特許第5887170号(P5887170)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5887170ソレノイドバルブおよび可変容量型ポンプ
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  • 特許5887170-ソレノイドバルブおよび可変容量型ポンプ 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5887170
(24)【登録日】2016年2月19日
(45)【発行日】2016年3月16日
(54)【発明の名称】ソレノイドバルブおよび可変容量型ポンプ
(51)【国際特許分類】
   F16K 31/06 20060101AFI20160303BHJP
   F04C 14/22 20060101ALI20160303BHJP
   F04C 15/06 20060101ALI20160303BHJP
   B62D 5/07 20060101ALI20160303BHJP
【FI】
   F16K31/06 305D
   F04C14/22 C
   F04C15/06 B
   B62D5/07 B
   F16K31/06 305L
   F16K31/06 310C
【請求項の数】3
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2012-66089(P2012-66089)
(22)【出願日】2012年3月22日
(65)【公開番号】特開2013-194894(P2013-194894A)
(43)【公開日】2013年9月30日
【審査請求日】2014年9月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】301041449
【氏名又は名称】日立オートモティブシステムズステアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119644
【弁理士】
【氏名又は名称】綾田 正道
(72)【発明者】
【氏名】野中 智史
【審査官】 北村 一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−038780(JP,A)
【文献】 特開2010−043606(JP,A)
【文献】 特開2005−188684(JP,A)
【文献】 特開2002−013661(JP,A)
【文献】 特開2013−029147(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 31/06
F04C 11/00−15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁性材料で形成され、筒状部を有し、軸方向一方側が閉塞されたソレノイドハウジングと、
前記ソレノイドハウジング内に収容され、筒状に形成され、電流が供給されることで磁界を発生するコイルと、
前記筒状部の前記軸方向他方側に設けられ、磁性材料で形成され、前記コイルの内周側に配置されたコア小径部と、前記コイルの前記軸方向他方側に配置され前記コア小径部と連続して形成されたコア大径部と、
前記コア大径部の径方向内側に設けられ、前記コア大径部の前記軸方向他方側に開口するように形成されたバルブハウジング収容部と、
前記コア小径部を貫通するように前記バルブハウジング収容部と連続して形成され、前記バルブハウジング収容部よりも小さい内径を有するロッド貫通孔と、から構成され、前記コイルの発生する磁界の磁路を形成するフロントコアと、
前記筒状部の前記軸方向一方側に設けられ、磁性材料で形成され、前記コイルの内周側であって前記フロントコアよりも前記軸方向一方側に配置され、筒状に形成されたリアコアと、
前記ロッド貫通孔内を軸方向移動可能に設けられたロッドと、前記ロッドの外周側に設けられ、前記リアコアの内周側および前記フロントコアのアーマチュア収容部内を前記ロッドと共に前記軸方向移動可能に設けられ、前記筒状部、前記フロントコアおよび前記リアコアと共に前記コイルの発生する磁界の磁路を形成するアーマチュアと、
前記フロントコアの前記軸方向他方側に設けられ、少なくとも一部が前記バルブハウジング収容部に収容され、前記軸方向に延びる孔部であるスプール収容部と、前記スプール収容部に開口すると共に前記ロッド貫通孔と連通するように形成された液通路と、を有するバルブハウジングと、
前記スプール収容部内に設けられ、前記ロッドによって前記軸方向移動することにより前記バルブハウジングの液通路と共に前記バルブハウジング内を流れる作動液の流れを制御するスプールと、
前記アーマチュアを前記軸方向一方側から他方側へ付勢する付勢手段と、
を有し、
前記バルブハウジング収容部は、前記軸方向一方側端部において前記軸方向一方側に向かって内径が徐々に減少するように形成された収容部側テーパ部を備え、
