(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
棚(1)の左右の支柱(9)間に、ガード体を連結して棚(1)に載置した載置物(3)が棚(1)から落下したり倒れたりするのを防止するようにした棚ガード用の連結具であって、左右支柱(9)に設けられた取付孔(15)を利用してガード体の両端部を左右支柱(9)にそれぞれ連結するようにした棚ガード用の連結具であり、
ガード体の端部が連結される連結板(23)と、連結板(23)から鈎形に突出した係合片(24)と、連結板(23)に固着された挟持片(25)とを備え、挟持片(25)は、連結板(23)に固着された固着部(33)と、係合片(24)に対向するように固着部(33)から突出した挟持部(34)とを有し、連結板(23)の少なくとも係合片(24)側が支柱(9)の厚み方向の一方の外面に沿って配置されると共に、係合片(24)が取付孔(15)から支柱(9)の厚み方向の他方の外面側に挿入されて、係合片(24)と挟持部(34)との間で取付孔(15)の開口縁部を厚み方向に挟持するように構成されていることを特徴とする棚ガード用の連結具。
前記係合片(24)は連結板(23)から複数突出され、前記挟持片(25)は連結板(23)に前記複数の係合片(24)に対応して複数固着されており、複数の係合片(24)が支柱(9)の互いに異なる取付孔(15)から支柱(9)の厚み方向の他方の外面側に挿入されて、複数の係合片(24)と複数の挟持部(34)との間でそれぞれ互いに異なる取付孔(15)の開口縁部を厚み方向に挟持するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の棚ガード用の連結具。
連結板(23)に、取付板部(23a)が外方突出されており、前記係合片(24)の基部が取付板部(23a)の突出端部から板厚方向に屈曲した後に下方に屈曲されて、係合片(24)が取付板部(23a)の突出端部から下方に向けて鈎形に突出され、
挟持片(25)の固着部(33)は取付板部(23a)に固着され、挟持片(25)の挟持部(34)は固着部(33)から係合片(24)に対向するように下方に突出されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の棚ガード用の連結具。
前記係合片(24)を取付孔(15)に挿入して挟持部(34)との間で取付孔(15)の開口縁部を挟持したときに係合片(24)の幅方向への移動を規制するように、係合片(24)の基部の幅(W1)が、取付孔(15)の係合片挿通側端部の幅(W2)と略同幅に形成され、
係合片(24)の基部から先端までの突出長さ(L1)が、取付孔(15)の長さ(L2)よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の棚ガード用の連結具。
係合片(24)と挟持部(34)との支柱挟持部分を支点に連結板(23)が支柱(9)外面から離間揺動するのを規制すべく、連結板(23)に揺動規制片(41)が支柱(9)の外面に沿うように突設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の棚ガード用の連結具。
前記連結板(23)は、ガード体が連結される連結基部(23A)と係合片(24)が突出された連結先端部(23B)とを有し、連結先端部(23B)が連結基部(23A)に対して同一平面上に延長突出されていて、支柱(9)の前壁部(11)の外面に沿うように配置され、連結基部(23A)は支柱(9)の前壁部(11)から左右方向内方に突出するように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の棚ガード用の連結具。
前記連結板(23)は、ガード体が連結される連結基部(23A)と係合片(24)が突出された連結先端部(23B)とを有し、連結先端部(23B)が連結基部(23A)に対して直角状に屈曲されていて、支柱(9)の側壁部の外面に沿うように配置され、連結基部(23A)は支柱(9)の側壁部から左右方向内方に突出するように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の棚ガード用の連結具。
ガード体であるガードベルト(6)を備え、ガードベルト(6)の両端部に、請求項1〜7のいずれかに記載の棚ガード用の連結具が連結板(23)を介してそれぞれ連結され、ガードベルト(6)の中途部にガードベルト(6)を巻き取って緊締させるベルト締め具(45)が設けられていることを特徴とする棚ガード。
ガード体であるガードベルト(6)を備え、ガードベルト(6)の両端部に、請求項1〜7のいずれかに記載の棚ガード用の連結具が連結板(23)を介してそれぞれ連結され、ガードベルト(6)の中途部は左右に分割されて、このガードベルト(6)の分割端部間に、ガードベルト(6)の分割端部同士を長さ調整自在に連結する連結部材(20)が設けられていることを特徴とする棚ガード。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜
図7は本発明の第1実施形態を示している。
図1〜
