(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
現在、光ケーブルを使った家庭向けのデータ通信サービスであるFTTH(Fiber To The Home)が一般家庭に普及しつつある。このFTTHにおいては、屋外に敷設された光ケーブルが、一般家屋等の屋外の壁面等に設置された光受信機(光回線終端装置:ONU:Optical Network Unit)に引き込まれる。そして、光ケーブルを介して伝送された光信号が、光受信機により光電変換されて電気信号となり、この電気信号が同軸ケーブルを介してTV受像機や情報通信機器に伝送される。
【0003】
図7は、カバー部を開いた状態における従来の光受信機の斜視図である。この光受信機100は、筐体101に、光信号を電気信号に変換するための光電変換ユニット102と、図示しない光ケーブルを収容するためのトレイ103と、光受信機100に電力を供給するための電源装置104とを納めて構成されている。また、光電変換ユニット102のシャーシ102aの上側面には、図示しない光ケーブルから光信号を受信するための光受信端子105が取り付けられている。
【0004】
ここで、光受信端子105は、その先端部が基端部よりも図示手前側に向けられるように、傾斜状に取り付けられている。このように傾斜状に取り付ける目的は、光電変換ユニット102と隣接して配置されているトレイ103や電源装置104を取り外すことなく、光受信端子105に装着されたコネクタ105aへの光ケーブルの挿し抜きを可能とするためである。このように光受信端子105を傾斜状に取り付けるために、シャーシ102aの上側面のうち、光受信端子105が取り付けられる部分のみが、他の部分に対して、折り曲げられており、これらの相互間には切込みが形成されている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の光受信端子105の取り付け構造については、構造面に関して改善の余地があった。すなわち、シャーシ102aの上側面に切り込みが形成されているので、光電変換ユニット102の内部で発生した高周波がこの隙間から漏洩することによって、光受信機100周辺に設置されている電子機器に対して、ノイズや誤動作などの障害等を引き起こすおそれがあった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光受信機の如き各種の通信機器に関して、光受信端子に装着されたコネクタに対する光ケーブルの装着性を低下させることなく、当該通信機器の内部で発生した高周波の漏洩を防止することができる、光受信端子の取り付け構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の光受信端子の取り付け構造は、通信機器の筐体に設けられた光受信端子であって、当該光受信端子と光ケーブルとを接続するためのコネクタが装着された光受信端子の取り付け構造であって、前記通信機器の筐体の側面のうち、前記光受信端子が取り付けられる側の
側面は、相互に連続性を保持する第1側面と前記光受信端子が取り付けられている第2側面とを有し、前記第1側面の全体を、前記光受信端子が取り付けられる側の側面以外の他の部分に対して連続性を保持しながら、前記コネクタの挿抜方向に対して非直交な面として形成し、前記第2側面の全体を、前記光受信端子が取り付けられる側の側面
以外の他の部分に対して連続性を保持しながら、前記コネクタの挿抜方向に対して略直交すると共に、
当該第2側面において相互に対向する一対の端部のうち、一方の端部が他方の端部よりも前記通信機器の筐体の内側寄りに位置するような傾斜面として形成している。
【0009】
また、請求項2に記載の光受信端子の取り付け構造は、
通信機器の筐体に設けられた光受信端子であって、当該光受信端子と光ケーブルとを接続するためのコネクタが装着された光受信端子の取り付け構造であって、前記通信機器の筐体の側面のうち、前記光受信端子が取り付けられる側の側面全体を、前記コネクタの挿抜方向に対して略直交すると共に、当該側面において相互に対向する一対の端部のうち、一方の端部が他方の端部よりも前記通信機器の筐体の内側寄りに位置するような傾斜面として形成している。
【0010】
また、請求項3に記載の光受信端子の取り付け構造は、請求項1又は2に記載の光受信端子の取り付け構造において、前記通信機器の筐体の内部には基板を収容し、前記通信機器の筐体は、前記基板に平行な2つの側面と、これら2つの側面の各々に直交する1つの側面と、当該1つの側面に対して前記基板を挟んで対向する側面であって前記光受信端子が取り付けられる側面とを有し、前記基板に平行な2つの側面のうち、一方の側面は他方の側面に対して広幅であり、当該広幅の側面側から、前記基板を前記通信機器の筐体の内部に収容可能としている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の光受信端子の取り付け構造によれば、光受信端子が取り付けられる側の側面における
