【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記した従来の遊技機を含む近年の遊技機では、液晶表示画面等の遊技部材の大型化に伴い、流下規制突部が区画壁に接近してサイド流下領域が狭くなっている。これに対し、上記した従来の遊技機では、複数の入賞突部をサイド流下領域の長手方向に単純に一列に並べて各入賞突部の上方に単に分岐用釘を設けた構成になっていたので、各入賞突部に対して分岐用釘の左右の何れかから遊技球が入球するか或いは外れるかの振り分けしか行えず、またアウト口は、遊技領域の最下部に配置されていたので、遊技状態によっては(例えば、アウト口の上方に設けられた可変入賞口が閉じた状態)では、サイド流下領域を通過してきた遊技球が、上流側でアウト口に入球することが確定してしまうという問題もあった。即ち、サイド流下領域の左右方向の幅が狭くなることで入賞突部とアウト口に対するバランスのとれた入球振分の構成とすることが困難になってきた。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、サイド流下領域が狭くなっても入賞突部とアウト口に対するバランスのとれた入球振分の構成とすることが可能な遊技機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、遊技球が流下可能な遊技領域を前面に備えた遊技板と、遊技領域に設けられ、遊技球の流下方向を変更又は誘導する複数の釘と、遊技領域を囲み、遊技板の前面から突出して遊技球が遊技領域外に出ることを規制する区画壁と、遊技領域内に配置され、遊技板の前面から突出して遊技球の流下方向を規制する流下規制突部と、流下規制突部と区画壁との左右方向の間で挟まれて上下方向に延び、遊技領域の一部を構成するサイド流下領域と、サイド流下領域の左右方向の間に突出形成されたサイド入賞突部と、サイド入賞突部の上面に開口し、遊技球が入球すると遊技者に特典が付与される第1特典付与口と、第1特典付与口における流下規制突部側の開口縁上方に隣接配置された釘である内寄開口縁釘と、第1特典付与口における区画壁側の開口縁上方に隣接配置された釘である外寄開口縁釘と、第1特典付与口の上方に位置し、内寄開口縁釘との間に遊技球が1つ通過する分の通過門口を有する一方、外寄開口縁釘との間を遊技球が通過できないように閉鎖した釘である頂点釘と、サイド流下領域のうち頂点釘及びサイド入賞突部と流下規制突部との間に設けられ、遊技球が通過可能であると共に第1特典付与口に入球し得る内側分岐通路と、サイド流下領域のうち頂点釘及びサイド入賞突部と区画壁との間に設けられ、内側分岐通路に対して頂点釘を始点に分岐し、遊技球が通過可能であると共に第1特典付与口に入球し得ない外側分岐通路と、外側分岐通路の上方に設けられ、受けた遊技球を内側分岐通路側に向けて誘導可能な上部内向誘導部と、
を備え、流下規制突部
は、上部内向誘導部から誘導された遊技球が衝突し易い位置に
区画壁側に向けて突出して一体形成され、流下してきた遊技球が衝突することで衝突した遊技球の進路を変更して第1特典付与口側に向けて誘導可能な入賞補助誘導部
を有しているところに特徴を有する。
【0007】
請求項2の発明に係る遊技機は、遊技球が流下可能な遊技領域を前面に備えた遊技板と、遊技領域に設けられ、遊技球の流下方向を変更又は誘導する複数の釘と、遊技領域を囲み、遊技板の前面から突出して遊技球が遊技領域外に出ることを規制する区画壁と、遊技領域内に配置され、遊技板の前面から突出して遊技球の流下方向を規制する流下規制突部と、流下規制突部と区画壁との左右方向の間で挟まれて上下方向に延び、遊技領域の一部を構成するサイド流下領域と、サイド流下領域の左右方向の間に突出形成されたサイド入賞突部と、サイド入賞突部の上面に開口し、遊技球が入球すると遊技者に特典が付与される第1特典付与口と、第1特典付与口における流下規制突部側の開口縁上方に隣接配置された釘である内寄開口縁釘と、第1特典付与口における区画壁側の開口縁上方に隣接配置された釘である外寄開口縁釘と、第1特典付与口の上方に位置し、内寄開口縁釘との間に遊技球が1つ通過する分の通過門口を有する一方、外寄開口縁釘との間に通過門口より遊技球が通過し難いサブ通過門口を有する釘である頂点釘と、サイド流下領域のうち頂点釘及びサイド入賞突部と流下規制突部との間に設けられ、遊技球が通過可能であると共に第1特典付与口に入球し得る内側分岐通路と、サイド流下領域のうち頂点釘及びサイド入賞突部と区画壁との間に設けられ、内側分岐通路に対して頂点釘を始点に分岐し、遊技球が通過可能であると共に内側分岐通路に比べて第1特典付与口に入球し難い外側分岐通路と、外側分岐通路の上方に設けられ、受けた遊技球を内側分岐通路側に向けて誘導可能な上部内向誘導部と、
