特許第5887667号(P5887667)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5887667
(24)【登録日】2016年2月26日
(45)【発行日】2016年3月16日
(54)【発明の名称】電子タバコ吸引ノズル
(51)【国際特許分類】
   A24F 47/00 20060101AFI20160303BHJP
【FI】
   A24F47/00
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-531072(P2014-531072)
(86)(22)【出願日】2011年12月23日
(65)【公表番号】特表2014-529996(P2014-529996A)
(43)【公表日】2014年11月17日
(86)【国際出願番号】CN2011084587
(87)【国際公開番号】WO2013091252
(87)【国際公開日】20130627
【審査請求日】2014年3月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】515227431
【氏名又は名称】恵州市吉瑞科技有限公司深▲せん▼分公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】劉 秋明
【審査官】 土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】 中国実用新案第201781984(CN,U)
【文献】 特開昭58−107167(JP,A)
【文献】 特開2006−191879(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引管内に設けられて煙液を霧化してスモークに変化させるための霧化装置と、煙液を収納するための煙液収納部を含み、前記霧化装置が霧化室を備える霧化カップと前記霧化室内に固定される霧化器とを含む電子タバコ吸引ノズルにおいて、
前記霧化カップは、シリカゲル材料を用いた一体化構造を有しており、前記霧化カップは、霧化室と固定基盤を含み、前記固定基盤は、前記霧化室の底部から所定の高度に延伸され、且つ前記固定基盤は、係止スロットが設けられており、前記霧化器を固定し、
前記電子タバコ吸引ノズルは、前記煙液収納部の一端を密封するための煙液カバーと、前記吸引管内に設けられるスモークチャネルとを更に含み、前記煙液カバーは、一体化構造を有しており、本体と、本体の底部から延伸する栓と、煙液粒子がその表面に沈積されるための気体ガイドスロットと、及び吸引管の内側と外側の気体を連通させる吸引孔とが設けられ、前記気体ガイドスロットと前記スモークチャネルが連通し、前記吸引孔も前記スモークチャネルと連通していることを特徴とする電子タバコ吸引ノズル。
【請求項2】
前記霧化カップは、電線を挿し込ませるワイヤ孔とを含み、前記ワイヤ孔が霧化カップの一端に配置され且つ前記霧化室と連通していることを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ吸引ノズル。
【請求項3】
前記吸引管は、接続部材、電極部材及び絶縁環を含み、前記接続部材に雄ネジが設けられている一端は、電源部とネジにより接続し、他端は、前記吸引管内に被覆され、前記接続部材内には、前記霧化装置を収納するための円筒状収容室と、前記電極部材を取り付けるための取り付けスロットとが設けられ、接続部材の本体が霧化装置の電極として、前記電源部の電極と電気的に接続され、前記電極部材は前記絶縁環により前記接続部材の取り付けスロット内に締め付けられ、電極部材は、その端面により前記電源部に対応する電極に当接して電気回路を導通させ、
前記霧化カップは、円筒状で、外形と寸法が前記吸引管の内壁に適合し、中部には貫通する放熱孔が設けられ、前記放熱孔が霧化器から放出される熱を前記電源部に伝達することを特徴とする請求項2に記載の電子タバコ吸引ノズル。
【請求項4】
前記煙液収納部と吸引管は一体化構造であることを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ吸引ノズル。
