特許第5890178号(P5890178)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5890178エマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5890178
(24)【登録日】2016年2月26日
(45)【発行日】2016年3月22日
(54)【発明の名称】エマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物
(51)【国際特許分類】
   A01N 25/04 20060101AFI20160308BHJP
   A01N 25/00 20060101ALI20160308BHJP
   B27K 3/50 20060101ALI20160308BHJP
【FI】
   A01N25/04 101
   A01N25/00 101
   B27K3/50 A
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2011-514312(P2011-514312)
(86)(22)【出願日】2010年5月10日
(86)【国際出願番号】JP2010003169
(87)【国際公開番号】WO2010134279
(87)【国際公開日】20101125
【審査請求日】2011年9月16日
【審判番号】不服2014-16326(P2014-16326/J1)
【審判請求日】2014年8月19日
(31)【優先権主張番号】特願2009-121611(P2009-121611)
(32)【優先日】2009年5月20日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004307
【氏名又は名称】日本曹達株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107984
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 雅紀
(74)【代理人】
【識別番号】100096482
【弁理士】
【氏名又は名称】東海 裕作
(72)【発明者】
【氏名】新井 重文
(72)【発明者】
【氏名】久保田 哲夫
【合議体】
【審判長】 佐藤 健史
【審判官】 齊藤 真由美
【審判官】 木村 敏康
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2007/110435(WO,A2)
【文献】 特開平5−112402(JP,A)
【文献】 特開昭55−136201(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08L 71/00-71/14, C08K 3/00-13/08, A01N 1/00-65/48, B27K 3/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
成分(A):ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル、
成分(B):ポリオキシアルキレンソルビタンアルキレート、
成分(C):ジアルキルスルホ琥珀酸塩、
成分(D):エステルエーテル系溶剤、及び
成分(F):農薬活性成分を含有し、
成分(D)が3−メトキシ−3−メチル−1−ブチルアセテートであり、
成分(F)がアセタミプリド、プロピコナゾール及びシプロコナゾールからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、
成分(A)および成分(B)の合計含有量と、成分(C)の含有量との比が、1:2〜7:1の範囲であり、かつ、成分(A)の含有量と、成分(B)の含有量との比が、2:1〜1:2の範囲であり、
成分(A)、成分(B)、成分(C)および成分(D)の合計含有量を100重量%として、成分(A)、成分(B)および成分(C)の合計含有量が20〜50重量%であり、且つ成分(D)の含有量が50〜80重量%である、マイクロエマルション製剤調製用組成物。
【請求項2】
成分(E):エステルエーテル系溶剤以外の極性溶剤をさらに含有する、請求項1に記載のマイクロエマルション製剤調製用組成物。
【請求項3】
成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)および成分(E)の合計含有量を100重量%として、
成分(A)、成分(B)および成分(C)の合計含有量が20〜50重量%であり、
成分(D)および成分(E)の合計含有量が50〜80重量%であり、且つ
成分(E)の含有量が10〜40重量%である、請求項2に記載のマイクロエマルション製剤調製用組成物。
【請求項4】
成分(A)、成分(B)、成分(C)および成分(D)の合計含有量100重量部に対して、成分(F)1〜43重量部を含有する、請求項に記載のマイクロエマルション製剤調製用組成物。
【請求項5】
成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)および成分(E)の合計含有量100重量部に対して、成分(F)1〜43重量部を含有する、請求項2又は3に記載のマイクロエマルション製剤調製用組成物。
【請求項6】
請求項1〜のいずれか1項に記載のマイクロエマルション製剤調製用組成物と水を含有するマイクロエマルション製剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物に関する。より詳細には、本発明は、含有成分の溶解性に影響されることなく、良好な希釈物性を示すエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物に関する。
本願は、2009年5月20日に、日本に出願された特願2009−121611号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
【背景技術】
【0002】
農薬の剤型の一種として、水に不溶な農薬活性成分を乳化剤を添加することによって水中に微粒子として乳化分散させた濃厚な水中油型エマルション状態の乳白色の製剤(エマルション製剤(EW:emulsion, oil in waterまたはCE:concentrated emulsion))と;通常のエマルションと同様に、お互いに相溶性のない水と油を混合した剤であるが、分散粒子が通常のエマルションの粒子よりもはるかに小さな粒子(平均粒径:0.1μm以下)であり、熱力学的に安定で透明な製剤(マイクロエマルション製剤(ME:microemulsion))が知られている。