を備え、流下規制突部
は、上部内向誘導部から誘導された遊技球が衝突し易い位置に
区画壁側に向けて突出して一体形成され、流下してきた遊技球が衝突することで衝突した遊技球の進路を変更して第1特典付与口側に向けて誘導可能な入賞補助誘導部
を有しているところに特徴を有する。
【0010】
請求項
3の発明は、請求項
1又は2に記載の遊技機において、内側分岐通路の上方に設けられ、受けた遊技球を外側分岐通路に向けて誘導可能な上部外向誘導部を備えたところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0011】
請求項1及び2の遊技機では、サイド流下領域は、上面に第1特典付与口を有したサイド入賞突部によって内側分岐通路と外側分岐通路とに分けられる。そして、遊技球が内側分岐通路に流れ込むと入賞補助誘導部により第1特典付与口に入球し易くなるが、遊技球が外側分岐通路に流れ込むと、第1特典付与口に入球しないか又は入球し難くなる。ところが、外側分岐通路に向かった遊技球が、その外側分岐通路の上方の上部内向誘導部に衝突すると、サイド入賞突部の上方を横切って内側分岐通路に流れこむように誘導され(跳ね返され)、そこで入賞補助誘導部によりサイド入賞突部の第1特典付与口に向かうように誘導可能(跳ね返え可能)に構成され
る。
【0013】
請求項
3の遊技機は、内側分岐通路の上方に設けられた上部外向誘導部に衝突した遊技球が、外側分岐通路に向けて誘導される(跳ね返される)ので、この上部外向誘導部と前記した上部内向誘導部とに衝突して流下する(跳ね返された)遊技球が、サイド入賞突部の上方でクロスする軌跡を描いて流下することで、流下態様の趣向性を高めることが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10に係る一実施形態を
図1〜
図4に基づいて説明する。なお、以下の説明において、パチンコ遊技機10のうち遊技者に対向する面を「前面」、その反対側の面を「後面」といい、遊技者からパチンコ遊技機10を見て右側、即ち、
図1〜
図4における右側を、パチンコ遊技機10及びその各構成部品における右側といい、その反対側を「左側」ということとする。
【0016】
図1に示すように、パチンコ遊技機10は、前面中央にガラス窓95Wを備えていて、そのガラス窓95Wを通して
図2に示した遊技領域R1を視認することができる。また、パチンコ遊技機10の前面のうちガラス窓95Wの上部及び両側部には装飾ランプ97が設けられ、上端両角部にはスピーカ98,98が設けられている。さらに、ガラス窓95Wの下方には、上皿26及び下皿27が上下2段にして設けられている。そして、パチンコ遊技機10の前面右下角部に備えた操作ノブ28を操作すると、上皿26に貯留された遊技球が、順次、遊技領域R1に向けて弾き出される。また、上皿26の横のボタン26Bを押すと、上皿26内の遊技球が下皿27に移動する。
【0017】
図2には、遊技領域R1を前面に備えた遊技板11が示されている。遊技板11は、全体が略四角形をなし、その上部の両角部は、斜めにカットされている。この遊技板11の前面から突出した第1及び第2のガイドレール12A,12Bと区画レール19が、本発明に係る「区画壁」となって遊技領域R1を囲んでいる。具体的には、第1及び第2のガイドレール12A,12Bは帯板状をなして、その帯幅方向を遊技板11の前後方向に向けた状態で遊技板11の前面に取り付けられている。また、第1ガイドレール12Aは、遊技板11の外縁部における下辺の左端部寄り位置と、左辺の中央位置と、上辺の中央位置と、右上角部近傍の右辺寄り位置と、を繋げる円弧状をなして延びている。また、第2ガイドレール12Bは、遊技板11の外縁部の下辺中央部より上方に離れた位置から遊技板11の左上角部近傍で第1ガイドレール12Aより内側に遊技球1つ分ずれた位置まで、第1ガイドレール12Aに沿った円弧状をなして延びている。
【0018】
なお、第2ガイドレール12Bには、下端寄り位置から遊技板11の下辺部に向かって第2ガイドレール12Bの円弧の接線方向に延びた分岐レール12Cが一体に備えられている。
【0019】
また、区画レール19は、遊技板11の外縁部の下辺と右辺とに沿って延びて、その下辺に沿った部分の先端が第2ガイドレール12Bの始端部に接合される一方、右辺に沿った部分の上側が第1ガイドレール12Aの終端部に接合されている。
【0020】
