【文献】
Qualcomm Europe,Multiplexing of Sounding RS and PUCCH、[online],2007.06.20、3GPP TSG−RAN WG1#49b (R1−072756)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コード化された変調シンボルの個数は、前記PUSCH送信のためのサブフレーム当たりのSC−FDMAシンボルの個数に基づいて決定される、請求項6に記載のデータ送信方法。
前記コード化された変調シンボルの個数は、前記PUSCH送信のためのサブフレーム当たりのSC−FDMAシンボルの個数に基づいて決定される、請求項11に記載のユーザ機器。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下の技術は、CDMA(Code Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、SC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)などのような多様な無線通信システムに使われることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現されることができる。TDMAは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM(登録商標) Evolution)のような無線技術で具現されることができる。OFDMAは、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802−20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術で具現されることができる。IEEE802.16mは、IEEE802.16eの進化であり、IEEE802.16eに基づくシステムとの後方互換性(backward compatibility)を提供する。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E−UTRA(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access)を使用するE−UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(Advanced)は、3GPP LTEの進化である。
【0037】
説明を明確にするために、LTE−Aを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるものではない。
【0039】
無線通信システム10は、少なくとも一つの基地局(Base Station;BS)11を含む。各基地局11は、特定の地理的領域(一般的にセルという)15a、15b、15cに対して通信サービスを提供する。また、セルは、複数の領域(セクターという)に分けられることができる。端末(User Equipment;UE)12は、固定されたり、移動性を有することができ、MS(Mobile Station)、MT(Mobile Terminal)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、無線機器(wireless device)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム(wireless modem)、携帯機器(handheld device)等、他の用語で呼ばれることもある。基地局11は、一般的に端末12と通信する固定局(fixed station)を意味し、eNB(evolved−NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)等、他の用語で呼ばれることもある。
【0040】
端末は、通常的に一つのセルに属し、端末が属するセルをサービングセル(serving cell)という。サービングセルに対して通信サービスを提供する基地局をサービング基地局(serving BS)という。無線通信システムは、セルラーシステム(cellular system)であるため、サービングセルに隣接する他のセルが存在する。サービングセルに隣接する他のセルを隣接セル(neighbor cell)という。隣接セルに対して通信サービスを提供する基地局を隣接基地局(neighbor BS)という。サービングセル及び隣接セルは、端末を基準に相対的に決定される。
【0041】
この技術は、ダウンリンク(downlink)またはアップリンク(uplink)に使われることができる。一般的に、ダウンリンクは基地局11から端末12への通信を意味し、アップリンクは端末12から基地局11への通信を意味する。ダウンリンクで、送信機は基地局11の一部分であり、受信機は端末12の一部分である。アップリンクで、送信機は端末12の一部分であり、受信機は基地局11の一部分である。
【0042】
無線通信システムは、MIMO(Multiple−Input Multiple−Output)システム、MISO(Multiple−Input Single−Output)システム、SISO(Single−Input Single−Output)システム、及びSIMO(Single−Input Multiple−Output)システムのうちいずれか一つである。MIMOシステムは、複数の送信アンテナ(transmit antenna)と複数の受信アンテナ(receive antenna)を使用する。MISOシステムは、複数の送信アンテナと一つの受信アンテナを使用する。SISOシステムは、一つの送信アンテナと一つの受信アンテナを使用する。SIMOシステムは、一つの送信アンテナと複数の受信アンテナを使用する。以下、送信アンテナは、一つの信号またはストリームの送信に使われる物理的または論理的アンテナを意味し、受信アンテナは、一つの信号またはストリームの受信に使われる物理的または論理的アンテナを意味する。
【0043】
図2は、3GPP LTEにおける無線フレーム(radio frame)の構造を示す。
【0044】
これは3GPP(3rd Generation Partnership Project)TS 36.211 V8.2.0(2008−03)“Technical Specification Group Radio Access Network;Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical channels and modulation(Release 8)”の5節を参照することができる。
図2を参照すると、無線フレームは10個のサブフレーム(subframe)で構成され、一つのサブフレームは2個のスロット(slot)で構成される。無線フレーム内のスロットは、#0から#19までのスロット番号が付けられる。一つのサブフレームの送信にかかる時間をTTI(Transmission Time Interval)という。TTIは、データ送信のためのスケジューリング単位を意味する。例えば、一つの無線フレームの長さは10msであり、一つのサブフレームの長さは1msであり、一つのスロットの長さは0.5msである。
【0045】
一つのスロットは、時間領域(time domain)で複数のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルを含み、周波数領域で複数の副搬送波を含む。OFDMシンボルは、3GPP LTEがダウンリンクでOFDMAを使用するため、一つのシンボル区間(symbol period)を表現するためのものであり、多重接続方式によって他の名称で呼ばれることもある。例えば、アップリンク多重接続方式にSC−FDMAが使われる場合、SC−FDMAシンボルということができる。リソースブロック(RB;Resource Block)は、リソース割当単位であり、一つのスロットで複数の連続する副搬送波を含む。前記無線フレームの構造は一例に過ぎない。従って、無線フレームに含まれるサブフレームの個数やサブフレームに含まれるスロットの個数、またはスロットに含まれるOFDMシンボルの個数は多様に変更されることができる。
