特許第5889801号(P5889801)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5889801
(24)【登録日】2016年2月26日
(45)【発行日】2016年3月22日
(54)【発明の名称】アイウェアテンプル装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   G02C 5/14 20060101AFI20160308BHJP
【FI】
   G02C5/14
【請求項の数】9
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-548184(P2012-548184)
(86)(22)【出願日】2011年1月7日
(65)【公表番号】特表2013-516662(P2013-516662A)
(43)【公表日】2013年5月13日
(86)【国際出願番号】US2011020586
(87)【国際公開番号】WO2011085254
(87)【国際公開日】20110714
【審査請求日】2012年9月12日
(31)【優先権主張番号】61/293,591
(32)【優先日】2010年1月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500291315
【氏名又は名称】オークリー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100100549
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 嘉之
(74)【代理人】
【識別番号】100113608
【弁理士】
【氏名又は名称】平川 明
(74)【代理人】
【識別番号】100123098
【弁理士】
【氏名又は名称】今堀 克彦
(72)【発明者】
【氏名】リー,デュアン,ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】グラント,ケヴィン,ケイ
(72)【発明者】
【氏名】トラン,アン
【審査官】 吉川 陽吾
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−337297(JP,A)
【文献】 米国特許第03953114(US,A)
【文献】 登録実用新案第3021121(JP,U)
【文献】 特開2006−153945(JP,A)
【文献】 特開昭60−075814(JP,A)
【文献】 実開昭61−092921(JP,U)
【文献】 特開平08−005963(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3000639(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3070119(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02C 5/14−5/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
改善されたアイウェアであって、
その断面寸法がそれに隣接するテンプル部分の断面寸法よりも小さい、長さに沿って凹み座部を有する少なくとも1本のテンプルと、
前記凹み座部の周囲の少なくとも一部分に対して解放可能式に係合する内表面と、着用者の頭部との接触表面を提供するように適応された外表面とを有する少なくとも1つのけん引部材と、
を備え、前記けん引部材の少なくとも一部分は、前記テンプルの外周を部分的に取り巻き、前記けん引部材の少なくとも他の一部分は、前記テンプルの外周を取り巻く閉じられた筒状の部分を含む、改善されたアイウェア。
【請求項2】
請求項1に記載の改善されたアイウェアであって、
前記少なくとも1つのけん引部材は、前記隣接するテンプル部分の少なくとも一部分の周囲と概ね平坦である、改善されたアイウェア。
【請求項3】
請求項1に記載の改善されたアイウェアであって、
前記凹み座部は、第1の領域内の幅狭な開口と第2の領域内の拡大部分を有する切り欠きであって、前記けん引部材の前記内表面上の相補的突出に係合するように構成された少なくとも一つの切り欠きを備え、前記相補的突出は、前記凹み座部に対して前記少なくとも1つのけん引部材を固定するように、前記切り欠きの前記幅狭な開口を通って挿入されるように変形し、かつ、前記切り欠きの前記拡大部分内でその元のサイズを回復するように構成される、改善されたアイウェア。
【請求項4】
請求項3に記載の改善されたアイウェアであって、
前記少なくとも1つの切り欠きは、前記けん引部材の前記相補的突出上に形成された球状部分を受け入れるように構成された丸い先端を有する切り抜きを含む、改善されたアイウェア。
【請求項5】
請求項1に記載の改善されたアイウェアであって、
