薬に使用するのに適した式Iの化合物の塩及び溶媒和物は、対イオン又は結合溶媒が医薬的に許容可能なものである。しかしながら、例えば、式Iの化合物及びこれらの医薬的に許容可能な塩、溶媒和物、及び生理学的に機能する誘導体の製造における中間体として使用するための、医薬的に許容不可能な対イオン又は結合溶媒を有する塩及び溶媒和物は、本発明の範囲内である。「生理学的に機能する誘導体」という用語は、式Iの遊離の化合物と同じ生理機能を有する(例えば、体内でこれに変換可能であることによって)式Iの化合物の化学的誘導体を意味する。エステル及びアミドは、生理学的に機能する誘導体の例である。
【0072】
レシピエントに投与すると上記のような式Iの化合物、又はその活性代謝産物若しくは残基に変換されることが可能な化合物は、「プロドラッグ」として知られている。プロドラッグは、例えば、体内で、例えば血液中で加水分解によって、医学的効果を有するその活性型に変換され得る。医薬的に許容可能なプロドラッグは、T. Higuchi and V. Stella, Prodrugs as Novel Delivery Systems, Vol. 14 of the A. C. S. Symposium Series (1976);”Design of Peodrugs”ed.H.Bundgaard, Elsevier, 1985;及びEdward B. Roche, ed., Bioreversible Carriers in Drug Design, American Pharmaceutical Association Pergamon Press, 1987(これらは、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。
【0073】
本発明に係る適した塩としては、有機又は無機の酸又は塩基により形成されるものが挙げられる。特に、本発明に従って酸により形成される適した塩には、無機酸、強有機カルボン酸、例えば、無置換の又は例えばハロゲンによって置換された、1〜4個の炭素原子のアルカンカルボン酸、例えば飽和又は不飽和ジカルボン酸、例えばヒドロキシカルボン酸、例えばアミノ酸と、又は有機スルホン酸、例えば、無置換の若しくは例えばハロゲンによって置換された、(C
1−C
4)アルキル−若しくはアリール−スルホン酸と形成されたものが挙げられる。医薬的に許容可能な酸付加塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、クエン酸、酒石酸、酢酸、リン酸、乳酸、ピルビン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、コハク酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、オキサロ酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、イセチオン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、フタル酸、アスパラギン酸、及びグルタミン酸、リシン、及びアルギニンから形成されるものが挙げられる。他の酸、例えばシュウ酸は、それ自体は医薬的に許容可能ではないが、本発明の化合物及びその医薬的に許容可能な酸付加塩を得る上で中間体として有用であり得る。
【0074】
医薬的に許容可能な塩基塩には、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、例えばカリウム及びナトリウムの塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム及びマグネシウム塩、及び有機塩基との塩、例えば、ジシクロヘキシルアミン、N−メチル−D−グルカミン、モルホリン、チオモルホリン、ピペリジン、ピロリジン、モノ−、ジ−若しくはトリ−低級アルキルアミン、例えば、エチル−、tert−ブチル−、ジエチル−、ジイソプロピル−、トリエチル−、トリブチル−若しくはジメチル−プロピルアミン、又はモノ−、ジ−若しくはトリヒドロキシ低級アルキルアミン、例えばモノ−、ジ−若しくはトリエタノールアミンが含まれる。対応する内部塩がさらに形成され得る。
【0075】
有機化学の当業者であれば、多くの有機化合物は溶媒と複合体を形成することができ、この場合、化合物は、溶媒中で反応し、又は溶媒から沈殿若しくは結晶化されることが理解される。これらの複合体は「溶媒和物」として知られている。例えば水との複合体は「水和物」として知られている。
【0076】
以下の定義は、特定の場合において別に限定されないかぎり、本明細書を通して使用される用語に適用される。
【0077】
本明細書で使用される場合、「アルキル」という用語は、直鎖と分枝鎖の両方の飽和炭化水素基を意味する。アルキル基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソ−ブチル、及びsec−ブチル基が含まれる。非分枝アルキル基の中でも、メチル、エチル、n−プロピル、及びn−ブチル基が好ましい。分枝アルキル基の中でも、イソ−プロピル、t−ブチル、イソ−ブチル、及びsec−ブチル基を挙げることができる。
【0078】
本明細書で使用される場合、「アルコキシ」という用語は、O−アルキル基(この場合、「アルキル」は上記の通りに使用される)を意味する。アルコキシ基の例には、限定するものではないが、メトキシ及びエトキシ基が含まれる。他の例には、プロポキシ及びブトキシ、例えば、イソ−プロポキシ、n−プロポキシ、tert−ブトキシ、イソ−ブトキシ及びsec−ブトキシが含まれる。
【0079】
本明細書で使用される場合、「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。フッ素、塩素、及び臭素が特に好ましい。
【0080】
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリル」という用語は、炭素原子の環式基を意味し、この場合、1〜3個の炭素原子が、窒素、酸素、及び硫黄から独立して選択される1個以上のヘテロ原子によって置きかえられている。ヘテロシクリル基の例には、限定するものではないが、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、及びジオキサニルが含まれる。
【0081】
本発明の化合物は、それ自体で、又は好ましくは医薬組成物の形態で予防及び治療に使用してもよい。活性成分は、単独で投与することは可能であるが、医薬製剤又は組成物中に存在することが好ましい。したがって、本発明は、本発明による化合物、及び医薬的に許容可能な希釈剤、賦形剤又はキャリア(本明細書では、総称して「キャリア」材料と呼ぶ)を含む医薬製剤を提供する。本発明の医薬組成物は、下記の医薬製剤の形態を取ってもよい。したがって、本発明は、少なくとも1種の式Iの化合物を通常の賦形剤と一緒に含有する医薬組成物に関する。
【0082】
経口投与用の例示的な組成物には、例えばかさを付与するための微結晶セルロース、懸濁剤としてアルギン酸又はアルギン酸ナトリウム、増粘剤としてメチルセルロース、及び甘味料又は香味料、例えば当技術分野で知られているものを含有することができる懸濁剤;並びに、例えば、微結晶セルロース、リン酸二カルシウム、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ソルビトール、グルコース及び/又はラクトース及び/又は他の賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、賦形剤及び滑沢剤、例えば当技術分野で知られているものを含有することができる即時放出性錠剤が含まれる。適した結合剤には、デンプン、ゼラチン、天然の糖、例えばグルコース又はβ−ラクトース、トウモロコシ甘味料、天然及び合成ガム、例えば、アラビアゴム、トラガカント若しくはアルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスなどが含まれる。崩壊剤には、限定することなく、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガムなどが含まれる。式Iの化合物は、舌下及び/又は口腔内投与によって口腔を介して与えることもできる。成型錠剤、加圧錠剤又は凍結乾燥錠剤は、使用することができる例示的な形態である。例示的な組成物には、本化合物(複数可)を、速溶解性賦形剤、例えば、マンニトール、ラクトース、スクロース、及び/又はシクロデキストリンと共に製剤化したものが含まれる。この製剤中にさらに包含されるものは、高分子量賦形剤、例えば、セルロース(avicel)又はポリエチレングリコール(PEG)であってもよい。この製剤は、粘膜付着を促進する賦形剤、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ナトリウムカルボキシメチルセルロース(SCMC)、無水マレイン酸コポリマー(例えばGantrez)、及び放出を制御するための作用物質、例えば、ポリアクリル酸コポリマー(例えばCarbopol 934)も包含することができる。滑沢剤、流動促進剤、香味料、着色剤、及び安定剤もまた、製造及び使用を容易にするために添加してもよい。これらの剤形に使用される滑沢剤には、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが含まれる。液体の形態での経口投与のために、経口ドラッグ成分を、任意の経口用の、無毒性で医薬的に許容可能な不活性キャリア、例えば、エタノール、グリセリン、水などと組み合わせることができる。
【0083】
本発明による医薬製剤には、経口、非経口[皮下、皮内、筋肉内、静脈内(ボーラス又は注入)、及び関節内を含む]、吸入(微細粒子粉末又は様々なタイプの計量供給された供与量の加圧エアロゾルを用いて作製してもよいミストを含む)、ネブライザー又は吸入器、直腸内、腹腔内、及び局所(皮膚、口腔内、舌下、及び眼内を含む)投与に適したものが含まれるが、最も適した経路は、例えばレシピエントの状態及び障害によって決まり得る。
【0084】
経口投与に適した本発明の製剤は、それぞれが所定量の活性成分を含有する個別単位、例えば、カプセル剤、カシェ剤、丸剤若しくは錠剤として;散剤若しくは顆粒剤として;水性液体若しくは非水性液体の液剤若しくは懸濁剤として、例えば、エリキシル剤、チンキ剤、懸濁剤若しくはシロップ剤として;又は水中油型液体乳剤若しくは油中水型液体乳剤として提示されてもよい。活性成分はまた、ボーラス剤、舐剤若しくはペースト剤として提示されてもよい。
【0085】
錠剤は、場合によって1種以上の補助成分と共に、圧縮又は成型によって作製することができる。圧縮錠は、結合剤、滑沢剤、不活性賦形剤、滑沢化剤、界面活性剤、又は分散化剤と任意に混合されていてもよい、自由に流動する形態、例えば粉末又は顆粒の活性成分を、適切な機械中で圧縮することによって製造することができる。成型錠は、不活性の液体希釈剤で湿らせた粉末状化合物の混合物を、適切な機械中で成型することによって作製することができる。錠剤は、任意に被覆されていても又は割線を入れられていてもよく、その中の活性成分の徐放又は制御放出を提供するように配合されてもよい。本化合物は、例えば即時放出又は延長放出に適した形態で投与することができる。即時放出性又は延長放出は、本化合物を含む適切な医薬組成物の使用によって、又は特に延長放出の場合、デバイス、例えば皮下植込み若しくは浸透圧ポンプの使用によって達成することができる。本化合物はまた、リポソームにより投与することもできる。好ましい単位用量製剤は、前掲のように、活性成分の有効用量、又はその適切な分画を含有するものである。
【0086】
具体的に上述した成分に加えて、本発明の製剤は、問題となっている製剤タイプを考慮して、当技術分野で慣行の他の作用物質を含んでもよく、例えば経口投与に適したものは香味料を含んでもよいものと理解される。
【0087】
製剤は、好都合には単位剤形で提示してもよく、製薬技術分野でよく知られた任意の方法によって製造してもよい。すべての方法は、活性成分を、1種以上の補助成分を構成するキャリアと組み合わせる工程を含む。一般に製剤は、活性成分を、液剤キャリア若しくは微細に粉砕した固体キャリアと、又はその両方と均一に及び完全に組み合わせ、次いで、必要に応じて、生成物を所望の製剤に造形することによって製造される。
【0088】
本発明の化合物は、リポソーム送達系、例えば、小さい単層小胞、大きい単層小胞、及び多層小胞の形態で投与することもできる。リポソームは、様々なリン脂質、1,2−ジパルミトイルホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン(セファリン)、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、ジホスファチジルグリセロール(カルジオリピン)又はホスファジルコリン(レシチン)から形成することができる。
【0089】
非経口投与用の製剤には、酸化防止剤、緩衝液、静菌剤、及び製剤を、対象とするレシピエントの血液と等張性にする溶質を含んでいてもよい水性及び非水性の無菌注射液剤;並びに懸濁化剤及び増粘剤を含んでいてもよい水性及び非水性の無菌懸濁剤が含まれる。製剤は、単回投与又は複数回投与用の容器、例えば密閉したアンプル及びバイアルで提示されてもよく、使用の直前に無菌の液体キャリア、例えば生理食塩水又は注射用の水の添加だけを必要とする、凍結乾燥(freeze−dried)[凍結乾燥(lyophilised)]条件で貯蔵されてもよい。即時調合の注射用液剤及び懸濁剤は、前述の種類の無菌の散剤、顆粒剤、及び錠剤から調製することができる。非経口投与用の例示的な組成物には、例えば適した無毒性の非経口的に許容可能な賦形剤若しくは溶媒、例えば、ポリエチレングリコール、エタノール、1,3−ブタンジオール、水、リンゲル液、等張性塩化ナトリウム溶液、又は他の適した分散剤、若しくは湿潤剤及び懸濁化剤(合成モノ−若しくはジグリセリドを含む)及び脂肪酸(オレイン酸及びCremaphorを含む)が含まれる。
【0090】
経鼻的、エアロゾル又は吸入投与用の例示的な組成物には、生理食塩水中の液剤が含まれ、これらは、例えば、ベンジルアルコール又は他の適した保存剤、バイオアベイラビリティを増強するための吸収促進剤、及び/又は他の可溶化剤若しくは分散化剤、例えば当技術分野で知られているものを含有することができる。
【0091】
直腸内投与用の製剤は、通常のキャリア、例えば、カカオバター、合成グリセリドエステル又はポリエチレングリコールを有する坐薬として提示されてもよい。このキャリアは、通常、常温では固体であるが、直腸腔内で液化及び/又は溶解して、ドラッグを放出する。
【0092】
口内での局所投与、例えば口腔内又は舌下での投与用の製剤には、香味を付けた基剤、例えばスクロース及びアラビアゴム又はトラガカント中に活性成分を含むロゼンジ剤、並びに基剤、例えば、ゼラチン及びグリセリン又はスクロース及びアラビアゴム中に活性成分含むトローチ剤が含まれる。局所投与用の例示的な組成物には、局所用キャリア、例えばPlastibase(ポリエチレンでゲル化した鉱油)が含まれる。
【0093】
治療効果を得るのに必要な活性成分の量は、当然、個々の化合物、投与経路、治療下の対象(タイプ、種、年齢、体重、性を含む)、及び対象の病状及び対象の腎及び肝機能、及び治療される障害又は病気、及びその重症度により異なる。通常の熟練した医師、獣医師又は臨床医であれば、状態の進行を阻止し、対抗し、停止させるのに必要なドラッグの有効量を容易に決定し、処方することができる。
【0094】
本発明の経口投与量は、指示された効果のために使用される場合、ヒト成人に対して、1日当たり体重1kgにつき約0.01mg(mg/kg/日)〜約100mg/kg/日、好ましくは1日当たり体重1kgにつき約0.01mg(mg/kg/日)〜約10mg/kg/日、最も好ましくは0.1〜5.0mg/kg/日の範囲である。経口投与については、組成物は、治療を受ける患者への用量の対症的調整のために、0.01、0.05、0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、50.0、100、及び500ミリグラムの活性成分を含有する個別の単位で提供される、錠剤の形態又は他の提示形態で好ましくは提供される。薬物は、通常、約0.01mg〜約500mgの活性成分、好ましくは約1mg〜約100mgの活性成分を含有する。静脈内には、最も好ましい用量は、一定速度の注入の間、約0.1〜約10mg/kg/分の範囲である。有利には本発明の化合物は、単回1日量で投与してもよく、又は総1日量を、1日当たり2回、3回若しくは4回の分割用量で投与してもよい。さらに、本発明の好ましい化合物は、適した鼻腔内ビヒクルの局所的使用を介して鼻腔内形態で、又は当業者にはよく知られている経皮的皮膚パッチの形態を用いて、経皮経路を介して投与することができる。経皮送達系の形態で投与される場合、薬剤の投与は、当然、投与レジメンを通して間歇的ではなく連続的である。