【0046】
3GPP LTEは、ノーマル(normal)サイクリックプレフィックス(CP;Cyclic Prefix)で一つのスロットは7個のOFDMシンボルを含み、拡張(extended)CPで一つのスロットは6個のOFDMシンボルを含むと定義している。
【0047】
無線通信システムは、大きく、FDD(Frequency Division Duplex)方式とTDD(Time Division Duplex)方式とに分けられる。FDD方式によると、アップリンク送信とダウンリンク送信が互いに異なる周波数帯域を占めて行われる。TDD方式によると、アップリンク送信とダウンリンク送信が同じ周波数帯域を占め、互いに異なる時間に行われる。TDD方式のチャネル応答は、実質的に相互的(reciprocal)である。これは与えられた周波数領域でダウンリンクチャネル応答とアップリンクチャネル応答がほぼ同じであるということを意味する。従って、TDDに基づく無線通信システムにおけるダウンリンクチャネル応答は、アップリンクチャネル応答から得られることができるという長所がある。TDD方式は、全体周波数帯域をアップリンク送信とダウンリンク送信が時分割されるため、基地局によるダウンリンク送信と端末によるアップリンク送信が同時に実行されることができない。アップリンク送信とダウンリンク送信がサブフレーム単位に区分されるTDDシステムで、アップリンク送信とダウンリンク送信は互いに異なるサブフレームで実行される。
【0048】
図3は、一つのダウンリンクスロットに対するリソースグリッド(resource grid)の一例を示す。
【0049】
ダウンリンクスロットは、時間領域で複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域でNRB個のリソースブロックを含む。ダウンリンクスロットに含まれるリソースブロックの数NRBは、セルで設定されるダウンリンク送信帯域幅(bandwidth)に従属する。例えば、LTEシステムにおけるNRBは、60〜110のうちいずれか一つである。一つのリソースブロックは、周波数領域で複数の副搬送波を含む。アップリンクスロットの構造も前記ダウンリンクスロットの構造と同様である。
【0050】
リソースグリッド上の各要素(element)をリソース要素(resource element)という。リソースグリッド上のリソース要素は、スロット内のインデックス対(pair)(k,l)により識別されることができる。ここで、k(k=0,...,NRB×12−1)は周波数領域内の副搬送波インデックスであり、l(l=0,...,6)は時間領域内のOFDMシンボルインデックスである。
【0051】
ここで、一つのリソースブロックは、時間領域で7OFDMシンボル、周波数領域で12副搬送波で構成される7×12リソース要素を含むことを例示的に記述するが、リソースブロック内のOFDMシンボルの数と副搬送波の数はこれに制限されるものではない。OFDMシンボルの数と副搬送波の数は、CPの長さ、周波数間隔(frequency spacing)などによって多様に変更されることができる。例えば、ノーマルCPの場合、OFDMシンボルの数は7であり、拡張されたCPの場合、OFDMシンボルの数は6である。一つのOFDMシンボルで副搬送波の数は、128、256、512、1024、1536、及び2048のうち一つを選定して使用することができる。
【0052】
図4は、ダウンリンクサブフレームの構造を示す。
【0053】
ダウンリンクサブフレームは時間領域で2個のスロットを含み、各スロットはノーマルCPで7個のOFDMシンボルを含む。サブフレーム内の第1のスロットの前方部の最大3OFDMシンボル(1.4Mhz帯域幅に対しては最大4OFDMシンボル)は、制御チャネルが割り当てられる制御領域(control region)であり、残りのOFDMシンボルは、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)が割り当てられるデータ領域である。
【0054】
PDCCHは、DL−SCH(Downlink−Shared Channel)のリソース割当及び送信フォーマット、UL−SCH(Uplink Shared Channel)のリソース割当情報、PCH上のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上に送信されるランダムアクセス応答のような上位階層制御メッセージのリソース割当、任意のUEグループ内の個別UEに対する送信パワー制御命令の集合及びVoIP(Voice over Internet Protocol)の活性化などを運ぶことができる。複数のPDCCHが制御領域内で送信されることができ、端末は複数のPDCCHをモニタリングすることができる。PDCCHは、一つまたは複数個の連続的なCCE(Control Channel Elements)の集合(aggregation)上に送信される。CCEは、無線チャネルの状態による符号化率をPDCCHに提供するために使われる論理的割当単位である。CCEは、複数のリソース要素グループ(resource element group)に対応される。CCEの数とCCEにより提供される符号化率の関係によってPDCCHのフォーマット及び可能なPDCCHのビット数が決定される。
【0055】
基地局は、端末に送ろうというDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報にCRC(Cyclic Redundancy Check)を付ける。CRCにはPDCCHの所有者(owner)や用途によって固有な識別子(RNTI;Radio Network Temporary Identifier)がマスキングされる。特定端末のためのPDCCHの場合、端末の固有識別子、例えば、C−RNTI(Cell−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。または、ページングメッセージのためのPDCCHの場合、ページング指示識別子、例えば、P−RNTI(Paging−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。システム情報(SIB;System Information Block)のためのPDCCHの場合、システム情報識別子、SI−RNTI(System Information−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。端末のランダムアクセスプリアンブルの送信に対する応答であるランダムアクセス応答を指示するためにRA−RNTI(Random Access−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。
【0056】
図5は、アップリンクサブフレームの構造を示す。
【0057】
アップリンクサブフレームは、周波数領域で制御領域とデータ領域とに分けられることができる。前記制御領域は、アップリンク制御情報が送信されるためのPUCCH(Physical Uplink Control Channel)が割り当てられる。前記データ領域は、データが送信されるためのPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)が割り当てられる。上位階層で指示される場合、端末はPUSCHとPUCCHの同時送信をサポートすることができる。
【0058】
