(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記蛍光層の発光スペクトルは波長が490nm以上590nm以下の緑色波長領域と波長が590nm以上680nm以下の赤色波長領域とを含み、前記緑色波長領域と前記赤色波長領域との面積比は10:3以上7:1以下の範囲内に存在することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
前記蛍光層はバリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)及びカルシウム(Ca)のうちの少なくとも1つを含むシリケート系蛍光体を含むことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
前記第1蛍光体は20以下の重量部を有し、前記第2蛍光体は35以上60以下の重量部を有し、前記第3蛍光体は20以上65以下の重量部を有することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
前記第3光はCIE1931色座標系を基準に0.24以上0.26以下に対応するx軸座標と0.20以上0.21以下に対応するy軸座標とを有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
前記青色カラーフィルタ、緑色カラーフィルタ及び赤色カラーフィルタは前記第3光を受光し、前記受光された光を前記CIE1931色座標系を基準に0.27以上0.28以下のx軸座標と0.29以上0.30以下のy軸座標とを有する光として放射することを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
前記第3光はCIE1931色座標系を基準に0.24以上0.26以下のx軸座標と0.20以上0.21以下のy軸座標とを有することを特徴とする請求項13に記載の発光装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施形態について本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が実施できるように詳細に説明する。上述の本発明が解決しようとする課題、課題を解決するための手段、及び効果は添付された図と係わる実施形態を通じて容易に理解することができる。各図面は明確な説明のために一部を簡略にするか、または誇張して表現している。各図面の構成要素に参照番号を付することにおいて、同一の構成要素については、他の図面上に表示されても、できるだけ同一の符号を付するように示している。また、本発明の実施形態の説明において、公知構成または機能に対する具体的な説明が周知技術の場合には、その詳細な説明は省略する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置を示す分解斜視図である。
【0015】
図1に示すように、表示装置10は表示パネル100と、駆動回路部200と、バックライトユニット300と、シャシ(chassis)400とを含む。
【0016】
表示パネル100は光が供給されて映像を表示する。表示パネル100は下部基板110と、下部基板110と対向する上部基板130と、下部基板110と上部基板130との間に光の透過量を制御する液晶層120とを含む。
【0017】
下部基板110は第1ベース基板と、複数のゲートライン111と、複数のデータライン113と、 複数の画素119とを備える。下部基板110の第1ベース基板はガラスまたは他の材料で構成されてもよく、例えば、プラスチックから構成されてもよい。複数のゲートライン111は第1ベース基板上に第1方向に延長され、第1方向に直交する第2方向に互いに離隔して配置される。複数のデータライン113は第2方向に延長される。複数の画素119のそれぞれは薄膜トランジスタ115と画素電極117とを備える。薄膜トランジスタ115はゲートライン111とデータライン113に物理的及び/又は電気的に接続される。画素電極117は薄膜トランジスタ115に物理的及び/又は電気的に接続される。
【0018】
上部基板130は第2ベース基板と、第2ベース基板上に複数の画素119のそれぞれに対応して配列される複数のカラーフィルタ131、133、135とを含む。上部基板130の第2ベース基板はガラスまたはプラスチックからなってもよく、カラーフィルタ131、133、135は赤色カラーフィルタ131、緑色カラーフィルタ133、及び青色カラーフィルタ135を含んでもよい。また、上部基板130は赤色、緑色及び青色カラーフィルタ131、133、135のうち互いに隣接する2つのカラーフィルタの間に配置されるブラックマトリックス137と、液晶層120の液晶分子を駆動させるために画素電極117と向き合って電界を形成する共通電極139とを含む。
