(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ウェブページに関する操作情報を取得する処理と、前記操作情報を送信する処理とを、当該ウェブページにアクセスした端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成する生成部と、
前記ウェブページデータを前記端末装置に送信する送信部と、
前記操作情報を受信する操作情報受信部と、
前記生成部が生成したウェブページデータによる一または複数のウェブページについてユーザが閲覧を終了したか否かを前記操作情報を用いて判定する閲覧終了判定部と、
ユーザが前記ウェブページの閲覧を開始してから全ての前記ウェブページの閲覧を終了するまでに獲得した新規獲得特典情報を取得する特典情報取得部と、
ユーザが閲覧を終了したと判定した後に前記新規獲得特典情報を前記ユーザに通知する通知処理を実行する通知部と、
を備えた情報処理装置。
ウェブページに関する操作情報を取得する処理と、前記操作情報を送信する処理とを、当該ウェブページにアクセスした端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成する生成ステップと、
前記ウェブページデータを前記端末装置に送信する送信ステップと、
前記操作情報を受信する操作情報受信ステップと、
前記生成ステップにおいて生成したウェブページデータによる一または複数のウェブページについてユーザが閲覧を終了したか否かを前記操作情報を用いて判定する閲覧終了判定ステップと、
ユーザが前記ウェブページの閲覧を開始してから全ての前記ウェブページの閲覧を終了するまでに獲得した新規獲得特典情報を取得する特典情報取得ステップと、
ユーザが閲覧を終了したと判定した後に前記新規獲得特典情報を前記ユーザに通知する通知処理ステップと、
を情報処理装置に実行させる情報処理方法。
ウェブページに関する操作情報を取得する処理と、前記操作情報を送信する処理とを、当該ウェブページにアクセスした端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成する生成手順と、
前記ウェブページデータを前記端末装置に送信する送信手順と、
前記操作情報を受信する操作情報受信手順と、
前記生成手順において生成したウェブページデータによる一または複数のウェブページについてユーザが閲覧を終了したか否かを前記操作情報を用いて判定する閲覧終了判定手順と、
ユーザが前記ウェブページの閲覧を開始してから全ての前記ウェブページの閲覧を終了するまでに獲得した新規獲得特典情報を取得する特典情報取得手順と、
ユーザが閲覧を終了したと判定した後に前記新規獲得特典情報を前記ユーザに通知する通知処理手順と、
を情報処理装置に実行させるプログラム。
ウェブページに関する操作情報を取得する処理と、前記操作情報を送信する処理とを、当該ウェブページにアクセスした端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成する生成手順と、
前記ウェブページデータを前記端末装置に送信する送信手順と、
前記操作情報を受信する操作情報受信手順と、
前記生成手順において生成したウェブページデータによる一または複数のウェブページについてユーザが閲覧を終了したか否かを前記操作情報を用いて判定する閲覧終了判定手順と、
ユーザが前記ウェブページの閲覧を開始してから全ての前記ウェブページの閲覧を終了するまでに獲得した新規獲得特典情報を取得する特典情報取得手順と、
ユーザが閲覧を終了したと判定した後に前記新規獲得特典情報を前記ユーザに通知する通知処理手順と、
を情報処理装置に実行させるプログラムを記憶した記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施の形態を次の順序で説明する。
<1.全体構成>
<2.ハードウェア構成>
<3.DB>
[3−1.ユーザDB]
[3−2.販売者DB]
[3−3.商品DB]
[3−4.特典DB]
[3−5.ウェブページDB]
<4.処理手順>
[4−1.第1の実施の形態]
[4−2.閲覧終了判定処理]
[4−3.第2の実施の形態]
[4−4.第3の実施の形態]
<5.まとめ>
<6.プログラム及び記憶媒体>
【0013】
<1.全体構成>
本実施の形態におけるECサーバ1としての情報処理装置を含む全体の構成について、
図1及び
図2を用いて説明する。
本発明のECサーバ1は、
