【文献】
Motorola,Introduction of Rel-10 LTE-Advanced features in 36.213,R1-105111,2010年 9月14日
【文献】
Alcatel-Lucent etc.,Way Forward on 8Tx Codebook for Rel.10 DL MIMO,R1-105011,2010年 8月27日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
基地局(eNB)の転送モード9でのアンテナポート8個を用いた通信のためのコードブックサブセット制限(CSR;Codebook Subset Restriction)ビットマップ送信方法であって、
報告が許容されない(reporting is not allowed)プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator)及びランク指示子(rank indicator)を指示するCSRビットマップを生成するビットマップ生成ステップと、
前記生成したCSRビットマップを端末(UE)に送信するステップと、を含み、
前記CSRビットマップは、第1プリコーディング行列指示子に相応する53ビット及び第2プリコーディング行列指示子に相応する56ビットを含み、
前記第1プリコーディング行列指示子に相応する前記53ビットは、各々第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8階層(layer)のための16、16、4、4、4、4、4、及び1ビットを含み、
前記第2プリコーディング行列指示子に相応する前記56ビットは、各々第1、第2、第3、及び第4レイヤのための16、16、16、及び8ビットを含み、
前記CSRビットマップは、第5、第6、第7及び第8レイヤのための前記第2プリコーディング行列指示子に対応するビットを含まない
ことを特徴とする、CSRビットマップ送信方法。
転送モード9でのアンテナポート8個を用いた通信のためのコードブックサブセット制限(CSR;Codebook Subset Restriction)ビットマップを送信する基地局(eNB)であって、
報告が許容されない(reporting is not allowed)プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator)及びランク指示子(rank indicator)を指示するCSRビットマップを生成する制御部と、
前記生成したCSRビットマップを端末(UE)に送信する通信部と、を含み、
前記CSRビットマップは、第1プリコーディング行列指示子に相応する53ビット及び第2プリコーディング行列指示子に相応する56ビットを含み、
前記第1プリコーディング行列指示子に相応する前記53ビットは、各々第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8階層(layer)のための16、16、4、4、4、4、4、及び1ビットを含み、
前記第2プリコーディング行列指示子に相応する前記56ビットは、各々第1、第2、第3、及び第4レイヤのための16、16、16、及び8ビットを含み、
前記CSRビットマップは、第5、第6、第7及び第8レイヤのための前記第2プリコーディング行列指示子に対応するビットを含まない
ことを特徴とする、基地局。
端末(UE)の転送モード9でのアンテナポート8個を用いた通信のためのコードブックサブセット制限(CSR;Codebook Subset Restriction)ビットマップ受信方法であって、
基地局(eNB)からCSRビットマップを受信するステップと、
前記受信したCSRビットマップを分析して、報告が許容されない(reporting is not allowed)プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator)及びランク指示子(rank indicator)を抽出するビットマップ抽出ステップと、を含み、
前記CSRビットマップは、第1プリコーディング行列指示子に相応する53ビット及び第2プリコーディング行列指示子に相応する56ビットを含み、
前記第1プリコーディング行列指示子に相応する前記53ビットは、各々第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8階層(layer)のための16、16、4、4、4、4、4、及び1ビットを含み、
前記第2プリコーディング行列指示子に相応する前記56ビットは、各々第1、第2、第3、及び第4レイヤのための16、16、16、及び8ビットを含み、
前記CSRビットマップは、第5、第6、第7及び第8レイヤのための前記第2プリコーディング行列指示子に対応するビットを含まない
ことを特徴とする、CSRビットマップ受信方法。
転送モード9でのアンテナポート8個を用いた通信のためのコードブックサブセット制限(CSR;Codebook Subset Restriction)ビットマップを受信する端末(UE)であって、
基地局(eNB)からCSRビットマップを受信する通信部と、
前記受信したCSRビットマップを分析して、報告が許容されない(reporting is not allowed)プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator)及びランク指示子(rank indicator)を抽出する制御部と、を含み、
前記CSRビットマップは、第1プリコーディング行列指示子に相応する53ビット及び第2プリコーディング行列指示子に相応する56ビットを含み、
前記第1プリコーディング行列指示子に相応する前記53ビットは、各々第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8階層(layer)のための16、16、4、4、4、4、4、及び1ビットを含み、
前記第2プリコーディング行列指示子に相応する前記56ビットは、各々第1、第2、第3、及び第4レイヤのための16、16、16、及び8ビットを含み、
前記CSRビットマップは、第5、第6、第7及び第8レイヤのための前記第2プリコーディング行列指示子に対応するビットを含まない
ことを特徴とする、端末。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムは、初期の音声中心のサービスを提供していたものから外れてデータサービス及びマルチメディアサービス提供のために、高速、高品質の無線パケットデータ通信システムに発展している。3GPPのHSPA(High Speed Packet Access)、LTE、3GPP2のHRPD(High Rate Packet Data)、UMB(Ultra Mobile Braodband)、そしてIEEEの802.16eなど、多様な移動通信標準が高速、高品質の無線パケットデータ転送サービスをサポートするために開発された。
【0003】
このような最新の移動通信システムは、転送効率を改善するために適応変調及び符号(Adaptive Modulationand Coding;以下、“AMC”)方法とチャンネル感応スケジューリング方法などの技術を用いる。上記のAMC方法を活用すれば、基地局はチャンネル状態によって基地局(base station)または端末機(user equipment;以下、“UE”)が転送するデータの量を調節することができる。即ち、チャンネル状態がよくなければ、転送するデータの量を減らして受信誤謬確率を所望の水準に合せて、チャンネル状態がよければ転送するデータの量を増やして受信誤謬確率は所望の水準に合せながらも多い情報を効果的に転送することができる。上記のチャンネル感応スケジューリング資源管理方法を活用すれば、基地局は多数のユーザのうち、チャンネル状態が優れるユーザを選択的にサービスするため、1ユーザにチャンネルを割り当ててサービスしてくれることに比べて、システム容量が増加する。要するに、上記のACM方法とチャンネル感応スケジューリング方法は、チャンネル状態情報を用いて最も効率的であると判断される時点に適切な変調及び符号技法を適用する方法である。
