特許第5886954号(P5886954)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5886954ラベリングマシンのラベリングステーションを支持するためのトロリー
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5886954
(24)【登録日】2016年2月19日
(45)【発行日】2016年3月16日
(54)【発明の名称】ラベリングマシンのラベリングステーションを支持するためのトロリー
(51)【国際特許分類】
   B65C 9/08 20060101AFI20160303BHJP
【FI】
   B65C9/08
【請求項の数】4
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2014-519434(P2014-519434)
(86)(22)【出願日】2011年11月4日
(65)【公表番号】特表2014-520731(P2014-520731A)
(43)【公表日】2014年8月25日
(86)【国際出願番号】EP2011069446
(87)【国際公開番号】WO2013007317
(87)【国際公開日】20130117
【審査請求日】2014年10月21日
(31)【優先権主張番号】VR2011A000146
(32)【優先日】2011年7月13日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】510147581
【氏名又は名称】ピ・エ・ラベレルス・ソシエタ・ペル・アチオニ
【氏名又は名称原語表記】P.E. LABELLERS S.p.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100084146
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100118625
【弁理士】
【氏名又は名称】大畠 康
(72)【発明者】
【氏名】アンドレア・コルディオリ
【審査官】 西 秀隆
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/027372(WO,A1)
【文献】 特開平07−125836(JP,A)
【文献】 特開2008−103592(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65C 9/08
B23P 19/00
H05K 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロアに載置するための前後ホイール(3a、3b、4a、4b)を備えており、ラベリングマシンのラベリングステーションを支持するための、トロリーであって、
前記トロリーは縦ロッド(6)を備えており、
前記縦ロッド(6)は、後端部に自身の軸線回りに回転を生じるように構成された手段を備えると共に、前端部に円錐状の先端(8a)を有する、ねじ部(8)を備えており、且つ、横軸(9a)で前記トロリーに枢支されているブッシュ(9)に関連付けられており、且つ、それに対して少なくとも回転可能であり、
前記ねじ部(8)は、収容ブッシュ(13)の、円錐状のガイド部(13b)が設けられた雌ねじ(13a)の一部に噛合するように構成されており、
前記収容ブッシュ(13)は、前記ラベリングマシンの本体(5)から突出する平面部(14)に固定されており、
前記平面部(14)は、少なくとも1つのランプ(15a、15b)と、前記トロリーに設けられたセンタリング手段に対する当接手段と、を備えており、
前記ランプ(15a、15b)は、前記トロリーの前端部に設けられたホイール(16a、16b)それぞれによって、クロスされるように構成されていることを特徴とする、トロリー。
【請求項2】
スプリング(10)を備えており、
前記スプリング(10)は、前記ロッド(6)と同軸であり、且つ、前記トロリーに枢支された前記ブッシュ(9)に接触する第1の自由ブッシング(10a)に当接する前端部と、前記端部の方向に向いた面で前記ロッド(6)と一体化している手段に接触する第2の自由ブッシング(10b)に当接する後端部と、を備えており、
前記スプリング(10)によって、前記ロッド(6)の、前記トロリーの構造体に枢支されている前記ブッシュ(9)に対する回転及び並進動作のいずれもが可能となっている、
請求項1に記載のトロリー。
【請求項3】
2つの当接部を備えており、
前記当接部は、前記ロッド(6)と一体化しており、且つ、両側部において、前記ブッシュ(9)に対して前記ロッド(6)の回転動作のみを可能とするように、前記トロリーに枢支されているブッシュ(9)に接触している、