図1に示すように、通信ネットワーク2を介してユーザ端末3,3,・・・と販売者端末4,4,・・・と相互に通信可能な状態で接続されている。
【0014】
ECサーバ1は、通信ネットワーク2を利用した電子商取引を介してユーザが商品を購入するための各種機能を提供する。具体的には、当該電子商取引で扱っている商品群の中からユーザが所望する商品を検索して提示する機能や、ユーザ情報の管理機能、商品を販売する者(以降販売者と記載)の情報を管理する機能、ユーザが商品の購入操作を行った際に、実際の店舗などへ商品を発注する機能や、商品の売買が成立した際の代金のやりとりを仲介する決済処理機能、各ユーザへ商品を配送するための機能などである。
【0015】
また、ECサーバ1は、電子商取引を介して店舗が商品を提供するための機能を提供する。具体的には、商品を登録する機能や商品情報を変更する機能、商品が購入された際の通知機能や商品を購入したユーザの情報を提供する機能などである。
【0016】
更に、ECサーバ1は、ユーザや販売者の認証機能や各種データベースへの情報の登録機能、各種データベースから情報を取得する機能などを備える。
これらの機能を実現するために、ECサーバ1は、ユーザ情報が記憶されるユーザDB50、商品を販売する販売者の情報が記憶される販売者DB51、電子商取引で扱う商品の情報が記憶される商品DB52を管理する。
【0017】
通信ネットワーク2の構成は特に限定されるものではなく、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(Local Area Network)、CATV(Community Antenna TeleVision)通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網などが想定される。
また通信ネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線などの有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網などの無線でも利用可能である。
【0018】
ユーザ端末3は、ECサーバ1が提供する電子商取引サービスを利用して商品の検索や閲覧、購入を行うユーザが利用する端末である。
販売者端末4は、ECサーバ1が提供する電子商取引サービスを利用して、商品の販売を行う販売者が利用する端末である。
【0019】
ユーザ端末3や販売者端末4では、必要に応じて各種の送受信処理や表示処理などが実行される。また、ユーザ端末3や販売者端末4は、例えば、通信機能を備えたPC(Personal Computer)やフィーチャーフォンやPDA(Personal Digital Assistants)、或いは、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスなどである。
尚、ユーザ端末3や販売者端末4は、利用する人物が商品を購入する立場にいる人物なのか、または、商品を販売する立場にいる人物なのかによって便宜上名前を使い分けているだけであり、実質的に端末の構成などは同じである。
【0020】
図2を参照して、本実施の形態におけるECサーバ1の特徴的な各部を説明する。
ECサーバ1は、上記の電子商取引に係る各機能以外にも、ユーザがECサーバ1を介して取得した店舗或いは商品に関する特典(例えばクーポンなど)に関する各機能を提供する。
具体的には、ECサーバ1は、生成部1a、送信部1b、操作情報受信部1c、閲覧終了判定部1d、特典情報取得部1e、通知部1fを備える。また、ECサーバ1はクーポンなどの特典情報が記憶される特典DB53を管理する。
【0021】
生成部1aは、ユーザ端末3上で動作するウェブブラウザに、商品ページやユーザページなどの所定のウェブページを表示させるためのウェブページデータを生成するウェブページデータ生成処理を実行する。ウェブページデータは、例えば、HTML(Hyper Text
Markup Language)やXHTML(Extensible HyperText Markup Language)などの構造化文書ファイルである。構造化文書ファイルには、商品の説明などのテキストデータや商品画像などの画像データと、それらの配置や表示態様(文字色やフォントや大きさや装飾など)が記述されている。
【0022】
生成部1aが生成するウェブページデータは、ユーザ端末3にいくつかの処理を実行させるプログラムを備えている。いくつかの処理とは、ウェブページ上を動くカーソルの操作に関する情報やボタンなどの操作子に対する操作の情報やウェブページをアクティブにする(或いは非アクティブにする)操作の情報などを操作情報として取得する処理と、その操作情報をECサーバ1に対して送信する処理とを含む。
