特許第5890257号(P5890257)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5890257
(24)【登録日】2016年2月26日
(45)【発行日】2016年3月22日
(54)【発明の名称】排気系部品
(51)【国際特許分類】
   F01N 13/10 20100101AFI20160308BHJP
   F01N 13/18 20100101ALI20160308BHJP
【FI】
   F01N13/10
   F01N13/18
【請求項の数】4
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-128945(P2012-128945)
(22)【出願日】2012年6月6日
(65)【公開番号】特開2013-253534(P2013-253534A)
(43)【公開日】2013年12月19日
【審査請求日】2015年5月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】391002498
【氏名又は名称】フタバ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】戸市 進之介
(72)【発明者】
【氏名】清水 祐太
(72)【発明者】
【氏名】壷阪 宗弘
【審査官】 永田 和彦
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭63−7231(JP,U)
【文献】 特開2011−185120(JP,A)
【文献】 特開2002−89282(JP,A)
【文献】 特開昭60−53611(JP,A)
【文献】 特開2005−36724(JP,A)
【文献】 実開昭63−10219(JP,U)
【文献】 特開平10−252458(JP,A)
【文献】 特開昭60−50217(JP,A)
【文献】 特開2008−121570(JP,A)
【文献】 特開2009−257247(JP,A)
【文献】 特開平6−221148(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01N 13/10,13/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の気筒を有した内燃機関からの排気ガスを導く流路を全体として構成し、前記内燃機関からの排気ガスを導く複数の流路のそれぞれである枝管部と、前記枝管部を集合させて、前記枝管部からの排気ガスを大気中、または下流側に存在する当該排気系部品とは別の排気系部品へと導く集合管部とを有した排気系部品であって、
前記枝管部の各々にて前記内燃機関から前記集合管部へと向かう流路を形成する外殻の一部分、及び前記集合管部にて前記枝管部の各々から大気中、または下流側に存在する当該排気系部品とは別の排気系部品へと向かう流路を形成する外殻の一部分を、一体に構成する第一外殻部材と、
前記枝管部の各々にて前記内燃機関から前記集合管部へと向かう流路を形成する外殻の一部分、及び前記集合管部にて前記枝管部の各々から大気中、または下流側に存在する当該排気系部品とは別の排気系部品へと向かう流路を形成する外殻の一部分を構成し、前記第一外殻部材とは別体に形成された第二外殻部材であって、当該第二外殻部材が前記第一外殻部材に接合されることで、前記枝管部における流路及び前記集合管部における流路を形成する凹部を有した第二外殻部材と、
前記枝管部のそれぞれのうち、互いに隣接する2つの前記枝管部を接続する支持部と
を備え、
前記支持部は、
前記枝管部及び前記集合管部の周縁と当該支持部の周縁の一部とによって囲まれた部位が開口した開口部を形成するように、前記第一外殻部材及び前記第二外殻部材のうちのいずれか一方と一体に形成され
前記枝管部の各々は、同一方向に屈曲した管状に形成されており、
前記内燃機関に接続される板状のフランジ部であって、前記内燃機関の排気ポートそれぞれに前記枝管部の各々を接続する接続孔を有すると共に、前記枝管部の各々が屈曲する方向に沿って前記接続孔から離れる位置に締結部品を挿通する挿通孔を少なくとも1つ有したフランジ部を備え、
前記支持部は、
前記開口部の開口が、前記フランジ部に接続された前記枝管部が屈曲する方向に沿って形成されていると共に、前記フランジ部の外表面と直交しかつ前記挿通孔の中心から延伸する軸を中心とし、更に、締結部品を締結する工具が通過可能な領域を、前記開口部の開口が含む位置に形成されてい
ことを特徴とする排気系部品。
【請求項2】
前記第一外殻部材、及び前記第二外殻部材のうちの少なくともいずれか一方を複数備える
ことを特徴とする請求項1に記載の排気系部品。
【請求項3】
当該排気系部品は、
エキゾーストマニホルドである
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排気系部品。
【請求項4】
当該排気系部品は、