図3において、棚1に載置した載置物3が棚1から落下したり倒れたりするのを防止するようにした棚ガード5は、ガード体であるガードベルト6と、ガードベルト6の両端部に連結した左右一対の棚ガード用の連結具7(左用連結具7L、右用連結具7R)とを備え、棚1の左右の支柱9間にガードベルト6の両端部がそれぞれ左右の連結具7を介して着脱自在に連結されている。
【0017】
棚1は左右一対の支柱9を備え、左右の支柱9は、前壁部11と左右方向外方側の外側壁部13とを断面L字状に備える。
支柱9の前壁部11と外側壁部13とに棚板取付孔15が上下方向に一定間隔をおいて列設形成されている。棚板取付孔15は、前後左右の支柱9間に棚板を水平状に係合保持するためのもので、前側の左右支柱9では、前壁部11及び外側壁部13の幅方向中央部に厚み方向に貫通した上下方向の長孔により形成されている。
【0018】
ガードベルト6の両端部に、端部側を折り返して縫着してなる連結ループ18が形成されており、この連結ループ18を介してガードベルト6の両端部に左右の連結具7がそれぞれ連結されている。
図2に示すように、ガードベルト6の中途部は左右に分割されて、ガードベルト6の分割端部に雄雌嵌合により互いに連結される雄側バックル20aと雌側バックル20bとにより構成した連結部材20が設けられており、この連結部材20によってガードベルト6の分割端部同士を着脱自在に連結するようにしている。
【0019】
なお、連結部材20に代えてガードベルト6を長さ調整可能なベルト長さ調整具をガードベルト6の分割端部に設け、ガードベルト6の分割端部同士をベルト長さ調整自在に連結するようにしてもよい。このようにすれば、ベルト長さ調整具でガードベルト6を長さ調整して左右の支柱9間に簡単に緊張させておくことができる。
図1〜
図7において、棚ガード用の連結具7(7L,7R)は、左右支柱9の前壁部11に設けられた棚板取付孔15を利用してガードベルト6の両端部を左右支柱9にそれぞれ連結するものであり、ガードベルト6の一端部(左端部)を左支柱9に連結するための左用連結具7Lと、ガードベルト6の他端部(右端部)を右支柱9に連結するための右用連結具7Rとがあり、両者は互いに左右対称に形成されている。
【0020】
各連結具7は、ガードベルト6の端部が連結される連結板23と、連結板23から突出した上下一対の係合片24と、連結板23に固着された上下一対の挟持片25とを備えている。
連結板23は長方形の板状に形成され、連結板23の左右方向の一端部(内端部)にガードベルト6を連結するための連結孔27が上下方向に設けられており、この連結孔27にガードベルト6の連結ループ18が挿通されることにより、ガードベルト6の両端部に左右の連結具7がそれぞれ連結板23を介して連結されている。
【0021】
而して、連結板23は、ガード体であるガードベルト6が連結される連結基部23Aと係合片24が突出された連結先端部23Bとを一体に有し、連結先端部23Bが連結基部23Aに対して同一平面上に延長突出されていて、支柱9の前壁部11の外面11bに沿うように配置され、連結基部23Aは支柱9の前壁部11から左右方向内方に突出するように構成されている。
【0022】
連結板23の左右方向の他端部(外端部)に、上下一対の取付板部23aが左右方向外方に突出されており、連結板23の他端部に、上下一対の取付板部23aを介して上下一対の係合片24が突設されている。これら係合片24は上下の取付板部23aの突出端部から下側に突出されている。
上下の取付板部23aを含む連結板23と上下の係合片24とは厚みが2.3mm程度の金属板により一体に形成されており、係合片24は連結板23から板厚方向に屈曲した後に連結板23の板面方向に屈曲して鈎形に突出されている。即ち、上下の係合片24の基部が取付板部23aの突出端部から連結板23の板厚方向である前側に屈曲した後に連結板23の板面方向である下方に屈曲されて、上下の係合片24が取付板部23aの突出端部からそれぞれ下方に向けて鈎形に突出されている。
【0023】
従って、係合片24は、取付板部23aの突出端部から連結板23の板厚方向に突出した係合基部24aと、係合基部24aから下方に突出した係合突出部24bとを有している。
而して、連結板23の係合片24側(左右方向外方側)が支柱9の前壁部11の厚み方向の一方の外面(裏面、後面)11bに沿って配置されると共に、上下の係合片24が上下に隣り合う棚板取付孔15から支柱9の厚み方向の他方の外面(表面、前面)11a側に挿入されて、各棚板取付孔15の開口縁部に係合されるように構成されている。
【0024】
係合片24の係合基部24aの幅W1は、棚板取付孔15の係合片挿通側端部(下端部)の幅W2と略同幅に形成されており、後述の如く係合片24を棚板取付孔15に挿入して挟持部34との間で棚板取付孔15の開口縁部を挟持したときに係合片24の幅方向(左右方向)への移動を規制するようになっている。
係合片24の係合基部24aから先端までの突出長さ(上下方向の長さ)L1が、棚板取付孔15の長さ(上下方向の長さ)L2よりも小さく設定されている。
【0025】
上下の挟持片25は、連結板23の取付板部23aに固着された固着部33と、係合片24に対向するように固着部33から下側に突出した挟持部34とを有している。