【0095】
本発明はまた、癌の治療又は予防用の薬物を製造するための、式Iの化合物の使用を提供する。
【0096】
本発明の化合物及び医薬組成物は、病気、例えば癌、寄生生物によって引き起こされる病気、アレルギー性疾患、クローン病、リウマチ性疾患、結核、糖尿病、アルツハイマー病、炎症性疾患、多発性硬化症(MS)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病及び細菌、ウイルス、及び菌類によって引き起こされる病気の予防及び治療に使用してもよい。
【0097】
本発明の化合物及び医薬組成物は、様々な増殖性障害並びに限定するものではないが、骨、乳房、気道、脳、生殖器官、消化管、尿路、眼、肝、皮膚、頭部、頸部、甲状腺、副甲状腺の癌、及びこれらの転移性形態を含めた癌のタイプの治療又は予防における特定の用途が見出される。乳房の増殖性障害には、限定するものではないが、浸潤性線管癌、浸潤性小葉癌、線管癌、非浸潤性小葉癌、及び転移性乳癌が含まれる。皮膚の増殖性障害には、限定するものではないが、基底細胞癌、扁平上皮細胞癌、悪性メラノーマ、及びカポジ肉腫が含まれる。気道の増殖性障害には、限定するものではないが、小細胞及び非小細胞肺癌、気管支腺腫、胸膜肺芽腫、及び悪性中皮腫が含まれる。脳の増殖性障害には、限定するものではないが、脳幹及び視床下部の神経膠腫、小脳の及び大脳の星状細胞腫、髄芽腫、上衣腫瘍、オリゴデンドログリア腫瘍、髄膜腫並びに神経外胚葉性、及び松果体の腫瘍が含まれる。雄性生殖器官の増殖性障害には、限定するものではないが、前立腺、精巣、及び陰茎癌が含まれる。雌性生殖器官の増殖性障害には、限定するものではないが、子宮、子宮頸部、卵巣、膣、外陰部癌、子宮肉腫、及び卵巣胚細胞腫瘍が含まれる。消化管の増殖性障害には、限定するものではないが、肛門、結腸、結腸直腸、食道、胆嚢、胃、膵、直腸、小腸、及び唾液腺癌が含まれる。肝の増殖性障害には、限定するものではないが、肝細胞癌、胆管細胞癌、及び原発性肝癌が含まれる。眼の増殖性障害には、限定するものではないが、眼内メラノーマ、網膜芽細胞腫、及び横紋筋肉腫が含まれる。頭部の増殖性障害には、限定するものではないが、咽頭、下咽頭、上咽頭、中咽頭、唇、口腔、及び転移性副鼻腔癌が含まれる。リンパ腫の増殖性障害には、限定するものではないが、T細胞及びB細胞リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、ホジキン病、及び中枢神経系のリンパ腫が含まれる。白血病には、限定するものではないが、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、及びヘアリーセル白血病が含まれる。甲状腺の増殖性障害には、限定するものではないが、甲状腺癌、胸腺腫、及び悪性胸腺腫が含まれる。尿路の増殖性障害には、限定するものではないが、腎癌及び膀胱癌が含まれる。肉腫には、限定するものではないが、軟部組織の肉腫、骨肉腫、悪性線維性組織球腫、リンパ肉腫、及び横紋筋肉腫が含まれる。
【0098】
好ましくは、本発明の化合物及び医薬組成物は、以下の治療又は予防に特定の用途を見出す:乳癌、白血病、肺癌、骨髄腫、リンパ腫、卵巣癌、膵癌、前立腺癌、及び神経膠腫。
【0099】
本発明の化合物は、単独で使用してもよいが、化合物を、互いに組み合わせて、放射線療法と組み合わせて、又は他の抗癌剤と組み合わせて使用することも可能である。様々なクラスの抗癌及び抗悪性腫瘍化合物には、限定するものではないが、アルキル化薬、代謝拮抗薬、抗癌性カンプトテシン誘導体、植物由来の抗癌剤、抗生物質、酵素、白金配位錯体、チューブリン阻害薬、チロシンキナーゼ阻害薬、ホルモン及びホルモンアンタゴニスト、モノクローナル抗体、インターフェロン、生物学的応答調節剤及び他の抗癌剤が含まれる。アルキル化薬の例には、限定するものではないが、メクロレタミン、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファラン、クロランブシル、ブスルファン、ミトブロニトール、ラニムスチン、ニムスチン、テモゾロミド、及びカルムスチンが含まれ;代謝拮抗薬の例には、限定するものではないが、メトトレキサート、フルオロウラシル、シタラビン、ゲムシタビン、フルダラビン、メルカプトプリン、チオグアニン、及びアザチオプリンが含まれ:カンプトテシン誘導体の例には、限定するものではないが、イリノテカン、トポテカン、及びカンプトテシンが含まれ;植物由来の薬剤の例には、限定するものではないが、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ドセタキセル、パクリタキセル、及びコルヒチンが含まれ;抗生物質の例には、限定するものではないが、アクチノマイシンD、ダウノルビシン、及びブレオマイシンが含まれる。抗悪性腫瘍薬として有効な酵素の一例は、L−アスパラギナーゼである。配位化合物の例には、限定するものではないが、シスプラチン及びカルボプラチンが含まれ;チューブリン阻害薬の例には、限定するものではないが、上記に言及した植物由来の薬剤が含まれ;チロシンキナーゼ阻害薬の例には、限定するものではないが、ゲフィチニブ、イマチニブ、スニチニブ、ニロチニブ、ダサチニブ、エルロチニブ、及びパゾパニブが含まれ;ホルモン及びホルモン関連化合物の例には、限定するものではないが、プレドニゾン、デキサメタゾン、フォルメスタン、アミノグルテチミド、アナストロゾール、ヒドロキシプロゲステロンカプロアート、メドロキシプロゲステロン、及びタモキシフェンが含まれ;インターフェロンの例には、限定するものではないが、インターフェロンα、インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2b、インターフェロンβ、インターフェロンγ−1a、及びインターフェロンγ−n1が含まれ;生物学的応答調節剤の例には、限定するものではないが、クレスチン、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニール、及びウベニメクスが含まれる。他の抗癌剤の例には、限定するものではないが、ミトキサントロン、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシカルバミド、ペントスタチン、トレチノイン、リュープロレリン、フルタミド、及びアルデスロイキンが含まれる。
【0100】
本発明の化合物のいくつかの合成経路は、任意の当業者によって考案される可能性があり、下記の可能な合成経路は本発明を限定するものではない。
【0101】
一般式Iの化合物を合成する手順
方法A
適切なアミン(II又はV)をイソプロパノール中に溶解した(0.2g/mL)。1.1当量のピリミジン(III)及び1.2当量のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)を添加し、混合物を25℃〜80℃の温度で1時間撹拌した。反応混合物を9:1のEtOAc/MeOH中に溶解し、飽和NaHCO
3水溶液、水、及びブラインで洗浄した。溶媒を真空中で除去し、残渣を、溶離液としてヘプタン/EtOAc、EtOAc及び/又はEtOAc/MeOHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体(IV’又はIV’’)を得た。
【0102】
中間体(IV’又はIV’’)をエチレングリコール中に溶解し(0.2g/mL、場合によっては、反応物を完全に溶解するためにNMPを単独で又は共溶媒として使用した)、1.3当量のアミン(II又はV)及び1.3当量のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)を添加した。次いで、混合物を100〜150℃の温度で1−3時間撹拌した。反応混合物を9:1のEtOAc/MeOH中に溶解し、飽和NaHCO
3水溶液、水、及びブラインで洗浄した。溶媒を真空中で除去し、残渣を、溶離液としてヘプタン/EtOAc、EtOAc、EtOAc/MeOH/TEA及び/又はCH
2Cl
2/MeOHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、式Iの化合物を得た。この手順をスキーム1に例示する。
【化13】
【0103】
例1−14、16−21、26−29、47−58、73−78、79−83、及び85−88の化合物は、(スキーム1に示されるように)方法Aの経路(i)によって合成され、例22−25及び85の化合物は、方法Aの経路(ii)によって合成された。例15、59、60、及び72の化合物は、方法Aの経路(i)によって合成されたが、加えて、第1の工程の後、シリル化(t−ブチルジメチルシリルクロリド、イミダゾール、DMF)を介して保護され、第2の工程の後、脱保護された(テトラブチルアンモニウムフルオリド、THF)。例61及び62の化合物は、方法Aの経路(i)によって合成されたが、加えて、第1の工程の後(スキーム3により)アルキル化された。例90の化合物は、方法Aの経路(i)によって合成されたが、中間体99のさらなる還元工程を実施する(メタノール中10%Pd/Cによる水素化)必要があった。R
1−R
11は式Iで定義された通りである。
【0104】
方法B
適切なトリエチレンテトラアミン(V)をイソプロパノール/N−メチル−2−ピロリドン中に溶解した(0.2g/mL)。1.0当量のピリミジン(III)、1.0当量のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、及び1.2当量のNaIを添加し、混合物を150℃で12時間撹拌した。反応混合物を9:1のEtOAc/MeOH中に溶解し、飽和NaHCO
3水溶液、水、及びブラインで洗浄した。溶媒を真空中で除去し、残渣を、溶離液としてEtOAc/MeOH/TEAを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体(IV’’’)を得た。
【0105】
中間体(IV’’’)を、0.10当量のPd(OAc)
2、0.15当量の2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)、及び1.5当量のCsCO
3のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)中溶液(0.2g/mL)にアルゴンの雰囲気下で添加した。次いで混合物を150℃で1時間撹拌した。反応混合物を9:1のEtOAc/MeOH中に溶解し、飽和NaHCO
3水溶液、水、及びブラインで洗浄した。溶媒を真空中で除去し、残渣を、溶離液としてEtOAc/MeOH/TEAを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、式Iの化合物を得た。この手順をスキーム2に例示する。
【化14】
【0106】
例30及び89は、方法Bによって合成された(スキーム2に示されるように)。R
1−R
10は式Iで定義された通りである。
【0107】
一般式VI’’の中間体の合成手順
特定のメチル化類似体を入手するために、適した一置換ピリミジン(VI’)をジメチルホルムアミド中に溶解した(0.1g/mL)。2当量のCs
2CO
3及び2当量のヨードメタンを添加し、混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物をEtOAc中に溶解し、水で洗浄した。溶媒を真空中で除去し、残渣を、溶離液としてヘプタン/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物(VI’’)を得た。手順をスキーム3に例示する。
【化15】
【0108】
中間体化合物70及び71をこの反応手順によって合成した。(スキーム3に示されるように)。
【0109】
式Xのトリプタミン誘導体の合成手順
工程1:セロトニン塩酸塩(VII)を水中に溶解した(20mg/mL)。3当量の炭酸カリウム及び1当量のジ−tert−ブチルジカルボナートを添加し、混合物を室温で24時間撹拌した。水性反応混合物をEtOAcで抽出し、有機相を水、1M HCl(水性)及びブラインで洗浄した。溶媒を真空中で除去し、残渣を溶離液としてCH
2Cl
2/MeOHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチルカルバマート(VIII)を得た。
【0110】
工程2:tert−ブチル2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチルカルバマート(VIII)、3−9当量の炭酸カリウム、及び0−1当量のNaIを2−ブタノン又はアセトン中で予混合した(25mg/mL)。5分後、3−5当量のアルキルハリド(R’−X=それぞれ、ブロモエタン又は4−(2−クロロエチル)モルホリン×HCl又は1−ヨードプロパノン又は2−ヨードプロパノン)を添加し、混合物を60−90℃で1−5日間撹拌した。反応混合物をEtOAc中に溶解し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。溶媒を真空中で除去し、残渣を、溶離液としてCH
2Cl
2/アセトン又はヘプタン/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、アルキル化誘導体(IX)を得た。
【0111】
工程3:アルキル化誘導体(IX)をメタノール中に溶解し(10mg/mL)、0℃の10当量の塩化アセチルのメタノール溶液に滴下で添加し、室温で一晩放置した。反応混合物を濃縮し、少量のアセトンを添加し、沈殿をろ過して除いて、所望のアミンを塩酸塩(X)として得た。
【0112】
この手順をスキーム4に例示する。
【化16】
【0113】
式Xのトリプタミン誘導体を、この手順によって生成され(スキーム4に示されたように)、例5、6、48、49、55、58、72、74、76、78、80、83、85、88、及び90の合成に使用した。
【0114】
例1
N
2−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化17】
【0115】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.77 (s, 1H), 10.61 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.79 (d, 1H), 7.57 (d, 1H), 7.34 (d, 1H), 7.30 (d, 1H), 7.25 (m, 1H), 7.20 (d, 1H), 7.14 (s, 1H), 7.06 (t, 1H), 6.96 (t, 1H), 6.30 (s, 1H), 6.24 (m, 1H), 5.93 (d, 1H), 3.60 (q, 2H), 3.00 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 369.3 [M + H]
+。
【0116】
例2
N
4−(1H−インドール−5−イル)−N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−ピリミジン−2,4−ジアミン
【化18】
【0117】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.77 (s, 1H), 10.45 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.79 (d, 1H), 7.29 (d, 1H), 7.25-7.18 (m, 3H), 7.10 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.30 (s, 1H), 6.22 (m, 1H), 5.94 (d, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.58 (q, 2H), 2.95 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 399.3 [M + H]
+。
【0118】
例3
N
2−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化19】
