特許第5887645号(P5887645)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5887645
(24)【登録日】2016年2月26日
(45)【発行日】2016年3月16日
(54)【発明の名称】花器の固定方法
(51)【国際特許分類】
   A47G 7/02 20060101AFI20160303BHJP
   A47G 7/06 20060101ALI20160303BHJP
【FI】
   A47G7/02 J
   A47G7/06 B
【請求項の数】1
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-48255(P2014-48255)
(22)【出願日】2014年3月12日
(62)【分割の表示】特願2009-248479(P2009-248479)の分割
【原出願日】2009年10月29日
(65)【公開番号】特開2014-100610(P2014-100610A)
(43)【公開日】2014年6月5日
【審査請求日】2014年4月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】392031790
【氏名又は名称】株式会社小泉製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100114074
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 嘉一
(72)【発明者】
【氏名】小泉 俊博
【審査官】 大瀬 円
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−159787(JP,A)
【文献】 特開平10−5091(JP,A)
【文献】 特開2007−209734(JP,A)
【文献】 実開昭61−144867(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 7/00−7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部の内径よりも小さい径の口を有する花器の固定方法であって、花器の口から内部に、当該口径よりも小さな粒状の磁性固定体を複数挿入することで、前記複数の磁性固定体が花器の内部にて相互に磁力吸着し、前記花器の口径よりも大きな内部集合磁性固定体を形成し、
前記内部集合磁性固定体と花器の底部外側に位置する磁性固定面との相互の磁力にて花器を固定することを特徴とする花器の固定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は花器を固定する花器固定構造体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の花器の固定方法や転倒防止方法としては、花器の内部に鉛や砂利などの重い重量体を花器内部の底部に沈めて、花器全体の重心位置をなるべく下部にするように安定を図る方法。
あるいは、磁力の吸着方法によって、台座との間を固定する方法が一般的に使用されている。
【0003】
前記の重心位置を下部にする方法において、砂利を用いる方法は、花器の大小によらず、たとえ、口が小さくとも適度な大きさの砂利を調整しながら、適量だけ用いることができるため便利である。
古くから、現代にいたるまで用いられてきている。
一方、磁力による方法として、具体的には、特願2006−66699のように細長い花器の下端部に磁石を埋め込み、磁力によって、スチール製の平面に固定して、自立させる方法が提案されている。
また、実用新案公開の実開平3−13870により、花器や剣山の磁石を仕込んで生花の長持ちと生花の共倒れ防止を防ぐ方法が提案されている。
磁力による固定方法として、滑り止めの手段(実開昭63−187963)や、壁などにも吸着固定する方法(実開昭61−93173)、鏡を花器に磁力吸引させて一体化して、安定にする方法(実開平5−21766)などがある。
いずれも、磁力を用いていることで、特開2002−35760に記述されているように水のクラスター分解を促し、高浸透性を持たせる作用も併せ持つ効果期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−209734号公報
【特許文献2】特開2002−125820号公報
【特許文献3】特開2002−035760号公報
【特許文献4】実開平05−021766号公報
【特許文献5】実開平04−003067号公報
【特許文献6】実開平03−013870号公報
【特許文献7】実開平01−059459号公報
【特許文献8】実開昭63−187963号公報
【特許文献9】実開昭61−093173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
最近のデザイン的に好まれる傾向がある花器は下部が小さく、見た目が、不安定なものも多く見受けられる。
そのため、従来からある、重量体により、重心バランスを下部に持たせることによる方法では、不安定感を払拭するほどの、確実な安定を得ることができない花器もあった。
【0006】
一方、強力に固定化する力を有する磁力による方法は、特許文献にあるように、いろいろ大小さまざま、多種多様に種類のある花器類にひとつひとつ対応させる必要がある。
花器の構造を変える必要があったり、磁性体付剣山を用いることを必要とした。