【0019】
駆動回路部200は表示パネル100に多様な駆動信号を供給するためにゲート駆動部(図示しない)、データ駆動部(図示しない)、制御部(図示しない)及び回路基板210を含む。回路基板210上には制御部が備えられ、複数の接続フィルム220を通じて下部基板110に物理的及び/又は電気的に接続される。ゲート駆動部は下部基板110上に直接的に形成されるか、またはチップ形状からなり複数の接続フィルム220または下部基板110上に形成されてもよく、データ駆動部は複数の接続フィルム220または下部基板110上に実装されてもよい。
【0020】
バックライトユニット300は、表示パネル100に光を供給するために複数の発光装置301と、光源基板305と、導光板310と、反射シート320と、拡散シート340と、プリズムシート350とを含む。
【0021】
発光装置301のそれぞれは白色光を放射する発光ダイオード(Light Emitting Diode)を含み、光源基板305に予め設定された距離に離隔されて実装される。発光装置301は外部の電源装置と接続された光源基板305を通じて駆動電源が供給される。発光装置301は導光板310の4側面のうちの少なくとも1側面に隣接して配置してもよい。
図1を参照すると、光源基板305は、その上に発光装置301が配置され、光源基板305の側面に導光板310が配置されるが、本発明はこれに限定されない。
【0022】
導光板310は光を屈折させる透明な材質を含んでもよい。導光板310は発光装置301に隣接した入射面を通じて発光装置301から光を受光し、受光された光の進行方向を変更して表示パネル100側に供給する。
【0023】
反射シート320はベースシート上に配置された光反射層を含み、導光板310の下部に配置される。反射シート320は導光板310の下部に放射される光を反射して導光板310の光損失を減少させる。
【0024】
拡散シート340は導光板310の上部に配置され、導光板310から放射される光を受光する。拡散シート340は受光された光を拡散して表示パネル100に均一に供給する。
【0025】
プリズムシート350は拡散シート340の上部に配置され、拡散シート340から拡散した光を受光する。プリズムシート350は拡散した光を集光して表示パネル100に垂直な方向に供給する。
【0026】
シャシ400は表示パネル100とバックライトユニット300とを収納し、外部の衝撃から表示パネル100とバックライトユニット300とを保護する。
【0027】
発光装置301は自己の位置または周辺温度の変化によって互いに異なる強度を有する光を放射してもよい。表示装置10がグランド(ground)に対して垂直に配置された場合、発光装置301をグランドに対して垂直な方向に配列すれば、発光装置301はグランドからの高さによって互いに異なる強度を有する光を放射する。その結果、表示装置10の輝度が垂直方向に異なるように示すようになる。したがって、本発明の一実施形態に係る発光装置301は、導光板310の4側面のうちグランドに対して平行な側面に隣接して配置してもよい。その結果、垂直方向に表示装置10の輝度が変わる現象を改善する。
図1では発光装置301が導光板310の側面に備えられるエッジ型バックライトユニット300を示す。しかし、発光装置301を表示パネル100の下部に備える直下型バックライトユニットとしてもよい。
【0028】
図2は、本発明の他の実施形態に係る表示装置を示す断面図である。但し、
図2に示した構成要素のうち
図1に示した構成要素と同一の構成要素については同一の参照符号を付し、それに対する具体的な説明は省略する。
【0029】
図2に示すように、本発明の他の実施形態に係る表示装置15は、表示パネル100の下部に備えられる直下型バックライトユニット309を含む。
【0030】
直下型バックライトユニット309は表示パネル100の下部に配置された回路基板307と、回路基板307上に実装されて光を放射する複数の発光装置301とを備える。発光装置301のそれぞれは白色光を放射する発光ダイオード(Light Emitting Diode)を含み、回路基板307に予め設定された距離に離隔されて実装される。
【0031】
図2に示すように、発光装置301と表示パネル100との間には拡散板360、拡散シート340及びプリズムシート350が備えられる。拡散板360は発光装置301から放射された光を受光して均一な輝度を有する光に拡散させる。
【0032】
以下では
図1及び
図2に示した発光装置を説明する。具体的に、
図2に示した本発明の実施形態に係る発光装置は
図1に示した発光装置と同一の構成及び機能を有するので、以下では
図1に示した発光装置を例として説明する。
【0033】
図3は、本発明の一実施形態に係る発光装置を示す断面図である。ここでは