一つの端末に対するPUCCHは、サブフレームでリソースブロック対(RBpair)で(に)割り当てられる。リソースブロック対に属するリソースブロックは、第1のスロットと第2のスロットの各々で互いに異なる副搬送波を占める。PUCCHに割り当てられるリソースブロック対に属するリソースブロックが占める周波数は、スロット境界(slot boundary)を基準に変更される。これをPUCCHに割り当てられるRB対がスロット境界で周波数がホッピング(frequency−hopped)されたという。端末がアップリンク制御情報を時間によって互いに異なる副搬送波を介して送信することによって、周波数ダイバーシティ利得を得ることができる。mは、サブフレーム内でPUCCHに割り当てられたリソースブロック対の論理的な周波数領域位置を示す位置インデックスである。
【0059】
PUCCH上に送信されるアップリンク制御情報には、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)ACK(Acknowledgement)/NACK(Non−acknowledgement)、ダウンリンクチャネル状態を示すCQI(Channel Quality Indicator)、アップリンク無線リソース割当要求であるSR(Scheduling Request)などがある。
【0060】
PUSCHは、トランスポートチャネル(transport channel)であるUL−SCH(Uplink Shared Channel)にマッピングされる。PUSCH上に送信されるアップリンクデータは、TTI中に送信されるUL−SCHのためのデータブロックであるトランスポートブロック(transport block)である。前記トランスポートブロックは、ユーザ情報である。または、アップリンクデータは、多重化された(multiplexed)データである。多重化されたデータは、UL−SCHのためのトランスポートブロックと制御情報が多重化されたものである。例えば、データに多重化される制御情報には、CQI、PMI(Precoding Matrix Indicator)、HARQ、RI(Rank Indicator)などがある。または、アップリンクデータは制御情報のみで構成されることもできる。
【0061】
3GPP LTE−Aは、搬送波集合(carrier aggregation)システムをサポートする。搬送波集合システムは、3GPP TR 36.815 V9.0.0(2010−3)を参照することができる。
【0062】
搬送波集合システムは、無線通信システムが広帯域をサポートしようとする時、目標にする広帯域より小さい帯域幅を有する1個以上の搬送波を集めて広帯域を構成するシステムを意味する。搬送波集合システムは、帯域幅集合(bandwidth aggregation)システムなど、他の名称で呼ばれることもある。搬送波集合システムは、各搬送波が連続する連続(contiguous)搬送波集合システムと各搬送波が互いに離れている不連続(non−contiguous)搬送波集合システムとに区分されることができる。連続搬送波集合システムにおいて、各搬送波間に周波数間隔(frequency spacing)が存在することができる。1個以上の搬送波を集める時、対象となる搬送波は、既存システムとの後方互換性(backward compatibility)のために、既存システムで使用する帯域幅をそのまま使用することができる。例えば、3GPP LTEでは、1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz、及び20MHzの帯域幅をサポートし、3GPP LTE−Aでは、前記3GPP LTEシステムの帯域幅のみを用いて20MHz以上の広帯域を構成することができる。または、既存システムの帯域幅をそのまま使用せずに新たな帯域幅を定義して広帯域を構成することもできる。
【0063】
搬送波集合システムにおける端末は、容量に応じて一つまたは複数の搬送波を同時に送信または受信することができる。LTE−A端末は、複数の搬送波を同時に送信または受信することができる。LTE rel−8端末は、搬送波集合システムを構成する各搬送波がLTE rel−8システムと互換される時、一つの搬送波のみを送信または受信することができる。従って、少なくともアップリンクとダウンリンクで使われる搬送波の個数が同じ場合、全てのコンポーネント搬送波がLTE rel−8と互換されるように構成される必要がある。
【0064】
複数の搬送波を効率的に使用するために、複数の搬送波をMAC(Media Access Control)で管理することができる。複数の搬送波を送/受信するために送信機及び受信機の両方ともが複数の搬送波を送/受信可能でなければならない。
【0065】
図6は、搬送波集合システムを構成する送信機と受信機の一例である。
【0066】
図6−(a)の送信機では、一つのMACがnケの搬送波を全部管理及び運営してデータを送受信する。これは
図6−(b)の受信機でも同様である。受信機の立場で、コンポーネント搬送波当たり一つのトランスポートブロック(transport block)と一つのHARQエンティティ(entity)が存在することができる。端末は、複数の搬送波に対して同時にスケジューリングされることができる。
図6の搬送波集合システムは、連続搬送波集合システムまたは不連続搬送波集合システムの両方ともに適用されることができる。一つのMACで管理する各々の搬送波は、互いに隣接する必要がなく、従って、リソース管理側面で柔軟であるという長所がある。
【0067】
図7及び
図8は、搬送波集合システムを構成する送信機と受信機の他の例である。
【0068】
図7−(a)の送信機及び
図7−(b)の受信機では、一つのMACが一つの搬送波のみを管理する。即ち、MACと搬送波が1対1に対応される。
図8−(a)の送信機及び
図8−(b)の受信機では、一部搬送波に対してはMACと搬送波が1対1に対応され、残りの搬送波に対しては一つのMACが複数の搬送波を制御する。即ち、MACと搬送波の対応関係によって多様な組合せが可能である。
【0069】
図6乃至
図8の搬送波集合システムは、n個の搬送波を含み、各搬送波は、互いに隣接してもよく、離れていてもよい。搬送波集合システムは、アップリンクまたはダウンリンクの両方ともに適用されることができる。TDDシステムでは、各々の搬送波がアップリンク送信とダウンリンク送信を実行することができるように構成され、FDDシステムでは、複数の搬送波をアップリンク用とダウンリンク用とに区分して使用することができる。一般的なTDDシステムにおいて、アップリンクとダウンリンクで使われるコンポーネント搬送波の個数と各搬送波の帯域幅は同じである。FDDシステムでは、アップリンクとダウンリンクで使用する搬送波の数と帯域幅を各々異なるようにすることによって非対称(asymmetric)搬送波集合システムを構成するのも可能である。
【0070】
図9は、非対称搬送波集合システムの一例を示す。
【0071】
図9−(a)は、ダウンリンクコンポーネント搬送波(CC;Component Carrier)の個数がアップリンクCCの個数より多い搬送波集合システムの一例である。ダウンリンクCC#1及び#2はアップリンクCC#1に対応され、ダウンリンクCC#3及び#4はアップリンクCC#2に対応される。
図9−(b)は、ダウンリンクCCの個数がアップリンクCCの個数より少ない搬送波集合システムの一例である。ダウンリンクCC#1はアップリンクCC#1及び#2に対応され、ダウンリンクCC#2はアップリンクCC#3及び#4に対応される。一方、端末の立場でスケジューリングされたコンポーネント搬送波別に一つのトランスポートブロック(transport block)と一つのHARQ(Hybrid Automatic Repeat request)エンティティ(entity)が存在する。各トランスポートブロックは、一つのコンポーネント搬送波にのみマッピングされる。端末は、複数のコンポーネント搬送波に同時にマッピングされることができる。
【0072】