前記少なくとも1本のテンプルは、非凹み部分を前記テンプルの後方端に含み、前記非凹み部分は、前記少なくとも1つのけん引部材が前記テンプルから外れるのを阻むように構成され、
前記隣接するテンプル部分は、前記テンプルの前方端に位置し、
前記けん引部材は、前記隣接するテンプル部分と前記非凹み部分との間に位置する、改善されたアイウェア。
【請求項6】
請求項1に記載の改善されたアイウェアであって、
前記少なくとも1つのけん引部材は、弾性材料で作成される、改善されたアイウェア。
【請求項7】
請求項1に記載の改善されたアイウェアであって、
前記少なくとも1つのけん引部材は、ゴムで作成される、改善されたアイウェア。
【請求項8】
請求項1に記載の改善されたアイウェアであって、
前記少なくとも1つのけん引部材は、互換性である、改善されたアイウェア。
【請求項9】
請求項3に記載の改善されたアイウェアであって、
前記けん引部材は、軸方向に延びる概ね上向きの空洞を備え、前記けん引部材の前記内表面上の前記相補的突出は前記概ね上向きの空洞内を横切るように設けられている、改善されたアイウェア
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、米国特許法第119条(e)に基づいて、2010年1月8日出願の米国仮出願第61/293,591号の優先権を主張する。該出願は、参照によってその開示内容の全体が本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
本発明は、総じて、アイウェアに関し、特に、アイウェアのけん引保持力、快適なフィット感、又は美的外観を向上させるためのテンプル装置、並びにそれらを作成及び使用するための方法に関する。
【0003】
近年、アイウェアの、特に、激しいスポーツでの使用を意図されたアイウェアやファッション用サングラスの分野では、様々な改善がなされている。これらのアイウェア設計は、これまでの激しいスポーツ用アイウェアと比べて、周辺光の遮断を最大化させる、光学的歪みを軽減させる、及び着用者にとっての快適さのレベルを向上させるなどの、様々な機能的利点を実現している。
【0004】
アイウェアフレームは、通常、標準サイズで作成されており、個人の頭部に特有な輪郭には適合していない。むしろ、通常のフレームは、理想化された「標準的な」解剖学的頭部に適合するように構築されているのが一般的である。その結果、このようなフレームは、多くの場合、個人の頭部によってフィット性がきつすぎたり緩すぎたりする。きつすぎるフレームは、局所的な不快感、痛み、及び頭痛を引き起こす恐れがあり、一方で、緩すぎるフレームは、アイウェアが頭部から落下して、フレーム又はレンズを損傷させる恐れがある。これは、自転車レース又はスキーなどの激しいスポーツでの使用を意図されたサングラスなどの保護用アイウェアの場合に、特に不都合である。また、矯正レンズの重さがレンズ間で異なるケースでは、不均等な重量配分ゆえに、フレームによって皮膚が局部的に擦り剥かれる恐れがある。
【0005】
一部の実施形態によれば、アイウェアテンプルは、より強いけん引性、よりしっかりしたフィット感、及び/又は使用時に滑りにくいより快適なフィット感を提供するために、耳で及び/若しくは耳の近くで又はこめかみ領域でユーザの頭部に接触するように構成された、可撓性のテンプル部材を含む。一部の実施形態では、テンプル部材は、過度な摩耗若しくは損傷の後に、又は異なるフィット感若しくは外観を実現するために、取り外し可能で且つ交換可能とすることができる。テンプル部材は、テンプルの一部分を軸方向に収容するように構成された第1の概ね筒状の部分と、テンプルの少なくとも一部分の全周囲未満を周方向に取り巻くように構成された第2の概ね溝槽状の部分とを含むことができる。一部の実施形態では、テンプル部材及びテンプルは、取り外し可能なただしアイウェアの激しい使用時に総じてしっかりと適所に留まる方式でテンプル部材をテンプルに固定するための、相補的な境界構造又は保持構造を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本明細書で開示されている本発明の実施形態の各種の特徴が、図面を参照にして以下で説明される。例示の実施形態は、発明の説明を意図したものであり、発明を限定することは意図していない。図面は、以下の図を含む。
図1】本発明の一実施形態におけるアイウェアの右正面斜視図である。
図2図1のアイウェアのテンプルの左側面図である。
図3図2のテンプルの右側面図である。
図4図1のアイウェアのテンプルの上面図である。
図5図1のアイウェアのテンプルの底面図である。
図6図1のアイウェアのテンプルの正面図である。
図7図1のアイウェアのテンプルの背面図である。
図8】けん引部材が透明で示された図2のテンプルの側面図である。
図9図2のけん引部材の左後面斜視図である。
図10図2の線10−10に沿った断面図である。
図11図2の線11−11に沿った断面図である。
図12】本発明の別の実施形態におけるアイウェアの左側面図である。