前記スプールは、前記軸方向一方側に設けられ、前記軸方向一方側に向かって外径が徐々に減少し、前記収容部側テーパ部に入り込むように形成されたスプール側テーパ部を有することを特徴とするソレノイドバルブ。
【請求項2】
請求項1に記載のソレノイドバルブにおいて、
前記バルブハウジング収容部は、前記バルブハウジングの外周面を支持することで前記バルブハウジングの径方向位置を規制するように形成されたバルブハウジング支持部を有することを特徴とするソレノイドバルブ。
【請求項3】
ステアリングホイールの操舵操作を転舵輪に伝達すると共に作動液の液圧によって操舵アシスト力を発生させる車両用操舵装置に作動液を供給する可変容量形ポンプであって、
ポンプ要素収容部を有するポンプハウジングと、
前記ポンプハウジングに軸支される駆動軸と、
前記ポンプ要素収容部に移動可能に設けられた環状のカムリングと、
前記カムリング内に設けられ、前記駆動軸の回転駆動によって吸入した作動液を吐出すると共に、前記駆動軸に対する前記カムリングの偏心量の変化に伴い1回転当たりの吐出流量である固有吐出量を変化させるポンプ要素と、
通電量の変化に応じて駆動制御され、前記カムリングの偏心量を制御するソレノイドと、を備え、
前記ソレノイドは、
磁性材料で形成され、筒状部を有し、軸方向一方側が閉塞されたソレノイドハウジングと、
前記ソレノイドハウジング内に収容され、筒状に形成され、電流が供給されることで磁界を発生するコイルと、
前記筒状部の前記軸方向他方側に設けられ、磁性材料で形成され、前記コイルの内周側に配置されたコア小径部と、前記コイルの前記軸方向他方側に配置され前記コア小径部と連続して形成されたコア大径部と、
前記コア大径部の径方向内側に設けられ、前記コア大径部の前記軸方向他方側に開口するように形成されたバルブハウジング収容部と、
前記コア小径部を貫通するように前記バルブハウジング収容部と連続して形成され、前記バルブハウジング収容部よりも小さい内径を有するロッド貫通孔と、から構成され、前記コイルの発生する磁界の磁路を形成するフロントコアと、
前記筒状部の前記軸方向一方側に設けられ、磁性材料で形成され、前記コイルの内周側であって前記フロントコアよりも前記軸方向一方側に配置され、筒状に形成されたリアコアと、
前記ロッド貫通孔内を軸方向移動可能に設けられたロッドと、前記ロッドの外周側に設けられ、前記リアコアの内周側および前記フロントコアのアーマチュア収容部内を前記ロッドと共に前記軸方向移動可能に設けられ、前記筒状部、前記フロントコアおよび前記リアコアと共に前記コイルの発生する磁界の磁路を形成するアーマチュアと、
前記フロントコアの前記軸方向他方側に設けられ、少なくとも一部が前記バルブハウジング収容部に収容され、前記軸方向に延びる孔部であるスプール収容部と、前記スプール収容部に開口すると共に前記ロッド貫通孔と連通するように形成された液通路と、を有するバルブハウジングと、
前記スプール収容部内に設けられ、前記ロッドによって前記軸方向移動することにより前記バルブハウジングの液通路と共に前記バルブハウジング内を流れる作動液の流れを制御するスプールと、
前記アーマチュアを前記軸方向一方側から他方側へ付勢する付勢手段と、
を有し、
前記バルブハウジング収容部は、前記軸方向一方側端部において前記軸方向一方側に向かって内径が徐々に減少するように形成された収容部側テーパ部を備え、
前記スプールは、前記軸方向一方側に設けられ、前記軸方向一方側に向かって外径が徐々に減少し、前記収容部側テーパ部に入り込むように形成されたスプール側テーパ部を有することを特徴とする可変容量形ポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソレノイドバルブおよび可変容量型ポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載の技術では、コイルに電流を通電して発生させた磁力により可動子(アーマチュア)を摺動させ、且つこの可動子が弁体(スプール)との間に面積絞り部を構成することで、アーマチュアの変位に伴ってバルブの開口面積を可変制御する比例流量電磁弁(ソレノイドバルブ)が開示されている。この特許文献1の図4には、磁性材質のコア64が磁性材ソレノイドハウジング50と軸方向に摺動可能な磁性材アーチュア65と共に磁界の磁路を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−164950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、バルブハウジング80と当接する前記コア64の端面部は前記アーマチュア65より流れる磁束の磁路であり、適正な磁路(磁界)を形成するにはこの端面部肉厚(磁路面積)を一定量確保しなければならず、装置の軸寸法の小型化を十分に図ることができないという問題があった。