挟持片25の固着部33と挟持部34とは厚みが0.5mm程度の金属製の板バネにより一体に形成されており、固着部33は連結板23の取付板部23aの後面に添って配置されて該連結板23(取付板部23a)に溶接され、これにより上下の取付板部23aに挟持片25がそれぞれ固着されている。
【0026】
挟持片25の挟持部34は固着部33からやや前側に屈曲された後に下方に突出され、これにより挟持部34は固着部33から係合片24に対向するように突出されていて、係合片24に対し後方側に離間して係合片24と略平行になるように下方突出されている。挟持部34の先端部は係合片24から離間するように係合片24とは反対側(後方側)に湾曲されており、先端に行くに従って係合片24に対して徐々に大きく後方に離間するように傾斜した傾斜拡開部38が挟持部34の先端部に形成されている。
【0027】
而して、上下の係合片24が支柱9の前壁部11の裏面11b側から上下に隣り合う棚板取付孔15に挿入されて各棚板取付孔15の開口縁部に係合されたとき、上下の係合片24と上下の挟持部34との間で上下の棚板取付孔15の下側開口縁部をそれぞれ厚み方向に挟持するように構成されている。
前記第1実施形態によれば、棚1の左右の支柱9間にガードベルト6を連結するには、ガードベルト6の一端部に連結した左用連結具7Lを左支柱9に取り付けると共に、ガードベルト6の他端部に連結した右用連結具7Rを右支柱9に取り付けて、左右の支柱9間にガードベルト6を連結すればよい。
【0028】
そして、各連結具7を支柱9に取り付けるには、
図3及び
図4に2点鎖線で示すように、例えば連結具7を矢印a,b方向に移動させて、連結板23の係合片24側(左右方向外方側)を支柱9の前壁部11の厚み方向の一方の外面(裏面、後面)11bに沿って配置すると共に、上下の係合片24を支柱9の前壁部11の裏面11b側から上下に隣り合う棚板取付孔15に挿入し、その後、連結具7を下方(矢印c方向)に摺動して、上下の係合片24を各棚板取付孔15の下側開口縁部に係合すればよく、上下の係合片24が支柱9の前壁部11の裏面11b側から上下に隣り合う棚板取付孔15に挿入されて各棚板取付孔15の開口縁部に係合され、このとき、上下の係合片24と上下の挟持部34との間で上下の棚板取付孔15の下側開口縁部をそれぞれ厚み方向に挟持する。
【0029】
その結果、左右の連結具7の上下の係合片24が左右支柱9の上下に隣り合う棚板取付孔15の開口縁部にそれぞれ係合され、上下の係合片24と上下の挟持部34との間で、支柱9の前壁部11の上下に隣り合う棚板取付孔15の下側開口縁部をそれぞれ厚み方向に挟持し、左右の連結具7は左右支柱9に対してそれぞれ前後及び上下にガタ付いたりしないように強固に取り付けられる。
【0030】
しかも、上下の係合片24の係合基部24aの幅W1は、棚板取付孔15の係合片挿通側端部の幅W2と略同幅に形成されているので、係合片24を棚板取付孔15に挿入して挟持部34との間で棚板取付孔15の開口縁部を挟持したときに、連結具7が左右にガタ付いたりしないように上下の係合片24の幅方向への移動を規制することができる。また、上下の係合片24と上下の挟持部34との間で上下の棚板取付孔15の下側開口縁部をそれぞれ厚み方向に挟持するので、連結具7が一方の係合片24及び挟持部34を支点に揺動したりするのを他方の係合片24及び挟持部34によって互いに防止でき、連結具7が左右に揺動するのを確実に防ぐことができる。
【0031】
従って、左右の連結具7によってガードベルト6を左右支柱9に不測に外れるおそれなく簡単かつ強固に連結することができる。
図8〜
図14は本発明の第2実施形態を示している。左右の連結具7は、第1実施形態の場合と同様に、ガードベルト6の端部が連結される連結板23と、連結板23から突出した上下一対の係合片24と、連結板23に固着された上下一対の挟持片25とを備え、連結板23の左右方向の他端部(外端部)に、上下一対の取付板部23aが左右方向外方に突出され、上下の挟持片25は、連結板23に固着された固着部33と、固着部33から突出した挟持部34とを有している。
【0032】
また、連結板23の連結先端部23Bが連結基部23Aに対して同一平面上に延長突出されていて、支柱9の前壁部11の外面11bに沿うように配置され、連結基部23Aは支柱9の前壁部11から左右方向内方に突出するように構成されている。
そして、第1実施形態の場合の連結具7に比べて、連結板23の上下方向の長さが短く形成されている。その他の点は前記第1実施形態の場合と略同様の構成である。
【0033】
また、第2実施形態における棚1の左右支柱9は、前記第1実施形態の場合と同様に、前壁部11と、左右方向外方側の外側壁部13とを断面L字状に備え、支柱9の前壁部11と外側壁部13とに棚板取付孔15が上下方向に一定間隔をおいて列設形成されている。各棚板取付孔15は、上端が幅広で下端が幅狭になった台形状に形成され、前壁部11又は外側壁部13の幅方向中央部に貫通形成されている。各係合片24の係合基部24aの幅W1が、取付孔15の係合片挿通側端部(下端部)の幅W2と略同幅に形成されている。
【0034】
この第2実施形態の場合、各連結具7を支柱9に取り付けるには、前記第1実施形態の場合と同様に、
図10及び