複数の排気パイプを1つの排気パイプに合流させる合流部材である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排気系部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関からの排気ガスの流路を構成する排気系部品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車における内燃機関からの排気ガスの流路を構成する排気系を構成する部品(以下、排気系部品と称す)として、エキゾーストマニホルド,各種パイプ,触媒コンバータ,マフラーなどが知られている。
【0003】
排気系部品のうちのエキゾーストマニホルドの中には、複数の気筒を有した内燃機関の排気ポートそれぞれからの排気ガスが通過する複数の通過孔を有したフランジ部と、内燃機関の各排気ポートからフランジ部の通過孔を介した排気ガスが通過するエキマニ本体部とを備えたものが知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載されたエキマニ本体部は、それぞれが同一方向に屈曲した管状に形成され、かつ各排気ポートに接続される複数の枝管部と、各枝管部を1つの流路へと集合させる形状の管である集合管部とを備え、全体として、多岐管に形成されたものである。
【0004】
特に、特許文献1に記載されたエキマニ本体部は、当該エキマニ本体部の外殻を構成する板状の部材であって、窪み(凹部)を有している。エキマニ本体部は、当該複数の外殻部材の周縁を接合することで枝管部及び集合管部を構成し、凹部に囲まれた空間が排気ガスの流路として機能する、いわゆるモナカ構造のエキマニ本体部である。
【0005】
なお、エキゾーストマニホルドは、各枝管部の端部がフランジ部の通過孔の周縁に接合(例えば、溶接)され、内燃機関に固定される。一般的に、内燃機関への固定は、フランジ部に設けられた挿通孔にボルトなどの締結部品を挿通して締結することで行われるため、エキゾーストマニホルドには、作業の容易性が求められる。
【0006】
内燃機関の各排気ポートからの排気ガスは高温であるため、排気ガスが枝管部や集合管部を通過すると、当該エキマニ本体部を構成する外殻部材の温度は上昇する。
このため、エキゾーストマニホルド、特に、エキマニ本体部の集合管部において複数の枝管部が合流する部位(以下、合流部と称す)には、熱応力が発生することとなり、合流部における前記熱応力による歪みの発生を抑制する必要がある。
【0007】
前記歪みの抑制を実現するエキゾーストマニホルドとして、複数の枝管部と、1つの集合管部と、互いに隣接する枝管部の間を接続する板状に形成された部位(以下、裾部と称す)とを備え、全体として、多岐管に形成されたものがある(特許文献2参照)。さらに、特許文献2に記載されたエキマニ本体部の裾部には、エキゾーストマニホルドを内燃機関に固定する際の作業性を確保することを目的として、挿通孔と同芯の軽量孔が設けられている。
【0008】
なお、特許文献2に記載されたエキマニ本体部は、一枚の板材をプレス加工することで、複数の枝管部、1つの集合管部、及び少なくとも裾部を有した1つの外殻部材に相当する部位(以下、半割部と称す)を、一枚の板材の上に2つ作成し、その後、半割部のそれぞれが互いに対向して当接するように曲げ加工することで形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2009−257247号公報
【特許文献2】特開平06−221148号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献2に記載されたエキマニ本体部においては、曲げ加工の後に溶接などの接合処理がなされる。
特許文献2に記載されたエキマニ本体部に対する接合処理は、各枝管部同士の周縁、及び集合管部同士の周縁のそれぞれに加えて、裾部における軽量孔の周縁同士も接合する必要があり、接合処理の手間が多いという問題があった。
【0011】
つまり、従来の技術では、複数の枝管部と1つの集合管部とを備え、少なくとも枝管部と集合管部とを少なくとも2つの外殻部材を接合することで構成される排気系部品において、当該排気系部品を介した作業の容易性を確保し、複数の枝管部が合流する部位への応力集中を避けると共に、接合処理に係る手間を低減できないという問題があった。
【0012】
そこで、本発明は、複数の枝管部と1つの集合管部とを備え、枝管部と集合管部とが少なくとも2つの外殻部材を接合することで構成される排気系部品において、当該排気系部品を介した作業の容易性を確保し、複数の枝管部が合流する部位への応力集中を避けると共に、接合処理に係る手間を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記目的を達成するためになされた本発明は、複数の気筒を有した内燃機関からの排気ガスを導く流路を全体として構成し、内燃機関からの排気ガスを導く各流路を構成する枝管部と、それら枝管部を集合させて、枝管部からの排気ガスを下流へと導く集合管部とを有した排気系部品に関する。
【0014】
本発明の排気系部品は、第一外殻部材と、第二外殻部材と、支持部とを備えている。第一外殻部材は、枝管部の各々にて内燃機関から集合管部へと向かう流路を形成する外殻の一部分、及び集合管部にて枝管部の各々から下流へと向かう流路を形成する外殻の一部分を一体に構成する。
【0015】
