(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5886972
(24)【登録日】2016年2月19日
(45)【発行日】2016年3月16日
(54)【発明の名称】異常アカウント検出装置及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20160303BHJP
G06Q 20/06 20120101ALI20160303BHJP
A63F 13/75 20140101ALI20160303BHJP
【FI】
G06Q50/10 160
G06Q20/06 110
A63F13/75
【請求項の数】23
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-535637(P2014-535637)
(86)(22)【出願日】2011年12月28日
(65)【公表番号】特表2014-535097(P2014-535097A)
(43)【公表日】2014年12月25日
(86)【国際出願番号】KR2011010203
(87)【国際公開番号】WO2013054983
(87)【国際公開日】20130418
【審査請求日】2014年5月28日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0104798
(32)【優先日】2011年10月13日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】508206737
【氏名又は名称】ネオプル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100123733
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 大樹
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100170346
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 望
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】ユン ミョンジン
【審査官】
大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−049720(JP,A)
【文献】
特開2011−097993(JP,A)
【文献】
特表2009−530979(JP,A)
【文献】
特開2006−296769(JP,A)
【文献】
特開2006−330905(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−50/34
A63F 13/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム内の1つ以上のアカウントのうち異常アカウントを検出する検出部と、
前記異常アカウントが1つ以上のアカウントとゲーム通貨を異常取引するか否かを判断する判断部と、
前記異常アカウントの異常取引の有無に応じて前記異常アカウントに異常点数を付与する異常点数付与部と、
前記異常アカウントの異常点数が予め設定された基準値以上である場合、前記予め設定された基準値に対応する規制レベルで前記異常アカウントを規制するアカウント規制部と、
を備えることを特徴とする異常アカウント検出装置。
【請求項2】
前記検出部は、前記1つ以上のアカウントがゲーム通貨により1つ以上のアイテムを予め設定された回数以上販売する場合、前記1つ以上のアカウントを前記異常アカウントとして判断することを特徴とする請求項1に記載の異常アカウント検出装置。
【請求項3】
前記検出部は、前記1つ以上のアカウントと1つ以上の他のアカウントの取引内訳を検査し、取引されるゲーム通貨が予め設定された基準値以下の価格で取引される場合、前記1つ以上のアカウント及び前記1つ以上のアカウントを前記異常アカウントとして判断することを特徴とする請求項1に記載の異常アカウント検出装置。
【請求項4】
前記検出部は、前記1つ以上のアカウントが同じパターンを繰り返す場合、前記1つ以上のアカウントを前記異常アカウントとして判断することを特徴とする請求項1に記載の異常アカウント検出装置。
【請求項5】
前記異常点数付与部は、前記異常アカウントと1つ以上の他のアカウントの取引内訳を検査し、取引されるゲーム通貨が予め設定された基準値以下の価格で取引される場合、前記異常アカウント及び前記1つ以上の他のアカウントに前記異常点数を付与することを特徴とする請求項1に記載の異常アカウント検出装置。
【請求項6】
前記アカウント規制部は、前記1つ以上の他のアカウントの異常点数が予め設定された基準値以上である場合、前記予め設定された基準値に対応する規制レベルで前記1つ以上の他のアカウントを規制することを特徴とする請求項5に記載の異常アカウント検出装置。