【0004】
最近、2世代と3世代の移動通信システムで使われていた多重接続方式であるCDMA(Code Division Multiple Access)を次世代システムでOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)に変えようとする研究が活発に進められている。3GPP、3GPP2、IEEEなどの標準団体はOFDMAまたは変形されたOFDMAを使用する進化システムに関する標準化を進行している。CDMA方式に比べてOFDMA方式で容量増大を期待することができることと知られている。OFDMA方式で容量増大をもたらすさまざまな原因のうちの1つが周波数軸上でのスケジューリング(Frequency Domain Scheduling)を遂行することができるということである。チャンネルの経時変化特性によって、チャンネル感応スケジューリング方法を通じて容量利得を得たように、チャンネルが周波数に従って異なるという特性を活用すれば、より多い容量利得を得ることができる。
【0005】
LTEシステムでは、ダウンリンク(Downlink;以下、“DL”)ではOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を採用しており、アップリンクではSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式を採用しているが、両方とも周波数軸上でのスケジューリングを遂行することができる特徴を有している。
【0006】
上記のAMC方法とチャンネル感応スケジューリング方法は、送信機が送信チャンネルに関する充分の情報を獲得した状態で転送効率を改善することができる技術である。LTEシステムDLでは、FDD(Frequency Division Duplex)方式のように基地局がDLチャンネルの状態をUL受信チャンネルを介して類推できない場合、端末機が基地局にDLチャンネルに関する情報を報告するように設計されており、TDD(Frequency Division Duplex)方式では、UL受信チャンネルを介してDL送信チャンネルの状態を知ることができる特性を活用して端末機が基地局にDLチャンネルに関する情報を報告することを省略することができる。一方、LTEシステムULでは端末機がサウンディング基準信号(Sounding Reference Signal;以下、“SRS”)を送信し、基地局がSRS受信を通じてULチャンネルを推定するように設計されている。
【0007】
一方、LTEシステムのDLでは多重アンテナ送信技法であるMIMOをサポートする。LTEシステムの基地局は送信アンテナを1個、2個、または4個を具備することができ、複数個の送信アンテナを具備した場合、プリコーディング(precoding)を適用してビーム成形利得と空間多重化(spatial multiplexing)利得を得ることができる。LTEシステムの進化標準であるLTE Rel−10からは基地局が送信アンテナを8個まで具備することができる。
【0008】
図1は、DL MIMOをサポートするLTE基地局の装置図を示すものである。
図1の装置図は、従来のLTEシステムの動作だけでなく、8送信アンテナをサポートするLTE Rel−10システムの動作にも適用される。DL MIMOを通じて基地局は最大2つのコードワード101を転送する。各コードワードは各自の転送フォーマット(Transmission Format)を有する。各コードワードは、スクランブリング(103a、103b)の過程を経た後、変調信号に変換(105a、105b)される。変調信号は、階層マッピング(107)の過程を通じて同一な周波数−時間資源に転送される1つまたは1つ以上の信号列に変換される。個別信号列は、プリコーディング(111)を通じて生成される階層に転送される。変換された階層信号列は周波数−時間資源であるRE(resource element)に割当(113a、113b)された後、OFDM信号発生器115a、115bを経て送信アンテナポート117に転送される。制御器123は、DLチャンネル状態を端末機が報告したフィードバック情報を受信(119)した後、フィードバック情報に基づいて変調方式、転送階層数、プリコーディング方式、割当REなど、転送方式及び資源を統制する。フィードバック情報を解釈するに当たって、基地局は事前に設定した情報を記憶するメモリ121を活用する。
【0009】
図2は、DL MIMOをサポートするLTE端末機の装置図を示すものである。
図2の装置図は、従来LTEシステムの動作だけでなく、8送信アンテナをサポートするLTE Rel−10システムの動作にも適用される。端末機は、受信アンテナ201からRF(Radio Frequency)信号を受信(203a、203b)してベースバンド信号に変換する。変換されたベースバンド信号のうち、DLチャンネル情報を含んだ基準信号(Reference Signal;以下、“RS”)受信信号は、チャンネル推定器205を通じてDLチャンネルを推定することに使われ、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)とPDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)等のデータ信号はPDCCH/PDSCH受信機207を経て復元される。PDCCHやPDSCHを介して基地局が端末機動作を制御するために転送したシグナリング情報は制御器211に伝達され、記録しておかなければならない基地局命令はメモリ213に格納される。一方、チャンネル推定器205を通じて得たチャンネル推定値は、PDSCH/PDCCH復調に使われるか、フィードバック情報生成(209)に使われる。CQI(Channel Quality Indication)、PMI、RIなどのフィードバックは、フィードバック情報生成器209を通じて生成されてPUCCH(Physical Uplink Control CHannel)に転送(215)される。LTEシステムでは、アップリンクでSC−FDMA(Single Carrier Frequency Domain Multiple Access)を採用するため、PUSCH(Physical Uplink Shared CHanel)が転送される時点ではフィードバック情報がPUSCHに挿入されて転送される。
【0010】
<表1>は、LTE Rel−8とRel−9で定義しているDL転送モードを羅列したものである。
【0011】
LTE Rel−8とRel−9でサポートするDL転送モード
【表1】
【0012】
LTEシステムで転送ポートは復調に使用するRSにより定義される。LTE DLで転送ポートpと関連したRSはアンテナポートpに転送される。転送/アンテナポートpの集合は該当基地局のRS設定によって異なるように適用される。
【0013】
− CRS(Cell-specific RS)は、送信アンテナが1、2、または4の基地局に定義され、各々p=0、p={0,1}、p={0,1,2,3}のアンテナポートに対応する。
【0014】
− MBSFN(Multicast Broadcast Single Frequency network)RSは、p=4のアンテナポートに対応する。
【0015】
− DM−RS(DeModulation RS)と呼ばれるユーザ転送RSは転送モード7でp=5、転送モード8でp=7、p=8、またはp={7,8}のアンテナポートに対応する。
【0016】