【0003】
具体的に、特許文献1には、スルホン酸塩あるいはラウリル硫酸エステル塩を含有するアニオン系界面活性剤を有効成分とする木材防腐剤が開示されている。特許文献1には比較製剤例としてスルホコハク酸エステルを含有する防腐剤が記載されている。
【0004】
特許文献2には、エチレンオキシド、プロピレンオキシドおよびブチレンオキシドから選択される少なくとも一種がアルキルアルコールに付加したポリオキシアルキレンアルキルエーテルを有効成分として含有する木材防腐・防蟻・防かび剤が開示されている。特許文献2には比較製剤例としてソルビタン脂肪酸エステル系界面活性剤を含有する防腐剤や、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルを含有する防腐剤が記載されている。
【0005】
特許文献3には、a)農薬活性成分1つまたはそれ以上、b)非アルコール有機溶媒1つまたはそれ以上、c)アニオン系界面活性剤1つまたはそれ以上、および、d)非イオン系界面活性剤1つまたはそれ以上、を含むマイクロエマルション剤が記載されている。
【0006】
特許文献4には、界面活性剤を含有するエマルションが開示されている。好ましい界面活性剤として、f1)フェノール性OH−含有芳香族化合物とホルムアルデヒド及びNH官能基の縮合物のエチレン−オキシド−アルコキシル化もしくはプロピレン−オキシド−アルコキシル化により得られ得るアルコキシル化生成物; f2)アルカリ金属およびアルカリ土類金属の炭酸塩、硫酸塩およびリン酸塩; f3)繰り返しスクシニル単位を含むポリマー; f4)アルコキシラート、アルキロールアミド、エステル、アミンオキシド及びアルキルポリグリコシドの群からの非イオン的もしくはイオン的に修飾された化合物; f5)アルキレンオキシドとソルビタンエステルの反応生成物、オキシアルキル化アセチレンジオール及びアセチレングリコール、オキシアルキル化フェノール; f6)ホモ−及びコポリマー、グラフト及びグラフトコポリマーならびにランダム及び線状ブロックコポリマーの群からのイオン性もしくは非イオン性ポリマー性界面活性剤; f7)エーテルサルフェート、エーテルカルボキシラート、ホスフェートエステルなどのアニオン性界面活性剤; f8)スルホコハク酸エステル、アルキルベンゼンスルホナートならびにポリアクリル酸、ポリエチレンスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、ポリメタクリル酸、ポリリン酸の塩などのアニオン性界面活性剤;および f9)リグニン−型化合物、特にリグノスルホナート、が挙げられている。
【0007】
特許文献5には、(a)少なくとも1種の疎水性農薬;(b)アルキルアルカノエートからなる群より選択される第1溶媒ならびに多価アルコール、多価アルコールの濃縮物、およびそれらの混合物を含有する溶媒系;そして(c)少なくとも1種の界面活性剤を含有する、疎水性農薬のマイクロエマルション化可能濃縮物が開示されている。界面活性剤としてはポリアルコキシル化脂肪族アミンなどのカチオン性界面活性剤、ポリアルキレンオキシドアルキルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸などのアニオン性界面活性剤が示されている。
【0008】
しかし、これら文献に記載のエマルションまたはマイクロエマルション製剤は、含有成分の溶解性に応じて大量の界面活性剤や乳化剤を必要とする場合がある。その場合には、調製中に大量の泡が生じ、調製用容器から取り出すことが困難になる場合もある。製剤を希釈して使用する場合には、エマルションまたはマイクロエマルションの安定性が低下することがある。また、安定性を高めるために大量の界面活性剤を使用すると製剤のコストアップになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特願2007−15959号公報
【特許文献2】特願2006−199687号公報
【特許文献3】特表2006−509807号公報
【特許文献4】特開2002−194205号公報
【特許文献5】特開2008−308508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記した従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、含有成分の溶解性に影響されることなく、良好な希釈物性を示すエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは上記課題を解決すべく、ある種のノニオン系界面活性剤の組み合わせにアニオン系界面活性剤を混合し、さらにそれに特定の極性溶剤を組み合わせることによって安定性に優れ、発泡性の少ない良好なエマルションまたはマイクロエマルション製剤を調製できることを見出した。本発明は、この知見に基づいて、さらに検討することによって完成するに至ったものである。
【0012】
すなわち、本発明は、以下の態様を含むものである。
(1) 成分(A):ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアラルキルフェニルエーテルまたはポリオキシアルキレンアラルケニルフェニルエーテル、
成分(B):ポリオキシアルキレンソルビタンアルキレート、
成分(C):ジアルキルスルホ琥珀酸塩、及び
成分(D):エステルエーテル系溶剤を含有し、
成分(D)が3−メトキシ−3−メチル−1−ブチルアセテートであり、
成分(A)および成分(B)の合計含有量と、成分(C)の含有量との比が、1:2〜7:1の範囲であり、かつ、成分(A)の含有量と、成分(B)の含有量との比が、2:1〜1:2の範囲であり、
成分(A)、成分(B)、成分(C)および成分(D)の合計含有量を100重量%として、成分(A)、成分(B)および成分(C)の合計含有量が20〜50重量%であり、且つ成分(D)の含有量が50〜80重量%である、エマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物。