【発明の詳細な説明】
【0007】
本説明は、各種の実施形態の具体的詳細を明記しているが、この説明は、例示目的にすぎず、いかなる意味でも限定的だと見なされるべきでない。また、本発明の特定の実施形態は、デュアルレンズアイウェアシステムに関連づけて開示又は図示されるが、これらの実施形態は、ユニタリレンズ及びデュアルレンズの両アイウェアシステムを含むがこれらに限定されない様々なタイプのアイウェアに使用可能であると考えられる。更に、本発明の特定の実施形態は、フルリムを有するフレームとの絡みで開示又は図示されるが、このような実施形態は、フルリムを有するフレーム、又は部分リムを有するフレーム、又はリムレスフレームに使用可能であると考えられる。更に、当業者であれば想到されうるこのような実施形態の各種の応用及びそれらに対する変更もまた、本明細書で説明される一般概念によって網羅されている。
【0008】
本出願で使用される「アイウェア」及び「メガネ」は、それらの通常の意味にしたがって使用されることを意図された総括的用語である。例えば、これらの用語は、視覚障害のための矯正レンズを含むものや、電磁スペクトルを部分的に吸収若しくは遮断するためのフィルタ、眼を物理的に保護するためのフィルタ、又は保護若しくは視覚補助を目的としたその他の物理的若しくは光学的機能を可能にするためのフィルタなどの特殊用途のレンズを含むものなどの、任意の光学装置を包含している。
【0009】
図1に示されるように、眼に対する所定の配置にレンズを位置決めするように構成されたアイウェア10は、フレーム12と、レンズ14と、テンプル20とを含むことができる。テンプル20は、それぞれのジョイント15でフレーム12に対して枢動式に取り付ける又は結合することができる。ジョイント15は、テンプル20が収納位置と展開位置との間で選択式に枢動されることを可能にすることができる。図1に示されるように、テンプル20は、展開位置に位置決めされており、使用可能な状態にある。図1では、テンプル20は、フレーム12に対して枢動式に取り付けられた状態で示されているが、テンプル20は、本発明の範囲を逸脱することなく、フレーム12に対して所定の向きで永久的に取り付けられてもよく、又選択式に係合可能であってもよい。或いは、フレーム12は、熱可塑性樹脂系接着、接着ネジ、又はレンズ及びテンプルの材料に適したその他の締結手段によって、テンプルヒンジを用いてまたは用いずに、テンプル20をレンズ14に直接固定することによって完全になくしてもよい。
【0010】
一部の実施形態では、フレーム12及びテンプル20は、レンズを固定及び安定させる所望の特性を有する一方で尚もアイウェアがそのテンプル20に所望の撓み特性を付与することを可能にすることができる金属、ポリマ、又は比較的硬いその他の材料で作成することができる。例えば、一部の実施形態では、優れた機械的特性を付与しつつメガネの重量を減らすために、チタン、炭素繊維、プラスチック、アルミニウム、又はその他の類似の材料をフレーム12及び/又はテンプル20に使用することができる。格別な剛性、耐久性、及び耐摩耗性を付与するためには、任意の適切な金属、プラスチック、金属、又はその他の剛性材料を使用してメガネを形成することができる。それでも尚、本明細書で開示されている各種の特徴及び態様は、例えばプラスチック、アセテート、複合材、金属な
どの、又はそれらの任意の組み合わせなどの、任意の材料で作成されたメガネに使用することができる。レンズ14は、任意の数の構成をとることができ、レンズの用途に応じてシート状プラスチック、成形プラスチック、ガラスなどで形成することができる。
【0011】
各テンプル20は、前方端22と、後方端24とを含むことができ、前方端22は、フレーム12に対して永久的に又は着脱式に取り付けられ、後方端24は、総じて自由になっている。テンプル20は、プラスチック、アセテート、複合体、金属などの、任意の適切な材料で作成することができる。フレーム12へのテンプルの永久装着は、例えば、成形又は熱可塑性樹脂系接着によって達成することができる。テンプル20とフレーム12との着脱式係合は、スナップ嵌め、又はネジ若しくはピンを含む締結具の使用などの、各種の方法によって提供することができる。
【0012】
図1に示されるように、一部の実施形態では、アイウェアは、着脱式のヒンジ接続を含む。フレーム12又はレンズ14は、上方フレームフランジ16a及び下方フレームフランジ16bの内表面上に、互いの方に開くように配されたヒンジ開口(不図示)を含むことができる。図3に示されるように、テンプル20は、反対方向に突き出した突起(不図示)が外表面上に設けられた1対の平行テンプルフランジ18a及び18bを含むことができる。テンプルフランジ18a、18bは、フレームフランジ16a、16b及び/又はテンプルフランジ18a、18bの変形によって挿入され、そこで、突起を開口にスナップ嵌めされることによって、容易に着脱可能なヒンジを提供することができる。その他の実施形態では、開口をテンプルフランジ18a、18bの外表面上に設け、突起をフレームフランジ16a、16bの内表面上に設けることができる。
