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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5887958
(24)【登録日】2016年2月26日
(45)【発行日】2016年3月16日
(54)【発明の名称】ネットワーク機器操作システム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20160303BHJP
   H04N 5/00 20110101ALI20160303BHJP
【FI】
   H04Q9/00 301E
   H04Q9/00 331A
   H04N5/00 A
【請求項の数】6
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-15547(P2012-15547)
(22)【出願日】2012年1月27日
(65)【公開番号】特開2013-157732(P2013-157732A)
(43)【公開日】2013年8月15日
【審査請求日】2014年9月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】710014351
【氏名又は名称】オンキヨー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104444
【弁理士】
【氏名又は名称】上羽 秀敏
(74)【代理人】
【識別番号】100112715
【弁理士】
【氏名又は名称】松山 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100125704
【弁理士】
【氏名又は名称】坂根 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100120662
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 桂子
(72)【発明者】
【氏名】澤田 英之
【審査官】 吉村 伊佐雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−038034(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01
3/048−3/0482
3/0485
3/0487−3/0489
13/00
H03J9/00−9/06
H04N5/00
H04Q9/00−9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローカルネットワークに接続されるクライアントと、
前記ローカルネットワークに接続され、前記クライアントからの操作情報に応じて動作するネットワーク機器と、
前記クライアント及び前記ネットワーク機器に通信可能なサーバとを備え、
前記クライアントは、
前記ネットワーク機器の識別情報と、前記ネットワーク機器の操作に用いられる操作インタフェースの表示用データを配信する配信元を特定する配信元特定情報とを含むインタフェース要求情報を前記サーバから取得するインタフェース要求情報取得部と、
前記インタフェース要求情報取得部により取得されたインタフェース要求情報に含まれる識別情報に基づいて、前記取得されたインタフェース要求情報を前記ネットワーク機器に送信するインタフェース要求情報送信部と、
前記ネットワーク機器から受信した表示用データを用いて操作インタフェースを表示し、表示された操作インタフェースから入力された操作情報を前記ネットワーク機器に送信する操作情報送信部とを備え、
前記ネットワーク機器は、
前記インタフェース要求情報を前記クライアントから受信した場合、前記インタフェース要求情報に含まれる配信元特定情報を用いて、前記表示用データを前記配信元から取得する表示用データ取得部と、
前記表示用データ取得部により取得された前記表示用データを前記クライアントに転送する表示用データ転送部とを備える、ネットワーク機器操作システム。
【請求項2】
請求項1に記載のネットワーク機器操作システムであって、
前記インタフェース要求情報は、前記ネットワーク機器を含む複数の機種に共通のデータであり、
前記表示用データは、前記複数の機種に共通の操作インタフェースを表示するためのデータである、ネットワーク機器操作システム。
【請求項3】
請求項1に記載のネットワーク機器操作システムであって、
前記配信元特定情報は、前記ネットワーク機器の機能を特定する情報を含み、
前記表示用データは、前記ネットワーク機器の機能を利用可能な操作インタフェースを表示するためのデータである、ネットワーク機器操作システム。
【請求項4】
請求項1に記載のネットワーク機器操作システムであって、
前記クライアントは、さらに、
前記ネットワーク機器の識別情報と、前記サーバへのアクセスを指示する指示情報とを含むアクセス情報を前記サーバから取得するアクセス情報取得部と、
前記アクセス情報取得部により取得された識別情報に基づいて、前記取得されたアクセス情報を前記ネットワーク機器に送信するアクセス情報送信部とを備え、
前記インタフェース要求情報取得部は、前記インタフェース要求情報を前記ネットワーク機器を介して前記サーバから取得し、
前記ネットワーク機器は、
前記アクセス情報送信部から送信されたアクセス情報に基づいて前記サーバにアクセスして、前記ネットワーク機器の暫定名称を前記サーバから取得する暫定名称取得部と、