図1に示した一部構成要素を参照して説明する。
【0034】
図3に示すように、発光装置301は収納部407が形成されたフレーム405と、収納部407に収納され、青色光を生成する発光素子410と、発光素子410から放射される青色光を受光し、受光された青色光のうちの一部は透過させ、残りの一部は青色光と異なる波長範囲を有する黄色光に変換して放射する蛍光層411とを含む。
【0035】
フレーム405は発光素子410が収納される収納空間を提供する収納部407を備える。収納部407は底面と底面に対して傾いた傾斜面を含む。フレーム405は収納部407の傾斜面に配置された光反射層(図示しない)と、発光素子410に電源を供給するために収納部407の底面に配置された電源供給部材(図示しない)とをさらに含んでもよい。
【0036】
発光素子410は収納部407の底面上に配置され、電源が供給されて青色光を生成する。青色光はピーク波長が約435以上約460nm(ナノメートル)以下の波長範囲に位置する発光スペクトルを有する。本発明の実施形態の一例として、発光素子410は半導体チップ、例えば、InGaN系、GaN系、またはAlGaN系などの化合物半導体チップからなってもよい。
【0037】
蛍光層411は発光素子410の上部に配置され、発光素子410を取り囲むように収納部407を満たす高分子物質を含む。蛍光層411は発光素子410から受光された青色光のうちの一部は透過させ、残りの一部は黄色光に変換して放射する。
【0038】
蛍光層411は黄色光を放射するために少なくとも1つの蛍光体413、415、417を含んでもよい。蛍光体は(Ba
1−x−y−zSr
xCa
y)
2SiO
4:Eu
z(0<x<1、0<y<1、0<z<1、ただ0<1−x−y−z)の化学式を有する。本発明の実施形態の一例として、蛍光体はバリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)及びカルシウム(Ca)のうちの少なくとも1つの物質を含むシリケート(SiOx)系からなってもよい。
【0039】
本発明の他の実施形態として、蛍光層411はピーク波長がそれぞれ互いに異なる波長範囲に位置する第1蛍光体413、第2蛍光体415及び第3蛍光体417を含んでもよい。第1蛍光体413はバリウムを含むシリケート系蛍光体として、Ba
2SiO
4:Euの化学式を有する。第2蛍光体415はバリウム及びストロンチウムを含むシリケート系蛍光体として、(Ba
1−xSr
x)
2SiO
4:Eu(0<x<1)の化学式を有する。第3蛍光体417はストロンチウム及びカルシウムを含むシリケート系蛍光体として、(Sr
1−xCa
x)
2SiO
4:Eu(0<x<1)の化学式を有する。一方、蛍光層411はSr
2SiO
4:Euの化学式を有するストロンチウムを含むシリケート系第4蛍光体をさらに含んでもよい。また、本発明の他の実施形態として、第4蛍光体は第1蛍光体413、第2蛍光体415及び第3蛍光体417のうちのいずれか1つに代わって蛍光層411に含まれてもよい。第1蛍光体413、第2蛍光体415及び第3蛍光体417の発光スペクトルについては後述する
図5を参照して説明する。
【0040】
発光装置301は蛍光層411を通過した青色光と蛍光層411によって変換された黄色光を組み合わせて白色光を放射する。黄色光はピーク波長が表示パネル100の緑色カラーフィルタ133に対応する透過波長範囲(例えば、約530nm以上約560nm以下)内に位置する発光スペクトルを有する。
【0041】
図4は、本発明の実施形態に係る表示パネルのカラーフィルタを通過する白色光の透過率を示すグラフである。
図4で横軸は波長(nm)を示し、縦軸は透過率(%)を示す。
図4において、第1曲線501は表示パネル100の青色カラーフィルタ135を通過する白色光の波長による透過率を示し、第2曲線503は緑色カラーフィルタ133を通過する白色光の波長による透過率を示し、第3曲線505は赤色カラーフィルタ131を通過する白色光の波長による透過率を示す。
【0042】
ここで、第1曲線501、第2曲線503、及び第3曲線505の主波長範囲のそれぞれを青色波長領域、緑色波長領域及び赤色波長領域という。本発明の実施形態の一例として、青色波長領域は約410nm以上約490nm以下の波長範囲に設定し、緑色波長領域は約490nm以上約590nm以下の波長範囲に設定し、赤色波長領域は約590nm以上約680nm以下の波長範囲に設定する。
【0043】
図5は、本発明の一実施形態に係る発光装置から放射される白色光の発光スペクトルを示すグラフである。
図5で横軸は波長(nm)を示し、縦軸は発光強度を示す。
【0044】
発光装置301から放射される白色光は