【0119】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.37 (s, 1H), 10.34 (s, 1H), 8.18 (br s, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.56 (br s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.20 (d, 1H), 7.09-7.06 (m, 3H), 7.00 (t, 1H), 6.02 (s, 1H), 5.94 (d, 1H), 5.54 (br s, 1H); 3.67 (q, 2H), 3.04 (t, 2H), 2.41 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 383.2 [M + H]
+。
【0120】
例4
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化20】
【0121】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.45 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.17 (d, 1H), 7.11-7.07 (m, 3H), 6.72 (dd, 1H), 6.20 (m, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.91 (d, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.58 (q, 2H), 2.95 (t, 2H), 2.36 (s, 3H).
MS (ESI
+) mlz 413.4 [M + H]
+。
【0122】
例5
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化21】
【0123】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.56 (s, 1H), 10.43 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.15 (d, 1H), 7.09-7.06 (m, 3H), 6.71 (dd, 1H), 6.19 (m, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.91 (d, 1H), 4.01 (q, 2H), 3.57 (q, 2H), 2.93 (t, 2H), 2.36 (s, 3H), 1.31 (t, 3H).
MS (ESI
+) m/z 427.3 [M + H]
+。
【0124】
例6
N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)−N
2−{2−[5−(2−モルフォリノエトキシ)−1H−インドール−3−イル]エチル}ピリミジン−2,4−ジアミン
【化22】
【0125】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.56 (s, IH), 10.45 (s, IH), 8.50 (s, IH), 7.77 (d, IH), 7.66 (s, IH), 7.22 (d, IH), 7.15 (d, IH), 7.10-7.07 (m, 3H), 6.72 (dd, 1H), 6.19 (m, 1H), 5.96 (s, 1H), 5.91 (d, 1H), 4.07 (t, 2H), 3.57 (m, 6H), 2.94 (t, 2H), 2.68 (t, 2H), 2.47 (m, 4H), 2.35 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 512.4 [M + H]
+。
【0126】
例7
N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)−N
2−{2−[5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]エチル}ピリミジン−2,4−ジアミン
【化23】
【0127】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.93 (s, 1H), 10.56 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.42 (d, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.16 (d, 1H), 7.08 (dd, 1H), 7.02 (d, 1H), 6.26 (br s, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.92 (d, 1H), 3.57 (q, 2H), 2.97 (t, 2H), 2.36 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 467.2 [M + H]
+。
【0128】
例8
3−{2−[4−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]エチル}−1H−インドール−5−オール
【化24】
【0129】
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ 7.66 (d, 1H), 7.52 (br s, 1H), 7.20-7.14 (m, 2H), 7.03 (br s, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.66 (dd, 1H), 6.01 (s, 1H), 5.90 (d, 1H), 3.63 (t, 2H), 2.96 (t, 2H), 2.38 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 399.3 [M + H]
+。
【0130】
例9
N
2−[2−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化25】
【0131】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.56 (s, 1H), 10.46 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.15 (d, 1H), 7.11-7.08 (m, 2H), 6.89 (d, 1H), 6.18 (m, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.91 (d, 1H), 3.58 (q, 2H), 2.95 (t, 2H), 2.37 (s, 3H), 2.36 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 397.3 [M + H]
+。
【0132】
例10
N
2−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化26】
【0133】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.90 (s, 1H), 10.73 (s, 1H), 8.75 (br s, 1H), 7.74 (m, 2H), 7.32 (m, 2H), 7.24 (s, 1H), 7.13 (d, 1H), 7.08 (d, 1H), 6.90 (t, 1H), 6.53 (br s, 1H), 5.90 (d, 2H), 3.53 (m, 2H), 2.92 (m, IH), 2.33 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 401.3 [M + H]
+。
【0134】
例11
N
2−[2−(6−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化27】
【0135】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.56 (s, 1H), 10.40 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.42 (d, 1H), 7.16 (d, 1H), 7.09 (d, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.63 (d, 1H), 6.17 (t, 1H), 5.98 (s, 1H), 5.90 (d, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.57 (q, 2H), 2.92 (t, 2H), 2.36 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 413.3 [M + H]
+。
【0136】
例12
N
2−[2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化28】
【0137】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.65 (s, 1H), 10.57 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.18-7.15 (m, 2H), 7.10 (m, 1H), 7.06 (m, 1H), 6.89 (t, 1H), 6.64 (d, 1H), 6.19 (m, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.90 (d, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.57 (q, 2H), 2.95 (t, 2H), 2.36 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 413.3 [M + H]
+。
【0138】
例13
N
4−(1,2−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン
【化29】
【0139】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.45 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.25-7.20 (m, 3H), 7.10 (d, 1H), 7.07 (d, 1H), 6.73 (dd, 1H), 6.23 (br s, 1H), 6.05 (s, 1H), 5.92 (d, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.62 (s, 3H), 3.58 (q, 2H), 2.95 (t, 2H), 2.37 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 427.3 [M + H]
+。
【0140】
例14
N
4−(2,3−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン
【化30】
【0141】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.44 (s, 1H), 10.31 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.13-7.05 (m, 4H), 6.72 (dd, 1H), 6.15 (m, 1H), 5.91 (d, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.60 (q, 2H), 2.95 (t, 2H), 2.29 (s, 3H), 2.07 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 427.3 [M + H]
+。
【0142】
例15
(5−{2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イルアミノ}−1H−インドール−2−イル)メタノール
【化31】
【0143】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.65 (s, 1H), 10.44 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.23 (d, 2H), 7.15 (dd, 1H), 7.10 (d, 1H), 7.08 (d, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.20 (t, 1H), 6.15 (s, 1H), 5.92 (d, 1H), 4.95 (t, 1H), 4.59 (d, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.58 (q, 2H), 2.95 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 429.4 [M + H]
+。
【0144】
例16
メチル5−{2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イルアミノ}−1H−インドール−2−カルボキシラート
【化32】
【0145】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 11.56 (s, 1H), 10.44 (s, 1H), 8.74 (s, 1H),
8.03 (s, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.41-7.35 (m, 2H), 7.23 (d, 1H), 7.10 (d, 1H), 7.07 (d, 1H), 6.96 (s, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.30 (t, 1H), 5.97 (d, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.73 (s, 3H), 3.60 (q, 2H), 2.96 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 457.3 [M + H]
+。
【0146】
例17
2−ヒドロキシエチル5−{2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イルアミノ}−1H−インドール−2−カルボキシラート
【化33】
【0147】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 11.51 (s, 1H), 10.44 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.42-7.36 (m, 2H), 7.23 (d, 1H), 7.10 (d, 1H), 7.07 (d, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.31 (m, 1H), 5.97 (d, 1H), 4.71 (m, 1H), 4.32 (t, 2H), 3.75 (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.60 (q, 2H), 2.96 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 487.2 [M + H]
+。
【0148】
例18
N
4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−N
2−[2−{5−メトキシ−1H−インドール−3−イル]エチル}ピリミジン−2,4−ジアミン
【化34】
【0149】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 12.07 (br s, 1H), 10.45 (s, 1H), 8.84 (br s, 1H), 8.05 (s, 1H), 8.00-7.88 (m, 1H), 7.83 (d, 1H), 7.47 (m, 1H), 7.38 (d, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.12 (br s, 1H), 7.07 (s, 1H), 6.71 (d, 1H), 6.29 (br s, 1H), 6.00 (d, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.59 (q, 2H), 2.95 (t, 3H).