【請求項5】
前記電子タバコ吸引ノズルは、オイルガイドパイプと、前記煙液収納部の一端に設けられる煙液栓とを更に含み、前記オイルガイドパイプの一端は直接に前記煙液栓を貫通して前記煙液収納部内に挿し込まれ、前記煙液栓には、オイルガイドパイプ孔が設けられ、前記オイルガイドパイプと前記オイルガイドパイプ孔は嵌合を介して二つの接触部位が密封材料で周囲を密封していることを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ吸引ノズル。
【請求項6】
前記気体ガイドスロットは階段スロットであり、前記階段スロットと前記吸引孔が連通し、前記スモークチャネルが前記階段スロットにより前記吸引孔と連通し、或いは、前記気体ガイドスロットが煙液カバーの上端と下端を貫通し且つ煙液カバーの側壁に位置して煙液カバーの中心線方向に向かって凹む溝であることを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ吸引ノズル。
【請求項7】
前記煙液カバーは、外形と寸法が前記吸引管のインナーキャビティの外形と寸法に適合していることを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ吸引ノズル。
【請求項8】
前記スモークチャネルの内壁には、前記スモークチャネルの断面に適合するオイルフィルター層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ吸引ノズル。
【請求項9】
前記オイルフィルター層は、少なくても一つの濾過孔を設けるオイルフィルタープレートであり、前記オイルフィルタープレートは、前記スモークチャネルに垂直する中心線に沿って前記スモークチャネル内壁に設けられ、且つ前記スモークチャネルと一体化構造であることを特徴とする請求項8に記載の電子タバコ吸引ノズル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子タバコに関し、より具体的には、電子タバコ吸引ノズルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1に示す通り、既存の電子タバコ吸引ノズルは、吸引管1'と、吸引管1'内に設けられる霧化装置2と、煙液の流れを導くためのオイルガイドパイプ3'と、煙液栓4'と、及び煙液カバー5'を含む。
【0003】
前記吸引管1'は、液状化の煙液を収納するための煙液収納部11'と、スモークを通させるためのスモークチャネル12'を含む。前記霧化装置2は、霧化器21'と、前記霧化器21'を固定するための霧化カップ22'とを含む。前記霧化カップ22'は、支持基盤221'と、セラミックブロック222'と、及び発泡ニッケル223'により構成されている。前記オイルガイドパイプ3'の一端が金属製オイルガイドフレーム6'によって煙液収納部11'と連結して、煙液収納部11'内の煙液を前記霧化カップ22'内に案内する。前記煙液栓4'は、前記煙液収納部11'内の前記霧化装置2に隣接する一端に設けられる。前記煙液カバー5'は煙液収納部11'の一端を密封する。
【0004】
既存の電子タバコ吸引ノズルは、以下の欠陥を有する。霧化カップ22'の製造工程と組立工程が複雑で、コストが高く、且つ、セラミックブロック222'と発泡ニッケル223'が吸引管1'の内壁と直接連結し、断熱効果が悪いため、吸引管1'の外壁の温度が高く、更に手をやけどするほど、通常の使用に影響を与える。金属製オイルガイドフレーム6'の設置はオイルの流れ過程を順調にさせず、むしろ製造コストを増加する。更に、前記煙液カバー5'が前記吸引管1'の吸引端に設けられ、スモークチャネル12'が吸引管1'の外部に直接連通するため、煙液粒子はスモークと共にスモークチャネル12'から直接吸引管1'の外部に溢れ出され、オイルフィルター効果が悪い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術課題は、製造工程を簡略し、コストを削減し、且つ良好な断熱効果を備える電子タバコ吸引ノズルを提供することにある。