(2) 成分(E):エステルエーテル系溶剤以外の極性溶剤をさらに含有する、前記(1)に記載のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物。
) 成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)および成分(E)の合計含有量を100重量%として、成分(A)、成分(B)および成分(C)の合計含有量が20〜50重量%であり、成分(D)および成分(E)の合計含有量が50〜80重量%であり、且つ成分(E)の含有量が10〜40重量%である、前記()に記載のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物。
【0013】
) 成分(F):農薬活性成分をさらに含有する、前記(1)に記載のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物。
(5) 成分(F):農薬活性成分をさらに含有する、前記(2)または(3)に記載のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物。
(6) 成分(A)、成分(B)、成分(C)および成分(D)の合計含有量100重量部に対して、成分(F)1〜43重量部を含有する、前記(4)に記載のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物。
(7) 成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)および成分(E)の合計含有量100重量部に対して、成分(F)1〜43重量部を含有する、前記()に記載のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物。
【0014】
(8) 前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物を含有するエマルションまたはマイクロエマルション製剤。
(9) 前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物を水で希釈してなるエマルションまたはマイクロエマルション製剤。
(10) 木材防腐用である、前記(8)または(9)に記載のエマルションまたはマイクロエマルション製剤。
【発明の効果】
【0015】
本発明のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物は、含有成分の溶解性に影響されることなく、良好な希釈物性を示すエマルションまたはマイクロエマルション製剤を提供することができる。本発明のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物は、あわ立ちが少ないので、調製時の取り扱いが容易である。さらに、本発明のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物は、水で希釈してもエマルションまたはマイクロエマルション状態が安定に維持される。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を詳細に説明する。
1)エマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物
本発明のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物は、成分(A)、成分(B)、成分(C)および成分(D)並びに必要に応じて成分(E)および/または成分(F)を含有するものである。
【0017】
〔成分(A)〕
本発明のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物に用いられる成分(A)は、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアラルキルフェニルエーテルまたはポリオキシアルキレンアラルケニルフェニルエーテルである。
ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテルはポリオキシアルキレン基とアリルフェニル基がエーテル結合してなるものである。ポリオキシアルキレンアラルキルフェニルエーテルは、ポリオキシアルキレン基とアラルキルフェニル基がエーテル結合してなるものである。ポリオキシアルキレンアラルケニルフェニルエーテルは、ポリオキシアルキレン基とアラルケニルフェニル基がエーテル結合してなるものである。
【0018】
ポリオキシアルキレン基としては、ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、ポリオキシブチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基等が挙げられる。ポリオキシアルキレン基の重合度は、通常2〜50、好ましくは5〜30、より好ましくは10〜25である。
アリルフェニル基はフェニル基にアリル基が1つまたは2つ以上置換してなるものであり、アラルキルフェニル基はフェニル基にアラルキル基が1つまたは2つ以上置換してなるものであり、アラルケニルフェニル基はフェニル基にアラルケニル基が1つまたは2つ以上置換してなるものである。アリルフェニル基、アラルキルフェニル基およびアラルケニルフェニル基の具体例としては、モノアリルフェニル基、ジアリルフェニル基、トリアリルフェニル基、モノベンジルフェニル基、ジベンジルフェニル基、トリベンジルフェニル基、モノスチリルフェニル基、ジスチリルフェニル基、トリスチリルフェニル基などが挙げられる。アラルキル基またはアラルケニル基中の芳香環にはアルキル基などの置換基が在ってもよい。また、アラルキル基またはアラルケニル基中の芳香環としては、ベンゼン環、ナフタレン環等を含むものが挙げられる。
【0019】