転送モード1から6はCRS基盤の転送方式をサポートする。例えば、転送モード3と4は空間多重化をサポートすることにCRSが復調用基準信号として使われる。一方、転送モード7と9はDM−RSが復調用基準信号として使われる。閉ループMIMO動作をサポートするために、端末機はCRSを通じてDL MIMOチャンネルを推定し、CQI、PMI、RIなどを基地局に報告する。CQIは、基地局がMCS(Modulation and Coding Scheme)を決定することに参考となり、PMIとRIは基地局がプリコーディング及びMIMO転送階層数を決定することに参考となる。基地局は、CQI、PMI、RIなどのフィードバック情報に基づいてDLデータチャンネルであるPDSCH転送の転送方式及びプリコーディング、転送資源などを最終決定する。
【0017】
端末機と基地局は、フィードバック情報を同一に理解しなければ、閉ループ動作が正常に遂行されない。特にPMIとRIのフィードバック情報を定義するために、LTEシステムはプリコーディングコードブックを標準化して使用している。
【0018】
<表2>は、2つの送信アンテナを具備したLTEシステムが使用するコードブックである。
【0019】
2つの送信アンテナを具備したLTEシステム用プリコーディングコードブック
【表2】
【0020】
プリコーディング行列Wは<表2>から選択される。但し、
【数1】
はopen-loop空間多重化のみで使用するプリコーディング行列である。
【0021】
<表3>は、4個の送信アンテナを具備したLTEシステムが使用するコードブックである。
【数2】
は、以下の数式のように集合{s}により与えられた列ベクトルにより定義される行列である。
【数3】
【0022】
但し、Iは4×4単位行列であり、
【数4】
は<表3>に与えられた値である。
【0023】
4個の送信アンテナを具備したLTEシステム用プリコーディングコードブック
【表3】
【0024】
DL MIMOチャンネルに適応するプリコーディングは、ビーム成形利得と空間多重化利得を得ることに最も核心となる技術である。端末機は、与えられたDL MIMOチャンネルで最も適合したPMIとRI(Rank Indication)を選択して基地局に報告する。PMIは端末機がどのプリコーディングを好むかを表す値であり、RIは端末機が判断した時、現チャンネル状況で最大何個までの階層信号を同時に転送できるかを表す値である。
【0025】
ところが、端末機が好むPMIやRIを基地局がサポートすることを渋る状況が発生することがある。例えば、特定方向にビームを成形すれば、隣接セルに度外れの干渉を引き起こすため、基地局がこれを回避しようとすることもあり、基地局が送信機複雑度などの理由により一部プリコーディングを初めからサポートしないこともあり、基地局が端末機のフィードバック情報に全的に信頼しないことにより端末機が選択することができるPMIやRI情報を制限しようとすることもある。
【0026】
このように、端末機がフィードバックするPMIやRI情報を基地局が事前に制限するために、LTE Rel−8とRel−9に導入された技術がコードブックサブセット制限(Codebook Subset Restriction;以下、“CSR”)である。CSR用ビットマップが上位シグナリングで端末機別に転送される。ビットマップ内の特定ビットは、特定プリコーディング行列と一対一対応する。CSRシグナリングで特定ビットが0に設定されれば、該当プリコーディング行列を端末がPMIにフィードバックすることが遮断される。CSR用ビットマップのサイズは標準で定義した総プリコーディング行列の数と同一であり、端末機別に設定された転送モードと基地局のCRSアンテナポート数によってその値が異なる。
【0027】
図3は、CSRを勘案して閉ループプリコーディングの流れ図を示す図である。まず、基地局301は、端末機303にCSRシグナリングを端末機別に転送(305)する。端末機は、基地局のCSR命令を格納していてからフィードバック生成(309)ステップでCSRシグナリングを参考にしてCQI、PMI、RIを決定する。即ち、基地局がCSRシグナリングを通じて制限したPMIとRIは端末機が選択しない。ステップ309で決定されたフィードバック情報は、ステップ311で基地局に送信される。基地局は、フィードバック情報に基づいてDLスケジューリング(313)を遂行し、PDCCHとPDSCHを転送(315)する。端末機は、まずPDCCHを受信(317)してPDSCHの受信方法を理解した後、PDSCHを受信(319)する。ステップ309からステップ319までの基地局と端末機の動作(307)は、閉ループ方式のDL転送の一般的な手続きであり、307過程毎にCSRシグナリング(305)の更新を必要としない。基地局の必要によってCSRシグナリングは更新できる。
【0028】
LTE Rel−8とRel−9で、転送モード3、4、5、6と8のみがCSRをサポートする。各転送モードで、CSRビットマップサイズは<表4>に整理されている。
【0029】
転送モード別CSRビットマップサイズ
【表4】
【0030】
【数5】
【0031】
転送モード4はLTE Rel−8から定義されたDL CRS基盤の閉ループ MIMO転送方式のための転送モードである。転送モード4で、2−Txコードブックに定義されたプリコーディング行列の数は総6個であるので、サイズが6のビットマップが2つの送信アンテナを具備したLTEシステムの転送モード4用CSRシグナリングに使われる。転送モード4で、4−Txコードブックに定義されたプリコーディング行列の数は総64個であるので、サイズが64のビットマップが4個の送信アンテナを具備したLTEシステムの転送モード4用CSRシグナリングに使われる。
【0032】
一方、転送モード8はLTE Rel−9から定義されたDL DM−RS基盤の二重ビーム成形転送方式のための転送モードである。転送モード8では、rank−1またはrank−2転送のみをサポートする。転送モード8で、4−Txコードブックに定義されたプリコーディング行列の数は総32個であるので、サイズが32のビットマップが4個の送信アンテナを具備したLTEシステムの転送モード8用CSRシグナリングに使われる。
【0033】
各転送モード別にCSRシグナリングビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード3
・ 2送信アンテナ:ビット
【数6】
は<表2>のコードブックインデックスiとrank値2に対応するプリコーディング行列を指定。但し、
【数7】
は転送ダイバーシティー用プリコーディングを意味。
・ 4送信アンテナ:ビット
【数8】
は<表3>のコードブックインデックス12、13、14、15とrank値
【数9】
に対応するプリコーディング行列を指定。但し、
【数10】
は転送ダイバーシティー用プリコーディングを意味。
・ 転送モード4
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
・ 4送信アンテナ:ビット
【数11】
は<表3>のコードブックインデックスiとrank値
【数12】
に対応するプリコーディング行列を指定
・ 転送モード5と6
・ 2送信アンテナ:ビット
【数13】
は<表2>のコードブックインデックスiとrank値1に対応するプリコーディング行列を指定。
・ 4送信アンテナ:ビット
【数14】
は<表3>のコードブックインデックスiとrank値1に対応するプリコーディング行列を指定。
・ 転送モード8
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
・ 4送信アンテナ:ビット
【数15】
は<表3>のコードブックインデックスiとrank値
【数16】
に対応するプリコーディング行列を指定。但し、
【数17】
【0034】
<表5>は、上記の転送モード4と8で2送信アンテナの場合、CSRビットマップを解釈する方法を整理した表である。
【0035】
2−TxコードブックにおけるCSRビットマップとプリコーディング行列との間の関係
【表5】
【0036】
