特許第5887445号(P5887445)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5887445
(24)【登録日】2016年2月19日
(45)【発行日】2016年3月16日
(54)【発明の名称】狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチ
(51)【国際特許分類】
   B23K 9/29 20060101AFI20160303BHJP
【FI】
   B23K9/29 B
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-84549(P2015-84549)
(22)【出願日】2015年4月16日
【審査請求日】2015年4月20日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591286823
【氏名又は名称】村田 彰久
(74)【代理人】
【識別番号】100129540
【弁理士】
【氏名又は名称】谷田 龍一
(74)【代理人】
【識別番号】100082474
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 丈夫
(72)【発明者】
【氏名】村田 彰久
【審査官】 篠原 将之
(56)【参考文献】
【文献】 実開平01−109380(JP,U)
【文献】 実開平01−068182(JP,U)
【文献】 特開昭55−048474(JP,A)
【文献】 特開平09−010943(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/055765(WO,A1)
【文献】 特開昭59−163084(JP,A)
【文献】 実開昭56−175174(JP,U)
【文献】 実開昭56−156464(JP,U)
【文献】 実開昭56−071381(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 9/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極棒を同心状に支持する狭窄ノズルと、
前記狭窄ノズルから吐出されるガスである狭窄ガスを供給するための狭窄ガス供給口と、
シールドガス供給口と、
前記狭窄ノズルの外周に同心配置されたガスノズルと、
前記狭窄ガス供給口と前記狭窄ノズルとを内部連通させる狭窄ガス連通管と、
前記狭窄ガス連通管の外周部に設けられて前記シールドガス供給口と前記ガスノズルとを内部連通させるシールドガス連通路と、を有し、
前記狭窄ガス連通管は、電極棒を把持するコレットを有するコレット管部であって前記狭窄ガスが内部を流れるように構成されたコレット管部と、該コレット管部に螺着されて前記コレットに締め付け力を付与する締付け管部と、を有し、
前記コレットは、前記狭窄ガスが流通可能な把持用割り溝を備えていることを特徴とする、狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチ。
【請求項2】
前記狭窄ガス連通管に外挿されたトーチ冷却管と、該トーチ冷却管の周囲に設けられた冷却水流通路と、該冷却水流通路と連通する冷却水供給口及び冷却水排出口と、を更に有し、
前記狭窄ガス連通管と前記トーチ冷却管との間に、前記シールドガス連通を形成する間隙が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチ。
【請求項3】
前記締付け管部は、一端側において前記狭窄ノズルに連結されるとともに、他端側の端部内周面に雌螺子部が形成され、
前記コレット管部は、端部に前記コレットが形成されるとともに、外周面に前記雌螺子部に螺合する雄螺子部が形成され、
前記コレットが形成された前記コレット管部の端面が第1テーパー面とされ、
前記締付け管部の内周面に、前記第1テーパー面と係合し前記コレットに締め付け力を付与する第2テーパー面が形成された段部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチ。
【請求項4】
前記段部と電極棒との間に狭窄ガスの通る隙間が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチ。
【請求項5】
前記狭窄ノズルの内周面には、前記電極棒を支持する複数の支持凸部が間隙を開けて設けられており、