図11に2点鎖線で示すように、例えば連結具7を矢印a,b方向に移動させて、連結具7の係合片24側(左右方向外方側)を支柱9の前壁部11の厚み方向の一方の外面(裏面、後面)11bに沿って配置すると共に、上下の係合片24を支柱9の前壁部11の裏面11b側から上下に隣り合う棚板取付孔15に挿入し、その後、連結具7を下方(矢印c方向)に摺動して、上下の係合片24を各棚板取付孔15の下側開口縁部に係合すればよく、上下の係合片24と上下の挟持部34との間で上下の棚板取付孔15の下側開口縁部をそれぞれ厚み方向に挟持し、左右の連結具7によってガードベルト6を左右支柱9に不測に外れるおそれなく簡単かつ強固に連結することができる。
【0035】
図15〜
図20は本発明の第3実施形態を示している。棚1の左右支柱9は、前記第1実施形態の場合と同様に、前壁部11と外側壁部13とを断面L字状に備え、支柱9の前壁部11と外側壁部13とに棚板取付孔15が上下方向に一定間隔をおいて列設形成されている。各棚板取付孔15は、前壁部11及び外側壁部13の幅方向中央部に厚み方向に貫通した上下方向の長孔により形成されている。
【0036】
左右の連結具7(7L,7R)は、第1実施形態の場合と同様に、連結板23と上下一対の係合片24と上下一対の挟持片25とを備える。
また、連結板23は、ガード体であるガードベルト6が連結される連結基部23Aと係合片24が突出された連結先端部23Bとを一体に有し、連結先端部23Bが連結基部23Aに対して同一平面上に延長突出されていて、支柱9の前壁部11の外面11bに沿うように配置され、連結基部23Aは支柱9の前壁部11から左右方向内方に突出するように構成されている。
【0037】
連結基部23Aに連結孔27が上下方向に設けられ、連結先端部23Bは連結基部23Aよりも上下方向に長く形成され、連結先端部23Bの上部が連結基部23Aよりも上方に突出し、連結先端部23Bの下部が連結基部23Aよりも下方に突出している。
連結板23の左右方向の他端部(外端部)に、上下一対の取付板部23aが左右方向外方に突出され、上下の挟持片25は、連結板23の取付板部23aに固着された固着部33と、固着部33から突出した挟持部34とを有している。
【0038】
また、前記第1実施形態の場合と同様に、係合片24の係合基部24aの幅W1は、棚板取付孔15の係合片挿通側端部(下端部)の幅W2と略同幅に形成され、係合片24の係合基部24aから先端までの突出長さ(上下方向の長さ)L1が、棚板取付孔15の長さ(上下方向の長さ)L2よりも小さく設定されている。
そして、連結板23に、3つの揺動規制片41(41a,41b)が支柱9の前壁部11の後側外面(後面)11bに沿うように左右方向外方に向けて突設されている。これら揺動規制片41は、係合片24と挟持部34との支柱挟持部分を支点に連結板23が支柱9外面から後方に離間揺動するのを、支柱9の外面11bに押圧接当して規制するようになっている。
【0039】
3つの揺動規制片41(41a,41b)のうちの上下両端の揺動規制片41(41a)は、連結板23の上下の取付板部23aからそれぞれ左右方向外方に突設され、残りの上下中央の揺動規制片41(41b)は、連結板23から支柱9の外面11bに沿うように上下の取付板部23a間に突設されている。
前記3つの揺動規制片41は、連結板23と上下の係合片24と共に金属板により一体に形成されており、各揺動規制片41は連結板23から係合片24とは交差するように左右方向の外方に突出され、上下両端の揺動規制片41aは係合片24よりも左右方向外方に位置し、上下中央の揺動規制片41bは上下の係合片24間にあって左右方向に関して係合片24と略同一位置に配置されている。
【0040】
図16に示すように、ガードベルト6の中途部は左右に分割されて、このガードベルト6の分割端部間に、ガードベルト6の分割端部同士を長さ調整自在に連結する連結部材20が設けられている。
連結部材20は、雄雌嵌合により互いに連結される雄側バックル20aと雌側バックル20bとにより構成され、ガードベルト6を緊締可能にすべく雄側バックル20aに分割されたガードベルト6の一方が長さ調整自在に連結されている。即ち、ガードベルト6の分割端部を、後側から雄側バックル20aの連結杆a1に巻回して雄側バックル20aのバックル枠a2の後側を通してベルト本体に重合することにより、分割されたガードベルト6の一方がガードベルト6を緊締可能にすべく長さ調整自在に連結されている。
【0041】
重合したガードベルト6の分割端部とベルト本体とは、側面視においてコの字状に屈曲した抱持具43によって重合状態に係合保持されている。
上記第3実施形態によれば、各連結具7を支柱9に取り付けるには、前記第1実施形態の場合と同様に、
図17及び
図18に2点鎖線で示すように、例えば連結具7を矢印a,b方向に移動させて、連結具7の係合片24側(左右方向外方側)を支柱9の前壁部11の厚み方向の一方の外面(裏面、後面)11bに沿って配置すると共に、上下の係合片24を支柱9の前壁部11の裏面11b側から上下に隣り合う棚板取付孔15に挿入し、その後、連結具7を下方(矢印c方向)に摺動して、上下の係合片24を各棚板取付孔15の下側開口縁部に係合すればよく、上下の係合片24と上下の挟持部34との間で上下の棚板取付孔15の下側開口縁部をそれぞれ厚み方向に挟持し、左右の連結具7によってガードベルト6を左右支柱9に不測に外れるおそれなく簡単かつ強固に連結することができる。