【0006】
本発明の更なる解決しようとする技術課題は、オイルフィルター効果を改善するために、電子タバコ吸引ノズルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記問題を解決するため、本発明は次のような技術手段を採用する。電子タバコ吸引ノズルは、吸引管内に設けられて煙液を霧化してスモークに変化させる霧化装置と、煙液を収納する煙液収納部を含み、前記霧化装置は霧化室を備える霧化カップと前記霧化室内に固定される霧化器とを含み、前記霧化カップは金型により一体成型されるカップである。
【0008】
更に、前記霧化カップは、前記霧化室内に設けられて前記霧化器を固定するための固定基盤と、電線を挿し込ませるワイヤ孔とを含み、前記ワイヤ孔が霧化カップの他端に配置され且つ前記霧化室と連通する。
【0009】
更に、前記霧化カップは円筒状で、外形と寸法が前記吸引管内壁に適合し、中部には貫通する放熱孔が更に設けられている。
【0010】
更に、前記霧化カップは、シリカゲル材料を採用して製造されている。
【0011】
更に、前記電子タバコ吸引ノズルは、オイルガイドパイプと、前記煙液収納部の一端に設けられる煙液栓とを含み、前記オイルガイドパイプの一端には、直接的に前記煙液栓を貫通して前記煙液収納部内に挿し込まれ、前記煙液栓には、オイルガイドパイプ孔が設けられ、前記オイルガイドパイプと前記オイルガイドパイプ孔は締り嵌めであり、二つの接触部位は密封材料で周囲が密封されている。
【0012】
更に、前記電子タバコ吸引ノズルは、前記煙液収納部の一端を密封するための煙液カバーと、前記吸引管内に設けられるスモークチャネルとを含み、前記煙液カバーには、煙液粒子がその表面に沈積される気体ガイドスロットと、吸引管の内側と外側の気体を連通させる吸引孔とが設けられ、前記気体ガイドスロットと前記スモークチャネルが連通し、前記吸引孔も前記スモークチャネルとを連通している。
【0013】
更に、前記気体ガイドスロットは階段スロットであり、前記階段スロットと前記吸引孔が連通し、前記スモークチャネルは前記階段スロットにより前記吸引孔と連通し、或いは、前記気体ガイドスロットは煙液カバーの上端と下端を貫通し且つ煙液カバーの側壁に位置して煙液カバーの中心方向に向かって凹む溝である。
【0014】
更に、前記煙液カバーは、シリカゲル材料を採用して一体成型され、外形と寸法が前記吸引管のインナーキャビティの外形と寸法に適合している。
【0015】
更に、前記スモークチャネルの内壁は、前記スモークチャネルの断面に適合するオイルフィルター層を設けている。
【0016】
更に、前記オイルフィルター層は、少なくても一つの濾過孔を設けるオイルフィルタープレートであり、前記オイルフィルタープレートは前記スモークチャネルに垂直する中心線に沿って前記スモークチャネルの内壁に設けられ、且つ前記スモークチャネルと一体成型されている。
【発明の効果】
【0017】
本発明の有益な効果は、電子タバコ吸引ノズル内には一体成型される霧化カップが設けられて、電子タバコ吸引ノズルの製造工程を簡略する上に、また生産コストを削減し、且つ霧化カップが良好な断熱効果を有すると同時に、電子タバコ吸引ノズル内にはオイルフィルター層と、オイルフィルター機能を備える煙液カバーとが設けられるため、電子タバコ吸引ノズルは良好なオイルフィルター効果を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、従来技術の電子タバコ吸引ノズルを示す図である。
図2図2は、本発明の電子タバコ吸引ノズルの正面図である。
図3図3は、本発明の電子タバコ吸引ノズルの分解図である。
図4図4は、本発明の電子タバコ吸引ノズルの断面図である。
図5図5は、本発明の電子タバコ吸引ノズルの霧化カップの立体図である。
図6図6は、本発明の電子タバコ吸引ノズルの霧化カップの断面図である。
図7図7は、本発明の電子タバコ吸引ノズルの煙液カバーの第一実施例における立体図である。