第二外殻部材は、枝管部の各々にて内燃機関から集合管部へと向かう流路を形成する外殻の一部分、及び集合管部にて枝管部の各々から下流へと向かう流路を形成する外殻の一部分を構成し、第一外殻部材とは別体に形成されている。さらに、第二外殻部材は、当該第二外殻部材が第一外殻部材に接合されることで、枝管部における流路及び集合管部における流路を形成する凹部を有している。
【0016】
すなわち、本発明の排気系部品は、第一外殻部材と第二外殻部材とを接合することで、複数の流路のそれぞれを形成する各枝管部と、それらの枝管部が集合した流路を形成する集合管部とを構成する、いわゆる「モナカ構造」の排気系部品である。
【0017】
そして、本発明の排気系部品における支持部は、枝管部のそれぞれのうち、互いに隣接する2つの枝管部を接続する。支持部は、枝管部及び集合管部の周縁と当該支持部の周縁の一部とによって囲まれた部位が開口した開口部を形成するように、第一外殻部材及び第二外殻部材のうちのいずれか一方と一体に形成されている。
【0018】
つまり、本発明の排気系部品には、枝管部及び集合管部の周縁と支持部の周縁の一部とによって囲まれた部位が開口した開口部が形成される。本発明においては、開口部における開口には、締結部品を締結するための工具を容易に挿入できる。ここで言う、締結部品とは、当該排気系部品を他の装置(内燃機関)などに固定するための部品であり、例えば、ボルトやネジなどである。また、開口部における開口を介して、他の装置に取り付けられる当該排気系部品とは異なる部品や締結部品などを操作できる。
【0019】
これらの結果、本発明の排気系部品によれば、作業性を向上させることができる。
さらに、本発明の排気系部品によれば、隣接する枝管部を接続する支持部が設けられたことにより、当該排気系部品において複数の枝管部が合流する部位の剛性を高めることができる。この結果、本発明の排気系部品によれば、排気ガスが通過することによる外殻部材の温度が変化して外殻部材に発生する熱応力を抑え、複数の枝管部が合流する部位に割れなどが生じることを抑制できる。
【0020】
しかも、本発明によれば、当該排気系部品の構築を、第一外殻部材の周縁と第二外殻部材の周縁とが当接する部位を接合することによって実現できる。つまり、本発明によれば、従来の排気系部品と異なり、開口部における開口を形成するために、支持部の周縁を溶接する必要がなくなり、排気系部品を構築する際の接合(溶接)工程を低減できる。
【0021】
換言すれば、本発明の排気系部品によれば、複数の枝管部と1つの集合管部とを備え、枝管部と集合管部とが少なくとも2つの外殻部材を接合することで構成される排気系部品において、複数の枝管部が合流する部位への応力集中を避けると共に、当該排気系部品を介した作業の容易性を確保しつつ、接合処理に係る手間を低減できる。
【0022】
本発明の排気系部品は、2つ以上の外殻部材を備えた排気系部品に適用することができる。
本発明の排気系部品は、第一外殻部材、及び第二外殻部材のうちの少なくともいずれか一方を複数備えていても良い。
【0023】
すなわち、本発明の排気系部品の構成としては、1つの第一外殻部材と複数の第二外殻部材との組み合わせによる構成、複数の第一外殻部材と1つの第二外殻部材との組み合わせによる構成、複数の第一外殻部材と複数の第二外殻部材との組み合わせによる構成などがある。
【0024】
第一外殻部材、及び第二外殻部材のうちの少なくともいずれか一方を複数備えている排気系部品において、枝管部のそれぞれを2つの外殻部材によって構成すれば、当該枝管部を構成しない外殻部材は、当該枝管部を構成する部位を備えていなくとも良い。第一外殻部材、及び第二外殻部材のうちの少なくともいずれか一方を複数備えている排気系部品によれば、枝管部を構築する外殻部材に多様性をもたせることができ、排気系部品における設計の自由度を向上させることができる。
【0025】
さらに、本発明において、枝管部の各々を、同一方向に屈曲した管状に形成することもできる。
この場合、本発明の排気系部品は、内燃機関に接続される板状のフランジ部を備えている。フランジ部は、内燃機関の排気ポートそれぞれに枝管部の各々を接続する接続孔を有すると共に、枝管部の各々が屈曲する方向に沿って接続孔から離れる位置に締結部品を挿通する挿通孔を少なくとも1つ有する。
【0026】
本発明の排気系部品においては、開口部の開口が、フランジ部に接続された枝管部が屈曲する方向に沿って形成されると共に、フランジ部の外表面と直交しかつ挿通孔の中心から延伸する軸を中心とした領域を、開口部の開口が含む位置に、支持部が形成される。
【0027】
すなわち、本発明の排気系部品は、フランジ部の挿通孔に対する開口部の開口の位置が、締結部品を締結する締結工具が通過可能な経路(工具軌跡)を確保可能となるように支持部が設けられる。
【0028】
本発明によれば、当該排気系部品を内燃機関に固定する際に、開口部の開口に締結工具を、開口部の開口に容易に挿通することができる。この結果、本発明の排気系部品によれば、当該排気系部品を内燃機関に固定する際の作業性を確実に確保することができる。
【0029】
なお、本発明は、エキゾーストマニホルドや、複数の排気パイプを1つの排気パイプに合流させる合流部材に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明が適用された排気系部品としてのエキゾーストマニホルドを備えた排気システムの一部分の構成を示す図の一例である。