前記コレット管部から前記狭窄ノズルまでの間、前記狭窄ガスの流路は、前記コレットの把持用割り溝および前記狭窄ノズルの前記支持凸部間の間隙を通るように前記電極棒に接して形成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の狭窄ノズルをえるTIG溶接トーチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチとして、例えば図7に示すように、シールドノズル100と、シールドノズル100の内側に設けられ電極棒Tが同心状に挿入される狭窄ノズル101と、ガスレンズ102と、電極棒Tを把持するコレットチャック103と、コレットチャック103の締付け部材104と、シールドガス供給口105と、を備えるTIG溶接トーチが知られている(特許文献1、非特許文献1、2等)。
【0003】
この従来のTIG溶接トーチは、シールドガス供給口105から供給されたシールドガスGが、ガスレンズ102を通って狭窄ノズル101とシールドノズル100の間を流れるシールドガスG1と、ガスレンズ102を通らずに狭窄ノズル101の内側を流れるシールドガスG2とに分流され、シールドガスG2がシールドガスG1より高速となって吐出される。
【0004】
このような狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチは、(1)アークプラズマの緊縮を促進し、それによってアークプラズマの中心部の温度を上昇させる、(2)ガス流量が上昇することによりプラズマ気流の流速を上昇させる、(3)電流経路をアークプラズマの中心部に集中させる効果があり、その効果は溶接電流が大きい領域において大きくなる、(4)矩形波形のパルス電流を用いた場合、ピーク電流時とベース電流時とにおける熱流速の差が、狭窄ノズルを備えないTIG溶接トーチに比較して大きくなり、パルス溶接の特性をより強める効果を生み出す、(5)タングステン電極棒の周囲にシールドガスを高速で流しているため、タングステン電極棒の温度上昇が抑えられ、また、狭窄ノズルの先端から放出される高速整流ガスにより溶融プール内から発生する蒸発金属等がタングステン電極棒の先端部に付着するのを防止できるため、タングステン電極棒の長寿命化を図れる、(6)アークプラズマ及び母材への入熱は電極棒先端角度の変化によって変化するが、電極棒先端部への蒸発金属等の付着を減少させることにより、アークプラズマ及び母材への入熱の変化を抑え、安定したプラズマ及び母材への入熱を維持することができる、等の優れた効果が奏される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第WO2013/157036号パンフレット
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】小西恭平、茂田正哉、田中学、村田彰久、村田唯介、「ティグ溶接における狭窄ノズルのアーク現象に及ぼす影響」、溶接学会論文集 第32巻 第2号、2014年06月13日、p.47〜51
【非特許文献2】小西 恭平, 茂田 正哉, 田中 学, 村田 彰久, 村田 唯介、「狭窄ティグアークに及ぼす溶接条件の影響」、溶接学会論文集 第32巻 第3号、2014年11月22日、p.207〜212
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチは、上記のように優れた性能を発揮し得るが、更なる性能向上が望まれている。
【0008】
そこで、本発明は、上記従来の狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチを改良し、性能を向上させ得る、狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチを提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施形態に係る、狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチは、電極棒を同心状に支持する狭窄ノズルと、前記狭窄ノズルから吐出されるガスである狭窄ガスを供給するための狭窄ガス供給口と、シールドガス供給口と、前記狭窄ノズルの外周に同心配置されたガスノズルと、前記狭窄ガス供給口と前記狭窄ノズルとを内部連通させる狭窄ガス連通管と、前記狭窄ガス連通管の外周部に設けられて前記シールドガス供給口と前記ガスノズルとを内部連通させるシールドガス連通路と、を有し、前記狭窄ガス連通管は、電極棒を把持するコレットを有するコレット管部であって前記狭窄ガスが内部を流れるように構成されたコレット管部と、該コレット管部に螺着されて前記コレットに締め付け力を付与する締付け管部と、を有し、前記コレットは、前記狭窄ガスが流通可能な把持用割り溝を備えていることを特徴とする。
【0010】