【請求項7】
前記異常点数付与部は、前記異常アカウントがゲーム通貨により1つ以上のアイテムを予め設定された回数以上販売する場合、前記異常アカウントに前記異常点数を付与することを特徴とする請求項1に記載の異常アカウント検出装置。
【請求項8】
前記異常点数付与部は、前記異常アカウントが同じパターンを繰り返す場合、前記異常アカウントに前記異常点数を付与することを特徴とする請求項1に記載の異常アカウント検出装置。
【請求項9】
前記アカウント規制部は、前記異常アカウントが予め設定された条件を満足する場合、前記異常アカウントの規制を解除することを特徴とする請求項1に記載の異常アカウント検出装置。
【請求項10】
前記異常点数付与部は、前記異常アカウントが予め設定された条件に対応する場合、前記異常アカウントに追加的に異常点数を付与することを特徴とする請求項1に記載の異常アカウント検出装置。
【請求項11】
前記異常点数付与部は、前記異常アカウントが予め設定された条件に対応する場合、前記異常アカウントの異常点数を差し引くことを特徴とする請求項1に記載の異常アカウント検出装置。
【請求項12】
前記アカウント規制部は、前記異常アカウントのゲーム通貨取引を永久的に停止させることを特徴とする請求項1に記載の異常アカウント検出装置。
【請求項13】
前記アカウント規制部は、前記異常アカウントのゲーム接続を一時的に停止させることを特徴とする請求項1に記載の異常アカウント検出装置。
【請求項14】
前記アカウント規制部は、前記異常アカウントのゲーム接続を永久的に停止させることを特徴とする請求項1に記載の異常アカウント検出装置。
【請求項15】
異常アカウント検出装置の検出部がゲーム内の1つ以上のアカウントのうち異常アカウントを検出するステップと、
前記異常アカウント検出装置の判断部が前記異常アカウントが1つ以上のアカウントとゲーム通貨を異常取引するか否かを判断するステップと、
前記異常アカウント検出装置の異常点数付与部が前記異常アカウントの異常取引の有無に応じて前記異常アカウントに異常点数を付与するステップと、
前記異常アカウント検出装置のアカウント規制部が前記異常アカウントの異常点数が予め設定された基準値以上である場合、前記予め設定された基準値に対応する規制レベルで前記異常アカウントを規制するステップと、
を含むことを特徴とする異常アカウント検出方法。
【請求項16】
前記異常アカウントを検出するステップは、前記1つ以上のアカウントがゲーム通貨により1つ以上のアイテムを予め設定された回数以上販売する場合、前記検出部が前記1つ以上のアカウントを前記異常アカウントとして判断するステップを含むことを特徴とする請求項15に記載の異常アカウント検出方法。
【請求項17】
前記異常アカウントを検出するステップは、前記1つ以上のアカウントと1つ以上の他のアカウントの取引内訳を検査し、取引されるゲーム通貨が予め設定された基準値以下の価格で取引される場合、前記検出部が前記1つ以上のアカウント及び前記1つ以上のアカウントを前記異常アカウントとして判断するステップを含むことを特徴とする請求項15に記載の異常アカウント検出方法。
【請求項18】
前記異常アカウントを検出するステップは、前記1つ以上のアカウントが同じパターンを繰り返す場合、前記検出部が前記1つ以上のアカウントを前記異常アカウントとして判断するステップを含むことを特徴とする請求項15に記載の異常アカウント検出方法。
【請求項19】
前記異常アカウントに異常点数を付与するステップは、前記異常アカウントと1つ以上の他のアカウントの取引内訳を検査し、取引されるゲーム通貨が予め設定された基準値以下の価格で取引される場合、前記異常点数付与部が前記異常アカウント及び前記1つ以上の他のアカウントに前記異常点数を付与するステップを含むことを特徴とする請求項15に記載の異常アカウント検出方法。
【請求項20】
前記異常アカウントを規制するステップは、前記1つ以上の他のアカウントの異常点数が予め設定された基準値以上である場合、前記アカウント規制部が前記予め設定された基準値に対応する規制レベルで前記1つ以上の他のアカウントを規制するステップを含むことを特徴とする請求項19に記載の異常アカウント検出方法。
【請求項21】
前記異常アカウントに異常点数を付与するステップは、前記異常アカウントがゲーム通貨により1つ以上のアイテムを予め設定された回数以上販売する場合、前記異常点数付与部が前記異常アカウントに前記異常点数を付与するステップを含むことを特徴とする請求項15に記載の異常アカウント検出方法。
【請求項22】
前記異常アカウントに異常点数を付与するステップは、前記異常アカウントが同じパターンを繰り返す場合、前記異常点数付与部が前記異常アカウントに前記異常点数を付与するステップを含むことを特徴とする請求項15に記載の異常アカウント検出方法。
【請求項23】