前記ネットワーク機器の識別情報を、前記暫定名称取得部により取得された暫定名称に設定する識別情報設定部と、
前記暫定名称が前記ネットワーク機器の識別情報として設定されたインタフェース要求情報を前記サーバから取得し、前記サーバから取得したインタフェース要求情報を前記クライアントに転送するインタフェース要求情報転送部とを備える、ネットワーク機器操作システム。
【請求項5】
ローカルネットワークに接続されるクライアントからの操作情報に応じて動作し、前記ローカルネットワークに接続されるネットワーク機器であって、
前記ネットワーク機器の識別情報と、前記クライアントに表示されるとともに前記ネットワーク機器の操作に用いられる操作インタフェースの表示用データを配信する配信元を特定する配信元特定情報とを含むインタフェース要求情報を前記クライアントから受信するインタフェース要求情報受信部と、
前記インタフェース要求情報を前記クライアントから受信した場合、前記インタフェース要求情報に含まれる配信元特定情報を用いて、前記表示用データを前記配信元から取得する表示用データ取得部と、
前記表示用データ取得部により取得された前記表示用データを前記クライアントに転送する表示用データ転送部と、
前記ネットワーク機器の操作情報を前記クライアントから受信する操作情報受信部とを備える、ネットワーク機器。
【請求項6】
ローカルネットワークに接続されるクライアントと、前記ローカルネットワークに接続され、前記クライアントからの操作情報に応じて動作するネットワーク機器と、前記クライアント及び前記ネットワーク機器に通信可能なサーバとを備えるネットワークシステムにおける前記ネットワーク機器の操作方法であって、
前記ネットワーク機器の識別情報と、前記ネットワーク機器の操作に用いられる操作インタフェースの表示用データを配信する配信元を特定する配信元特定情報とを含むインタフェース要求情報を、前記サーバから前記クライアントに送信するステップと、
前記サーバから送信されたインタフェース要求情報に含まれる識別情報に基づいて、前記送信されたインタフェース要求情報を前記クライアントから前記ネットワーク機器に送信するステップと、
前記クライアントから送信された前記インタフェース要求情報に含まれる配信元特定情報を用いて、前記ネットワーク機器が前記表示用データを前記配信元から取得するステップと、
前記取得された表示用データを前記ネットワーク機器から前記クライアントに転送するステップと、
前記転送された表示用データを用いて操作インタフェースを前記クライアントに表示し、表示された操作インタフェースから入力された操作情報を前記クライアントから前記ネットワーク機器に送信するステップとを備える、ネットワーク機器の操作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク機器操作システムに関し、さらに詳しくは、ネットワーク機器を、他の機器を用いて操作するネットワーク機器操作システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークに自身を接続する機能を備えるAV(Audio and Visual)機器がある。ユーザは、このようなAV機器を、LAN(Local Area Network)に接続されたPC(Personal Computer)などの他の機器を用いて操作することができる。
【0003】
具体的には、ユーザは、AV機器の操作インタフェースをPCのウェブブラウザに表示する。ユーザは、表示されたAV機器の操作インタフェースを利用して、AV機器の動作を指示する。PCは、ユーザの指示に応じた操作情報をAV機器に送信する。AV機器は、PCから送信された操作情報に応じて動作する。
【0004】
PCなどからAV機器を操作する場合、AV機器は、ウェブサーバ機能を備えた上で、操作インタフェース用のコンテンツデータを記憶しなければならない。しかし、操作インタフェースに動的なアニメーションなどを用いた場合、コンテンツデータの量が増加する。AV機器が備える記憶装置の容量が少ないと、AV機器がコンテンツデータを格納できない。
【0005】
インターネットに接続されたサーバにより配信されるコンテンツデータを用いて、操作インタフェースをPCに表示する方法が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されている方法を利用することにより、上記の問題を解決できる。この場合、AV機器が、コンテンツデータを、PCの要求に応じてサーバから取得し、取得したコンテンツデータをPCへ転送する。しかし、ユーザは、操作インタフェースを表示するときに、コンテンツデータをAV機器を介して取得するように、ウェブブラウザの設定を変更しなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−181562号公報
【0007】
【特許文献2】特開2005−25256号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、ネットワーク機器の操作インタフェースを、簡易な操作で表示することができるネットワーク機器操作システムを提供することである。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0009】