図2】実施形態における排気系部品を示す図の一例である。
図3】実施形態における排気系部品を示す図の一例である。
図4】排気系部品を構成する下側外殻部材を示す図の一例である。
図5】排気系部品を構成する中間外殻部材を示す図の一例である。
図6】排気系部品を構成する上側外殻部材を示す図の一例である。
図7】第二実施形態における排気系部品を示す図の一例である。
図8】第二実施形態における排気系部品を示す図の一例である。
図9】排気系部品の変形例の一例を示す図である。
図10】排気系部品の変形例の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第一実施形態]
〈排気システムの構成〉
図1に示すように、排気システム1は、複数の気筒を有した内燃機関120からの排気ガスを、大気中に導くシステムである。
【0032】
なお、内燃機関120は、第一気筒#1から第四気筒#4までの4気筒を直列に配置した、直列四気筒、またはV型の内燃機関である。
排気システム1は、少なくとも、エキゾーストマニホルド10と、触媒コンバータ60と、排気パイプ65とを備えている。排気システム1は、図示しない周知の一つ以上のマフラーやエンドパイプを備えている。
【0033】
このうち、触媒コンバータ60は、エキゾーストマニホルド10からの排気ガスを浄化する周知の触媒を内蔵した機構であり、触媒にて浄化された排気ガスを排気パイプ65へと導く。
【0034】
排気パイプ65は、排気ガスの流路を構成する周知のパイプであり、触媒コンバータ60にて浄化された排気ガスを大気中に導く流路を構成する。
〈エキゾーストマニホルドの全体構成〉
図2(A)は、エキゾーストマニホルドの上面図であり、図2(B)は、エキゾーストマニホルドの正面図である。さらに、図3(A)は、エキゾーストマニホルドの側面図であり、図3(B)は、図2(A)におけるA−A断面図、図3(C)は、図2(B)におけるB−B断面図である。
【0035】
図2(A),図2(B),図3(A),図3(B),図3(C)に示すように、エキゾーストマニホルド10は、フランジ部12と、エキゾーストマニホルド本体部(以下、エキマニ本体部と称す)20とを備えている。
【0036】
このうち、フランジ部12は、内燃機関120に接続される板状の部材である。フランジ部12には、内燃機関120の排気ポートP1〜P4それぞれに接続される接続孔16nが設けられていると共に、締結部品が挿通される複数の孔(以下、挿通孔と称す)18mが設けられている。なお、ここで言う締結部品とは、フランジ部12を内燃機関120に固定する周知の部品であり、例えば、ボルトやネジなどである。本実施形態において、添字nは、内燃機関120において直列に配置される気筒の数(実施形態では、n=4)を示し、添字mは、挿通孔18の個数(実施形態では、m=5)を表す。
【0037】
次に、エキマニ本体部20は、上側外殻部材35と、中間外殻部材40と、下側外殻部材45とを備えている。エキマニ本体部20では、内燃機関120からの排気ガスを触媒コンバータ60へと導く流路を、部材35,40,45を接合することで構成する。すなわち、エキマニ本体部20は、いわゆる「モナカ構造」のエキマニ本体部である。
【0038】
エキマニ本体部20は、枝管部22nと、集合管部24とを備えている。
枝管部22は、内燃機関120の排気ポートP1〜P4のそれぞれからの排気ガスを導く流路のそれぞれを形成する。枝管部22の各々は、屈曲した管状に形成されており、各枝管部22の一方の端部がフランジ部12の接続孔16の周縁に接続される。フランジ部12への枝管部22の接続は、フランジ部12から突出する各枝管部22の屈曲の方向が同一方向となるようになされている。
【0039】
集合管部24は、枝管部22におけるフランジ部12に接続されていない端部を集合させて、枝管部22からの排気ガスを少なくとも1つの排気パイプ65へと導く流路を形成する。本実施形態においては、集合管部24は、触媒コンバータ60を介して排気パイプ65に接続されている。
【0040】
なお、本実施形態におけるフランジ部12の挿通孔18は、当該フランジ部12の上辺(図2(B)中の上側)に沿って2箇所,当該フランジ部12の下辺(図2(B)中の下側)に沿って3箇所の計5箇所設けられている。5つの挿通孔18のうち、1つの挿通孔183は、当該挿通孔183の中心を通り、かつフランジ部12の外表面に直交する軸が、枝管部222,枝管部223にて挟まれる位置に設けられている。
【0041】
エキマニ本体部20には、支持部28が設けられている。支持部28は、互いに隣接する2つの枝管部22を接続する部材である。本実施形態における支持部28は、枝管部222,枝管部223を接続する部材として設けられている。
【0042】
さらに、本実施形態における支持部28は、枝管部22及び集合管部24の周縁と当該支持部28の周縁の一部とによって囲まれた部位が開口した開口部51を形成するように設けられている。本実施形態における支持部28は、フランジ部12の外表面と直交し、かつ挿通孔183の中心から延伸する軸を中心とした所定の領域(以下、工具軌跡と称す)を、開口部51の開口が包含するように設けられる。なお、所定の領域とは、例えば、ボルトやネジなどの締結部品を締結する工具が通過可能な領域である。