請求項15〜請求項22のいずれか1項に記載の方法を実行するプログラムを記録したコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は異常アカウントを検出する装置及び方法に関し、より詳しくは、特定アカウントに異常点数を付与して一定の基準値以上の異常点数が与えられた特定アカウントに規制を加える装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在のオンラインゲーム市場の規模は急激に拡大しつつあり、これによって各ゲーム企業らがオンラインゲームの開発に多くの時間及び努力を投資していることでオンラインゲームが量的及び質的に発展している。
【0003】
一方、オンラインゲームでは、キャラクタがゲーム中で使用するアイテム及びゲーム通貨などによってサイバー空間で実生活の経済活動に類似の社会を経験することができる。
【0004】
例えば、オンラインゲームを用いるユーザは自身のキャラクタを用いてアイテムなどを獲得して自身のキャラクタを装飾または強化させることができ、ゲーム通貨を獲得して自身のキャラクタが必要なアイテムを購入することができ、獲得したアイテムを販売してゲーム通貨を取得することもできる。
【0005】
しかし、今日ではユーザが現金を用いてゲーム通貨を購入し、これをオンラインゲーム上に適用して難なくゲーム通貨を取得できるだけではなく、反対に、オンラインゲーム上で取得したゲーム通貨を他のユーザから現金を受領して販売する場合もある。
【0006】
したがって、最近では専門的に大規模なコンピュータを備えて職業的にオンラインゲームのアイテム及びゲーム通貨を獲得し現金にして販売するユーザが発生することで、社会的な問題になっているのが実状である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の一実施形態は、一定のパターンにより異常取引アカウントに異常点数を付与して一定の基準値以上である場合、当該アカウントのゲーム通貨取引を停止させることを目的とする。
【0008】
本発明の一実施形態は、ゲーム通貨を現金にして販売する者及びハッカーから発生する不公正な取引事例を追跡することを目的とする。
【0009】
本発明の一実施形態は、ゲーム内の経済を安定させてゲームユーザのゲームに対する信頼度を上昇させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態に係る異常アカウント検出装置は、ゲーム内の1つ以上のアカウントのうち異常アカウントを検出する検出部と、前記異常アカウントが1つ以上のアカウントとゲーム通貨を異常取引するか否かを判断する判断部と、前記異常アカウントの異常取引の有無に応じて前記異常アカウントに異常点数を付与する異常点数付与部と、前記異常アカウントの異常点数が予め設定された基準値以上である場合、前記予め設定された基準値に対応する規制レベルで前記異常アカウントを規制するアカウント規制部とを備える。
【0011】
本発明の一実施形態に係る前記検出部は、前記1つ以上のアカウントがゲーム通貨により1つ以上のアイテムを予め設定された回数以上販売する場合、前記1つ以上のアカウントを前記異常アカウントとして判断してもよい。
【0012】
本発明の一実施形態に係る前記検出部は、前記1つ以上のアカウントと1つ以上の他のアカウントの取引内訳を検査し、取引されるゲーム通貨が予め設定された基準値以下の価格で取引される場合、前記1つ以上のアカウント及び前記1つ以上のアカウントを前記異常アカウントとして判断してもよい。
【0013】
本発明の一実施形態に係る前記検出部は、前記1つ以上のアカウントが同じパターンを繰り返す場合、前記1つ以上のアカウントを前記異常アカウントとして判断してもよい。
【0014】
本発明の一実施形態に係る前記異常点数付与部は、前記異常アカウントと1つ以上の他のアカウントの取引内訳を検査し、取引されるゲーム通貨が予め設定された基準値以下の価格で取引される場合、前記異常アカウント及び前記1つ以上の他のアカウントに前記異常点数を付与してもよい。
【0015】
本発明の一実施形態に係る前記アカウント規制部は、前記1つ以上の他のアカウントの異常点数が予め設定された基準値以上である場合、前記予め設定された基準値に対応する規制レベルで前記1つ以上の他のアカウントを規制してもよい。
【0016】
本発明の一実施形態に係る前記異常点数付与部は、前記異常アカウントがゲーム通貨により1つ以上のアイテムを予め設定された回数以上販売する場合、前記異常アカウントに前記異常点数を付与してもよい。
【0017】
本発明の一実施形態に係る前記異常点数付与部は、前記異常アカウントが同じパターンを繰り返す場合、前記異常アカウントに前記異常点数を付与してもよい。
【0018】
本発明の一実施形態に係る前記アカウント規制部は、前記異常アカウントが予め設定された条件を満足する場合、前記異常アカウントの規制を解除してもよい。
【0019】
本発明の一実施形態に係る前記異常点数付与部は、前記異常アカウントが予め設定された条件に対応する場合、前記異常アカウントに追加的に異常点数を付与してもよい。