従来の技術によれば、CSRビットマップは特定転送モードで使用可能な全てのプリコーディング行列に対して一対一対応可能に定義された。LTE Rel−8とRel−9では転送モード別にプリコーディングコードブックが1つのみ定義されていたので、従来の方式によりCSRをサポートすることが可能であった。
【0037】
しかしながら、LTE Rel−10からは8送信アンテナをサポートし始めて、このために8−Txコードブックを新規定義する。送信アンテナの数が増加すれば、プリコーディングにより成形されるビームの幅が減るようになって、アレイアンテナ利得が増える長所がある。しかしながら、改善されたアレイアンテナ利得はより精巧になったPMIフィードバック情報を基地局が受信できなければ実質的に得ることができない利得である。したがって、LTE Rel−10では、より精巧なPMIフィードバック情報を定義しながらもフィードバックのオーバーヘッドが大きく増えない二重コードブック構造を8−Txコードブックの新たな構造として採択した。
【0038】
新たな構造のプリコーディングコードブックが導入されるにつれて、従来CSRビットマップのシグナリング方法をこれ以上再活用できないという問題点が発生した。本発明は、このような問題点を解決するための効率的なCSRシグナリング方法を提案する。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、本発明の実施形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。
【0048】
実施形態を説明するに当たって、本発明が属する技術分野に十分知られており、本発明と直接的に関連のない技術内容に対しては説明を省略する。これは不要な説明を省略することによって本発明の要旨を曖昧にしないで、より明確に伝達するためである。
【0049】
同様の理由により添付図面において一部の構成要素は誇張、省略、または概略的に図示された。また、各構成要素のサイズは実際サイズを全的に反映するものではない。各図面で同一なまたは対応する構成要素には同一な参照番号を与えた。
【0050】
以下、本発明の実施形態によって携帯端末機を説明するための図面を参考にして本発明に対して説明する。
【0051】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付する図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば明確になることである。しかしながら、本発明は以下に開示される実施形態に限定されるものでなく、互いに異なる多様な形態に具現されることができ、単に本実施形態は本発明の開示が完全になるようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇により定義されるだけである。明細書の全体に亘って同一参照符号は同一構成要素を称する。
【0052】
以下、本発明の実施形態によってコードブックサブセット制限ビットマップ送受信方法及び装置を説明するための図面を参考にして本発明に対して説明する。
【0053】
本発明は、8個の送信アンテナをサポートするLTE進化システムにおいて、効率的にCSRをかける方法を提供する。基地局の装置図及び端末機の装置図は、各々
図1と
図2の構造を使用する。但し、本発明に提供する方法によって
図1の階層マッピング107、プリコーディング111、フィードバック受信機119、メモリ121、制御器123、及び
図2のフィードバック生成器209、制御器211、メモリ213、PUCCH(PUSCH)送信機215の内部動作は変更されなければならない。
【0054】
3GPPではLTE進化のためにDL MIMOの改善に対して議論してきた。最大8階層転送をLTE Rel−10でサポートするために、CSI−RS(Channel State Indication Reference Signal)の導入と新たな8−Txコードブックが定義された。CSI−RSは、2個、4個、または8個の送信アンテナポートをサポートする。
【数18】
改善されたDL多重アンテナ送信信号を端末機端で復調できるようにLTE Rel−10の基地局はプリコーディングされたDM−RS(DeModulation Reference Signal)をサポートするが、RS(Reference Signal)とデータ信号に同一なプリコーディングを適用するので、基地局がどのプリコーディングを使用したかを明示的に知らせる制御信号は別途に必要でない。CRS(Cell-specific Reference Signal)を復調用RSに使用する場合には、RSにはユーザ別プリコーディングが適用されないが、データ信号にはユーザ別プリコーディングが適用されるので、基地局は既定義されているコードブックの内でプリコーディングを選択してデータ信号に適用し、どのプリコーディングを使用したかを明示的に知らせてくれる制御信号を別途に転送しなければならない。一方、DM−RSを使用する場合には基地局がデータ信号に適用するプリコーディングが必ずコードブックの内に定義されているものでなければならないという制限条件がなくなる。しかしながら、DL MIMO転送にDM−RSを使用する場合としても、端末機が基地局にDL MIMOチャンネルの特性を知らせてくれるために、PMI(Precoding Matrix Indication)とRI(Rank Indication)フィードバック情報を転送しなければならない。ここで、PMIとRIは端末機が最も好むプリコーディング方式と同時転送階層数を表す。
【0055】
LTE Rel−10で最大8階層転送をサポートしながら、送信アンテナポート数が8個の基地局のDL MIMOのために8−Txコードブックを新規定義した。送信アンテナの数が増加すれば、プリコーディングにより成形されるビームの幅が減るようになって、アレイアンテナ利得が増える長所がある。しかしながら、改善されたアレイアンテナ利得はより精巧になったPMIフィードバック情報を基地局が受信することができなければ実質的に得ることができない利得である。したがって、LTE Rel−10では、より精巧なPMIフィードバック情報を定義するために二重コードブック構造を採択した。二重コードブック構造は、フィードバック信号のオーバーヘッドは減らしながら、より多いプリコーディング行列をコードブックに定義することができる方式である。二重コードブック構造を適用したLTE Rel−10の8−Txコードブックの設計原則は以下の通りである。
【0056】
【数19】
はblock diagonal行列として定義する。W
1は任意のアンテナ間隔(例えば、1/2波長間隔や4波長間隔)を有する双極性アンテナ構造で空間共分散行列に整合する役割をする。
・ W
1から最小16個のDFT(Discrete Fourier Transform)ベクトルを生成し、W
2を通じて位相を整合する。この方式は、ULA(Uniform Linear Array)の空間共分散に整合する役割をする。
・ このような二重コードブック構造は、DL MIMOチャンネルの共分散相関度と関係無しで良い性能を得るようにする特性を有する。
【0057】
− rank1から4までのコードブック設計
・ Xは4×N
b行列として定義する。各W
1で隣接ビームは互いに一部空間的に重複するように設計する。これは、W
2を調整して同一なW
1で周波数選択プリコーディングに最適になるようにするためのものである。
・ rank=1と2に対する設計
> Xは4送信アンテナに適用する32個のDFTビームで構成する。4送信アンテナに基本になるDFTビームは4個であるので、32個のビームを生成するために8倍オーバーサンプリング(over sampling)するものである。
・ ビームインデックス:0,1,2,・・・,31
> W
1:N
b=4を適用し、隣接重複ビーム生成
・ 各rank当たり16個のW