図8図8は、本発明の電子タバコ吸引ノズルの煙液カバーの第二実施例における立体図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。
【0020】
図2図8に示す通り、本発明は電子タバコ吸引ノズル及びそのオイルフィルター装置を提供し、吸引管1と、霧化装置2と、オイルガイドパイプ3と、煙液栓4と、及び煙液カバー5或いは煙液カバー5"を含有するオイルフィルター装置とを含む。
【0021】
前記吸引管1は煙液収納部11と、スモークチャネル12と、接続部材13と、電極部材14と、及び絶縁環15とを含み、前記煙液収納部11が前記吸引管1内に設けられている。本実施例において、煙液収納部11と吸引管1は一体成型され、煙液収納部11は液状煙液の収容に用いられ、煙液収納部11の一端には前記煙液栓4が設けられ、他端には前記煙液カバー5が設けられ、前記煙液栓4と煙液カバー5が共同で煙液を前記煙液収納部11の中に密封する。前記スモークチャネル12は、煙液が前記霧化装置3により霧化された後に生成するスモークを吸引管1の吸引端に通させるチャネルである。スモークチャネル12の内壁にはオイルフィルター層が設けられ、前記オイルフィルター層は、前記スモークチャネル12の内壁に設けられ、且つスモークチャネル12の断面と適合する。本実施例において、前記オイルフィルター層は、前記スモークチャネル12と一体成型されるオイルフィルタープレート121であり、前記オイルフィルタープレート121は、前記スモークチャネル12に垂直する中心線に沿ってスモークチャネル12の内壁に設けられ、且つ少なくとも一つの濾過孔122が前記オイルフィルタープレート121に設けられている。前記接続部材13は、前記吸引管1の接続端に位置し、前記接続部材13に雄ネジが設けられている一端は、電子タバコの電源部(図に示せず)とネジにより接続し、前記接続部材13の他端は、前記吸引管1内に被覆され、前記接続部材13内には、前記霧化装置2を収納するための円筒状収容室と、前記電極部材14を取り付けるための取り付けスロットとが設けられ、接続部材13の本体が霧化装置2の電極として、前記電源部の電極と電気的に接続され、前記電極部材14は前記絶縁環15により前記接続部材13の取り付けスロット内に締め付けられ、電極部材14は、その端面により前記電源部に対応する電極に当接して電気回路を導通させる。
【0022】
前記霧化装置2は、霧化器21と霧化カップ22を含み、前記霧化器21が電熱線211及び電気棒212を含み、前記電熱線211が前記電気棒212に被装され、且つ前記電気棒212により前記霧化カップ22内に収納して固定される。前記霧化カップ22は、金型により一体成型されたカップを用い、前記霧化カップ22は、霧化カップ22内に設けられる霧化室221と、係止スロットが設けられた固定基盤222と、ワイヤ孔223と、及び霧化カップ22の中部に位置する貫通された放熱孔224とを含み、係止スロットが設けられた前記固定基盤222が、前記霧化室221の底部から所定の高度に延伸されて、前記霧化器21を固定し、前記電気棒212が前記固定基盤222の係止スロット内に締付けられている。前記ワイヤ孔223が電線の配置に用いられ、ワイヤ孔223が前記霧化カップ22の他端に位置し、且つ前記霧化室221と連通する。本実施例において、2つのワイヤ孔223が設けられており、前記電気棒212の一端は電線が前記ワイヤ孔223を貫通することで前記接続部材13と電気的に接続し、他端は他の電線が他のワイヤ孔223を貫通することで前記電極部材14と電気的に接続する。前記放熱孔224が霧化器から放出される熱を前記電源部に伝達する。本実施例において、前記霧化カップ22は、前記接続部材13を介して前記吸引管1内に設けられ、霧化カップ22が前記接続部材13内に収納され、前記霧化カップ22の寸法と外形が前記接続部材13の収容室と適合し、前記霧化カップ22はシリカゲルのような耐熱性能に優れる材質を採用しており、霧化カップ22の断熱効果が良く、霧化カップ22の形状は円筒状に類似し、前記霧化カップ22の直径が前記接続部材13の収容室より大きいことで、便利的に前記接続部材13と係合することができる。本実施例の霧化カップ22は、吸引ノズルの製造工程を簡略する上に、また生産コストを削減する。更に、霧化カップ22は耐熱性能の良いシリカゲル材質を採用するため、良好な断熱効果を有し、使用する時に、吸引ノズルの外壁の温度が低く、手と口が火傷しない。