遊技領域R1は、第2ガイドレール12Bの内面を延長してなる架空の基準円C1の一部を第1ガイドレール12Aと区画レール19によって外側に拡張した形状をなしている。詳細には、区画レール19は、第2ガイドレール12Bの始端部に接合された端部側に第2ガイドレール12Bの内面の延長線上に延びた延長円弧面19Aを有し、その延長円弧面19Aは、基準円C1の最下部より僅かに右上に離れた位置まで延びている。また、延長円弧面19Aの右上端部から拡張区画傾斜面19Bが基準円C1の外側に折れ曲がって右上がりに僅かに傾斜した直線状に延びている。その拡張区画傾斜面19Bは、遊技板11の右下角部近傍で上方に向かうように湾曲してから拡張区画内側面19Cとなって上方に延びている。その拡張区画内側面19Cは、基準円C1より緩やかな円弧を描きながら上方に向かうと共に、途中から徐々に円弧の曲率が大きくなって第2ガイドレール12Bの終端寄り位置まで延びている。また、区画レール19の上端部には、拡張区画内側面19Cの上端部に対して段付き状に外側にずれて第1ガイドレール12Aの終端下方に隣接配置された垂直面19Dが備えられ、その垂直面19Dに、ゴム製の緩衝部材19Kが取り付けられている。
【0021】
遊技板11には、遊技領域R1の最下部と拡張区画内側面19Cの下端部近傍とに、アウト口16A,16Bが貫通形成されている。遊技領域R1の最下部に位置した一方のアウト口16Aは、2〜3つの遊技球が横並びになって一度に入球可能な大きさをなす一方、他方のアウト口16Bは、拡張区画内側面19Cの下端部近傍に位置し、遊技球が丁度1つ通過可能な大きさをなしている。そして、これらアウト口16A,16Bに遊技球が入球することで、遊技者に特典が付与されることなく、遊技球が遊技領域R1から遊技板11の後側に排出される。
【0022】
遊技板11の後面には表示装置13が取り付けられ、遊技板11の遊技領域R1に貫通形成された表示窓11Aを通して表示装置13の液晶表示画面13Gを遊技板11の前方から見ることができる。また、表示窓11Aには表示装飾枠23が前方から嵌め込まれ、遊技板11を前方から見ると液晶表示画面13Gが表示装飾枠23によって囲まれた状態になっている。そして、表示装飾枠23のうち液晶表示画面13Gより上方部分と両側方部分が、本発明に係る流下規制突部24になっていて、その流下規制突部24は、前記したガラス窓95Wのガラス板に隣接する位置まで突出して、遊技球の流下方向を規制している。
【0023】
具体的には、流下規制突部24のうち液晶表示画面13Gより上方の上側流下規制部24Aは、上方に膨らんだ形状をなし、その上面の左寄り位置から右端位置に亘る範囲が、第1ガイドレール12Aに対して遊技球1つ分の間隔を開けて対向した円弧ガイド部24Bになっている。また、上側流下規制部24Aの上面の左側部分は、円弧ガイド部24Bから段付き状に下がった球受段差部24Cになっている。さらには、表示装飾枠23には、遊技板11の前面に敷設されて螺子止めされた固定突片25が備えられ、その固定突片25の一部が上側流下規制部24Aの左側部分から上方に張り出している。そして、その固定突片25に一体形成された複数の障害突部25Tが、球受段差部24Cの近傍に配置されて、遊技球の流下方向を規制している。また、上側流下規制部24Aにおける左側端部と第2ガイドレール12Bとの間には、遊技球が1つずつ通過可能な左流下峡部24Xが形成されている。そして、第2ガイドレール12Bの終端と第1ガイドレール12Aとの間の遊技球打込口12Dから遊技領域R1内に遊技球が打ち込まれ、その打ち込み強度が小さい遊技球は、球受段差部24C又は障害突部25Tに当接して、左流下峡部24Xを通って遊技領域R1のうち表示装飾枠23の左側のサイド流下領域R2に向かう。また、上側流下規制部24Aの右側端部と緩衝部材19Kとの間には、遊技球が1つずつ通過可能な右流下峡部24Yが形成されていて、遊技球打込口12Dから比較的強く遊技領域R1内に打ち込まれた遊技球は、緩衝部材19Kに衝突して、右流下峡部24Yを通り、遊技領域R1のうち表示装飾枠23の右側のサイド流下領域R3に向かう。
【0024】
流下規制突部24のうち液晶表示画面13Gより左方の左側流下規制部24Lは、上側流下規制部24Aの左側端部から遊技領域R1の上下方向の中心より僅かに下方となる位置に亘って形成されている。また、左側流下規制部24Lは、その下端寄り位置から下端部に亘る範囲が右斜め下方に向かって傾斜していて、その傾斜部分の内部にワープ路24Wが貫通形成されている。そのワープ路24Wは、一端部が左側流下規制部24Lの外側面に開放する一方、他端部が表示装飾枠23内のステージ23Sに臨むように開放している。
【0025】