1行列定義:{0,1,2,3}、{2,3,4,5}、{4,5,6,7}、・・・、{28,29,30,31}、{30,31,0,1}
> W
2:選択と位相整合役割
・ rank−1:4種類の選択仮設及び4種類のQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)位相整合仮設を適用して総16種類のプリコーディング生成
・ rank−2:8種類の選択仮設及び2種類のQPSK位相整合仮設を適用して総16種類のプリコーディング生成
・ rank=3と4に対する設計
>Xは4送信アンテナに適用する16個のDFTビームで構成する。即ち、4倍オーバーサンプリングする。
・ ビームインデックス:0,1,2,…、15
>W
1:N
b=8を適用し、隣接重複ビーム生成
・ 各rank当たり4個のW
1行列定義:{0,1,2,…,7}、{4,5,6,・・・,11}、{8,9,10,・・・,15}、{12,・・・,15,0,・・・,3}
> W
2:選択と位相整合役割
・ rank−1:16種類の選択仮設及び1種類のQPSK位相整合仮設を適用して総16種類のプリコーディング生成
・ rank−2:4種類の選択仮設及び2種類のQPSK位相整合仮設を適用して総8種類のプリコーディング生成
【0058】
− rank5から8までのコードブック設計
・ Xは4×4DFT行列として定義する。
・ rank=5、6、7に対し4個のW
1行列を導入し、rank=8に対し1つのW
1行列を導入する。
・ W
2はrank別に1つのみ次の通り定義する。
【数20】
【0059】
ここで、
【数21】
は個別転送階層に対して2極性アンテナグループを同一割合で使用できるようにするものであって、高いrank転送をサポートするチャンネル環境で優れる性能を保証する。
【0060】
上記の設計原則によれば、プリコーディング行列W
1を定義するコードブックC
1はrank−1とrank−2に対し共通的に16元素を持つ1つの集合として定義し、rank−3とrank−4に対し共通的に4元素を持つ1つの集合として定義し、rank−5、rank−6、rank−7に対し共通的に4元素を持つ更に他の1つの集合として定義し、rank−8に対し1つの元素を持つ集合として定義する。一方、プリコーディング行列W
2を定義するコードブックC
2はrank別に異なるように定義する。
【0061】
上記の設計原則に従って導入されたコードブックは、<表6>から<表13>のようにrank別に定義される。各表で、i
1とi
2は各々コードブックC
1とC
2のインデックスを表し、変数
【数22】
は<数式1>の通りである。
【0063】
rank−1用コードブック
【表6】
【0064】
rank−2用コードブック
【表7】
【0065】
rank−3用コードブック
【表8】
【0066】
rank−4用コードブック
【表9】
【0067】
rank−5用コードブック
【表10】
【0068】
rank−6用コードブック
【表11】
【0069】
rank−7用コードブック
【表12】
【0070】
rank−8用コードブック
【表13】
【0071】
従来のシステムであるLTE Rel−8のように、コードブックサブセット技法はLTE Rel−10の8送信アンテナを使用するDL MIMOにも適用されなければならない。本発明は、8送信アンテナ用コードブックにコードブックサブセット技法を適用するための効率的なシグナリング方法を提供する。
【0072】
LTE Rel−10では新規転送モードとして転送モード9と転送モード10を追加する。転送モード9は、DM−RSを用いて最大8階層転送をサポートするための転送モードである。転送モード10は、DCIのサイズを大幅縮めることができるように1つの階層のみを転送するという制限を適用した転送モードである。転送モード9と転送モード10との関係はLTE Rel−8で転送モード4と転送モード6との関係と同一である。転送モード6及び転送モード10は1つの階層のみ転送するという制限が適用されて、1つのコードワードのみ転送されるので、2番目コードワードに対するMCS(Modulation and Coding Scheme)、NDI(New Data Indicator)、RV(Redundancy Version)などの制御信号を定義する必要がない。転送モード10では1つの階層転送のみ許容するという制限により専らrank−1プリコーディングのみ効力を発揮する。したがって、転送モード10用のCSR用ビットマップはrank−1プリコーディングのみから選択することで、サイズを大幅縮めるようになる。
【0073】
<表14>は、LTE Rel−10の8送信アンテナ用コードブックのサイズをrank別に整理したものである。二重コードブック構造を用いて指定することができるプリコーディングの個数は総621種類となる。
【0075】
第1実施形態
第1実施形態は、上記のLTE Rel−10用8−Txコードブックにサブセット制限をかけるために1つのビットマップを定義し、定義可能な全てのプリコーディング方式に制限をかけることができるようにするものである。第1実施形態に従うCSRビットマップのサイズは<表15>の通りである。
【0076】
第1実施形態に従う転送モード別CSRビットマップのサイズ
【表15】
【0077】
転送モード9の場合、全てのrankをサポートするため、プリコーディング数は総621個である。
【0078】
実施形態1−1:i
1優先マッピング
実施形態1−1はW
1用コードブックC
1用ビットマップを先頭に置くものである。この場合、ビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード9
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
【数24】
【0080】
実施形態1−2:i
2優先マッピング
実施形態1−2はW
2用コードブックC
2用ビットマップを先頭に置くものである。この場合、ビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード9
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
【数26】
【0082】
第2実施形態
第2実施形態は、上記のLTE Rel−10用8−Txコードブックにサブセット制限をかけるためにコードブックC
1とC
2各々に別途のビットマップを定義するものである。
【0083】
実施形態2−1:別途ビットマップシグナリング
実施形態2−1は、2つのビットマップB
1とB
2を導入し、各々コードブックC
1とC
2にコードブックサブセット制限を加えるように定義するものである。B
1とB
2は次のようなビット列で表す。
【数28】
【0085】
実施形態2−1に対する転送モード別CSRビットマップのサイズ
【表16】
【0086】
実施形態2−1で、ビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード9
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
【数30】
【0088】
実施形態2−2:{B
2,B
1}方式により単一ビットマップ定義
実施形態2−2は、実施形態2−1と同一にB
1とB
2を定義し、かつ1つの統合ビットマップBを導入するためにB
1とB
2を連接させる方式である。ビットマップBは<数式2>のように定義される。
【0090】
ビットマップBのサイズ
【数33】
は<表16>により<表17>の通りである。
【0091】
実施形態2−2と実施形態2−3に従う転送モード別CSRビットマップのサイズ
【表17】
【0092】
実施形態2−2で、ビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード9
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