MS (ESI
+) m/z 400.3 [M + H]
+。
【0150】
例19
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化35】
【0151】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 11.76 (br s, 1H), 10.45 (s, 1H), 8.75 (br s, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.78 (br s, 1H), 7.34-7.28 (m, 2H), 7.23 (d, 1H), 7.13 (br s, 1H), 7.07 (d, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.26 (br s, 1H), 5.97 (d, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.59 (q, 2H), 2.95 (t, 2H), 2.46 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 414.3 [M + H]
+。
【0152】
例20
N
4−(1H−インドール−6−イル)−N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン
【化36】
【0153】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.66 (s, 1H), 10.45 (s, 1H), 8.71 (s, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.21-7.19 (m, 2H), 7.10 (d, 1H), 7.08 (d, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.35 (s, 1H), 6.18 (m, 1H), 6.00 (d, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.61 (q, 2H), 2.96 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 399.2 [M + H]
+。
【0154】
例21
N
4−(1H−インドール−4−イル)−N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン
【化37】
【0155】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.89 (s, 1H), 10.45 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.85 (d, 1H), 7.66 (d, 1H), 7.24-7.22 (m, 2H), 7.11-7.07 (m, 3H), 6.98 (t, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.64 (m, 1H), 6.30 (m, 1H), 6.13 (d, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.58 (q, 2H), 2.94 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 399.3 [M + H]
+。
【0156】
例22
N
4−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N
2−[2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化38】
【0157】
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 10.81 (br s, 1H), 10.57 (br s, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.73 (br s, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.33 (d, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.11 (br s, 1H), 7.06 (t, 2H), 6.95 (t, 1H), 5.84 (d, 2H), 3.61 (br s, 2H), 2.96 (t, 1H), 2.30 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 383.3 [M + H]
+。
【0158】
例23
N
4−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
2−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化39】
【0159】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.48 (s, 1H), 10.40 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.83 (d, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.24 (d, 2H), 7.12 (d, 1H), 7.07 (d, 1H), 7.02 (d, 1H), 6.80 (br s, 1H), 6.73 (dd, 1H), 5.90 (s, 1H), 5.87 (d, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.61 (q, 2H), 2.97 (t, 2H), 2.34 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 413.3 [M + H]
+。
【0160】
例24
N
4−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N
2−(1H−インドール−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化40】
【0161】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.82 (s, 1H), 10.78 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.78 (br s, 1H), 7.54 (d, 1H)7.35-7.30 (m, 2H), 7.26 (d, 1H), 7.20-7.10 (m, 3H), 7.06 (t, 1H), 6.95 (t, 1H), 6.29 (s, 1H), 5.90 (d, 1H), 3.65 (br s, 2H), 2.99 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 369.2 [M + H]
+。
【0162】
例25
N
4−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N
2−(1H−インドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化41】
【0163】
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.21 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 8.02 (d, 1H), 7.95 (d, 1H), 7.63 (d, 1H), 7.38 (d, 1H), 7.24-7.07 (m, 6H), 7.03 (s, 1H), 6.58 (s, 1H), 5.82 (d, 1H), 4.85 (br s, 1H), 3.72 (br s, 2H), 3.10 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 369.2 [M + H]
+。
【0164】
例26
N
2−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化42】
【0165】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.61 (s, 1H), 10.55 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.59 (m, 2H), 7.35 (d, 1H), 7.18-7.13 (m, 2H), 7.09-7.06 (m, 2H), 6.96 (t, 1H), 6.12 (m, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.78 (s, 1H), 3.59 (q, 2H), 2.97 (t, 2H), 2.36 (s, 3H), 2.08 (s, 3H). MS (ESI
+) m/z 397.4 [M + H]
+。
【0166】
例27
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化43】
【0167】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.55 (s, 1H), 10.45 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.15 (d, 1H), 7.11 (d, 1H), 7.08-7.06 (m, 2H), 6.72 (dd, 1H), 6.10 (m, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.78 (s, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.58 (q, 2H), 2.94 (t, 2H), 2.35 (s, 3H), 2.08 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 427.3[M + H]
+。
【0168】
例28
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−6−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボキシアミド
【化44】
【0169】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.60 (s, 1H), 10.46 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.56 (br s, 1H), 7.24 (m, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.18 (d, 1H), 7.11 (m, 2H), 7.03 (s, 1H), 6.73 (d, 1H), 6.56 (s, 1H), 6.42 (m, 1H), 5.99 (br s, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.34 (q, 2H), 2.97 (t, 2H), 2.36 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 456.3 [M + H]
+。
【0170】
例29
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−メチル−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化45】
【0171】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.51 (s, 1H), 10.41 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.25 (d, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.13 (d, 1H), 7.04 (s, 2H), 6.71 (dd, 1H), 5.95 (m, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.51 (q, 2H), 2.89 (t, 2H), 2.36 (s, 3H), 2.04 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 427.3 [M + H]
+。
【0172】
例30
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化46】
【0173】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.51 (s, 1H), 10.44 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.13 (d, 1H), 7.10 (d, 1H), 7.05-7.02 (m, 2H), 6.72 (dd, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.79 (t, 1H), 5.26 (s, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.55 (q, 2H), 3.39 (t, 4H), 2.94 (t, 2H), 2.35 (s, 3H), 2.32 (t, 4H), 2.20 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 511.5 [M + H]
+。
【0174】
中間体31
N−(1H−インドール−5−イル)−2−シクロピリミジン−4−アミン
【化47】
【0175】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 11.12 (s, 1H), 9.81 (s, 1H), 8.04 (d, 1H), 7.67 (br s, 1H), 7.40 (d, 1H), 7.36 (t, 1H), 7.11 (br s, 1H), 6.61 (br s, 1H), 6.42 (s, 1H).
MS (ESI
+) m/z 245.3 [M + H]
+。
【0176】
中間体32
N−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)−2−クロロピリミジン−4−アミン
【化48】
【0177】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.76 (s, 1H), 9.54 (s, 1H), 8.01 (d, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.26 (d, 1H), 7.01 (d, 1H), 6.56 (d, 1H), 6.11 (s, 1H), 2.39 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 259.1 [M + H]
+。
【0178】
中間体33
N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−1,2−ジメチル−1H−インドール−5−アミン
【化49】
【0179】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 9.57 (s, 1H), 8.02 (d, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.35 (d, 1H), 7.10 (d, 1H), 6.58 (d, 1H), 6.20 (s, 1H), 3.66 (s, 3H), 2.41 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 273.1 [M + H]
+。
【0180】
中間体34
N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−2,3−ジメチル−1H−インドール−5−アミン
【化50】
【0181】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.52 (s, 1H), 9.55 (s, 1H), 8.01 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.02 (d, 1H), 6.56 (d, 1H), 2.32 (s, 3H), 2.14 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 273.2 [M + H]
+。
【0182】
中間体35
[5−(2−クロロピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インドール−2−イル]メタノール
【化51】
【0183】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.84 (s, 1H), 9.56 (s, 1H), 8.02 (d, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.34 (d, 1H), 7.07 (dd, 1H), 6.58 (d, 1H), 6.27 (s, 1H), 5.01 (m, 1H), 4.62 (d, 2H)。
【0184】
中間体36
メチル5−(2−クロロピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インドール−2−カルボキシラート
【化52】
【0185】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 11.76 (s, 1H), 9.70 (s, 1H), 8.07 (d, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.32 (dd, 1H), 7.14 (s, 1H), 6.65 (d, 1H), 3.89 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 303.1 [M + H]
+。
【0186】
中間体37
N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−アミン
【化53】
【0187】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 12.38 (br s, 1H), 10.00 (br s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.94 (br s, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.22 (d, 1H), 6.71 (d, 1H).
MS (ESI
+) m/z 246.1 [M + H]
+。
【0188】
中間体38
N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−アミン
【化54】
【0189】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 12.01 (s, 1H), 9.72 (m, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.72 (m, 1H), 7.46-7.36 (m, 1H), 7.18-7.11 (m, 1H), 6.66 (m, 1H), 2.48 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 260.1 [M + H]
+。
【0190】
中間体39
N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−1H−インドール−6−アミン
【化55】
【0191】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 11.13 (s, 1H), 9.95 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.77 (br s, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.03 (d, 1H), 6.71 (d, 1H), 6.39 (d, 1H).
MS (ESI
+) m/z 245.1 [M + H]
+。
【0192】
中間体40
N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−1H−インドール−4−アミン
【化56】
【0193】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 11.06 (br s, 1H), 9.64 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.31 (t, 1H), 7.29-7.25 (m, 2H), 7.10 (t, 1H), 6.67 (d, 1H), 6.48 (s, 1H).
MS (ESI
+) m/z 245.1 [M + H]
+。
【0194】
中間体41
N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−2−クロロピリミジン−4−アミン
【化57】
【0195】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.66 (s, 1H), 7.90 (d, 1H), 7.79 (br s, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.35 (d, 1H), 7.15 (s, 1H), 7.07 (t, 1H), 6.99 (t, 1H), 6.44 (d, 1H), 3.56 (m, 2H), 2.96 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 273.2 [M + H]
+。
【0196】
中間体42
2−クロロ−N−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン
【化58】
【0197】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.50 (s, 1H), 7.90 (d, 1H), 7.79 (br s, 1H), 7.24 (d, 1H), 7.11 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.73 (dd, 1H), 6.45 (d, 1H)3.78 (s, 3H), 3.56 (br s, 2H), 2.93 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 303.1 [M + H]
+。
【0198】
中間体43
N−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)−2−クロロ−6−メチルピリミジン−4−アミン
【化59】
【0199】
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ 7.43 (br s, 1H), 7.26 (d, 1H), 6.98 (br s, 1H), 6.34 (s, 1H), 6.02 (s, 1H), 2.41 (s, 3H), 2.22 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 273.2 [M + H]
+。
【0200】
中間体44
2−クロロ−6−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボキシアミド
【化60】
【0201】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 105℃) δ 10.68 (s, 1H), 9.76 (s, 1H), 7.50 (m, 3H), 7.29 (d, 1H), 7.15 (s, 1H), 7.05 (d, 1H), 6.13 (s, 1H), 2.36 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 302.1 [M + H]
+。
【0202】
中間体45
N−(2−クロロ−5−メチルピリミジン−4−イル)−2−メチル−1H−インドール−5−アミン
【化61】
【0203】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.71 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.24 (d, 1H), 7.12 (dd, 1H), 6.11 (s, 1H), 2.39 (s, 3H), 2.15 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 273.1 [M + H]
+。
【0204】
中間体46
4−クロロ−N−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−2−アミン
【化62】
【0205】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.62 (s, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.13-6.96 (m, 3H), 6.71 (dd, 1H), 6.06 (br s, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.55 (br s, 4H), 3.46 (q, 2H), 2.87 (t, 2H), 2.31 (t, 4H), 2.19 (m, 3H).
MS (ESI
+) m/z 401.2 [M + H]
+。
【0206】
例47
N
2−[2−(4−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化63】
【0207】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 105℃) δ 10.51 (br s, 1H), 10.48 (br s, 1H), 8.37 (s, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.63 (d, 1H), 7.16 (d, 1H), 7.06 (dd, 1H), 6.98-6.94 (m, 3H), 6.45 (dd, 1H), 5.98 (br s, 2H), 5.89 (d, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.59 (q, 2H), 3.11 (t, 2H), 2.36 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 413.4 [M + H]
+。
【0208】
例48
N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)−N
2−[2−(5−プロポキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン
【化64】
【0209】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.56 (s, 1H), 10.43 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.12 (d, 1H), 7.07 (m, 3H), 6.71 (dd, 1H), 6.18 (m, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.91 (d, 1H), 3.91 (t, 2H), 3.56 (q, 2H), 2.94 (t, 2H), 2.36 (s, 3H), 1.71 (dt, 2H), 0.98 (t, 3H).
MS (ESI
+) m/z 441.2 [M + H]
+。
【0210】
例49
N
2−[2−(5−イソプロポキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化65】
【0211】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.56 (s, 1H), 10.43 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.21 (d, 1H), 7.12 (d, 1H), 7.08 (m, 3H), 6.70 (dd, 1H), 6.19 (m, 1H), 5.98 (s, 1H), 5.91 d, 1H), 4.46 (dq, 1H), 3.56 (q, 2H), 2.93 (t, 2H), 2.49 (s, 3H), 1.25 (d, 6H).