ステージ23Sは、遊技板11の前面より表示窓11Aの内に引っ込んだ位置に配置されて、下方に膨らむように湾曲している。また、ステージ23Sの後縁部からはパネル23Pが上方に突出していて液晶表示画面13Gの下端部を前方から覆っている。そして、表示装飾枠23の左側のサイド流下領域R2からワープ路24Wに進入した遊技球がステージ23S上に排出されて転動する。また、ステージ23Sの最下部には、図示しない遊技球導入口が開口していて、そこに遊技球が進入すると、表示装飾枠23の下端部前面に開放したセンター排出口23Uから鉛直下方に排出される。また、遊技球は、ステージ23Sの前縁部からも前方に落下し得るようになっている。
【0026】
遊技領域R1のうち表示装飾枠23の下方の下部流下領域R10には、センター排出口23Uの鉛直下方に第1始動入賞突部14Aが設けられている。第1始動入賞突部14Aは、遊技板11の前面から突出し、上面に遊技球を受け入れ可能な図示しない入賞口を備えている。そして、遊技球がステージ23Sを転動してセンター排出口23Uから排出される流下経路を経ると、それ以外の流下経路を経た場合に比べて第1始動入賞突部14Aの入賞口に入球し易くなる。
【0027】
また、第1始動入賞突部14Aの鉛直下方に第2始動入賞突部14Bが設けられている。第2始動入賞突部14Bは、遊技板11の前面から突出し、上面に図示しない入賞
口を有し、その入賞口の両側部に、1対の回動片14C,14Cを回動可能に備えている。そして、これら回動片14C,14Cは通常は起立していて第2始動入賞突部14Bの入賞口への入球を規制し、所定条件の成立によって回動片14C,14Cが外側に倒れ、遊技球を第2始動入賞突部14Bの入賞口に案内する。また、下部流下領域R10の左側部分には,第1始動入賞突部14Aと同構造の複数の普通入賞部20が水平方向に対して斜め一列にして設けられ、下部流下領域R10の左側のサイド流下領域R2との境界部分には、風車17が回転可能に取り付けられている。
【0028】
なお、上記した第1及び第2の始動入賞部14A,14B、普通入賞部20及び、後述の第1及び第2の可変入賞口51,55、さらには、サイド普通入賞突部59(本発明の「サイド入賞突部」に相当する)に遊技球が入球すると、それぞれ所定複数の賞球が上皿26(
図1参照)に払い出されるようになっている。
【0029】
流下規制突部24のうち液晶表示画面13Gより右方の右側流下規制部24Rは、上側流下規制部24Aに右側端部からステージ23Sより下側となる位置に亘って形成されている。なお、右側のサイド流下領域R3のうち区画レール19の拡張区画内側面19Cの上端部と右側流下規制部24Rとに挟まれた部分は、遊技球1つ通過できる分の幅をなしたサイド進入路90になっていて、そのサイド進入路90の一部は、区画レール19と右側流下規制部24Rとの間に差し渡されたカバー片24Tによって前方から覆われている。そして、右流下峡部24Y(
図2参照)を通過した遊技球が、カバー片24Tの後方を通過するようになっている。
【0030】
図3及び
図4では、遊技板11の前面から突出して遊技球の流下方向を規制する突出部分(即ち、右側流下規制部24R、区画レール19及び、後述する始動ゲート58、サイド普通入賞突部59)にハッチングを付して、それら突出部分と、遊技球が流下可能なサイド流下領域R3とが区別されている。また、
図3及び
図4では、遊技板11の前面に敷設された前記固定突片25(
図2参照)等は省略されている。以下、
図3に基づいて、右側のサイド流下領域R3周りの構成を詳説する。
【0031】
右側流下規制部24Rのうち右側を向いて拡張区画内側面19Cと対向した部分には、上から順番に、第1〜第7の流下規制面41〜47が備えられている。第1流下規制面41は、右側流下規制部24Rのうちカバー片24Tが形成された部分から湾曲しながら左下方に向かい、途中で鉛直方向を向いた直線状になって、サイド流下領域R3の上下方向の中央付近まで延びている。また、第1流下規制面41の下端部には、拡張区画内側面19C側に開放可能な第1可変入賞口51が形成され、次述する回動蓋52によって通常は閉塞されている。なお、第1可変入賞口51の上下方向の開口幅は遊技球の約2個分の大きさになっている。
【0032】
第2流下規制面42は、第1流下規制面41の下端部より拡張区画内側面19C側に突出した位置から下方に直線状に延び、第3流下規制面43は第2流下規制面42の下端部から拡張区画内側面19C側に徐々に張り出すように湾曲し、さらに、第4流下規制面44は、第3流下規制面43の下端部から鉛直下方に僅かに延びている。また、第2流下規制面42の全長は、遊技球の3〜4個分程度、第3流下規制面43の全長は、遊技球の1〜2個分程度、第4流下規制面44の全長は遊技球の0.5個分程度の大きさになっている。さらに、第1と第2の流下規制面41,42の段差部には、回動蓋52が回動可能に連結されていて、その回動蓋52は、回動中心から起立した姿勢になると第1可変入賞口51を閉塞し、拡張区画内側面19C側に倒れると遊技球を第1可変入賞口51に案内する。また、回動蓋52は、第1と第2の流下規制面41,42の段差を埋める厚さをなしかつ外面先端部が丸みを帯びていて、回動蓋52を閉じると、回動蓋52の外面が第1流下規制面41から緩やかに外側に張り出して第2流下規制面42に繋がった状態になる。