本発明のネットワーク機器操作システムは、クライアントと、ネットワーク機器と、サーバとを備える。クライアントは、ローカルネットワークに接続される。ネットワーク機器は、ローカルネットワークに接続され、クライアントからの操作情報に応じて動作する。サーバは、クライアント及びネットワーク機器に接続可能である。クライアントは、インタフェース要求情報取得部と、インタフェース要求情報送信部と、操作情報送信部とを備える。インタフェース要求情報取得部は、ネットワーク機器の識別情報と、ネットワーク機器の操作に用いられる操作インタフェースの表示用データを配信する配信元を特定する配信元特定情報とを含むインタフェース要求情報を、サーバから取得する。インタフェース要求情報送信部は、インタフェース要求情報取得部により取得されたインタフェース要求情報に含まれる識別情報に基づいて、取得された操作インタフェース要求情報をネットワーク機器に送信する。操作情報送信部は、ネットワーク機器から受信した表示用データを用いて操作インタフェースを表示し、表示された操作インタフェースから入力された操作情報をネットワーク機器に送信する。ネットワーク機器は、表示用データ取得部と、表示用データ転送部とを備える。表示用データ取得部は、インタフェース要求情報をクライアントから受信した場合、インタフェース要求情報に含まれる配信元特定情報を用いて、表示用データを配信元から取得する。表示用データ転送部は、表示用データ取得部により取得された表示用データをクライアントに転送する。
【0010】
クライアントは、インタフェース要求情報をサーバから取得し、取得したインタフェース要求情報に含まれる識別情報に基づいて、インタフェース要求情報をネットワーク機器に送信する。ネットワーク機器は、インタフェース要求情報に含まれる配信元特定情報に基づいて、表示用データを配信元から取得し、取得した表示用データをクライアントに転送する。これにより、ユーザは、クライアントの設定を変更することなく、表示用データをネットワーク機器を介して取得することができる。
【0011】
好ましくは、インタフェース要求情報は、ネットワーク機器を含む複数の機種に共通のデータである。表示用データは、複数の機種に共通の操作インタフェースを表示するためのデータである。
【0012】
クライアントは、複数の機種に共通のインタフェース要求情報を取得してネットワーク機器に送信する。これにより、クライアントは、複数の機種に共通の操作インタフェースを表示するための表示用データを取得する。クライアントは、ネットワーク機器を含む複数の機種に対応する操作インタフェースを表示することができる。
【0013】
好ましくは、配信元特定情報は、ネットワーク機器の機能を特定する情報を含む。表示用データは、ネットワーク機器の機能を利用可能な操作インタフェースを表示するためのデータである。
【0014】
配信元特定情報が、ネットワーク機器の機能を特定する情報を含むことにより、ネットワーク機器は、自装置の機能を利用可能な操作インタフェースを表示する表示用データを、配信元から取得することができる。したがって、クライアントは、ネットワーク機器が有する固有の機能を利用する操作インタフェースを表示することができる。
【0015】
好ましくは、インタフェース要求情報取得部は、アクセス情報取得部と、アクセス情報送信部を備える。アクセス情報取得部は、ネットワーク機器の識別情報と、サーバへのアクセスを指示する指示情報とを含むアクセス情報をサーバから取得する。アクセス情報送信部は、アクセス情報取得部により取得された識別情報づいて、取得されたアクセス情報をネットワーク機器に送信する。ネットワーク機器は、暫定名称取得部と、識別情報設定部と、インタフェース要求情報転送部とを備える。暫定名称取得部は、インタフェース要求情報取得部から送信されたアクセス情報に基づいてサーバにアクセスして、ネットワーク機器の暫定名称をサーバから取得する。識別情報設定部は、ネットワーク機器の識別情報を、暫定名称取得部により取得された暫定名称に設定する。インタフェース要求情報転送部は、暫定名称がネットワーク機器の識別情報として設定されたインタフェース要求情報をサーバから取得し、サーバから取得したインタフェース要求情報をクライアントに転送する。
【0016】
ネットワーク機器が表示用データを配信元から取得する前に、ネットワーク機器の識別情報が変更される。ネットワーク機器の固有情報が識別情報として設定されていたとしても、ネットワーク機器の固有情報が第三者に知られることを防止できる。
【0017】
本発明のネットワーク機器は、本発明のネットワーク機器操作システムに用いられる。
【0018】
本発明のネットワーク機器操作方法は、本発明のネットワーク機器操作システムに用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の第1の実施の形態によるネットワーク機器操作システムのブロック図である。
図2図1に示すPCの機能ブロック図である。
図3図1に示すAV機器の機能ブロック図である。
図4図1に示すメーカサーバの機能ブロック図である。
図5図1に示すネットワーク機器操作システムのシーケンス図である。
図6図1に示すPCに表示される選択コンテンツを示す図である。
図7】本発明の第2の実施の形態によるネットワーク機器操作システムのブロック図である。
図8図7に示すネットワーク機器操作システムのシーケンス図である。
図9図7に示すPCに表示される選択コンテンツを示す図である。
図10】本発明の第3の実施の形態によるネットワーク機器操作システムのブロック図である。
図11図10に示すPCに表示される選択コンテンツを示す図である。
図12図10に示すAV機器2により取得されるホスト名設定情報を示す図である。