MS (ESI
+) m/z 441.2 [M + H]
+。
【0212】
例50
N
2−[2−(5,6−ジメトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化66】
【0213】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.56 (s, 1H), 10.29 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.16 (d, 1H), 7.09 (d, 1H), 7.08 (s, 1H), 6.97 (d, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.20 (br s, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.92 (d, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.74 (s, 3H), 3.57 (q, 2H), 2.92 (t, 2H), 2.36 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 443.2 [M + H]
+。
【0214】
例51
N
2−[2−(5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化67】
【0215】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.56 (s, 1H), 10.41 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.15 (d, 1H), 7.09-7.07 (m, 2H), 6.90 (s, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.17 (m, 1H), 5.96 (s, 1H), 5.91 (d, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.57 (q, 2H), 2.93 (t, 2H), 2.41 (s, 3H), 2.36 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 427.5 [M + H]
+。
【0216】
例52
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化68】
【0217】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.44 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 8.02 (d, 1H), 7.83 (d, 1H), 7.46 (dd, 1H), 7.39 (d, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.15 (d, 1H), 7.07 (d, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.34 (br s, 1H), 5.99 (d, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.74 (s, 3H), 3.58 (q, 2H), 2.95 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 414.4 [M + H]
+。
【0218】
例53
N
4−(1,2−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン
【化69】
【0219】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.44 (s, 1H), 8.74 (s, 1H), 7.88 (d, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.37 (dd, 1H), 7.28 (d, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.17 (d, 1H), 7.07 (d, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.30 (br s, 1H), 5.96 (d, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.69 (s, 3H), 3.57 (q, 2H), 2.95 (t, 2H), 2.51 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 428.2 [M + H]
+。
【0220】
例54
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(1−メチル−1H−インドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化70】
【0221】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.45 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 7.86 (d, 1H), 7.72 (d, 1H), 7.25-7.20 (m, 2H), 7.12-7.02 (m, 4H), 6.72 (dd, 1H), 6.64 (d, 1H), 6.31 (br s, 1H), 6.14 (d, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.58 (q, 2H), 2.94 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 413.4 [M + H]
+。
【0222】
例55
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化71】
【0223】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.56 (s, 1H), 10.44 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.16 (d, 1H), 7.11-7.05 (m, 3H), 6.72 (dd, 1H), 6.16 (br s, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.80 (s, 1H), 4.00 (q, 2H), 3.57 (q, 2H), 2.94 (t, 2H), 2.36 (s, 3H), 2.09 (s, 3H), 1.31 (t, 3H).
MS (ESI
+) m/z 441.4 [M + H]
+。
【0224】
例56
N
2−[2−(5−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化72】
【0225】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.59 (s, 1H), 10.32 (s, 1H), 8.54 (br s, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.17 (d, 1H), 7.11 (d, 1H), 7.08 (dd, 1H), 6.98 (d, 1H), 6.62 (dd, 1H), 6.16 (br s, 1H), 6.00 (s, 1H), 5.81 (s, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.46 (q, 2H), 2.88 (t, 2H), 2.36 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.10 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 441.3 [M + H]
+。
【0226】
例57
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N
4−(2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化73】
【0227】
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ 7.94 (br s, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.25 (br s, 1H), 7.21 (d, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.99 (d, 1H), 6.72 (dd, 1H), 5.87 (s, 1H), 3.73-3.69 (m, 5H), 3.03 (t, 2H), 2.51 (s, 3H), 2.13 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 428.2 [M + H]
+。
【0228】
例58
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N
4−(2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化74】
【0229】
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ 7.96 (br s, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.25 (br s, 1H), 7.20 (d, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.98 (d, 1H), 6.72 (dd, 1H), 5.87 (s, 1H), 3.89 (m, 2H), 3.71 (t, 2H), 3.03 (t, 2H), 2.51 (s, 3H), 2.13 (s, 3H), 1.30 (t, 3H).
MS (ESI
+) m/z 442.2 [M + H]
+。
【0230】
例59
[5−(2−{[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル][メチル]アミノ}ピリミジン−4−イルアミノ}−1H−インドール−2−イル)メタノール
【化75】
【0231】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.63 (s, 1H), 10.43 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.87 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.25-7.20 (m, 2H), 7.17 (dd, 1H), 7.09 (d, 1H), 7.06 (d, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.11 (s, 1H), 5.94 (d, 1H), 4.94 (t, 1H), 4.58 (d, 2H), 3.86 (m, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.08 (s, 3H), 2.97 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 443.4 [M + H]
+。
【0232】
例60
(5−{2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イルアミノ}−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノール
【化76】
【0233】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.44 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 7.97 (d, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.43 (dd, 1H), 7.34 (d, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.17 (d, 1H), 7.07 (d, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.32 (br s, 1H), 5.97 (d, 1H), 5.32 (t, 1H), 4.72 (d, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.58 (q, 2H), 2.97 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 444.2 [M + H]
+。
【0234】
例61
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−メチル−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化77】
【0235】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.85 (s, 1H), 10.45 (s, 1H), 7.60 (d, 1H), 7.32 (d, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.12-7.07 (m, 2H), 6.85 (dd, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.26 (br s, 1H), 6.14 (s, 1H), 5.41 (d, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.58 (q, 2H), 3.39 (s, 3H), 2.95 (t, 2H), 2.40 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 427.4 [M + H]
+。
【0236】
例62
N
4−(1,2−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−メチルピリミジン−2,4−ジアミン
【化78】
【0237】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.51 (s, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.45 (d, 1H), 7.34 (d, 1H), 7.25 (d, 1H), 7.12 (d, 1H), 7.11 (br s, 1H), 7.07 (d, 1H), 6.96 (dd, 1H), 6.74 (dd, 1H), 6.26 (s, 1H), 5.52 (d, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.70 (s, 3H), 3.64 (q, 2H), 3.45 (s, 3H), 2.98 (t, 2H), 2.43 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 441.4 [M + H]
+。
【0238】
中間体63
N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−アミン
【化79】
【0239】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 9.77 (br s, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.34 (d, 1H), 6.68 (d, 1H), 3.84 (s, 3H)。
【0240】
中間体64
N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−1,2−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−アミン
【化80】
【0241】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 9.71 (s, 1H), 8.07 (d, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.25 (dd, 1H), 6.65 (d, 1H), 3.73 (s, 3H), 2.52 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 274.2 [M + H]
+。
【0242】
中間体65
N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−1−メチル−1H−インドール−4−アミン
【化81】
【0243】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 9.66 (s, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.34-7.28 (m, 3H), 7.17 (dd, 1H), 6.68 (d, 1H), 6.48 (d, 1H), 3.81 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 259.2 [M + H]
+。
【0244】
中間体66
N−(2−クロロ−6−メチルピリミジン−4−イル)−2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−アミン
【化82】
【0245】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 12.00 (s, 1H), 9.60-9.52 (m, 1H), 7.70-7.65 (m, 1H), 7.46-7.36 (m, 1H), 7.16-7.10 (m, 1H), 6.52-6.47 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.25 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 274.2 [M + H]
+。
【0246】
中間体67
2−[(tert−ブチルジメチルシリロキシ)メチル]−N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−アミン
【化83】
【0247】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.86 (s, 1H), 9.57 (s, 1H), 8.02 (d, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.09 (dd, 1H), 6.59 (d, 1H), 6.31 (s, 1H), 4.80 (s, 2H), 0.92 (s, 9H), 0.10 (s, 6H).
MS (ESI
+) m/z 389.2 [M + H]
+。
【0248】
中間体68
[5−(2−クロロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル]メタノール
【化84】
【0249】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 9.75 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.32 (dd, 1H), 6.66 (d, 1H), 5.35 (m, 1H), 4.73 (d, 2H), 3.83 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 290.2 [M + H]
+。
【0250】
中間体69
2−[(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル]−N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−アミン
【化85】
【0251】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 8.08 (d, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.33 (dd, 1H), 6.67 (d, 1H), 4.93 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 0.90 (s, 9H), 0.10 (s, 6H)。
【0252】
中間体70
N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−N,2−ジメチル−1H−インドール−5−アミン
【化86】
【0253】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 11.14 (s, 1H), 7.86 (d, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.89 (dd, 1H), 6.16 (s, 1H), 6.07 (br s, 1H), 3.39 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 273.2 [M + H]
+。
【0254】
中間体71
N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−N,1,2−トリメチル−1H−インドール−5−アミン
【化87】
【0255】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 25℃) δ 7.86 (d, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.38 (s, 1H), 6.98 (dd, 1H), 6.26 (s, 1H), 6.06 (br s, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.40 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 287.2 [M + H]
+。
【0256】
例72
[5−({2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}アミノ)−1H−インドール−2−イル]メタノール
【化88】
【0257】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.62 (s, 1H), 10.40 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.25-7.22 (m, 2H), 7.15 (m, 1H), 7.08 (m, 2H), 6.72 (dd, 1H), 6.16-6.24 (m, 2H), 5.93 (d, 1H), 4.91 (m, 1H), 4.60 (d, 2H), 4.02 (q, 2H), 3.58 (q, 2H), 2.95 (t, 2H), 1.32 (t, 3H).
MS (ESI
+) m/z 443.2 [M + H]
+。
【0258】
例73
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化89】
【0259】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.40 (d, 2H), 8.59 (s, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.25 (t, 2H), 7.10 (td, 3H), 6.73 (dd, 1H), 6.10 (t, 1H), 6.03 (s, 1H), 5.97 (d, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.61 (q, 2H), 2.96 (t, 2H), 2.36 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 413.2 [M + H]
+。
【0260】
例74
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化90】
【0261】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.40 (d, 2H), 8.59 (s, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.26 (d, 1H), 7.27 (d, 1H), 7.13-7.06 (m, 3H), 6.72 (dd, 1H), 6.10 (t, 1H), 6.03 (s, 1H), 5.97 (d, 1H), 4.01 (q, 2H), 3.60 (q, 2H), 2.95 (t, 2H), 2.36 (s, 3H), 1.32 (t, 3H).
MS (ESI
+) m/z 427.2 [M + H]
+。
【0262】
例75
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(1−メチルインドール−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化91】
【0263】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.42 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.83 (d, 1H), 7.40 (d, 1H), 7.24 (d, 1H), 7.13-7.05 (m, 4H), 6.72 (dd, 1H), 6.33 (d, 1H), 6.29 (t, 1H), 6.03 (d, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.66 (q, 2H), 3.58 (s, 3H), 2.98 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 413.2 [M + H]
+。
【0264】
例76
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(1−メチルインドール−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化92】
【0265】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.41 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.83 (d, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.13-7.05 (m, 4H), 6.71 (dd, 1H), 6.32 (d, 1H), 6.28 (t, 1H), 6.03 (d, 1H), 3.98 (q, 2H), 3.64 (q, 2H), 3.57 (s, 3H), 2.97 (t, 2H), 1.30 (t, 3H).
MS (ESI
+) m/z 427.2 [M + H]
+。
【0266】
例77
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化93】
【0267】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.68 (s, 1H), 10.42 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.83 (d, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.24 (d, 1H), 7.09 (dd, 2H), 7.01 (d, 1H), 6.90 (dd, 1H), 6.73 (dd, 1H), 6.29 (s, 1H), 6.20 (m, 1H), 6.07 (d, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.59 (q, 2H), 2.94 (t, 2H), 2.38 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 413.2 [M + H]
+。
【0268】
例78
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化94】
【0269】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.68 (s, 1H), 10.40 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.83 (d, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.10-7.07 (m, 2H), 7.01 (d, 1H), 6.91 (t, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.29 (s, 1H), 6.19 (t, 1H), 6.07 (d, 1H), 4.02 (q, 2H), 3.58 (q, 2H), 2.94 (t, 2H), 2.38 (s, 3H), 1.32 (t, 3H).
MS (ESI
+) m/z 427.2 [M + H]
+。
【0270】
例79
3−[2−({4−[(1−メチルインドール−4−イル)アミノ]ピリミジン−2−イル}アミノ)エチル]−1H−インドール−5−オール
【化95】
【0271】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.26 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.28 (br s, 1H), 7.86 (d, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.21 (d, 1H), 7.15-7.03 (m, 4H), 6.91 (d, 1H), 6.64-6.61 (m, 2H), 6.24 (t, 1H), 6.13 (d, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.57 (q, 2H), 2.90 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 399.2 [M + H]
+。
【0272】
例80
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(1−メチルインドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化96】
【0273】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.41 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.86 (d, 1H), 7.71 (d, 1H), 7.24-7.21 (m, 2H), 7.13-7.04 (m, 4H), 6.72 (dd, 1H), 6.65 (d, 1H), 6.26 (t, 1H), 6.14 (d, 1H), 4.02 (q, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.58 (q, 2H), 2.94 (t, 2H), 1.32 (t, 3H).