即ち、生成部1aが生成したウェブページデータに基づくウェブページ(以降では、ECサーバ1が提供するウェブページと記載)をユーザ端末3に表示させた場合、ユーザ端末3を使用するユーザが当該ウェブページ上でカーソルを動かした操作の情報や、ボタンの押下した操作の情報が、ECサーバ1へ送信される。
これらのウェブページデータは、ECサーバ1が管理するウェブページDB54に記憶される。
【0023】
送信部1bは、生成部1aが生成した先のウェブページデータを、要求のあったユーザ端末3へ送信するウェブページデータ送信処理を実行する。
【0024】
操作情報受信部1cは、ユーザ端末3から送信された先の操作情報を受信する操作情報受信処理を実行する。
【0025】
閲覧終了判定部1dは、ECサーバ1が提供するウェブページの閲覧をユーザが終了したか否かについて先の操作情報を用いて判定する閲覧終了判定処理を実行する。ユーザが閲覧を終了したと判定する例としては、一定時間ウェブページがアクティブにならない場合やECサーバ1が提供する全てのウェブページが閉じられた場合などである。
【0026】
特典情報取得部1eは、ECサーバ1が提供するウェブページの閲覧をユーザが開始してから終了するまでの間にユーザが獲得したクーポンなどの特典の情報を、ユーザに通知するために取得する新規獲得特典情報取得処理を実行する。
また、特典情報取得部1eは、ユーザがウェブページの閲覧を終了していない場合であっても、所定時間が経過したときには、新規獲得特典情報取得処理を実行することもある。
更に、特典情報取得部1eは、新規獲得した特典情報だけでなく、既に取得済みの特典情報の取得を行う処理を実行する。
【0027】
通知部1fは、特典情報取得部1eが取得した各種特典情報をユーザに通知する通知処理を実行する。
通知方法としては、例えば、モーダルウィンドウやフローティングウィンドウなどを利用した通知や、電子メールを用いた通知などを行う。
通知タイミングに関しては、いくつかの例を後述する。
【0028】
<2.ハードウェア構成>
図3は、
図1に示したECサーバ1、ユーザ端末3、販売者端末4、また、ユーザDB50、販売者DB51、商品DB52、特典DB53、ウェブページDB54のハードウェアを例示する図である。それぞれのサーバや端末におけるコンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM(Random Access Memory)103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インターフェース105も接続されている。
入出力インターフェース105には、キーボード、マウス、タッチパネルなどよりなる入力部106、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部107、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などより構成される記憶部108、通信ネットワーク2を介しての通信処理や機器間通信を行う通信部109が接続されている。
入出力インターフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
【0029】
このようなコンピュータ装置では、通信部109による通信によりデータやプログラムのアップロード、ダウンロードが行われる。また、リムーバブルメディア111を介したデータやプログラムの受け渡しが可能である。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、ECサーバ1、ユーザ端末3、販売者端末4、また、ユーザDB50、販売者DB51、商品DB52、特典DB53、ウェブページDB54のそれぞれにおいて後述する情報処理や通信が実行される。
尚、ECサーバ1、ユーザ端末3、販売者端末4、また、ユーザDB50、販売者DB51、商品DB52、特典DB53、ウェブページDB54を構成するそれぞれの情報処理装置は、
図3のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、複数のコンピュータ装置がシステム化されて構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LANなどによりシステム化されていてもよいし、インターネットなどを利用したVPN(Virtual Private Network)などにより通信可能な状態で遠隔地に配置されたものでもよい。