図13図10に示すPCにより取得されるURLを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0021】
[第1の実施の形態]
{全体構成}
図1は、本実施の形態によるネットワーク機器操作システムのブロック図である。図1を参照して、ネットワーク機器操作システムは、PC1と、AV機器2と、ルータ3と、メーカサーバ4とを備える。PC1及びAV機器2は、ルータ3に接続されることによりLAN6に接続される。LAN6は、PC1のユーザの家屋内に構築される。
【0022】
PC1は、ユーザが操作するクライアントである。AV機器2は、ボリュームの調整機能、電源のオンオフを制御する機能などの各種機能を、webAPI(Application Program Interface)で提供している。ルータ3は、LAN6と、グローバルネットワークであるインターネット5とを相互に接続する。
【0023】
メーカサーバ4は、AV機器2のメーカが管理するサーバである。メーカサーバ4は、インターネット5及びLAN6を介して、PC1及びAV機器2と通信可能である。メーカサーバ4は、AV機器2の操作インタフェースの表示に用いられる表示用データ45を配信する。
【0024】
PC1は、表示用データ45を取得することにより、AV機器2の操作インタフェースを表示することができる。AV機器2がインターネットラジオ機能及びDVD(Digital Versatile Disk)再生機能など複数の機能を有する場合、PC1は、これらの機能を利用可能な操作インタフェースを表示することができる。PC1は、操作インタフェースから入力された操作情報19を、AV機器2に送信する。
【0025】
図2は、PC1の機能ブロック図である。図2を参照して、PC1は、CPU(Central Processing Unit)11と、メモリ12と、ディスプレイ13と、ネットワークインタフェース14と、HDD(Hard Disk Drive)15とを備える。
【0026】
CPU11は、HDD15に格納されたプログラムを実行する。CPU11は、メモリ12にプログラムをロードし、ロードされたプログラムを実行して、PC1を制御する。ネットワークインタフェース14は、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)などのプロトコルを用いて、インターネット5又はLAN6に接続されたコンピュータと通信を行う。HDD15は、ウェブブラウザ16を格納する。ウェブブラウザ16は、HTML(HyperText Markup Language)又はスクリプト言語などにより記述された表示用データ45を、AV機器2の操作インタフェースとして表示するソフトウェアである。
【0027】
図3は、AV機器2の機能ブロック図である。図3を参照して、AV機器2は、CPU21と、メモリ22と、ネットワークインタフェース23と、HDD24とを備える。
【0028】
CPU21は、メモリ22にロードされたプログラムを実行して、AV機器2を制御する。ネットワークインタフェース23は、TCP/IPなどを用いて、インターネット5又はLAN6に接続されたコンピュータと通信を行う。
【0029】
HDD24は、サーバプログラム25と、制御プログラム26とを格納する。サーバプログラム25は、AV機器2をウェブサーバとして機能させるためのプログラムである。制御プログラム26は、PC1から送信された操作情報19に応じて、AV機器2の動作を制御するためのプログラムである。
【0030】
図4は、メーカサーバ4の機能ブロック図である。図4を参照して、メーカサーバ4は、CPU41と、メモリ42と、ネットワークインタフェース43と、HDD44とを備える。CPU41は、メモリ42にロードされたプログラムを実行して、メーカサーバ4を制御する。ネットワークインタフェース43は、TCP/IPなどを用いて、インターネット5又はLAN6に接続されたコンピュータと通信を行う。HDD44は、表示用データ45を格納する。図示していないが、HDD44は、AV機器2以外の機種に対応する表示用データも格納している。
【0031】
{動作概要}
PC1は、表示用データ45を、AV機器2を介してメーカサーバ4から取得する。すなわち、PC1は、AV機器2の識別情報と、表示用データ45の配信元(メーカサーバ4)を特定する配信元特定情報とを含むインタフェース要求情報を、URL(Uniform Resource Locator)の形式でメーカサーバ4から取得する。PC1は、取得したインタフェース要求情報に含まれるAV機器2の識別情報を用いて、インタフェース要求情報をAV機器2に転送することにより、表示用データ45の送信をAV機器2に要求する。
【0032】
AV機器2は、PC1から送信されたインタフェース要求情報に含まれる配信元特定情報に基づいて、表示用データ45をメーカサーバ4から取得する。AV機器2は、メーカサーバ4から取得した表示用データ45を、インタフェース要求情報の応答としてPC1に転送する。PC1は、転送された表示用データ45を用いて、操作インタフェースを表示する。
【0033】
PC1は、操作インタフェースから入力された操作情報19をAV機器2に送信する。操作情報19は、AV機器2により提供されるwebAPIに対応するコマンド又はパラメータである。AV機器2は、PC1から送信された操作情報19に応じて、ボリュームを変更するなどの動作を行う。
【0034】
このように、PC1は、表示用データ45を取得する場合に、AV機器2を介してインターネット5に接続される。PC1は、その他の場合には、AV機器2を介さずにインターネット5に接続される。以下、この理由について説明する。