本発明の目的は、大型化を回避可能なソレノイドバルブ及びそれを備えた可変容量型ポンプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明のソレノイドバルブおよび可変容量型ポンプでは、フロントコアのコア大径部の径方向内側に設けられ、コア大径部の軸方向他方側に開口するように形成されたバルブハウジング収容部と、フロントコアの軸方向他方側に設けられ、少なくとも一部がバルブハウジング収容部に収容され、軸方向に延びる孔部であるスプール収容部と、スプール収容部に開口すると共にロッド貫通孔と連通するように形成された液通路と、を有するバルブハウジングと、を有し、バルブハウジング収容部は、軸方向一方側端部において軸方向一方側に向かって内径が徐々に減少するように形成された収容部側テーパ部を備え、スプールは、軸方向一方側に設けられ、軸方向一方側に向かって外径が徐々に減少し、収容部側テーパ部に入り込むように形成されたスプール側テーパ部を有するようにした。
【発明の効果】
【0006】
よって、フロントコアの磁路を充分に確保しながらソレノイドバルブの軸方向寸法の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施例1のソレノイドバルブ、ソレノイドおよび可変容量型ポンプを採用した車両用操舵装置の全体システム図である。
図2】実施例1のソレノイドバルブの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
〔実施例1〕
[全体構成]
図1は実施例1のソレノイドバルブ、ソレノイドおよび可変容量型ポンプを採用した車両用操舵装置の全体システム図である。ドライバが操作するステアリングホイール30には、ステアリングシャフト31が連結されている。ステアリングシャフト31には、ユニバーサルジョイント32を介してアッパー側中間シャフト33が連結され、更にアッパー側中間シャフト33には、ユニバーサルジョイント34を介してロアー側中間シャフト35が連結されている。ロアー側中間シャフト35にはピニオン軸36が接続されている。ピニオン軸36には、パワーシリンダ37の油圧制御を行う油圧制御弁38を介してピニオン(図示せず)が接続されている。油圧制御弁38は、ドライバの操舵トルクに応じて相対移動し、これにより油圧供給路及び油圧供給量を適宜切り換えるものである。
【0009】
ピニオンは、ラック軸39と係合しており、ドライバの操舵角に応じてピニオンが回転し、この回転角(操舵角)に応じてラック軸39が左右に移動する。ラック軸39はパワーシリンダ37内にピストンを有し、ラック軸39を左方に移動させる場合には右側のパワーシリンダ室内に油圧を供給し、右方に移動させる場合には左側のパワーシリンダ室内に油圧を供給することで、操舵トルクをアシストする。ラック軸39の両端はタイロッド40を介して転舵輪41が接続され、ドライバ操作に応じて転舵される。
また、車両のエンジン42には、クランクシャフトからベルト43を介して駆動されるオイルポンプ44が備えられている。このオイルポンプ44は可変容量型ポンプであり、エンジンの回転と同期して回転するロータ45と、ロータ45の外周において径方向に出没自在に配置された板状のベーン46と、ロータ45の回転中心に対して所定範囲で偏心可能なカムリング47と、これらロータ45,ベーン46及びカムリング47(ポンプ要素)を収容するポンプ要素収容部48を有するポンプハウジング49とを有する。ポンプハウジング49は、ロータ45を駆動する駆動軸50を軸支している。ポンプハウジング49には、カムリング47の偏心量を制御する比例バルブであるソレノイドバルブ51を有する。
【0010】
オイルポンプ44の吐出油路52上には図外のメータリングオリフィスが備えられ、このメータリングオリフィスのオリフィス開度はソレノイド53により可変制御可能に構成されている。制御バルブ54は、制御バルブ54の図1中左方に位置し、カムリング47外周とポンプハウジング49内周との間に形成された隙間への油圧供給を行う制御室と、制御バルブ54の図1中右方に位置し、吐出圧が供給される吐出圧室とを有する。制御室はメータリングオリフィスの上流側と連通し、吐出圧室はメータリングオリフィスの下流側(高圧オイル供給路55側)と連通する。カムリング47は初期状態において、スプリング56により偏心量が最大位置に付勢されており、回転数に応じて制御室内に導入される圧力が変更され、カムリング47の偏心量を制御する。メータリングオリフィスのオリフィス開度を制御すると、ポンプ回転数に対する吐出流量特性(偏心量の変化特性)を変更することができると同時に、オイルポンプ44を駆動するのに必要なトルクも変更することができるものである。
【0011】