【0013】
一部の実施形態では、ヒンジ開口は、フレームフランジ16a、16b及びテンプルフランジ18a、18bを貫通することができる。テンプルフランジ18a、18bの開口とフレームフランジ16a、16bの開口の位置を揃えてピンを挿入することによって、テンプル20に対するフレーム12又はレンズ14の回転を許容するヒンジ式接続が提供される。その他の実施形態では、容易に着脱可能なヒンジ式接続などの、当該分野で知られたその他のヒンジ式接続が考えられる。
【0014】
一部の実施形態では、アイウェアは、アイウェアの着用時に耳の後ろに位置することができるループ又は曲がりを提供するために、テンプルの後方端24又はその近くに湾曲部分を含むことができる。しかしながら、様々なサイズの頭部で使用されるときに、テンプルは、頭部の望ましくない場所に当たる可能性がある。したがって、図1〜3に示されるような一部の実施形態では、アイウェアは、より広く一般的にフィットする概ね直線状のテンプルを含むことができ、多くの着用者に不快感又は煩わしさをもたらす恐れがある従来の耳かけをなくすることができる。
【0015】
図2図3、及び図5に示されるように、けん引部材40のようなテンプル部材は、アイウェアの使用時に、着用者の耳の上位部分などの、着用者の頭部の一部分にけん引部材40の少なくとも一部分が接触する又は当接するように、テンプル20の下位部分を覆うことができる。例示の実施形態では、けん引部材40は、着用者の各種の頭部サイズに対して概ね安定した形で快適に適応するために、並びにアイウェアを手で持っているときに又はアイウェアを着用者の顔に装着しているときにアイウェアを快適に且つよりしっかり把持するための比較的長い領域を提供するために、テンプル20のほぼ全長にわたって下位部分を覆っている。一部の実施形態では、けん引部材40の長さは、テンプルのおよそ半分からおよそ全長までの長さであってよい。一部の実施形態では、図に示されるように、テンプルの下位部分の少なくとも約4分の3が、けん引部材40によって概ね覆われている。
【0016】
図2図3図4、及び図7に示されるように、一部の実施形態では、けん引部材40は、テンプル20を概ね若しくは完全に取り巻く、又はテンプル20を概ね若しくは完全に取り囲む部分を有することができる。その他の実施形態では、図12に示されるように、けん引部材40は、テンプル20の一方側(例えば下位部分)のみに沿わせて、テンプル20の他方側(例えば上位部分)に沿う部分を伴わないようにしてもよい。けん引部材40は、テンプルの周囲における、その軸方向長さの大部分又はおよそ全部などの一部分に沿って、テンプルを部分的に取り巻くことができる。一部の実施形態では、このような構成によって、テンプル20の上縁に沿って総じて剛性が高い表面が提供され、そしてテンプル20の下縁に沿って総じて弾力性が高い又は総じて柔らかい接触表面が提供される。
【0017】
図8に関し、テンプル20の前方端22と後方端24との間の中間には、凹み座部30を配することができる。一部の実施形態では、凹み座部30の長さ及び形状は、けん引部材40が凹み座部30にぴったり嵌り、かつしっかり囲まれるように、けん引部材40の長さ及び形状に概ね対応していることができる。一部の実施形態では、図に示されるように、テンプル20の外表面や縁と、けん引部材40との間の外表面境界は、テンプル20の長さのおよそ全部又は一部分に沿って、大きな隔たりや、形状又は輪郭の大幅な変化を伴うことなく概ね滑らかで且つ連続しているので、けん引部材40は、あたかもテンプル20の一体的部分又は相補的部分であるかのように見え、そして、境界に沿ってデブリが蓄積することはない。一部の実施形態では、けん引部材40は、凹み座部30が設けられていないテンプル20のおよそ全部又は一部分に装着される
【0018】
例示の実施形態では、凹み座部30は、テンプル20の大部分の長さにわたって下位部分を覆っている。凹み座部30は、図10に示されるように、テンプル20の外周の全周(又はほぼ全周)にわたる、外周断面が小さい外表面を有する第1の部分37と、テンプル20の外周の全周未満にわたる、外周断面が小さい外表面を有する第2の部分39とを含むことができる。凹み座部30の第2の部分39は、軸方向に伸びる段部31を含むことができ、これは、一部の実施形態では、テンプル20の長さの少なくとも一部分(又は概ね全長)にわたって概ね斜め方向に伸びてもよい。例示の実施形態では、軸方向に伸びる段部31は、テンプル20の側壁の上位部分の、後方端24により近い方から、テンプル20の側壁の下位部分の、前方端22により近い方に伸びている。一部の実施形態では、図に示されるように、軸方向の段部31が突き出している部分のテンプル20は、凹み座部がテンプル20の周を概ね完全に取り巻いている部分のテンプル20よりも、軸方向に大幅に長くなっている。軸方向に突き出した段部31は、図に示されるように、概ね曲線形状を有することができる。一部の実施形態では、第1の部分37は、テンプル20の後方領域に位置し、第2の部分39は、テンプル20の前方領域に位置する。第1の部分37は、第2の部分39よりも大幅に短くてよい。一部の実施形態では、凹み座部30の全部又はほぼ全部が、第1の部分37と同様の構造を有し、その他の実施形態では、凹み座部30の全部又はほぼ全部が、第2の部分39と同様の構造を有する。一部の実施形態では、軸方向に間隔を空けて、複数の凹み座部30及び複数のけん引部材40があってよい。
