特許第5889950号(P5889950)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5889950移動通信システムにおけるハンドオーバ支援情報を提供するための装置及びその方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5889950
(24)【登録日】2016年2月26日
(45)【発行日】2016年3月22日
(54)【発明の名称】移動通信システムにおけるハンドオーバ支援情報を提供するための装置及びその方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/08 20090101AFI20160308BHJP
   H04W 36/36 20090101ALI20160308BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20160308BHJP
【FI】
   H04W36/08
   H04W36/36
   H04W84/10
【請求項の数】22
【全頁数】42
(21)【出願番号】特願2014-85660(P2014-85660)
(22)【出願日】2014年4月17日
(62)【分割の表示】特願2013-507884(P2013-507884)の分割
【原出願日】2011年4月27日
(65)【公開番号】特開2014-150574(P2014-150574A)
(43)【公開日】2014年8月21日
【審査請求日】2014年4月17日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0038886
(32)【優先日】2010年4月27日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】チャン−ホ・ミン
(72)【発明者】
【氏名】ジュン−スー・ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ドン−ウク・キム
(72)【発明者】
【氏名】キョン−イン・ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン−ヒュン・クウン
(72)【発明者】
【氏名】チャエ−グウォン・リム
(72)【発明者】
【氏名】ヨン−ヒュン・ジョン
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−45452(JP,A)
【文献】 特開2009−147531(JP,A)
【文献】 特開2009−141945(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/002926(WO,A1)
【文献】 国際公開第2008/112126(WO,A1)
【文献】 国際公開第2009/022976(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信システムにおける端末のハンドオーバをサポートするための基地局の方法において、
複数の隣接基地局に対するTTT(Time To Trigger)を識別する過程と、
前記複数の隣接基地局のグループに対するTTTを示す情報を含むメッセージを端末に送信する過程と、を含み、
前記情報は、前記複数の隣接基地局のグループに対応する少なくとも一つの物理的セルアイデンティティの範囲(Physical cell identifier range)に基づいて前記TTTを示す方法。
【請求項2】
記情報は、セルリストに基づいて前記複数の隣接基地局のグループに対するTTTを示す請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記セルリストは、少なくとも一つの物理的セルアイデンティティの範囲で構成され、
前記情報は、前記少なくとも一つの物理的セルアイデンティティの範囲に対するTTTを示す請求項2に記載の方法。
【請求項4】
記情報は、前記複数の隣接基地局の中で少なくとも一つの隣接基地局に対する追加的なTTTを示す請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の隣接基地局の中で少なくとも一つの隣接基地局から異なるTTTを受信する過程と、
前記異なるTTTに基づいて前記少なくとも一つの隣接基地局のTTTを代替する過程と、をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
移動通信システムにおけるハンドオーバのための端末の方法において、
サービング基地局から複数の隣接基地局のグループに対するTTT(Time To Trigger)を示す情報を含むメッセージを受信する過程と、
記情に基づいて前記複数の隣接基地局の中で少なくとも一つの基地局に対するTTTを確認する過程と、
前記確認された測定対象基地局のTTTに基づいて前記サービング基地局に測定報告メッセージを送信する過程と、を含み、
前記情報は、前記複数の隣接基地局のグループに対応する少なくとも一つの物理的セルアイデンティティの範囲(Physical cell identifier range)に基づいて前記TTTを示す方法。
【請求項7】
前記情報に基づいて前記複数の基地局の中でハンドオーバーのためのターゲット基地局のTTTを確認する過程をさらに含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
記情報は、セルリストに基づいて前記複数の隣接基地局のグループに対するTTTを示す請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記セルリストは、少なくとも一つの物理的セルアイデンティティの範囲で構成され、
前記情報前記少なくとも一つの物理的セルアイデンティティの範囲に対するTTTを示す請求項に記載の方法。
【請求項10】
記情報は、前記複数の基地局の中で少なくとも一つの隣接基地局に対する追加的なTTTを示す請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記情報に基づいて、前記複数の隣接基地局のグループに対してTTTをそれぞれ適用する請求項6に記載の方法。
【請求項12】
移動通信システムにおける端末のハンドオーバをサポートするための基地局の装置において、
複数の隣接基地局に対するTTT(Time To Trigger)を識別する制御部と、
前記複数の隣接基地局のグループに対するTTTを示す情報を含むメッセージを端末に送信する通信部と、を含み、
前記情報は、前記複数の隣接基地局のグループに対応する少なくとも一つの物理的セルアイデンティティの範囲(Physical cell identifier range)に基づいて前記TTTを示す装置。
【請求項13】
記情報は、セルリストに基づいて前記複数の隣接基地局のグループに対するTTTを示す請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記セルリストは、少なくとも一つの物理的セルアイデンティティの範囲で構成され、
前記情報前記少なくとも一つのセルアイデンティティの範囲に対するTTTを示す請求項13に記載の装置。
【請求項15】
記情報は、前記複数の隣接基地局の中で少なくとも一つの隣接基地局に対する追加的なTTTを示す請求項12に記載の装置。
【請求項16】
前記通信部は、前記複数の隣接基地局の中で少なくとも一つの隣接基地局から異なるTTTを受信し、
前記制御部は、前記受信されたTTTに基づいて前記少なくとも一つの隣接基地局のTTTを代替する請求項12に記載の装置。
【請求項17】
移動通信システムにおけるハンドオーバのための端末の装置において、
サービング基地局から複数の隣接基地局のグループに対するTTT(Time To Trigger)を示す情報を含むメッセージを受信する通信部と、
記情に基づいて前記複数の隣接基地局の中で少なくとも一つの基地局に対するTTTを確認し、前記確認されたTTTに基づいて前記サービング基地局に測定報告メッセージを送信するように制御する制御部と、を含み、
前記情報は、前記複数の隣接基地局のグループに対応する少なくとも一つの物理的セルアイデンティティの範囲(Physical cell identifier range)に基づいて前記TTTを示す装置。
【請求項18】
前記制御部は、前記情報に基づいて前記複数の基地局の中でハンドオーバーのためのターゲット基地局のTTTを確認する請求項17に記載の装置。
【請求項19】
記情報は、セルリストに基づいて前記複数の隣接基地局のグループに対するTTTを示す請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記セルリストは、少なくとも一つの物理的セルアイデンティティの範囲で構成され、
前記情報前記少なくとも一つの物理的セルアイデンティティの範囲に対するTTTを示す請求項19に記載の装置。
【請求項21】