LTE−Aシステムで、後方互換性を維持する搬送波(backward compatible carrier)及び後方互換性を維持しない搬送波(non−backward compatible carrier)が存在することができる。後方互換性搬送波は、LTE rel−8、LTE−Aなどを含む全てのLTE releaseの端末に接続可能な搬送波である。後方互換性搬送波は、単一搬送波で動作したり、または搬送波集合システムでのコンポーネント搬送波で動作可能である。後方互換性搬送波は、FDDシステムで常にダウンリンクとアップリンクとの対(pair)で構成されることができる。これに対し、非後方互換性搬送波は、以前LTE releaseの端末には接続することができず、該当搬送波を定義するLTE releaseの端末にのみ接続することができる。また、非後方互換性搬送波は、単一搬送波で動作したり、または搬送波集合システムでのコンポーネント搬送波で動作可能である。一方、単一搬送波で動作することができず、単一搬送波で動作することができる少なくとも一つの搬送波を含む搬送波集合内の搬送波を拡張搬送波(extension carrier)ということができる。
【0073】
また、搬送波集合システムで、一つ以上の搬送波を使用する形態として、任意のセルまたは基地局により運営されるセル特定(cell−specific)搬送波集合システムと端末により運営される端末特定(UE−specific)の2つの形態がある。セルが一つの後方互換性搬送波または一つの非後方互換性搬送波を意味する場合、セル特定という用語は、セルで表現される一つの搬送波を含む一つ以上の搬送波を対象に使われることができる。また、FDDシステムで、搬送波集合システムの形態は、LTE rel−8またはLTE−Aで定義する基本送信−受信(default Tx−Rx)分離(separation)によってダウンリンクとアップリンクとの連結(linkage)が決定されることができる。
【0074】
例えば、LTE rel−8で、基本送信−受信分離は、次の通りである。アップリンクとダウンリンクにおける搬送波周波数は、E−UTRA絶対無線周波数チャネル番号(EARFCN;E−UTRA Absolute Radio Frequency Channel Number)により0〜65535の範囲で割り当てられることができる。ダウンリンクで、EARFCNとMHz単位の搬送波周波数との関係は、F
DL=F
DL_low+0.1(N
DL−N
Offs−DL)で表すことができ、アップリンクで、EARFCNとMHz単位の搬送波周波数との関係は、F
UL=F
UL_low+0.1(N
UL−N
Offs−UL)で表すことができる。N
DLはダウンリンクEARFCNであり、N
ULはアップリンクEARFCNである。F
DL−low、N
Offs−DL、F
UL−low、N
Offs−ULは、表1により決定されることができる。
【0076】
【表1-2】
基本E−TURAトランスポートチャネル(Tx channel)と受信チャネル(Rx channel)の分離は、表2により決定されることができる。
【0077】
【表2】
以下、アップリンク参照信号に対して説明する。
【0078】
参照信号は一般的にシーケンスで送信される。参照信号シーケンスは、特別な制限無しに任意のシーケンスが使われることができる。参照信号シーケンスは、PSK(Phase Shift Keying)ベースのコンピュータを介して生成されたシーケンス(PSK−based computer generated sequence)を使用することができる。PSKの例には、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)などがある。または、参照信号シーケンスは、CAZAC(Constant Amplitude Zero Auto−Correlation)シーケンスを使用することができる。CAZACシーケンスの例には、ZC(Zadoff−Chu)ベースのシーケンス(ZC−based sequence)、循環拡張(cyclic extension)されたZCシーケンス(ZC sequence with cyclic extension)、切断(truncation)ZCシーケンス(ZC sequence with truncation)などがある。または、参照信号シーケンスは、PN(pseudo−random)シーケンスを使用することができる。PNシーケンスの例には、m−シーケンス、コンピュータを介して生成されたシーケンス、ゴールド(Gold)シーケンス、カサミ(Kasami)シーケンスなどがある。また、参照信号シーケンスは、循環シフトされたシーケンス(cyclically shifted sequence)を用いることができる。
【0079】
アップリンク参照信号は、復調参照信号(DMRS;Demodulation Reference Signal)とサウンディング参照信号(SRS;Sounding Reference Signal)とに区分されることができる。DMRSは、受信された信号の復調のためのチャネル推定に使われる参照信号である。DMRSは、PUSCHまたはPUCCHの送信と結合されることができる。SRSは、アップリンクスケジューリングのために端末が基地局に送信する参照信号である。基地局は、受信されたサウンディング参照信号を介してアップリンクチャネルを推定し、推定されたアップリンクチャネルをアップリンクスケジューリングに用いる。SRSは、PUSCHまたはPUCCHの送信と結合されない。DMRSとSRSのために同じ種類の基本シーケンスが使われることができる。一方、アップリンク多重アンテナ送信でDMRSに適用されたプリコーディングは、PUSCHに適用されたプリコーディングと同様である。循環シフト分離(cyclic shift separation)は、DMRSを多重化する基本技法(primary scheme)である。LTE−AシステムにおけるSRSは、プリコーディングされなくてもよく、アンテナ特定された参照信号であってもよい。
【0080】
SRSは、端末や中継局が基地局に送信する参照信号であり、アップリンクデータや制御信号送信と関連されない参照信号である。SRSは、一般的にアップリンクで周波数選択的スケジューリングのためのチャネル品質推定のために使われるが、他の用途で使われることもできる。例えば、パワー制御や最初MCS選択、データ送信のための最初パワー制御などにも使われることができる。SRSは、一般的に一つのサブフレームの最後のSC−FDMAシンボルで送信される。
【0081】
SRSの送信のための端末での動作は、次の通りである。セル特定SRS送信帯域幅であるC
SRSは上位階層により与えられることができ、セル特定SRS送信サブフレームも上位階層により与えられることができる。端末が送信アンテナ選択可能の時、n
SRS時間にSRSを送信する端末アンテナのインデックスa(n
SRS)は、周波数ホッピングが可能でない場合には、全サウンディング帯域幅または部分サウンディング帯域幅に対してa(n
SRS)=n
SRSmod2として与えられ、周波数ホッピングが可能な場合には、数式2により与えられることができる。
【0082】
【数2】
数式2で、B
SRSはSRS帯域幅を示し、b
hopは周波数ホッピング帯域幅を示す。N
bは、C
SRSとB
SRSにより予め決定された表により決定されることができる。
【0084】
数式2で、βは、数式3により決定されることができる。
【0085】
【数3】
TDDシステムで、UpPTS(Uplink Pilot Time Slot)内に一つのSC−FDMAシンボルが存在する場合、該当SC−FDMAシンボルは、SRS送信のために使われることができる。UpPTS内に2個のSC−FDMAシンボルが存在する場合、2個の該当SC−FDMAシンボルは、全部SRS送信のために使われることができ、一つの端末に同時に割り当てられることもできる。
【0086】