【0030】
<3.DB>
[3−1.ユーザDB]
ユーザDB50にはECサーバ1が提供するサービスを受けるユーザの情報が属性情報として記憶される。例えば、一人のユーザを特定可能な一つのユーザID(Identification)に対して、ログインパスワード氏名、年齢、性別、年収、住所、メールアドレス、趣味などの個人的な情報が紐付けられて記憶される。また、決済情報や商品の購入履歴、商品のお気に入り登録情報なども記憶される。
更に、本実施の形態においては、ユーザが獲得した特典情報が記憶される。例えば、獲得したクーポンIDと、獲得日時、使用日時、使用対象(何れの商品を対象にクーポンを使用したかを示す情報)などが記憶される。
【0031】
[3−2.販売者DB]
販売者DB51には、ECサーバ1を利用して商品を販売する販売者の情報が記憶される。例えば、それぞれの販売者を一意に識別可能な販売者IDに対して、ログインパスワード、店舗名、店舗ロゴ、取扱商品の商品ID(ECサーバ1が商品ごとに付与する商品固有のコード情報)、商品ページURL(Uniform Resource Locator)、商品ごとの価格、販売者ページのURL、連絡先(電話番号やメールアドレスなど)などの各情報が紐付けられて記憶される。
商品ページURLは商品ページごとに付されるURLであり、同一商品であっても販売者が異なる場合には、異なる商品ページURLが付される。
店舗ロゴの情報は、画像データそのものでもよいし、保存されている画像データのリンク情報(URL情報)などでもよい。
【0032】
[3−3.商品DB]
商品DB52には、ECサーバ1を介して売買が可能な各商品についての情報が記憶される。例えば、商品を一意に識別可能な商品IDに対して、商品ジャンル、商品画像、製造者(メーカー)情報、製造者によって付与される型番情報、販売開始日、取扱商品提供者情報、在庫情報などが紐付けられて記憶される。
商品画像の情報は、画像データそのものでもよいし、保存されている画像データのリンク情報(URL情報など)でもよい。
また、商品DB52には、上記以外にも、生産地や商品のスペック(色、大きさ、性能情報)などが記憶されてもよい。
【0033】
[3−4.特典DB]
特典DB53には、
図4に示すように、ECサーバ1や販売者がユーザに対して付与するクーポンなどの特典の情報が特典情報として記憶される。例えば、特典を一意に識別可能な特典IDに対して、特典名称、使用対象(どの商品を対象としたものか、或いは、どの店舗を対象としたものか)、特典内容(一割引き、送料無料など)、発行者(ECサーバ1を運営している組織や各店舗)、発行日、使用期限、対象ユーザ(特典を利用可能なユーザを示す情報であり、例えば、男性対象や女性対象、或いは、20歳未満対象、登録後1ヶ月以内のユーザ対象など)といった各情報が紐付けられて記憶される。
【0034】
[3−5.ウェブページDB]
ウェブページDB54には、ECサーバ1がユーザや販売者に提供する各種ウェブページのデータが記憶される。具体的には、商品ページや商品の詳細ページ、或いはユーザページや販売者ページ、店舗ページなどのウェブページデータである。
ウェブページデータとしては、ウェブページのURL(Uniform Resource Locator)情報と各ウェブページ上に配置されるオブジェクト(画像やテキストやバナーなど)の配置や表示態様(位置や大きさ、色等)の情報が記憶される。
尚、ウェブページDB54に記憶される情報は、例えば、HTMLなどの構造化文書ファイルで記憶されてもよい。
【0035】
<4.処理手順>
ここでは、ECサーバ1が提供する各種ウェブページをユーザが閲覧しクーポンを獲得した際に、ECサーバ1がユーザに対してクーポンの獲得通知を行うまでの流れについて、各図を参照して説明する。
【0036】
[4−1.第1の実施の形態]
第1の実施の形態では、ECサーバ1が提供するウェブページをユーザが閲覧してクーポンを獲得し、当該ウェブページの閲覧を終了する場合について、
図5を参照して説明する。
【0037】
先ず、ユーザ端末3はステップS101において、ユーザによるログインページ表示操作に応じたログインページ要求処理を実行する。
この処理は、例えば、ユーザがユーザ端末3を用いてログインページを表示するためのボタンやURLのリンク操作子を操作することにより行われる。
ログインページ要求処理により、ログインページ要求処理がECサーバ1へ送信される。