【0035】
ここで、PC1が、表示用データ45をAV機器2を介さずにメーカサーバ4から取得した場合を想定する。この場合、PC1は、操作インタフェースをディスプレイ13に表示することは可能であるが、クロスドメイン制約により、操作インタフェースから入力された操作情報19をAV機器2に直接送信できない。PC1は、操作情報19を、表示用データ45の配信元であるメーカサーバ4を介してAV機器2に送信しなければならない。ルータ3が、外部(メーカサーバ4)からLAN6へのアクセスを許可しなければならないため、LAN6のセキュリティが低下する。
【0036】
しかし、本実施の形態では、AV機器2が、メーカサーバ4から取得した表示用データ45を、PC1に転送する。PC1から見ると、表示用データ45は、AV機器2から配信されたことになる。この場合、クロスドメイン制約が適用されないため、PC1は、操作インタフェースから入力された操作情報19を、AV機器2に直接送信できる。したがって、LAN6のセキュリティの低下を防ぎつつ、クロスドメイン制約を回避することが可能となる。
【0037】
また、PC1は、表示用データ45を取得する場合、メーカサーバ4から取得したインタフェース要求情報を用いて、表示用データ45の送信をAV機器2に要求する。これにより、PC1は、ウェブブラウザ16の設定を変更することなく、PC1がインターネット5に接続される経路を変更できる。具体的には、PC1は、通常時には、AV機器2を介さずにインターネット5にアクセスし、表示用データ45をメーカサーバ4から取得する場合に、AV機器2を介してインターネット5にアクセスすることが可能となる。
【0038】
{操作インタフェースの表示}
以下、AV機器2の操作インタフェースがPC1に表示されるまでの各機器の動作について説明する。
【0039】
初期状態として、AV機器2の機種名「AV9000」が、AV機器2にホスト名として設定されている。ホスト名は、AV機器2の出荷前に設定されてもよいし、ユーザにより設定されてもよい。PC1は、LAN6内の機器の名前解決のために、LAN内の各機器に対してIPアドレス及びホスト名を定期的に問い合わせる。これにより、PC1は、AV機器2のホスト名及びIPアドレスを取得する。
【0040】
図5は、図1に示すネットワーク機器操作システムの動作を示すシーケンス図である。図5を参照して、PC1は、選択コンテンツ表示要求をメーカサーバ4に送信する(ステップS11)。選択コンテンツは、PC1に表示される操作インタフェースを選択するためのコンテンツである。メーカサーバ4は、PC1の要求に応じて、選択コンテンツ用のコンテンツデータをPC1に送信する(ステップS12)。PC1において、ウェブブラウザ16が、メーカサーバ4から送信されたコンテンツデータを用いて、選択コンテンツをディスプレイ13に表示する。
【0041】
図6は、ディスプレイ13に表示された選択コンテンツC1を示す図である。図6を参照して、選択コンテンツC1は、メーカが出荷している機器の種別と、機種名と、各機種の操作インタフェースへのリンクとを対応付けたリストを含む。選択コンテンツC1において、URL131が、AV機器2の機種名「AV9000」に対応付けられている。URL131は、表示用データ45の送信をAV機器2に要求するインタフェース要求情報である。PC1は、選択コンテンツC1の表示をメーカサーバ4に要求することにより、インタフェース要求情報をメーカサーバ4から取得する。
【0042】
URL131は、AV機器2のホスト名「AV9000」と、配信元特定情報132とを含む。配信元特定情報132は、表示用データ45の配信元(メーカサーバ4)を特定する情報であり、AV機器2の機種名を含む。配信元特定情報は、CGI(Common Gateway Interface)のパラメータとして記載されている。
【0043】
図5及び図6を参照して、ユーザが、AV機器2に対応するURL131をクリックすることにより、ウェブブラウザ16は、選択操作を受け付ける(ステップS13)。ウェブブラウザ16は、クリックされたURL131に含まれるホスト名「AV9000」に基づいてAV機器2のIPアドレスを特定し、URL131をAV機器2に送信する(ステップS14)。図6では、機種名とURLとのリストを表示しているが、これに限られない。たとえば、URL131が関連付けられたボタンを、機種名に対応付けて表示してもよい。
【0044】
AV機器2は、URL131をPC1から受信した場合、PC1が表示用データ45の送信を要求していると判断する。サーバプログラム25は、CGIのパラメータとして記述されている配信元特定情報132をURL131から取り出す。配信元特定情報132は、メーカサーバ4のホスト名「avrcorp.com」を含む。このため、AV機器2は、表示用データ45の送信を要求するために、URL131から取り出した配信元特定情報132をメーカサーバ4に送信する(ステップS15、図5参照)。
【0045】
メーカサーバ4は、メーカが提供する各機種に対応する表示用データを記憶している。メーカサーバ4は、AV機器2から配信元特定情報132を受信した場合、配信元特定情報132に含まれるAV機器2の機種名「AV9000」に基づいて、AV機器2の機種に対応する表示用データ45を特定する。メーカサーバ4は、特定した表示用データ45をAV機器2に送信する(ステップS16)。AV機器2は、メーカサーバ4から送信された表示用データ45を、PC1から送信されたURL131の応答としてPC1に転送する(ステップS17)。