【0020】
本発明の一実施形態に係る前記異常点数付与部は、前記異常アカウントが予め設定された条件に対応する場合、前記異常アカウントの異常点数を差し引いてもよい。
【0021】
本発明の一実施形態に係る前記アカウント規制部は、前記異常アカウントのゲーム通貨取引を永久的に停止させてもよい。
【0022】
本発明の一実施形態に係る前記アカウント規制部は、前記異常アカウントのゲーム接続を一時的に停止させてもよい。
【0023】
本発明の一実施形態に係る前記アカウント規制部は、前記異常アカウントのゲーム接続を永久的に停止させてもよい。
【0024】
本発明の一実施形態に係る異常アカウント検出方法は、ゲーム内の1つ以上のアカウントのうち異常アカウントを検出するステップと、前記異常アカウントが1つ以上のアカウントとゲーム通貨を異常取引するか否かを判断するステップと、前記異常アカウントの異常取引の有無に応じて前記異常アカウントに異常点数を付与するステップと、前記異常アカウントの異常点数が予め設定された基準値以上である場合、前記予め設定された基準値に対応する規制レベルで前記異常アカウントを規制するステップとを含む。
【発明の効果】
【0025】
本発明の一実施形態によると、一定のパターンにより異常取引アカウントに異常点数を付与して一定の基準値以上である場合、当該アカウントのゲーム通貨取引を停止させることができる。
【0026】
本発明の一実施形態によると、ゲーム通貨を現金にして販売する者及びハッカーから発生する不公正な取引事例を追跡することができる。
【0027】
本発明の一実施形態によると、ゲーム内の経済を安定させてゲームユーザのゲームに対する信頼度を上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明の一実施形態に係る異常アカウント検出装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る異常アカウント検出方法を示すフローチャートである。
【
図3】本発明の一側に係る異常アカウント検出によるログデータの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下添付図面及び添付図面に記載された内容を参照して本発明の実施形態を詳細に説明するが、本発明が実施形態によって制限されたり限定されたりすることはない。
【0030】
一方、本発明の説明において、関連する公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。そして、本明細書で用いられる用語(terminology)は本発明の実施形態を適切に表現するためのものであり、これはユーザ、運用者の意図または本発明が属する分野の慣例などによって変わり得る。したがって、本用語に対する定義は本明細書全般にわたる内容に基づいて下されなければならない。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態に係る異常アカウント検出装置の構成を示すブロック図である。
【0032】
図1を参照すると、本発明の一実施形態に係る異常アカウント検出装置100は、ゲーム内の1つ以上のアカウントのうち異常アカウントを検出する検出部110、前記異常アカウントが1つ以上のアカウントとゲーム通貨を異常取引するか否かを判断する判断部120、前記異常アカウントの異常取引の有無に応じて前記異常アカウントに異常点数を付与する異常点数付与部130、及び前記異常アカウントの異常点数が予め設定された基準値以上である場合、前記予め設定された基準値に対応する規制レベルで前記異常アカウントを規制するアカウント規制部140から構成される。
【0033】
本発明の一実施形態に係る異常アカウント検出装置100は、特定の行動パターンにより異常アカウントとして登録されたユーザが異常なゲーム行動を行う場合、異常点数を付与することによって異常点数が一定レベル以上であるアカウントに対して規制を加える装置及び方法に関する。
【0034】
例えば、ゲーム内のアカウントユーザによるハッキング、ゲーム通貨買いだめ及び現金化、ハッキングパターン、買いだめ及び現金化パターン、反復的なハンティングなどのゲーム行動パターンを追跡して当該アカウントを異常アカウントとして判断する。
【0035】
以下、
図2を参照して本発明の一実施形態に係る異常アカウント検出方法を説明する。
【0036】
図2は、本発明の一実施形態に係る異常アカウント検出方法を示すフローチャートである。
【0037】
本発明の一実施形態に係る異常アカウント検出装置100は、検出部110を用いてゲーム内の1つ以上のアカウントのうち異常アカウントを検出する(210)。
【0038】
本発明の一側面に係る検出部110は、前記1つ以上のアカウントがゲーム通貨により1つ以上のアイテムを予め設定された回数以上販売する場合、前記1つ以上のアカウントを前記異常アカウントとして判断してもよい。