【0038】
ユーザ端末3からログインページ要求を受信したECサーバ1は、ステップS201において、ログインページデータ生成処理を実行する。ログインページデータ生成処理では、ユーザ端末3上にログインページを表示させるためのウェブページデータの生成が行われる。ウェブページデータは、例えば、ログイン操作に必要な各種操作子(入力欄やボタンなど)を備えており、加えて、広告情報などが含まれていてもよい。
【0039】
次に、ECサーバ1は、ステップS202において、ログインページデータ送信処理を実行する。ログインページデータ送信処理は、ステップS201で生成したログインページデータとしてのウェブページデータをユーザ端末3に送信する処理である。
これにより、例えば、ECサーバ1から受信したログインページデータ(ウェブページデータ)に応じたウェブページがユーザ端末3上に表示される。
【0040】
次に、ユーザ端末3はステップS102において、ユーザによるログイン情報(例えばユーザIDとパスワード)の入力操作に応じたログイン情報をECサーバ1へ送信するログイン情報送信処理を実行する。
【0041】
ユーザ端末3からログイン情報を受信したECサーバ1は、ステップS203において認証処理を実行し、続くステップS204において認証結果通知処理を実行する。
具体的には、ECサーバ1は、ユーザ端末3上で入力されたユーザIDとパスワードをユーザDB50に記憶された情報と比較して当該ユーザのログイン可否を判定し(ステップS203)、認証結果をユーザ端末3へ通知する(ステップS204)。尚、認証結果をユーザ端末3へ返すと共に、ECサーバ1が提供するECサイトのトップページのウェブページデータを送信してもよい。これにより、ユーザ認証がなされると共に、ユーザ端末3上にECサイトのトップページが表示される。
【0042】
尚、
図5に示すここまでの一連の流れは、ステップS203の認証処理においてログイン可と判定された場合を示している。ステップS203においてログイン不可と判定した場合は、ユーザ端末3は再度ステップS102の処理を実行し、これに応じてECサーバ1はステップS203の認証処理を実行する。
【0043】
続いて、ユーザ端末3はステップS103において、ユーザの店舗ページ表示操作に応じた店舗ページ要求処理を実行する。店舗ページ要求処理では、ユーザが選択した店舗のウェブページデータ(店舗ページデー)の要求がECサーバ1へ送信される。
【0044】
店舗ページ要求を受信したECサーバ1は、ステップS205において、要求のあった店舗のウェブページデータを店舗ページデータとして生成する店舗ページデータ生成処理を実行する。
続いて、ECサーバ1はステップS206において、生成した店舗ページデータをユーザ端末3に送信する店舗ページデータ送信処理を実行する。
尚、ステップS103,S205,S206の各処理を複数のウェブページ(店舗ページだけでなく、商品ページやユーザページなども含む)に対して繰り返すことにより、ECサーバ1が提供する各種ウェブページのうちの複数のウェブページを開くことが可能である。
【0045】
店舗ページデータを受信してユーザ端末3の表示装置上に店舗ページを表示させたユーザ端末3は、続いてユーザによるクーポン(特典)の獲得操作が行われると、ステップS104において、クーポン獲得要求処理を実行する。
クーポン獲得要求処理では、ECサーバ1に対して、クーポンを特定するクーポンIDやユーザ情報が送信される。
【0046】
クーポン獲得要求を受信したECサーバ1はステップS207において、クーポンを当該ユーザに付与してよいかを判定するクーポン獲得可否判定処理を実行する。
クーポン獲得可否判定処理では、例えば、クーポンの付与期限を渡過していないか、ユーザがクーポン付与の対象ユーザとして適格であるか、などを判定する。
クーポン獲得可否判定処理において、「クーポン獲得可能」と判定した場合、ユーザに対してクーポンが付与される。
尚、以降の処理の説明では、「クーポン獲得可能」と判定した場合を説明する。
【0047】
続いて、ECサーバ1はステップS208において、閲覧終了フラグが「ON」であるか「OFF」であるかを確認する処理を実行する。閲覧終了フラグは、後述する閲覧終了判定処理の中で設定されるフラグであり、ECサーバ1が提供する各種ウェブページの閲覧をユーザが終了した際に「ON」となる。閲覧終了判定処理は、ECサーバ1が提供する各種ウェブページの閲覧をユーザが開始してから終了するまで、継続的に実行される。
尚、