成分(A)の具体例としては、ポリオキシエチレンモノアリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジアリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレントリアリルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレンモノアリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリアリルフェニルエーテル;ポリオキシエチレンモノベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレントリベンジルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレントリベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリベンジルフェニルエーテル;ポリオキシエチレンモノスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテル等が挙げられる。これらの中でも、ポリオキシエチレンモノアリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジアリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレントリアリルフェニルエーテルが好ましい。これら成分(A)は一種単独で若しくは二種以上を組み合わせて用いることができる。
【0020】
〔成分(B)〕
本発明のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物に用いられる成分(B)は、ポリオキシアルキレンソルビタンアルキレートである。
ポリオキシアルキレンソルビタンアルキレートの具体例としては、ポリオキシエチレンソルビタンオレエ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンステアレ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンパルミテ−ト、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンソルビタンジラウレート等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエ−トが好ましい。
【0021】
〔成分(C)〕
本発明のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物に用いられる成分(C)は、ジアルキルスルホ琥珀酸塩である。
ジアルキルスルホ琥珀酸塩としては、ジブチルスルホ琥珀酸塩、ジオクチルスルホ琥珀酸塩、ジラウリルスルホ琥珀酸塩等が挙げられる。塩を形成する金属としては、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属;ベリリウム、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属が挙げられる。
これらジアルキルスルホ琥珀酸塩のうち、ジオクチルスルホ琥珀酸マグネシウム塩が好ましい。
【0022】
成分(A)〜成分(C)の混合割合は、特に制限されないが、成分(A)および成分(B)の合計含有量と、成分(C)の含有量との比が、好ましくは1:2〜7:1、より好ましくは2:1〜4:1であり、かつ、成分(A)の含有量と、成分(B)の含有量との比が、好ましくは2:1〜1:2、より好ましくは3:2〜2:3である。
【0023】
〔成分(D)〕
本発明のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物に用いられる成分(D)は、エステルエーテル系溶剤である。
エステルエーテル系溶剤の具体例としては、メトキシブチルアセテート、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、メチルカルビトールアセテート、エチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート、3−メトキシ−3−メチル−1−ブチルアセテート等が挙げられる。これらの中でも、3−メトキシ−3−メチル−1−ブチルアセテートが好ましい。
【0024】
エマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物中の成分(A)、成分(B)、成分(C)および成分(D)それぞれの含有量は、特に制限されないが、成分(A)、成分(B)、成分(C)および成分(D)の合計含有量を100重量%として、成分(A)、成分(B)および成分(C)の合計含有量が、好ましくは20〜50重量%、より好ましくは25〜40重量%であり、且つ成分(D)の含有量が50〜80重量%、より好ましくは60〜75重量%である。
【0025】
〔成分(E)〕
本発明のエマルションまたはマイクロエマルション製剤組成物に必要に応じて用いられる成分(E)は、エステルエーテル系溶剤以外の極性溶剤である。
成分(E)は、成分(D)に対しての溶解性が低い農薬活性成分(成分(F))を用いる場合に、好適である。
【0026】
成分(E)の極性溶剤としては、ケトン類、ラクトン類、N−メチル−2−ピロリドン、n−アミルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレンカーボネート、乳酸ブチルエステル、乳酸エチルエステル、イソボルニルアセテート、テトラハイドロフルフリルアルコール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、スルホラン、及びD−リモネン等が挙げられる。これらの極性溶剤は一種単独で、あるいは二種以上を組み合わせて用いることができる。
【0027】
これら成分(E)の極性溶剤の中でも、分散性により優れる組成物が得られることから、ケトン類及びラクトン類が好ましく、特にラクトン類が好ましい。
ケトン類としては、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル−n−アミルケトン(2−ヘプタノン)、メシチルオキサイド、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等が挙げられる。ラクトン類としては、γ−ブチロラクトン、δ−ラクトン等が挙げられる。この中でも、δ−ラクトンが好ましい。
【0028】
エマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物において成分(E)を用いた場合における成分(E)の含有量は、特に制限されないが、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)および成分(E)の合計含有量を100重量%として、成分(A)、成分(B)および成分(C)の合計含有量が、好ましくは20〜50重量%、より好ましくは25〜40重量%であり、成分(D)および成分(E)の合計含有量が、好ましくは50〜80重量%、より好ましくは60〜75重量%であり、且つ成分(E)の含有量が好ましくは10〜40重量%、より好ましくは15〜30重量%である。
【0029】
また、本発明のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物は、本発明の効果を損なわない範囲内において、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、効力増強剤、着色剤、香料等の補助成分を含有していてもよい。また、本発明のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物は、農薬活性成分(成分(F))を含有していてもよい。
【0030】
〔成分(F)〕
農薬活性成分は有害生物の防除を目的とする化合物であれば、特に制限なく用いることができる。用いる農薬活性成分は、液状か固体か、あるいは有機化合物か無機化合物か、または単一化合物か混合物か等によって限定されない。農薬活性成分としては、殺菌剤、害虫防除剤(殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺土壌害虫剤)、除草剤、防菌・防カビ・防藻剤、植物成長調節剤、殺鼠剤などが挙げられる。
【0031】
殺菌剤としては、ベノミル、カルベンダジム、フベリダゾール、チアベンダゾール、チオファネート メチル等のベンゾイミダゾール系; クロゾリネート、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリン等のジカルボキシイミド系; イマザリル、オキスポコナゾール、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール、トリホリン、ピリフェノックス、フェナリモル、ヌアリモル、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホル、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、エタコナゾール、ファーコナゾールシス、イプコナゾール、イミベンコナゾール、等のDMI‐殺菌剤; ベナラキシル、フララキシル、メタラキシル、メタラキシル−M、オキサジキシル、オフラセ等のフェニルアミド系; アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、フェンプロピジン、ピペラリン、スピロキサミン等のアミン系; EDDP、イプロベンホス、ピラゾホス等のホスホロチオレート系; イソプロチオラン等のジチオラン系; ベノダニル、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラン、フルトラニル、フラメトピル、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、チフルザミド等のカルボキサミド; ブピリメート、ジメチリモル、エチリモル等のヒドロキシ−(2−アミノ) ピリミジン; シプロジニル、メパニピリム、ピリメタニル等のAP 殺菌剤 (アニリノピリミジン) ; ジエトフェンカルブ等のN−フェニルカーバメート; アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、クレソキシム−メチル、トリフロキシストロビン、ジモキシストロビン、メトミノストロビン、オリザストロビン、ファモキサドン、フルオキサストロビン、フェンアミドン、メトミノフェン等のQoI−殺菌剤 (Qo阻害剤);
【0032】
フェンピコニル、フルジオキソニル等のPP殺菌剤 (フェニルピロール); キノキシフェン等のキノリン系; ビフェニル、クロロネブ、ジクロラン、キントゼン、テクナゼン、トルクトフォス−メチル等のAH殺菌剤 (芳香族炭化水素); フサライド、ピロキロン、トリシクラゾール等のMBI−R; カルプロパミド、ジクロシメット、フェノキサニル等のMBI−D; フェンヘキサミド、ピリブチカルブ、タービナフィン等のSBI剤; ペンシクロン等のフェニルウレア; シアゾファミド等のQiI−殺菌剤 (Qi阻害剤); ゾキサミド等のベンズアミド; ブラストサイジン、ミルディオマイシン等のエノピランウロン; カスガマイシン等のへキソピラノシル; ストレプトマイシン、バリダマイシン等のグルコピラノシル; シモキサニル等のシアノアセトアミド; プロパモカルブ、プロチオカルブ、ポリカーバメート等のカーバメート; ビナパクリル、ジノカップ、フェリムゾン、フルアジナム等の脱共役剤; 酢酸トリフェニルスズ、塩化トリフェニルスズ、水酸化トリフェニルスズ等の有機スズ化合物; 亜リン酸、トルクロホスメチル、ホセチル等のリン酸エステル; テクロフタラム)等のフタルアミド酸; トリアゾキシド等のベンゾトリアジン; フルスルファミド等のベンゼンスルフォナミド; ジクロメジン等のピリダジノン; ジメトモルフ、フルモルフ、ベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、マンジプロパミド等のCAA 殺菌剤 (カルボン酸アミド); オキシテトラサイクリン等のテトラサイクリン; メタスルホカルブ等のチオカーバメート; エトリジアゾール、ポリオキシン、オキソリニック酸、ヒドロキシイソキサゾール、オクチノリン、シルチオファム、ジフルメトリム、アシベンゾラルSメチル、プロベナゾール、チアジニル、エタボキサム、シフルフェナミド、プロキナジド、メトラフェノン、フルオピコリド、水酸化第二銅、有機銅、硫黄、ファーバム、マンゼブ、マンネブ、メチラム、プロピネブ、チウラム、ジネブ、ジラム、キャプタン、カプタホール、フォルペット、クロロタロニル、ジクロフルアニド、トリルフルアニド、ドジン、グアザチン、イミノクタジン酢酸塩、イミノクタジンドデシルベンゼンスルホン酸塩、アニラジン、ジチアノン、クロロピクリン、ダゾメット、メタムナトリウム塩、キノメチオネート、シプロフラム、シルチオファム、フルオルイミド等のその他の化合物; などが挙げられる。