オイルポンプ44は、リザーバタンク56内の作動液を吸入するオイル供給路57と、オイルポンプ44の高圧吐出圧を油圧制御弁38に供給する高圧オイル供給路55と、油圧制御弁38から排出される作動油をリザーバタンク56へ帰還させるオイル帰還路58とを有する。油圧制御弁38において、操舵トルクに応じた相対移動が行われると、左右のパワーシリンダ室と接続された高圧オイル供給路55とオイル帰還路58が適宜切り換えられる。
コントロールユニット60には、ドライバの操舵角を検出する舵角センサ61の情報と、車両の速度を検出する車速センサ62の情報と、エンジン42を制御するエンジンコントロールユニット63の情報とが入力される。エンジンコントロールユニット63からは、セルモータによりクランキングが成されているか否かを判断するための情報、エンジン回転数情報等が入力される。コントロールユニット60は、バッテリ64とイグニッションスイッチ65を介して接続されており、イグニッションスイッチ65がオンとなると、コントロールユニット60の通電が開始され、所定の制御が実行される。なお、エンジン始動に伴うクランキングは、一般的なエンジン車両の場合には、ドライバのキー操作によってイグニッションオンから更にキーを回して、もしくはスタートボタンを押すことで所定の間、実行される。
コントロールユニット60は、舵角センサ61から入力された操舵角と、車速センサ62から入力された車速と、エンジンコントロールユニット63から入力されたエンジン回転数に基づいてソレノイドバルブ駆動電流(目標電流指令値)を求め、目標電流指令値に基づいてソレノイドバルブ51に供給する電流を制御する。
【0012】
[ソレノイドバルブの構成]
図2はソレノイドバルブ51の断面図である。図2の左側はコイル2に通電していないときの図、右側はコイル2に通電しているときの図である。ソレノイドバルブ51は、ソレノイドハウジング1と、このソレノイドハウジング1に収容されるコイル2と、コイル2が発生する磁界の磁路を形成するフロントコア3と、フロントコア3よりも軸方向一方側に設けられたリアコア4と、コイル2が発生する磁界の磁路を形成するアーマチュア6と、このアーマチュア6に一体に動くロッド5と、非磁性材料で形成されたスリーブ7と、液通路8bが形成されたバルブハウジング8と、バルブハウジング8内の作動液の流れを制御するスプール9とを有している。
【0013】
(ソレノイドハウジング)
ソレノイドハウジング1は磁性材料で形成され、中空の筒状部1aを有している。筒状部1a内部の軸方向一方側の底部には中心部が凸状に形成されており、この面が底面1bを形成している。底面1bには、外部に向かって貫通する調整ネジ貫通孔1cが形成されている。この調整ネジ貫通孔1cの一部には雌ネジが切られている。この調整ネジ貫通孔1cには、雄ネジが切られた調整ネジ16が嵌合されている。嵌合された調整ネジ16の調整ネジ貫通孔1cの外部開口側にはシール部材保持部16aが形成されており、このシール部材保持部16aにシール部材17が設けられている。
ソレノイドハウジング1の内周は軸方向一方側にコイル収容部1dが形成され、軸方向他方側にはコイル収容部1dの内周径よりも大径に形成されたフロントコア収容部1eが形成されている。
また、筒状部1aの軸方向他方側には、径方向に伸びるフランジ部1fが形成され、このフランジ部1fを貫通する複数の貫通孔1gが形成されている。この貫通孔1gにボルト等を挿入して、ポンプハウジング49にソレノイドバルブ51を固定する。
【0014】
(リアコア)
リアコア4は磁性材料で形成され、ソレノイドハウジング1と一体に形成されている。リアコア4は、ソレノイドハウジング1の底面1bから軸方向他方側に向かって中空の筒状に延在して形成されている。つまり、リアコア4の外周面とソレノイドハウジング1の内周面との間に空間が形成されており、この空間の軸方向他方側端部が開口部4aを形成している。またリアコアの内周面にも空間が形成されており、この空間の軸方向他方側端部が開口部4bを形成している。開口部4b(リアコア4の軸方向他方側端部)の内径は、軸方向他方側から一方側に向かって徐々に減少するテーパ状に形成されている。
(コイル)
コイル2はソレノイドハウジング1の内周側に収容されている。つまり、コイル2は開口部4aに挿入されている。コイル2の外観は全体として筒形状であり、内周面および外周面は、軸方向全域に亘って軸方向とほぼ平行となるよう形成されている。コイル2は電流が供給されることで磁界を発生する。コイル2の軸方向一方側端部には内周の角を切り欠いたシール部材保持部2aが形成されている。このシール部材保持部2aとソレノイドハウジング1との間には圧縮変形した状態でシール部材13が設けられている。
【0015】
(スリーブ)
スリーブ7は非磁性材料により形成されており、軸方向他方側に形成された筒状のスリーブ大径部7aと、軸方向一方側に形成されスリーブ大径部7aよりも小径のスリーブ小径部7bと、スリーブ大径部7aとスリーブ小径部7bとを繋ぐスリーブ段部7cとから構成されている。