端末は、SRSの送信とPUCCHフォーマット2/2a/2bの送信が同じサブフレームで同時に発生する場合、いつもSRSを送信しない。
【0087】
端末は、ackNackSRS−SimultaneousTransmissionパラメータがフォールス(false)である場合、SRS送信とACK/NACK及び/または肯定(positive)SRを運ぶPUCCHの送信が同じサブフレームで実行されると、いつもSRSを送信しない。また、端末は、ackNackSRS−SimultaneousTransmissionパラメータがトルー(true)である場合、SRS送信とACK/NACK及び/または肯定SRを運ぶPUCCHの送信が同じサブフレームで実行されると、縮小された(shortened)PUCCHフォーマットを使用し、ACK/NACK及び/または肯定SRを運ぶPUCCHとSRSを同時に送信する。即ち、セル特定するように設定されるSRSサブフレーム内にACK/NACK及び/または肯定SRを運ぶPUCCHが構成される場合には、縮小された(shortened)PUCCHフォーマットを使用してACK/NACK及び/または肯定SRを運ぶPUCCHとSRSを同時に送信する。SRS送信がプリアンブル(preamble)フォーマット4のためのPRACH(Physical Random Access Channel)領域と重なる場合、或いはセルで構成されたアップリンクシステム帯域幅の範囲を超過する場合、端末はSRSを送信しない。
【0088】
上位階層により与えられるパラメータであるackNackSRS−SimultaneousTransmissionは、端末がACK/NACKを運ぶPUCCHとSRSを一つのサブフレームで同時に送信することをサポートするか否かを決定する。もし、端末がACK/NACKを運ぶPUCCHとSRSを一つのサブフレームで同時に送信することと構成されると、端末はセル特定SRSサブフレームでACK/NACKとSRSを送信することができる。この時、縮小された(shortened)PUCCHフォーマットが使われることができ、SRSが送信される位置に対応されるACK/NACKまたはSRの送信は省略される(punctured)。縮小されたPUCCHフォーマットは、端末が該当サブフレームでSRSが送信されない場合にもセル特定SRSサブフレームで使われる。もし、端末がACK/NACKを運ぶPUCCHとSRSを一つのサブフレームで同時に送信しないことと構成されると、端末はACK/NACK及びSRの送信のために一般的なPUCCHフォーマット1/1a/1bを使用することができる。
【0089】
表3及び表4は、SRS送信周期であるT
SRSとSRSサブフレームオフセットであるT
offsetを指示する端末特定SRS構成の一例である。SRS送信周期T
SRSは、{2,5,10,20,40,80,160,320}msのうちいずれか一つに決定されることができる。
【0090】
表3は、FDDシステムでのSRS構成の一例である。
【0091】
【表3】
表4は、TDDシステムでのSRS構成の一例である。
【0092】
【表4】
TDDシステムで、T
SRS>2である場合とFDDシステムでSRSサブフレームは(10*nf+k
SRS−T
offset)mod T
SRS=0を満たす。n
fはフレームインデックスを示し、k
SRSはFDDシステムではフレーム内でのサブフレームインデックスを示す。TDDシステムでT
SRS=2である場合、2個のSRSリソースが少なくとも一つのアップリンクサブフレームを含む半フレーム内に構成されることができ、SRSサブフレームは(k
SRS−T
offset)mod5=0を満たす。
【0093】
TDDシステムにおけるk
SRSは、表5により決定されることができる。
【0094】
【表5】
一方、端末は、SRSの送信と任意接続応答グラント(Random Access Response Grant)またはコンテンションベースの任意接続手順の一部として同じトランスポートブロック(transport block)の再送信に対応されるPUSCHの送信が同じサブフレーム内で実行される場合、いつもSRSを送信しない。
【0095】
以下、PUSCH送信に対するチャネルコーディング(channel coding)に対して説明する。
【0096】
図10は、UL−SCH(Uplink Shared Channel)トランスポートチャネル(transport channel)の処理過程の一例である。データは、送信時間区間(TTI;Transmit Time Interval)毎に最大一つのトランスポートブロック(transport block)の形態にコーディングユニット(coding unit)に到達する。
【0097】
図10を参照すると、ステップS100で、トランスポートブロックにCRC(Cyclic Redundancy Check)が追加される。CRCが追加されることでUL−SCHトランスポートブロックに対するエラー検出(error detection)がサポートされることができる。全てのトランスポートブロックがCRCパリティビット(parity bit)を計算するために使われることができる。レイヤ1(layer 1)に伝達されるトランスポートブロック内のビットは、a
0,...,a
A−1であり、パリティビットはp
0,...,p
L−1で表現することができる。トランスポートブロックの大きさはAであり、パリティビットの大きさはLである。最も小さい次数(order)の情報ビットであるa
0は、トランスポートブロックのMSB(Most Significant Bit)にマッピングされることができる。
【0098】
ステップS110で、CRCが追加されたトランスポートブロックが複数のコードブロックに分割(segmentation)され、各コードブロックにCRCが追加される。コードブロックに分割される以前のビットはb
0,...,b
B−1で表現することができ、BはCRCを含むトランスポートブロック内のビットの個数である。コードブロック分割以後のビットはc
r0,...,c
r(Kr−1)で表現することができ、rはコードブロック番号、Krはコードブロック番号rのビットの個数である。
【0099】
ステップS120で、各コードブロックに対してチャネルコーディングが実行される。総コードブロックの個数はCであり、各コードブロックに対して個別的にターボコーディング(turbo coding)方式にチャネルコーディングが実行されることができる。チャネルコーディングされたビットはd
r0(i),...,d
r(Dr−1)(i)で表現することができ、Drはコードブロック番号rのi番目のコーディングされたストリームのビットの個数である。Dr=Kr+4であり、iはコーディングされたストリームインデックスであり、0、1または2のうちいずれか一つである。
【0100】
ステップS130で、チャネルコーディングが実行された各コードブロックに対してレートマッチング(rate matching)が実行される。各コードブロック単位に個別的にレートマッチングが実行されることができる。レートマッチングが実行された以後のビットはe
r0,...,e
r(Er−1)で表現することができ、rはコードブロック番号であり、Erはコードブロック番号rのレートマッチングされたビットの個数である。
【0101】
ステップS140で、レートマッチングが実行された各コードブロックが連結(concatenation)される。各コードブロックが連結された後のビットはf
0,...,
fG−1で表現することができ、Gは制御情報送信に使われるビットを除くコーディングされた送信ビットの総個数である。この時、制御情報はUL−SCH送信と多重化(multiplexing)されることができる。
【0102】