【数34】
【0093】
実施形態2−3:{B
1,B
2}方式により単一ビットマップ定義
実施形態2−3は、実施形態2−2のように統合ビットマップBを導入し、かつB
1とB
2の連接順序を{B
1,B
2}に変更したものである。ビットマップBは<数式3>のように定義される。
【0096】
第3実施形態
第3実施形態は、上記のLTE Rel−10用8−Txコードブックにサブセット制限をかけるためにコードブックC
1とC
2各々に別途のビットマップを定義し、かつコードブックC
2用CSRビットマップB
2から不要なビットを除去するものである。
【0097】
コードブックC
2で、rank−5からrank−8までは1つのプリコーディング行列のみ定義されている。rank−5からrank−8までのうちの1つのrankで、コードブックC
1でプリコーディング行列が1つでも制限されなければ、コードブックC
2のプリコーディング行列は有効な反面、コードブックC
1で全てのプリコーディング行列が制限されたとすれば、コードブックC
2のプリコーディング行列は無效である。例えば、rank−7ではC
1内にプリコーディング行列W
1が4種類が定義されているが、これら全てのW
1が制限されれば、端末機はrank−7のプリコーディング行列を選択してフィードバックできないようになるので、rank−7に該当するC
2内にプリコーディング行列W
2を選択する方法がない。一方、rank−7に該当するC
1内にプリコーディング行列W
1が1つでも制限されていなければ、端末機は好むrank−7のW
1を選択してフィードバックすることだけでもrank−7に該当するC
2内にプリコーディング行列W
2を選択したこととなる。したがって、コードブックC
2でrank−5からrank−8まではCSRのためのビットマップが導入されなくてもよい。
【0098】
<表18>は不要なビットを除外する場合、CSRシグナリングのための必要ビット数を整理したものである。
【0099】
第3実施形態に従うCSRシグナリングのための必要ビット数
【表18】
【0100】
実施形態3−1:別途ビットマップシグナリング
実施形態3−1は2つのビットマップB
1とB
2を導入し、各々コードブックC
1とC
2にコードブックサブセット制限を加えるように定義するものである。B
1とB
2は次のようなビット列で表す。
【数37】
【0102】
実施形態3−1に対する転送モード別CSRビットマップのサイズ
【表19】
【0103】
実施形態3−1で、ビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード9
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
【数39】
【0105】
一方、第3実施形態は第2実施形態からrank−5からrank−8までのみに変化を与えたものであるので、rank−1のみサポートするように設計された転送モード10の場合、第3実施形態と第2実施形態とは差がない。
【0106】
図4は、実施形態3−1に従うCSRビットマップを図示したものである。501はコードブックC
1用ビットマップB
1であり、521はコードブックC
2用ビットマップB
2である。B
1は総53個のビットで構成され、MSB(517)はrank−8用に定義されたプリコーディング行列に対応する。503、505、507、509、511、513、515、517は、各々rank−1、rank−2、rank−3、rank−4、rank−5、rank−6、rank−7、rank−8のプリコーディング行列と対応するビットである。B
2は、総56個のビットで構成され、523、525、527、529は、各々rank−1、rank−2、rank−3、rank−4のプリコーディング行列と対応するビットである。
【0107】
実施形態3−2:{B
2、B
1}方式により単一ビットマップ定義
実施形態3−2は、実施形態3−1と同一にB
1とB
2を定義し、かつ1つの統合ビットマップBを導入するためにB
1とB
2を連接させる方式である。ビットマップBは<数式2>のように定義される。ビットマップBのサイズ
【数41】
は<表19>により<表20>の通りである。
【0108】
実施形態3−2と実施形態3−3に従う転送モード別CSRビットマップのサイズ
【表20】
【0109】
実施形態3−2で、ビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード9
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
【数42】
【0110】
図5は、実施形態3−2に従うCSRビットマップを図示したものである。531はコードブックC
1用ビットマップB
1(501)とコードブックC
2用ビットマップB
2(521)が連接されたビットマップBである。図面に図示したように、B
2(521)がB
1(501)の前に配置されている。
【0111】
実施形態3−3:{B
1,B
2}方式により単一ビットマップ定義
実施形態3−3は、実施形態3−2のように統合ビットマップBを導入し、かつB
1とB
2の連接順序を{B
1,B
2}に変更したものである。ビットマップBは<数式3>のように定義される。
【0112】
ビットマップBのサイズ
【数43】
は<表19>により<表20>の通りである。実施形態3−3に従うビットマップの各ビットを解釈する方法は、実施形態3−2と大きく異ならないので、詳細な説明は省略する。
【0113】
第4実施形態
第4実施形態は、上記のLTE Rel−10用8−Txコードブックにサブセット制限をかけるためにコードブックC
1とC
2各々に別途のビットマップを定義し、かつコードブックC
1用CSRビットマップB
1を二重コードブックの設計原則に従って共通したW
1を使用するrankに共通したビットを使用するようにして、B
1のサイズを大幅縮めたものである。二重コードブックの設計原則によれば、コードブックC
1はrank−1とrank−2に対して共通、rank−3とrank−4に対して共通、rank−5、rank−6、rank−7に対して共通、rank−8に対して別途の集合として定義する。このような特性を利用すれば、コードブックのサイズは<表21>の通りである。即ち、コードブックC
1用CSRビットマップB
1のサイズは25に減るようになる。
【0114】
第4実施形態に従うコードブックのサイズ
【表21】
【0115】
実施形態4−1:別途ビットマップシグナリング
実施形態4−1は、2つのビットマップB
1とB
2を導入し、各々コードブックC
1とC
2にコードブックサブセット制限を加えるように定義するものである。B
1とB
2は次のようなビット列で表す。
【数44】
【0117】
実施形態4−1に対する転送モード別CSRビットマップのサイズ
【表22】
【0118】
実施形態4−1で、ビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード9
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
【数46】
【0119】
一方、rank−1のみサポートするように設計された転送モード10の場合、第4実施形態と第2実施形態とは差がない。
【0120】
図6は、実施形態4−1に従うCSRビットマップを図示したものである。401はコードブックC
1用ビットマップB
1であり、411はコードブックC
2用ビットマップB
2である。B
1は総25個のビットで構成され、MSB(409)はrank−8用に定義されたプリコーディング行列に対応する。403は、rank−1とrank−2に共通に定義されたプリコーディング行列と対応するビットである。405は、rank−3とrank−4に共通に定義されたプリコーディング行列と対応するビットである。407は、rank−5からrank−7まで共通に定義されたプリコーディング行列と対応するビットである。B