【0046】
ウェブブラウザ16は、AV機器2から転送された表示用データ45を用いて、AV機器2の操作インタフェースを表示する(ステップS18)。ユーザは、操作インタフェースを利用して、AV機器2を操作する。たとえば、ユーザが、操作インタフェースを利用してボリュームの増加を指示した場合、ウェブブラウザ16は、表示用データ45に記載されているスクリプトを実行して、ボリューム増加コマンドを含むHTTPリクエストを、操作情報19としてAV機器2に送信する(ステップS19)。ボリューム増加コマンドは、CGIのパラメータとして、AV機器2に送信される。
【0047】
AV機器2において、サーバプログラム25は、受信した操作情報19からボリューム増加コマンドを取り出し、制御プログラム26に渡す。制御プログラム26は、ボリューム増加コマンドに基づいて、AV機器2のボリュームを調整する。
【0048】
このように、本実施の形態において、PC1は、メーカサーバ4から取得したURL131をAV機器2に送信することにより、メーカサーバ4により配信される表示用データ45を、AV機器2を介して取得する。したがって、ユーザは、ウェブブラウザ16の設定を変更することなく、表示用データ45をAV機器2を介して取得することができる。また、配信元特定情報132がAV機器2の機種名を含むため、PC1は、AV機器2に固有の機能に対応する表示用データ45を取得することができる。
【0049】
なお、上記実施の形態において、PC1は、動作変更通知要求をAV機器2に送信してもよい。動作変更通知要求は、AV機器2の動作条件が変わったことを通知するメッセージの送信をAV機器2に要求するための情報である。たとえば、
ユーザがAV機器2のボリュームつまみを直接操作してボリュームの変更を指示した場合を仮定する。AV機器2は、動作変更通知要求をPC1から受信している場合、変更されたボリュームの情報を動作変更通知としてPC1に送信する。PC1は、送信された動作変更通知を用いて、操作インタフェースに表示されたボリューム情報を更新する。
【0050】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、各機種に共通の操作インタフェース(共通インタフェース)を表示するための表示用データが、メーカ以外の第三者が運営するインタフェース提供サーバから配信される。しかし、第1の実施の形態のように、AV機器2の機種名がホスト名に設定されている場合、ユーザが使用するAV機器2の機種名が第三者に知られるおそれがある。AV機器2のIPアドレスがホスト名に設定されている場合、AV機器2のIPアドレスが第三者に知られるため、LAN6のセキュリティ上問題がある。
【0051】
そこで、本実施の形態では、AV機器2の固有情報(機種名、IPアドレス等)が第三者に知られることを防ぐために、AV機器2のホスト名が、メーカにより提供される各機種に共通の名称に設定される。AV機器2は、共通の名称を設定されたホスト名を用いてインタフェース提供サーバにアクセスして、表示用データを取得する。
【0052】
図7は、本発明の第2の実施の形態によるネットワーク機器操作システムのブロック図である。図7を参照して、インタフェース提供サーバ7は、メーカ以外の第三者が運営するサーバであり、表示用データ70を配信する。インタフェース提供サーバ7は、表示用データ70を配信するサーバとしてメーカサーバ4に登録されている。
【0053】
表示用データ70は、AV機器2を含む複数の機種に共通インタフェースを表示するためのデータである。各機器に共通の操作としては、ボリューム調整、電源のオンオフなどが挙げられる。
【0054】
以下、本実施の形態によるネットワーク機器操作システムの動作を説明する。初期状態として、AV機器2のホスト名が、「AVRUnknown」に設定されている。このホスト名は、メーカが提供する各機種に共通の名称として、メーカが定めた名称である。
【0055】
図8は、図7に示すネットワーク機器操作システムの動作を示すシーケンス図である。図9は、PC1に表示される選択コンテンツC2を示す図である。図8及び図9を参照して、メーカサーバ4は、選択コンテンツC2の表示に用いられるコンテンツデータを、PC1に送信する(ステップS12)。ウェブブラウザ16は、受信したコンテンツデータを用いて、選択コンテンツC2を表示する。選択コンテンツC2は、共通インタフェースへのリンクであるURL135を含む。すなわち、URL135は、AV機器2を含む複数の機種に共通なインタフェース要求情報である。
【0056】
URL135は、AV機器2のホスト名「AVRUnknown」と、表示用データ70を配信する配信元(インタフェース提供サーバ7)を特定する配信元特定情報135aとを含む。PC1は、URL135がクリックされた場合(ステップS13)、URL135に記録されたAV機器2のホスト名に基づいて、URL135をAV機器2に送信する(ステップS14)。
【0057】
AV機器2は、図9に示すURL135をPC1から受信した場合、URL135から取り出した配信元特定情報135aを、インタフェース提供サーバ7に送信する(ステップS21)。ステップS21において、AV機器2がホスト名「AVRUnknown」を使用するため、インタフェース提供サーバ7は、AV機器2の固有情報を知ることができない。
【0058】