ステップS141乃至ステップS143で、制御情報に対してチャネルコーディングが実行される。制御情報は、CQI(Channel Quality Information)及び/またはPMI(Precoding Matrix Indicator)を含むチャネル品質情報、HARQ(Hybrid Automatic Repeat request)−ACK(Acknowledgement)及びRI(Rank Indicator)などを含むことができる。以下、CQIはPMIを含むと仮定する。各制御情報に対して互いに異なるコーディングシンボルの個数によって互いに異なるコーディング率が適用される。制御情報がPUSCHに送信される時、CQI、RI、及びHARQ−ACKに対するチャネルコーディングは、独立的に実行される。本実施例では、ステップS141でCQI、ステップS142でRI、ステップS143でHARQ−ACKがチャネルコーディングされると仮定するが、これに制限されるものではない。
【0103】
TDDシステムで、上位階層によりHARQ−ACKバンドリング(bundling)及びHARQ−ACK多重化(multiplexing)の2つのHARQ−ACKフィードバックモードがサポートされることができる。TDD HARQ−ACKバンドリングモードで、HARQ−ACKは1個または2個の情報ビットを含む。TDD HARQ−ACK多重化モードで、HARQ−ACKは1個乃至4個の情報ビットを含む。
【0104】
端末がHARQ−ACKビットまたはRIビットを送信する場合、コーディングされたシンボルの個数Q′は、数式4により決定されることができる。
【0105】
【数4】
数式4で、OはHARQ−ACKビットまたはRIビットの個数を示し、M
scPUSCHはトランスポートブロックの現在サブフレームでPUSCH送信のためのスケジューリングされた帯域幅を副搬送波の個数を示す。N
symbPUSCH−initialは同じトランスポートブロックで初期PUSCH送信のためのサブフレーム当たりSC−FDMAシンボルの個数であり、N
symbPUSCH−initial=(2*(N
symbUL−1)−N
SRS)に決定されることができる。端末が初期送信のためにPUSCHとSRSを同じサブフレームで送信することと構成されたり、初期送信のためのPUSCHリソース割当がセル特定SRSサブフレーム及びSRS送信のために割り当てられた帯域幅と部分的に重なる場合にはN
SRS=1であり、残りの場合にはN
SRS=0である。M
scPUSCH−initial、C、及びKrは同じトランスポートブロックのための初期PDCCHから得ることができる。同じトランスポートブロックのための初期PDCCH内のDCIフォーマット0が存在しない場合、M
scPUSCH−initial、C、及びKrは同じトランスポートブロックのための初期PUSCHが半永久的(semi−persistent)にスケジューリングされた時には最も最近半永久的(semi−persistent)に割り当てられたPDCCHから、PUSCHが任意接続応答グラントから初期化された時には同じトランスポートブロックのための任意接続応答グラントから得ることができる。
【0106】
HARQ−ACK送信で、Q
ACK=Q
m*Q′、β
offsetPUSCH=β
offsetHARQ−ACKである。また、RI送信で、Q
RI=Q
m*Q′、β
offsetPUSCH=β
offsetRIである。
【0107】
HARQ−ACK送信で、ACKは二進数のうち‘1’でエンコーディングされ、NACKは二進数のうち‘0’でエンコーディングされることができる。HARQ−ACKが1ビット情報を含む[o
0ACK]である場合、表6によってエンコーディングされることができる。
【0108】
【表6】
HARQ−ACKが2ビット情報を含む[o
0ACKo
1ACK]である場合、表7によってエンコーディングされることができる。表7で、o
2ACK=(o
0ACK+o
1ACK)mod2である。
【0109】
【表7】
表6及び表7で、x及びyは、HARQ−ACK情報を運ぶ変調シンボル(modulation symbol)のユークリッド距離(Euclidean distance)を最大化するための方法であり、HARQ−ACKビットをスクランブリング(scrambling)するためのプレースホルダ(place holder)を示す。
【0110】
HARQ−ACKが一つまたは2個の情報ビットを含む時、FDDまたはTDD HARQ−ACK多重化モードの場合、ビットシーケンスq
0ACK,...,q
QACK−1ACKは、複数のエンコーディングされたHARQ−ACKブロックを連結して得ることができる。この時、Q
ACKは、全てのエンコーディングされたHARQ−ACKブロック内のエンコーディングされたビットの総個数である。最後のHARQ−ACKブロックの連結は、ビットシーケンスの総長さをQ
ACKに一致させるために部分的に実行されることができる。
【0111】
TDD HARQ−ACKバンドリングモードの場合、ビットシーケンス
【0112】
【化7】
は、複数のエンコーディングされたHARQ−ACKブロックを連結して得ることができる。この時、Q
ACKは、全てのエンコーディングされたHARQ−ACKブロック内のエンコーディングされたビットの総個数である。最後のHARQ−ACKブロックの連結は、ビットシーケンスの総長さをQ
ACKに一致させるために部分的に実行されることができる。スクランブリングシーケンス[w
0ACKw
1ACKw
2ACKw
3ACK]は、表8により決定されることができる。
【0113】
【表8】
HARQ−ACKが2個以上の情報ビットを含む[o
0ACKo
OACK−1ACK]である場合、(O
ACK>2)、ビットシーケンスq
0ACK,...,q
QACK−1ACKは、数式5により得ることができる。
【0114】
【数5】
数式5で、i=0,...,Q
ACK−1である。
【0115】
RI送信で、PDSCH送信に対応されるRIフィードバックのビット大きさは、基地局及び端末のアンテナ構成による最大レイヤの個数を仮定して決定されることができる。RIが1ビット情報を含む[o
0RI]である場合、表9によってエンコーディングされることができる。
【0116】
【表9】
表9で、[o
0RI]とRIのマッピングは、表10により与えられることができる。
【0117】
【表10】
RIが2ビット情報を含む[o
0RIo
1RI]であり、o
0RIが2ビット情報のうちMSBに対応され、o
1RIが2ビット情報のうちLSB(Least Significant Bit)に対応される場合、RIは、表11によってエンコーディングされることができる。表11で、o
2RI=(o
0RI+o
1RI)mod2である。
【0118】
【表11】
表11で、[o
0RIo
1RI]とRIのマッピングは、表12により与えられることができる。
【0119】
【表12】
表6及び表7で、x及びyは、RI情報を運ぶ変調シンボルのユークリッド距離を最大化するための方法であり、RIビットをスクランブリングするためのプレースホルダを示す。
【0120】
ビットシーケンスq
0RI,...,q
QRI−1RIは、複数のエンコーディングされたRIブロックを連結して得ることができる。この時、Q
RIは、全てのエンコーディングされたRIブロック内のエンコーディングされたビットの総個数である。最後のRIブロックの連結は、ビットシーケンスの総長さをQ
RIに一致させるために部分的に実行されることができる。
【0121】
端末がCQIビットを送信する場合、コーディングされたシンボルの個数Q′は、数式6により決定されることができる。
【0122】
【数6】
数式6で、OはCQIビットの個数であり、LはO≦11の時0、そうでない時8として与えられるCRCビットの個数である。また、Q
CQI=Q
m*Q′、β
offsetPUSCH=β
offsetCQIである。RIが送信されない場合、Q
RI=0である。M
scPUSCH−initial、C、及びKrは、同じトランスポートブロックのための初期PDCCHから得ることができる。同じトランスポートブロックのための初期PDCCH内のDCIフォーマット0が存在しない場合、M