【0042】
しかも、左右の連結具7によってガードベルト6を左右支柱9に連結した後は、地震等でガードベルト6にものが衝当したりして連結具7が前後に引っ張られるようなことがあっても、係合片24と挟持部34との支柱挟持部分を支点に連結板23が支柱9の外面11bから後方に離間揺動するのを、3つの揺動規制片41が支柱9の外面11bに押圧接当して規制するので、左右の連結具7が前後にガタ付くのを防止できて不測に外れるのを確実に防ぐことができる。
【0043】
図21〜
図27は本発明の第4実施形態を示している。棚1の左右支柱9は、前記第2実施形態の場合と同様に、前壁部11と外側壁部13とを備え、支柱9の前壁部11と外側壁部13とに台形状の棚板取付孔15が上下方向に一定間隔をおいて列設形成されている。
左右の連結具7は、第1実施形態の場合と同様に、連結板23と上下一対の係合片24と上下一対の挟持片25とを備え、連結板23に上下一対の取付板部23aが左右方向外方に突出されている。
【0044】
また、連結板23は、連結基部23Aと連結先端部23Bとを一体に有し、連結先端部23Bが連結基部23Aに対して同一平面上に延長突出されていて、支柱9の前壁部11の外面11bに沿うように配置され、連結基部23Aは支柱9の前壁部11から左右方向内方に突出するように構成されている。
第3実施形態の場合の連結具7に比べて、連結板23の上下方向の長さが短く形成され、連結先端部23Bは連結基部23Aと上下方向の長さが同一に形成されている。
【0045】
また、各係合片24の係合基部24aの幅W1が、取付孔15の係合片挿通側端部(下端部)の幅W2と略同幅に形成され、係合片24の係合基部24aから先端までの突出長さ(上下方向の長さ)L1が、棚板取付孔15の長さ(上下方向の長さ)L2よりも小さく設定されている。
そして、第3実施形態の場合と同様に、前記連結板23の取付板部23aから揺動規制片41が支柱9の外面に沿うように左右方向外方に突設され、これにより、係合片24と挟持部34との支柱挟持部分を支点に連結板23が支柱9外面から離間揺動するのを規制するようになっている。
【0046】
ただし、上下の係合片24の離間幅が小さいため、第3実施形態の場合のような連結板23から上下の取付板部23a間に突設した揺動規制片41bは省略されている。
また、
図22及び
図27に示すように、ガードベルト6の中途部にガードベルト6を巻き取って緊締させるベルト締め具45が設けられている。
ガードベルト6の中途部は左右に分割されて、ガードベルト6の一方の分割端部にフック部材46が連結されている。
【0047】
ベルト締め具45は、締め具本体48と、締め具本体48に上下方向の枢軸49廻りに揺動自在に支持された揺動操作体50とを備え、締め具本体48の一端部にフック係止部52が形成され、締め具本体48の他端部に、揺動操作体50の揺動端部を係脱自在に係合保持する操作体係止部53が設けられ、揺動操作体50は一対の巻取軸54,55を有している。
【0048】
そして、ベルト締め具45は、
図27に2点鎖線で示すように揺動操作体50を開いた状態で、ガードベルト6のフック部材46を締め具本体48のフック係止部52に係合し、他方のガードベルト6の分割端部を一対の巻取軸54,55に後側から巻回してガードベルト6のベルト本体に重合しておき、この状態で、揺動操作体50を枢軸49廻りに矢印h方向に揺動操作して、揺動操作体50の揺動端部を操作体係止部53に係合保持することにより、揺動操作体50と共に一対の巻取軸54,55が枢軸49廻りに矢印h方向に回動して、他方のガードベルト6の分割端部を巻き取ってガードベルト6を強く緊締できるように構成されている。
【0049】
第4実施形態によれば、上下の係合片24と上下の挟持部34との間で前壁部11の上下の棚板取付孔15の下側開口縁部をそれぞれ厚み方向に挟持し、左右の連結具7によってガードベルト6を左右支柱9に不測に外れるおそれなく簡単かつ強固に連結することができる。
また、ガードベルト6を左右支柱9に連結した後は、係合片24と挟持部34との支柱挟持部分を支点に連結板23が支柱9の外面11bから後方に離間揺動するのを、揺動規制片41が支柱9の外面11bに押圧接当して規制するので、左右の連結具7が前後にガタ付くのを防止して不測に外れるのを確実に防ぐことができる。
【0050】
しかも、左右支柱9に連結したガードベルト6の中途部をベルト締め具45で簡単に巻き取って、ガードベルト6を左右支柱9間に強く緊締させておくことができる。
図28〜
図34は第5実施形態を示している。棚1の左右支柱9は、前壁部11と、左右方向外方側の外側壁部13と、左右方向内方側の内側壁部12とを断面コ字状に備え、支柱9の外側壁部13と内側壁部12とに棚板取付孔15が上下方向に一定間隔をおいて列設形成されている。各棚板取付孔15は、上端が幅広で下端が幅狭になった台形状に形成され、外側壁部13及び内側壁部12の幅方向中央部に貫通形成されている。
【0051】
左右の連結具7(7L,7R)は、連結板23と上下一対の係合片24と上下一対の挟持片25とを備えている。
また、連結板23は、連結基部23Aと連結先端部23Bとを一体に有し、連結先端部23Bが連結基部23Aに対して直角状に屈曲されていて、支柱9の内側壁部12の外面12aに沿うように配置され、連結基部23Aは支柱9の内側壁部12から左右方向内方に突出するように構成されている。