【0019】
「凹み座部」という用語は、その通常の意味を有することを意図されている。例示の実施形態では(ただし全ての実施形態ではない)、凹み座部30は、後方段部34と、中間段部32と、前方段部33とによって定めることができる。中間段部32は、後方段部34と前方段部33との間に配される。前方段部32と後方段部34との間の凹み座部30の断面寸法は、例えば図8及び図11に示されるように、隣接するテンプル20の部分の断面寸法よりも小さくてよい。
【0020】
けん引部材40がテンプル20の下位側又は上位側のいずれかのみに沿っている、すな
わちけん引部材40がテンプル20の全周未満を取り巻いている一部の実施形態では、凹み座部30は、図12に示されるように、後方段部36及び前方段部38によって、又は適切な構造をとる単独の段部36、38によって定めることができる。段部36、38下方の凹み座部30の断面寸法は、段部36、38上方のテンプル20の断面寸法よりも小さくてよい。
【0021】
凹み座部30が(後方段部34などの)単独の段部を含んでいる一部の実施形態では、座部の断面積は、テンプル20の一部分と実質的に平坦な状態から、断面積が低減された段部へと先細りに形成される。こうして、単独の段部は、一方向へのけん引部材40の不測の軸方向変位を防止することができる。もう一方向へのけん引部材40の軸方向変位は、先細る形態をとっている実施形態では座部の断面積の拡大によって、又は摩擦嵌めなどのその他の手段によって抑制することができる。一部の実施形態では、軸方向変位は、後ほど更に説明されるように、凹み座部30の中の追加の保持構造によって抑制することができる。
【0022】
図9を参照すると、細長い弾力性けん引部材40の一例が示されている。けん引部材40は、可撓性、柔軟性、及び強化された把持能力などの、多くの異なる材料特性を有することができる。一部の実施形態では、けん引部材40は、総じて上面に開かれた概ね上向きの開口部すなわち空洞46が形成され尚且つ凹み座部30におけるテンプル20の下表面と境界を接するように構成された第1の部分42を含むことができる。第1の部分がテンプルの上縁に沿って配置されるように構成された一部の実施形態では、空洞は、底面に沿って開くことができる。図に示されるように、第1の部分42は、完全に閉じられた筒ではなく概ね溝槽状で且つ一部筒状であるボディを形成することができるように、上壁に沿って軸方向に割れた細長いボディの形態をとることができる。
【0023】
一部の実施形態では、第2の部分44は、凹み座部30を概ね取り巻くように構成された、概ね中空で且つ総じて閉じられた筒状のボディ44を含むことができる。筒状のボディ44は、概ね円形、概ね四角形、概ね三角形、概ね楕円形などの、多くの異なる断面形状を有することができる。筒状のボディ40は、その周に沿って完全に閉じられかつ連続していてもよく、又は開口部若しくは穿孔を有することができる。一部の実施形態では、けん引部材40は、けん引部材40の変形の弾性限界を超えずに、テンプル20の後方端24などのテンプルの一部分を孔に通らせることができるように、伸張可能または拡張可能であることができる。
【0024】
図10に示された実施形態では、けん引部材40は、概ね台形の断面形状を有する。一部の実施形態では、けん引部材40の断面形状は、組み立てられたテンプル20とけん引部材40とが例えば図11に示される多角形のような一体的な連続形状を形成するように、テンプル20の断面形状に対して相補的である。
【0025】
一部の実施形態では、けん引部材40は、図11に示されるように、けん引部材40とテンプル20とが組み立てられたときにけん引部材40の外表面49がテンプル20の外表面と概ね位置が揃うように、凹み座部30の深さと同様の又は対応する厚さを有する。けん引部材40が隣接するテンプル20と概ね平坦であるときは、おしゃれで且つ一体感のあるアイウェアの外観を形成することによって、アイウェアの美的外観の向上を図ることができる。その他の実施形態では、けん引部材40がテンプル20の周囲を超えて伸びること、又は逆に、テンプル20がけん引部材40の周囲を超えて伸びることが可能である。
【0026】