MS (ESI
+) m/z 427.2 [M + H]
+。
【0274】
例81
N
4−(1,2−ジメチルインドール−4−イル)−N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン
【化97】
【0275】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.42 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.83 (d, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.24 (d, 1H), 7.11-7.04 (m, 3H), 6.98 (dd, 1H), 6.73 (dd, 1H), 6.38 (s, 1H), 6.22 (m, 1H), 6.08 (d, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.65 (s, 3H), 3.58 (q, 2H), 2.94 (t, 2H), 2.40 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 427.2 [M + H]
+。
【0276】
例82
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化98】
【0277】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD, 45℃) δ 7.83 (d, 1H), 7.23 (d, 2H), 7.12 (dd, 1H), 7.05 (d, 1H), 7.02 (br s, 1H), 6.76 (dd, 1H), 6.09 (br d, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.66 (br t, 2H), 3.01 (br t, 2H), 2.53 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 414.2 [M + H]
+。
【0278】
例83
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化99】
【0279】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD, 45℃) δ 7.83 (d, 1H), 7.23 (d, 2H), 7.12 (dd, 1H), 7.05 (d, 1H), 7.02 (br s, 1H), 6.76 (dd, 1H), 6.09 (br d, 1H), 4.01 (q, 2H), 3.64 (br t, 2H), 3.00 (br t, 2H), 2.53 (s, 3H), 1.43 (t, 3H).
MS (ESI
+) m/z 428.2 [M + H]
+。
【0280】
例84
N
4−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
2−(1−メチルインドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化100】
【0281】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.46 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.92 (dd, 1H), 7.83 (d, 1H), 7.25 (d, 1H), 7.15 (d, 1H), 7.11 (s, 1H), 7.04-6.99 (m, 3H), 6.92 (m, 1H), 6.75-6.71 (m, 2H), 5.98 (d, 1H), 4.06 (q, 2H), 3.75 (ds, 6H), 3.62 (q, 2H).
MS (ESI
+) m/z 413.2 [M + H]
+。
【0282】
例85
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−6−[(2−メチル−1H−インドール−5−イル)アミノ]ピリミジン−4−カルボキシアミド
【化101】
【0283】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.58 (s, 1H), 10.43 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.55 (br s, 1H), 7.24-7.18 (m, 3H), 7.12 (m, 2H), 7.03 (d, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.57 (s, 1H), 6.37 (t, 1H), 6.01 (s, 1H), 4.01 (q, 2H), 3.65 (q, 2H), 2.98 (t, 2H), 2.37 (s, 3H), 1.31 (t, 3H).
MS (ESI
+) m/z 470.2 [M + H]
+。
【0284】
例86
6−[(1,2−ジメチルベンズイミダゾール−5−イル)アミノ]−2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−カルボキシアミド
【化102】
【0285】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.43 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.56 (br s, 1H), 7.38 (dd, 1H), 7.32 (d, 1H), 7.24 (d, 1H), 7.23 (br s, 1H), 7.19 (d, 1H), 7.03 (d, 1H), 6.73 (dd, 1H), 6.62 (s, 1H), 6.49 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.66 (q, 2H), 2.99 (t, 2H), 2.52 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 471.2 [M + H]
+。
【0286】
例87
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−6−[(1−メチルインドール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−カルボキシアミド
【化103】
【0287】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.44 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.58 (br s, 1H), 7.25-7.22 (m, 3H), 7.16-7.04 (m, 4H), 6.81 (s, 1H), 6.73 (dd, 1H), 6.67 (d, 1H), 6.49 (t, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.66 (q, 2H), 2.98 (t, 2H).
MS (ESI
+) m/z 456.2 [M + H]
+。
【0288】
例88
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−6−[(1−メチルインドール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−カルボキシアミド
【化104】
【0289】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.43 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.57 (br s, 1H), 7.25-7.21 (m, 3H), 7.16-7.06 (m, 3H), 7.03 (d, 1H), 6.81 (s, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.68 (d, 1H), 6.48 (t, 1H), 4.01 (q, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.65 (q, 2H), 2.97 (t, 2H), 1.31 (t, 3H).
MS (ESI
+) m/z 470.2 [M + H]
+。
【0290】
例89
N
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(1−メチルインドール−4−イル)−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化105】
【0291】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 7.24-7.12 (m, 5H), 7.06 (m, 2H), 6.76 (dd, 1H), 6.46 (d, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.66 (t, 2H), 3.49 (m, 4H), 1.95 (t, 2H), 3.95 (m, 4H), 2.32 (s, 3H).
MS (ESI
+) m/z 511.3 [M + H]
+。
【0292】
例90
N
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N
4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4,5−トリアミン
【化106】
【0293】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.70 (s, 1H), 10.60 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.25-7.03 (m, 5H), 6.69 (dd, 1H), 5.91 (s, 1H), 5.82 (t, 1H), 3.96 (q, 2H), 3.46 (q, 2H), 2.88 (t, 2H), 2.34 (s, 3H), 1.31 (t, 3H).
MS (ESI
+) m/z 442.2 [M + H]
+。
【0294】
中間体91
N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−2−メチル−1H−インドール−6−アミン
【化107】
【0295】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.73 (s, 1H), 9.61 (s, 1H), 8.05 (d, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 6.97 (dd, 1H), 6.65 (d, 1H), 6.10 (s, 1H), 2.38 (s, 3H)。
【0296】
中間体92
N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−1−メチル−インドール−6−アミン
【化108】
【0297】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 9.73 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.27 (d, 1H), 7.09 (dd, 1H), 6.70 (d, 1H), 6.41 (d, 1H), 3.77 (s, 3H)。
【0298】
中間体93
N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−2−メチル−1H−インドール−4−アミン
【化109】
【0299】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.87 (s, 1H), 9.52 (s, 1H), 8.06 (d, 1H), 7.17 (d, 1H), 7.16 (d, 1H), 7.01 (dd, 1H), 6.59 (d, 1H), 6.13 (s, 1H), 2.39 (s, 3H)。
【0300】
中間体94
N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−1,2−ジメチル−インドール−4−アミン
【化110】
【0301】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 9.54 (s, 1H), 8.06 (d, 1H), 7.25 (d, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.09 (dd, 1H), 6.60 (d, 1H), 6.23 (s, 1H), 3.69 (s, 3H), 2.42 (s, 3H)。
【0302】
中間体95
N−(2−クロロピリミジン−4−イル)−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−4−アミン
【化111】
【0303】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 115℃) δ 8.10 (d, 1H), 7.48 (br s, 1H), 7.27 (br d, 1H), 7.13 (dd, 1H), 6.81 (br m, 1H), 2.52 (s, 3H)。
【0304】
中間体96
2−クロロ−6−[(1,2−ジメチルベンズイミダゾール−5−イル)アミノ]ピリジン−4−カルボキシアミド
【化112】
【0305】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 115℃) δ 9.84 (s, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.46 (br s, 2H), 7.44 (d, 1H), 7.29 (dd, 1H), 7.23 (s, 1H), 3.74 (s, 3H), 2.54 (s, 3H)。
【0306】
中間体97
2−クロロ−6−[(1−メチルインドール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−カルボキシアミド
【化113】
【0307】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 9.96 (s, 1H), 7.72 (br s, 1H), 7.57 (br s, 1H), 7.39-7.28 (m, 4H), 7.20 (t, 1H), 6.51 (d, 1H), 3.83 (s, 3H)。
【0308】
中間体98
N−(2−クロロ−5−ニトロ−ピリミジン−4−イル)−2−メチル−1H−インドール−5−アミン
【化114】
【0309】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 75℃) δ 10.84 (s, 1H), 10.26 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.11 (dd, 1H), 6.17 (s, 1H), 2.41 (s, 3H)。
【0310】
中間体99
N2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)−5−ニトロ−ピリミジン−2,4−ジアミン
【化115】
【0311】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 125℃) δ 10.49 (br s, 1H), 10.19 (br s, 2H), 8.96 (s, 1H), 7.76 (br s, 2H), 7.25-7.20 (m, 3H), 7.00 (s, 1H), 6.73 (dd, 1H), 6.02 (s, 1H), 4.01 (q, 2H), 3.65 (q, 2H), 2.97 (t, 2H), 2.39 (s, 3H), 1.32 (t, 3H)。
【0312】
生物学的アッセイ
蛍光ミクロ培養細胞毒性アッセイ、FMCA(Larsson, R.ら, Anticancer Res, 1989, 9, 1111-1119)は、in vitroで化合物の細胞毒性及び/又は細胞増殖抑制作用の測定に使用される、3日間非クローン性ミクロプレートベースの細胞生存率アッセイである(Lindhagen, E.ら;Nat. Protoc., 2008, 3, 1364-1369)。FMCAは、多くの細胞タイプ(細胞系と患者からの原発性細胞の両方)における細胞毒性を測定するための価値の高い方法を意味する(Larsson, R.ら.;Int. J. Cancer, 1992, 50, 177-185; Fridborg, H.ら; Eur. J. Cancer, 1999. 35, 424-432;Dhar, S.ら;Br. J. Cancer, 1996, 74, 888-896)。
【0313】
FMCAは、フルオレセインジアセタート(FDA)が、生細胞の原形質膜中でエステラーゼによって蛍光プローブのフルオレセインに変換されるという原理に基づいている。実験では、96又は384ウェルミクロプレートを、化合物を用いて調製し、使用するまで−70℃で保存する。次いで、細胞をドラッグで調製されたプレートに播種し、インキュベーター中に72時間置く。インキュベーションの最終日に、プレートを洗浄し、FDAを含有する緩衝液を添加し、細胞と共に45分間インキュベートする。最後に、ウェル毎の蛍光を蛍光光度計で測定し、それぞれの化合物で処理されたウェルに対する生存指数%(SI)を以下の式で計算する:化合物で処理された細胞からブランクを引いたものを、対照細胞からブランクを引いたもので除算する。高いSI値は、生細胞の率が大きいことを示し、逆も同様である。
【0314】
本発明の化合物を用いた実験のために、96ウェルプレートを以下の通り調製した:
化合物を10mMになるようにDMSO中に溶解し、−20℃で保存した。各ウェルに297μlの無菌PBSを添加して、96ウェルプレートを調製した。試験化合物を解凍し、光から保護し、混合し、3μlの原液を96ウェルプレートに添加して、100μMの濃度を得た。次いで、20μlの化合物溶液をV型ボトムの96ウェルプレートに移動することによって、アッセイプレートを調製した。100μMの化合物をPBSで10μMまで希釈し、20μlを含有するアッセイプレートを調製した。プレートを使用するまで−70℃で保存した。
【0315】
細胞を播種する日に、180μlの細胞懸濁液を2つのアッセイプレート中の各ウェルに添加した。それによって試験した化合物の最終濃度は、10μM及び1μMであった。
【0316】
それに続く実験において、化合物を、上記のような認可された癌ドラッグ(ダサチニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、及びスニチニブ)と共に試験した。最初に、急性リンパ芽球性白血病細胞系CCRF−CEMを全体を通して使用した。アッセイプレート中、6個の空のウェル(ブランクウェル)に培地を添加し、ウェルにPBS及び細胞懸濁液を充填し、対照ウェルとした。次いで、SI値を、上記のように各化合物で処理されたウェルについて計算した。すべての実験を2回実施し、各実験に対して新しいバッチのプレートを調製した。得られたデータは、比較化合物と比較して例の化合物の活性を示した。
【0317】
用量反応実験のために、384ウェルプレートを以下の通り調製した:
本発明の化合物並びに比較キナーゼ阻害薬、ソラフェニブスニチニブ、ダサチニブ、パゾパニブ、及びWO 2009/071535(化合物#107)に開示されている基準化合物を、PBSで所望の開始濃度より10倍高い濃度まで希釈した。次いで、Biomek 2000リキッドハンドリングシステムを使用して、ディープウェル384ウェルプレート中で化合物を連続的に希釈した。このプレートから、ウェル当たり5μlの化合物を含有するアッセイプレートをBiomek 2000で調製した。いくつかの化合物は、PBSで希釈した場合沈殿し、したがって、これらの化合物を、PBSの代わりに培地RPMI 1640を用いて、96ウェルプレート中で上記のように手動で調製した。
【0318】
また、化合物を、以下の細胞タイプに関して、5回の段階希釈により5つの濃度で試験した:CCRF−CEM、hTERT−RPE1(正常な網膜上皮細胞)、hRPTEpiC(正常な腎細胞)、及び末梢血単核球(PBMC)。各実験を3回実施した。ただし、PBMC及びhRPTEpiC対しては、2回実施した。SI値を計算し、GraphPad Prism 5.0(GraphPad Softwear Inc.La Jolla、CA)を用いてグラフをプロットし、各細胞タイプ及び化合物に対するIC
50値を曲線から決定した。
【0319】
本発明の例の化合物は、CCRF−CEM細胞測定において活性であり、10μMのEC50値を示した。好ましい本発明の化合物は、1μM未満のEC50値を有していた。より好ましい本発明の化合物は、0.1μM未満のEC50値を有し、基準化合物、ソラフェニブ、スニチニブ、ダサチニブ、パゾパニブ及びWO 2009/071535の化合物#107は、それぞれ、8.3μM、14.1μM、9.7μM、25.9μM、及び1−10μMのEC50値を有していた。大部分の本発明の化合物は、基準化合物より低いEC50値を示した。データを表1に示す。
【表1-1】
【表1-2】
【0320】
基準1は基準化合物ソラフェニブを表す。
【0321】
基準2は基準化合物スニチニブを表す。
【0322】
基準3は基準化合物ダサチニブを表す。
【0323】
基準4は基準化合物パゾパニブを表す。
【0324】
基準5 WO 2009/071535化合物#107
さらに、第一次の結果は、本発明の化合物が試験したhTERT−RPE1(正常な網膜上皮細胞)、hRPTEpiC(正常な腎細胞)、及び末梢血単核球(PBMC)に比較して、CCRF−CEM細胞へのより強い選択性を示すことも明らかとした。
【0325】
本発明の化合物を、乳癌(MDA−MB−231;例えばCailleau,R.,ら; J. Natl. Cancer Inst., 1974,53,661-674を参照されたい)、テニポシド耐性白血病(CEM/VM1 例えばDanks,M.,et al.;Cancer Res.,1987,47,1297-1301を参照されたい)、白血病(HL−60;例えばCollins,S.,ら;Nature, 1977, 270, 347-349を参照されたい)、ドキソルビシン耐性肺癌(H69AR;例えばMirski,S.,et al.;Cancer Res.,1987,47,2594-2598を参照されたい)、骨髄腫(RPMI 8226;例えばMatsuoka,Y.,et al.;Proc.Soc.Exp.Biol.Med.,1967,125,1246-1250を参照されたい)、ドキソルビシン耐性骨髄腫(8226/Dox40;例えばDalton,W.,et al.;Blood,1989,15,747-752を参照されたい)、リンパ腫(U−937、例えばSundstrom,C.,et al.;Int.J.Cancer,1976,17,565-577を参照されたい)、ビンクリスチン耐性リンパ腫(U−937−vcr;例えばBotling,J.,et al.;Int.J.Cancer,1994,58,269-274を参照されたい)、卵巣癌(A2780;例えばHamilton,T.,et al.;Semin.Oncol.,1984,11,285-298を参照されたい)、ドキソルビシン耐性卵巣癌(A2780/Adr)、シスプラチン耐性卵巣癌(A2780/Cis;例えばBehrens,B.,et al. Cancer Res.1987,47,414-418を参照されたい)、膵癌(PANC−1、BxPC−3、及びMIAPaCa−2;例えばLieber,M.,et al.;Int.J.Cancer,1975,15,741-747;Loor, R.,et al.;Clin.Lab.Med.,1982,2,567-578;及びYunis,A.,et al.;Int.J.Cancer,1977,19,128-135を参照されたい)並びに前立腺癌(PC−3;例えばKaighn,M.,et al.;Invest.Urol.,1979,17,16-23を参照されたい)に関する他の癌細胞株に関しても試験した。これらの試験の代表的な結果を表2及び表3に示す。
【表2】
【表3】
【0326】
例の化合物を、Cytoskeleton Inc(Denver、Co、USA)製チューブリン重合アッセイキットでさらに試験した。重合が起こる際、蛍光レポーターの微小管中への取込みのために、重合は蛍光の増強によって追跡される。3μMのビンクリスチン及びパクリタキセルを、それぞれ、チューブリン重合の阻害及び安定化のための正の対照として使用した。すべての化合物をDMSO中に溶解し、これを溶媒対照として使用した。実験のために、例の化合物及び対照化合物を、ウシチューブリンタンパク質と共に無細胞環境中でインキュベートし、次いで蛍光光度計(Fluostar Optima、BMG Labtech、Offenburg、Germany)で、360/450nmにおいて、総計60分間、蛍光を毎分測定した。選択された例の化合物を試験し、チューブリン重合に対する阻害効果が示された。
【0327】
いくつかの例の化合物を、細胞周期実験でさらに試験した。この中で、Click−iT(登録商標)EdU Assay(分子プローブ/Invitrogen)を製造者の説明書に従って使用した。HCT 116細胞を、ウェル当たり6000個の細胞密度で播種し、黒色のガラスボトム96ウェルPerkinElmerプレートのボトムに付着させておいた。次いで、化合物を添加し、細胞と共に24時間インキュベートした。10μMのCiclopiroxをG1停止に対する正の対照として使用し、10μMのビンクリスチンは、G2/M停止に対する正の対照であった。新たに合成されたDNAの定量のためのEdU(5−エチニル−2'−デオキシウリジン)溶液を、化合物の直後に添加した。翌日、細胞をホルムアルデヒドで固定し、透過処理し、Click−iT反応を実施した。最後に、細胞核を標識するためにDNA染色剤を添加した。
【0328】
次いで、Target Activation Bioapplicationソフトウエアを用いたArrayScan VTI HCS reader(Thermo Fischer Cellomics)で定量的な解析を実施した。ウェル当たり総計1500個の細胞を、細胞レベルで解析し、DNA数を表しているデータを各処理条件に対してヒストグラムにプロットした。各細胞中の核染色の平均蛍光強度を、20のビン幅でX軸に、細胞の数をY軸にプロットした。ヒストグラムにおいて、G1期で停止された細胞は左側の第1のピークに位置し、G2/M期で停止された細胞は右側の第2のピークに位置する。選択した例の化合物を試験し、これらの大部分は、チューブリン阻害薬について典型的であるG2/M期停止を示した。
【0329】
例の化合物を、生細胞画像化の構成において、細胞自然死の誘導に関してさらに試験した。生細胞に対するNucView(商標)488 Caspase−3 Assay Kit(Biotium, Inc.Hayward、CA、USA)を使用した。試験前日に黒色のガラス−ボトムPerkinElmerプレート中に、HCT116細胞を播種し、選択された濃度を有する化合物を添加した。最後に、DEVD−Nuc View488 Caspase−3基質を添加し、プレートを生細胞の画像化のためのIncuCyteFLR中に置いた。基質が、活性化caspase−3によって切断された場合、染料が放出され、これがDNAと結合すると、蛍光性になる(Cen,H.,et al.;FASEB J.,2008,22,2243-2252を参照されたい)。細胞自然死に対する正の対照として、1μMのスタウロスポリンを使用した。選択された例の化合物を試験し、これらのすべてが様々な時点において、選択された濃度で細胞自然死を誘導させた。
本願発明の実施態様を以下に付記する。
1 式Iの化合物、又はその医薬的に許容可能なエステル、アミド、溶媒和物若しくは塩:
【化116】
式中、
Zは炭素又は窒素を表し;
Yは炭素又は窒素を表し、Z及びYの一方は窒素を表し;
R1、R3、及びR8は、水素及び(C1−C4)アルキルから独立して選択され;
R2は、水素、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル−NH(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル−N[(C1−C4)アルキル]2、及び(CO)OHから選択され;
R4、R5、R6、及びR7は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル−OH、(C1−C4)アルキル−NH2、(C1−C4)アルキル−NH(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル−N[(C1−C4)アルキル]2、(C1−C4)アルキル−NH(CO)(C1−C4)アルキル、(CO)OH、(CO)NH2、(CO)NH(C1−C4)アルキル、(CO)N[(C1−C4)アルキル]2、O(C1−C4)アルキル、O(C1−C4)アルキル(C2−C5)ヘテロシクリル、O(C1−C4)アルキル(C2−C5)ヘテロシクリル(C1−C4)アルキル、O(C1−C4)アルキル(CO)OH、O(C1−C4)アルキル(CO)NH(C1−C4)アルキル、O(C1−C4)アルキル(CO)N[(C1−C4)アルキル]2、OCF3、NH(C1−C4)アルキル、N[(C1−C4)アルキル]2、NH(CO)(C1−C4)アルキル、NHSO2(C1−C4)アルキル、N[(C1−C4)アルキル]SO2(C1−C4)アルキル、SH、S(C1−C4)アルキル、SO2NH2、SO2NH(C1−C4)アルキル、及びSO2N[(C1−C4)アルキル]2から独立して選択され;
Z又はYが炭素である場合、R10は、水素、アミノ、及び(C1−C4)アルキルから選択され;
R11は、水素、アミノ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル(C2−C5)ヘテロシクリル、(C1−C4)アルキル(C2−C5)ヘテロシクリル(C1−C4)アルキル、(CO)OH、(CO)NH2、(CO)NH(C1−C4)アルキル、(CO)N[(C1−C4)アルキル]2、(CO)(C1−C4)アルキル、(C2−C5)ヘテロシクリル、(C2−C5)ヘテロシクリル(C1−C4)アルキル、NH(C1−C4)アルキル、N[(C1−C4)アルキル]2、NH(CO)N(C1−C4)アルキル、NHSO2(C1−C4)アルキル、N[(C1−C4)アルキル]SO2(C1−C4)アルキル、SO2NH2、SO2NH(C1−C4)アルキル、及びSO2N[(C1−C4)アルキル]2から選択され;
R9は、
【化117】
を表し、
R12、R13及びR14は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、(C1−C4)アルキル、O(C1−C4)アルキル、NH(C1−C4)アルキル及びN[(C1−C4)アルキル]2から独立して選択され;
R15は、水素及び(C1−C4)アルキルから選択され;
R16及びR17は、水素、ハロゲン、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル(C2−C5)ヘテロシクリル、(C1−C4)アルキル(C2−C5)ヘテロシクリル(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル(CO)OH、(C1−C4)アルキル(CO)NH2、(C1−C4)アルキル(CO)NH(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル(CO)N[(C1−C4)アルキル]2、(C1−C4)アルキル−OH、(C1−C4)アルキル−O(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル−NH(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル−N[(C1−C4)アルキル]2、(C1−C4)アルキル−NH(CO)(C1−C4)アルキル、(CO)OH、(CO)NH2、(CO)NH(C1−C4)アルキル、(CO)N[(C1−C4)アルキル]2、(CO)(C1−C4)アルキル、(CO)(C2−C5)ヘテロシクリル、及び(CO)(C2−C5)ヘテロシクリル)(C1−C4)アルキルから選択される。
2. R1が水素を表す1に記載の化合物。
3. R2、R3、及びR8が、水素及びメチルから独立して選択される1又は2に記載の化合物。
4. R2、R3、及びR8が水素を表す1〜3の何れか1項に記載の化合物。
5. Zが炭素を表し、Yが窒素を表す1〜4の何れか1項に記載の化合物。
6. R4、R5、R6、及びR7が、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、(C1−C4)アルキル、O(C1−C4)アルキル、O(C1−C4)アルキル(C2−C5)ヘテロシクリル、及びOCF3から独立して選択される1〜5の何れか1項に記載の化合物。
7. R5がO(C1−C4)アルキルを表す6に記載の化合物。
8. R5が、メトキシ、エトキシ、及びプロポキシから選択される7に記載の化合物。
9. R5が、メトキシ及びメチルから選択される7に記載の化合物。
10. Z又はYが炭素である場合、R10が水素、(C1−C4)アルキル及びNH2から選択される1〜9の何れか1項に記載の化合物。
11. Z又はYが炭素である場合、R10が水素及び(C1−C4)アルキルから選択される1〜10の何れか1項に記載の化合物。
12. Z又はYが炭素である場合、R10が水素及びメチルから選択される1〜11の何れか1項に記載の化合物。
13. R11が、水素、(C1−C4)アルキル、(CO)NH2、及び(C2−C5)ヘテロシクリル(C1−C4)アルキルから選択される1〜12の何れか1項に記載の化合物。
14. R11が、水素及びメチルから選択される1〜13の何れか1項に記載の化合物。
15. R9が、
【化118】
から選択される1〜14の何れか1項に記載の化合物。
16. R9が、
【化119】
から選択される1〜14の何れか1項に記載の化合物。
17. R12、R13、及びR14が水素を表す1〜16の何れか1項に記載の化合物。
18. R15が水素及びメチルから選択される1〜17の何れか1項に記載の化合物。
19. R16及びR17が、水素、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル−OH、及び(CO)OHから独立して選択される1〜18の何れか1項に記載の化合物。
20. R16が、(CO)OCH3及び(CO)OC2H5OHから選択される(CO)OHのエステルである19に記載の化合物。
21. R16及びR17が、水素、メチル及び(C1−C4)アルキル−OHから独立して選択される1〜18の何れか1項に記載の化合物。
22. R16が、水素、メチル、及び(C1−C4)アルキル−OHから選択される1〜18の何れか1項に記載の化合物。
23. R16が、水素、メチル及びヒドロキシメチルから選択される1〜22の何れか1項に記載の化合物。
24. R17が水素及びメチルから選択される1〜23の何れか1項に記載の化合物。
25. Yが炭素を表し、Zが窒素を表す1〜24の何れか1項に記載の化合物。
26. 1に記載の化合物であって、
R4は水素を表し;
R5は、ハロゲン、メチル、O(C1−C2)アルキル、及びOCF3から選択され;
R6及びR7は、水素、メチル及びメトキシから独立して選択され;
R10は、Z又はYが炭素である場合、水素及びメチルから選択され;
R11は、水素、メチル、及び(CO)NH2から選択され;
R9は、
【化120】
から選択され;
R15は水素及びメチルから選択され;
R16及びR17は、水素、メチル、及びヒドロキシメチルから独立して選択される化合物。
27. R16がメチルを表す26に記載の化合物。
28. 1に記載の化合物であって、
Zは炭素を表し、Yは窒素を表し;
R1、R2、R3、R8、R12、R13、及びR14は水素を表し;
R4、R5、R6、及びR7は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、(C1−C4)アルキル、O(C1−C4)アルキル、O(C1−C4)アルキル(C2−C5)ヘテロシクリル、及びOCF3から独立して選択され;