図5の処理の流れは、ステップS208において閲覧終了フラグが「ON」であることを確認した場合(即ち、ユーザがウェブページの閲覧を終了した場合)について表したものである。
ユーザがウェブページの閲覧を終了するまで、ステップS208の判定処理が実行される。
【0048】
閲覧終了フラグが「ON」であった場合、ECサーバ1は続くステップS209において、新規獲得クーポン情報取得処理を実行する。
新規獲得クーポン情報とは、ECサーバ1が提供する各種ウェブページの閲覧の開始から終了までにユーザが新規に獲得したクーポンの情報である。
続いて、ECサーバ1はステップS210において、新規獲得クーポン情報をユーザ端末3に通知する通知処理を実行する。
【0049】
通知方法としては、電子メールを用いる方法やウェブページを用いる方法が可能である。
ウェブページを用いる場合としては、例えば、ECサーバ1が提供する各種ウェブページの中で、まだユーザ端末3上で閉じられておらず非アクティブな状態となっているウェブページがある場合を考える。この場合、非アクティブとなっている当該ウェブページがアクティブとなったときにウェブページ(ダイアログなど)をユーザ端末3上に表示させることにより、クーポン情報を通知する。
また、非アクティブな状態となっているウェブページが無く、全てのウェブページが閉じられている場合には、電子メールを用いて通知を行う。
尚、全てのウェブページが閉じられている場合には、当該ユーザが次にECサーバ1が提供する各種ウェブページの何れかを閲覧する際にダイアログなどを用いて通知を行ってもよい。
【0050】
ステップS208,S209,S210の各処理を実行することにより、ユーザによるウェブページの閲覧の終了後、新規獲得したクーポン情報がユーザに通知される。
【0051】
尚、ステップS207のクーポン獲得可否判定処理において、「クーポン獲得不可」と判定した場合、ユーザに対してクーポンは付与されない。その場合、ステップS210において、ユーザに対してクーポンが付与されなかった旨を通知する。この通知は、ステップS209の処理の直後に行うことが望ましい。
【0052】
新規獲得クーポン情報の通知を受信したユーザ端末3は、ステップS105において、新規獲得クーポン表示処理を実行し、ユーザ端末3上に新規獲得クーポン情報を表示させる。
尚、電子メールを用いた通知が行われた場合は、ステップS105の処理は実行しない。
また、新規に獲得したクーポンがない場合においても、ステップS105の処理は実行しない。
【0053】
[4−2.閲覧終了判定処理]
閲覧終了判定処理について、
図6を参照して説明する。
閲覧終了判定処理は、上述したように、ECサーバ1が提供する各種ウェブページの閲覧をユーザが開始してから終了するまで、継続的に実行される。
ECサーバ1が提供する各種ウェブページの閲覧をユーザが開始すると、
図6に示す一連の処理が開始される。
【0054】
具体的な処理内容としては、先ず、ECサーバ1はステップS301において、経過時間がt秒以上であるか否かを判定する。経過時間は、ECサーバ1が提供する各種ウェブページ上でユーザが各種操作を行うことによって送信される操作情報をECサーバ1が受信した場合にリセットされる。従って、ユーザが各種操作を行わずにt秒経過した場合は、ステップS301の処理で「Y」判定となる。
【0055】
ステップS301で「Y」判定(即ち、閲覧が終了したと判定)した場合、ECサーバ1はステップS305において閲覧終了フラグを「ON」に設定し、
図6の一連の処理を終了する。
一方、ステップS301で「N」判定(即ち、閲覧が終了していないと判定)した場合、
ECサーバ1はステップS302において、操作情報を受信したか否かを判定する処理を実行する。
尚、操作情報は、先に述べたように、ユーザの各種操作に応じてユーザ端末3からECサーバ1へ送信される情報である。
【0056】
ステップS302において操作情報を受信していない場合、ECサーバ1はステップS301の処理を再度実行する。
一方、ステップS302において操作情報を受信した場合、ECサーバ1は続くステップS303において、全てのウェブページが閉じられているかどうかを判定する処理を実行する。ECサーバ1が提供する各種ウェブページの全てが閉じられている場合、ユーザの閲覧が終了したと判定し、ECサーバ1はステップS305において閲覧終了フラグを「ON」に設定し、
図6の一連の処理を終了する。
【0057】