【0033】
第5流下規制面45は、拡張区画内側面19Cと反対側に湾曲しつつ第4流下規制面44の下端部から斜め左下方に延びている。そして、この第4と第5の流下規制面44,45の間が、第4流下規制面44を先端に有した上部外向誘導部44Tとなって拡張区画内側面19C側に突出している。なお、第5流下規制面45の全長は遊技球の1〜2個分程度になっている。
【0034】
第6流下規制面46は、拡張区画内側面19Cと反対側に湾曲しながら第5流下規制面45の下端部から斜め左下方に延び、その全長は遊技球の1〜2個分程度になっている。そして、第5と第6の流下規制面45,46の境界部分が拡張区画内側面19C側に競り出すように突出した入賞補助誘導部45Tになっている。
【0035】
第7流下規制面47は、第6流下規制面46の下端部から下方に延びかつ拡張区画内側面19Cに向かって膨出した円弧状をなして、第6流下規制面46の下端部より拡張区画内側面19C側に張り出している。そして、この第7流下規制面47のうち最も拡張区画内側面19C側に張り出した部位の近傍(円弧の凸状部)が、本発明に係る下部外向誘導部47Tになっている。
【0036】
また、遊技板11の前方から見た第7流下規制面47の湾曲は、右側流下規制部24Rの下端部前面に備えた装飾パネル24Pの輪郭の一部と重なっている。具体的には、装飾パネル24Pは、上方に膨らんだ湾曲線の下端部を直線で結んだ輪郭形状をなし、その装飾パネル24Pの輪郭の右側部が第7流下規制面47の湾曲と重なっている。
【0037】
装飾パネル24Pの輪郭の直線部分は、左下がりに傾斜していて、その傾斜の端部に沿って右側流下規制部24Rの下面24Kが形成されている。また、右側流下規制部24Rの下方には、入賞ブロック53が設けられている。入賞ブロック53の上面は、右側流下規制部24Rの下面24Kと平行な傾斜転動面54になっていて、入賞ブロック53の下面は、区画レール19に並設され、延長円弧面19Aの一部と拡張区画傾斜面19Bとに跨って接合されている。詳細には、傾斜転動面54と右側流下規制部24Rの下面24Kとの間は
、傾斜通路57になっていて、その傾斜通路57の上下前後の幅は、遊技球が1つ通過できる分の大きさになっている。また、傾斜転動面54の長手方向における中間部分には、第2可変入賞口55が形成されている。第2可変入賞口55は、傾斜転動面54の長手方向に遊技球を4〜6個並べた開口幅を有し、通常は、開閉スライド板56によって閉塞されている。
【0038】
傾斜転動面54のうち右側端部は、第7流下規制面47より右側に突出していて、拡張区画内側面19Cから遊技球の1〜2個分離れた位置に配置されている。そして、傾斜転動面54の右側端部と第7流下規制面47の下端部との間が、傾斜通路57に遊技球を受け入れるため
のサイド特別入賞口57Kになっている。
【0039】
傾斜通路57の左側端部は、
図2に示すように第2始動入賞突部14Bの入賞口に対して、斜め上方から臨んでいる。なお、
図3に示すように、入賞ブロック53の右側端部における下側部分は、左側に切れ込むように切り欠かれていて、アウト口16Bに遊技球を案内する誘導路53Rを構成している。
【0040】
サイド流下領域R3には、始動ゲート58とサイド普通入賞突部59とが設けられている。始動ゲート58は、遊技球が内側を通過可能が門形構造をなし、第1可変入賞口51より上方でかつ、第1流下規制面41と拡張区画内側面19Cとの間の中央に配置されている。これにより、サイド流下領域R3の上端部が、始動ゲート58の内側と右側と左側の各流下経路に分けられている。
【0041】
サイド普通入賞突部59は、遊技板11の前面から突出し、上面に本発明に係る「第1特典付与口」に相当するサイド普通入賞口59A(
図4参照)を有している。また、そのサイド普通入賞口59Aは、遊技球が丁度1つ入球可能な大きさをなしている。そして、サイド普通入賞突部59は、サイド流下領域R3の下端部において第7流下規制面47と拡張区画内側面19Cとの間の中央に配置され、これにより、サイド流下領域R3の下端部が、サイド普通入賞突部59より右側の本発明に係る外側分岐通路R4と、サイド普通入賞突部59より左側の本発明に係る内側分岐通路R5とに分けられている。
【0042】