【0039】
本発明の一側に係る検出部110は、ユーザが特定の種類のアイテム、例えば、高級アイテム、専門職業アイテム、材料アイテム、消耗アイテムなどをゲーム商店に連続してN回以上販売することを検出し、前記検出された当該ユーザのアカウントを異常アカウントとして判断してもよい。
【0040】
本発明の一側面に係る検出部110は、データベースに格納された前記検出された当該ユーザの情報のうち「ハッキングパターンによる不審ユーザ」として設定するフラグを活性化してもよい。
【0041】
ここで、本発明の一側に係る異常アカウント検出装置100は、異常アカウントの異常取引の範疇に属する行動パターンが発見される場合、前記異常アカウントに対する異常点数を増加させてもよい。
【0042】
本発明の一側面に係る検出部110は、前記1つ以上のアカウントと1つ以上の他のアカウントの取引内訳を検査し、取引されるゲーム通貨が予め設定された基準値以下の価格で取引される場合、前記1つ以上のアカウント及び前記1つ以上のアカウントを前記異常アカウントとして判断してもよい。
【0043】
本発明の一側面に係る検出部110は、2つのアカウントがゲーム通貨を取引する場合、ゲーム通貨競売場における平均価格を基準にして一側のアカウントが物またはゲームマネーに対して一方的にX倍以上の利益を得る場合、当該アカウントを異常アカウントとして判断してもよい。
【0044】
本発明の一側面に係る検出部110は、データベースに格納された前記異常アカウントのユーザ情報のうち「買いだめ及び現金化パターンによる不審ユーザ」として設定するフラグを活性化してもよい。
【0045】
本発明の一側面に係る検出部110は、前記1つ以上のアカウントが同じパターンを繰り返す場合、前記1つ以上のアカウントを前記異常アカウントとして判断してもよい。
【0046】
本発明の一側面に係る検出部110は、特定ユーザが同じゲーム内のインスタントダンジョンをN回以上続けて完了(クリア)する場合、前記当該ユーザのアカウントを異常アカウントとして判断してもよい。
【0047】
本発明の一側面に係る検出部110は、データベースに格納された前記異常アカウントのユーザ情報のうち「不法プログラム使用パターンによる不審ユーザ」として設定するフラグを活性化してもよい。
【0048】
ここで、本発明の一側に係る異常アカウント検出装置100は、特定のインスタントダンジョンを完了した場合、当該ユーザのアカウントに対する異常判断を行わないこともある。
【0049】
本発明の一実施形態に係る異常アカウント検出装置100は、判断部120を用いて前記異常アカウントが1つ以上のアカウントとゲーム通貨を異常取引したか否かを判断する(220)。
【0050】
本発明の一実施形態に係る異常アカウント検出装置100は、異常点数付与部130を用いて前記異常アカウントの異常取引の有無に応じて前記異常アカウントに異常点数を付与する(230)。
【0051】
本発明の一側面に係る異常点数付与部130は、前記異常アカウントと1つ以上の他のアカウントの取引内訳を検査し、取引されるゲーム通貨が予め設定された基準値以下の価格で取引される場合、前記異常アカウント及び前記1つ以上の他のアカウントに前記異常点数を付与してもよい。
【0052】
本発明の一側面に係る異常点数付与部130は、2つのアカウントが互いにゲーム通貨を取引する際、ゲーム物品またはゲームマネーの市価がN倍以上に差異が生じる異常取引として判断される場合、当該取引を異常取引と見なして当該異常ユーザの異常点数を増加してもよい。
【0053】
本発明の一側面に係る異常点数付与部130は、一側のユーザが開設したゲーム商店における取引において、ゲーム物品またはゲームマネーの市価がN倍以上に差異が生じる異常な取引として判断される場合、当該取引を異常取引と見なして当該異常ユーザの異常点数を増加してもよい。
【0054】
本発明の一側面に係る異常点数付与部130は、ゲーム通貨競売場における取引において、ゲーム物品またはゲームマネーの市価がN倍以上に差異が生じる異常な取引として判断される場合、当該取引を異常取引と見なして当該異常ユーザの異常点数を増加してもよい。
【0055】
本発明の一側面に係る異常点数付与部130は、一側のアカウントから他のアカウントに送信されるゲーム郵便サービスによってゲームマネーのN%以上が送達される場合、当該ゲーム行動パターンを異常行動パターンと見なして当該異常ユーザの異常点数を増加してもよい。
【0056】
本発明の一側面に係る異常点数付与部130は、前記異常アカウントがゲーム通貨により1つ以上のアイテムを予め設定された回数以上販売する場合、前記異常アカウントに前記異常点数を付与してもよい。
【0057】
本発明の一側面に係る異常点数付与部130は、前記異常アカウントが同じパターンを繰り返す場合、前記異常アカウントに前記異常点数を付与してもよい。
【0058】
本発明の一側面に係る異常点数付与部130は、前記異常アカウントが予め設定された条件に対応する場合、前記異常アカウントに追加的に異常点数を付与してもよい。