【0043】
例えば、本実施形態における開口部51の開口は、挿通孔183と同芯状であり、所定の領域は、開口部51の開口及び挿通孔183と同芯状となる領域である。ここで言う同芯状とは、同芯であることの他に、互いの中心が、予め規定された誤差範囲の間でズレが生じている状態を含むものである。
〈エキマニ本体部の細部構成〉
次に、エキマニ本体部20の細部構成について説明する。
【0044】
エキマニ本体部20、即ち、枝管部22及び集合管部24を構成する上側外殻部材35、中間外殻部材40、及び下側外殻部材45のそれぞれは、窪み(凹部)を有した板状の部材である。
【0045】
上側外殻部材35、中間外殻部材40、及び下側外殻部材45に形成される凹部は、例えば、板状の部材をプレス加工することで成型される。
図4に示すように、下側外殻部材45は、下側枝部461〜464と、下側集合部48と、支持部位53とを備え、これら下側枝部461〜464と、下側集合部48と、支持部位53とが一体に形成されている。
【0046】
下側枝部461〜464は、それぞれ、枝管部221〜224の各々を形成する外殻の一部分を構成する部位である。下側枝部461〜464は、それぞれ、半円状の窪みである凹部471〜凹部474を有している。
【0047】
下側集合部48は、集合管部24の外殻の一部分を構成する部位である。下側集合部48は、半円状の窪みである凹部49を有している。
本実施形態においては、凹部471、凹部474、及び凹部49は、全体として連続した窪みとなるように形成されている。
【0048】
支持部位53は、下側枝部462と下側枝部463とを接続する部位であり、支持部28として機能する部位である。支持部位53は、下側枝部462の周縁、下側集合部48の周縁、下側枝部463の周縁、及び当該支持部位53の周縁に囲まれた部位が開口した開口部51を形成するように設けられている。
【0049】
なお、本実施形態における支持部位53は、開口部51における開口が、工具軌跡に沿って、フランジ部12における挿通孔183と同芯状となるように設けられている。
下側外殻部材45における支持部位53の製造方法について説明する。具体的には、下側外殻部材45を製造する際には、板状の部材をプレス加工することで、下側枝部461〜464、及び下側集合部48を形成すると、下側枝部462と下側枝部463との間に板状に形成された部位である裾部が残る。裾部の一部分が支持部位53として残るように、開口部51における開口を当該裾部に穿設する。
【0050】
図5に示すように、中間外殻部材40は、中間枝部411,414と、中間集合部44とを備え、これら中間枝部411,414と中間集合部44とが一体に形成されている。
中間枝部411,414は、それぞれ、枝管部221,224の各々を形成する外殻の一部分を構成する部位である。中間枝部411,414は、それぞれ、半円状の窪みである凹部421,凹部424を有している。
【0051】
中間集合部44は、集合管部24において、枝管部221,枝管部224が集合する部位の一部分を構成する、板状の部位である。
つまり、本実施形態のエキマニ本体部20では、中間外殻部材40の周縁を、下側外殻部材45における下側枝部461、464及び下側集合部48の周縁と接合することで、中間枝部411及び下側枝部461に囲まれた管状の部位、即ち、凹部421と凹部471とによって枝管部221が形成される。そして、中間枝部414及び下側枝部464に囲まれた管状の部位、即ち、凹部424と凹部474とによって枝管部224が形成される。
【0052】
さらに、中間集合部44及び下側集合部48に囲まれた部位、即ち、中間集合部44を構成する平面と凹部49とによって、集合管部24のうちの枝管部221と枝管部224とが集合する部位が形成される。
【0053】
図6に示すように、上側外殻部材35は、上側枝部362,363と、上側集合部38とを備えている。
このうち、上側枝部362、上側枝部363は、それぞれ、枝管部222,枝管部223を形成する外殻の一部分を構成する部位である。これら上側枝部362,及び上側枝部363は、それぞれ、半円状の窪みである凹部372と、凹部373とを有している。
【0054】
上側集合部38は、集合管部24を形成する外殻の一部分を構成する部位である。上側集合部38は、半円状の窪みである凹部39を備えている。
なお、これらの凹部372,凹部373,及び凹部39は、全体として連続した窪みとなるように形成されている。
【0055】
なお、上側外殻部材35は、上側枝部362,363の間に開放空間を有している。
つまり、本実施形態のエキマニ本体部20では、上側外殻部材35における上側枝部362及び上側枝部363の周縁を、下側外殻部材45における下側枝部462、463と接合することで、上側枝部362及び下側枝部462に囲まれた管状の部位、即ち、凹部372と凹部472とによって枝管部222が形成される。そして、上側枝部363及び下側枝部463に囲まれた管状の部位、即ち、凹部373と凹部473とによって枝管部223が形成される。
【0056】