スリーブ小径部7bの軸方向一方側端部にはスリーブ小径部7bよりも小径のシール部材保持部7dが形成され、シール部材11が設けられている。スリーブ小径部7bはシール部材保持部7dにシール部材11が装着された状態で、リアコア4の開口部4bに挿入される。リアコア4に挿入されたスリーブ小径部7bの外周はリアコア4の内周に密着する状態となっている。シール部材11は、シール部材保持部7dの外周とリアコア4の内周に密着し、シール性を確保している。
スリーブ小径部7bがリアコア4に挿入されると、スリーブ小径部7bの軸方向一方側端部(スリーブ7の軸方向一方側端部)はソレノイドハウジング1の底面1bと対向することとなる。
スリーブ段部7cは、スリーブ大径部7aから、スリーブ大径部7aよりも小径のスリーブ小径部7bに向かってその半径が徐々に減少するテーパ状に形成されている。
スリーブ大径部7aおよびスリーブ段部7cは、リアコア4の軸方向一方側であってコイル2の内周に挿入されている。スリーブ段部7cの外周の外径は、軸方向一方側から他方側に向かって徐々に増大するように形成されている。
スリーブ7の軸方向他方側端部には開口部7eが形成されている。
【0016】
(ロッド、アーマチュア)
ロッド5は、非磁性材料により円柱状に形成されている。アーマチュア6は、磁性材料により形成されており、ロッド5の軸方向一方側に固定されている。アーマチュア6は、スリーブ7の開口部7eから挿入されてスリーブ小径部7bの中に収容されている。アーマチュア6とリアコア4との間に、非磁性材料で形成されたスリーブ7が挟まれた状態となっており、スリーブ7はアーマチュア6の軸方向移動をガイドすると共に、アーマチュア6がリアコア4に磁化張り付きをすることを防止している。
ロッド5の軸方向一方側端部と調整ネジ16との間にはスプリング12が設けられ、ロッド5を軸方向他方側に付勢している。
【0017】
(フロントコア)
フロントコア3は、リアコア4の軸方向他方側に設けられている。逆に言うと、リアコア4はフロントコア3の軸方向一方側に設けられることとなる。フロントコアは磁性材料により形成されており、コイル2が発生する磁界の磁路を形成している。フロントコア3は、コイル2の内周側に配置されるコア小径部3aと、コイル2の軸方向他端側に配置されコア小径部3aと連続して形成されたコア大径部3bとから構成されている。
コア小径部3aの軸方向一方側端部には凹形状に形成されたアーマチュア収容部3eが形成されている。アーマチュア収容部3eの外周の外径は、軸方向一方側から他方側に向かって徐々に増大するように形成されたテーパ部3fが形成されている。
【0018】
コア小径部3aは、スリーブ7の開口部7eから挿入されてスリーブ小径部7bの内周側に収容され、アーマチュア収容部3eはスリーブ7のスリーブ段部7c内に収容されている。コア小径部3aの外周にはシール部材保持部3gが溝状に形成され、このシール部材保持部3gにはシール部材10が設けられている。シール部材保持部3gの外周とスリーブ7のスリーブ小径部7bとの間にシール部材10が密着し、シール性を確保している。
コア大径部3bは、ソレノイドハウジング1のフロントコア収容部1eに収容されている。このときコア大径部3bの軸方向一方側端面は、スリーブ大径部7aの軸方向他方側端部(スリーブ7の軸方向他方側端部)と対向することとなる。なお、スリーブ7の軸方向長さは、ソレノイドハウジング1の底面1bと、コア大径部3bの軸方向一方側端面との間の軸方向長さよりも短くなるように形成されている。またコア大径部3bとコイル2の軸方向他方側端部との間には圧縮変形した状態でシール部材14が設けられている。
【0019】
フロントコア3は、コア小径部3aとコア大径部3bを軸方向に貫通するロッド貫通孔3cが形成されている。このロッド貫通孔3cには非磁性材料で形成された円筒状のストッパ15が接合されている。スリーブ7のスリーブ小径部7bの内周とアーマチュア収容部3eとで形成される空間内にアーマチュア6が収容され、ストッパ15の内周にロッド5の軸方向一方側が挿入されている。アーマチュア6は、スリーブ7のスリーブ小径部7bの内周とアーマチュア収容部3eとで形成される空間内をロッド5とともに軸方向に摺動する。ストッパ15は、アーマチュア6が軸方向一方側に最も移動したときに、アーマチュア6の軸方向一方側端面と当接し、アーマチュア6がフロントコア3に磁化張り付きをすることを防止している。
ロッド貫通孔3cに連通して液通路3kが形成されている。この液通路3kは、軸方向他方側に向かうにつれて拡径するように形成された収容部側テーパ部3dが設けられている。
また液通路3kの軸方向他方側連通してバルブハウジング収容部3hが形成されている。このバルブハウジング収容部3hは、液通路3kよりも大径に形成されている。
【0020】
(スプール)