【0033】
殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤或いは殺土壌害虫剤、すなわち害虫防除剤としては、
アセフェート、アザメチホス、アジンホスメチル、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロルフェンビンホス、ダイアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、EPN、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、イソキサチオン、マラソン、メタミドホス、メチダチオン、メチルパラチオン、メビンホス、モノクロトホス、オキシデメトンメチル、パラオキソン、パラチオン、フェントエート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホレート、ホキシム、ピリミホスメチル、プロフェノホス、プロチオホス、スルプロホス、テトラクロルビンホス、テルブホス、トリアゾホス、トリクロルホン、ホスチアゼート、ホスホカルブ、カズサホス、ジスルホトン、デメトン−S−メチル、BRP、CYAP、エトプロホス、キナルホス、ジメチルビンホス、バミドチオン、ピラクロホス等の有機(チオ)ホスフェート; アラニカルブ、アルジカルブ、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、フェノキシカルブ、フェノチオカルブ、メチオカルブ、メソミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキスル、チオジカルブ、トリアザメート、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、MIPC、MPMC、MTMC、ピリダフェンチオン、フラチオカルブ、XMC等のカルバメート系;
【0034】
アレスリン、ビフェントリン、シフルトリン、シハロトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、アルファシペルメトリン、ベータシペルメトリン、ゼータシペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、イミプロトリン、ラムダシハロトリン、ペルメトリン、プラレトリン、ピレトリンIおよびII、レスメトリン、シラフルオフェン、タウフルバリネート、テフルトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、プロフルトリン、ジメフルトリン、アクリナトリン、シクロプロトリン、ハルフェンプロックス、フルシトリネート等のピレトロイド; クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、ビストリフルロン、ノビフルムロンブプロフェジン、ジオフェノラン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、クロフェンタジン等のキチン合成阻害剤; ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド、クロマフェノジド、アザジラクチン等のエクジソンアンタゴニスト; ピリプロキシフェン、メトプレン、フェノキシカルブ等の幼若ホルモン様物質; スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト等の脂質生合成阻害剤;
【0035】
アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム等のニコチン受容体アゴニスト/アンタゴニスト化合物; アセトプロール、エンドスルファン、エチピロール、フィプロニル、バニリプロール、ピラフルプロール、ピリプロール等のGABAアンタゴニスト化合物; アバメクチン、エマメクチン、ミルベメクチン、レピメクチン、スピノサド、イベルメクチン等の大環状ラクトン殺虫剤; フェナザキン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、フルフェネリム等のMETI I化合物; アセキノシル、フルアシプリム、ヒドラメチルノン等のMETI IIおよびIII化合物; クロルフェナピル等の脱共役剤化合物; シヘキサチン、ジアフェンチウロン、フェンブタチンオキシド、プロパルギット等の酸化的リン酸化阻害剤化合物; 脱皮かく乱化合物;ピペロニルブトキシド等の混合機能オキシダーゼ阻害剤化合物; インドキサカルブ、メタフルミゾン等のナトリウムチャネル遮断剤化合物; BT剤、昆虫病原ウイルス剤、昆虫病原糸状菌剤、線虫病原糸状菌剤等の微生物農薬; その他、ベンクロチアズ、ビフェナゼート、カルタップ、フロニカミド、ピリダリル、ピメトロジン、硫黄、チオシクラム、フルベンジアミド、シエノピラフェン、フルピラゾホス、シフルメトフェン、アミドフルメット、ベンスルタップ、ジコホル、テトラジホン、フェンピロキシメート、アミトラズ、クロルジメホルム、トリアザメイト、ピメトロジン、ピリミジフェン、1,3−ジクロロプロペン、クロフェンテジン、フルアクリピリム、ロテノン、DCIP、フェニソブロモレート、ベンゾメート、メタアルデヒド、クロラントラニリプロールスピネトラム、ピリフルキナゾン; などが挙げられる。
【0036】
除草剤としては、2,4−PA、ACN、CNP、DAP、DBN、DCBN、DCMU、DCPA、DPA、DSMA、IPC、MBPMC、MCC、MCP、MCPB、MCPP、MDBA、PAC、SAP、TCA、TCTP、アイオキシニル、アシュラム、アトラジン、アミプロホスメチル、アメトリン、アラクロール、アロキシジム、イソウロン、イソキサベン、イマザピル、イマゾスルフロン、エスプロカルブ、エチジムロン、オキサジアゾン、オルソベンカーブ、カルブチレート、キザロホップエチル、キンクロラック、グリホサート、クロメトキシニル、クロメプロップ、クロルフタリム、シアナジン、ジチオピル、シデュロン、シノスルフロン、ジフェナミド、シマジン、ジメタメトリン、シメトリン、ジメピペレート、ターバシル、ダイムロン、チアザフルロン、チフェンスルフロンメチル、テトラピオン、テニルクロール、テブチウロン、トリクロピル、トリフルラリン、ナプロアニリド、ナプロパミド、ビアラホス、ピクロラム、ビフェノックス、ピペロホス、ピラゾキシフェン、ピラゾスルフロンエチル、ピラゾレート、ピリブチカルブ、フェノキサプロップエチル、フェノチオール、フェンメディファム、ブタクロール、ブタミホス、フラザスルフロン、フルアジホップ、プレチラクロール、プロジアミン、プロピザミド、ブロマシル、プロメトリン、ブロモブチド、ヘキサジノン、ベスロジン、ベンスルフロンメチル、ベンゾフェナップ、ベンタゾン、ベンチオカーブ、ペンディメタリン、ホサミンアンモニウム、メチルダイムロン、メトスルフロンメチル、メトラクロール、メトリブジン、メフェナセット、モリネート、リニュロン、レナシル;などが挙げられる。