一部の実施形態では、テンプル20の少なくとも一部分及びけん引部材40の少なくとも一部分は、それらを分離させるために必要な力を増大させる又は複雑にするための境界構造を含むことができる。このようにすれば、けん引部材40は、使用時にテンプル20からうっかり脱離しにくくなる。例えば、一部の実施形態では、凹み座部30は、けん引部材40をテンプル20に固定するための保持構造を有することができる。図8に示されるように、凹み座部30は、その下縁に、けん引部材40の複数の相補的突出としての相補的突起52を受け入れるための複数の切り欠きとしてのスロット50を含むことができる。もちろん、それぞれのスロット50及び突起52の場所及び/又は向きは、逆転させること又はそれ以外の形で変更することが可能であり、また、各タイプの保持構造の1つ又は2つ以上を、テンプル20及びけん引部材40の両方に含めることも可能である。けん引部材40上の突起52は、突起52とスロット50との間の摩擦、及び/又はけん引部材40における張力がテンプル20に対してけん引部材40を固定するのを助けるように、凹み座部30のスロット50に挿入することができる。例示の実施形態では、凹み座部30は、第1の部分42に5つのスロット50を設けられている。その他の実施形態では、4つ以下又は6つ以上のスロット50を設けることができる。一部の実施形態では、スロット50は、第1の部分42に加えて又は代わって、第2の部分44に設けることができる。一体的な境界構造及び保持構造の使用に加えて又は代わって、けん引部材40及びテンプル20は、接着剤、熱接着、オーバモールド、音波溶接、溶剤接着、又はその他の適切な方法若しくは材料を使用して合体させることができる。
【0027】
引き続き図8に関し、保持構造は、1つ又は2つ以上のしっかり嵌り合う係合構造を含むことができ、例えば、スロット50は、スロット50の先端に、拡大部分54を含むことができる。けん引部材40は、突起52の上端に、拡大部分すなわち球状部分56を含むことができる。けん引部材40がテンプル20と結合される際に、球状部分56は、拡大部分54に挿入されるのに伴って変形し、次いで、その元のサイズ及び形状を少なくとも部分的に回復することができる。球状部分56は、テンプル20に対してけん引部材40を固定するように、及び凹み座部30からのけん引部材40の不測の分離を防止するように、拡大部分54との間に締まり嵌めを提供することができる。例示の実施形態では、球状部分56及び/又は拡大部分54は、概ね円形の断面形状を有する。しかしながら、その他の実施形態では、球状部分56及び/又は拡大部分54は、楕円形又は矩形などのその他の任意の形状であってよい。
【0028】
けん引部材40の軸方向(後方など)のズレを阻止するために、凹み座部30は、凹み座部30に対向する端(前方端など)の方を向いた、図8に示されるようなフック58などの第1の保持部を含むことができる。フック58は、けん引部材40の端部分をテンプル20に対して解放可能式に保持するために、けん引部材40上の、図9に示されるようなポケット60などの第2の保持部に挿入する又は接続することができる。一部の実施形態では、けん引部材40は、ポケット60をフック58にぴったり被せられるように、伸張可能なエラストマ系材料で作成することができる。エラストマ系材料は、その元のサイズを概ね回復し、ポケット60をフック58に対して解放可能式に保持する圧縮力又は張力を提供することができる。一部の実施形態では、凹み座部30は、第1のフック58とは反対側のテンプル20の端(後方端など)の方を向いた、第2のフックを含むことができる。第2のフックは、凹み座部30を覆う第2の部分44を含まない実施形態(例えば、図12を参照せよ)において固定手段を提供するのに特に有利である。けん引部材40がテンプル20の下位部分上のみに配される実施形態では、テンプル20の後方端の方を向いた第2のフックは、けん引部材40の後方端を固定することができる。けん引部材40は、第2のフックに被せて装着可能な第2のポケットを含むことができる。境界構造及び保持構造の使用に加えて又は代わって、けん引部材40及びテンプル20は、接着剤、熱接着、オーバモールド、音波溶接、溶剤接着、又はその他の適切な方法若しくは材料などの、その他の装着手段を使用して合体させることができる。
【0029】
一部の実施形態では、休み状態にある(テンプル20に装着される前の)けん引部材4
0の長さは、テンプル20に装着されるときにけん引部材40がテンプル20の少なくとも一部分にわたって軸方向に伸張されるように、凹み座部30の長さ(又はそれぞれの保持構造の間の長さ)よりも僅かに短くてよい。例えば、第1のポケットを有するけん引部材40の前方端は、けん引部材40の前方端と後方端との間に引く力又は張力を発生させるために伸張させて、第1のフックに被せることができ、このような力は、凹み座部30に対してけん引部材40を解放可能式に保持することができる。一部の実施形態では、対応する対抗する力が、第2の保持部、又は中間段部32などの段部によって提供される。この伸張による装着方法によって発生されるけん引部材40における引っ張りは、けん引部材40を取り外すために特定の方向に力が加えられるまで不測の離脱を防止することができる。