【0052】
連結基部23Aに連結孔27が上下方向に設けられ、連結先端部23Bは連結基部23Aと上下方向の長さが同一に形成されている。
連結板23の後端部(外端部)に、上下一対の取付板部23aが後方に突出され、上下の挟持片25は、連結板23の取付板部23aに固着された固着部33と、固着部33から突出した挟持部34とを有している。
【0053】
また、前記第1実施形態の場合と同様に、係合片24の係合基部24aの幅W1は、棚板取付孔15の係合片挿通側端部(下端部)の幅W2と略同幅に形成され、係合片24の係合基部24aから先端までの突出長さ(上下方向の長さ)L1が、棚板取付孔15の長さ(上下方向の長さ)L2よりも小さく設定されている。
そして、第3実施形態の場合と同様に、前記連結板23の取付板部23aから揺動規制片41(41a)が支柱9の外面12aに沿うように後方に突設され、これにより、係合片24と挟持部34との支柱挟持部分を支点に連結板23が支柱9外面から離間揺動するのを規制するようになっている。
【0054】
ただし、この第5実施形態の場合、上下の係合片24の離間幅が小さいため、第3実施形態の場合のように連結板23から上下の取付板部23a間に突設した揺動規制片41bは省略されている。
また、
図29に示すように、第3実施形態の場合と同様にガードベルト6の中途部に雄側バックル20aと雌側バックル20bとにより構成した連結部材20と、抱持具43とが設けられ、ガードベルト6を緊締可能にすべく雄側バックル20aに分割されたガードベルト6の一方が長さ調整自在に連結されている。
【0055】
上記第5実施形態によれば、各連結具7を支柱9に取り付けるには、
図30及び
図32に2点鎖線で示すように、例えば連結具7を矢印d方向又は矢印e方向に移動させて、連結具7の係合片24側を支柱9の内側壁部12の厚み方向の一方の外面(外側面)12aに沿って配置すると共に、上下の係合片24を支柱9の内側壁部12の外面12a側から上下に隣り合う棚板取付孔15に挿入し、その後、連結具7を下方(矢印f方向)に摺動して、上下の係合片24を各棚板取付孔15の下側開口縁部に係合すればよく、上下の係合片24と上下の挟持部34との間で上下の棚板取付孔15の下側開口縁部をそれぞれ厚み方向に挟持し、左右の連結具7によってガードベルト6を左右支柱9に不測に外れるおそれなく簡単かつ強固に連結することができる。
【0056】
しかも、ガードベルト6を左右支柱9に連結した後は、地震等でガードベルト6にものが衝当したりして、連結具7が前後に強く引っ張られ又は連結具7が左右方向内方に強く引っ張られるようなことがあっても、係合片24と挟持部34との支柱挟持部分を支点に連結板23が支柱9の外面12aから左右方向内方に離間揺動するのを、上下の揺動規制片41が支柱9の外面12aに押圧接当して規制するので、左右の連結具7が左右にガタ付くのを防止して支柱9から不測に外れるのを確実に防ぐことができる。
【0057】
図35〜
図36は第6実施形態を示している。棚1の左右支柱9は、前記第5実施形態の場合よりも大きく形成され、前壁部11と外側壁部13と内側壁部12とを断面コ字状に備え、支柱9の外側壁部13と内側壁部12とに台形状の棚板取付孔15が上下方向に一定間隔をおいて列設形成されている。
左右の連結具7(7L,7R)は、前記第5実施形態の場合よりもやや大きいものとされ、連結板23と上下一対の係合片24と上下一対の挟持片25とを備え、連結板23は、連結基部23Aと連結先端部23Bとを一体に有し、連結先端部23Bが連結基部23Aに対して直角状に屈曲されていて、支柱9の内側壁部12の外面12aに沿うように配置され、連結基部23Aは支柱9の内側壁部12から左右方向内方に突出するように構成されている。なお、右の連結具7(7R)は、図示省略しているが、
図36の左の連結具7(7L)と左右対称の形状である。
【0058】
連結先端部23Bは連結基部23Aよりも上下方向に長く形成され、連結先端部23Bの上部が連結基部23Aよりも上方突出し、連結先端部23Bの下部が連結基部23Aよりも下方に突出している。
そして、連結板23に、3つの揺動規制片41(41a,41b)が支柱9の内側壁部の外面(内側面)aに沿うように突設され、3つの揺動規制片41のうちの上下両端の揺動規制片41aは、連結板23の上下の取付板部23aからそれぞれ後方に突設され、残りの上下中央の揺動規制片41bは、連結板23の後端から支柱9の外面12aに沿うように上下の取付板部23a間に後方突設されている。
【0059】
また、図示省略しているが、第4実施形態の場合と同様に、ガードベルト6の中途部にガードベルト6を巻き取って緊締させるベルト締め具45と、抱持具43とが設けられている。その他の点は前記第5実施形態の場合と同様の構成である。
上記第6実施形態によれば、上下の係合片24と上下の挟持部34との間で内側壁部12の上下の棚板取付孔15の下側開口縁部をそれぞれ厚み方向に挟持し、左右の連結具7によってガードベルト6を左右支柱9に不測に外れるおそれなく簡単かつ強固に連結することができる。
【0060】