請求項1に記載のトロリー。
【請求項4】
前記ラベリングマシンの前記本体から突出する前記平面部(14)は、2つのランプ(15a、15b)を備えており、
前記2つのランプ(15a、15b)は、雌ねじ部(13a)を有する収容ブッシュ(13)に対して対称的に配置されており、且つ、前記トロリーの前端部にあるそれぞれのホイール(16a、16b)に接触するように構成されており、
前記平面部(14)は、凹部(18)を備えており、
前記凹部(18)は、前記平面部(14)に対する前記トロリーの中央配置を確かなものにするように、前記トロリーにある、縦軸を有するローラ(17)を受け入れるように構成されている、
請求項1〜3のいずれか1つに記載のトロリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベリングマシンのラベリングステーションを支持するためのトロリーに関する。
【背景技術】
【0002】
マシンの本体に固定するために本体の近くに持ってこられた、ホイールを備えたトロリーによって、ラベリングステーションが支持されている、カルーセルラベリングマシンがあることが、知られている。このように、単一のマシンに、異なるラベリングステーション、例えば予め糊付けされたラベルを備えたステーション、又は熱いか冷たい糊を用いて糊付けする装置を備えたステーションを提供することが可能となっており、この結果、かなりのコスト節約が達成されている。
【0003】
ラベリングマシンの本体へトロリーを固定するシステムは、公知技術分野において、たくさんの問題点を呈している。
【0004】
実際、トロリーがホイールをフロアと接触させながら固定されている、単純化されたマシンがあり、この結果、作動に要求される正確性を減じ得るフロアの欠陥を反映している。
【0005】
複雑なマシンにおいて、適応された装置でトロリーの全体を持ち上げた後に、固定が起こるが、このケースではコストはむしろ高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、ラベリングマシンの本体に固定されるのに役立つトロリーに、非常に簡単な手段で最大の正確性を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
設定された目標は、次の請求の範囲に係る特徴を備えていることを特徴とする本発明に係る、ラベリングマシンのラベリングステーションを支持するためのトロリーによって成し遂げられる。
【0008】
本発明のさらなる特徴及び利点は、添付された図面の非限定例として説明される、2つの好ましいが排他的ではない本発明の実施形態からより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1はトロリー及びラベリングマシンの全体図である。
図2図2図1の詳細図である。
図3図3は作動時の3つの連続した瞬間の1つの図である。
図4図4は作動時の3つの連続した瞬間の1つの図である。
図5図5は作動時の3つの連続した瞬間の1つの図である。
図6図6は本発明の変形例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1図5を参照して、参照符合1は、ラベリングステーション2を支持するためのトロリーを概して示しており、それ自体は知られているが、それは、説明される例において、予め糊付けされたラベルを使用するようにデザインされている。
【0011】
トロリー1は、例えば4つのホイールを備えており、特に、説明される方法による後の固定のために、ラベル貼りされる個々のコンテナを支持するためのパン5aが見られる、カルーセルラベリングマシンの本体5の近くに、持ってくることを可能にする前ホイール3a、3bと、後ホイール4a、4bと、を備えている。
【0012】
トロリー1は縦ロッド6を備えており、縦ロッド6は、後端部に例えばハンドル7によって構成される、自身の軸線回りにその回転を生じるように構成された手段を備えており、且つ、前端部に円錐状の先端8aを有するねじ部8を備えている。
【0013】
ロッド6は、横軸9aでトロリーの構造体に枢支されているブッシュ9に関連付けられており、それに対して回転し且つ並進的に移動可能となっている。さらに、スプリング10が設けられており、それは、ロッド6と同軸であって、ブッシュ9に接触する自由ブッシング10aに当接する前端部と、例えば、シーガーリング11によって構成され、且つ、ロッド6に関連づけられた、ハンドル7の方向を向いた面でロッド6と一体化された手段に接触する、第2の自由ブッシング10bに当接する後端部と、を有している。第2のシーガーリングは12で示されている。