図5の第4曲線510が示す発光スペクトルを有する。白色光は青色波長領域に含まれた青色光と緑色波長領域と赤色波長領域に部分的にオーバーラップされる黄色光の組合せからなる。したがって、黄色光は表示パネル100に備えられた緑色カラーフィルタ133及び赤色カラーフィルタ131を通過してもよい。ここで、緑色カラーフィルタ133の光透過率は赤色カラーフィルタ131の光透過率より相対的に高い。したがって、表示パネル100の全体輝度を向上させるため、黄色光のピーク波長は緑色波長領域内に位置する。特に、黄色光のピーク波長は緑色波長領域のうち約530nm以上約560nm以下の範囲内に存在する。
【0045】
したがって、青色光と黄色光との組合せによって生成された白色光は2つのピーク波長を有し、2つのピーク波長のうち青色光のピーク波長は青色波長領域内に位置し、黄色光のピーク波長は緑色波長領域内に位置する。特に、青色光のピーク波長は約440nm以上約460nm以下の波長範囲に位置し、黄色光のピーク波長は約530nm以上約560nm以下のピーク範囲に位置する。
【0046】
図5に示すように、黄色光は約110nm以上の半値幅(Full Width Half Maximum:FWHM)511を有する。黄色光の半値幅511が110nm以上に設定されれば、白色光は表示装置と係わる放送規格であるNTSC(National Television System Committee:全米テレビジョン放送方式標準化委員会)対比約72%以上の色再現性を有してもよい。
【0047】
図5に示した白色光の発光スペクトルにおいて、黄色光の波長領域(以下、黄色波長領域)は約500nm以上約620nm以下に設定してもよい。また、
図5で黄色光は約500nm以上約620nm以下の黄色波長領域内で青色光のピーク発光強度の10%以上30%以下に対応する発光強度を有する。
【0048】
図5に示すように、第4曲線510で青色光のピーク発光強度は約450nmの波長で約5.9E+04を示し、黄色光のピーク発光強度は約540nmの波長で約1.18E+04を示す。この場合、黄色光は青色光のピーク発光強度の20%に対応するピーク発光強度を有することが分かる。
【0049】
また、560nmの波長で黄色光の発光強度は約1.1E+04を示す。したがって、560nmの波長で黄色光は青色光のピーク発光強度の約18.6%の発光強度を有する。
【0050】
また他の実施形態として、黄色光は595nmの波長で約0.83E+04の発光強度を有し、610nmの波長で約0.69E+04の発光強度を有する。結果的に、黄色光は第4曲線510の約595nmの波長で青色光のピーク発光強度の約14.2%の発光強度を有し、第4曲線510の約610nmの波長で青色光のピーク発光強度の約11.7%の発光強度を有する。
【0051】
もし、黄色光が約500nm以上620nm以下の黄色波長領域内で青色光のピーク発光強度の10%より小さく、または30%より大きい発光強度を有すれば、白色光はCIE1931色座標系を基準に表示パネル100の表示映像に適する色座標から外れてもよい。例えば、黄色光の発光強度が上述の範囲内に存在する場合、白色光はCIE1931色座標系を基準に0.24以上0.26以下のx座標及び0.20以上0.21以下のy座標を有してもよい。この時、白色光は約100,000Kの色温度を有する。
【0052】
上述の発光装置301によれば、蛍光層411から放射された黄色光のピーク波長が緑色波長領域内に位置するので、表示パネル100により高い輝度の光を供給する。また、黄色光の半値幅及び発光強度を制御することで、発光装置301から放射された白色光は表示パネル100の表示映像に適する色座標を有してもよい。
【0053】
ここで、
図6を参照して発光装置301の蛍光層411から放射される黄色光の特性を説明する。
【0054】
図6は、本発明の一実施形態に係る蛍光層から放射される黄色光の発光スペクトルを示すグラフである。
図6において、蛍光層411は第1蛍光体413、第2蛍光体415及び第3蛍光体417を含む。ここでは
図1及び
図3に示した一部構成要素を参照して説明する。
【0055】
第1〜第3蛍光体413、415、417のそれぞれはバリウム、ストロンチウム及びカルシウムのうちの少なくとも1つを含むシリケート系蛍光体を含む。蛍光層411から放射される黄色光は
図6の第5曲線515が示す発光スペクトルを有する。第5曲線515によれば、黄色光のピーク波長は530nm以上560nm以下の波長範囲に位置し、黄色光は110nm以上の半値幅523を有する。したがって、表示装置10の全体輝度を向上させ、NTSC対比約72%以上の色再現性を確保してもよい。
【0056】
一方、黄色光の発光スペクトルは第1蛍光体413、第2蛍光体415及び第3蛍光体417の重量比によって決めてもよい。ここで、第1蛍光体413の発光スペクトルは第6曲線517に示し、第2蛍光体415の発光スペクトルは第7曲線519に示し、第3蛍光体417の発光スペクトルは第8曲線521に示す。