【0023】
前記オイルガイドパイプ3は、前記煙液収納部11の煙液を前記霧化室221にガイドする、前記オイルガイドパイプ3の一端が直接に前記煙液栓4を貫通し且つ前記煙液収納部内に挿し込まれ、オイルガイドパイプ3と前記煙液栓4は締り嵌めであり、オイルガイドパイプ3は、ガラス繊維材質から製造されている。
【0024】
前記煙液栓4は前記煙液収納部11を密封し、煙液栓4にはオイルガイドパイプ孔が設けられ、前記オイルガイドパイプ3と前記オイルガイドパイプ孔は締り嵌めであり、二つの接触部位が密封材料により周囲が密封されている。
【0025】
図7に示す通り、第一実施例の煙液カバー5は、本体51と、本体の底部から延伸する栓52と、気体ガイドスロット53と、及び吸引孔54とを含む。前記煙液カバー5は、前記栓52を用いて前記吸引管1の吸引端から煙液収納部11内に挿し込まれて煙液収納部11を密封する。前記気体ガイドスロット53は、Z字形の階段スロットであり、前記栓52と同じ径方向に位置し、前記気体ガイドスロット53と前記スモークチャネル12が連通する。前記吸引孔54が吸引管1の内側の気体と外側の気体を連通し、前記吸引孔54と前記気体ガイドスロット53が連通し、前記スモークチャネル12は前記気体ガイドスロット53により前記吸引孔54と連通する。前記煙液カバー5の寸法と外形が前記吸引管1の吸引端の内径に適合する。本実施例において、前記煙液カバー5は円柱体状であり、材質がシリカゲル材料を採用し、直径が前記吸引管1の内径より大きく、便利に吸引管1と係合される。
【0026】
図8に示す通り、第二実施例の煙液カバー5"は、本体51"と、本体の底部から延伸する栓52"と、気体ガイドスロット53"と、及び吸引孔54"とを含む。煙液カバー5"が前記第一実施例の煙液カバー5とほぼ同じで、差異点として、前記気体ガイドスロット53"は煙液カバー5"の 上下両端を貫通し且つ煙液カバー5" の側壁に位置して煙液カバーの中心方向へ向かって凹む溝であり、前記溝が直接前記スモークチャネル12と連通し、溝の横断面がアーク状、U状、或いはV状である。
【0027】
前記オイルフィルター層と、前記煙液カバー5或いは煙液カバー5"により前記オイルフィルター装置を構成し、煙液が煙液収納部11から霧化器21にガイドされた後、霧化器21により霧化して煙液粒子を混ざるスモークに変化され、スモークがスモークチャネル12に進入された後、先ず、オイルフィルタープレート121により第一回オイル濾過を行うことで、スモークがオイルフィルタープレート121の濾過孔122から次のチャネル内に進入し、スモークがオイルフィルタープレート121に到達し後阻止力によって、スモークと一緒に混ざる煙液粒子をオイルフィルタープレート121上に沈積させて、煙液粒子を濾過する目的を達する。スモークがスモークチャネル12に沿って続いて前進し、且つ前記煙液カバー5により第二回オイル濾過が行われ、スモークが前記スモークチャネル12から気体ガイドスロット53を経た後、再び前記吸引孔54を経て吸引管1の外側に通され、或いは、スモークが前記スモークチャネル12から気体ガイドスロット53"を経て直接吸引管1の外側に通されており、気体ガイドスロット53或いは気体ガイドスロット53"の存在によって、スモークが運動過程で阻止されて、他の部分の煙液粒子を気体ガイドスロット53或いは気体ガイドスロット53"内に沈積させることで、煙液粒子を濾過する目的を達することができ、多くの煙液粒子が吸引管1の外側に溢れ出され、或いは人体内に吸い込まれることを防止する。
【0028】
上述は、本発明の具体的な実施方式で、当業者によって、本発明の要旨を逸脱しない前提で、若干の改善と修飾を行うことができ、該改善と修飾は本発明の保護範囲内に含めるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8