第2側面と、光受信端子が取り付けられる側の側面
以外の他の部分との間に隙間が形成されないため、光受信端子に装着されたコネクタに対する光ケーブルの装着性を従来の構造と比べて低下させることなく、通信機器の筐体内部で発生した高周波が筐体から漏洩することを防止することができる。
【0012】
また、請求項2に記載の光受信端子の取り付け構造によれば、通信機器の筐体の側面のうち、光受信端子が取り付けられる側の側面全体に切り込み等による隙間が形成されないため、通信機器の筐体内部で発生した高周波が筐体から漏洩することを一層防止することができる。
【0013】
また、請求項3に記載の光受信端子の取り付け構造によれば、狭幅の側面側から基板を通信機器の筐体の内部に収容する場合に比べて、広幅の基板を収容することができるので、通信機器の筐体の内部空間を有効に活用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0016】
(構成)
本実施の形態に係る光受信端子の取り付け構造の適用対象としては、光受信端子を取り付ける必要が生じ得る全ての通信機器が該当し、例えば、光受信機や光中継器等が挙げられる。以下では、光受信機に適用した場合を例として説明を行う。
【0017】
図1は、本実施の形態に係る光受信機1を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は側面図である。
図2は、カバー部及びトレイを取り外した状態における光受信機1の正面図である。なお、以下の説明においては、
図1のX方向を左右方向(又は幅方向)、
図1のY方向を上下方向(又は高さ方向)、
図1のZ方向を前後方向とする。光受信機1は、一般家屋等の屋外の壁面等に設置されて光通信網に接続される光回線終端装置である。
図1、2に示すように、この光受信機1は、筐体10の内部に、電源装置20と、トレイ(図示省略)と、光電変換ユニット30とを収容して構成されている。
【0018】
(構成−筐体)
筐体10は、光受信機1の構造体であり、電源装置20、トレイ、及び光電変換ユニット30を外部から保護する保護手段である。この筐体10は、一側面を開放した略箱形状のベース部11と、このベース部11をその開放面側から略覆うカバー部12とを備えて構成されており、カバー部12はその上端部近傍位置においてベース部11に対して回動自在に軸支されている。カバー部12を閉じてベース部11を略覆った状態において、これらベース部11とカバー部12との対向位置には一対の引き込み口13が形成され、この引き込み口13を介して、光ケーブル(図示省略)を筐体10の内部に引込むことができ、あるいは、筐体10の内部から外部に光ケーブルを引き出すことができる。また、引き込み口13の側方には、一対の端子孔14が形成されており、この端子孔14を介して、光電変換ユニット30の同軸コネクタ37が筐体10の外部に露出され、この同軸コネクタ37に信号ケーブル(以下、同軸ケーブルと称する。図示省略)を接続することができる。
【0019】
(構成−電源装置)
また、電源装置20は、光受信機1に対する電力供給を行うもので、筐体10の内部における光電変換ユニット30の上方に形成された空間部に着脱自在に収容されており、電源コード21を介して商用電源から取得したAC電力を、DC電力に変換して、光電変換ユニット30に供給する。
【0020】
(構成−トレイ)
トレイは、屋外から光受信機1に引き込まれた光ケーブルを収容するための収容手段である。このトレイは、筐体10の内部における光電変換ユニット30の前方側に固定されるもので、光ケーブルを巻き付ける巻き付け部(図示省略)を有し、この巻き付け部に光ケーブルの余長部分を巻き付けることができる。なお、このトレイは、従来と同様に構成することができる。
【0021】
(構成−光電変換ユニット)
図3は、光電変換ユニット30の分解斜視図である。
図4は、
図3における領域Aの拡大図である。
図5は、光電変換ユニット30を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
図6は、
図5のB−B矢視断面図である。光電変換ユニット30は、光信号を光電変換して電気信号として出力するユニットである。この光電変換ユニット30は、筐体31の内部に回路基板32を収容して構成されている。この筐体31は、シャーシ33、第1の蓋34、及び第2の蓋35を備えて構成されている。