2は総60個のビットで構成され、413、415、417、419、421、423、425、427は、各々rank−1、rank−2、rank−3、rank−4、rank−5、rank−6、rank−7、rank−8のプリコーディング行列と対応するビットである。
【0121】
実施形態4−2:{B
2、B
1}方式により単一ビットマップ定義
実施形態4−2は、実施形態4−1と同一にB
1とB
2を定義し、かつ1つの統合ビットマップBを導入するためにB
1とB
2を連接させる方式である。ビットマップBは<数式2>のように定義される。ビットマップBのサイズ
【数47】
は<表22>により<表23>の通りである。
【0122】
実施形態4−2と実施形態4−3に従う転送モード別CSRビットマップのサイズ
【表23】
【0123】
実施形態4−2で、ビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード9
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
【数48】
【0124】
図7は、実施形態4−2に従うCSRビットマップを図示したものである。431は、コードブックC
1用ビットマップB
1(401)とコードブックC
2用ビットマップB
2(411)が連接されたビットマップBである。図面に図示したように、B
2(411)がB
1(401)の前に配置されている。
【0125】
実施形態4−3:{B
1,B
2}方式により単一ビットマップ定義
実施形態4−3は、実施形態4−2のように統合ビットマップBを導入し、かつB
1とB
2の連接順序を{B
1,B
2}に変更したものである。ビットマップBは<数式3>のように定義される。
【0126】
ビットマップBのサイズ
【数49】
は<表22>により<表23>の通りである。実施形態4−3に従うビットマップの各ビットを解釈する方法は、実施形態4−2と大きく異ならないので、詳細な説明は省略する。
【0127】
第5実施形態
第5実施形態は、上記のLTE Rel−10用8−Txコードブックにサブセット制限をかけるためにコードブックC
1とC
2各々に別途のビットマップを定義し、かつコードブックC
1用CSRビットマップB
1を二重コードブックの設計原則に従って共通したW
1を使用するrankに共通したビットを使用するようにして、B
1のサイズを大幅縮めながら、コードブックC
2用CSRビットマップB
2から不要なビットを除去したものである。即ち、第3実施形態と第4実施形態の長所を同時に取った方式である。このような特性を利用すれば、コードブックのサイズは<表24>の通りである。即ち、コードブックC
1用CSRビットマップB
1のサイズは25に減って、コードブックC
2用CSRビットマップB
2のサイズは56に減る。
【0128】
第5実施形態に従うコードブックのサイズ
【表24】
【0129】
実施形態5−1:別途ビットマップシグナリング
実施形態5−1は、2つのビットマップB
1とB
2を導入し、各々コードブックC
1とC
2にコードブックサブセット制限を加えるように定義するものである。B
1とB
2は次のようなビット列で表す。
【数50】
【0131】
実施形態5−1に対する転送モード別CSRビットマップのサイズ
【表25】
【0132】
実施形態5−1で、ビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード9
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
【数52】
【0133】
一方、rank−1のみサポートするように設計された転送モード10の場合、第5実施形態と第2実施形態とは差がない。
【0134】
実施形態5−2:{B
2,B
1}方式により単一ビットマップ定義
実施形態5−2は、実施形態5−1と同一にB
1とB
2を定義し、かつ1つの統合ビットマップBを導入するためにB
1とB
2を連接させる方式である。ビットマップBは<数式2>のように定義される。ビットマップBのサイズ
【数53】
は<表25>により<表26>の通りである。
【0135】
実施形態5−2と実施形態5−3に従う転送モード別CSRビットマップのサイズ
【表26】
【0136】
実施形態5−2で、ビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード9
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
【数54】
【0137】
実施形態5−3:{B
1,B
2}方式により単一ビットマップ定義
実施形態5−3は、実施形態5−2のように統合ビットマップBを導入し、かつB
1とB
2の連接順序を{B
1,B
2}に変更したものである。ビットマップBは<数式3>のように定義される。
【0138】
ビットマップBのサイズ
【数55】
は<表25>により<表26>の通りである。実施形態5−3に従うビットマップの各ビットを解釈する方法は、実施形態5−2と大きく異ならないので、詳細な説明は省略する。
【0139】
第6実施形態
第6実施形態は、上記のLTE Rel−10用8−Txコードブックにサブセット制限をかけるために1つのビットマップを定義し、定義可能な全てのプリコーディング方式に制限をかけることができるようにするものである。第6実施形態が第1実施形態と異なる点は、第6実施形態ではW
1とW
2との積により生成される最終プリコーディング行列であるWから重複した元素を全て除去したものである。二重コードブック構造は、設計原則上、最終プリコーディング行列であるWで重複を許容している。第6実施形態に従うCSRビットマップのサイズは<表27>の通りである。
【0140】
実施形態6に従う転送モード別CSRビットマップのサイズ
【表27】
【0141】
実施形態6−1:i
1優先マッピング−方式1
実施形態6−1は、W
1用コードブックC
1用ビットマップを先頭に置くものである。この場合、ビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード9
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
【数56】
【0143】
実施形態6−2:i
2優先マッピング−方式1
実施形態6−2は、W
2用コードブックC
2用ビットマップを先頭に置くものである。この場合、ビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード9
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
【数58】
【0145】
実施形態6−3:i
1優先マッピング−方式2
実施形態6−3は、W
1用コードブックC
1用ビットマップを先頭に置くものである。この場合、ビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード9
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
【数60】
【0147】
実施形態6−4:i
2優先マッピング−方式2
実施形態6−4はW
2用コードブックC
2用ビットマップを先頭に置くものである。この場合、ビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード9
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
【数62】
【0149】
第7実施形態
第7実施形態は、上記のLTE Rel−10用8−Txコードブックにサブセット制限をかけるためにコードブックC
1とC
2各々に別途のビットマップを定義し、かつコードブックC
1用CSRビットマップB