インタフェース提供サーバ7は、AV機器2から配信元特定情報135aを受信した場合、表示用データ70をAV機器2に送信する(ステップS22)。配信元特定情報135aは、配信元特定情報132(図6参照)と異なり、AV機器2の機種名を含まない。このため、インタフェース提供サーバ7は、AV機器2の固有情報を配信元特定情報132からも特定することができない。AV機器2は、インタフェース提供サーバ7から送信された表示用データ70を、PC1から送信されたURL135の応答としてPC1に送信する(ステップS17)。
【0059】
AV機器2のホスト名が共通の名称に設定されているため、PC1のユーザは、AV機器2の機種名を知らなくても、共通インタフェースを利用して、AV機器2を操作することができる。
【0060】
[第3の実施の形態]
第1の実施の形態のように、AV機器2の固有情報がホスト名に設定されている場合、AV機器2の固有情報が第三者に知られるおそれがある。そこで、第3の実施の形態では、ユーザが操作インタフェースの表示を指示した場合、AV機器2のホスト名が、メーカサーバ4により共通の名称に新たに設定される。AV機器2は、ホスト名が新たに設定された後に、インタフェース提供サーバ7から表示用データ75を取得する。これにより、AV機器2の固有情報がホスト名に設定されていても、AV機器2の固有情報が第三者に知られることを防止できる。
【0061】
以下、本発明の第3の実施の形態によるネットワーク機器操作システムについて説明する。図7を参照して、本実施の形態のネットワーク機器操作システムの構成は、上記第2の実施の形態と同様である。図10は、本実施の形態に係るネットワーク機器操作システムのシーケンス図である。図10を参照して、インタフェース提供サーバ7が表示用データ75を配信する。表示用データ75は、AV機器2の機種に特有の機能を利用できる操作インタフェースを表示するために用いられる。
【0062】
図10を参照して、本実施の形態によるネットワーク機器操作システムの動作を説明する。初期状態として、AV機器2の機種名「AV9000」が、AV機器2のホスト名として設定されている。PC1は、選択コンテンツの表示を、メーカサーバ4に要求する(ステップS11)。メーカサーバ4は、選択コンテンツ用のコンテンツデータをPC1に送信する(ステップS12)。ウェブブラウザ16が、送信されたコンテンツデータを用いて、選択コンテンツをディスプレイ13に表示する。
【0063】
図11は、ディスプレイ13に表示された選択コンテンツC3を示す図である。図11を参照して、選択コンテンツC3は、メーカが提供する機器の種別と、機種名と、各機種の操作インタフェースへのリンク(URL301a〜301d)とを対応付けたリストを含む。AV機器2には、二つのURL301a,301bが対応付けられている。URL301a,301bは、メーカサーバ4へのアクセスを、AV機器2と同じ機種の機器に対して指示するアクセス情報である。
【0064】
ユーザは、AV機器2に対する操作の内容によって、URL301a,301bのいずれか一方を選択する。ユーザは、AV機器2の初期設定を行う場合、URL301aを選択する。ユーザは、AV機器2で音楽再生を行う場合、URL301bを選択する。以下、ユーザがURL301aを選択した場合を例にして説明する。
【0065】
ユーザがURL301aをクリックすることにより、PC1は、選択操作を受け付ける(ステップS13)。PC1は、選択操作を受け付けた場合(ステップS13)、URL301a(アクセス情報)をAV機器2に送信する(ステップS31)。図11を参照して、URL301aは、AV機器2のホスト名「AV9000」と、ホスト名の設定を要求する設定要求情報302とを含む。設定要求情報302は、AV機器2の機種名「AV9000」を含んでおり、CGIのパラメータとして記述される。AV機器2は、設定要求情報302をURL301aから取り出して、メーカサーバ4に送信する(ステップS32)。
【0066】
メーカサーバ4は、設定要求情報302をAV機器2から受信した場合、設定要求情報302に含まれる機種名に基づいて、AV機器2がホスト名の変更を要求していると判断する。メーカサーバ4は、AV機器2のwebAPIを利用して、AV機器2のホスト名を変更する。具体的には、メーカサーバ4は、図12に示すホスト名設定情報303を、AV機器2へ送信する(ステップS33)。AV機器2は、メーカサーバ4から送信されたホスト名設定情報303を、PC1から送信されたアクセス情報(ステップS31)の応答としてPC1に送信する(ステップS34)。PC1は、ホスト名設定情報303を受信した場合、受信したホスト名設定情報303をAV機器2に送信する(ステップS35)。
【0067】
図12を参照して、ホスト名設定情報303では、AV機器2のwebAPIを利用するためのパラメータが、CGI形式で記述されている。新たに設定されるホスト名が、「AVRsetup」に設定されている。「AVRsetup」は、AV機器2の初期設定の際に用いられる暫定名称であり、設定要求情報302に含まれるAV機器2の機種名によって決定される。ホスト名の設定時にパスワード(subnamepass)が、「123456」に設定されている。AV機器2は、ホスト名の変更時にパスワードを要求することで、ホスト名が第三者により変更されることを防止している。
【0068】