さらに、本実施形態のエキマニ本体部20では、上側外殻部材35における上側集合部38の周縁を、中間外殻部材40の中間集合部44の周縁と接合することで、中間集合部44及び上側集合部38に囲まれた部位、即ち、中間集合部44を構成する平面と凹部39とによって、集合管部24のうちの枝管部222と枝管部223とが集合する部位が形成される。また、本実施形態では、上側外殻部材35における上側枝部362及び上側枝部363の周縁を、下側外殻部材45における下側枝部461、464と接合することで、下側外殻部材45の支持部位53を支持部28として機能させることができる。
【0057】
なお、実施形態における接合とは、部材同士を接続・固定する周知の手法であり、例えば、溶接を含む。
[第一実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態のエキゾーストマニホルド10には、枝管部222,枝管部223の周縁及び集合管部24の周縁と支持部位53(支持部28)の周縁の一部とによって囲まれた部位が開口した開口部51が形成される。そして、支持部位53(支持部28)は、フランジ部12に設けられた挿通孔183に対して、開口部51における開口が工具軌跡の延長上に位置するように設けられている。
【0058】
このため、エキゾーストマニホルド10によれば、当該エキゾーストマニホルド10を内燃機関120に固定する際に、開口部51における開口を介して、ボルトなどの締結部品を締結する締結工具を容易に挿入でき、その締結部品を締結する際の作業性を向上させることができる。
【0059】
しかも、エキゾーストマニホルド10によれば、隣接する枝管部222,223を接続する支持部28が設けられたことにより、当該エキゾーストマニホルド10において複数の枝管部22が合流する部位の剛性を高めることができる。この結果、エキゾーストマニホルド10によれば、排気ガスが通過することにより下側外殻部材45,及び上側外殻部材35の温度が変化して下側外殻部材45,及び上側外殻部材35に発生する熱応力を抑え、枝管部22が合流する部位に割れなどが生じることを抑制できる。
【0060】
さらに、エキゾーストマニホルド10によれば、その支持部28の構築を、上側外殻部材35の周縁と、下側外殻部材45における下側枝部462,463とを接合することで実現できる。つまり、エキゾーストマニホルド10によれば、従来のエキゾーストマニホルドと異なり、開口部51における開口を形成するために、当該開口同士の周縁を溶接する必要がない。よって、エキゾーストマニホルド10によれば、エキゾーストマニホルド10における支持部28を構築する際の接合(溶接)工程を低減できる。
【0061】
換言すれば、エキゾーストマニホルド10によれば、複数の枝管部22nと1つの集合管部24とを備え、枝管部22と集合管部24とが外殻部材35,40,45を接合することで構成されるエキゾーストマニホルド10において、当該エキゾーストマニホルド10を介した作業の容易性を確保し、複数の枝管部22が合流する部位への応力集中を避けると共に、接合処理に係る手間を低減できる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
【0062】
本発明の第二実施形態は、第一実施形態とは、主として、本発明が適用されるエキゾーストマニホルドの構成が異なる。このため、本実施形態においては、第一実施形態と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略し、第一実施形態とは異なるエキゾーストマニホルドの構成を中心に説明する。
〈エキゾーストマニホルドの全体構成〉
図7(A)は、エキゾーストマニホルドの上面図であり、図7(B)は、エキゾーストマニホルドの正面図である。さらに、図8(A)は、エキゾーストマニホルドの側面図であり、図8(B)は、図7(A)におけるA−A断面図、図8(C)は、図7(B)におけるB−B断面図である。
【0063】
図7(A),図7(B),図8(A),図8(B),図8(C)に示すように、エキゾーストマニホルド70は、フランジ部72とエキマニ本体部78とを備えている。
フランジ部72は、内燃機関120に接続される板状の部材である。フランジ部72には、接続孔74nが設けられている共に、挿通孔76mが設けられている。本実施形態における接続孔74nは、第一実施形態の接続孔16nと同様、内燃機関120の排気ポートP1〜P4それぞれに接続される。
【0064】
次に、エキマニ本体部78は、上側外殻部材83と、下側外殻部材90とを備え、内燃機関120からの排気ガスを触媒コンバータ60へと導くマニホールド内流路を、外殻部材83,90を接合することで構成する。すなわち、エキマニ本体部78は、いわゆる「モナカ構造」のエキマニ本体部である。
【0065】
エキマニ本体部78は、枝管部81nと、集合管部82とを備えている。
このうち、枝管部81は、内燃機関120から導かれる排気ガスの流路のそれぞれを形成する。枝管部81の各々は、屈曲した管状に形成されており、各枝管部81の一方の端部がフランジ部72の接続孔74の各々の周縁に接続される。フランジ部72への枝管部81の接続は、フランジ部72から突出する各枝管部81の屈曲の方向が同一方向となるようになされている。
【0066】
集合管部82は、各枝管部81nにおけるフランジ部72に接続されていない側の端部を集合させて、枝管部81からの排気ガスを少なくとも1つの排気パイプ65へと導く流路を形成する。
【0067】