スプール9外径は円柱状に形成された円柱部9aと、円柱部9aの軸方向一方側端部に円柱部9aよりも大径に形成された大径部9bとが形成されている。大径部9bは、軸方向一方側端部から他方側に向かって徐々に大径となるように形成されたスプール側テーパ部9fが設けられている。大径部9bと円柱部9aとの間には径方向に伸びる段部9cが形成されている。
スプール9の内部には中空の液通路9dが軸方向他方側端部から一方側の途中まで形成されている。この液通路9dから径方外側に向かって貫通するオリフィス孔9eが複数形成されている。
【0021】
(バルブハウジング)
バルブハウジング8の外見は全体として円筒状に形成され、軸方向他方側がフロントコア3のバルブハウジング収容部3hに挿入されている。バルブハウジング8の軸方向他方側端部にはシール部材保持部8eが形成され、このシール部材保持部8eにシール部材18が設けられている。このシール部材保持部8eの外周と、フロントコア3のバルブハウジング収容部3hの内周とにシール部材18が密着し、シール性を確保している。
バルブハウジング8には軸方向に貫通した貫通孔が形成され、その軸方向他方側はスプール収容部8a、軸方向一方側は液通路8bを構成している。またスプール収容部8aと液通路8bと間に段部は、スプリング座部8hを構成している。スプール収容部8aには、液通路8bの一部に液通路8bより大径に形成された環状溝8cが形成されている。また環状溝8cに連通して径方向に貫通する吐出孔8dが形成されている。
バルブハウジング8外周には吐出孔8dを挟んでシール部材保持部8f,8gが形成されている。このシール部材保持部8f,8gにそれぞれシール部材19,20が設けられている。
スプール収容部8aにはスプール9の円柱部9aが軸方向に摺動可能に挿入されている。また、スプリング座部8hとスプール9の段部9cとの間にはスプリング21が設けられ、スプール9を軸方向一方側に付勢している。これにより、スプール9の軸方向一方側端部の面はロッド5の軸方向他方側端部と当接し、ロッド5およびアーマチュア6とともに軸方向に摺動する。
【0022】
[作用]
(ソレノイドバルブの動作)
コイル2が通電されると、ソレノイドハウジング1、リアコア4、アーマチュア6、フロントコア3を通る磁気が発生する。このときリアコア4とアーマチュア6との間には径方向の吸引力が作用し、フロントコア3とアーマチュア6との間には軸方向の吸引力が作用するため、アーマチュア6は軸方向一方側に吸引されることとなる。
これによりスプール9の液通路9dと、バルブハウジング8の環状溝8cおよび吐出孔8dとの間のオリフィス孔9eの開度が可変制御される。
(コア大径部とバルブハウジングのオーバーラップ配置)
フロントコア3、リアコア4およびアーマチュア6は磁性材料により形成されており、コイル2が発生する磁界の磁路を形成している。適正な磁界の磁路を形成するためには、フロントコア3およびリアコア4の軸方向面積を確保する必要があり、軸方向寸法の小型化を充分に図ることができなかった。
そこで実施例1では、フロントコア3のコア大径部3bの径方向内側に設けられ、コア大径部3bの軸方向他方側に開口するように形成されたバルブハウジング収容部3hと、フロントコア3の軸方向他方側に設けられ、少なくとも一部がバルブハウジング収容部3hに収容され、軸方向に延びる孔部であるスプール収容部8aと、スプール収容部8aに開口すると共にロッド貫通孔3cと連通するように形成された液通路8bと、を有するバルブハウジング8と、を設けた。
これにより、フロントコア3の磁路形成部として機能するコア大径部3bとバルブハウジング収容部3hとが軸方向にオーバーラップして配置することできる。
(バルブハウジングの位置決め精度向上)
実施例1では、バルブハウジング収容部3hに、バルブハウジング8の外周面を支持することでバルブハウジング8の径方向位置を規制するように形成されたバルブハウジング支持部3iを設けた。
これにより、バルブハウジング8の径方向位置決めの精度を高めることができる
(バルブハウジングの組み付けガイド機能)
実施例1では、バルブハウジング収容部3hに、バルブハウジング支持部3iの軸方向他方側に設けられ、軸方向他方側に向かって徐々に内径が増大するように形成されたテーパ部3jを設けた。
これにより、バルブハウジング8をバルブハウジング収容部3hに組み付ける際に、テーパ部3jをガイドとして作用させることができる。
(ソレノイドハウジングによる応力受)
実施例1では、ソレノイドハウジング1に、フロントコア3のコア大径部3bの軸方向一方側端部と当接する当接部1hを設けた。
これにより、バルブハウジング8側からフロントコア3に作用する液圧による応力を、ソレノイドハウジング1により受けることが可能となる。
(スプールの深進性)
実施例1では、バルブハウジング収容部3hに、軸方向一方側端部において軸方向一方側に向かって内径が徐々に減少するように形成された収容部側テーパ部3dを設け、スプール9に、軸方向一方側に設けられ、軸方向一方側に向かって外径が徐々に減少し、収容部側テーパ部3dに入り込むように形成されたスプール側テーパ部9fを設けた。