一方、ECサーバ1が提供する各種ウェブページの中で何れか一つでも閉じられていない場合、ウェブページ上で何らかの操作が行われており、ユーザの閲覧が終了していないため、ECサーバ1は続くステップS304において、経過時間をリセットする処理(即ち、経過時間に0秒をセットする処理)を実行する。
【0058】
ステップS301乃至S305の各処理を実行することにより、ECサーバ1が提供する各種ウェブページ上でユーザが操作を行っている間は閲覧終了フラグが「OFF」とされ、ユーザが操作を行わなくなって一定時間(t秒)経過すると閲覧終了フラグが「ON」とされる。また、ユーザが操作を行った直後であっても、ECサーバ1が提供する各種ウェブページが全て閉じられている場合は、閲覧終了フラグが「ON」とされる。
この閲覧終了フラグは、
図5のステップS208で参照されるフラグである。
【0059】
[4−3.第2の実施の形態]
第2の実施の形態について、
図7を参照して説明する。
第2の実施の形態では、ECサーバ1が提供する各種ウェブページの閲覧が終了していない場合であっても、クーポンの獲得から所定時間が経過した場合に、新規獲得クーポン情報を通知する処理を実行する。
尚、ステップS101乃至S104、ステップS201乃至S207までは、
図5で説明した第1の実施の形態と同様の流れであるため、説明を省略する。
【0060】
ステップS207のクーポン獲得可否判定処理を実行したECサーバ1は、続くステップS211において、閲覧終了フラグが「ON」であるか「OFF」であるかを確認し、「OFF」である場合には、クーポンを獲得してから所定時間が経過しているか否かを判定する。
【0061】
閲覧終了フラグが「ON」である場合、または、閲覧終了フラグが「OFF」であり且つ所定時間が経過した場合、ECサーバ1はステップS209において、新規獲得クーポン情報取得処理を実行し、続いてステップS210において通知処理を実行する。
即ち、閲覧が終了していなくても、クーポン獲得から所定時間が経過した場合は、通知処理が実行される。
【0062】
尚、ステップS208において、閲覧終了フラグが「ON」である場合は、ステップS211の処理は実行しなくてよい。
また、ステップS211において、所定時間が経過していない場合は、ステップS209及びS210の各処理は実行せずに、再びステップS208及びS211の各処理を実行する。
【0063】
[4−4.第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、第1の実施の形態及び第2の実施の形態におけるステップS209の新規獲得クーポン情報取得処理とステップS210の通知処理の間に別の処理を実行する例について、
図8を参照して説明する。
【0064】
ECサーバ1は、ステップS209において、新規に獲得したクーポン情報を取得する新規獲得クーポン情報取得処理を実行した後、続けてステップS212において、ECサーバ1が提供する各種ウェブページの閲覧を開始する前に既に取得済みであったクーポン情報を取得する既取得済クーポン情報取得処理を実行する。
次に、ECサーバ1は、ステップS210の通知処理において、新規獲得クーポン情報と共に既取得済クーポン情報をユーザ端末3に対して通知する。
【0065】
<5.まとめ>
ウェブページ(ECサーバ1が提供する各種ウェブページ)に関する操作情報を取得する処理と、操作情報を送信する処理とを、当該ウェブページにアクセスしたユーザ端末3に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成する生成部1aと、ウェブページデータをユーザ端末3に送信する送信部1bと、操作情報を受信する操作情報受信部1cと、生成部1aが生成したウェブページデータによる一または複数のウェブページについてユーザが閲覧を終了したか否かについて操作情報を用いて判定する閲覧終了判定部1dと、ユーザがウェブページの閲覧を開始してから全てのウェブページの閲覧を終了するまでに獲得した新規獲得特典情報(新規獲得クーポン情報)を取得する特典情報取得部1eと、ユーザが閲覧を終了したと判定した後に新規獲得特典情報をユーザに通知する通知処理を実行する通知部1fと、を備えている。
特典(クーポン)を取得した直後は特典や関連する商品(或いはウェブページ)に対する興味が高い状態である一方、ウェブページの閲覧を終了した後は特典や商品(或いはウェブページ)に対する興味が低下している状態と考えられる。
上記の構成によれば、特典や商品、或いはウェブページに対する興味が低下している状態において、獲得した特典の情報が新規獲得特典情報としてユーザに通知される。