scPUSCH−initial、C、及びKrは、同じトランスポートブロックのための数式6で、OはCQIビットの個数であり、LはO≦11の時0、そうでない時8として与えられるCRCビットの個数である。また、Q
CQI=Q
m*Q′、β
offsetPUSCH=β
offsetCQIである。RIが送信されない場合、Q
RI=0である。M
scPUSCH−initial、C、及びKrは同じトランスポートブロックのための初期PDCCHから得ることができる。同じトランスポートブロックのための初期PDCCH内のDCIフォーマット0が存在しない場合、M
scPUSCH−initial、C、及びKrは、同じトランスポートブロックのための初期PUSCHが半永久的(semi−persistent)にスケジューリングされた時には最も最近半永久的(semi−persistent)に割り当てられたPDCCHから、PUSCHが任意接続応答グラントから初期化された時には同じトランスポートブロックのための任意接続応答グラントから得ることができる。N
symbPUSCH−initialは、同じトランスポートブロックで初期PUSCH送信のためのサブフレーム当たりSC−FDMAシンボルの個数である。UL−SCHデータ情報に対し、G=N
symbPUSCH*M
scPUSCH*Q
m−Q
CQI−Q
RIであり、この時、M
scPUSCHは、トランスポートブロックの現在サブフレームでPUSCH送信のためのスケジューリングされた帯域幅を副搬送波の個数で表現したものである。N
symbPUSCH=(2*(N
symbUL−1)−N
SRS)に決定されることができる。端末が初期送信のためにPUSCHとSRSを同じサブフレームで送信することと構成されたり、初期送信のためのPUSCHリソース割当がセル特定SRSサブフレーム及びSRS送信のために割り当てられた帯域幅と部分的に重なる場合にN
SRS=1であり、残りの場合にはN
SRS=0である。
【0123】
CQI送信でペイロードの大きさが11ビットより小さい場合には、CQI情報のチャネルコーディングは入力シーケンスo
0,...,o
O−1に基づいて実行される。ペイロードの大きさが11ビットより大きい場合には、CQI情報に対するCRC追加、チャネルコーディング及びレートマッチングが各々実行される。CRC追加過程の入力シーケンスがo
0,...,o
O−1になる。CRCが追加された出力シーケンスがチャネルコーディング過程の入力シーケンスになり、チャネルコーディング過程の出力シーケンスがレートマッチング過程の入力シーケンスになる。CQI情報の最終チャネルコーディングの出力シーケンスはq
0,...,q
CQI−1で表現することができる。
【0124】
ステップS150で、データと制御情報に対する多重化が実行される。この時、HARQ−ACK情報は、サブフレームの2個のスロットの両方ともに存在し、DMRS(Demodulation Reference Signal)周囲のリソースにマッピングされることができる。データと制御情報を多重化することによって、データと制御情報は、互いに異なる変調シンボルにマッピングされることができる。一方、アップリンクセルのサブフレームで一つ以上のUL−SCHトランスポートブロックが送信される場合、CQI情報は、最も高いMCS(Modulation and Coding Scheme)を有するUL−SCHトランスポートブロック上のデータと多重化されることができる。
【0125】
ステップS160で、チャネルインターリービング(channel interleaving)が実行される。チャネルインターリービングは、PUSCHリソースマッピングと連結されて実行されることができ、チャネルインターリービングにより変調シンボルが送信波形(transmit waveform)に時間優先マッピング(time first mapping)されることができる。HARQ−ACK情報は、アップリンクDRMS週位のリソースにマッピングされることができ、RI情報は、HARQ−ACK情報により使われるリソース周囲にマッピングされることができる。
【0126】
以下、実施例を介して提案されたSRS送信方法を説明する。
【0127】
SRS送信方法は、2つに区分されることができる。LTE rel−8で定義された方法として、RRC(Radio Resource Control)シグナリングにより受信したSRSパラメータによって周期的にSRSを送信する周期的(periodic)SRS送信方法と、基地局から動的(dynamic)に誘発(trigger)されるメッセージに基づいて必要な時にSRSを送信する非周期的(aperiodic)SRS送信方法が存在する。LTE−Aで非周期的SRS送信方法が導入されることができる。
【0128】
周期的SRS送信方法及び非周期的SRS送信方法で、SRSは、端末特定(UE−specific)するように決定された端末特定SRSサブフレームで送信されることができる。LTE rel−8で定義された周期的SRS送信方法で、セル特定SRSパラメータにより周期的にセル特定SRSサブフレームが設定され、セル特定SRSサブフレームのうち端末特定SRSパラメータにより設定される周期的な端末特定SRSサブフレームで周期的SRSが送信される。この時、周期的な端末特定SRSサブフレームは、セル特定SRSサブフレームの部分集合である。前記セル特定SRSパラメータは、上位階層(higher layer)により与えられることができる。非周期的SRS送信方法で、非周期的SRSは、端末特定非周期的SRSパラメータにより決定される非周期的な端末特定SRSサブフレームで送信されることができる。非周期的SRS送信方法の端末特定SRSサブフレームは、LTE rel−8で定義されているように、セル特定SRSサブフレームの部分集合である。または、非周期的端末特定SRSサブフレームは、セル特定SRSサブフレームと同じである。前記端末特定非周期的SRSパラメータも前記セル特定SRSパラメータと同様に上位階層により与えられることができる。端末特定非周期的SRSサブフレームは、前述した表3または表4のサブフレーム周期及びサブフレームオフセットにより設定されることができる。
【0129】
端末特定するように決定されたまたはセル特定するように決定されたSRSサブフレームでPUSCHと非周期的SRSが同時に送信されるように構成される場合での端末の動作に対してはまだ決まっていない。これによって、PUSCHと非周期的SRSが同時に送信されるように構成される場合に新たな端末の動作としてデータ送信方法が要求される。
【0130】
図11は、提案されたSRSサブフレームでのデータ送信方法に対する構成の一例である。
【0131】
図11のSRSサブフレームは、端末特定するように決定された非周期的端末特定SRSサブフレームのうちいずれか一つのサブフレームである。または、非周期的端末特定SRSサブフレームがセル特定するように決定されたSRSサブフレームと同じ場合には、
図11のSRSサブフレームはセル特定するように決定されたSRSサブフレームのうちいずれか一つのサブフレームである。SRSサブフレームの最後のSC−FDMAシンボルがSRS送信のために割り当てられ、残りのSC−FDMAシンボルにPUSCHが割り当てられてデータが送信されることができる。SRSサブフレームの最後のSC−FDMAシンボルでSRSが占める帯域幅は、全体システム帯域幅であり、或いは狭帯域(narrow band)または部分帯域幅(partial bandwidth)である。また、LTE rel−8/9で定義された端末特定SRS帯域幅であり、LTE−Aで新たに設定されるSRS帯域幅である。残りのSC−FDMAシンボルでPUSCHが占める帯域幅にも制限がない。
【0132】