なお、本実施形態におけるフランジ部72の挿通孔76は、当該フランジ部72の上辺(図7(B)中の上側)に沿って3箇所,当該フランジ部72の下辺(図7(B)中の下側)に沿って2箇所の計5箇所設けられている。5つの挿通孔76のうち、挿通孔762,挿通孔764は、それぞれ、当該挿通孔762,挿通孔764の中心を通り、かつフランジ部72の外表面に直交する軸のそれぞれが、枝管部811,枝管部812にて挟まれる位置、枝管部813,枝管部814にて挟まれる位置に設けられている(図8(C)参照)。
【0068】
エキマニ本体部78には、2つの支持部88,89が設けられている。
支持部88は、枝管部811,枝管部812を接続する。支持部88は、枝管部811の周縁,集合管部82の周縁,枝管部812の周縁,及び当該支持部88の周縁の一部によって囲まれた部位が開口した開口部101を形成するように設けられている。
【0069】
支持部89は、枝管部813,枝管部814を接続する。支持部89は、枝管部813の周縁,集合管部82の周縁,枝管部814の周縁,及び当該支持部89の周縁の一部によって囲まれた部位が開口した開口部102を形成するように設けられている。
【0070】
さらに、支持部88,89は、それぞれ、フランジ部72の外表面と直交し、かつ挿通孔761,挿通孔764の中心から延伸する軸を中心とした工具軌跡を、開口部101の開口,開口部102の開口が包含するように設けられる。より具体的には、本実施形態における支持部88,89は、それぞれ、挿通孔761,挿通孔764と開口部101,開口部102の開口とが同芯状となるように設けられていても良い。
〈エキマニ本体部の細部構成〉
次に、エキマニ本体部78の細部構成について説明する。
【0071】
エキマニ本体部78を構成する上側外殻部材83、及び下側外殻部材90は、それぞれ、窪み(凹部)を有した板状の部材である。上側外殻部材83、及び下側外殻部材90に形成される凹部は、例えば、板状の部材をプレス加工することで成型される。
【0072】
下側外殻部材90は、下側枝部911〜下側枝部914と、下側集合部94と、支持部位96,97とを備え、これら下側枝部911〜下側枝部914と、下側集合部94と、支持部位96,97とが一体に形成されている。
【0073】
下側枝部911〜下側枝部914は、それぞれ、枝管部811〜枝管部814の各々を形成する外殻の一部分を構成する部位である。下側枝部911〜下側枝部914は、半円状の窪みである凹部931〜凹部934を有している。
【0074】
下側集合部94は、集合管部82の外殻の一部分を構成する部位である。下側集合部94は、半円状の窪みである凹部95を有している。
本実施形態においては、凹部931〜凹部934、及び凹部95は、全体として連続した窪みとなるように形成されている。
【0075】
支持部位96は、下側枝部911と下側枝部912とを接続する部位である。支持部位96は、下側枝部911の周縁、下側集合部94の周縁、下側枝部912の周縁、及び当該支持部位96に囲まれた部位が開口した開口部101を形成する。
【0076】
支持部位97は、下側枝部913と下側枝部914とを接続する部位である。支持部位97は、下側枝部913の周縁、下側集合部94の周縁、下側枝部914の周縁、及び当該支持部位97に囲まれた部位が開口した開口部102を形成する。
【0077】
なお、本実施形態における支持部位96,97は、それぞれ、開口部101,102における開口が、工具軌跡に沿って、フランジ部72における挿通孔7,7と同芯状となるように設けられている。
【0078】
上側外殻部材83は、上側枝部841〜上側枝部844と、上側集合部86とを備えている。
このうち、上側枝部841〜上側枝部844は、それぞれ、上側外殻部材83において、枝管部811〜枝管部813を形成する外殻の一部分を構成する部位である。これら上側枝部841〜上側枝部844は、それぞれ、半円状の窪みである凹部851〜凹部854を有している。
【0079】
上側集合部86は、集合管部82を形成する外殻の一部分を構成する部位である。上側集合部86は、半円状の窪みである凹部87を備えている。
なお、本実施形態においては、凹部851〜凹部854、及び凹部87は、全体として連続した窪みとなるように形成されている。
【0080】
なお、上側外殻部材83は、各上側枝部84の間に開放空間を有している。
つまり、本実施形態のエキマニ本体部78では、上側外殻部材83の周縁を、下側外殻部材90の周縁と接合することで、上側枝部84nと下側枝部91nとに囲まれた管状の部位、即ち、凹部85nと凹部93nとによって枝管部81nが形成される。そして、上側集合部86と下側集合部94とに囲まれた管状の部位、即ち、凹部87と凹部95とによって集合管部82が形成される。
【0081】
さらに、本実施形態のエキマニ本体部78では、上側外殻部材83における上側枝部841,842の周縁を、下側外殻部材90における下側枝部911、912と接合することで、下側外殻部材90の支持部位96を支持部88として機能させることができる。上側外殻部材83における上側枝部843,844の周縁を、下側外殻部材90における下側枝部913、914と接合することで、下側外殻部材90の支持部位97を支持部89として機能させることができる。