【0057】
本発明の実施形態の一例として、第1蛍光体413は蛍光層411の20以下の重量部を有し、第2蛍光体415は約35以上約60以下の重量部を有し、第3蛍光体417は約20以上約65以下の重量部を有する。
【0058】
この場合、
図6を参照すると、第1蛍光体413のピーク波長は約515nm以上約530nm以下の波長範囲に位置し、第1蛍光体413の発光スペクトル517は蛍光層411の発光スペクトル515に対して約20%より小さい面積を有する。第2蛍光体415のピーク波長は約540nm以上約560nm以下の波長範囲に位置し、第2蛍光体415の発光スペクトル519は蛍光層411の発光スペクトル515に対して約35%以上約60%以下の面積を有する。また、第3蛍光体417のピーク波長は約580nm以上約610nm以下の波長範囲に位置し、第3蛍光体417の発光スペクトル521は蛍光層411の発光スペクトル515に対して約20%以上約65%以下の面積を有する。このように、第1〜第3蛍光体413、415、417のそれぞれが上述のような面積割合を有することで、蛍光層411は110nm以上の半値幅を有し、蛍光層のピーク波長は約530nm以上約560nm以下に位置する。
【0059】
図7は、本発明の実施形態に係る発光装置から放射される白色光を表示パネルの赤色、緑色及び青色カラーフィルタにそれぞれ通過させて得た発光スペクトルを示すグラフである。
図7では本発明の実施形態による蛍光層が適用された発光装置から放射される白色光の効率を説明するために、比較例による発光スペクトルと実施例による発光スペクトルを示す。
【0060】
比較例551は従来の蛍光層が適用された発光装置から放射される白色光を表示パネルの赤色、緑色及び青色カラーフィルタにそれぞれ通過させて得た発光スペクトルを示す。
【0061】
実施例553は本発明の一実施形態に係る蛍光層が適用された発光装置から放射される白色光を表示パネルの赤色、緑色及び青色カラーフィルタにそれぞれ通過させて得た発光スペクトルを示す。
【0062】
図7に示すように、実施例553の緑色ピーク波長は比較例551の緑色ピーク波長より短波長の方に移動した。また、実施例553によれば、緑色及び赤色波長領域での半値幅が比較例551より拡張された。したがって、実施例553の発光スペクトルは緑色波長領域と赤色波長領域で比較例551の発光スペクトルより大きい面積を有してもよい。その結果、表示パネルの全体輝度及び色再現性を向上させる。
【0063】
また、実施例553による蛍光層の発光スペクトルにおいて、緑色波長領域と赤色波長領域との面積比は約10:3以上約7:1以下の範囲内に存在する。ここで、緑色波長領域は約490nm以上約590nm以下の波長範囲に設定され、赤色波長領域は約590nm以上約680nm以下の波長範囲に設定される。
【0064】
図8は、本発明の実施形態に係る発光装置から放射される白色光を表示パネルの赤色、緑色及び青色カラーフィルタにそれぞれ通過させて得た色座標を示すグラフである。
図9は、
図8のI部分を拡大した拡大図であり、
図10は、
図8のII部分を拡大した拡大図であり、
図11は、
図8のIII部分を拡大した拡大図である。
図8〜
図11ではCIE1931色座標系を基準に本発明の一実施形態に係る色座標620を標準色座標(以下、sRGB)610と比較して示す。
【0065】
図8〜
図11に示すように、本発明の一実施形態に係る色座標620において、青色色座標はCIE1931色座標系を基準に(0.1512、0.0522)に示し、緑色座標は(0.3088、0.6272)に示し、赤色色座標は(0.6341、0.3363)に示す。また、本発明の一実施形態に係る色座標620において、白色色座標は(0.2725、0.2951)に示す。ここで、本発明の一実施形態に係る色座標620は標準色座標(sRGB)610の約98%をカバーする。
【0066】
また、本発明の実施形態に係る色座標620に基づいた白色光は赤色、緑色及び青色カラーフィルタを通過した後測定装置を利用した輝度測定で比較例による色座標610に基づいた輝度対比約122.1%の輝度を有すると測定されており、NTSC対比約74%の色再現性を有する。
【0067】
以上の説明は本発明の技術思想を例示的に説明したことに過ぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施形態は本発明の技術思想を限定するためではなく、説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は下の特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それらと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれると解釈されなければならない。