これより、バルブハウジング収容部3hとスプール9の両方を互いに形状が対応するテーパ部を有することとなり、磁路面積を確保しながらスプール9をフロントコア3のより深い位置まで入り込ませることが可能となる。
【0023】
〔効果〕
以下、実施例1から把握される本発明のソレノイド53およびソレノイド53が適用されたオイルポンプ44の効果を列挙する。
(1)磁性材料で形成され、筒状部1aを有し、軸方向一方側が閉塞されたソレノイドハウジング1と、ソレノイドハウジング1内に収容され、筒状に形成され、電流が供給されることで磁界を発生するコイル2と、筒状部1aの軸方向他方側に設けられ、磁性材料で形成され、コイル2の内周側に配置されたコア小径部3aと、コイル2の軸方向他方側に配置されコア小径部3aと連続して形成されたコア大径部3bと、コア大径部3bの径方向内側に設けられ、コア大径部3bの軸方向他方側に開口するように形成されたバルブハウジング収容部3hと、コア小径部3aを貫通するようにバルブハウジング収容部3hと連続して形成され、バルブハウジング収容部3hよりも小さい内径を有するロッド貫通孔3cと、から構成され、コイル2の発生する磁界の磁路を形成するフロントコア3と、筒状部1aの軸方向一方側に設けられ、磁性材料で形成され、コイル2の内周側であってフロントコア3よりも軸方向一方側に配置され、筒状に形成されたリアコア4と、ロッド貫通孔3c内を軸方向移動可能に設けられたロッド5と、ロッド5の外周側に設けられ、リアコア4の内周側およびフロントコア3のアーマチュア収容部3e内をロッド5と共に軸方向移動可能に設けられ、筒状部1a、フロントコア3およびリアコア4と共にコイル2の発生する磁界の磁路を形成するアーマチュア6と、フロントコア3の軸方向他方側に設けられ、少なくとも一部がバルブハウジング収容部3hに収容され、軸方向に延びる孔部であるスプール収容部8aと、スプール収容部8aに開口すると共にロッド貫通孔3cと連通するように形成された液通路8bと、を有するバルブハウジング8と、スプール収容部8a内に設けられ、ロッド5によって軸方向移動することによりバルブハウジング8の液通路8bと共にバルブハウジング8内を流れる作動液の流れを制御するスプール9と、アーマチュア6を軸方向一方側から他方側へ付勢するスプリング12と、を有することとした。
よって、フロントコア3の磁路形成部として機能するコア大径部3bとバルブハウジング収容部3hとが軸方向にオーバーラップして配置することが可能となる。したがって、フロントコア3の磁路を充分に確保しながらソレノイドバルブ51の軸方向寸法の小型化を図ることができる。
(2)バルブハウジング収容部3hに、バルブハウジング8の外周面を支持することでバルブハウジング8の径方向位置を規制するように形成されたバルブハウジング支持部3iを設けた。
よって、バルブハウジング8の径方向位置決めの精度を高めることが可能となり、ソレノイドバルブ51の制御精度を高めることができる。
(3)バルブハウジング収容部3hに、バルブハウジング支持部3iの軸方向他方側に設けられ、軸方向他方側に向かって徐々に内径が増大するように形成されたテーパ部3jを設けた。
よって、バルブハウジング8をバルブハウジング収容部3hに組み付ける際に、テーパ部3jをガイドとして作用させることが可能となる。したがって、バルブハウジング8の組み付け性を向上させることができる。
(4)ソレノイドハウジング1に、フロントコア3のコア大径部3bの軸方向一方側端部と当接する当接部1hを設けた。
よって、バルブハウジング8側からフロントコア3に作用する液圧による応力を、ソレノイドハウジング1により受けることが可能となる。したがって、コイル2等への応力の影響を抑制するとともに、フロントコア3の軸方向への位置ずれを抑制することができる。
(5)バルブハウジング収容部3hに、軸方向一方側端部において軸方向一方側に向かって内径が徐々に減少するように形成された収容部側テーパ部3dを設け、スプール9に、軸方向一方側に設けられ、軸方向一方側に向かって外径が徐々に減少し、収容部側テーパ部3dに入り込むように形成されたスプール側テーパ部8iを設けた。
よって、バルブハウジング収容部3hとスプール9の両方を互いに形状が対応するテーパ部を有することとなり、磁路面積を確保しながらスプール9をフロントコア3のより深い位置まで入り込ませることが可能となる。したがって、ソレノイドバルブ51の軸方向寸法の小型化を図ることができる。
【0024】