これにより、特典や商品、或いはウェブページに対する興味を再上昇させる効果的なタイミングで特典情報がユーザに通知される。
【0066】
第3の実施の形態で説明したように、通知部1fは、閲覧の開始前に既に取得している特典情報を新規獲得特典情報と共にユーザに通知する。
これにより、現時点で獲得している特典がユーザに通知されるため、ユーザに対する適切な情報提供を行うことができると共に、特典ごとに通知を行う必要がなく、例えばメール送信数などの削減を図ることができる。
【0067】
第1の実施の形態で説明したように、複数のウェブページが設けられている場合に、通知部1fは、複数のウェブページのうち少なくとも一つが閉じられていないとき、閉じられていないウェブページの何れかがアクティブになった際に当該ウェブページを用いた通知を行い、複数のウェブページが全て閉じられているとき、電子メールを用いた通知を行う。
これにより、ユーザの行動に応じた通知方法が選択され、最適な通知を行うことができる。
【0068】
第2の実施の形態で説明したように、特典情報取得部1eは、閲覧終了判定部1dによってユーザの閲覧が終了したと判定される前であっても、特典を獲得してから所定時間が経過した場合に新規獲得特典情報を取得する。
これにより、特典を獲得してから通知が行われるまでの時間が長くなる前に通知が行われる。従って、通知が遅くなることによる特典の使用機会の逸失を防止することができる。
【0069】
<6.プログラム及び記憶媒体>
以上、本発明の情報処理装置の実施の形態としてのECサーバ1を説明してきたが、実施の形態のプログラムは、ECサーバ1における処理を情報処理装置(CPU等)に実行させるプログラムである。
【0070】
実施の形態のプログラムは、ウェブページに関する操作情報を取得する処理と、前記操作情報を送信する処理とを、当該ウェブページにアクセスした端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成する生成手順を情報処理装置に実行させる。
また、前記ウェブページデータを前記端末装置に送信する送信手順を情報処理装置に実行させる。
更に、前記操作情報を受信する操作情報受信手順を情報処理装置に実行させる。
更にまた、前記生成手順において生成したウェブページデータによる一または複数のウェブページについてユーザが閲覧を終了したか否かを前記操作情報を用いて判定する閲覧終了判定手順を情報処理装置に実行させる。
そして、ユーザが前記ウェブページの閲覧を開始してから全ての前記ウェブページの閲覧を終了するまでに獲得した新規獲得特典情報を取得する特典情報取得手順を情報処理装置に実行させる。
加えて、ユーザが閲覧を終了したと判定した後に前記新規獲得特典情報を前記ユーザに通知する通知処理手順を情報処理装置に実行させる。
即ちこのプログラムは、ECサーバ1に対して
図5のステップS201乃至S210の各処理、
図6の各処理、
図7のステップS201乃至S211の各処理、
図8のステップS209乃至S212の各処理を実行させるプログラムである。
【0071】
このようなプログラムにより、上述したECサーバ1としての情報処理装置を実現できる。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記録媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記録しておくことができる。或いはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的或いは永続的に格納(記録)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
情報処理装置は、ウェブページに関する操作情報を取得する処理と、前記操作情報を送信する処理とを、当該ウェブページにアクセスした端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成する生成部と、前記ウェブページデータを前記端末装置に送信する送信部と、前記操作情報を受信する操作情報受信部と、前記生成部が生成したウェブページデータによる一または複数のウェブページについてユーザが閲覧を終了したか否かを前記操作情報を用いて判定する閲覧終了判定部と、ユーザが前記ウェブページの閲覧を開始してから全ての前記ウェブページの閲覧を終了するまでに獲得した新規獲得特典情報を取得する特典情報取得部と、ユーザが閲覧を終了したと判定した後に前記新規獲得特典情報を前記ユーザに通知する通知処理を実行する通知部と、を備える。