1を二重コードブックの設計原則によって共通したW
1を使用するrankに共通したビットを使用するようにして、B
1のサイズを大幅縮めながら、コードブックC
2用CSRビットマップB
2から不要なビットを除去する更に他の方式である。即ち、第3実施形態と第4実施形態の長所を同時に取った方式で、かつ第5実施形態と差異がある方式である。第7実施形態に従うコードブックのサイズは<表28>の通りである。即ち、コードブックC
1用CSRビットマップB
1のサイズは25に減って、コードブックC
2用CSRビットマップB
2のサイズは59に減る。
【0150】
第7実施形態例従うコードブックのサイズ
【表28】
【0151】
実施形態7−1:別途ビットマップシグナリング
実施形態7−1は、2つのビットマップB
1とB
2を導入し、各々コードブックC
1とC
2にコードブックサブセット制限を加えるように定義するものである。B
1とB
2は次のようなビット列で表す。
【数64】
【0153】
実施形態7−1に対する転送モード別CSRビットマップのサイズ
【表29】
【0154】
実施形態7−1で、ビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード9
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
【数66】
【0155】
一方、rank−1のみサポートするように設計された転送モード10の場合、第7実施形態と第2実施形態とは差がない。
【0156】
実施形態7−2:{B
2,B
1}方式により単一ビットマップ定義
実施形態7−2は、実施形態7−1と同一にB
1とB
2を定義し、かつ1つの統合ビットマップBを導入するためにB
1とB
2を連接させる方式である。ビットマップBは<数式2>のように定義される。ビットマップBのサイズ
【数67】
は<表29>により<表30>の通りである。
【0157】
実施形態7−2と実施形態7−3に従う転送モード別CSRビットマップのサイズ
【表30】
【0158】
実施形態7−2で、ビットマップの各ビットを解釈する方法は、次の通りである。
・ 転送モード9
・ 2送信アンテナ:<表5>参照
【数68】
【0159】
実施形態7−3:{B
1,B
2}方式により単一ビットマップ定義
実施形態7−3は、実施形態7−2のように統合ビットマップBを導入し、かつB
1とB
2の連接順序を{B
1,B
2}に変更したものである。ビットマップBは<数式3>のように定義される。
【0160】
ビットマップBのサイズ
【数69】
は<表29>により<表30>の通りである。実施形態7−3に従うビットマップの各ビットを解釈する方法は、実施形態7−2と大きく異ならないので、詳細な説明は省略する。
【0161】
この際、処理流れ図の図面の各ブロックと流れ図の図面の組合はコンピュータプログラムインストラクションにより遂行できることを理解することができる。これらコンピュータプログラムインストラクションは汎用コンピュータ、特殊用コンピュータ、またはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備のプロセッサーに搭載できるので、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備のプロセッサーを通じて遂行されるそのインストラクションが流れ図ブロックで説明された機能を遂行する手段を生成するようになる。これらコンピュータプログラムインストラクションは特定方式により機能を具現するために、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備を指向できるコンピュータ利用可能またはコンピュータ読取可能メモリに格納されることも可能であるので、そのコンピュータ利用可能またはコンピュータ読取可能メモリに格納されたインストラクションは流れ図ブロックで説明された機能を遂行するインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。コンピュータプログラムインストラクションは、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備の上に搭載されることも可能であるので、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備の上で一連の動作ステップが遂行されてコンピュータにより実行されるプロセスを生成してコンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備を遂行するインストラクションは流れ図ブロックで説明された機能を実行するためのステップを提供することも可能である。
【0162】
また、各ブロックは特定された論理的機能を実行するための1つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメント、またはコードの一部を表すことができる。また、幾つかの代替実行例では、ブロックで言及された機能が順序から外れて発生することも可能であることに注目しなければならない。例えば、相次いで図示されている2つのブロックは実質的に同時に遂行されることも可能であり、またはそのブロックが時々該当する機能に従って逆順に遂行されることも可能である。
【0163】
この際、本実施形態で使われる‘〜部’という用語は、ソフトウェアまたはFPGAまたはASICのようなハードウェア構成要素を意味し、‘〜部’はある役割を遂行する。しかしながら、‘〜部’はソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。‘〜部’はアドレシングできる格納媒体にあるように構成されることもでき、1つまたはその以上のプロセッサーを再生させるように構成されることもできる。したがって、一例として‘〜部’はソフトウェア構成要素、客体指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素、及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウエア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。構成要素と‘〜部’の中で提供される機能は、より小さい数の構成要素及び‘〜部’に結合されるか、追加的な構成要素と‘〜部’にさらに分離できる。そうではなく、構成要素及び‘〜部’はデバイスまたは保安マルチメディアカードの内の1つまたはその以上のCPUを再生させるように具現されることもできる。
【0164】
本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須な特徴を変更しなくて他の具体的な形態に実施できるということを理解することができる。したがって、以上で記述した実施形態は全ての面で例示的なものであり、限定的でないものとして理解しなければならない。本発明の範囲は、上記詳細な説明よりは後述する特許請求範囲により表われ、特許請求範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導出される全ての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【0165】
一方、本明細書と図面には本発明の好ましい実施形態に対して開示し、たとえ特定用語が使われたが、これは単に本発明の技術内容を易しく説明し、発明の理解を助けるための一般的な意味として使われたものであり、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施形態の他にも本発明の技術的思想に基づいた他の変形例が実施可能であるということは、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に自明なものである。