図2に示すように、遊技領域R1には、複数の釘60が打ち付けられて先方に突出しており、これら釘60群によって、遊技球の流下方向を変更又は規制されたり、所定の箇所に誘導されるようになっている。なお、各釘60は、本体部(
図4の外寄開口縁釘62等の「破線で示された円」参照)の先端にヘッド部(
図4の外寄開口縁釘62等の「実線で示された円」参照)を備えた構造をなし、本体部に遊技球が当接するようになっている。以下、釘60群のうちサイド普通入賞突部59の周辺の本発明との関連が深い内寄開口縁釘61、外寄開口縁釘62、頂点釘63等について
図4を参照して説明する。
【0043】
内寄開口縁釘61は、サイド普通入賞口59Aの左側開口縁(流下規制突部側)の上方に隣接配置される一方、外寄開口縁釘62は、サイド普通入賞口59Aの右側開口縁(区画壁側)の上方に隣接配置されている。また、頂点釘63は、サイド普通入賞口59Aの横幅方向の略中心の上方に位置し、内寄開口縁釘61と外寄開口縁釘62と頂点釘63とが正三角形の頂点をなすように配置されている。また、頂点釘63と外寄開口縁釘62との間には、そこからサイド普通入賞口59Aに遊技球が入球できないようにするための障害釘64が備えられている。一方、内寄開口縁釘61と頂点釘63との間は、遊技球が1つ通過する分の通過門口61Kになっている。なお、上記した外側分岐通路R4と内側分岐通路R5とは、頂点釘63を始点にして分岐している。
【0044】
外側分岐通路R4の上方には、1対のサイド上部誘導釘65,65が備えられている。これら1対のサイド上部誘導釘65,65は、左下がりに傾斜した架空の線に沿って隣接して並べられて本発明に係る上部内向誘導部65Kを構成している。また、頂点釘63の斜め左上で第5流下規制面45の上端部に隣接した位置には、頂点釘63との間が遊技球、1個分離して調整釘68が備えられている。そして、遊技球が上部内向誘導部65Kに衝突する(跳ね返される)ことで、頂点釘63と調整釘68との間の方向に誘導され、内側分岐通路R5に進入する可能性が高くなっている。また、右側流下規制部24Rのうち上部内向誘導部65Kから誘導された(跳ね返された)遊技球が衝突し易い位置に上記した入賞補助誘導部45Tが位置していて、その入賞補助誘導部45Tに遊技球が衝突することで遊技球の進路が通過門口61K側に変更され、通過門口61Kからサイド普通入賞突部59へと入球し易くなるように構成されている。
【0045】
なお、内側分岐通路R5の上方の上部外向誘導部44Tに遊技球が衝突した場合(跳ね返された場合)には外側分岐通路R4へと流れ込み易くなる。
【0046】
外側分岐通路R4の下方(サイド普通入賞突部59の斜め右下)には、拡張区画内側面19Cに隣接して1対のサイド下部誘導釘66,66が設けられている。これら1対のサイド下部誘導釘66,66は、左下がりに傾斜した架空の線に沿って隣接して並べられ、本発明に係る下部内向誘導部66Kを構成している。そして、遊技球が、外側分岐通路R4を流下して下部内向誘導部66Kに衝突することで、前記した傾斜通路57のサイド特別入賞口57Kに入球し易くなるように構成されている。
【0047】
また、入賞ブロック53の右端部と拡張区画内側面19Cとの間には、1対のアウトゲート釘67,67が設けられている。これら1対のアウトゲート釘67,67は、左下がりに傾斜した架空の線に沿って遊技球の1個分の間隔を空けて並べられていて、これら1対のアウトゲート釘67,67の間を通過した遊技球のみがアウト口16Bから遊技板11の後方に排出されるようになっている。即ち、これら1対のアウトゲート釘67,67の間は、実質的なアウト口になっている。そして、遊技球が、内側分岐通路R5を通過して前記した下部外向誘導部47Tに衝突することで、1対のアウトゲート釘67,67の間に入球し易くなるように構成されている。以下、1対のアウトゲート釘67,67の間をアウト口67Kということとする。
【0048】
本実施形態のパチンコ遊技機10の構造に関する説明は以上である。次に、回動片14C、回動蓋52、開閉スライド板56の開閉制御を含む遊技の制御について簡単に説明する。第1及び第2の始動入賞部14A,14Bに遊技球が入球すると、大当りか否かの大当りの当否判定が行われて、その当否判定結果が液晶表示画面13Gに表示される。そして、当否判定結果が大当りであれば、1セット16ラウンドの大当り遊技が実行され、その前半の1〜8ラウンドでは、第1可変入賞口51が、所定時間だけ8回に亘って開いてそこに遊技球が入球可能になり、後半の9〜16ラウンドでは、第2可変入賞口55が、所定時間だけ8回に亘って開いてそこに遊技球が入球可能になる。
【0049】