【0022】
(構成−光電変換ユニット−シャーシ)
シャーシ33は、光電変換ユニット30の基体である。具体的には、シャーシ33は、ダイキャストにて形成された略直方体形状の中空体であり、回路基板32に平行な前面(正面)及び後面(背面)と、これら前面及び後面の各々に直交する下面と、この下面に対して回路基板32を挟んで対向する上面と、これら上面及び下面の各々に直交する左面と、この左面に対して回路基板32を挟んで対向する右面とを有している。
【0023】
このシャーシ33の上面には、光受信端子36が取り付けられている。この光受信端子36は、屋外から光受信機1に引き込まれた光ケーブル(より具体的には、光ケーブルの光ファイバの先端に取り付けられた光出力端子)と、回路基板32とを接続するための端子である。具体的には、
図3〜
図6に示すように、光受信端子36は、シャーシ33の上面のうち、後述する前方側の側面上に設けられた開口33aに挿入されており、シャーシ33に対してねじ等によって接続されている。この光受信端子36は、シャーシ側端部にPD(Photo Diode)36aが接続され、他端にコネクタ36bを備えている。PD36aは、光信号を電気信号に変換する光電変換部品であり、シャーシ33の内部に収容されており、回路基板32に電気的に接続されている。コネクタ36bは、PD36aと光ケーブルとを接続するためのコネクタであり、シャーシ33から外部に露出されている。このコネクタ36bの具体的な構成は任意であり、例えば公知のレセプタクルタイプのコネクタ等を用いることができる。このような構成により、光ケーブルからコネクタ36bを介して受信した光信号をPD36aによって電気信号に光電変換し、当該光電変換した電気信号を回路基板32に出力することができる。
【0024】
また、このシャーシ33の下面には、同軸コネクタ37が取り付けられている。同軸コネクタ37は、回路基板32と、光受信機1から屋内に引き込まれる同軸ケーブルとを接続するための端子である。具体的には、
図3に示すように、同軸コネクタ37は、シャーシ33の下面に設けられた開口33bに挿入されており、シャーシ33に対して固定具等によって接続されている。このような構成により、電気信号を同軸コネクタ37を介して同軸ケーブルに出力することができる。
【0025】
(構成−光電変換ユニット−回路基板)
回路基板32は、光受信機1の各種機能を実現するための電気回路(図示省略)が実装された基板である。具体的には、回路基板32は、筐体31の内部に収容され、シャーシ33に対して固定具や嵌合構造等によって固定されている。この回路基板32には、従来の光受信端子に用いられるものと同様の公知の電子部品が実装されていると共に、接地部材32aが実装されている(なお、接地部材32aは、回路基板32における公知の電子部品が実装されている側の側面とは反対側の側面に実装されている)。接地部材32aは、回路基板32のアースをとるために、回路基板32と第1の蓋34とを接続するための部材であり、例えば銅等の導電部材等にて形成されている。
【0026】
(構成−光電変換ユニット−第1の蓋)
第1の蓋34は、回路基板32のアースをとるためのシールド材として機能するものであり、シャーシ33の前端部を覆うためのカバー手段である。具体的には、第1の蓋34は、鋼材等にて形成された板状体であり、シャーシ33の前端部を略覆うように配置され、シャーシ33に対してねじ等によって接続されている。この第1の蓋34には、回路基板32における接地部材32aが実装されている位置と対向する位置に、開口34aが設けられている。開口34aは、
図5(a)に示すように、第1の蓋34に接地部材32aを係合可能にするための開口である。
【0027】
(構成−光電変換ユニット−第2の蓋)
第2の蓋35は、シャーシ33の後端部を覆うためのカバー手段である。具体的には、第2の蓋35は、鋼材等にて形成された板状体であり、シャーシ33の後端部を略覆うように配置され、シャーシ33に対してねじ等によって接続されている。
【0028】
(構成−コネクタの傾斜構造)
ここで、コネクタ36bはシャーシ33に対して傾斜するように取り付けられている。以下、この構造について説明する。
【0029】
まず、シャーシ33の上面は、光受信端子36に装着されたコネクタ36bに光ケーブルを容易に抜き挿しできると共に、シャーシ33の内部で発生した高周波がシャーシ33から漏洩することを防止できるように、形成されている。具体的には、
図3〜
図5に示すように、シャーシ33の上面は、前方側の側面と後方側の側面を有し、これら2つの側面は相互に異なる向きとされている。より具体的には、