(6)ステアリングホイール30の操舵操作を転舵輪に伝達すると共に作動液の液圧によって操舵アシスト力を発生させるパワーシリンダ37(車両用操舵装置)に作動液を供給するオイルポンプ44(可変容量形ポンプ)であって、ポンプ要素収容部48を有するポンプハウジング49と、ポンプハウジング49に軸支される駆動軸50と、ポンプ要素収容部48に移動可能に設けられた環状のカムリング47と、カムリング47内に設けられ、駆動軸50の回転駆動によって吸入した作動液を吐出すると共に、駆動軸50に対するカムリング47の偏心量の変化に伴い1回転当たりの吐出流量である固有吐出量を変化させるロータ45,ベーン46及びカムリング47(ポンプ要素)と、通電量の変化に応じて駆動制御され、カムリング47の偏心量を制御するソレノイド53と、を備え、ソレノイド53は、磁性材料で形成され、筒状部1aを有し、軸方向一方側が閉塞されたソレノイドハウジング1と、ソレノイドハウジング1内に収容され、筒状に形成され、電流が供給されることで磁界を発生するコイル2と、筒状部1aの軸方向他方側に設けられ、磁性材料で形成され、コイル2の内周側に配置されたコア小径部3aと、コイル2の軸方向他方側に配置されコア小径部3aと連続して形成されたコア大径部3bと、コア大径部3bの径方向内側に設けられ、コア大径部3bの軸方向他方側に開口するように形成されたバルブハウジング収容部3hと、コア小径部3aを貫通するようにバルブハウジング収容部3hと連続して形成され、バルブハウジング収容部3hよりも小さい内径を有するロッド貫通孔3cと、から構成され、コイル2の発生する磁界の磁路を形成するフロントコア3と、筒状部1aの軸方向一方側に設けられ、磁性材料で形成され、コイル2の内周側であってフロントコア3よりも軸方向一方側に配置され、筒状に形成されたリアコア4と、ロッド貫通孔3c内を軸方向移動可能に設けられたロッド5と、ロッド5の外周側に設けられ、リアコア4の内周側およびフロントコア3のアーマチュア収容部3e内をロッド5と共に軸方向移動可能に設けられ、筒状部1a、フロントコア3およびリアコア4と共にコイル2の発生する磁界の磁路を形成するアーマチュア6と、フロントコア3の軸方向他方側に設けられ、少なくとも一部がバルブハウジング収容部3hに収容され、軸方向に延びる孔部であるスプール収容部8aと、スプール収容部8aに開口すると共にロッド貫通孔3cと連通するように形成された液通路8bと、を有するバルブハウジング8と、スプール収容部8a内に設けられ、ロッド5によって軸方向移動することによりバルブハウジング8の液通路8bと共にバルブハウジング8内を流れる作動液の流れを制御するスプール9と、アーマチュア6を軸方向一方側から他方側へ付勢するスプリング12と、を有することとした。
よって、フロントコア3の磁路形成部として機能するコア大径部3bとバルブハウジング収容部3hとが軸方向にオーバーラップして配置することが可能となる。したがって、フロントコア3の磁路を充分に確保しながらソレノイドバルブ51の軸方向寸法の小型化を図ることができる。
【0025】
〔他の実施例〕
以上、本発明を実施例1に基づいて説明してきたが、各発明の具体的な構成は実施例1に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
(イ)請求項2に記載のソレノイドバルブにおいて、
前記バルブハウジング収容部は、前記バルブハウジング支持部の前記軸方向他方側に設けられ、前記軸方向他方側に向かって徐々に内径が増大するように形成されたテーパ部を有することを特徴とするソレノイドバルブ。
よって、バルブハウジングをバルブハウジング収容部に組み付ける際に、テーパ部をガイドとして作用させることが可能となる。したがって、バルブハウジングの組み付け性を向上させることができる。
(ロ)請求項1に記載のソレノイドバルブにおいて、
前記ソレノイドハウジングは、前記フロントコアの前記コア大径部の前記軸方向一方側端部と当接する当接部を有することを特徴とするソレノイドバルブ。
よって、バルブハウジング側からフロントコアに作用する液圧による応力を、ソレノイドハウジング1により受けることが可能となる。したがって、コイル等への応力の影響を抑制するとともに、フロントコアの軸方向への位置ずれを抑制することができる。
【符号の説明】
【0026】
1 ソレノイドハウジング
1a 筒状部
1b 底面
2 コイル
3 フロントコア
3a コア小径部
3b コア大径部
3c ロッド貫通孔
3d 収容部側テーパ部
3e アーマチュア収容部
3f テーパ部
4 リアコア
4a 開口部
4b 開口部
5 ロッド
6 アーマチュア
7 スリーブ
7a スリーブ大径部
7b スリーブ小径部
7c スリーブ段部
7d シール部材保持部
7e 開口部
8 バルブハウジング
8a スプール収容部
8b 液通路
9 スプール
12 スプリング(付勢部材)
13 シール部材(第3シール部材)
14 シール部材(第4シール部材)
30 ステアリングホイール
37 パワーシリンダ(車両用操舵装置)
44 オイルポンプ(可変容量型ポンプ)
45 ロータ(ポンプ要素)
46 ベーン(ポンプ要素)
47 カムリング(ポンプ要素)
48 ポンプ要素収容部
49 ポンプハウジング
50 駆動軸
51 ソレノイドバルブ
53 ソレノイド
図1
図2