また、第1及び第2の可変入賞口51,55に遊技球が入球すると、それら以外の第1及び第2の始動入賞部14A,14B、サイド普通入賞口59A等の入賞口に遊技球が入球した場合より多くの賞球が上皿26に払い出される。
【0050】
また、大当りの当否判定の際には、大当りの遊技の後に大当たりの確率が高確率になる確変状態にするか否か(特典を付与するか否か)の確変の当否判定も行われ、確変状態になると、次述する小当否判定で当りが発生し易くなる。その小当否判定は、始動ゲート58に遊技球が入球したときに行われ、当りになると、第2始動入賞突部14Bの回動片14C,14Cが所定の開放時間だけ開く。その回動片14C,14Cの開放時間は、通常状態時に比べて確変状態時の方が長くなる。また、通常状態時における小当否判定での当たりの確率は確変状態時よりも低く、更に回動片14C,14Cの開放時間も確変状態時よりも極めて短くなるように構成されている。そして、表示装飾枠23の左側を通過した遊技球は、第1及び第2の始動入賞部14A,14Bに対して上方から向かうので、通常状態時であっても表示装飾枠23の左側を遊技球が通過すれば、第1及び第2の始動入賞部14A,14Bに入球し得る。これに対して、表示装飾枠23の右側を通過して傾斜通路57を通過した遊技球は、側方から第2始動入賞突部14Bに向かうことから第1の始動入賞部14Aに入球する可能性は低いので、通常状態時に、表示装飾枠23の右側を通過した遊技球が、第1及び第2の始動入賞部14A,14Bの何れかに入球する可能性は極めて低くなる。
【0051】
一方、確変状態時には、回動片14C,14Cが開いて遊技球が第2始動入賞突部14Bに側方から入球し易くなるので、表示装飾枠23の右側を通過した遊技球の方が、第2始動入賞突部14Bに誘導され易く構成されているため第2始動入賞突部14Bに多く入球し、大当りの当否判定が通常状態時よりも多く行われるようになる。この制御により、通常状態時は表示装飾枠23の左側を通過させた方が良く、確変状態時は表示装飾枠23の右側を通過させた方が良いため、本実施形態のパチンコ遊技機10では、表示装飾枠23の左側に遊技球を流下させる左打ちと、表示装飾枠23の右側に遊技球を流下させる右打ちとを打ち分けて楽しむことができる。
【0052】
本実施形態のパチンコ遊技機10の構成に関する説明は以上である。次に、本実施形態のパチンコ遊技機10の作用効果について説明する。本実施形態のパチンコ遊技機10では、右打ちを行って遊技領域R1の右側のサイド流下領域R3を複数の遊技球が流下すると、それら遊技球の一部は、サイド普通入賞突部59によって外側と内側の分岐通路R4,R5の何れかに振り分けられる。そして、遊技球が内側分岐通路R5に流れ込むと入賞補助誘導部45Tによりサイド普通入賞口59A(第1特典付与口)に入球し易くなるが、遊技球が外側分岐通路R4に流れ込むと、サイド普通入賞口59A(第1特典付与口)に入球しない。ところが、外側分岐通路R4に向かった遊技球が、その外側分岐通路R4の上方の上部内向誘導部65Kに衝突すると、サイド普通入賞口59A(第1特典付与口)の上方を横切って内側分岐通路R5に流れこむように誘導され(跳ね返され)、そこで入賞補助誘導部45Tによりサイド普通入賞口59A(第1特典付与口)に向かうように誘導可能(跳ね返え可能)に構成され、その上、サイド普通入賞口59A(第1特典付与口)に入球し易い内側分岐通路R5に流れ込んだのに、サイド普通入賞口59A(第1特典付与口)に入球せずに内側分岐通路R5を通過した遊技球は、下部外向誘導部47Tで誘導されて(跳ね返されて)アウト口67K側に誘導される一方、サイド普通入賞口59A(第1特典付与口)に入球しない外側分岐通路R4を通過した遊技球は、下部内向誘導部66Kで誘導されて(跳ね返されて)、サイド特別入賞口57K(第2特典付与口)側に誘導されるので、サイド流下領域R3が狭くなってもサイド普通入賞口59A(第1特典付与口)とアウト口67Kとサイド特別入賞口57K(第2特典付与口)とに対するバランスのとれた入球振分の構成とすることが可能となる。また、上部内向誘導部65Kや下部内向誘導部66Kを釘(サイド上部誘導釘65,65及びサイド下部誘導釘66,66)で構成したため、これらの釘65,66の配置や本数を調整することで入球振分を変えることができる。
【0053】