[第二実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態のエキゾーストマニホルド70においても、第一実施形態のエキゾーストマニホルド10と同様の効果を得ることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
【0082】
例えば、上記実施形態におけるエキマニ本体部20,78における枝管部22,81の本数は、4本としたが、枝管部22,81の本数は、上記実施形態の本数に限らない。つまり、内燃機関120の気筒数に応じて枝管部22,81の本数が規定されていれば、どのような本数でも良い。
【0083】
さらには、上記実施形態では、エキマニ本体部20,78を構成する外殻部材35,40,45,83,90の数を、2つ、または3つとしたが、エキマニ本体部を構成する外殻部材の数は、これに限るものではなく、幾つでも良い。すなわち、エキマニ本体部は、2つの外殻部材との組み合わせによって構成しても良いし、3以上の外殻部材の組み合わせによって構成しても良い。
【0084】
上記実施形態では、枝管部22,81の形状は、屈曲した形状であったが、枝管部22,81の形状は、これに限るものではなく、例えば、ストレートパイプであっても良い。
上記実施形態においては、本発明の適用対象を、エキゾーストマニホルドとしたが、本発明の適用対象は、エキゾーストマニホルドに限るものではない。
【0085】
すなわち、本発明の適用対象は、複数の枝管部と1つの集合管部とを備え、枝管部と集合管部とが少なくとも2つの外殻部材を接合することで構成される排気系部品であればどのようなものでも良い。
【0086】
本発明の適用対象は、具体的には、図9図10(A),図10(B),図10(C)に示すように、内燃機関120からの排気ガスが通過する排気パイプ130,131と、排気パイプ130,131を合流させる合流部材150と、合流部材150を通過した排気ガスを導く排気パイプ133,134とを備えた排気システム160における合流部材150であっても良い。
【0087】
なお、図9は、合流部材150を有した排気システム160の概略構成を示す図である。図10(A)は、図9における合流部材150の拡大図であり、図10(B)は、図10(A)におけるB−B断面図であり、図10(C)は、図10(A)におけるC−C断面図である。
【0088】
より具体的に、合流部材150は、図10(A)に示すように、排気パイプ130,131が接続されるパイプ接続部151,152と、排気パイプ133,134が接続されるパイプ接続部153,154と、パイプ接続部151,152からの排気ガスを合流させ、パイプ接続部153,154へと導く合流分流部155と、パイプ接続部151とパイプ接続部152との間を接続する支持部156とを備えている。
【0089】
ただし、合流部材150は、図10(B),図10(C)に示すように、窪み(凹部)を有した板材である2つの外殻部材158,159を備え、これらの外殻部材158,159を接合することで構成される、いわゆる「モナカ構造」の部材である。
【0090】
すなわち、パイプ接続部151,152、パイプ接続部153,154、合流分流部155は、外殻部材158,159を接合することで形成され、外殻部材158,159によって構成される部位である。
【0091】
ただし、支持部156は、外殻部材158、及び外殻部材159のいずれか一方に設けられる。図10(B),図10(C)に示す例では、支持部156を、外殻部材159に設けている。
【0092】
さらに、支持部156は、支持部156が設けられた外殻部材158及び外殻部材159のいずれか一方におけるパイプ接続部151,152の周縁、合流分流部155の周縁、及び当該支持部156の周縁に囲まれた部位が開口した開口部157を形成するように設けられている。
【0093】
合流部材150によれば、開口部157における開口を介して、他の装置に取り付けられる合流部材150とは別の部品や締結部品などを操作できる。この結果、合流部材150によれば、それら別の部品や締結部品を用いた作業の際の作業性を向上させることができる。
[実施形態と特許請求の範囲との対応関係]
最後に、上記実施形態の記載と、特許請求の範囲の記載との関係を説明する。
【0094】
上記実施形態における上側外殻部材35,83、下側外殻部材45,90、及び中間外殻部材40が、特許請求の範囲の記載における第一外殻部材、及び第二外殻部材に相当し、フランジ部12,72が、特許請求の範囲の記載におけるフランジ部に相当する。
【0095】
さらに、上記実施形態における支持部28,88,89が、特許請求の範囲の記載における支持部に相当する。
【符号の説明】
【0096】
1,160…排気システム 10,70…エキゾーストマニホルド 12,72…フランジ部 16,74…接続孔 18,76…挿通孔 20,78…エキマニ本体部 22,81…枝管部 24…集合管部 28,88,89…支持部 35,40,45,83,90…外殻部材 39,49,85,87,93,95…凹部 51,101,102…開口部 60…触媒コンバータ 65…排気パイプ 120…内燃機関
図1
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