図5(c)に示すように、後方側の側面が、前面及び後面に対して直交する向きとされているのに対して、前方側の側面は、その側面全体が、コネクタ36bの挿抜方向に対して略直交すると共に、前方側の側辺が後方側の側辺よりも下面に近づくように、後方側の側面に対して角度α(ここで、0°<α<90°)で傾斜する傾斜面として形成されている。このように前方側の側面を全体として傾斜面としたので、当該前方側の側面には従来のような切り込みが形成されていない。従って、光電変換ユニット30の内部で発生した高周波が外部に漏洩する可能性を低減することができる。
【0030】
そして、この傾斜面である前方側の側面に、光受信端子36が取り付けられている。具体的には、前方側の側面に対して光受信端子36の軸心が直交する向きで、光受信端子36が取り付けられている。このことにより、
図5(c)に示すように、光受信端子36の軸心と、後方側の側面に対する直交面との相互の角度が、角度β(=角度α)となっている。
【0031】
ここで、このように光受信端子36を角度βで傾斜状に配置しているため、
図6に示すように、回路基板32に対してPD36aが傾斜状に固定されることとなる。このような傾斜状の固定を可能とするため、回路基板32には、PD36aに対応する位置及び形状で開口32bが設けられている。そして、この開口32bにPD36aの一部を挿通させた状態で、回路基板32に対してPD36aが固定されている。
【0032】
(構成−回路基板の収容構造)
このように前方側の側面を傾斜面としたことに伴い、筐体31に対する回路基板32の収容構造についても、工夫が施されている。つまり、前方側の側面を傾斜面としたので、シャーシ33の後面がシャーシ33の前面に対して広幅となっている。このような構造において、回路基板32をシャーシ33の前面よりも広幅とした場合には、回路基板32をシャーシ33の前面を介して当該シャーシ33の内部に収容することができない。その一方で、この問題を解消するために、回路基板32をシャーシ33の前面よりも狭幅とした場合には、回路基板32の基板面積がその分だけ小さくなってしまい、シャーシ33の内部空間を有効活用できない。これらのことから、本実施の形態では、
図3〜
図5に示すように、基板32をシャーシ33の前面よりも広幅とすると共に、回路基板32をシャーシ33の後面を介して当該シャーシ33の内部に収容することとしている。より具体的には、
図6に示すように、シャーシ33の後面には、回路基板32が通過可能となる幅の開口33cを設け、この開口33cを介して回路基板32をシャーシ33の内部に収容可能としている。
【0033】
このようにシャーシ33の後面から回路基板32を収容することとしていることから、シャーシ33の後面は開口33cを含めて開放状の構造にする必要があるため、シャーシ33の前面に、シャーシ33の剛性を高める等のためのリブを配置している。このように、シャーシ33の前面にリブを配置しているので、回路基板32の両側面のうち、シャーシ33の前面に対向する側面に、各種の電子部品を実装すると、当該リブと干渉する等の問題が生じ得る。また、回路基板32に実装した電子部品に対する外部からのノイズの影響を低減するためには、電子部品の周囲の空間部を減らすことが好ましいが、回路基板32の両側面のうち、シャーシ33の前面に対向する側面に、各種の電子部品を実装すると、シャーシ33の前面にはリブを配置しているため、第1の蓋34と回路基板32の電子部品との距離を調整することは困難であり、電子部品の周囲の空間部を減らすことが困難である。これらのことから、本実施の形態においては、回路基板32の両側面のうち、シャーシ33の後面に対向する側面に、各種の電子部品を実装している。このことにより、電子部品がリブと干渉することを防止できると共に、シャーシ33の後面にはリブを配置していないため、第2の蓋35と回路基板32の電子部品との距離を調整することが比較的容易になり、電子部品の周囲の空間部を減らすことが比較的容易になるため、電子部品に対する外部からのノイズの影響を低減することができる。
【0034】
(光電変換ユニットの組立方法)
次に、このように構成された光受信機1に関する光電変換ユニット30の組立方法について説明する。最初に、シャーシ33の上面のうち、シャーシ33の前方側の側面に設けられた開口33aに光受信端子36を挿入し、この光受信端子36をシャーシ33に対してねじ等で接続する。この場合において、コネクタ36bがシャーシ33の外部から露出されるように、光受信端子36を配置する。次いで、シャーシ33の下面に設けられた開口33bに同軸コネクタ37を挿入し、この同軸コネクタ37をシャーシ33に対して固定具等で接続する。