ある実施形態において、上記のTIG溶接トーチは、前記狭窄ガス連通管に外挿されたトーチ冷却管と、該トーチ冷却管の周囲に設けられた冷却水流通路と、該冷却水流通路と連通する冷却水供給口及び冷却水排出口と、を更に有し、前記狭窄ガス連通管と前記トーチ冷却管との間に、前記シールドガス連通を形成する間隙が設けられている。また、ある実施形態において、前記締付け管部は、一端側において前記狭窄ノズルに連結されるとともに、他端側の端部内周面に雌螺子部が形成され、前記コレット管部は、端部に前記コレットが形成されるとともに、外周面に前記雌螺子部に螺合する雄螺子部が形成され、前記コレットが形成された前記コレット管部の端面が第1テーパー面とされ、前記締付け管部の内周面に、前記第1テーパー面と係合し前記コレットに締め付け力を付与する第2テーパー面が形成された段部が設けられている。また、ある実施形態において、前記段部と電極棒との間に狭窄ガスの通る隙間が形成されている。また、ある実施形態において、前記狭窄ノズルの内周面には、前記電極棒を支持する複数の支持凸部が間隙を開けて設けられており、前記コレット管部から前記狭窄ノズルまでの間、前記狭窄ガスの流路は、前記コレットの把持用割り溝および前記狭窄ノズルの前記支持凸部間の間隙を通るように前記電極棒に接して形成されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチによれば、狭窄ノズルから吐出される狭窄ガスとガスノズルから吐出されるシールドガスを、別々の経路で供給するので、狭窄ガスとシールドガスの種類を異ならせたり、狭窄ガスとシールドガスを個別に流量制御することができ、狭窄ノズルの性能を更に引き上げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係る狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチの一実施形態を示す縦断正面図である。
図2図1のTIG溶接トーチの分解斜視図である。
図3図2の一部品を拡大して示す斜視図である。
図4図1のA部拡大断面図である。
図5図4のV−V断面図である。
図6図4のB部拡大断面図である。
図7】従来の狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチを示す縦断正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係る狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチの一実施形態について、以下に図1図6を参照して説明する。なお、全図を通して同様の構成部分には同符号を付した。
【0016】
本発明に係るTIG溶接トーチ1は、図1及び図2に示すように、狭窄ガス供給口2と、シールドガス供給口3と、電極棒Tを同心状に支持する狭窄ノズル4と、狭窄ノズル4の外周に同心配置されたガスノズル5と、狭窄ガス供給口2と狭窄ノズル4とを内部連通させる狭窄ガス連通管6と、狭窄ガス連通管6の外周部に設けられてシールドガス供給口3とガスノズル5とを内部連通させるシールドガス連通路7と、を有している。
【0017】
狭窄ガス連通管6は、電極棒Tを把持するコレット8(図3図6)を有するコレット管部9(図1図3)と、コレット管部9に螺着されてコレット8に締め付け力を付与する締付け管部10(図1,2,4)と、を有している。図示例では、締付け管部10は、狭窄ノズル4と螺子結合されているが、狭窄ノズル4と締付け管部10とを一体形成することもできる。狭窄ノズル4は、電極棒Tを同心状に支持するために、内周面から半径方向に突出する複数の支持凸部4a(図4図5)を備え、隣り合う支持凸部4a、4aの間の隙間4b(図5)を狭窄ガスが通過する。
【0018】
図示例において、狭窄ガス連通管6は、締付け管部10と、コレット管部9と、コレット管部9に螺子結合された延長管部11と、を含む。コレット管部9と延長管部11とは、一体形成されていてもよい。延長管部11の後端部にノブ12が装着され、螺子孔13に螺入される固定螺子(図示せず。)により、ノブ12が延長管部11に固定され、ノブ12により狭窄ガス連通路6の一端が閉じられている。
【0019】
延長管部11の内周面と電極棒Tとの間には狭窄ガスGxが流通可能な間隙14(図1)が形成されている。延長管部11に通孔15が形成され、狭窄ガス供給口2から供給される狭窄ガスGxは、通孔15を通じて狭窄ガス連通管6内に供給される。
【0020】
コレット8は、狭窄ガスGxが流通可能な把持用割り溝16(図3図6)を備えている。コレット8を構成する把持用割り溝16は、コレット管部9の一端部に形成されている。コレット8が形成されているコレット管部9の端部は、内周面に凸部8a(図6)が形成されており、凸部8aによって電極棒Tを把持する。コレット管部9の内周面の凸部8aにより、コレット管部9の凸部8aが形成されていない内周面と電極棒Tとの意間に間隙17(図6)が形成され、この間隙17を狭窄ガスGxが流通することができる。
【0021】