記情報は、前記複数の基地局の中で少なくとも一つの隣接基地局に対する追加的なTTTを示す請求項17に記載の装置。
【請求項22】
前記制御部は、前記情報に基づいて、前記複数の隣接基地局のグループに対してTTTをそれぞれ適用する請求項17に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は端末のハンドオーバのためのTTT(Time−to−Trigger)を提供するための方法及び装置に関するものであり、更に詳しくは、本発明は移動通信システムにおける端末のハンドオーバのためのTTT(Time−to−Trigger)の提供及び端末のリセレクション(reselection)のためのティリセレクション(Treselection)を提供するための装置及びその方法に関するものである。
【0002】
最近、移動通信システムにおける高速のデータサービスに対する需要が持続的に増加している。カバレッジ(coverage)を考慮すると、データサービスは主に特定の小さい領域で発生するためマイクロセル(又は、Picocell,Hotzone,Femtocellなど)に対する関心が高まりつつある。
【0003】
マイクロセル(Mirco Cell)に対する特性は以下のようである。前記マイクロセルはマクロセル(Macro Cell)より小さいカバレッジを有し、マクロセルと重畳される場合が発生し得る。そして、前記マイクロセルはマクロセルと同じであるか互いに異なる周波数で動作することができ、マクロ基地局に比べ低い伝送電力を使用する。
【0004】
しかし、端末がマクロセルからマイクロセルにハンドオーバする際、従来にマクロセル間で使用していたハンドオーバのための設定値を使用する場合、ハンドオーバに失敗する確立が高い問題点がある。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、移動通信端末機におけるハンドオーバを支援する情報を提供するための装置及びその方法を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、移動通信システムにおける端末のハンドオーバのためのTTTを提供するための装置及びその方法を提供することにある。
【0007】
本発明のまた他の目的は、末機のセルリセレクション(Cell Reselection)のためのティリセレクション(Treselection)を提供するための装置及びその方法を提供することにある。
【0008】
本発明の更に他の目的は、マクロ/マイクロセル間ハンドオーバを行う際、安定的なハンドオーバの成功を支援するために3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)系列のシステムにおける基地局間TTT関連情報を交渉し得る装置及びその方法を提供することにある。
【0009】
本発明の更に他の目的は、3GPP LTEシステムにおけるマクロ/マイクロセル間の安定的なハンドオーバを行うためにサービング基地局がアクティブモードの端末に特定の隣接基地局別に独立的なTTT値を伝達し得る装置及びその方法を提供することにある。
【0010】
本発明の更に他の目的は、3GPP LTEシステムにおけるマクロ/マイクロセル間の安定的なセルリセレクションを行うために基地局がアイドルモード端末に特定の隣接基地局別に独立的なティリセレクション値を伝達し得る装置及びその方法を提供することにある。
【0011】
本発明の目的を達成するための第1見地によると、移動通信システムにおける基地居が端末に前記端末が隣接基地局をメジャメントした後、メジャメントレポートトリガーを行うために必要な情報を提供する方法において、アクティブモードの端末である場合特定の隣接基地局別に独立的なTTT(Time−to−Trigger)をアクティブモードの端末に提供する過程と、アイドルモードの端末である場合特定の隣接基地局別に独立的なティリセレクションをアイドルモードの端末に提供する過程と、を含むことを特徴とする。
【0012】
本発明の目的を達成するための第2見地によると、移動通信システムにおける基地局他が端末のハンドオーバ情報を他の基地局に伝送する方法において、移動性変更情報を含む移動性変更メッセージを隣接基地局に伝送して交渉する過程と、前記移動性変更メッセージに対する応答メッセージを受信する過程と、を含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の目的を達成するための第3見地によると、移動通信システムにおける端末の周辺基地局の移動性情報獲得方法において、端末がアクティブモードである場合制御メッセージを介して基地局の移動性情報を受信する過程と、前記制御メッセージに含まれた移動性情報に基づいて測定報告条件を満足するのかを検査する過程と、前記測定報告条件を満足する場合測定報告メッセージを前記基地局に伝送する過程と、前記端末がアイドルモードである場合システク情報ブロックを介して基地局の移動性情報を受信する過程と、前記システム情報ブロックに含まれた移動性情報に基づいてセルリセレクション条件を満足するのかを検査する過程と、前記セルリセレクション条件を満足する場合セルリセレクションを行う過程と、を含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の目的を達成するための第4見地によると、移動通信システムにおける隣接基地居の情報を端末に提供する基地局の装置において、アクティブモードの端末である場合特定の隣接基地局別に独立的なTTTを生成し、アイドルモードの端末である場合特定の隣接基地局別に独立的なティリセレクションを生成する制御部と、生成したTTTをアクティブモードの端末に伝送し、生成したティリセレクションをアイドルモードの端末に伝送する送信部と、を含むことを特徴とする。
【0015】
本発明の目的を達成するための第5見地によると、移動通信システムにおける端末のハンドオーバ情報を他の基地局に伝送する基地局の装置において、移動性変更情報を含む移動性変更メッセージを生成する制御部と、前記移動性変更メッセージを隣接基地局に伝送する送信部と、前記移動性変更メッセージに対する応答メッセージを受信する受信部と、を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明の目的を達成するための第6見地によると、移動通信システムにおける周辺基地局の移動性情報を獲得する端末の装置において、端末がアクティブモードである場合制御メッセージを介して基地局の移動性情報を獲得し、前記制御メッセージに含まれた移動性情報に基づいて測定報告条件を満足するのかを検査し、前記測定報告条件を満足する場合測定報告メッセージを前記基地局に伝送し、前記端末がアイドルモードである場合システム情報ブロックを介して基地局の移動性情報を獲得し、前記システム情報ブロックに含まれた移動性情報に基づいてセルリセレクション条件を満足するのかを検査し、前記セルリセレクション条件を満足する場合セルリセレクションを行う制御部と、前記制御メッセージ及び前記システム情報ブロックを受信する受信部と、を含むことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施例による異種ネットワーク(Heterogeneous Network)の例を示す図である。
図2】本発明の実施例によるメジャメントレポートメッセージを伝送するメッセージフローチャートである。
図3】本発明の実施例によるマクロセルからマイクロセルへのハンドオーバの際、ダウンリンク受信信号強度の変化を示す図である。
図4】本発明の実施例による端末がマクロセルからマクロセルにハンドオーバする際、端末の位置によるハンドオーバ過程を示す図である。
図5】本発明の実施例による端末がマクロセルからマイクロセルにハンドオーバする際、端末の位置によるハンドオーバ過程を示すである。
図6】本発明の他の実施例による端末がマクロセルからマイクロセルにハンドオーバする際、端末の位置によるハンドオーバ過程を示すである。
図7】本発明の実施例による基地局の移動性変更(Mobility change)過程を示す図である。
図8】本発明の実施例による基地局の移動性変更を示すフローチャートである。
図9】本発明の実施例によるサービング基地局が端末に隣接基地局別に独立的なTTT(Time−to−Trigger)及びティリセレクション値を伝達するメッセージフローチャートである。
図10】本発明の実施例によるサービング基地局が端末に隣接基地局別に独立的なTTT(Time−to−Trigger)及びティリセレクション値を伝達するフローチャートである。
図11】本発明の実施例による基地局及び端末のブロック構成を示す図である。
図12】本発明の実施例による負荷ファクタ50%、UL loT 5dBである場合、HO Fail Ratioの結果を示す図である。