【0014】
ロッド6のねじ部8は、収容ブッシュ13の、円錐状のガイド部13bに設けられた雌ねじ部13aに噛合するように構成されている。前記収容ブッシュ13は、平面部14に固定されている。平面部14はラベリングマシンの本体5から突出しており、且つ、例えばボルト14a、14bでそこに係止されている。
【0015】
平面部14は、少なくとも1つのランプも備えており、より好ましくは、2つのランプ15a、15bを備えている。2つのランプ15a、15bは、ブッシュ13に対して対称的に配置されており、且つ、作動の記述でより詳細に説明されるように、トロリー1の前端部に設けられたホイール16a、16bそれぞれに接触するようになっている。
【0016】
センタリング手段が、トロリーの正確な位置決めを確かにするために設けられており、例えば、ローラ17を備えている。ローラ17は、トロリー上にあり、且つ、形成された凹部18に入るように構成されている。凹部18は、平面部14に画定されており、センタリング手段用の当接手段を有利にも構成している。
【0017】
作動の説明は、図3に示された状態を考慮することによって始まり、図3において、トロリーは、ホイール16a、16bがランプ15a、15bに直面したまま動かないでいる。トロリーがおそらく特に注意を払わないオペレータによってラベリングマシンの近くに持ってこられる後に確立されるこの状態において、スプリング10は、ロッド6を図3に示される引っ込んだ位置に保ち、この結果、その先端8aと、要素の完全性にマイナス効果を有し得る雌ねじ部13aの第1ねじ切り部との、不意の接触の可能性を防止している。
【0018】
トロリー1が静止したままの図3の状態において、オペレータは、結果として生じるロッド6の前進を伴ってハンドル7を回し、この結果、雌ねじ部13aとの軸アライメントが生み出されるまでのロッド6の回転と共に、接触が先端と雌ねじ部13aの第1ねじ切り部との間になされるまで至る、先端8aのガイド部13bへの摺動が生じて、その後、オペレータがハンドル7を回し、この結果、部分8のねじ切り部の少数、例えば、3つのねじ切り部が、雌ねじ部13aの同じ数のねじ切り部に係合するように、さらなるロッド6の前進が生じる。
【0019】
したがって、図4に説明される状態が、苦も無く実質的に達せられる。なぜなら、トロリーを動かせないままに留めながら、スプリング10が上述したイベントと共に、ブッシュ10a、10bの間の相互接触が生じるまで、圧縮されるからである。
【0020】
図4の状態から、オペレータは、雌ねじ部13aへのロッド6の部分8の前進的なねじ込みを伴うハンドル7の回転を続行して、トロリー1は、ホイール16a、16bでランプ15a、15bを昇ることによって前進して、この結果、前ホイール3a、3bがフロアから持ち上げられることが起こり、このように、図5の状態で要求される正確性と共に生じる、係止用の最適な条件に配置される。
【0021】
実質的に、逆向きの運動は、トロリーを押しのけて使用される。
【0022】
図6は、本発明の第2の実施形態を示しており、それは、変形点のみが、ロッド6に一体化された当接部の存在によって構成されていることであり、例えば、トロリーの構造体に9aで枢支されたブッシュ9の両側部に、ロッド6に係止された2つのシーガーリング19、20によって構成されており、それは、本発明の動作に明らかに続いて起こるブッシュに対するロッド6の回転動作のみを可能とする。
【0023】
有利、賢明、又は類似であるとして上述された、本発明の全ての特徴は、等価な特徴によって、欠いている、又は取り換えられるかもしれない。一般的な教示又は特定の実施形態への参照と共に提示された、個々の特徴は、他の実施形態に全て存在してもよく、又はそのような実施形態の特徴に取り換えてもよい。
【0024】
記載された発明は、幾多の修正および変形を受け入れる余地があり、それらの全ては、添付の請求の範囲の範疇にある。さらに、前詳細は、技術的に同等な要素によって、取り換えられてもよい。
【0025】
本出願が優先権を主張するイタリア特許出願番号VR2011A000146での開示は、ここに参照して組み込まれている。
【0026】
請求の範囲で言及された技術的特徴が、参照符合によって、理解され、それら参照符合は、請求の範囲の理解を促進する目的のためだけに盛り込まれ、したがって、そのような参照符合は、そのような参照符合によって例示されるものと同一視される個々の構成の解釈に、如何なる限定的な効果を与えるものではないことは、言うまでもない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6