また、サイド普通入賞口59A(第1特典付与口)に入球しない外側分岐通路R4に向かった遊技球が、その外側分岐通路R4の上方の上部内向誘導部65Kに衝突することで、サイド普通入賞口59A(第1特典付与口)に入球し易くなるという逆転現象が生じ、しかも、その際遊技球が上部内向誘導部65Kと入賞補助誘導部45Tとによって、サイド流下領域R3の左右方向で流下方向を2度切り替えされてサイド普通入賞口59A(第1特典付与口)に向かうという趣向性が高い流下態様も楽しませることができる。また、上部内向誘導部65Kは、外側分岐通路R4の上方に配置されて、入賞補助誘導部45Tは、流下規制突部24に一体形成されているので、サイド流下領域R3が左右方向で狭くても、これら上部内向誘導部65K及び入賞補助誘導部45Tを設けることができる。即ち、サイド流下領域R3が狭くなってもサイド普通入賞突部59に対する遊技球の流下方向の振り分けによる趣向性を高くすることができる。さらに、サイド流下領域R3の下端部にアウト口67Kとサイド特別入賞口57K(第2特典付与口)とが左右方向に並べられてそれら何れに遊技球が入球するか振り分けられる構造になっているので、従来よりアウト口67Kに対する遊技球の流下方向の振り分けによる趣向性も高くなる。
【0054】
また、流下する遊技球が、外側分岐通路R4の下方の下部内向誘導部66Kや、内側分岐通路R5の下方の下部外向誘導部47Tに衝突することで遊技球の進路が変更されて(跳ね返されて)進路方向と逆方向に弾かれることからサイド普通入賞口59Aの下方でクロスする軌跡を描くので、サイド普通入賞口59Aに入賞しなかった場合でも趣向性が高い流下態様を遊技者に楽しませることができる。
【0055】
また、サイド普通入賞口59A(第1特典付与口)に入球させるためには、外側分岐通路R4より内側分岐通路R5を遊技球が流下する方が有利であるが、サイド特別入賞口57K(第2特典付与口)に入球させるには内側分岐通路R5より外側分岐通路R4を遊技球が流下する方が有利になっていて、さらに、第1特典付与口に入球しなかった場合には、サイド普通入賞口59A(第1特典付与口)に入球出来ない或いは困難な外側分岐通路R4よりもアウト口67Kに入球する可能性が高い構成になっているので、外側と内側の分岐通路R4,R5の何れに遊技球が向かうことが遊技者にとって総合的に有利になるかに興味を抱かせることができ、この点においても趣向性が高くなる。
【0056】
また、外側分岐通路R4の上方に備えた上部内向誘導部65Kに衝突した遊技球群の一部は内側分岐通路R5に向けて誘導され(跳ね返され)、その誘導された(跳ね返された)遊技球が衝突し易い位置に配置された入賞補助誘導部45Tによってサイド普通入賞口59Aに向けて誘導される(跳ね返される)構成になっているので、遊技球の流下態様が煩雑になり、このことによっても趣向性が高まる。さらに、内側分岐通路R5の上方に設けられた上部外向誘導部44Tが、遊技球を外側分岐通路R4に向けて誘導する(跳ね返す)ため進路方向と逆方向に弾かれることから、サイド普通入賞口59Aの上方においても遊技球がクロスする軌跡を描き、このことによっても流下態様の趣向性が高くなる。
【0057】
また、サイド特別入賞口57K(第2特典付与口)に入球した遊技球が転動する傾斜通路57内に第2可変入賞口55が設けられているので、第2可変入賞口55が開いている場合と閉じている場合とで、サイド普通入賞口59Aに入球することが、遊技者にとって総合的に有利に作用するか否かが煩雑になる。しかも、遊技球が傾斜通路57に案内される位置には第2始動入賞突部14Bが設けられているので、第2始動入賞突部14Bの開閉状態の変化に伴って、サイド普通入賞口59Aに入球することの価値が変化し、サイド普通入賞口59Aに入球することが、遊技者に総合的に有利に作用するか否かが更に煩雑になり、趣向性がより一層高くなる。
【0058】
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0059】
(1)前記実施形態では、パチンコ遊技機に本発明を適用していたが、遊技機であれば、コイン遊技機やスロットマシン、アレンジボール等に備えてもよい。
【0060】
(2)前記実施形態では、外寄開口縁釘62と頂点釘63との間に障害釘64を備えて、外側分岐通路R4側からサイド普通入賞突部59に遊技球が入球できないように構成されていたが、障害釘64を設けずに、外寄開口縁釘62と頂点釘63との間隔を狭くして、外側分岐通路R4側からサイド普通入賞突部59に遊技球が入球できないように構成にしてもよい。
【0061】
(3)また、障害釘64を排除し、内寄開口縁釘61と頂点釘63との間に比べて、外寄開口縁釘62と頂点釘63との間を狭くするか或いは、遊技球が入荷し難い向きにして、内側分岐通路R5と外側分岐通路R4との何れからもサイド普通入賞突部59に入球するが、内側分岐通路R5の方がサイド普通入賞突部59に入球し易い構成にしてもよい。
【0062】
(4)前記実施形態の上部内向誘導部65Kと下部内向誘導部66Kは、共に釘で構成されていたが、樹脂によって一体的(板状等)に構成してもよい。また、例えば区画レール19と一体になった樹脂で構成されていてもよい。