しかも、ガードベルト6を左右支柱9に連結した後は、地震等でガードベルト6にものが衝当したりして、連結具7が前後に強く引っ張られ又は連結具7が左右方向内方に強く引っ張られるようなことがあっても、係合片24と挟持部34との支柱挟持部分を支点に連結板23が支柱9の外面12aから左右方向内方に離間揺動するのを、上下の揺動規制片41が支柱9の外面12aに押圧接当して規制するので、左右の連結具7が左右にガタ付くのを防止して支柱9から不測に外れるのを確実に防ぐことができる。
【0061】
また、左右の連結具7によって左右支柱9に連結したガードベルト6の中途部をベルト締め具45で簡単に巻き取って、ガードベルト6を左右支柱9間に強く緊締させておくことができる。しかも、この際にも、連結具7が左右方向内方に強く引っ張られても、係合片24と挟持部34との支柱挟持部分を支点に連結板23が支柱9の外面12aから左右方向内方に離間揺動するのを、上下の揺動規制片41が支柱9の外面12aに押圧接当して規制し、左右の連結具7がガタ付いたり支柱9から不測に外れたりするのを確実に防ぐことができる。
【0062】
図37〜
図38は第7実施形態を示している。棚1の左右支柱9は、前記第6実施形態の場合よりもやや大きいものとされ、前壁部11と外側壁部13と内側壁部12とを断面コ字状に備えている。
左右の連結具7(7L,7R)は、前記第6実施形態の場合よりもやや大きいものとされ、連結板23と上下一対の係合片24と上下一対の挟持片25と、3つの揺動規制片41とを備え、連結板23は、連結基部23Aと連結先端部23Bとを一体に有している。なお、右の連結具7(7R)は、図示省略しているが、
図38の左の連結具7(7L)と左右対称の形状である。
【0063】
つまり、この第7実施形態の場合、棚1の左右支柱9及び左右の連結具7が、前記第6実施形態の場合に比べてやや大きくなっている点が異なるのみで、その他の点は前記第6実施形態の場合と同様な構成である。また、図示省略しているが、前記第4実施形態の場合と同様に、ガードベルト6の中途部にガードベルト6を巻き取って緊締させるベルト締め具45と、抱持具43とが設けられている。
【0064】
図39〜
図40は第8実施形態を示している。前記第7実施形態の場合と同様に、棚1の左右支柱9は、前壁部11と外側壁部13と内側壁部12とを断面コ字状に備え、支柱9の外側壁部13と内側壁部12とに台形状の棚板取付孔15が上下方向に一定間隔をおいて列設形成されている。この左右支柱9は、前記第7実施形態の場合と同一の大きさ、形状のものとされている。
【0065】
左右の連結具7(7L,7R)は、前記第7実施形態の左右の連結具7(7L,7R)に対して、連結板23の連結先端部23B、一対の係合片24、一対の挟持片25及び3つの揺動規制片41がそれぞれ左右対称に形成されると共に、連結基部23Aが左右方向内方に長く形成されており、左右の連結具7(7L,7R)は、連結板23と上下一対の係合片24と上下一対の挟持片25と3つの揺動規制片41とを備える。
【0066】
また、連結板23は、ガードベルト6が連結される連結基部23Aと係合片24が突出された連結先端部23Bとを一体に有し、連結先端部23Bが支柱9の外側壁部13の外面13aに沿うように配置され、連結基部23Aが支柱9の外側壁部13の前端から前壁部11の前面を通って左右方向内方に突出するように構成されている。なお、右の連結具7(7R)は、図示省略しているが、
図40の左の連結具7(7L)と左右対称の形状である。
【0067】
而して、連結板23の係合片24側(左右方向外方側)が支柱9の外側壁部13の厚み方向の一方の外面(外側面)13aに沿って配置されると共に、上下の係合片24が外側壁部13の上下に隣り合う棚板取付孔15から支柱9の厚み方向の他方の外面(内側面)13b側に挿入されて、外側壁部13の各棚板取付孔15の開口縁部に係合され、このとき、上下の係合片24と上下の挟持部34との間で上下の棚板取付孔15の下側開口縁部をそれぞれ厚み方向に挟持するように構成されている。
【0068】
3つの揺動規制片41(41a,41b)のうちの上下両端の揺動規制片41(41a)は、連結板23の上下の取付板部23aからそれぞれ後方に突設され、残りの上下中央の揺動規制片41(41b)は、連結板23の後端から支柱9の外側壁部13の外面13aに沿うように上下の取付板部23a間に後方突設されている。
なお、図示省略しているが、第4実施形態の場合と同様に、ガードベルト6の中途部にガードベルト6を巻き取って緊締させるベルト締め具45と、抱持具43とが設けられている。
【0069】
上記第8実施形態によれば、上下の係合片24と上下の挟持部34との間で外側壁部13の上下の棚板取付孔15の下側開口縁部をそれぞれ厚み方向に挟持し、左右の連結具7によってガードベルト6を左右支柱9に不測に外れるおそれなく簡単かつ強固に連結することができる。
また、ガードベルト6を左右支柱9に連結した後は、地震等でガードベルト6にものが衝当したりして、連結具7が前後に強く引っ張られ又は連結具7が左右方向内方に強く引っ張られるようなことがあっても、係合片24と挟持部34との支柱挟持部分を支点に連結板23が支柱9の外面13aから左右方向に離間揺動するのを、上下の揺動規制片41が支柱9の外面13aに押圧接当して規制するので、左右の連結具7が左右にガタ付くのを防止して支柱9から不測に外れるのを確実に防ぐことができる。