コレット管部9は、外周面に雄螺子部18(図3図4)が形成されている。コレット8が形成されたコレット管部9の端面に第1テーパー面20(図3図6)が形成されている。
【0022】
締付け管部10は、狭窄ノズル4に連結される側と反対側の端部内周面に雌螺子部19が形成される。また、締付け管部10の内周面に、第1テーパー面20と係合しコレット8に締め付け力を付与する第2テーパー面21(図6)が形成された段部22が設けられている。
【0023】
雌螺子部19に雄螺子部18を螺入すると第1テーパー面20と第2テーパー面21とが係合し、コレット8を締め付けて電極棒Tを把持する。把持用割り溝16の溝幅は、コレット8が締付けられることにより狭まっても、狭窄ガスGxが流通可能な隙間が形成され得るような寸法に設計されている。
【0024】
また、段部22と電極棒Tとの間に狭窄ガスGxの通る隙間23(図6)が形成されていることにより、把持用割り溝16を通過した狭窄ガスが隙間23を通って狭窄ノズル4の内部へ流通できるようになっている。
【0025】
TIG溶接トーチ1は、さらに、図1を参照すれば、狭窄ガス連通管6に外挿されたトーチ冷却管24と、トーチ冷却管24の周囲に設けられた冷却水流通路25と、冷却水流通路25と連通する冷却水供給口26及び冷却水排出口27と、を有している。
【0026】
狭窄ガス連通管6とトーチ冷却管24との間に間隙が設けられ、該間隙によりシールドガス連通路7が形成されている。トーチ冷却管24の周囲に冷却外筒28が取り付けられ、トーチ冷却管24と冷却外筒28の間の間隙に冷却水流通路25が形成され、冷却外筒28にガスノズル5が螺子結合されている。符号29,30はシールリングを示し、符号31は冷却外筒28の外側に装着された外筒を示す。
【0027】
狭窄ガス連通管6とトーチ冷却管24との間の間隙により形成されるシールドガス連通路7を通過したシールドガスGsは、図4に示されるように、冷却外筒28内を通り、冷却外筒28の端部に取り付けられたガスレンズ33(図4)により整流されて、ガスノズル5から吐出される。ガスレンズ33は、複数枚を積層した金属メッシュとすることができる。
【0028】
図1に示されるように、トーチ冷却管24及び冷却外筒28は、流路ブロック35に螺子結合されている。流路ブロック35には、延長管部11、狭窄ガス供給口2、及びシールドガス供給口3も螺子結合されている。流路ブロック35にアース端子36(図1図2)がボルト37により固定されている。
【0029】
電極棒Tを交換或いは長さ調節するには、ノブ12を螺脱方向に回して狭窄ガス連通管6を流路ブロック35から抜脱し、締付け管部10をコレット管部9から螺脱し又は螺脱方向に回してコレット8の把持力を緩めればよい。この主のTIG溶接トーチ1は、電極棒Tが狭窄ノズル4から突出している距離が、溶接の品質を左右する。
【0030】
上記構成を備えるTIG溶接トーチ1は、狭窄ガスGxとシールドガスGsとを別々に供給することができるため、異なる種類のガスを供給することもできるし、其々の流量を個別に制御することもできる。
【0031】
例えば、狭窄ガスとして、不活性ガスと活性ガスの混合ガスを供給し、シールドガスとして不活性ガスを供給することもできる。不活性ガスに活性ガスを混合した混合ガスをシールドガスとして用いることにより熱的ピンチ効果(アークを収縮させる効果)が高まることが知られており、狭窄ガスとして該混合ガスを用いることで、混合ガスによる熱的ピンチ効果と狭窄ノズル4によるピンチ効果との相乗効果が発揮され得る。
【0032】
また、狭窄ガスとシールドガスとを同じ種類の不活性ガスとし、狭窄ガスの流速とシールドガスの流速とを調整し、アークの最適化を図ることができる。
【符号の説明】
【0033】
1 TIG溶接トーチ
2 狭窄ガス供給口
3 シールドガス供給口
4 狭窄ノズル
5 ガスノズル
6 狭窄ガス連通管
7 シールドガス連通路
8 コレット
9 コレット管部
10 締付け管部
24 トーチ冷却管
25 冷却水流通路
26 冷却水供給口
27 冷却水排出口
【要約】
【課題】 本発明は、狭窄ノズルの効果を一層高めることができる、狭窄ノズルを備えるTIG溶接トーチを提供する。
【解決手段】 狭窄ガス供給口2と、シールドガス供給口3と、電極棒Tを同心状に支持する狭窄ノズル4と、狭窄ノズル4の外周に同心配置されたガスノズル5と、狭窄ガス供給口2と狭窄ノズル4とを内部連通させる狭窄ガス連通管6と、狭窄ガス連通管6の外周部に設けられてシールドガス供給口3とガスノズル5とを内部連通させるシールドガス連通路7と、を有し、狭窄ガス連通管6は、電極棒Tを把持するコレットを有するコレット管部9と、コレット管部9に螺着されてコレットに締め付け力を付与する締付け管部10と、を有し、前記コレットは、狭窄ガスGxが流通可能な把持用割り溝を備えている。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7