図13】本発明の実施例による負荷ファクタ100%、UL loT 7dBである場合、HO Fail Ratioの結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施例を添付した図面を参照して詳細に説明する。そして、本発明を説明するに当たって、関連する公知機能或いは構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明確にする恐れがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0019】
以下、本発明は、移動通信システムにおけるハンドオーバを支援情報を提供するための装置及びその方法について説明する。
【0020】
3GPP RAN WG1(3rd Generation Partnership Project Radio Access Network Working Group1)では、2009年10月の会議からLTE−Advanced study itemとして異種ネットワーク(Heterogenoues Network)を考慮している。異種ネットワーク(以下、HetNetと称する)とは、マクロ基地局の領域内に少ない送信出力を使用する基地局がオーバレイされた形のセルラー配置(deployment)を意味する。
【0021】
即ち、前記HetNetでは互いに異なる大きさのセルが混ぜているかオーバレイされている。ここで、全ての基地局は同じ無線伝送技術を使用する。
【0022】
図1は、本発明の実施例による異種ネットワークの例を示す図である。
【0023】
前記図1を参照すると、異種ネットワークのマクロ基地局100が司る領域内にはピコセル130,140及びフェムトセル150,160,170が存在し、小さい規模のラジオネットワーク110,120を有するマイクロセルが存在する。
【0024】
本発明は、3GPP LTE系列システムを実施例として考慮して説明する。
【0025】
本発明は異種ネットワークを配置する際、端末がマクロ/マイクロセル間でハンドオーバする際、効率的にハンドオーバを支援し得る方案に関するものである。
【0026】
特に、本発明では3GPP LTE系列システムにおける基地局間のTTT(Time−to−Trigger)関連情報を交渉し得る方案について説明する。
【0027】
また、本発明はアイドルモードで動作する端末がマクロ/マイクロセル間でセルリセレクションを行う際、効率的に端末がセルリセレクショトリガリングを支援し得る方案に関するものである。
【0028】
本発明は3GPP LTE系列システムにおけるサービング基地局が端末に隣接基地局別に独立的なTTT及びティリセレクション値を伝達しえる方案を説明する。
【0029】
アクティブモード端末はサービング基地局とターゲット基地局のRSRP(Reference Signal Received Power)を測定した後、2つの受信信号の強度を比較する。次に、前記端末はメジャメントトリガー条件を満足すると、メジャメントレポートメッセージをサービング基地局に伝送する。
【0030】
LTEシステムでは様々な種類のメジャメントトリガー条件が存在するが、最も一般的に使用されるメジャメントトリガー条件であるイベントA3は下記数式のようである。
【0031】
【数1】
【0032】
端末は進入条件(進入条件)を満足した後、TTT(Time−to−Trigger)時間の間離脱条件(Leaving condition)が発生しないとイベントが発生する。ここで、TTT値は測定イベント(measurement event)がトリガーされるためにメジャメントトリガー条件を満足しなければならない時間を意味する。LTEシステムでは端末の速度によって16個の値のうち一つを選択して適用し得る。
【0033】
0cn値はハンドオーバを行う際隣接セルの信号レベルに足すか引くオフセット値であり、特定の2つのセルごとに異なるように設定してもよい。0cs値はハンドオーバを行う際サービングセルの信号レベルに足すか引くオフセット値であり、特定のセルごとに存在するパラメータである。
【0034】
サービング基地局は端末からメジャメントレポートを受信すると、RRM(Radio Resource Management)情報を参考して前記端末のハンドオーバ可否を決定する。
【0035】
図2は、本発明の実施例によるメジャメントレポートメッセージを伝送するメッセージフローチャートである。
【0036】
前記図2を参照すると、LTEシステムでは様々な種類のメジャメントレポートトリガリング条件が存在するが、最も一般的に使用されるメジャメントレポートトリガリング条件は上述したイベントA3である。
【0037】
MME240又はサービングゲートウェイ250は領域制限情報を有している(ステップa)。
【0038】
ソース基地局220は端末210にメジャメント制御メッセージ(Measurement Control message)を伝送し、メジャメントレポートトリガリングを行うために必要な様々な値を提供する(ステップb)。
【0039】
提供する値のうち一つがTTT値である。前記メジャメント制御メッセージは、LTEシステムでは「measConfig」 IEが含まれたRRC連結再構成(Connection Reconfiguration)メッセージを意味する。
【0040】
イベントA3での進入条件を満足した後、TTT時間の間離脱条件が発生しないとイベントが発生する。ここで、TTT値はメジャメントレポートイベントがトリガーされるためにメジャメントトリガリング条件を満足しなければならない時間を意味する。TTT値について更に詳しく説明すると以下のようである。
【0041】
まず、進入条件を最初に満足すると、端末210はTTT関連タイマーを稼動させる。その後、前記端末210はTTT時間の間進入条件を持続的に続けて満足すると「メジャメントレポート」メッセージをサービング又はソース基地局220に伝送する(ステップc)。
【0042】
もし進入条件をTTT時間以内に満足しないとTTT関連タイマーは最初のTTT値にリセットされる。もし離脱条件が発生すると、TTT関連タイマーはリリーズされる。
【0043】
前記ソース基地局220は前記端末210から「メジャメントレポート」メッセージを受信すると、RRM(Radio Resource Management)情報を参考して前記端末210をターゲット基地局230にハンドオーバさせるか否かを決定する(ステップd)。
【0044】
以下、アイドルモード端末がセルリセレクショントリガリングを行う過程について説明する。
【0045】
端末がアイドルモードで操作する際、セルリセレクションの目的でメジャメントを行う。一般に、端末はセルリセレクションを行うか否かを決定する。LTEシステムにおけるセルリセレクショントリガリングを行うためのメジャメント規則は以下のようである。
【0046】
SServigCellがSintrasearchより小さいかSintrasearchがサービングセルに伝達されないと、アイドルモードである端末はイントラフリケンシメジャメント(intra−frequency measurments)を行う。もし、Sintrasearchがサービングセルに伝達され、SServingCellがSintrasearchより大きい場合、端末はそれ以上イントラフリケンシメジャメントを行わなくてもよい。
【0047】
ここで、SservingCellはサービングセルの受信レベル信号値(単位dB)、Sintrasearchはイントラフリケンシメジャメントのための臨界値(単位dB)を示す。アイドルモード端末のためのティリセレクション値は、アクティブモード端末のためのTTT値と類似した役割をする。
【0048】
前記ティリセレクション値について更に詳しく説明すると以下のようである。まず、セルリセレクショントリガリング条件を最初に満足すると、端末はティリセレクション関連タイマーを稼動させる。
【0049】
その後、前記端末はティリセレクション時間の間セルリセレクショントリガリング条件を続けて満足すると、実際にセルリセレクション過程を行う。もし、セルリセレクショントリガリング条件をティリセレクション時間以内に満足しないと、ティリセレクション関連タイマーは最初のティリセレクション値にリセットされる。
【0050】
図3は、本発明の実施例によるマクロセルからマイクロセルへのハンドオーバの際、ダウンリンク受信信号強度の変化を示す図である。
【0051】
前記図3を参照すると、マイクロセル320がマクロセル310内に重畳された環境下でマクロセル310とマイクロセル320が同じ周波数で動作する場合、端末300がマクロセル310からマイクロセル320にハンドオーバを行う際、マイクロセル320の境界近くでマイクロセル320の基地局からの干渉が急速に増加し、チャネル環境が急激に低下する。
【0052】
また、端末300もマイクロセル320の基地局に深刻なアップリンク干渉を及ぼすようになる。それは、マイクロセル320の基地局と端末300間の経路損失がマクロセル310の基地局と端末300間の経路損失に比べ急速に変わるためである。従って、前記端末300はマイクロセル320へのハンドオーバを行う前にRadio Link Failure(RLF)を経験する。