【0037】
防菌・防かび・防藻剤としては、トリスニトロメタン、クロロブタノール、ブロノポール、グルタルアルデヒド、ホルムアルデヒド、α−ブロムシンナムアルデヒド、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(BIT)、2−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、アソチオシアン酸アリル、チアベンダゾール、2−ベンツイミダゾリルカルバミン酸メチル、ラウリシジン、バイオバン、トリクロカルバン、ハロカルバン、グラシイシカル、安息香酸、ソルビン酸、カプリル酸、プロピオン酸、10−ウンデシレン酸、ソルビン酸カリウム、安息香酸カリウム、フタル酸モノマグネシウム、8−ヒドロキシキノリン、TMTD、トリクロサン、ジクロヘルアニリド、トリフルアニド、しらこタンパク、卵白リゾチーム、ベンチアゾール、カーバムナトリウム、トリアジン、テブコナゾール、ヒノキチオール、テトラクロロイソフタロニトリル、1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタン、グルコン酸クロルヘキシジン、ポリヘキサメチレンビグアナイド、ポリヘキサメチレングアナイド、ダントプロム、クライダント、ピリチオンナトリウム、ジンクピリチオン、チモール、イソプロピルメチルフェノール、o−フェニルフェノール、フェノール、ブチルバラペン、エチルパラベン、メチルパラペン、プロピルパラペン、メタクレゾール、オルトクレゾール、パラクレゾール、オルトフェニルフェノールナトリウム、クロロフェン、パラクロルフェノール、パラクロロメタキシレート、パラクロロクレゾール、フルオロフォルペット、ポリリジン、ジヨードメチルパラトリルスルフォン、ポリビニルピロリドンパラクロロイソシアネル、ペンザルコニウムクロライド、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、塩化ベンゾトニウム、臭化セチルアンモニウム、セトリミド、CTAB、セタブロン、塩化ペンザルコニウム、セチルピリジニウムクロライド、DCMU、IPBC、TCMSPなどが挙げられる。
【0038】
植物成長調節剤としては、アブシジン酸、インドール酪酸、ウニコナゾール、エチクロゼート、エテホン、クロキシホナック、クロルメコート、クロレラ抽出液、過酸化カルシウム、シアナミド、ジクロルプロップ、ジベレリン、ダミノジッド、デシルアルコール、トリネキサパックエチル、メピコートクロリド、パクロブトラゾール、パラフィン、ワックス、ピペロニルブトキシド、ピラフルフェンエチル、フルルプリミドール、プロヒドロジャスモン、プロヘキサジオンカルシウム塩、ベンジルアミノプリン、ペンディメタリン、ホルクロルフェニュロン、マレイン酸ヒドラジドカリウム、1−ナフチルアセトアミド、4−CPA、MCPB、コリン、硫酸オキシキノリン、エチクロゼート、ブトルアリン、1−メチルシクロプロペン、アビグリシン塩酸塩などが挙げられる。
殺鼠剤としては、クマリン系殺鼠剤、クロロファシノンなどが挙げられる。
【0039】
上記の農薬活性成分(成分(F))の量は特に制限されないが、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)および成分(E)の合計含有量100重量部に対して、成分(F)を、好ましくは1〜43重量部、より好ましくは3〜25重量部含有させることができる。
【0040】
本発明のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物は、通常、水を含有していない組成物であるが、必要に応じて水を含有していてもよい。水の量は特に限定されないが、例えば、水を含有していない当該組成物を1.2倍から10倍に希釈するだけの水量であってもよい。
【0041】
本発明のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物の調製は、公知の組成物調製方法により行うことができる。例えば、所定量の成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)並びに必要に応じて成分(E)を混合し、攪拌することによって調製することができる。その際、各成分を添加・混合する順序は任意である。このようにして得られたエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物は、水を含有していない組成物であり、このまま保存、貯蔵、輸送することができる。水を含有していないエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物に、所定量の水および必要に応じて成分(F)を添加することによって、エマルションまたはマイクロエマルション製剤を得ることができる。
【0042】
また、水を含有するエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物の調製は、例えば、所定量の成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、水、および必要に応じて成分(E)を混合し、攪拌することによって調製することができる。その際、各成分を添加・混合する順序は任意である。水の量は特に限定されないが、例えば、水を含有していない当該組成物を1.2倍から10倍に希釈するだけの水量であってもよい。水を含有する当該組成物は、このまま保存、貯蔵、輸送することができる。水を含有する当該組成物は、そのままでも、エマルションまたはマイクロエマルション製剤として使用できるが、より高い農薬効果を期待して、水を含有するエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物に、所定量の成分(F)及び必要に応じて追加の水を添加することができる。