【0030】
一部の実施形態では、けん引部材40は、テンプル20への装着のための適応部として機能する土台となるキャリア(不図示)に結合することができる。キャリアは、テンプル20及びけん引部材40について上述されたのと同様の又は同じ取り付け特徴を含むことができる。一部の実施形態では、キャリアは、対向する側壁に沿ってテンプル20の少なくとも一部分を把持できるように概ね槽溝状であることができる。キャリアの対向する側壁は、テンプル20に対してキャリアを固定するための復元力を発生させる特定の形状及び向きをとるように製造することができる。例えば、テンプル20に装着されるときに、キャリアの側壁は、テンプル20の一部分を収容するために外向きに曲げられてよく、これは、テンプル20に対抗する横力を発生させることができ、そうして、キャリアの取り外しに必要な力を増大させる。一部の実施形態では、キャリアは、より硬いプラスチック又は複合体などの、けん引部材40よりも高剛性の材料で作成することができる。けん引部材40は、接着剤又はオーバモールドを通じてなどの、当該分野で知られた任意の手段によってキャリアに装着することができる。そして、キャリアは、本明細書で説明された又は当該分野で知られた任意の手段を通じてテンプル20に装着することができる。一部の実施形態では、キャリアは、けん引部材40が容易に交換可能であるように、テンプルに対して解放可能式に装着することができる。一部の実施形態では、キャリアは、けん引部材40のエラストマ系材料によって提供されるクッション及び快適さを尚も維持しつつ、けん引部材40に対して剛性を付与することができる。
【0031】
けん引部材40をテンプル20に装着するには、けん引部材40の開いた両側が互いに向かって付勢されるように開口部すなわち空洞46に付勢するなどの、その他の装着手段が用いられてもよく、これは、一部の実施形態では、閉じられた空洞が形成されるようになる。付勢は、けん引部材40の相対する両側が連携しあって凹み座部30の周囲に係合し付勢された両側からの圧縮力がけん引部材40を凹み座部30に対して固定するのに十分な大きさであることができる。
【0032】
一部の実施形態では、装着手段は、テンプル20及びけん引部材40の一方又は両方にそれぞれ形成された、1本又は2本以上の相補的な通路及び溝を含むことができる。一部の実施形態では、凹み座部は、けん引部材に覆われることによってけん引部材を凹み座部に固定することができるフランジを含むことができる。装着手段の多くの実施形態では、けん引部材は、過度な摩耗若しくは損傷の後、又は異なる見た目若しくはフィット感をユーザが望むときにおける、けん引部材の容易な取り外し及び交換を促すために、凹み座部に対して解放可能式に装着される。
【0033】
けん引部材40は、好ましくは、けん引部材40の内表面48がその断面積を非拡張状態にあるときよりも大きくすることによって凹み座部30の表面にぴったり接触するように構成することができる十分な弾性を有する材料で構成される。内表面48は、円形又は矩形の断面などの各種の断面形状を有する凹み座部30の表面にぴったり適合することができる。
【0034】
一部の実施形態では、けん引部材40は、成形又は押し出しのプロセスによって形成することができる。けん引部材40の外表面49は、アイウェアと頭部との間の静止摩擦係数を向上させるように構成することができる。外表面49は、突起、隆起、又は織り目加工された表面(不図示)などの、静止摩擦係数を向上させる様々な構成を示すように形成することができる。一部の実施形態では、押し出しによって作成された外表面49が、軸方向のパターンを示す一方で、成形によって形成された外表面は、軸方向及び/又は半径方向のパターンを示すことができる。
【0035】
以下で論じられるように、けん引部材40は、けん引部材40がテンプル後方端24に被せられてスライドされる間は拡張し後方端24を通過した後は再び収縮して凹み座部30に沿うことを可能にする十分な可撓性又は弾性を示すエラストマ系材料で形成することができる。
【0036】
一部の実施形態では、けん引部材40は、材料が濡れているときに増大する滑り摩擦係数を有する比較的柔らかいエラストマ系材料で形成される。このような材料は、親水性と呼ばれることもあり、着用者が汗をかく又はスキー中などのように湿気に見舞われるのに伴って、着用者の頭部上の適所におけるけん引部材40の保持力を向上させる傾向がある。
【0037】
一部の実施形態では、けん引部材40は、比較的高い空隙率を有する弾力性で且つスポンジ様であるエラストマ系材料を含むことができる。一部の実施形態では、けん引部材40は、合成ゴム、又は天然ゴム、又はゴム様材料などのように、
大幅に密の高い、例えば微細又は空隙率が無であるが尚も可撓性である材料を含むことができる。けん引部材40の材料の一例は、Kraton Gポリマである。けん引部材40は、密度の異なる材料で作成されることによって、重量の異なるけん引部材40を提供することができ、これは、重量の異なるレンズ間の釣り合いをとって、頭部を中心にアイウェア10の重量をより均等に均衡させるために使用することができる。