【0053】
特に、高速で移動する端末300がマクロセル310からマイクロセル320にハンドオーバを行う際、マクロセル310間のハンドオーバを行う際に適用される比較的長いTTTパラメータ値をそのまま適用するとマイクロセル320へのハンドオーバは遅延され、RLFが発生する確率が急激に増加する。
【0054】
このような問題点を解決するためには、マクロセル310/マイクロセル320間で行われるハンドオーバに適合した別途のパラメータ(handover trigger threshold,Time−to−Trigger)の適用が必要である。
【0055】
安定的なマクロセル301/マイクロセル320間のハンドオーバを支援するためには、以下のような2つの事項を全て満足しなければならない。
【0056】
第一、サービング基地局は隣接ターゲット基地局別に独立的なハンドオーバトリガー臨界値(HO trigger threshold)値とTTT値を適用してそのようなパラメータ値を端末に伝達しなければならない(ハンドオーバターゲット基地局のPCI別に別途のハンドオーバトリガー臨界値とTTT値を適用して端末に伝達しなければならない)。
【0057】
従って、それはターゲット基地局がマクロセル310の基地局であるのか或いはマイクロセル320の基地局であるのかによってハンドオーバトリガー臨界値とTTT値を異なるように適用して端末300に伝達することを意味する。
【0058】
第二、サービング基地局が隣接ターゲット基地局別にいかなるハンドオーバトリガー臨界値とTTT値を適用すべきであるのかを知っていなければならない。そうでなければ、最初の要求事項を満足することができない。現在の規格で基地局間のTTT値を交渉し得る方案はまだない。
【0059】
下記で説明する図4図5図6はこのような問題点を示したものであり、ここでハンドオーバトリガー臨界値はイベントA3におけるオフセット(offset)値を意味する。
【0060】
図4は、本発明の実施例による端末がマクロセルからマクロセルにハンドオーバする際、端末の位置によるハンドオーバ過程を示すである。
【0061】
前記図4を参照すると、端末がマクロセル1からマクロセル2にハンドオーバする場合、マクロセル2とマクロセル1間のハンドオーバ臨界値がHO_Thresholdより大きい場合(ステップ1)A3イベントが発生し、前記A3イベントがTTT値より大きく維持される場合(ステップ2)端末はメジャメントレポートメッセージをマクロセル1に伝送し(ステップ3)、前記マクロセル1は前記端末のハンドオーバ可否を決定してHO_Commandメッセージを前記端末に伝送する(ステップ4)。
【0062】
図5は、本発明の実施例による端末がマクロセルからマイクロセルにハンドオーバする際、端末の位置によるハンドオーバ過程を示すである。
【0063】
前記図5を参照すると、ハンドオーバ過程(ステップ1〜4)において前記マクロセルからマクロセルにハンドオーバする際適用されるパラメータをそのまま使用する場合、急激な干渉によってハンドオーバに失敗する(ステップ4)。
【0064】
図6は、本発明の他の実施例による端末がマクロセルからマイクロセルにハンドオーバする際、端末の位置によるハンドオーバ過程を示すである。
【0065】
前記図6を参照すると、ハンドオーバ過程(ステップ1〜4)においてマクロセルからマイクロセルへのハンドオーバに最適化されたパラメータを適用する。前記図6に示したように、急激な干渉を受信する前に端末のマクロセルへのハンドオーバを速く行い(ステップ1,2)、ハンドオーバを製鋼させる(ステップ3,4)。
【0066】
上述したように、安定的なマクロセル/マイクロセル間のハンドオーバを支援するために、サービング基地局は隣接基地局別に独立的なハンドオーバトリガー臨界値とTTT値を適用してそのようなパラメータ値を端末に伝達しなければならない。
【0067】
即ち、ハンドオーバターゲット基地局のPCI別に別途のハンドオーバトリガー臨界値とTTT値を適用して端末に伝達しなければならない。従って、ハンドオーバターゲット基地局がマクロ基地局であるのか或いはマイクロ基地局であるのかによって端末がHO trigger threshold値とTTT値を異なるように適用して「メジャメントレポート」メッセージを伝送するとハンドオーバに成功し得る。
【0068】
前記ハンドオーバトリガー臨界値は「MeasObjectEUTRA」Information element(以下、IE)にCellIndividualoffset値として示される。前記「MeasObjectEUTRA」 IEはアクティブモードの端末が隣接セルを測定する際に必要な情報が含まれる。
【0069】
しかし、現在のLTE規格でサービング基地局が端末に隣接基地局別にTTT値を伝達することはできない。一方、ティリセレクション値もTTT値と同じく現在のLTE規格では隣接基地局別に独立的なティリセレクション値を端末に伝達することができない。
【0070】
上述したように、本発明では3GPP LTE系列システムにおけるX2インターフェースを介して基地局間TTT関連情報を交渉し得る装置及びその方法を提供する。
【0071】
LTE規格によると、移動性設定手順(Mobility Settings Procedure)が根本手順(Elementary Procedure)のうち一つとして定義されている。そのような手順は、基地局が移動性関連パラメータの変更を望む際、隣接基地局とX2インターフェースを介して変更する移動性関連パラメータを交渉する手順である。
【0072】
現在の規格では前記手順を介して基地局間の負荷均衡(load balancing)又はハンドオーバ最適化などの目的でハンドオーバトリガー臨界値の変更地を交渉する機能を行い得る。
【0073】
本発明では、X2インターフェースを介した基地局間TTT関連情報の交渉は移動性設定手順を使用する。
【0074】
しかし、本発明はTTT関連情報の交渉と基地局間の提供のためにX2インターフェースを使用することに制限を受けない。TTT関連情報の交渉及び基地局間の提供においては、いかなる方式も使用され得る。
【0075】
図7は、本発明の実施例による基地局の移動性変更(Mobility change)過程を示す図である。
【0076】
前記図7を参照すると、基地局1 710はX2インターフェースで連結された基地局2 720に、前記基地局2 720から前記基地局710にハンドオーバしようとする端末に、最適化されたTTT値関連情報を提供するために「MOBILITY CHANGE REQUEST」メッセージを伝送する(ステップa)。
【0077】
即ち、前記メッセージには自らのセルに最適化されたTTT関連情報が含まれている。前記基地局2 720は前記メッセージを受信してから前記TTT値関連情報が受け入れられる値であるのか否かを判別する。
【0078】
もし、前記基地局2 720が受け入れられる値であると判断すると、前記基地局1 710に応答メッセージである「MOBILIT YCHANGE ACKNOWLEGE」メッセージを伝達する(ステップb)。もし、前記基地局2 720が要請されたTTT値関連情報を受け入れないと、「MOBILITY CHANGE FAILURE」メッセージを電気基地局1 710に伝送する(ステップb)。
【0079】
「MOBILITY CHANG EREQUEST」メッセージにTTT関連情報を以下のような2つの方法によって追加し得る。現在のLTE規格の前記メッセージ内には「eNB2 Proposed Mobility Parameters」というIEがあるが、これは前記メッセージに基地局1 710が基地局2 720に提案するハンドオーバに使用されるMobility関連パラメータ情報である「Mobility Parameters Information」というIEが含まれることを示しており、下記表1のようである。
【0080】
【表1】
【0081】
ここで、ハンドオーバトリガーチェインジはこの臨界値に対する変更値を意味する。
【0082】
本発明において、TTT関連情報を伝達する方案は2つがある。
【0083】
第一、TTT関連情報をdB値で表現して交渉する方案について説明すると以下のようである。
【0084】
前記方案は、従来存在するハンドオーバトリガーチェインジを臨界値だけでなくTTTも示すようにする方案である。そのため、本発明ではMobility Parameters Infomation IEに「Handover Trigger Type」 IEを追加することを提案する。よって、それを反映したMobility Parameters Infomation IEは下記表2のようである。
【0085】
【表2】
【0086】