【0070】
また、左右の連結具7によって左右支柱9に連結したガードベルト6の中途部をベルト締め具45で簡単に巻き取って、ガードベルト6を左右支柱9間に強く緊締させておくことができる。
しかも、第8実施形態の場合、連結板23の連結先端部23Bを支柱9の外側壁部13の外面13aに沿わすと共に、連結基部23Aを支柱9の前壁部11の前面に沿わして、連結板23自体を支柱9に係合しておくことができ、左右の連結具7を左右支柱9のから不測に外れないようにより一層強固に連結することが可能になる。
【0071】
なお、前記実施形態では、棚ガード用の連結具7は金属により構成されているが、これに代え、連結具7を硬質合成樹脂により一体成形するようにしてもよい。
また、連結具7の係合片24が挿入される左右支柱9の棚板取付孔15は長孔状や四角形状のものに限定されず、左右支柱9の棚板取付孔15は例えばL字状、三角形状その他の形状であってもよい。そして、連結具7の連結板23、係合片24及び挟持片25の大きさや形状は、支柱9及び棚板取付孔15の大きさや形状に適合するように適宜設計変更される。
【0072】
また、前記実施形態では、支柱9間にガードベルト6を連結すべく左右連結具7を左右の支柱9に取り付けたとき、連結板23の係合片24側のみが支柱9の前壁部11の一方の外面11bに沿って配置され、連結板23の左右方向内方側(連結孔27側)は前壁部11から左右方向内方に突出しているが、これに代え、連結板23の左右幅をより短く設定して、支柱9間にガードベルト6を連結すべく左右連結具7を左右の支柱9に取り付けたとき、連結板23が左右方向の全幅に亘って前壁部11の外面11bに沿って配置されるようにしてもよいし、また、連結板23の左右内端部が僅かに前壁部11から左右方向内方に突出するようにしてもよい。
【0073】
また、前記実施形態では、連結板23が支柱9の前壁部11の外面(裏面、後面)11bに沿って配置されると共に、上下の係合片24が上下に隣り合う棚板取付孔15から支柱9の厚み方向の他方の外面(表面、前面)11a側に挿入されて、各棚板取付孔15の開口縁部に係合されるように構成されているが、これに代え、連結板23を支柱9の前壁部11の他方の外面(表面、前面)11aに沿って配置すると共に、上下の係合片24を上下に隣り合う棚板取付孔15から支柱9の厚み方向の一方の外面(裏面、後面)11b側に挿入して、各棚板取付孔15の開口縁部に係合するようにしてもよい。
【0074】
また、棚1の支柱9は断面L字状や断面コ字状のものに限定されず、断面H字状や断面I字状のものであってもよい。
また、前記実施形態では、左右支柱9に設けられた棚板取付孔15を利用してガードベルト6の両端部を左右支柱9にそれぞれ連結具7を介して連結するようにしているが、これに代え、左右支柱9に設けられた棚板取付孔15以外の取付孔を利用してガードベルト6の両端部を左右支柱9に連結するようにしてもよいことは、勿論である。
【0075】
また、前記実施形態では、左右の支柱9間に連結されるガード体としてガードベルト6を使用しているが、左右の支柱9間に連結されるガード体はガードベルト6に限定されず、ワイヤロープ、紐部材、鎖、棒材その他であってもよい。
また、前記実施形態では、連結板23に上下一対の取付板部23aが左右方向外方に突出されており、これら取付板部23aの突出端部から係合片24がそれぞれ下側に突出されると共に、上下の取付板部23aに挟持片25がそれぞれ固着されているが、これに代え、連結板23の取付板部23aを省略し、長方形状の連結板23の下部等から係合片24を直接突設すると共に、連結板23の下部等に挟持片25を直接固着するようにしてもよい。また、連結板23に1つの係合片24を突設すると共に、1つの挟持片25を固着するようにしてもよいし、また、連結板23に3つ以上の係合片24を突設すると共に、3つ以上の挟持片25を固着するようにしてもよい。
【0076】
また、前記実施形態では、支柱9間にガードベルト6を連結すべく左右連結具7を左右の支柱9に取り付けたとき、係合片24と挟持部34との間で取付孔15の下側開口縁部を厚み方向に挟持するようにしているが、これに代え、係合片24と挟持部34との間で取付孔15の上側開口縁部又は左右側方側の開口縁部を厚み方向に挟持するようにしてもよい。
【0077】
また、前記実施形態では、係合片24は全長に亘って同幅(幅W1)に形成されているが、これに代え、係合片24を先細り状又は先広がり状に形成するようにしてもよく、この場合、係合片24の係合基部24aの幅W1を、取付孔15の係合片挿通側端部の幅W2と略同幅に形成しておけば、係合片24の幅方方向への移動を規制することができる。
また、前記第3実施形態及び第5実施形態では、ガードベルト6を緊締可能にすべく前記雄側バックル20aに分割されたガードベルト6の一方が長さ調整自在に連結されているが、これに代え、ガードベルト6を緊締可能にすべく雌側バックル20bに分割されたガードベルト6の一方を長さ調整自在に連結するようにしてもよい。
【0078】
また、前記第3実施形態〜第8実施形態では、連結板23に2つ又は3つの揺動規制片41が支柱9の外面に沿うように突設されているが、これに代え、連結板23に揺動規制片41を1つ又は4つ以上突設するようにしてもよい。