【0038】
けん引部材40は、テンプルの全長のおよそ3分の2からおよそ4分の3に及ぶものとして示されているが、けん引部材40は、テンプル20の実質的に全長からその比較的短い僅か一部分までの、任意の長さに及ぶことができる。凹み座部30内に、複数のけん引部材40が軸方向に並べられてもよい。これら複数のけん引部材40は、部材40の合計の長さが前方段部32と後方段部34との間の距離に実質的に等しいように選択されてよい、或いは、けん引部材40の軸方向の合計の長さは、軸方向の間隔が凹み座部30内の隣り合うけん引部材40どうしを隔てるようなものであってよい。
【0039】
例示の実施形態では、けん引部材40をテンプル20に組み付ける際に、テンプル20
の後方端24を、けん引部材40の第2の部分44内の中空の筒状ボディに通すことができる。一部の実施形態では、テンプル20をフレーム12又はレンズ14から取り外し、前方端22をけん引部材40の筒状通路に通すことができる。けん引部材40は、次いで、内表面48が凹み座部30に係合するまでテンプル20に沿って移動される。次は、第1の部分42を、上述された任意の手段を通じて凹み座部に結合することができる。
【0040】
凹み座部30がけん引部材40の長さに実質的に等しい長さを有する一部の実施形態では、けん引部材40が凹み座部30内に収容されるので、前方段部32及び後方段部34とけん引部材40との係合によって、テンプル20に沿った更なる不測の動きが阻止される。
【0041】
凹み座部30は、前方段部32と後方段部34との間に複数のけん引部材40を保持するのに十分な軸方向長さを有することができる。複数のけん引部材40の使用は、ファッション上考慮すべき点に対応することはもちろん、バレーボールやバスケットボールなどの激しい用途に合わせた高い保持力も可能にする。凹み座部30内へのけん引部材40の係合に際し、けん引部材40の外表面49は、テンプル20の周囲よりも外側に配されてもよいし、或いは図11に示されるように、隣接するテンプル20の周囲38と実質的に同高であってよい。けん引部材40は、様々な壁の厚さで提供することができる。ゆえに、着用者は、けん引力の強化又はおしゃれな外観の必要性に対する着用者の認識に基づいて、図11に示されるような同高で嵌るけん引部材、又は半径方向に拡大するけん引部材を選択することができる。
【0042】
特定の実施形態の利点として、けん引部材40を、それが取り替え可能又は交換可能であるようにテンプル20に対して解放可能式に装着できることが挙げられる。例えば、けん引部材40が摩耗したときは、別のけん引部材に交換することができる。場合によっては、けん引部材40は、特定の活動又は状況に見合うように、異なる設計、スタイル、又は材料特性を持つけん引部材に交換することができる。活動的な場面では、フィット感がしっかりしたクッション付きのけん引部材をテンプル20に装着することができる。他方、寛いだ場面では、よりおしゃれで、よりカラフルで、且つよりファッション性の高いけん引部材を装着することができる。場合によっては、コスト効率の高いカスタム対応のフィット感を得るために、けん引部材を着用者の形状及びサイズに合わせてカスタム成形し、次いで、標準的なテンプルに装着することができる。
【0043】
けん引部材がテンプル全体を取り囲まない一部の実施形態では、テンプル設計における自由さが増しており、テンプル全体の厚みを増さなくても、より優れた曲げ制御及び曲げ応力分布を取り入れることができる。テンプル設計における自由さが増せるのは、全周タイプのけん引部材に対応するために、テンプルのサイズをその全周囲にわたって減少させる必要がないからである。
【0044】
以上では、特定の好ましい実施形態との絡みで発明が開示されてきたが、当業者にならば、本発明が、具体的に開示されている実施形態の範囲を超えて、発明のその他の代替的な実施形態及び/又は使用、並びにこれらの自明の変更形態及び均等形態にまで及ぶことが理解される。また、発明の幾つかのヴァリエーションが詳細に図示及び説明されてきたが、当業者にならば、この開示内容に基づいて、これらの発明の範囲内のその他の変更形態が容易に明らかになる。また、実施形態の特定の特徴及び態様の様々な組み合わせ又は小組み合わせがなされてよく、これらもまた、発明の範囲に入ると考えられる。開示されている実施形態の様々な特徴及び態様は、開示されている発明の様々な形態を形成するために互いに組み合わせること又は置き換えることが可能であることを理解されるべきである。したがって、本明細書で開示されている少なくとも一部の発明の範囲は、上述された特定の開示されている実施形態に限定されるべきでないことが意図されている。
図1
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