例えば、基地局1 710が基地局2 720にMOBILITY CHANGE REQUESTメッセージのProposed Mobility Parametersに当たるMobility Information IEにハンドオーバトリガーチェインジ(Handover Trigger Change)を「−3dB」と設定し、Handover Trigger Typeとして「Time To Trigger」を設定して伝送する。基地局2 720がそれを受け入れると、基地局2 720は基地局1 710に対するTTT値を現在より0.5倍減らすことになる。
【0087】
TTT値に対するLTE規格では、ms0,ms40,ms64,ms80,ms100,ms128,ms160,ms256,ms320,ms480,ms512,ms640,ms1024,ms1280,ms2560,ms5120であり、dB値によってTTT値をどのように変更させるのかについては具現方式によって異なる。
【0088】
第二、TTT関連情報を絶対値で示して交渉方案について説明すると以下のようである。
【0089】
前記方案は、Handover Trigger Changeについては臨界値に対しての変更値と仮定し、TTTに対しては絶対値を交渉し得るように新たなIEを追加する方案である。前記IEはTTT 1ms,TTT 2ms,…,TTTn msのうち一つの値に指定される。それを反映したMobility Parameters Infomation IEは下記表3のようである。
【0090】
【表3】
【0091】
図8は、本発明の実施例による基地局の移動性変更を示すフローチャートである。
【0092】
前記図8を参照すると、基地局はTTT又は臨界値(Handover Trigger Threshold)値を伝送するイベントが発生する場合(ステップ810)、隣接基地局(該当基地局)に前記TTT値又は臨界値(Handover Trigger Threshold)値を伝送する(ステップ820)。
【0093】
ここで、伝送するイベントは該当基地局に対する前記TTT又は臨界値(Handover Trigger Threshold)が変更された場合であってもよく、新たな基地局が追加され、新たな基地局が伝送する場合などであってもよい。
【0094】
本発明の実施例は、LTEシステムにおけるサービング基地局が端末に隣接基地局別に独立的なTTT(Time−to−Trigger)及びティリセレクション値を伝達し得る方案を提案する。
【0095】
図9は、本発明の実施例によるサービング基地局が端末に隣接基地局別に独立的なTTT及びティリセレクション値を伝達するメッセージフローチャートである。
【0096】
前記図9を参照すると、基地局910はアクティブモード又はアイドルモード端末920にTTT又はTTT_SF/ティリセレクション又はティリセレクション−SFを伝送する(ステップa)。それについては詳しく後述する。
【0097】
図10は、本発明の実施例によるサービング基地局が端末に隣接基地局別に独立的なTTT及びティリセレクション値を伝達するフローチャートである。
【0098】
前記図10を参照すると、サービング基地局は対象がアクティブモード端末であり(ステップ1010)、セルタイプによって区分する場合(ステップ1015)、特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT値又はTTT_SF値を設定して伝送する(ステップ1025)。
【0099】
サービング基地局は対象がアクティブモード端末であり(ステップ1010)、セルタイプによって区分しない場合(ステップ1015)、特定の隣接セル別に独立的なTTT値又はTTT_SF値を設定して伝送する(ステップ1020)。
【0100】
サービング基地局は対象がアクティブモード端末ではなくアイドルモード端末あり(ステップ1010)、セルタイプによって区分する場合(ステップ1030)、特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なティリセレクション値又はTreselection_SF値を設定して伝送する(ステップ1040)。
【0101】
サービング基地局は対象がアクティブモード端末であり(ステップ1010)、セルタイプによって区分しない場合(ステップ1030)、特定の隣接セル別に独立的なティリセレクション値又はティリセレクション_SF値を設定して伝送する(ステップ1035)。
【0102】
(1)基地局がアクティブモード端末に隣接基地局別に独立的なTTT値を伝達する方案について説明すると以下のようである。
【0103】
表4は、本発明の実施例による特定の隣接セル別に独立的なTTT値を設定する場合を示すものである。特定の隣接セル別に独立的なTTT値を設定する方案1−1に関するものであり、関連技術のLTEシステムで「MeasObjectEUTRA」 IEはアクティブモード端末が隣接セルをメジャメントする際必要な情報を含む。
【0104】
【表4】
【0105】
「MeasObjectEUTRA」 IEに赤色で記された「CellIndividualTimeToTrigger」フィールドを追加する。前記追加した「CellIndividualTimeToTrigger」フィールドは、特定の隣接セルに適用されるCell Individual TTT値を意味する。
前記「CellIndividualTimeToTrigger」フィールドは、従来の「CellIndividualOffset」フィールドと類似して隣接セル別に独立的に適用されるメジャメントレポートトリガリングに関するパラメータとなる。従って、端末は隣接基地局別に独立的なTTT値を適用することができ、CellIndividualTimeToTriggerは下記表5のようである。
【0106】
【表5】
【0107】
表6は、本発明の実施例による特定の隣接セル別に独立的なTTT−SF値を設定するが従来の端末速度状態を考慮して設定されたSF値を適用して設定する場合を示すものである。特定の隣接セル別に独立的なTTT−SF値を設定する方案1−2に関するものである。
【0108】
【表6】
【0109】
現在の関連技術のLTE規格では、端末の速度によって「Speed−dependent」なScalingFactor(以下、SF)を適用している。
【0110】
アクティブモード端末が高い移動性及び中間程度の移動性を有する場合、それぞれsf−High値及びsf−Medium値をTTTにかけて適用する。
【0111】
従って、端末の速度が速い場合、元に与えられたTTT値より小さいTTT値を適用し得る。それは、端末の速度が速ければTTTを小さく設定するとハンドオーバに成功する確率が高くなるためである。
【0112】
このような方案では、現在のLTE規格に示されている端末速度状態を考慮して設定されたSF値をそのまま再使用し適用してもよく、別途にSF値を新たに設定してもよい。
【0113】
特に、前記表6は従来の端末速度状態を考慮して設定されたSF値を適用して設定する方案1−2−1に関するものであり、「MeasObjectEUTRA」 IEにハイライトされた「CellIndividualTimeToTrigger−SF」フィールドを追加する。
【0114】
前記追加した「CellIndividualTimeToTrigger−SF」フィールドは、特定の隣接セルに適用されるCell Individual TTT−SF値を意味する。特定の隣接セルである場合、前記SF値を元に与えられたTTT値にかけてTTT値を短く設定し得る。
【0115】
ここで、表6は関連技術のLTE規格に示されている端末速度状態を考慮して設定されたSF値である「SpeedStateScaleFactors」 IEをそのまま適用する。そして、CellIndividualTimeToTrigger−SFは下記表7のようである。
【0116】
【表7】
【0117】
表8は本発明の実施例による特定のneiboring cell別に独立的なTTT−SF値を設定するが別途のSF値を新たに設定する場合1−2−2を示したものであり、「MeasObjectEUTRA」 IEにハイライトされた「CellIndividualTimeToTrigger−SF」フィールドを追加する。
【0118】
【表8】
【0119】
前記追加した「CellIndividualTimeToTrigger−SF」フィールドは、特定の隣接セルに適用されるセル独立的なTTT−SF値を意味する。特定の隣接セルである場合、前記SF値を元に与えられたTTT値にかけてTTT値を短く設定し得る。
【0120】
ここで、図8では本発明の実施例で新たに定義されたスケーリングファクタに関するIEである「CellIndividualScaleFactors」 IEを使用し、CellIndividualTimeToTrigger−SFは下記表9のようである。
【0121】
【表9】
【0122】
そして、「CellIndividualScaleFactors」 IEは以下のようである。
【0123】
【数2】
【0124】
ここで、x_1,x_2,…,x_n値は0〜1の間の値でマッピングされる。
【0125】