【0043】
さらに、農薬活性成分(成分(F))を含有するエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物の調製は、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、および必要に応じて成分(E)および/または水を混合し、攪拌することによって組成物を得、この組成物に成分(F)を添加し、攪拌することによって調製することができる。また、所定量の成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(F)、および必要に応じて成分(E)および/または水を混合し、攪拌することによって調製することができる。その際、各成分を添加・混合する順序は任意である。このようにして得られた農薬活性成分(成分(F))を含有するエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物は、このまま保存、貯蔵、輸送することができる。水を含有する当該組成物は、そのままでも、成分(F)含有のエマルションまたはマイクロエマルション製剤として使用できるが、必要に応じてさらに水を添加して希釈することができる。
【実施例】
【0044】
以下に実施例を示し本発明をより具体的に説明する。但し、本発明は実施例により限定されるものではない。
【0045】
(実施例1)
撹拌機付きの容器に、3−メトキシ−3−メチル−1−ブチルアセテート(ソルフィットAC;クラレ社製)28.7重量部を入れ、これにポリオキシエチレンアリルフェニルエーテル(ニューカルゲン−CP−15−200;竹本油脂社製)5.0重量部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(ニューカルゲン−D−945;竹本油脂社製)5.0重量部およびジオクチルスルホ琥珀酸ナトリウム塩(ニューカルゲン−EP−4C;竹本油脂社製)5.0重量部を加え、撹拌して、溶解させた。溶解を促進させるために適宜加熱した。
なお、ニューカルゲン−CP−15−200、ニューカルゲン−D−945およびニューカルゲン−EP−4Cは、使用前に加熱して残留する有機溶剤と水を除去した。
【0046】
得られた溶液に、アセタミプリド(日本曹達株式会社製)2.1重量部、プロピコナゾール(ヤンセンファーマ株式会社製)2.1重量部及びシプロコナゾール(ヤンセンファーマ株式会社製)2.1重量部を添加し、撹拌して、溶解させた。これにイオン交換水50.0重量部を緩やかに添加し、撹拌して、マイクロエマルション製剤調製用組成物を得た。
該組成物を100倍に水で希釈して、マイクロエマルション製剤を得た。
【0047】
(実施例2)
撹拌機付きの容器に、3−メトキシ−3−メチル−1−ブチルアセテート(ソルフィットAC;クラレ社製)30.0重量部およびγ−ブチロラクトン10.0重量部を入れ、これにポリオキシエチレンアリルフェニルエーテル(ニューカルゲン−CP−15−200;竹本油脂社製)6.5重量部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(ニューカルゲン−D−945;竹本油脂社製)6.5重量部およびジオクチルスルホ琥珀酸ナトリウム塩(ニューカルゲン−EP−4C;竹本油脂社製)2.0重量部を添加し、撹拌して、溶解させた。溶解を促進させるために適宜加熱した。
なお、ニューカルゲン−CP−15−200、ニューカルゲン−D−945およびニューカルゲン−EP−4Cは、使用前に加熱して残留する有機溶剤と水を除去した。
【0048】
得られた溶液に、アセタミプリド2.1重量部およびシプロコナゾール2.1重量部を添加し、撹拌して、溶解させた。これにジデシル−ジメチルアンモニウムクロライド(DDAC)(三洋化成工業株式会社製)50%水溶液20.0重量部およびイオン交換水22.8重量部を緩やかに添加し、撹拌して、マイクロエマルション製剤調製用組成物を得た。
該組成物を100倍に水で希釈して、マイクロエマルション製剤を得た。
【0049】
(実施例3)
撹拌機付きの容器に、3−メトキシ−3−メチル−1−ブチルアセテート(ソルフィットAC;クラレ社製)32.9重量部、ポリオキシエチレンアリルフェニルエーテル(ニューカルゲン−CP−15−200;竹本油脂社製)6.0重量部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(ニューカルゲン−D−945;竹本油脂社製)6.0重量部、ジオクチルスルホ琥珀酸ナトリウム塩(ニューカルゲン−EP−4C;竹本油脂社製)3.0重量部、およびn−ブチル−BIT(アーチ・ケミカルズ・ジャパン株式会社製) 2.1重量部を仕込み、撹拌して、溶解させた。溶解を促進させるために適宜加熱した。
なお、ニューカルゲン−CP−15−200、ニューカルゲン−D−945およびニューカルゲン−EP−4Cは、使用前に加熱して残留する有機溶剤と水を除去した。
【0050】
得られた溶液に、イオン交換水50.0重量部を緩やかに添加し、撹拌して、マイクロエマルション製剤調製用組成物を得た。
該組成物を100倍に水で希釈して、マイクロエマルション製剤を得た。
【0051】
実施例1〜3で得られたマイクロエマルション製剤調製用組成物及びマイクロエマルション製剤を0℃〜40℃の温度範囲の条件下に放置した。1週間経過してもエマルションの状態は安定に維持されていた。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物は、含有成分の溶解性に影響されることなく、良好な希釈物性を示すエマルションまたはマイクロエマルション製剤を提供することができる。本発明のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物は、あわ立ちが少ないので、調製時の取り扱いが容易である。さらに、本発明のエマルションまたはマイクロエマルション製剤調製用組成物は、水で希釈してもエマルションまたはマイクロエマルション状態が安定に維持される。