AV機器2は、ホスト名設定情報303をPC1から受信した場合、ホスト名設定情報303に含まれるパスワードが正しいことを確認した上で、ホスト名を「AVRsetup」に変更する(ステップS36)。AV機器2は、ホスト名の変更が完了した場合、PC1から送信されたホスト名設定情報303(ステップS35)の応答として、変更完了通知をPC1に送信する(ステップS37)。PC1は、変更完了通知をAV機器2を介してメーカサーバ4に送信する(ステップS38,S39)。
【0069】
AV機器2は、ホスト名の変更ができなかった場合、変更できない旨をメーカサーバ4に通知すればよい。この場合、メーカサーバ4は、ホスト名設定情報303を再送する。変更できない旨の通知は、ステップS37〜S39と同じ経路でメーカサーバ4に送信される。ホスト名設定情報303は、ステップS33〜S35と同じ経路で再送される。
【0070】
AV機器2は、ホスト名設定情報303をメーカサーバ4から受信した場合、ホスト名設定情報303をPC1に送信することなく、ホスト名の変更(ステップS34)を実行してもよい。この場合、ステップS34,S35は省略される。AV機器2は、ホスト名を変更した(ステップS34)後に、変更完了通知をPC1に送信することなく、メーカサーバ4へ直接送信してもよい。この場合、ステップS37,S38は省略される。
【0071】
メーカサーバ4は、変更完了の通知を受信した場合、図13に示すURL304をインタフェース要求情報としてAV機器2に送信する(ステップS40)。図13を参照して、URL304は、AV機器2に対して、表示用データ75(AV機器2の初期設定用の操作インタフェースの表示に用いられるデータ)の送信を要求する情報である。URL304において、ステップS36で変更されたAV機器2のホスト名「AVRsetup」が設定されている。また、URL304は、表示用データ75の配信元(インタフェース提供サーバ7)を特定する配信元特定情報305を含む。AV機器2は、メーカサーバ4から送信されたURL304を、PC1から送信された変更完了通知(ステップS38)の応答としてPC1に送信する(ステップS41)。
【0072】
PC1は、初期設定用の操作インタフェースの表示を要求するために、AV機器2から送信されたURL304をAV機器2に送信する(ステップS14)。AV機器2は、URL135をインタフェース提供サーバ7に送信して、初期設定用の操作インタフェースの表示用データ75の送信を、インタフェース提供サーバ7に要求する(ステップS21)。インタフェース提供サーバ7は、AV機器2から送信されたURL304に基づいて、メーカが提供する様々な機種に対応する表示用データの中から、表示用データ75を特定する。このとき、AV機器2が、新たに設定されたホスト名「AVRsetup」を使用して表示用データ75の送信を要求しているため、インタフェース提供サーバ7は、AV機器2の機種名を知ることはできない。
【0073】
インタフェース提供サーバ7は、特定した表示用データ75をAV機器2に送信する(ステップS22)。AV機器2は、インタフェース提供サーバ7から送信された表示用データ75を、PCに転送する(ステップS17)。これにより、ユーザは、表示用データ75に基づいて表示された操作インタフェースを用いて、AV機器2の初期設定を行うことができる。
【0074】
なお、ユーザが、URL301b(図11参照)をクリックした場合、AV機器2には、音楽再生に応じたホスト名が設定される。そして、AV機器2は、音楽再生用の操作インタフェースに対応する表示用データ75をインタフェース提供サーバ7から取得し、取得した表示用データ75をPC1に転送する。これにより、音楽再生用の操作インタフェースが、PC1に表示される。
【0075】
このように、本実施の形態では、AV機器2は、表示用データ75をインタフェース提供サーバ7から取得する前に、ホスト名を変更する。これにより、AV機器2の機種名や、製造番号などの固有情報が、第三者に知られることを防止できる。
【0076】
上記実施の形態では、クライアントがPC1である場合を例にして説明したが、これに限られない。クライアントは、LAN6に接続可能であり、操作インタフェースから入力された操作情報をAV機器2に送信できる機器であればよい。たとえば、クライアントとしてPC1の他に、スマートフォン、携帯電話、携帯情報端末を使用することができる。
【0077】
上記実施の形態では、AV機器2を操作する例を説明したが、これに限られない。操作対象となる機器は、LAN6に接続可能であり、家屋内に設置される機器であればよい。たとえば、冷蔵庫などの家電機器を、PC1などのクライアントから操作することができる。
【0078】
上記第1及び第3実施の形態では、初期状態として、AV機器2のホスト名として機種名が設定されている例を説明した。しかし、AV機器2のホスト名は、AV機器2の機能を特定できる情報であればよい。たとえば、AV機器2の製造番号などを、AV機器2のホスト名として設定すればよい。これにより、メーカサーバ4又はインタフェース提供サーバ4は、AV機器2の機能に応じた表示用データを送信することができる。
【0079】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0080】
1 PC(Personal Computer)
2 AV(Audio and Visual)機器
3 ルータ
4 メーカサーバ
5 インターネット
6 LAN(Local Area Network)
16 ウェブブラウザ
45,70,75 表示用データ
131,135,301a〜301d,304 URL
303 配信元特定情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13