表10は、本発明の実施例による特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT値を「MeasObjectEUTRA」 IE設定する方案を示すものである。前記表10は特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT値を設定する方案1−3に関するものであり、特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT値を「MeasObjectEUTRA」 IEに設定1−3−1し得る。
【0126】
【表10】
【0127】
まず、「MeasObjectEUTRA」 IEに設定する場合を考慮すると、「MeasObjectEUTRA」 IEにハイライトされた「CellTypeList」フィールドを新たに提案する。前記フィールドはセルタイプが異なるPCI範囲ごとに互いに異なるTTT値を有するように設計されており、ここでセルタイプリストは下記表11のようである。
【0128】
【表11】
【0129】
表12は、本発明の実施例による特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT値を「ReportConfigEUTRA」 IE設定する方案を示すものである。
【0130】
特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT値を設定する方案1−3に関するものであり、特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT値を「ReportConfigEUTRA」 IEに設定1−3−2し得る。
【0131】
【表12】
【0132】
「ReportConfigEUTRA」 IEにハイライトされた「CellTypeList」フィールドを新たに提案する。前記フィールドはセルタイプが異なるPCI rangeごとに互いに異なるTTT値を有するように設計されており、ここでセルタイプリストは下記表13のようである。
【0133】
【表13】
【0134】
表14は、本発明の実施例による特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT−SF値を、「MeasObjectEUTRA」 IEに従来の端末速度状態を考慮して設定されたSF値を適用して設定する場合を示すものである。
【0135】
【表14】
【0136】
前記表14は特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT−SF値を設定する方案1−4に関するものであり、特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT−SF値は「MeasObjectEUTRA」 IE1−4−1又は「ReportConfigEUTRA」 IE1−4−2に設定し得る。
【0137】
前記表14では、「MeasObjectEUTRA」 IEにハイライトされた「CellTypeList」フィールドを新たに提案する。前記フィールドはセルタイプが異なるPCI rangeごとに互いに異なるTTT−SF値を有するように設計されている。
【0138】
このような方案1−4−1においても、前記方案1−2と類似して現在のLTE規格に示されている端末速度状態を考慮して設定されたSF値をそのまま再使用して適用してもよい1−4−1−1。ここで、Cell type listは下記表15のようである。
【0139】
【表15】
【0140】
表16は、本発明の実施例による特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT−SF値を「MeasObjectEUTRA」 IEに別途のTTT−SF値を新たに設定する場合を示すものである。
【0141】
【表16】
【0142】
前記表16は特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT−SF値を設定する方案に関するものであり、特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT−SF値は「MeasObjectEUTRA」 IE1−4−1又は「ReportConfigEUTRA」 IE1−4−2に設定し得る。
【0143】
表16では、「MeasObjectEUTRA」 IEにハイライトされた「Cell Type List」フィールドを新たに提案する。前記フィールドはセルタイプが異なるPCI rangeごとに互いに異なるTTT−SF値を有するように設計されている。
【0144】
このような方案1−4−1においても、前記方案1−2と類似して現在のLTE規格に示されている端末速度状態を考慮して別途にSF値を新たに設定してもよい1−4−1−2。ここで、セルタイプリストは下記表17のようである。
【0145】
【表17】
【0146】
ここで、x_1,x_2,…,x_n値は0〜1の間の値でマッピングされる。
【0147】
表18は、本発明の実施例による特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT−SF値を、「ReportConfigEUTRA」 IEに従来の端末速度状態を考慮して設定されたSF値を適用して設定する場合を示すものである。
【0148】
これは特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT−SF値を設定する方案1−4に関するものであり、特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT−SF値は「MeasObjectEUTRA」 IE1−4−1又は「ReportConfigEUTRA」 IE1−4−2に設定し得る。
【0149】
【表18】
【0150】
前記表18で、本発明は「ReportConfigEUTRA」 IEにハイライトされた「CellTypeList」フィールドを新たに提案する。前記フィールドはセルタイプが異なるPCI範囲ごとに互いに異なるTTT−SF値を有するように設計されている。
【0151】
このような方案1−4−2においても、前記方案1−2と類似して現在のLTE規格に示されている端末速度状態を考慮して設定されたSF値をそのまま再使用して適用してもよい1−4−2−1。ここで、セルタイプリストは下記表19のようである。
【0152】
【表19】
【0153】
表20は、本発明の実施例による特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT−SF値を「ReportConfigEUTRA」 IEに別途のTTT−SF値を新たに設定する場合を示すものである。
【0154】
特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT−SF値を設定する方案1−4に関するものであり、特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なTTT−SF値は「MeasObjectEUTRA」 IE1−4−1又は「ReportConfigEUTRA」 IE1−4−2に設定し得る。
【0155】
【表20】
【0156】
表20のように、「ReportConfigEUTRA」 IEにハイライトされた「CellTypeList」フィールドを新たに提案する。前記フィールドはセルタイプが異なるPCI rangeごとに互いに異なるTTT−SF値を有するように設計されている。
【0157】
このような方案1−4−2においても、前記方案1−2と類似して現在のLTE規格に示されている端末速度状態を考慮して別途にSF値を新たに設定してもよい1−4−2−2。ここで、セルタイプリストは下記表21のようである。
【0158】
【表21】
【0159】
ここで、x_1,x_2,…,x_n値は0〜1の間の値でマッピングされる。
【0160】
(2)基地局がアイドルモード端末に隣接基地局別に独立的なティリセレクション値を伝達する方案について説明すると以下のようである。
【0161】
表22は、本発明の実施例による特定の隣接セル別に独立的なティリセレクション値を設定する場合を示すものである。
【0162】
特定の隣接セル別に独立的なティリセレクション値を設定する場合2−1に関するものであり、LTE規格において基地局はアイドルモード端末にSystemInformationBlock3(以下、SIB3)を介してティリセレクション値を伝達し得る。
【0163】
【表22】
【0164】
一般に、SIB3にはイントラフリケンシ/インターフリケンシ/インターラット(Inter−frequency/Inter−frequency/Inter−RAT)セルリセレクションを問わずにセルリセレクションを行うための共通情報が含まれている。
【0165】
本方案2−1では、アイドルモード端末が受信し得るいかなるSIBにも制限を受けないが、実施例として現在のティリセレクション値が含まれたSIB3に設定することにする。
【0166】