R10は、Z又はYが炭素である場合、水素及び(C1−C4)アルキルから選択され;
R11は、水素、(C1−C4)アルキル、(CO)NH2、及び(C2−C5)ヘテロシクリル(C1−C4)アルキルから選択され;
R9は、
【化121】
から選択され;
R15は水素及びメチルから選択され;
R16及びR17は、水素、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル−OH、及び(CO)OHから独立して選択される化合物。
29. R16がメチルを表す28に記載の化合物。
30. R5がメトキシ、メチル、及びフルオロから選択される26〜29の何れか1項に記載の化合物。
31. R11が水素、メチル、及び(CO)NH2から選択される28〜30の何れか1項に記載の化合物。
32. 1に記載の化合物であって、
Zは炭素を表し、Yは窒素を表し;
R1、R10、R12、R13、R14、及びR17は水素を表し;
R2、R3、R7、R8、及びR11は、水素及びメチルから独立して選択され;
R4、R5、及びR6は、水素、及びO(C1−C4)アルキルから独立して選択され;
R9は、
【化122】
から選択され;
R15は水素及びメチルから選択され;
R16は水素、メチル、及びヒドロキシメチルから選択される化合物。
33. 1に記載の化合物であって、
Zは炭素を表し、Yは窒素を表し;
R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R12、R13、及びR14は水素を表し;
R10、R11、R15、及びR17は、水素及びメチルから独立して選択され;
R5は水素及びメトキシから選択され;
R9は、
【化123】
から選択され;
R16は水素、メチル、及びヒドロキシメチルから選択される化合物。
34. 1に記載の化合物であって、
R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R12、R14、及びR17は水素を表し;
R10は水素及びアミノから選択され;
R11は、水素、CO(NH2)、及び(C2−C5)ヘテロシクリル(C1−C4)アルキルから選択され;
R5は、メトキシ、エトキシ、及びヒドロキシから選択され;
R15は水素及びメチルから選択され;
R16は、水素、メチル、及びヒドロキシメチルから選択され;
R9は、
【化124】
から選択される化合物。
35. 1に記載の化合物であって、
Zは炭素又は窒素を表し;
Yは炭素又は窒素を表し、ここで、Z及びYの一方が窒素を表し;
R1、R3、及びR8は、水素及び(C1−C4)アルキルから独立して選択され;
R2は、水素及び(C1−C4)アルキルから選択され;
R4、R5、R6、及びR7は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、(C1−C4)アルキル、及びOCF3から独立して選択され、R4、R5、R6、及びR7のうちの1つは水素ではなく;
R10は、Z又はYが炭素である場合、水素及びアミノから選択され;
R11は、水素、(C1−C4)アルキル(C2−C5)ヘテロシクリル、及びCO(NH2)から選択され;
R9は、
【化125】
から選択され;
R12、R13及びR14は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、(C1−C4)アルキル、O(C1−C4)アルキル、NH(C1−C4)アルキル、及びN[(C1−C4)アルキル]2から独立して選択され;
R15は、水素及び(C1−C4)アルキルから選択され;
R16及びR17は、水素、ハロゲン、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル(C2−C5)ヘテロシクリル、(C1−C4)アルキル(C2−C5)ヘテロシクリル(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル(CO)OH、(C1−C4)アルキル(CO)NH2、(C1−C4)アルキル(CO)NH(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル(CO)N[(C1−C4)アルキル]2、(C1−C4)アルキル−OH、(C1−C4)アルキル−O(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル−NH(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキル−N[(C1−C4)アルキル]2、(C1−C4)アルキル−NH(CO)(C1−C4)アルキル、(CO)OH、(CO)NH2、(CO)NH(C1−C4)アルキル、(CO)N[(C1−C4)アルキル]2、(CO)(C1−C4)アルキル、(CO)(C2−C5)ヘテロシクリル、及び(CO)(C2−C5)ヘテロシクリル)(C1−C4)アルキルから選択される化合物。
36. 1に記載の化合物であって、
Zは炭素又は窒素を表し;
Yは炭素又は窒素を表し、ここで、Z及びYの一方が窒素を表し;
R1、R2、R3及びR8は、水素及び(C1−C4)アルキルから独立して選択され;
R4、R5、R6及びR7は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、(C1−C4)アルキル、O(C1−C4)アルキル、O(C1−C4)アルキル(C2−C5)ヘテロシクリル、及びOCF3から独立して選択され;
R9は、
【化126】
から選択され;
R10は、Z又はYが炭素である場合、水素、(C1−C4)アルキル及びアミノから選択され;
R11は、水素、(C1−C4)アルキル、(C2−C5)ヘテロシクリル(C1−C4)アルキル及びCO(NH2)から選択され;
R12、R13、及びR14は水素であり;
R15及びR17は、水素及び(C1−C4)アルキルから独立して選択され;
R16は、水素、(C1−C4)アルキル、(CO)OH、及び(C1−C4)アルキル−OHから選択される化合物。
37. 1に記載の化合物であって、
Zは炭素又は窒素を表し;
Yは炭素又は窒素を表し、ここで、Z及びYの一方が窒素を表し;
R1、R2、R3及びR8は、水素及びメチルから独立して選択され;
R4、R5、R6及びR7は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、メチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、O(C1−C4)アルキル(C2−C5)ヘテロシクリル、及びOCF3から独立して選択され;
R9は、
【化127】
から選択され;
R10は、Z又はYが炭素である場合、水素、メチル及びアミノから選択され;
R11は、水素、メチル、(C2−C5)ヘテロシクリル(C1−C4)アルキル及びCO(NH2)から選択され;
R12、R13、及びR14は水素であり;
R15及びR17は、水素及びメチルから独立して選択され;
R16は、水素、メチル、(CO)OH、及び(C1−C4)アルキル−OHから選択される化合物。
38. 1に記載の化合物であって、以下から選択される化合物:
N2−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N4−(1H−インドール−5−イル)−N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)−N2−{2−[5−(2−モルフォリノエトキシ)−1H−インドール−3−イル]エチル}ピリミジン−2,4−ジアミン;
N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)−N2−{2−[5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]エチル}ピリミジン−2,4−ジアミン;
3−{2−[4−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]エチル}−1H−インドール−5−オール;
N2−[2−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(6−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N4−(1,2−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
N4−(2,3−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
(5−{2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イルアミノ}−1H−インドール−2−イル)メタノール;
メチル5−{2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イルアミノ}−1H−インドール−2−カルボキシラート;
2−ヒドロキシエチル5−{2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イルアミノ}−1H−インドール−2−カルボキシラート;
N4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−N2−[2−{5−メトキシ−1H−インドール−3−イル]エチル}ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N4−(1H−インドール−6−イル)−N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
N4−(1H−インドール−4−イル)−N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
N4−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N2−[2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N4−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N2−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N4−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N2−(1H−インドール−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N4−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N2−(1H−インドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−6−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボキシアミド;
N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−メチル−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン:及び
N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
並びにこれらの医薬的に許容されるエステル、アミド、溶媒和物又は塩。
39. 1に記載の化合物であって、以下から選択される化合物:
N2−[2−(4−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)−N2−[2−(5−プロポキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−イソプロポキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5,6−ジメトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N4−(1,2−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(1−メチル−1H−インドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N4−(2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−6−メチル−N4−(2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
[5−(2−{[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル][メチル]アミノ}ピリミジン−4−イルアミノ}−1H−インドール−2−イル)メタノール;
(5−{2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イルアミノ}−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノール;
N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−メチル−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;及び
N4−(1,2−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−メチルピリミジン−2,4−ジアミン;
並びにこれらの医薬的に許容可能なエステル、アミド、溶媒和物又は塩。
40. 1に記載の化合物であって、以下から選択される化合物:
[5−({2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}アミノ)−1H−インドール−2−イル]メタノール;
N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(1−メチルインドール−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(1−メチルインドール−6−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
3−[2−({4−[(1−メチルインドール−4−イル)アミノ]ピリミジン−2−イル}アミノ)エチル]−1H−インドール−5−オール;
N2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(1−メチルインドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N4−(1,2−ジメチルインドール−4−イル)−N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
N4−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N2−(1−メチルインドール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−6−[(2−メチル−1H−インドール−5−イル)アミノ]ピリミジン−4−カルボキシアミド;
6−[(1,2−ジメチルベンズイミダゾール−5−イル)アミノ]−2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−4−カルボキシアミド;
2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−6−[(1−メチルインドール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−カルボキシアミド;
2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−6−[(1−メチルインドール−4−イル)アミノ]ピリミジン−4−カルボキシアミド;
N2−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(1−メチルインドール−4−イル)−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン;及び
N2−[2−(5−エトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)ピリミジン−2,4,5−トリアミン;並びにこれらの医薬的に許容可能なエステル、アミド、溶媒和物又は塩。
41. 治療での使用のための1〜40の何れか1項に記載の化合物。
42. 癌の治療での使用のための1〜40の何れか1項に記載の化合物。
43. 白血病、リンパ腫、骨髄腫、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、膵臓癌、及び神経膠腫から選択される癌の治療での使用のための1〜40の何れか1項に記載の化合物。
44. 病気の治療における使用のための1〜40の何れか1項に記載の化合物であって、チューブリン重合の阻害に有効である化合物。
45. 病気の治療における使用のための1〜40の何れか1項に記載の化合物であって、細胞自然死の誘導に有効である化合物。
46. チューブリン重合の阻害に有効である病気の治療方法であって、治療効果のある量の1〜40の何れか1項に記載の式Iの化合物をそれを必要とする対象に投与することを含む方法。
47. 細胞自然死の誘導に有効である病気の治療方法であって、治療効果のある量の1〜40の何れか1項に記載の式Iの化合物をそれを必要とする対象に投与することを含む方法。
48. 癌の治療方法であって、治療効果のある量の1〜40の何れか1項に記載の式Iの化合物をそれを必要とする対象に投与することを含む方法。
49. 白血病、リンパ腫、骨髄腫、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、膵臓癌、及び神経膠腫から選択される癌の治療方法であって、治療効果のある量の1〜40の何れか1項に記載の式Iの化合物をそれを必要とする対象に投与することを含む方法。
50. 1〜40の何れか1項に記載の化合物を、医薬的に許容可能な賦形剤及びキャリアと共に含む医薬組成物。