磁性体付剣山においては、適度な大きさを必要とし、口のせまい花器には不適当であった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る花器の固定方法は、内部の内径よりも小さい径の口を有する花器の固定方法であって、花器の口から内部に、当該口径よりも小さな粒状の磁性固定体を複数挿入することで、前記複数の磁性固定体が花器の内部にて相互に磁力吸着し、前記花器の口よりも大きな内部集合磁性固定体を形成し、前記内部集合磁性固定体と花器の底部外側に位置する磁性固定面との相互の磁力にて花器を固定することを特徴とする。
また、このような花器を固定するのに用いられる粒状の磁性固定体に特徴がある。
【0008】
つまり、イメージとして、従来用いられてきた適宜大小さまざまな重量体としての粒状の砂利に、磁性を持たせて、重量バランスと磁力吸着の両方を用いることで、主体とする問題の解決を図るものである。
【0009】
磁性固定体1の構成が、複数の磁性固定体1同士が、吸着し結合しあって構成された集合磁性固定体11であることを特徴とすることで、適量の磁力を調整できて便利である。
また、互いの吸着力により適度な塊となって、花器底部に設置できるので便利である。
小さな口の花器からでも、例えば、ひとつひとつの粒状とした磁性固定体1として、挿入することができるので、従来の砂利のように使うことができる上に、花器底部で吸着しあって、塊となるために適宜必要な重量バランスのところに配置することができる。
【0010】
磁性固定体1が少なくとも1以上の粒状磁性固定体1−1から構成されていると、前述のような利便性がある。
もちろん前述のように粒状磁性固定体1−1が2以上からなる集合磁性固定体11のように構成されることが好ましい。
【0011】
磁性固定体1と磁性固定体2により、磁力吸着せしめる構成にすると花器外部より、適宜必要な場所に、花器底部を挟み込むように固定化できて好ましい。
【0012】
磁性固定体1が概略球状であると、花器底部との接触面が点に近く小さな接触面となるため、摩擦が少なくてすみ、移動しやすく便利である。
また、花器側面と挟み込むように磁性個性体2と吸着せしめて、固定化するときに磁性固定体1が概略球状であると都合がよい。
加えて、概略球状の複数の磁性固定体1同士で集合磁性固定体11となった場合に形状が複雑に変形させやすく便利である。
さらに集合磁性固定体11の隙間が適度に得られることで花器内の水の流動性が高まる。
【0013】
磁性固定体2も同様に2以上複数の磁性固定体2−2からなる集合磁性固定体21であることを特徴とすることで前記固定手段や方法に特段の効果を得ることができる。
【0014】
磁性固定体2も概略球状であることで特別の利便性が得られる。
【0015】
磁性固定体2が粒状磁性固定体2−1であることを特徴とすることで、特段の効果を得ることができる。
2以上複数の粒状磁性固定体2−1からなる集合磁性固定体21によって、効果的な固定方法が可能である。
【0016】
もちろん、磁性固定面3と磁性固定体1とで、花器底部を挟み込むように磁力吸着させて安定固定化する方法も固定方法としては、安定している。
【0017】
また、磁性固定体1と磁性固定体2との磁力吸着に加えて、磁性固定面3とによる複合的磁性吸着力により、固定化するとより強力に柔軟な安定を得ることができる。
【0018】
磁性固定体1もしくは磁性固定体2が樹脂コーティングされていれば、水に接していても、錆びないし、吸着自体が樹脂の弾性により、柔らかく当たるために好ましい。
【0019】
以上の集合磁性固定体11や集合磁性固定21に用いるための、磁力を自ら有する粒状磁性固定体があれば、適宜分量を量りながら、集合磁性固定体11若しくは集合磁性固定21に振り分けることができて便利である。
【0020】
花器固定構造体に滅菌作用や防腐作用を有する物質を添加することで、花が長持ちするといった利便性が得られて、好ましい。
【発明の効果】
【0021】
花器内部に自在に挿入でき、固定時には、底部に位置せしめるための磁性固定体1と、花器固定位置に位置する磁性固定体2もしくは磁性固定面3とを磁力のよる吸着力を生じせしめて、花器の固定安定化を目的とする花器固定構造とすることで、磁性固定体1の重力バランスと磁性固定体1と磁性固定体2若しくは磁性固定面3による吸着力により、安定して花器を固定化できる。
【0022】
磁性固定体1の構成が、複数の磁性固定体1同士が、吸着し結合しあって構成された集合磁性固定体11であることを特徴とすることで、適量の磁力を調整できて便利である。
互いの吸着力により適度な塊となって、花器底部に設置できるので便利である。
小さな口の花器からでも、例えば、ひとつひとつの粒状とした磁性固定体1として、挿入することできるので、従来の砂利のように使うことができる上に、花器底部で吸着しあって、塊となるために適宜必要な重量バランスのところに配置することができる。
【0023】
磁性固定体1が少なくとも1以上の粒状磁性固定体1−1から構成されていると、前述のような利便性があって、便利である。
もちろん前述のように2以上の粒状磁性固定体1−1からなる集合磁性固定体11のように構成されることが好ましい。
これにより、集合磁性固定体11の間に隙間ができるために、花器に花を生けた際に、花がずれるといった不具合を防ぐこともできる。
【0024】
また、集合磁性固定体11の隙間に水が入り込み、水が流動することで水のクラスタ分解といった効果も期待できるため、花が長持ちしやすい環境を提供できる。
【0025】
磁性固定体1と磁性固定体2により、磁力吸着せしめる構成にすると外部より、適宜必要な場所に、花器底部を挟み込むように固定化できて好ましい。
【0026】
磁性固定体1が概略球状であると、花器底部との接触面が点に近く小さな接触面となるため、摩擦が少なくてすみ、移動しやすく便利である。
また、花器側面と挟み込むように磁性個性体2と吸着せしめて、固定化するときに磁性固定体1が概略球状であると都合がよい。
【0027】