図面のように、SIB3に赤色で記された「CellIndividualInfoList」フィールドを新たに提案する。前記「CellIndividualInfoList」フィールドには、N個の「CellIndividualInfo」が設定されている。
【0167】
前記「CellIndividualInfo」フィールド内には各隣接セルごとに独立的なティリセレクション値である「CellIndividual−t−Reselection」フィールドが設定されており、PhyCellIdとCellIndividual−t−ReselectionEUTRAは下記表23のようである。
【0168】
【表23】
【0169】
表24は、本発明の実施例による特定の隣接セル別に独立的なティリセレクション−SF値に従来の端末速力を考慮して設定されたSF値を適用して設定する場合を示すものである。
【0170】
特定の隣接セル別に独立的なティリセレクション−SF値を設定する方案2−2に関するものであり、TTT−SFと同じく、現在のLTE規格では端末の速度によって「Speed−dependent」なスケーリングファクタ(以下、SF)を適用している。
【0171】
【表24】
【0172】
アイドルモード端末が高速及び中間程度の移動性を有する場合、それぞれsf−High値及びsf−Medium値をティリセレクション値にかけて適用する。従って、端末の速度が速い場合、元に与えられたティリセレクション値より小さいティリセレクション値を適用し得る。
【0173】
前記方案2−2ではLTE規格に示されているアイドルモード端末速度状態を考慮して設定されたSF値を適用2−2−1してもよく、別途にSF値を新たに設定2−2−2してもよい。
【0174】
そして、アイドルモード端末が受信し得るいかなるSIBであってもよいが、実施例として現在のティリセレクション−SF値が含まれたSIB3に設定することにする。
【0175】
図面のように、SIB3に赤色で記された「CellIndividualInfoList」フィールドを新たに提案する。前記「CellIndividualInfoList」フィールドには、N個の「CellIndividualInfo」が設定されている。
【0176】
前記「CellIndividualInfo」フィールド内には各隣接セルごとに独立的なティリセレクション−SF値である「CellIndividual−t−Reselection」フィールドが設定されている。
【0177】
前記追加した「CellIndividual−t−Reselection−SF」フィールドは、特定の隣接セルに適用されるCell Individual Treselection−SF値を意味する。特定の隣接セルである場合、前記SF値を元に与えられたティリセレクション値にかけてTTT値を短く設定し得る。
【0178】
ここでは、LTE規格に示されている端末速度状態を考慮して設定されたSF値である「SpeedStateScaleFactors」 IEをそのまま適用する2−2−1。ここで、PhyCellIdとCellIndividual−t−ReselectionEUTRA−SFは下記表25のようである。
【0179】
【表25】
【0180】
表26は、本発明の実施例による特定の隣接セル別に独立的なティリセレクション−SF値に別途のSF値を新たにを設定する場合を示すものである。
【0181】
別途のSF値を新たに設定する場合、SIB3にハイライトされた「CellIndividualInfoList」フィールドを新たに提案する。
【表26】
【0182】
前記「CellIndividualInfoList」フィールドには、N個の「CellIndividualInfo」が設定されている。前記「CellIndividualInfo」フィールド内には各隣接セルごとに独立的なTreselection−SF値である「CellIndividual−t−Reselection−SF」フィールドが設定されている。
【0183】
前記追加した「CellIndividual−t−Reselection−SF」フィールドは、特定の隣接セルに適用されるCell Individual Treselection−SF値を意味する。特定の隣接セルである場合、前記SF値を元に与えられたティリセレクション値にかけてTTT値を短く設定し得る。
【0184】
ここでは、新たに定義されたScale Factor関連IEである「CellIndividualScaleFactor」を使用する2−2−2。ここで、PhyCellIdとCellIndividual−t−ReselectionEUTRA−SFは下記表27のようである。
【0185】
【表27】
【0186】
ここで、x_1,x_2,…,x_n値は0〜1の間の値でマッピングされる。
【0187】
表28は、本発明の実施例による特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なティリセレクション値を設定する場合を示すものである。
【0188】
特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なティリセレクション値を設定する方案2−3に関するものであり、アイドルモード端末が受信し得るいかなるSIBにも制限を受けないが、実施例として現在のティリセレクション値が含まれたSIB3に設定することにする。
【0189】
【表28】
【0190】
表28では、SIB3にハイライトされた「CellIndividualInfoList」フィールドを新たに提案する。前記「CellIndividualInfoList」フィールドには、N個の「CellIndividualInfo」が設定されている。
【0191】
前記「CellIndividualInfo」フィールド内には特定のセルタイプであるPCI範囲ごとに独立的なティリセレクション値である「CellIndividual−t−ReselectionEUTRA」フィールドが設定されている。PhyCellIdRangeとCellIndividual−t−ReselectionEUTRAは下記表29のようである。
【0192】
【表29】
【0193】
表30は、本発明の実施例による特定のセルタイプに属する隣接セル別にティリセレクション−SF値を、従来の端末速力を考慮して設定されたSF値を適用して設定する場合を示すものである。
【0194】
特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なティリセレクション−SF値を設定する方案2−4であり、アイドルモード端末が受信し得るいかなるSIBであってもよいが、実施例として現在のティリセレクション値が含まれたSIB3に設定する。前記方案2−4には、従来の端末速度状態を考慮して設定されたSF値を適用して設定する方案2−4−1を考慮し得る。
【0195】
【表30】
【0196】
前記表30のように、SIB3にハイライトされた「CellIndividualInfoList」フィールドを新たに提案する。前記「CellIndividualInfoList」フィールドには、N個の「CellIndividualInfo」が設定されている。
【0197】
前記「CellIndividualInfo」フィールド内には特定のセルタイプであるPCI範囲ごとに独立的なティリセレクション値である「CellIndividual−t−ReselectionEUTRA」フィールドが設定されている。
【0198】
前記追加した「CellIndividual−t−Reselection−SF」フィールドは、特定の隣接セルに適用されるCell Individual Treselection−SF値を意味する。特定の隣接セルである場合、前記SF値を元に与えられたティリセレクション値にかけてTTT値を短く設定し得る。
【0199】
ここで、LTE規格に示されている端末速度状態を考慮して設定されたSF値である「SpeedStateScaleFactors」 IEをそのまま適用する。PhyCellIdRangeとCellIndividual−t−ReselectionEUTRA−SFは下記表31のようである。
【0200】
【表31】
表32は、本発明の実施例による特定のセルタイプに属する隣接セル別にティリセレクション−SF値を、従来の端末速力を考慮して別途のSF値を新たに設定する場合を示すものである。
【0201】
特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なティリセレクション−SF値を設定する方案2−4であり、アイドルモード端末が受信し得るいかなるSIBであってもよいが、実施例として現在のティリセレクション値が含まれたSIB3に設定する。前記方案2−4には、従来の端末速度状態を考慮して別途のSF値を新たに設定する場合2−4−2を考慮し得る。
【0202】
【表32】
【0203】
表32に示したように、SIB3にハイライトされた「CellIndividualInfoList」フィールドを新たに提案する。
【0204】