【0035】
次に、電子部品が実装された回路基板32を、シャーシ33の後面に設けられた開口33cを介して、シャーシ33の内部に挿入する。この場合において、電子部品がシャーシ33の前面に対向する向きとなるように、回路基板32を挿入する。次いで、回路基板32をシャーシ33に対して固定具や嵌合構造等によって固定する。
【0036】
このように回路基板32を挿入及び固定した状態では、回路基板32の開口32bに、光受信端子36のPD36aの一部が挿通された状態となるので、このPD36aを回路基板32に対してハンダ付けにより接続する。次いで、同軸コネクタ37を線路を介して回路基板32に対してハンダ付けにより接続する。
【0037】
続いて、第1の蓋34をシャーシ33の前端部を覆うように配置し、この第1の蓋34をシャーシ33に対してねじ等によって接続する。次いで、第1の蓋34に設けられた開口34aから突出している接地部材32aを、この第1の蓋34に対して係合させる。次いで、第2の蓋35をシャーシ33の後端部を覆うように配置し、この第2の蓋35をシャーシ33に対してねじ等によって接続する。これにて、
図3〜
図6に示す光電変換ユニット30が組み立てられる。
【0038】
(効果)
このように本実施の形態によれば、シャーシ33の側面のうち、光受信端子36が取り付けられる前方側の側面全体を、コネクタ36bの挿抜方向に対して略直交すると共に、前方側の側辺が後方側の側辺よりも下面に近づくように、後方側の側面に対して角度αで傾斜する傾斜面として形成したので、当該光受信端子36が取り付けられる前方側の側面全体に切り込み等による隙間が形成されないため、光受信端子36に装着されたコネクタ36bに対する光ケーブルの装着性を従来の構造と比べて低下させることなく、光電変換ユニット30の内部で発生した高周波が筐体31から漏洩することを防止することができる。
【0039】
また、シャーシ33は、回路基板32に平行な前面及び後面と、これら前面及び後面の各々に直交する1つの下面と、この下面に対して回路基板32を挟んで対向する側面であって光受信端子36が取り付けられる上面とを有し、これら前面及び後面のうち、後面は他方の前面に対して広幅であり、この後面側から、回路基板32をシャーシ33の内部に収容可能としたので、前面側から回路基板32をシャーシ33の内部に収容する場合に比べて、広幅の回路基板32を収容することができるので、シャーシ33の内部空間を有効に活用することができる。
【0040】
〔各実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0041】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、通信機器の内部で発生した高周波の漏洩を完全に防止できない場合であっても、従来と同程度に高周波が漏洩し得る構造を、従来とは異なる技術にて構築できている限りにおいて、本願発明の課題が解決されている。
【0042】
(シャーシの上面の構成ついて)
上記実施の形態では、シャーシ33の上面のうち、シャーシ33の前方側の側面のみが傾斜面として形成されていると説明したが、例えば、シャーシ33の上面全体を傾斜面として形成してもよい。あるいは、これに限られず、例えば、シャーシ33の前方側の側面のうち、光受信端子36が取り付けられる側の側面の少なくとも一部(具体的には、上記シャーシ33の前方側の側面における光受信端子36との当接部分)を、光受信端子36が取り付けられる側の側面の少なくとも一部以外の他の部分に対して連続性を保持しながら、コネクタ36bの挿抜方向に対して略直交すると共に、前方側の側辺が後方側の側辺よりも下面に近づくように、後方側の側面に対して角度αで傾斜する傾斜面として形成してもよい。シャーシ33の前方側の側面の一部のみを傾斜させる構造としては、例えば、当該一部のみを他の部分から折り曲げることで傾斜させる構造が考えられる。
【0043】
また、上記実施の形態では、シャーシ33の側面のうち、上面に、光受信端子36を取り付けた例について説明したが、光受信端子36に対してコネクタ36bを挿抜可能となる限りにおいて、他の側面に光受信端子36を取り付けてもよく、この場合には当該他の側面を傾斜面として形成してもよい。
【0044】
(シャーシの前面の構成ついて)
本実施の形態では、シャーシ33の後面がシャーシ33の前面に対して広幅である場合に、開口33cは、シャーシ33の後面に設けられると説明したが、例えば、シャーシ33の前面がシャーシ33の後面に対して広幅である場合に、開口33cは、シャーシ33の前面に設けられてもよい。