加えて、概略球状の複数の磁性固定体1同士で集合磁性固定体11となった場合に形状が複雑に変形させやすく便利である。
【0028】
磁性固定体2も同様に2以上複数の磁性固定体2−1からなる集合磁性固定体21であることを特徴とすることで図6のように外部からサポートするように固定化する手段も取れるし、図5のように複合的な吸着力を得る方法で花器の大小、底部の形状によらず、自由に形付けられるために、個々の花器に合った固定方法が取れる。
【0029】
磁性固定体2も概略球状であることで、1つで使用する場合には、転がりやすく、摩擦が少なく移動しやすい。
複数で用いる場合には、集合磁性固定体の形状を変化させやすい。
【0030】
磁性固定体2が粒状磁性固定体2−1であることを特徴とすることで、特段の効果を得ることができる。
2以上複数の粒状磁性固定体2−1からなる集合磁性固定体21によって、割合しっかりとした集合形状を形作ることができ、効果的な固定方法が可能である。
【0031】
磁性固定面3と磁性固定体1とで、花器底部を挟み込むように磁力吸着させて安定固定化する方法も固定方法として、安定している。
【0032】
また、磁性固定体1と磁性固定体2との磁力吸着に加えて、磁性固定面3とによる複合的磁性吸着力により、固定化するとより強力で柔軟な安定を得ることができる。
【0033】
磁性固定体1が樹脂コーティングされていれば、水に接していても、錆びないし、吸着自体が樹脂の弾性により、柔らかく当たるために好ましい。
【0034】
磁性固定体2においても樹脂コーティングされていれば、吸着自体が樹脂の弾性により、柔らかく当たるために好ましい。
【0035】
以上の集合磁性固定体11や集合磁性固定21に用いるための、磁力を自ら有する粒状磁性固定体があれば、適宜分量を量りながら、集合磁性固定体11若しくは集合磁性固定21に振り分けることができて便利である。
【0036】
花器固定構造体に滅菌作用や防腐作用を有する物質を添加することで、花が長持ちするといった利便性が得られて、好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明の実施形態を示す説明縦中央端面図である。
図2】本発明の実施形態を示す説明縦中央端面図である。
図3】本発明の実施形態を示す説明縦中央端面図である。
図4】本発明の実施形態を示す説明縦中央端面図である。
図5】本発明の実施形態を示す説明縦中央端面図である。
図6】本発明の実施形態を示す説明縦中央端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明の具体的な形態について、各図面に基づいて説明する。
図面は全て縦断面を表す説明図である。
簡明のために、特に注釈がない図面は全て端面図ある。
【実施例1】
【0039】
図1は説明縦中央端面図である。
この形態は、花器底部に粒状磁性体1−1複数から構成される集合磁性固定体11である。
磁性体1−1はネオジューム磁石を樹脂コーティングしたものであり、各々が吸着して、集合磁性固定11を構成している。
磁性固定面3は鉄からなる磁性体である。
構成としては、磁性体同士が磁性吸着して固定できればよく、磁性固定面3が磁力を有するもので、磁性固定体1が鉄などを主体とした磁性体であっても、集合磁性固定体11に構成されればよく、磁性力を少なともいずれか一方が有していればよい。
もちろん、両方が磁力を有する磁性体であれば、より強力な吸着力が得られるのは言うまでもない。
【実施例2】
【0040】
図2は、平面4の一部に位置する磁性固定体2と花器内部の集合磁性固定11との磁性吸着力によって、固定化される方法を示している。
この場合においても、磁性固定体2もしくは、磁性固定体1からなる集合磁性固定11のどちらか少なくとも一方に磁力があればよい。
【実施例3】
【0041】
図3のように磁力を有している複数の粒状磁性固定体1−1からなる集合磁性固定体11だけであっても、花器の安定化には有効である。
互いに吸着することで、塊となって、適宜都合のよい位置に位置づけることができる。
移動に際しては、磁力を外部から、影響させて、移動することもでき便利である。
【実施例4】
【0042】
図4のように磁性固定体1が概略球状であると利便性が高い。
図のように摩擦が少なく、どの位置にでも固定化可能である。
この形態においては樹脂で外側を覆っており、柔軟な接触が可能である。
コーティングしたり、外側を樹脂で覆うことで、痛みも少なく、扱いやすいものとなる。
【実施例5】
【0043】
図5のように花器底部裏側の空間などに複数の粒状磁性体2−1を充填するように構成するときっちりと固定化されて便利である。
また、磁性体は集合磁性固定体11、集合磁性固定体21、磁性体固定面3のいずれかに磁力があれば事足りるが、もっとも、好ましい形態は、各磁性体自身が磁力を有していると最も強固に固定されるので、頑丈である。
【実施例6】
【0044】
図6のように花器の側面に集合磁性固定体21を吸着固定させる方法もある。
この場合においては、内部の集合磁性固定11がなくとも、花器の下部形状に合せて、集合磁性固定体21を形づくるようにするだけでも固定化がはかれる。
しかしながら、理想的には、図6のように、集合磁性固定体11と集合磁性固定体21と磁性固定面3とで磁力吸着せしめて固定化する手段が最も好ましい。
集合磁性固定21に樹脂コーティングして、彩り鮮やかな磁性固定体として利用すれば、きれいにコーディネイトすることも可能である。
【符号の説明】
【0045】
1 磁性固定体1
1−1 粒状磁性固定体1
11 集合磁性固定体1
2 磁性固定体2
2−1 粒状磁性固定体2
21 集合磁性固定体2
3 磁性固定面
4 平面
5 生花
6 樹脂
7 花器
図1
図2
図3
図4
図5
図6