【0059】
例えば、本発明の一側に係る異常点数付与部130は、特定IPを介して接続した異常アカウントである場合、異常点数を追加的に付与してもよい。
【0060】
他の例として、本発明の一側に係る異常点数付与部130は、M個以上のユーザアカウントがある日に同じIPで接続した後、次の日に同じIPで接続した場合、当該アカウントに異常点数を追加的に付与してもよい。
【0061】
本発明の一側に係る異常点数付与部130は、前記の一例が繰り返し行うユーザアカウントに対して複利計算により加重値を適用して異常点数を付与してもよい。
【0062】
本発明の一側面に係る異常点数付与部130は、前記異常アカウントが予め設定された条件に対応する場合、前記異常アカウントの異常点数を差し引いてもよい。
【0063】
例えば、本発明の一側に係る異常点数付与部130は、異常アカウントが特定のインスタントダンジョンを完了する場合、キャラクタをアップグレードした場合、特定のインスタントダンジョンに入場する場合、またはハッキングアカウント申告後に復旧する場合などには、前記異常アカウントの異常点数を初期化してもよい。
【0064】
他の例として、本発明の一側に係る異常点数付与部130は、キャラクタの戦闘完了回数、特定のインスタントダンジョンの完了回数、特定クエストの遂行完了回数、または一定期間に対応するMだけの差引点数を適用してもよい。
【0065】
本発明の一実施形態に係る異常アカウント検出装置100は、アカウント規制部140を用いて前記異常アカウントの異常点数が予め設定された基準値以上である場合、前記予め設定された基準値に対応する規制レベルで前記異常アカウントを規制する(240)。
【0066】
本発明の一側面に係るアカウント規制部140は、前記1つ以上の他のアカウントの異常点数が予め設定された基準値以上である場合、前記予め設定された基準値に対応する規制レベルで前記1つ以上の他のアカウントを規制してもよい。
【0067】
本発明の一側面に係るアカウント規制部140は、前記異常アカウントが予め設定された条件を満足する場合、前記異常アカウントの規制を解除してもよい。
【0068】
本発明の一側面に係るアカウント規制部140は、前記異常アカウントのゲーム通貨取引を永久的に停止してもよい。
【0069】
本発明の一側面に係るアカウント規制部140は、前記異常アカウントのゲーム接続を一時的に停止してもよい。
【0070】
本発明の一側面に係るアカウント規制部140は、前記異常アカウントのゲーム接続を永久的に停止してもよい。
【0071】
本発明の一側に係る異常アカウント検出装置100は、ユーザアカウントの異常点数が基準値以上である場合、当該アカウントに規制が加えられてゲーム内の接続時にその旨のガイドポップアップを行ってもよい。
【0072】
図3は、本発明の一側に係る異常アカウント検出によるログデータの例を示す図である。
【0073】
図3を参照すると、本発明の一側に係る異常アカウント検出装置100は、上記のような異常点数を付与するパターンを分析するためのログデータを生成及び格納する。
【0074】
本発明の一側に係る異常アカウント検出装置100は、発生時間(occ_date)、サーバ情報(server_info)、会員M−ID(m_id)、異常点数(guiltp)、異常アカウントの現在の累積異常点数(a_guiltp)、異常アカウントの異常点数リセット回数(r_count)、異常点数発生、または付与ユーザに対する識別子(cause)、異常点数発生パターン(pat)などを前記ログデータで格納してもよい。
【0075】
本発明に係る実施形態は、多様なコンピュータ手段を介して様々な処理を実行することができるプログラム命令の形態で実現され、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などのうちの1つまたはその組合せを含んでもよい。媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり、使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、光ディスクのような光磁気媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれてもよい。
【0076】
上述したように、本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から多様な修正及び変形が可能である。
【0077】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲だけではなく特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。
【符号の説明】
【0078】
100:異常アカウント検出装置
110:検出部
120:判断部
130:異常点数付与部
140:アカウント規制部