前記「CellIndividualInfoList」フィールドには、N個の「CellIndividualInfo」が設定されている。前記「CellIndividualInfo」フィールド内には特定のセルタイプであるPCI範囲ごとに独立的なティリセレクション値である「CellIndividual−t−ReselectionEUTRA」フィールドが設定されている。
【0205】
前記追加した「CellIndividual−t−Reselection−SF」フィールドは、特定の隣接セルに適用されるCell Individual Treselection−SF値を意味する。特定の隣接セルである場合、前記SF値を元に与えられたティリセレクション値にかけてTTT値を短く設定し得る。
【0206】
ここでは、新たに定義されたスケールファクタIEである「CellIndividualScaleFactor」を使用する。ここで、PhyCellIdとCellIndividual−t−ReselectionEUTRA−SFは下記表33のようである。
【0207】
【表33】
【0208】
ここで、x_1,x_2,…,x_n値は0〜1の間の値でマッピングされる。
【0209】
図11は、本発明の実施例による基地局及び端末のブロック構成を示す図である。
【0210】
前記図11を参照すると、本発明による基地局(又は端末)はデュプレクサ1100、RF受信機1102、ADC1104、OFDM復調機1106、復号化機1108、メッセージ処理部1110、制御部1112、メッセージ生成部1114、符号化機1116、OFDM変調機1118、DAC1120、RF送信機1122を含んで構成される。
【0211】
図11を参照すると、まずデュプレクサ1100はデュプレクス方式によってアンテナからの送信信号をRF受信機1102に伝達し、RF送信機1122からの送信信号を前記アンテナを介して送信する。
【0212】
前記RF受信機1102は、前記デュプレクサ1100からのRF(Radio Frequency)信号を基底帯域アナログ信号に変換する。ADC1104は、前記RF受信機1102からのアナログ信号をサンプルデータとして変換して出力する。OFDM変調機1106は、前記ADC1104で出力されるサンプルデータをFFT(Fast Fourier Transform)して周波数領域のデータを出力する。
【0213】
復号化機1108は、前記OFDM復調機1106からの周波数領域のデータで受信使用する副搬送波のデータ(バーストデータ)を選択し、前記選択されたデータを予め決められた変調レベル(MCSレベル)に従って復調(demodulation)及び復号(decoding)して出力する。
【0214】
メッセージ処理部1110は、前記復号化機1108からのデータから所定単位のパケット(例:MAC PDU)を検出し、前記検出されたパケットに対してヘッダ及びエラー検査を行う。この際、ヘッダ検査を介して制御メッセージであると判断されると、前記メッセージ処理部1110は規定された規格に従って制御メッセージを解釈し、その結果を制御部1112に提供する。即ち、前記メッセージ処理部1110は受信される制御メッセージから各種の制御情報を抽出して前記制御部1112に伝達する。
【0215】
前記制御部1112は、前記メッセージ処理部1110からの情報に基づいては該当処理を行う。また、前記制御部1112は制御メッセージの送信が必要な場合該当情報を生成してメッセージ生成部1114に提供する。前記メッセージ生成部1114は、前記制御部1112から提供される各種情報でメッセージを生成し、物理階層の符号化機1116に出力する。
【0216】
前記符号化機1116は、前記メッセージ生成部1114からのデータを予め決められた変調レベル(MCSレベル)に従って符号及び変調して出力する。OFDM変調機2618は、前記符号化機1116からのデータをIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)してサンプルデータ(OFDMシンボル)を出力する。DAC1120は前記サンプルデータをアナログ信号に変換して出力する。前記RF送信機1122は、前記DAC1120からのアナログ信号をRF(Radio Frequency)信号に変換してアンテナを介して送信する。
【0217】
上述した構成において、前記制御部1112はプロトコル制御部であり、前記メッセージ処理部1110、前記メッセージ生成部1114を制御する。即ち、前記制御部1112は前記メッセージ処理部1110、前記メッセージ生成部1114の機能を行い得る。本発明でそれらを別途に構成したのは、各機能を区別して説明するためである。従って、実際に具現する場合それら全てを制御部1112で処理するように構成してもよく、それらのうち一部のみ前記制御部1112で処理するように構成してもよい。
【0218】
それでは、前記図11の構成に基づいて基地局及び端末の動作をそれぞれ説明する。
【0219】
まず基地局を説明すると、前記制御部1112は、上述したように隣接基地局に自らのTTT及びハンドオーバトリガー臨界値を生成又は貯蔵部(図示せず)から読み出して前記メッセージ生成部1114に提供する。前記メッセージ生成部1114は、前記該当メッセージを生成して前記符号化機1116に出力する。前記制御部1112は前記メッセージ処理部1110から本発明の制御メッセージ(IE)を受信した場合、該当処理を行う。
【0220】
または、前記制御部1112は端末に伝送するための本発明の情報であるTTT、TTT−SF、ティリセレクション、ティリセレクション−SFなどの情報を生成又は貯蔵部(図示せず)から読み出して前記メッセージ生成部1114に提供する。前記メッセージ生成部1114は該当メッセージを生成して前記符号化機1116に出力する。
【0221】
以下、端末について説明すると、前記制御部1112は前記メッセージ処理部1110からTTT、TTT−SF、ティリセレクション、ティリセレクション−SFなどを受信する場合、前記情報を前記端末がハンドオーバ又はセルリセレクションする際適用して動作するようにする。
【0222】
以下、本発明の性能分析を説明する。ここで言及されるHotzoneセルはマイクロセルと同じである。
【0223】
図12は本発明の実施例による負荷ファクタ50%、UL(Interoperability Test)loT 5dBである場合、ハンドオーバ失敗割合の結果を示すグラフであり、図13は本発明の実施例によるファクタ50%、UL loT 7dBである場合、HO Fail Ratioの結果を示す図である。
【0224】
前記図12を参照すると、システム運用の定義上受け入れられるHO Fail Ratioは2%であるため、前記性能グラフで確認し得ることはダウンリンク50%Load環境ではマクロからマクロへのTTTとCIOをそれぞれ80ms〜160ms、CIO=1〜3dBに設定することが最適パラメータである一方、マクロからマイクロへの環境ではTTTとCIOをそれぞれ0ms〜80msとCIO=1〜3dBに設定することが最適パラメータであることが分かる。
【0225】
前記図13を参照すると、100%Load環境ではマクロからマクロへのTTTとCIOをそれぞれ40ms、CIO=1dBに設定することが最適パラメータである一方、マクロからマイクロへの環境ではTTTとCIOをそれぞれ0msとCIO=1〜3dBに設定することが最適パラメータであることが分かる。
【0226】
本発明は、端末がマクロ/マイクロセル間ハンドオーバを行う際安定的なハンドオーバの成功を支援し得るように基地局間のTTT関連情報を交渉するため、マクロ/マイクロセル間ハンドオーバ成功率を向上させ得る利点がある。
【0227】
また、本発明では、LTEシステムにおけるマクロ/マイクロセル間安定的なハンドオーバを行うために、サービング基地局がアクティブモード端末に特定の隣接基地局別に独立的なTTT値を伝達し得る利点がある。
【0228】
更に、本発明では、LTEシステムにおけるマクロ/マイクロセル間安定的なセルリセレクションを行うために、基地局がアイドルモード端末に特定のセルタイプに属する隣接セル別に独立的なティリセレクション値を伝達し得る方案を提案し、マクロ/マイクロセル間のハンドオーバ成功率を向上させ得る利点がある。
【0229】
一方、本発明の詳細な説明では具体的な実施例について説明したが、本発明の範囲を逸脱しない範囲内で多様な変形が可能であることはもちろんである。従って、本発明の範囲は説明された実施例に限って決められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなくこの特許請求の範囲と均等なものによって決められるべきである。
【符号の説明】
【0230】
100 マクロ基地局
110、120 ラジオネットワーク
130 ピコセル
140 ピコ
150 ピャントムセル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図9
図10
図11
図12
図13