SRSサブフレームでSRSとPUSCHを介するアップリンクデータが同時に送信される。この時、PUSCHは、SRSに割り当てられた最後のSC−FDMAシンボルを除いてレートマッチングされることができる。SRSの送信帯域幅が、PUSCHの占める帯域幅との関係に対する制限なく、該当SRSサブフレームでのPUSCH送信は、SRSを送信しない残りのSC−FDMAシンボルでPUSCH送信が行われるようにレートマッチングされることができる。PUSCHをレートマッチングすることによって、PUSCHを介してデータを送信する時、1個のSC−FDMAシンボルほどのデータ率(data rate)を減少させ、SRS送信の信頼性及びカバレッジを高めることができる。
【0133】
または、PUSCHをレートマッチングせずに最後のSC−FDMAシンボルに割り当てられたPUSCHをパンチャーリングすることもできる。また、
図11において、SRSに割り当てられた最後のSC−FDMAシンボルでSRSが送信される場合を仮定したが、端末特定SRSパラメータによりSRSサブフレームに割当のみされ、SRSが実際に送信されない場合にも本発明が適用可能である。即ち、非周期的端末特定SRSサブフレームまたはセル特定SRSサブフレームでは、SRS送信可否と関係なく、PUSCHはSRSに割り当てられた最後のSC−FDMAシンボルを除いてレートマッチングされることができる。
【0134】
図12は、提案されたデータ送信方法の一実施例である。ステップS200で、端末はSRSサブフレームでSRS及びPUSCH上にアップリンクデータを送信する。この時、前記SRSに割り当てられるSC−FDMAシンボルと前記PUSCHに割り当てられるSC−FDMAシンボルは、前記SRSサブフレーム内で互いに重ならず、前記PUSCHに対してレートマッチングが実行される。
【0135】
図13は、提案されたリソースマッピング方法の一実施例である。ステップS300で、端末は非周期的SRSを送信するために留保された(reserved)SC−FDMAシンボルを除いてPUSCHリソースを割り当てる。PUSCH送信のために割り当てられた物理リソースブロック(physical resource block)がサブフレーム内に対応されるリソース要素(RE;Resource element)にマッピングされる。前記サブフレームは、端末特定するように決定された非周期的端末特定SRSサブフレームのうちいずれか一つのサブフレーム、またはセル特定するように決定されたSRSサブフレームのうちいずれか一つのサブフレームである。
【0136】
提案されたリソースマッピング方法によって、
図10のPUSCH送信に対するチャネルコーディングに適用されることができる。具体的に、HARQ−ACK及び/またはRI送信時コーディングされるシンボルの個数を決定する数式4でN
symbPUSCH−initialが変更されることができる。即ち、N
symbPUSCH−initialは同じトランスポートブロックで初期PUSCH送信のためのサブフレーム当たりSC−FDMAシンボルの個数であり、N
symbPUSCH−initial=(2*(N
symbUL−1)−N
SRS)に決定されることができる。この時、端末が初期送信のためにPUSCHとSRSを同じサブフレームで送信することと構成されたり、初期送信のためのPUSCHリソース割当が端末特定SRSサブフレーム及びSRS送信のために割り当てられた帯域幅と部分的に重なる場合、または非周期的SRSの送信が構成される時、端末がPUSCHをセル特定SRSサブフレームで送信する場合にN
SRS=1であり、残りの場合にはN
SRS=0である。または、CQI送信時コーディングされるシンボルの個数を決定する数式6でN
symbPUSCHが変更されることができる。即ち、N
symbPUSCH=(2*(N
symbUL−1)−N
SRS)に決定されることができる。この時、端末が初期送信のためにPUSCHとSRSを同じサブフレームで送信することと構成されたり、初期送信のためのPUSCHリソース割当が端末特定SRSサブフレーム及びSRS送信のために割り当てられた帯域幅と部分的に重なる場合、または非周期的SRSの送信が構成される時、端末がPUSCHをセル特定SRSサブフレームで送信する場合にN
SRS=1であり、残りの場合にはN
SRS=0である。
【0137】
図14は、提案されたSRSサブフレームでのデータ送信方法に対する構成の他の例である。
図14を参照すると、全体SRSサブフレームにわたってPUSCHを介してアップリンクデータが送信され、SRSの送信は省略(drop)される。これによって、PUSCH送信のデータ率とPUSCHを介して送信されるデータのQoS(Quality of Service)を保障することができる。
【0138】
または、
図11のPUSCHのレートマッチングと
図14のSRS省略をRRCメッセージを介して決定することができる。この時、PUSCHとPUCCHの同時送信を指示するRRCメッセージによってPUSCHレートマッチングまたはSRS省略の中からいずれか一つの方法を選択することができる。または、新たに定義されたRRCメッセージによってPUSCHレートマッチングまたはSRS省略の中からいずれか一つの方法を選択することができる。
【0139】
図15は、本発明の実施例が具現される基地局及び端末のブロック図である。
【0140】
基地局800は、プロセッサ(processor)810、メモリ(memory)820、及びRF部(Radio Frequency unit)830を含む。プロセッサ810は、提案された機能、過程及び/または方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ810により具現されることができる。メモリ820は、プロセッサ810と連結され、プロセッサ810を駆動するための多様な情報を格納する。RF部830は、プロセッサ810と連結され、無線信号を送信及び/または受信する。
【0141】
端末900は、プロセッサ910、メモリ920、及びRF部930を含む。RF部930は、プロセッサ910と連結され、SRSサブフレームでSRS及びPUSCH上にアップリンクデータを送信する。プロセッサ910は、提案された機能、過程及び/または方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ910により具現されることができる。メモリ920は、プロセッサ910と連結され、プロセッサ910を駆動するための多様な情報を格納する。
【0142】
プロセッサ810、910は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/またはデータ処理装置を含むことができる。メモリ820、920は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/または他の格納装置を含むことができる。RF部830、930は、無線信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリ820、920に格納され、プロセッサ810、910により実行されることができる。メモリ820、920は、プロセッサ810、910の内部または外部にあり、よく知られた多様な手段でプロセッサ810、910と連結されることができる。前述した例示的なシステムで、方法は一連のステップまたはブロックで順序図に基づいて説明されているが、本発明は、ステップの順序に限定されるものではなく、あるステップは前述と異なるステップと異なる順序にまたは同時に発生することができる。また、当業者であれば、順序図に示すステップが排他的ではなく、他のステップが含まれたり、順序図の一つまたはその以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができる。
【0143】
前述した実施例は、多様な態様の例示を含む。多様な態様を示すための全ての可能な組合せを記述することはできないが、該当技術分野の通常の知識を有する者は、異なる組合せが可能であることを認識することができる。従って、本発明は、特許請求の範囲内に属する全ての交替、修正及び変更を含む。